JP4077609B2 - シート搬送装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓄積性蛍光体シート等のシートを搬送するためのシート搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体等の被写体の放射線画像情報を一旦記録し、この放射線画像情報を写真フイルム等の写真感光材料等に再生し、あるいはCRT等に可視像として出力させるシステムが知られている。
【0003】
蓄積性蛍光体は、放射線(X線、α線、γ線、電子線、紫外線等)の照射によりこの放射線エネルギの一部を蓄積し、後に可視光等の励起光の照射によって、蓄積されたエネルギに応じて輝尽発光を示す蛍光体をいう。この蓄積性蛍光体は、取り扱いの容易性等から、通常、シート状である蓄積性蛍光体シートとして使用されている。
【0004】
上記システムでは、例えば、蓄積性蛍光体シートに被写体の放射線画像情報を記録する撮影部や、前記放射線画像情報が記録された前記蓄積性蛍光体シートに励起光を照射して前記放射線画像情報を光電的に読み取る読み取り部等からなる放射線画像情報読取装置が採用されている。
【0005】
そして、この放射線画像情報読取装置における、前記撮影部および前記読み取り部等の間で蓄積性蛍光体シートを搬送するための搬送系は、蓄積性蛍光体シートの非記録領域である両側部をニップしながら該蓄積性蛍光体シートを搬送するローラ対を備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の蓄積性蛍光体シートが、例えば、水平に横たわった姿勢で搬送される場合に、該蓄積性蛍光体シートには、その自重による撓みが生じることがある。このため、撓んだ蓄積性蛍光体シートの画像記録面が、ローラ対の軸等に接触してしまうおそれがある。
【0007】
このような接触を防ぐためには、ローラ対を構成するローラの径を大きくすることが考えられるが、この場合、装置全体が大型化してしまうという不都合がある。
【0008】
本発明はこの種の問題を解決するものであり、シートがローラ対の軸等に接触することを回避し、しかも、小型化が実現可能なシート搬送装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るシート搬送装置は、シートの側部をニップしながら該シートを搬送するローラ対を備え、前記ローラ対は、軸で連結された第1および第2の連結側ローラと、前記第1および第2の連結側ローラとそれぞれ対をなす、互いに独立した第1および第2の非連結側ローラとを有し、前記第1および第2の非連結側ローラは、前記シートが撓む側に配置される(請求項1記載の発明)。このため、シートがローラ対の軸等に接触することが回避される。
【0010】
この場合、前記第1および第2の非連結側ローラを、前記第1および第2の連結側ローラよりも下側に配置するようにしてもよい(請求項2記載の発明)。
【0011】
また、前記ローラ対は、前記第1の連結側ローラと前記第1の非連結側ローラ、および前記第2の連結側ローラと前記第2の非連結側ローラを連結するとともに、前記第1の連結側ローラと前記第1の非連結側ローラとの間、および前記第2の連結側ローラと前記第2の非連結側ローラとの間にニップ力を付与する弾性部材を有する(請求項3記載の発明)。
【0012】
さらに、前記第1および第2の非連結側ローラは支持部材に支持され、前記第1および第2の非連結側ローラの少なくとも一方に駆動装置からの駆動力が伝えられる(請求項4記載の発明)。
【0013】
さらにまた、前記第1の連結側ローラと前記第1の非連結側ローラ、および前記第2の連結側ローラと前記第2の非連結側ローラは、それぞれ、歯車で連結されている(請求項5記載の発明)。
【0014】
このため、第1および第2の非連結側ローラ、並びに第1および第2の連結側ローラは、互いに同期しながら回転することとなる。
【0015】
なお、前記シートが、放射線画像情報が記録される蓄積性蛍光体シートであってもよい(請求項6記載の発明)。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るシート搬送装置が組み込まれる放射線画像情報読取装置10の概略斜視説明図であり、図2は、前記放射線画像情報読取装置10の内部構成を示す概略説明図である。
【0017】
放射線画像情報読取装置10は、床面(設置面)12上に配置される装置本体14と、被写体、例えば、患者が、直接、臥位姿勢(横臥姿勢)で載置される撮影台16と、前記撮影台16を前記装置本体14に対して昇降させる昇降機構18とを備える。装置本体14は、昇降機構18を収容する第1本体部20と、この第1本体部20とは個別に構成される第2本体部22とを備えるとともに、前記第2本体部22にコントローラ24およびスイッチ部26が接続されている。
【0018】
図2および図3に示すように、昇降機構18は、第1本体部20の一端側(第2本体部22から離間する側)に支軸28a、28bを介して揺動自在に支持される第1揺動アーム30a、30bと、前記第1本体部20の他端側(第2本体部22に近接する側)に支軸32a、32bを介して揺動自在に支持される第2揺動アーム34a、34bとを備える。第1揺動アーム30a、30bと第2揺動アーム34a、34bの略中央部には、連結軸36a、36bが装着されるとともに、前記第1揺動アーム30a、30bおよび前記第2揺動アーム34a、34bの揺動先端部は、撮影台16を構成する昇降基台38の底部に係合されている。
【0019】
第1揺動アーム30a、30bには、支軸28a、28bに近接して油圧シリンダ40a、40bが装着されており、この油圧シリンダ40a、40bから延在するロッド42a、42bが、取り付け部材44a、44bを介して第2揺動アーム34a、34bの上端側に連結されている。油圧シリンダ40a、40bは、バルブおよびポンプを組み込んだ油圧ユニット46により制御される。
【0020】
昇降基台38と第1本体部20の上部には、防塵および遮光機能を有する蛇腹部材48が伸縮自在に固着される。図1に示すように、昇降基台38には、第1本体部20の短手方向(矢印X方向)および前記矢印X方向に直交する矢印Y方向(長手方向)に進退自在な天板部52が配設される。
【0021】
天板部52の矢印X方向両側部に沿って線状のタッチスイッチ54が固着される。このタッチスイッチ54は、天板部52をロックするための図示しないロック手段をON/OFF制御するものであり、前記タッチスイッチ54が押圧されている間、前記天板部52のロック作用が解除されている。天板部52には、タッチスイッチ54の外方に位置してカバー部材56が設けられている。
【0022】
図2に示すように、昇降基台38には、蓄積性蛍光体シートSに被写体の放射線画像情報を一旦記録する撮影部80が設けられる一方、装置本体14には、前記放射線画像情報が記録された前記蓄積性蛍光体シートSに励起光であるレーザ光Lを照射して前記放射線画像情報を光電的に読み取る読み取り部82と、読み取り後の前記蓄積性蛍光体シートSに残存する放射線画像情報を消去する消去部84と、放射線画像情報読取装置10内で、例えば、3枚の前記蓄積性蛍光体シートSを循環させる循環搬送系(シート搬送装置)86とが組み込まれる。
【0023】
図4に示すように、蓄積性蛍光体シートSは、両側部に設けられた耳部Sa、Sbのみを挟持されて循環搬送されるものであり、この蓄積性蛍光体シートSの裏面側には補強板88a、88bが固定されている。
【0024】
撮影部80は、図2に示すように、蓄積性蛍光体シートSを位置決めするための位置決め部材90と、この撮影部80に前記蓄積性蛍光体シートSを保持する支点92を介して揺動自在な押さえ板94とを備える。撮影部80の出入口近傍には、循環搬送系86を構成するローラ対100aが配置されており、このローラ対100aから所定間隔だけ離間してローラ対100bが設けられる。ローラ対100a、100bは、昇降基台38に支持されてこの昇降基台38と一体的に昇降する。
【0025】
第1本体部20内には、循環搬送系86を構成する複数のローラ対102a、102bが配置されるとともに、第2本体部22内に前記循環搬送系86とは独立した他の循環搬送系(シート搬送装置)を構成するローラ対104が配置される。ローラ対100a、100b、102および104は、蓄積性蛍光体シートSの耳部Sa、Sbのみを挟持して搬送するように構成されている。
【0026】
循環搬送系86は、撮影部80から鉛直方向に延在する鉛直搬送路106と、この鉛直搬送路106の下端から水平方向に延在してローラ対104に至る水平搬送路108と、このローラ対104により進行方向が180゜だけ変更された後、読み取り部82を通過して消去部84の先方まで延在する傾斜搬送路110と、この傾斜搬送路110の先端で進行方向を180゜だけ変更させた後、スイッチバックを行って鉛直搬送路106に連なるスイッチバック搬送路112とを備えている。スイッチバック搬送路112には、正逆回転可能なローラ対114が配置される。
【0027】
循環搬送系86には3枚の蓄積性蛍光体シートSが存在しており、この蓄積性蛍光体シートSの3つの待機位置として、撮影部80のセット位置である第1待機位置ST1と、水平搬送路108に配置される第2待機位置ST2と、消去部84に配置される第3待機位置ST3とが設けられる。
【0028】
読み取り部82は、第2本体部22内に設けられており、蓄積性蛍光体シートSを水平方向(矢印A方向)に副走査搬送する副走査搬送手段120と、副走査搬送されている前記蓄積性蛍光体シートSに励起光としてレーザ光Lを略鉛直方向に照射して主走査するレーザ光照射手段(励起光照射手段)122と、このレーザ光Lの照射によって前記蓄積性蛍光体シートSから生じる輝尽発光光を光電的に読み取る第1および第2集光系124、126とを備える。
【0029】
副走査搬送手段120は、互いに同期して回転駆動される第1および第2ローラ対128、130を備える。第1集光系124は、蓄積性蛍光体シートSの記録面上のレーザ光Lの照射位置に主走査線に沿って配置される第1光ガイド132aと、この第1光ガイド132aの上部に装着される第1フォトマルチプライヤ134aとを備える。第2集光系126は、蓄積性蛍光体シートSの裏面側に主走査線に沿って配置される第2光ガイド132bと、この第2光ガイド132bの端部に装着される第2フォトマルチプライヤ134bとを備える。
【0030】
消去部84は、蓄積性蛍光体シートSの記録面側に配置される第1消去ユニット140aと、前記蓄積性蛍光体シートSの裏面側に配置される第2消去ユニット140bとを備える。第1および第2消去ユニット140a、140b内には、それぞれ消去用光源142a、142bが配置されている。
【0031】
図2に示すように、第1本体部20と第2本体部22とは、床面12上にそれぞれ個別に設置されており、前記第2本体部22には、前記第1本体部20に対する蓄積性蛍光体シートSの入口144および出口146に対応して第1清掃手段148および第2清掃手段150が配置される。
【0032】
図1に示すように、コントローラ24は、複数のランプを有するランプ群160とディスプレイ162と切り替えキー付き撮影サイズ表示ランプ群163とが設けられた操作パネル164を備えている。図示しないコンソールの操作によって電源がONされる際や、撮影サイズが選択される際に、ランプ群160、163にこれらの情報が表示されるとともに、このコンソールで登録された患者のID番号や患者名、あるいは撮影メニュー等が、前記ディスプレイ162に表示される。
【0033】
スイッチ部26は、撮影台16を構成する天板部52を水平方向に移動させるためのロック解除用の第1フットスイッチ170と、前記撮影台16を下降させるための下降用の第2フットスイッチ172と、前記撮影台16を上昇させるための上昇用の第3フットスイッチ174と、前記撮影台16の昇降動作を強制的に停止させるための緊急停止用の第4フットスイッチ176とを備える。天板部52の上方には、X線照射手段182が配置されている。
【0034】
図5は、循環搬送系86を構成するローラ対102bや、他の循環搬送系を構成するローラ対104等(以下、単に、ローラ対102b等と記す)を示している。この場合、ローラ対102b等は、図2中のローラ対100a、100b、ローラ対104等のうち、循環搬送系86の鉛直搬送路106に含まれるもの等を除いたものである。すなわち、ローラ対102b等は、蓄積性蛍光体シートSが、その自重によって撓みが生じるような姿勢(例えば、ほぼ水平に横たわった姿勢)で搬送されるような位置に設けられたものである。
【0035】
ローラ対102b等は、図5中、上側に配置された上側ローラ200と、下側に配置された下側ローラ202とを備えている。
【0036】
上側ローラ200は、軸204で連結されて一体的に回転する第1および第2の連結側ローラ206a、206bを備えている。一方、下側ローラ202は、前記第1および第2の連結側ローラ206a、206bとそれぞれ対をなすとともに、互いに独立に構成された第1および第2の非連結側ローラ208a、208bを備えている。
【0037】
図6は、下側ローラ202の、特に、第1の非連結側ローラ208a側を示す分解斜視説明図である。
【0038】
図5および図6に示すように、下側ローラ202は、第1および第2の非連結側ローラ208a、208bをそれぞれ支持する片持ち軸ユニット212a、212bを備えている。
【0039】
図7は、片持ち軸ユニット212a、212bの分解斜視説明図である。片持ち軸ユニット212a、212bは、軸受部材214と、該軸受部材214を貫通するように形成されたベアリング装着孔216の両端部にそれぞれ同軸状に装着されるベアリング218a、218bと、これらベアリング218a、218bに回転自在に支持される軸222とを備えている。
【0040】
軸222の略中央部分には、該軸222の円周面に沿って、止め部材装着溝226が形成されている。また、軸222の一端部側には、拡径部232が形成されており、さらに、この拡径部232の一端部側には、止め部材装着溝236が形成されている。また、軸222の他端部側には、止め部材取付穴238が形成されている。
【0041】
この場合、図6および図7に示すように、軸受部材214に取り付けられたベアリング218a、218bに軸222を挿入し、かつ、止め部材装着溝226にねじ部材242等を用いて止め部材244を取り付けることによって、止め部材244と拡径部232の他端面との間に軸受部材214およびベアリング218a、218bが挟まれることとなる。すなわち、軸222は、軸線方向に沿った変位が規制された状態で、ベアリング218a、218bを介して、軸受部材214に回転自在に支持される。なお、ベアリング218a、218bと、止め部材244および拡径部232との間には、それぞれ、ワッシャ246a、246bが介在している。
【0042】
図6に示すように、軸222の拡径部232における、止め部材装着溝236よりも中央部側の部分には、第1および第2の非連結側ローラ208a、208bが装着される(図6中では、第1の非連結側ローラ208aのみを示す)。そして、これら第1および第2の非連結側ローラ208a、208bは、止め部材装着溝236に装着された止め部材248によって、軸線方向に沿った変位が規制される。
【0043】
一方、軸222の他端側には、平歯車等の歯車250が装着されるとともに、該歯車250の外側にプーリ252が装着される。さらに、軸222の他端側におけるプーリ252の外側には、歯車250およびプーリ252の脱落を防止するための止め部材254が装着される。この止め部材254は、止め部材取付穴238にねじ込まれたねじ部材256によって軸222に固定されている。
【0044】
この場合、図5に示す第1および第2の非連結側ローラ208a、208bと歯車250(第1の非連結側ローラ208a側においては、プーリ252も含む)は、それぞれ、軸222と一体的に回転する。
【0045】
なお、図5の例では、第2の非連結側ローラ208b側の片持ち軸ユニット212bにはプーリ252は設けられていないが、片持ち軸ユニット212a、212bの両方にそれぞれプーリ252を設けるようにしてもよい。
【0046】
図6に示すように、軸受部材214には、複数のねじ取付孔262が形成されており、軸受部材214は、これらねじ取付孔262に取り付けられるねじ部材264によって、支持部材268に固定される。
【0047】
図5に示すように、上側ローラ200の軸204の両端部における、第1および第2の連結側ローラ206a、206bの外側には、平歯車等の歯車272a、272bがそれぞれ取り付けられている。この場合、歯車272a、272bは、軸204、並びに第1および第2の連結側ローラ206a、206bと一体的に回転する。
【0048】
また、軸204の両端部における、第1の連結側ローラ206aと歯車272aとの間、および第2の連結側ローラ206bと歯車272bとの間には、ばね受部材274a、274bがそれぞれ配されている。このばね受部材274a、274bには、図示しないばね受溝が形成されている。この場合、軸204は、これらばね受部材274a、274bに対して回転自在である。
【0049】
なお、第1および第2の連結側ローラ206a、206b、歯車272a、272b、並びにばね受部材274a、274bは、これらを挟むように軸204の両端部にそれぞれ装着された止め部材276a、276bによって、軸線方向に沿った変位が規制されている。
【0050】
図6に示すように、軸受部材214には、ばね受溝278が形成されている。そして、図5および図6に示すように、この軸受部材214のばね受溝278と、前記ばね受部材274a、274bの図示しないばね受溝に沿うように、これらばね受部材274a、274bおよび軸受部材214に跨ってばね部材(弾性部材)280がそれぞれ装着される。そして、図5に示すように、このばね部材280に生じる弾性力によって、第1の連結側ローラ206aと第1の非連結側ローラ208a、および第2の連結側ローラ206bと第2の非連結側ローラ208bが、それぞれ互いに接するように連結される。
【0051】
このとき、ばね部材280の弾性力によって、第1の連結側ローラ206aと第1の非連結側ローラ208aとの間、および第2の連結側ローラ206bと第2の非連結側ローラ208bとの間に、それぞれニップ力が加わり、このニップ力によって、蓄積性蛍光体シートSの耳部Sa、Sbがニップされる。
【0052】
また、第1および第2の非連結側ローラ208a、208bのそれぞれ近傍に設けられた歯車250と、第1および第2の連結側ローラ206a、206bのそれぞれ近傍に設けられた歯車272a、272bとがそれぞれ噛み合うことによって、第1および第2の非連結側ローラ208a、208bと、第1および第2の連結側ローラ206a、206bが、それぞれ同期して回転する。
【0053】
すなわち、図示しない動力装置からの回転力が、タイミングベルト282等を介してプーリ252に伝わると、このプーリ252の回転に伴って、第1および第2の非連結側ローラ208a、208b、並びに第1および第2の連結側ローラ206a、206bが回転することとなる。
【0054】
そして、蓄積性蛍光体シートSは、第1の連結側ローラ206aと第1の非連結側ローラ208aとの間、および第2の連結側ローラ206bと第2の非連結側ローラ208bとの間にニップされながら搬送される。
【0055】
このとき、図8に示すように、蓄積性蛍光体シートSに、その自重による撓みが生じた場合でも、該蓄積性蛍光体シートSが撓む側に配された第1および第2の非連結側ローラ208a、208bの間には軸がないため、蓄積性蛍光体シートSの湾曲した凸側の部分、すなわち、蓄積性蛍光体シートSの画像記録面は、下側ローラ202に接触することがない。
【0056】
このように構成される放射線画像情報読取装置10の動作について、以下に説明する。
【0057】
まず、患者のID番号や氏名等のID情報を記録したIDカードが作成され、このIDカードが図示しないコンソールで読み取られる。このコンソールでは、患者の胸部や腹部等の撮影部位および撮影メニューの選択が行われる。さらに、必要に応じて撮影サイズの選択が行われ、次いで、被写体である患者を撮影台16上に載置させる。
【0058】
その際、患者の状態、身長の大小、あるいは車椅子やストレッチャー等の搬送形態によって撮影台16の高さ位置(矢印Z方向)の調整が行われる。具体的には、操作者が第2フットスイッチ172を踏むことにより、昇降機構18を構成する油圧ユニット46を介して油圧シリンダ40a、40bが駆動される(図3参照)。このため、油圧シリンダ40a、40bのロッド42a、42bが内方に移動し、このロッド42a、42bに取り付け部材44a、44bを介して連結されている第2揺動アーム34a、34bが、支軸32a、32bを支点にして下方向に揺動する。
【0059】
第2揺動アーム34a、34bには、連結軸36a、36bを介して第1揺動アーム30a、30bが連結されており、前記第2揺動アーム34a、34bが下方向に揺動する際に、前記第1揺動アーム30a、30bが支軸28a、28bを支点に下方向に揺動する。これにより、昇降基台38が下方向に移動して撮影台16が下降する。
【0060】
一方、操作者が第3フットスイッチ174を踏むと、油圧ユニット46を介して油圧シリンダ40a、40bが上記とは逆方向に駆動される。このため、第1揺動アーム30a、30bおよび第2揺動アーム34a、34bに支持されている昇降基台38が上方に移動し、撮影台16が上昇する。
【0061】
このように、撮影台16は、患者が天板部52上に乗り易いように高さ位置が調整される。そして、患者が天板部52上に臥位姿勢(横臥姿勢)で横たわった状態で、操作者は、第2フットスイッチ172または第3フットスイッチ174を選択的に操作し、天板部52の高さを作業し易い高さ位置に調整する。さらに、操作者は、第1フットスイッチ170を操作し、あるいは、天板部52に設けられているタッチスイッチ54をONし続けることにより、前記天板部52のロックが解除される。
【0062】
そこで、例えば、操作者がタッチスイッチ54を押し続けた状態で天板部52を前後左右(矢印X方向および矢印Y方向)にスライドさせ、患者の撮影部位がX線照射手段182による照射枠に入るように前記患者の位置を調整する。そして、患者の撮影部位の位置決めが行われた後、タッチスイッチ54から手を離すことにより、天板部52が移動不能にロックされる。
【0063】
次に、X線照射手段182が駆動され、患者の放射線画像情報が撮影部80に配置されている蓄積性蛍光体シートSに記録(撮影)される。その際、他の蓄積性蛍光体シートSは、第2および第3待機位置ST2、ST3に配置されている。
【0064】
撮影処理後の蓄積性蛍光体シートSは、循環搬送系86を構成するローラ対100aの回転作用下に、耳部Sa、Sbが挟持されて撮影部80から取り出され、ローラ対100b、102に挟持されて鉛直搬送路106から水平搬送路108に受け渡される(図4参照)。さらに、蓄積性蛍光体シートSは、複数のローラ対102a、102bの回転作用下に第1本体部20から第2本体部22に搬送され、ローラ対104を通って上方に180゜だけ搬送方向が変更された後、読み取り部82を構成する副走査搬送手段120に送られる。
【0065】
副走査搬送手段120では、図示しないモータの駆動作用下に、第1および第2ローラ対128、130が同期して回転駆動され、蓄積性蛍光体シートSは、この第1および第2ローラ対128、130に耳部Sa、Sbを挟持されて矢印A方向に副走査搬送される。その際、レーザ光照射手段122からレーザ光Lが導出され、蓄積性蛍光体シートSの記録面に照射されて主走査が行われる。
【0066】
これにより、蓄積性蛍光体シートSの記録面側から発せられる輝尽発光光が第1集光系124により光電的に読み取られるとともに、透明なベース面を透過して前記蓄積性蛍光体シートSの裏面側から発せられる輝尽発光光が第2集光系126により光電的に読み取られる。
【0067】
読み取り処理後の蓄積性蛍光体シートSは、第2本体部22から第1本体部20側に搬送され、傾斜搬送路110に沿って消去部84側に送られる。この消去部84では、第1および第2消去ユニット140a、140bを構成する消去用光源142a、142bを介して蓄積性蛍光体シートSの両面に消去光が照射され、前記蓄積性蛍光体シートSに残存する放射線画像情報の消去処理が迅速に行われる。
【0068】
消去処理後の蓄積性蛍光体シートSは、傾斜搬送路110から下方向に略180゜だけ搬送方向を変更してスイッチバック搬送路112に送られる。このスイッチバック搬送路112を構成するローラ対114が逆回転されることにより、蓄積性蛍光体シートSは、前記スイッチバック搬送路112から鉛直搬送路106に受け渡され、ローラ対100a、100bを介して撮影部80に再度配置される。
【0069】
この場合、本発明の第1の実施形態に係る循環搬送系86においては、ローラ対102b等の下側ローラ202には、第1および第2の非連結側ローラ208a、208bを連結するための軸は設けられていない。このため、ローラ対102b等によって搬送される蓄積性蛍光体シートSに、その自重による撓みが生じた場合でも、蓄積性蛍光体シートSの湾曲した凸側の部分は下側ローラ202には接触しない。すなわち、蓄積性蛍光体シートSの画像記録面とローラ対102b等との接触が確実に回避される。
【0070】
また、蓄積性蛍光体シートSの画像記録面との接触を防ぐために、第1および第2の連結側ローラ206a、206bや、第1および第2の非連結側ローラ208a、208bの径を大きくとる必要がないため、ローラ対102b等の小型化も実現される。
【0071】
図9は、本発明の第2の実施形態に係る循環搬送系(シート搬送装置)300を構成する下側ローラ302の第1の非連結側ローラ308a側を示す分解斜視説明図であり、図10は、片持ち軸ユニット312a、312bの分解斜視説明図である。なお、第1の実施形態に係る循環搬送系86と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0072】
片持ち軸ユニット312a、312bを構成する軸322は、一方の軸端から止め部材装着溝226の近傍にわたって平坦面324を設けるとともに、前記一方の軸端側には、止め部材装着溝326が形成されている。第1の非連結側ローラ308aには、止め部材を構成する円筒部328が一体的に設けられている。この円筒部328にねじ込まれるねじ部材330が、軸322の止め部材装着溝326に係合することにより、第1の非連結側ローラ308aが前記軸322に固定される。
【0073】
軸322に装着される歯車350は、中央部に前記軸322を挿通させるための孔部354と、止め部材244を嵌合するための穴部356とを設ける。この穴部356は、止め部材244の形状に対応して略D形状に設定されており、歯車350が軸322に対して回り止めされた状態で装着可能である。プーリ352は、軸322を嵌合するために略D形状に設定された孔部358を設けており、前記軸322に対して回り止めされている。軸322の平坦面324側に歯車350およびプーリ352が装着された後、止め部材装着溝326にスナップリング(図示せず)が取り付けられる。
【0074】
このように構成される第2の実施形態では、第1の実施形態と同様の効果が得られる他、特に部品点数が有効に削減されて作業性の向上を図ることができるとともに、経済的であるという利点がある。
【0075】
なお、第1および第2の実施形態では、蓄積性蛍光体シートSが装置本体14内で循環されるビルトイン方式の放射線画像情報読取装置10を用いて説明したが、これに限定されるものではなく、この蓄積性蛍光体シートSがカセッテやマガジン等を介して装填されるタイプの放射線画像情報読取装置にも適応することができる。
【0076】
【発明の効果】
本発明に係るシート搬送装置が有するローラ対は、軸で連結された第1および第2の連結側ローラと、それぞれ独立した第1および第2の非連結側ローラとを備えている。すなわち、第1および第2の非連結側ローラの間には、軸が設けられていない。このため、ローラ対によってシートが搬送される際に、該シートに撓みが生じている場合でも、該シートの画像記録面がローラ対の軸等に接触することを回避することができる。しかも、第1および第2の連結側ローラや、第1および第2の非連結側ローラの径を大きくとる必要がないため、ローラ対の小型化も実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るシート搬送装置が組み込まれる放射線画像情報読取装置の概略斜視説明図である。
【図2】前記放射線画像情報読取装置の内部構成を示す概略説明図である。
【図3】前記放射線画像情報読取装置を構成する装置本体と撮影台の内部構成を示す斜視説明図である。
【図4】蓄積性蛍光体シートの斜視説明図である。
【図5】循環搬送系を構成するローラ対の概略斜視説明図である。
【図6】前記ローラ対の下側ローラの概略分解斜視説明図である。
【図7】前記下側ローラの片持ち軸ユニットの概略分解斜視説明図である。
【図8】前記ローラ対によって蓄積性蛍光体シートが搬送される際に該蓄積性蛍光体シートに撓みが生じた状態を示す概略正面説明図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る循環搬送系を構成する下側ローラの第1の非連結側ローラ側を示す分解斜視説明図である。
【図10】片持ち軸ユニットの分解斜視説明図である。
【符号の説明】
10…放射線画像情報読取装置 86、300…循環搬送系
102a、102b、104…ローラ対
200…上側ローラ 202、302…下側ローラ
204、222、322…軸 206a、206b…連結側ローラ
208a、208b、308a…非連結側ローラ
212a、212b、312a、312b…片持ち軸ユニット
214…軸受部材 218a、218b…ベアリング
250、272a、272b、350…歯車
252、352…プーリ 280…ばね部材
282…タイミングベルト S…蓄積性蛍光体シート

Claims (6)

  1. シートの側部をニップしながら該シートを搬送するローラ対を備え、
    前記ローラ対は、
    軸で連結された第1および第2の連結側ローラと、
    前記第1および第2の連結側ローラとそれぞれ対をなす、互いに独立した第1および第2の非連結側ローラとを有し、
    前記第1および第2の非連結側ローラは、前記シートが撓む側に配置される
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 請求項1記載のシート搬送装置において、
    前記第1および第2の非連結側ローラは、前記第1および第2の連結側ローラよりも下側に配置される
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  3. 請求項1または2記載のシート搬送装置において、
    前記ローラ対は、前記第1の連結側ローラと前記第1の非連結側ローラ、および前記第2の連結側ローラと前記第2の非連結側ローラを連結するとともに、前記第1の連結側ローラと前記第1の非連結側ローラとの間、および前記第2の連結側ローラと前記第2の非連結側ローラとの間にニップ力を付与する弾性部材を有する
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート搬送装置において、
    前記第1および第2の非連結側ローラは支持部材に支持され、
    前記第1および第2の非連結側ローラの少なくとも一方に駆動装置からの駆動力が伝えられる
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のシート搬送装置において、
    前記第1の連結側ローラと前記第1の非連結側ローラ、および前記第2の連結側ローラと前記第2の非連結側ローラは、それぞれ、歯車で連結されている
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート搬送装置において、
    前記シートは、放射線画像情報が記録される蓄積性蛍光体シートである
    ことを特徴とするシート搬送装置。
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