JP2001276371A - 遊技球樋 - Google Patents

遊技球樋

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JP2001276371A JP2000097707A JP2000097707A JP2001276371A JP 2001276371 A JP2001276371 A JP 2001276371A JP 2000097707 A JP2000097707 A JP 2000097707A JP 2000097707 A JP2000097707 A JP 2000097707A JP 2001276371 A JP2001276371 A JP 2001276371A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技球樋のストッパを改善すること。 【解決手段】 通常、ストッパ16は引出位置にされ、
上弾性片61の係止爪64がストッパ保持穴57の上縁
に係止され下降を防止している。両方の上弾性片61を
指で挟み、それらを弾性変形させて係止爪64とストッ
パ保持穴57との係止を解除し、ストッパ16を押込め
ばストッパ16を押込位置にできる。押込位置では、主
軸59が整列溝37を閉塞するので整列溝37内の遊技
球は移動を阻まれる。この押込操作に際して主軸59の
下端面と遊技球との接触は球面同士の接触となり、しか
も遊技球の中心を外れた位置で接触するから、主軸59
の下端部にて遊技球を良好に押しのけでき、もともと遊
技球同士が接触していない部分に進入するので、押しの
け量もきわめて小さい。よって、押込位置への変位は簡
単かつ確実に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技球が使用され
る遊技機の技術分野に属し、詳しくは遊技球を誘導する
ための遊技球樋に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技を実行するために遊技球の投入を要
する遊技機や遊技結果に応じて遊技球を払い出す遊技機
等、遊技球が使用される遊技機が各種ある。これらの遊
技機では、遊技球を誘導するためにさまざまな遊技球樋
が使用されている。例えば遊技球が使用される遊技機の
代表例であるパチンコ機の場合、遊技球タンクから流出
した遊技球を整列させながら誘導するタンクレール、タ
ンクレールと払出装置の間を中継する中継樋、払出装置
から排出された遊技球を上下の受皿に導くための樋、セ
ーフ球やアウト球を機外に誘導する樋などがある。
【0003】こうした遊技球樋には、例えば下流側部分
の点検、修理、交換等の作業を行う際に、その作業対象
部分に遊技球を流れ込ませないために、また作業対象部
分を取り外す際にそこから遊技球が外部に流出するのを
防止するために、ストッパを備えたものがある。一例と
してタンクレールから中継樋への遊技球の移動を阻むた
めのストッパがある。このストッパは板金製で、例えば
中継樋の外部にて軸支されて揺動変位し、その先端の爪
状の部分を遊技球樋内に差し込むことで遊技球の移動を
阻むものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、遊技球樋の
外部に取り付けられるので取付用の部品及び取付場所の
確保が必須であり、しかも使用時と不使用時とで揺動変
位する構造であるため、その変位域も大きかった。要す
れば、ストッパのためのスペースが大きく、例えば揺動
軸を兼ねるねじや、そのねじをねじ締めする作業も必要
であった。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】請求項1
記載の遊技球樋は、遊技球を誘導する遊技球樋におい
て、該遊技球樋の外壁に設けられた保持穴と、該保持穴
を貫通し、該保持穴の軸方向に沿って引出位置と押込位
置とに往復変位可能で、引出位置では前記誘導される遊
技球の移動を許し、押込位置では該遊技球の移動を阻む
ストッパとを備えた。ストッパは、例えば押込位置では
遊技球樋の内部に進入して通路を閉塞して遊技球の移動
を阻み、引出位置では通路を開放することにより遊技球
の移動を許す。この閉塞、開放のために必要となる移動
量はわずかで済むから、ストッパの移動領域は小さい。
また、ストッパを保持穴にて保持するので、これを遊技
球樋の外部に取り付ける必要はなく、そのためのスペー
スや作業も不要となる。
【0006】ストッパの位置保持は、例えばストッパと
保持穴との摩擦に依ってもよいのだが、これでは少々不
安定である。そこで、請求項2記載の遊技球樋は、請求
項1記載の遊技球樋において、前記ストッパの前記保持
穴を貫通する部分に弾性片を備え、該弾性片には、前記
ストッパが前記引出位置にあるときに前記保持穴側と係
止または係合することで該ストッパの前記引出位置から
押込位置側への変位を阻み、該弾性片を前記保持穴の中
側に弾性変形させることで前記係止または係合が解除さ
れる押込阻止部を設けたので、ストッパが不用意に、あ
るいは遊技機の稼働に伴う振動などで押込位置とされる
のを防止できる。
【0007】請求項3記載の遊技球樋は、請求項1また
は2記載の遊技球樋において、前記ストッパが前記引出
位置側から前記押込位置にされたときに該ストッパのさ
らなる変位を阻む押込位置規定手段と、前記ストッパが
前記押込位置側から前記引出位置にされたときに該スト
ッパのさらなる変位を阻む引出位置規定手段とを備えた
ので、ストッパが引出位置や押込位置を越えて変位する
のを防止できる。
【0008】請求項4記載の遊技球樋は、請求項1ない
し3のいずれか記載の遊技球樋において、前記遊技球樋
は遊技球を1列で誘導する誘導路を2本並列とした部分
を備え、前記ストッパは前記並列の誘導路同士の境界面
に沿って前記往復変位する設定であり、前記ストッパに
は、下端面が球面状で、前記押込位置では前記誘導路を
狭窄して遊技球の移動を阻み前記引出位置では該狭窄を
解除する柱状体を備えたことを特徴とする。
【0009】ストッパを押込位置にすると、柱状体の片
側ほぼ半分の部分が一方の誘導路を狭窄し、残りの半分
側がもう一方の誘導路を狭窄して、それぞれの遊技球の
移動を阻む。したがって、1つのストッパで2列の遊技
球の移動を止めることができる。例えばタンクレールの
ように遊技球を2列で移動させる遊技球樋に好適であ
る。
【0010】この押込位置への変位に際して、柱状体の
移動先に遊技球があれば、柱状体にて遊技球を押しのけ
ることになるが、柱状体の下端面が球面状となっている
ので、遊技球を良好に押しのけられる。よって、押込位
置への変位は簡単かつ確実に行われる。なお、球面状と
いっても正確な球面である必要はなく、例えば楕円球面
でもかまわない。
【0011】請求項5の遊技球樋は、請求項1ないし3
のいずれか記載の遊技球樋において、該遊技球樋は、遊
技球を貯留する遊技球タンクから流出した遊技球を整列
させるタンクレールである。タンクレールにて遊技球の
移動を阻止すれば、それよりも下流側の様々な遊技球樋
にストッパを設けなくてもよいので、遊技機の樋構造を
単純化できる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例により発明
の実施の形態を説明する。
【0013】
【実施例】図1に示すように、遊技球タンク10は、い
ずれもプラスチックの射出成形品である本体12、差込
体14及びストッパ16から構成されている。図1〜3
等に示すように、本体12は、周壁21、底部23及び
整列レール部25に区分でき、また周壁21で囲まれた
内側が貯留部27となる。整列レール部25が遊技球樋
の一種であるタンクレールに該当する。
【0014】周壁21の外面には遊技球タンク10を遊
技機(例えばパチンコ機)に取り付けるための取付部材
29a〜29dが設けられている。周壁21には、整列
レール部25の上方に位置する部分に切欠30が設けら
れ、その横には一対の嵌合受部材31が設けられてい
る。
【0015】周壁21の下端部に連設されている底部2
3は、切欠30が設けられている壁面21a側からこれ
に対面する壁面21b側に傾斜していて第2底面に該当
する傾斜底面33a、33b及び傾斜底面33a、33
bと壁面21bとの間に位置し第1底面に該当する送出
底面34a、34bにて構成されている。
【0016】そして、対をなす傾斜底面33a、33b
間及び送出底面34a、34b間は溝状に凹陥して整列
レール部25の貯留部側部分25aとなっている。ま
た、傾斜底面33a、33bと整列レール部25の境界
部分には、内壁35a、35bが立ち上がっている。こ
れら内壁35a、35bの傾斜底面33a、33bから
の立ち上がり高さは遊技球の半径程度であり、傾斜底面
33a、33bから整列レール部25への遊技球の落下
を阻害する。
【0017】整列レール部25は、上述の貯留部側部分
25aと壁面21a側に突出している突出部25bとか
らなり、その底25cは壁面21bが高く突出部25b
の先端側が低く傾斜している。整列レール部25の内部
は隔壁36によって2分割されており、それぞれ遊技球
が一列で通過可能な整列溝37となっている。整列溝3
7が誘導路に該当し、隔壁36が境界面に相当する。
【0018】隔壁36の下流側端部には切欠状の断絶部
38が設けられ、整列レール部25の底25cには断絶
部38に対応して長方形の貫通穴39が設けられてい
る。また、貫通穴39の周縁部40は底25cの下側に
突出している。整列レール部25の上流端部(送出底面
34aと送出底面34bの間になる部分)には荷重検出
用の開口41が設けられている。この開口41の内部に
は遊技球による荷重の有無に対応して昇降(下降時には
整列レール部25の底25cと実質的に一連となる。)
する昇降板(図示略)が配され、その昇降変位にて荷重
(すなわち遊技球タンク10内の遊技球の有無)を検出
するためのスイッチ(図示略)がオン、オフされる。
【0019】差込体14は、その中央部に配された壁状
の閉鎖体45、閉鎖体45の一方の面側に延出された庇
部46及び庇部46とは反対側に延出された天井部47
を一体化した構成である。閉鎖体45の幅は壁面21a
に設けられた切欠30の幅と整合し、その高さ(天井部
47からの立ち上がり)は、切欠30の高さとほぼ一致
する。したがって、閉鎖体45にて切欠30を隙間無く
閉鎖することができる。閉鎖体45の内面(庇部46側
の面)には張出48を介して円柱状の嵌合体49が取り
付けられている。この嵌合体49の径は嵌合受部材31
の内径とほぼ等しく、嵌合体49を嵌合受部材31の上
方から差し込むことで嵌合体49を嵌合受部材31に嵌
合させることができる。そして、そのように嵌合させた
際には、閉鎖体45が切欠30を隙間無く閉鎖し、それ
によって周壁21が筒状に閉じた状態とされる。つま
り、閉鎖体45は周壁21の一部をなすといえる。
【0020】閉鎖体45と庇部46との連結部には断面
形状が略三角形のサポート部50が設けられている。庇
部46は、このサポート部50の上辺に沿って延伸され
た状態となっている。庇部46の上面は、中心部51が
低く両縁部52が高い緩やかなV谷状で、全体として閉
鎖体45側が高く先端側が低い傾斜を施され、両縁部5
2をそれぞれ内壁35a、35b上に載せている。ま
た、縁部52の下面側には規制突起53が設けられてお
り、規制突起53を内壁35a、35bの内面(整列レ
ール部25側の面)に接触させることで、整列レール部
25を横切る方向の移動を規制している。
【0021】天井部47はサポート部50の斜辺の延長
線に沿って延出され、一方の縁(図において手前側とな
る縁)はほぼ直角に折り曲げられた形状で外接部55と
されている。天井部47は、突出部25bの上縁に整合
する緩やかな湾曲が施され、上述のように嵌合体49を
嵌合受部材31に嵌合させて閉鎖体45で切欠30を閉
鎖した際には、天井部47は突出部25bの天井となっ
て突出部25bを筒状にしている。また、外接部55は
突出部25bの外面に接して位置決め及びずれ防止の働
きをする。
【0022】天井部47の断絶部38及び貫通穴39の
ほぼ直上になる部分には、円と長方形を組み合わせた形
状のストッパ保持穴57が設けられており、これらスト
ッパ保持穴57、断絶部38及び貫通穴39を貫いて、
ストッパ16が差し込まれている。
【0023】ストッパ16は、最上部に位置する操作摘
58、この下側に連設された円柱状の主軸59、主軸5
9の下端に連接された板部60、板部60から主軸59
に沿って上向きに延出された一対の上弾性片61、それ
とは逆に延出された下弾性片62からなり、上弾性片6
1には下向きの係止爪63、64が2段に設けられ、下
弾性片62の先端には上向きの係止爪65が設けられて
いる。主軸59は柱状体に該当し、その下端面はほぼ球
面状である。また、上弾性片61は弾性片に該当し、下
側の係止爪64が押込阻止部に該当し、上側の係止爪6
3が押込位置規定手段となる。そして、下弾性片62の
先端に設けられた係止爪65が引出位置規定手段とな
る。なお板部60の板厚は隔壁36の板厚と等しい。
【0024】この遊技球タンク10は、例えばパチンコ
機に取り付けて使用され、その際には開口41は昇降板
にて閉鎖状態とされる。また、通常はストッパ16は引
出位置にされる。引出位置とは、上弾性片61の下側の
係止爪64がストッパ保持穴57の上縁に係止され、下
弾性片62の係止爪65が貫通穴39の周縁部40に係
止された状態である。ストッパ16が引出位置にあると
きには、板部60及び下弾性片62が隔壁36の断絶部
38に嵌合し、主軸59はさらに上方に位置している。
このため、整列溝37内の遊技球の移動はストッパ16
によって阻害されない。
【0025】一方、ストッパ16を押込位置、すなわち
上弾性片61の上側の係止爪63がストッパ保持穴57
の上縁に係止され、下弾性片62が貫通穴39の下方に
突出した位置にすると、板部60が貫通穴39に嵌合し
主軸59が整列溝37を閉塞する。このため、整列溝3
7内の遊技球は主軸59によって移動を阻まれ、それよ
りも下流側へは移動できない。つまり、整列レール部2
5からの流出を阻止される。
【0026】なお、ストッパ16を引出位置から押込位
置に移動させるには、例えば両方の上弾性片61を指で
挟むようにして、それらを主軸59に近づける側に弾性
変形させて係止爪64とストッパ保持穴57の上縁との
係止を解除する。そして、ストッパ16を少し押込てか
ら(係止爪64がストッパ保持穴57内に入るか通過後
に)上弾性片61を弾性変形させていた力を解除し、さ
らに押し込める。すると弾性復帰した上弾性片61の上
の係止爪63がストッパ保持穴57の上縁に係止されて
ストッパ16の下降が停止する。これにてストッパ16
の位置が引出位置から押込位置に変化する。
【0027】この押込操作に際して、主軸59の移動先
に遊技球があれば、主軸59にて遊技球を押しのけるこ
とになるが、主軸59の下端面が球面状となっていて遊
技球との接触が球面同士の接触となる。しかも、主軸5
9は、列をなす遊技球の真上から下降するのではなく
て、遊技球の列の中心線を外れた位置で下降するから、
遊技球と主軸59の接触は、遊技球の頂点ではなくて斜
面部分にて行われる。こうしたことから、主軸59の下
端部にて遊技球を良好に押しのけられる。また、もとも
と遊技球同士が接触していない部分に進入するので、押
しのけ量もきわめて小さい。よって、押込位置への変位
は簡単かつ確実に行われる。
【0028】これとは逆に、ストッパ16を押込位置か
ら引出位置に移動させるには、例えば操作摘58を持っ
てストッパ16を引き上げるだけでよい。すると、係止
爪64が上弾性片61の弾性変形によってストッパ保持
穴57を通過して上に出たところでストッパ保持穴57
の上縁と係止する。また、このときに下弾性片62の係
止爪65が貫通穴39の周縁部40に係止されて、スト
ッパ16の上昇を停止させる。
【0029】このように、ストッパ16を引出位置から
押込位置に移動させるには、係止爪64とストッパ保持
穴57の上縁との係止を解除する必要があるので、例え
ば操作摘58に荷重がかかってもストッパ16が押込位
置に変位することはない。つまり、予期しない外力が働
いて整列レール部25が閉塞されるおそれはない。一
方、ストッパ16を押込位置から引出位置に移動させる
には、操作摘58を持ってストッパ16を引き上げるだ
けでよいので、操作は簡単である。ストッパ16は、通
常の使用時には引出位置にされ、例えば整列レール部2
5よりも下流側部分(一例として払出装置)の点検、修
理、交換等の作業を行う際には、その作業対象部分に遊
技球が流れ込ませないために、また樋などを取り外す際
にそこから遊技球が外部に流出するのを防止するため
に、ストッパ16を押込位置にして整列レール部25か
ら下流側への遊技球の流下を停止させる。
【0030】さて、ストッパ16を引出位置にしておい
て、遊技球タンク10の貯留部27に例えば遊技店の補
給設備からの遊技球を供給すると、遊技球は、送出底面
34a、34bから開口41を閉鎖している昇降板上を
経て整列レール部25に流れ込む。そして、整列レール
部25を移動するうちに、隔壁36により2つの流れに
分離され、さらにサポート部50から天井部47にかけ
ての絞り作用により上下に重なる状態から1段とされる
ことで、2本の整列溝37でそれぞれ一列に整列され、
2条の流れとなって整列レール部25の先端から外部に
(例えば賞球等の払出装置に通じる樋に)排出される。
【0031】貯留部27に多量の遊技球が在る場合に
は、傾斜底面33a、33b上だけでなく庇部46上に
も遊技球が貯留される。しかし、それら庇部46上の遊
技球による球圧は庇部46によって支承され、その下側
すなわち整列レール部25の内の遊技球にはかからな
い。よって庇部46下の遊技球の流れが上からの球圧で
阻害されることはない。また、庇部46は傾斜底面33
a、33bと同方向に傾斜しているので、整列レール部
25の上流側の遊技球が減少するに応じて庇部46の先
端から整列レール部25に落下する。よって、庇部46
上に遊技球がとどまることもない。
【0032】この遊技球タンク10は、貯留部27に貯
留していた遊技球を流動させつつ整列させて遊技球タン
ク10の外部に誘導する整列レール部25を貯留部27
の底部23に一体化して設けたので、貯留部27の遊技
球が整列レール部25に流れ込み、そこで流動しつつ整
列させられて遊技球タンク10の外部に誘導される。
【0033】従って、遊技球タンク10から流出する遊
技球は既に整列していて、これを整列させるための装置
や機構は不要となる。よって、従来のタンクレールのよ
うな遊技球を整列させるための付属部品を遊技球タンク
と別個に備える必要はなくなるので、部品点数を低減で
きる。またタンクレールを遊技球タンクとは別個に遊技
機の本体側に装着する必要もなくなるので、そうした付
属部品を取り付けるための機構等も不要となる。
【0034】遊技球タンク10は、整列レール部25の
貯留部側部分25aの下流端部の上方に庇部46を設け
たので、貯留部側部分25aの下流端部付近に過剰な球
圧が集中することはなく、これによる流動不良や球詰ま
りを防止できる。遊技球タンク10は、整列レール部2
5の上流端部に隣接する送出底面34a、34bと、庇
部46に沿い送出底面34a、34bよりも上方に位置
する傾斜底面33a、33bとを底部23に設けてお
り、傾斜底面33a、33bは庇部46に沿っているの
で、庇部46よりも上流側ではともかく、傾斜底面33
a、33bから整列レール部25の貯留部側部分25a
の下流端部へと遊技球が流入することはない。一方、送
出底面34a、34bは傾斜底面33a、33bよりも
低い位置にあるので、貯留部27内の遊技球の大まかな
流れは上方に位置する傾斜底面33a、33bから送出
底面34a、34bに向かう方向となる。そして、送出
底面34a、34bは整列レール部25の上流端部に隣
接するので、貯留部27内の遊技球は主に送出底面34
a、34bから整列レール部25に流入する。したがっ
て、整列レール部25の貯留部側部分25aの下流端部
への球圧集中の防止がより確実になる。
【0035】遊技球タンク10は、庇部46を貯留部2
7の周壁21(壁面21a)に保持させているので庇部
46が移動或いは変位することはなく、上記の庇部26
による効果が確実となる。その庇部46の取付形態は、
貯留部27の周壁21に切欠30を設け、庇部46は、
切欠30に挿入されて切欠30を閉鎖する閉鎖体45と
一体化されているので、閉鎖体45を周壁21に取り付
けるだけで庇部46をも周壁21に取り付けることがで
きる。よって取り付け作業が簡単になる。
【0036】遊技球タンク10の整列レール部25は貯
留部27の外部に突出する突出部25bを備え、庇部4
6は、突出部25bの天井となる天井部47及び閉鎖体
45と一体化されているので、貯留部27の開口方向と
整列レール部25の開口方向とを同方向にすることがで
き、遊技球タンク10を射出成形にて製造するのに好適
となる。また、閉鎖体45の周壁21への取り付け作業
が庇部46及び天井部47の取り付けともなるから、取
り付け作業が複雑化することもない。
【0037】以上、実施例及び変形例にしたがって本発
明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらの例に限
定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の遊技球タンクの分解斜視図である。
【図2】 実施例の遊技球タンクにおいてストッパを引
出位置にした状態の説明図であり、図2(a)は平面
図、図2(b)は図2(a)のC−C断面図、図2
(c)は図2(b)のD−D断面図、図2(d)は図2
(a)のA−A断面図、図2(e)は図2(b)のB−
B断面図である。
【図3】 実施例の遊技球タンクにおいてストッパを引
出位置にした状態の斜視図であり、図3(a)は全体斜
視図、図3(b)は図2(a)のC−C断面斜視図、図
3(c)は図2(b)のD−D断面斜視図、図3(d)
は図2(b)のB−B断面斜視図である。
【図4】 実施例の遊技球タンクにおいてストッパを引
出位置にした際の遊技球の移動状態の説明図であり、図
4(a)、図4(b)、図4(c)、図4(d)は、そ
れぞれ図2(b)、図2(c)、図2(d)、図2
(e)に対応している。
【図5】 実施例の遊技球タンクにおいてストッパを引
出位置にした際の遊技球の移動状態の説明図であり、図
5(a)、図5(b)、図5(c)は、それぞれ図3
(b)、図3(c)、図3(d)に対応している。
【図6】 実施例の遊技球タンクにおいてストッパを押
込位置にした状態の説明図であり、図6(a)、図6
(b)、図6(c)、図6(d)は、それぞれ図2
(b)、図2(c)、図2(d)、図2(e)に対応し
ている。
【図7】 実施例の遊技球タンクにおいてストッパを押
込位置にした状態の斜視図であり、図7(a)、図7
(b)、図7(c)は、それぞれ図3(b)、図3
(c)、図3(d)に対応している。
【図8】 実施例の遊技球タンクにおいてストッパを押
込位置にして遊技球の流出を阻んだ状態の説明図であ
り、図8(a)、図8(b)、図8(c)、図8(d)
は、それぞれ図4(a)、図4(b)、図4(c)、図
4(d)に対応している。
【図9】 実施例の遊技球タンクにおいてストッパを押
込位置にして遊技球の流出を阻んだ状態の斜視図であ
り、図9(a)、図9(b)、図9(c)は、それぞれ
図5(a)、図5(b)、図5(c)に対応している。
【符号の説明】
10 遊技球タンク 16 ストッパ 25 整列レール部(遊技球樋) 36 隔壁(境界面) 37 整列溝(誘導路) 39 貫通穴 57 ストッパ保持穴(保持穴) 59 主軸(柱状体) 61 上弾性片(弾性片) 62 下弾性片 63 係止爪(押込位置規定手段) 64 係止爪(押込阻止部) 65 係止爪(引出位置規定手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技球を誘導する遊技球樋において、 該遊技球樋の外壁に設けられた保持穴と、 該ストッパ保持穴を貫通し、該保持穴の軸方向に沿って
    引出位置と押込位置とに往復変位可能で、引出位置では
    前記誘導される遊技球の移動を許し、押込位置では該遊
    技球の移動を阻むストッパとを備えたことを特徴とする
    遊技球樋。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の遊技球樋において、 前記ストッパの前記保持穴を貫通する部分に弾性片を備
    え、 該弾性片には、前記ストッパが前記引出位置にあるとき
    に前記保持穴側と係止または係合することで該ストッパ
    の前記引出位置から押込位置側への変位を阻み、該弾性
    片を前記保持穴の中側に弾性変形させることで前記係止
    または係合が解除される押込阻止部を設けたことを特徴
    とする遊技球樋。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の遊技球樋におい
    て、 前記ストッパが前記引出位置側から前記押込位置にされ
    たときに該ストッパのさらなる変位を阻む押込位置規定
    手段と、 前記ストッパが前記押込位置側から前記引出位置にされ
    たときに該ストッパのさらなる変位を阻む引出位置規定
    手段とを備えたことを特徴とする遊技球樋。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか記載の遊技
    球樋において、 前記遊技球樋は遊技球を1列で誘導する誘導路を2本並
    列とした部分を備え、前記ストッパは前記並列の誘導路
    同士の境界面に沿って前記往復変位する設定であり、 前記ストッパには、下端面が球面状で、前記押込位置で
    は前記誘導路を狭窄して遊技球の移動を阻み前記引出位
    置では該狭窄を解除する柱状体を備えたことを特徴とす
    る遊技球樋。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれか記載の遊技
    球樋において、 該遊技球樋は、遊技球を貯留する遊技球タンクから流出
    した遊技球を整列させるタンクレールであることを特徴
    とする遊技球樋。
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