JP2001272280A - 温度測定板 - Google Patents
温度測定板Info
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Abstract
測定を可能にする。 【解決手段】 熱処理が施される半導体ウエハ等の熱履
歴を擬似的に測定する温度測定板1である。半導体ウエ
ハと同じ材質の平板状の測定板部2と、測定板部2に取
り付けられた測温部3と、測温部3から延びるリード線
4とからなる。測定板部2を2枚の平板部2A,2Bか
ら構成し、各平板部2A,2Bを半導体ウエハの半分の
厚さに成形して、2枚重ねることで半導体ウエハと同一
寸法にする。各平板部2A,2Bの内側面には窪み部5
とリード線収納溝6を設けた。窪み部5に測温部3が、
リード線収納溝6にリード線4がそれぞれ収納されて、
各平板部2A,2Bが合わされる。これにより、リード
線4は、測定板部2の周縁部から外周に向けて配設さ
れ、このリード線4による影響を解消する。
Description
の、熱処理が施される平板状部材の熱履歴を擬似的に測
定する温度測定板に関する。
る場合は、電気炉やホットプレート等が用いられる。こ
の場合、平板状部材の表面の温度をその全域で均一にす
ることは容易でない。平板状部材の寸法が大きくなるに
従ってその傾向は顕著になる。これに対する対策を施す
ために、熱処理途中の表面温度の変化を正確に検出する
ことは重要である。
歴を正確に検出するために、本出願人は先に温度測定板
を提案した(特開平9−229777号公報)。
定板においても、リード線での放熱による影響をほとん
ど受けることなく、十分に正確な表面温度の測定が可能
であるが、近年の半導体ウエハの大型化に伴って、さら
に正確な温度測定が必要になってきた。
で、周辺部材による影響を抑えてより正確な温度測定が
できる温度測定板を提供することを目的とする。
に第1の発明に係る温度測定板は、熱処理が施される平
板状部材の熱履歴を擬似的に測定する温度測定板におい
て、上記平板状部材と同じ材質の平板状の測定板部と、
この測定板部に取り付けられた測温部と、この測温部か
ら延びるリード線とを備え、上記測定板部が2枚の平板
部からなり、各平板部の内側面の一方又は両方に上記測
温部を収納する窪み部が設けられたことを特徴とする。
て2枚の測定板部で挟むことで温度測定板を構成するの
で、測温部が確実に支持される。また、測定板部の温度
測定面にリード線が存在しないため、このリード線を伝
って放熱することで温度測定面に温度むらが生じるのを
確実に防止することができる。これにより、リード線を
伝う放熱による測定誤差を解消する。
ため、このリード線による気流の乱れが発生しなくな
り、その気流の乱れによる温度測定面の温度むらを解消
する。
明に係る温度測定板において、上記各平板部が上記熱処
理対象の平板状部材の半分の厚さに成形され、2枚重ね
ることで平板状部材と同一寸法になることを特徴とす
る。
された温度測定板は、その材質も寸法も熱処理対象の平
板状部材と同じになるので、より正確に温度測定を行う
ことができる。
は第2の発明に係る温度測定板において、上記各平板部
の内側面の一方又は両方に、上記窪み部に収納された測
温部から延びるリード線を収納するリード線収納溝を備
えたことを特徴とする。
し、リード線収納溝にリード線を収納することで、2枚
の平板部を隙間なく完全に合わせることができ、より正
確に温度測定を行うことができる。
面に基づいて説明する。図1は本実施形態に係る温度測
定板を示す分解斜視図、図2は本実施形態に係る温度測
定板を示す平面図、図3は本実施形態に係る温度測定板
を示す要部断面図である。なお、本実施形態では、平板
状部材として半導体ウエハを例に説明する。
ように、測定板部2と、測温部3と、リード線4とから
構成されている。
構成されている。各平板部2A,2Bの内側面(上側の
平板部2Aの下側面及び下側の平板部2Bの上側面)に
測温部3を収納する窪み部5がそれぞれ設けられてい
る。この窪み部5は、各平板部2A,2Bの内側面に、
ほぼ半球状に形成されている。各窪み部5は、2枚の平
板部2A,2Bが互いに合わさることで、測温部3を包
む空間を形成する。
2Bは、平板状部材と同じ材質で作られている。即ち、
熱処理対象となっている半導体ウエハで作られている。
各平板部2A,2Bは、熱処理対象の半導体ウエハの半
分の厚さに成形され、2枚重ねることで熱処理対象の半
導体ウエハと同じ厚さ、外径寸法になるように設定され
ている。
部5に接続した状態でリード線収納溝6が設けられてい
る。このリード線収納溝6は、各窪み部5と周縁とを連
続して形成されている。このリード線収納溝6は各窪み
部5に2本ずつ設けられ、測温部3から延びる2本のリ
ード線4が1本ずつ収納されるようになっている。
面の中央部と周囲の7箇所の位置に設けられている。こ
れらは、互いに等間隔に配設され、この窪み部5内の収
納された測温部3が温度測定板1の表面全体の温度をむ
らなく測定できるようになっている。なお、この窪み部
5の配設は、7箇所に限らず、測温部3の配設密度に応
じて必要な個数(1個又複数個)が適宜選択される。
度を測定する温度検出手段である。この測温部3は熱電
対によって構成され、平板部2A,2Bの各窪み部5に
収納される。窪み部5に収納された測温部3はシリコン
等で窪み部5との隙間が埋められる。これにより、平板
部2A,2Bと測温部3との間が、平板部2A,2B内
での熱伝達と同様の状態で熱伝達するようになってい
る。
た配線で、測温部3が窪み部5に収納された状態で、リ
ード線収納溝6に配設されて外部に延出され、外部の測
定器本体(図示せず)側に接続される。
リード線収納溝6にリード線4が収納された状態で、各
平板部2A,2Bが互いに合わされ、シリコンや耐熱性
接着剤を用いて接着されることで、温度測定板1が構成
されている。このとき、リード線4には耐熱性の絶縁材
を塗布しておく。
板1は次のように動作する。
の熱処理装置に挿入し、リード線4を外部に引き出して
測定器本体に接続する。
度測定板1がその表面から加熱され、その熱が内部に伝
わる。そして、窪み部5に収納された測温部3に伝達
し、測温部3を加熱する。これにより、測温部3に発生
する熱起電力が変化し、その変化を測定器本体で温度変
化として検知する。
縁部から外周に向けて延出しているため、リード線4が
温度測定板1の表面に位置することはなく、このリード
線4が温度測定板1の表面に影響を及ぼすことがなくな
る。薄板状の温度測定板1の表面は、熱が直接的に伝わ
り、加熱されやすい。それと同時に、外的要因(気流の
乱れ、熱伝達を遮断する障害物等)による影響を受けや
すい。このため、温度測定板1の表面にリード線4が配
設されると、そのリード線4によって、温度測定板1の
表面への熱の伝達が僅かに遮られ、多少の温度むらが生
じてしまう。また、熱処理装置内での加熱によって気流
を生じることがあるが、温度測定板1の表面にリード線
4が配設されると、そのリード線4によって気流が乱れ
て温度測定板1の表面を部分的に冷やしたり加熱したり
して多少の温度むらが生じてしまう。
の周縁部から外周に向けて延出させると、温度測定板1
の表面にリード線4が位置しなくなるため、上述のよう
な影響を解消できる。これにより、実際の半導体ウエハ
の熱処理とほぼ同様の状態を作ることができる。
影響を除去することができるので、測定板部2表面の熱
履歴をより正確に検出することができるようになる。
エハを例に説明したが、本発明は半導体ウエハに限ら
ず、熱処理をする必要のある平板状部材すべてに対して
適用することができる。熱処理をする必要のある平板状
部材であれば、加熱むらの問題が必ず伴うので、本発明
の温度測定板によって、加熱時の平板状部材の表面温度
状況を正確に測定することができる。
各平板部2A,2Bをともに同じ厚さで、熱処理対象で
ある半導体ウエハの厚さの半分に設定したが、各平板部
2A,2Bの厚さを異ならせてもよい。要求される測温
部3の埋設深さ(測定板部2の表面から測温部3までの
距離)が異なる場合は、それに応じて平板部2A,2B
の厚さを適宜調整する。
リード線収納溝6を、各平板部2A,2Bの内側面の両
方(上側の平板部2Aの下側面及び下側の平板部2Bの
上側面)にそれぞれ設けたが、本発明はこれに限らず、
いずれか一方に設けてもよい。また、窪み部5とリード
線収納溝6とを各平板部2A,2Bの内側面に別々に設
けてもよい。例えば、上側の平板部2Aの下側面に窪み
部5またはリード線収納溝6を、下側の平板部2Bの上
側面のリード線収納溝6または窪み部5を、それぞれ設
けるようにしてもよい。この場合も、上記実施形態同様
の作用、効果を奏することができる。
板によれば次のような効果を奏することができる。
測定板部と、この測定板部に取り付けられた測温部と、
この測温部から延びるリード線とを備え、上記測定板部
を2枚の平板部から構成し、各平板部の内側面の一方又
は両方に上記測温部を収納する窪み部を設けたので、測
温部は窪み部に収納された状態で2枚の測定板部で挟ま
れて確実に支持される。
が存在しないため、このリード線による影響を解消し
て、より正確な温度測定が可能になる。
いため、このリード線による気流の乱れが発生すること
がなくなり、その気流の乱れによる温度測定面の温度む
らを解消することができる。
材の半分の厚さに成形され、2枚重ねることで平板状部
材と同一寸法になるように構成したので、平板部を2枚
重ねて構成された温度測定板はその材質も寸法も熱処理
対象の平板状部材と同じになり、より正確に温度測定を
行うことができる。
に、窪み部に収納された測温部から延びるリード線を収
納するリード線収納溝を備えたため、窪み部に測温部を
収納し、リード線収納溝にリード線を収納することで、
2枚の平板部を隙間なく完全に合わせることができ、よ
り正確な温度測定が可能にある。
る。
る。
3:測温部、4:リード線、5:窪み部、6:リード線
収納溝。
Claims (3)
- 【請求項1】 熱処理が施される平板状部材の熱履歴を
擬似的に測定するための温度測定板において、 上記平板状部材と同じ材質の平板状の測定板部と、この
測定板部に取り付けられた測温部と、この測温部から延
びるリード線とを備え、 上記測定板部が2枚の平板部からなり、各平板部の内側
面の一方又は両方に上記測温部を収納する窪み部が設け
られたことを特徴とする温度測定板。 - 【請求項2】 請求項1に記載の温度測定板において、 上記各平板部が上記熱処理対象の平板状部材の半分の厚
さに成形され、2枚重ねることで平板状部材と同一寸法
になることを特徴とする温度測定板。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の温度測定板に
おいて、 上記各平板部の内側面の一方又は両方に、上記窪み部に
収納された測温部から延びるリード線を収納するリード
線収納溝を備えたことを特徴とする温度測定板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000083675A JP4473404B2 (ja) | 2000-03-24 | 2000-03-24 | 温度測定板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000083675A JP4473404B2 (ja) | 2000-03-24 | 2000-03-24 | 温度測定板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001272280A true JP2001272280A (ja) | 2001-10-05 |
JP4473404B2 JP4473404B2 (ja) | 2010-06-02 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011107104A (ja) * | 2009-11-20 | 2011-06-02 | Hugle Electronics Inc | 温度検出装置 |
JP2011107103A (ja) * | 2009-11-20 | 2011-06-02 | Nikon Corp | 温度検出装置、及び温度検出装置の製造方法 |
JP2012242227A (ja) * | 2011-05-19 | 2012-12-10 | Hugle International Inc | 温度検出ウェハ |
JP2013178279A (ja) * | 2013-06-13 | 2013-09-09 | Nikon Corp | 温度検出装置、及び温度検出装置の製造方法 |
CN113899527A (zh) * | 2021-12-06 | 2022-01-07 | 中国空气动力研究与发展中心低速空气动力研究所 | 一种试验模型表面温度的修正方法 |
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2000
- 2000-03-24 JP JP2000083675A patent/JP4473404B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN113899527A (zh) * | 2021-12-06 | 2022-01-07 | 中国空气动力研究与发展中心低速空气动力研究所 | 一种试验模型表面温度的修正方法 |
CN113899527B (zh) * | 2021-12-06 | 2022-03-01 | 中国空气动力研究与发展中心低速空气动力研究所 | 一种试验模型表面温度的修正方法 |
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