JP2001276648A - 集塵装置および集塵方法 - Google Patents

集塵装置および集塵方法

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JP2001276648A
JP2001276648A JP2000097154A JP2000097154A JP2001276648A JP 2001276648 A JP2001276648 A JP 2001276648A JP 2000097154 A JP2000097154 A JP 2000097154A JP 2000097154 A JP2000097154 A JP 2000097154A JP 2001276648 A JP2001276648 A JP 2001276648A
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electrode
suction body
particles
rotary suction
laminated
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JP2000097154A
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English (en)
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Tadao Okazaki
忠雄 岡▲崎▼
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OHM Electric Co Ltd
Original Assignee
OHM Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気中の数μm以下の微粒子を除去すること
ができなかったり、除去できても装置が大型化したり、
長時間連続の運転ができなかったりした。 【解決手段】 複数の導電体からなるドーナツ板21を
所定の小間隙を介して同軸上に積層せしめた回転吸引体
20と、この回転吸引体20を回転駆動するモータ11
と、浮遊粒子を帯電させる粒子帯電電極30を有し帯電
した浮遊粒子をドーナツ板21表面に付着させる帯電吸
着手段と、回転吸引体20の径方向外側を覆う側面カバ
ー50とを設けた。帯電した浮遊粒子は、ドーナツ板2
1表面に付着して大きくなり、ドーナツ板21から放出
される。この大きくなった粒子を側面カバー21で捕捉
することにより、空気中の数μm以下の小さな浮遊粒子
を除去するとともに、装置を大型化させずに浮遊粒子を
長時間連続して捕捉することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集塵装置および集
塵方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、研磨機、切削加工機、洗浄機
等から発生する固形物や油滴等の浮遊粒子を除去するた
め、集塵装置が用いられている。この種の集塵装置は、
空気を吸引して径方向外側に送出可能な回転翼と、この
回転翼を回転駆動する駆動機構と、同回転翼の径方向外
側を覆う側面カバーとを備えている。駆動機構が回転翼
を回転駆動すると、浮遊粒子を含む空気は、回転翼に吸
引されて径方向外側に送出される。そして、側面カバー
に衝突させられ、側面カバーに沿って回転する。する
と、空気中の浮遊粒子に遠心力が働き、空気による抵抗
力に逆らって浮遊粒子は回転翼の外周方向に移動する。
その結果、浮遊粒子は側面カバーに衝突し、捕捉されて
空気中から除去される。
【0003】また、静電力を利用した集塵装置も知られ
ている。この種の集塵装置は、浮遊粒子を帯電する放電
電極と、電界を生じさせる電気集塵電極と、帯電された
浮遊粒子を電気集塵電極に送り込むファンとを備えてい
る。放電電極が放電すると、放出される電子が空気中の
浮遊粒子にぶつかり、浮遊粒子は負に帯電させられる。
そして、帯電させられた浮遊粒子を含む空気はファンに
て電気集塵電極に送り込まれる。すると、生じている電
界により浮遊粒子に静電力が働き、浮遊粒子は逆極性側
の電気集塵電極に引き寄せられ、付着させられる。その
結果、空気中の浮遊粒子が捕捉され、空気中から除去さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の集塵装
置においては、次のような課題があった。前者の集塵装
置では、処理する空気の流量を大きくとりやすいため、
大量の浮遊粒子を捕捉するには好適なものの、数μm以
下の微粒子については、十分な遠心力を作用させること
ができないために除去することができなかった。一方、
後者の集塵装置では、粒子が小さくても静電力により電
気集塵電極に付着させられるため、数μm以下の微粒子
を除去するには好適ではある。しかし、空気の流量を大
きくすると、浮遊粒子に十分な静電力が作用しないため
に、浮遊粒子が電気集塵電極に付着せず、集塵装置から
流出してしまう。したがって、空気の処理量を多くする
には、浮遊粒子に十分な静電力が作用するように電気集
塵電極を大きくしなけらばならず、装置が大型化してし
まうという問題があった。また、付着した粒子は電気集
塵電極に付着したままであり、電気集塵電極から付着し
た粒子を取り除くする作業が必要であるため、電気集塵
装置を長時間連続して運転することはできなかった。本
発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、空気中
の数μm以下の小さな浮遊粒子を除去するとともに、装
置を大型化させずに浮遊粒子を長時間連続して捕捉する
ことが可能な集塵装置および集塵方法の提供を目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、複数の導電体からなるド
ーナツ板を所定の小間隙を介して同軸上に積層せしめた
回転吸引体と、この回転吸引体を回転駆動する駆動機構
と、浮遊粒子を帯電させて上記回転吸引体の積層ドーナ
ツ板表面に付着させる帯電吸着手段と、上記回転吸引体
の径方向外側を覆う側面カバーとを具備する具備する構
成としてある。
【0006】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、駆動機構が回転吸引体を回転駆動する
と、積層ドーナツ板の間隙にある空気は積層ドーナツ板
から受ける摩擦力により回転する。回転する空気には遠
心力が働くので、空気は積層ドーナツ板の径方向外側に
送出される。すると、積層ドーナツ板の径方向外側への
空気の流れに引っ張られて、積層ドーナツ板の径方向内
側から外部の空気が吸引される。
【0007】ここで、帯電吸着手段は、吸引される空気
中の浮遊粒子を帯電させ、積層ドーナツ板表面に付着さ
せる。付着した粒子は回転させられて遠心力を付与さ
れ、径方向外側に移動する。粒子に働く遠心力は、粒子
の質量に比例して移動速度が大きくなるため、同じ径方
向にある重い粒子が軽い粒子に追いつき、合体する。す
なわち、付着した粒子は凝集し、大きくなりながら積層
ドーナツ板の径方向外側に移動する。そして、大きくな
った粒子は、積層ドーナツ板の外周縁に到達すると同積
層ドーナツ板から離れて空気中に放出される。なお、付
着した粒子が持つ電荷は導電体とした積層ドーナツ板に
吸収されるため、粒子どうしは静電力により反発するこ
とはない。また、付着した粒子に空気中の新たな浮遊粒
子が付着するため、この点でも粒子の凝集が促進され
る。さらに、積層ドーナツ板の小間隙にて浮遊粒子をド
ーナツ板表面に引き寄せるため、浮遊粒子の移動距離が
少なく、捕捉が促進される。
【0008】積層ドーナツ板で大きくなった粒子を含ん
で同積層ドーナツ板の径方向外側に送出された空気は、
側面カバーに衝突させられる。空気は積層ドーナツ板か
ら受ける摩擦力により回転させられているので、側面カ
バーに沿って回転するように方向転換させられる。する
と、空気中の粒子に遠心力が働き、空気より重い同粒子
は空気の抵抗力に逆らって外側へ移動し、側面カバーに
衝突して捕捉される。ここで、吸引される空気中の浮遊
粒子が数μm以下の微粒子であっても積層ドーナツ板表
面にて大きくさせられているため、積層ドーナツ板から
放出された粒子には十分な遠心力が与えられ、粒子は捕
捉されて空気中から除去されることになる。なお、ドー
ナツ板は所定の小間隙を介して積層されているため、浮
遊粒子の付着面を大きくとることができ、装置は大型化
しない。また、積層ドーナツ板に付着した浮遊粒子は遠
心力により放出されるため、積層ドーナツ板から付着し
た粒子を取り除くする作業も不要である。したがって、
空気中の数μm以下の小さい浮遊粒子が除去されるとと
もに、装置は大型化せず、浮遊粒子が長時間連続して捕
捉される。
【0009】ここで、駆動機構は、回転吸引体を回転駆
動することができればよく、例えば汎用的なモータを適
用して構成することができる。側面カバーは、回転吸引
体の径方向外側を覆っていればよく、例えば捕捉した浮
遊粒子を引き抜く引き抜き口を設ける等、使用環境に応
じて適宜形状を決定すればよい。また、側面カバーにて
浮遊粒子を捕捉した後の空気を別の回転吸引体に吸引さ
せるとともに、ごく僅かに残留する浮遊粒子を帯電させ
て同回転吸引体の積層ドーナツ板表面に付着させ、大き
くなった粒子を別の側面カバーで捕捉する構成とするこ
とも可能である。
【0010】帯電吸着手段は、浮遊粒子を帯電させて回
転吸引体の積層ドーナツ板表面に付着させることができ
ればよく、その具体的な構成の一例として、請求項2に
かかる発明は、請求項1に記載の集塵装置において、上
記帯電吸着手段は、上記積層ドーナツ板を挟んで対峙し
て所定電位が印加される一対の電圧印加電極と、上記回
転吸引体における吸引側に配置されて浮遊粒子を帯電す
る粒子帯電電極とを備える構成としてある。
【0011】上記のように構成した請求項2にかかる発
明においては、電圧印加電極に所定電位が印加される
と、導電体とした積層ドーナツ板に電荷が供給される。
そして、粒子帯電電極にて浮遊粒子が帯電させられて回
転吸引体に吸引されると、電荷を供給された積層ドーナ
ツ板との間に生じる静電力により、浮遊粒子は積層ドー
ナツ板表面に引き寄せられ、付着させられる。したがっ
て、電圧印加電極と粒子帯電電極とを備えることによ
り、数μm以下の浮遊粒子を除去するとともに、装置を
大型化させずに浮遊粒子を長時間連続して捕捉すること
ができる。
【0012】回転吸引体は、複数の導電体からなるドー
ナツ板を所定の小間隙を介して同軸上に積層せしめて、
帯電した浮遊粒子を積層ドーナツ板表面に付着させるこ
とができればよい。ここで、積層ドーナツ板の構成の一
例として、請求項3にかかる発明は、請求項2に記載の
集塵装置において、上記積層ドーナツ板は、互いに絶縁
されている構成としてある。
【0013】上記のように構成した請求項3にかかる発
明においては、間隙を介して隣り合うドーナツ板どうし
がコンデンサとなる。すなわち、積層ドーナツ板は、隣
り合うドーナツ板どうしで形成されたコンデンサを直列
接続した状態となっている。ここで、電圧印加電極に所
定電位が印加されると、コンデンサを形成する各ドーナ
ツ板は、一対の電圧印加電極の所定電位間で分圧された
電位となる。すると、積層ドーナツ板の各間隙に電界が
生じ、同間隙に吸引された帯電した浮遊粒子はこの電界
から静電力を受けて逆極性側のドーナツ板表面に容易に
引き寄せられ、付着させられる。したがって、浮遊粒子
の捕捉が促進される。
【0014】一対の電圧印加電極は、積層ドーナツ板を
挟んで対峙して所定電位が印加されるように構成されて
いればよく、例えば片方をグランドに接続する構成とす
ることも可能である。また、導電体とした積層ドーナツ
板を利用して電圧印加電極を構成するようにしてもよ
い。その構成の一例として、請求項4にかかる発明は、
請求項3に記載の集塵装置において、上記積層ドーナツ
板における外側の一対が上記電圧印加電極である構成と
してある。
【0015】上記のように構成した請求項4にかかる発
明においては、積層ドーナツ板における外側の一対に直
接所定電位が印加される。すると、コンデンサを形成す
る各ドーナツ板は、一対の電圧印加電極の所定電位間で
分圧された電位となって、積層ドーナツ板の各間隙に電
界が生じ、この電界から静電力を受けて浮遊粒子は逆極
性側のドーナツ板表面に引き寄せられ、付着させられ
る。したがって、容易に電圧印加電極を構成することが
できる。
【0016】回転吸引体を構成する積層ドーナツ板は、
浮遊粒子を付着することができればよく、例えば表面を
平面とした形状にすることができる。この他、積層ドー
ナツ板の形状の一例として、請求項5にかかる発明は、
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の集塵装置におい
て、上記積層ドーナツ板は、表面に凹凸を有する構成と
してある。上記のように構成した請求項5にかかる発明
においては、積層ドーナツ板の間隙に吸引された帯電し
た浮遊粒子は、同積層ドーナツ板の凹凸に衝突するよう
に移動するため、積層ドーナツ板の表面に引き寄せられ
易くなる。したがって、浮遊粒子の捕捉が促進される。
【0017】また、積層ドーナツ板の表面の全てに導電
体が露出している必要はなく、その具体的な構成の一例
として、請求項6にかかる発明は、請求項1〜請求項5
のいずれかに記載の集塵装置において、上記積層ドーナ
ツ板は、各ドーナツ板の片面が誘電体で被覆されている
構成としてある。上記のように構成した請求項6にかか
る発明においては、回転する各ドーナツ板の片面に被覆
された誘電体の表面は空気との摩擦により帯電する。す
ると、浮遊粒子と帯電した誘電体との間に静電力が働く
ので、浮遊粒子は各ドーナツ板の片面に引き寄せられ、
付着させられる。したがって、積層ドーナツ板に所定電
位を印加しなくても、浮遊粒子の捕捉を促進させること
が可能となる。
【0018】粒子帯電電極は、回転吸引体における吸引
側に配置されて浮遊粒子を帯電することができればよ
く、浮遊粒子を正負両方混在した電荷に帯電させてもよ
いし、正負いずれか一方のみに帯電させてもよい。浮遊
粒子を帯電させる粒子帯電電極の具体的な構成の一例と
して、請求項7にかかる発明は、請求項2〜請求項6の
いずれかに記載の集塵装置において、上記粒子帯電電極
は、突起した形状の放電電極である構成としてある。上
記のように構成した請求項7にかかる発明においては、
粒子帯電電極は突起した形状であるので電荷が放出され
やすく、容易に放電可能となっている。すなわち、粒子
帯電電極から放出された電荷が衝突することにより、浮
遊粒子は帯電する。むろん、粒子帯電電極は突起した形
状でなくてもよく、放電可能であれば浮遊粒子の帯電は
容易である。
【0019】また、回転する回転吸引体に吸引される空
気中の浮遊粒子を帯電させるのに好適な粒子帯電電極の
構成の一例として、請求項8にかかる発明は、請求項2
〜請求項7のいずれかに記載の集塵装置において、上記
粒子帯電電極は、上記回転吸引体の回転軸を囲む筒形状
の放電電極である構成としてある。上記のように構成し
た請求項8にかかる発明においては、回転吸引体の回転
軸を囲む位置にて放電が生じる。したがって、回転吸引
体に吸引される浮遊粒子を均質に帯電させることがで
き、浮遊粒子の捕捉が促進される。
【0020】ここで、上述した粒子帯電電極の対極を構
成する一例として、請求項9にかかる発明は、請求項8
に記載の集塵装置において、上記粒子帯電電極は、放電
部位の位置に応じて空気通過口が配置されるとともに、
グランドに接続された導電体である粒子帯電電極用対極
を備える構成としてある。上記のように構成した請求項
9にかかる発明においては、粒子帯電電極と粒子帯電電
極用対極との間で放電電流が流れる。すると、浮遊粒子
は粒子帯電電極の放電部位で帯電させられ、同放電部位
の位置に応じて配置された空気通過口を通過する。した
がって、浮遊粒子をより確実に帯電させることができ、
浮遊粒子の捕捉が促進される。むろん、粒子帯電電極用
対極をこれ以外の構成とすることも可能である。
【0021】また、粒子帯電電極の放電部位に応じて空
気の流路を設ける別の構成の一例として、請求項10に
かかる発明は、請求項8に記載の集塵装置において、上
記回転吸引体は、上記粒子帯電電極の放電部位の位置に
応じて配置された空気吸引口を備える構成としてある。
上記のように構成した請求項10にかかる発明において
は、浮遊粒子は粒子帯電電極の放電部位で帯電させら
れ、空気吸引口から吸引される。したがって、このよう
な構成でも、浮遊粒子を帯電させ、積層ドーナツ板の表
面に付着させて浮遊粒子の捕捉を行うことが可能であ
る。
【0022】なお、粒子帯電電極から常時放電される必
要はなく、その具体的な構成の一例として、請求項11
にかかる発明は、請求項10に記載の集塵装置におい
て、上記粒子帯電電極は、上記空気吸引口の通過タイミ
ングに応じて電圧を印加する構成としてある。上記のよ
うに構成した請求項11にかかる発明においては、回転
する空気吸引口の通過タイミングであるときのみ、粒子
帯電電極から放電電流が生じる。すなわち、浮遊粒子を
放電電流により帯電させた場合に浮遊粒子を空気吸引口
から吸引し、浮遊粒子を帯電させる必要がないとき粒子
帯電電極から放電電流を生じさせないので、消費電力が
少なくて済む。
【0023】ところで、帯電した浮遊粒子を回転吸引体
の積層ドーナツ板表面に付着させるためには、必ずしも
積層ドーナツ板を挟んで対峙した電圧印加電極を設ける
必要はなく、その具体的な構成の一例として、請求項1
2にかかる発明は、複数の導電体からなるドーナツ板を
所定の小間隙を介して同軸上に積層せしめた回転吸引体
と、この回転吸引体を回転駆動する駆動機構と、高圧を
発生させるとともに上記回転吸引体の吸引側に配した一
方の電極にて浮遊粒子を帯電させるとともに他方の電極
を同回転吸引体における各ドーナツ板に接続した高圧回
路と、上記回転吸引体の径方向外側を覆う側面カバーと
を具備する構成としてある。
【0024】上記のように構成した請求項12にかかる
発明においては、高圧回路の一方の電極にて浮遊粒子を
帯電させる。帯電させられた浮遊粒子が回転吸引体に吸
引されると、高圧回路の他方の電極に接続された積層ド
ーナツ板は浮遊粒子とは逆極性となっているので、浮遊
粒子が積層ドーナツ板の表面に引き寄せられ、付着させ
られる。すると、上述のように付着した粒子は凝集して
大きくなり、積層ドーナツ板から放出されてから捕捉さ
れやすくなる。すなわち、積層ドーナツ板を挟んで対峙
した電圧印加電極を用いなくても同様の効果が得られる
ことになる。
【0025】また、空気を吸引して帯電した浮遊粒子を
付着させる回転吸引体は、必ずしも積層ドーナツ板で形
成される必要はなく、その具体的な構成の一例として、
請求項13にかかる発明は、ドーナツ状に形成され、径
方向内側と径方向外側とを貫通させる複数の貫通穴を有
する導電体からなる回転吸引体と、この回転吸引体を回
転駆動する駆動機構と、高圧を発生させるとともに上記
回転吸引体の吸引側に配した一方の電極にて浮遊粒子を
帯電させるとともに他方の電極を同回転吸引体に接続し
た高圧回路と、上記回転吸引体の径方向外側を覆う側面
カバーとを具備する構成としてある。
【0026】上記のように構成した請求項13にかかる
発明においては、ドーナツ状の回転吸引体の径方向内側
と径方向外側とを貫通する貫通穴内の空気は回転する。
そして、空気に遠心力が働き、空気は回転吸引体の径方
向外側に送出される。すると、貫通穴内の径方向外側へ
の空気の流れに引っ張られて、回転吸引体の径方向内側
から貫通穴に外部の空気が吸引される。浮遊粒子は高圧
回路の一方の電極にて帯電させられ、回転吸引体に吸引
される。高圧回路の他方の電極に接続された回転吸引体
は浮遊粒子とは逆極性となっているので、浮遊粒子が回
転吸引体の貫通穴の内面に引き寄せられ、付着させられ
る。すると、上述と同様の作用で付着した粒子は凝集し
て大きくなり、回転吸引体から放出されてから捕捉され
やすくなる。すなわち、積層ドーナツ板を用いなくても
回転吸引体を構成することが可能である。
【0027】このように集塵する手法は、必ずしも実体
のある装置に限られる必要もなく、その一例として、請
求項14にかかる発明は、複数の導電体からなるドーナ
ツ板を所定の小間隙を介して同軸上に積層せしめた回転
吸引体を回転駆動させ、浮遊粒子を帯電させてこの回転
吸引体の積層ドーナツ板表面に付着させるとともに、同
積層ドーナツ板の間隙から送出される空気を前記回転吸
引体の径方向外側を覆う側面カバーに衝突させて浮遊粒
子を捕捉する構成としてある。また、別の一例として、
請求項15にかかる発明は、複数の導電体からなるドー
ナツ板を所定の小間隙を介して同軸上に積層せしめた回
転吸引体を回転駆動させ、前記回転吸引体の吸引側に配
した第一の電極と同回転吸引体における各ドーナツ板に
接続した第二の電極との間に高圧を発生させ、前記第一
の電極にて浮遊粒子を帯電させて前記回転吸引体の積層
ドーナツ板表面に付着させるとともに、同積層ドーナツ
板の間隙から送出される空気を前記回転吸引体の径方向
外側を覆う側面カバーに衝突させて浮遊粒子を捕捉する
構成としてある。さらに、別の一例として、請求項16
にかかる発明は、ドーナツ状に形成され、径方向内側と
径方向外側とを貫通させる複数の貫通穴を有する導電体
からなる回転吸引体を回転駆動させ、前記回転吸引体の
吸引側に配した第一の電極と同回転吸引体に接続した第
二の電極との間に高圧を発生させ、前記第一の電極にて
浮遊粒子を帯電させて前記回転吸引体の貫通穴に付着さ
せるとともに、同貫通穴から送出される空気を前記回転
吸引体の径方向外側を覆う側面カバーに衝突させて浮遊
粒子を捕捉する構成としてある。すなわち、必ずしも実
体のある装置に限らず、その方法としても有効であり、
請求項2〜請求項11に記載された装置構成を当該方法
に対応させることも可能であることは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、空気中の
数μm以下の小さい浮遊粒子を除去するとともに、装置
を大型化させずに浮遊粒子を長時間連続して捕捉するこ
とが可能である。また、請求項2にかかる発明によれ
ば、具体的な集塵装置を提供することができる。さら
に、請求項3にかかる発明によれば、浮遊粒子は逆極性
側のドーナツ板表面に容易に引き寄せられるので、浮遊
粒子の捕捉を促進させることができる。
【0029】さらに、請求項4にかかる発明によれば、
簡易な構成にて電圧印加電極が形成され、浮遊粒子の捕
捉を行うことができる。さらに、請求項5にかかる発明
によれば、浮遊粒子はドーナツ板表面に付着させられ易
くなり、浮遊粒子の捕捉を促進させることができる。さ
らに、請求項6にかかる発明によれば、積層ドーナツ板
に所定電位を印加しなくても、浮遊粒子の捕捉を行うこ
とができる。
【0030】さらに、請求項7にかかる発明によれば、
容易に浮遊粒子を帯電して、浮遊粒子の捕捉を行うこと
ができる。さらに、請求項8にかかる発明によれば、浮
遊粒子は均質に帯電させられ、浮遊粒子の捕捉を促進さ
せることができる。さらに、請求項9にかかる発明によ
れば、浮遊粒子はより確実に帯電させられ、浮遊粒子の
捕捉を促進させることができる。
【0031】さらに、請求項10にかかる発明によれ
ば、容易に浮遊粒子を帯電して、浮遊粒子の捕捉を行う
ことができる。さらに、請求項11にかかる発明によれ
ば、消費電力を少なくさせつつ、浮遊粒子の捕捉を行う
ことができる。さらに、請求項12にかかる発明によれ
ば、空気中の数μm以下の小さい浮遊粒子を除去すると
ともに、装置を大型化させずに浮遊粒子を長時間連続し
て捕捉することが可能である。
【0032】さらに、請求項13にかかる発明によって
も、空気中の数μm以下の小さい浮遊粒子を除去すると
ともに、装置を大型化させずに浮遊粒子を長時間連続し
て捕捉することが可能である。さらに、請求項14、請
求項15、請求項16にかかる発明によれば、空気中の
数μm以下の小さい浮遊粒子を除去するとともに、装置
を大型化させずに浮遊粒子を長時間連続して捕捉するこ
とが可能な集塵方法を提供することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態にかか
る集塵装置を断面図により示している。同図において、
回転軸10は、本発明にいう駆動機構であるモータ11
に接続され、回転駆動される。回転軸10には回転基盤
12が取り付けられており、この回転基盤12に、ドー
ナツ板を所定の小間隙を介して回転軸10を中心とした
同軸上に積層した本発明にいう回転吸引体20が固定さ
れている。すなわち、積層ドーナツ板からなる回転吸引
体20は回転軸10とともに回転するようになってい
る。
【0034】回転吸引体20は、図2の分解斜視図に示
すように、導電体からなるドーナツ板21と、絶縁体か
らなる複数の小さな円板形状であるスペーサ22とが交
互に積層固定されて、絶縁されつつ回転基盤12に固定
されている。すなわち、各ドーナツ板どうしは、互いに
絶縁されつつ所定の小間隙を介して配置されていること
になる。なお、後述するように、空気の流れは回転吸引
体20の径方向内側から径方向外側へとなるため、この
流れをなるべく妨げないようにスペーサ22は配置され
ている。
【0035】回転吸引体20の中央開口20aの下方に
は、回転軸10を囲む筒形状とした本発明にいう粒子帯
電電極30が固定されている。また、回転軸10を囲み
つつ、中央開口20aと粒子帯電電極30との間に、粒
子帯電電極30の対極であってグランドに接続された導
電体である粒子帯電電極用対極35が、固定された下面
カバー42に取り付けられている。粒子帯電電極30
は、図3の外観図に示すように、上部に複数の突起した
形状の放電部位31a,32aが設けられた筒形状に形
成されている。なお、本実施形態では、粒子帯電電極3
0は二重構造になっており、内側粒子帯電電極31が回
転軸10を囲み、この内側粒子帯電電極31を囲んで外
側粒子帯電電極32が設けられている。内側粒子帯電電
極31と外側粒子帯電電極32とは導通されて一体化さ
れており、粒子帯電電極30は外側粒子帯電電極32の
外側を絶縁体である碍子33にて支持されて、回転軸1
0の周りに固定されている。碍子33の内部には、電線
が通され、外側粒子帯電電極32に接続されるととも
に、図示しない外部の電源に接続されている。そして、
外部の電源から負の高電圧が電線を介して外側粒子帯電
電極32に伝達されるようになっており、粒子帯電電極
30に負の高電圧が印加され、放電部位31a,32a
から放電可能となっている。
【0036】粒子帯電電極用対極35は、その中央開口
に回転軸10を通過させる略ドーナツ板形状に形成され
るとともに、放電部位31a,32aの位置に応じた空
気通過口35aを有している。ここで、粒子帯電電極用
対極35はグランドに接続されており、粒子帯電電極3
0には負の高電圧が印加されているので、突起した形状
の放電部位31a,32aから電子が放出され、この電
子は粒子帯電電極用対極35に移動する。すなわち、粒
子帯電電極30と粒子帯電電極用対極35との間で放電
電流が流れるようになっている。そして、浮遊粒子は放
電電流中の電子を衝突させられ、負に帯電させられて空
気通過口35aを通過するようになっている。むろん、
粒子帯電電極は、回転吸引体20における吸引側に配置
されて浮遊粒子を帯電することができればよく、正に帯
電させる構成としてもよいし、正負両方混在した電荷に
帯電させる構成としてもよい。
【0037】また、上述した粒子帯電電極用対極35は
固定されて回転しないようになっているが、粒子帯電電
極用対極を回転吸引体20の中央開口20aの下面に取
り付けて、回転吸引体20とともに回転させる構成とす
ることも可能である。図4は、変形例にかかる集塵装置
の断面図を示している。同図において、粒子帯電電極用
対極85は、回転吸引体20の中央開口20aの下面に
取り付けられている。なお、粒子帯電電極用対極85
は、グランドに接続された回転軸にも接続されており、
グランド電位となっている。そして、粒子帯電電極30
の放電部位31a,32aの位置に応じて空気吸引口8
5aが設けられている。一方、粒子帯電電極30には、
回転する空気吸引口85aの通過タイミングに応じて負
の高電圧が印加されるようになっている。すると、空気
吸引口85aの通過タイミングであるとき、放電部位3
1a,32aから放電電流が生じ、通過タイミングでな
いとき、放電部位31a,32aから放電電流は生じな
い。すなわち、浮遊粒子を帯電させるタイミングである
ときのみ放電電流を生じさせる構成としているので、消
費電力が少なくて済む。
【0038】積層ドーナツ板の径方向内側から径方向外
側へと流れる空気の流路は、回転基盤12の上面に小間
隙をもって配置された上面カバー40と、回転吸引体2
0の下面に小間隙をもって配置された下面カバー42
と、回転吸引体20の径方向外側を覆う本発明にいう側
面カバー50とで形成されている。すなわち、空気通過
口35aを通過した空気は上面カバー40と下面カバー
42とで挟まれた回転吸引体20を通過し、回転吸引体
20の外周部と側面カバー50とで挟まれた空間から略
上方へ移動するようになっている。また、下面カバー4
2の底面の一部であって側面カバー50の下方に付着粒
子引き抜き口60が設けられ、側面カバー50に付着す
る粒子を引き抜くことができるようになっている。
【0039】ここで、下面カバー42は導電体からなる
略ドーナツ板形状であり、内周縁に上述した粒子帯電電
極用対極35の外周縁が接続固定されている。そして、
下面カバー42はグランドに接続され、グランド電位と
なっている。また、上面カバー40の下面に、上面カバ
ー40から絶縁されたプラス側電圧印加電極41が埋め
込まれ、図示しない電源から正電圧が供給されるように
なっている。そして、グランドに接続された下面カバー
42がプラス側電圧印加電極41の対極となり、プラス
側電圧印加電極41と下面カバー42とで本発明にいう
一対の電圧印加電極を構成している。
【0040】回転吸引体20の各ドーナツ板21は導電
体で形成されているとともに互いに絶縁されているた
め、隣り合うドーナツ板21どうしがコンデンサを構成
し、このコンデンサが直列接続された状態となってい
る。その結果、プラス側電圧印加電極41に正電圧が印
加されると、図5に示すように、コンデンサを形成する
各ドーナツ板21は、回転吸引体20の下面に配置され
た下面カバー42のグランド電位と上面に配置されたプ
ラス側電圧印加電極41の正電位との間で分圧された電
位となる。すると、積層されたドーナツ板21の各間隙
には下向きの電界が生じることになり、同間隙に吸引さ
れた帯電した浮遊粒子はこの電界から静電力を受けてド
ーナツ板21の逆極性側の表面に引き寄せられ、付着さ
せられることになる。本実施形態の場合、浮遊粒子は負
に帯電しているので、積層されたドーナツ板21の間隙
の上側(各ドーナツ板21の下面)に引き寄せられる。
なお、帯電した浮遊粒子を積層ドーナツ板表面に付着さ
せるために積層ドーナツ板の間隙に電界を生じさせる必
要は必ずしもなく、例えば積層ドーナツ板を帯電した浮
遊粒子の逆極性にする構成としてもよい。以上に例示し
た一対の電圧印加電極と粒子帯電電極とにより、浮遊粒
子を帯電させて回転吸引体20の積層ドーナツ板表面に
付着させる本発明の帯電吸着手段が構成されている。
【0041】ところで、積層ドーナツ板の間隙に電界を
生じさせるためには、積層ドーナツ板の表面の全てに導
電体が露出している必要はない。例えば、図6に示すよ
うに、各ドーナツ板21の片面に誘電体21aを被覆す
ると、回転するドーナツ板21の誘電体21aの表面が
空気との摩擦により帯電する(図6の例では負に帯電し
ている)。すると、浮遊粒子と帯電した誘電体との間に
静電力が働くので、各ドーナツ板21の片面に引き寄せ
られ、付着させられる(図6では誘電体21aを被覆し
ていない面に引き寄せられる)。この場合は、積層ドー
ナツ板に所定電位を印加しなくても浮遊粒子をドーナツ
板21表面に引き寄せることが可能であり、積層ドーナ
ツ板に被覆した誘電体と粒子帯電電極とでも帯電吸着手
段が構成される。
【0042】また、積層ドーナツ板は、帯電した浮遊粒
子を表面に付着させることができればよいため、ドーナ
ツ板の表面を平面にする必要はない。例えば、図7に示
す要部断面図のように、所定の小間隙を介して積層され
る各ドーナツ板を断面が波形となるように形成して、表
面に凹凸が現れるようにしてもよい。すると、回転吸引
体20の積層ドーナツ板の間隙を通過する帯電した浮遊
粒子は、各ドーナツ板の表面の凹凸に衝突するように移
動するため、各ドーナツ板の表面に引き寄せられ易くな
る。
【0043】さらに、積層ドーナツ板の間隙に電界を生
じさせる一対の電圧印加電極を、積層ドーナツ板とは別
に設ける必要はなく、導電体とした積層ドーナツ板を利
用してもよい。例えば、図8に示す要部断面図では、回
転吸引体20の一番上側のドーナツ板41aを絶縁しつ
つ回転基盤12に取り付け、回転基盤12内部に通した
図示しない電線にて外部の電源から正電圧が印加される
ようになっている。また、グランドに接続された下面カ
バー42の上面に導電部材42bが取り付けられてい
る。導電部材42bの上部は、回転する回転吸引体20
の一番下側のドーナツ板42aの下面に接しており、電
流を流すことが可能となっている。すなわち、正電圧が
印加される一番上側のドーナツ板41aと、グランドに
電気的に接続された一番下側のドーナツ板42aとで、
一対の電圧印加電極が構成されている。そして、ドーナ
ツ板41aとドーナツ板42aとの間に直接所定電位が
印加されると、コンデンサを形成する各ドーナツ板の表
面に電荷が蓄積され、積層ドーナツ板の各間隙に電界が
生じる。この電界から静電力を受けて、浮遊粒子は逆極
性側のドーナツ板表面に引き寄せられ、付着させられる
ことになる。
【0044】次に、本実施形態にかかる集塵装置が空気
から浮遊粒子を捕捉する作用について説明する。モータ
11が回転軸10を介して回転吸引体20を回転駆動す
ると、図9に示す水平断面図のように、積層されたドー
ナツ板21の間隙にある空気は同ドーナツ板21から摩
擦力F1を受けて、回転する。回転する空気には遠心力
F2が働くので、図10の要部断面図に示すように、空
気はドーナツ板21の径方向外側に送出される。なお、
空気はドーナツ板21表面から摩擦力F1を受けるた
め、流速はドーナツ板21近傍がもっとも大きく、ドー
ナツ板21に挟まれた中間部でもっとも小さくなってい
る。そして、ドーナツ板21の径方向外側への空気の流
れに引っ張られて、ドーナツ板21の径方向内側から外
部の空気が吸引される。
【0045】ここで、プラス側電圧印加電極41に所定
の正電位が印加されると、図5で示したように、積層さ
れたドーナツ板21の間隙に下向きの電界が生じる。ま
た、回転吸引体20の吸引側に設けられた粒子帯電電極
30に所定の負の高電圧が印加されると、突起した形状
の放電部位31a,32aから電子が放出され、粒子帯
電電極用対極35と放電部位31a,32aとの間で放
電電流が流れる。放電電流中の電子が浮遊粒子に衝突す
ると、浮遊粒子は負に帯電させられる。なお、数μm以
下の微粒子であっても浮遊粒子に電子を衝突させること
は可能であるため、小さな浮遊粒子も帯電可能である。
【0046】その後、帯電した浮遊粒子は吸引される空
気の流れにのって、空気通過口35aを通過し、積層さ
れたドーナツ板21の間隙に吸引される。間隙内では下
向きの電界があるため、図11に示す要部断面図のよう
に、負に帯電した浮遊粒子は逆極性のドーナツ板21下
面に向かって上側に引き寄せられ、付着させられる。な
お、図10で示したように、積層されたドーナツ板21
の間隙の中間部では空気の流速が遅いため、帯電した浮
遊粒子の移動距離が少なくて済み、ドーナツ板21に付
着せずに流出してしまう浮遊粒子はほとんどない。
【0047】ドーナツ板21の下面に付着した粒子70
は、ドーナツ板21とともに回転させられ、遠心力を与
えられて径方向外側へ移動する。粒子70が重いほど働
く遠心力は大きくなるため、重い粒子ほど移動速度が大
きくなり、同じ径方向にある重い粒子は軽い粒子に追い
つき、合体する。付着した粒子70は凝集し、大きくな
りながらドーナツ板21の径方向外側に移動する。な
お、付着した粒子70が持っていた電荷は導電体とした
ドーナツ板21に吸収されるため、静電力による粒子ど
うしの反発はない。また、付着した粒子70にも空気中
の新たな浮遊粒子が付着し、この点でも粒子70の凝集
が進む。さらに、積層されたドーナツ板21の小間隙に
て浮遊粒子をドーナツ板21表面に引き寄せるため、浮
遊粒子の移動距離が少なく、捕捉が促進される。やが
て、粒子70はドーナツ板21の外周縁に到達し、ドー
ナツ板21から離れて空気中に放出されることになる。
【0048】ドーナツ板21の径方向外側に送出された
空気は、側面カバー50に衝突させられる。ドーナツ板
から受ける摩擦力F1により空気は回転させられてお
り、空気は側面カバー50の内面に沿って回転するよう
に方向転換させられる。すると、回転する空気中の粒子
70に遠心力が働き、空気より重い粒子70は空気の抵
抗力に逆らって外側へ移動し、粒子は側面カバー50に
衝突して捕捉される。ここで、粒子70は元の浮遊粒子
より大きくなっているため、積層されたドーナツ板21
から放出された粒子70に十分な遠心力が与えられ、粒
子70は捕捉されて空気中から除去されることになる。
【0049】以上述べたように、側面カバーを備え、積
層ドーナツ板からなる回転吸引体を回転駆動するととも
に浮遊粒子を帯電させて同積層ドーナツ板表面に付着さ
せる本集塵装置は、空気中の数μm以下の小さい浮遊粒
子を除去することが可能である。また、積層ドーナツ板
に付着した粒子は遠心力により放出されるため、積層ド
ーナツ板から付着した粒子を取り除くする作業が不要で
あり、浮遊粒子を長時間連続して捕捉することが可能で
ある。さらに、ドーナツ板を所定の小間隙を介して積層
しているため、浮遊粒子の付着面を大きくとることがで
き、装置は大型化しない。なお、浮遊粒子を含む空気を
吸引する回転吸引体は積層ドーナツ板で構成されてお
り、従来の遠心式集塵装置に設けられたような羽根状の
回転翼と比べ駆動する際の力を小さくすることができ、
消費電力を少なくさせる効果も得られる。
【0050】図12は、本発明の第二の実施形態にかか
る集塵装置を断面図により示している。この集塵装置
も、図1と同様の形状の積層されたドーナツ板121を
備える回転吸引体120、粒子帯電電極130、上面カ
バー140、下面カバー142、側面カバー150等を
備えている。しかし、回転吸引体120の中央開口12
0aの下方には粒子帯電電極用対極はなく、代わりに粒
子帯電電極130の放電部位131a,132aの位置
に応じて空気通過口135aが配置された絶縁板135
が設けられている。また、プラス側電圧印加電極がな
く、各ドーナツ板121は互いに導通している状態であ
る。そして、粒子帯電電極130は高電圧を発生させる
本発明にいう高圧回路に接続され、他方の電極が積層さ
れたドーナツ板121に接続されている。すなわち、高
圧回路が粒子帯電電極130にて浮遊粒子を帯電させる
とともに積層されたドーナツ板121に付着させる構成
としている。なお、粒子帯電電極130には、突起した
形状の放電部位131a,132aから電子が放出され
るよう、負電圧を印加している。
【0051】上記のように構成した集塵装置では、放電
部位131a,132aから電子が放出され、この電子
はドーナツ板121に向かって移動する。そして、浮遊
粒子は電子を衝突させられ、負に帯電させられて、上述
した回転吸引体が空気を吸引する作用により積層された
ドーナツ板121の間隙から吸引される。なお、粒子帯
電電極130の対極側であるドーナツ板121の両表面
には、図13に示すように、正電荷が現れている。する
と、積層されたドーナツ板121の間隙に吸引された負
に帯電された浮遊粒子とドーナツ板121との間に静電
力が働き、浮遊粒子は、ドーナツ板121の両表面に引
き寄せられ、付着させられる。なお、付着した浮遊粒子
の持つ負電荷は導電体であるドーナツ板121に吸収さ
れるため、静電力による粒子どうしの反発は起こらず、
粒子の凝集が進む。すると、上述のように付着した粒子
に遠心力が作用し、粒子は凝集して大きくなるので、ド
ーナツ板121から放出されてから側面カバー150に
て捕捉されやすくなる。
【0052】したがって、積層ドーナツ板を挟んで対峙
した電圧印加電極を用いなくても、浮遊粒子を帯電させ
て積層ドーナツ板の表面に付着させることが可能であ
り、数μm以下の微粒子を除去しつつ、浮遊粒子を長時
間連続して捕捉するという同様の効果が得られることに
なる。また、浮遊粒子を小間隙を介して積層したドーナ
ツ板の表面に付着させるので、浮遊粒子の付着面を大き
くとることができ、装置は大型化しない。
【0053】なお、積層ドーナツ板で形成された回転吸
引体120の代わりに、図14に示すドーナツ状の回転
吸引体220を用いることもできる。この回転吸引体2
20には、径方向内側と径方向外側とを貫通する貫通穴
221が多数設けられている。また、回転吸引体220
は導電体からなり、粒子帯電電極の対極であって、図示
しない高圧回路の電極が接続されている。モータが回転
吸引体220を回転駆動すると、貫通穴221内の空気
は回転し、遠心力を与えられ、回転吸引体220の径方
向外側に送出される。すると、貫通穴221内の径方向
外側への空気の流れに引っ張られて、回転吸引体220
の径方向内側から貫通穴221に外部の空気が吸引され
る。なお、回転吸引体は帯電した浮遊粒子を貫通穴内面
に付着させることができればよいため、帯電した浮遊粒
子が貫通穴に付着しないまま流出することがない程度
に、回転吸引体の一部に送風を補助する羽根状部位を設
けた形状とすることも可能である。
【0054】粒子帯電電極の放電部位から電子が放出さ
れると、この電子は回転吸引体220に向かって移動
し、浮遊粒子に衝突する。すると、浮遊粒子は負に帯電
させられて、上述した作用により回転吸引体220の貫
通穴221から吸引される。粒子帯電電極の対極側であ
る貫通穴221の内面には、正電荷が現れているので、
貫通穴221に吸引された負に帯電された浮遊粒子は、
貫通穴221の内面に引き寄せられ、付着させられる。
すると、積層ドーナツ板を用いた場合と同様、付着した
粒子に遠心力が作用し、粒子は凝集して大きくなるの
で、回転吸引体220から放出された粒子は側面カバー
150にて捕捉されやすくなる。したがって、積層ドー
ナツ板を用いなくても回転吸引体を構成することがで
き、数μm以下の微粒子を含めた浮遊粒子の捕捉を行う
ことが可能である。
【0055】このように、本発明を用いると、種々の集
塵装置において、空気中の数μm以下の小さな浮遊粒子
を大きくさせて側面カバーで捕捉するので、数μm以下
の微粒子であっても除去される。また、装置を大型化さ
せず、浮遊粒子を長時間連続して捕捉することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる集塵装置を示す断
面図である。
【図2】積層ドーナツ板の分解斜視図である。
【図3】粒子帯電電極および粒子帯電電極用対極を示す
外観図である。
【図4】変形例にかかる集塵装置の粒子帯電電極用対極
を示す断面図である。
【図5】プラス側電圧印加電極に正の電圧が印加された
ときの積層ドーナツ板の間隙の電界を要部断面にて示す
模式図である。
【図6】別の変形例にかかる集塵装置のドーナツ板の電
荷の様子を要部断面にて示す模式図である。
【図7】別の変形例にかかる集塵装置の積層ドーナツ板
の形状を示す要部断面図である。
【図8】別の変形例にかかる集塵装置の積層ドーナツ板
の両外側のドーナツ板で構成した電圧印加電極を示す要
部断面図である。
【図9】積層ドーナツ板の間隙にある空気に作用する力
を示す水平断面図である。
【図10】積層ドーナツ板の間隙を流れる空気の流速を
示す要部断面図である。
【図11】浮遊粒子が捕捉される様子を示す要部断面図
である。
【図12】本発明の第二の実施形態にかかる集塵装置を
示す断面図である。
【図13】ドーナツ板の電荷の様子を要部断面にて示す
模式図である。
【図14】変形例にかかる集塵装置の回転吸引体の形状
を示す外観図である。
【符号の説明】
10…回転軸 11…モータ 12…回転基盤 20…回転吸引体 20a…中央開口 21…ドーナツ板 21a…誘電体 22…スペーサ 30…粒子帯電電極 31…内側粒子帯電電極 32…外側粒子帯電電極 31a,32a…放電部位 33…碍子 35…粒子帯電電極用対極 35a…空気通過口 40…上面カバー 41…プラス側電圧印加電極 42…下面カバー 41a,42a…ドーナツ板 42b…導電部材 50…側面カバー 60…付着粒子引き抜き口 70…粒子 85…粒子帯電電極用対極 85a…空気吸引口 120…回転吸引体 120a…中央開口 121…ドーナツ板 130…粒子帯電電極 131a,132a…放電部位 135…絶縁板 135a…空気通過口 140…上面カバー 142…下面カバー 150…側面カバー 220…回転吸引体 221…貫通穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B03C 3/68 B03C 3/68 Z 3/82 3/82

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の導電体からなるドーナツ板を所定
    の小間隙を介して同軸上に積層せしめた回転吸引体と、 この回転吸引体を回転駆動する駆動機構と、 浮遊粒子を帯電させて上記回転吸引体の積層ドーナツ板
    表面に付着させる帯電吸着手段と、 上記回転吸引体の径方向外側を覆う側面カバーとを具備
    することを特徴とする集塵装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の集塵装置におい
    て、 上記帯電吸着手段は、 上記積層ドーナツ板を挟んで対峙して所定電位が印加さ
    れる一対の電圧印加電極と、 上記回転吸引体における吸引側に配置されて浮遊粒子を
    帯電する粒子帯電電極とを備えることを特徴とする集塵
    装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載の集塵装置におい
    て、 上記積層ドーナツ板は、互いに絶縁されていることを特
    徴とする集塵装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項3に記載の集塵装置におい
    て、 上記積層ドーナツ板における外側の一対が上記電圧印加
    電極であることを特徴とする集塵装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の集塵装置において、 上記積層ドーナツ板は、表面に凹凸を有することを特徴
    とする集塵装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項1〜請求項5のいずれかに記
    載の集塵装置において、 上記積層ドーナツ板は、各ドーナツ板の片面が誘電体で
    被覆されていることを特徴とする集塵装置。
  7. 【請求項7】 上記請求項2〜請求項6のいずれかに記
    載の集塵装置において、 上記粒子帯電電極は、突起した形状の放電電極であるこ
    とを特徴とする集塵装置。
  8. 【請求項8】 上記請求項2〜請求項7のいずれかに記
    載の集塵装置において、 上記粒子帯電電極は、上記回転吸引体の回転軸を囲む筒
    形状の放電電極であることを特徴とする集塵装置。
  9. 【請求項9】 上記請求項8に記載の集塵装置におい
    て、 上記粒子帯電電極は、放電部位の位置に応じて空気通過
    口が配置されるとともに、グランドに接続された導電体
    である粒子帯電電極用対極を備えることを特徴とする集
    塵装置。
  10. 【請求項10】 上記請求項8に記載の集塵装置におい
    て、 上記回転吸引体は、上記粒子帯電電極の放電部位の位置
    に応じて配置された空気吸引口を備えることを特徴とす
    る集塵装置。
  11. 【請求項11】 上記請求項10に記載の集塵装置にお
    いて、 上記粒子帯電電極は、上記空気吸引口の通過タイミング
    に応じて電圧を印加することを特徴とする集塵装置。
  12. 【請求項12】 複数の導電体からなるドーナツ板を所
    定の小間隙を介して同軸上に積層せしめた回転吸引体
    と、この回転吸引体を回転駆動する駆動機構と、 高圧を発生させるとともに上記回転吸引体の吸引側に配
    した一方の電極にて浮遊粒子を帯電させるとともに他方
    の電極を同回転吸引体における各ドーナツ板に接続した
    高圧回路と、 上記回転吸引体の径方向外側を覆う側面カバーとを具備
    することを特徴とする集塵装置。
  13. 【請求項13】 ドーナツ状に形成され、径方向内側と
    径方向外側とを貫通させる複数の貫通穴を有する導電体
    からなる回転吸引体と、 この回転吸引体を回転駆動する駆動機構と、 高圧を発生させるとともに上記回転吸引体の吸引側に配
    した一方の電極にて浮遊粒子を帯電させるとともに他方
    の電極を同回転吸引体に接続した高圧回路と、 上記回転吸引体の径方向外側を覆う側面カバーとを具備
    することを特徴とする集塵装置。
  14. 【請求項14】 複数の導電体からなるドーナツ板を所
    定の小間隙を介して同軸上に積層せしめた回転吸引体を
    回転駆動させ、浮遊粒子を帯電させてこの回転吸引体の
    積層ドーナツ板表面に付着させるとともに、同積層ドー
    ナツ板の間隙から送出される空気を前記回転吸引体の径
    方向外側を覆う側面カバーに衝突させて浮遊粒子を捕捉
    することを特徴とする集塵方法。
  15. 【請求項15】 複数の導電体からなるドーナツ板を所
    定の小間隙を介して同軸上に積層せしめた回転吸引体を
    回転駆動させ、前記回転吸引体の吸引側に配した第一の
    電極と同回転吸引体における各ドーナツ板に接続した第
    二の電極との間に高圧を発生させ、前記第一の電極にて
    浮遊粒子を帯電させて前記回転吸引体の積層ドーナツ板
    表面に付着させるとともに、同積層ドーナツ板の間隙か
    ら送出される空気を前記回転吸引体の径方向外側を覆う
    側面カバーに衝突させて浮遊粒子を捕捉することを特徴
    とする集塵方法。
  16. 【請求項16】 ドーナツ状に形成され、径方向内側と
    径方向外側とを貫通させる複数の貫通穴を有する導電体
    からなる回転吸引体を回転駆動させ、前記回転吸引体の
    吸引側に配した第一の電極と同回転吸引体に接続した第
    二の電極との間に高圧を発生させ、前記第一の電極にて
    浮遊粒子を帯電させて前記回転吸引体の貫通穴に付着さ
    せるとともに、同貫通穴から送出される空気を前記回転
    吸引体の径方向外側を覆う側面カバーに衝突させて浮遊
    粒子を捕捉することを特徴とする集塵方法。
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