JP3255462B2 - ミスト回収装置 - Google Patents

ミスト回収装置

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JP3255462B2
JP3255462B2 JP27052892A JP27052892A JP3255462B2 JP 3255462 B2 JP3255462 B2 JP 3255462B2 JP 27052892 A JP27052892 A JP 27052892A JP 27052892 A JP27052892 A JP 27052892A JP 3255462 B2 JP3255462 B2 JP 3255462B2
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孝椎 大見
卓司 土屋
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大見工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば旋盤、円筒研削
盤等の種々の工作機械において、ワークの切削加工時に
クーラントが飛び散って発生するミストを回収するため
のミスト回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、仕切り板に
より大粒のミストを回収するとともに、フィルタで小粒
のミストを回収するミスト回収装置が提案されている。
【0003】このとき、前記仕切り板及びフィルタはミ
ストの回収効率を上げるために、同回収装置のケース内
に同軸上に一列に複数枚配設されている。このミスト回
収装置によれば、同装置内に導入されたミストは同装置
内に配設された複数枚の仕切り板のいずれかに付着する
ことにより、霧状から液状に状態を変化させる。そし
て、この液状のミストはその自重により落下し、例えば
同装置に設けられた排出口からドレンタンクに導かれる
ことによって、ミストを回収するようになっている。ま
た、前記いずれの仕切り板にも付着しなかった比較的小
粒のミストは、同装置内に配設されたフィルタに付着さ
せて回収するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ミスト
を回収する効率を上げる為に、前記仕切り板及びフィル
タを多数配列すると、ミスト回収装置の長さは前記仕切
り板及びフィルタを配設する方向に長くなり、同装置自
体が大型化するという問題がある。
【0005】また、仕切り板やフィルタ等の機械的な構
造では、ミスト等の油滴を回収することは比較的容易で
あるが、ベイパ(蒸気)及び煙等の微粒子を回収するこ
とは困難であるという問題がある。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その第1の目的は、装置を大型化す
ることなく、ミストの回収効率を高めることができるミ
スト回収装置を提供することにある。また、この発明の
第2の目的は、前記第1の発明の目的に加え、ベイパ
(蒸気)及び煙等の微粒子を回収することが可能なミス
ト回収装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、発明においては、吸入口と吐出口を設けたケー
スと、そのケース内に配設され、両側に開口部を有した
内筒体と、ケース内面と内筒体外面との間に形成された
導入通路に設けられ、吸入口から導入されるミストを含
む流体を衝突させながら内筒体の一方の開口部に導入す
る仕切り板と、内筒体内部に設けられ、導入通路を介し
て導入された前記流体を内筒体の他方の開口部から吐出
口に導く途中で前記流体内からミストを濾過するフィル
タ装置とを設けたミスト回収装置において、前記フィル
タ装置は複数の透孔が穿孔された円筒体の外周面にフィ
ルタを取着し、その外周面から内周面に向けて前記流体
を通過させることにより該フィルタにて前記流体内から
ミストを回収すると共に、前記円筒体の内周面にはスラ
スト方向に延びる案内板を形成し、その案内板により前
記流体を円筒体の中心方向に案内しながら前記吐出口へ
導く構成としたことをその要旨とする。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【作用】従って、発明によれば、切削機械等内に発生
したミストがエアとともに吸入口から導入通路へと導入
されると、前記ミストは同導入通路に設けられた仕切り
板に衝突する。このとき、ミストは霧状から液状に状態
を変化させ前記仕切り板に付着する。さらに、前記仕切
り板に付着しなかったミストはエアとともに内筒下部
に配設されたフィルタ装置へと導入され、同フィルタ装
置のフィルタに付着する。このように、エアとともに導
入されたミストが前記仕切り板に付着し、前記フィルタ
によりろ過されることによって、吐出口から清浄なエア
が排出される。
【0013】また、内側にフィルタ装置を設けた円筒体
とケースとの間に仕切り板を配した導入通路を形成した
ので、装置全体として小型化となる
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【実施例】以下、本発明をミスト回収装置に具体化した
一実施例を図1〜図9に従って説明する。
【0019】図1は、本ミスト回収装置の断面図であっ
て、その内部構造を示している。ミスト回収装置はその
外周を下部ケース1と上部ケース2とからなる本体ケー
ス3にて形成されている。
【0020】下部ケース1は上方が開放された円筒形に
形成されるとともに、上側位置の一側にはミストを含む
エアを吸入するための円筒形状の吸入口としての吸入通
路4が形成されている。この吸入通路4には、円板状の
遮蔽板5が軸6にて回動可能に軸支されている。この遮
蔽板5は図示しないレバーにより回動可能に設けられ、
その回動量を調整することによって、ミストを含むエア
の吸入量を調整したり、ミストを含むエアの吸入を遮蔽
したりするようになっている。また、下部ケース1の底
面は下方に向かって円錐形状をなし、その底面中心位置
には排出口7が形成されている。この排出口7には図示
しないドレンタンクが接続され、排出口7に導かれたミ
ストを回収するようになっている。
【0021】一方、図1,図4に示すように、上部ケー
ス2は下部ケース1上方に配設されている。そして、上
部ケース2は下部ケース1の吸入通路4側に配設された
部分が半円形状をなす略U字状をなしている。上部ケー
ス2には、該半円形状をなした部分(下部ケース1の吸
入通路4側)とは反対側に本ミスト回収装置によりミス
トが回収されたエアを吐出する吐出口8が形成されてい
る。さらに、上部ケース2の上部には、回転駆動手段と
してのモータ9が取着され、上部ケース2内に延びるモ
ータ9の出力軸にはファン10が取着されている。ファ
ン10はモータ9の回転とともに回転し、吸入通路4か
らミストを含むエアを吸入させる。
【0022】この下部ケース1及び上部ケース2内には
上下両側を開口された内筒体11が下部ケース1と同心
状に配設されている。即ち、内筒体11に形成されたフ
ランジ部12が下部ケース1及び上部ケース2間に挟持
され、ボルト13にて螺着されることによって、下部ケ
ース1及び上部ケース2に確実に固着されている。この
フランジ部12は内筒体11内部にまで延びている。
【0023】ここで、前記下部ケース1の吸入通路4よ
り下方において、下部ケース1の内周面と内筒体11の
外周面とで吸入通路4より吸入されたミストを含むエア
を通過させる円環状の導入通路14が形成されている。
【0024】図2は、その内筒体11の外形を示してい
る。円筒体11の導入通路14を形成する外周面の部位
には、その全周にわたって等間隔に複数枚のインペラ1
5が斜状に固着されている。即ち、吸入通路4より吸入
されたミストを含むエアは導入通路14内でこのインペ
ラ15によって螺旋状に旋回流を形成する。さらに、そ
の下部には図3に示す全面に複数の貫通孔16の穿孔さ
れたパンチングメタルからなる円形の仕切り板としての
遮板17が複数枚(本実施例では3枚)固着されてい
る。即ち、前記インペラ15により旋回流となったミス
トを含むエアはこの遮板17に衝突する。
【0025】このとき、衝突したミストは霧状から液状
に状態を変化して遮板17に付着する。付着したミスト
は次々に該遮板17に衝突し付着するミストを吸収する
ことによって成長し、やがてその自重により、下部ケー
ス1の底面に落下し、排出口7へと導かれ、図示しない
ドレンタンクにて回収されるようになっている。さら
に、この遮板17により回収されなかったミストは内筒
体11内部に導かれるようになっている。
【0026】図1,図5に示すように、内筒体11内部
には、前記フランジ部12に円環状の座板18が固着さ
れている。この座板18の内周面にはベアリング19が
配設され、このベアリング19の内周面には両端が開放
された中空形状の筒体20が回転可能に軸支されてい
る。さらに、この筒体20の中心部には軸21が配設さ
れ、筒体20の内周面と該軸21との間に複数枚の羽
22が固着されている。即ち、前記モータ9が駆動さ
れ、ファン10が回転すると、この羽根22は該ファン
10により発生された上方へ向かう気流により回転力を
付与される。そして、羽根22の回転に伴って、筒体2
0が軸21を中心に回転するようになっている。
【0027】図1,図6に示すように、この筒体20の
下部外周面にはリング23が固着されている。このリン
グ23にはフィルタ装置24が固着されている。即ち、
このフィルタ装置24はリング23を介して筒体20と
ともに回転するようになっている。
【0028】このフィルタ装置24は外部フィルタ装置
25及び該外部フィルタ装置25の内方に配設された内
部フィルタ装置26とから成っている。即ち、これら外
部フィルタ装置25及び内部フィルタ装置26がそれぞ
れ前記リング23に固着されている。
【0029】外部フィルタ装置25には全面に複数の貫
通孔が穿孔されたパンチングメタルにより形成され、両
端が開放された中空形状の外部円筒体25aが設けられ
ている。この外部円筒体25aの外周面には、そのスラ
スト方向に延びたパンチングメタルよりなる案内板25
bが円周方向に等間隔に複数枚固着されている。そし
て、各案内板25b間には多孔質材料で形成された吸湿
性のあるスポンジフィルタ25cが取着されている。さ
らに、これら外部円筒体25a、案内板25b及びスポ
ンジフィルタ25cの下面には円板25dが固着され、
外部フィルタ装置25の下面からミスト等が吸入された
り、漏れたりしないようになっている。
【0030】内部フィルタ装置26にはパンチングメタ
ルにより形成され、両端が開放された中空形状の内部円
筒体26aが設けられている。この内部円筒体26aの
外周面にはその全周にわたってスポンジフィルタ26b
が取着されている。また、内部円筒体26aの内周面に
はスラスト方向に延びたパンチングメタルよりなる案内
板26cが固着されている。さらに、これら内部円筒体
26a、スポンジフィルタ26b及び案内板26cの下
面には円板26dが固着され、内部フィルタ装置26の
下面からミスト等が吸入されたり、漏れたりしないよう
になっている。
【0031】また、フィルタ装置24の外周面(外部フ
ィルタ装置25のスポンジフィルタ25cの外周面)と
内筒体11の内周面とでミストを含むエアを導入するた
めの円環状の導入間隙27が形成されている。即ち、フ
ィルタ装置24の回転状態において、内筒体11の下部
から導入間隙27に導入されたミストは、外部フィルタ
装置25のスポンジフィルタ25cの外周面に付着され
る。このとき、スポンジフィルタ25cの外周面に付着
した比較的大粒のミスト又は付着したミストを次々に吸
収しながら大粒化したミストはその回転による遠心力に
よって吹き飛ばされ、内筒体11内周面に付着する。内
周面に付着したミストは次々に内周面に付着するミスト
を吸収しながら成長して、やがて、その自重により落下
し、排出口7へと導かれる。また、比較的小粒であっ
て、内筒体11の内周面に吹き飛ばされることのなかっ
たミストはスポンジフィルタ25cに吸収されることに
よって濾過される。さらに、スポンジフィルタ25cに
よって濾過されなかったミストは内部フィルタ装置26
に導かれる。そして、この内部フィルタ装置26のスポ
ンジフィルタ26bにミストが付着吸収されることによ
ってミストが濾過される。このように、ミストが濾過さ
れたエアは内部フィルタ装置26内周面へと導かれると
ともに、案内板26cによりその中心方向に案内されな
がら、前記ファン10による吸引力によって上方へ導か
れる。そして、内筒体11の上方から内筒体11外へ放
出されるとともに、吐出口8へと導かれるようになって
いる。
【0032】また、図1,図5に示すように、この吐出
口8にはエリミネータ28が取着されている。このエリ
ミネータ28の一端は上部ケース2内に開放された吸入
口29を形成するとともに、他端は上部ケース2の外部
に開放された排気口30を形成している。さらに、この
エリミネータ28内にはジグザグ状に複数ヶ所折曲され
た複数のパンチングメタルよりなる折曲板31(図5に
おける二点鎖線)が互いに平行な状態を保持しながら固
着されている。さらに、折曲板31は排気口30付近に
おいて、その配設方向における丁度中間部分を境に、そ
の折曲向きを互いに離間する方向に折曲させている。
【0033】つまり、エリミネータ28の吸入口29よ
り吸入されたエアはこの折曲板31に衝突しながら折曲
板31の折曲方向に方向付けされる。このとき、エア内
に若干含まれているミストがこの折曲板31に衝突付着
し、エリミネータ28によって回収されるようになって
いる。さらに、排気口30において、前記折曲板31の
折曲方向によって上部ケース2外部に拡散させる方向に
ミストが確実に回収されたエアが排出されるようになっ
ている。しかし、このエア内には前記遮板17、フィル
タ装置24及びエリミネータ28等の機械的な装置では
回収することが困難なベイパ(蒸気)及び煙等が未だ含
まれている。
【0034】従って、図7に示すように、吐出口8(エ
リミネータ28の排気口30)には、エアに含まれるこ
れらベイパ及び煙等を回収するための静電集塵機32が
接続されている。
【0035】この静電集塵機32はその外周を四角形状
のケース33にて形成されている。このケース33は一
側に前記吐出口8と連結される吸入口34が形成される
とともに、その上部には該集塵機32によって浄化され
た清浄なエアを排出する吐出口35が形成されている。
【0036】また、その底面は下方に向かって円錐形状
をなし、その底面中心位置には、静電集塵機32により
吸収されたベイパ又は煙等を排出する排出口36が形成
されている。この排出口36には図示しないドレンタン
クが接続され、排出口36に導かれたベイパ又は煙等を
回収するようになっている。
【0037】ケース33内には、静電集塵装置(以下装
置)37がケース上面にそのフランジ部を固着すること
により配設されている。そして、この装置37外壁とケ
ース33内周面とでベイパ又は煙等を含むエアを導入す
る導入通路38が形成されている。そして、導入通路3
8に導入されたベイパ又は煙等を含むエアは装置37の
下面から装置37内に導入されるようになっている。
【0038】さらに、この装置37は同形のユニット3
7a〜37cを上下方向に連結固着することによって形
成されている。これらユニット37a〜37cの上部に
は、ベークライトからなる基盤39がその内周面に固着
されている。図8に示すように、この基盤39には正方
形状の複数の透孔39aが縦方向及び横方向に対して一
定間隔に形成されている。即ち、基盤39は格子状に形
成されている。そして、この基盤39の上面には、金属
等の導体からなるとともに、+極に帯電された+極電極
板40が固着されている。この+極電極板40には、前
記基盤39の透孔39aが透設された位置と対応する位
置に同形の透孔40aが形成されている。即ち、+極電
極板40は格子状に形成されている。また、この+極電
極板40には、その縦方向に延びる格子と横方向に延び
る格子との交点に、針状に形成された放電極41が貫通
している。この放電極41は前記基盤39も貫通し、基
盤39に下面からさらに下方に向かって延びている。こ
のとき、この放電極41は前記+極電極板40によって
+極に帯電されている。
【0039】また、図7に示すように、この基盤39の
下面には、金属等の導体からなるとともに、集塵極とし
ての−極に帯電された−極電極板42が複数枚下方に向
かって等間隔に配設されている。図9に示すように、こ
の−極電極板42には正方形状の透孔42aが縦方向及
び横方向に対して一定間隔に形成されている。このと
き、この透孔42a内には放電極41が挿通されてい
る。
【0040】即ち、それぞれのユニット37a〜37c
内では、+に帯電した放電極41と−極電極板42との
間には強力な直流電界が形成され、放電極41から−極
電極板42に向かう正イオンのシャワーが生じている。
従って、このユニット37a〜37c内に導入されたベ
イパ又は煙等の微粒子は前記正イオンと衝突することに
よってたちまち正に荷電され、前記直流電界による強力
なクーロン力の作用を受けて−極電極板42へと駆動さ
れる。そして、ベイパ又は煙等の微粒子は該−極電極板
42に付着するようになっている。さらに、付着した粒
子はある一定量以上になると、その自重によって、下方
へと導かれ、排出口36に導かれるようになっている。
また、ベイパ又は煙等を除去された清浄なエアは前記吐
出口35から外気に向かって吐出するようになってい
る。
【0041】次に、上記のように構成されたミスト回収
装置の作用及び効果について説明する。まず、図1に示
すように、切削機械M側部にミスト回収装置の吸入通路
4を接続し、モータ9によりファン10を回転させる。
すると、ファン10により発生された吸引力による上方
へ向かう気流によって、羽根22が軸21を中心に回転
し、筒体20とともにフィルタ装置24が回転する。
【0042】このとき、図2に示すように、切削機械M
内に発生したミスト、ベイパ及び煙等を含むエアは前記
ファン10により発生した吸引力によって、吸入通路4
から導入通路14へと導入される。そして、導入通路1
4に設けられたインペラ15によって、前記エアは旋回
流となって、下方へと導かれる。そして、旋回流となっ
たエアは遮板17に衝突し付着する。付着したミストは
次々に該遮板17に衝突し付着するミストを吸収するこ
とによって成長し、やがて、その自重により、下部ケー
ス1の底面に落下し、排出口7へと導かれ、図示しない
ドレンタンクにて回収される。さらに、この遮板17に
よって回収されなかったミストはエアとともに内筒体1
1内部へと導かれる。
【0043】図1,図6に示すように、内筒体11内に
導かれたミストは、導入間隙27に導入され、フィルタ
装置24に吸収される。即ち、まず、ミストは外部フィ
ルタ装置25のスポンジフィルタ25cの外周面に付着
する。このとき、スポンジフィルタ25cに付着した比
較的大粒のミスト又は付着したミストを次々に吸収しな
がら大粒化したミストはその回転による遠心力によって
吹き飛ばされ、内筒体11内周面に付着する。内周面に
付着したミストは次々に内周面に付着するミストを吸収
しながら成長して、やがて、その自重により落下し、排
出口7へと導かれる。また、比較的小粒であって、内筒
体11の内周面に吹き飛ばされることのなかったミスト
はスポンジフィルタ25cに吸収されることによって濾
過される。さらに、スポンジフィルタ25cによって濾
過されなかったミストは内部フィルタ装置26に導かれ
る。そして、この内部フィルタ装置26のスポンジフィ
ルタ26bにミストが付着吸収されることによってミス
トが濾過される。このように、ミストが濾過されたエア
は案内板26cによりその中心方向に導かれながら、前
記ファン10による吸引力によって上方へ導かれる。そ
して、内筒体11の上方から内筒体外へ放出されるとと
もに、吐出口8に取着されたエリミネータ28へと導か
れる。
【0044】図1,図5に示すように、エリミネータ2
8の吸入口29より吸入されたエアはこの折曲板31に
衝突しながら折曲板31の折曲方向に方向付けされる。
このとき、エア内に若干含まれているミストがこの折曲
板31に衝突付着し、エリミネータ28によって回収さ
れる。さらに、排気口30において、前述のようにミス
トが確実に回収されたエアは前記折曲板31の折曲方向
に従って静電集塵機32内で該エアを拡散させる方向に
排出される。
【0045】図7に示すように、静電集塵機32内に導
入されたエアは導入通路38を下方へと導かれ、装置3
7の下面から装置37内に導びかれる。そして、この装
置37を構成するユニット37cから37aへと下から
順番に上方へとエアが導かれる。
【0046】このとき、この各ユニット37a〜37c
内において、前記遮板17、フィルタ装置24及びエリ
ミネータ28等の機械的な装置では回収することが困難
であったベイパ及び煙等が放電極41から−極電極41
に向かう正イオンと衝突することによって、正に荷電さ
れ−極電極41に付着する。さらに、−極電極41に付
着したベイパ及び煙等はある一定量以上になったとき、
例えば図示しないつち打ち装置によって機械的な衝撃を
与えると、付着したベイパ及び煙等は剥離して、その自
重によって、下方へと導かれ排出口36へと導かれる。
【0047】このように、ミスト、ベイパ及び煙等を回
収された清浄なエアが吐出口35から外気に向かって吐
出される。従って、遮板17を下部ケース1と内筒体1
1との間に配設するとともに、フィルタ装置24を内筒
体11内に配設したので、ミスト回収装置自体を大がか
りにすることなく確実にミストを回収することができ
る。
【0048】また、本ミスト回収装置には、静電集塵機
32を設けたので、遮板17、フィルタ装置24及びエ
リミネータ28等の機械的な装置では回収することが困
難なベイパ及び煙等を回収することができる。
【0049】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の
一部を適宜に変更して実施することもできる。 (1)上記実施例では、本体ケース3は下部ケース1と
上部ケース2に分割して形成したが、一体化された本体
ケースを使用してもよい。
【0050】(2)上記実施例では、多孔質材料で形成
されたスポンジフィルタ25c,26bを使用したが、
ガラス繊維や人造繊維等でスポンジフィルタ25c,2
6bを使用してもよい。
【0051】(3)上記実施例では、内筒体11を下部
ケース1に対して同心状に配設したが、ミストの導入効
率を高めるために、内筒体11を下部ケース1に対して
偏心させてもよい。
【0052】(4)上記実施例において、遮板17に植
毛を施して、ミスト回収効率を向上させてもよい。ま
た、前記遮板17を傾斜させて配設することによって、
ミストを排出口7に導き易いように構成してもよい。
【0053】(5)上記実施例では、ファン10により
発生された上方へ向かう気流により羽根22を回転さ
せ、筒体20とともにフィルタ装置24を回転させた。
これを、モータ9のファン10を回転駆動させている出
力軸と筒体20の軸21とを直結させることによって、
モータ9の出力軸及びファン10とともに、筒体20及
びフィルタ装置24を一体回転させてもよい。さらに、
ファン10を回転駆動させている前記出力軸と筒体20
の軸21とを偏心させて、ファン10の出力軸と筒体2
0の軸21とをベルトを介して直結させてもよい。
【0054】また、前記モータ9の出力軸と筒体20と
の間をクラッチを設けて連結してもよい。このとき、ク
ラッチの接続度合で、クラッチ間の滑り状態が調節さ
れ、モータ9の出力軸及びファン10の回転に対して、
筒体20及びフィルタ装置24の回転を調節することが
できる。
【0055】(6)上記実施例では、図7に示すよう
に、+極に帯電した針状に放電極41を−極電極板42
に透設された透孔42aに挿通したユニット37a〜3
7cを使用した静電集塵機32を設けた。
【0056】これを、図10に示すように、放電極とし
ての+極電極板43と集塵極としての−極電極板44を
交互に複数枚配設した型のユニットを使用した静電集塵
機を使用してもよい。
【0057】このとき、例えば、+極電極板43及び−
極電極板44にそれぞれ四角形状の透孔を設け格子状に
形成し、エアをこれら+極電極板43及び−極電極板4
4と対向する方向(矢印A方向)から導入して、透孔内
を通過させる。すると、エアに含まれるベイパ及び煙は
+に荷電されることによって、−極電極板44に付着す
るようになっている。
【0058】また、+極電極板43及び−極電極板44
と平行な方向(矢印B方向)からエアを導入してもよ
い。このとき、エアに含まれるベイパ及び煙は+に荷電
されることによって、−極電極板44に付着するように
なっている。この場合には、特に+極電極板43及び−
極電極板44に透孔を形成する必要はなく、平板であれ
ばよい。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように本願発明によれば、
装置を大型化することなく、ミストの回収効率を高める
ことができる効果に加え、ミストが濾過されたエアを確
実に排出することができる優れた効果を発揮する。
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例におけるミスト回
収装置を示す断面図である。
【図2】一実施例において、内筒体を示す側面図であ
る。
【図3】一実施例において、遮板を示す平面図である。
【図4】一実施例において、ミスト回収装置を上方から
視た平面図である。
【図5】一実施例において、図1のL−L線断面を示す
断面図である。
【図6】一実施例において、図1のM−M線断面を示す
断面図である。
【図7】一実施例において、静電集塵機を示す断面図で
ある
【図8】一実施例において、基盤及び+極電極板を示す
平面図である。
【図9】一実施例において、−極電極板を示す平面図で
ある。
【図10】別例における静電集塵機を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
3…ケースとしての本体ケース、4…吸入口としての吸
入通路、8…吐出口、9…回転駆動手段としてのモー
タ、11…内筒体、14…導入通路、17…仕切り板と
しての遮板、24…フィルタ装置、32…静電集塵機、
41…放電極、42,44…集塵極としての−極電極
板、42a…透孔、43…放電極としての+電極板。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−3057(JP,A) 特開 昭55−44348(JP,A) 実開 昭48−55473(JP,U) 実開 昭53−91076(JP,U) 実公 昭7−12657(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 46/00 - 46/54 B03C 3/00 B03C 3/155

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入口(4)と吐出口(8)を設けたケ
    ース(3)と、 そのケース(3)内に配設され、両側に開口部を有した
    内筒体(11)と、 ケース(3)内面と内筒体(11)外面との間に形成さ
    れた導入通路(14)に設けられ、吸入口(4)から導
    入されるミストを含む流体を衝突させながら内筒体(1
    1)の一方の開口部に導入する仕切り板(17)と、 内筒体(11)内部に設けられ、導入通路(14)を介
    して導入された前記流体を内筒体(11)の他方の開口
    部から吐出口(8)に導く途中で前記流体内からミスト
    を濾過するフィルタ装置(24)とを設けたミスト回収
    装置において、 前記フィルタ装置(24)は複数の透孔が穿孔された円
    筒体(26a)の外周面にフィルタ(26b)を取着
    し、その外周面から内周面に向けて前記流体を通過させ
    ることにより該フィルタ(26b)にて前記流体内から
    ミストを回収すると共に、前記円筒体(26a)の内周
    面にはスラスト方向に延びる案内板(26c)を形成
    し、その案内板(26c)により前記流体を円筒体(2
    6a)の中心方向に案内しながら前記吐出口(8)へ導
    く構成としたことを特徴とするミスト回収装置。
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