JP2001271925A - 自動変速機のシフトレンジ切換装置 - Google Patents

自動変速機のシフトレンジ切換装置

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JP2001271925A
JP2001271925A JP2000088749A JP2000088749A JP2001271925A JP 2001271925 A JP2001271925 A JP 2001271925A JP 2000088749 A JP2000088749 A JP 2000088749A JP 2000088749 A JP2000088749 A JP 2000088749A JP 2001271925 A JP2001271925 A JP 2001271925A
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shift range
output shaft
range
switching
actuator
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JP2000088749A
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English (en)
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Jun Kimura
純 木村
Etsushi Yamada
悦史 山田
Hirotomo Asa
弘知 麻
Masafumi Hori
政史 堀
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Denso Corp
Soken Inc
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Denso Corp
Nippon Soken Inc
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  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動変速機のシフトレンジをモータ等のアク
チュエータを用いて切り換えるシフトレンジ切換装置に
おいて、アクチュエータが動作不能になってもシフトレ
ンジの切り換えを継続できるようにする。 【解決手段】 ACT出力軸16端部の嵌合穴43a
に、コントロールロッド38が嵌合されている。シフト
レンジ切換時は、通常は、まずACT出力軸43を回転
させてコントロールロッド38を各種シフトレンジに対
応した角度に回転させ、その後ACT出力軸43のみ再
び所定の回転基準位置に戻す。バッテリ上がり時等には
ACT出力軸43がロックしてしまうが、嵌合穴43a
の内周壁とロッド先端の外周壁との間にはクリアランス
45があるため、コントロールロッド38に設けられた
補助切換レバーを操作することにより運転者が手動でコ
ントロールロッド38を回転させ、シフトチェンジを継
続して行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機のシフ
トレンジをモータ等からなるアクチュエータを介して切
り換える自動変速機のシフトレンジ切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、運転者によるシフトレバーの
操作に従い自動変速機のシフトレンジを切り換えるシフ
トレンジ切換装置においては、シフトレンジ切換用の動
力源として直流モータを備えたものが知られている。こ
の種のシフトレンジ切換装置によれば、自動変速機のシ
フトレンジを運転者によるシフトレバーの操作力によっ
て直接切り換える一般的な切換装置のように、シフトレ
バーとシフトレンジ切換機構とを機械的に接続する必要
がないことから、これら各部を車両に搭載する際のレイ
アウト上の制限がなく、設計の自由度を高めることがで
きる。また、車両への組み付け作業も簡単に行うことが
できる。
【0003】ところで、上記シフトレンジ切換装置にお
いて、シフトレンジの切り換えに一つの直流モータを使
用していると、直流モータが故障した際に、自動変速機
のシフトレンジを切り換えることができなくなってしま
うという問題があった。そこで、従来より、例えば、実
用新案登録第2538387号に記載のように、シフト
レンジ切換機構の動力源として、各々別体に構成された
2つの駆動モータ(アクチュエータ)を設け、通常時に
は、2つのアクチュエータの内の一方を駆動することに
より、シフトレンジの切り換えを行うようにし、通常時
に使用されるアクチュエータが故障した際には、他方の
アクチュエータを駆動することにより、シフトレンジの
切り換えを継続して実行できるようにしたシフトレンジ
切換装置も考えられている。
【0004】このように、シフトレンジ切換機構の動力
源として2つのアクチュエータを設け、これを選択的に
使用するようにした場合、通常時に使用されるアクチュ
エータが故障した際にでもシフトレンジの切り換えを行
うことができるので、車両の走行安全性を確保すること
ができる。しかしながら、シフトレンジ切換機構を、2
つのアクチュエータを用いて各々単独で駆動できるよう
に構成する必要があるため、各アクチュエータに付随す
る部品点数が多くなり、シフトレンジ切換装置のコスト
アップを招いてしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、部品低減等の
ために、複数のトルク発生手段を備えたアクチュエータ
を一つ用いて、その複数のトルク発生手段のいずれかが
故障した場合にでも、故障していない他のトルク発生手
段にてシフトレンジ切換機構を駆動できるようにするこ
とも考えられる。このようにすれば、シフトレンジ切換
機構に対して複数のアクチュエータを設ける必要がない
ので、シフトレンジ切換機構にアクチュエータを設ける
ための部品点数を少なくすることができ、安全性の高い
シフトレンジ切換装置を安価に実現できることになる。
【0006】しかしながら、上記公報に開示されたよう
に二つのアクチュエータを用いる方法、或いは一つのア
クチュエータに複数のトルク発生手段を備える方法は、
いずれも、アクチュエータ故障時の安全性を向上させる
ことはできるものの、車載バッテリ上がり等によりアク
チュエータへの通電ができなくなり、アクチュエータを
駆動できなくなった場合、シフトチェンジが不可能にな
ってしまうという問題がある。
【0007】具体的には、例えば、駐車中にシフトレン
ジがP(パーキング)レンジにある状態でアクチュエー
タへの通電ができなくなり、アクチュエータが動作不能
になると、Pレンジから他のレンジへのシフトチェンジ
ができないため、車両を移動させる際には駆動輪をリフ
トした状態で移動させる必要がある。特に、道幅の狭い
道路にてこのような状況になると、緊急車両の通行の妨
げになる等の問題が生じる。
【0008】また例えば、急勾配の道路で、シフトレン
ジがPレンジ以外のレンジにある状態でエンストしてし
まい、アクチュエータへの通電ができなくなってアクチ
ュエータが動作不能になると、車両をそのまま駐車させ
る際にはサイドブレーキのみに頼るか或いは輪留め等を
直接設置することにより車両が移動しないようにしなけ
ればならない。
【0009】そこで、アクチュエータに通電できずにア
クチュエータが動作不能になるという故障が発生した場
合でも、手動或いは別手段にてPレンジから他のレンジ
へ、また、Pレンジ以外のレンジからPレンジへ、シフ
トチェンジすることができるようにする必要がある。
【0010】しかしながら、モータを用いたアクチュエ
ータは通常、減速機構を有しており、モータ回転軸の回
転出力をこの減速機構を介してシフトレンジ切換機構へ
伝達している。そのため、アクチュエータが動作不能と
なった状態でシフトレンジ切換機構にて直接手動でシフ
トチェンジしようとしても、減速機構が過大負荷となっ
てシフトチェンジすることはできない。また、手動の代
わりに別手段にてシフトチェンジしようとする場合で
も、何らかのパワーアシスト機構が必要となり、コスト
的にも現実的ではない。
【0011】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、自動変速機のシフトレンジをモータ等のアクチュ
エータを用いて切り換えるシフトレンジ切換装置におい
て、アクチュエータが動作不能になってもシフトレンジ
の切り換えを継続できるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するためになされた請求項1記載の自動変速機の
シフトレンジ切換装置は、例えば運転者がシフトレバー
を操作することにより、外部からシフトレンジの切換指
令が入力されると、制御手段が、その切換指令に従い、
駆動回路を介してアクチュエータを駆動することにより
シフトレンジ切換機構を動作させ、自動変速機のシフト
レンジを、パーキングを含む各種走行レンジのうち切換
指令に対応したシフトレンジに切り換える。アクチュエ
ータの出力軸(以下「ACT出力軸」と称す)は、シフ
トレンジ切換機構の入力軸(以下「SR入力軸」と称
す)と機械的に結合されている。そして、アクチュエー
タから発生する出力は、ACT出力軸を介してSR入力
軸に伝達され、これによりシフトレンジ切換機構が動作
する。
【0013】そして、本発明では、例えばバッテリ上が
りや駆動回路の異常、或いはアクチュエータの故障など
によりアクチュエータが動作不能になってもシフトレン
ジの切り換えを継続して実行できるようにするために、
ACT出力軸とSR入力軸との結合部に所定のクリアラ
ンスを設けている。そして、アクチュエータが動作不能
になった場合(即ち、ACT出力軸がロックした場合)
には、別途設けた補助切換手段によってシフトレンジ切
換機構を駆動できるようにしている。ここで、ACT出
力軸のロックとは、バッテリ上がり等の異常によりアク
チュエータが動作不能になることによって、切換指令に
かかわらずACT出力軸がそのときの状態を保持したま
ま動かなくなることをいう。
【0014】従って、本発明によれば、ACT出力軸と
SR入力軸との結合部に所定のクリアランスを設けたこ
とにより、バッテリ上がり等によりアクチュエータが動
作不能になってACT出力軸がロックしても、クリアラ
ンスの範囲内でSR入力軸を動かすことができるため、
シフトレンジの切り換えを継続して行うことができる。
【0015】尚、所定のクリアランスは、例えば、任意
のシフトレンジ位置にてACT出力軸がロックした場合
に、補助切換手段によって全てのシフトレンジに切り換
えることができるように設けるのが好ましい。また、ア
クチュエータとしては、上記に例示したモータに限ら
ず、例えば油圧機構や空気圧機構など、シフトレンジを
設定された各種レンジに確実に切り換えることができる
ものであれば特に限定されない。そして、切換指令に対
応したシフトレンジへ切り換えるのに必要なアクチュエ
ータの動作量(つまり、ACT出力軸の動作量)は、現
在のシフトレンジと切換先のシフトレンジとの相対関係
にクリアランス分を見込んで設定すればよい。
【0016】ところで、本発明のようにACT出力軸と
SR入力軸との結合部にクリアランスを設けたことによ
り、ACT出力軸がロックしても補助切換手段によって
全てのシフトレンジに切り換えることが可能となるが、
アクチュエータが正常である通常時にシフトレンジを切
り換える際、アクチュエータを駆動し、ACT出力軸に
よりSR入力軸を動かして所定のシフトレンジに切り換
えた後、ACT出力軸をそのままの位置にしておくと、
アクチュエータが動作不能になった場合に、補助切換手
段によっても他の全てのシフトレンジに切り換えること
ができなくなる。
【0017】より具体的には、例えばアクチュエータが
モータ及び減速機構で構成されている場合であって、ア
クチュエータの駆動(つまり、ACT出力軸の回転)に
よりSR入力軸を各シフトレンジ毎に設定されたを所定
の角度だけ回転させることによってその回転角度に応じ
たシフトレンジに切り換えるものであり、しかもSR入
力軸の回転範囲(例えば0〜50°)において最大回転
角(例えば50°)だけ回転させたときにPレンジに切
り換わるように構成されている場合に、Pレンジに切り
換えた状態でそのままアクチュエータが動作不能になる
(即ち、SR入力軸を50°回転させた状態でACT出
力軸がロックする)と、Pレンジ以外の他のシフトレン
ジに戻す(即ち、ACT出力軸を、Pレンジに切り換え
たときとは逆方向に回転させる)ことはできない。逆
に、Pレンジの状態からPレンジ以外の任意のシフトレ
ンジに切り換えた状態(例えば、SR入力軸の回転角度
が30°である状態)でACT出力軸がロックした場
合、更にSR入力軸の回転角度が0〜30°の範囲に対
応したシフトレンジに切り換えることは可能であるが、
再びPレンジに切り換える(即ち、SR入力軸を、Pレ
ンジに切り換える方向に回転させる)ことはできない。
【0018】そこで、請求項2に記載のシフトレンジ切
換装置は、請求項1記載のシフトレンジ切換装置におい
て、シフトレンジを切り換えた後は、ACT出力軸を所
定の基準位置に戻すようにしたものである。従って、請
求項2記載のシフトレンジ切換装置によれば、あるシフ
トレンジにおいてACT出力軸がロックしても、補助切
換手段により他の任意のシフトレンジに切り換えること
ができ、安全性の高いシフトレンジ切換装置を提供する
ことができる。
【0019】尚、ACT出力軸とSR入力軸との結合部
にはクリアランスがあるため、ACT出力軸を所定の基
準位置に戻しても、SR入力軸まで回転してしまうこと
はない。また、所定の基準位置は、アクチュエータが動
作不能でそのACT出力軸がロックした場合であって
も、SR入力軸をクリアランスの範囲内で動かすことに
よりPレンジを含むあらゆるシフトレンジに切換可能な
位置にするのが望ましい。これにより、SR入力軸をそ
の動作範囲における最大範囲にまで動かすことによりP
レンジに切り換える場合でも、Pレンジに切り換えた後
は再びACT出力軸を所定の基準位置にまで戻すため、
PレンジにてACT出力軸がロックしても、Pレンジ以
外の任意のシフトレンジへの切り換えを補助切換手段に
より継続して行うことができる。
【0020】また、通常、シフトレンジ切換機構は、A
CT出力軸とSR入力軸との結合部にクリアランスが設
けられていても、SR入力軸が切換指令に対応した任意
のシフトレンジ位置にて機械的に保持される構造にする
ものであるが、SR入力軸が、このクリアランスによっ
て、切換指令或いはACT出力軸の動作とは無関係に動
いてしまうおそれのある場合は、請求項3記載のシフト
レンジ切換装置のように、請求項1又は2記載のシフト
レンジ切換装置におけるシフトレンジ切換機構に対し
て、更に、ディテント機構を設けるとよい。このディテ
ント機構は、シフトレンジ切換機構を所望のシフトレン
ジに対応した位置で機械的に保持できるように設ける周
知の機構である。
【0021】従って、請求項3記載のシフトレンジ切換
装置によれば、アクチュエータの動作不能時にシフトレ
ンジの切り換えを継続して行うことができるだけでな
く、シフトレンジ切換機構にディテント機構を設けるこ
とにより、クリアランスがあってもより確実に所望のシ
フトレンジに切り換えることができ、より安全性の高い
シフトレンジ切換装置を提供することができる。
【0022】次に、請求項4記載のシフトレンジ切換装
置は、請求項1〜3いずれかに記載のシフトレンジ切換
装置において、アクチュエータを、モータ及び減速機構
にて構成したものである。この請求項4記載のシフトレ
ンジ切換装置においては、ACT出力軸とモータの回転
軸とが、減速機構を介して結合されており、モータの回
転は、その回転速度に対し、減速機構が有する減速比に
応じた回転速度に減速された上で、ACT出力軸に伝達
される。
【0023】ACT出力軸とSR入力軸との結合部は、
両軸が同心状に配置され、しかもACT出力軸の端部に
おいてACT出力軸の軸方向に形成された嵌合穴にSR
入力軸の先端が嵌合されて構成されている。そして、嵌
合穴には、ACT出力軸がロックしたときに補助切換手
段によってSR入力軸を所定の回転角度の範囲内にて嵌
合穴内で回転させてシフトレンジの切り換えができるよ
うに、クリアランスが設けられている。
【0024】このようにアクチュエータにモータを用い
ると、油圧機構を用いた場合に比べ、アクチュエータの
小型化が可能となり、しかもオイル漏れ・劣化等の油圧
機構特有の問題も生じないため、より安価にシフトレン
ジ切換装置を実現できる。特に、クリアランスは、AC
T出力軸の嵌合穴の形状及びSR入力軸の先端の形状を
相互に適切に調整することによって形成できるため、ク
リアランスを設けることによってアクチュエータが大型
化することもない。
【0025】従って、請求項4記載のシフトレンジ切換
装置によれば、請求項1〜3記載のシフトレンジ切換装
置と同等の作用効果に加え、アクチュエータにモータを
用いたことにより、シフトレンジ切換装置の小型化、低
価格化が可能となり、装置の信頼性もより向上させるこ
とができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。図1は、本発明が適用され
た自動変速機のシフトレンジ切換装置全体の構成を表す
ブロック図である。
【0027】図1に示すように、シフトレンジ切換装置
は、運転者が図示しないシフトレバーを操作することに
より自動変速機2のシフトレンジを選択・指令するため
の操作部10と、自動変速機2のシフトレンジの切換状
態を表示するための表示部12と、シフトレンジ切換用
のアクチュエータの故障を車両乗員に報知するための警
報ランプ13と、自動変速機2に組み込まれてシフトレ
ンジを切り換えるためのシフトレンジ切換機構14と、
シフトレンジ切換機構14を駆動するアクチュエータ1
6と、このアクチュエータ16の駆動回路18と、アク
チュエータ16の出力軸(詳細は後述)に設置されてそ
の回転角度を検出する回転角センサ20と、操作部10
から入力されるシフトレンジの切換指令及び回転角セン
サ20からの検出信号を受けて、自動変速機2のシフト
レンジが切換指令に対応した走行レンジとなるように駆
動回路18を介してアクチュエータ16を駆動し、シフ
トレンジ切換機構14を動作させる制御回路22と、ア
クチュエータの動作不能時(即ち、アクチュエータ16
の出力軸がロックしたとき)に運転者が手動で直接シフ
トレンジ切換機構14を動作させ、シフトレンジを切り
換えるための補助切換レバー23と、駆動回路18から
アクチュエータ16への通電電流を監視するための電流
検出回路25とから構成されている。
【0028】尚、制御回路22は、CPU,ROM,R
AM等からなるマイクロコンピュータにて構成されてお
り、アクチュエータ16を駆動して自動変速機2のシフ
トレンジを切り換えるシフトレンジ切換制御に加えて、
表示部12にシフトレンジの切換状態を表示するシフト
レンジ表示制御や、アクチュエータ16の動作状態を監
視してその故障を判定し、故障判定時には警報ランプ1
3を点灯してその旨を車両乗員に報知する故障判定制御
も実行する。
【0029】また、電流検出回路25は実際には、駆動
回路18からアクチュエータ16に至る通電経路上に設
けられており、制御回路22は、シフトレンジの切換時
に、この電流検出回路25にて検出されたアクチュエー
タ16への通電電流(実電流)を監視しつつ、駆動回路
18を介してアクチュエータ16を駆動し、その通電電
流から、アクチュエータの異常(モータ巻線の断線,短
絡等の異常)を判定する。
【0030】シフトレンジ切換機構14は、自動変速機
2のシフトレンジを、パーキング(P),リバース
(R),ニュートラル(N),ドライブ(D),セカン
ド(2)の各走行レンジに順に切り換えるためのもので
あり、図2に示す如く構成されている。
【0031】即ち、シフトレンジ切換機構14は、自動
変速機2内の図示しない摩擦係合装置の係合及び解放
を、上記各走行レンジの切換状態に応じて切換制御する
ためのレンジ切換弁31及びマニュアルバルブ32と、
各レンジを保持するためのディテントスプリング33及
びディテントレバー34と、シフトレンジがPレンジに
切り換えられたときに、自動変速機2の図示しない出力
軸に設けられたパークギヤ35にパークポール36を嵌
合させて、出力軸の回転を停止させるパークロッド37
と、既述した補助切換レバー23と、ディテントレバー
34及び補助切換レバー23が固定されたコントロール
ロッド38とから構成されている。
【0032】このシフトレンジ切換機構14は、コント
ロールロッド38の回転により、ディテントレバー34
をコントロールロッド38の軸周りに回動させて、ディ
テントレバー34に連結されたレンジ切換弁31(延い
てはマニュアルバルブ32)及びパークロッド37を、
各走行レンジに対応した切換位置に制御する、周知のも
のであり、本実施形態では、こうしたシフトレンジの切
換を電動で行うために、コントロールロッド38にアク
チュエータ16の出力軸(ACT出力軸43)を直結し
ている。
【0033】また、コントロールロッド38に取り付け
られた補助切換レバー23は、運転者が運転中にその先
端部を操作して、手動でコントロールロッド38を回す
ことができるように設置されている。この補助切換レバ
ー23は、通常は使用しないが、後述するように、AC
T出力軸43がロックしたとき、手動でシフトチェンジ
する際に用いるものである。
【0034】次に、自動変速機2のシフトレンジの切り
換えのために、コントロールロッド38を回動させるア
クチュエータ16は、図3に示す如く構成されている。
図3(a)は、アクチュエータ16の概略構成を示すブ
ロック図であり、図3(b)は、ACT出力軸43のA
−A断面図である。
【0035】図3(a)に示すように、アクチュエータ
16は、動力発生源としてのモータ41と、モータ41
の出力回転軸41aに直結され、モータ41の回転速度
を所定の減速比にて減速する減速機構42と、減速機構
42の出力回転軸42aに直結され、コントロールロッ
ド38の先端部を勘合するための嵌合穴43aが形成さ
れたACT出力軸43とから構成される。
【0036】尚、このモータ41はいわゆるブラシレス
DCモータであり、駆動回路18から、モータ41のス
テータを構成する3相巻線(図示せず)への通電電流を
制御回路22にて制御することにより双方向に回転でき
るし、所望の回転位置で停止させることもできる。ま
た、ACT出力軸43には、既述した回転角センサ20
が取り付けられている。そして、コントロールロッド3
8の先端(即ちACT出力軸43の嵌合穴43aに挿入
する部分であり、以下これを「ロッド先端」と称す)が
嵌合穴43aに嵌合されることにより、ACT出力軸4
3とコントロールロッド38とが直結されている。
【0037】また、図3(b)に示すように、ロッド先
端は、略長方形状の断面を有しており、ロッド先端の外
周壁のうち嵌合穴43aの内周壁と接触する部分は、そ
の嵌合穴43aの内周壁に沿うように円弧状に形成され
ている。ACT出力軸43の嵌合穴43aは、ロッド先
端を挿入でき、しかもACT出力軸43がロックしても
コントロールロッド38を所定の回転角度の範囲内(本
実施形態では50°)で自在に回転できるように、嵌合
穴43aの内周壁とロッド先端の外周壁との間にクリア
ランス45が生じるように形成されている。
【0038】シフトレンジの切換は、コントロールロッ
ド38を回転させることにより行われ、コントロールロ
ッド38の回転角度に応じて、各種シフトレンジに切り
換わるようになっている。具体的には、図3(b)に示
すように、コントロールロッド38は、2レンジの位置
からPレンジの位置まで50°の範囲で回転できるよう
になっており、ACT出力軸43を回転させることによ
りコントロールロッド38を回転させて、所望のシフト
レンジに切り換えるようにしている。
【0039】ACT出力軸43は、通常は所定の回転基
準位置(図3(b)に示す位置)にあり、後述するよう
にシフトレンジ切換後は常にこの回転基準位置に戻るよ
うになっている。そしてACT出力軸43が常にこの回
転基準位置にあるため、例えばバッテリ上がり等により
駆動回路18からの通電ができなくなってACT出力軸
43がロックしても、運転者が補助切換レバー23を手
動操作してコントロールロッド38を50°の範囲内で
回転させることができ、2レンジ〜Pレンジまでの全て
のシフトレンジに切り換えることが可能となる。
【0040】尚、上記のようにACT出力軸43はモー
タ41の出力回転軸41aと、減速機構42を介して結
合されているため、ACT出力軸43を仮に手動で回そ
うとしても、この減速機構42が過大負荷となって、手
動で回すのは困難である。本実施形態では、シフトレン
ジを切り換えるためのACT出力軸43の回転を、操作
部10から入力される切換指令に基づいて、制御回路2
2が駆動回路18を介してモータ41を回転制御するこ
とにより行う。既述の通り、駆動回路18からアクチュ
エータ16に至る通電経路上には、モータ41に流れる
実電流を検出するための周知の電流検出回路25が設け
られており、この電流検出回路25からの検出信号は、
制御回路22に入力される。
【0041】制御回路22は、操作部10からシフトレ
ンジの切換指令が入力されると、電流検出回路25から
の検出信号に基づき、モータ41に流れる実電流を監視
しながら、駆動回路18を制御(本実施形態ではPWM
制御)することにより、モータ41に流れる電流をフィ
ードバック制御し、ACT出力軸43の回転を、コント
ロールロッド38が所望のシフトレンジに対応した回転
角度にまで回転するように制御する、本発明の制御手段
としてのシフトレンジ切換制御を実行する。以下、シフ
トレンジ切換制御について説明する。
【0042】図4は、制御回路22にて実行されるシフ
トレンジ切換制御を表すフローチャートである。制御回
路22では、CPUがROMからシフトレンジ切換制御
処理プログラムを読み出し、このプログラムに従って処
理を実行する。このシフトレンジ切換制御処理は、イグ
ニションスイッチ(図示せず)のオン後、継続して行わ
れるものである。
【0043】この処理が開始されると、まずステップ
(以下「S」と略す)410にて、ACT出力軸43が
所定の回転基準位置にあるか否かが判断される。尚、A
CT出力軸43が所定の回転基準位置にあるか否かの判
断は、回転角センサ20からの検出信号に基づいて制御
回路22にて行われる。
【0044】アクチュエータ16が正常である限り、シ
フトレンジ切換時以外はACT出力軸43は常に所定の
回転基準位置にあるため、通常はS410にて肯定判断
され、S420に進む。仮に、何らかの要因でイグニシ
ョンスイッチのオン時にACT出力軸43が所定の回転
基準位置にない場合は、S430に進んでACT出力軸
43を回転基準位置に戻すように制御した上で、S42
0に進む。
【0045】S420では、現在のシフトレンジがどの
レンジに設定されているかを検出する。これは、シフト
レンジ切換機構14におけるマニュアルバルブ32内に
設けられたレンジ位置センサ(図示せず)からの検出信
号により検出される。一般に、自動車のエンジンを始動
させようとするときには、シフトレンジがPレンジ又は
Nレンジにないと始動できないようになっているため、
通常はS420では、Pレンジ又はNレンジが検出され
る。S420でシフトレンジの現在位置を検出した後
は、S440に進む。
【0046】S440では、運転者によりシフトレンジ
切換操作が行われたか否かを判断する。この判断は、操
作部10から制御回路22へシフトレンジの切換指令が
入力されたか否かを判断することにより行われる。シフ
トレンジ切換操作が行われない間は、このS440の処
理を繰り返し行うが、シフトレンジ切換操作が行われ、
操作部10から制御回路22に切換指令が入力された場
合は、S450へ進む。
【0047】S450では、操作部10から入力された
切換指令に基づき、入力された所望のシフトレンジに切
り換えるために必要なACT出力軸43の回転方向及び
回転角度を設定する。そして、S460に進み、S45
0にて設定された回転方向・角度に基づきACT出力軸
43を回転させる。これにより、コントロールロッド3
8が回転して、シフトレンジの切り換えが行われる。そ
して、切り換え後の新たなシフトレンジは、S420に
てなされる処理と同様、現在のシフトレンジ位置として
制御回路22内のRAMに記憶される。
【0048】シフトレンジの切り換え後は、S470に
進み、ACT出力軸43を所定の回転基準位置に戻す。
その後は、再びS440に戻って、S440以降の処理
を上記と同様にして行う。つまり、制御回路22は、操
作部10からシフトレンジの切換指令が入力されると、
コントロールロッド38の回転角度を現在の回転角度か
ら切換指令に対応した回転角度へと変化させるための電
流の制御パターンを設定し、回転角センサ20からの検
出信号に基づきACT出力軸43の回転角度を監視しな
がら、その設定した電流制御パターンに沿って、モータ
41に流れる電流をフィードバック制御することによ
り、ACT出力軸43の回転角度をシフトレンジの切換
指令に対応した回転角度に制御(換言すれば、コントロ
ールロッド38の回転角度を制御)し、自動変速機2の
シフトレンジを切換指令に対応したレンジに切り換え
る。
【0049】以上説明したように制御されるシフトレン
ジの切換制御について、その具体例を図5及び図6に基
づいて説明する。図5は、Pレンジから他のレンジへの
切換過程を表す説明図であり、図6は、Pレンジ以外の
シフトレンジからPレンジへの切換過程を表す説明図で
ある。尚、図5、6は共に、ACT出力軸43のA−A
断面図(図3(a)参照)に基づいて切換過程を説明し
たものである。
【0050】例えばPレンジからRレンジへ切り換える
場合、図5(a)に示すように、切り換え前はコントロ
ールロッド38がPレンジに対応した回転角度の位置に
あり、ACT出力軸43は所定の回転基準位置にある。
運転者によりシフトレンジ切換操作が行われると、操作
部10よりRレンジへ切り換える旨の切換指令が制御回
路22へ入力される。制御回路22では、この切換指令
に基づき、Rレンジへ切り換えるために必要なACT出
力軸43の回転方向・角度を設定する。PレンジとRレ
ンジとのコントロールロッド38の回転角度差は20°
である(図3(b)参照)ため、この場合、「左へ20
°」と設定される。そして、設定された回転方向・角度
に基づき、ACT出力軸43は、回転基準位置から左へ
20°回転する。これによりコントロールロッド38も
Rレンジに対応した角度に回転するため、Rレンジへの
切換が行われることになる。Rレンジへの切り換え後
は、ACT出力軸43のみ、右へ20°回転させること
により、ACT出力軸43を所定の回転基準位置に戻
す。
【0051】このようにしてRレンジへの切り換えが行
われた後は、ACT出力軸43の内周壁とコントロール
ロッド38の外周壁との間にはクリアランス51がある
ため、万一、バッテリ上がり等によりモータ41への通
電が不可能になってACT出力軸43がロックしてしま
った場合でも、このクリアランス51の範囲内におい
て、補助切換レバー23を操作してコントロールロッド
38を回転することにより、シフトレンジを全てのレン
ジに直接手動にて切り換えることができる。
【0052】PレンジからNレンジへ切り換えるとき
は、図5(b)に示すように、ACT出力軸43を回転
基準位置から左へ30°回転させてコントロールロッド
38をNレンジに対応した回転角度に回転させることに
よりシフトレンジをNレンジに切り換え、切り換え後は
ACT出力軸43を右に30°回転させて再び所定の回
転基準位置に戻す。これにより、万一ACT出力軸43
がロックしても、クリアランス52があるため、補助切
換レバー23による手動でのシフトチェンジが可能とな
る。
【0053】同様にして、PレンジからDレンジへ切り
換えるときは、図5(c)に示すように、Pレンジから
2レンジへ切り換えるときは、図5(d)に示すよう
に、それぞれシフトレンジの切換制御が行われる。そし
て、いずれの場合もシフトレンジ切り換え後は必ずAC
T出力軸43を所定の回転基準位置に戻して、ACT出
力軸43のロック時には補助切換レバー23にて任意の
シフトレンジに手動で切り換えることができるようにす
る。
【0054】一方、例えばRレンジからPレンジに切り
換える場合は、図6(a)に示すように、切り換え前は
コントロールロッド38がRレンジに対応した回転角度
の位置にあり、ACT出力軸43は所定の回転基準位置
にある。運転者によりシフトレンジ切換操作が行われる
と、操作部10よりPレンジへ切り換える旨の切換指令
が制御回路22へ入力される。制御回路22では、この
切換指令に基づき、Pレンジへ切り換えるために必要な
ACT出力軸43の回転方向・角度を設定する。 この
とき、RレンジとPレンジとのコントロールロッド38
の回転角度差は20°である(図3(b)参照)ため、
コントロールロッド38を右に20°回転すればシフト
レンジの切り換えができるわけだが、これに合わせてA
CT出力軸43を単に右に20°回転するだけでは、コ
ントロールロッド38を右に20°回転することができ
ない。
【0055】即ち、シフトレンジがRレンジにあるとき
は、クリアランス61があるため、ACT出力軸43を
右側に回転させてもコントロールロッド38はすぐには
回転しない。この場合、まずACT出力軸43を右へ3
0°回転することでクリアランス61がなくなり、そこ
から引き続きACT出力軸43を右へ回転させてはじめ
て、コントロールロッド38も回転することになる。
【0056】このため、図6(a)のようにRレンジか
らPレンジへ切り換える際には、このクリアランス61
を見込んで回転角度が設定されることになり、この場合
は右へ50°」と設定される。そして、設定された回転
方向・角度に基づき、ACT出力軸43は、右へ50°
回転する。この結果、コントロールロッド38は右へ2
0°回転し、Pレンジへの切換が行われることになる。
Pレンジへの切り換え後は、ACT出力軸43のみ、左
へ50°回転させることにより、ACT出力軸43を再
び所定の回転基準位置に戻す。
【0057】このようにしてPレンジへの切り換えが行
われた後は、ACT出力軸43の内周壁とコントロール
ロッド38の外周壁との間にはクリアランス62がある
ため、万一、バッテリ上がり等によりモータ41への通
電が不可能になってACT出力軸43がロックしてしま
った場合でも、補助切換レバー23を操作してコントロ
ールロッド38を左へ回転することにより、シフトレン
ジを直接手動にて任意のレンジに切り換えることができ
る。
【0058】NレンジからPレンジへ切り換えるとき
は、コントロールロッド38を右へ30°回転させれば
よいわけだが、図6(b)に示すように、切り換え前は
クリアランス63があるため、ACT出力軸43を右側
へ回転してもコントロールロッド38はすぐには回転し
ない。そのため、コントロールロッド38が回転すべき
角度(30°)にこのクリアランス63を見込んだ回転
角度をACT出力軸43の回転角度として設定する必要
があり、この場合、右へ50度回転するように設定され
る。そして、ACT出力軸43を右へ50°回転させる
ことにより、結果的にコントロールロッド38は右へ3
0°回転され、シフトレンジがPレンジに切り換わるこ
とになる。切り換え後はACT出力軸43を左に50°
回転させて再び所定の回転基準位置に戻す。これによ
り、万一ACT出力軸43がロックしても、クリアラン
ス64があるため、補助切換レバー23による手動での
Pレンジ以外へのシフトチェンジが可能となる。
【0059】同様にして、DレンジからPレンジへ切り
換えるときは、図6(c)に示すように、2レンジから
Pレンジへ切り換えるときは、図6(d)に示すよう
に、それぞれシフトレンジの切換制御が行われる。そし
て、いずれの場合もシフトレンジ切り換え後は必ずAC
T出力軸43を所定の回転基準位置に戻して、ACT出
力軸43のロック時には補助切換レバー23にて任意の
シフトレンジに手動で切り換えることができるようにす
る。
【0060】また、Pレンジから他のレンジへの切り換
え、及びPレンジ以外のレンジからPレンジへの切り換
え以外の、あらゆるシフトチェンジのパターンにおいて
も、図示はしないものの、図5及び図6と同様、切換指
令に基づいてACT出力軸43の回転角度を設定して所
望のシフトレンジに切り換え、切り換え後はACT出力
軸43を再び所定の回転基準位置に戻すようにすればよ
い。
【0061】ところで、バッテリ上がりによりエンジン
が始動できなくなった故にACT出力軸43がロックし
た場合は、エンジンが始動しない、或いはスタータが回
らないといったことなどから、運転者はバッテリ上がり
であることや、その際シフトレンジを切り換える必要が
あるときには補助切換レバー23を操作すればよいこと
等を、容易に認識できる。しかしながら、バッテリは正
常であるにもかかわらず、例えば駆動回路18やモータ
41の異常などによりACT出力軸43がロックするこ
とも考えられる。その場合、運転者は、通常のシフトレ
バー操作によるシフトレンジ切換ができないことを瞬時
に認識することは困難である。
【0062】そこで、図4のシフトレンジ切換制御処理
において、S460の処理(即ち、ACT出力軸43を
回転させてシフトレンジを切り換える制御処理)が行わ
れている間には、この処理と並行して、図7に示す故障
判定報知制御処理が繰り返し行われる。図7は、制御回
路22にて実行される故障判定報知制御を表すフローチ
ャートである。
【0063】この処理が開始されると、まずS510に
て、電流検出回路25からの検出信号に基づき、モータ
41を流れる電流を検出する。そして、続くS520で
は、S510で検出したモータ41を流れる電流が正常
であるか否かを判断する。つまり、例えばモータ41の
ステータ巻線がグランド側に短絡していれば、検出した
電流が通常よりも異常に大きい過電流となり、逆に、モ
ータ41のステータ巻線(図示せず)が断線している
か、或いは、駆動回路18からモータ41への通電経路
に断線・短絡等の異常が発生している場合には、検出し
た電流が連続して零になるので、ここでは、S510に
て検出したモータ41の電流値が予め設定された異常判
定電流よりも大きいか、或いは、電流値零の状態が所定
時間以上続いているときに、モータ41又はその駆動系
に異常があると判断する。
【0064】次に、S520にて、モータ41に流れる
電流は正常であると判断された場合には、一旦当該処理
を終了し、所定時間経過後に再度S510以降の処理を
実行する。一方、S520にて、モータ41を流れる電
流が異常であると判断された場合には、S530に移行
する。そして、S530では、シフトレンジの切り換え
のために、モータ41への通電を継続すると、モータ4
1やその駆動回路18に過電流が流れて、これら各部が
焼損するおそれがあるため、以降のモータ41に対する
通電制御を禁止する。
【0065】そして、S530の処理を実行すると、今
度はS540に移行して、運転席の前方に設けられた警
報ランプ13を点灯することにより、運転者等の車両乗
員に対して、シフトレンジ切換装置におけるモータ41
が故障している旨を報知した後、当該処理を終了する。
【0066】これにより、バッテリは正常であるにもか
かわらず、駆動回路18やモータ41の異常などにより
ACT出力軸43がロックした場合であっても、運転者
はその異常を即座に知ることができ、補助切換レバー2
3の使用へ迅速に対処することができる。
【0067】以上説明したように、本実施形態の自動変
速機のシフトレンジ切換装置においては、嵌合穴43a
を、その内周壁とロッド先端の外周壁との間にクリアラ
ンスが生じるように形成し、これにより、ACT出力軸
43がロックしても、補助切換レバー23を操作するこ
とによって、手動にてシフトチェンジができるようにし
ている。
【0068】従って、本実施形態のシフトレンジ切換装
置によれば、ACT出力軸43とコントロールロッド3
8との結合部において、ACT出力軸43の端部の嵌合
穴43aを、ロッド先端を挿入したときにこのロッド先
端の外周壁と嵌合穴43aの内周壁との間に所定のクリ
アランスが生じるように形成したことにより、バッテリ
上がり等によりアクチュエータ16が動作不能になって
ACT出力軸43がロックしても、クリアランスの範囲
内でコントロールロッド38を動かすことができるた
め、シフトレンジの切り換えを継続して行うことができ
る。
【0069】しかも、シフトレンジ切換直後は常にAC
T出力軸43を所定の回転基準位置に戻すようにしてい
るため、あるシフトレンジにおいてACT出力軸43が
ロックしても、補助切換レバー23により他の任意のシ
フトレンジに切り換えることができる。例えば、駐車中
にシフトレンジがPレンジにある状態でバッテリ上がり
等によりACT出力軸43がロックしても、補助切換レ
バー23によりPレンジ以外の他の任意のシフトレンジ
に切り換えることができ、駆動輪を回転できるようにす
ることができる。また例えば、急勾配の道路で、シフト
レンジがPレンジ以外のレンジにある状態でエンスト
し、ACT出力軸43がロックしても、補助切換レバー
23によりPレンジに切り換えることができ、より確実
に車両を駐車させることができる。そのため、安全性の
高いシフトレンジ切換装置を提供することができる。
【0070】更に、シフトレンジ切換機構14には、デ
ィテントスプリング33及びディテントレバー34から
なるディテント機構が設けられているため、ACT出力
軸43とコントロールロッド38との結合部にクリアラ
ンスがあってもより確実に所望のシフトレンジに切り換
え、そのシフトレンジを保持することができ、より安全
性の高いシフトレンジ切換装置を提供することができ
る。
【0071】更にまた、アクチュエータ16はその動力
発生源としてモータ41を用いているため、例えば油圧
アクチュエータを用いる場合に比べ、オイルの劣化等の
問題がなく、駆動回路18も電気回路にてより小型に構
成できるため、シフトレンジ切換装置の小型化、低価格
化が可能となり、装置の信頼性もより向上させることが
できる。
【0072】また、バッテリが正常であるにもかかわら
ずモータ41又はその駆動系に異常があった場合は、警
報ランプ13を点灯することにより、その旨を運転者等
の車両乗員に対して報知するため、モータ41又はその
駆動系の異常時にも、運転者はその異常を即座に知るこ
とができ、補助切換レバー23にてシフトチェンジする
ための準備を即座にすることができる。
【0073】ここで、本実施形態の構成要素と本発明の
構成要素の対応関係を明らかにする。本実施形態におい
て、制御回路22は本発明の制御手段に相当し、ACT
出力軸43は本発明のアクチュエータの出力軸に相当
し、コントロールロッド38は本発明のシフトレンジ切
換機構の入力軸に相当し、補助切換レバー23は本発明
の補助切換手段に相当し、所定の回転基準位置は本発明
の所定の基準位置に相当する。また、図4のACT出力
軸回転制御処理は、本実施形態の制御手段にてなされる
処理に相当する。
【0074】尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態
に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に
属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもな
い。例えば、上記実施形態では、アクチュエータ16の
動力発生源としてブラシレスDCモータを用いたが、こ
れに限らず例えばステッピングモータやスイッチドリラ
クタンスモータなど、コントロールロッド38を所望の
回転角度に確実に回転制御できるモータであれば何でも
よい。また、モータに限らず、例えば、直線運動する油
圧ロッドを利用した油圧アクチュエータを用い、油圧駆
動回路にてこれを駆動制御するようにしてもよく、アク
チュエータの動力発生源は適宜選定すればよい。
【0075】クリアランスの形状も、上記実施形態で示
した形状(図3(b)参照)に限らず、例えば図8に示
すように、嵌合穴43aの内周壁に、突起部81をAC
T出力軸43の軸方向に連続して形成するようにしても
よい。この場合も、上記実施形態と同等の作用効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用された自動変速機のシフトレン
ジ切換装置全体の構成を表すブロック図である。
【図2】 本実施形態のシフトレンジ切換機構の概略構
成を表す説明図である。
【図3】 本実施形態のアクチュエータの構成を示す説
明図であり、(a)はアクチュエータの概略構成を示す
ブロック図、(b)はACT出力軸のA−A断面図であ
る。
【図4】 制御回路にて実行されるシフトレンジ切換制
御を表すフローチャートである。
【図5】 Pレンジから他のレンジへの切換過程を表す
説明図である。
【図6】 Pレンジ以外のシフトレンジからPレンジへ
の切換過程を表す説明図である。
【図7】 制御回路にて実行される故障判定報知制御を
表すフローチャートである。
【図8】 ACT出力軸の嵌合穴の形状の、他の例を表
す断面図である。
【符号の説明】 2…自動変速機、10…操作部、12…表示部、13…
警報ランプ、14…シフトレンジ切換機構、16…アク
チュエータ、18…駆動回路、20…回転角センサ、2
2…制御回路、23…補助切換レバー、25…電流検出
回路、31…レンジ切換弁、32…マニュアルバルブ、
33…ディテントスプリング、34…ディテントレバ
ー、35…パークギヤ、36…パークポール、37…パ
ークロッド、38…コントロールロッド、41…モー
タ、41a,42a…出力回転軸、42…減速機構、4
3…ACT出力軸、43a…嵌合穴、45,51,5
2,61,62,63,64…クリアランス、81…突
起部
フロントページの続き (72)発明者 山田 悦史 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 麻 弘知 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 堀 政史 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 Fターム(参考) 3D040 AA12 AA34 AB01 AC27 AC42 AF21 3J067 AA01 AA21 AB02 AB23 AC01 BA01 BA51 CA31 DA01 DA31 DB32 EA21 FB46 FB73 GA01 3J552 MA01 MA12 NA01 NB01 PB02 QC10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動変速機のシフトレンジを、パーキン
    グを含む各種走行レンジに切り換えるためのシフトレン
    ジ切換機構と、 前記シフトレンジ切換機構の動力源をなすアクチュエー
    タと、 前記アクチュエータを駆動する駆動回路と、 外部操作によって入力される切換指令に従い前記駆動回
    路を介して前記アクチュエータを駆動することにより、
    前記自動変速機のシフトレンジを前記切換指令に対応し
    たシフトレンジに制御する制御手段とを備えた自動変速
    機のシフトレンジ切換装置であって、 前記アクチュエータの出力軸がロックしたときに、前記
    シフトレンジ切換機構の入力軸を補助切換手段により動
    かして前記シフトレンジの切り換えができるように、前
    記出力軸と前記入力軸との結合部に所定のクリアランス
    を設けたことを特徴とする自動変速機のシフトレンジ切
    換装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記シフトレンジを切
    り換えた後、前記アクチュエータの出力軸を所定の基準
    位置に戻すことを特徴とする請求項1記載の自動変速機
    のシフトレンジ切換装置。
  3. 【請求項3】 前記シフトレンジ切換機構は、シフトレ
    ンジを各種走行レンジに対応した位置で機械的に保持す
    るためのディテント機構を備えていることを特徴とする
    請求項1又は2記載の自動変速機のシフトレンジ切換装
    置。
  4. 【請求項4】 前記アクチュエータはモータ及び減速機
    構からなり、 前記出力軸は、前記モータの回転軸と減速機構を介して
    結合されることにより前記回転軸の回転に伴って回転す
    るものであって、 前記結合部は、前記出力軸と前記入力軸とが同心状に配
    置され、且つ前記出力軸の端部に前記出力軸の軸方向に
    形成された嵌合穴に、前記入力軸の先端が嵌合されて構
    成されており、 前記クリアランスは、前記出力軸がロックしたときに、
    前記補助切換手段により、前記入力軸を所定の回転角度
    の範囲内にて前記嵌合穴内で回転させて前記シフトレン
    ジの切り換えができるように、前記嵌合穴に設けられて
    いることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の自
    動変速機のシフトレンジ切換装置。
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