JP2001274420A - 光電変換装置 - Google Patents

光電変換装置

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JP2001274420A
JP2001274420A JP2000089522A JP2000089522A JP2001274420A JP 2001274420 A JP2001274420 A JP 2001274420A JP 2000089522 A JP2000089522 A JP 2000089522A JP 2000089522 A JP2000089522 A JP 2000089522A JP 2001274420 A JP2001274420 A JP 2001274420A
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wiring
tcp
shield conductor
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Kazuhiro Uehara
和弘 上原
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサ動作へのノイズを十分に低減すること
のできる光電変換装置を提供する。 【解決手段】 検出TCP部30において、絶縁フィル
ム3fを、テープキャリアフィルム3dとの間に入力配
線3bあるいは出力配線3cを挟むように設ける。シー
ルド導体3gを、入力配線3bが形成されている部分の
テープキャリアフィルム3dの外側一面を覆うように接
着する。シールド導体3hを、出力配線3cが形成され
ている部分のテープキャリアフィルム3dの外側一面を
覆うように接着する。シールド導体3iを、絶縁フィル
ム3fの外側から、シールド導体3iの入力配線3b側
と出力配線3c側とがそれらの間のテープキャリアフィ
ルム3d上でつながるように接着する。シールド導体3
g・3h・3iを互いに導通させ、さらにシールド導体
3iを検出プリント基板4のアースランド4aに接続す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可視光もしくはX
線などの放射線を受けて像を形成する光電変換装置に係
り、例えば放射線撮像装置などの一次元もしくは二次元
の光電変換装置に好適に用いられる光電変換部の構成に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、医療分野においては、治療を迅速
かつ的確に行うために、患者の医療データのデータベー
ス化が進められている。X線撮影による画像データにつ
いてもデータベース化の要求があり、光電変換装置の一
種としてのX線撮像装置のディジタル化が望まれてい
る。このようなX線撮像装置として、例えば特開平10
−285464号公報にも記載されているように、アモ
ルファスシリコン薄膜トランジスタ(a−SiTFT)
を用いたものが提案されている。以下、このX線撮像装
置について、図7ないし図11を用いて説明する。
【0003】図7は係るX線撮像装置の斜視透視図、図
8は図7のA−A断面図、図9は図7のB−B断面図で
ある。図7において、センサ基板1は絶縁基板上に複数
の光電変換素子が二次元的に配置された構成であり、光
電変換素子によって受光情報を電気信号に変換して出力
する。
【0004】検出回路2は検出TCP(Tape Carrier P
ackage) 部3…と検出プリント基板4・4とからなり、
駆動の結果得られたセンサ基板1の出力を検出し、微小
なセンサ出力を増幅してアナログ/ディジタル変換を行
う他、ディジタル変換したデータをシリアル化する。検
出TCP部3は、検出素子としての検出IC3aがTA
B(Tape Automated Bonding)方式によりテープキャリア
パッケージ化された構成である。図8に示す入力配線3
bは検出IC3aの入力配線、すなわち検出TCP部3
の入力配線であり、その端部はセンサ基板1にACF(A
nisotropic Conductive Film) 方式により接続されてい
る。出力配線3cは検出IC3aの出力配線、すなわち
検出TCP部3の出力配線であり、その端部は検出プリ
ント基板4にACF方式または半田付けにより接続され
ている。なお、出力配線3cが配置されている箇所の一
部には電源配線などの入力用の配線も設けられている
が、検出プリント基板4と接続される配線をまとめて出
力配線3cと呼ぶ。検出プリント基板4は、センサ基板
1の裏側で、後述する駆動プリント基板7側と直交する
側の両端部のそれぞれにセンサ基板1と略平行に設けら
れている。
【0005】図10は検出IC3aとその周辺部とを拡
大したものである。入力配線3bおよび出力配線3cは
テープキャリアフィルム3dの片面にパターニングが施
されることにより形成されている。検出IC3aの、入
力配線3bおよび出力配線3cへのボンディングは、テ
ープキャリアフィルム3dに設けられた図示しないスル
ーホールを介して、テープキャリアフィルム3dの入力
配線3bおよび出力配線3cの形成面と反対側の面側か
ら行われている。検出IC3aにはボンディングの後に
保護コート3eが施されている。また、入力配線3bの
端部とセンサ基板1との間のボンディング材8は導電性
接着剤である。出力配線3cの端部と検出プリント基板
4との間のボンディング材9は導電性接着剤または半田
である。
【0006】図7において駆動回路5は駆動TCP部6
…と駆動プリント基板7とからなり、センサ基板1の光
電変換駆動を行うためにセンサ基板1の内部に供給する
電位を作成したり、内部スイッチの制御線のコントロー
ルを行ったりする。駆動TCP部6は、駆動素子として
の駆動IC6aがTAB方式によりテープキャリアパッ
ケージ化された構成である。図9に示す入力配線6bは
駆動IC6aの入力配線、すなわち駆動TCP部6の入
力配線であり、その端部は駆動プリント基板7にACF
方式または半田付けにより接続されている。出力配線6
cは駆動IC6aの出力配線、すなわち駆動TCP部6
の出力配線であり、その端部はセンサ基板1にACF方
式により接続されている。駆動プリント基板7は、セン
サ基板1の裏側端部にセンサ基板1と略平行に設けられ
ている。
【0007】図11は駆動IC6aとその周辺部とを拡
大したものであり、図10との比較の便宜上、駆動IC
6aが図10と同じ側を向いているなるように図示して
ある。入力配線6bおよび出力配線6cはテープキャリ
アフィルム6dの片面にパターニングが施されることに
より形成されている。駆動IC6aの、入力配線6bお
よび出力配線6cへのボンディングは、テープキャリア
フィルム6dに設けられた図示しないスルーホールを介
して、テープキャリアフィルム6dの入力配線6bおよ
び出力配線6cの形成面と反対側の面側から行われてい
る。駆動IC6cにはボンディングの後に保護コート6
eが施されている。また、入力配線6bの端部と駆動プ
リント基板7との間のボンディング材10は導電性接着
剤または半田である。出力配線6cの端部とセンサ基板
1との間のボンディング材11は導電性接着剤である。
【0008】図8および図9において、駆動プリント基
板7からの信号が各駆動TCP部6の入力配線6bを通
して駆動IC6aに伝送され、さらに各駆動IC6aか
らの駆動制御信号が駆動TCP部6の基準電位の配線を
含む出力配線6cを通してセンサ基板1に伝送される。
また、センサ基板1で得られた光電変換のセンサ出力が
各検出TCP部3の入力配線3bにより検出IC3aに
伝送され、さらに検出IC3aからの信号が検出プリン
ト基板4に伝送される。このように、センサ基板1、検
出回路2、および駆動回路5は光電変換部を構成してい
る。
【0009】この光電変換部は、図8に示す外部通信ラ
イン25によって外部との通信が可能な通信基板21、
および通信基板21と通信ライン群23で接続されたコ
ントロール基板22により制御されている。通信基板2
1およびコントロール基板22は、CPUやメモリな
ど、センサ基板1のライン読み出し走査やフレーム周期
と同期を持たない信号を扱う回路を含み、センサ基板1
の駆動に必要ではあるが、これらの動作がセンサ動作に
とってノイズ源となりやすいので、なるべく光電変換部
から離して設置するのが好ましい。また、通信基板21
およびコントロール基板22は、光電変換部で使用する
ロジックや電位も供給する。これに対し、検出回路2お
よび駆動回路5は前述した動作からも分かるように光電
変換素子の動作に直接影響する回路であるため、なるべ
くセンサ基板1の近傍に配置するのが好ましい。
【0010】図8および図9に示すように、コントロー
ル基板22は検出プリント基板4および駆動プリント基
板7の両方と制御検出線群24で接続されている。制御
検出線群24には光電変換部の制御ならびに検出に必要
な制御・検出線が含まれている。また、制御検出線群2
4には電源配線も含まれており、電力がコントロール基
板22から光電変換部の検出回路2および駆動回路5に
供給される。なお、コントロール基板22以外に、装置
内部に別の電源部を設けたり、装置外部に電源を用意し
たりすることにより、電力を供給することもできる。こ
れら電源配線の中には装置全体の基準となる基準電位
(GNDや、センサ基板1の基準電位など)を各部に供
給する基準電位線が含まれている。
【0011】さらに、光電変換部、通信基板21、およ
びコントロール基板22は、鉄などの金属で形成された
金属筐体26に覆われている。ただし、センサ基板1の
前面には、X線の入射を妨げないよう、金属筐体26の
代りに炭素繊維で編まれた炭素繊維板27が配置されて
おり、筐体の一部として機能している。炭素繊維板27
には導電性があり、電気的に金属筐体26と接続されて
いる。つまり、金属筐体26および炭素繊維板27によ
り、光電変換部、通信基板21、およびコントロール基
板22は周囲を導電性筐体で覆われていることになり、
外部からの静電ノイズや電波ノイズの影響がある程度抑
制されるようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の光電変換装置では、装置内のディジタル回路部
における高速な矩形波の駆動信号のために、ディジタル
回路部における検出IC3aの出力端子パターンや、駆
動IC6aの入出力端子パターンや、検出プリント基板
4、駆動プリント基板7、通信基板21、コントロール
基板22から、不要な電磁波が装置内に輻射されること
がある。また、光電変換装置が導電性筐体で覆われてい
ても、外部からの静電ノイズや電波ノイズを完全に回避
できないことがある。上記不要輻射や外部からのノイズ
源をテープキャリアパッケージ化された検出IC3a
(検出TCP部3)の入力端子パターンがアンテナとな
って受けると、微小な電荷を検出するセンサ動作にとっ
ては大きなノイズとなる。
【0013】従って、センサ動作に対するノイズを低減
するために、テープキャリアパッケージ化された検出I
C3aおよび駆動IC6aの入出力端子パターンからの
不要輻射や外部からのノイズ源への対策が求められてい
た。
【0014】また、従来の光電変換装置では、他の原因
で回路部の電源ラインにノイズが現れることにより、セ
ンサ動作に影響が及ぶことがあるという問題もある。こ
れに対しては、検出プリント基板4や駆動プリント基板
7の電源ライン−GNDライン間にバイパスコンデンサ
を設けても、ノイズを十分に除去することができない。
さらに、電源ラインにノイズが現れた場合は、このノイ
ズによって不要輻射が起って前述の問題の一因にもな
る。
【0015】本発明は上記従来の問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的は、センサ動作へのノイズを十分
に低減することのできる光電変換装置を提供することに
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の光電変換装置
は、上記課題を解決するために、光電変換素子により受
光情報を電気信号に変換するセンサ基板と、上記センサ
基板の光電変換駆動を行う駆動素子がテープキャリアパ
ッケージ化された駆動TCP部と、上記センサ基板から
出力される信号を検出する検出素子がテープキャリアパ
ッケージ化された検出TCP部とを有する光電変換装置
において、上記駆動TCP部の入力配線、上記駆動TC
P部の出力配線、上記検出TCP部の入力配線、および
上記検出TCP部の出力配線のうち少なくとも上記検出
TCP部の入力配線には、絶縁物を介してシールド導体
によってシールドが施されており、上記シールド導体が
所定の基準電位箇所に接続されていることを特徴として
いる。
【0017】上記の発明によれば、駆動TCP部の入出
力配線および検出TCP部の入出力配線のうち少なくと
も検出TCP部の入力配線に、絶縁物を介したシールド
導体によってシールドを施し、シールド導体を回路のG
NDラインなどの基準電位箇所に接続する。検出TCP
部の入力配線にはセンサ基板から光電変換素子のセンサ
出力として微弱なアナログ信号が入力されるが、シール
ドにより、光電変換装置の他の箇所から起こる不要輻射
や、光電変換装置外部からの電磁波の影響を大きく抑制
することができる。この結果、センサ動作へのノイズを
十分に低減することのできる光電変換装置を提供するこ
とができる。
【0018】さらに本発明の光電変換装置は、上記課題
を解決するために、上記駆動TCP部の入力配線、上記
駆動TCP部の出力配線、および上記検出TCP部の出
力配線のうち、少なくとも上記検出TCP部の入力配線
へのノイズ源となる不要輻射を行うものには、絶縁物を
介してシールド導体によってシールドが施されており、
上記シールド導体が所定の基準電位箇所に接続されてい
ることを特徴としている。
【0019】上記の発明によれば、検出TCP部の入力
配線に加えて、駆動TCP部の入力配線、駆動TCP部
の出力配線、および検出TCP部の出力配線のうち、少
なくとも検出TCP部の入力配線へのノイズ源となる不
要輻射を行うものに、絶縁物を介したシールド導体によ
ってシールドを施し、シールド導体を回路のGNDライ
ンなどの基準電位箇所に接続する。この結果、センサ動
作へのノイズをさらに低減することができる。
【0020】さらに本発明の光電変換装置は、上記課題
を解決するために、光電変換素子により受光情報を電気
信号に変換するセンサ基板と、上記センサ基板の光電変
換駆動を行う駆動素子がテープキャリアパッケージ化さ
れた駆動TCP部と、上記センサ基板から出力される信
号を検出する検出素子がテープキャリアパッケージ化さ
れた検出TCP部とを有する光電変換装置において、上
記駆動TCP部の入力配線、上記駆動TCP部の出力配
線、および上記検出TCP部の出力配線のうち、少なく
とも上記検出TCP部の入力配線へのノイズ源となる不
要輻射を行うものには、絶縁物を介してシールド導体に
よってシールドが施されており、上記シールド導体が所
定の基準電位箇所に接続されていることを特徴としてい
る。
【0021】上記の発明によれば、駆動TCP部の入力
配線、駆動TCP部の出力配線、および検出TCP部の
出力配線のうち、少なくとも検出TCP部の入力配線へ
のノイズ源となる不要輻射を行うものに、絶縁物を介し
たシールド導体によってシールドを施し、シールド導体
を回路のGNDラインなどの基準電位箇所に接続する。
【0022】この構成により、光電変換装置外部からの
電磁波の影響が小さく、かつ光電変換装置内部におい
て、センサ基板から光電変換素子のセンサ出力として微
弱なアナログ信号が入力される検出TCP部の入力配線
に影響を与える主な不要輻射が駆動TCP部や検出TC
P部から行われる場合に、特に上記不要輻射を大きく抑
制することができる。この結果、センサ動作へのノイズ
を十分に低減することのできる光電変換装置を提供する
ことができる。
【0023】さらに本発明の光電変換装置は、上記課題
を解決するために、上記絶縁物はテープキャリアフィル
ムとの間に上記駆動TCP部および上記検出TCP部の
シールドが施される配線が挟まるように設けられた絶縁
フィルムであり、上記シールド導体は上記テープキャリ
アフィルムの外側および上記絶縁フィルムの外側のそれ
ぞれに設けられた導電膜であることを特徴としている。
【0024】上記の発明によれば、シールドを施す箇所
には、テープキャリアフィルム上に形成した配線を挟む
ようにして絶縁フィルムを設け、テープキャリアフィル
ムの外側と絶縁フィルムの外側とのそれぞれに導電膜を
設ける。テープキャリアフィルムの両面側に設けられた
導電膜のそれぞれは、テープキャリアフィルムおよび絶
縁フィルムにスルーホールを設けるなどして互いに導通
するようにし、所定の基準電位箇所との接続箇所が少な
くなるようにしてもよいし、個別に所定の基準電位箇所
に接続されるようにしてもよい。いずれにしても、シー
ルドを施す箇所は多層構造となるので、テープキャリア
パッケージの強度および絶縁性が向上する。
【0025】さらに本発明の光電変換装置は、上記課題
を解決するために、上記シールド導体は金属粉体の混練
物により形成されていることを特徴としている。
【0026】上記の発明によれば、金属粉体の混練物に
よりシールド導体を形成するので、シールド導体のコス
トを低減することができる。
【0027】さらに本発明の光電変換装置は、上記課題
を解決するために、上記検出TCP部の入力配線に上記
シールド導体によってシールドが施される場合には、上
記検出TCP部の入力配線の上記シールド導体は上記セ
ンサ基板の基準電位箇所に接続されることを特徴として
いる。
【0028】上記の発明によれば、検出TCP部の入力
配線へのシールドを施す場合には、シールド導体をセン
サ基板の基準電位箇所に接続するので、センサ基板から
の出力信号が入力される上記入力配線に対して、電位の
近いシールド導体でシールドを施すことができる。従っ
て、上記入力配線とシールド導体との間の寄生容量が低
減され、センサ出力をより忠実に検出素子に伝送するこ
とができる。
【0029】さらに本発明の光電変換装置は、上記課題
を解決するために、上記駆動素子および上記検出素子の
少なくとも一方に対し、テープキャリアパッケージ内の
素子近傍の電源ラインとGNDラインとの間に、バイパ
スコンデンサが設けられていることを特徴としている。
【0030】上記の発明によれば、前記発明のいずれか
の構成に加えて、テープキャリアパッケージ内で駆動素
子や検出素子の近傍の電源ラインとGNDラインとの間
にバイパスコンデンサを設けるので、上記素子の電源端
子−電源間のインピーダンスが小さくなる。従って、電
源ラインのノイズを良好に抑制することができる。これ
により、電源ラインから伝わるセンサ動作へのノイズを
十分に低減することができる。
【0031】さらに本発明の光電変換装置は、上記課題
を解決するために、光電変換素子により受光情報を電気
信号に変換するセンサ基板と、上記センサ基板の光電変
換駆動を行う駆動素子がテープキャリアパッケージ化さ
れた駆動TCP部と、上記センサ基板から出力される上
記光電変換素子の電気信号を検出する検出素子がテープ
キャリアパッケージ化された検出TCP部とを有する光
電変換装置において、上記駆動素子および上記検出素子
の少なくとも一方に対し、テープキャリアパッケージ内
の素子近傍の電源ラインとGNDラインとの間に、バイ
パスコンデンサが設けられていることを特徴としてい
る。
【0032】上記の発明によれば、テープキャリアパッ
ケージ内で駆動素子や検出素子の近傍の電源ラインとG
NDラインとの間にバイパスコンデンサを設けるので、
上記素子の電源端子−電源間のインピーダンスが低くな
る。従って、電源ラインのノイズを良好に抑制すること
ができる。これにより、電源ラインから伝わるノイズが
支配的である場合に、センサ動作へのノイズを十分に低
減することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の光電変
換装置を具現する一実施の形態について図1および図2
を用いて説明すれば以下の通りである。
【0034】図1は、本実施の形態に係る光電変換装置
としてのX線撮像装置の検出TCP部30とその周辺部
との構成を拡大した図であり、図2は上記X線撮像装置
の駆動TCP部60とその周辺部との構成を拡大した図
である。図1と図2とは比較の便宜上、検出IC3aと
駆動IC6aとが同じ側を向くように図示してある。本
実施の形態では、上記検出TCP部30および駆動TC
P部60の構成に特徴があり、その他の構成については
前述と同様であるので説明を省略する。
【0035】図1に示す検出TCP部30は、前述した
検出TCP部3の構成に、絶縁フィルム3fとシールド
導体3g・3h・3iとが加えられた構成である。絶縁
物としての絶縁フィルム3fはポリイミドからなり、テ
ープキャリアフィルム3dとの間に入力配線3bあるい
は出力配線3cを挟むように設けられている。シールド
導体3g・3h・3iは銅箔などの金属箔の導電膜から
なる。シールド導体3gは、入力配線3bが形成されて
いる部分のテープキャリアフィルム3dの外側一面を覆
うように接着されている。シールド導体3hは出力配線
3cが形成されている部分のテープキャリアフィルム3
dの外側一面を覆うように接着されている。シールド導
体3gとシールド導体3hとはテープキャリアフィルム
3dの外側ではつながっていない。シールド導体3iは
絶縁フィルム3fの外側から、シールド導体3iの入力
配線3b側と出力配線3c側とがそれらの間のテープキ
ャリアフィルム3d上でつながるように接着されてい
る。
【0036】シールド導体3gおよびシールド導体3
i、シールド導体3hおよびシールド導体3iは、それ
ぞれテープキャリアフィルム3dおよび絶縁フィルム3
fを貫通する図示しないスルーホールを介して接続され
ることにより、互いに導通している。さらに、シールド
導体3iは検出プリント基板4の基準電位箇所であるア
ースランド4aに接続されている。これにより、シール
ド導体3g・3h・3iは全て検出プリント基板4の基
準電位、すなわちGND電位となる。
【0037】図2に示す駆動TCP部60は、前述した
駆動TCP部6の構成に、絶縁フィルム6fとシールド
導体6g・6h・6iとが加えられた構成である。絶縁
物としての絶縁フィルム6fはポリイミドからなり、テ
ープキャリアフィルム6dとの間に入力配線6bあるい
は出力配線6cを挟むように設けられている。シールド
導体6g・6h・6iは銅箔などの金属箔の導電膜から
なる。シールド導体6gは、入力配線6bが形成されて
いる部分のテープキャリアフィルム6dの外側一面を覆
うように接着されている。シールド導体6hは出力配線
6cが形成されている部分のテープキャリアフィルム6
dの外側一面を覆うように接着されている。シールド導
体6gとシールド導体6hとはテープキャリアフィルム
6dの外側ではつながっていない。シールド導体6iは
絶縁フィルム6fの外側から、シールド導体6iの入力
配線6b側と出力配線6c側とがそれらの間のテープキ
ャリアフィルム6d上でつながるように接着されてい
る。
【0038】シールド導体6gおよびシールド導体6
i、シールド導体6hおよびシールド導体6iは、それ
ぞれテープキャリアフィルム6dおよび絶縁フィルム6
fを貫通する図示しないスルーホールを介して接続され
ることにより、互いに導通している。さらに、シールド
導体6iは駆動プリント基板7の基準電位箇所であるア
ースランド7aに接続されている。これにより、シール
ド導体6g・6h・6iは全て駆動プリント基板7の基
準電位、すなわちGND電位となる。
【0039】上記の構成のX線撮像装置において、外部
通信ライン25から通信基板21、コントロール基板2
2に至る経路では、数十MHz〜数GHzの周波数のデ
ィジタル信号が動作する。コントロール基板22から駆
動プリント基板7、駆動TCP部60、センサ基板1に
至る配線系には、数十KHz〜数MHzの周波数のディ
ジタル信号が流れる。検出IC3aから、検出プリント
基板4、コントロール基板22に至る配線系には、数十
KHz〜数十MHzの周波数のディジタル信号が流れ
る。また、センサ基板1から検出IC3aに至る配線系
には、数μV〜数百μVの微弱なアナログ信号が流れ
る。
【0040】このように電磁波の不要輻射の一因となる
高周波信号が伝達される配線系で、不要輻射の出力アン
テナとなる検出TCP部30の出力配線3cと、駆動T
CP部60の入力配線6bおよび出力配線6cとに、前
述のようにシールドを施しているので、不要輻射を大き
く抑制することができる。また、不要輻射の入力アンテ
ナとなる検出TCP部30の入力配線3bに前述のよう
にシールドを施しているので、入力配線3bから混入す
るノイズを極めて小さくすることができる。
【0041】上述の例では検出TCP部30の入力配線
3bおよび出力配線3cと、駆動TCP部60の入力配
線6bおよび出力配線6cとの全てにシールドを施して
いるが、少なくとも検出TCP部30の入力配線3bに
シールドを施すことにより、光電変換装置の他の箇所、
例えば検出プリント基板4、駆動プリント基板7、通信
基板21、コントロール基板22から起こる不要輻射
や、光電変換装置外部からの電磁波の影響を大きく抑制
することができる。
【0042】また、光電変換装置外部からの電磁波の影
響が小さく、かつ光電変換装置内部において検出TCP
部30の入力配線3bに影響を与える主な不要輻射が検
出TCP部30や駆動TCP部60から起る場合に、検
出TCP部30の出力配線3cと、駆動TCP部60の
入力配線6bおよび出力配線6cとのうち、少なくとも
検出TCP部30の入力配線3bへのノイズ源となる不
要輻射を行うものにシールドを施すことにより、特に上
記不要輻射を大きく抑制することができる。
【0043】前者2つの方法を合わせ、検出TCP部3
0の入力配線3bに加えて、検出TCP部30の出力配
線3cと、駆動TCP部60の入力配線6bおよび出力
配線6cとのうち、少なくとも検出TCP部30の入力
配線3bへのノイズ源となる不要輻射を行うものにシー
ルドを施すようにすれば、入力配線3bから混入するノ
イズをさらに小さくすることができる。前述の例のよう
に検出TCP部30の入力配線3bおよび出力配線3c
と、駆動TCP部60の入力配線6bおよび出力配線6
cとの全てにシールドを施した場合は、入力配線3bか
ら混入するノイズを最も確実に小さくすることができ
る。
【0044】このように、本実施の形態によれば、セン
サ動作へのノイズを十分に低減することのできる光電変
換装置を提供することができる。
【0045】また、検出TCP部30および駆動TCP
部60において、シールドを施す箇所は前述したような
多層構造となるので、テープキャリアパッケージの強度
および絶縁性が向上する。なお、前述の例では、スルー
ホールを介して全てのシールド導体が互いに導通するよ
うにした上で、1つのシールド導体が所定の基準電位箇
所に接続されるものであったが、全てのシールド導体が
個別に所定の基準電位箇所に接続されるようにしても構
わない。ただし、前述の例の場合の方が、基準電位箇所
との接続箇所が少なくて済む。
【0046】さらに、前述のようにシールド導体3g・
3h・3i・6g・6h・6iとして金属箔を用いる代
りに、図3および図4に示すように、銅ペーストなどの
金属粉体の混練物を塗布して形成した導電膜を用いても
よい。これにより、シールド導体のコストを低減するこ
とができる。図3に示す検出TCP部31のシールド導
体3p・3qは、テープキャリアフィルム3dの検出I
C3a側の面に、金属粉体ペーストの塗布および乾燥に
より形成されたものである。検出TCP部31のシール
ド導体3rは、テープキャリアフィルム3dの入力配線
3bおよび出力配線3c側に設けられた絶縁フィルム3
fの外側に、シールド導体3rの入力配線3b側と出力
配線3c側とがそれらの間のテープキャリアフィルム3
d上でつながるように、金属粉体ペーストの塗布および
乾燥により形成されたものである。
【0047】シールド導体3pおよびシールド導体3
r、シールド導体3qおよびシールド導体3rは、それ
ぞれテープキャリアフィルム3dおよび絶縁フィルム3
fを貫通する図示しないスルーホールを介して接続され
ることにより、導通している。また、シールド導体3r
は検出プリント基板4のアースランド4aに接続されて
いる。
【0048】図4に示す駆動TCP部61のシールド導
体6p・6qは、テープキャリアフィルム6dの駆動I
C6a側の面に、金属粉体ペーストの塗布および乾燥に
より形成されたものである。駆動TCP部61のシール
ド導体6rは、テープキャリアフィルム6dの入力配線
6bおよび出力配線6c側に設けられた絶縁フィルム6
fの外側に、シールド導体6rの入力配線6b側と出力
配線6c側とがそれらの間のテープキャリアフィルム6
d上でつながるように、金属粉体ペーストの塗布および
乾燥により形成されたものである。
【0049】シールド導体6pおよびシールド導体6
r、シールド導体6qおよびシールド導体6rは、それ
ぞれテープキャリアフィルム6dおよび絶縁フィルム6
fを貫通する図示しないスルーホールを介して接続され
ることにより、導通している。また、シールド導体6r
は駆動プリント基板7のアースランド7aに接続されて
いる。
【0050】さらに、本実施の形態において検出TCP
部の入力配線にシールドを施す場合には、入力配線側の
シールド導体と出力配線側のシールド導体とを互いに電
気的に分離し、入力配線側のシールド導体をセンサ基板
1の基準電位箇所に接続するようにしてもよい。図5に
このような構成の検出TCP部32を示す。この検出T
CP部32では、絶縁フィルム3fの外側に、入力配線
3b側のシールド導体3uと出力配線3c側のシールド
導体3vとが金属箔あるいは金属粉体ペーストによって
設けられ、シールド導体3uとシールド導体3vとは前
述のようにテープキャリアフィル3d上でつながってい
るのではなく、互いに電気的に分離されている。シール
ド導体3vは検出プリント基板4のアースランド4aに
接続されている。
【0051】シールド導体3uと、入力配線3b側でテ
ープキャリアフィルム3dの外側に設けられた金属箔あ
るいは金属粉体ペーストのシールド導体3sとは、テー
プキャリアフィルム3dおよび絶縁フィルム3fを貫通
するように設けられたスルーホールを介して接続される
ことにより、互いに導通している。シールド導体3v
と、出力配線3c側でテープキャリアフィルム3dの外
側に設けられた金属箔あるいは金属粉体ペーストのシー
ルド導体3tとは、テープキャリアフィルム3dおよび
絶縁フィルム3fを貫通するように設けられたスルーホ
ールを介して接続されることにより、互いに導通してい
る。シールド導体3sとシールド導体3tとはつながっ
ておらず、互いに電気的に分離されている。
【0052】そして、シールド導体3sはセンサ基板1
の基準電位箇所である基準電位ランド1aに接続されて
いる。この場合の基準電位とは、センサ基板1の図示し
ない画素電極の電荷蓄積用コンデンサの基準となる電位
である。このセンサ基板1の基準電位は、検出TCP部
32の入力配線3bに入力されるセンサ基板1のセンサ
出力信号の電圧値に近い値であるので、シールド導体3
s・3uを該基準電位と等電位とするとにより、検出プ
リント基板4のアースランド4aを基準電位とする場合
よりも、入力配線3bとシールド導体3s・3uとの間
の寄生容量を低減することができる。寄生容量を低減す
ることにより、センサ出力信号の値を忠実に検出IC3
aに伝送することができる。なお、出力配線3cにシー
ルドを施さない場合もあるので、シールド導体3t・3
vと、シールド導体3vが形成される部分の絶縁フィル
ム3fとは省略可能である。
【0053】〔実施の形態2〕本発明の光電変換装置を
具現する他の実施の形態について図6を用いて説明すれ
ば以下の通りである。なお、前記実施の形態1で述べた
構成要素と同一の機能を有する構成要素については同一
の符号を付し、その説明を省略する。
【0054】本実施の形態に係る光電変換装置は、検出
IC3aおよび駆動IC6aの少なくとも一方に対し
て、テープキャリアパッケージ内の素子近傍の電源ライ
ン−GNDライン間に、バイパスコンデンサが設けられ
ている構成である。図6に、検出IC3aの近傍の電源
ライン−GNDライン間に、バイパスコンデンサ51が
設けられた検出TCP部33の構成、あるいは駆動IC
6aの近傍の電源ライン−GNDライン間に、バイパス
コンデンサ52が設けられた駆動TCP部63の構成を
示す。
【0055】ICやLSIの電源端子−電源間のインピ
ーダンスは、できる限り低い方が、電源端子に現れる電
源電圧の変動(電源ラインのノイズ)が少なくなる。電
源ラインにインピーダンスがある場合、ICやLSIの
動作電源電流の変動により、V=IZ(I:電源電流の
変動分,Z:電源ラインのインピーダンス)に対応する
電圧(電源ラインのノイズ)が、ICやLSIの電源端
子に現れる。図6のようにバイパスコンデンサ51・5
2を検出IC3a、駆動IC6aのできるだけ近傍に配
置することにより、検出プリント基板4上や駆動プリン
ト基板7上にバイパスコンデンサを設ける場合と比較し
て、テープキャリア接続部およびテープキャリア上の電
源入力パターンのインピーダンスを除くことができる。
従って、電源ラインのインピーダンスが小さくなり、検
出IC3aや駆動IC6aの動作時のインピーダンスに
起因する電源電圧変動を極めて小さい値とすることがで
き、電源ラインのノイズを良好に抑制することができ
る。
【0056】本実施の形態に係る構成を、実施の形態1
で述べた構成とともに用いると、電磁波の影響を低減で
きることに加えて、電源ラインから伝わるセンサ動作へ
のノイズをも十分に低減することができる。一方、電磁
波の影響が少ないような場合、すなわち電源ラインから
伝わるノイズが支配的である場合に、本実施の形態の構
成を単独で用いることにより、センサ動作へのノイズを
十分に低減することができる。
【0057】
【発明の効果】本発明の光電変換装置は、以上のよう
に、駆動TCP部の入力配線、上記駆動TCP部の出力
配線、検出TCP部の入力配線、および上記検出TCP
部の出力配線のうち少なくとも上記検出TCP部の入力
配線には、絶縁物を介してシールド導体によってシール
ドが施されており、上記シールド導体が所定の基準電位
箇所に接続されている構成である。
【0058】それゆえ、センサ基板から光電変換素子の
センサ出力として微弱なアナログ信号が入力される検出
TCP部の入力配線にシールドを施すので、光電変換装
置の他の箇所から起こる不要輻射や、光電変換装置外部
からの電磁波の影響を大きく抑制することができる。こ
の結果、センサ動作へのノイズを十分に低減することの
できる光電変換装置を提供することができるという効果
を奏する。
【0059】さらに本発明の光電変換装置は、以上のよ
うに、上記駆動TCP部の入力配線、上記駆動TCP部
の出力配線、および上記検出TCP部の出力配線のう
ち、少なくとも上記検出TCP部の入力配線へのノイズ
源となる不要輻射を行うものには、絶縁物を介してシー
ルド導体によってシールドが施されており、上記シール
ド導体が所定の基準電位箇所に接続されている構成であ
る。
【0060】それゆえ、センサ動作へのノイズをさらに
低減することができるという効果を奏する。
【0061】さらに本発明の光電変換装置は、以上のよ
うに、駆動TCP部の入力配線、上記駆動TCP部の出
力配線、および検出TCP部の出力配線のうち、少なく
とも上記検出TCP部の入力配線へのノイズ源となる不
要輻射を行うものには、絶縁物を介してシールド導体に
よってシールドが施されており、上記シールド導体が所
定の基準電位箇所に接続されている構成である。
【0062】それゆえ、光電変換装置外部からの電磁波
の影響が小さく、かつ光電変換装置内部において、セン
サ基板から光電変換素子のセンサ出力として微弱なアナ
ログ信号が入力される検出TCP部の入力配線に影響を
与える主な不要輻射が駆動TCP部や検出TCP部から
行われる場合に、特に上記不要輻射を大きく抑制するこ
とができる。この結果、センサ動作へのノイズを十分に
低減することのできる光電変換装置を提供することがで
きるという効果を奏する。
【0063】さらに本発明の光電変換装置は、以上のよ
うに、上記絶縁物はテープキャリアフィルムとの間に上
記駆動TCP部および上記検出TCP部のシールドが施
される配線が挟まるように設けられた絶縁フィルムであ
り、上記シールド導体は上記テープキャリアフィルムの
外側および上記絶縁フィルムの外側のそれぞれに設けら
れた導電膜である構成である。
【0064】それゆえ、シールドを施す箇所は、絶縁フ
ィルムと導電膜とが追加された多層構造となるので、テ
ープキャリアパッケージの強度および絶縁性が向上する
という効果を奏する。
【0065】さらに本発明の光電変換装置は、以上のよ
うに、上記シールド導体は金属粉体の混練物により形成
されている構成である。
【0066】それゆえ、シールド導体のコストを低減す
ることができるという効果を奏する。
【0067】さらに本発明の光電変換装置は、以上のよ
うに、上記検出TCP部の入力配線に上記シールド導体
によってシールドが施される場合には、上記検出TCP
部の入力配線の上記シールド導体は上記センサ基板の基
準電位箇所に接続される構成である。
【0068】それゆえ、センサ基板からの出力信号が入
力される上記入力配線に対して、電位の近いシールド導
体でシールドを施すことができる。従って、検出TCP
部の入力配線とシールド導体との間の寄生容量が低減さ
れ、センサ出力をより忠実に検出素子に伝送することが
できるという効果を奏する。
【0069】さらに本発明の光電変換装置は、以上のよ
うに、上記駆動素子および上記検出素子の少なくとも一
方に対し、テープキャリアパッケージ内の素子近傍の電
源ラインとGNDラインとの間に、バイパスコンデンサ
が設けられている構成である。
【0070】それゆえ、上記素子の電源端子−電源間の
インピーダンスが小さくなり、電源ラインのノイズを良
好に抑制することができる。これにより、前記発明のい
ずれかの効果に加えて、電源ラインから伝わるセンサ動
作へのノイズを十分に低減することができるという効果
を奏する。
【0071】さらに本発明の光電変換装置は、以上のよ
うに、駆動素子および検出素子の少なくとも一方に対
し、テープキャリアパッケージ内の素子近傍の電源ライ
ンとGNDラインとの間に、バイパスコンデンサが設け
られている構成である。
【0072】それゆえ、上記素子の電源端子−電源間の
インピーダンスが低くなり、電源ラインのノイズを良好
に抑制することができる。これにより、電源ラインから
伝わるノイズが支配的である場合に、センサ動作へのノ
イズを十分に低減することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における光電変換装置の
一部分の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態における光電変換装置の
他の一部分の構成を示す断面図である。
【図3】図1の一部分の変形例の構成を示す断面図であ
る。
【図4】図2の一部分の変形例の構成を示す断面図であ
る。
【図5】図2の一部分の他の変形例の構成を示す断面図
である。
【図6】本発明の他の実施の形態における光電変換装置
の一部の構成を示す平面図である。
【図7】従来の光電変換装置の構成を示す斜視透視図で
ある。
【図8】図7の光電変換装置のA−A断面図である。
【図9】図7の光電変換装置のB−B断面図である。
【図10】図8の一部分のより詳細な構成を示す拡大図
である。
【図11】図9の一部分のより詳細な構成を示す拡大図
である。
【符号の説明】
1 センサ基板 1a 基準電位ランド(基準電位箇所) 3a 検出IC(検出素子) 3b 入力配線 3c 出力配線 3d テープキャリアフィルム 3f 絶縁フィルム(絶縁物) 3g シールド導体 3h シールド導体 3i シールド導体 4a アースランド(基準電位箇所) 6a 駆動IC(駆動素子) 6b 入力配線 6c 出力配線 6d テープキャリアフィルム 6f 絶縁フィルム(絶縁物) 6g シールド導体 6h シールド導体 6i シールド導体 7a アースランド(基準電位箇所) 30 検出TCP部 31 検出TCP部 32 検出TCP部 33 検出TCP部 51 バイパスコンデンサ 52 バイパスコンデンサ 60 駆動TCP部 61 駆動TCP部 63 駆動TCP部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光電変換素子により受光情報を電気信号に
    変換するセンサ基板と、上記センサ基板の光電変換駆動
    を行う駆動素子がテープキャリアパッケージ化された駆
    動TCP部と、上記センサ基板から出力される上記光電
    変換素子の電気信号を検出する検出素子がテープキャリ
    アパッケージ化された検出TCP部とを有する光電変換
    装置において、 上記駆動TCP部の入力配線、上記駆動TCP部の出力
    配線、上記検出TCP部の入力配線、および上記検出T
    CP部の出力配線のうち少なくとも上記検出TCP部の
    入力配線には、絶縁物を介してシールド導体によってシ
    ールドが施されており、上記シールド導体が所定の基準
    電位箇所に接続されていることを特徴とする光電変換装
    置。
  2. 【請求項2】上記駆動TCP部の入力配線、上記駆動T
    CP部の出力配線、および上記検出TCP部の出力配線
    のうち、少なくとも上記検出TCP部の入力配線へのノ
    イズ源となる不要輻射を行うものには、絶縁物を介して
    シールド導体によってシールドが施されており、上記シ
    ールド導体が所定の基準電位箇所に接続されていること
    を特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 【請求項3】光電変換素子により受光情報を電気信号に
    変換するセンサ基板と、上記センサ基板の光電変換駆動
    を行う駆動素子がテープキャリアパッケージ化された駆
    動TCP部と、上記センサ基板から出力される信号を検
    出する検出素子がテープキャリアパッケージ化された検
    出TCP部とを有する光電変換装置において、上記駆動
    TCP部の入力配線、上記駆動TCP部の出力配線、お
    よび上記検出TCP部の出力配線のうち、少なくとも上
    記検出TCP部の入力配線へのノイズ源となる不要輻射
    を行うものには、絶縁物を介してシールド導体によって
    シールドが施されており、上記シールド導体が所定の基
    準電位箇所に接続されていることを特徴とする光電変換
    装置。
  4. 【請求項4】上記絶縁物はテープキャリアフィルムとの
    間に上記駆動TCP部および上記検出TCP部のシール
    ドが施される配線が挟まるように設けられた絶縁フィル
    ムであり、上記シールド導体は上記テープキャリアフィ
    ルムの外側および上記絶縁フィルムの外側のそれぞれに
    設けられた導電膜であることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれかに記載の光電変換装置。
  5. 【請求項5】上記シールド導体は金属粉体の混練物によ
    り形成されていることを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれかに記載の光電変換装置。
  6. 【請求項6】上記検出TCP部の入力配線に上記シール
    ド導体によってシールドが施される場合には、上記検出
    TCP部の入力配線の上記シールド導体は上記センサ基
    板の基準電位箇所に接続されることを特徴とする請求項
    1ないし5のいずれかに記載の光電変換装置。
  7. 【請求項7】上記駆動素子および上記検出素子の少なく
    とも一方に対し、テープキャリアパッケージ内の素子近
    傍の電源ラインとGNDラインとの間に、バイパスコン
    デンサが設けられていることを特徴とする請求項1ない
    し6のいずれかに記載の光電変換装置。
  8. 【請求項8】光電変換素子により受光情報を電気信号に
    変換するセンサ基板と、上記センサ基板の光電変換駆動
    を行う駆動素子がテープキャリアパッケージ化された駆
    動TCP部と、上記センサ基板から出力される上記光電
    変換素子の電気信号を検出する検出素子がテープキャリ
    アパッケージ化された検出TCP部とを有する光電変換
    装置において、 上記駆動素子および上記検出素子の少なくとも一方に対
    し、テープキャリアパッケージ内の素子近傍の電源ライ
    ンとGNDラインとの間に、バイパスコンデンサが設け
    られていることを特徴とする光電変換装置。
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