JP2001272862A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2001272862A
JP2001272862A JP2000083497A JP2000083497A JP2001272862A JP 2001272862 A JP2001272862 A JP 2001272862A JP 2000083497 A JP2000083497 A JP 2000083497A JP 2000083497 A JP2000083497 A JP 2000083497A JP 2001272862 A JP2001272862 A JP 2001272862A
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Tamotsu Shimizu
保 清水
Yoshio Sakakawa
与志男 坂川
Yoshitake Shimizu
義威 清水
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像スリーブによって搬送される現像剤の量
を磁性体で構成された規制部材により規制する現像装置
において、現像スリーブと規制部材との間隔が変動した
場合等においても、規制部材に規制されて搬送される現
像剤の量が大きく変動するのを防止する。 【解決手段】 内周側に複数の磁極を有するマグネット
部材13が設けられた現像スリーブ12によりトナーとキャ
リアを含む現像剤11を像担持体1と対向する現像領域に
搬送する現像装置において、現像スリーブによって搬送
される現像剤の量を規制する規制部材16を磁性材料で構
成し、この規制部材の現像剤の搬送方向下流側の規制面
16a を現像スリーブの法線方向に設け、この規制面から
曲面部16bを介して現像剤の搬送方向上流側に向かう制
御面16c を設け、規制面と制御面との角度θを15〜75°
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機やプリン
ター等の画像形成装置において、像担持体に形成された
潜像を現像するのに使用する現像装置に係り、特に、ト
ナーとキャリアとを含む現像剤を像担持体と対向する現
像領域に搬送する現像スリーブの内周側に複数の磁極を
有するマグネット部材が設けられると共に、上記の現像
スリーブによって現像領域に搬送される現像剤の量を規
制する規制部材が磁性材料で構成され、この規制部材が
現像スリーブと所要間隔を介して対向するように設けら
れてなる現像装置において、現像スリーブと規制部材と
の間隔が変動した場合等において、規制部材を通過して
搬送される現像剤の量が大きく変動するのを抑制する点
に特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機やプリンター等の画像
形成装置においては、像担持体に形成された潜像を現像
するのに様々な現像装置が使用されていた。
【0003】そして、このような現像装置の一つとし
て、トナーとキャリアとを含む現像剤に用いた図1に示
すような現像装置が使用されていた。
【0004】ここで、図1に示す現像装置においては、
像担持体1と対向するようにして設けられた現像スリー
ブ2の内周側に複数の磁極N,S,…を有するマグネッ
ト部材2aを設け、この現像スリーブ2に攪拌供給部材
3から現像剤4を供給し、この現像剤4をマグネット部
材2aの磁気力によって現像スリーブ2上に保持させる
と共に、この現像スリーブ2を回転させて、この現像ス
リーブ2により現像剤4を磁気ブラシの状態で像担持体
1側に搬送させるようになっている。
【0005】そして、このように搬送される現像剤4の
量をこの現像スリーブ2と所要間隔を介して対向するよ
うに設けられた規制部材5により規制して、像担持体1
と対向する現像領域に搬送される現像剤4の量を調整
し、この現像スリーブ2により適当量の現像剤4を磁気
ブラシの状態で現像領域に搬送させ、この磁気ブラシを
像担持体1の表面に接触させて、像担持体1に形成され
た静電潜像に現像剤4中のトナーを供給して現像を行う
ようになっている。
【0006】しかし、このように磁気ブラシを像担持体
1の表面に接触させて現像を行う場合、この磁気ブラシ
により像担持体1の表面に供給されたトナーが掻き取ら
れ、形成される画像に筋状のノイズが発生したり、画像
が乱れたりする等の問題があった。
【0007】このため、近年においては、現像スリーブ
2と規制部材5との間隔を狭くし、現像スリーブ2によ
って現像領域に搬送される現像剤4の量を少なくすると
共に、現像スリーブ2に現像バイアス電源6から交番電
圧を印加させて、現像スリーブ2と像担持体1とが対向
する現像領域に交流電界を作用させ、現像剤4を像担持
体1と接触させないようにして現像を行うことが検討さ
れるようになった。
【0008】しかし、このように現像スリーブ2と規制
部材5との間隔を狭くした場合、現像スリーブ2によっ
て現像領域に搬送される現像剤4の量にむらが生じた
り、現像装置内に混入された異物や、現像装置内におい
て凝集した現像剤4等の凝集物が現像スリーブ2と規制
部材5との間に詰まり、このように詰まった部分におい
ては、現像剤4が現像スリーブ2によって搬送されなく
なり、形成される画像に白筋等の画像抜けが発生すると
いう問題があった。
【0009】そこで、従来においては、上記の規制部材
5を磁性材料で構成し、この規制部材5と対向する位置
におけるマグネット部材2aの磁極Nとこの規制部材5
との間における磁力によって現像剤4を拘束し、現像ス
リーブ2と規制部材5との間隔を大きくした場合におい
ても、適当量の現像剤4が現像スリーブ2によって像担
持体1に搬送されるようにしたものが開発された。
【0010】しかし、このように磁性材料で構成された
規制部材5を用いた場合において、現像スリーブ2と規
制部材5との間隔が変動したり、また現像剤4が使用に
より劣化したり、現像剤4中におけるトナーの濃度が変
化して、この現像剤4における磁力特性が変化すると、
これにより上記の規制部材5を通過して搬送される現像
剤4の量が大きく変動したり、現像スリーブ2を回転さ
せる際におけるトルクが高くなったりして、安定した画
像形成が行えなくなるという問題が生じた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、現像剤を
像担持体と対向する現像領域に搬送する現像スリーブの
内周側に複数の磁極を有するマグネット部材が設けられ
ると共に、上記の現像スリーブによって現像領域に搬送
される現像剤の量を磁性材料で構成された規制部材によ
り規制するようになった現像装置における上記のような
問題を解決することを課題とするものである。
【0012】すなわち、この発明においては、上記のよ
うに現像スリーブによって搬送される現像剤の量を磁性
材料で構成された規制部材により規制するようになった
現像装置において、現像スリーブと規制部材との間隔が
変動したり、また現像剤が劣化したり、現像剤中におけ
るトナー濃度が変化して、現像剤における磁力特性が変
化した場合等においても、上記の規制部材を通過して搬
送される現像剤の量が大きく変動したり、現像スリーブ
を回転させるトルクが高くなったりするのを抑制し、安
定した現像が行えるようにすることを課題とするもので
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明における第1の
現像装置においては、上記のような課題を解決するた
め、トナーとキャリアとを含む現像剤を像担持体と対向
する現像領域に搬送する現像スリーブの内周側に複数の
磁極を有するマグネット部材が設けられると共に、上記
の現像スリーブによって現像領域に搬送される現像剤の
量を規制する規制部材が磁性材料で構成され、この規制
部材が現像スリーブの内周側に設けられたマグネット部
材の磁極と対向する位置において現像スリーブと所要間
隔を介して設けられてなる現像装置において、上記の規
制部材における現像剤の搬送方向下流側の規制面を現像
スリーブの法線方向に設けると共に、この規制面から曲
面部を介して現像剤の搬送方向上流側に向かう制御面を
設け、上記の規制面と制御面とのなす角度θが15〜7
5°の範囲になるようにしたのである。
【0014】ここで、上記の第1の現像装置のように、
現像スリーブの内周側に設けられたマグネット部材の磁
極と対向する位置に磁性材料で構成された規制部材を設
けるにあたり、この規制部材における現像剤の搬送方向
下流側において、現像スリーブの法線方向に設けられた
規制面から曲面部を介して現像剤の搬送方向上流側に向
かう制御面を設けると、この規制部材と対向する上記の
マグネット部材の磁極による磁力が広い範囲で作用する
ようになる。このため、現像スリーブと規制部材との間
隔が変動したり、現像剤における磁力特性が変化した場
合等においても、規制部材を通過して搬送される現像剤
の量が大きく変動するのが抑制されるようになる。
【0015】また、この第1の現像装置においては、上
記の規制部材における規制面と制御面との間を曲面部に
すると共に、規制面と制御面とのなす角度θを15〜7
5°の範囲にしているため、現像剤に作用する磁力が上
記の制御面から規制面に向かう間において徐々に変化す
るようになり、規制面と制御面との交差する部分に磁力
が集中するのが抑制され、現像スリーブと規制部材との
間隔が変動したり、現像剤における磁力特性が変化した
場合等においても、規制部材を通過して搬送される現像
剤の量が大きく変動するのが抑制されると共に、現像ス
リーブと規制部材との間で現像剤が強く拘束されて現像
スリーブの回転トルクが増大するのも抑制されるように
なる。
【0016】また、この第1の現像装置において、上記
の規制部材における規制面から曲面部を介して現像剤の
搬送方向上流側に向かう制御面を設けるにあたっては、
この規制部材と対向するマグネット部材の磁極による磁
力が広い範囲で作用するように、請求項2に示すよう
に、上記の制御面における現像剤の搬送方向上流側の端
部と規制面との間隔Lを4mm以上にすることが好まし
い。
【0017】また、この第1の現像装置において、現像
スリーブと規制部材との間で現像剤が強く拘束されて現
像スリーブの回転トルクが増大するのを抑制するために
は、請求項3に示すように、上記の規制部材と対向する
位置におけるマグネット部材に設けられた磁極の中心
が、この規制部材における規制面よりも現像剤の搬送方
向上流側に位置し、この磁極の中心の垂直磁力が20〜
40mTの範囲であることが好ましく、また規制部材と
対向する部分において、磁極における垂直磁力の変化が
広い範囲において少ないことがより望ましく、具体的に
は、1°当たりの磁力の変化が0.1mT/°以下の部
分が15°以上あることが望ましい。
【0018】また、この発明における第2の現像装置に
おいては、トナーとキャリアとを含む現像剤を像担持体
と対向する現像領域に搬送する現像スリーブの内周側に
複数の磁極を有するマグネット部材が設けられると共
に、上記の現像スリーブによって現像領域に搬送される
現像剤の量を規制する規制部材が磁性材料で構成され、
この規制部材が現像スリーブの内周側に設けられたマグ
ネット部材の磁極と対向する位置において現像スリーブ
と所要間隔を介して設けられてなる現像装置において、
規制部材と対向する位置に設けられた上記のマグネット
部材の磁極が複数の垂直ピーク磁力を有し、規制部材に
おける現像剤の搬送方向下流側の規制面が上記の磁極に
おける2つの垂直ピーク磁力の位置の間であって、この
2つの垂直ピーク磁力の位置の間における極小の垂直磁
力の位置よりも現像剤の搬送方向下流側に位置するよう
にしたのである。
【0019】そして、この第2の現像装置のように、規
制部材と対向する位置に設けられたマグネット部材の磁
極が複数の垂直ピーク磁力を有するようにすると共に、
規制部材における現像剤の搬送方向下流側の規制面を、
上記の磁極における2つの垂直ピーク磁力の位置の間で
あって、この2つの垂直ピーク磁力の位置の間における
極小の垂直磁力の位置よりも現像剤の搬送方向下流側に
位置させると、現像スリーブと規制部材との間隔が変動
したり、現像剤における磁力特性が変化した場合等にお
いても、規制部材を通過して搬送される現像剤の量が大
きく変動するのが抑制されるようになる。
【0020】また、この第2の現像装置において、規制
部材における規制面を挟む上記の2つの垂直ピーク磁力
が大きくなり過ぎたり、この2つの垂直ピーク磁力の位
置の間における極小の垂直磁力と2つの垂直ピーク磁力
との磁力差が大きくなり過ぎると、現像剤が現像スリー
ブから離れて飛散しやすくなるため、請求項5に示すよ
うに、規制部材の規制面を挟む2つの垂直ピーク磁力の
最大値が40mT以下であると共に、この2つの垂直ピ
ーク磁力の位置の間における極小の垂直磁力と2つの垂
直ピーク磁力との差の最大値が10mT以下にすること
が好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態に係る
現像装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0022】(実施形態1)実施形態1における現像装
置においては、図2に示すように、像担持体1と対向す
るようにして設けられた現像スリーブ12の内周側に複
数の磁極N,S,…を有するマグネット部材13を設
け、その装置本体10内においてトナーとキャリアとを
含む現像剤11を第1攪拌搬送部材14aと第2攪拌搬
送部材14bとにより混合攪拌させながら循環させるよ
うにしている。
【0023】そして、現像スリーブ12側における第1
攪拌搬送部材14aから現像剤11を現像スリーブ12
側に設けられた供給部材15に送り、この供給部材15
によって現像剤11を現像スリーブ12に供給し、上記
のマグネット部材13の磁気力によって現像剤11を現
像スリーブ12上に保持させるようにしている。
【0024】また、このように現像剤11が供給された
現像スリーブ12を像担持体1と対向する現像領域にお
いて像担持体1と逆方向に移動するように回転させ、こ
の現像スリーブ12により現像剤11を磁気ブラシの状
態で搬送させ、このように搬送される現像剤11の量を
この現像スリーブ12と所要間隔Dbを介して対向する
ように設けられた規制部材16により規制するようにし
ている。
【0025】ここで、この実施形態1の現像装置におい
ては、上記の規制部材16をステンレス等の磁性材料で
構成すると共に、この規制部材16における現像剤11
の搬送方向下流側の規制面16aを現像スリーブ12の
法線方向に設け、この規制面16aから曲面部16bを
介して現像剤11の搬送方向上流側に向かう制御面16
cを設けており、上記の規制面16aと制御面16cと
のなす角度θが15〜75°の範囲になるようにしてい
る。
【0026】そして、このような規制部材16により現
像スリーブ12によって搬送される現像剤11の量を規
制すると、現像スリーブ12と規制部材16との間隔D
bが変動したり、現像剤11における磁力特性が変化し
た場合等においても、規制部材16を通過して現像スリ
ーブ12によって搬送される現像剤11の量が大きく変
動するのが抑制されるようになる。
【0027】また、このようにして規制部材16により
現像スリーブ12によって搬送される現像剤11の量を
規制した後は、この現像スリーブ12によって現像剤1
1を像担持体1と対向する現像領域に搬送し、この現像
スリーブ12に現像バイアス電源17から直流電圧に交
流電圧を重畳させた現像バイアス電圧を印加させて、現
像スリーブ12と像担持体1とが対向する現像領域に交
番電界を作用させ、像担持体1に形成された静電潜像に
現像剤11中のトナーを供給して現像を行うようにして
いる。
【0028】次に、具体的な実験に基づいて、この発明
の実施形態1における現像装置が優れている点を明らか
にする。
【0029】(実験1)この実験1においては、磁性材
料で構成された2種類の規制部材16,16’を用いる
ようにした。
【0030】ここで、実施例としては、図3に示すよう
に、現像剤11の搬送方向下流側の規制面16aが現像
スリーブ12の法線方向に設けられると共に、この規制
面16aから曲率半径が2mmになった曲面部16bを
介して現像剤11の搬送方向上流側に向かう制御面16
cが設けられ、上記の規制面16aと制御面16cとの
なす角度θが15〜75°の範囲内である60°で、制
御面16cにおける現像剤11の搬送方向上流側の端部
と規制面16aとの間隔Lが5mmなった規制部材16
を用いるようにした。一方、比較例としては、図4に示
すように、現像剤11の搬送方向下流側において現像ス
リーブ12の法線方向に設けられた規制面16aと現像
剤11の搬送方向上流側に向かう制御面16cとが直交
し、制御面16cにおける現像剤11の搬送方向上流側
の端部と規制面16aとの間隔Lが5mmなった規制部
材16’を用いるようにした。
【0031】また、現像剤11を搬送する現像スリーブ
12としては、外径が18mmの円筒状になったものを
使用すると共に、この現像スリーブ12の内周側に位置
するマグネット部材13としては、規制部材16,1
6’と対向する位置において、中心に40mTの垂直磁
力のピークを有する磁極S3を設け、この磁極S3から
現像剤11の搬送方向下流側に向かって、中心に40m
Tの垂直磁力のピークを有する磁極N2、中心に60m
Tの垂直磁力のピークを有する磁極S2、中心に100
mTの垂直磁力のピークを有する磁極N1、中心に60
mTの垂直磁力のピークを有する磁極S1を設けたもの
を用いるようにした。
【0032】そして、この実験1では、現像スリーブ1
2に対する規制部材16,16’の取付位置のずれや、
劣化による現像剤11の磁力特性の変化等を考慮し、下
記の2つの条件A,Bで実験を行うようにした。
【0033】ここで、条件Aでは、現像剤11として、
市販の複写機であるミノルタ社製Di350に使用され
ているキャリアとトナーとを用い、トナー濃度が11w
t%になったもの使用すると共に、規制部材16,1
6’と対向する位置における上記の磁極S3の中心が規
制部材16,16’の規制面16aより現像剤11の搬
送方向上流側に位置し、現像スリーブ12の中心から規
制部材16,16’の規制面16aに向かう線と、現像
スリーブ12の中心から規制部材16,16’と対向す
る位置における磁極S3の中心に向かう線とのなす角度
αが10°になるようにした。
【0034】一方、条件Bでは、現像剤11として、上
記のミノルタ社製Di350に使用されているキャリア
と、このミノルタ社製Di350に使用されているトナ
ーから後処理剤であるシリカとチタン酸ストロンチウム
を除いたトナーとを用い、トナー濃度が15wt%にな
ったもの使用すると共に、規制部材16,16’と対向
する位置における上記の磁極S3の中心が規制部材1
6,16’の規制面16aより現像剤11の搬送方向上
流側に位置し、現像スリーブ12の中心から規制部材1
6,16’の規制面16aに向かう線と、現像スリーブ
12の中心から規制部材16,16’と対向する位置に
おける磁極S3の中心に向かう線とのなす角度αが20
°になるようにした。
【0035】そして、上記の条件A,Bの下で、上記の
実施例及び比較例における各規制部材16,16’と現
像スリーブ12との間隔Dbを、下記の表1に示すよう
に、0.2〜0.6mmの範囲で変更させて、それぞれ
現像スリーブ12により搬送される現像剤11の量を規
制し、各規制部材16,16’を通過して搬送される現
像剤搬送量(mg/cm2 )を求めると共に、規制部材
16,16’と現像スリーブ12との間隔Dbの変化に
伴う現像剤搬送量の変化を示す搬送量変動率及び現像剤
搬送量のバラツキを示すSN比を求め、その結果を下記
の表1に合わせて示した。
【0036】ここで、上記の搬送量変動率については、
下記の式により求めた。なお、この搬送量変動率の値が
小さい程、規制部材16,16’と現像スリーブ12と
の間隔Dbの変化による現像剤搬送量の変化が少なくな
る。
【0037】搬送量変動率(mg/cm3 )=現像剤搬
送量の変化(mg/cm2 )/Dbの変化(cm)
【0038】また、上記のSN比については、規制部材
16,16’と現像スリーブ12との間隔Db(mm)
に対する現像剤搬送量(mg/cm3 )の変化が直線関
係にあるとし、その傾きをaとした場合において、この
直線からの平均2乗誤差を求め、下記の式よりSN比を
算出した。なお、このSN比の値が大きい程、現像剤搬
送量のバラツキが少なくなる。
【0039】SN比(mm-2)=a2 /平均2乗誤差
【0040】
【表1】
【0041】この結果から明らかなように、現像剤11
の搬送方向下流側において現像スリーブ12の法線方向
に設けられた規制面16aから曲面部16bを介して現
像剤11の搬送方向上流側に向かう制御面16cが設け
られ、規制面16aと制御面16cとのなす角度θが6
0°になった規制部材16を用いた実施例のものは、現
像剤11の搬送方向下流側において現像スリーブ12の
法線方向に設けられた規制面16aと現像剤11の搬送
方向上流側に向かう制御面16cとが直交した規制部材
16’を用いた比較例のものに比べて、上記の搬送量変
動率の値が小さくなって、規制部材16と現像スリーブ
12との間隔Dbの変化による現像剤搬送量の変化が少
なくなると共に、上記のSN比の値が大きくなって、現
像剤搬送量のバラツキも少なくなっていた。
【0042】(実験2)この実験2においては、図5に
示すように、磁性材料で構成された板材を折り曲げた規
制部材16であって、現像剤11の搬送方向下流側にお
いて現像スリーブ12の法線方向に設けられた規制面1
6aから曲率半径が1.5mmになった曲面部16bを
介して現像剤11の搬送方向上流側に向かう制御面16
cが設けられ、この制御面16cにおける現像剤11の
搬送方向上流側の端部と規制面16aとの間隔Lが5m
mになった規制部材16において、上記の規制面16a
と制御面16cとのなす角度θを10〜90°の範囲で
変更させるようにした。
【0043】また、現像剤11を搬送する現像スリーブ
12としては、外径が18mmの円筒状になったものを
使用すると共に、この現像スリーブ12の内周側に位置
するマグネット部材13としては、規制部材16と対向
する位置における磁極N1から等間隔で現像剤11の搬
送方向下流側に向かってS1,N2,S2,N3,S3
が順々に設けられ、各磁極N1,S1,N2,S2,N
3,S3の中心における垂直磁力のピークがそれぞれ3
0mTになったものを用いるようにした。
【0044】そして、この実験2では、現像スリーブ1
2に対する規制部材16の取付位置のずれや、劣化によ
る現像剤11の磁力特性の変化等を考慮し、下記の2つ
の条件C,Dで実験を行うようにした。
【0045】ここで、条件Cでは、現像剤11として、
平均粒径が30μmのバインダー型キャリアと市販の複
写機であるミノルタ社製CF900に使用されているト
ナーとを用い、トナー濃度が15wt%になったものを
使用すると共に、規制部材16と対向する位置における
上記の磁極N1の中心が規制部材16の規制面16aよ
り現像剤11の搬送方向上流側に位置し、現像スリーブ
12の中心から規制部材16の規制面16aに向かう線
と、現像スリーブ12の中心から規制部材16と対向す
る位置における磁極N1の中心に向かう線とのなす角度
αを20°にした。
【0046】一方、条件Dでは、現像剤11として、平
均粒径が35μmのフェライトキャリアと上記のミノル
タ社製CF900に使用されているトナーとを用い、ト
ナー濃度が5wt%になったものを使用すると共に、規
制部材16と対向する位置における上記の磁極N1の中
心が規制部材16の規制面16aより現像剤11の搬送
方向上流側に位置し、現像スリーブ12の中心から規制
部材16の規制面16aに向かう線と、現像スリーブ1
2の中心から規制部材16と対向する位置における磁極
N1の中心に向かう線とのなす角度αを10°にした。
【0047】そして、上記のように規制面16aと制御
面16cとのなす角度θを変更させた各規制部材16を
用い、上記の条件C,Dの下で規制部材16と現像スリ
ーブ12との間隔Dbを変更させると共に、各間隔Db
においてそれぞれ現像スリーブ12の回転数が200r
pm,300rpm,400rpm,500rpmにお
ける各現像剤搬送量(mg/cm2 )を求めて、これら
の平均値を現像剤搬送量(mg/cm2 )とし、これに
基づき、上記の実験1の場合と同様にして搬送量変動率
(mg/cm3 )を求め、その結果を下記の表2に合わ
せて示した。
【0048】
【表2】
【0049】この結果から明らかなように、現像スリー
ブ12の法線方向に設けられた規制面16aから曲面部
16bを介して現像剤11の搬送方向上流側に向かう制
御面16cが設けられた規制部材16において、上記の
規制面16aと制御面16cとのなす角度θが15〜7
5°の範囲を外れると、搬送量変動率が300mg/c
3 を越えたのに対して、規制面16aと制御面16c
とのなす角度θが15〜75°の範囲になったものにお
いては、搬送量変動率が300mg/cm3 未満で、規
制部材16と現像スリーブ12との間隔Dbの変化によ
る現像剤搬送量の変化が少なくなっていた。
【0050】(実験3)この実験3においては、磁性材
料で構成された規制部材16における規制面16aと制
御面16cとのなす角度θが60°、規制面16aと制
御面16cとの間の曲面部16bの曲率半径が1.5m
mになった規制部材16において、下記の表3に示すよ
うに、制御面16cにおける現像剤11の搬送方向上流
側の端部と規制面16aとの間隔Lを2〜10mmの範
囲で変更させ、それ以外は、上記の実験2の場合と同様
にして、上記の条件C,Dの下で実験を行い、規制部材
16と現像スリーブ12との間隔Db(mm)の変化に
対する現像剤搬送量(mg/cm2 )の変化を求めた。
【0051】そして、この結果に基づき、前記の実験1
の場合と同様にして、規制面16aと制御面16cにお
ける現像剤11の搬送方向上流側の端部との間隔Lを変
更させた場合におけるそれぞれのSN比(mm-2)を算
出し、その結果を下記の表3に合わせて示した。
【0052】
【表3】
【0053】この結果から明らかなように、制御面16
cにおける現像剤11の搬送方向上流側の端部と規制面
16aとの間隔Lを4mm以上にすると、SN比の値が
大きくなって、現像剤搬送量のバラツキが少なくなっ
た。
【0054】(実験4)この実験4においては、磁性材
料で構成された規制部材16における規制面16aと制
御面16cとのなす角度θが60°、規制面16aと制
御面16cとの間の曲面部16bの曲率半径が1.5m
m、制御面16cにおける現像剤11の搬送方向上流側
の端部と規制面16aとの間隔Lが5mmになった規制
部材16を用いると共に、規制部材16と現像スリーブ
12との間隔Dbを0.4mmにした。
【0055】そして、この実験4においては、規制部材
16と対向する位置における磁極N1の中心における垂
直磁力のピークを、下記の表4に示すように、10〜6
0mTの範囲で変更させ、上記の実験2の場合と同様に
して、上記の条件C,Dの下で実験を行い、前記の実験
1の場合と同様にして、搬送量変動率(mg/cm3
を求めると共に、現像スリーブ12を回転させる場合に
おける条件C,DでのそれぞれのトルクTC,TD(g
f・cm)を測定して、下記の式により平均トルク(g
f・cm)求め、その結果を下記の表4に合わせて示し
た。
【0056】平均トルク=(TC2 +TD2 0.5 /2
【0057】
【表4】
【0058】この結果から明らかなように、規制部材1
6と対向する位置における磁極N1の中心における垂直
磁力のピークが10mTになると、現像スリーブ12を
回転させるトルクが小さくなるが、搬送量変動率が急激
に大きくなり、一方、磁極N1の中心における垂直磁力
のピークが50mTを越えると、搬送量変動率が少なく
なるが、現像スリーブ12を回転させる平均トルクが5
0gf・cmを越えて、現像スリーブ12bの回転がス
ムーズに行えなくなるため、規制部材16と対向する位
置における磁極N1の中心における垂直磁力のピークを
20〜40mTの範囲にすることが好ましかった。
【0059】(実験5)この実験5においては、磁性材
料で構成された規制部材16における規制面16aと制
御面16cとのなす角度θが60°、規制面16aと制
御面16cとの間の曲面部16bの曲率半径が1.5m
m、規制面16aと制御面16cとのなす角度θが60
°になった規制部材16と、図6に示すように、この規
制部材16の規制面16aに下端が一致するようにして
厚みが0.5mmの磁性板16dを取り付けたものとを
用い、それ以外は、上記の実験2の場合と同様にして、
上記の条件C,Dで実験を行い、規制部材16と現像ス
リーブ12との間隔Db(mm)の変化に伴う現像剤搬
送量(mg/cm2 )の変化を求め、その結果を下記の
表5に示した。
【0060】また、この結果に基づいて、前記の実験1
の場合と同様にして、搬送量変動率(mg/cm3 )及
びSN比(mm-2)を算出し、その結果を下記の表5に
合わせて示した。
【0061】
【表5】
【0062】この結果から明らかなように、規制部材1
6の規制面16aに下端が一致するようにして磁性板1
6dを取り付けた場合には、さらに搬送量変動率が少な
くなって、現像剤11がさらに安定して搬送されるよう
になった。
【0063】(実験6)この実験6においては、磁性材
料で構成された規制部材16における規制面16aと制
御面16cとのなす角度θが60°、規制面16aと制
御面16cとの間の曲面部16bの曲率半径が1.5m
m、制御面16cにおける現像剤11の搬送方向上流側
の端部と規制面16aとの間隔Lが5mmになった規制
部材16を用いる一方、この規制部材16と対向する位
置におけるマグネット部材13の磁極N1の垂直磁力の
分布を変更させたものを用いるようにした。
【0064】ここで、この実験6においては、現像スリ
ーブ12の中心から磁極N1の中心に向かう線に対して
現像剤11の搬送方向上流側に角度β1だけ離れた部分
における垂直磁力Taと、磁極N1の中心における磁力
Toと、現像スリーブ12の中心から磁極N1の中心に
向かう線に対して現像剤11の搬送方向下流側に角度β
2だけ離れた部分における垂直の磁力Tbが、下記の表
6に示すようになった各マグネット部材13を用いると
共に、現像スリーブ12の中心から規制部材16の規制
面16aに向かう線と、現像スリーブ12の中心からこ
の磁極N1の中心に向かう線とのなす角度αを、表6に
示すように、15°,20°25°に変更させた。ま
た、この磁極N1の中心は、規制面16aよりも搬送方
向上流側に位置している。なお、下記の表6に示す例で
は、上記の角度β1と角度β2が同じ角度になっている
が、異なっていてもよい。
【0065】そして、この実験6においては、前記の実
験1で使用したのと同じ2種類の現像剤11を用い、上
記の各条件の下で、前記の実験1の場合と同様にして、
搬送量変動率(mg/cm3 )及びSN比(mm-2)を
算出し、その結果を下記の表6に合わせて示した。
【0066】
【表6】
【0067】この結果、規制部材16と対向する位置に
おけるマグネット部材13の磁極N1の垂直磁力の分布
が幅広く存在すると、搬送量変動率が少なくなると共に
SN比も高くなって、現像剤11がさらに安定して搬送
されるようになった。
【0068】(実施形態2)実施形態2における現像装
置においては、図7に示すように、像担持体1と対向す
るようにして設けられた現像スリーブ12の内周側に複
数の磁極N,S,…を有するマグネット部材13を設
け、トナーとキャリアとを含む現像剤11をこの現像ス
リーブ12に供給し、上記のマグネット部材13の磁気
力によって現像剤12を現像スリーブ12上に保持させ
るようにしている。
【0069】そして、このように現像剤11が供給され
た現像スリーブ12を像担持体1と対向する現像領域に
おいて像担持体1と逆方向に移動するように回転させ、
このように回転する現像スリーブ12により現像剤11
を磁気ブラシの状態で搬送させ、このように搬送される
現像剤11の量をこの現像スリーブ12と所要間隔Db
を介して対向するように設けられた規制部材16により
規制するようにしている。
【0070】ここで、この実施形態2の現像装置におい
ては、図8に示すように、上記の規制部材16と対向す
る位置に設けられたマグネット部材13の磁極N1が2
つの垂直ピーク磁力Tp1,Tp2を有し、上記の規制部材
16における現像剤11の搬送方向下流側の規制面16
aが上記の磁極N1における2つの垂直ピーク磁力Tp
1,Tp2の位置の間であって、この間における極小の垂
直磁力TL の位置よりも現像剤11の搬送方向下流側に
位置するようにしている。
【0071】そして、上記の規制部材16により現像ス
リーブ12によって搬送される現像剤11の量を規制す
ると、現像スリーブ12と規制部材16との間隔Dbが
変動したり、現像剤11における磁力特性が変化した場
合等においても、規制部材16を通過して現像スリーブ
12によって搬送される現像剤11の量が大きく変動す
るのが抑制されるようになる。
【0072】また、このようにして規制部材16により
現像スリーブ12によって搬送される現像剤11の量を
規制した後は、この現像スリーブ12によって現像剤1
1を像担持体1と対向する現像領域に搬送し、この現像
スリーブ12に現像バイアス電源17から直流電圧に交
流電圧を重畳させた現像バイアス電圧を印加させて、現
像スリーブ12と像担持体1とが対向する現像領域に交
番電界を作用させ、現像剤11を像担持体1と接触させ
ないようにして、像担持体1に形成された静電潜像に現
像剤4中のトナーを供給して現像を行うようにしてい
る。
【0073】次に、具体的な実験に基づいて、この発明
の実施形態2における現像装置が優れている点を明らか
にする。
【0074】(実験7)この実験7においては、磁性材
料で構成された板状の規制部材16を用いると共に、現
像剤11の搬送する現像スリーブ12として外径が18
mmの円筒状になったものを使用し、またこの現像スリ
ーブ12の内周側に位置するマグネット部材13として
は、上記の規制部材16と対向する位置におけるマグネ
ット部材13の磁極N1の垂直磁力の分布を変更させた
ものを用いるようにした。
【0075】ここで、この実験7においては、上記の規
制部材16と対向する位置における磁極N1の中心に極
小の垂直磁力TL が位置すると共に、この磁極N1の中
心により現像剤11の搬送方向下流側及び上流側に垂直
ピーク磁力Tp1,Tp2が位置するマグネット部材13で
あって、現像スリーブ12の中心からこの磁極N1の中
心に向かう線に対して現像剤11の搬送方向下流側に角
度β3だけ離れた位置の垂直ピーク磁力Tp1、磁極N1
の中心に位置する極小の垂直磁力TL 、現像スリーブ1
2の中心からこの磁極N1の中心に向かう線に対して現
像剤11の搬送方向上流側に所要角度β4だけ離れた位
置の垂直ピーク磁力Tp2が、下記の表7に示すようにな
った各マグネット部材13を用いた。なお、下記の表7
に示す例では、上記の角度β3と角度β4とが同じ角度
になっているが、異なる角度になっていてもよい。
【0076】また、この実験7においては、上記の現像
スリーブ12の中心から規制部材16の規制面16aに
向かう線と、現像スリーブ12の中心から上記の各マグ
ネット部材13の磁極N1における現像剤11の搬送方
向下流側の垂直ピーク磁力Tp1の位置に向かう線とのな
す角度γを、表7に示すように−19°,6°32°に
変更させた。なお、上記の角度γが−の場合は、規制部
材16の規制面16aの位置が磁極N1における現像剤
11の搬送方向下流側の垂直ピーク磁力Tp1の位置より
も現像剤11の搬送方向下流側になっており、角度γが
+の場合は、規制部材16の規制面16aの位置が上記
の磁極N1における現像剤11の搬送方向下流側の垂直
ピーク磁力Tp1の位置よりも現像剤11の搬送方向上流
側になっている。
【0077】そして、この実験7では、前記の実験1で
使用したのと同じ2種類の現像剤11を用い、上記の各
条件の下で、前記の実験1の場合と同様にして、搬送量
変動率(mg/cm3 )を求めると共に、規制後におけ
る現像剤飛散を調べ、その結果を下記の表7に合わせて
示した。なお、現像剤飛散については、規制後に現像ス
リーブ12から現像剤11が飛散しなかった場合を○、
現像剤11が飛散した場合×で示した。
【0078】
【表7】
【0079】この結果、上記の角度γが+であって、角
度γが角度β3より小さい場合、すなわち、規制部材1
6の規制面16aが上記の磁極N1における極小の垂直
磁力TL の位置と現像剤11の搬送方向下流側の垂直ピ
ーク磁力Tp1の位置との間に位置する場合には、搬送量
変動率が少なくなって、現像剤11が安定して搬送され
るようになっており、また上記の磁極N1における2つ
の垂直ピーク磁力Tp1,Tp2が40mT以下であると共
に、この2つの垂直ピーク磁力Tp1,Tp2と上記の極小
の垂直磁力TL との差の最大値が10mT以下の場合に
は、現像スリーブ12からの現像剤11が飛散するとい
うこともなかった。
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明における
第1の現像装置においては、現像スリーブの内周側に設
けられたマグネット部材の磁極と対向する位置に規制部
材を設けるにあたり、この規制部材における現像剤の搬
送方向下流側において、現像スリーブの法線方向に設け
られた規制面から曲面部を介して現像剤の搬送方向上流
側に向かう制御面を設けるようにしたため、規制部材と
対向するマグネット部材の磁極による磁力が広い範囲で
作用するようになり、現像スリーブと規制部材との間隔
が変動したり、現像剤における磁力特性が変化した場合
等においても、規制部材を通過して搬送される現像剤の
量が大きく変動するのが抑制されるようになった。
【0081】また、この第1の現像装置においては、上
記の規制部材における規制面と制御面との間を曲面部に
すると共に、規制面と制御面とのなす角度θを15〜7
5°の範囲にしたため、現像剤に作用する磁力が上記の
制御面から規制面に向かう間において徐々に変化するよ
うになり、規制面と制御面との交差する部分に磁力が集
中するのが抑制され、現像スリーブと規制部材との間隔
が変動したり、現像剤における磁力特性が変化した場合
等においても、規制部材を通過して搬送される現像剤の
量が大きく変動するのが抑制されると共に、現像スリー
ブと規制部材との間で現像剤が強く拘束されて現像スリ
ーブの回転トルクが増大するのも抑制されるようになっ
た。
【0082】また、この発明の第2の現像装置において
は、現像スリーブの内周側に設けられたマグネット部材
の磁極と対向する位置に規制部材を設けるにあたり、規
制部材と対向する位置に設けられたマグネット部材の磁
極が複数の垂直磁力のピークをもつようにすると共に、
規制部材における現像剤の搬送方向下流側の規制面を、
上記の磁極における2つの垂直ピーク磁力の位置の間で
あって、この2つの垂直ピーク磁力の位置の間における
極小の垂直磁力の位置よりも現像剤の搬送方向下流側に
位置させるようにしたため、現像スリーブと規制部材と
の間隔が変動したり、現像剤における磁力特性が変化し
た場合等においても、規制部材を通過して搬送される現
像剤の量が大きく変動するのが抑制されるようになっ
た。
【0083】また、この第2の現像装置において、規制
部材の規制面を挟む2つの垂直ピーク磁力の最大値を4
0mT以下にすると共に、この2つの垂直ピーク磁力の
位置の間における極小の垂直磁力と2つの垂直ピーク磁
力との差の最大値が10mT以下になるようにすると、
現像剤が現像スリーブから離れて飛散するのも抑制され
るようになった。
【0084】そして、この発明における第1及び第2の
各現像装置においては、現像スリーブと規制部材との間
隔が変動したり、現像剤における磁力特性が変化した場
合等においても、安定した量の現像剤が現像領域に搬送
されて適切な現像が行われるようになり、良好な画像が
安定して得られるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の現像装置を示した概略説明図である。
【図2】この発明の実施形態1の現像装置を示した概略
説明図である。
【図3】実験1において用いた実施例の現像装置の部分
説明図である。
【図4】実験1において用いた比較例の現像装置の部分
説明図である。
【図5】実験2において用いた現像装置の部分説明図で
ある。
【図6】実験5において用いた現像装置の部分説明図で
ある。
【図7】この発明の実施形態2の現像装置を示した概略
説明図である。
【図8】実施形態2の現像装置における要部の拡大説明
図である。
【符号の説明】
1 像担持体 11 現像剤 12 現像スリーブ 13 マグネット部材 16 規制部材 16a 規制部材の規制面 16b 規制部材の曲面部 16c 規制部材の制御面 N,S,… マグネット部材の磁極 θ 規制面と制御面とのなす角度 L 制御面における現像剤の搬送方向上流側の端部と規
制面との間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 義威 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H031 AC08 AC13 AC18 AC19 AC20 AC31 AC33 AC34 AD03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーとキャリアとを含む現像剤を像担
    持体と対向する現像領域に搬送する現像スリーブの内周
    側に複数の磁極を有するマグネット部材が設けられると
    共に、上記の現像スリーブによって現像領域に搬送され
    る現像剤の量を規制する規制部材が磁性材料で構成さ
    れ、この規制部材が現像スリーブの内周側に設けられた
    マグネット部材の磁極と対向する位置において現像スリ
    ーブと所要間隔を介して設けられてなる現像装置におい
    て、上記の規制部材における現像剤の搬送方向下流側の
    規制面が現像スリーブの法線方向に設けられると共に、
    この規制面から曲面部を介して現像剤の搬送方向上流側
    に向かう制御面が設けられ、上記の規制面と制御面との
    なす角度θが15〜75°の範囲であることを特徴とす
    る現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した現像装置において、
    上記の制御面における現像剤の搬送方向上流側の端部と
    規制面との間隔Lが4mm以上であることを特徴とする
    現像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載した現像装置にお
    いて、上記の規制部材と対向する位置におけるマグネッ
    ト部材に設けられた磁極の中心が、この規制部材におけ
    る規制面よりも現像剤の搬送方向上流側に位置し、この
    磁極の中心の垂直磁力が20〜40mTの範囲であるこ
    とを特徴とする現像装置。
  4. 【請求項4】 トナーとキャリアとを含む現像剤を像担
    持体と対向する現像領域に搬送する現像スリーブの内周
    側に複数の磁極を有するマグネット部材が設けられると
    共に、上記の現像スリーブによって現像領域に搬送され
    る現像剤の量を規制する規制部材が磁性材料で構成さ
    れ、この規制部材が現像スリーブの内周側に設けられた
    マグネット部材の磁極と対向する位置において現像スリ
    ーブと所要間隔を介して設けられてなる現像装置におい
    て、規制部材と対向する位置に設けられた上記のマグネ
    ット部材の磁極が複数の垂直ピーク磁力を有し、規制部
    材における現像剤の搬送方向下流側の規制面が上記の磁
    極における2つの垂直ピーク磁力の位置の間であって、
    この2つの垂直ピーク磁力の位置の間における極小の垂
    直磁力の位置よりも現像剤の搬送方向下流側に位置する
    ことを特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載した現像装置において、
    上記の規制部材の規制面を挟む上記の磁極における2つ
    の垂直ピーク磁力の最大値が40mT以下であると共
    に、この2つの垂直ピーク磁力の位置の間における極小
    の垂直磁力と2つの垂直ピーク磁力との差の最大値が1
    0mT以下であることを特徴とする現像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018079860A1 (ja) * 2016-10-28 2018-05-03 キヤノン株式会社 現像装置

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