JP2001278364A - 保冷箱 - Google Patents

保冷箱

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JP2001278364A
JP2001278364A JP2000088187A JP2000088187A JP2001278364A JP 2001278364 A JP2001278364 A JP 2001278364A JP 2000088187 A JP2000088187 A JP 2000088187A JP 2000088187 A JP2000088187 A JP 2000088187A JP 2001278364 A JP2001278364 A JP 2001278364A
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box
heat insulating
insulating material
box body
wall
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JP2000088187A
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Masayuki Makino
正幸 牧野
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Globeride Inc
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Daiwa Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は保冷箱に関し、従来に比し保冷力を
高め、長時間に亘って物を冷やし続けることが可能で、
而も、製造が容易でコストが安い保冷箱を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 外壁と内壁の間に断熱材を充填した箱本
体と、当該箱本体の上部に開閉可能に取り付く蓋体とか
らなる保冷箱に於て、上記箱本体の底部の外壁と内壁の
間に、周縁部に箱本体側面の内壁と外壁との間に立ち上
がる立上がり部を周設した断面略コ字状の断熱材を、上
記断熱材と別個に介在させたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り上げた魚等を
収納,保冷する保冷箱(クーラーボックス)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来周知のように保冷箱は、ポリプロピ
レン等の合成樹脂で成形された外壁と内壁の間に発泡ポ
リウレタン等の断熱材を充填した箱本体と、箱本体の上
部に開閉可能に取り付き、同じく断熱材が充填された合
成樹脂製の蓋体とで構成されており、箱本体と蓋体内の
断熱材による断熱効果で内部の温度を低く保って、内部
に収納した魚等を保冷するようになっている。
【0003】そして、保冷箱の保冷力を向上するため、
従来、この種の保冷箱に対して様々な改良がなされてお
り、例えば特開昭62−132393号公報には、箔状
のアルミで成形された袋内にシリカを真空密閉した複数
の平板状の真空断熱板を、箱本体の側面と底部の内,外
壁間に個々に取付固定した保冷箱が開示され、また、特
開平10−262535号公報には、冷気が溜まり易い
箱本体底部付近の側面を他の部位より厚く成形すること
で、底部付近の断熱効果を高めて保冷力を向上させた保
冷箱が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、特開昭6
2−132393号公報に開示された保冷箱は、箱本体
の4つの側面と底部の内,外壁間に真空断熱板を個々に
取付固定しなければならないため、製造に手間がかかる
と共に、各面同士の接合部(角の部分、特に底面との接
合部)に真空断熱板で覆うことができない部分が生じて
しまうため、冷気の逃げを確実に防ぐことができず、更
なる改良が必要とされていた。
【0005】また、特開平10−262535号公報に
開示された後者の保冷箱は、厚みを増す部分を箱本体に
一体成形すると、箱本体の形状が複雑になって成形加工
が難しくコストがかかり、また、厚みを増す部分を箱本
体と別体にしてこれを箱本体に着脱自在にすると、部品
点数が多くなって使用に当たり余分な手間がかかると共
に、斯かる部品の脱落,紛失といった不具合も発生す
る。
【0006】更にまた、斯様に箱本体底部付近の側面を
他の部位より厚く成形しても、真空断熱板を用いたもの
より保冷力が弱く、更なる改善の必要があった。本発明
は斯かる実情に鑑み案出されたもので、従来に比し保冷
力を高め、長時間に亘って物を冷やし続けることが可能
で、而も、製造が容易でコストが安い保冷箱を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、外壁と内壁の間に断熱材を
充填した箱本体と、当該箱本体の上部に開閉可能に取り
付く蓋体とからなる保冷箱に於て、上記箱本体の底部の
外壁と内壁の間に、周縁部に箱本体側面の内壁と外壁と
の間に立ち上がる立上がり部を周設した断面略コ字状の
断熱材を、上記断熱材と別個に介在させたことを特徴と
する。
【0008】そして、請求項2に係る発明は、請求項1
記載の保冷箱に於て、断面略コ字状の断熱材が真空断熱
材であることを特徴とし、請求項3に係る発明は、請求
項1または請求項2記載の保冷箱に於て、断面略コ字状
の断熱材を、箱本体底部の外壁と内壁の少なくともいず
れか一方に取付固定したことを特徴とする。
【0009】(作用)各請求項に係る発明によれば、保
冷箱の内部に氷等の冷媒と共に魚等を収納しておけば、
箱本体と蓋体に充填した断熱材による断熱効果で内の温
度が低く保たれることとなる。
【0010】そして、保冷箱の内部に於て、冷気は底部
付近に溜まるが、箱本体の底部の外壁と内壁の間に介在
させた真空断熱材が、箱本体の底部と底部付近の側面、
そして、これらの接合部を隙間なく覆って外部への冷気
の逃げを防止し、また、外気温を遮断して保冷箱内部の
温度上昇を抑制する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。
【0012】図1乃至図8は請求項1乃至請求項3に係
る保冷箱の第一実施形態を示し、図1に示すように保冷
箱1は、箱状に成形された箱本体3と、図示しない兆番
を介して当該箱本体3の上部に開閉可能に取り付く蓋体
と、当該蓋体5を箱本体3に密閉,固定するフック7、
そして、箱本体5に連結されたハンドル9とを備えてお
り、図2に示すように箱本体3と蓋体5は、夫々、ポリ
プロピレン等の合成樹脂で成形された外壁3a,5aと
内壁3b,5bの二重構造とされている。
【0013】そして、従来と同様、外壁3a,5aと内
壁3b,5bで成形された箱本体3と蓋体5の空間1
1,13内に、発泡ポリウレタン等の断熱材15が充
填、またははめ込み装着されており、当該断熱材15に
よる断熱効果で保冷箱内部1aの温度を低く保って、内
部1aに収納した魚等を保冷するようになっている。
【0014】また、図2中、17は箱本体底部3-1の外
壁3aと内壁3bとの間に介在された真空断熱材で、図
3に示すように当該真空断熱材17は、その底部17a
の周縁部に、箱本体側面3-2に沿って箱本体3の外壁3
aと内壁3bとの間に立ち上がる立上がり部17bが周
設された断面略コ字状のトレー形状に成形されており、
図2に示すように当該真空断熱材17は、箱本体底部3
-1から箱本体側面3-2に亘って内壁3bの外周に接着さ
れた構造となっている。
【0015】而して、図4に示すように真空断熱材17
は、特開昭62−132393号公報で開示された真空
断熱板と同様、箔状のアルミで成形された袋19内に図
示しないシリカや、連通孔式ウレタン(以下、「ウレタ
ン」という)21、または連通孔式スチロール等を真空
密閉したもので、当該真空断熱材17は、以下の如き製
造方法によって製造される。
【0016】即ち、図5に於て、19は箔状のアルミで
成形された袋、21は当該袋19内に収納されたウレタ
ンで、当該ウレタン21は真空断熱材17の型(基台)
として機能するように、上記立上がり部17bに相当す
る立上がり部21aが底部21bの周縁部に周設された
断面略コ字状のトレー形状となっている。また、図5
中、23は上記ウレタン21内に嵌合可能な中子で、真
空断熱材17を製造するに当たり、図示するように先
ず、袋19内にウレタン21を収納し、そして、図6の
如く中子23を袋19の外部からウレタン21に嵌合さ
せて、袋19をウレタン21の外周に密着させる。
【0017】次いで、図7に示すように袋19の口部1
9側から、袋19内の空気Aを図示しない真空包装機で
脱気した後、直ちに袋体19の口部19aを当該真空包
装機の溶着部25,27で熱シールすることによって、
図3に示すトレー形状の真空断熱材17が製造される。
そして、このように製造された真空断熱材17は、外壁
3a内に内壁3bを収納して箱本体3を成形するに当た
り、箱本体底部3-1から箱本体側面3-2に亘って内壁3
bにこれを取付固定しておけばよい。
【0018】本実施形態に係る保冷箱1はこのように構
成されているから、保冷箱1の内部1aに氷等の冷媒と
共に魚等を収納しておけば、箱本体3と蓋体5に充填し
た断熱材15による断熱効果で内部1aの温度が低く保
たれることとなる。そして、保冷箱1の内部1aに於
て、冷気は底部付近に溜まるが、図2に示すように真空
断熱材17が、箱本体底部3-1と底部付近の箱本体側面
3-2、そして、これらの接合部を隙間なく覆って外部へ
の冷気の逃げを防止し、また、真空断熱材17が外気温
を遮断して内部1aの温度上昇を抑制する。
【0019】このように本実施形態によれば、真空断熱
材17が箱本体底部3-1から箱本体側面3-2に亘ってこ
れらを隙間なく覆うため、底部付近に溜まった冷気の逃
げが確実に防止されて保冷力が向上し、この結果、特開
昭62−132393号公報で開示された保冷箱に比し
保冷力が向上して、長時間に亘り魚等を冷やし続けるこ
とが可能となった。
【0020】また、本実施形態によれば、真空断熱材1
7は、外壁3a内に内壁3bを収納して箱本体3を成形
するに当たり、箱本体底部3-1から箱本体側面3-2に亘
って内壁3bにこれを接着しておけばよいため、斯かる
従来例に比し真空断熱材17の取付けが簡単で保冷箱1
の製造が容易となる。更にまた、本実施形態によれば、
特開平10−262535号公報に開示された保冷箱と
異なり、冷気が溜まり易い箱本体3の底部3-1付近の側
面3-2を他の部位より厚く成形する必要がなく、既存の
製造工程の中で箱本体3に真空断熱材17を組み付けれ
ばよいため、製造コストが安く済むと共に、真空断熱材
17を用いたことで保冷力が更に向上する利点を有す
る。
【0021】図9は請求項1乃至請求項3の第二実施形
態に係る保冷箱の要部拡大断面図を示し、図中、17-1
は上記真空断熱材17と同一材料,同一方法で製造され
た真空断熱材で、当該真空断熱材17-1も、その底部1
7-1aの周縁部に、箱本体側面3-2に沿って箱本体3の
外壁3aと内壁3bとの間に立ち上がる立上がり部17
-1bが周設された断面略コ字状のトレー形状とされてい
る。
【0022】そして、図9に示すように本実施形態に係
る保冷箱1-1は、上記真空断熱材17-1を、箱本体底部
3-1から箱本体側面3-2に亘って外壁3aの内周に接着
したもので、その他の構成は上記第一実施形態と同様で
あるため、それらの説明は省略する。本実施形態はこの
ように構成されているから、保冷箱1-1の内部1-1aに
氷等の冷媒と共に魚等を収納しておけば、箱本体3と蓋
体5内の断熱材15による断熱効果で内部1-1aの温度
が低く保たれることとなる。
【0023】そして、内部1-1aの冷気は底部付近に溜
まるが、箱本体底部3-1から箱本体側面3-2に亘って外
壁3aに接着した真空断熱材17-1が、箱本体底部3-1
と底部付近の箱本体側面3-2、そして、これらの接合部
を隙間なく覆って外部への冷気の逃げを防止し、また、
真空断熱材17-1が外気温を遮断して内部1-1aの温度
上昇を抑制する。
【0024】このように本実施形態によれば、真空断熱
材17-1が箱本体底部3-1から箱本体側面3-2に亘って
これらを隙間なく覆うため、底部付近に溜まった冷気の
逃げがなく、また、内部1-1aへの外気温が遮断されて
保冷力が向上し、この結果、本実施形態によっても、上
記第一実施形態と同様、所期の目的を達成することが可
能となる。
【0025】図10は請求項1及び請求項2の一実施形
態に係る保冷箱の要部拡大断面図を示し、図中、17-2
は上記真空断熱材17と同一材料,同一方法で製造され
た真空断熱材で、本実施形態の真空断熱材17-2も、そ
の底部17-2aの周縁部に、箱本体側面3-2に沿って箱
本体3の外壁3aと内壁3bとの間に立ち上がる立上が
り部17-2bが周設された断面略コ字状のトレー形状と
されている。
【0026】そして、図10に示すように本実施形態に
係る保冷箱1-2は、上記真空断熱材17-2を、箱本体底
部3-1から箱本体側面3-2に亘って外壁3aと内壁3b
との中間に断熱材15を介して介在させたもので、その
他の構成は上記各実施形態と同様であるため、それらの
説明は省略する。本実施形態はこのように構成されてお
り、本実施形態によっても、上記真空断熱材17-1が、
保冷箱1-2の内部1-2aの底部付近に溜まった冷気の逃
げを防止し、また、真空断熱材17-2が外気温を遮断し
て内部1-2aの温度上昇を抑制するため保冷力が向上
し、この結果、本実施形態によっても、上記各実施形態
と同様、保冷力が向上して、従来に比し長時間に亘って
魚等を冷やし続けることが可能となった。
【0027】尚、上記各実施形態に於ける真空断熱材1
7,17-1,17-2は、夫々、箔状のアルミで成形され
た袋19内にウレタン21やシリカ等を真空密閉したも
のであるが、図11に示すように斯かる袋19に代え
て、ポリエチレンシート29a,ナイロンシート29
b,アルミシート29c,PET樹脂シート29dから
なる4層構造の非通気性を有する袋29内にウレタン2
1等を真空密閉して真空断熱材31を製造してもよく、
斯かる真空断熱材31を使用しても所期の目的を達成す
ることが可能である。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、各請求項に係る保冷
箱によれば、断面略コ字状に成形された断熱材が、箱本
体底部から箱本体側面に亘ってこれらを隙間なく覆うた
め、底部付近に溜まった冷気の逃げが確実に防止されて
保冷力が向上し、この結果、従来に比し長時間に亘り魚
等を冷やし続けることが可能となった。
【0029】而も、冷気が溜まり易い箱本体の底部付近
の側面を他の部位より厚く成形する必要がなく、既存の
製造工程の中で断面略弧コ字状の断熱材を内外壁間に介
在させればよいため、製造コストが安く済む利点を有す
る。また、請求項3に係る発明のように、上記断熱材を
箱本体の外壁に取付固定すれば、外気温の遮断がより確
実に防止できるし、断熱材を箱本体の内壁に取付固定す
れば、内部の冷気の逃げの遮断効果がより確実となる効
果を有する。そして、斯様に断面略弧コ字状の断熱材を
箱本体の内壁や外壁に取付固定しておけば、保冷箱の製
造も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1乃至請求項3の第一実施形態に係る保
冷箱の斜視図である。
【図2】図1に示す保冷箱の断面図である。
【図3】真空断熱材の斜視図である。
【図4】真空断熱材の部分断面図である。
【図5】真空断熱材の製造方法を示す説明図である。
【図6】真空断熱材の製造方法を示す説明図である。
【図7】真空断熱材の製造方法を示す説明図である。
【図8】真空断熱材の製造方法を示す説明図である。
【図9】請求項1乃至請求項3の第二実施形態に係る保
冷箱の要部断面図である。
【図10】請求項1及び請求項2の一実施形態に係る保
冷箱の要部断面図である。
【図11】真空断熱材の変形例の断面図である。
【符号の説明】
1,1-1,1-2 保冷箱 3 箱本体 3a 外壁 3b 内壁 5 蓋体 5a 外壁 5b 内壁 11,13 空間 15 断熱材 17,17-1,17-2,31 真空断熱材 17b,17-1b,17-2b 立上がり部 19.29 袋 21 ウレタン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外壁と内壁の間に断熱材を充填した箱本
    体と、当該箱本体の上部に開閉可能に取り付く蓋体とか
    らなる保冷箱に於て、 上記箱本体の底部の外壁と内壁の間に、周縁部に箱本体
    側面の内壁と外壁との間に立ち上がる立上がり部を周設
    した断面略コ字状の断熱材を、上記断熱材と別個に介在
    させたことを特徴とする保冷箱。
  2. 【請求項2】 断面略コ字状の断熱材は、真空断熱材で
    あることを特徴とする請求項1記載の保冷箱。
  3. 【請求項3】 断面略コ字状の断熱材を、箱本体底部の
    外壁と内壁の少なくともいずれか一方に取付固定したこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の保冷箱。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004196411A (ja) * 2002-12-20 2004-07-15 Mitsubishi Chem Mkv Co 保冷容器
WO2015063820A1 (ja) * 2013-11-01 2015-05-07 安人 日下 断熱箱
CN109907012A (zh) * 2019-04-10 2019-06-21 岳阳恒正精密工业有限公司 一种钓箱制备工艺
KR20220001678U (ko) * 2020-12-28 2022-07-05 김성태 보냉 가방

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