JP2001277700A - 記録用シート - Google Patents
記録用シートInfo
- Publication number
- JP2001277700A JP2001277700A JP2000091349A JP2000091349A JP2001277700A JP 2001277700 A JP2001277700 A JP 2001277700A JP 2000091349 A JP2000091349 A JP 2000091349A JP 2000091349 A JP2000091349 A JP 2000091349A JP 2001277700 A JP2001277700 A JP 2001277700A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymer
- recording sheet
- mass
- fine particles
- ratio
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インク吸収性が高く且つひび割れやキズのつ
きにくい記録用シートを提供する。 【解決手段】 支持体上に、ポリマー微粒子と親水性バ
インダーとを有する色材受容層が設けられ、且つポリマ
ー微粒子と親水性バインダーの質量比が、(変化点)=
色材受容層の膜厚をD、単位面積あたりポリマー微粒子
と親水性バインダーの合計質量をWとしたときの比率D
/Wを縦軸とし、ポリマー微粒子質量/親水性バインダ
ー質量の比を横軸として比率を上げた時、D/Wの変化
率が大きくなるポリマー微粒子質量/親水性バインダー
の質量比で規定する変化点以上の関係を満たす記録用シ
ート。
きにくい記録用シートを提供する。 【解決手段】 支持体上に、ポリマー微粒子と親水性バ
インダーとを有する色材受容層が設けられ、且つポリマ
ー微粒子と親水性バインダーの質量比が、(変化点)=
色材受容層の膜厚をD、単位面積あたりポリマー微粒子
と親水性バインダーの合計質量をWとしたときの比率D
/Wを縦軸とし、ポリマー微粒子質量/親水性バインダ
ー質量の比を横軸として比率を上げた時、D/Wの変化
率が大きくなるポリマー微粒子質量/親水性バインダー
の質量比で規定する変化点以上の関係を満たす記録用シ
ート。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用シートに関
し、特に、インクジェット記録により画像を形成するた
めの記録用シートに関する。
し、特に、インクジェット記録により画像を形成するた
めの記録用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式としては各種の
方式が開発されているが、大きく分けて水溶性色素を含
む水性インクを用いる方法、油溶性色素を含むインクを
用いる方法、そして色素を含有した低融点固形ワックス
を含むワックスインクを熱溶融させて用いる方法があ
る。これらはインク記録シートに液状の微粒滴を吐出さ
せて画像を形成する方法である。
方式が開発されているが、大きく分けて水溶性色素を含
む水性インクを用いる方法、油溶性色素を含むインクを
用いる方法、そして色素を含有した低融点固形ワックス
を含むワックスインクを熱溶融させて用いる方法があ
る。これらはインク記録シートに液状の微粒滴を吐出さ
せて画像を形成する方法である。
【0003】これらのインクジェット記録では、精密な
画像を得る上でインクが早く吸収されることや、インク
の滲みがないことが望まれ、従来から様々な提案がなさ
れている。例えば、インク記録シートの基体上に色材受
容層を設けることが検討され、特開昭55−14678
6号公報には色材受容層に吸収性ポリマーを使用するこ
とが、特開昭56−80489号公報には該層への溶解
性又は膨潤性物質の使用が提案され、また、多数のポリ
マー系(ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニル
ピロリドン(PVP)、ポリエチレンオキサイド(PE
O)、カルボキシメチルセルロース(CMC))が提案
されている。しかしながら、これらはポリマーの親水性
基あるいは解離性基による水性インクの浸透効果を利用
したものであり、吸収速度が遅く、また、高湿度下では
色材受容層の強度が弱いなどの欠点を有する。
画像を得る上でインクが早く吸収されることや、インク
の滲みがないことが望まれ、従来から様々な提案がなさ
れている。例えば、インク記録シートの基体上に色材受
容層を設けることが検討され、特開昭55−14678
6号公報には色材受容層に吸収性ポリマーを使用するこ
とが、特開昭56−80489号公報には該層への溶解
性又は膨潤性物質の使用が提案され、また、多数のポリ
マー系(ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニル
ピロリドン(PVP)、ポリエチレンオキサイド(PE
O)、カルボキシメチルセルロース(CMC))が提案
されている。しかしながら、これらはポリマーの親水性
基あるいは解離性基による水性インクの浸透効果を利用
したものであり、吸収速度が遅く、また、高湿度下では
色材受容層の強度が弱いなどの欠点を有する。
【0004】また、色材受容層を多孔質膜にすることに
より毛細管現象でインクを吸収させる方法が特公昭63
−22997号公報、同63−56876号公報、特公
平3−48867号公報、特開昭57−14091号公
報、同60−61286号公報、同62−227684
号公報及び特開平7−276789号公報に提案されて
いる。これらは空隙を形成するために硬い無機微粒子を
多量に用い樹脂をバインダーとして層を形成している。
更に特開平8−318671号公報には、吸水性ポリマ
ーであるポリビニルアルコールの水溶液中で重合したポ
リマー微粒子をシート上に塗布後乾燥し、多孔質のイン
ク受容層を得ることが、特開平7−96655号公報に
はエタノールやメタノールに溶解した吸水性ポリマーに
疎水性ポリマー微粒子を分散した溶液をシート上に塗布
後乾燥し、インク受容層を得ることが、それぞれ記載さ
れている。これらの受容層はインク吸収性については比
較的高いものの、脆いのでひび割れやキズがつきやす
く、十分な強度を持ちより過酷な条件でも使用に耐える
受容層を持つ記録シートが求められている。
より毛細管現象でインクを吸収させる方法が特公昭63
−22997号公報、同63−56876号公報、特公
平3−48867号公報、特開昭57−14091号公
報、同60−61286号公報、同62−227684
号公報及び特開平7−276789号公報に提案されて
いる。これらは空隙を形成するために硬い無機微粒子を
多量に用い樹脂をバインダーとして層を形成している。
更に特開平8−318671号公報には、吸水性ポリマ
ーであるポリビニルアルコールの水溶液中で重合したポ
リマー微粒子をシート上に塗布後乾燥し、多孔質のイン
ク受容層を得ることが、特開平7−96655号公報に
はエタノールやメタノールに溶解した吸水性ポリマーに
疎水性ポリマー微粒子を分散した溶液をシート上に塗布
後乾燥し、インク受容層を得ることが、それぞれ記載さ
れている。これらの受容層はインク吸収性については比
較的高いものの、脆いのでひび割れやキズがつきやす
く、十分な強度を持ちより過酷な条件でも使用に耐える
受容層を持つ記録シートが求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたものであり、その目的は、インク吸収性
が高く且つひび割れやキズのつきにくい記録用シートを
提供することである。
鑑みてなされたものであり、その目的は、インク吸収性
が高く且つひび割れやキズのつきにくい記録用シートを
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、 支持体上に、ポリマー微粒子と親水性バインダーと
を有する色材受容層が設けられ、且つポリマー微粒子と
親水性バインダーの質量比が、上記規定の変化点以上の
関係を満たす記録用シート、前記ポリマー微粒子の親水
性バインダーに対する質量比が、4/1〜20/1であ
ること、ポリマー微粒子が活性メチレン基を有するポリ
マー又はカチオン性基を有するポリマーであること、親
水性バインダーがゼラチンであること、支持体がポリエ
ステル支持体であること、 支持体上に、活性メチレン基を有するポリマー又は
カチオン性基を有するポリマーからなるポリマー微粒子
と親水性バインダーから形成される色材受容層を有する
記録用シート、親水性バインダーがゼラチンであるこ
と、支持体がポリエステル支持体であること、 支持体上に、ポリマー微粒子とゼラチンからなる親
水性バインダーを有する色材受容層を有する記録用シー
ト、支持体がポリエステル支持体であること、によって
達成される。
を有する色材受容層が設けられ、且つポリマー微粒子と
親水性バインダーの質量比が、上記規定の変化点以上の
関係を満たす記録用シート、前記ポリマー微粒子の親水
性バインダーに対する質量比が、4/1〜20/1であ
ること、ポリマー微粒子が活性メチレン基を有するポリ
マー又はカチオン性基を有するポリマーであること、親
水性バインダーがゼラチンであること、支持体がポリエ
ステル支持体であること、 支持体上に、活性メチレン基を有するポリマー又は
カチオン性基を有するポリマーからなるポリマー微粒子
と親水性バインダーから形成される色材受容層を有する
記録用シート、親水性バインダーがゼラチンであるこ
と、支持体がポリエステル支持体であること、 支持体上に、ポリマー微粒子とゼラチンからなる親
水性バインダーを有する色材受容層を有する記録用シー
ト、支持体がポリエステル支持体であること、によって
達成される。
【0007】即ち本発明者は、ポリマー微粒子の親水性
バインダーに対する比率が増して空隙を形成するように
なると、全体の質量の増加に比して膜厚の増加の割合が
大きくなると考え、(ポリマー微粒子質量/親水性バイ
ンダー質量)と(色材受容層の膜厚/単位面積あたりポ
リマー微粒子と親水性バインダーの合計質量)の相関を
とったところ、空隙の形成が一定の割合では起こらず変
化点が存在することを見出し、該変化点をパラメータと
すれば色材受容層のインク吸収性と被膜物性を最適化で
きると考え、本発明に至った。
バインダーに対する比率が増して空隙を形成するように
なると、全体の質量の増加に比して膜厚の増加の割合が
大きくなると考え、(ポリマー微粒子質量/親水性バイ
ンダー質量)と(色材受容層の膜厚/単位面積あたりポ
リマー微粒子と親水性バインダーの合計質量)の相関を
とったところ、空隙の形成が一定の割合では起こらず変
化点が存在することを見出し、該変化点をパラメータと
すれば色材受容層のインク吸収性と被膜物性を最適化で
きると考え、本発明に至った。
【0008】以下に本発明について詳細に説明する。本
発明に用いるポリマー微粒子としては、粒径が0.05
μm〜数μmのポリマー粒子で、好ましくは樹脂の水分
散物を挙げることができる。樹脂の水分散物としては、
アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、ゴム類、ポリ酢酸
ビニル類、ポリビニルアルコール変性物、セルロースエ
ステル類、ポリウレタン類、ポリ塩化ビニル類、ポリ塩
化ビニリデン類等を挙げることができる。
発明に用いるポリマー微粒子としては、粒径が0.05
μm〜数μmのポリマー粒子で、好ましくは樹脂の水分
散物を挙げることができる。樹脂の水分散物としては、
アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、ゴム類、ポリ酢酸
ビニル類、ポリビニルアルコール変性物、セルロースエ
ステル類、ポリウレタン類、ポリ塩化ビニル類、ポリ塩
化ビニリデン類等を挙げることができる。
【0009】これらの樹脂のうち、活性メチレン基を有
する樹脂やカチオン性基を有する樹脂を好ましく用いる
ことができる。
する樹脂やカチオン性基を有する樹脂を好ましく用いる
ことができる。
【0010】活性メチレン基を有するポリマーとして
は、活性メチレン基を有するエチレン性不飽和モノマー
から誘導される繰り返し単位とメタクリル酸エステル、
アクリル酸エステル、マレイン酸エステル、ジエン類か
ら選ばれるエチレン性不飽和モノマーから誘導される繰
り返し単位を有するポリマーを挙げることができ、好ま
しくは、下記一般式で表すことのできる樹脂である。
は、活性メチレン基を有するエチレン性不飽和モノマー
から誘導される繰り返し単位とメタクリル酸エステル、
アクリル酸エステル、マレイン酸エステル、ジエン類か
ら選ばれるエチレン性不飽和モノマーから誘導される繰
り返し単位を有するポリマーを挙げることができ、好ま
しくは、下記一般式で表すことのできる樹脂である。
【0011】 一般式[1] −(A)x−(B)y−(C)z− 式中、Aは下記一般式[2]で表される活性メチレン基
を有するエチレン性不飽和モノマーより誘導される繰り
返し単位を示し、Bは単独重合体のガラス転移温度が3
5℃以下であるメタクリル酸エステル、アクリル酸エス
テル、マレイン酸エステルから選ばれるエチレン性不飽
和モノマーより誘導される繰り返し単位を表し、Cは
A、B以外のエチレン性不飽和モノマーより誘導される
繰り返し単位を表す。ここでx,y,zはポリマー中の
各成分の質量百分率比を表し、それぞれ0.5≦x≦4
1、0≦y≦59、x+y+Z=100である。
を有するエチレン性不飽和モノマーより誘導される繰り
返し単位を示し、Bは単独重合体のガラス転移温度が3
5℃以下であるメタクリル酸エステル、アクリル酸エス
テル、マレイン酸エステルから選ばれるエチレン性不飽
和モノマーより誘導される繰り返し単位を表し、Cは
A、B以外のエチレン性不飽和モノマーより誘導される
繰り返し単位を表す。ここでx,y,zはポリマー中の
各成分の質量百分率比を表し、それぞれ0.5≦x≦4
1、0≦y≦59、x+y+Z=100である。
【0012】
【化1】
【0013】式中、R1は水素原子、炭素数1〜4のア
ルキル基またはハロゲン原子を表し、Lは単結合または
二価の連結基を表す。Xは、活性メチレン基を含む一価
の基を表す。
ルキル基またはハロゲン原子を表し、Lは単結合または
二価の連結基を表す。Xは、活性メチレン基を含む一価
の基を表す。
【0014】一般式[1]で表されるポリマーにおい
て、Aで表される活性メチレン基を有するエチレン性不
飽和モノマーを例示するがこれらに限定されるものでは
ない。
て、Aで表される活性メチレン基を有するエチレン性不
飽和モノマーを例示するがこれらに限定されるものでは
ない。
【0015】 MN−1 2−アセトアセトキシエチルメタクリレート MN−2 2−アセトアセトキシエチルアクリレート MN−3 2−アセトアセトキシプロピルメタクリレー
ト MN−4 2−アセトアセトキシプロピルアクリレート MN−5 2−アセトアセトアミドエチルメタクリレー
ト MN−6 2−アセトアセトアミドエチルアクリレート MN−7 2−シアノアセトキシエチルメタクリレート MN−8 2−シアノアセトキシエチルアクリレート MN−9 N−(2−シアノアセトキシエチル)アクリ
ルアミド MN−10 2−プロピオニルアセトキシエチルアクリ
レート MN−11 N−(2−プロピオニルアセトキシエチ
ル)メタクリルアミド MN−12 N−4−(アセトアセトキシベンジル)フ
ェニルアクリルアミド MN−13 エチルアクリロイルアセテート MN−14 アクリロイルイルメチルアセテート MN−15 N−メタクリロイルオキシメチルアセトア
セトアミド MN−16 エチルメタクリロイルアセトアセテート MN−17 N−アリルシアノアセトアミド MN−18 メチルアクリロイルアセトアセテート MN−19 N−(2−メタクリロイルオキシメチル)
シアノアセトアミド MN−20 p−(2−アセトアセチル)エチルスチレ
ン MN−21 4−アセトアセチル−1−メタクリロイル
ピペラジン MN−22 エチル−α−アセトアセトキシメタクリレ
ート MN−23 N−ブチル−N−アクリロイルオキシエチ
ルアセトアセトアミド MN−24 p−(2−アセトアセトキシ)エチルスチ
レン 一般式[1]のBで表される繰返し単位を与えるエチレ
ン性不飽和モノマーは、その単独重合体のガラス転移温
度が35℃以下となる様なモノマーであり、具体的に
は、アルキルアクリレート(例えば、メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、n
−ヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレート、2−
エチルヘキシルアクリレート、iso−ノニルアクリレ
ート、n−ドデシルアクリレートなど)、アルキルメタ
クリレート(例えば、n−ブチルメタクリレート、n−
ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリ
レート、iso−ノニルメタクリレート、n−ドデシル
メタクリレートなど)、ジエン類(例えばブタジエン、
イソプレン)などを挙げることができる。
ト MN−4 2−アセトアセトキシプロピルアクリレート MN−5 2−アセトアセトアミドエチルメタクリレー
ト MN−6 2−アセトアセトアミドエチルアクリレート MN−7 2−シアノアセトキシエチルメタクリレート MN−8 2−シアノアセトキシエチルアクリレート MN−9 N−(2−シアノアセトキシエチル)アクリ
ルアミド MN−10 2−プロピオニルアセトキシエチルアクリ
レート MN−11 N−(2−プロピオニルアセトキシエチ
ル)メタクリルアミド MN−12 N−4−(アセトアセトキシベンジル)フ
ェニルアクリルアミド MN−13 エチルアクリロイルアセテート MN−14 アクリロイルイルメチルアセテート MN−15 N−メタクリロイルオキシメチルアセトア
セトアミド MN−16 エチルメタクリロイルアセトアセテート MN−17 N−アリルシアノアセトアミド MN−18 メチルアクリロイルアセトアセテート MN−19 N−(2−メタクリロイルオキシメチル)
シアノアセトアミド MN−20 p−(2−アセトアセチル)エチルスチレ
ン MN−21 4−アセトアセチル−1−メタクリロイル
ピペラジン MN−22 エチル−α−アセトアセトキシメタクリレ
ート MN−23 N−ブチル−N−アクリロイルオキシエチ
ルアセトアセトアミド MN−24 p−(2−アセトアセトキシ)エチルスチ
レン 一般式[1]のBで表される繰返し単位を与えるエチレ
ン性不飽和モノマーは、その単独重合体のガラス転移温
度が35℃以下となる様なモノマーであり、具体的に
は、アルキルアクリレート(例えば、メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、n
−ヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレート、2−
エチルヘキシルアクリレート、iso−ノニルアクリレ
ート、n−ドデシルアクリレートなど)、アルキルメタ
クリレート(例えば、n−ブチルメタクリレート、n−
ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリ
レート、iso−ノニルメタクリレート、n−ドデシル
メタクリレートなど)、ジエン類(例えばブタジエン、
イソプレン)などを挙げることができる。
【0016】本発明に係るポリマー微粒子を乳化重合す
る際に乳化剤としての水溶性ポリマーをもちいてもよ
く、水溶性ポリマーとしては、天然ポリマーあるいは半
合成的な水溶性ポリマーなども含み、これらの例として
アルギン酸またはその塩、デキストラン、デキストラン
硫酸塩、グリコーゲン、アラビアゴム、アルブミン、寒
天、でんぷん誘導体、カルボキシメチルセルロースまた
はその塩、ヒドロキシセルロース、セルロース硫酸エス
テル等を挙げることができるが、これらの誘導体も使用
できる。
る際に乳化剤としての水溶性ポリマーをもちいてもよ
く、水溶性ポリマーとしては、天然ポリマーあるいは半
合成的な水溶性ポリマーなども含み、これらの例として
アルギン酸またはその塩、デキストラン、デキストラン
硫酸塩、グリコーゲン、アラビアゴム、アルブミン、寒
天、でんぷん誘導体、カルボキシメチルセルロースまた
はその塩、ヒドロキシセルロース、セルロース硫酸エス
テル等を挙げることができるが、これらの誘導体も使用
できる。
【0017】その様な水溶性ポリマーを下記に例示す
る。
る。
【0018】
【化2】
【0019】
【化3】
【0020】
【化4】
【0021】
【化5】
【0022】
【化6】
【0023】
【化7】
【0024】乳化重合においては、その目的に応じて、
重合開始剤、濃度、重合温度、反応時間などを幅広く、
かつ、容易に変更できることはいうまでもない。また、
乳化重合反応は、モノマー、界面活性剤、水溶性ポリマ
ー、媒体を予め容器に全量入れておき、開始剤を投入し
て行ってもよいし、必要に応じて各成分の一部あるいは
全量を滴下しながら重合を行ってもよい。
重合開始剤、濃度、重合温度、反応時間などを幅広く、
かつ、容易に変更できることはいうまでもない。また、
乳化重合反応は、モノマー、界面活性剤、水溶性ポリマ
ー、媒体を予め容器に全量入れておき、開始剤を投入し
て行ってもよいし、必要に応じて各成分の一部あるいは
全量を滴下しながら重合を行ってもよい。
【0025】本発明の一般式[1]で表されるポリマー
における、Aで表される活性メチレン基を有するモノマ
ーやポリマーラテックスの種類やその合成法については
米国特許第3,459,790号、同3,619,19
5号、同3,929,482号、同3,700,456
号、西独特許2,442,165号、欧州特許13,1
47号、特開昭50−73625号、同50−1463
31号等の記載も参考に行うことができる本発明に用い
ることのできる活性メチレン基を有するポリマーラテッ
クスについて共重合体における各成分の組成比で以下に
例示するが、これらに限定されるものではない。
における、Aで表される活性メチレン基を有するモノマ
ーやポリマーラテックスの種類やその合成法については
米国特許第3,459,790号、同3,619,19
5号、同3,929,482号、同3,700,456
号、西独特許2,442,165号、欧州特許13,1
47号、特開昭50−73625号、同50−1463
31号等の記載も参考に行うことができる本発明に用い
ることのできる活性メチレン基を有するポリマーラテッ
クスについて共重合体における各成分の組成比で以下に
例示するが、これらに限定されるものではない。
【0026】
【表1】
【0027】ここで、S−2はドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム、BAはブチルアクリレート、Stはス
チレン、EAはエチルアクリレート、EMAはエチルメ
タクリレート、VAcは酢酸ビニル、AINはiso−
ノニルアクリレート、CHMAはシクロヘキシルメタク
リレートを表す。
ン酸ナトリウム、BAはブチルアクリレート、Stはス
チレン、EAはエチルアクリレート、EMAはエチルメ
タクリレート、VAcは酢酸ビニル、AINはiso−
ノニルアクリレート、CHMAはシクロヘキシルメタク
リレートを表す。
【0028】カチオン性基を有するポリマーとしては、
4級アミン基を有する樹脂が好ましく、下記一般式
[3]又は[4]で表される樹脂を用いることが好まし
い。
4級アミン基を有する樹脂が好ましく、下記一般式
[3]又は[4]で表される樹脂を用いることが好まし
い。
【0029】
【化8】
【0030】式中、A1は少なくとも2つのエチレン性
不飽和基をもつ重合可能なモノマーユニットを表し、B
1はエチレン性不飽和基を有する共重合可能なモノマー
ユニットをあらわす。QはN又はPを、R1、R2、R3
は各々アルキル基をあらわし、M-はアニオンをあらわ
す。x1は0.25〜5モル%、y1は0〜90モル
%、Z1は10〜99モル%をあわらす。
不飽和基をもつ重合可能なモノマーユニットを表し、B
1はエチレン性不飽和基を有する共重合可能なモノマー
ユニットをあらわす。QはN又はPを、R1、R2、R3
は各々アルキル基をあらわし、M-はアニオンをあらわ
す。x1は0.25〜5モル%、y1は0〜90モル
%、Z1は10〜99モル%をあわらす。
【0031】A1の例としては、エチレングリコールジ
アクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、
トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチ
レングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレング
リコールジメタクリレート、トリメチロールプロパント
リアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ペンタ
エリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラアクリレート、ペンタエリスリトールジメタク
リレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、
ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、グリセロ
ールジメタクリレート、グリセロールジアクリレート、
グリセロールアクロキシジメタクリレート、1,1,1
−トリスヒドロキシメチルエタンジアクリレート、1,
1,1−トリスヒドロキシメチルエタントリアクリレー
ト1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタンジメタク
リレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタン
トリメタクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメ
チルエタントリメタクリレート、1,1,1−トリスヒ
ドロキシメチルプロパンジアクリレート、1,1,1−
トリスヒドロキシメチルプロパンジタクリレート、1,
1,1−トリスヒドロキシメチルプロパントリメタクリ
レート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシア
ヌレート、トリアリルトリメリテート、ジアリルテレフ
タレート、ジアリルフタレート及びジビニルベンゼン等
を挙げることができる。
アクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、
トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチ
レングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレング
リコールジメタクリレート、トリメチロールプロパント
リアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ペンタ
エリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラアクリレート、ペンタエリスリトールジメタク
リレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、
ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、グリセロ
ールジメタクリレート、グリセロールジアクリレート、
グリセロールアクロキシジメタクリレート、1,1,1
−トリスヒドロキシメチルエタンジアクリレート、1,
1,1−トリスヒドロキシメチルエタントリアクリレー
ト1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタンジメタク
リレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタン
トリメタクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメ
チルエタントリメタクリレート、1,1,1−トリスヒ
ドロキシメチルプロパンジアクリレート、1,1,1−
トリスヒドロキシメチルプロパンジタクリレート、1,
1,1−トリスヒドロキシメチルプロパントリメタクリ
レート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシア
ヌレート、トリアリルトリメリテート、ジアリルテレフ
タレート、ジアリルフタレート及びジビニルベンゼン等
を挙げることができる。
【0032】B1の例としては、アクリル酸エステル類
(例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、
n−ブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、
ベンジルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、iso−ノニルアクリレート、n−ドデシルアクリ
レート、t−ブチルアクリレート、フェニルアクリレー
ト、2−ナフチルアクリレート等)、メタクリル酸エス
テル類(例えば、n−ブチルメタクリレート、n−ヘキ
シルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、iso−ノニルメタクリレート、n−ドデシルメタ
クリレートメチルメタクリレート、エチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ベンジルメ
タクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、フェニルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリ
レート、クレジルメタクリレート、4−クロロベンジル
メタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート
等)、ビニルエステル類(例えば、安息香酸ビニル、ピ
バロイルオキシエチレン等)、アクリルアミド類(例え
ば、アクリルアミド、メチルアクリルアミド、エチルア
クリルアミド、プロピルアクリルアミド、ブチルアクリ
ルアミド、tert−ブチルアクリルアミド、シクロヘ
キシルアクリルアミド、ベンジルアクリルアミド、ヒド
ロキシメチルアクリルアミド、メトキシエチルアクリル
アミド、ジメチルアミノエチルアクリルアミド、フェニ
ルアクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ジエチル
アクリルアミド、β−シアノエチルアクリルアミド、ジ
アセトンアクリルアミドなど)、メタクリルアミド類
(例えば、メタクリルアミド、メチルメタクリルアミ
ド、エチルメタクリルアミド、プロピルメタクリルアミ
ド、ブチルメタクリルアミド、tert−ブチルメタク
リルアミド、シクロヘキシルメタクリルアミド、ベンジ
ルメタクリルアミド、ヒドロキシメチルメタクリルアミ
ド、メトキシエチルメタクリルアミド、ジメチルアミノ
エチルメタクリルアミド、フェニルメタクリルアミド、
ジメチルメタクリルアミド、ジエチルメタクリルアミ
ド、β−シアノエチルメタクリルアミドなど)、スチレ
ン類(例えば、スチレン、メチルスチレン、ジメチルス
チレン、トリメチレンスチレン、エチルスチレン、イソ
プロピルスチレン、クロロスチレン、メトキシスチレ
ン、アセトキシスチレン、クロルスチレン、ジクロルス
チレン、ブロムスチレン、ビニル安息香酸メチルエステ
ルなど)、ジビニルベンゼン、アクリルニトリル、メタ
アクリロニトリル、N−ビニルピロリドン、N−ビニル
オキサゾリドン、塩化ビニリデン、フェニルビニルケト
ン等、を挙げることができる。これらのモノマーは単独
で用いても、2種以上用いても良い。
(例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、
n−ブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、
ベンジルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、iso−ノニルアクリレート、n−ドデシルアクリ
レート、t−ブチルアクリレート、フェニルアクリレー
ト、2−ナフチルアクリレート等)、メタクリル酸エス
テル類(例えば、n−ブチルメタクリレート、n−ヘキ
シルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、iso−ノニルメタクリレート、n−ドデシルメタ
クリレートメチルメタクリレート、エチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ベンジルメ
タクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、フェニルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリ
レート、クレジルメタクリレート、4−クロロベンジル
メタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート
等)、ビニルエステル類(例えば、安息香酸ビニル、ピ
バロイルオキシエチレン等)、アクリルアミド類(例え
ば、アクリルアミド、メチルアクリルアミド、エチルア
クリルアミド、プロピルアクリルアミド、ブチルアクリ
ルアミド、tert−ブチルアクリルアミド、シクロヘ
キシルアクリルアミド、ベンジルアクリルアミド、ヒド
ロキシメチルアクリルアミド、メトキシエチルアクリル
アミド、ジメチルアミノエチルアクリルアミド、フェニ
ルアクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ジエチル
アクリルアミド、β−シアノエチルアクリルアミド、ジ
アセトンアクリルアミドなど)、メタクリルアミド類
(例えば、メタクリルアミド、メチルメタクリルアミ
ド、エチルメタクリルアミド、プロピルメタクリルアミ
ド、ブチルメタクリルアミド、tert−ブチルメタク
リルアミド、シクロヘキシルメタクリルアミド、ベンジ
ルメタクリルアミド、ヒドロキシメチルメタクリルアミ
ド、メトキシエチルメタクリルアミド、ジメチルアミノ
エチルメタクリルアミド、フェニルメタクリルアミド、
ジメチルメタクリルアミド、ジエチルメタクリルアミ
ド、β−シアノエチルメタクリルアミドなど)、スチレ
ン類(例えば、スチレン、メチルスチレン、ジメチルス
チレン、トリメチレンスチレン、エチルスチレン、イソ
プロピルスチレン、クロロスチレン、メトキシスチレ
ン、アセトキシスチレン、クロルスチレン、ジクロルス
チレン、ブロムスチレン、ビニル安息香酸メチルエステ
ルなど)、ジビニルベンゼン、アクリルニトリル、メタ
アクリロニトリル、N−ビニルピロリドン、N−ビニル
オキサゾリドン、塩化ビニリデン、フェニルビニルケト
ン等、を挙げることができる。これらのモノマーは単独
で用いても、2種以上用いても良い。
【0033】本発明に用いることのできるカチオン性基
を有するポリマーラテックスついて以下に例示するが、
これらに限定されるものではない。
を有するポリマーラテックスついて以下に例示するが、
これらに限定されるものではない。
【0034】
【化9】
【0035】これらのポリマー微粒子は前述の方法で同
様に合成でき、ラテックス重合で作製する以外に、樹脂
を水中に分散したり、水中で自己乳化したり、懸濁重合
法により得ることができる。また、これらの樹脂の分散
物は、単独で用いても複数の種類を用いても良い。
様に合成でき、ラテックス重合で作製する以外に、樹脂
を水中に分散したり、水中で自己乳化したり、懸濁重合
法により得ることができる。また、これらの樹脂の分散
物は、単独で用いても複数の種類を用いても良い。
【0036】本発明の親水性バインダーとしては、好ま
しくはゼラチンが用いられるが、それ以外の親水性バイ
ンダーも用いることができる。たとえば、ゼラチン誘導
体、ゼラチンと他の高分子とのグラフトポリマー、アル
ブミン、カゼイン等の蛋白質、ヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、セルロース硫酸エ
ステル等のごときセルロース誘導体、アルギン酸ソー
ダ、セルロース硫酸エステル、デキストリン、デキスト
ラン、デキストラン硫酸塩などの糖誘導体、ポリビニル
アルコール、ポリビニルアルコール部分アセタール、ポ
リ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタ
クリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルイミダゾー
ル、ポリビニルピラゾール等の単一あるいは、共重合体
の如き多種の合成親水性高分子を用いることができる。
ゼラチンとしては、石灰処理ゼラチンのほか、酸処理ゼ
ラチンを併用してもよく、さらにゼラチンの加水分解
物、ゼラチンの酵素分解物をもちいることもできる。こ
れらの親水性バインダーは、単独で用いても複数の種類
を用いても良い。
しくはゼラチンが用いられるが、それ以外の親水性バイ
ンダーも用いることができる。たとえば、ゼラチン誘導
体、ゼラチンと他の高分子とのグラフトポリマー、アル
ブミン、カゼイン等の蛋白質、ヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、セルロース硫酸エ
ステル等のごときセルロース誘導体、アルギン酸ソー
ダ、セルロース硫酸エステル、デキストリン、デキスト
ラン、デキストラン硫酸塩などの糖誘導体、ポリビニル
アルコール、ポリビニルアルコール部分アセタール、ポ
リ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタ
クリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルイミダゾー
ル、ポリビニルピラゾール等の単一あるいは、共重合体
の如き多種の合成親水性高分子を用いることができる。
ゼラチンとしては、石灰処理ゼラチンのほか、酸処理ゼ
ラチンを併用してもよく、さらにゼラチンの加水分解
物、ゼラチンの酵素分解物をもちいることもできる。こ
れらの親水性バインダーは、単独で用いても複数の種類
を用いても良い。
【0037】本発明の記録用シートに用いる支持体とし
ては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート、トリアセチルセルロースなどのプラ
スチックフィルム、ポリエチレンコート紙、塗工紙など
の紙類、ガラス等をあげることができる。これらの支持
体は色素受容層の接着性のためにその表面に下引層を設
けたり、コロナ放電やグロー放電、紫外線照射等を施し
ても良い。親水性バインダーがゼラチンの時はハロゲン
化銀写真感光材料で公知の下引を用いることができる。
ては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート、トリアセチルセルロースなどのプラ
スチックフィルム、ポリエチレンコート紙、塗工紙など
の紙類、ガラス等をあげることができる。これらの支持
体は色素受容層の接着性のためにその表面に下引層を設
けたり、コロナ放電やグロー放電、紫外線照射等を施し
ても良い。親水性バインダーがゼラチンの時はハロゲン
化銀写真感光材料で公知の下引を用いることができる。
【0038】本発明の記録用シートの用途は特に限定さ
れないが、特に、インクジェット記録材料に好ましく用
いられる。
れないが、特に、インクジェット記録材料に好ましく用
いられる。
【0039】色材受容層は任意の方法で形成することが
できるが、水媒体の塗布液をコーティング後乾燥して得
ることができる。コーティング方法としては、ブレッド
コーター塗布法、リバースローラー塗布法、エアードク
ター塗布法、ナイフコーター塗布法、スクイズコーター
塗布法、バーコーター塗布法、カーテン塗布法、押し出
し塗布法、スライドホッパー塗布法等を用いることがで
きる。乾燥条件は特に限定されないが、好ましくは塗膜
面の温度が樹脂のガラス転移温度+20℃以下が好まし
い。また、塗布直後に塗膜面を冷却後乾燥しても良い。
乾燥後の層の厚さは、5〜100μmが好ましく、単層
あるいは多層コーティングで形成してもよい。多層の場
合は、全く同じ組成物からなる塗布液を重層塗布して形
成しても組成が異なる塗布液を重層して形成してもよ
い。多層の形成では、一層塗布乾燥後さらに塗布乾燥す
る逐次塗布でも良いし、同時塗布しても良い。
できるが、水媒体の塗布液をコーティング後乾燥して得
ることができる。コーティング方法としては、ブレッド
コーター塗布法、リバースローラー塗布法、エアードク
ター塗布法、ナイフコーター塗布法、スクイズコーター
塗布法、バーコーター塗布法、カーテン塗布法、押し出
し塗布法、スライドホッパー塗布法等を用いることがで
きる。乾燥条件は特に限定されないが、好ましくは塗膜
面の温度が樹脂のガラス転移温度+20℃以下が好まし
い。また、塗布直後に塗膜面を冷却後乾燥しても良い。
乾燥後の層の厚さは、5〜100μmが好ましく、単層
あるいは多層コーティングで形成してもよい。多層の場
合は、全く同じ組成物からなる塗布液を重層塗布して形
成しても組成が異なる塗布液を重層して形成してもよ
い。多層の形成では、一層塗布乾燥後さらに塗布乾燥す
る逐次塗布でも良いし、同時塗布しても良い。
【0040】本発明の記録用シートの色材受容層には架
橋剤をもちいても良い。親水性バインダーとしてゼラチ
ンを用いる場合は架橋剤としてハロゲン化銀写真感光材
料で一般に知られている架橋剤を用いることができる。
また、マット剤を用いることができる。マット剤が塗膜
表面から出て表面に凹凸を作ることができればマット剤
の粒径は特に限定されない。また、マット剤は塗膜表面
から出て表面に凹凸を作ることで、本発明に係るポリマ
ー微粒子と区別される。その他、ハロゲン化銀写真感光
材料で一般に知られている界面活性剤、フッ素系界面活
性剤、シリコーンやワックス等のスベリ剤を使用するこ
とができる。
橋剤をもちいても良い。親水性バインダーとしてゼラチ
ンを用いる場合は架橋剤としてハロゲン化銀写真感光材
料で一般に知られている架橋剤を用いることができる。
また、マット剤を用いることができる。マット剤が塗膜
表面から出て表面に凹凸を作ることができればマット剤
の粒径は特に限定されない。また、マット剤は塗膜表面
から出て表面に凹凸を作ることで、本発明に係るポリマ
ー微粒子と区別される。その他、ハロゲン化銀写真感光
材料で一般に知られている界面活性剤、フッ素系界面活
性剤、シリコーンやワックス等のスベリ剤を使用するこ
とができる。
【0041】
【実施例】実施例1 濃度0.15に青色着色したポリエチレンテレフタレー
トフィルムベース(厚みが175μm)の片面(A面)
に下記の下引第1層及び第2層を順次設け、もう一方の
面(B面)にバッキング層を設け、140℃で2分間熱
処理を行った。
トフィルムベース(厚みが175μm)の片面(A面)
に下記の下引第1層及び第2層を順次設け、もう一方の
面(B面)にバッキング層を設け、140℃で2分間熱
処理を行った。
【0042】 A面 第1層 ポリマーラテックス1 40mg/m2(固形分) ポリマーラテックス2 760mg/m2(固形分) 水溶性ポリマー1 40mg/m2 界面活性剤1 6mg/m2 第2層 ポリマーラテックス3 300mg/m2(固形分) 水溶性ポリマー1 15mg/m2 SP−15 600mg/m2 架橋剤1 100mg/m2 界面活性剤2 7mg/m2 シリカ微粒子 1mg/m2 ここに、 ポリマーラテックス1:スチレン−グリシジルメタクリ
レート−nブチルアクリレート(20/40/40質量
%)共重合ポリマーラテックス ポリマーラテックス2:スチレン−グリシジルメタクリ
レート−nブチルアクリレート−アセトアセトキシエチ
ルメタクリレート(35/40/5/20質量%)共重
合ポリマーラテックス ポリマーラテックス3:スチレン−グリシジルメタクリ
レート−nブチルアクリレート(40/40/20質量
%)共重合ポリマーラテックス 水溶性ポリマー1:イソプレンスルホン酸ナトリウム−
スチレン共重合体
レート−nブチルアクリレート(20/40/40質量
%)共重合ポリマーラテックス ポリマーラテックス2:スチレン−グリシジルメタクリ
レート−nブチルアクリレート−アセトアセトキシエチ
ルメタクリレート(35/40/5/20質量%)共重
合ポリマーラテックス ポリマーラテックス3:スチレン−グリシジルメタクリ
レート−nブチルアクリレート(40/40/20質量
%)共重合ポリマーラテックス 水溶性ポリマー1:イソプレンスルホン酸ナトリウム−
スチレン共重合体
【0043】
【化10】
【0044】 B面 ポリマーラテックス4 500mg/m2 水溶性ポリマー1 25mg/m2 親水性ポリエステル 2000mg/m2 ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒径10μm) 120mg/m2 界面活性剤3 5mg/m2 ここに、 ポリマーラテックス4:スチレン−グリシジルメタクリ
レート−nブチルアクリレート−アセトアセトキシエチ
ルメタクリレート(40/30/10/20質量%)共
重合ポリマーラテックス 親水性ポリエステル:ジカルボン酸成分としてテレフタ
ル酸ジメチル、イソフタル酸ジメチル、5−ナトリウム
スルホイソフタルサンジメチル、1,4−シクロヘキシ
ルジカルボン酸と、ジオール成分としてエチレングリコ
ールとを縮重合して得たポリエステル
レート−nブチルアクリレート−アセトアセトキシエチ
ルメタクリレート(40/30/10/20質量%)共
重合ポリマーラテックス 親水性ポリエステル:ジカルボン酸成分としてテレフタ
ル酸ジメチル、イソフタル酸ジメチル、5−ナトリウム
スルホイソフタルサンジメチル、1,4−シクロヘキシ
ルジカルボン酸と、ジオール成分としてエチレングリコ
ールとを縮重合して得たポリエステル
【0045】
【化11】
【0046】次いで、A面に受容層塗布液をスライドホ
ッパーで塗布し、セット後乾燥して、下記の色材受容層
を設けた。
ッパーで塗布し、セット後乾燥して、下記の色材受容層
を設けた。
【0047】 (第1・2層) ポリマーラテックス(種類・使用量は表2に記載) 親水性バインダー (種類・使用量は表2に記載) 架橋剤1 ゼラチン1gに対し20mg添加 (第3層) ポリマーラテックス(種類・使用量は表2に記載) 親水性バインダー (種類・使用量は表2に記載) 架橋剤1 ゼラチン1gに対し30mg添加 平均粒径15μmのポリメチルメタクリレート微粒子 200mg/m2 界面活性剤3 8mg/m2 界面活性剤4 8mg/m2
【0048】
【化12】
【0049】作製した試料について、以下の評価を行っ
た。 (膜厚)試料の断面を電子顕微鏡で観察して測定した。
た。 (膜厚)試料の断面を電子顕微鏡で観察して測定した。
【0050】(スクラッチ強度)先端の径が100μm
のサファイヤ針を用いて試料表面を加重を変化させなが
ら引っ掻き、針が受像層を破壊する時の加重を測定し
た。
のサファイヤ針を用いて試料表面を加重を変化させなが
ら引っ掻き、針が受像層を破壊する時の加重を測定し
た。
【0051】(ヒビワレ)インクジェットプリンター
(MJ−910C エプソン社製)により、作製した試
料の色材受容層面に黒インクを4センチメートル四方ベ
タ印字し、印字部分のヒビワレ個数をシャーカステンに
て観察して、 A:なし B:5個未満 C:5〜20個 D:20個より多い で評価した。
(MJ−910C エプソン社製)により、作製した試
料の色材受容層面に黒インクを4センチメートル四方ベ
タ印字し、印字部分のヒビワレ個数をシャーカステンに
て観察して、 A:なし B:5個未満 C:5〜20個 D:20個より多い で評価した。
【0052】(インク吸収速度)インクジェットプリン
ター(前出)により、作製した試料の色材受容層面に黒
インクを4センチメートル四方ベタ印字し、印字直後
(約10秒後)に紙を接触し、インクの紙への転写状況
を調べ A:紙にインクが転写されなかった B:紙にインクがわずかに転写された C:紙にインクが転写された D:インクが流れた で評価した。
ター(前出)により、作製した試料の色材受容層面に黒
インクを4センチメートル四方ベタ印字し、印字直後
(約10秒後)に紙を接触し、インクの紙への転写状況
を調べ A:紙にインクが転写されなかった B:紙にインクがわずかに転写された C:紙にインクが転写された D:インクが流れた で評価した。
【0053】結果を表2に示す。
【0054】
【表2】
【0055】実施例2 濃度0.15に青色着色したポリエチレンテレフタレー
トフィルムベース(厚みが175μm)の両面に実施例
1の下引第1層及び第2層を順次設けた。次いで、両面
に受容層塗布液を塗布し、セット後乾燥して、下記の色
材受容層を設けた。
トフィルムベース(厚みが175μm)の両面に実施例
1の下引第1層及び第2層を順次設けた。次いで、両面
に受容層塗布液を塗布し、セット後乾燥して、下記の色
材受容層を設けた。
【0056】 (第1・2層) ポリマーラテックス(種類・使用量は表3に記載) 親水性バインダー (種類・使用量は表3に記載) 架橋剤1 ゼラチン1gに対し20mg添加 (第3層) ポリマーラテックス(種類・使用量は表3に記載) 親水性バインダー (種類・使用量は表3に記載) 架橋剤1 ゼラチン1gに対し30mg添加 平均粒径15μmのポリメチルメタクリレート微粒子 500mg/m2 界面活性剤3 8mg/m2 界面活性剤4 8mg/m2 ジメチルシリコーン 10mg/m2 作製した試料について、以下の評価を行った。
【0057】(耐傷性)インクジェットプリンターによ
り、作成した試料の色材受容層面に黒インクを4センチ
メートル四方ベタ印字し、印字部分をクリップで試料を
挟み、挟んだまま試料からクリップを引き抜いた。
り、作成した試料の色材受容層面に黒インクを4センチ
メートル四方ベタ印字し、印字部分をクリップで試料を
挟み、挟んだまま試料からクリップを引き抜いた。
【0058】試料のキズの様子を目視で観察し A:削れたキズの発生なし B:かすかに削れたキズが発生するが、キズ部分は黒色 C:かすかに削れたキズが発生するが、キズ部分の画像
が抜ける D:キズが発生し、キズ部分の画像が抜ける で評価した。
が抜ける D:キズが発生し、キズ部分の画像が抜ける で評価した。
【0059】結果を表3に示す。
【0060】
【表3】
【0061】
【発明の効果】本発明の記録用シートによれば、インク
ジェット記録においてインク吸収性が高く、ひび割れや
キズの問題が抑えられる。
ジェット記録においてインク吸収性が高く、ひび割れや
キズの問題が抑えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉地 育夫 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 Fターム(参考) 2C056 EA05 EA13 FC06 2H086 BA15 BA19 BA33 BA34 BA35
Claims (7)
- 【請求項1】 支持体上に、ポリマー微粒子と親水性バ
インダーとを有する色材受容層が設けられ、且つポリマ
ー微粒子と親水性バインダーの質量比が、以下に規定す
る変化点以上の関係を満たすことを特徴とする記録用シ
ート。(変化点)=色材受容層の膜厚をD、単位面積あ
たりポリマー微粒子と親水性バインダーの合計質量をW
としたときの比率D/Wを縦軸とし、ポリマー微粒子質
量/親水性バインダー質量の比を横軸として比率を上げ
た時、D/Wの変化率が大きくなるポリマー微粒子質量
/親水性バインダー質量の比。 - 【請求項2】 前記ポリマー微粒子の親水性バインダー
に対する質量比が、4/1〜20/1であることを特徴
とする請求項1に記載の記録用シート。 - 【請求項3】 支持体上に、活性メチレン基を有するポ
リマー又はカチオン性基を有するポリマーからなるポリ
マー微粒子と親水性バインダーから形成される色材受容
層を有することを特徴とする記録用シート。 - 【請求項4】 ポリマー微粒子が活性メチレン基を有す
るポリマー又はカチオン性基を有するポリマーであるこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載の記録用シート。 - 【請求項5】 支持体上に、ポリマー微粒子とゼラチン
からなる親水性バインダーを有する色材受容層を有する
ことを特徴とする記録用シート。 - 【請求項6】 親水性バインダーがゼラチンであること
を特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の記録用シ
ート。 - 【請求項7】 支持体がポリエステル支持体であること
を特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の
記録用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000091349A JP2001277700A (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 記録用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000091349A JP2001277700A (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 記録用シート |
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ID=18606818
Family Applications (1)
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2000
- 2000-03-29 JP JP2000091349A patent/JP2001277700A/ja active Pending
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