JP2001271643A - エンジン冷却系 - Google Patents

エンジン冷却系

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JP2001271643A
JP2001271643A JP2000086065A JP2000086065A JP2001271643A JP 2001271643 A JP2001271643 A JP 2001271643A JP 2000086065 A JP2000086065 A JP 2000086065A JP 2000086065 A JP2000086065 A JP 2000086065A JP 2001271643 A JP2001271643 A JP 2001271643A
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Japan
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tank
engine
inlet
outlet
cooling water
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JP2000086065A
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Yuji Yamai
裕二 山井
Masahiro Shimizu
昌弘 清水
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Marelli Corp
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Calsonic Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ラジエータの冷却水によりエンジ
ンおよびトランスミッションのオイルを冷却するエンジ
ン冷却系に関し、エンジンの暖機時に、トランスミッシ
ョンのオイルを容易,確実に暖めることを目的とする。 【解決手段】 ラジエータ21の入口側タンク25から
の冷却水をリザーブタンク59に導く第2の出口管路6
1と、リザーブタンク59の冷却水をエンジン29に導
く第2の入口管路69と、リザーブタンク59内に収容
されトランスミッション73からのオイルが循環される
オイルクーラ71とを有し、入口側タンク25の他側室
45に、エンジン29の暖機時に、リザーブタンク59
に連通される暖機用管路63が開口されていることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラジエータの冷却
水によりエンジンおよびトランスミッションのオイルを
冷却するエンジン冷却系に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車では、ラジエータの冷却水
によりエンジンおよびトランスミッションのオイルを冷
却することが行われている。図10は、このようなエン
ジン冷却系を示すもので、このエンジン冷却系では、ラ
ジエータ1の入口側タンク2には、エンジン3からの冷
却水を導入する出口管路4が接続され、出口側タンク5
には、冷却水をエンジン3に導出する入口管路6が接続
されている。
【0003】出口管路4と入口管路6とを接続してバイ
パス管路7が配置されており、このバイパス管路7の入
口管路6への接続部には、サーモスタット8が配置され
ている。そして、ラジエータ1の出口側タンク5には、
トランスミッション9からのオイルが循環されるオイル
クーラ10が収容されている。
【0004】なお、符号11はリザーブタンクであり、
このリザーブタンク11は、管路12により入口側タン
ク2に接続され、また、管路13により入口管路6のサ
ーモスタット8よりエンジン3側に接続されている。上
述したエンジン冷却系では、エンジン3の暖機時には、
サーモスタット8により入口管路6側が閉、バイパス管
路7側が開とされ、エンジン3からの冷却水が、バイパ
ス管路7を介して直接エンジン3に循環される。
【0005】そして、冷却水の温度が所定温度より高く
なると、サーモスタット8により入口管路6側が開、バ
イパス管路7側が閉とされ、エンジン3からの冷却水
が、出口管路4,入口側タンク2,コア部14,出口側
タンク5および入口管路6を通り、エンジン3に循環さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のエンジン冷却系では、ラジエータ1の出口側
タンク5に、トランスミッション9からのオイルが循環
されるオイルクーラ10を収容しているため、エンジン
3の暖機時に、トランスミッション9のオイルを即暖す
ることが困難であり、この間トランスミッションの性能
が低下するという問題があった。
【0007】すなわち、従来のエンジン冷却系では、エ
ンジン3の暖機時には、サーモスタット8により入口管
路6側が閉、バイパス管路7側が開とされ、エンジン3
からの冷却水が、バイパス管路7を介して直接エンジン
3に循環されるため、出口側タンク5内の冷却水の温度
は殆ど変化せず、トランスミッション9のオイルを即暖
することが困難であった。
【0008】本発明は、かかる従来の問題を解決するた
めになされたもので、エンジンの暖機時に、トランスミ
ッションのオイルを容易,確実に暖めることができるエ
ンジン冷却系を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1のエンジン冷却
系は、エンジンからの冷却水をラジエータの入口側タン
クに導く第1の出口管路と、前記ラジエータの出口側タ
ンクからの冷却水を前記エンジンに導く第1の入口管路
と、前記第1の出口管路と前記第1の入口管路とを接続
するバイパス管路と、前記エンジンの暖機時に、前記エ
ンジンからの冷却水を前記バイパス管路を介して前記エ
ンジンに循環させるためのサーモスタットと、前記ラジ
エータの入口側タンクからの冷却水をリザーブタンクに
導く第2の出口管路と、前記リザーブタンクの冷却水を
前記エンジンに導く第2の入口管路と、前記リザーブタ
ンク内に収容されトランスミッションからのオイルが循
環されるオイルクーラとを有し、前記ラジエータは、コ
ア部の上下に前記入口側タンクと前記出口側タンクとを
配置し、前記入口側タンクおよび出口側タンクの一側を
仕切板で仕切り一側室および他側室を形成してなり、前
記入口側タンクの他側室に前記第1の出口管路を開口す
るとともに、前記出口側タンクの他側室に前記第1の入
口管路を開口し、前記入口側タンクの一側室に前記第2
の出口管路を開口し、前記出口側タンクの一側室に開口
するチューブの本数を、前記入口側タンクの一側室に開
口するチューブの本数より多くして構成され、前記入口
側タンクの前記他側室に、前記エンジンの暖機時に、前
記リザーブタンクに連通される暖機用管路が開口されて
いることを特徴とする。
【0010】請求項2のエンジン冷却系は、エンジンか
らの冷却水をラジエータの入口側タンクに導く第1の出
口管路と、前記ラジエータの出口側タンクからの冷却水
を前記エンジンに導く第1の入口管路と、前記第1の出
口管路と前記第1の入口管路とを接続するバイパス管路
と、前記エンジンの暖機時に、前記エンジンからの冷却
水を前記バイパス管路を介して前記エンジンに循環させ
るためのサーモスタットと、前記ラジエータの入口側タ
ンクからの冷却水をリザーブタンクに導く第2の出口管
路と、前記リザーブタンクの冷却水を前記エンジンに導
く第2の入口管路と、前記リザーブタンク内に収容され
トランスミッションからのオイルが循環されるオイルク
ーラとを有し、前記ラジエータは、コア部の上下に前記
入口側タンクと前記出口側タンクとを配置し、前記入口
側タンクおよび出口側タンクの一側を仕切板で仕切り一
側室および他側室を形成してなり、前記入口側タンクの
他側室に前記第1の出口管路を開口するとともに、前記
出口側タンクの他側室に前記第1の入口管路を開口し、
前記入口側タンクの一側室に前記第2の出口管路を開口
し、前記出口側タンクの一側室に開口するチューブの本
数を、前記入口側タンクの一側室に開口するチューブの
本数より多くして構成され、前記エンジンの暖機時に、
前記出口側タンクの一側室に開口するチューブが配置さ
れるコア部を覆うシャッタ装置を有することを特徴とす
る。
【0011】請求項3のエンジン冷却系は、エンジンか
らの冷却水をラジエータの入口側タンクに導く第1の出
口管路と、前記ラジエータの出口側タンクからの冷却水
を前記エンジンに導く第1の入口管路と、前記第1の出
口管路と前記第1の入口管路とを接続するバイパス管路
と、前記エンジンの暖機時に、前記エンジンからの冷却
水を前記バイパス管路を介して前記エンジンに循環させ
るためのサーモスタットと、前記ラジエータの出口側タ
ンクからの冷却水をリザーブタンクに導く第2の出口管
路と、前記リザーブタンクの冷却水を前記エンジンに導
く第2の入口管路と、前記リザーブタンク内に収容され
トランスミッションからのオイルが循環されるオイルク
ーラとを有し、前記ラジエータは、コア部の左右に前記
入口側タンクと前記出口側タンクとを配置し、前記入口
側タンクおよび出口側タンクの上部を仕切板で仕切り上
部室と下部室とを形成してなり、前記入口側タンクの下
部室に前記第1の出口管路を開口するとともに、前記出
口側タンクの下部室に前記第1の入口管路を開口し、前
記出口側タンクの上部室に前記第2の出口管路を開口
し、前記入口側タンクの上部室1に開口するチューブの
本数を、前記出口側タンクの上部室に開口するチューブ
の本数より多くして構成され、前記エンジンの暖機時
に、前記入口側タンクの上部室に開口するチューブが配
置される前記コア部およびこの下方近傍の前記コア部を
覆うシャッタ装置を有することを特徴とする。
【0012】請求項4のエンジン冷却系は、エンジンか
らの冷却水をラジエータの入口側タンクに導く第1の出
口管路と、前記ラジエータの出口側タンクからの冷却水
を前記エンジンに導く第1の入口管路と、前記第1の出
口管路と前記第1の入口管路とを接続するバイパス管路
と、前記エンジンの暖機時に、前記エンジンからの冷却
水を前記バイパス管路を介して前記エンジンに循環させ
るためのサーモスタットと、前記ラジエータの出口側タ
ンクからの冷却水をリザーブタンクに導く第2の出口管
路と、前記リザーブタンクの冷却水を前記エンジンに導
く第2の入口管路と、前記リザーブタンク内に収容され
トランスミッションからのオイルが循環されるオイルク
ーラとを有し、前記ラジエータは、コア部の左右に前記
入口側タンクと前記出口側タンクとを配置し、前記入口
側タンクおよび出口側タンクの上部を仕切板で仕切り上
部室と下部室とを形成してなり、前記入口側タンクの下
部室に前記第1の出口管路を開口するとともに、前記出
口側タンクの下部室に前記第1の入口管路を開口し、前
記出口側タンクの上部室に前記第2の出口管路を開口
し、前記入口側タンクの上部室に開口するチューブの本
数を、前記出口側タンクの上部室に開口するチューブの
本数より多くして構成され、前記入口側タンクの前記下
部室に、前記エンジンの暖機時に、前記リザーブタンク
に連通される暖機用管路が開口されていることを特徴と
する。
【0013】(作用)請求項1のエンジン冷却系では、
エンジンの暖機時には、サーモスタットにより第1の入
口管路が閉、バイパス管路が開とされ、エンジンからの
冷却水がバイパス管路を通りエンジンに循環される。ま
た、エンジンからの冷却水が、第1の出口管路を通った
後、ラジエータの入口側タンクに導かれ、暖機用管路を
通りリザーブタンクに導かれる。
【0014】この冷却水は、ラジエータのコア部を通過
していないため、比較的高温であり、リザーブタンク内
に収容されるオイルクーラを循環するトランスミッショ
ンのオイルを暖めた後、第2の入口管路を通りエンジン
側に循環される。一方、エンジンの暖機の終了後には、
サーモスタットにより第1の入口管路が開、バイパス管
路が閉とされ、エンジンからの冷却水が第1の出口管路
を通り入口側タンクに流入し、コア部,出口側タンクお
よび第1の入口管路を通りエンジンに循環される。
【0015】また、エンジンからの冷却水は、第1の出
口管路からラジエータの入口側タンクに流入した後、チ
ューブを通り出口側タンクの一側室に流入し、この一側
室でターンし、チューブを通り入口側タンクの一側室に
流入し、第2の出口管路を通り比較的低温の状態でリザ
ーブタンクに導かれる。請求項2のエンジン冷却系で
は、エンジンの暖機時には、サーモスタットにより第1
の入口管路が閉、バイパス管路が開とされ、エンジンか
らの冷却水がバイパス管路を通りエンジンに循環され
る。
【0016】また、エンジンからの冷却水は、第1の出
口管路からラジエータの入口側タンクに流入した後、チ
ューブを通り出口側タンクの一側室に流入し、この一側
室でターンし、チューブを通り入口側タンクの一側室に
流入し、第2の出口管路を通りリザーブタンクに導かれ
る。しかしながら、この暖機時には、出口側タンクの一
側室に開口するチューブが配置されるコア部がシャッタ
装置により覆われ、これにより、コア部において冷却さ
れない比較的高温の冷却水がリザーブタンクに導かれ
る。
【0017】そして、リザーブタンク内に導かれた冷却
水は、リザーブタンク内に収容されるオイルクーラを循
環するトランスミッションのオイルを暖めた後、第2の
入口管路を通りエンジン側に循環される。一方、エンジ
ンの暖機の終了後には、サーモスタットにより第1の入
口管路が開、バイパス管路が閉とされ、エンジンからの
冷却水が第1の出口管路を通り入口側タンクに流入し、
コア部,出口側タンクおよび第1の入口管路を通りエン
ジンに循環される。
【0018】また、エンジンからの冷却水は、第1の出
口管路からラジエータの入口側タンクに流入した後、チ
ューブを通り出口側タンクの一側室に流入し、この一側
室でターンし、チューブを通り入口側タンクの一側室に
流入し、第2の出口管路を通りリザーブタンクに導かれ
る。しかしながら、この暖機の終了後には、出口側タン
クの一側室に開口するチューブが配置されるコア部がシ
ャッタ装置により覆われないため、コア部において冷却
された比較的低温の冷却水がリザーブタンクに導かれ
る。
【0019】そして、リザーブタンク内に導かれた冷却
水は、リザーブタンク内に収容されるオイルクーラを循
環するトランスミッションのオイルを冷却した後、第2
の入口管路を通りエンジン側に循環される。請求項3の
エンジン冷却系では、エンジンの暖機時には、サーモス
タットにより第1の入口管路が閉、バイパス管路が開と
され、エンジンからの冷却水がバイパス管路を通りエン
ジンに循環される。
【0020】また、エンジンからの冷却水は、第1の出
口管路からラジエータの入口側タンクの下部室に流入し
た後、チューブを通り出口側タンクの下部室に流入し、
この下部室からチューブを通り入口側タンクの上部室に
流入し、この上部室でターンし、チューブを通り出口側
タンクの上部室に流入し、第2の出口管路を通りリザー
ブタンクに導かれる。
【0021】しかしながら、この暖機時には、シャッタ
装置により、入口側タンクの上部室に開口するチューブ
が配置されるコア部およびこの下方近傍のコア部が覆わ
れ、エンジンからの冷却水が空冷されることが防止さ
れ、これにより、コア部において冷却されない比較的高
温の冷却水がリザーブタンクに導かれる。そして、リザ
ーブタンク内に導かれた冷却水は、リザーブタンク内に
収容されるオイルクーラを循環するトランスミッション
のオイルを暖めた後、第2の入口管路を通りエンジン側
に循環される。
【0022】一方、エンジンの暖機の終了後には、サー
モスタットにより第1の入口管路が開、バイパス管路が
閉とされ、エンジンからの冷却水が第1の出口管路を通
り入口側タンクに流入し、コア部,出口側タンクおよび
第1の入口管路を通りエンジンに循環される。また、エ
ンジンからの冷却水は、第1の出口管路からラジエータ
の入口側タンクの下部室に流入した後、チューブを通り
出口側タンクの下部室に流入し、この下部室からチュー
ブを通り入口側タンクの上部室に流入し、この上部室で
ターンし、チューブを通り出口側タンクの上部室に流入
し、第2の出口管路を通りリザーブタンクに導かれる。
【0023】しかしながら、この暖機の終了後には、入
口側タンクの上部室に開口するチューブが配置されるコ
ア部およびこの下方近傍のコア部がシャッタ装置により
覆われないため、コア部において冷却された比較的低温
の冷却水がリザーブタンクに導かれる。
【0024】そして、リザーブタンク内に導かれた冷却
水は、リザーブタンク内に収容されるオイルクーラを循
環するトランスミッションのオイルを冷却した後、第2
の入口管路を通りエンジン側に循環される。請求項4の
エンジン冷却系では、エンジンの暖機時には、サーモス
タットにより第1の入口管路が閉、バイパス管路が開と
され、エンジンからの冷却水がバイパス管路を通りエン
ジンに循環される。
【0025】また、エンジンからの冷却水が、第1の出
口管路を通った後、ラジエータの入口側タンクの下部室
に導かれ、暖機用管路を通りリザーブタンクに導かれ
る。この冷却水は、ラジエータのコア部を通過していな
いため、比較的高温であり、リザーブタンク内に収容さ
れるオイルクーラを循環するトランスミッションのオイ
ルを暖めた後、第2の入口管路を通りエンジン側に循環
される。
【0026】一方、エンジンの暖機の終了後には、サー
モスタットにより第1の入口管路が開、バイパス管路が
閉とされ、エンジンからの冷却水が第1の出口管路を通
り入口側タンクに流入し、コア部,出口側タンクおよび
第1の入口管路を通りエンジンに循環される。また、エ
ンジンからの冷却水は、第1の出口管路からラジエータ
の入口側タンクの下部室に流入した後、チューブを通り
出口側タンクの下部室に流入し、この下部室からチュー
ブを通り入口側タンクの上部室に流入し、この上部室で
ターンし、チューブを通り出口側タンクの上部室に流入
し、第2の出口管路を通り比較的低温の状態でリザーブ
タンクに導かれる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図面に示す
実施形態について説明する。図1は、本発明のエンジン
冷却系の第1の実施形態を示している。図において符号
21は、ラジエータを示している。
【0028】このラジエータ21では、コア部23の上
下に入口側タンク25および出口側タンク27が配置さ
れている。入口側タンク25には、エンジン29からの
冷却水をラジエータ21に導く第1の出口管路31が接
続されている。また、出口側タンク27には、ラジエー
タ21からの冷却水をエンジン29に導く第1の入口管
路33が接続されている。
【0029】この第1の入口管路33は、エンジン29
に配置されるウオーターポンプ35に接続されている。
第1の出口管路31と第1の入口管路33とを接続して
バイパス管路37が配置されている。このバイパス管路
37の第1の入口管路33への接続部には、サーモスタ
ット39が配置されている。
【0030】このサーモスタット39は、エンジン29
の暖機時、すなわちエンジン29を循環する冷却水の温
度が所定温度以下の時には、第1の入口管路33を閉と
し、バイパス管路37を開とする。そして、この時に
は、エンジン29からの冷却水がバイパス管路37を介
してエンジン29に直接循環される。
【0031】一方、エンジン29を循環する冷却水の温
度が所定温度を越えると、サーモスタット39により、
第1の入口管路33が開とされ、バイパス管路37が閉
とされる。そして、この時には、エンジン29からの冷
却水が第1の出口管路31,ラジエータ21,第1の入
口管路33を介してエンジン29に循環される。
【0032】この実施形態では、入口側タンク25の一
側が、仕切板41で仕切られ一側室43および他側室4
5が形成されている。また、出口側タンク27の一側
が、仕切板47で仕切られ一側室49および他側室51
が形成されている。
【0033】そして、出口側タンク27の一側室49に
開口するチューブ53の本数が、入口側タンク25の一
側室43に開口するチューブ53の本数より多くされて
いる。また、入口側タンク25の一側には、出口側タン
ク27の仕切板47に対応する位置に、穴部55aが形
成される仕切板55が配置され、この仕切板55と仕切
板41との間に入口室57が形成されている。
【0034】入口側タンク25の他側室45には、第1
の出口管路31が開口され、出口側タンク27の他側室
51には、第1の入口管路33が開口されている。この
実施形態では、ラジエータ21の入口側タンク25の一
側室43には、入口側タンク25の冷却水をリザーブタ
ンク59に導く第2の出口管路61が接続されている。
【0035】また、入口側タンク25の入口室57に
は、エンジン29の暖機時に、コア部23を経ずにリザ
ーブタンク59に連通する暖機用管路63が接続されて
いる。この暖機用管路63は、第2の出口管路61に接
続されており、この暖機用管路63の第2の出口管路6
1への接続部には、第2のサーモスタット65が配置さ
れている。
【0036】この第2のサーモスタット65は、エンジ
ン29の暖機時、すなわちエンジン29を循環する冷却
水の温度が所定温度以下の時には、第2の出口管路61
を閉とし、暖機用管路63を開とする。そして、この時
には、エンジン29からの冷却水が暖機用管路63を介
してリザーブタンク59に直接流入される。
【0037】一方、エンジン29を循環する冷却水の温
度が所定温度を越えると、第2のサーモスタット65に
より、第2の出口管路61が開とされ、暖機用管路63
が閉とされる。
【0038】そして、この時には、エンジン29からの
冷却水が、入口側タンク25の入口室57,出口側タン
ク27の一側室49,入口側タンク25の一側室43,
第2の出口管路61を介してリザーブタンク59に流入
される。この実施形態では、リザーブタンク59には、
キャップ67により内部が密閉される加圧式のものが使
用されている。
【0039】リザーブタンク59には、リザーブタンク
59の冷却水をエンジン29に導く第2の入口管路69
が接続されている。この第2の入口管路69は、第1の
入口管路33のサーモスタット39とウオーターポンプ
35との間に接続されている。リザーブタンク59内に
は、積層形のオイルクーラ71が収容されている。
【0040】このオイルクーラ71には、オートトラン
スミッション73からのオイルを循環するための管路7
5,77が接続されている。上述したエンジン冷却系で
は、エンジン29の暖機時には、図1に示したように、
サーモスタット39により第1の入口管路33が閉、バ
イパス管路37が開とされ、エンジン29からの冷却水
がバイパス管路37を通りエンジン29に循環される。
【0041】また、第2のサーモスタット65により第
2の出口管路61が閉、暖機用管路63が開とされ、エ
ンジン29からの冷却水が、第1の出口管路31からラ
ジエータ21の入口側タンク25に流入し、入口室を通
った後、コア部23を経ずに暖機用管路63を介してリ
ザーブタンク59に導かれる。そして、コア部23を経
ずにリザーブタンク59内に導かれた比較的高温の冷却
水は、リザーブタンク59内に収容されるオイルクーラ
71を循環するトランスミッション73のオイルを暖め
た後、第2の入口管路69を通りエンジン29側に循環
される。
【0042】一方、エンジン29を循環する冷却水の温
度が、予め定められた所定温度を越えると、図2に示す
ように、サーモスタット39により第1の入口管路33
が開、バイパス管路37が閉とされ、エンジン29から
の冷却水が、第1の出口管路31,入口側タンク25の
他側室45,コア部23,出口側タンク27の他側室5
1および第1の入口管路33を通りエンジン29に循環
される。
【0043】また、第2のサーモスタット65により第
2の出口管路61が開、暖機用管路63が閉とされ、エ
ンジン29からの冷却水が、第1の出口管路31からラ
ジエータ21の入口側タンク25に流入し、入口室57
を通った後、チューブ53を通り出口側タンク27の一
側室49に流入し、この一側室49でターンし、チュー
ブ53を通り入口側タンク25の一側室43に流入し、
コア部23で充分に冷却された冷却水が第2の出口管路
61を通りリザーブタンク59に導かれる。
【0044】そして、コア部23を経てリザーブタンク
59内に導かれ充分に冷却された冷却水は、リザーブタ
ンク59内に収容されるオイルクーラ71を循環するト
ランスミッション73のオイルを冷却した後、第2の入
口管路69を通りエンジン29側に循環される。上述し
たエンジン冷却系では、リザーブタンク59内にトラン
スミッション73からのオイルが循環されるオイルクー
ラ71を収容し、エンジン29の暖機時に、コア部23
を経ないエンジン29からの比較的高温の冷却水をリザ
ーブタンク59内に導くようにしたので、エンジン29
の暖機時に、トランスミッション73のオイルを容易,
確実に暖めることができる。
【0045】また、上述したエンジン冷却系では、エン
ジン29の暖機後に、エンジン29からの冷却水をコア
部23でターンして流すようにしたので、冷却水の温度
を充分に低減することが可能になり、オイルクーラ71
内を流れるトランスミッション73のオイルを確実に冷
却することができる。さらに、上述したエンジン冷却系
では、エンジン29の暖機時に、ラジエータ21の入口
側タンク25をリザーブタンク59に連通する暖機用管
路63を配置したので、エンジン29の暖機時に、エン
ジン29からの冷却水をコア部23を経ずに、比較的高
温のままリザーブタンク59に確実に導くことができ
る。
【0046】図3は、本発明のエンジン冷却系の第2の
実施形態を示している。この実施形態では、ラジエータ
21Aは、コア部23Aの左右に入口側タンク25Aと
出口側タンク27Aとを配置して形成されている。入口
側タンク25Aの上部は、仕切板79で仕切られ、上部
室81と下部室83とが形成されている。
【0047】また、出口側タンク27Aの上部は、仕切
板85で仕切られ、上部室87と下部室89とが形成さ
れている。そして、入口側タンク25Aの上部室81に
開口するチューブ53の本数が、出口側タンク27Aの
上部室87に開口するチューブ53の本数より多くされ
ている。
【0048】また、出口側タンク27Aの上部には、入
口側タンク25Aの仕切板79に対応する位置に、穴部
91aが形成される仕切板91が配置され、この仕切板
91と仕切板85との間に入口室93が形成されてい
る。入口側タンク25Aの下部室83には、第1の出口
管路31が開口されている。また、出口側タンク27A
の下部室89には、第1の入口管路33が開口されてい
る。
【0049】そして、出口側タンク27Aの上部室87
には、第2の出口管路61が開口されている。この第2
の出口管路61は、リザーブタンク59に開口されてい
る。この実施形態では、図4に示すように、エンジン2
9の暖機時に、コア部23Aの上部を覆うシャッタ装置
95が配置されている。
【0050】このシャッタ装置95は、自動車の入口グ
リル97に回動可能に配置されるシャッタ99と、この
シャッタ99を回動する図示しない制御装置とを備えて
いる。シャッタ99は、エンジン29の暖機時に閉じ、
入口側タンク25Aの上部室81に開口するチューブ5
3が配置されるコア部23A(図3において二点鎖線で
囲んだ部分)を覆うように構成されている。
【0051】また、制御装置は、エンジン29を循環す
る冷却水の温度を入力し、この温度が予め定められた温
度以下の時に、例えば、モータを駆動してシャッタ99
を閉じ、前述した温度を越えた時に、シャッタ99を開
くように構成されている。なお、図4において、符号1
01はラジエータ21Aの後面に配置されるシュラウド
であり、このシュラウド101には、一対の電動ファン
103が配置されている。
【0052】また、この実施形態では、図5に示すよう
に、リザーブタンク59の上端部に、冷却水の入口部5
9aが形成され、下端部に冷却水の出口部59bが形成
されている。そして、リザーブタンク59の上部には、
仕切板105が、片持ち状態で交互に配置されている。
【0053】この仕切板105により、リザーブタンク
59の下部に気泡が持ち込まれることが防止される。な
お、この第2の実施形態において、上述した以外は、第
1の実施形態と同様に構成されているため、第1の実施
形態と同一の部材には同一の符号を付し詳細な説明を省
略する。
【0054】上述したエンジン冷却系では、エンジン2
9の暖機時には、図3に示したように、サーモスタット
39により第1の入口管路33が閉、バイパス管路37
が開とされ、エンジン29からの冷却水がバイパス管路
37を通りエンジン29に循環される。
【0055】また、シャッタ装置95のシャッタ99が
閉とされ、ラジエータ21Aのコア部23Aの上部が覆
われ、エンジン29からの冷却水が、第1の出口管路3
1からラジエータ21Aの入口側タンク25Aの下部室
83の上部に流入し、主に上部のチューブ53を通り出
口側タンク27Aの下部室89に流入した後、入口室9
3からチューブ53を通り入口側タンク25Aの上部室
81に流入し、この上部室81でターンした後にチュー
ブ53を通り、出口側タンク27Aの上部室87に流入
し、第2の出口管路61を通りリザーブタンク59に導
かれる。
【0056】そして、シャッタ99により空冷されない
コア部23Aの上部を経てリザーブタンク59内に導か
れた比較的高温の冷却水は、リザーブタンク59内に収
容されるオイルクーラ71を循環するトランスミッショ
ン73のオイルを暖めた後、第2の入口管路69を通り
エンジン29側に循環される。一方、エンジン29を循
環する冷却水の温度が、予め定められた所定温度を越え
ると、図6に示すように、サーモスタット39により第
1の入口管路33が開、バイパス管路37が閉とされ、
エンジン29からの冷却水が、第1の出口管路31,入
口側タンク25Aの下部室83,コア部23A,出口側
タンク27Aの下部室89および第1の入口管路33を
通りエンジン29に循環される。
【0057】また、シャッタ装置95のシャッタ99が
開とされ、ラジエータ21Aのコア部23Aの上部が開
放され、エンジン29からの冷却水の一部が、出口側タ
ンク27Aの入口室93、チューブ53を介して入口側
タンク25Aの上部室81に流入し、この上部室81で
ターンした後にチューブ53を通り、出口側タンク27
Aの上部室87に流入し、コア部23Aで充分に冷却さ
れた冷却水が第2の出口管路61を通りリザーブタンク
59に導かれる。
【0058】そして、コア部23Aを経てリザーブタン
ク59内に導かれ充分に冷却された冷却水は、リザーブ
タンク59内に収容されるオイルクーラ71を循環する
トランスミッション73のオイルを冷却した後、第2の
入口管路69を通りエンジン29側に循環される。
【0059】上述したエンジン冷却系では、リザーブタ
ンク59内にトランスミッション73からのオイルが循
環されるオイルクーラ71を収容し、エンジン29の暖
機時に、シャッタ99により空冷されないコア部23A
の上部を経たエンジン29からの比較的高温の冷却水を
リザーブタンク59内に導くようにしたので、エンジン
29の暖機時に、トランスミッション73のオイルを容
易,確実に暖めることができる。
【0060】また、上述したエンジン冷却系では、エン
ジン29の暖機後に、シャッタ99を開放し、エンジン
29からの冷却水をコア部23Aでターンして流すよう
にしたので、冷却水の温度を充分に低減することが可能
になり、オイルクーラ71内を流れるトランスミッショ
ン73のオイルを確実に冷却することができる。なお、
上述した第2の実施形態では、リザーブタンク59の上
部に、仕切板105を片持ち状態で交互に配置して、リ
ザーブタンク59の下部に気泡が持ち込まれることを防
止した例について説明したが、本発明はかかる実施形態
に限定されるものではなく、例えば、図7に示すよう
に、リザーブタンク59の上部から仕切板107を垂下
するとともに、仕切板109によりリザーブタンク59
を分割し、この仕切板109の上下方向に間隔を置いて
矩形状の穴部109aを形成しても良い。
【0061】図8は、本発明のエンジン冷却系の第3の
実施形態を示すもので、この実施形態では、第1の実施
形態における暖機用管路63が設けられておらず、ラジ
エータ21の入口側タンク25の一側室43が、第2の
出口管路61Aにより、リザーブタンク59に接続され
ている。また、出口側タンク27の一側室49に開口さ
れるチューブ53が配置されるコア部23が、図に二点
鎖線で示すシャッタ装置95Aにより開閉可能とされて
いる。
【0062】なお、この実施形態において第1の実施形
態と同一の部材には、同一の符号を付して詳細な説明を
省略する。この実施形態では、エンジン29の暖機時に
は、サーモスタット39により第1の入口管路33が
閉、バイパス管路37が開とされ、エンジン29からの
冷却水がバイパス管路37を通りエンジン29に循環さ
れる。
【0063】また、エンジン29からの冷却水は、第1
の出口管路31からラジエータ21の入口側タンク25
に流入した後、チューブ53を通り出口側タンク27の
一側室49に流入し、この一側室49でターンし、チュ
ーブ53を通り入口側タンク25の一側室43に流入
し、第2の出口管路61Aを通りリザーブタンク59に
導かれる。
【0064】しかしながら、この暖機時には、出口側タ
ンク27の一側室49に開口するチューブ53が配置さ
れるコア部23がシャッタ装置95Aにより覆われ、こ
れにより、コア部23において冷却されない比較的高温
の冷却水がリザーブタンク59に導かれる。そして、リ
ザーブタンク59内に導かれた冷却水は、リザーブタン
ク59内に収容されるオイルクーラ71を循環するトラ
ンスミッション73のオイルを暖めた後、第2の入口管
路69を通りエンジン29側に循環される。
【0065】一方、エンジン29の暖機の終了後には、
サーモスタット39により第1の入口管路33が開、バ
イパス管路37が閉とされ、エンジン29からの冷却水
が第1の出口管路31を通り入口側タンク25に流入
し、コア部23,出口側タンク27および第1の入口管
路33を通りエンジン29に循環される。また、エンジ
ン29からの冷却水は、第1の出口管路31からラジエ
ータ21の入口側タンク25に流入した後、チューブ5
3を通り出口側タンク27の一側室49に流入し、この
一側室49でターンし、チューブ53を通り入口側タン
ク25の一側室43に流入し、第2の出口管路61Aを
通りリザーブタンク59に導かれる。
【0066】しかしながら、この暖機の終了後には、出
口側タンク27の一側室49に開口するチューブ53が
配置されるコア部23がシャッタ装置95Aにより覆わ
れないため、コア部23において冷却された比較的低温
の冷却水がリザーブタンク59に導かれる。そして、リ
ザーブタンク59内に導かれた冷却水は、リザーブタン
ク59内に収容されるオイルクーラ71を循環するトラ
ンスミッション73のオイルを冷却した後、第2の入口
管路69を通りエンジン29側に循環される。
【0067】このエンジン冷却系では、リザーブタンク
59内にトランスミッション73からのオイルが循環さ
れるオイルクーラ71を収容し、エンジン29の暖機時
に、出口側タンク27の一側室49に開口するチューブ
53が配置されるコア部23をシャッタ装置95Aによ
り覆ったので、エンジン29からの冷却水が空冷される
ことがなくなり、比較的高い温度の冷却水をリザーブタ
ンク59に導くことができ、エンジン29の暖機時に、
トランスミッション73のオイルを容易,確実に暖める
ことができる。
【0068】図9は、本発明のエンジン冷却系の第4の
実施形態を示すもので、この実施形態では、第2の実施
形態におけるシャッタ装置95が設けられておらず、第
2の出口管路61に第2のサーモスタット65Aが配置
されている。そして、このサーモスタット65Aに暖機
用管路63Aの一端が接続され、暖機用管路63Aの他
端が、ラジエータ23Aの入口側タンク25Aの下部室
83の上部に開口されている。
【0069】なお、この実施形態において第2の実施形
態と同一の部材には、同一の符号を付して詳細な説明を
省略する。この実施形態では、エンジン29の暖機時に
は、サーモスタット39により第1の入口管路33が
閉、バイパス管路37が開とされ、エンジン29からの
冷却水がバイパス管路37を通りエンジン29に循環さ
れる。
【0070】また、エンジン29からの冷却水が、第1
の出口管路31を通った後、ラジエータ23Aの入口側
タンク25Aの下部室83に導かれ、暖機用管路63A
を通りリザーブタンク59に導かれる。この冷却水は、
ラジエータ21Aのコア部23Aを通過していないた
め、比較的高温であり、リザーブタンク59内に収容さ
れるオイルクーラ71を循環するトランスミッション7
3のオイルを暖めた後、第2の入口管路69を通りエン
ジン29側に循環される。
【0071】一方、エンジン29の暖機の終了後には、
サーモスタット39により第1の入口管路33が開、バ
イパス管路37が閉とされ、エンジン29からの冷却水
が第1の出口管路31を通り入口側タンク25Aに流入
し、コア部23A,出口側タンク27Aおよび第1の入
口管路33を通りエンジン29に循環される。また、エ
ンジン29からの冷却水は、第1の出口管路31からラ
ジエータ21Aの入口側タンク25Aに流入した後、チ
ューブ53を通り出口側タンク27Aの入口室93に流
入し、この入口室93でターンし、チューブ53を通り
入口側タンク25Aの上部室81に流入し、さらに、チ
ューブ53を通り出口側タンク27Aの上部室81に流
入し、第2の出口管路61を通り比較的低温の状態でリ
ザーブタンク71に導かれる。
【0072】この実施形態のエンジン冷却系では、リザ
ーブタンク59内にトランスミッション73からのオイ
ルが循環されるオイルクーラ71を収容し、エンジン2
9の暖機時に、エンジン29からの冷却水を暖機用管路
63Aを介してリザーブタンク59内に導くようにした
ので、エンジン29の暖機時に、トランスミッション7
3のオイルを容易,確実に暖めることができる。
【0073】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1のエンジン
冷却系では、リザーブタンク内にトランスミッションか
らのオイルが循環されるオイルクーラを収容し、エンジ
ンの暖機時に、エンジンからの冷却水を暖機用管路を介
してリザーブタンク内に導くようにしたので、エンジン
の暖機時に、トランスミッションのオイルを容易,確実
に暖めることができる。
【0074】請求項2のエンジン冷却系では、リザーブ
タンク内にトランスミッションからのオイルが循環され
るオイルクーラを収容し、エンジンの暖機時に、出口側
タンクの一側室に開口するチューブが配置されるコア部
をシャッタ装置により覆ったので、エンジンからの冷却
水が空冷されることがなくなり、比較的高い温度の冷却
水をリザーブタンクに導くことができ、エンジンの暖機
時に、トランスミッションのオイルを容易,確実に暖め
ることができる。
【0075】請求項3のエンジン冷却系では、リザーブ
タンク内にトランスミッションからのオイルが循環され
るオイルクーラを収容し、エンジンの暖機時に、入口側
タンクの上部室に開口するチューブが配置されるコア部
およびこの下方近傍のコア部をシャッタ装置により覆っ
たので、エンジンからの冷却水が空冷されることがなく
なり、比較的高い温度の冷却水をリザーブタンクに導く
ことができ、エンジンの暖機時に、トランスミッション
のオイルを容易,確実に暖めることができる。
【0076】請求項4のエンジン冷却系では、リザーブ
タンク内にトランスミッションからのオイルが循環され
るオイルクーラを収容し、エンジンの暖機時に、エンジ
ンからの冷却水を暖機用管路を介してリザーブタンク内
に導くようにしたので、エンジンの暖機時に、トランス
ミッションのオイルを容易,確実に暖めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジン冷却系の第1の実施形態を示
す配管系統図である。
【図2】図1のエンジン冷却系の暖機後の流れを示す配
管系統図である。
【図3】本発明のエンジン冷却系の第2の実施形態を示
す配管系統図である。
【図4】図3のラジエータおよびこの近傍を示す分解斜
視図である。
【図5】図4のリザーブタンクの詳細を示す断面図であ
る。
【図6】図3のエンジン冷却系の暖機後の流れを示す配
管系統図である。
【図7】リザーブタンクの他の例を示す断面図である。
【図8】本発明のエンジン冷却系の第3の実施形態を示
す配管系統図である。
【図9】本発明のエンジン冷却系の第4の実施形態を示
す配管系統図である。
【図10】従来のエンジン冷却系を示す配管系統図であ
る。
【符号の説明】
21,21A ラジエータ 23,23A コア部 25,25A 入口側タンク 27,27A 出口側タンク 29 エンジン 31 第1の出口管路 33 第1の入口管路 37 バイパス管路 39 サーモスタット 41,47,79,85 仕切板 43,49 一側室 45,51 他側室 53 チューブ 59 リザーブタンク 61,61A 第2の出口管路 63,63A 暖機用管路 69 第2の入口管路 71 オイルクーラ 73 トランスミッション 81,87 上部室 83,89 下部室 95,95A シャッタ装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(29)からの冷却水をラジエ
    ータ(21)の入口側タンク(25)に導く第1の出口
    管路(31)と、 前記ラジエータ(21)の出口側タンク(27)からの
    冷却水を前記エンジン(29)に導く第1の入口管路
    (33)と、 前記第1の出口管路(31)と前記第1の入口管路(3
    3)とを接続するバイパス管路(37)と、 前記エンジン(29)の暖機時に、前記エンジン(2
    9)からの冷却水を前記バイパス管路(37)を介して
    前記エンジン(29)に循環させるためのサーモスタッ
    ト(39)と、 前記ラジエータ(21)の入口側タンク(25)からの
    冷却水をリザーブタンク(59)に導く第2の出口管路
    (61)と、 前記リザーブタンク(59)の冷却水を前記エンジン
    (29)に導く第2の入口管路(69)と、 前記リザーブタンク(59)内に収容されトランスミッ
    ション(73)からのオイルが循環されるオイルクーラ
    (71)とを有し、 前記ラジエータ(21)は、コア部(23)の上下に前
    記入口側タンク(25)と前記出口側タンク(27)と
    を配置し、前記入口側タンク(25)および出口側タン
    ク(27)の一側を仕切板(41,47)で仕切り一側
    室(43,49)および他側室(45,51)を形成し
    てなり、前記入口側タンク(25)の他側室(45)に
    前記第1の出口管路(31)を開口するとともに、前記
    出口側タンク(27)の他側室(51)に前記第1の入
    口管路(33)を開口し、前記入口側タンク(25)の
    一側室(43)に前記第2の出口管路(61)を開口
    し、前記出口側タンク(27)の一側室(49)に開口
    するチューブ(53)の本数を、前記入口側タンク(2
    5)の一側室(43)に開口するチューブ(53)の本
    数より多くして構成され、 前記入口側タンク(25)の前記他側室(45)に、前
    記エンジン(29)の暖機時に、前記リザーブタンク
    (59)に連通される暖機用管路(63)が開口されて
    いることを特徴とするエンジン冷却系。
  2. 【請求項2】 エンジン(29)からの冷却水をラジエ
    ータ(21)の入口側タンク(25)に導く第1の出口
    管路(31)と、 前記ラジエータ(21)の出口側タンク(27)からの
    冷却水を前記エンジン(29)に導く第1の入口管路
    (33)と、 前記第1の出口管路(31)と前記第1の入口管路(3
    3)とを接続するバイパス管路(37)と、 前記エンジン(29)の暖機時に、前記エンジン(2
    9)からの冷却水を前記バイパス管路(37)を介して
    前記エンジン(29)に循環させるためのサーモスタッ
    ト(39)と、 前記ラジエータ(21)の入口側タンク(25)からの
    冷却水をリザーブタンク(59)に導く第2の出口管路
    (61)と、 前記リザーブタンク(59)の冷却水を前記エンジン
    (29)に導く第2の入口管路(69)と、 前記リザーブタンク(59)内に収容されトランスミッ
    ション(73)からのオイルが循環されるオイルクーラ
    (71)とを有し、 前記ラジエータ(21)は、コア部(23)の上下に前
    記入口側タンク(25)と前記出口側タンク(27)と
    を配置し、前記入口側タンク(25)および出口側タン
    ク(27)の一側を仕切板(41,47)で仕切り一側
    室(43,49)および他側室(45,51)を形成し
    てなり、前記入口側タンク(25)の他側室(45)に
    前記第1の出口管路(31)を開口するとともに、前記
    出口側タンク(27)の他側室(51)に前記第1の入
    口管路(33)を開口し、前記入口側タンク(25)の
    一側室(43)に前記第2の出口管路(61)を開口
    し、前記出口側タンク(27)の一側室(49)に開口
    するチューブ(53)の本数を、前記入口側タンク(2
    5)の一側室(43)に開口するチューブ(53)の本
    数より多くして構成され、 前記エンジン(29)の暖機時に、前記出口側タンク
    (27)の一側室(49)に開口するチューブ(53)
    が配置されるコア部(23)を覆うシャッタ装置(95
    A)を有することを特徴とするエンジン冷却系。
  3. 【請求項3】 エンジン(29)からの冷却水をラジエ
    ータ(21A)の入口側タンク(25A)に導く第1の
    出口管路(31)と、 前記ラジエータ(21A)の出口側タンク(27A)か
    らの冷却水を前記エンジン(29)に導く第1の入口管
    路(33)と、 前記第1の出口管路(31)と前記第1の入口管路(3
    3)とを接続するバイパス管路(37)と、 前記エンジン(29)の暖機時に、前記エンジン(2
    9)からの冷却水を前記バイパス管路(37)を介して
    前記エンジン(29)に循環させるためのサーモスタッ
    ト(39)と、 前記ラジエータ(21A)の出口側タンク(27A)か
    らの冷却水をリザーブタンク(59)に導く第2の出口
    管路(61)と、 前記リザーブタンク(59)の冷却水を前記エンジン
    (29)に導く第2の入口管路(69)と、 前記リザーブタンク(59)内に収容されトランスミッ
    ション(73)からのオイルが循環されるオイルクーラ
    (71)とを有し、 前記ラジエータ(21A)は、コア部(23A)の左右
    に前記入口側タンク(25A)と前記出口側タンク(2
    7A)とを配置し、前記入口側タンク(25A)および
    出口側タンク(27A)の上部を仕切板(79,85)
    で仕切り上部室(81,87)と下部室(83,89)
    とを形成してなり、前記入口側タンク(25A)の下部
    室(83)に前記第1の出口管路(31)を開口すると
    ともに、前記出口側タンク(27A)の下部室(89)
    に前記第1の入口管路(33)を開口し、前記出口側タ
    ンク(27A)の上部室(87)に前記第2の出口管路
    (61)を開口し、前記入口側タンク(25A)の上部
    室(81)に開口するチューブ(53)の本数を、前記
    出口側タンク(27A)の上部室(87)に開口するチ
    ューブ(53)の本数より多くして構成され、 前記エンジン(29)の暖機時に、前記入口側タンク
    (25A)の上部室(81)に開口するチューブ(5
    3)が配置される前記コア部(23A)およびこの下方
    近傍の前記コア部(23A)を覆うシャッタ装置(9
    5)を有することを特徴とするエンジン冷却系。
  4. 【請求項4】 エンジン(29)からの冷却水をラジエ
    ータ(21A)の入口側タンク(25A)に導く第1の
    出口管路(31)と、 前記ラジエータ(21A)の出口側タンク(27A)か
    らの冷却水を前記エンジン(29)に導く第1の入口管
    路(33)と、 前記第1の出口管路(31)と前記第1の入口管路(3
    3)とを接続するバイパス管路(37)と、 前記エンジン(29)の暖機時に、前記エンジン(2
    9)からの冷却水を前記バイパス管路(37)を介して
    前記エンジン(29)に循環させるためのサーモスタッ
    ト(39)と、 前記ラジエータ(21A)の出口側タンク(27A)か
    らの冷却水をリザーブタンク(59)に導く第2の出口
    管路(61)と、 前記リザーブタンク(59)の冷却水を前記エンジン
    (29)に導く第2の入口管路(69)と、 前記リザーブタンク(59)内に収容されトランスミッ
    ション(73)からのオイルが循環されるオイルクーラ
    (71)とを有し、 前記ラジエータ(21A)は、コア部(23A)の左右
    に前記入口側タンク(25A)と前記出口側タンク(2
    7A)とを配置し、前記入口側タンク(25A)および
    出口側タンク(27A)の上部を仕切板(79,85)
    で仕切り上部室(81,87)と下部室(83,89)
    とを形成してなり、前記入口側タンク(25A)の下部
    室(83)に前記第1の出口管路(31)を開口すると
    ともに、前記出口側タンク(27A)の下部室(89)
    に前記第1の入口管路(33)を開口し、前記出口側タ
    ンク(27A)の上部室(87)に前記第2の出口管路
    (61)を開口し、前記入口側タンク(25A)の上部
    室(81)に開口するチューブ(53)の本数を、前記
    出口側タンク(27A)の上部室(87)に開口するチ
    ューブ(53)の本数より多くして構成され、 前記入口側タンク(25A)の前記下部室(83)に、
    前記エンジン(29)の暖機時に、前記リザーブタンク
    (59)に連通される暖機用管路(63A)が開口され
    ていることを特徴とするエンジン冷却系。
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