JP2001273737A - テープリール - Google Patents

テープリール

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JP2001273737A
JP2001273737A JP2000088387A JP2000088387A JP2001273737A JP 2001273737 A JP2001273737 A JP 2001273737A JP 2000088387 A JP2000088387 A JP 2000088387A JP 2000088387 A JP2000088387 A JP 2000088387A JP 2001273737 A JP2001273737 A JP 2001273737A
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JP
Japan
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tape
magnetic tape
lower flange
winding
tape reel
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Application number
JP2000088387A
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English (en)
Inventor
Yasubumi Hashimoto
泰文 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気テープを高速で巻き取る場合でも巻き乱
れを無くし、巻き姿を確実に良くすることができるテー
プリールを提供する。 【解決手段】 磁気テープを巻回する円筒部9と、円筒
部9の両端面8a,8bに上下両フランジ2,5を備え
たテープリール1において、下フランジ5の磁気テ−プ
に対向する側の面5aに、内周から外周に向かって延び
る複数の凸部20を放射状に設けるとともに、凸部20
の高さL1を、内周側から外周側に向かって徐々に高く
なるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気テープなどを巻
回するテープリールに関し、特に、ビデオテープレコー
ダ(以下VTRと記す)等に用いられる磁気テープカセ
ットに内蔵されるものであって、磁気テ−プ巻回面の上
下端にフランジ部材を備える構造のテープリールに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、VTRに使用される磁気テープカ
セットは、磁気テープが供給側、巻取側の一対のテープ
リールに巻回されてカセット内に収納されている。その
テ−プリールの基本的な構造を、図6、図7に示す。図
6は従来のテ−プリ−ルの拡大平面図であり、図7は図
6のA−A線に沿ってテ−プリ−ルを切断した垂直断面
図である。
【0003】従来のテープリール50は、次のように構
成されている。即ち、磁気テープ100を巻回する巻回
面51を構成する円筒状の外胴部52と、前記外筒部5
2と同心状に一体成形され、図示せぬVTRの回転駆動
軸と係合するように構成されている円筒状の内筒部53
とからなる円筒部54と、前記円筒部54の上下に、磁
気テ−プ100の保時や保護を目的とした上下フランジ
60,55で構成されている。
【0004】また、前記外筒部52と前記内筒部53と
の間には、半径方向で放射状に複数の補強リブ56等が
適宜設けられている。そして、多くの場合、前記下フラ
ンジ55は前記円胴部54と一体成形され、また前記上
フランジ60は別体で成形されて、前記円胴部54の上
端に接合されている。
【0005】また、上フランジ60と下フランジ55と
は、磁気テ−プ100を巻き込む際に、磁気テ−プ10
0の上下端部100a,100bが、前記上下フランジ
60,55に接触して損傷しないよう、上下フランジ6
0,55の間隔が外周部が広くなるように、少なくとも
一方のフランジの磁気テ−プに面する側の面55a,6
0aには勾配h1,h2が設けられている。
【0006】ところで、前記したテープリール50を一
対内蔵した図示せぬ磁気テープカセットの製造時に、磁
気テープ100を高速で乱れなく供給側テ−プリ−ル5
0に巻き込むことが必要となっている。そのため、磁気
テ−プ100をテ−プリ−ル50に巻き込む際に発生す
る、磁気テ−プ100の間に巻き込まれる空気を円滑に
テ−プリ−ル50外へ排気することが必要であり、か
つ、上フランジ60と磁気テ−プ100との間隔を常時
一定に保つことが重要とされている。
【0007】前述の排気に関しては、下フランジ55の
磁気テ−プ対向面55aに複数の排気用の溝57を放射
状に配置し、磁気テ−プ100の間に巻き込まれる空気
を逃がすことが行われている。この時、前記溝57の深
さは、内周部から外周部にかけて一定の深さである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来のテ−プリ−ル50を一対内蔵した磁気テープカセッ
トの供給側テ−プリ−ル50に磁気テ−プ100を高速
で巻き込んでいくと、供給側テ−プリ−ル50の下フラ
ンジ55の面55a上に沿って磁気テ−プ100が巻回
されていくことになる。そのため、下フランジ55の外
周になるに従い、下フランジ55の下り勾配h1のた
め、巻回された磁気テ−プ100の上端面100aと上
フランジ60の面60aとの間の隙間h20が次第に広
がってしまう。そればかりか、さらに、磁気テ−プ10
0自体の重さで下フランジ55が下方向(図7中下側)
に撓むため、さらに前記隙間h20は広がることにな
り、磁気テ−プ100の巻き乱れが発生しやすくなると
いう欠点があった(図8参照)。
【0009】そのため、下フランジ55の撓み(隙間h
20>勾配h1)を抑えるため、図9のように排気用の
溝57の深さを内周部に比べ外周部側を浅くすることに
より、下フランジ55の外周部の強度を上げ、前記撓み
を抑える方法も考えられるが、外周部での排気性が悪く
なり、巻き乱れを防ぐには充分でなかった。そこで、本
願はかかる問題を解決し、磁気テープを高速で巻き取る
場合でも巻き乱れを無くし、巻き姿を確実に良くするこ
とができるテープリールを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気テープを
巻回する円筒形のテープ巻回部と、前記テープ巻回部の
両端面にそれぞれ上下両フランジを備えたテープリール
において、前記下フランジの磁気テ−プに対向する側の
面に、内周から外周に向かって延びる複数の凸部を放射
状に設けるとともに、前記凸部の高さを、内周側から外
周側に向かって徐々に高くなるようにしたことを特徴と
するテープリールを提供する。
【0011】
【発明の実施の態様】本発明のテープリールは、後述す
るように、磁気テープを巻回する円筒形のテープ巻回部
(円筒部9)と、前記テープ巻回部9の両端面8a,8
bにそれぞれ上下両フランジ2,5を備えたテープリー
ル1において、前記下フランジ5の磁気テ−プに対向す
る側の面5aに、内周から外周に向かって延びる複数の
凸部20を放射状に設けるとともに、前記凸部20の高
さL1を、内周側から外周側に向かって徐々に高くなる
ようにしたことを特徴とするテープリールである。ま
た、本発明のテープリールは、前記凸部20の円周方向
の幅L2が前記下フランジ5の内周側から外周側に向け
て広がっている形状にしても良いものである。
【0012】以下、本発明の一実施例について、図面に
沿って説明する。図1は本発明のテ−プリ−ルの一実施
例の拡大平面図であり、図2は図1のA−A線に沿って
切断したテ−プリ−ルの垂直断面図、図3は図1のテ−
プリ−ルの最外周部付近の拡大図である。
【0013】本発明のテープリール1は、磁気テープ1
00を巻回する巻回面6を構成する円筒状の外胴部7
と、前記外筒部7と同心状に一体成形され、図示せぬV
TRの回転駆動軸と係合するように構成されている円筒
状の内筒部8とからなる円筒部9と、前記円筒部9の上
下に、磁気テ−プ100の保時や保護を目的とした上下
フランジ2,5で構成されている。
【0014】また、前記外筒部7と前記内筒部8との間
には、半径方向で放射状に複数の補強リブ10等が適宜
設けられている。そして、多くの場合、前記下フランジ
5は前記円胴部9と一体成形され、また前記上フランジ
2は別体で成形されて、前記円胴部9の上端に接合され
ている。
【0015】ここまでの構成は、前述した従来のテ−プ
リ−ル50と同じであるが、本実施例の特徴的構成とし
ては、前記下フランジ5の磁気テープ100が当接する
面5aに、その内周側から外周側に向かって徐々に高さ
L1が高くなっていく12個の凸部20を、円周方向に
沿って放射状に配設していることにある。また、上フラ
ンジ2の磁気テ−プ100に対向する面2aにも前記凸
部20と同様な12個の凸部40を設けている。
【0016】ここで、前記下フランジ5の凸部20の形
状であるが、図1、図4に示すように、内周側から外周
側に向かって徐々に幅広になる形状とし、その外周側の
先端部21は、磁気テ−プ100が巻回される範囲に入
らない円周部30と一体となるように接続しているとと
もに、前記先端部21の両コ−ナ−部22には丸みRを
設けている。
【0017】また、前記凸部20は、複数の同じ形状の
ものを、下フランジ5の円周方向にわたって等角度に配
置してあり、その数は下フランジ5の大きさにもよる
が、4〜12個が適当である。要は、隣接する2つの凸
部20間に形成される凹部25の面積が、凸部20の面
積より小さくなるように設定することが下フランジ5の
強度を保つという点で重要である。なお、前記凹部25
は、凸部20と凸部20の間にあるため、相対的に凹部
となるのだが、本来は、もともとの下フランジ5の面5
aである。
【0018】一方、高さ方向に関しては図2,図3に示
すように、外筒部7と下フランジ5が交わる元部付近か
ら高さ0(ゼロ)で始まり、外周側に向かうに従い、徐
々にその高さが高くなる登り勾配L1を有する形状とし
ている。ただし、金型の構造を複雑にしないために、前
記凸部20の始まりの位置を、前記元部から少し外周方
向に離しても良い。その外周側先端部5cは、下フラン
ジ5の外周部で、巻回する磁気テ−プ100が及ばない
エリアに設けた円周部30に繋がっている。前記円周部
30は、下フランジ5の外周部の円周にわたって連続し
て設けており、前記凸部20の終端高さと同じ高さか
ら、本来の下フランジ5の高さまで下がるような傾斜面
31を有している。
【0019】ここで、前記凸部20の高さは、従来より
設けている下フランジ5の下り勾配h1をうち消す登り
勾配L1としており、勾配の向きを逆にしている。ただ
し、フランジの大きさや材質により、その変形や面振れ
を考慮して、磁気テ−プ100を巻き込む際に支障が出
ないような勾配量を設定することが重要である。すなわ
ち、前記凸部20の勾配量は、下フランジ5の下り勾配
の勾配量から、フランジ回転時におけるフランジ面の上
下方向のゆれを表す面振れ量を引いた値を越えないよう
にすることであり、さらには、前記引いた値の50〜8
0%程度に抑えることにより、巻き込む磁気テ−プの端
面が前記凸部20に引っかかることがなく、前記凸部2
0の効果を充分に発揮させることができる。
【0020】こうして、前述したテ−プリ−ル1を一対
内蔵した磁気テープカセットの供給側テ−プリ−ル1に
磁気テ−プ100を高速で巻き込んでいく過程で、磁気
テ−プが巻き込む空気は、下フランジ2に形成された凹
部25を通って外部にスム−ズに排出される。凹部25
はその隣り合う凸部20が、外周部に向かうにつれて徐
々に高く設定されているので、相対的に凹部25は外周
側にいくに従って徐々に深くなっていくと同時に、円周
方向の幅が外周部付近では、裾広がりの形状になってい
る。よって、外周側における排気性が非常に良好となっ
ている。
【0021】また、前記凸部20は、外周部に向かうに
つれて高くなっているので、下フランジ5の外周部の強
度が増し、図5に示すように、磁気テ−プ100が巻回
された重みによる下フランジ5の外周部の下方向(図5
の下方向)への変形を抑えることが可能となる。また、
凸部20の下フランジ5の面方向の形状を、外周部に向
かって徐々に広がる形状とすることによって、磁気テ−
プ100の重みを均一に受けることができ、変形を抑え
ることへの効果をさらに高めることができる。
【0022】ここまでの形状は下フランジ5に関してで
あるが、上フランジ2についても同様に適用してもよ
く、その構成を図4に示す。上フランジ2の場合は、前
記した構成の下フランジ5と対向しているため、勾配の
方向は逆となるが、その趣旨は下フランジ5と同じであ
る。
【0023】上フランジ2に凸部40を設けた場合に
は、それでも僅かに変形してしまう下フランジ5により
発生する、磁気テ−プ100の上端部100aと上フラ
ンジ2の面2aとの隙間を埋めることに効果がある。
【0024】従って、従来のような薄肉の下フランジ5
5に排気用の溝57を設けたテ−プリ−ル50に比べ
て、外周部において磁気テ−プ100の重みによる変形
を抑えられるとともに、排気用の溝も同時に確保でき、
しかも、上フランジ2の面2aと磁気テ−プ100の端
面100aとの距離を常時一定に保つことができるの
で、高速で磁気テ−プを巻き込んでも、整った巻き姿に
仕上げることが可能となる。以上の内容は、製造時に磁
気テ−プを巻き込む供給側テ−プリ−ルに関してのみで
なく、対となる巻き取り側テ−プリ−ルにも採用しても
よく、そうすれば、磁気テ−プカセットの製造時に限ら
ず、VTRにて使用時の早送り巻き戻し時でも、効果を
発揮する。
【0025】
【発明の効果】以上述べた構成によって、本発明は磁気
テ−プカセット製造時にテ−プリ−ルへ高速で磁気テ−
プを巻き込む際に、巻き姿を良好にすることができる。
また、製造時だけでなく、使用時におけるVTRでの早
送り巻き戻し時にも同様の効果があるので、磁気テ−プ
の走行が安定し、磁気テ−プが上下フランジに当接して
エッジが傷つくということを未然に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のテ−プリ−ルの一実施例の拡大平面
図である。
【図2】 図1のA−A線に沿って切断したテ−プリ−
ルの垂直断面図である。
【図3】 図1のテ−プリ−ルの最外周部付近の拡大図
である。
【図4】 図1のテ−プリ−ルの分解斜視図である。
【図5】 図1のテ−プリ−ルに磁気テ−プを巻回した
ときの断面図である。
【図6】 従来のテ−プリ−ルの拡大平面図である。
【図7】 図6のA−A線に沿って切断したテ−プリ−
ルの垂直断面図である。
【図8】 図6のテ−プリ−ルに磁気テ−プを巻回した
時の下フランジの変形を示す図てある。
【図9】 図6のテ−プリ−ルの溝の形状を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 テープリール 2,60 上フランジ 5,55 下フランジ 5a 面 6,51 巻回面 7,52 外筒部 8,53 内筒部 8a,8b 両端面 9 円筒部(テープ巻回部) 20 凸部 30 円周部 50 凹部 L1 高さ L2 幅

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープを巻回する円筒形のテープ巻
    回部と、前記テープ巻回部の両端面にそれぞれ上下両フ
    ランジを備えたテープリールにおいて、 前記下フランジの磁気テ−プに対向する側の面に、内周
    から外周に向かって延びる複数の凸部を放射状に設ける
    とともに、前記凸部の高さを、内周側から外周側に向か
    って徐々に高くなるようにしたことを特徴とするテープ
    リール。
JP2000088387A 2000-03-28 2000-03-28 テープリール Pending JP2001273737A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7533848B2 (en) 2004-08-03 2009-05-19 Hitachi Maxell, Ltd. Tape reel and magnetic tape cartridge

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7533848B2 (en) 2004-08-03 2009-05-19 Hitachi Maxell, Ltd. Tape reel and magnetic tape cartridge

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