JP2001275526A - 釣竿のリール脚固定装置 - Google Patents

釣竿のリール脚固定装置

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JP2001275526A
JP2001275526A JP2000098565A JP2000098565A JP2001275526A JP 2001275526 A JP2001275526 A JP 2001275526A JP 2000098565 A JP2000098565 A JP 2000098565A JP 2000098565 A JP2000098565 A JP 2000098565A JP 2001275526 A JP2001275526 A JP 2001275526A
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Japan
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hood
reel
moving
fishing rod
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JP2000098565A
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Shigeru Yamamoto
山本  茂
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Globeride Inc
Original Assignee
Daiwa Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的とするところは、釣竿を握る手が
受ける違和感を緩和し、釣竿の操作性を向上すると共
に、ガイド溝に汚れがたまりにくく、円滑な動作を確保
できる、釣竿のリール脚固定装置を提供することにあ
る。 【解決手段】本発明の釣竿のリール装着装置1は、移動
フード6の回転を規制するガイド溝41が外部に露出し
ない構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣用リールを釣
竿に装着するために釣竿に設けられるナット式のリール
脚固定装置に係り、特に、ナットを回転させることによ
って固定用移動フードをリール脚固定位置まで直線的に
移動させるようにしたリール脚固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ナットを回転させることによって固定用
移動フードをリール脚固定位置まで直線的に移動させる
ようにしたナット式リール脚固定装置は実開平3−91
772号公報において知られるように、筒状リールシー
トやキャスティングハンドルに設けられるリールシート
とも呼ばれるシート本体における一方端側部位に魚釣用
リールの取付脚部の一方側端部が係止される第1係止部
を設け、シート本体の他方端側部位には魚釣用リールの
取付脚部の他方側端部を係止させる第2係止部を有する
筒状の移動フードが移動自在に被嵌して装着し、さらに
移動フードはシート本体の外周に形成した雄ねじ部に螺
合する雌ねじ部を有したナット部材によって長手軸方向
に移動させ得るように構成されている。
【0003】また、このナット式リール脚固定装置では
筒状の移動フードがシート本体の軸まわりに回動するこ
とを阻止し、シート本体の軸方向へのみ移動フードを移
動させるため、移動フードの先端部付近に内方へ突き出
すボスを形成し、このボスをシート本体の外周に長手軸
方向に沿って直線的に形成したガイド溝に嵌め込み係合
させる構造になっている。
【0004】このような構成のリール脚固定装置では、
シート本体の第1係止部に魚釣用リールの取付脚部の一
方側端部を係止させた状態で、シート本体のリール脚載
置部に魚釣用リールの取付脚部を載せ、ナット部材を回
転操作して移動フードを前進させ、移動フードの第2係
止部に魚釣用リールの取付脚部の他方側端部を係止させ
ると共に、最後にナット部材を強く締め込んで固定す
る。すると、移動フードおよびシート本体の両係止部に
よって魚釣用リールの取付脚部が前後から強固に挟持さ
れ、魚釣用リールが釣竿にしっかりと固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、リール脚固
定装置により装着する魚釣用リールの大きさは一定では
なく、取付脚部の前後にわたる全長もそれに応じて異な
る。その結果、シート本体の第1係止部と移動フードの
第2係止部の間隔も魚釣用リールの種類によって変わる
ため、魚釣用リールの大きさに応じて移動フードの最終
固定位置が異なる。つまり、最も小さい魚釣用リールの
ときはシート本体の第1係止部に移動フードが最も近づ
き、最も大きい魚釣用リールのときはシート本体の第1
係止部から最も離れる。魚釣用リールの種々の大きさに
応じるため、移動フードが大きく移動可能でなければな
らない。
【0006】そこで、移動フードのボスが係合する回動
規制用ガイド溝は最も小さい魚釣用リールに合わせて先
まで延長して長く形成しておく必要があった。
【0007】大きい魚釣用リールを装着したとき、移動
フードは後退した位置に固定され、回動規制用ガイド溝
が移動フードから大きく露出するようになる。
【0008】以上の如く、取付脚部の短い小さな魚釣用
リールを装着した場合には固定側の第1係止部に移動フ
ードが近づき、回動規制用ガイド溝の多くの部分は移動
フードによって覆われるが、一部露出することがある。
また、取付脚部の長い大きい魚釣用リールを装着した場
合には固定側の第1係止部から移動フードが後退し、回
動規制用ガイド溝の多くが移動フードから露出すること
になる。
【0009】また、次のような事情もある。すなわち、
最後まで締付け力を生ませるため、移動フードのボスが
係合する回動規制用ガイド溝の長さは本来必要な終端位
置よりも延長して余分に移動できるように余裕を持って
長く形成してある。このため、最も小さな魚釣用リール
を装着した場合でもガイド溝の先端が移動フードから露
出して外から見えるのが普通である。ましてや、それよ
り大きい魚釣用リールを装着した場合には移動フードが
それより後退するため、ガイド溝の露出長がかなり長く
なる。
【0010】ところで、魚釣用リールを装着した釣竿を
使用(実釣)するとき、通常、釣竿を握る位置は、リー
ル脚を含むリール脚固定装置の領域であり、釣竿を握る
手の平または親指が、必然的にガイド溝の露出部分に位
置することになる。このため、釣竿を握る手の平または
親指が、ガイド溝にくい込み、不快感を受ける。特に、
長時間使用したとき、又は強く握ったときのグリップ性
に問題があった。
【0011】さらに、ガイド溝の一部が外部に露出して
いるので、ガイド溝内に、ごみ、砂、コマセなどの不純
物が入り込み、移動フードの作動不良を起こしたり、破
損したりする。さらに、ガイド溝に不純物が詰り易く、
汚れが落ちにくく、不衛生になる虞もある。
【0012】一方、回動規制用ガイド溝に係合するボス
を、移動フードの金属部をプレスで加工して突出して形
成する場合、ボスの外側に対応する移動フードの表面に
凹部が形成され、これがグリップ性を損なうと共に、不
純物が詰り易く、不衛生になる虞もある。
【0013】また、金属部をプレスで突出して、ボスを
形成する場合には、そのボスの突出高さが制限され、ガ
イド溝との係合深さが小さくなり、シート本体が変形し
たり移動フードが捩れたりするとガイド溝からボスが外
れる可能性が増す。
【0014】また、回動規制用ガイド溝に係合するボス
を、移動フードの本体とは別に設けたリング部材に形成
する場合にはその部材の厚み分、移動フードの先端の厚
みが増すため、シート本体の外周面と移動フードの先端
縁の間の段差が大きくなる。この段差が大きくなること
から、魚釣用リールを装着した釣竿を使用(実釣)する
とき、リール脚固定装置の領域を握る手の平または親指
が段差に当たるが、そのとき、段差から受ける違和感が
大きくなる。
【0015】本発明は前記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、移動フードの回転を
規制するガイド溝が外部に露出しない構成とすることに
よって、釣竿を握る手が受ける違和感を緩和し、釣竿の
操作性を向上すると共に、ガイド溝に汚れがたまりにく
く、円滑な動作を確保できる、釣竿のリール脚固定装置
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に記載された釣竿のリール装着装置は、釣
竿に設けられ、魚釣用リールの取付脚部の一方側端部を
受けてこれを係止させる第1係止部を有するシート本体
と、シート本体の外周に装着され、魚釣用リールの取付
脚部の他方側端部を受けてこれを係止させる第2係止部
を有すると共に、シート本体の長手軸方向に沿って移動
可能な移動フードと、移動フードに回転可能に連結され
ると共に、シート本体に螺着され、移動フードをシート
本体の長手軸方向に沿って移動させるナット部材と、シ
ート本体にそのシート本体の長手軸方向に沿って形成さ
れ、移動フードに設けられたボスが係合する移動フード
回転規制用長溝とを具備し、前記移動フード回転規制用
長溝が、移動フードの移動する範囲において移動フード
の先端側から露出しない範囲で形成され、かつ前記移動
フードに設けられるボスを、移動フードの後端側へ偏倚
して、前記移動フード回転規制用長溝に係合するように
配設したことを特徴とするものである。
【0017】この請求項1に記載された発明によれば、
移動フードの位置に拘わらず、移動フード回転規制用長
溝が、移動フードの先端側から露出しない。
【0018】請求項2に記載された釣竿のリール装着装
置は、移動フード回転規制用長溝がナット部材が螺合す
るシート本体のネジ部にわたり形成されたことを特徴と
する請求項1に記載のものである。
【0019】この請求項2に記載された発明によれば、
請求項1に記載された発明のものに加えて、さらにシー
ト本体の長さを短く、リール脚固定装置をコンパクトに
構成することができる。
【0020】請求項3に記載された釣竿のリール装着装
置は、釣竿に設けられ、魚釣用リールの取付脚部の一方
側端部を受けてこれを係止させる第1係止部を有するシ
ート本体と、シート本体の外周に装着され、魚釣用リー
ルの取付脚部の他方側端部を受けてこれを係止させる第
2係止部を有すると共に、シート本体の長手軸方向に沿
って移動可能な移動フードと、移動フードに回転可能に
連結されると共に、シート本体に螺着され、移動フード
をシート本体の長手軸方向に沿って移動させるナット部
材と、シート本体にそのシート本体の長手軸方向に沿っ
て形成され、移動フードに設けられたボスが係合する移
動フード回転規制用長溝とを具備し、前記シート本体に
おいて前記ナット部材を螺着する領域部分が細径部であ
り、前記移動フードを移動自在に装着する領域部分が太
径部であり、前記移動フード回転規制用長溝は前記細径
部に形成されていることを特徴とするものである。
【0021】この請求項3に記載された発明によれば、
請求項1に記載された発明のものに加えて、シート本体
の長さを短く、リール脚固定装置を、細く、かつコンパ
クトに構成することができる。
【0022】請求項4に記載された釣竿のリール装着装
置は、移動フードに設けるボスが、移動フードに取り付
けられ、かつシート本体の細径部に位置して嵌合するリ
ング部材に形成されたことを特徴とする請求項3に記載
のものである。
【0023】この請求項4に記載された発明によれば、
請求項3に記載された発明のものに加えて、別部材のリ
ング部材を設けるにも拘わらず、リール脚固定装置を、
より細く、かつよりコンパクトに構成することができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図2を参照しつつ本
発明の一実施形態に係る釣竿のリール脚固定装置につい
て説明する。図1に示されるように、本リール脚固定装
置としてのリールシート1は釣竿の竿管2の手元部(竿
尻側端部)に設けられている。リールシート1は内部に
竿管2が貫通して装着されるようにした合成樹脂からな
る略筒状(パイプ状)のシート本体4と、このシート本
体4の手元部の外周に装着され、かつシート本体4の長
手軸方向に沿って移動可能な移動フード6と、シート本
体4に螺着されると共に移動フード6に連結されて移動
フード6をシート本体4の長手軸方向に沿って移動させ
るナット部材8とを備えて構成されている。
【0025】なお、本実施形態において、シート本体4
は竿管2と別体に形成され、竿管2に接着剤等によって
固定されているが、竿管2と一体に形成されていても良
い。
【0026】シート本体4の先端側部分には図示しない
両軸リールなどの魚釣用リールにおける取付脚部5の一
方側端部5aを受けてこれを係止させる第1係止部とし
ての固定フード10が形成されている。固定フード10
は魚釣用リールにおける取付脚部5の一方側端部5aが
挿入される空間を有し、この空間の前面には前記取付脚
部5の一方側端部5aを導入するための開口12が形成
されている。
【0027】シート本体4には前記取付脚部5を載置す
るための略平坦なリール脚載置部14が形成されてい
る。固定フード10からリール脚載置部14の裏側にわ
たるシート本体4の部分は丸みのある把持しやすい膨出
部15となっている。
【0028】膨出部15よりも手元側に位置するシート
本体4の基端部は円筒状に形成されているが、この円筒
状の基端部はそれの手元側部分が小径の細径部16とな
っており、これより先端側部分が大径の太径部18とな
っている。細径部16と太径部18は直線的に同軸な形
態に形成されてあり、両者の境には段差19が形成され
ている。
【0029】なお、固定フード10とリール脚載置部1
4と膨出部15と細径部16と太径部18はシート本体
4と一体形成されることが望ましいが、別体に形成して
も良く、その取付け形態は任意である。
【0030】前記移動フード6はシート本体4における
太径部18に対して摺動自在に被嵌され、前記ナット部
材8はシート本体4における細径部16に螺合してい
る。細径部16の外周面にはナット部材8の雌ネジ21
に螺合する雄ネジ22が形成されている。
【0031】前記移動フード6は金属または合成樹脂等
によって筒状に形成されているフード本体25と、この
フード本体25の先端部内面に固着され、かつ魚釣用リ
ールの取付脚部5の他方側端部5bを受けて、これを係
止させる第2係止部としてのリール脚受け部26を有し
てなる。リール脚受け部26は例えば合成樹脂によって
形成されており、魚釣用リールにおける取付脚部5の他
方側端部5bが挿入される空間27と、この空間27内
に前記取付脚部5の他方側端部5bを導入するための開
口28とが設けられている。
【0032】前記移動フード6とナット部材8は前後に
位置し、両者は離れることなく一体的に前後方向に移動
できるようになっている。移動フード6とナット部材8
は回転自在に連結されている。すなわち、フード本体2
5の基端縁部内面には径方向内側に向けて突き出す凸部
と引っ込む凹部によって構成される連結部31が形成さ
れ、ナット部材8の先端縁部外面には径方向外側に向け
て突き出す凸部と引っ込む凹部によって構成される連結
部32が形成されている。そして、対応する連結部31
と連結部32が嵌合してナット部材8が回転自在に接続
されている。
【0033】なお、図1で示すように、移動フード6と
ナット部材8の外面は面一に連なるように形成されてい
る。また、ナット部材8の外面にはすべり止めの多数の
凹凸34が形成されている。
【0034】一方、前記シート本体4における太径部1
8にはその長手軸方向に沿って太径部18の全長にわた
り直線的に形成された移動フード回転規制用長溝として
のガイド溝41が設けられている。ガイド溝41は細径
部16の雄ネジ形成部分に直接刻設して形成されてい
る。
【0035】また、フード本体25の基端部内面にはそ
の連結部32を避けてナット部材8の先端側に位置して
樹脂製の回止めリング部材42が固着されており、この
回止めリング部材42はシート本体4における細径部1
6に摺動自在に被嵌されている。回止めリング部材42
の一部、ここでは下側部分にはボス43が突出して設け
られ、このボス43は前記ガイド溝41に嵌り込んで摺
動自在に係合する。つまり、移動フード6にはその移動
範囲を考慮して後端側へ偏倚して前記ガイド溝41に係
合するボス43が設けられている。
【0036】このような構造によって、移動フード6の
軸まわりの回転が規制され、移動フード6は長手軸方向
へのみの移動を許容する規制手段が構成されている。
【0037】なお、本実施形態ではガイド溝41とボス
43は一対の組み合わせであるが、複数の組のものを設
けてもよい。
【0038】次に、上記構成のリールシート1を用い
て、魚釣用リールを釣竿に装着する方法について説明す
る。
【0039】まず、ナット部材8を緩め方向に回転操作
して、ナット部材8を後退させると、ナット部材8と一
緒に移動フード6が竿管2の手元部(竿尻側端部)に向
けて移動し、固定フード10から手元側に遠ざかり、リ
ール脚載置部14を大きくあける。
【0040】そこで、魚釣用リールの取付脚部5をリー
ル脚載置部14上に位置決め載置すると共に、取付脚部
5の一方側端部5aを固定フード10に挿入して係止さ
せる。
【0041】続いて、ナット部材8を締付け方向に回転
操作し、移動フード6を固定フード10に近づけるよう
に先端側(竿先側)へ移動させる。この時、移動フード
6のボス43がシート本体4のガイド溝41に係合して
いるため、移動フード6はシート本体4に対して回転す
ることなく、シート本体4の軸方向(長手方向)に沿っ
て前進する。そして、魚釣用リールにおける取付脚部5
の他方側端部5bが移動フード6のリール脚受け部26
に係合する。
【0042】最後に、ナット部材8をさらに強く締め込
むと、取付脚部5がリールシート1の移動フード6と固
定フード10の間で、きつく挟持される。
【0043】なお、最終的にナット部材8を締付け固定
した状態で、移動フード6のボス43はガイド溝41の
終端、つまり、段差19の端面に達せず、間隙を残す。
このため、最終的にナット部材8を強く締め付けること
ができ、魚釣用リールの取付脚部5を確実に締付け固定
する。取付脚部5の長さが最も短い魚釣用リールを考慮
して設計すればそれ以外の魚釣用リールについては間隙
が必ず残り、いずれも締め付け固定できるようになる。
【0044】なお、魚釣用リールを取り付けることな
く、ナット部材8を締め込んだ場合は移動フード6のボ
ス43が、ガイド溝41の終端である段差19の端面に
当たり、それ以上、移動フード6を前進させておく不要
な事態が回避される。このため、魚釣用リールを実際に
取り付ける際には素早く魚釣用リールを取り付けること
ができる。
【0045】そして、本実施形態では、移動フード6の
ボス43が基端側部分に偏倚して設けられているため、
移動フード6が後退してもガイド溝41は移動フード6
の先端側から露出しない。さらに、移動フード6のボス
43を係合するガイド溝41がシート本体4の基端側に
位置し、かつ雄ネジ22を形成した細径部16に形成さ
れているため、移動フード6が後退してもガイド溝41
は移動フード6の先端側から露出することがない。つま
り、ガイド溝41はナット部材8及び移動フード6によ
って常に覆われている。
【0046】実釣時に魚釣用リールが取り付けられた釣
竿を握るとき、通常の握り方の場合ではリール脚載置部
14に装着した魚釣用リールのリール脚の支柱を中指と
薬指の間に挟み、移動フード6と固定フード10がある
膨出部15の部分を握持する。このため、移動フード6
の前端縁が位置したシート本体4の外周にも指が当たる
が、その分にはガイド溝41が露出しない構造であるた
め、釣竿を握る手の平または指が、ガイド溝41にくい
込むことがなく、そのような不快感を回避でき、グリッ
プ性を向上できる。
【0047】さらに、ガイド溝41が移動フード6の先
端から外部に露出しないので、ごみ、砂、コマセなどの
不純物が、ガイド溝41に入り込むことがなく、不純物
で移動フード6が作動不良を起こしたり、破損したりす
ることもない。ガイド溝41に不純物が詰り、汚れて、
不衛生になる虞もない。
【0048】移動フード6のボス43はフード本体25
とは別部材の回止めリング部材42に形成するため、フ
ード本体25にプレス形成する場合のように外面に凹部
が形成されない。また、ボス43がフード本体25とは
別部材に形成したので、ボス43の突出量を十分に大き
く容易に形成できる。ガイド溝41が外部に露出しない
ので、ガイド溝41を深く、ボス43の突出量を十分に
大きく形成し、両者の係合量を大きくすることができ
る。従って、シート本体4が変形したり移動フード6が
傾いたりすることがあってもガイド溝41とボス43の
係合状態を確保できる。
【0049】また、移動フード6のボス43がナット部
材8側に寄せて配置されているので、移動フード6のボ
ス43をフード本体25にプレス形成する場合でもグリ
ップ性を損なうことが少ない。
【0050】なお、本実施形態においてはフード本体2
5をナット部材8と同様の材料によって形成してもよ
い。また、シート本体4に設ける固定フード10と移動
フード6の位置を前後逆に配置するようにしてもよい。
さらに、本発明はパイプ状リールシート形式のものに限
らず、板状リールシート形式等にも適用できる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、移
動フードの位置に拘わらず、移動フード回転規制用長溝
が、移動フードの先端側から露出しない。従って、釣竿
を握る手が受ける違和感を緩和し、釣竿の操作性を向上
すると共に、ガイド溝に汚れがたまりにくく、円滑な動
作を確保でき、操作性の良好なリール装着装置を提供で
きる。また、外観の見映えもよい。
【0052】請求項2に記載された発明によれば、さら
にシート本体の長さを短く、リール脚固定装置をコンパ
クトに構成することができる。請求項3に記載された発
明によれば、シート本体の長さを短く、リール脚固定装
置を、細く、かつコンパクトに構成することができる。
請求項4に記載された発明によれば、別部材のリング部
材を設けるにも拘わらず、リール脚固定装置を、より細
く、かつよりコンパクトに構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る釣竿のリール脚固定
装置の側面図。
【図2】図1中AーA線に沿って切断したリール脚固定
装置の横断面図。
【符号の説明】
1…リールシート 2…竿管(釣竿) 4…シート本体 6…移動フード 8…ナット部材 10…固定フード 14…リール脚載置部 16…細径部 18…太径部 22…雄ネジ 41…ガイド溝 43…ボス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釣竿に設けられ、魚釣用リールの取付脚
    部の一方側端部を受けてこれを係止させる第1係止部を
    有するシート本体と、 シート本体の外周に装着され、魚釣用リールの取付脚部
    の他方側端部を受けてこれを係止させる第2係止部を有
    すると共に、シート本体の長手軸方向に沿って移動可能
    な移動フードと、 移動フードに回転可能に連結されると共に、シート本体
    に螺着され、移動フードをシート本体の長手軸方向に沿
    って移動させるナット部材と、 シート本体にそのシート本体の長手軸方向に沿って形成
    され、移動フードに設けられたボスが係合する移動フー
    ド回転規制用長溝とを具備し、 前記移動フード回転規制用長溝が、移動フードの移動す
    る範囲において移動フードの先端側から露出しない範囲
    で形成され、かつ前記移動フードに設けられるボスを、
    移動フードの後端側へ偏倚して、前記移動フード回転規
    制用長溝に係合するように配設したことを特徴とする釣
    竿のリール脚固定装置。
  2. 【請求項2】 移動フード回転規制用長溝はナット部材
    が螺合するシート本体のネジ部にわたり形成されたこと
    を特徴とする請求項1に記載の釣竿のリール脚固定装
    置。
  3. 【請求項3】 釣竿に設けられ、魚釣用リールの取付脚
    部の一方側端部を受けてこれを係止させる第1係止部を
    有するシート本体と、 シート本体の外周に装着され、魚釣用リールの取付脚部
    の他方側端部を受けてこれを係止させる第2係止部を有
    すると共に、シート本体の長手軸方向に沿って移動可能
    な移動フードと、 移動フードに回転可能に連結されると共に、シート本体
    に螺着され、移動フードをシート本体の長手軸方向に沿
    って移動させるナット部材と、 シート本体にそのシート本体の長手軸方向に沿って形成
    され、移動フードに設けられたボスが係合する移動フー
    ド回転規制用長溝とを具備し、 前記シート本体において前記ナット部材を螺着する領域
    部分が細径部であり、前記移動フードを移動自在に装着
    する領域部分が太径部であり、前記移動フード回転規制
    用長溝は前記細径部に形成されていることを特徴とする
    釣竿のリール脚固定装置。
  4. 【請求項4】 移動フードに設けるボスが、移動フード
    に取り付けられ、かつシート本体の細径部に位置して嵌
    合するリング部材に形成されていることを特徴とする請
    求項3に記載の釣竿のリール脚固定装置。
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