JP2001272736A - 放射線画像情報処理装置 - Google Patents

放射線画像情報処理装置

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JP2001272736A
JP2001272736A JP2000085217A JP2000085217A JP2001272736A JP 2001272736 A JP2001272736 A JP 2001272736A JP 2000085217 A JP2000085217 A JP 2000085217A JP 2000085217 A JP2000085217 A JP 2000085217A JP 2001272736 A JP2001272736 A JP 2001272736A
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phosphor sheet
stimulable phosphor
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radiation image
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健治 ▲高▼田
Kenji Takada
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】蓄積性蛍光体シートが画像記録または読み取り
処理に供せられる際に、自重によって生ずる撓みを可及
的に除去する。 【解決手段】蓄積性蛍光体シートSに記録された放射線
画像情報を読み取る読み取り部82と、読み取り後に前
記蓄積性蛍光体シートSに残存する放射線画像情報を消
去する消去部84と、前記蓄積性蛍光体シートSを装置
本体14内で搬送する循環搬送系86とを有する。前記
読み取り部82の上流側に全体として互いに反対方向へ
と湾曲する第1乃至第7のガイド板202、204、2
06、208、210、212および214を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄積性蛍光体シー
トを用いて被写体の放射線画像情報の記録または読み取
り作業を行う放射線画像情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)
を利用して、人体等の被写体の放射線画像情報を一旦記
録し、この放射線画像情報を写真フイルム等の写真感光
材料等に再生し、あるいはCRT等に可視像として出力
させるシステムが知られている。
【0003】蓄積性蛍光体は、放射線(X線、α線、γ
線、電子線、紫外線等)の照射によりこの放射線エネル
ギの一部を蓄積し、後に可視光等の励起光の照射によっ
て、蓄積されたエネルギに応じて輝尽発光を示す蛍光体
をいう。この蓄積性蛍光体は、取り扱いの容易性等か
ら、通常、シート状である蓄積性蛍光体シートとして使
用されている。
【0004】上記システムでは、例えば、蓄積性蛍光体
シートに被写体の放射線画像情報を一旦記録する撮影部
と、前記放射線画像情報が記録された前記蓄積性蛍光体
シートに励起光を照射して前記放射線画像情報を光電的
に読み取る読み取り部と、前記放射線画像情報を読み取
り後に前記蓄積性蛍光体シートに残存する放射線画像情
報を消去する消去部とを一体的に組み込み、該蓄積性蛍
光体シートを装置内で循環または往復させる、所謂、ビ
ルトイン方式の放射線画像情報読取装置が採用されてい
る。
【0005】また、予め、被写体の放射線画像情報を記
録した蓄積性蛍光体シートがカセッテまたはマガジンを
介して装填される装填部と、前記装填部から取り出され
た前記蓄積性蛍光体シートに励起光を照射して前記放射
線画像情報を光電的に読み取る読み取り部と、前記放射
線画像情報を読み取り後に前記蓄積性蛍光体シートに残
存する放射線画像情報を消去する消去部とを組み込んだ
放射線画像情報読取装置が用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の放射線画像情報
読取装置では、前記読み取り部と消去部との間に蓄積性
蛍光体シートを搬送するためのローラを用いた搬送系が
組み込まれる。この場合、放射線画像情報読取装置を可
及的に小型化するために、前記読み取り部と消去部との
間で蓄積性蛍光体シートを搬送する搬送系として、ロー
ラとガイド板とを組み合わせた構造のものが多く採用さ
れており、蓄積性蛍光体シートは、このローラあるいは
ガイド板によって撓曲しながら搬送される。
【0007】また、蓄積性蛍光体シートは、比較的厚く
重量に富む構造が採用されている。従って、前記の如き
従来のローラおよびガイド板を用いる搬送系では、蓄積
性蛍光体シートが水平方向に搬送される際、その自重に
より蓄積性蛍光体シートの中央部が下方へと移動してし
まうことがある。
【0008】さらに、ローラを用いて蓄積性蛍光体シー
トを搬送する際に、当該ローラは蓄積性蛍光体シートの
非画像記録領域外の両端部を把持する構造を採用してい
るが、その両端部を把持するためのローラ間に、両ロー
ラを同時に回転させるための軸が橋架される構造が採用
されている。この場合、蓄積性蛍光体シートの中央部が
撓むことによって、前記軸に一部の表面が接触する可能
性がある。このように蓄積性蛍光体シートに対して軸が
接することによって、蓄積性蛍光体シートの表面に擦過
傷が生じるに至り、それが正常な画像記録または読み取
りを妨げる可能性が大きい。
【0009】さらにまた、前記蓄積性蛍光体シートの両
端をニップするローラの直径と両ローラ間に橋架される
軸の直径の差を大きく取ることによって、蓄積性蛍光体
シートの表面が前記軸に接触することを回避して、この
蓄積性蛍光体シートの表面に擦過傷が生起することを阻
止しようとすることが考えられている。しかしながら、
このようにローラの外径が大きくなることによって装置
全体が大きな構造となってしまい、特に、小型化が要求
される、例えば、ビルトイン方式の放射線画像情報読取
装置に適用することは困難なものとなっている。
【0010】本発明はこの種の問題を解決するものであ
り、蓄積性蛍光体シートが水平方向に搬送される際に、
前記蓄積性蛍光体シートの中央部が自重で撓んでも蓄積
性蛍光体シートに擦過傷が生ずることなく搬送できる。
しかも構造自体が複雑化せず、さらに大型化することの
ない放射線画像情報処理装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る放射線画像
情報処理装置では、蓄積性蛍光体シートに画像情報を記
録しあるいは該蓄積性蛍光体シートから画像情報を読み
取る放射線画像情報処理装置において、放射線画像情報
の記録または読み取りを行う処理部に対してシートを搬
送するための搬送系を有し、前記搬送系は、蓄積性蛍光
体シートの搬送時に前記蓄積性蛍光体シートを水平方向
へと案内する案内部を備え、前記案内部は、前記蓄積性
蛍光体シートの搬送時に前記蓄積性蛍光体シートを交互
に湾曲しながら搬送する案内機構を備えることを特徴と
する。
【0012】また、本発明は、前記搬送系は、所定間隔
離間した一対の第1と第2ニップローラ対と、前記第1
と第2ニップローラ対間に設けられた第1ガイド部材
と、前記第2ニップローラ対の下流側に配設された第2
ガイド部材とを有し、前記第1と第2ガイド部材は、互
いに異なる方向に湾曲することによって前記蓄積性蛍光
体シートを水平方向に搬送する際に、前記蓄積性蛍光体
シートを交互に異なる方向へと湾曲させながら搬送する
ことを特徴とする。
【0013】上記のような構成によって、蓄積性蛍光体
シートは水平方向へと搬送される際に、例えば、自重に
よって中央部が下方に撓んでも、その次の搬送系では該
蓄積性蛍光体シートは前記撓み方向とは逆の方向へと撓
曲されながら案内されるために、前記自重による撓みを
該搬送系において容易に矯正することが可能である。
【0014】従って、処理部に搬送される際に、前記蓄
積性蛍光体シートの自重による撓みは、実質的に解消さ
れてほぼ水平な平面として画像処理することが可能であ
る。この結果、蓄積性蛍光体シートの表面に擦過傷がな
く、従って、画像の記録あるいは読み取りの際に不必要
なノイズが存在しないことから、正確な画像情報の記録
または読み取りが行えるという効果が得られる(請求項
1および2記載の発明)。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
放射線画像情報読取装置(放射線画像情報処理装置)1
0の概略斜視説明図であり、図2は、前記放射線画像情
報読取装置10の内部構成を示す概略説明図である。
【0016】放射線画像情報読取装置10は、床面(設
置面)12上に配置される装置本体14と、被写体、例
えば、患者が、直接、臥位姿勢(横臥姿勢)で載置され
る撮影台16と、前記撮影台16を前記装置本体14に
対して昇降させる昇降機構18とを備える。装置本体1
4は、昇降機構18を収容する第1本体部20と、この
第1本体部20とは個別に構成される第2本体部22と
を備えるとともに、前記第2本体部22にコントローラ
24およびスイッチ部26が接続されている。
【0017】図2および図3に示すように、昇降機構1
8は、第1本体部20の一端側(第2本体部22から離
間する側)に支軸28a、28bを介して揺動自在に支
持される第1揺動アーム30a、30bと、前記第1本
体部20の他端側(第2本体部22に近接する側)に支
軸32a、32bを介して揺動自在に支持される第2揺
動アーム34a、34bとを備える。第1揺動アーム3
0a、30bと第2揺動アーム34a、34bの略中央
部には、連結軸36a、36bが装着されるとともに、
前記第1揺動アーム30a、30bおよび前記第2揺動
アーム34a、34bの揺動先端部は、撮影台16を構
成する昇降基台38の底部に係合されている。
【0018】第1揺動アーム30a、30bには、支軸
28a、28bに近接して油圧シリンダ40a、40b
が装着されており、この油圧シリンダ40a、40bか
ら延在するロッド42a、42bが取り付け部材44
a、44bを介して第2揺動アーム34a、34bの上
端側に連結されている。油圧シリンダ40a、40b
は、バルブおよびポンプを組み込んだ油圧ユニット46
により制御される。
【0019】昇降基台38と第1本体部20の上部に
は、防塵および遮光機能を有する蛇腹部材48が伸縮自
在に固着される。図1に示すように、昇降基台38に
は、第1本体部20の短手方向(矢印X方向)および前
記矢印X方向に直交する矢印Y方向(長手方向)に進退
自在な天板部52が配設される。
【0020】天板部52の矢印X方向両側部に沿って線
状のタッチスイッチ54が固着される。このタッチスイ
ッチ54は、天板部52をロックするための図示しない
ロック手段をON/OFF制御するものであり、前記タ
ッチスイッチ54が押圧されている間、前記天板部52
のロック作用が解除されている。天板部52には、タッ
チスイッチ54の外方に位置してカバー部材56が設け
られている。
【0021】図2に示すように、昇降基台38には、蓄
積性蛍光体シートSに被写体の放射線画像情報を、一
旦、記録する撮影部80が設けられる一方、装置本体1
4には、前記放射線画像情報が記録された前記蓄積性蛍
光体シートSに励起光であるレーザ光Lを照射して前記
放射線画像情報を光電的に読み取る読み取り部82と、
読み取り後の前記蓄積性蛍光体シートSに残存する放射
線画像情報を消去する消去部84と、放射線画像情報読
取装置10内で、例えば、3枚の前記蓄積性蛍光体シー
トSを循環させる循環搬送系86とが組み込まれる。
【0022】図4に示すように、蓄積性蛍光体シートS
は、両側部に設けられた耳部Sa、Sbのみを挟持され
て循環搬送されるものであり、この蓄積性蛍光体シート
Sの裏面側には補強板88a、88bが固定されてい
る。
【0023】撮影部80は、図2に示すように、蓄積性
蛍光体シートSを位置決めするための位置決め部材90
と、この撮影部80に前記蓄積性蛍光体シートSを保持
する支点92を介して揺動自在な押さえ板94とを備え
る。撮影部80の出入口近傍には、循環搬送系86を構
成するローラ対100aが配置されており、このローラ
対100aから所定間隔だけ離間してローラ対100b
が設けられる。ローラ対100a、100bは、昇降基
台38に支持されてこの昇降基台38と一体的に昇降す
る。
【0024】第1本体部20内には、循環搬送系86を
構成する複数のローラ対102が配置されるとともに、
第2本体部22内に前記循環搬送系86とは独立したロ
ーラ対104が配置される。ローラ対100a、100
b、102および104は、蓄積性蛍光体シートSの耳
部Sa、Sbのみを挟持して搬送するように構成されて
いる。
【0025】循環搬送系86は、撮影部80から鉛直方
向に延在する鉛直搬送路106と、この鉛直搬送路10
6の下端から水平方向に延在してローラ対104に至る
水平搬送路108と、このローラ対104により進行方
向が180゜だけ変更された後、読み取り部82を通過
して消去部84の先方まで延在する傾斜搬送路110
と、この傾斜搬送路110の先端で進行方向が180゜
だけ変更された後、スイッチバックを行って鉛直搬送路
106に連なるスイッチバック搬送路112とを備えて
いる。スイッチバック搬送路112には、正逆回転可能
なローラ対114が配置される。
【0026】循環搬送系86には3枚の蓄積性蛍光体シ
ートSが存在しており、この蓄積性蛍光体シートSの3
つの待機位置として、撮影部80のセット位置である第
1待機位置ST1と、水平搬送路108に配置される第
2待機位置ST2と、消去部84に配置される第3待機
位置ST3とが設けられる。
【0027】読み取り部82は、第2本体部22内に設
けられており、蓄積性蛍光体シートSを水平方向(矢印
A方向)に副走査搬送する副走査搬送手段120と、副
走査搬送されている前記蓄積性蛍光体シートSに励起光
としてレーザ光Lを略鉛直方向に照射して主走査するレ
ーザ光照射手段(励起光照射手段)122と、このレー
ザ光Lの照射によって前記蓄積性蛍光体シートSから生
じる輝尽発光光を光電的に読み取る第1および第2集光
系124、126とを備える。
【0028】副走査搬送手段120は、互いに同期して
回転駆動される第1および第2ローラ対128、130
を備える。第1集光系124は、蓄積性蛍光体シートS
の記録面上のレーザ光Lの照射位置に主走査線に沿って
配置される第1光ガイド132aと、この第1光ガイド
132aの上部に装着される第1フォトマルチプライヤ
134aとを備える。第2集光系126は、蓄積性蛍光
体シートSの裏面側に主走査線に沿って配置される第2
光ガイド132bと、この第2光ガイド132bの端部
に装着される第2フォトマルチプライヤ134bとを備
える。
【0029】消去部84は、蓄積性蛍光体シートSの記
録面側に配置される第1消去ユニット140aと、前記
蓄積性蛍光体シートSの裏面側に配置される第2消去ユ
ニット140bとを備える。第1および第2消去ユニッ
ト140a、140b内には、それぞれ消去用光源14
2a、142bが配置されている。
【0030】図2および図5に示すように、第1本体部
20と第2本体部22とは、床面12上にそれぞれ個別
に設置されており、前記第2本体部22には、前記第1
本体部20に対する蓄積性蛍光体シートSの入口144
および出口146に対応して第1清掃手段148および
第2清掃手段150が配置される。
【0031】第1清掃手段148は、ケーシング152
と、このケーシング152内に配置される第1および第
2ブラシローラ対154a、154bとを備える。第1
ブラシローラ対154aと第2ブラシローラ対154b
とは、互いに反対方向に回転駆動されるものであり、蓄
積性蛍光体シートSに付着している塵埃等を前記第1お
よび第2ブラシローラ対154a、154b間に掻き落
とすように構成されている。
【0032】第2清掃手段150は、第2本体部22に
固着されるケーシング156と、前記ケーシング156
内に設けられ、蓄積性蛍光体シートSに接触するととも
に、第1本体部20側から前記ケーシング156内に塵
埃等が進入することを阻止するためのブラシ部材158
a、158bとを備える。
【0033】図1に示すように、コントローラ24は、
複数のランプを有するランプ群160とディスプレイ1
62と切り替えキー付き撮影サイズ表示ランプ群163
とが設けられた操作パネル164を備えている。図示し
ないコンソールの操作によって電源がONされる際や、
撮影サイズが選択される際に、ランプ群160、163
にこれらの情報が表示されるとともに、このコンソール
で登録された患者のID番号や患者名、あるいは撮影メ
ニュー等が、前記ディスプレイ162に表示される。
【0034】スイッチ部26は、撮影台16を構成する
天板部52を水平方向に移動させるためのロック解除用
の第1フットスイッチ170と、前記撮影台16を下降
させるための下降用の第2フットスイッチ172と、前
記撮影台16を上昇させるための上昇用の第3フットス
イッチ174と、前記撮影台16の昇降動作を強制的に
停止させるための緊急停止用の第4フットスイッチ17
6とを備える。天板部52の上方には、X線照射手段1
82が配置されている。
【0035】そこで、水平搬送路108について、以下
に説明する。
【0036】まず、水平搬送路108は、垂直方向へと
立設される支持板200を含む。図示はしてないが、こ
の支持板200は、互いに平行する他の支持板200を
含むものであるがここでは図面に描出の便宜のため、一
方の支持板200のみを示す。前記支持板200は、そ
の一方の隅角部から下方へと傾斜して配置される第1ガ
イド板202、第2ガイド板204、第3ガイド板20
6、第4ガイド板208、第5ガイド板210、第6ガ
イド板212および第7ガイド板214とを有する。前
記第7ガイド板214の下流側は、図6に示すように、
第1清掃手段148にその先端部が臨んでいる。なお、
第1乃至第7ガイド板202〜214は、それぞれ前記
支持板200に固着されている。この場合、第1ガイド
板202はその上方が開放されかつ下方へと湾曲する1
枚のガイド部材であり、第2ガイド板204は、図6に
示すように、上面板と下面板とからなり、上面板と下面
板とは、その間隔が蓄積性蛍光体シートSの厚みより若
干大きく選択されている。第3乃至第7ガイド板206
〜214は、上面板と下面板とからなり、第2ガイド板
204と同様に、その上面板と下面板との間隔は、前記
蓄積性蛍光体シートSの間隔も若干広めである。
【0037】なお、第3ガイド板206に続く第4ガイ
ド板208は、一旦、下方側へと湾曲した後、その中央
部から徐々に上方へと湾曲し、第5ガイド板210、第
6ガイド板212がそれに続くとともに、第7ガイド板
214では、その中央部が前記第4ガイド板208とは
逆方向へと湾曲して、第1清掃手段148にその先端部
が臨むような構成を採用している。すなわち、前記第2
ガイド板204から第4ガイド板208の中央部まで
は、ほぼ下方へと湾曲した搬送路が形成されるととも
に、この第4ガイド板208から第7ガイド板214の
中央部にかけてはそれとは逆方向の上方へと撓曲するよ
うな案内作用を営む。
【0038】この場合、第2ガイド板204と第3ガイ
ド板206との間にニップローラ対216が設けられ、
このニップローラ対216は、下部ローラ218aと上
部ローラ218bとを有する。さらに、第5ガイド板2
10と第6ガイド板212との間にニップローラ対22
0が設けられる。このニップローラ対220は、前記ニ
ップローラ対216と同様に、下部ローラ222aと上
部ローラ222bとからなる。そこで、前記支持板20
0には、第4ガイド板208の上方に駆動モータ230
が設けられ、この駆動モータ230の駆動軸にはプーリ
232が軸着されている。駆動モータ230の上部には
前記支持板200を介してアイドルプーリ234、23
6が設けられ、前記プーリ232、アイドルプーリ23
4、236および上部ローラ218b、222bのプー
リ238、240間にベルト242が懸架されている。
従って、駆動モータ230を駆動することによって、プ
ーリ232、234、236、238および240が前
記ベルト242を介して回転し、この結果、上部ローラ
218bが回転することによって下部ローラ218aが
それに追従して回転し、また、上部ローラ222bが回
転することによって下部ローラ222aがそれに追従し
て回転する。
【0039】このように構成される放射線画像情報読取
装置10の動作について、以下に説明する。
【0040】まず、患者のID番号や氏名等のID情報
を記録したIDカードが作成され、このIDカードが図
示しないコンソールで読み取られる。このコンソールで
は、患者の胸部や腹部等の撮影部位および撮影メニュー
の選択が行われる。さらに、必要に応じて撮影サイズの
選択が行われ、次いで、被写体である患者を撮影台16
上に載置させる。
【0041】その際、患者の状態、身長の大小、あるい
は車椅子やストレッチャー等の搬送形態によって撮影台
16の高さ位置(矢印Z方向)の調整が行われる。具体
的には、操作者が第2フットスイッチ172を踏むこと
により、昇降機構18を構成する油圧ユニット46を介
して油圧シリンダ40a、40bが駆動される(図3参
照)。このため、油圧シリンダ40a、40bのロッド
42a、42bが内方に移動し、このロッド42a、4
2bに取り付け部材44a、44bを介して連結されて
いる第2揺動アーム34a、34bが、支軸32a、3
2bを支点にして下方向に揺動する。
【0042】第2揺動アーム34a、34bには、連結
軸36a、36bを介して第1揺動アーム30a、30
bが連結されており、前記第2揺動アーム34a、34
bが下方向に揺動する際に、前記第1揺動アーム30
a、30bが支軸28a、28bを支点に下方向に揺動
する。これにより、昇降基台38が下方向に移動して撮
影台16が下降する。
【0043】一方、操作者が第3フットスイッチ174
を踏むと、油圧ユニット46を介して油圧シリンダ40
a、40bが上記とは逆方向に駆動される。このため、
第1揺動アーム30a、30bおよび第2揺動アーム3
4a、34bに支持されている昇降基台38が上方に移
動し、撮影台16が上昇する。
【0044】このように、撮影台16は、患者が天板部
52上に乗り易いように高さ位置が調整される。そし
て、患者が天板部52上に臥位姿勢(横臥姿勢)で横た
わった状態で、操作者は、第2フットスイッチ172ま
たは第3フットスイッチ174を選択的に操作し、天板
部52の高さを作業し易い高さ位置に調整する。さら
に、操作者は、第1フットスイッチ170を操作し、あ
るいは、天板部52に設けられているタッチスイッチ5
4をONし続けることにより、前記天板部52のロック
が解除される。
【0045】そこで、例えば、操作者がタッチスイッチ
54を押し続けた状態で天板部52を前後左右(矢印X
方向および矢印Y方向)にスライドさせ、患者の撮影部
位がX線照射手段182による照射枠に入るように前記
患者の高さ位置を調整する。そして、患者の撮影部位の
位置決めが行われた後、タッチスイッチ54から手を離
すことにより、天板部52が移動不能にロックされる。
【0046】次に、X線照射手段182が駆動され、患
者の放射線画像情報が撮影部80に配置されている蓄積
性蛍光体シートSに記録(撮影)される。その際、他の
蓄積性蛍光体シートSは、第2および第3待機位置ST
2、ST3に配置されている。
【0047】撮影処理後の蓄積性蛍光体シートSは、循
環搬送系86を構成するローラ対100aの回転作用下
に、耳部Sa、Sbが挟持されて撮影部80から取り出
され、ローラ対100b、102に挟持されて鉛直搬送
路106から水平搬送路108に受け渡される(図4お
よび図6参照)。さらに、蓄積性蛍光体シートSは、複
数のローラ対102の回転作用下に第1本体部20から
第2本体部22に搬送され、ローラ対104を通って上
方に180゜だけ搬送方向が変更された後、読み取り部
82を構成する副走査搬送手段120に送られる。
【0048】副走査搬送手段120では、図示しないモ
ータの駆動作用下に、第1および第2ローラ対128、
130が同期して回転駆動され、蓄積性蛍光体シートS
は、その耳部Sa、Sbを第1および第2ローラ対12
8、130に挟持されて矢印A方向に副走査搬送され
る。その際、レーザ光照射手段122からレーザ光Lが
導出され、蓄積性蛍光体シートSの記録面に照射されて
主走査が行われる。
【0049】これにより、蓄積性蛍光体シートSの記録
面側から発せられる輝尽発光光が第1集光系124によ
り光電的に読み取られるとともに、透明なベース面を透
過して前記蓄積性蛍光体シートSの裏面側から発せられ
る輝尽発光光が第2集光系126により光電的に読み取
られる。
【0050】読み取り処理後の蓄積性蛍光体シートS
は、第2本体部22から第1本体部20側に搬送され、
傾斜搬送路110に沿って消去部84側に送られる。こ
の消去部84では、第1および第2消去ユニット140
a、140bを構成する消去用光源142a、142b
を介して蓄積性蛍光体シートSの両面に消去光が照射さ
れ、前記蓄積性蛍光体シートSに残存する放射線画像情
報の消去処理が迅速に行われる。
【0051】消去処理後の蓄積性蛍光体シートSは、傾
斜搬送路110から下方向に略180゜だけ搬送方向が
変更されてスイッチバック搬送路112に送られる。こ
のスイッチバック搬送路112を構成するローラ対11
4が逆回転されることにより、蓄積性蛍光体シートS
は、前記スイッチバック搬送路112から鉛直搬送路1
06に受け渡され、ローラ対100a、100bを介し
て撮影部80に再度配置される。
【0052】この場合、本実施の形態では、前記鉛直搬
送路106から搬送されてくる蓄積性蛍光体シートS
は、先ず、第1ガイド板202によって矢印方向へと案
内される。そして、その先端部がニップローラ対216
によって捕捉される。すなわち、上部ローラ218bと
下部ローラ218aとが同期して回転するために、蓄積
性蛍光体シートSの先端は、そのまま第2ガイド板20
4を通過して第3ガイド板206に至り、第4ガイド板
208で下方に撓曲するように矯正されながら、第5ガ
イド板210に至る。この間に蓄積性蛍光体シートSの
両端部である耳部Sa、Sbは、図4に示すように、ロ
ーラ対100b、102によって挟持されている。そし
て、ニップローラ対220を通過した蓄積性蛍光体シー
トSは、第6ガイド板212を通過した後、第7ガイド
板214において前記第4ガイド板208とは逆の方向
へと撓曲される。すなわち、上方に凸となるように湾曲
しながら搬送される。そして、第1清掃手段148にそ
の先端部が到達し、湾曲部位が矯正された蓄積性蛍光体
シートSは前記第1清掃手段148によってその塵埃等
が外部へ出ないように処理される。
【0053】なお、本発明に係る放射線画像情報処理装
置について、上述した実施の形態では、放射線画像情報
読取装置を例に説明したが、これに限定されるものでは
なく、放射線画像情報記録装置にも適用可能であること
はいうまでもない。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る放射線画像
情報処理装置では、画像記録部から画像読み取り部に至
る間に、蓄積性蛍光体シートが水平方向へと搬送される
際、一旦、強制的に湾曲された蓄積性蛍光体シートをそ
の湾曲状体が逆になるように、矯正しながら搬送するよ
うに構成している。この結果、蓄積性蛍光体シートに対
して画像を記録し、あるいはこの蓄積性蛍光体シートか
ら画像を読み取る際に撓曲部分が可及的に少なくなるた
めに、正確な画像の記録あるいは読み取り動作が達成さ
れるという格別な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る放射線画像情報読取装
置の概略斜視説明図である。
【図2】前記放射線画像情報読取装置の内部構成を示す
概略説明図である。
【図3】前記放射線画像情報読取装置を構成する装置本
体と撮影台の内部構成を示す斜視図である。
【図4】蓄積性蛍光体シートの斜視図である。
【図5】前記装置本体の第1および第2集光系と第1お
よび第2清掃手段の内部構成を示す概略説明図である。
【図6】前記装置本体に組み込まれる水平搬送路の内部
構成を示す詳細説明図である。
【符号の説明】
10…放射線画像情報読取装置 16…撮影台 18…昇降機構 52…天板部 80…撮影部 82…読み取り
部 84…消去部 86…循環搬送
系 108…水平搬送路 112…スイッ
チバック搬送路 120…副走査搬送手段 122…レーザ
光照射手段 124、126…集光系 148、150
…清掃手段 200…支持板 202、204、206、208、210、212、2
14…ガイド板 216、220…ニップローラ対 242…ベルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蓄積性蛍光体シートに画像情報を記録しあ
    るいは該蓄積性蛍光体シートから画像情報を読み取る放
    射線画像情報処理装置において、 放射線画像情報の記録または読み取りを行う処理部に対
    してシートを搬送するための搬送系を有し、 前記搬送系は、蓄積性蛍光体シートの搬送時に前記蓄積
    性蛍光体シートを水平方向へと案内する案内部を備え、 前記案内部は、前記蓄積性蛍光体シートの搬送時に前記
    蓄積性蛍光体シートを交互に湾曲しながら搬送する案内
    機構を備えることを特徴とする放射線画像情報処理装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、前記搬送系
    は、所定間隔離間した一対の第1と第2ニップローラ対
    と、 前記第1と第2ニップローラ対間に設けられた第1ガイ
    ド部材と、 前記第2ニップローラ対の下流側に配設された第2ガイ
    ド部材とを有し、 前記第1と第2ガイド部材は、互いに異なる方向に湾曲
    することによって前記蓄積性蛍光体シートを水平方向に
    搬送する際に、前記蓄積性蛍光体シートを交互に異なる
    方向へと湾曲させながら搬送することを特徴とする放射
    線画像情報処理装置。
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