JP2001272083A - 空気調和装置 - Google Patents
空気調和装置Info
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Abstract
いて、各室外ユニット(20a,20b)で同時にデフロスト運
転を行わないようにするための複雑な電気回路や制御を
不要として、コスト低減を図る。 【解決手段】 室外ユニット(20a,20b) 毎に除霜を制御
するデフロストコントローラ(51a,51b) を個別に設け、
このデフロストコントローラ(51a,51b) 同士で除霜信号
を授受することによって、各室外熱交換器を同時には除
霜しないようにする。
Description
し、特に、少なくとも一つの室内ユニットに複数の室外
ユニットが接続されたタイプの空気調和装置のデフロス
ト運転時における除霜制御技術に係るものである。
5号公報に記載されているように、室内ユニットと室外
ユニットとが接続されて構成された空気調和装置が提案
されている。そして、この種の空気調和装置には、一つ
の室内ユニット内に備えられた室内熱交換器に対し、複
数の室外ユニットのそれぞれに備えられた室外熱交換器
が接続されて、複数の冷媒回路が構成されているものが
ある(以下、この構成を室外マルチ方式という)。この
室外マルチ方式の空気調和装置において、室内熱交換器
は、例えば、各冷媒回路用の室内熱交換部が一体に構成
され、一つの室内ファンで室内への送風を行うように構
成されている。
圧縮機と上記室外熱交換器と膨張弁とが、上記室内熱交
換器の各室内熱交換部と冷媒配管で接続されて、蒸気圧
縮式の冷凍サイクルを行うように構成されている。
いて暖房運転を行う場合、暖房負荷に合わせて、各室外
ユニットの圧縮機の少なくとも一つを駆動する。そし
て、その圧縮機が設けられた冷媒回路系統において、圧
縮機による圧縮行程、室内熱交換器による凝縮行程、膨
張弁による膨張行程、そして室外熱交換器による蒸発行
程からなる冷凍サイクルを繰り返し、室内熱交換器での
冷媒の凝縮の際に室内空気を加熱して、室内に温風を吹
き出す。
着霜すると、室外熱交換器の除霜をするためにデフロス
ト運転が行われる。デフロスト運転は、例えば冷媒の循
環方向を逆サイクルにして圧縮機の吐出ガスを室外熱交
換器に供給する逆サイクル方式で行われる。
ンを停止させて、全系統の冷媒回路で同時に冷媒の流れ
を逆サイクルに設定することも可能であるが、クリーン
ルームなどでの空気調和装置の使用を考えた場合には、
室内ファンは除霜中も運転した方がよい。
の冷媒回路で冷媒を逆サイクル方向に循環させると冷房
運転状態となって室内に冷風が吹き出されることにな
る。そこで、このようなコールドドラフトの発生を回避
するため、いわゆる室外マルチ方式の空気調和装置で
は、このような場合には、ある冷媒回路を逆サイクルデ
フロストの冷媒流れ方向に設定し、他の冷媒回路では暖
房サイクルでの運転を継続するようにしている。
調和装置において、以上述べたように室内ファンを停止
せずに各冷媒回路を交互にデフロスト運転に切り換える
制御を行うためには、常にどの室外熱交換器を除霜すべ
きかを判断する必要がある。
なったり、各室外熱交換器の運転情報(暖房運転中かデ
フロスト運転中かなどの情報)を一箇所でまとめて管理
して制御することが必要となったりすることから、コス
トが高くなる原因となっていた。具体的に、後者の場合
は、室内ユニットや特定の室外ユニットやリモートコン
トローラなどのうち、一箇所に専用の制御装置を設けて
上記情報を集中管理し、同時に着霜している室外熱交換
器が複数ある場合には優先的に除霜すべき室外熱交換器
を種々の条件(多くのセンサデータや運転状態など)か
ら決定して、デフロスト運転の信号を発する必要がある
ので、構成と制御が複雑になり、コストが高くなってい
た。
されたものであり、その目的とするところは、いわゆる
室外マルチ方式の空気調和装置において、各室外ユニッ
トで同時にデフロスト運転を行わないようにするための
複雑な電気回路や制御を不要として、コスト低減を図る
ことである。
ト(20a,20b) 毎に除霜を制御する手段(51a,51b) を設
け、この除霜制御手段(51a,51b) 同士で除霜信号を授受
することによって、各室外熱交換器(23a,23b) を同時に
は除霜しないようにしたものである。
は、少なくとも一つの室内ユニット(30)を備え、該室内
ユニット(30)に複数の室外ユニット(20a,20b) が接続さ
れた空気調和装置を前提としている。そして、各室外ユ
ニット(20a,20b) に、該各室外ユニット(20a,20b) が備
えている室外熱交換器(23a,23b) の除霜信号を各室外ユ
ニット(20a,20b) 間で互いに送受信する除霜制御手段(5
1a,51b) を設け、各除霜制御手段(51a,51b) を、その室
外熱交換器(23a,23b) の除霜を実行する前に他の室外ユ
ニット(20b,20a) の除霜制御手段(51b,51a) から除霜信
号を受信すると除霜を保留するように構成したものであ
る。
上記第1の解決手段において、各除霜制御手段(51a,51
b) を、他系統の除霜制御手段(51b,51a) から除霜信号
を受信した後、該他系統の除霜が終了すると、その除霜
制御手段(51a,51b) が設けられている室外ユニット(20
a,20b) の室外熱交換器(23a,23b) の除霜を実行するよ
うに構成したものである。なお、他系統の除霜が終了し
たかどうかは、除霜時間に合わせたタイマを設定して検
知するようにしたり、除霜信号の入力がなくなったこと
から検知したりするとよい。
上記第1または第2の解決手段において、各除霜制御手
段(51a,51b) を、除霜信号を発信した後、所定時間待機
した後に除霜を実行する一方、該所定時間内に他系統の
除霜制御手段(51b,51a) からの除霜信号を受信すると除
霜を保留するように構成したものである。
は、上記第3の解決手段において、各室外熱交換器(23
a,23b) を除霜する優先順位を設定して、各除霜制御手
段(51a,51b) を、所定時間の待機中に優先順位が上位の
室外熱交換器(23a) の除霜信号を受信したときに除霜を
保留する一方、優先順位が下位の室外熱交換器(23b) の
除霜信号を受信したときには除霜を実行するように構成
したものである。なお、上記優先順位は、自動で設定す
るようにしてもよいし、手動で設定するようにしてもよ
い。
上記第1ないし第4の何れか1の解決手段において、各
室外ユニット(20a,20b) の除霜制御手段(51a,51b) を、
サーモオフ運転中に他系統の除霜制御手段(51b,51a) か
らの除霜信号を受信すると、その室外ユニット(20a,20
b) の設けられているサーモオフ運転中の回路系統をサ
ーモオン運転に切り換えるように構成したものである。
上記第1ないし第5の何れか1の解決手段において、室
内ユニット(30)に、室内熱交換器(31)と、該室内熱交換
器(31)に送風する室内ファン(Fr)とを設け、上記室内熱
交換器(31)が、複数の室外熱交換器(23a,23b) に個別に
接続された複数の室内熱交換部(31a,31b) を備えた構成
とすると共に、複数の室内熱交換部(31a,31b) が上記室
内ファン(Fr)を共用するように構成したものである。こ
の場合、複数の室内熱交換部(31a,31b) は、室内ファン
(Fr)を共用する限り、一体としても別体としてもよい。
上記第1ないし第6の何れか1の解決手段において、そ
れぞれ室内ファン(Fr)を備えた複数の室内ユニット(30)
を一つの部屋に設けると共に、除霜制御手段(51a,51b)
を、少なくとも一つの室内ユニット(30)の回路系統で室
内ファン(Fr)を起動して室外熱交換器(23a,23b) を除霜
する際に、他の少なくとも一つの室内ユニット(30)の回
路系統では室外熱交換器(23a,23b) の除霜を保留して暖
房運転を行うように構成したものである。
宜的に第1室外ユニットという)で除霜を行う条件が成
立した場合には、その第1室外ユニット(20a)の除霜制
御手段(51a) から、他の室外ユニット(20b) (ここでは
室外ユニットを2台と想定して、便宜的に第2室外ユニ
ットという)の除霜制御手段(51b) へ除霜信号が発信さ
れる。このとき、第2室外ユニット(20b) において除霜
条件が成立した場合でも、第1室外ユニット(20a) の除
霜制御手段(51a) からの信号を受信するのが該第2室外
ユニット(20b) での除霜の実行前であれば、第2室外ユ
ニット(20b) では除霜が保留される。つまり、第1室外
ユニット(20a) でのみ除霜が実行される。
2室外ユニット(20b) の除霜制御手段(51b) が第1室外
ユニット(20a) の除霜制御手段(51a) から除霜信号を受
信して、第2室外ユニット(20b) の室外熱交換器(23b)
の除霜を保留した後に、第1室外ユニット(20a) での除
霜終了を検知すると、第2室外ユニット(20b) において
室外熱交換器(23b) の除霜が実行される。
御手段(51a,51b) は、除霜信号を発信してすぐに除霜を
実行するのではなく、その発信から所定の時間を経過し
た後に除霜を実行する。そして、例えば第2室外ユニッ
ト(20b) の除霜制御手段(51b) が除霜信号を発信してか
らその所定時間内に第1室外ユニット(20a) の除霜制御
手段(51a) からの除霜信号を受信すると、第2室外ユニ
ット(20b) において除霜を保留することができる。
交換器(23a,23b) を除霜する優先順位が設定されている
ので、例えば第1室外熱交換器(23a) の方が第2室外熱
交換器(23b) よりも上位の優先順位に設定されている場
合、第2室外熱交換器(23b)の除霜制御手段(51b) が除
霜信号を発信して所定時間の待機中に、第1室外熱交換
器(23a) の除霜制御手段(51a) からの除霜信号を受信す
ると、第2室外熱交換器(23b) での除霜が保留される
(例えば、第1室外熱交換器(23a) での除霜の終了ま
で)。逆に、第1室外熱交換器(23a) の除霜制御手段(5
1a) が除霜信号を発信して所定時間の待機中に第2室外
熱交換器(23b) の除霜制御手段(51b) からの除霜信号を
受信しても、優先順位の関係で、第1室外熱交換器(23
a) の除霜を保留することはなく、除霜を実行すること
になる。
以上あって第1室外熱交換器(23a)よりも優先順位が上
位の室外熱交換器があり、その室外熱交換器の除霜信号
が入力された場合には、第1室外熱交換器(23a) の除霜
は保留される。また、室外熱交換器が3台以上の場合
で、優先順位が最も下位(または3位以下)のものの除
霜信号が発信されてから所定時間内に、それよりも上位
の複数の室外熱交換器の除霜信号が発信された場合に
は、その複数の室外熱交換器すべてで除霜が終了してか
ら、最も下位(または3位以下)の室外熱交換器が除霜
される。
ユニット(20a,20b) の回路系統でサーモオフ運転中に、
その室外ユニット(20a,20b) の除霜制御手段(51a,51b)
が他の室外ユニット(20b,20a) の除霜信号を受けると、
その系統がサーモオフ運転からサーモオン運転に切り換
えられる。つまり、ある室外ユニット(20a,20b) が除霜
を実行するときには、必ず他の室外ユニット(20b,20a)
の系統では暖房運転が行われる。
リーンルームなどに設けられる空気調和装置において、
各室内熱交換部(31a,31b) が共用する室内ファン(Fr)を
回して少なくとも一つの回路系統で暖房運転を行いなが
ら、他の少なくとも一つの回路系統でデフロスト運転を
行える。
ルームなどに設けられる複数の室内ユニット(30)を備え
た空気調和装置において、少なくとも一つの室内ユニッ
ト(30)の回路系統で室内ファン(Fr)を起動してデフロス
ト運転を行いながら、他の少なくとも一つの室内ユニッ
ト(30)の回路系統で暖房運転を行える。
デフロスト運転時に各冷媒回路(12,12) が同時に逆サイ
クルの冷媒流れ方向にはならず、ある回路では必ず暖房
サイクルでの冷媒の循環動作を行えるので、室内でのコ
ールドドラフトの発生を抑えられる。
除霜制御機能を持たせる場合には、すべての室外熱交換
器(23a,23b) の除霜条件を常に判断しながらどの室外熱
交換器(23a,23b) の除霜を実行するかを決定しなければ
ならないことから、構成や制御が複雑になるのに対し
て、本実施形態では、各室外ユニット(20a,20b) に除霜
制御手段(51a,51b) を設けて、互いの信号の送受信だけ
で各室外熱交換器(23a,23b) の除霜の実行または保留を
制御するようにしているので、構成も制御も簡単にする
ことができ、コスト低減が可能となる。
に除霜制御機能を持たせると、その制御手段(50)に故障
が発生した場合には、各室外熱交換器(23a,23b) の除霜
を切り換えながら運転を行うことができなくなってしま
うが、上記構成では各室外ユニット(20a,20b) に除霜制
御手段(51a,51b) を設けているので、例えば一つの除霜
制御手段(51a,51b) が故障したとしても他の除霜制御手
段(51b,51a) が機能していれば、すべての回路系統でデ
フロスト運転が不可能となることはない。
留している室外ユニット(20b) において、他の室外ユニ
ット(20a) での除霜が終了すると、その除霜保留中の室
外ユニット(20b) で除霜が実行されるので、着霜状態で
長時間放置されることがなくなる。
制御手段(51a,51b) が除霜信号を発信してから所定時間
待機し、その間に他の室外ユニット(20b,20a) からの除
霜信号を受信しない場合のみ除霜を実行するので、例え
ば2台の室外ユニット(20a,20b) においてほぼ同時に除
霜信号が発信された場合に、両方で同時に除霜が実行さ
れるのを防止できる。
交換器(23a,23b) の除霜を行う場合の優先順位を設定し
ているので、ほぼ同時に除霜信号が発信された場合で
も、一方のみを除霜し、他方では暖房運転を継続する動
作を確実に行える。なお、この場合には、暖房運転を継
続することになる回路の室外熱交換器(23b,23a) も着霜
している状態であるが、デフロスト運転自体は数分から
10分程度の時間で終了するものであり、しかもその後
にデフロスト運転を行うことができるので、暖房能力の
低下が問題になることは実用的には殆どない。
外ユニット(20a) の回路系統がサーモオフ中に他の室外
ユニット(20b) の回路系統がデフロスト運転に入ると、
サーモオフになっている回路系統がサーモオンに切り換
えられるため、空気調和装置全体として冷房運転のみを
行う状態となるのを回避でき、確実にコールドドラフト
の発生を防止できる。
ば、例えばクリーンルームなどに設けられる空気調和装
置のように除霜中でも送風を継続するのが望ましい場合
に、ある回路系統においてデフロスト運転しながら他の
回路系統では暖房運転を行えるので、室内温度が低下す
るのを確実に抑えられ、上記第1から第5の解決手段の
制御に適した装置とすることができる。
基づいて詳細に説明する。
施形態の空気調和装置(10)は、二台の室外ユニット(20
a,20b) が一台の室内ユニット(30)に接続されたいわゆ
るセパレートタイプで室外マルチ方式の空気調和装置(1
0)であり、クリーンルームで使用されるものとしてい
る。
ように室内熱交換器(31)を備え、単一の利用ユニットを
構成している。該室内熱交換器(31)は、各室外ユニット
(20)に対応した室内熱交換部(31a,31b) が一体に構成さ
れている。この室内ユニット(30)は、室内熱交換器(31)
の全体をカバーする1台の室内ファン(Fr)を室内熱交換
器(31)の近傍に備え、この1台の室内ファン(Fr)により
室内への送風を行う。
として機能し、冷房運転時に蒸発器として機能する利用
側熱交換器である。具体的に、室内熱交換器(31)はフィ
ンコイル形の熱交換器であり、コイルの一部が第1室外
ユニット(20a) に接続されて第1室内熱交換部(31a) が
構成される一方、コイルの他の一部が第2室外ユニット
(20b) に接続されて第2室内熱交換部(31b) が構成され
ている。
2室内熱交換部(31b) とが分離したように表している
が、実際の室内熱交換器(31)は、両室内熱交換部(31a,3
1b) の各コイルが複数のパスを有しており、各パスを例
えば交互に配置することにより構成される。
成であり、それぞれ、図3に示すように、主要機器とし
て、圧縮機(21)と四路切換弁(22)と室外熱交換器(23a,2
3b)と補助熱交換器(24)と膨張回路(40)とにより熱源ユ
ニットを構成している。
機(21)と四路切換弁(22)と室外熱交換器(23a,23b) と補
助熱交換器(24)と膨張回路(40)とが、それに対応する室
内熱交換器(31)の室内熱交換部(31a,31b) と冷媒配管(1
1)によって接続されて、冷媒が循環して熱移動を行う蒸
気圧縮式冷凍サイクルの冷媒回路(12)が二系統に構成さ
れている。各冷媒回路(12)は、上記室外熱交換器(23a,2
3b) 及び補助熱交換器(24)と室内熱交換器(31)との間
が、膨張回路(40)などを含む液ライン(1L)と、圧縮機(2
1)などを含むガスライン(1G)とに構成されている。
より運転周波数(運転容量)が可変に調節されるスクロ
ールタイプに構成されている。この圧縮機(21)の吐出側
には、圧縮機(21)の運転音を低減するための消音器(25)
が接続されている。消音器(25)は、圧縮機(21)から四路
切換弁(22)へ向かう方向への冷媒の流れのみを許容する
逆止弁の機能を備えている。
の実線に示すように切り換わり、冷房運転時に図3の破
線に示すように切り換わって、冷媒回路(12)内での冷媒
の循環方向を反転させる。そして、上記室外熱交換器(2
3a,23b) 及び補助熱交換器(24)は、暖房運転時に蒸発器
として機能し、冷房運転時に凝縮器として機能する熱源
側熱交換器であり、その近傍には室外ファン(Fo)が設け
られている。なお、より具体的にいうと、補助熱交換器
(24)は冷房運転時に過冷却熱交換器として機能する。
に構成されている。この膨張回路(40)は、ブリッジ回路
で構成された方向制御回路(41)と、この方向制御回路(4
1)に接続された一方向通路(42)とを備えている。方向制
御回路(41)は、暖房運転時と冷房運転時のいずれの場合
も、そのときに凝縮器として機能している熱交換器(3
1),(23a,23b,24) からの液冷媒を一方向通路(42)に案内
するように構成されている。
媒を貯溜しながら液冷媒を流出させるレシーバ(43)と、
その下流側に位置する開度調整自在な電子膨張弁(膨張
機構)(EV)とが直列に配置されている。また、レシーバ
(43)と電子膨張弁(EV)との間には、冷媒中の塵埃を除去
するフィルタ(26)が配置されている。
1流入路(44)と第1流出路(45)と第2流入路(46)と第2
流出路(47)とがブリッジ状に接続されて構成されてい
る。各流入路(44,46) 及び各流出路(45,47) には、それ
ぞれ逆止弁(CV,CV,…)が設けられている。
a,23b) が接続される第1接続点(P1)から、一方向通路
(42)の上流端が接続される第2接続点(P2)に向う冷媒流
れを形成している。また、上記第1流出路(45)は、一方
向通路(42)の下流端が接続される第3接続点(P3)から、
室内熱交換器(31)が接続される第4接続点(P4)に向う冷
媒流れを形成している。
ら第2接続点(P2)に向う冷媒流れを形成している。ま
た、上記第2流出路(47)は、第3接続点(P3)から第1接
続点(P1)に向う冷媒流れを形成している。
子膨張弁(EV)との間(さらに具体的にはフィルタ(26)と
電子膨張弁(EV)との間)の液管(高圧液ライン)が、圧
縮機(21)の吐出配管に、圧縮機(21)の停止時における液
封を防止する液封防止通路(27)を介して接続されてい
る。この液封防止通路(27)は、上記液配管側から吐出配
管側への冷媒の流通を許容する一方向通路であり、その
経路内に逆止弁(CV)を備えている。
インとなる一方向通路(42)における電子膨張弁(EV)より
下流側との間にはバイパス通路(49)が接続されている。
該バイパス通路(49)には電磁弁(SV)が設けられていて、
レシーバ(43)内のガス冷媒を抜くことができるように構
成されている。
縮機(21)の吐出管温度を検出する吐出管温度センサ(Td)
が配置されている。また、室外ユニット(20)の空気吸込
口には、室外空気温度を検出する外気温センサ(Ta)が配
置され、室外熱交換器(23a,23b) には、暖房運転時には
蒸発温度となり、冷房運転時には凝縮温度となる外熱交
温度を検出する外熱交温度センサ(Tc)が配置されてい
る。さらに、上記室内ユニット(30)の空気吸込口には、
室内空気温度を検出する室温センサ(Tr)が配置され、室
内熱交換器(31)には、暖房運転時には凝縮温度となり、
冷房運転時には蒸発温度となる内熱交温度を検出する内
熱交温度センサ(Te)が配置されている。
力を検出して、該高圧冷媒圧力の過上昇によりオンとな
って高圧保護信号を出力する高圧保護圧力スイッチ(HS
1) と、上記高圧冷媒圧力を検出して、該高圧冷媒圧力
が所定値になるとオンとなって高圧制御信号を出力する
高圧制御圧力スイッチ(HS2) とが配置されている。ま
た、圧縮機(21)の吸込管には、低圧冷媒圧力を検出し
て、該低圧冷媒圧力の過低下によりオンとなって低圧保
護信号を出力する低圧保護圧力スイッチ(LS)が配置され
ている。なお、圧縮機(21)の吸込管には、フィルタ(28)
も設けられている。
e)、高圧保護圧力スイッチ(HS1) 、高圧制御圧力スイッ
チ(HS2) 、及び低圧保護圧力スイッチ(LS)の出力信号
は、空気調和装置のほぼ全体を統括する制御手段である
メインコントローラ(50)(図1参照)に入力され、該メ
インコントローラ(50)が、入力信号に基づいて空調運転
を制御するように構成されている。
制御して冷房運転と暖房運転を行うように構成されてい
る。具体的に、このメインコントローラ(50)は、例え
ば、駆動すべき室外ユニット(20a,20b) の選定を空調負
荷に合わせて行うと共に、圧縮機(21)のインバータの運
転周波数を所定数の周波数ステップNに区分して、室内
温度が設定温度になるように周波数ステップNを制御す
る。また、このメインコントローラ(50)は、外熱交温度
センサ(Tc)及び内熱交温度センサ(Te)が検出する凝縮温
度や蒸発温度から最適な冷凍効果を与える吐出管温度の
最適値を算出し、該吐出管温度がその最適値になるよう
に弁開度を設定して電子膨張弁(EV)の開度を制御する。
(12)内での冷媒の循環時に、予め定められたモリエル線
図上での動作が保証されることとなり、冷凍サイクルの
動作が安定する。なお、本実施形態の冷媒回路(12)は、
圧縮機(21)の吸入側にアキュムレータを用いない回路と
している。このため、本実施形態では、圧縮機(21)への
吸入冷媒の過熱度が充分に大きくなるような制御を行っ
たり、レシーバ(43)からの液冷媒の流出量を調節する構
造にしたりすることで、圧縮機(21)への液バックが生じ
ないようにしている。
外ユニット(20a,20b) が備えている室外熱交換器(23a,2
3b) が暖房運転中に着霜したときに、その室外熱交換器
(23a,23b) の除霜をするためにデフロスト運転を行うデ
フロストコントローラ(51a,51b) を、メインコントロー
ラとは別の独立した制御手段(除霜制御手段)として備
えている。
は、外気温センサ(Ta)により検出される室外空気温度
と、外熱交温度センサ(Tc)により検出される外熱交温度
とが所定の関係になるかどうかを判別することで、除霜
の要否を暖房中にほぼ常時判断している。具体的に、デ
フロストコントローラ(51a,51b) は、上記各温度が以下
の式を満たす関係になっているかどうかを判断してい
る。 Tc≦0(°C) ・・・(1) Tc≦0.4×Ta−10(°C) ・・・(2) そして、上記(1)式と(2)式を同時に満たしたときに除
霜条件が満たされたと判断する。なお、上記(1)式と
(2)式において、Tcが外熱交温度、Taが外気温度を表す
ものとしている。
のデフロストコントローラ(51a,51b) が設けられている
室外ユニット(20a,20b) の室外熱交換器(23a,23b) を除
霜すべき条件が満たされると、除霜信号を他の室外ユニ
ット(20b,20a) のデフロストコントローラ(51b,51a) に
送信する。つまり、各デフロストコントローラ(51a,51
b) は、除霜信号を互いに送受信するように構成されて
いる。
b) は、その室外熱交換器(23a,23b)の除霜を実行する前
に他の室外ユニット(20b,20a) のデフロストコントロー
ラ(51b,51a) から除霜信号を受信すると除霜を保留する
ように構成されている。
ラ(51a,51b) は、除霜信号を発信した後、所定時間待機
して、その所定時間内に他のデフロストコントローラ(5
1b,51a) からの除霜信号を受信すると、一定の条件が満
たされている場合には除霜を保留するように構成されて
いる。
と、各室外熱交換器(23a,23b) は、除霜の優先順位が予
め設定されており、各デフロストコントローラ(51a,51
b) は、所定時間の待機中に優先順位が上位の室外熱交
換器の除霜信号を受信したときに除霜を保留する一方、
優先順位が下位の室外熱交換器の除霜信号を受信したと
きには除霜を実行するように構成されている。
の室外熱交換器(23a) (第1室外熱交換器という)の優
先順位を、第2室外ユニット(20b) の室外熱交換器(23
b) (第2室外熱交換器という)よりも上位であるもの
とする。
b) は、他のデフロストコントローラ(51b,51a) から除
霜信号を受信した後、所定時間の経過やその除霜信号の
入力終了などから除霜終了を検知すると、対応する室外
ユニット(20a,20b) 内の室外熱交換器(23a,23b) の除霜
を実行するように構成されている。
ストコントローラ(51a,51b) は、その室外ユニット(20
a,20b) の冷媒回路系統においてサーモオフ運転(冷媒
を循環させず、送風のみ行う休止運転)中に他のデフロ
ストコントローラ(51b,51a) からの除霜信号を受信する
と、該室外ユニット(20a,20b) の回路系統をサーモオン
運転に切り換えて暖房サイクルで冷媒を循環させ、室内
でのコールドドラフトの発生を防止するように構成され
ている。
て説明する。なお、以下の説明において、第1室外ユニ
ット(20a) 側の冷媒回路系統を第1系統、第2室外ユニ
ット(20b) 側の冷媒回路系統を第2系統という。
1)から吐出されたガス冷媒は、室内熱交換器(31)で凝縮
して液化し、この液冷媒が第2流入路(46)を通ってレシ
ーバ(43)に一旦貯溜される。そして、液冷媒がレシーバ
(43)から流出し、電子膨張弁(EV)で減圧した後、第2流
出路(47)を経て補助熱交換器(24)及び室外熱交換器(23
a,23b) で蒸発して圧縮機(21)に戻る。その際、余剰の
冷媒がレシーバ(43)に貯留しながら、冷媒の循環動作が
行われる。
a,20b) の両方を使用する場合と、何れか1台の室外ユ
ニット(例えば第1室外ユニット(20a) )のみを使用
し、他の一台の室外ユニット(例えば第2室外ユニット
(20b) )側はサーモオフ状態とすることが可能である。
1)から吐出されたガス冷媒は、室外熱交換器(23a,23b)
及び補助熱交換器(24)で凝縮して液化し、この液冷媒が
第1流入路(44)を通ってレシーバ(43)に一旦貯溜され
る。そして、液冷媒がレシーバ(43)から流出し、電子膨
張弁(EV)で減圧した後、第1流出路(45)を経て室内熱交
換器(31)で蒸発して圧縮機(21)に戻る。
クル時のいずれの場合も、通常は電磁弁(SV)が閉じられ
ていて、レシーバ(43)からガス冷媒が流出しないように
設定されている。
ーラ(50)は、運転すべき室外ユニット(20a,20b) を空調
負荷に合わせて選定すると共に、周波数ステップNを適
正値に設定して圧縮機(21)の容量を制御する。また、外
熱交温度センサ(Tc)及び内熱交温度センサ(Te)が検出す
る凝縮温度や蒸発温度から最適な冷凍効果を与える吐出
管温度の最適値を算出して、該吐出管温度がその最適値
になるように弁開度を設定する。そして、この弁開度が
得られるようなパルス信号を電子膨張弁(25)に送信して
該電子膨張弁(EV)の開度を制御し、室内負荷に対応した
空調運転を行う。
止時に電子膨張弁(EV)と電磁弁(SV)とを閉鎖した状態
で、周囲温度の上昇などによりレシーバ(43)内の液冷媒
が膨張しても、この冷媒は一方向通路(42)から液封防止
通路(27)を流れて熱交換器(23a,23b,31) 側へ逃げてい
くこととなり、液封が防止される。
b) に着霜すると、逆サイクル方式によるデフロスト運
転が図4のフローチャートに従って実行される。このフ
ローチャートにおいて、まずステップST1では、各デフ
ロストコントローラ(51a,51b)が、対応する室外熱交換
器(20a,20b) の除霜条件を判別する。そして、上述した
(1)式と(2)式から除霜が必要であると判断するまで
は、常にこのステップST1で除霜条件を判別するように
している。
系統において、第1室外熱交換器(23a) の除霜が必要で
あると判断されると、ステップST2において、他の室外
熱交換器(つまり、第2室外熱交換器)(23b) の除霜信
号がオンになっているかどうかを判断する。他系統の除
霜信号がオフの場合はステップST3に進む一方、オンの
場合はオフになるまでステップST2の条件の判別を継続
するため、その間は除霜を保留することになる。
(第2系統)で除霜が行われていない状態であるため、
第1系統でデフロスト運転を行っても両系統で除霜が同
時に行われることはない。したがって、この場合、室内
ユニット(20)側の除霜準備が完了するまで待機するため
のタイマ(除霜制御手段(51a,51b) に内蔵)をスタート
してから、ステップST4で、他系統(第2系統)の除霜
信号がオフであることを再度確認し、しかもタイマが3
0秒以上経過していることを確認した後、ステップST5
へ進む。
サーモオフ運転中であるかどうかを判別し、サーモオフ
運転中にはステップST6でその他系統(第2系統)をサ
ーモオン運転に切り換えてから、ステップST7で、除霜
が必要と判断された第1系統の室外熱交換器(23a) の除
霜を開始する。
であった場合は、ステップST8に進んで、30秒が経過
する前に他系統(第2系統)の除霜信号がオンに変わっ
ていて、かつ他系統(第2系統)の室外熱交換器(23b)
の除霜の優先順位が下位であるかどうかを判別する。そ
して、他系統(第2系統)の除霜信号がオンになってい
ても、該他系統(第2系統)の優先順位が下位であれ
ば、ステップST7で、第1系統の室外熱交換器(23a) の
除霜を開始する。
である場合は、他系統の優先順位が上位である場合とな
る。この場合、以上の説明とは逆に、第2室外熱交換器
(23b) で除霜条件が成立してステップST1からステップ
ST8まで進んだことになる。この場合は、ステップST9
へ進んで12分間待機して他の室外熱交換器(つまり第
1室外熱交換器(23a) )のデフロスト運転が終了するの
を待った後、ステップST7で第2室外熱交換器(23b) の
除霜を開始する。
運転時に両方の冷媒回路(12,12) において同時に逆サイ
クルで冷媒が流れることはなく、一方の系統は必ず暖房
サイクルでの冷媒の循環動作が行われるので、室内での
コールドドラフトの発生を防止できる。
ンコントローラ(50)に除霜制御機能を持たせる場合に
は、特に室外熱交換器の台数が多い場合には、すべての
室外熱交換器(20a,20b) の種々の除霜条件を常に判断し
ながらどの室外熱交換器(20a,20b) の除霜を実行するか
を決定しなければならないことから、構成や制御が複雑
になってしまうのに対して、本実施形態では、各室外ユ
ニット(20a,20b) にデフロストコントローラ(51a,51b)
を設けて、互いの除霜信号の送受信により各室外熱交換
器(23a,23b) の除霜の実行を制御するようにしているの
で、構成も制御も簡単にすることができる。
行う場合の優先順位を予め設定しているので、ほぼ同時
に除霜信号が発信された場合でも、一方のみを除霜し、
他方では暖房運転を継続することで、コールドドラフト
を確実に防止できる。なお、この場合は、暖房運転を継
続することになる冷媒回路(12)の室外熱交換器(23a,23
b) にも着霜している状態であるが、デフロスト運転自
体は約10分程度の時間で終了するものであり、除霜を
待機していた室外熱交換器もその後に充分にデフロスト
運転を行うことができるので、暖房能力の低下が問題に
なることは実用的には殆どない。
他方の回路系統でデフロスト運転に入るときには、サー
モオフ中の回路系統がサーモオンに切り換えられること
からも、コールドドラフトの発生を確実に防止できる。
について、以下のような構成としてもよい。
ニット(30)に2台の室外ユニット(20a,20b) が接続され
た構成としているが、少なくとも1台の室内ユニットを
備え、その室内ユニットに複数台の室外ユニットが接続
された空気調和装置であれば、本発明を適用することは
可能である。
複数台の室内ユニット(30)を一つの部屋に設けると共
に、少なくとも一つの室内ユニット(30)の回路系統で室
内ファン(Fr)を起動してデフロスト運転を行いながら、
他の少なくとも一つの室内ユニット(30)の回路系統で除
霜を保留して暖房運転を行うように構成することもでき
る。
設けられる複数の室内ユニット(30)を備えた空気調和装
置において、送風を継続しながらデフロスト運転と暖房
運転とを同時に行うことができるので、室内温度が低下
するのを確実に抑えられる。
成を示す図である。
図である。
図である。
である。
Claims (7)
- 【請求項1】 少なくとも一つの室内ユニット(30)を備
え、該室内ユニット(30)に複数の室外ユニット(20a,20
b) が接続された空気調和装置であって、 各室外ユニット(20a,20b) は、該各室外ユニット(20a,2
0b) が備えている室外熱交換器(23a,23b) の除霜信号を
各室外ユニット(20a,20b) 間で互いに送受信する除霜制
御手段(51a,51b) を備え、 各除霜制御手段(51a,51b) は、その室外熱交換器(23a,2
3b) の除霜を実行する前に他の室外ユニット(20b,20a)
の除霜制御手段(51b,51a) から除霜信号を受信すると除
霜を保留するように構成されている空気調和装置。 - 【請求項2】 各除霜制御手段(51a,51b) は、他系統の
除霜制御手段(51b,51a) から除霜信号を受信した後、該
他系統の除霜が終了すると、その除霜制御手段(51a,51
b) が設けられている室外ユニット(20a,20b) の室外熱
交換器(23a,23b) の除霜を実行する請求項1記載の空気
調和装置。 - 【請求項3】 各除霜制御手段(51a,51b) は、除霜信号
を発信した後、所定時間待機した後に除霜を実行する一
方、該所定時間内に他系統の除霜制御手段(51b,51a) か
らの除霜信号を受信すると除霜を保留するように構成さ
れている請求項1または2記載の空気調和装置。 - 【請求項4】 各室外熱交換器(23a,23b) を除霜する優
先順位が設定され、 各除霜制御手段(51a,51b) は、所定時間の待機中に優先
順位が上位の室外熱交換器(23a) の除霜信号を受信した
ときに除霜を保留する一方、優先順位が下位の室外熱交
換器(23b) の除霜信号を受信したときには除霜を実行す
るように構成されている請求項3記載の空気調和装置。 - 【請求項5】 各室外ユニット(20a,20b) の除霜制御手
段(51a,51b) は、サーモオフ運転中に他系統の除霜制御
手段(51b,51a) からの除霜信号を受信すると、その室外
ユニット(20a,20b) の設けられているサーモオフ運転中
の回路系統をサーモオン運転に切り換えるように構成さ
れている請求項1ないし4の何れか1記載の空気調和装
置。 - 【請求項6】 室内ユニット(30)は、室内熱交換器(31)
と、該室内熱交換器(31)に送風する室内ファン(Fr)とを
備え、 上記室内熱交換器(31)は、複数の室外熱交換器(23a,23
b) に個別に接続された複数の室内熱交換部(31a,31b)
を備えると共に、複数の室内熱交換部(31a,31b)が上記
室内ファン(Fr)を共用するように構成されている請求項
1ないし5の何れか1記載の空気調和装置。 - 【請求項7】 それぞれ室内ファン(Fr)を備えた複数の
室内ユニット(30)が一つの部屋に設けられると共に、除
霜制御手段(51a,51b) は、少なくとも一つの室内ユニッ
ト(30)の回路系統で室内ファン(Fr)を起動して室外熱交
換器(23a,23b) を除霜する際に、他の少なくとも一つの
室内ユニット(30)の回路系統では室外熱交換器(23a,23
b) の除霜を保留して暖房運転を行うように構成されて
いる請求項1ないし6の何れか1記載の空気調和装置。
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