JP2001272269A - 光検出装置 - Google Patents

光検出装置

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JP2001272269A JP2000088130A JP2000088130A JP2001272269A JP 2001272269 A JP2001272269 A JP 2001272269A JP 2000088130 A JP2000088130 A JP 2000088130A JP 2000088130 A JP2000088130 A JP 2000088130A JP 2001272269 A JP2001272269 A JP 2001272269A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱流入に起因して生じる光検出精度の低下を
防止する。 【解決手段】 断熱室2内に設置され冷却機11によっ
て所定温度に冷却される台座3と、台座3に載置されて
入射光を検出するホトダイオード4と、一端部が外部装
置に接続されると共に他端部がホトダイオード4に接続
され、かつ一端部および他端部の間の中間部位が台座3
に接触させられる接続用導体31〜33とを備え、ホト
ダイオード4の検出信号に基づいて入射光の入射量を検
出する光検出装置1において、接続用導体31〜33に
おける中間部位よりも一端部側の所定部位を断熱室2内
において所定の一定温度に維持する恒温手段21〜25
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホトダイオードを
用いて微弱な光を検出する光検出装置に関し、詳しく
は、大気中の水滴や塵の測定などの環境測定、各種工業
分野におけるガスや微量物質の分析、および医療診断な
どに応用可能な光検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の光検出装置として、出願人は、
図2に示す光検出装置41を既に開発している。この光
検出装置41は、アバランシェホトダイオード4を光検
出素子として用いて微弱な近赤外域光を検出可能に構成
されている。具体的には、光検出装置41は、断熱壁で
囲われた断熱室2を備えている。また、断熱室2内には
台座3が配設され、その台座3には、入射光を検出する
アバランシェホトダイオード4と、台座3の温度を検出
する温度センサ5とが取り付けられている。また、光検
出装置41は、台座3を冷却する冷却機11と、冷却機
11用の駆動電源を生成する駆動電源12と、温度セン
サ5のセンサ信号に基づいてアバランシェホトダイオー
ド4の冷却温度を近似的に検出して駆動電源12の出力
電力を調整する温度調節器13と、断熱室2内の内気を
排出して真空に維持する排気装置14と、アバランシェ
ホトダイオード4のバイアス電圧を生成する直流電圧源
15と、アバランシェホトダイオード4の検出信号に基
づいてアバランシェホトダイオード4に入射される信号
光の入射量を検出する検出部42とを備えている。
【0003】また、断熱室2には、ケーブル導入用の導
入用端子18,18・・および挿通孔19が設けられて
おり、アバランシェホトダイオード4に信号光を入射す
る光ファイバーケーブル31が挿通孔19を挿通させら
れた状態で、一端部および他端部が外部の集光光学系お
よびアバランシェホトダイオード4にそれぞれ接続され
ている。また、アバランシェホトダイオード4にバイア
ス電圧を供給するバイアス電圧供給用のケーブル32、
アバランシェホトダイオード4の検出信号を検出部42
に出力する信号出力用のケーブル33、および温度セン
サ5のセンサ信号を温度調節器13に出力するセンサ信
号出力用のケーブル34の各々の一端部および他端部
は、導入用端子18,18・・を介して各部間にそれぞ
れ接続されている。
【0004】この光検出装置41では、冷却機11が台
座3を設定温度(例えば−150℃)に冷却してアバラ
ンシェホトダイオード4をその設定温度に冷却すると共
に直流電圧源15がアバランシェホトダイオード4のバ
イアス電圧を所定電圧に維持する。また、温度調節器1
3が、温度センサ5のセンサ信号に基づいて、台座3の
冷却温度が設定温度となるように駆動電源12を制御し
て冷却機11を駆動する。この状態において、アバラン
シェホトダイオード4に信号光を入射することにより、
検出部42が、アバランシェホトダイオード4の検出信
号に基づいて信号光の入射量を検出する。
【0005】この場合、アバランシェホトダイオード4
は、温度変化に非常に敏感な特性を有している。一方、
アバランシェホトダイオード4の冷却温度と断熱室2の
外気温度との間には、百数十℃の温度差が生じる。した
がって、ケーブル31〜34を介して、断熱室2の外部
から台座3に熱が流入し、その熱流入に起因して、アバ
ランシェホトダイオード4の内部温度が変動するおそれ
がある。このため、この光検出装置41では、いわゆる
熱アンカー方式が採用されている。つまり、各ケーブル
31〜34の中間部を接着剤などで台座3に接着させて
熱的に接触させることによって設定温度に維持してい
る。この結果、冷却機11によって台座3を設定温度に
冷却することにより、ケーブル31〜34を介してアバ
ランシェホトダイオード4に流入する熱量が最小かつほ
ぼ一定となるため、アバランシェホトダイオード4の冷
却温度を一定に維持することが可能となっている。
【0006】また、この光検出装置41では、断熱室2
の外部から台座3に流入する熱量を低減するために、以
下の方式が採用されている。まず、接続ケーブル31〜
34として、径が極力細い導体を必要最小限の本数だけ
用いることにより、熱が流入する導体の断面積を最小化
し、かつ、その長さをある程度長くする。さらに、接続
ケーブル32〜34として、その全部または中間の一部
に例えばステンレスなどの低熱伝導率の素材を用いる。
これにより、接続ケーブル31〜34の熱抵抗が増大す
る結果、アバランシェホトダイオード4の温度変化が最
小となるように工夫されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この光検出
装置41には、以下の改善すべき点がある。すなわち、
アバランシェホトダイオード4は、冷却温度の1/10
0℃単位での変化に対して、その検出特性が非常に敏感
に変化する。このため、たとえ、熱アンカー方式などを
採用したとしても、断熱室2の外気温度が変動する場合
には、接続ケーブル31〜34を介して台座3に流入す
る熱量も変動する。したがって、台座3を冷却機11で
一定温度に冷却しようとしても、冷却機11が台座3へ
の熱流入量の変動に迅速に追従して冷却するのが困難の
ため、台座3の冷却温度は、熱流入量の変動に起因して
微妙に変動する。このため、台座3の冷却温度の変動に
起因して、アバランシェホトダイオード4の検出特性が
変化する結果、光検出装置41には、光検出精度が低下
するおそれがあり、この点を改善すべきとの要請があ
る。
【0008】一方、高い冷却能力を有する冷却機で断熱
室2全体を一定温度に冷却することにより、アバランシ
ェホトダイオード4の冷却温度を一定温度に維持するの
は可能である。しかし、かかる場合には、冷却機自体の
コストが大幅に上昇し、かつ大型化する結果、それに応
じて、光検出装置が、高価になると共に小型化の要請に
反して大型化するという問題が生じる。
【0009】本発明は、かかる改善すべき点に鑑みてな
されたものであり、装置の大幅なコストアップを招くこ
となく、熱流入に起因して生じる光検出精度の低下を防
止可能な光検出装置を提供することを主目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の光検出装置は、断熱室内に設置され冷却機
によって所定温度に冷却される台座と、台座に載置され
て入射光を検出するホトダイオードと、一端部が外部装
置に接続されると共に他端部がホトダイオードに接続さ
れ、かつ一端部および他端部の間の中間部位が台座に接
触させられる接続用導体とを備え、ホトダイオードの検
出信号に基づいて入射光の入射量を検出する光検出装置
において、接続用導体における中間部位よりも一端部側
の所定部位を断熱室内において所定の一定温度に維持す
る恒温手段を備えていることを特徴とする。なお、ホト
ダイオードには、アバランシェホトダイオードやPIN
ホトダイオードなどの光検出用ダイオードが含まれる。
【0011】請求項2記載の光検出装置は、請求項1記
載の光検出装置において、恒温手段は、一面が断熱室内
に位置する電子冷却素子と、断熱室の外部に配設される
と共に電子冷却素子の他面に熱伝導可能に連結された放
熱器と、電子冷却素子の一面の表面温度を検出する温度
センサと、温度センサの検出温度に応じて電子冷却素子
を駆動することによりその一面を所定の一定温度に恒温
化制御する制御部とを備えて構成されていることを特徴
とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る光検出装置の好適な実施の形態について説明す
る。なお、出願人が既に開発している光検出装置41と
同一の構成要素については、同一の符号を付して重複し
た説明を省略する。
【0013】光検出装置1は、波長0.9μm〜1.5
5μmの近赤外域光を光パワー0.0001pW〜10
pWの範囲で高検出効率で検出可能に構成されている。
具体的には、光検出装置1は、図1に示すように、台座
3が内部に配設されて真空状態に維持される断熱室2、
本発明におけるホトダイオードに相当するアバランシェ
ホトダイオード4、温度センサ5、冷却機11、駆動電
源12、温度調節器13、排気装置14および直流電圧
源15を備えると共に、アバランシェホトダイオード4
を流れる電流信号を増幅してパルス電圧に変換する増幅
器16と、CPUまたはDSPで構成され、増幅器16
から出力されるパルス電圧を内蔵のカウンタによってカ
ウントして光子数を計測する計測部17とを備えてい
る。この場合、アバランシェホトダイオード4は、雪崩
増幅作用を生じ易い動作領域で作動するように直流電圧
源15によってバイアス電圧が設定されており、微弱な
信号光が入射した際には雪崩増幅作用によって入射光を
光電変換し、検出信号としての電流信号を増幅器16に
出力する。また、冷却機11は、例えばスターリングク
ーラー、電子冷却素子、または液体窒素を利用した冷却
装置などで構成され、温度調節器13によって設定され
た温度に台座3を冷却する。
【0014】一方、光ファイバーケーブル31は、挿通
孔19を挿通させられた状態で、その一端部が断熱室2
の外部に配置された集光光学系に接続されている。ま
た、各ケーブル32〜34の各々の一端部が、ケーブル
導入用の導入用端子18,18・・に接続され、各導入
用端子18,18・・は、直流電圧源15、増幅器16
および温度調節器13にそれぞれ接続されている。さら
に、各ケーブル31〜33(本発明における接続用導体
に相当する)の他端部は、アバランシェホトダイオード
4に接続されると共に、その中間部は、台座3に接触さ
せられて所定温度に冷却されている。また、ケーブル3
4の他端部は、温度センサ5に接続され、その中間部
が、台座3に接触させられて所定温度に冷却されてい
る。
【0015】さらに、光検出装置1は、本発明における
恒温手段として、電子冷却素子であるペルチェモジュー
ル21、放熱器22、温度センサ23、ペルチェモジュ
ール21を駆動するための駆動電源24、および本発明
における制御部に相当し、導入用端子18を介してセン
サ信号出力用のケーブル35で温度センサ23に接続さ
れた温度調節器25とを備えている。この場合、ペルチ
ェモジュール21は、その一面が断熱室2内に位置する
ように断熱壁に取り付けられおり、温度調節器25の制
御に従って駆動電源24から供給される電流の向きに応
じて放熱器22を加熱または冷却する。つまり、ペルチ
ェモジュール21は、電流が一方の向きに流れるときに
は、その一面から放熱器22に熱を移動することによ
り、その一面を冷却する。逆に、電流が他方の向きに流
れるときには、ペルチェモジュール21は、放熱器22
側の他面から一面に熱を移動することにより、その一面
を加熱する。一方、放熱器22は、外気によって冷却さ
れたり、外気から熱を奪ったりすることにより、外気温
度に近い温度に維持される。この結果、ペルチェモジュ
ール21の一面は、温度調節器25の制御下で、設定温
度に冷却または加熱されると共に、その設定温度を維持
するよう制御される。
【0016】また、放熱器22は、フィンが外部に突出
するように断熱室2に取り付けられて、例えば接着剤に
よってその基部面にペルチェモジュール21の他面が接
着されることにより、その基部面がペルチェモジュール
21の他面に熱伝導可能に連結されている。温度センサ
23は、サーミスタ、白金抵抗体または温度検出用集積
回路などで構成され、ペルチェモジュール21の一面に
取り付けられると共に、その一面の表面温度に応じたセ
ンサ信号を温度調節器25に出力する。駆動電源24
は、温度調節器25の制御に従い、ペルチェモジュール
21に供給する電流の向きを可変する。温度調節器25
は、温度設定が可能に構成され、温度センサ23によっ
て検出されたペルチェモジュール21の一面の温度が設
定温度と等しくなるように、駆動電源24から出力され
る電流の向きを制御する。
【0017】次に、光検出装置1の全体的な動作につい
て説明する。
【0018】最初に、台座3の冷却温度(例えば−15
0℃)を温度調節器13に設定する。これにより、温度
調節器13が、駆動電源12を制御して冷却機11に駆
動用電源を供給させ、温度センサ5のセンサ信号に基づ
いてフィードバック制御することにより台座3の冷却温
度を設定温度に維持する。この結果、アバランシェホト
ダイオード4がその設定温度に冷却される。
【0019】また、ペルチェモジュール21の一面側の
温度(例えば10℃)を温度調節器25に設定する。こ
れにより、温度調節器25は、温度センサ23のセンサ
信号に基づいて駆動電源24の出力電流の向きを制御す
る。これにより、ペルチェモジュール21は、放熱器2
2に熱を放出し、その一面を設定温度まで冷却する。こ
の際に、放熱器22は、外気によって冷却されることに
より外気温度に近い温度に維持される。この後、温度調
節器25は、ペルチェモジュール21の一面側の表面温
度が設定温度と等しくなるように、駆動電源24に対し
て、出力電流をペルチェモジュール21に供給させ続け
る。一方、例えば、ペルチェモジュール21の表面温度
が設定温度よりも低下した場合、温度調節器25は、温
度センサ23のセンサ信号に基づいて駆動電源24の出
力電流の向きを逆向きに制御する。これにより、ペルチ
ェモジュール21の一面側の表面温度が、上昇して設定
温度に維持される。
【0020】この結果、ペルチェモジュール21の一面
側の表面温度が能動的に設定温度に保たれる。したがっ
て、たとえ外気温度が変動したとしても、各ケーブル3
1〜34におけるペルチェモジュール21への接触部位
(本発明における所定部位に相当する)が強制的にペル
チェモジュール21の表面温度に維持されるため、各ケ
ーブル31〜34を介して台座3に流入する熱量が一定
となる。このため、台座3は、外部からの熱流入に影響
されることなく、冷却機11によって一定温度に冷却さ
れる。同時に、アバランシェホトダイオード4は、台座
3によって安定的に一定温度に冷却されるため、その検
出精度が極めて向上する。この場合、ペルチェモジュー
ル21を用いた温度制御は、液体窒素やガスなどの冷媒
を用いる方式と比較して、設定温度への追従性が速く、
かつ温度安定性が非常に優れ、しかも、小型化できると
共にそのコストを安くすることができる。したがって、
光検出装置1全体としても、それ程のコストアップを招
くことなく、小型化することができる。また、ペルチェ
モジュール21の表面温度を極めて安定な一定温度に維
持できるため、各ケーブル31〜34の良否を判別する
こともできる。つまり、冷却機11に供給される駆動電
源12の供給電力を監視し、基準となる供給電力と大き
く異なるときには、各ケーブル31〜34に異常が生じ
ていることを判別できる。また、駆動電源12の供給電
力を監視することで、各ケーブル31〜34におけるペ
ルチェモジュール21との接触部位から台座3に流入す
る熱量を最小化するための改善評価作業を行うことがで
きる。
【0021】入射光の検出時には、図外の集光光学系に
おける絞りを閉じることによって、アバランシェホトダ
イオード4に対する信号光の入射を遮断する。続いて、
この状態において、増幅器16が、アバランシェホトダ
イオード4を流れる暗電流に応じた検出信号をパルス信
号に変換し、計測部17が、所定のしきい値を超えるパ
ルス信号の数をカウントする。次いで、集光光学系にお
ける絞りを開くことによって信号光をアバランシェホト
ダイオード4に入射させる。この状態において、計測部
17が、所定のしきい値を超えるパルス信号の数をカウ
ントし、信号光が入射状態のときのカウント値から、信
号光が遮断されている状態のときのカウント値を減算す
ることによって、信号光のみに対応するカウント値を算
出する。この場合、信号光の入射が遮断状態のときの雑
音量に相当するカウント値が正確に相殺されるため、信
号光の入射量を高精度で検出することができる。
【0022】このように、この光検出装置1によれば、
各ケーブル31〜34における導入用端子18側の所定
部位をペルチェモジュール21で恒温化することによ
り、台座3の冷却温度を極めて安定的に一定温度に維持
することができ、これにより、アバランシェホトダイオ
ード4の検出精度を向上させることができる。また、ペ
ルチェモジュール21を用いることにより、恒温化用の
空気、水および油などの熱媒体を用いないため、熱媒体
を循環させるためのパイプやポンプなどを不要にするこ
とができる。このため、光検出装置1の小型化、軽量
化、低消費電力化および低価格化を図ることができる。
さらに、電気的に恒温化するため、熱時定数が大きい熱
媒体を加熱・冷却する場合と比較して、極めて短時間で
各ケーブル31〜34を設定温度に維持することができ
ると共に、設定温度に達した後には、各ケーブル31〜
34の表面温度のオーバーシュートを回避でき、しか
も、外気温度の変動に対して応答性よく各ケーブル31
〜34の表面温度を設定温度に維持することができる。
【0023】なお、本発明は、上記した発明の実施の形
態に示した構成に限定されない。例えば、本発明におけ
る恒温手段は、電子冷却素子を用いた構成に限らず、ス
ターリングクーラーなどの各種冷却装置と加熱装置とを
組み合わせた構成を採用することができる。また、本発
明における電子冷却素子についても、ペルチェ素子を用
いたペルチェモジュール21に限らず、電子的に熱を移
動させる各種素子を用いることが可能である。さらに、
恒温手段の取付位置も適宜規定することができる。ま
た、恒温手段によって維持される温度は、本発明の実施
の形態に示した温度に限定されず、外気温度と無関係の
任意の温度に規定することができる。
【0024】さらに、ケーブル32〜34を導入用端子
18に接続することなく、その一端部を外部装置に直接
的に接続する構成を採用できるのは勿論である。また、
計測部17による光検出方式も本発明の実施の形態に示
した方式に限らず、例えば、計測部17がアバランシェ
ホトダイオード4を流れる電流値を検出することによっ
て入射光量を検出してもよい。
【0025】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の光検出装
置によれば、恒温手段が接続用導体の所定部位を所定の
一定温度に維持することにより、台座の冷却温度を極め
て安定的に一定温度に維持することができ、これによ
り、ホトダイオードの動作条件を高精度で一定条件に維
持することができる結果、微弱な入射光を高精度で検出
することができる。
【0026】また、請求項2記載の光検出装置によれ
ば、電子冷却素子、放熱器、温度センサおよび制御部に
よって恒温手段を構成したことにより、簡易に構成でき
ると共に、恒温化用の熱媒体を用いないため、パイプや
ポンプなどを不要にすることができる。これにより、光
検出装置の小型化、軽量化、低消費電力化および低価格
化を図ることができる。さらに、電気的に恒温化するた
め、熱時定数が大きい熱媒体を加熱・冷却する場合と比
較して、極めて短時間で各接続用導体を一定温度に維持
することができると共に、その温度に達した後には、各
接続用導体の表面温度のオーバーシュートを回避でき、
しかも、外気温度の変動に対して応答性よく、その表面
温度を一定温度に維持することができる。加えて、保守
が不要で取り扱い易く、さらに、無振動・無騒音化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る光検出装置1の構成
を示す透視図である。
【図2】出願人が既に開発している光検出装置41の構
成を示す透視図である。
【符号の説明】
1 光検出装置 2 断熱室 3 台座 4 アバランシェホトダイオード 11 冷却機 17 計測部 21 ペルチェモジュール 22 放熱器 23 温度センサ 24 駆動電源 25 温度調節器 31 光ファイバーケーブル 32〜35 ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 知行 長野県上田市大字小泉字桜町81番地 日置 電機株式会社内 Fターム(参考) 2G065 AA04 AB02 BA09 BC17 CA19 CA20 CA21 DA07 DA08 DA10 5F049 MA04 MA07 NA01 NA05 NA07 NA20 NB07 WA01 5F088 AA03 AA05 BA01 BA04 BA10 BA20 BB06 JA20 LA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱室内に設置され冷却機によって所定
    温度に冷却される台座と、当該台座に載置されて入射光
    を検出するホトダイオードと、一端部が外部装置に接続
    されると共に他端部が前記ホトダイオードに接続され、
    かつ一端部および他端部の間の中間部位が前記台座に接
    触させられる接続用導体とを備え、前記ホトダイオード
    の検出信号に基づいて前記入射光の入射量を検出する光
    検出装置において、 前記接続用導体における前記中間部位よりも前記一端部
    側の所定部位を前記断熱室内において所定の一定温度に
    維持する恒温手段を備えていることを特徴とする光検出
    装置。
  2. 【請求項2】 前記恒温手段は、一面が前記断熱室内に
    位置する電子冷却素子と、前記断熱室の外部に配設され
    ると共に前記電子冷却素子の他面に熱伝導可能に連結さ
    れた放熱器と、前記電子冷却素子の前記一面の表面温度
    を検出する温度センサと、当該温度センサの検出温度に
    応じて前記電子冷却素子を駆動することにより前記一面
    を前記所定の一定温度に恒温化制御する制御部とを備え
    て構成されていることを特徴とする請求項1記載の光検
    出装置。
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JP2010203835A (ja) * 2009-03-02 2010-09-16 Hamamatsu Photonics Kk 光検出装置
JP2015111166A (ja) * 2015-03-19 2015-06-18 株式会社島津製作所 蛍光x線分析装置
CN111157895A (zh) * 2020-02-10 2020-05-15 哈尔滨理工大学 一种高压电机定子绕组端部表面电位测量系统

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