JP2001278557A - 昇降装置 - Google Patents
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Abstract
ータかごの正確な位置検出が可能な昇降装置を提供す
る。 【解決手段】 昇降装置(10)は、エレベータ昇降路
(12)の上限位置(16)と下限位置(18)との間
を昇降するエレベータかご(20)を有する。この昇降
装置(10)では、エレベータ昇降路(12)に固定さ
れた送受信部(36)と、エレベータかご(20)に設
けた送受信部(50)とのデータ通信と、エレベータか
ご(20)と上限位置(16)及び下限位置(18)と
の距離測定を、指向性に優れたミリ波を用いて行なう。
このような構成の昇降装置(10)によれば、通信ケー
ブル、位置検出用ケーブルが不要になる。また、高速デ
ータ通信、正確な距離検出が行なえる。
Description
特に、本発明は、エレベータ昇降路に沿ってエレベータ
かごを昇降させる昇降装置(エレベータ装置)に関す
る。
昇降路に沿って昇降するエレベータかごと建築物に設け
た制御装置との通信はケーブルを利用して行なわれてい
る。
通信方式は、ケーブル荷重の一部がエレベータかごに作
用する、エレベータかごの位置に応じてエレベータかご
に架かるケーブル荷重及び偏荷重が変化する、エレベー
タかごの昇降の際にケーブルが揺れるとその揺れがエレ
ベータかごに作用する、ケーブルの配置スペースを確保
する必要があるといった問題がある。
49−26953号公報に、エレベータ昇降路に沿って
漏洩同軸ケーブルを配置すると共に、エレベータかごに
は同軸ケーブルとの間で非接触で信号を送受信可能な送
受信装置を設け、これら同軸ケーブルと送受信装置との
間で必要な通信を行なう昇降装置が提案されている。し
かし、この昇降装置は、エレベータ昇降路に沿って同軸
ケーブルを配置しなければならない。また、数百メート
ルの高層建築物の場合、当然、同軸ケーブルが非常に長
くなり、同軸ケーブルの設置、メンテナンスに多大な労
力と費用を必要とする。
エレベータ昇降路の上端部又は下端部若しくはエレベー
タかごに発振器を設け、発振器から発信された電磁波
と、エレベータ昇降路の上端部又は下端部若しくはエレ
ベータかごで反射した反射波との位相差等からエレベー
タ昇降路におけるエレベータかごの位置を検出する位置
検出方式が開示されている。また、この公報には、電磁
波として、可視光線、紫外線、赤外線、超音波などを利
用することが開示されているが、光に近い電磁波は誇り
や煙などの影響を受けて安定した受信状態が得られない
という問題があり、他方、超音波などの波長の長い電磁
波では必要な検出精度が得られないという問題がある。
らの問題を解消するためになされたもので、請求項1の
昇降装置は、昇降路内に位置する第1部位と、昇降路内
に位置し、第1部位に対して上下する第2部位と有し、
第1部位に設けた第1送受信部と第2部位に設けた第2
送受信部との間でミリ波を用いてデータ通信を行なうこ
とを特徴とする。
る第1部位と、昇降路内に位置し、第1部位に対して上
下する第2部位と、第1部位又は第2部位のいずれか一
方の部位から他方の部位に向けてミリ波を発信し、該他
方の部位で反射したミリ波を受信し、第1部位と第2部
位との距離を求める送受信部とを有することを特徴とす
る。
る第1部位と、昇降路内に位置し、第1部位に対して上
下する第2部位と、第1部位に設けた第1送受信部と第
2部位に設けた第2送受信部との間でミリ波を用いてデ
ータ通信を行なうと共に、第1送受信部又は第2送受信
部から発信されたミリ波を、該ミリ波を発信した送受信
部で受信して第1部位と第2部位との距離を求める送受
信部とを有することを特徴とする。
位は、それらのうち一方が昇降路に固定され、他方が昇
降路に沿って上下する部位であることを特徴とする。
位はそれぞれ昇降路に沿って上下する部位であることを
特徴とする。
に位置する第1部位と、(b) 昇降路内に位置し、第
1部位に対して上下する第2部位と、(c) 第1部位
に設けた第1送受信部と、(d) 第2部位に設けた第
2送受信部とを有し、(e) 第1送受信部と第2送受
信部はそれぞれ、基準信号を発生する基準信号発生器
と、基準信号に通信データを合成する合成器と、合成器
で合成した信号を他方の送受信部に向けて発信する発信
器と、他方の送受信部から発信された合成信号を受信す
る受信器と、受信器で受信した合成信号から通信データ
を復調する復調器とを有し、(f) 第1送受信部又は
第2送受信部のいずれか一方は、基準信号をもとに第1
部位と第2部位との距離を求める距離演算器とを有する
ことを特徴とする。
に位置する第1部位と、(b) 昇降路内に位置し、第
1部位に対して上下する第2部位と、(c) 第1部位
に設けた第1送受信部と、(d) 第2部位に設けた第
2送受信部とを有し、(e) 第1送受信部又は第2送
受信部の一方の送受信部は、基準信号を発生する基準信
号発生器と、基準信号を他方の送受信部に向けて発信す
る発信器とを有し、(f) 第1送受信部又は第2送受
信部の他方の送受信部は、一方の送受信部から発信され
た基準信号を受信する受信器と、受信器で受信した基準
信号に通信データを合成する合成部と、合成部で合成し
た信号を一方の送受信部に送信する送信器とを有し、
(g) 第1送受信部又は第2送受信部の一方の送受信
部はまた、他方の送受信部から送信された合成信号を受
信する受信器と、受信器で受信した合成信号から通信デ
ータを復調する復調部と、基準信号をもとに、第1部位
と第2部位との距離を求める距離演算器とを有すること
を特徴とする。
た距離から第2の部位の昇降速度を演算する速度演算部
と、速度演算部で演算された速度をもとに第2の部位の
昇降速度を制御する速度制御部とを設けたことを特徴と
する。
下に配置された給電部と、第2部位に設けられ、非接触
電磁誘導に基づいて給電部から電力の供給を受ける受電
部とを有し、この受電部から第2の部位の送受信部に電
力を供給することを特徴とするて昇降する。
危険距離と、第1部位と第2部位との距離とを比較し、
第1部位と第2部位との距離が危険距離以下になると駆
動部の駆動を停止する駆動停止部を有することを特徴と
する。
危険距離と、第1部位と第2部位との距離とを比較し、
第1部位と第2部位との距離が危険距離以下になると給
電部への電力の供給を停止する給電停止部を有すること
を特徴とする請求項8に記載の昇降装置。
ら送信される信号と第2送信される信号がミリ波である
ことを特徴とする。
内に位置する固定部位と、(b) 昇降路に沿って昇降
する第1可動部位と、(c) 第1可動部位を挟んで固
定部位の反対側に配置され、昇降路に沿って昇降する第
2第2可動部位と、(d) 固定部位、第1可動部位、
及び第2可動部位にそれぞれ設けた3つの通信部とを有
し、第2可動部位の通信部と固定部位の通信部との通信
を第1可動部位の通信部を介して行なうことを特徴とす
る。
この実施の形態の昇降装置10において、エレベータ昇
降路10は、建築物の適宜個所に形成されている。そし
て、エレベータ昇降路12を構成している一対の対向す
る側壁(図示せず)には、上下方向にガイドレール14
がそれぞれ設けてある。また、エレベータ昇降路12の
中には、エレベータ昇降路12の上限位置16と下限位
置18(第1部位又は固定部位)の間を、ガイドレール
14にガイドされながら昇降するエレベータかご20
(第2の部位)が設けてある。なお、エレベータかご2
0は、このエレベータかご20にリニアモータを備えた
ロープレスエレベータでもよいし、エレベータ昇降路1
0の天井部に設けた巻胴式昇降装置により昇降される吊
下式エレベータのいずれでもよい。
電部又は給電線22が上下方向に途切れることなく配置
してある。この給電線22は、建築物の適宜個所に設け
た主給電装置(一次電源)24に接続され、この主給電
装置24から給電線22に対して交流が供給されてい
る。一方、エレベータかご20には、給電線22に対向
する個所に、エレベータかご20が昇降する際に給電線
22とほぼ一定の間隔をあけて対向する非接触受電部2
6が設けてある。この受電部26は、エレベータかご2
0の適宜個所(本実施の形態では、エレベータかご20
の天井部28)に設けた副給電装置(二次電源)30に
接続されている。これにより、主給電装置24から給電
線22に交流が印加されると、この給電線22の周囲に
発生する電界の変化により受電部26に交流が誘導され
る。また、誘導された交流は必要に応じて適宜変換さ
れ、副給電装置30からエレベータかご20の各種制御
部(副制御盤34など)に供給される。したがって、こ
のような給電方式を採用した場合、エレベータかご20
に対する電力供給ケーブルが不要になり、必要スペース
の軽減、エレベータかご20に架かる動荷重が減少する
という利点がある。
0には、エレベータかご20の位置検出(速度検出)用
と動作制御用に種々の制御機器が設けてある。具体的
に、エレベータ昇降路12の上限位置16の近傍に、主
制御盤32が設けてある。また、エレベータかご20に
は、その天井部28に副制御盤34が設けてある。な
お、本実施の形態では、主制御盤32は主給電装置24
に接続されており、この主給電装置24から必要な電力
の供給を受ける。
上限位置16の近傍に配置されており、図2に示す第1
送受信部36に接続されている。この第1送受信部36
は、主制御盤32が設置されているエレベータ昇降路1
2の上限位置16とエレベータかご20との距離を測定
する(距離測定)と共に、エレベータかご20に対して
必要なデータ(例えば、階床ボタン信号、ドアの開閉信
号など)を送信する(データ送信)ために利用される。
そのために、第1送受信部36は、距離測定(速度測
定)用の基準信号を発生する距離測定用基準信号発生器
38と、データ送信に利用されるデータ信号を発生する
通信データ発生器40と、距離測定用基準信号にデータ
信号を合成する合成器42と、合成器42で合成された
合成信号をエレベータかご20及び副制御盤34に向け
て送信する第1送信器44を有する。なお、図示するよ
うに、通信データ発生器40は、データ送信に利用され
る基準信号を発生する第1データ送信用基準信号発生器
46と、送信すべきデータに応じてデータ送信用基準信
号を変調する第1データ変調器48とで構成し、この第
1データ変調器48で変調された信号をデータ信号とし
て利用してもよい。
接続されている第2送受信部50から発信された信号を
受信する第1受信器52と、第1受信器52で受信した
信号をもとに、主制御盤32が配置されているエレベー
タ昇降路上限位置16とエレベータかご20との距離を
演算する距離演算器54と、後述するように第2送信部
50で発生した基準信号と同一周波数の信号を発生する
第1復調用基準信号発生器56と、第1受信器52で受
信した信号と第1復調用基準信号発生器56で発生した
信号とをもとに副制御盤34から発信された送信データ
を復調する第1データ復調器58とを有する。
間で必要なデータを送受信する第2送受信部50に接続
されている。第2送受信部50は、エレベータかご20
の天井部28に配置されており、データ送信に利用され
る基準信号を発生する第2データ送信用基準信号発生器
60と、送信すべきデータに応じてデータ送信用基準信
号を変調する第2データ変調器62と、第2データ変調
器62で変調されたデータ送信用基準信号をエレベータ
かご20に向けて送信する第2送信器64を有する。第
2送受信部50はまた、第1送受信部36の第1送信器
44から発信された信号を受信する第2受信器66と、
第1データ送信用基準信号発生器46と同一周波数の信
号を発生する第2復調用基準信号発生器68と、第2受
信器66で受信した信号と第2復調用基準信号発生器6
8で発生した信号とをもとに第1送受信部36から発信
された送信データを復調する第2データ復調器70とを
有する。
ら発信される信号はミリ波である。ミリ波は、埃や煙な
どの影響を受けて減衰することが少ないという特性を有
する。また、ミリ波は、一般的な通信に利用されている
短波やFM波に比べて波長が短いので、指向性が高く、
送受信できる情報量が多く、高精度の距離測定が得られ
るという利点がある。
40〜100GHzである。また、周波数が55〜65
GHzのミリ波は特に大気中での減衰が大きく、昇降装
置以外の装置に悪い影響を及ぼす危険がないので、特に
好ましい。したがって、実用上は、周波数が60GHz
のミリ波が最も好ましい。また、以下に説明する実施の
形態では特に言及しないが、送受信部の間で行なわれる
通信は、ミリ波を利用するものである。
互の動作について説明する。具体的に、主給電装置24
から主制御盤32に電気が供給され、副給電装置30か
ら副制御盤34に電気が供給されている状態で、まず、
主制御盤32に接続された第1送受信部36では、距離
測定用基準信号発生器38が距離測定用基準信号を発生
する。また、主制御盤32から副制御盤34に対して送
信する必要な制御データがあれば、この制御データに応
じて、第1データ送信用基準信号発生器46で発生した
データ送信用基準信号が第1データ変調器48で変調さ
れる。次に、距離測定用基準信号と、変調されたデータ
送信用基準信号は合成器42で合成され、第1送信器4
4からエレベータかご20に向けて発信される。
レベータかご20の第2受信器66で受信される。受信
された信号は第2データ復調器70に送られる。また、
第2データ復調器70は、第2復調用基準信号発生器6
8で発生した、第1データ送信用基準信号と同一周波数
の信号を利用して、制御データを復調する。そして、副
制御盤34は、復調された制御データに基づいて、該副
制御盤34に設けた各種制御回路を制御する。
レベータかご20に反射し、再び主制御盤32に向かっ
て送られ、第1受信器52で受信される。第1受信器5
2で受信された信号は距離演算器54に送られる。距離
演算器54は、距離測定用基準信号発生器38で発生し
た距離測定用基準信号と第1受信器52で受信した信号
との位相差、または伝送時間から、エレベータ昇降路1
2の上限位置16とエレベータかご20との距離を演算
する。また、必要ならば、演算された距離を微分して、
エレベータかご20の速度が演算される。なお、第1送
信器44から送信された信号が当たるエレベータかご2
0の部分(上記実施の形態では、エレベータかご20の
天井部28)は、この信号が反射し易い材料で形成する
のが好ましい。
レベータかご20との距離が、両者の間に確保すべき安
全最小距離(危険距離)以下か否かを判断し、この安全
最小距離以下の場合にはエレベータかご20の昇降を停
止するための安全装置を設けるのが好ましい。このよう
な安全装置としては、例えば、図2に示すように、距離
演算器54で演算された距離と安全最小距離とを比較す
る比較器72と、比較器72で距離演算器54で演算さ
れた距離が安全最小距離以下と判断されたときにエレベ
ータかご20を緊急停止させるブレーキや非常止めなど
を作動させる制動装置76を備えたものが考えられる。
送受信部50では、この副制御盤34から主制御盤32
に対して送信する必要な制御データがあれば、この制御
データに応じて、第2データ送信用基準信号発生器60
で発生した第2データ送信用基準信号が第2データ変調
器62で変調される。第2データ変調器62で変調され
た第2データ送信用基準信号は、第2送信器64から主
制御盤32に向けて発信される。
1送受信部36の第1受信器52で受信される。受信さ
れた信号は第1データ復調器58に送られる。また、第
1データ復調器58は、第1復調用基準信号発生器56
で発生した、第2データ送信用基準信号と同一周波数の
信号を利用して、制御データを復調する。そして、主制
御盤32は、復調された制御データに基づいて、該主制
御盤32に接続されている各種装置(昇降モータ74な
ど)を制御する。
0によれば、エレベータ昇降路12に設けた第1送受信
部36とエレベータかご20に設けた第2送受信部50
との送受信がミリ波を利用して行なわれる。そして、上
述のように、ミリ波は、指向性が高く、送受信できる情
報量が多く、高精度の距離測定が得られるという利点が
あるため、第1送受信部36と第2送受信部50との間
の高速データ送受信が確実に行なわれる。また、一方の
送受信部から発信された信号は他方の送受信部に真っ直
ぐ進行し、周囲の壁で反射することも少ないので、受信
した信号から必要な情報だけを容易に取り出すことがで
き、そのために、安全なエレベータかご20の昇降が保
証される。さらに、2つの送受信部36、50により、
エレベータかご20の位置と速度が検出できると共に、
相互のデータ通信が行なえる。すなわち、位置検出、速
度検出、データ通信のそれぞれの目的に応じて別々の機
器を設ける必要がないので、全体として、スペースが減
り、コストが低下する。さらにまた、複数のリミットス
イッチやカム類を利用した従来の位置検出及び速度検出
に比べ、エレベータかご20の位置と速度を連続的に検
出できる。そしてまた、エレベータかご20の位置検出
及び速度検出用のスイッチ、ケーブルが不要となるの
で、その分、スペース及びコストが減少する。また、非
接触の給電装置と併用することにより、給電ケーブルを
無くすことができる。さらに、給電を有線で行なう場合
でも、ケーブルを細くできる。
上限位置16とエレベータかご20との距離だけを測定
したが、この距離に代えて、またはこの距離と共に、エ
レベータ昇降路12の下限位置18とエレベータかご2
0との距離を測定してもよい。この場合、例えば、図1
に示すように、エレベータ昇降路12の下限位置18
に、上記第1送受信部36と同様の送受信部80を設
け、この送受信部80からエレベータかご20の底部に
向けて距離測定用基準信号を発信し、その反射波を再び
送受信部80で受信し、エレベータかご20とエレベー
タ昇降路12の下限位置18との距離を演算してもよ
い。当然、演算して得られた距離が安全最小距離(危険
距離)以下か否か判断し、安全最小距離以下であれば、
制動装置76を起動してエレベータかご20を緊急停止
させることが好ましい。この場合、エレベータかご20
の上昇及び下降をより安全に制御できるという利点があ
る。また、エレベータかご20と上限位置16又は下限
位置18との距離とエレベータかご20の速度を時間的
に連続して検出できるので、これら距離と速度の両方を
利用することで、エレベータかご20と上限位置16又
は下限位置18との距離が安全最小距離以下になる前
に、エレベータかご20が安全最小距離以下の領域に入
ることが予想し、事前にエレベータかご20に制動をか
けることができる。
2の上限位置16の近傍に設けた第1送受信部36とエ
レベータかご20の天井部28に設けた第2送受信部5
0とでデータの送受信を行なったが、これに代えて、又
はこれに加えて、エレベータ昇降路12の下限位置18
の近傍に送受信部80を設け、エレベータかご20の底
部82に第2送受信部50と同様の送受信部84を設
け、これら送受信部80と送受信部84との間でデータ
の送受信を行なってもよい。この場合、一部のデータを
第1送受信部36と第2送受信部50との間で送受信
し、残るデータを送受信部80と送受信部84との間で
送受信するように設計することができる。
に距離測定用基準信号発生器38を設け、この距離測定
用基準信号発生器38で発生した距離測定用基準信号を
利用して、エレベータ昇降路12の上限位置16とエレ
ベータかご20との距離を求めたが、図3に示すよう
に、データ変調器86において、第1データ送信用基準
信号発生器46で発生したデータ基準信号を通信データ
に基づいて変調し、その変調した信号に含まれる基準信
号を利用して距離測定してもよい。
成を含む第1送受信部36をエレベータ昇降路12に設
け、第2送受信部50をエレベータかご20に設けた
が、逆に、第1送受信部36をエレベータかご20に設
け、第2送受信部50をエレベータ昇降路12に設けて
もよい。この場合、第1送受信部36には、上記実施の
形態と同様に、比較器72を設け、その比較結果を第2
送受信部50に送信し、この第2送信器64からの信号
にしたがって昇降モータの駆動を制御(遮断)するよう
に構成することができる。
ベータかご20を設けたが、図4に示すように、2台の
エレベータかご120,121を配置した昇降装置11
0や、2台以上のエレベータかごを有する昇降装置(図
示せず)にも本発明は適用可能である。
レベータ昇降路12の上限位置16と下限位置18に、
上述した第1送受信部と同様の上部第1送受信部122
と下部第1送受信部124を設置する。一方、上部エレ
ベータかご120の天井部126と下部エレベータかご
121の底部128には、上部第2送受信部130と下
部第2送受信部132を配置する。これにより、上限位
置16の上部第1送受信部122と上部エレベータかご
120の上部第2送受信部130と間で通信が行なわ
れ、上限位置16と上部エレベータかご120との距離
が測定され、上部第1送受信部122と上部第2送受信
部130との間で必要な制御データが送受信される。ま
た、下限位置18の下部第1送受信部124と下部エレ
ベータかご121の第2送受信部132と間で通信が行
なわれ、下限位置18と下部エレベータかご121との
距離が測定され、下部第1送受信部124と下部第2送
受信部132との間で必要な制御データが送受信され
る。
かご120と下部エレベータかご121との距離を測定
するために、上部エレベータかご20の底部134と下
部エレベータかご121の天井部136の少なくともい
ずれか一方に、第2送受信器と同様の送受信部138又
は140を設けてもよい。
タかご120の底部134と下部エレベータかご121
の天井部136にそれぞれ、第2送受信器と同様の送受
信部138、140を設け、それぞれの送受信部13
8、140を同一のエレベータかご120,121に設
けた第2送受信部130、132に接続し、これによ
り、上部第1制御部122又は下部第1制御部124
と、上部エレベータかご120の送受信部130,13
8と、下部エレベータかご121の送受信部132,1
40を利用して、主制御盤32とエレベータかごの副制
御盤142、144との間で必要なデータを送受信する
ようにしてもよい。
のエレベータかごの位置検出及び速度検出、またエレベ
ータかごの制御データの送受信を、ケーブル無しで行な
うことができる。特に、同一のエレベータ昇降路に複数
のエレベータかごを設けた昇降装置では、ケーブルによ
る通信方式を採用した場合、上方のエレベータかごに接
続されているケーブルが下方のエレベータかごに接触す
る危険や、上方のエレベータかごと下方のエレベータか
ごとの間隔が上方のエレベータかごから垂れ下がってい
るケーブルにより制限されるという問題があるが、エレ
ベータかごに昇降モータを設けると共に、該昇降モータ
への電力供給をケーブルレス給電方式で行なうことによ
り、以上の問題は解決できる。さらに、ミリ波を用いて
信号の送受信が行なわれるので、高速データ通信、正確
な距離検出(速度検出)が行なえる。さらにまた、給電
ケーブルレスでない昇降装置でも、ケーブルを細くでき
るので、ケーブルの占有するスペースやケーブルの重量
を減らすことができる。
を利用してエレベータかごの位置や速度を求めたが、例
えば、図5に示すように、一方の送受信部36の送信器
44から送信されたデータ信号を他方の送受信部50の
受信器66で受信し、この受信した信号をデータ復調器
70からデータ変調器62に送信して基準信号を復調
し、この復調した基準信号にデータ変調器62で必要な
データ(通信データ)を合成し、再び一方の送受信部3
6に送り戻し、この一方の送受信部36の受信器52で
受信した信号と基準信号発生器38で発生した基準信号
をもとに、距離演算部(速度演算部)54でエレベータ
かごの位置を求めてもよい。
をもとに速度演算部80でエレベータかごの昇降速度を
演算し、演算した昇降速度をもとに、速度制御部82で
エレベータかごの昇降速度を制御してもよい。このよう
な速度制御は、上述したすべての実施の形態に適用可能
である。
出)及び2つの部位の間のデータ通信を昇降装置に適用
した場合を説明したが、これらの距離測定(速度検出)
及びデータ通信は、複数の移動体の相互間の距離測定
(相対速度検出)及びデータ通信や、固定部と移動体と
の間の距離測定(移動体の速度検出)及びデータ通信に
も利用できる。
内に位置する第1部位と、昇降路内に位置し、第1部位
に対して上下する第2部位と有し、第1部位に設けた第
1送受信部と第2部位に設けた第2送受信部との間でミ
リ波を用いてデータ通信を行なうようにした昇降装置で
は、第1の部位と第2の部位との間で、高速データ送受
信が可能である。
降路内に位置し、第1部位に対して上下する第2部位
と、第1部位又は第2部位のいずれか一方の部位から他
方の部位に向けてミリ波を発信し、該他方の部位で反射
したミリ波を受信し、第1部位と第2部位との距離を求
める送受信部とを有する昇降装置では、第1の部位と第
2の部位との距離が極めて正確に測定できる。そのため
に、安全なエレベータかごの昇降が保証される。
昇降路内に位置し、第1部位に対して上下する第2部位
と、第1部位に設けた第1送受信部と第2部位に設けた
第2送受信部との間でミリ波を用いてデータ通信を行な
うと共に、第1送受信部又は第2送受信部から発信され
たミリ波を、該ミリ波を発信した送受信部で受信して第
1部位と第2部位との距離を求める送受信部とを備えた
昇降装置では、第1の部位と第2の部位との間で、高速
データ送受信が可能であると共に、第1の部位と第2の
部位との距離が極めて正確に測定できるので、安全なエ
レベータかごの昇降が保証される。
第1部位と、(b) 昇降路内に位置し、第1部位に対
して上下する第2部位と、(c) 第1部位に設けた第
1送受信部と、(d) 第2部位に設けた第2送受信部
とを有し、(e) 第1送受信部と第2送受信部はそれ
ぞれ、基準信号を発生する基準信号発生器と、基準信号
に通信データを合成する合成器と、合成器で合成した信
号を他方の送受信部に向けて発信する発信器と、他方の
送受信部から発信された合成信号を受信する受信器と、
受信器で受信した合成信号から通信データを復調する復
調器とを有し、(f) 第1送受信部又は第2送受信部
のいずれか一方は、基準信号をもとに第1部位と第2部
位との距離を求める距離演算器とを有する昇降装置によ
れば、データ通信、及び第1の部位と第2の部位との距
離検出をケーブル無しで行なうことができる。
第1部位と、(b) 昇降路内に位置し、第1部位に対
して上下する第2部位と、(c) 第1部位に設けた第
1送受信部と、(d) 第2部位に設けた第2送受信部
とを有し、(e) 第1送受信部又は第2送受信部の一
方の送受信部は、基準信号を発生する基準信号発生器
と、基準信号を他方の送受信部に向けて発信する発信器
とを有し、(f) 第1送受信部又は第2送受信部の他
方の送受信部は、一方の送受信部から発信された基準信
号を受信する受信器と、受信器で受信した基準信号に通
信データを合成する合成部と、合成部で合成した信号を
一方の送受信部に送信する送信器とを有し、(g) 第
1送受信部又は第2送受信部の一方の送受信部はまた、
他方の送受信部から送信された合成信号を受信する受信
器と、受信器で受信した合成信号から通信データを復調
する復調部と、基準信号をもとに、第1部位と第2部位
との距離を求める距離演算器とを有する昇降装置によれ
ば、他方の送受信部には基準信号発生器が不要になると
いう利点がある。
部位の昇降速度を演算する速度演算部と、速度演算部で
演算された速度をもとに第2の部位の昇降速度を制御す
る速度制御部とを設けた昇降装置によれば、演算された
速度をもとにエレベータかごの速度を適正に制御でき
る。
給電部と、第2部位に設けられ、非接触電磁誘導に基づ
いて給電部から電力の供給を受ける受電部と、第2部位
に設けられ、受電部から電力の供給を受けて第2部位を
昇降路に沿って昇降する駆動部とを有する昇降装置によ
れば、第2の部位の送受信部に供給する給電用ケーブル
が不要になる。
第1部位と第2部位との距離とを比較し、第1部位と第
2部位との距離が危険距離以下になると駆動部の駆動を
停止する駆動停止部を有する昇降装置によれば、第1の
部位と第2の部位との衝突が未然に防止できる。
第1部位と第2部位との距離とを比較し、第1部位と第
2部位との距離が危険距離以下になると給電部への電力
の供給を停止する給電停止部を有する昇降装置によれ
ば、第1の部位と第2の部位との衝突が未然に防止でき
る。
位と、(b) 昇降路に沿って昇降する第1可動部位
と、(c) 第1可動部位を挟んで固定部位の反対側に
配置され、昇降路に沿って昇降する第2第2可動部位
と、(d) 固定部位、第1可動部位、及び第2可動部
位にそれぞれ設けた3つの通信部とを有し、第2可動部
位の通信部と固定部位の通信部との通信を第1可動部位
の通信部を介して行なう昇降装置によれば、複数の可動
部位を干渉することなく安全に昇降制御できる。
構成を示すブロック図。
構成を示すブロック図。
位置(第1の部位)、20 エレベータかご、22 給
電線(給電部)、36 第1送受信部、50 第2送受
信部
Claims (13)
- 【請求項1】 昇降路内に位置する第1部位と、 昇降路内に位置し、第1部位に対して上下する第2部位
とを有し、 第1部位に設けた第1送受信部と第2部位に設けた第2
送受信部との間でミリ波を用いてデータ通信を行なうこ
とを特徴とする昇降装置。 - 【請求項2】 昇降路内に位置する第1部位と、 昇降路内に位置し、第1部位に対して上下する第2部位
と、 第1部位又は第2部位のいずれか一方の部位から他方の
部位に向けてミリ波を発信し、該他方の部位で反射した
ミリ波を受信し、第1部位と第2部位との距離を求める
送受信部とを有することを特徴とする昇降装置。 - 【請求項3】 昇降路内に位置する第1部位と、 昇降路内に位置し、第1部位に対して上下する第2部位
と、 第1部位に設けた第1送受信部と第2部位に設けた第2
送受信部との間でミリ波を用いてデータ通信を行なうと
共に、第1送受信部又は第2送受信部から発信されたミ
リ波を、該ミリ波を発信した送受信部で受信して第1部
位と第2部位との距離を求める送受信部とを有すること
を特徴とする昇降装置。 - 【請求項4】 第1部位と第2部位は、それらのうち一
方が昇降路に固定され、他方が昇降路に沿って上下する
部位であることを特徴とする請求項1から3のいずれか
一に記載の昇降装置。 - 【請求項5】 第1部位と第2部位はそれぞれ昇降路に
沿って上下する部位であることを特徴とする請求項1か
ら3のいずれか一に記載の昇降装置。 - 【請求項6】 (a) 昇降路内に位置する第1部位
と、(b) 昇降路内に位置し、第1部位に対して上下
する第2部位と、(c) 第1部位に設けた第1送受信
部と、(d) 第2部位に設けた第2送受信部とを有
し、(e) 第1送受信部と第2送受信部はそれぞれ、
基準信号を発生する基準信号発生器と、基準信号に通信
データを合成する合成器と、合成器で合成した信号を他
方の送受信部に向けて発信する発信器と、他方の送受信
部から発信された合成信号を受信する受信器と、受信器
で受信した合成信号から通信データを復調する復調器と
を有し、(f) 第1送受信部又は第2送受信部のいず
れか一方は、基準信号をもとに第1部位と第2部位との
距離を求める距離演算器とを有することを特徴とする昇
降装置。 - 【請求項7】 (a) 昇降路内に位置する第1部位
と、(b) 昇降路内に位置し、第1部位に対して上下
する第2部位と、(c) 第1部位に設けた第1送受信
部と、(d) 第2部位に設けた第2送受信部とを有
し、(e) 第1送受信部又は第2送受信部の一方の送
受信部は、基準信号を発生する基準信号発生器と、基準
信号を他方の送受信部に向けて発信する発信器とを有
し、(f) 第1送受信部又は第2送受信部の他方の送
受信部は、一方の送受信部から発信された基準信号を受
信する受信器と、受信器で受信した基準信号に通信デー
タを合成する合成部と、合成部で合成した信号を一方の
送受信部に送信する送信器とを有し、(g) 第1送受
信部又は第2送受信部の一方の送受信部はまた、他方の
送受信部から送信された合成信号を受信する受信器と、
受信器で受信した合成信号から通信データを復調する復
調部と、基準信号をもとに、第1部位と第2部位との距
離を求める距離演算器とを有することを特徴とする昇降
装置。 - 【請求項8】 距離演算器で求めた距離から第2の部位
の昇降速度を演算する速度演算部と、 速度演算部で演算された速度をもとに第2の部位の昇降
速度を制御する速度制御部とを設けたことを特徴とする
請求項6又は7のいずれかの昇降装置。 - 【請求項9】 昇降路に沿って上下に配置された給電部
と、 第2部位に設けられ、非接触電磁誘導に基づいて給電部
から電力の供給を受ける受電部とを有し、 この受電部から第2の部位の送受信部に電力を供給する
ことを特徴とする請求項8に記載の昇降装置。 - 【請求項10】 予め決められた危険距離と、第1部位
と第2部位との距離とを比較し、第1部位と第2部位と
の距離が危険距離以下になると駆動部の駆動を停止する
駆動停止部を有することを特徴とする請求項8に記載の
昇降装置。 - 【請求項11】 予め決められた危険距離と、第1部位
と第2部位との距離とを比較し、第1部位と第2部位と
の距離が危険距離以下になると給電部への電力の供給を
停止する給電停止部を有することを特徴とする請求項8
に記載の昇降装置。 - 【請求項12】 第1送受信部から送信される信号と第
2送信される信号がミリ波であることを特徴とする請求
項6から11のいずれか一に記載の昇降装置。 - 【請求項13】 (a) 昇降路内に位置する固定部位
と、(b) 昇降路に沿って昇降する第1可動部位と、
(c) 第1可動部位を挟んで固定部位の反対側に配置
され、昇降路に沿って昇降する第2第2可動部位と、
(d) 固定部位、第1可動部位、及び第2可動部位に
それぞれ設けた3つの通信部とを有し、第2可動部位の
通信部と固定部位の通信部との通信を第1可動部位の通
信部を介して行なうことを特徴とすることを特徴とする
昇降装置。
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