JP2001272559A - 光導波路素子および半導体レーザ装置 - Google Patents

光導波路素子および半導体レーザ装置

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JP2001272559A
JP2001272559A JP2000085973A JP2000085973A JP2001272559A JP 2001272559 A JP2001272559 A JP 2001272559A JP 2000085973 A JP2000085973 A JP 2000085973A JP 2000085973 A JP2000085973 A JP 2000085973A JP 2001272559 A JP2001272559 A JP 2001272559A
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optical waveguide
semiconductor laser
core
cladding layer
waveguide device
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Toshiaki Kuniyasu
利明 国安
Toshiaki Fukunaga
敏明 福永
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体レーザと直接結合される光導波路素子
において、光導波路への光閉じ込めを十分に高くし、直
接結合された半導体レーザと光導波路とのモードマッチ
ングを良好にする。 【解決手段】 Siまたは石英からなる基板10上に光導
波路が形成されてなり、この光導波路の端面に半導体レ
ーザが直接結合される光導波路素子20において、光導波
路のコア13を屈折率1.75〜2.7の材料から形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光導波路素子に関
し、さらに詳しくは、半導体レーザと直接結合して用い
られる光導波路素子に関するものである。
【0002】また本発明は、このような光導波路素子と
半導体レーザとが直接結合されてなる半導体レーザ装置
に関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来より、Siまたは石英からなる基板
上に光導波路が形成されてなる光導波路素子が種々提供
されている。このような光導波路素子に光を入射させる
光源としては、半導体レーザが用いられる場合も多く、
その場合は特開平10−161165号や同10−25
4001号に示されるように、半導体レーザを光導波路
素子の端面に直接結合させることが広くなされている。
【0004】他方、例えば上記特開平10−25400
1号に示されるように、半導体レーザの発振波長を所定
値に選択、ロックするための手法の1つとして、いわゆ
る光フィードバックが知られている。この光フィードバ
ックは、半導体レーザから発せられたレーザ光をグレー
ティング素子や狭帯域バンドパスフィルタ等の波長選択
素子を介して半導体レーザに再入射させ、選択された波
長で半導体レーザを発振させる技術である。
【0005】この光フィードバックを行なうための上記
グレーティング素子としては、バルク型のグレーティン
グやファイバーグレーティングが用いられることが多い
が、前述したような光導波路素子において光導波路に沿
ってグレーティングを形成してなるものを用いることも
できる。すなわち、そのような構成の光導波路素子にお
いては、光導波路を伝搬する導波光のうちグレーティン
グ周期から定まる特定波長の光のみがグレーティングで
回折するので、例えばこのグレーティングで反射回折し
た光が半導体レーザに戻るようにしておけば、半導体レ
ーザの発振波長を所定値に選択、ロックすることが可能
となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の光導波路素
子に半導体レーザを直接結合させてその発振波長を選
択、ロックする場合、半導体レーザと光導波路とのモー
ドマッチング(つまり光導波路における導波光の電界分
布と、半導体レーザの光導波路入射側端面における光強
度分布との整合性)が良好でないと損失が大きくなり、
半導体レーザにフィードバックされる光量が低減して高
出力化することが困難になる。
【0007】特開平9−80247号には、石英系基板
上に形成した光導波路における光閉じ込めを強くして、
半導体レーザとのモードマッチングを良好にするように
した光導波路素子が示されている。この光導波路素子
は、光導波路のコア部分に比較的容易に高屈折率が得ら
れるSiOxNyHzを用い、その周囲にフッ素を添加し
たSiOからなるクラッド層を設け、さらにその周
囲にSiOからなるクラッド層を設けてなるもので
ある。
【0008】しかし上記構成の光導波路素子において
も、コアとその周囲のクラッドとの間の比屈折率差Δn
は2.5%程度で、まだ光閉じ込めが十分とは言えず、そ
のため、そこに半導体レーザを直接結合した場合、半導
体レーザと光導波路とのモードマッチングが良好ではな
いという問題が認められる。したがって、この光導波路
素子を光フィードバックに利用しても、半導体レーザを
高出力化することは困難である。
【0009】本発明は上記の事情に鑑みて、光導波路へ
の光閉じ込めが十分に高く、直接結合された半導体レー
ザと光導波路とのモードマッチングが良好になされ得る
光導波路素子を提供することを目的とする。
【0010】また本発明は、前述のグレーティングを備
えて半導体レーザに光フィードバックをかける光導波路
素子において、上記のモードマッチングを良好にし、そ
れによりフィードバック光量を十分に確保して、半導体
レーザの高出力化を実現することを目的とする。
【0011】さらに本発明は、上述のような光導波路素
子と半導体レーザとが直接結合されてなる半導体レーザ
装置において、高出力化を実現することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による光導波路素
子は、前述したように例えばSiや石英からなる基板上
に光導波路が形成されてなり、この光導波路の端面に半
導体レーザが直接結合される光導波路素子において、光
導波路のコアが屈折率1.75〜2.7の材料から形成
されていることを特徴とするものである。
【0013】なおこの本発明の光導波路素子において、
屈折率が1.75〜2.7のコア材料としては、例えば
Si 、Ta 、HfO 、TiO およ
びZrO のうちのいずれかを適用することができ
る。
【0014】また本発明の光導波路素子においては、コ
アと、その外側に形成されたコアよりも低屈折率の第1
クラッドとの間に、該第1クラッドの屈折率とコアの屈
折率との間の屈折率を有する第2クラッドが形成される
ことが望ましい。
【0015】その場合、第1クラッドの屈折率は1.4
〜1.47の範囲にあり、第2クラッドの屈折率は1.
48〜1.52の範囲にあることが好ましい。そのよう
な第1クラッドの材料としては、例えばSiOまたは
SiO・GeOが適用可能であり、一方第2クラッ
ドの材料としては、酸窒化ケイ素、SiO・GeO
またはSiOが適用可能である。
【0016】また、上記のように第1クラッドと第2ク
ラッドとが形成される場合は、コアとなる層の上下にそ
れぞれ上部第2クラッド層、下部第2クラッド層が形成
され、これらの3層の周囲に第1クラッドが配されてい
ることが望ましい。
【0017】また、基板の上に第1クラッドの一部とな
る下部第1クラッド層が形成され、この下部第1クラッ
ド層の上に、それよりも狭い幅にて下部第2クラッド
層、コアとなる層および上部第2クラッド層の3層がこ
の順に形成され、これら3層の周囲を取り囲む状態にし
て、下部第1クラッド層の上に上部第1クラッド層が形
成されてもよい。
【0018】他方、本発明の光導波路素子におけるコア
の幅は、半導体レーザの発振幅と略等しい大きさとされ
るのが好ましい。
【0019】また光導波路の端面には、反射防止コート
が形成されるのが好ましい。
【0020】また本発明の光導波路素子において、光導
波路における導波光の電界分布は、半導体レーザの光導
波路入射側端面における光強度分布の光強度分布と略等
しいことが望ましい。
【0021】さらに本発明の光導波路素子は、コアまた
は第2クラッドに半導体レーザの発振波長を選択するグ
レーティングが形成された構成とするのが望ましい。
【0022】他方、本発明による半導体レーザ装置は、
上述のようにコアまたは第2クラッドに半導体レーザの
発振波長を選択するグレーティングが形成された本発明
の光導波路素子を用いた半導体レーザ装置であって、半
導体レーザから発せられた後、前記グレーティングで波
長選択された光が該半導体レーザにフィードバックされ
る構成を有することを特徴とするものである。
【0023】なおこの半導体レーザ装置において、半導
体レーザは、光波長変換素子に入射させる基本波を発す
る光源として用いられたものであることが望ましい。
【0024】
【発明の効果】本発明による光導波路素子は、光導波路
のコアが屈折率1.75〜2.7と著しく高い材料から
形成されていることにより、Δn≒(コアの屈折率−ク
ラッドの屈折率)/コアの屈折率で定義されるコアとク
ラッドとの間の比屈折率差Δnを、前述した特開平9−
80247号に示された2.5%の10倍程度まで高くす
ることも可能である。それにより本発明の光導波路素子
は、光導波路における光閉じ込めが著しく強くて、直接
結合された半導体レーザと光導波路とのモードマッチン
グが良好になされ得るものとなる。
【0025】そして本発明の光導波路素子のうち、特に
コアに半導体レーザの発振波長を選択するグレーティン
グを形成して、このグレーティングで波長選択された光
が半導体レーザにフィードバックされる構成としたもの
においては、上記の通りモードマッチングが良好になさ
れることにより、フィードバック光量が十分に確保され
て、半導体レーザの高出力化を実現可能となる。
【0026】以上の効果は、クラッドを第1クラッドと
第2クラッドとから構成したとき、第2クラッドに同様
のグレーティングを形成して光フィードバックを行なう
ように構成した光導波路素子においても、同様に得られ
るものである。
【0027】したがって、上述のようにコアまたは第2
クラッドに半導体レーザの発振波長を選択するグレーテ
ィングが形成された光導波路素子を用いた本発明の半導
体レーザ装置は、フィードバック光量が十分に確保され
て、高出力化を達成できるものとなる。
【0028】また本発明の光導波路素子において、光導
波路における導波光の電界分布が、半導体レーザの光導
波路入射端面における光強度分布と略等しくなっていれ
ば、半導体レーザと光導波路とのモードマッチングが最
大限良好になされるようになる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1および図2はそれぞれ、本発
明の第1の実施形態による光導波路素子の立断面形状お
よび側断面形状を示すものである。これらの図を参照し
て、本実施形態の光導波路素子をその作製方法とともに
説明する。
【0030】まずSi基板10の上に、TEOS(テトラ
エトキシシラン)とO によるプラズマCVD法によ
り、屈折率1.45のSiO下部第1クラッド層11を
3μm厚に形成し、同様にSiH,NO、NH
およびN ガスを用いてプラズマCVD法により、屈
折率1.48のSiON下部第2クラッド層12を50nm
厚に形成する。さらにSiH,NH、Heガスを
用いてプラズマCVD法により屈折率1.9のSi
コア層13を120nm厚に形成し、その上にSiH ,N
O,Ge(OC(ゲルマニウムテトラエト
キシド)ガスを用いてプラズマCVD法により屈折率
1.48のSiO・GeO上部第2クラッド層14を
110nm厚に形成する。
【0031】その上に、後述する発振波長1.06μmの半
導体レーザの縦モードを選択するグレーティングを形成
するために、厚さ100nm程度の薄膜レジストを形成
し、He・Cdレーザ光源を用いた干渉露光法により周
期Λ=λ/2neff のグレーティングパターンを形
成し、CHF ガスを用いたドライエッチングにより
深さ60nmのグレーティング16を形成する。なお上記n
eff は石英光導波路を導波する光の等価屈折率、λ
は導波光の波長である。
【0032】次にOプラズマアッシングによってレジ
ストを剥離した後、フォトリソ法により3μm幅のレジ
ストマスクを形成し、次いで、CHF ガスを用いた
ドライエッチングによりSiON下部第2クラッド層1
2、Siコア層13およびSiO・GeO上部
第2クラッド層14を同時にエッチングし、コアと第2ク
ラッド層部分からなる光導波路を作製する。
【0033】次に上記レジストマスクをOプラズマア
ッシングによって除去した後、屈折率1.45のSiO
上部第1クラッド層15をTEOSとO によるプラ
ズマCVD法により3μm厚に積層する。以上の各層が
形成された基板をダイシング装置によって長さ5mmの
バーに切断し、そのバーの両端面を精密鏡面研磨し、そ
れら両端面に反射率0.1%程度のARコート17,18を蒸
着法によって形成する。さらにダイシング装置によって
バーをチップ状に切断すると、本実施形態の光導波路素
子20が完成する。
【0034】この光導波路素子20は、図3に示すように
Cuマウント21上に実装され、同じくCuマウント22上
に実装された発振波長1.06μmの単一モード半導体レー
ザ23と直接結合される。この直接結合は、光導波路素子
20のコア層13の端面と半導体レーザ23のストライプ24の
後端面(図中の右端面)とが密接、あるいは微小距離を
おいて近接する状態にして、Cuマウント21とCuマウ
ント22とを互いに固定することによってなされる。
【0035】半導体レーザ23のストライプ24の前端面か
らは使用光としてのレーザ光25が出射し、一方その後端
面からは、いわゆる後方出射光25Rが出射する。この後
方出射光25Rは光導波路素子20のSiコア層13に
入射し、そこを導波モードで伝搬する。このときグレー
ティング16において、グレーティング周期ΛとΛ=λ/
2neff の関係を満たす特定波長λの光のみが選択
的に反射回折し、その回折した後方出射光25Rが半導体
レーザ23にフィードバックされる。この光フィードバッ
クがなされることにより半導体レーザ23の発振波長は、
上記の選択された波長λにロックされる。
【0036】図4は、本実施形態の光導波路素子20と半
導体レーザ23とのモードマッチング状態を示すものであ
る。図中実線の曲線aが、光導波路素子20の光導波路に
おける導波光の電界分布(光強度分布)を示し、破線の
曲線bが半導体レーザ23の後方端面における光強度分布
を示している。また比較のために、前述の特開平9−8
0247号に示された従来の光導波路における導波光の
電界分布を、図中一点鎖線の曲線cで示してある。なお
この図4の横軸は、光導波路の上下方向(層厚方向)の
中心位置からの距離を示している。
【0037】図示の通り本実施形態の光導波路素子20の
光導波路は、上記従来の光導波路と比べると光閉じ込め
が著しく強く、そこでの導波光の電界分布は、半導体レ
ーザ23の後方端面における光強度分布と略等しい状態と
なっている。このように極めて良好なモードマッチング
が実現されていることにより、半導体レーザ23へのフィ
ードバック光量が十分に確保されて、該半導体レーザ23
の高出力化が達成される。
【0038】図5は、以上説明した光導波路素子20の別
の使用形態を示すものである。なおこの図5において、
図3中の要素と同等の要素には同番号を付し、それらに
ついての説明は特に必要のない限り省略する。
【0039】本例では、半導体レーザ23の前端面側が導
波路型の光波長変換素子30に直接結合されている。この
光波長変換素子30は一例として、非線形光学材料であ
る、MgOがドープされたLiNbO基板28にチャン
ネル光導波路29が形成され、そしてこのチャンネル光導
波路29に沿って周期ドメイン反転構造31が形成されてな
るものである。
【0040】なお上記光波長変換素子30は半導体レーザ
23とともに共通のCuマウント22に固定され、このCu
マウント22はペルチェ素子35の上に固定されている。そ
してこのペルチェ素子35により、光波長変換素子30およ
び半導体レーザ23が所定の温度に温度調節される。
【0041】半導体レーザ23の前端面から出射した波長
1.06μmのレーザ光25は光波長変換素子30の光導波路29
に入射し、そこを伝搬する際に波長が1/2=0.53μm
の第2高調波26に変換される。このとき、周期ドメイン
反転構造31によって位相整合(疑似位相整合)が取られ
る。得られた第2高調波26は光波長変換素子30から出射
し、ビームスプリッタ32を透過した第2高調波26が所定
の用途に使用される。
【0042】ビームスプリッタ32で反射した一部の第2
高調波26は光検出器33に検出され、この光検出器33が出
力する光検出信号SはAPC(Automatic Power Contro
l)回路34に入力される。APC回路34は入力された光
検出信号Sに基づいて半導体レーザ23の駆動電流Dを制
御し、それにより、第2高調波26の光強度が一定化され
る。
【0043】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図6および図7はそれぞれ、本発明の第2の
実施形態による光導波路素子の立断面形状および側断面
形状を示すものである。これらの図を参照して、本実施
形態の光導波路素子をその作製方法とともに説明する。
【0044】まずSi基板40の上に、TEOS(テトラ
エトキシシラン)とO によるプラズマCVD法によ
り、屈折率1.45のSiO下部第1クラッド層41を
1μm厚に形成し、同様にSiH,NO、NH
およびN ガスを用いてプラズマCVD法により、屈
折率1.48のSiON下部第2クラッド層42を50nm
厚に形成する。さらにSiH,NH、Heガスを
用いてプラズマCVD法により屈折率1.9のSi
コア層43を130nm厚に形成する。
【0045】そしてこのSiコア層43の上に、発
振波長1.06μmの半導体レーザの縦モードを選択するグ
レーティングを形成するために、厚さ100nm程度の薄
膜レジストを形成し、He・Cdレーザ光源を用いた干
渉露光法により周期Λ=λ/2neff のグレーティ
ングパターンを形成し、CHF ガスを用いたドライ
エッチングにより深さ20nmのグレーティング46を形成
する。
【0046】次にOプラズマアッシングによってレジ
ストを剥離した後、その上にSiH ,NO,N
スを用いてプラズマCVD法により屈折率1.48のS
iON上部第2クラッド層44を50nm厚に形成する。
【0047】次にフォトリソ法により3μm幅のレジス
トマスクを形成し、次いでCHFガスを用いたドライ
エッチングによりSiON下部第2クラッド層42、Si
コア層43およびSiON上部第2クラッド層44を
同時にエッチングし、コアと第2クラッド層部分からな
る光導波路を作製する。
【0048】次に上記レジストマスクをOプラズマア
ッシングによって除去した後、屈折率1.45のSiO
上部第1クラッド層45をTEOSとO によるプラ
ズマCVD法により3μm厚に積層し、アッパークラッ
ド層を形成する。以上の各層が形成された基板をダイシ
ング装置によって長さ5mmのバーに切断し、そのバー
の両端面を精密鏡面研磨し、それら両端面に反射率0.1
%程度のARコート47,48を蒸着法によって形成する。
さらにダイシング装置によってバーをチップ状に切断す
ると、本実施形態の光導波路素子50が完成する。
【0049】この光導波路素子50も、第1の実施形態の
光導波路素子20と同様、図3や図5に示すような形態で
使用することができる。そしてその際にも、第1の実施
形態の場合と同様の効果を得ることができる。
【0050】なお基板としては、上記の各実施形態で用
いたSi基板以外に、石英基板を用いることもできる。
また、Siあるいは石英にP,B等のドーパントが添加
されたものからなる基板を用いることもできる。
【0051】さらに、光導波路素子を構成するいずれの
層に関しても、屈折率が本発明で規定している範囲にあ
れば、上で説明した以外の材料および作製法を適用して
もよい。例えばTEOSとO による下部第1クラッ
ド層は火炎堆積法、上部第1クラッド層はSiH,N
O,Ge(OC(ゲルマニウムテトラエト
キシド)によるSiO・GeO材から形成されても
よい。ただし火炎堆積法等の高温成膜法はグレーティン
グ形状の変形を招いてしまうため、上部第1クラッド層
には適用不可能である。また第2クラッド層を構成する
SiONは、成膜条件を変えたSiO膜でも代用可能
であり、コアを構成するSiも、Ta
HfO 、TiO 、ZrO 等で代用することが
可能である。
【0052】そして第2の実施の形態のようにコア部に
グレーティングを形成する場合は、上部第2クラッドを
省いても構わない。
【0053】また、本発明の光導波路素子に前述のグレ
ーティングを形成して光フィードバックに用いる場合、
その光導波路素子は特定発振波長の半導体レーザのみに
限らず、半導体レーザの発振波長に適応したグレーティ
ング周期を設定することにより、種々の発振波長の半導
体レーザに対応可能である。
【0054】また本発明の光導波路素子は、図3や図5
に示したような使用形態に限らず、その他例えばアレイ
型半導体レーザや、光集積回路等と組み合わせて使用す
ることも可能である。
【0055】またコア幅は、半導体レーザに対して単一
横モードの光をフィードバックさせる上から、半導体レ
ーザの発振幅と等しいことが好ましい。そのようなコア
幅は、通常、具体的には2〜5μm程度である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による光導波路素子の
概略立断面図
【図2】上記光導波路素子の概略側断面図
【図3】上記光導波路素子の使用状態を示す側面図
【図4】上記光導波路素子における導波光の電界分布と
半導体レーザの近視野像との関係を示すグラフ
【図5】上記光導波路素子の別の使用状態を示す側面図
【図6】本発明の第2の実施形態による光導波路素子の
概略立断面図
【図7】上記第2の実施形態による光導波路素子の概略
側断面図
【符号の説明】
10 Si基板 11 SiO下部第1クラッド層 12 SiON下部第2クラッド層 13 Siコア層 14 SiO・GeO上部第2クラッド層 15 SiO上部第1クラッド層 16 グレーティング 17,18 ARコート 20 光導波路素子 21、22 Cuマウント 23 半導体レーザ 24 半導体レーザのストライプ 25 レーザ光 25R 後方出射光 28 LiNbO基板 29 チャンネル光導波路 30 光波長変換素子 31 周期ドメイン反転構造 32 ビームスプリッタ 33 光検出器 34 APC回路 35 ペルチェ素子 40 Si基板 41 SiO下部第1クラッド層 42 SiON下部第2クラッド層 43 Siコア層 44 SiON上部第2クラッド層 45 SiO上部第1クラッド層 46 グレーティング 47,48 ARコート 50 光導波路素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H037 AA01 BA02 CA34 DA02 DA03 DA06 2H047 KA04 LA02 QA02 RA08 TA32 2K002 AB12 BA03 CA03 DA06 EA07 EB15 FA27 GA04 HA20 5F073 AA67 AB23 AB25 FA14 FA25 GA03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に光導波路が形成されてなり、こ
    の光導波路の端面に半導体レーザが直接結合される光導
    波路素子において、光導波路のコアが屈折率1.75〜
    2.7の材料から形成されていることを特徴とする光導
    波路素子。
  2. 【請求項2】 前記コアと、その外側に形成されたコア
    よりも低屈折率の第1クラッドとの間に、該第1クラッ
    ドの屈折率とコアの屈折率との間の屈折率を有する第2
    クラッドが形成されていることを特徴とする請求項1記
    載の光導波路素子。
  3. 【請求項3】 前記第1クラッドの屈折率が1.4〜
    1.47の範囲にあり、前記第2クラッドの屈折率が
    1.48〜1.52の範囲にあることを特徴とする請求
    項2記載の光導波路素子。
  4. 【請求項4】 前記コアとなる層の上下にそれぞれ上部
    第2クラッド層、下部第2クラッド層が形成され、これ
    らの3層の周囲に前記第1クラッドが配されていること
    を特徴とする請求項2または3記載の光導波路素子。
  5. 【請求項5】 前記基板の上に前記第1クラッドの一部
    となる下部第1クラッド層が形成され、 この下部第1クラッド層の上に、それよりも狭い幅にて
    下部第2クラッド層、前記コアとなる層および上部第2
    クラッド層の3層がこの順に形成され、 これら3層の周囲を取り囲む状態にして、前記下部第1
    クラッド層の上に上部第1クラッド層が形成されている
    ことを特徴とする請求項2または3記載の光導波路素
    子。
  6. 【請求項6】 前記コアの幅が、前記半導体レーザの発
    振幅と略等しいことを特徴とする請求項1から5いずれ
    か1項記載の光導波路素子。
  7. 【請求項7】 前記光導波路の端面に反射防止コートが
    形成されていることを特徴とする請求項1から6いずれ
    か1項記載の光導波路素子。
  8. 【請求項8】 前記光導波路における導波光の電界分布
    が、前記半導体レーザの光導波路入射側端面における光
    強度分布と略等しいことを特徴とする請求項1から7い
    ずれか1項記載の光導波路素子。
  9. 【請求項9】 前記コアに前記半導体レーザの発振波長
    を選択するグレーティングが形成されていることを特徴
    とする請求項1から8いずれか1項記載の光導波路素
    子。
  10. 【請求項10】 前記第2クラッドに前記半導体レーザ
    の発振波長を選択するグレーティングが形成されている
    ことを特徴とする請求項1から8いずれか1項記載の光
    導波路素子。
  11. 【請求項11】 請求項9または10記載の光導波路素
    子を用いた半導体レーザ装置であって、 前記半導体レーザから発せられた後、前記グレーティン
    グで波長選択された光が該半導体レーザにフィードバッ
    クされる構成を有することを特徴とする半導体レーザ装
    置。
  12. 【請求項12】 前記半導体レーザが、光波長変換素子
    に入射させる基本波を発する光源として用いられたもの
    であることを特徴とする請求項11記載の半導体レーザ
    装置。
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