JP2001278829A - 新規な不飽和エーテル化合物、該化合物の製造方法、該化合物を含む組成物及びその硬化物 - Google Patents
新規な不飽和エーテル化合物、該化合物の製造方法、該化合物を含む組成物及びその硬化物Info
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Abstract
解決し、かつ低粘度な新規な不飽和エーテル化合物とそ
の製造方法、並びに組成物及び硬化物の提供。 【解決手段】 一般式(1)に代表される新規な不飽和
エーテル化合物とその製造方法、並びに組成物及び硬化
物。 一般式(1) 【化1】 (一般式(1)において、R1は水素、炭素数1〜炭素
数6のアルキル基、シクロアルキル基、またはフェニル
基から選ばれたいずれか一種を表し、R2,R3はそれぞ
れ独立に下記に示す構造式(1)又は構造式(2)を表
す。) 構造式(1) −CH2−CH=CH2 構造式(2) −CH=CH−CH3
Description
テル化合物、該化合物の製造方法、該化合物を含む組成
物及びその硬化物に関する。
素による重合阻害を解決し、かつ低粘度の新規な不飽和
エーテル化合物とその製造方法、並びに新規な不飽和エ
ーテル化合物を含有する組成物の提供及びその組成物を
硬化することにより得られる硬化物に関する。
成物にはアクリル酸エステルや多官能アクリレート等の
アクリル系モノマーが主成分として用いられているもの
が多い。これらの樹脂、あるいは組成物は、コーティン
グ材料、ペイント材料、光学材料、接着剤など、様々な
用途に応用できるため非常に有用である。
皮膚刺激性や臭気性、さらには酸素による重合阻害等の
問題がありその改善が求められている。このような問題
点を解決する観点からアクリル系モノマーの代替モノマ
ーとして、近年脂環式プロペニルエーテル化合物が報告
されている。
物の具体例としては、例えば特開平11−140135
号公報に示されるトリシクロ[5.2.1.02,6]デ
カン骨格を持つプロペニルエーテルを挙げることができ
る。しかし、このプロペニルエーテルは分子量が大きい
ために粘度が高く、さらに重合性部位の濃度が低いため
に硬化物の架橋密度が低く硬度が十分でないという欠点
を有する。すなわち、従来用いられているアクリル系モ
ノマーの代替モノマーとしては、十分な硬化性を有して
はいないと考えられる。
性かつ低毒性であり、酸素による重合阻害の影響が少な
く、さらに従来の脂環式プロペニルエーテル化合物に比
べて低粘度で、その硬化物の硬度がアクリル系モノマー
の代替モノマーとして十分実用可能な新規な脂環式プロ
ペニルエーテル化合物を含む不飽和エーテル化合物、該
化合物の製造方法、該化合物を含む組成物及びその硬化
物を提供することを目的とする。特に該化合物を含む組
成物はコーティング材料、ペイント材料、光学材料、接
着剤など、様々な用途に応用できる。
クリル系モノマーの代替モノマーとしての脂環式プロペ
ニルエーテル化合物の問題点を克服すべく鋭意研究を行
った結果、上記課題を解決するような新規な重合性化合
物を見いだし発明を完成させるに至った。
一般式(4)のいずれかで表されることを特徴とする不
飽和エーテル化合物である。
R1は水素、炭素数1〜炭素数6のアルキル基、シクロ
アルキル基、またはフェニル基から選ばれたいずれか一
種を表し、R2,R3はそれぞれ独立に下記に示す構造式
(1)又は構造式(2)を表す。) 構造式(1) −CH2−CH=CH2 構造式(2) −CH=CH−CH3
一般式(8)のいずれかで表されるジオール化合物をア
リル化することを特徴とする、一般式(9)〜一般式
(12)のいずれかで表される不飽和エーテル化合物の
製造方法である。
R4は水素、炭素数1〜炭素数6のアルキル基、シクロ
アルキル基、またはフェニル基から選ばれたいずれか一
種を表す。) 一般式(9)
て、R4は水素、炭素数1〜炭素数6のアルキル基、シ
クロアルキル基、またはフェニル基から選ばれたいずれ
か一種を表し、R5,R6はいずれも下記構造式(1)を
表す。) 構造式(1) −CH2−CH=CH2
一般式(12)のいずれかで表される不飽和エーテル化
合物を異性化することを特徴とする一般式(13)〜一
般式(16)のいずれかで表される不飽和エーテル化合
物の製造方法である。
て、R4は水素、炭素数1〜炭素数6のアルキル基、シ
クロアルキル基、またはフェニル基から選ばれたいずれ
か一種を表し、R5,R6はいずれも下記構造式(1)を
表す。) 構造式(1) −CH2−CH=CH2 一般式(13)
て、R4は水素、炭素数1〜炭素数6のアルキル基、シ
クロアルキル基、またはフェニル基から選ばれたいずれ
か一種を表し、R7,R8の内少なくとも一方は構造式
(2)であり、他方は構造式(1)又は構造式(2)の
いずれかを表す。) 構造式(1) −CH2−CH=CH2 構造式(2) −CH=CH−CH3
不飽和エーテル化合物の少なくとも一種以上を含むこと
を特徴とする重合性組成物である。
重合性組成物を硬化することにより得られる硬化物であ
る。以下、本発明を詳細に説明する。
る。本発明(I)は、一般式(1)〜一般式(4)のい
ずれかで表されることを特徴とする不飽和エーテル化合
物である。
R1は水素、炭素数1〜炭素数6のアルキル基、シクロ
アルキル基、またはフェニル基から選ばれたいずれか一
種を表し、R2,R3はそれぞれ独立に下記に示す構造式
(1)又は構造式(2)を表す。) 構造式(1) −CH2−CH=CH2 構造式(2) −CH=CH−CH3
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル
基、2−ペンチル基、3−ペンチル基、ネオペンチル
基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシ
ル基、フェニル基などが例示できる。これらのうち原料
入手の容易さからR1がフェニル基、メチル基または水
素が好ましく、この中でもメチル基が特に好ましい。
H2−CH=CH2)またはプロペニル基(−CH=CH
−CH3)を表す。R2とR3はそれぞれ同一であっても
また異なっていてもよい。
体例としては、1,1−ビス(アリルオキシメチル)シ
クロヘキサン、1,1−ビス(1−プロペニルオキシメ
チル)シクロヘキサン、2−メチル−1,1−ビス(ア
リルオキシメチル)シクロヘキサン、2−メチル−1,
1−ビス(1−プロペニルオキシメチル)シクロヘキサ
ン、2−フェニル−1,1−ビス(アリルオキシメチ
ル)シクロヘキサン、2−フェニル−1,1−ビス(1
−プロペニルオキシメチル)シクロヘキサン、2−エチ
ル−1,1−ビス(アリルオキシメチル)シクロヘキサ
ン、2−エチル−1,1−ビス(1−プロペニルオキシ
メチル)シクロヘキサン、2−n−プロピル−1,1−
ビス(アリルオキシメチル)シクロヘキサン、2−n−
プロピル−1,1−ビス(1−プロペニルオキシメチ
ル)シクロヘキサン、
ルオキシメチル)シクロヘキサン、2−シクロヘキシル
−1,1−ビス(1−プロペニルオキシメチル)シクロ
ヘキサン、1,1−ビス(アリルオキシメチル)−3−
シクロヘキセン、1,1−ビス(1−プロペニルオキシ
メチル)−3−シクロヘキセン、6−メチル−1,1−
ビス(アリルオキシメチル)−3−シクロヘキセン、6
−メチル−1,1−ビス(1−プロペニルオキシメチ
ル)−3−シクロヘキセン、6−フェニル−1,1−ビ
ス(アリルオキシメチル)−3−シクロヘキセン、6−
フェニル−1,1−ビス(1−プロペニルオキシメチ
ル)−3−シクロヘキセン、6−エチル−1,1−ビス
(アリルオキシメチル)−3−シクロヘキセン、6−エ
チル−1,1−ビス(1−プロペニルオキシメチル)−
3−シクロヘキセン、
オキシメチル)−3−シクロヘキセン、6−n−プロピ
ル−1,1−ビス(1−プロペニルオキシメチル)−3
−シクロヘキセン、6−シクロヘキシル−1,1−ビス
(アリルオキシメチル)−3−シクロヘキセン、6−シ
クロヘキシル−1,1−ビス(1−プロペニルオキシメ
チル)−3−シクロヘキセン、2,2−ビス(アリルオ
キシメチル)ノルボルナン、2,2−ビス(1−プロペ
ニルオキシメチル)ノルボルナン、2,2−ビス(アリ
ルオキシメチル)−5−ノルボルネン、2,2−ビス
(1−プロペニルオキシメチル)−5−ノルボルネン、
3−メチル−2,2−ビス(アリルオキシメチル)ノル
ボルナン、3−メチル−2,2−ビス(1−プロペニル
オキシメチル)ノルボルナン、3−メチル−2,2−ビ
ス(アリルオキシメチル)−5−ノルボルネン、3−メ
チル−2,2−ビス(1−プロペニルオキシメチル)−
5−ノルボルネン、3−フェニル−2,2−ビス(アリ
ルオキシメチル)ノルボルナン、3−フェニル−2,2
−ビス(1−プロペニルオキシメチル)ノルボルナン、
3−フェニル−2,2−ビス(アリルオキシメチル)−
5−ノルボルネン、3−フェニル−2,2−ビス(1−
プロペニルオキシメチル)−5−ノルボルネン、3−エ
チル−2,2−ビス(アリルオキシメチル)ノルボルナ
ン、3−エチル−2,2−ビス(1−プロペニルオキシ
メチル)ノルボルナン、
メチル)−5−ノルボルネン、3−エチル−2,2−ビ
ス(1−プロペニルオキシメチル)−5−ノルボルネ
ン、3−n−プロピル−2,2−ビス(アリルオキシメ
チル)ノルボルナン、3−n−プロピル−2,2−ビス
(1−プロペニルオキシメチル)ノルボルナン、3−n
−プロピル−2,2−ビス(アリルオキシメチル)−5
−ノルボルネン、3−n−プロピル−2,2−ビス(1
−プロペニルオキシメチル)−5−ノルボルネン、3−
シクロヘキシル−2,2−ビス(アリルオキシメチル)
ノルボルナン、3−シクロヘキシル−2,2−ビス(1
−プロペニルオキシメチル)ノルボルナン、3−シクロ
ヘキシル−2,2−ビス(アリルオキシメチル)−5−
ノルボルネン、3−シクロヘキシル−2,2−ビス(1
−プロペニルオキシメチル)−5−ノルボルネン、1−
アリルオキシメチル−1−(1−プロペニルオキシメチ
ル)シクロヘキサン、2−メチル−1−アリルオキシメ
チル−1−(1−プロペニルオキシメチル)シクロヘキ
サン、2−フェニル−1−アリルオキシメチル−1−
(1−プロペニルオキシメチル)シクロヘキサン、2−
エチル−1−アリルオキシメチル−1−(1−プロペニ
ルオキシメチル)シクロヘキサン、2−n−プロピル−
1−アリルオキシメチル−1−(1−プロペニルオキシ
メチル)シクロヘキサン、2−シクロヘキシル−1−ア
リルオキシメチル−1−(1−プロペニルオキシメチ
ル)シクロヘキサン、1−アリルオキシメチル−1−
(1−プロペニルオキシメチル)−3−シクロヘキセ
ン、
−(1−プロペニルオキシメチル)−3−シクロヘキセ
ン、6−フェニル−1−アリルオキシメチル−1−(1
−プロペニルオキシメチル)−3−シクロヘキセン、6
−エチル−1−アリルオキシメチル−1−(1−プロペ
ニルオキシメチル)−3−シクロヘキセン、6−n−プ
ロピル−1−アリルオキシメチル−1−(1−プロペニ
ルオキシメチル)−3−シクロヘキセン、6−シクロヘ
キシル−1−アリルオキシメチル−1−(1−プロペニ
ルオキシメチル)−3−シクロヘキセン、2−アリルオ
キシメチル−2−(1−プロペニルオキシメチル)ノル
ボルナン、2−アリルオキシメチル−2−(1−プロペ
ニルオキシメチル)−5−ノルボルネン、3−メチル−
2−アリルオキシメチル−2−(1−プロペニルオキシ
メチル)ノルボルナン、3−メチル−2−アリルオキシ
メチル−2−(1−プロペニルオキシメチル)−5−ノ
ルボルネン、3−フェニル−2−アリルオキシメチル−
2−(1−プロペニルオキシメチル)ノルボルナン、3
−フェニル−2−アリルオキシメチル−2−(1―プロ
ペニルオキシメチル)−5−ノルボルネン、3−エチル
−2−アリルオキシメチル−2−(1−プロペニルオキ
シメチル)ノルボルナン、
−(1―プロペニルオキシメチル)−5−ノルボルネ
ン、3−n−プロピル−2−アリルオキシメチル−2−
(1−プロペニルオキシメチル)ノルボルナン、3−n
−プロピル−2−アリルオキシメチル−2−(1―プロ
ペニルオキシメチル)−5−ノルボルネン、3−シクロ
ヘキシル−2−アリルオキシメチル−2−(1−プロペ
ニルオキシメチル)ノルボルナン、3−シクロヘキシル
−2−アリルオキシメチル−2−(1―プロペニルオキ
シメチル)−5−ノルボルネン等を例示することができ
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
1H−及び13C−NMRスペクトル、並びにFT−IR
スペクトルにより、その構造を同定することが可能であ
る。
本発明(II)は、一般式(5)〜一般式(8)のいず
れかで表されるジオール化合物をアリル化することを特
徴とする、一般式(9)〜一般式(12)のいずれかで
表される不飽和エーテル化合物の製造方法である。
R4は水素、炭素数1〜炭素数6のアルキル基、シクロ
アルキル基、またはフェニル基から選ばれたいずれか一
種を表す。) 一般式(9)
て、R4は水素、炭素数1〜炭素数6のアルキル基、シ
クロアルキル基、またはフェニル基から選ばれたいずれ
か一種を表し、R5,R6はいずれも下記構造式(1)を
表す。) 構造式(1) −CH2−CH=CH2
4は具体的には、水素、メチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチ
ル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、2−ペンチル
基、3−ペンチル基、ネオペンチル基、シクロペンチル
基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、フェニル基な
どが例示できる。これらのうち原料入手の容易さからR
1がフェニル基、メチル基または水素が好ましく、この
中でもメチル基が特に好ましい。
体例としては、1,1−シクロヘキサンジメタノール、
3−シクロヘキセン−1,1−ジメタノール、2−メチ
ル−1,1−シクロヘキサンジメタノール、6−メチル
−3−シクロヘキセン−1,1−ジメタノール、2−フ
ェニル−1,1−シクロヘキサンジメタノール、6−フ
ェニル−3−シクロヘキセン−1,1−ジメタノール、
2−エチル−1,1−シクロヘキサンジメタノール、6
−エチル−3−シクロヘキセン−1,1−ジメタノー
ル、2−シクロヘキシル−1,1−シクロヘキサンジメ
タノール、6−シクロヘキシル−3−シクロヘキセン−
1,1−ジメタノール、2−n−プロピル−1,1−シ
クロヘキサンジメタノール、6−n−プロピル−3−シ
クロヘキセン−1,1−ジメタノール、2,2−ノルボ
ルナンジメタノール、
ル、3−メチル−2,2−ノルボルナンジメタノール、
3−メチル−5−ノルボルネン−2,2−ジメタノー
ル、3−フェニル−2,2−ノルボルナンジメタノー
ル、3−フェニル−5−ノルボルネン−2,2−ジメタ
ノール、3−エチル−2,2−ノルボルナンジメタノー
ル、3−エチル−5−ノルボルネン−2,2−ジメタノ
ール、3−シクロヘキシル−2,2−ノルボルナンジメ
タノール、3−シクロヘキシル−5−ノルボルネン−
2,2−ジメタノール、3−n−プロピル−2,2−ノ
ルボルナンジメタノール、3−n−プロピル−5−ノル
ボルネン−2,2−ジメタノールを例示することができ
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
オール化合物は、従来公知の方法で合成できる。具体的
には例えば、J.Org.Chem.,26,4654
(1961)で示されているように、ブタジエンまたは
シクロペンタジエンと各種不飽和共役アルデヒド化合物
とのDiels−Alder反応を行い、飽和のジオー
ル化合物を製造する場合はこの段階で水添し、さらにホ
ルマリンとのCanizzaro反応を行うことにより
合成することができる。
される化合物の具体例としては、1,1−ビス(アリル
オキシメチル)シクロヘキサン、2−メチル−1,1−
ビス(アリルオキシメチル)シクロヘキサン、2−フェ
ニル−1,1−ビス(アリルオキシメチル)シクロヘキ
サン、2−エチル−1,1−ビス(アリルオキシメチ
ル)シクロヘキサン、2−n−プロピル−1,1−ビス
(アリルオキシメチル)シクロヘキサン、2−シクロヘ
キシル−1,1−ビス(アリルオキシメチル)シクロヘ
キサン、1,1−ビス(アリルオキシメチル)−3−シ
クロヘキセン、6−メチル−1,1−ビス(アリルオキ
シメチル)−3−シクロヘキセン、6−フェニル−1,
1−ビス(アリルオキシメチル)−3−シクロヘキセ
ン、6−エチル−1,1−ビス(アリルオキシメチル)
−3−シクロヘキセン、6−n−プロピル−1,1−ビ
ス(アリルオキシメチル)−3−シクロヘキセン、6−
シクロヘキシル−1,1−ビス(アリルオキシメチル)
−3−シクロヘキセン、
ボルナン、2,2−ビス(アリルオキシメチル)−5−
ノルボルネン、3−メチル−2,2−ビス(アリルオキ
シメチル)ノルボルナン、3−メチル−2,2−ビス
(アリルオキシメチル)−5−ノルボルネン、3−フェ
ニル−2,2−ビス(アリルオキシメチル)ノルボルナ
ン、3−フェニル−2,2−ビス(アリルオキシメチ
ル)−5−ノルボルネン、3−エチル−2,2−ビス
(アリルオキシメチル)ノルボルナン、3−エチル−
2,2−ビス(アリルオキシメチル)−5−ノルボルネ
ン、3−n−プロピル−2,2−ビス(アリルオキシメ
チル)ノルボルナン、3−n−プロピル−2,2−ビス
(アリルオキシメチル)−5−ノルボルネン、3−シク
ロヘキシル−2,2−ビス(アリルオキシメチル)ノル
ボルナン、3−シクロヘキシル−2,2−ビス(アリル
オキシメチル)−5−ノルボルネンを例示することがで
きるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
合物のアリル化による一般式(9)〜一般式(12)の
いずれかで表される不飽和エーテル化合物の製造は、従
来公知のアルコールのアリル化反応により達成できる。
具体的には例えば、 i)塩基性化合物存在下、ハロゲン化アリルと一般式
(5)〜一般式(8)のジオール化合物を反応させる方
法、 ii)塩基性化合物存在下または塩基性化合物非存在
下、各種スルホン酸アリルエステルと一般式(5)〜一
般式(8)のジオール化合物を反応させる方法、
塩、スルホニウム塩、ホスホニウム塩またはヨードニウ
ム塩と一般式(5)〜一般式(8)のジオール化合物を
反応させる方法、 iv)アリルアルコールと一般式(5)〜一般式(8)
のジオール化合物を反応させる方法、等が例示できる。
手の容易さ、反応の効率といった観点から、ハロゲン化
アリルと一般式(5)〜一般式(8)のジオール化合物
を反応させる方法、又は各種スルホン酸アリルエステル
と一般式(5)〜一般式(8)のジオール化合物を反応
させる方法がより好ましい。
リルエステルと一般式(5)〜一般式(8)のジオール
化合物を塩基性化合物存在下反応させる場合、用いる塩
基性化合物としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムなどの水酸化アルカリ金属、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウムなどの水素化アルカリ金属、金属ナ
トリウム、金属カリウムなどのアルカリ金属、ナトリウ
ムメトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド、酸化亜
鉛、酸化バリウム、酸化銀、酸化水銀などの金属酸化物
を例示できる。
リル、臭化アリル、ヨウ化アリルを例示できる。スルホ
ン酸アリルエステルとしてはp−トルエンスルホン酸ア
リルエステル、ベンゼンスルホン酸アリルエステル、メ
タンスルホン酸アリルエステルなどを例示できる。いず
れもこれらに限定されるわけではない。
ともできる。用いる溶媒としては、アリル化反応に不活
性な物であれば特に制限はない。具体的には例えば、ジ
エチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、トリオキサンなどのエーテル類、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、ヘキサンなどの炭化水素、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、N―メチルピロリドンなどの非プロトン性極性溶媒
を挙げることができる。これらの溶媒から一種又は二種
以上を混合して用いることもできる。
物として水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸
化アルカリ金属を用いる場合には、水に溶解して用いて
もよい。しかしこの場合は用いる溶媒等の条件によって
は二層分離することがある。これを解決するために系を
均一にし反応を加速させる目的で相関移動触媒を用いる
こともできる。用いる相間移動触媒としては、テトラブ
チルアンモニウムクロリド、トリオクチルメチルアンモ
ニウムクロリドなどの四級アンモニウム塩、テトラブチ
ルホスホニウムクロリドなどのホスホニウム塩、15−
クラウン−5、18−クラウン−6などのクラウンエー
テルなどを挙げることができる。
ては、一般式(5)〜一般式(8)のジオール化合物に
対してハロゲン化アリル及び塩基性化合物は当量以上用
いることが好ましい。具体的には好ましくはジオール化
合物1モルに対してハロゲン化アリルは2モル〜20モ
ル、より好ましくは2モル〜10モルであり、塩基性化
合物は2モル〜20モル、より好ましくは2モル〜10
モルを用いて行うことが望ましい。
くは20℃〜150℃の範囲で行うことが望ましい。0
℃以下では反応が遅くなり、200℃以上ではジオール
化合物が変質する可能性がある。
り、通常30分〜24時間で終了する。
しては、一般式(5)〜一般式(8)で示されるジオー
ル化合物に対してスルホン酸エステル及び塩基性化合物
は当量以上用いることが好ましい。具体的には好ましく
はジオール化合物1モルに対してスルホン酸エステルを
2モル〜20モル、より好ましくは2モル〜10モルで
あり、塩基性化合物は0モル〜20モル、好ましくは0
モル〜10モル用いる。
20℃〜150℃の範囲で行うことが望ましい。0℃以
下では反応が遅くなり、200℃以上ではジオール化合
物が変質する可能性がある。
り、通常30分〜24時間で終了する。
オール化合物のジアリルエーテル化反応は、おそらく2
つのアルコール部位において順次進行するものと考えら
れる。すなわち、ジオール化合物の2つのアルコール部
位のうち、任意の片方のみがアリル化されたモノアリル
化合物を中間体として経て一般式(9)〜一般式(1
2)のいずれかで表される不飽和エーテル化合物を形成
するものと考えられる。現在のところ、この推定のジア
リルエーテル化反応メカニズムの確証はなく、もちろん
これに限定されるわけではないことは言うまでもない。
本発明(III)は一般式(9)〜一般式(12)のい
ずれかで表される不飽和エーテル化合物を異性化するこ
とを特徴とする一般式(13)〜一般式(16)のいず
れかで表される不飽和エーテル化合物の製造方法であ
る。
て、R4は水素、炭素数1〜炭素数6のアルキル基、シ
クロアルキル基、またはフェニル基から選ばれたいずれ
か一種を表し、R5,R6はいずれも下記構造式(1)を
表す。) 構造式(1) −CH2−CH=CH2 一般式(13)
て、R4は水素、炭素数1〜炭素数6のアルキル基、シ
クロアルキル基、またはフェニル基から選ばれたいずれ
か一種を表し、R7,R8の内少なくとも一方は構造式
(2)であり、他方は構造式(1)又は構造式(2)の
いずれかを表す。) 構造式(1) −CH2−CH=CH2 構造式(2) −CH=CH−CH3
かで表される不飽和エーテル化合物の具体例としては、
1,1−ビス(1−プロペニルオキシメチル)シクロヘ
キサン、2−メチル−1,1−ビス(1−プロペニルオ
キシメチル)シクロヘキサン、2−フェニル−1,1−
ビス(1−プロペニルオキシメチル)シクロヘキサン、
2−エチル−1,1−ビス(1−プロペニルオキシメチ
ル)シクロヘキサン、2−n−プロピル−1,1−ビス
(1−プロペニルオキシメチル)シクロヘキサン、2−
シクロヘキシル−1,1−ビス(1−プロペニルオキシ
メチル)シクロヘキサン、1,1−ビス(1−プロペニ
ルオキシメチル)−3−シクロヘキセン、6−メチル−
1,1−ビス(1−プロペニルオキシメチル)−3−シ
クロヘキセン、6−フェニル−1,1−ビス(1−プロ
ペニルオキシメチル)−3−シクロヘキセン、6−エチ
ル−1,1−ビス(1−プロペニルオキシメチル)−3
−シクロヘキセン、6−n−プロピル−1,1−ビス
(1−プロペニルオキシメチル)−3−シクロヘキセ
ン、6−シクロヘキシル−1,1−ビス(1−プロペニ
ルオキシメチル)−3−シクロヘキセン、
ル)ノルボルナン、2,2−ビス(1−プロペニルオキ
シメチル)−5−ノルボルネン、3−メチル−2,2−
ビス(1−プロペニルオキシメチル)ノルボルナン、3
−メチル−2,2−ビス(1−プロペニルオキシメチ
ル)−5−ノルボルネン、3−フェニル−2,2−ビス
(1−プロペニルオキシメチル)ノルボルナン、3−フ
ェニル−2,2−ビス(1−プロペニルオキシメチル)
−5−ノルボルネン、3−エチル−2,2−ビス(1−
プロペニルオキシメチル)ノルボルナン、3−エチル−
2,2−ビス(1−プロペニルオキシメチル)−5−ノ
ルボルネン、3−n−プロピル−2,2−ビス(1−プ
ロペニルオキシメチル)ノルボルナン、3−n−プロピ
ル−2,2−ビス(1−プロペニルオキシメチル)−5
−ノルボルネン、3−シクロヘキシル−2,2−ビス
(1−プロペニルオキシメチル)ノルボルナン、3−シ
クロヘキシル−2,2−ビス(1−プロペニルオキシメ
チル)−5−ノルボルネン、
ペニルオキシメチル)シクロヘキサン、2−メチル−1
−アリルオキシメチル−1−(1−プロペニルオキシメ
チル)シクロヘキサン、2−フェニル−1−アリルオキ
シメチル−1−(1−プロペニルオキシメチル)シクロ
ヘキサン、2−エチル−1−アリルオキシメチル−1−
(1−プロペニルオキシメチル)シクロヘキサン、2−
n−プロピル−1−アリルオキシメチル−1−(1−プ
ロペニルオキシメチル)シクロヘキサン、2−シクロヘ
キシル−1−アリルオキシメチル−1−(1−プロペニ
ルオキシメチル)シクロヘキサン、1−アリルオキシメ
チル−1−(1−プロペニルオキシメチル)−3−シク
ロヘキセン、6−メチル−1−アリルオキシメチル−1
−(1−プロペニルオキシメチル)−3−シクロヘキセ
ン、6−フェニル−1−アリルオキシメチル−1−(1
−プロペニルオキシメチル)−3−シクロヘキセン、6
−エチル−1−アリルオキシメチル−1−(1−プロペ
ニルオキシメチル)−3−シクロヘキセン、6−n−プ
ロピル−1−アリルオキシメチル−1−(1−プロペニ
ルオキシメチル)−3−シクロヘキセン、6−シクロヘ
キシル−1−アリルオキシメチル−1−(1−プロペニ
ルオキシメチル)−3−シクロヘキセン、
ペニルオキシメチル)ノルボルナン、2−アリルオキシ
メチル−2−(1−プロペニルオキシメチル)−5−ノ
ルボルネン、3−メチル−2−アリルオキシメチル−2
−(1−プロペニルオキシメチル)ノルボルナン、3−
メチル−2−アリルオキシメチル−2−(1−プロペニ
ルオキシメチル)−5−ノルボルネン、3−フェニル−
2−アリルオキシメチル−2−(1−プロペニルオキシ
メチル)ノルボルナン、3−フェニル−2−アリルオキ
シメチル−2−(1―プロペニルオキシメチル)−5−
ノルボルネン、3−エチル−2−アリルオキシメチル−
2−(1−プロペニルオキシメチル)ノルボルナン、3
−エチル−2−アリルオキシメチル−2−(1―プロペ
ニルオキシメチル)−5−ノルボルネン、3−n−プロ
ピル−2−アリルオキシメチル−2−(1−プロペニル
オキシメチル)ノルボルナン、3−n−プロピル−2−
アリルオキシメチル−2−(1―プロペニルオキシメチ
ル)−5−ノルボルネン、3−シクロヘキシル−2−ア
リルオキシメチル−2−(1−プロペニルオキシメチ
ル)ノルボルナン、3−シクロヘキシル−2−アリルオ
キシメチル−2−(1―プロペニルオキシメチル)−5
−ノルボルネンを例示することができるが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。
触媒(異性化触媒)を用いるのが好ましい。この際、用
いることのできる異性化触媒としては例えば、アルカリ
化合物や周期律表第8族元素化合物などを用いることが
可能である。
ウムメトキシド、カリウムメトキシド、カリウム−t−
ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化
物、水酸化カルシウムなどのアルカリ土類金属といった
アルカリ化合物が挙げられる。
は、周期律表第8族元素の単体、塩化物、塩またはホス
フィン、ニトリル、カルボニル、アルケンを配位子とし
た錯体、またはこれらををシリカ、アルミナ、シリカ−
アルミナ、活性炭、金属酸化物等の担体に担持したもの
を用いることができ、これらは、一種または二種を以上
組み合わせてもよい。
ウム−アルミナ、パラジウム−シリカアルミナ、パラジ
ウム−カーボン、ルテニウム−シリカ、ルテニウム−ア
ルミナ、ルテニウム−シリカアルミナ、ルテニウム−カ
ーボン、ロジウム−シリカ、ロジウム−アルミナ、ロジ
ウム−シリカアルミナ、ロジウム−カーボン、白金−シ
リカ、白金−アルミナ、白金−シリカアルミナ、白金−
カーボン、イリジウム−シリカ、イリジウム−アルミ
ナ、イリジウム−シリカアルミナ、イリジウム−カーボ
ンなどの金属担持物、
ジウム、塩化白金などの金属塩化物、ジクロロトリス
(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、ジクロロテト
ラキス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、ジヒド
リドテトラキス(トリフェニルホスフィン)ルテニウ
ム、クロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)
ルテニウム、カルボニルクロロヒドリドトリス(トリフ
ェニルホスフィン)ルテニウム、カルボニルジヒドリド
トリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウムなどのル
テニウム錯体、
ム、カルボニルトリス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム、ジクロロビス(トリアルキルホスフィン)パラ
ジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジ
ウム、ジクロロ(1,5−シクロオクタジエン)パラジ
ウム、ジクロロ(1,3−ノルボルナジエン)パラジウ
ムなどのパラジウム錯体、
ロジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)ロジ
ウム塩化物、ヒドリドテトラキス(トリフェニルホスフ
ィン)ロジウムなどのロジウム錯体、
イリジウム、トリクロロトリス(トリエチルホスフィ
ン)イリジウム、クロロカルボニルビス(トリフェニル
ホスフィン)イリジウムなどのイリジウム錯体、
クロロビス(アセトニトリル)白金、ジクロロビス(ト
リブチルホスフィン)白金、ヒドリドクロロビス(トリ
エチルホスフィン)白金、ヨードトリアルキル白金など
の白金錯体が挙げられる。
合わせて用いることができる。さらに、上記の塩化物、
錯体を一種または二種以上を担体に担持し触媒として用
いることもできる。
は、パラジウムを含む触媒の活性が高く、特にパラジウ
ム−アルミナ、パラジウム−カーボンなどが好ましい。
また、金属錯体の中ではルテニウムを含む錯体の活性が
高く、特にジクロロトリス(トリフェニルホスフィン)
ルテニウムが好ましい。
2)のジアリルエーテル化合物に対して、0.01質量
%〜30質量%、好ましくは0.05質量%〜10質量
%、より好ましくは0.1質量%〜5質量%の量で用い
られる。反応温度は30℃〜250℃、好ましくは10
0℃〜200℃の範囲である。30℃以下では反応が遅
くなり、250℃を越えると副反応を起こす恐れがあ
る。
活性ガス雰囲気中で行うことも可能である。
できる。溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、
キシレンなどの芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、ジ
メトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ト
リオキサンなどのエーテル類、酢酸エチル、酢酸プロピ
ル、酢酸ブチルなどのエステル類、アセトン、メチルエ
チルケトンなどのケトン類、メタノール、エタノール、
イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコールなどの
アルコール類などが挙げられる。
のを防止するために、重合禁止剤を用いることもでき
る。重合禁止剤の具体例としては、p−ベンゾキノン、
2,5−ジフェニル−p−ベンゾキノンなどのキノン
類、ハイドロキノン、p−t−ブチルカテコール、2、
5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、モノ−t−ブチル
ハイドロキノン、テトラキス[メチレン−3−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート]メタンなどのフェノール類、ナフテン酸銅、ナ
フテン酸コバルトなどの金属塩などが挙げられる。
式(16)のいずれかで表される不飽和エーテル化合物
はそのまま使用することもできるが、場合によっては、
蒸留などの方法により精製して使用してもよい。
エーテル化合物の少なくとも一種以上を含むことを特徴
とする重合性組成物である。この重合性組成物には必要
に応じて種々の重合開始剤、重合性モノマー、光重合増
感剤、染料、顔料、可塑剤、無機充填材、溶剤などを混
合することにより、本発明(IV)の重合性組成物を得
ることができる。
してもよい。重合開始剤としては、熱ラジカル重合開始
剤、光ラジカル重合開始剤、熱カチオン重合開始剤、光
カチオン重合開始剤などのラジカル重合、カチオン重合
を起こすものであれば特に制限はない。また、重合開始
剤は、重合性組成物としてあらかじめ混合してもよい
し、重合の直前に添加してもよい。
例えば、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,
2’−アゾビスイソバレロニトリルなどのアゾ系化合
物、メチルエチルケトンパーオキシド、メチルイソブチ
ルケトンパーオキシド、シクロヘキサノンパーオキシド
などのケトンパーオキシド類、ベンゾイルパーオキシ
ド、ラウロイルパーオキシド、デカノイルパーオキシド
などのジアシルパーオキシド類、ジクミルパーオキシ
ド、t−ブチルクミルパーオキシド、ジ−t−ブチルパ
ーオキシドなどのジアルキルパーオキシド類、1,1−
ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキサン、2、2−ジ
−(t−ブチルパーオキシ)ブタンなどのパーオキシケ
タール類、t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチ
ルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチル
パーオキシイソブチレート、ジ−t−ブチルパーオキシ
ヘキサヒドロテレフタレート、ジ−t−ブチルパーオキ
シアゼレート、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−ト
リメチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシアセテ
ート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−t−ブ
チルパーオキシトリメチルアジペートなどのアルキルパ
ーオキシエステル類、ジイソプロピルパーオキシジカー
ボネート、ジ−sec−ブチルパーオキシジカーボネー
ト、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネートな
どのパーオキシカーボネートなどが挙げられる。これら
の重合開始剤は1種類または2種類以上を組み合わせて
用いることができる。
用いる光ラジカル重合開始剤の具体例としては、例え
ば、アセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニ
ルアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、1−ヒ
ドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−
1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モンフォリ
ノプロパン、1,2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−
1−(4−モルフォリノフェニル)ブタノン、1,2−
ヒドロオキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1
−オンなどのアセトフェノンまたはその誘導体、ベンゾ
フェノン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフ
ェノン、4−トリメチルシリルベンゾフェノン、4−ベ
ンゾイル−4’−メチルジフェニルスルフィドなどのベ
ンゾフェノンまたはその誘導体、ベンゾイン、ベンゾイ
ンエチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテル、ベン
ゾインイソブチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエ
ーテルなどのベンゾインまたはその誘導体、メチルフェ
ニルグリオキシレート、ベンゾインジメチルケタール、
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィ
ンオキサイドなどが挙げられる。これらの重合開始剤は
一種、または二種以上を組み合わせて用いることができ
る。
例としては、例えば、三フッ化ホウ素、三フッ化ホウ素
ジエチルエーテル錯体、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、
四塩化チタン、四塩化スズなどが挙げられる。これらの
重合開始剤は一種、または二種以上を組み合わせて用い
ることができる。
例としては、アリールジアゾニウム塩、ジアリールヨー
ドニウム塩、トリアリールスルホニウム塩、トリアリー
ルホスホニウム塩、ピリジニウム塩、キノリニウム塩な
どのイオン性重合開始剤、2−ニトロベンジルエステ
ル、イミノスルホナート、1−オキソ−2−ジアゾナフ
トキノン−4−スルホナート誘導体、N−ヒドロキシイ
ミド=スルホナート、トリ(メタンスルホニルオキシ)
ベンゼン誘導体などのスルホン酸を発生する非イオン性
重合開始剤、カルボン酸−o−ニトロベンジルエステ
ル、1−オキソ−2−ジアゾナフトキノン−5−アリー
ルスルホナートなどのカルボン酸を発生する非イオン性
重合開始剤、トリアリールリン酸エステル誘導体などの
リン酸を発生する非イオン性重合開始剤が挙げられる。
これらの重合開始剤は一種、または二種以上を組み合わ
せて用いることができる。
(IV)の重合性組成物に含まれる本発明(I)の不飽
和エーテル化合物の総和に対して0.01質量%〜50
質量%、好ましくは0.05質量%〜30質量%、より
好ましくは0.1質量%〜20質量%の範囲である。
発明(I)の不飽和エーテル化合物以外の他の重合性モ
ノマーを含有してもよい。
合性モノマーとして用いられているもので特に制限はな
い。具体的には例えば、エチレン、プロピレン、1−ブ
テン、イソブテン、ブタジエンなどの鎖状オレフィン
類、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロペンタジ
エンなどのシクロオレフィン類、スチレン、ジビニルベ
ンゼンなどのビニル置換芳香族炭化水素、メチルビニル
エーテル、エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエ
ーテル、n−ブチルビニルエーテル、2−エチルヘキシ
ルビニルエーテル、n−オクチルビニルエーテル、ラウ
リルビニルエーテル、セチルビニルエーテル、ステアリ
ルビニルエーテルなどのビニルエーテル類、アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、無水マレイン酸などの不飽和カルボン
酸類、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ク
ロトン酸エステル、マレイン酸エステル、フマル酸エス
テル、イタコン酸エステルなどの不飽和カルボン酸エス
テル、アリルアルコール、クロチルアルコールなどの不
飽和アルコール、アクロレイン、メタクロレイン、クロ
トンアルデヒドなどの不飽和アルデヒド類、マレイミ
ド、N−メチルマレイミド、N−フェニルマレイミド、
N−シクロヘキシルマレイミド、ビスマレイミドなどの
マレイミド類、(メタ)アクリルアミド、N−メチロー
ルメタクリルアミド、アクリロニトリルなどが挙げられ
る。
ボン酸類、不飽和カルボン酸エステル、マレイミド類、
ビニル置換芳香族炭化水素である。これらの重合性モノ
マーは一種、または二種以上を組み合わせて用いること
ができる。
感剤を含有してもよい。用いる光重合増感剤としては、
一般的に用いられているものであれば特に制限はない。
具体的には例えば、光ラジカル重合増感剤としては、チ
オピリリウム塩、メロシアニン、キノリン、スチルキノ
リン、アリールケトン類、芳香族ケトン類、ケトクマリ
ン類などが挙げられ、光カチオン重合増感剤としては、
ペリレン、ピレン、アントラセン、コロネン、フェノチ
アジンなどが挙げられる。これらの光重合増感剤は一
種、または二種以上を組み合わせて用いることができ
る。
染料を含有してもよい。染料としては、一般的に用いら
れているものをものであれば特に制限はない。具体的に
は例えば、アゾ染料、アントラキノン染料、インジゴイ
ド染料、ジフェニルメタン染料、キサンテン染料、アク
リジン染料、アジン染料、オキサジン染料、チアジン染
料、ポリメチン(シアニン)染料、キノリン染料、フタ
ロシアニン染料、酸化染料などが挙げられる。これらの
染料は一種、または二種以上を組み合わせて用いること
ができる。
有してもよい。用いる顔料としては一般的に用いられて
いるものをものであれば特に制限はない。具体的には例
えば、不溶性アゾ顔料、溶性アゾ顔料、銅フタロシアニ
ン系顔料、キナクリドン系顔料などの有機顔料、クロム
酸塩、フェロシアン化合物、金属酸化物、硫化物セレン
化合物、金属塩類(硫酸塩、ケイ酸塩、炭酸塩、リン酸
塩)、金属粉末、カーボンブラックなどの無機顔料が挙
げられる。これら顔料の混合比率は本発明(VI)の重
合性組成物に対して通常は0.5質量%〜10質量%、
好ましくは1質量%〜5質量%である。これらの顔料は
一種、または二種以上を組み合わせて用いることができ
る。
含有してもよい。用いる可塑剤としては一般的に用いら
れているものをものであれば特に制限はない。具体的に
は例えば、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、フ
タル酸ブチルベンジル、フタル酸ジイソデシルなどのフ
タル酸エステル類、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、セバシン酸−2−エチルヘキシルなどの脂肪族2塩
基酸エステル、トリメリット酸トリ−2−エチルヘキシ
シル、トリメリット酸トリオクチルなどのトリメリット
酸エステル、リン酸トリ−2−エチルヘキシシル、リン
酸トリオクチル、リン酸トリクレジルなどのリン酸エス
テル、オレイン酸ブチルなどの脂肪酸エステルなどが挙
げられる。これら可塑剤の混合比率は本発明(VI)の
重合性組成物に対して1質量%〜30質量%、好ましく
は3質量%〜20質量%である。これらの可塑剤は一
種、または二種以上を組み合わせて用いることができ
る。
材を含有してもよい。用いる無機充填材としては一般的
に用いられているものをものであれば特に制限はない。
具体的には例えば、炭酸カルシウム、アルミナ、シリ
カ、硫酸カルシウムなどを挙げることができる。無機充
填材の混合比率は本発明(VI)の重合性組成物に対し
て5質量%〜100質量%、好ましくは10質量%〜7
0質量%である。これらの無機充填材は一種、または二
種以上を組み合わせて用いることができる。
用目的によっては溶剤を含有してもよい。用いる溶剤と
しては一般に用いられているものであれば特に制限はな
い。具体的には例えば、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール、ブタノール、イソブタノール、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、キシ
レンなどを挙げることができる。これらの溶剤は一種、
または二種以上を組み合わせて用いることができる。
組成物を硬化することにより得られる硬化物である。す
なわち、本発明(IV)の重合性組成物をラジカル重
合、カチオン重合、光カチオン重合などをさせることに
より本発明(V)の硬化物を得ることができる。
合開始剤を用いれば、熱や紫外線、電子線、放射線など
を照射することによりラジカル重合硬化物を得ることが
できる。光カチオン重合開始剤を用いれば、紫外線、電
子線、放射線などの照射により光カチオン重合硬化物を
得ることができる。カチオン重合開始剤を用いればカチ
オン重合硬化物を得ることができる。
硬化の光源としては、例えば、低圧水銀灯、高圧水銀
灯、超高圧水銀灯、重水素ランプ、ハロゲンランプ、キ
セノンランプ、カーボンアーク灯、蛍光灯、He−Cd
レーザーなどを用いることができる。これらの光源のう
ち、高圧水銀灯が硬化に際して好ましい。
いる光の波長及び照射量は、用いた重合開始剤により異
なるが好ましくは200nm〜750nm、より好まし
くは200nm〜450nmであり、光の照射量は通常
10mJ/cm2〜1000mJ/cm2、好ましくは1
00mJ/cm2〜500mJ/cm2である。
0℃〜300℃、より好ましくは100℃〜250℃の
範囲である。50℃以下では硬化が進行しにくく、30
0℃以上では重合性組成物および硬化物が変質する恐れ
がある。
〜300℃、より好ましくは20℃〜200℃である。
0℃以下では硬化が進行しにくく、300℃以上では重
合性組成物および硬化物が変質する恐れがある。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。各種分析条件 1.1 H−NMR、13 C−NMR測定条件 日本電子製JNM−EX400型(400MHz)スペ
クトロメータ使用。 溶媒 CDCl3、内標 TMS(テトラメチルシラ
ン)2.FT−IR測定条件 Perkin−Elmer製SpectrumGXスペ
クトロメータ使用。KBr液膜法。3.GC分析条件 島津製作所製ガスクロマトグラフGC−7A使用 キャリアー:He、1ml/min、スプリット比1/
50 検出器:FID カラム:GLサイエンス社製NEUTRABOND−1
(0.25mmφ×60m、膜厚1.5μm) カラム温度:150℃(10min)→32℃/min
→200℃(30min) インジェクション温度:280℃ 注入量:0.2μl
チル)シクロヘキサンの合成 120mlオートクレーブ(SUS316製、攪拌機付
き、耐圧20MPa)中に1,1−シクロヘキサンジメ
タノール14.42g(0.1mol)、48%水酸化
ナトリウム水溶液66.67g(0.8mol)、塩化
アリル45.9g(0.6mol)、及びテトラブチル
アンモニウムクロリド2.8gを仕込み、蓋をして窒素
ガスを導入、脱圧(0.5MPa×4回)を繰り返すこ
とにより窒素置換し、最後に窒素圧を0.20MPaか
けたまま内容を密閉した。その後、撹拌しながら内温を
90℃まで昇温し、そのまま90℃で6時間反応を実施
した。内圧は0.31MPaまで上昇し、6時間後には
0.28MPaまで低下した。
lを取り出しアセトンで5mlに希釈して分析サンプル
を調製した。このサンプルのGC分析をしたところ、原
料1,1−シクロヘキサンジメタノールのピークは確認
されなかったことから、この原料の転化率が100%で
あることを確認した。また、GCチャートで17.7分
から25.4分の間にみられる各生成物のピーク面積の
合計のうち、主生成物である1,1−ビス(アリルオキ
シメチル)シクロヘキサンに相当する23.5分のピー
クの面積の占める割合から算出した選択率は99%であ
った。
解させた後、有機物をヘキサン200mlで抽出した。
分液後、有機層を50mlの水で2回洗浄し、有機層を
約20gの乾燥剤(無水硫酸ナトリウム)で乾燥させ
た。得られた有機層を濾過し、乾燥剤をヘキサン20m
lで洗浄後、ロータリーエバポレーターで溶媒、原料及
び低沸生成物を減圧留去した。このようにして得られた
粗生成物22.3gを減圧蒸留し、沸点88℃(0.2
7kPa)の無色透明な留分18.3gを得た。
13C−NMRスペクトルは以下の通りであり、1,1−
ビス(アリルオキシメチル)シクロヘキサンであると同
定された。 FT−IRスペクトル:吸収極大cm-1 3080,3
015,2930,2853(νC−H)、1647
(νC=C)、1143,1094(νC−O)、98
7,922(=CHδ)1 H−NMR:ケミカルシフトppm 1.41
(10H,cy−H) 3.31(4H,cy−CH2O)、3.94−3.9
6(4H,−O−CH2−C=)、5.12−5.2
8,5.84−5.94(−CH=CH2)13 C−NMR:ケミカルシフトppm 21.5,2
6.3,30.1,38.5(C(cy))、72.1
(cy−CH2−O)、73.5(O−CH2−)、11
5.9,135.4(−CH=CH2)
リルオキシメチル)シクロヘキサンの合成 120mlオートクレーブ(SUS316製、攪拌機付
き、耐圧20MPa)中に2−メチル−1,1−シクロ
ヘキサンジメタノール15.82g(0.1mol)、
48%水酸化ナトリウム水溶液66.67g(0.8m
ol)、塩化アリル45.9g(0.6mol)、及び
テトラブチルアンモニウムクロリド2.8gを仕込み、
蓋をして窒素ガスを導入、脱圧(0.5MPa×4回)
を繰り返すことにより窒素置換し、最後に窒素圧を0.
20MPaかけたまま内容を密閉した。その後、撹拌し
ながら内温を90℃まで昇温し、そのまま90℃で6時
間反応を実施した。内圧は0.31MPaまで上昇し、
6時間後には0.28MPaまで低下した。
lを取り出しアセトンで5mlに希釈して分析サンプル
を調製した。このサンプルのGC分析をしたところ、原
料2−1,1−シクロヘキサンジメタノールのピークは
確認されなかったことから、この原料の転化率が100
%であることを確認した。また、GCチャートで17.
5分から25.2分の間にみられる各生成物のピーク面
積の合計のうち、主生成物である2−メチル−1,1−
ビス(アリルオキシメチル)シクロヘキサンに相当する
25.2分のピークの面積の占める割合から算出した選
択率は92%であった。
い、23.0gの粗生成物が得られた。この粗生成物を
減圧蒸留し、沸点106℃(0.34kPa)の無色透
明な留分16.8gを得た。
13C−NMRスペクトルは以下の通りであり、この生成
物は2−メチル−1,1−ビス(アリルオキシメチル)
シクロヘキサンであると同定された。 FT−IRスペクトル:吸収極大cm-1 3080,3
015,2930,2860(νC−H)、1647
(νC=C)、1143,1096(νC−O)、99
3,921(=CHδ)1 H−NMR:ケミカルシフトppm 0.88
d(3H,cy−CH3)、1.22−1.75(9
H,cy−H)、3.26−3.47(4H,cy−C
H2O−)、3.91−3.97(4H,−O−CH2−
C=)、5.12−5.29,5.83−5.95(−
CH=CH2)13 C−NMR:ケミカルシフトppm 16.0(−C
H3)、21.7,25.0,29.2,30.6,3
3.7,41.1(C(cy))、70.3,74.3
(cy−CH2−O)、72.3(O−CH2−)、11
6.0,135.5(−CH=CH2)
リルオキシメチル)ノルボルナンの合成 120mlオートクレーブ(SUS316製、攪拌機付
き、耐圧20MPa)中に3−メチル−2,2−ノルボ
ルナンジメタノール17.03g(0.1mol)、4
8%水酸化ナトリウム水溶液66.67g(0.8mo
l)、塩化アリル45.9g(0.6mol)、及びテ
トラブチルアンモニウムクロリド2.8gを仕込み、蓋
をして窒素ガスを導入、脱圧(0.5MPa×4回)を
繰り返すことにより窒素置換し、最後に窒素圧を0.2
0MPaかけたまま内容を密閉した。その後、撹拌しな
がら内温を90℃まで昇温し、そのまま90℃で6時間
反応を実施した。内圧は0.33MPaまで上昇し、6
時間後には0.30MPaまで低下した。
lを取り出しアセトンで5mlに希釈して分析サンプル
を調製した。このサンプルのGC分析をしたところ、原
料である3−メチル−2,2−ノルボルナンジメタノー
ルのピークは確認されなかったことから、この原料の転
化率が100%であることを確認した。また、GCチャ
ートで17.6分から27.9分の間にみられる各生成
物のピーク面積の合計のうち、主生成物である3−メチ
ル−2,2−ビス(アリルオキシメチル)ノルボルナン
に相当する27.7分のピークの面積の占める割合から
算出した選択率は91%であった。
い、24.0gの粗生成物が得られた。この粗生成物を
減圧蒸留し、沸点108℃(0.47kPa)の無色透
明な留分17.0gを得た。
13C−NMRスペクトルは以下の通りであり、3−メチ
ル−2,2−ビス(アリルオキシメチル)ノルボルナン
であると同定された。 FT−IRスペクトル:吸収極大cm-1 3081,3
016,2930,2861(νC−H)、1647
(νC=C)、1143,1096(νC−O)、99
3,921(=CHδ)1 H−NMR:ケミカルシフトppm 0.93
d(3H,−CH3)、1.04−1.79,2.06
(9H,norbornane ring−H)、3.
27−3.43(4H,cy−CH2O−)、3.92
−3.97(4H,−O−CH2−C=)、5.10−
5.28,5.85−5.94(−CH=CH2)13 C−NMR:ケミカルシフトppm 15.7(−C
H3)、24.0,29.3,35.1,42.3,4
5.1,48.5(C(norbornane))、7
0.6,72.0,72.1,73.2(−CH2−O
−)、115.8.115.9,135.5(−CH=
CH2)
チル)−5−ノルボルネンの合成 120mlオートクレーブ(SUS316製、攪拌機付
き、耐圧20MPa)中に5−ノルボルネン−2,2−
ジメタノール15.42g(0.1mol)、48%水
酸化ナトリウム水溶液66.67g(0.8mol)、
塩化アリル45.9g(0.6mol)、及びテトラブ
チルアンモニウムクロリド2.8gを仕込み、蓋をして
窒素ガスを導入、脱圧(0.5MPa×4回)を繰り返
すことにより窒素置換し、最後に窒素圧を0.20MP
aかけたまま内容を密閉した。その後、撹拌しながら内
温を90℃まで昇温し、そのまま90℃で6時間反応を
実施した。内圧は0.30MPaまで上昇し、6時間後
には0.28MPaまで低下した。
lを取り出しアセトンで5mlに希釈して分析サンプル
を調製した。このサンプルのGC分析をしたところ、原
料である5−ノルボルネン−2,2−ジメタノールのピ
ークは確認されなかったことから、この原料の転化率が
100%であることを確認した。また、GCチャートで
17.6分から25.4分の間にみられる各生成物のピ
ーク面積の合計のうち、主生成物である2,2−ビス
(アリルオキシメチル)−5−ノルボルネンに相当する
24.8分のピークの面積の占める割合から算出した選
択率は98%であった。
い、23.2gの粗生成物が得られた。この粗生成物を
減圧蒸留し、沸点113℃(0.67kPa)の無色透
明な留分18.8gを得た。
13C−NMRスペクトルは以下の通りであり、2,2−
ビス(アリルオキシメチル)−5−ノルボルネンである
と同定された。 FT−IRスペクトル:吸収極大cm-1 3062,2
970,2869(νC−H)、1647(νC=
C)、1145,1097(νC−O)、990,92
2,719(=CHδ)1 H−NMR:ケミカルシフトppm 0.74
−0.77,1.36−1.39,1.51−1.5
5,2.67,.78(6H,norborneneC
sp3−H)、3.11d,3.26d,3.44d,
3.61d(4H,norbornene−CH2O
−)、3.89−3.91,3.99−4.01(4
H,−O−CH2−C=)、5.11−5.30,5.
83−5.96(−CH=CH2)、6.03−6.1
2(norbornene−CH=CH−)13 C−NMR:ケミカルシフトppm 33.1,4
2.3,46.2,47.2,47.6(norbor
neneCsp3))、72.0,72.2,73.
0,74.3(−CH2−O)、116.1,116.
3,135.0,135.3,135.4,136.9
(−CH=CH2,−CH=CH−)
チル)シクロヘキサンの異性化による1,1−ビス(1
−プロペニルオキシメチル)シクロヘキサンの合成 誘導撹拌子を入れた20mのナス型フラスコにジクロロ
トリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム19mg
(0.02mmol)を仕込み、内容を窒素置換した後
に実施例1で調製した1,1−ビス(アリルオキシメチ
ル)シクロヘキサン4.38g(0.02mol)をシ
リンジを用いて添加した。
℃のオイルバスに浸け、撹拌させながら反応を行った。
リングしアセトンで3mlに希釈してGC分析用サンプ
ルを調製した。このサンプルのGC分析を行った結果、
基質の1,1−ビス(アリルオキシメチル)シクロヘキ
サンのピークが消失していることから、基質の転化率が
ほぼ100%であることを確認した。また、20.8分
から25.9分にみられる各生成物のピーク面積の合計
のうち、主生成物である1,1−ビス(1−プロペニル
オキシメチル)シクロヘキサンの24.3、25.0、
25.9の3種の異性体の面積の占める割合が98.9
%、中間体である1−アリルオキシメチル−1−(1−
プロペニルオキシ)シクロヘキサンの23.9、24.
7分のピークの占める割合が1.1%であり、基質のア
リル基の約99.5%がプロペニル基へ異性化している
ことがわかった。
ーブンを用いて生成物を減圧下に蒸留し、触媒より分離
した。これにより3.8gの無色透明の生成物を単離し
た。
1H−,及び13C−NMRは以下の通りであり、1,1
−ビス(1−プロペニルオキシメチル)シクロヘキサン
であることを確認した。 FT−IRスペクトル:吸収極大cm-1 3042,2
932,2863(νC−H)、1668,1660
(νC=C)、1184,1125,1092(νC−
O)、992,930,723(=CHδ)1 H−NMR:ケミカルシフトppm 1.43
(10H,cy−H)、1.52−1.58 (6H,
=C−CH3)、3.50−3.63(4H,cy−C
H2O)、4.28−4.33(Z−),4.71−
4.78(E−)(2H,−O−CH=CH−)、5.
92−5.96(Z−),6.20−6.25(E−)
(2H,−O−CH=CH−)13 C−NMR:ケミカルシフトppm 9.1,12.
5(−CH3)、21.4,26.2,29.6,3
7.9−39.1(C(cy))、71.8−75.2
(cy−CH2−O)、97.7−100.0(O−C
H=)、146.6−147.2(−CH=CH−CH
3)
−プロペニルオキシメチル)シクロヘキサンの合成 誘導撹拌子を入れた20mのナス型フラスコにジクロロ
トリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム19mg
(0.02mmol)を仕込み、内容を窒素置換した後
に実施例2で調製した2−メチル−1,1−ビス(アリ
ルオキシメチル)シクロヘキサン4.77g(0.02
mol)をシリンジを用いて添加した。
℃のオイルバスに浸け、撹拌しながら反応を行った。
リングしアセトンで3mlに希釈してGC分析用サンプ
ルを調製した。このサンプルのGC分析を行った結果、
基質の2−メチル−1,1−ビス(アリルオキシメチ
ル)シクロヘキサンのピークが消失していることから、
基質の転化率がほぼ100%であることを確認した。ま
た、22.7分から28.2分にみられる各生成物のピ
ーク面積の合計のうち、主生成物である2−メチル−
1,1−ビス(1−プロペニルオキシメチル)シクロヘ
キサンの26.6、27.2、27.4、28.2の4
種の異性体の面積の占める割合が98.7%、中間体で
ある2−メチル−1−アリルオキシメチル−1−(1−
プロペニルオキシ)シクロヘキサンの24.6、26.
0、26.8分のピークの占める割合が1.1%であ
り、基質のアリル基の約99.4%がプロペニル基へ異
性化していることがわかった。
ーブンを用いて生成物を減圧下に蒸留し、触媒より分離
した。これにより4.0gの無色透明の生成物が得られ
た。
び,13C−NMRスペクトルは以下の通りであり、2−
メチル−1,1−ビス(1−プロペニルオキシメチル)
シクロヘキサンであると同定された。 FT−IRスペクトル:吸収極大cm-1 3042,2
931,2863(νC−H)、1668,1659
(νC=C)、1184,1125,1095(νC−
O)、979,929,723(=CHδ)1 H−NMR:ケミカルシフトppm 0.87
−0.95(3H,cy−CH3)、1.26−1.7
4(9H+6H,cy−H,−C=C−CH3)、3.
48−3.78(4H,cy−CH2O)、4.29−
4.34(Z−),4.70−4.79(E−)(2
H,−O−CH=CH−)、5.90−5.97(Z
−),6.21−6.26(E−)(2H,−O−CH
=CH−)13 C−NMR:ケミカルシフトppm 9.1−9.
2,12.4,15.7−16.0(−CH3)、2
1.4,24.6,28.6−28.7,30.4,3
3.4−33.8,40.3−41.5(C(c
y))、68.4−75.7(cy−CH2−O)、9
7.6−100.3(O−CH=)、146.3−14
7.2(−CH=CH−CH3)
−プロペニルオキシメチル)ノルボルナンの合成 誘導撹拌子を入れた20mのナス型フラスコにジクロロ
トリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム19mg
(0.02mmol)を仕込み、内容を窒素置換した後
に実施例3で調製した3−メチル−2,2−ビス(アリ
ルオキシメチル)ノルボルナン5.01g(0.02m
ol)をシリンジを用いて添加した。
℃のオイルバスに浸け、撹拌しながら反応を行った。
プリングしアセトンで3mlに希釈してGC分析用サン
プルを調製した。このサンプルのGC分析を行った結
果、基質の3−メチル−2,2−ビス(アリルオキシメ
チル)ノルボルナンのピークが消失していることから、
基質の転化率がほぼ100%であることを確認した。ま
た、25.2分から31.4分にみられる各生成物のピ
ーク面積の合計のうち、主生成物である3−メチル−
2,2−ビス(1−プロペニルオキシメチル)ノルボル
ナンの29.2、29.9、30.1、31.0分の4
種の異性体の面積の占める割合が98.8%、中間体で
ある3−メチル−2−アリルオキシメチル−2−(1−
プロペニルオキシメチル)ノルボルナンの28.6分の
ピークの占める割合が1.2%であり、基質のアリル基
の約99.4%がプロペニル基へ異性化していることが
わかった。
ーブンを用いて生成物を減圧下に蒸留し、触媒より分離
した。これにより4.4gの無色透明の生成物が得られ
た。
13C−NMRスペクトルは以下の通りであり、3−メチ
ル−2,2−ビス(1−プロペニルオキシメチル)ノル
ボルナンであると同定された。 FT−IRスペクトル:吸収極大cm-1 3042,2
955,2883(νC−H)、1668,1659
(νC=C)、1183,1130,1096(νC−
O)、976,930,723(=CHδ)1 H−NMR:ケミカルシフトppm 0.92
−0.97(3H,norbornane−CH3)、
1.08−2.14(9H+6H,norbornan
e−H,−O−C=C−CH3)、3.45−3.78
(4H,norbornane−CH2−O−)、4.
27−4.34(Z−),4.70−4.77(E−)
(2H,−O−CH=CH−)、5.89−5.97
(Z−),6.19−6.25(E−)(2H,−O−
CH=CH−)13 C−NMR:ケミカルシフトppm 9.2−9.
3,12.6,15.5−15.7(−CH3)、2
3.9,29.3,35.0,42.0,44.9−4
5.2,47.8−48.9(C(norbornan
e))、68.9−74.7(cy−CH2−O)、9
7.6−100.4(O−CH=)、146.3−14
7.2(−CH=CH−CH3)
オキシメチル)−5−ノルボルネンの合成 誘導撹拌子を入れた20mlのナス型フラスコにジクロ
ロトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム19m
g(0.02mmol)を仕込み、内容を窒素置換した
後に実施例3で調製した2,2−ビス(アリルオキシメ
チル)−5−ノルボルネン4.69g(0.02mo
l)をシリンジを用いて添加した。
℃のオイルバスに浸け、撹拌しながら反応を行った。
リングしアセトンで3mlに希釈してGC分析用サンプ
ルを調製した。このサンプルのGC分析を行った結果、
基質の2,2−ビス(アリルオキシメチル)−5−ノル
ボルネンのピークが消失していることから、基質の転化
率がほぼ100%であることを確認した。また、21.
8分から27.3分にみられる各生成物のピーク面積の
合計のうち、主生成物である2,2−ビス(1−プロペ
ニルオキシメチル)−5−ノルボルネンの25.6、2
6.3、27.3分の3種の異性体の面積の占める割合
が98.9%、中間体である2−アリルオキシメチル−
2−(1−プロペニルオキシメチル)−5−ノルボルネ
ンの25.1、25.9分のピークの占める割合が1.
2%であり、基質のアリル基の約99.4%がプロペニ
ル基へ異性化していることがわかった。
ーブンを用いて生成物を減圧下に蒸留し、触媒より分離
した。これにより3.8gの無色透明の生成物が得られ
た。
13C−NMRスペクトルは以下の通りであり、2,2−
ビス(1−プロペニルオキシメチル)−5−ノルボルネ
ンであると同定された。 FT−IRスペクトル:吸収極大cm-1 3042,2
956,2883(νC−H)、1668,1659
(νC=C)、1183,1130,1096(νC−
O)、976,930,723(=CHδ)1 H−NMR:ケミカルシフトppm 0.77
−0.83,1.41−1.59,2.72,2.82
(11H+6H,norborneneCsp3−H,
−C=C−CH3)、3.28−3.93(4H,no
rbornene−CH2−O−)、4.29−4.3
6(Z−),4.65−4.79(E−)(2H,−O
−CH=CH−)、5.86−6.28(E−)(2
H,−O−CH=CH−)13 C−NMR:ケミカルシフトppm 9.2−9.
3,12.6(−CH3)、32.6−32.9,4
2.4,46.0−46.1,47.1−48.2(C
(norborneneCsp3))、71.4,7
2.7,74.4,75.7(norbornene−
CH2−O−)、99.6−100.3(O−CH
=)、134.7,137.3(norbornene
−CH=CH−)、146.2−147.1(−CH=
CH−CH3)
物、該化合物の製造方法、該化合物を含む組成物及びそ
の硬化物が提供できる。この新規な不飽和エーテル化合
物は皮膚刺激性及び臭気、酸素による重合阻害が低い等
の面で従来のアクリル系モノマーより優れ、かつ低粘度
で硬化物の架橋密度が高く十分な硬度を持つ硬化物を与
えることが可能である。
化合物の1H−NMR、13C−NMR、及びFT−IR
のチャートである。
キサンの1H−NMRチャート
キサンの13C−NMRチャート
キサンのFT−IRチャート
ル)シクロヘキサンの1H−NMRチャート
ル)シクロヘキサンの13C−NMRチャート
ル)シクロヘキサンのFT−IRチャート
ル)ノルボルナンの1H−NMRチャート
ル)ノルボルナンの13C−NMRチャート
ル)ノルボルナンのFT−IRチャート
ノルボルネンの1H−NMRチャート
ノルボルネンの13C−NMRチャート
ノルボルネンのFT−IRチャート
ル)シクロヘキサンの1H−NMRチャート
ル)シクロヘキサンの13C−NMRチャート
ル)シクロヘキサンのFT−IRチャート
オキシメチル)シクロヘキサンの1H−NMRチャート
オキシメチル)シクロヘキサンの13C−NMRチャート
オキシメチル)シクロヘキサンのFT−IRチャート
オキシメチル)ノルボルナンの1H−NMRチャート
オキシメチル)ノルボルナンの13C−NMRチャート
オキシメチル)ノルボルナンのFT−IRチャート
ル)−5−ノルボルネンの1H−NMRチャート
ル)−5−ノルボルネンの13C−NMRチャート
ル)−5−ノルボルネンのFT−IRチャート
Claims (13)
- 【請求項1】 一般式(1)〜一般式(4)のいずれか
で表されることを特徴とする不飽和エーテル化合物。 一般式(1) 【化1】 一般式(2) 【化2】 一般式(3) 【化3】 一般式(4) 【化4】 (一般式(1)〜一般式(4)において、R1は水素、
炭素数1〜炭素数6のアルキル基、シクロアルキル基、
またはフェニル基から選ばれたいずれか一種を表し、R
2,R3はそれぞれ独立に下記に示す構造式(1)又は構
造式(2)を表す。) 構造式(1) −CH2−CH=CH2 構造式(2) −CH=CH−CH3 - 【請求項2】 R1が水素、メチル基、またはフェニル
基のいずれか一種であることを特徴とする請求項1記載
の不飽和エーテル化合物。 - 【請求項3】 R1がメチル基であることを特徴とする
請求項1記載の不飽和エーテル化合物。 - 【請求項4】 一般式(5)〜一般式(8)のいずれか
で表されるジオール化合物をアリル化することを特徴と
する、一般式(9)〜一般式(12)のいずれかで表さ
れる不飽和エーテル化合物の製造方法。 一般式(5) 【化5】 一般式(6) 【化6】 一般式(7) 【化7】 一般式(8) 【化8】 (一般式(5)〜一般式(8)において、R4は水素、
炭素数1〜炭素数6のアルキル基、シクロアルキル基、
またはフェニル基から選ばれたいずれか一種を表す。) 一般式(9) 【化9】 一般式(10) 【化10】 一般式(11) 【化11】 一般式(12) 【化12】 (一般式(9)〜一般式(12)において、R4は水
素、炭素数1〜炭素数6のアルキル基、シクロアルキル
基、またはフェニル基から選ばれたいずれか一種を表
し、R5,R6はいずれも下記構造式(1)を表す。) 構造式(1) −CH2−CH=CH2 - 【請求項5】 一般式(5)〜一般式(8)のいずれか
で表されるジオール化合物をアリル化することを特徴と
する一般式(9)〜一般式(12)のいずれかで表され
る不飽和エーテル化合物の製造方法において、一般式
(5)〜一般式(8)のいずれかで表されるジオール化
合物のアルコール部位の片方がアリルエーテル化したモ
ノアリルエーテル化合物を経由して一般式(9)〜一般
式(12)のいずれかで表される不飽和エーテル化合物
を形成することを特徴とする請求項4記載の不飽和エー
テル化合物の製造方法。 - 【請求項6】 一般式(5)〜一般式(8)のいずれか
で表されるジオール化合物をアリル化する方法が、一般
式(5)〜一般式(8)のいずれかで表されるジオール
化合物とハロゲン化アリルとの反応によることを特徴と
する請求項4又は請求項5のいずれかに記載の不飽和エ
ーテル化合物の製造方法。 - 【請求項7】 一般式(5)〜一般式(8)のいずれか
で表されるジオール化合物をアリル化する方法が、一般
式(5)〜一般式(8)のいずれかで表されるジオール
化合物とスルホン酸アリルエステルとの反応によること
を特徴とする請求項4又は請求項5のいずれかに記載の
不飽和エーテル化合物の製造方法。 - 【請求項8】 一般式(9)〜一般式(12)のいずれ
かで表される不飽和エーテル化合物を異性化することを
特徴とする、一般式(13)〜一般式(16)のいずれ
かで表される不飽和エーテル化合物の製造方法。 一般式(9) 【化13】 一般式(10) 【化14】 一般式(11) 【化15】 一般式(12) 【化16】 (一般式(9)〜一般式(12)において、R4は水
素、炭素数1〜炭素数6のアルキル基、シクロアルキル
基、またはフェニル基から選ばれたいずれか一種を表
し、R5,R6はいずれも下記構造式(1)を表す。) 構造式(1) −CH2−CH=CH2 一般式(13) 【化17】 一般式(14) 【化18】 一般式(15) 【化19】 一般式(16) 【化20】 (一般式(13)〜一般式(16)において、R4は水
素、炭素数1〜炭素数6のアルキル基、シクロアルキル
基、またはフェニル基から選ばれたいずれか一種を表
し、R7,R8の内少なくとも一方は構造式(2)であ
り、他方は構造式(1)又は構造式(2)のいずれかを
表す。) 構造式(1) −CH2−CH=CH2 構造式(2) −CH=CH−CH3 - 【請求項9】 一般式(9)〜一般式(12)のいずれ
かで表される不飽和エーテル化合物の異性化において、
アルカリ化合物または周期律表第8族元素を含む触媒を
用いることを特徴とする請求項8記載の不飽和エーテル
化合物の製造方法。 - 【請求項10】 周期律表第8族元素が、パラジウムま
たはロジウムのいずれか一種以上であることを特徴とす
る請求項9記載の不飽和エーテル化合物の製造方法。 - 【請求項11】 R4が水素、メチル基、またはフェニ
ル基のいずれか一種であることを特徴とする請求項4〜
請求項10のいずれかに記載の不飽和エーテル化合物の
製造方法。 - 【請求項12】 一般式(1)〜一般式(4)のいずれ
かで表されることを特徴とする不飽和エーテル化合物の
少なくとも一種以上を含むことを特徴とする重合性組成
物。 一般式(1) 【化21】 一般式(2) 【化22】 一般式(3) 【化23】 一般式(4) 【化24】 (一般式(1)〜一般式(4)において、R1は水素、
炭素数1〜炭素数6のアルキル基、シクロアルキル基、
またはフェニル基から選ばれたいずれか一種を表し、R
2,R3はそれぞれ独立に下記に示す構造式(1)又は構
造式(2)を表す。) 構造式(1) −CH2−CH=CH2 構造式(2) −CH=CH−CH3 - 【請求項13】 一般式(1)〜一般式(4)のいずれ
かで表されることを特徴とする不飽和エーテル化合物の
少なくとも一種以上を含むことを特徴とする重合性組成
物を硬化することにより得られる硬化物。 一般式(1) 【化25】 一般式(2) 【化26】 一般式(3) 【化27】 一般式(4) 【化28】 (一般式(1)〜一般式(4)において、R1は水素、
炭素数1〜炭素数6のアルキル基、シクロアルキル基、
またはフェニル基から選ばれたいずれか一種を表し、R
2,R3はそれぞれ独立に下記に示す構造式(1)又は構
造式(2)を表す。) 構造式(1) −CH2−CH=CH2 構造式(2) −CH=CH−CH3
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