JP2001271380A - 旋回作業機におけるロータリジョイントの取付構造 - Google Patents

旋回作業機におけるロータリジョイントの取付構造

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JP2001271380A JP2000082803A JP2000082803A JP2001271380A JP 2001271380 A JP2001271380 A JP 2001271380A JP 2000082803 A JP2000082803 A JP 2000082803A JP 2000082803 A JP2000082803 A JP 2000082803A JP 2001271380 A JP2001271380 A JP 2001271380A
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Teruo Kunisawa
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Kenzo Koga
謙三 古賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業頻度が高い正面掘削作業を行った場合
に、ロータリジョイントを取り付けるための取付ステー
の取付用ボルト等の締結具による固定が緩まないように
する。 【解決手段】 掘削装置を備えた旋回体を、走行装置上
に上下方向の旋回軸心回りに回動自在に備え、前記走行
装置におけるトラックフレームの前記旋回軸心上に、取
付ステー27を介してロータリジョイント28を取り付
けている旋回作業機におけるロータリジョイントの取付
構造において、トラックフレーム側に設けた取付壁部3
5上に取付ステー27を載置し、前記取付壁部35を貫
通すると共に取付ステー27下面に接当するカラー39
を設け、このカラー39に下方から挿通されると共に取
付ステー27側に固定されるボルト45を設けると共
に、前記カラー39を取付壁部35下面から突出状とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックホー等の旋
回作業機におけるロータリジョイントの取付構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】バックホー等の旋回作業機としては、エ
ンジン、ボンネット、運転席等を搭載した旋回体の前部
に掘削装置を設け、この旋回体をクローラ走行装置の上
面に上下方向の旋回軸心廻りに回動自在に設けて構成さ
れたものが知られている。また、このバックホーでは、
掘削装置を駆動する油圧ポンプ等はすべて旋回体側に搭
載されており、走行装置側の走行モータやドーザシリン
ダ等のアクチュエータに油圧ポンプからの作動油を供給
するために、前記旋回体と走行装置との間に回動自在な
配管接続部としてロータリジョイントが設けられるよう
になっている。
【0003】上記ロータリジョイントは、旋回体側に取
付けられる場合と、走行装置側に取付けられる場合とが
あり、このうち、走行装置側に取付けられる場合は、例
えば、特開平11−93209号公報に記載されている
ように、クローラ走行装置におけるトラックフレームの
天板(上フレーム部材)にロータリジョイントの上端が
挿通する開口を形成し、同トラックフレームの底板(下
フレーム部材)に点検用の開口を形成し、この点検用開
口を取付ステーが前後方向に跨ぐように、当該取付ステ
ーの前後端部を点検用開口の前後外側にボルト固定し、
この取付ステーの上面にロータリジョイントを立設した
ものとなっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のようなバックホ
ーでは、正面掘削や側溝堀などの種々の作業が行われる
が、実際の作業頻度としては、旋回体及び掘削装置を前
後方向に向けた状態での正面掘削作業が最も多いものと
なっている。しかし、この正面掘削作業は、例えば図1
0に示すように、旋回体101を前側に向けた状態とし
て、その前方で掘削装置102を繰り返し上下に揺動し
たり、バケットを地面に突き刺したりする作業であるこ
とから、旋回体101を支持する走行装置103のトラ
ックフレーム104に対して、矢示Aに示すような曲げ
力が繰り返し作用し、トラックフレーム104の前後中
央部では曲げ歪みが大きくなる。
【0005】そして、トラックフレーム104の歪み
は、取付ステー106の前後端をトラックフレーム10
4から浮き上げるように作用するために、従来技術のよ
うに、取付ステー106の長手方向を前後方向に向けた
のでは、この作用を大きく受けてその前後端のボルト1
07等の締結具が緩みやすくなり、これを頻繁に点検し
て締め直す必要が生じていた。また、取付ステー106
に矢示Bで示すような曲げ力が作用すると、取付ステー
106が前後に長いことからその歪みも大きくなり、取
付ステー106に対するロータリジョイント105の固
定ボルト等の締結具も緩み易くなるという課題があっ
た。
【0006】本発明は、前記のような旋回作業機の作業
頻度の多少を考慮し、頻度の多い作業による走行装置へ
の負荷に対して、その影響を少なくした状態で取付ステ
ーを取り付けることによって、取付ステーを取り付ける
固定ボルト等の締結具の緩みを防止できるようにしたロ
ータリジョイントの取付構造を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
る本発明の技術的手段は、掘削装置を備えた旋回体を、
走行装置上に上下方向の旋回軸心回りに回動自在に備
え、前記走行装置におけるトラックフレームの前記旋回
軸心上に、取付ステーを介してロータリジョイントを取
り付けている旋回作業機におけるロータリジョイントの
取付構造において、トラックフレーム側に設けた取付壁
部上に取付ステーを載置し、前記取付壁部又は取付ステ
ーの一方を貫通すると共に他方側に固定されるボルトを
設け、このボルトの頭部と、取付壁部又は取付ステーの
一方との間に隙間を設けたことを特徴とする。
【0008】また、他の技術的手段は、掘削装置を備え
た旋回体を、走行装置上に上下方向の旋回軸心回りに回
動自在に備え、前記走行装置におけるトラックフレーム
の前記旋回軸心上に、取付ステーを介してロータリジョ
イントを取り付けている旋回作業機におけるロータリジ
ョイントの取付構造において、トラックフレーム側に設
けた取付壁部上に取付ステーを載置し、前記取付壁部を
下側から貫通すると共に取付ステー側に固定されるボル
トを設け、このボルトの頭部と取付壁下面との間に隙間
を設けたことを特徴とする。
【0009】また、前記構成において、ボルトの頭部と
取付壁下面との間に隙間を形成する規制部材を設けるの
がよい。また、他の技術的手段は、掘削装置を備えた旋
回体を、走行装置上に上下方向の旋回軸心回りに回動自
在に備え、前記走行装置におけるトラックフレームの前
記旋回軸心上に、取付ステーを介してロータリジョイン
トを取り付けている旋回作業機におけるロータリジョイ
ントの取付構造において、トラックフレーム側に設けた
取付壁部上に取付ステーを載置し、前記取付壁部を貫通
すると共に取付ステー下面に接当するカラーを設け、こ
のカラーに下方から挿通されると共に取付ステー側に固
定されるボルトを設けると共に、前記カラーを取付壁部
下面から突出状としたことを特徴とする。
【0010】また、他の技術的手段は、取付ステーの一
端側が、前記構成によって取り付けられ、取付ステーの
他端側は、ロータリジョイントを載置固定する支持部か
ら屈曲部を介して突出された固定部とされ、この固定部
が前記トラックフレーム側に締結具により固定されてい
ることを特徴とする。また、前記取付ステーの固定部
が、トラックフレームに設けた受け部材に、面接触する
ように接当された状態で締結具により締結固定されてい
るのがよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図9は、本発明に係る旋回作業機
として例示する後方小旋回型のバックホー1を示してお
り、このバックホー1は走行装置2と旋回体3と掘削装
置4とから主構成されている。なお、以下、バックホー
1の走行方向(図6の左右方向)を前後方向といい、こ
の前後方向に直交する横方向(図6の紙面貫通方向)を
左右方向という。
【0012】前記走行装置2は、その装置本体であるト
ラックフレーム6の左右サイドフレーム7に、駆動輪
8、従動輪9及び複数個の転輪10を回転自在に支持
し、これらにゴム製又は鉄製のクローラ走行体11を巻
き付け、前記駆動輪8を油圧モータ等の走行駆動源で駆
動するように構成されたクローラ走行装置とされてお
り、前記トラックフレーム6はその上部に旋回ベアリン
グ12を介して旋回体3を旋回軸Xを中心に旋回自在に
搭載しており、前部にはドーザ13を昇降自在に装着し
ている。
【0013】旋回体3には、エンジン15、ボンネット
16、運転席17、操縦装置18等が搭載され、前部に
は、ブラケット19を介して掘削装置4が縦軸回り左右
揺動自在に装着されている。なお、図9に示すバックホ
ー1は、旋回体3の後端が描く旋回軌跡が走行装置の左
右幅及び前後幅からはみでないように構成された、所謂
後方小旋回タイプとされているが、旋回体3の前端部に
掘削装置4を備え、且つ旋回体3の後端が描く旋回軌跡
が走行装置の左右幅及び前後幅から突出する標準的なバ
ックホーであってよいし、旋回体3上の運転席17の側
方に掘削装置4の上下揺動軸心を備えた所謂超小旋回型
のバックホーとしてもよい。
【0014】掘削装置4は、前記ブラケット19に縦軸
を介して上下方向の軸心廻りに左右揺動自在に支持され
た揺動ブラケット20に、ブーム21とブームシリンダ
22の各基端部を枢支し、ブーム21の先端にアーム2
3を枢支してアームシリンダ24で揺動可能にし、アー
ム23の先端にバケット25を枢支してバケットシリン
ダ26で掬い及びダンプ動作可能にしている。前記トラ
ックフレーム6は、図5〜図8に示すように、大別し
て、センタフレーム30と、このセンタフレーム30の
左右両端に配置されたサイドフレーム7とを備えて構成
されている。
【0015】前記センタフレーム30は、上フレーム部
材31と、下フレーム部材32と、この上下フレーム部
材31,32の対向内面間に立設されていて、その上下
端縁が上下フレーム部材31,32に固着される複数枚
の縦壁33とを有し、これら上下フレーム部材31、3
2及び縦壁33は鉄板、鋼板等で形成されている。すな
わち、センターフレーム30は、上下フレーム部材3
1,32を縦壁33によって連結した立体構造物を構成
し、縦壁33は上下フレーム部材31,32のリブとし
ての役割を担うものとなっている。
【0016】センターフレーム30は、その中央部Aが
平面視略矩形状に形成されていて、その上面に旋回ベア
リング12を介して旋回体3を回転自在に支持するとと
もに、その前部にドーザ13を支持するようになってい
る。具体的には、センターフレーム30の中央部Aにお
ける上フレーム部材31には、上下方向に貫通する円形
の開口31Cが形成されるとともに、この開口31C周
りに、旋回ベアリング12を取り付けるためのボルト孔
31Dが多数形成され、この部分がベアリング受け部A
aを構成している。
【0017】また、センタフレーム30の中央部Aの前
部には、ドーザ13の支持アーム13Aを枢支ピンを介
して上下揺動自在に支持するアーム支持部42と、ドー
ザ13を昇降するドーザシリンダ43を枢支ピンを介し
て上下揺動自在に支持するシリンダ支持部44とが形成
され、これらによりドーザ支持部が形成されている。セ
ンターフレーム30の中央部Aの左右両側には、左右外
方へ突出して左右サイドフレーム7L,7Rに連結され
る脚部Cを有している。この脚部Cは、中央部Aの左側
前後から突出する左側前後脚部C1、C2と、中央部A
の右側前後から突出する右側前後脚部C3、C4とを有
し、これらは、それぞれ前方又は後方にも突出するよう
に傾斜されていて、全体としてセンターフレーム30
が、平面視で略X形状を呈するものとなっている。
【0018】また、左サイドフレーム7Lと左側前後脚
部C1、C2との間には左側抜き孔40Lが形成され、
右側サイドフレーム7Rと右側前後脚部C3、C4との
間には右側抜き孔40Rが形成されるようになってい
る。なお、前記下フレーム部材32は、中央部Aから四
方の脚部C1〜C4に亘って1枚の板材で形成されてお
り、これに対して、上フレーム部材31は、ベアリング
受け部Aaが形成される中央部分31Aと、脚部C1〜
C4の上面を構成する部分31Bとが別部材として形成
され、それを溶接で固着して一体としている。但し、上
下フレーム部材31、32共に1枚板で形成したり、下
フレーム部材32の脚部C1〜C4を別部材で形成した
りしてもよい。また、センターフレーム30を平面視で
略H状を呈するものとしてもよい。
【0019】また、センタフレーム30は中央部Aが最
も高く、中央部Aから四方の脚部C1〜C4の先端に行
くに従って低くなるように脚部Cは下向き傾斜に形成さ
れており、センタフレーム30の上下厚さは中央部Aが
最も厚く、中央部Aから四方の脚部C1〜C4の先端に
行くに従って薄くなっている。左右各サイドフレーム7
L、7Rには複数個の転輪10が軸支され、且つその前
後部に前後の脚部Cが固着されている。前記縦壁33
は、センタフレーム30の左右各抜き孔40L、40R
を形成している縁の近傍に配置されかつ前後端がサイド
フレーム7L、7Rに連結された左右縦壁33Aと、セ
ンタフレーム30の後部を形成している縁の近傍に配置
されかつ左右端がサイドフレーム7L、7Rに連結され
た後縦壁33Bと、左右両縦壁33Aの前端又はその近
傍の左右両サイドフレーム7L、7Rを繋ぐ前縦壁30
Cとを有している。
【0020】以上の構成により、前後左右の各縦壁33
A〜33Cは、ベアリング受け部Aaを下側から支持す
ることとなって旋回体3からの荷重を受け持っており、
これによりセンターフレーム30の強度を向上できるも
のとなっている。また、センターフレーム30の中央部
Aにおける下フレーム部材32には、センターフレーム
30内の点検等に用いられる開口32Cが形成され、こ
の開口32Cの前部側には、後方(開口中央側)に延出
する取付壁部35が設けられ、開口32Cの後部側に
は、前方(開口中央側)に延出する支持壁部36が設け
られている。
【0021】なお、下フレーム部材32には、前記開口
32Cを下側から塞ぐように下フレーム部材32の下面
に着脱自在に装着されるカバー体46が取り付けられ
る。また、左右サイドフレーム7には、クローラ走行体
11として鉄クローラが採用されるときに、前後一対の
すべり板14が取り付けられるが、このすべり板14を
取り付ける取付部34は、図7及び図8に示すように、
左右サイドフレーム7の外側面上部に設けられている。
これは、すべり板14を取り付ける取付部34をサイド
フレーム7の上面側に設けると、サイドフレーム7の上
面側に泥土がたまることがあるからである。
【0022】なお、取付部34には、ネジ孔が形成され
ていて、すべり板14を貫通し前記ネジ孔に螺合される
ボルトによってすべり板14が着脱自在に取り付けられ
るようになっている。図1〜図4に示すように、前記下
フレーム部材32の上面には、板材よりなる取付ステー
27がその長手方向を前後方向に向けた状態で取り付け
られている。前記取付ステー27は、ロータリジョイン
ト28を載置固定する水平板状の支持部61と、該支持
部61の前端から屈曲部62を介して上方側に突出され
た固定部63とを一体に有する。取付ステー27の支持
部61と固定部63との間に補強リブ64が設けられて
いる。
【0023】取付ステー27の支持部61の前部(一端
側)は、下フレーム部材32の取付壁部35上に載置さ
れて取り付けられ、支持部61の後部(他端側)は支持
壁部36上に載置され、固定部63は、前記トラックフ
レーム6側に締結具により固定されている。即ち、トラ
ックフレーム6の後縦壁33Bには、平面視後方に開放
状のコ字形の受け部材65が前方突出状に固設され、取
付ステー27の固定部63が、受け部材65前面に面接
触するように接当された状態で締結具である固定ボルト
66により締結固定されている。
【0024】取付ステー27の固定部63には、3つの
雌ネジ孔67が形成され、この雌ネジ孔67に対応して
受け部材65に3つのボルト挿通孔68が形成され、こ
れら雌ネジ孔67とボルト挿通孔68とを合致させて受
け部材65側から固定ボルト66を螺合することによっ
て、取付ステー27の固定部63が受け部材65を介し
てトラックフレーム6の後縦壁33Bに固定されるよう
になっている。また、図4に示すように、トラックフレ
ーム6の後縦壁33Bには、受け部材65のボルト挿通
孔68に対応して3つの工具挿通孔69が形成されてお
り、この工具挿通孔69を介してセンターフレーム30
内にボックスレンチ等の工具を挿入し、固定ボルト66
をセンターフレーム30外側から締結できるようにして
いる。
【0025】また、取付ステー27の支持部61前端側
の、取付壁部35載置部分には、ネジ孔37が上下方向
貫通状に形成されている。下フレーム部材32の取付壁
部35には、前記ネジ孔37に対応する挿通孔38が形
成され、この挿通孔38にはカラー(規制部材)39が
挿通され、このカラー39にワッシャ41を介してボル
ト45のネジ軸部45bが下方側から挿通されると共
に、ネジ軸部45bが前記ネジ孔37に螺合されてい
る。前記カラー39の上面は取付ステー27に接当して
おり、カラー39の軸心方向の長さは、下フレーム部材
32の厚みよりも長く形成されており、カラー39は取
付壁部35の下面から下方に突出状とされている。
【0026】これにより、ボルト45をネジ孔37に締
め込んでも、ボルト45の頭部45a側と、取付壁部3
5の下面との間に、隙間Lが形成されるように構成され
ている。したがって、取付ステー27(の支持部61前
端側)と、下フレーム部材32(の取付壁部35)と
は、ボルト45によってリジットに締結固定されないよ
うに構成されている。なお、下フレーム部材32に形成
された開口32Cを塞ぐカバー体46には、ボルト頭部
45a等と干渉しないように開口部29が形成されてい
る(図7参照)。
【0027】取付ステー27の支持部61上面の旋回軸
心X上にはロータリジョイント28が立設され、このロ
ータリジョイント28の上端が上フレーム部材31の開
口31Cを介して旋回体3側に突出している。一方、ロ
ータリジョイント28は、筒形のアウタースリーブ47
と、このアウタースリーブ47に回動自在に挿入される
インナーシャフト48とから構成され、これらの内部に
複数の油路が形成されている。また、インナーシャフト
48の頭部48Aは旋回体3内に突出するとともに、旋
回体3内の油圧ポンプからの油圧配管が制御弁を介して
接続され、アウタースリーブ47の外周面には、左右走
行モータやドーザシリンダ43等からの配管が接続され
る接続口47Aが形成されている。
【0028】また、アウタースリーブ47の下端面は平
坦面に形成されるとともに取付ステー27の上面に載置
され、同取付ステー27の下側から固定ボルト50によ
って連結されるようになっている。前記実施の形態によ
れば、取付ステー27は、ロータリジョイント28を載
置固定する支持部61と、支持部61から屈曲部62を
介して上方側に突出された固定部63とを有し、固定部
63が前記トラックフレーム6側に締結具により固定さ
れ、取付ステー27の固定部63とは反対側が下フレー
ム部材32にリジットに固定されていない(取付ステー
27の固定部63とは反対側が下フレーム部材32の取
付壁部35上に、ある程度の上下動が許容されるように
載置されて取り付けられていて、ある程度フリーな状態
とされている)ので、バックホー1において最も作業頻
度が高い、旋回体3及び掘削装置4を前後方向に向けて
の正面掘削作業を行う場合でも、トラックフレーム6に
付与される曲げ力の影響で取付用ボルト66、45等の
締結具が緩むようなことが少なくなっている。
【0029】また、取付ステー27の支持部61と固定
部63との間の屈曲部62での変形によって、トラック
フレーム6から取付ステー27に作用する曲げ力を効果
的に緩和吸収することができるし、また、取付ステー2
7の前端側が下フレーム部材32に対して、ある程度の
上下方向の動きが許容されるように取り付けられている
ので、取付ステー27にトラックフレーム6側からの曲
げ力が作用するのを効果的に防ぐことができ、取付ステ
ー27がねじれ等の弾性変形を生じることがなくなり、
取付用ボルト66、45等の締結具の緩みが確実に防止
されるのである。
【0030】また、取付ステー27の固定部63が、ト
ラックフレーム6に設けた受け部材65に、面接触する
ように接当された状態で締結具66により締結固定され
ているので、ロータリジョイント28から伝達される取
付ステー27の回動トルクは、取付ステー27の固定部
63と受け部材65との面接触部分によって受けること
ができ、取り付け用ボルト66、45等の締結具では取
付ステー27の回動トルクを受ける必要がなくなるた
め、取付ステー27の回動トルクによるボルト66、4
5等の締結具の緩みも防止できる。
【0031】なお、本発明は、前記実施形態に限ること
なく、適宜設計変更可能であり、例えば、下フレーム部
材32でなく上フレーム部材31の開口31C周りに取
付ステー27を固定したものであってもよく、取付ステ
ー27をロータリジョイント28のアウタースリーブ4
7と一体に形成したものであってもよい。また、前記取
付ステー27前部の取付箇所は、1乃至2箇所又は4箇
所以上であってもよい。また、取付ステー27の固定部
63のボルト固定箇所は、前記実施の形態の如く3箇所
とするに限定されるものではなく、2箇所であってもよ
いし、4箇所以上であってもよい。
【0032】また、取付ステー27の前端側に形成され
るネジ孔37を、ボルト挿通孔とすると共に、ボルト4
5のネジ軸部45bの先端側を取付ステー27から上方
に突出させ、この突出部分にナットを螺合させるように
してもよい。また、前記と逆の構造によって、取付ステ
ー27を取り付けてもよい。すなわち、取付壁部35に
ネジ孔37を形成すると共に取付ステー27に挿通孔3
8を形成し、ボルト45を、挿通孔38に挿通したカラ
ー39に上方から挿通してネジ孔37に螺合させるよう
にしてもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、作業頻度の高い正面掘
削等によって、トラックフレーム6の前後に高頻度で曲
げ力が作用したとしても、取付ステー27の固定部分に
対してトラックフレーム6の歪みの影響が少なくなり、
同取付ステー27の固定用ボルト66、45等の締結具
が緩み難くなる。また、取付ステー27自体の曲げ歪み
も小さくなり、ロータリジョイント28に対する固定ボ
ルト50等の締結具も緩み難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すロータリジョイン
トの取付部分の側面断面図である。
【図2】同ロータリジョイントの取付部分の平面断面図
である。
【図3】同要部の側面断面図である。
【図4】同トラックフレームの後縦壁部分の背面図であ
る。
【図5】同トラックフレーム部分の側面断面同図であ
る。
【図6】同トラックフレーム部分の平面図である。
【図7】同トラックフレームの全体平面図である。
【図8】同トラックフレームの正面図である。
【図9】同旋回作業機の全体側面図である。
【図10】従来技術を示す旋回作業機の側面図(一部断
面図)である。
【符号の説明】
1 旋回作業機 2 クローラ走行装置 3 旋回体 4 掘削装置 6 トラックフレーム 27 取付ステー 28 ロータリジョイント 35 取付壁部 39 カラー 45 ボルト 62 屈曲部 63 固定部 65 受け部材 66 固定ボルト(締結具) X 旋回軸心 L 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 堅二 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 国沢 輝夫 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 古賀 謙三 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 三宅 知明 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2D015 DA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削装置を備えた旋回体を、走行装置上
    に上下方向の旋回軸心回りに回動自在に備え、前記走行
    装置におけるトラックフレームの前記旋回軸心上に、取
    付ステーを介してロータリジョイントを取り付けている
    旋回作業機におけるロータリジョイントの取付構造にお
    いて、 トラックフレーム側に設けた取付壁部上に取付ステーを
    載置し、前記取付壁部又は取付ステーの一方を貫通する
    と共に他方側に固定されるボルトを設け、このボルトの
    頭部と、取付壁部又は取付ステーの一方との間に隙間を
    設けたことを特徴とする旋回作業機におけるロータリジ
    ョイントの取付構造。
  2. 【請求項2】 掘削装置を備えた旋回体を、走行装置上
    に上下方向の旋回軸心回りに回動自在に備え、前記走行
    装置におけるトラックフレームの前記旋回軸心上に、取
    付ステーを介してロータリジョイントを取り付けている
    旋回作業機におけるロータリジョイントの取付構造にお
    いて、 トラックフレーム側に設けた取付壁部上に取付ステーを
    載置し、前記取付壁部を下側から貫通すると共に取付ス
    テー側に固定されるボルトを設け、このボルトの頭部と
    取付壁下面との間に隙間を設けたことを特徴とする旋回
    作業機におけるロータリジョイントの取付構造。
  3. 【請求項3】 ボルトの頭部と取付壁下面との間に隙間
    を形成する規制部材を設けたことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の旋回作業機におけるロータリジョイント
    の取付構造。
  4. 【請求項4】 掘削装置を備えた旋回体を、走行装置上
    に上下方向の旋回軸心回りに回動自在に備え、前記走行
    装置におけるトラックフレームの前記旋回軸心上に、取
    付ステーを介してロータリジョイントを取り付けている
    旋回作業機におけるロータリジョイントの取付構造にお
    いて、 トラックフレーム側に設けた取付壁部上に取付ステーを
    載置し、前記取付壁部を貫通すると共に取付ステー下面
    に接当するカラーを設け、このカラーに下方から挿通さ
    れると共に取付ステー側に固定されるボルトを設けると
    共に、前記カラーを取付壁部下面から突出状としたこと
    を特徴とする旋回作業機におけるロータリジョイントの
    取付構造。
  5. 【請求項5】 取付ステーの一端側が、前記請求項1〜
    4のいずれかに記載の構成によって取り付けられ、取付
    ステーの他端側は、ロータリジョイントを載置固定する
    支持部から屈曲部を介して突出された固定部とされ、こ
    の固定部が前記トラックフレーム側に締結具により固定
    されていることを特徴とする旋回作業機におけるロータ
    リジョイントの取付構造。
  6. 【請求項6】 前記取付ステーの固定部が、トラックフ
    レームに設けた受け部材に、面接触するように接当され
    た状態で締結具により締結固定されていることを特徴と
    する請求項5に記載の旋回作業機におけるロータリジョ
    イントの取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016135976A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 住友建機株式会社 ショベル

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