JP2001271098A - 電解洗浄水及びその製造方法、並びに、その電解洗浄水を用いる衣類又は食器の洗浄システム - Google Patents

電解洗浄水及びその製造方法、並びに、その電解洗浄水を用いる衣類又は食器の洗浄システム

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JP2001271098A
JP2001271098A JP2000085136A JP2000085136A JP2001271098A JP 2001271098 A JP2001271098 A JP 2001271098A JP 2000085136 A JP2000085136 A JP 2000085136A JP 2000085136 A JP2000085136 A JP 2000085136A JP 2001271098 A JP2001271098 A JP 2001271098A
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electrolytic
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cleaning
oil
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JP2000085136A
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Takahiro Otaguro
隆浩 大田黒
Toshinobu Kashiwada
利信 柏田
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣類・食器洗浄分野、住居分野等に用いるこ
とができる電解洗浄水及びその製造方法、並びに、洗浄
システムを提供する。 【解決手段】 下記(a)成分及び(b)成分、また
は、下記(a)成分〜(c)成分を含有する原水又は電
解水を電解して得られることを特徴とする電解洗浄水。 (a)電解質 (b)金属キレート剤 (c)界面活性剤及び/又は溶剤

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類・食器洗浄分
野、住居分野等に用いることができる電解洗浄水及びそ
の製造方法、並びに、その電解洗浄水を用いる衣類又は
食器の洗浄システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電解水は、その優れた機能によ
り、飲料水の他、洗浄水、殺菌水などに多用されてきて
いる。従来における電解水の製造装置は、電解槽が隔膜
によって陰極室と陽極室に分けられ、各々の室内に電極
を挿入し、電解質を所定量添加した水道水などの原水を
給水管より陰極室及び陽極室に給水し、電極室内に供給
した原水を電極間に印加した直流電流によって電気分解
することにより、陰極室には、陰極水(アルカリ水)
を、陽極室には、陽極水(酸性水)を電解生成するもの
である。
【0003】上記電解水製造装置により、電解された陰
極水(アルカリ水)及び陽極水(酸性水)は、吐出管か
ら排出され、これらの電解水の吐出管周辺には、吐出し
た陰極水(アルカリ水)及び陽極水(酸性水)の能力を
確認するため、ORP計電極やpH電極が設置されてな
るものである(特開平8ー141569号公報等)。ま
た、上記電解槽へ供給する前に、原水中に予め電解質と
して、NaCl、KClなどのハロゲン化合物を一定の
割合で添加して、電解槽で電気分解すると、電解質を構
成するアニオン成分は陽極室に移動し、この結果、陽極
室には、HClO、ClOなど消毒及び殺菌効果のあ
るアニオンを多く含んだ低いpHの酸性水が得られる。
この水は、主に消毒用、殺菌用洗浄水として使用されて
いる。一方、陰極室には、アルカリイオン(OH)を
含んだpHの高いアルカリ電解水(水酸化物イオン)が
得られ、主に洗浄用として用いられている。
【0004】上記電解水製造装置において、水道水など
の原水中にはカルシウムイオンやマグネシウムイオンな
どの金属イオンを含有するため、pHの高いアルカリ領
域において、水不溶の炭酸カルシウムや水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウムを形成し、主に陰極室内に設置
されている装置、例えば、電極表面及びその周辺に沈殿
し、電極の寿命が短くなったり、電解槽の上部や吐出管
路、隔膜などを閉塞する問題が起こっている。これらの
問題を解決するため、各種の電解水製造方法及び装置が
提案されている。例えば、前記水不溶のカルシウム塩等
の金属塩を除去するために、特開平7ー8952号公
報、特開平6ー178980号公報及び特開平6ー16
5985号公報では、陰極及び陽極に印加する電圧の方
向を逆転させることにより、陰電極及び陰極室中の周辺
に析出している前記カルシウム塩を溶解させることが行
われている。しかしながら、この方法では、陰極室上部
近傍の電解電流密度の小さい領域や陰極吐出管、隔膜な
どに付着した炭酸カルシウムや水酸化カルシウムは、十
分に逆洗されず、洗浄効果が悪く、洗浄時間がかかるな
どの問題が発生し、その除去が困難であるという課題が
ある。
【0005】また、陰極表面や隔膜表面に炭酸カルシウ
ムや水酸化カルシウムの生成が起きないようにするため
に、特開平10ー57960号公報では、生成した酸性
水を給水管により陰極室に導入して、電極等に付着した
カルシウム塩の洗浄処理が開示されている。しかしなが
ら、この方法でも、電極室への配管やバルブ、切り換え
により装置が必要な点、更に、洗浄時には、一定時間、
経過ごとに電解操作を一時停止し、洗浄する必要があ
り、電解水の生成時と洗浄時に切り換える必要があり、
操作方法が面倒で複雑な点やコスト高になる点に課題が
ある。
【0006】また、特開平8ー141569号公報で
は、電解槽の逆洗中に、原水に電解質と有機酸を添加す
ることにより、陰極室上部近傍や陰極吐出管のカルシウ
ムの析出物を除去する装置が開示されているが、この場
合、電解槽は、逆洗中、電極に印加する電圧を正常運転
の反対にして、印可して洗浄する上に、有機酸を併用す
るなどの薬剤を添加する操作と装置が必要であり煩雑で
あるという課題がある。更に、特開平5ー237478
号公報では、電解槽の中に、電解質と塩酸を添加するこ
とにより、カルシウムの析出物を除去する装置が開示さ
れているが、この場合は、塩酸濃度が低いために、電解
槽や吐出管に付着した析出物の除去効果は不十分で、し
かも、生成する電解水の用途が限定(酸性側)され、特
に、次亜塩素酸含有の殺菌水など用途が限定される点に
課題があるものである。また、特開平9ー75943号
公報では、生成した酸性水を逆流させて、電解水の排水
管内を洗浄することが開示されているが、この場合ば、
強固に付着したカルシウム塩は短時間で除去することが
できず、洗浄時間に長時間かかるなどの問題が発生し、
その除去が困難である点に課題があるのが現状である。
【0007】更にまた、特開平9ー290268号公
報、特開平7ー313981号公報では、塩化ナトリウ
ムなどの電解質が含有する水を電気分解する前に、電解
槽の前に陽イオン交換樹脂を用いた軟水器を設置したも
のが開示されているが、この場合では、ナトリウムイオ
ン交換型の陽イオン交換樹脂を用いると、長期間使用し
たり、あるいは、流れる原水の流量が多くなる場合に、
カルシウムイオン、マグネシウムイオン等の金属イオン
を捕捉効果が低下し、電極等、隔膜、吐出管等に付着す
ることがあるなどの課題がある。また、特開平9ー16
4387号公報では、原水とアルカリ水を混合させるこ
とにより、水不溶性の塩(カルシウム塩、マグネシウム
塩)に析出させて、水不溶性の金属塩を繊維や粒状物に
付着させることにより、カルシウム塩等を低減させる方
法が開示されているが、この場合では、原水とアルカリ
水を混合させるために、混合槽に導く配管やバルブ等が
必要となり、装置が複雑で面倒な点に課題がある。
【0008】一方、電解水を用いる洗浄分野では、特開
平7−113100号公報や特開平8−283798号
公報には、電解後の電解水に界面活性剤を添加してなる
洗浄剤が開示されている。
【0009】しかしながら、この洗浄剤では、衣類・食
器洗浄分野において、(1)衣類や食器等の被洗物への洗
浄性能、特にタンパク汚れに対する洗浄力が不十分であ
り、(2)界面活性剤の使用による被洗物(衣類及び食
器)のすすぎ性、並びに、衣類の仕上がり感(衣類のニ
オイや香り)が目的のレベルに達していないことがわか
った。また、電解水に用いる水道水、井戸水中に含まれ
る金属イオン(Caイオン、Feイオン等)は、電極の
汚れを促進するだけでなく、硬度によって、衣類や食器
等の被洗物への洗浄性能が十分に発揮されず効果が低下
するなどの課題があることがわかった。
【0010】また、WO97/46489号公報や特開
平11−256192号公報では、炭酸ナトリウムや炭
酸水素ナトリウムなどの電解質を用いて電解水を得る方
法が開示されているが、これらのpH11〜12程度の
アルカリイオン水を用いた洗浄では、頑固なタンパク汚
れや強い油汚れに対する衣類の汚れが十分に除去できな
い点(目的レベルの洗浄効果が得られず)、更に、衣類
の仕上がり感(衣類のニオイや香り)も良好でないこと
などの課題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
各課題及び現状等について、これを解消しようとするも
のであり、衣類や食器等の被洗物への洗浄力、すすぎ
性、仕上がり感などの洗浄性能に優れた電解洗浄水を提
供すると共に、電解洗浄水を製造する場合において、装
置自身を大きくせずに、又装置の操作を煩雑(複雑)に
せずに、かつ、塩酸などの劇物を使用することなく、し
かも、陰極、陽極の印加電圧を逆転せずに、経済的に簡
単に電極、陰極室、隔膜、吐出管にスケールを防止でき
る電解洗浄水の製造方法、並びに、洗浄システムなどを
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
の課題等に鑑み、鋭意検討した結果、電気分解する電解
槽に供給する水(原水)あるいは電解後に電解槽より排
出する電解水に対して、特定の剤を添加して更に電解す
ることなどにより、上記目的の電解洗浄水及びその製造
方法、並びに、その電解洗浄水を用いる衣類又食器の洗
浄システムが得られることを見い出し、本発明を完成す
るに至ったのである。すなわち、本発明は、次の(1)〜
(5)に存する。 (1) 下記(a)成分及び(b)成分を含有する原水又は
電解水を電解して得られることを特徴とする電解洗浄
水。 (a)電解質 (b)金属キレート剤 (2) 下記(a)成分〜(c)成分を含有する原水又は電
解水を電解して得られることを特徴とする電解洗浄水。 (a)電解質 (b)金属キレート剤 (c)界面活性剤及び/又は溶剤 (3) 下記(d)成分を、上記(1)記載の(a)成分及び
(b)成分を含有する原水又は電解水、または、上記
(2)記載の(a)成分〜(c)成分を含有する原水又は
電解水に添加し電解するか、または、上記(1)又は(2)記
載の電解洗浄水に下記(d)成分を添加して得られるこ
とを特徴とする電解洗浄水。 (d)酵素、香料成分、消臭成分及びすすぎ向上成分か
ら選ばれる少なくとも1種。 (4)原水又は電解水を電解槽を有する電解水製造装置で
電解して得られる電解洗浄水の製造方法であって、上記
電解槽への原水供給経路に、少なくとも上記(1)記載の
(a)成分及び(b)成分、または、上記(2)記載の
(a)成分〜(c)成分を添加する装置を設置すること
を特徴とする電解洗浄水の製造方法。 5.上記(1)〜(3)の何れかに一つに記載の電解洗浄水、
または上記(4)に記載の製造方法により得られる電解洗
浄水を衣類洗浄機器又は食器洗浄機器に供給することを
特徴とする衣類又は食器の洗浄システム。
【0013】
【発明の実施形態】以下に、本発明の実施の形態を詳し
く説明する。本発明の電解洗浄水は、〔1〕第1発明と
して、下記(a)成分及び(b)成分を含有する原水又
は電解水を電解して得られることを特徴とするものであ
り、〔2〕第2発明として下記(a)成分〜(c)成分
を含有する原水又は電解水を電解して得られることを特
徴とするものであり、〔3〕第3発明として下記(d)
成分を、上記〔1〕記載の(a)成分及び(b)成分を
含有する原水又は電解水、または、上記〔2〕記載の
(a)成分〜(c)成分を含有する原水又は電解水に添
加し電解するか、または、上記〔1〕又は〔2〕記載の
電解洗浄水に下記(d)成分を添加して得られることを
特徴とするものである。 (a)電解質 (b)金属キレート剤 (c)界面活性剤及び/又は溶剤 (d)酵素、香料成分、消臭成分及びすすぎ向上成分か
ら選ばれる少なくとも1種
【0014】上記第1発明から第3発明(以下、「本発
明」という)において、電気分解時、電解槽に供給する
水としては、例えば、水道水、イオン交換水、蒸留水、
純水又は井戸水が挙げられる。好ましくは、金属イオン
を除く処理をしたイオン交換水、蒸留水、純水が望まし
い。水の硬度は、1以下が望ましい。好ましい水の硬度
は、0.5以下、更に好ましくは0.005〜0.50
である。
【0015】本発明において用いる(a)成分の電解質
は、電解分解で使用する電解質であり、例えば、有機カ
ルボン酸塩(クエン酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩)、リ
ン酸塩、ポリリン酸塩、塩化物(NaCl、KCl)、
炭酸塩、炭酸水素塩、硫酸塩、アンモニウム塩(NH4
Cl)、安息香酸塩、サリチル酸塩が挙げられ、これら
は1種又は2以上混合して用いることができる。対イオ
ンとしては、ナトリウム塩又はカリウム塩等のアルカリ
金属が好ましい。具体的な電解質としては、塩化ナトリ
ウム、塩化カリウムなどのハロゲン化合物、硫酸ナトリ
ウム、硫酸カリウムなどの硫酸塩、クエン酸ナトリウ
ム、クエン酸アンモニウム、酒石酸ナトリウム、酒石酸
カリウムナトリウム、酒石酸水素ナトリウム、酒石酸水
素カリウム、安息香酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウ
ム、ピロリン酸カリウム、ピロリン酸ナトリウム、ポリ
リン酸ナトリウム、ポリリン酸カリウム、硫酸水素ナト
リウム、硫酸水素カリウム、リン酸一ナトリウム、リン
酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、メタリン酸カリ
ウム、メタリン酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、リ
ンゴ酸カリウム、ケイ酸ナトリウム(メタ)、亜硫酸
塩、アミン類(トリエタノールアミン、ジエタノールア
ミン、モノエタノールアミン)が挙げられる。好ましく
は、有機カルボン酸塩(クエン酸塩、リンゴ酸塩、酒石
酸塩)、炭酸塩、硫酸塩、炭酸水素塩、安息香酸塩、炭
酸水素塩と炭酸塩の複合体、亜硫酸塩、アミン類(トリ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノー
ルアミン)が好ましい。更に好ましくは、クエン酸塩、
リンゴ酸塩、酒石酸塩、炭酸塩、硫酸塩が望ましく、こ
れらは、1種又は2以上選ばれても良い。対イオンは、
ナトリウム塩又はカリウム塩等のアルカリ金属が好まし
い。
【0016】また、電気分解する電解槽に供給する原水
に対する電解質の濃度は、1〜500ppmになるよう
に添加することが望ましい。より好ましくは、10〜3
00ppmの範囲が望ましい。電解質溶液槽における電
解質濃度は、0.1〜50質量%(以下、単に「%」と
いう)又は飽和濃度溶液の範囲で用いられる。より好ま
しくは、1〜30%又は飽和濃度溶液の範囲である。
【0017】更に、本発明では、上記電解質を組合せた
緩衝液を用いても良い。特に、炭酸塩/炭酸水素塩、硫
酸塩/硫酸水素塩、クエン酸ニNa塩/クエン酸三Na
塩が好ましい。更に、次に示す緩衝剤を用いても良い。
具体的な緩衝剤としては、緩衝能を示す酸解離定数(水
溶液25℃)pKa値が2〜13を示す緩衝剤の中から
選ばれ、好ましくは緩衝液のpHが2〜12が望まし
い。特に、好ましいpHは、2〜5,9〜12が好まし
い。更に、好ましいpHは、2〜4,10〜12が望ま
しい。用いる緩衝剤は、有機酸及び有機塩より選ばれ
る。pKa値が、2〜13を示す緩衝剤としては、例え
ば、リン酸(I)pKa2.12、リン酸(II)pKa
7.20、リン酸(III)pKa12.36である。ま
た、クエン酸(I)pKa3.13、クエン酸(II)p
Ka4.76、クエン酸(III)pKa6.40が挙げ
られる。I、II、IIIは、溶解したときの溶解段階を示
す。具体的な緩衝剤としては、例えば、リン酸、リン酸
一水素二ナトリウム、リン酸二水素一ナトリウム、リン
酸三ナトリウムおよびクエン酸、クエン酸一ナトリウ
ム、クエン酸二ナトリウム、クエン酸三ナトリウム、ト
リス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(Tris)/水酸
化ナトリウム溶液系が挙げられる。
【0018】更に、代表的な緩衝溶液の組合せとして
は、下記に示すように、A液とB液(A液/B液)を各
種割合で混合して、好ましいpH範囲の溶液に調整され
る。フタル酸水素カリウム/水酸化ナトリウム溶液系、
リン酸二水素カリウム/水酸化ナトリウム溶液系、ホウ
酸と塩化カリウム/水酸化ナトリウム溶液系、グリシン
と塩化ナトリウム/塩酸溶液系、グリシンと塩化ナトリ
ウム/水酸化ナトリウム溶液系、クエン酸ナトリウム/
塩酸溶液系、クエン酸ナトリウム/水酸化ナトリウム溶
液系、四ホウ酸ナトリウム(ホウ砂)/塩酸溶液系、四
ホウ酸ナトリウム(ホウ砂)/水酸化ナトリウム溶液
系、リン酸二水素ナトリウム(1/15)/リン酸三水素ナ
トリウム溶液系、クエン酸カリウム/クエン酸溶液系、
クエン酸二水素カリウム/塩酸溶液系、クエン酸二水素
カリウム/水酸化ナトリウム溶液系、コハク酸/四ホウ
酸ナトリウム(ホウ砂)溶液系、クエン酸二水素カリウ
ム/四ホウ酸ナトリウム(ホウ砂)溶液系、リン酸二水
素ナトリウム/四ホウ酸ナトリウム(ホウ砂)溶液系、
酒石酸/酒石酸ナトリウム、乳酸/乳酸ナトリウム、酢
酸/酢酸ナトリウム、リン酸二水素カリウム/リン酸一
水素ナトリウム溶液系、リン酸水素二ナトリウム/クエ
ン酸溶液系、クエン酸+リン酸二水素カリウム+ホウ酸
+ジエチルバルビツル酸/リン酸三ナトリウム溶液系、
クエン酸+ホウ酸/リン酸三ナトリウム溶液系、トリス
(ヒドロキシメチル)アミノメタン(Tris)/塩酸 溶
液系、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(Tri
s)/水酸化ナトリウム 溶液系が挙げられ、これらの緩
衝液の濃度は、5%から飽和濃度までである。好ましく
は、8%から飽和濃度までである。
【0019】本発明において用いる(B)成分の金属キ
レート剤としては、2価及び3価の金属イオン(C
++、Mg++、Fe+++)と金属錯体を形成する剤が挙
げられる。また、金属キレート剤には、高分子系キレー
ト剤も含むものであり、高分子系金属キレート剤も同様
に、鉄イオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン
などの金属イオンの捕捉するもので、電極スケール除去
及び洗浄力向上の働きをするものである。具体的なキレ
ート剤としては、例えば、シュウ酸塩、クエン酸塩、リ
ン酸塩、フタル酸塩、サリチル酸塩、スルホサリチル酸
塩、酒石酸塩、オルトリン酸塩、メタリン酸塩、ヘキサ
メタリン酸塩、ピロリン酸塩、トリポリリン酸塩、酢酸
塩、グルコン酸塩、ジグリコール酸塩、エチレンジアミ
ン四酢酸塩(EDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸
塩(DTPA)、ニトリロ三酢酸塩(NTA)、イミノ
二酢酸塩、グリコールエーテルジアミン四酢酸塩、ヒド
ロキシエチルイミノニ酢酸塩、トリエチレンテトラミン
六酢酸塩、1.2ージアミンシクロヘキサンテトラ酢酸
塩(DCTA)、エチレングリコールビス(2ーアミノ
エチルエーテル)テトラ酢酸塩(EGTA)、2ーヒド
ロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸塩(HEDT
A)、などアミノカルボン酸塩、エチレンジアミン、ジ
エチレントリアミン、ペンタエチレンヘキサアミン、
1,2−ジアミンプロパン、1,3−ジアミンプロパ
ン、1,2、3−トリアミンプロパン、トリエチレンテ
トラアミン、テトラエチレンペンタアミン、トリアミノ
トリエチルアミン、トリエタノールアミンなどのアミン
類が挙げられる。
【0020】更に、メチオニンおよびそれらの塩、ジア
ミノジエチルスルフイド、チオカルバミド、チオセミカ
ルバジド、2,2、−ジピリジル、8ーオキシキノリン
ー5ースルホン酸、チロン(カテコールー3、5ージス
ルホン酸塩)、2、3ージメルカプトー1ープロパノー
ル、ピコリン酸(ピリジンー2ーカルボン酸)、システ
イン、ヒドロキシエタンスルホン酸(CY-115)、αーア
ラニン、グルタミン酸塩、グリシンなどのアミノ酸及び
その誘導体が挙げられる。これらの塩の対イオンは、ナ
トリウム塩、又はカリウム塩が好ましい。用いる金属キ
レート剤は、2価及び3価の金属イオン(Ca++、Mg
++、Fe +++)と金属錯体を形成する剤で、あれば制限
がないが、液pH7以上におけるCaイオンとFeイオ
ンに対する金属キレート剤の安定度定数(Kstab)が、
5〜30であることが望ましい。特に、液pH7以上に
おけるCaイオンとFeイオンに対する金属キレート剤
の安定度定数(Kstab)が、8〜28であることが望ま
しい。好ましくは、安全性面、供給性面より、EDTA
ッ4Na、EDTA−2Na、DTPAッ5Na、イミノ
二酢酸塩、NTAッ3Na、HEDTA3Na、TTH
A6Na、リン酸塩、グルコン酸ナトリウムが好まし
い。特に好ましくは、EDTAッ4Na、EDTA−2
Na、DTPAッ5Na、NTAッ3Na、HEDTA3
Naが望ましい。
【0021】更に、高分子系金属キレート剤としては、
イオン性基を有する官能基を含有する高分子化合物が良
い。特に、マイナスのイオン基を含有するものが好まし
い。例えば、上記高分子キレート剤として、カルボキル
基を含有する高分子化合物、スルホン基を含有する高分
子化合物が挙げられる。特に、カルボキル基を含有する
高分子化合物や高分子系カルボキシル酸共重合体が好ま
しい。スルホン基を含有する高分子系カルボキシル酸共
重合体も良い。高分子系金属キレート剤として、ポリカ
ルボン酸高分子又はこれらの塩が好ましい。ポリカルボ
ン酸高分子又はこれらの塩として、例えば、ポリカルボ
ン酸塩、ポリカルボン酸アンモニウム、ポリカルボン酸
ナトリウム、ジカルボン酸共重合体、ポリアクリル酸
塩、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸アンモ
ニウム、ポリアクリル酸アンモニウム共重合体、ポリア
クリル酸ナトリウム共重合体、アクリル酸・マレイン酸
共重体、アクリル酸エステル共重合体、カルボン酸スル
ホン酸共重合体(ポリカルボン酸とポリスルホン酸の共
重合体)、スルホン酸系共重合体、ポリマレイン酸塩、
ポリマレイン酸ナトリウム、ポリマレイン酸共重合体、
ポリブチレン・マレイン酸共重合体などが挙げられ、こ
れらの対イオンは、酸(未中和)、ナトリウム、カリウ
ム、アンモニウム塩からなるものが挙げられる。
【0022】上記高分子系キレート剤成分の分子量は、
1、000〜10万の範囲が好ましい。更に、好ましく
は、2000〜8万が好ましい。特に、5000〜7万
の分子量が好ましい。用いるキレート剤の粘度は、5〜
20、000(cps/25℃)、好ましくは、100
〜5、000(cps/25℃)である。使用性より、
3、500(cps/25℃)以下の粘度が望ましい。
好ましくは、ポリカルボン酸塩、ジカルボン酸共重合
体、ポリアクリル酸塩、ポリアクリル酸塩共重合体、ア
クリル酸・マレイン酸共重体、カルボン酸スルホン酸共
重合体(ポリカルボン酸とポリスルホン酸の共重合
体)、スルホン酸系共重合体、ポリマレイン酸塩、ポリ
マレイン酸共重合体、ポリブチレン・マレイン酸共重合
体が望ましい。対イオンは、ナトリウム、カリウム、ア
ンモニウム塩が望ましい。より好ましくは、ポリカルボ
ン酸塩、ポリアクリル酸塩、ポリアクリル酸塩共重合
体、アクリル酸・マレイン酸共重体、カルボン酸スルホ
ン酸共重合体、スルホン酸系共重合体、ポリマレイン酸
塩、ポリブチレン・マレイン酸共重合体が望ましい。対
イオンは、ナトリウム、カリウム、アンモニウム塩が好
ましい。特に、ポリカルボン酸ナトリウム、ポリアクリ
ル酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム共重合体、
ポリマレイン酸ナトリウムが望ましい。
【0023】上記キレート剤は、カルボキシル基を含有
する高分子エマルジョンも含んでもよい。この化合物と
しては、高分子エマルジョンで、その架橋度は、2次元
又は3次元の樹脂分散体(エマルジョン)からなる。特
に、アクリル系高分子、アクリル酸エステル共重合体が
良い。更に、金属イオンとキレート能がある高分子系金
属キレート剤として、アルキルオレフイン・マレイン酸
共重合体塩が好ましい。この化合物の塩は、ナトリウム
塩、アンモニウム塩、マグネシウム塩からなる。この重
合法は、ランダム重合法、ブロック重合法により製法さ
れる。上記化合物のアルキル基は、C5オレフイン又は
C4オレフインが好ましい。C5又はC4オレフイン
(イソアミレン)とマレイン酸の比率は、40/60〜
60/40が好ましい。この上記化合物の分子量は、4
000〜15、000の範囲が良好である。特に、45
00〜8000の分子量が好ましい。特に、C5オレフ
イン(イソアミレン)とマレイン酸の共重合体塩(ナト
リウム塩、アンモニウム塩、マグネシウム塩)が好まし
い。特に、高分子系金属キレート剤の商品としては、ポ
リカルボン酸系水溶性ポリマー、日本ゼオン(株)Quinfl
ow(クインフロー540、542、543、750)の
商品が好ましい。
【0024】本発明の電解水の製造において、上記キレ
ート剤と電解質の配合(混合)比率は、任意の割合で配
合できるが、好ましい配合比率として、電解質と金属キ
レート剤の比率は1/1〜250/1であることが良
い。好ましくは、1/1〜50/1が望ましい。特に、
1/1〜20/1が望ましい。上記電解質と金属キレー
ト剤の比率(1/1〜250/1)において、もし、電
解質の割合が大きくなると、カルシウム等の金属イオン
に対する捕捉効果が低下して、電極にカルシウム塩が析
出し、また逆にキレート剤の割合が大きくなると、電気
分解時の電圧及び電流の変動が発生し、電圧及び電流が
安定しない場合がある。本発明における電解水の製造方
法では、イオン透過性隔膜を使用する場合と使用しない
場合によっても、同様に有用な電解水を含む洗浄剤が得
られる。電気分解する電解槽に供給する原水あるいは電
解水に対する金属キレート剤濃度は、1〜200ppm
になるように添加することが望ましい。より好ましく
は、5〜100ppmの範囲が望ましい。電解質溶液槽
あるいは添加槽(電解水に対して)における金属キレー
ト剤の濃度は、0.01〜50%の範囲で用いられる。
好ましくは、0.5〜20%の範囲である。
【0025】本発明において用いる(C)成分の界面活
性剤としては、例えば、ノニオン界面活性剤、陰イオン
界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン界面活性剤が挙
げられ、これらは、1種または2種以上の併用系で使用
することができる。好ましくは、ノニオン界面活性剤が
主成分として選ばれるものが望ましい。ノニオン界面活
性剤としては、例えば、ポリ(オキシエチレン)−ポリ
(オキシプロピレン)ブッロク共重合体、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステ
ル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油体などが挙げられ
る。好ましいノニオン界面活性剤は、1級アルコールエ
トキシレート、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、
ポリオキシエチレンへキシルデシルエーテル、ポリオキ
シエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイ
ルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、
ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、ポリオキ
シエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチ
レンデシルペンタデシルエーテル、ポリオキシエチレン
ベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンデシルテトラデ
シルエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテ
ルが挙げられる。ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル、例えば、ポリオキシエチレンノニルフェニル
ルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエー
テルが挙げられる。
【0026】その他に用いることができるノニオン界面
活性剤としては、モノステアリルエチレングリコール、
イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリ
イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、イソ
ステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸
ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、モノステアリン酸ポリオキシエチレ
ングリセリン、トリステアリン酸ポリオキシエチレング
リセリン、ポリオキシエチレントリステアリン酸トリメ
チロールプロパン、ポリオキシエチレンイソステアリン
酸トリメチロールプロパン、ポリオキシエチレン硬化ヒ
マシ油、イソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマ
シ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ラウリン酸ポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、モノ脂肪酸グリセリン、ピログルタミン酸エステ
ル、ポリエチレングリコールアルキルエーテル、ポリエ
チレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコー
ル脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、糖系ノニオ
ン界面活性剤などが挙げられる。また、HLBが10〜
16の乳化剤としては、食品用乳化剤が挙げられる。例
えば、グリセリン脂肪酸エステル、グリセリン酢酸脂肪
酸エステル、グリセリン乳酸脂肪酸エステル、グリセリ
ンクエン酸脂肪酸エステル、グリセリンコハク酸脂肪酸
エステル、グリセリンジアセチル酒石酸脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮
合リシノレイン酸脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステ
ル、ショ糖酢酸イソ酪酸エステル、ソレビタン脂肪酸エ
ステルが挙げられる。好ましくは、グリセリン脂肪酸エ
ステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸
エステル、ソレビタン脂肪酸エステルが望ましい。特
に、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エス
テルが好ましい。
【0027】ノニオン界面活性剤の形態は、EO付加体
単独、あるいは、PO付加物単独あるいはEO付加体と
PO付加物の混合体でも良い。なお、EOは、エチレン
オキサイド、POは、プロピレンオキサイドを示す。例
えば、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリ
ルエーテルなどのEOPO付加型ノニオン界面活性剤な
どが挙げられる。より好ましいノニオン界面活性剤とし
て、次の〜に表されるものが望ましい。 下記一般式(I)、 R1O(CH2CH2O)nH ………(I) (R1:炭素数7〜15のアルキル基又はアルケニル
基、n:エチレンオキサイド(EO)の平均付加モル
数)で表わされるノニオン界面活性剤であって、エチレ
ンオキサイド(EO)の平均付加モル数nが3〜20が
好ましい。アルキル基又はアルケニル基としては、直鎖
状でも分岐を有するものでも良い。アルキル基又はアル
ケニル基の炭素数は、7〜15であり、好ましくは9〜
15、特に好ましくは、11〜15である。具体的なア
ルキル基としては、例えば、ヘプチル基や、オクチル
基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、
トリデシル基等が挙げられる。また、アルケニル基とし
ては、例えばヘプテニル基や、オクテニル基、ノネニル
基、デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、トリ
デセニル基等が挙げられる。実際には、ノニオン界面活
性剤の原料となるアルコールとして、Diadol(三菱化学
社製)等のオキソ法によって得られる合成アルコールや
Conol(新日本理化社製)等の天然アルコールを原料と
し、またこれらの混合物も使用することができる。例え
ば、2種類のアルコールにエチレンオキサイド(EO)
を付加させても良い。エチレンオキサイド(EO)の平
均付加モル数は、5〜15、好ましくは6〜13、特に
好ましくは、7〜11である。エチレンオキサイド(E
O)の平均付加モル数が、この範囲であれば良好な洗浄
力が得られる。また、上記ノニオン界面活性剤は、重量
平均分子量400〜5000のポリオキシエチレンオキ
サイド(ポリエチレングリコール)と併用することが好
ましい。更には、酵素と併用することがより好ましい。
ポリエチレングリコールの商品名はPEG#500、P
EG#1000、PEG#2000等の低分子量のポリ
エチレンオキサイド化合物が用いられる。
【0028】下記一般式(II−1)又は下記一般式
(II−2)で表されるものが挙げられる。 R2O(EO)xH (II−1) R2O(EO)x(PO)yH (II−2) 第2アルコールエトキシレートは、2級アルコールにエ
チレンオキサイドEOあるいはエチレンオキサイドEO
及びプロピレンオキサイドPOが付加したものである。
第2級アルコールとしては、飽和でも不飽和でもよく、
また、直鎖でも分岐鎖でもよい。2級アルコールの炭素
数は、10〜18の直鎖2級のアルキル基または直鎖2
級のアルケニル基の範囲が好適であり、好ましくは11
〜15である。エチレンオキサイドの平均付加モル数x
は、5〜20の範囲が好適であり、好ましくは5〜1
2である。更に、好ましくは、7〜12である.プロピ
レンオキサイドの平均付加モル数yは、0〜6の範囲が
好適である。
【0029】下記一般式(III)で表されるものが挙
げられる。 R3O(EO)m/(PO)nH (III) (R3:炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル
基、m:エチレンオキサイド(EO)の平均付加モル
数、n:プロピレンオキサイドの平均付加モル数)で表
わされるノニオン界面活性剤であって、エチレンオキサ
イド(EO)の平均付加モル数mが4〜16、プロピレ
ンオキサイド(PO)の平均付加モル数nは、1〜5が
好ましい。EOとPOの付加順序は、例えば、ランダム
付加重合、またはEOを付加した後、POを付加しても
良く、また、その逆のようなブロック付加体でも良い。
一般式(III)で示される内、特に下記一般式(IV)で
示されるノニオンが好ましい。 R4O(EO)p(PO)q(EO)rH (IV) (R4は平均炭素数10〜18の直鎖又は分岐鎖のアル
キル基又はアルケニル基を示し、EOはオキシエチレン
基、POはオキシプロピレン基を示す。p、q及びr
は、平均付加モル数を示し、p>0、q=1〜4、r>
0であり、p+q+r=6〜14、p+r=5〜12で
ある。好ましくは、p+q+r=6〜12、p+r=6
〜12であり、q=1〜2である。上記一般式(IV)の
ノニオンは、合成もしくは天然油脂から誘導されたR4
のアルキル基を有するアルコールにエチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイドの順で付加したあと、再度エ
チレンオキサイドを付加することで合成される。具体的
なアルキル基としては、例えば、ヘプチル基や、オクチ
ル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル
基、トリデシル基等が挙げられる。また、アルケニル基
としては、例えばヘプテニル基や、オクテニル基、ノネ
ニル基、デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、
トリデセニル基等が挙げられる。上記ノニオン界面活性
剤は、重量平均分子量が1000〜20000のポリエ
チレングリコールとスルホン化合物のアルカノールアミ
ン(モノエタノールアミン)による中和塩との併用する
ことがより好ましい。
【0030】上記ノニオン界面活性剤(例えば、第2ア
ルコールエトキシレート型ノニオン界面活性剤)と他の
界面活性剤の配合比率は、10/0〜3/7が好適であ
り、より好ましくは10/0〜5/5である。また、ノ
ニオン界面活性剤のHLB値が、10〜20の範囲であ
ることが望ましい。より好ましくは、12〜18であ
る。ノニオン界面活性剤は、特に第2級アルコールエト
キシレートであることが好ましい。本発明における電解
洗浄水を衣類用に使用する場合、使用するノニオン界面
活性剤は特に制限はないが、食器用の場合、食品用乳化
剤(HLBが10〜16の乳化剤)が好ましい。
【0031】また、ノニオン界面活性剤以外には、陰イ
オン界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン界面活性剤
を1種または2種以上の併用系で使用することもでき
る。また、好ましい陰イオン界面活性剤としては(括弧
内は、具体的な化合物)、例えば、アルキルベンゼンス
ルホン酸塩、αオレフインスルホン酸塩(αオレフイン
スルホン酸ナトリウム)、高級脂肪酸アルカリ塩(ラウ
リル酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
オレイン酸、リノール酸、リノレン酸などの塩類)、ア
ルキル硫酸塩(ドデシル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫
酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム)、アルキル
エーテル硫酸エステル塩及びEO付加体(ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム)、アルキルエ
ーテルリン酸エステル塩及びEO付加体[ポリオキシエ
チレンアルキルエーテルリン酸ナトリウム、ジ(ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル)リン酸ナトリウム]、
フエニルエーテル硫酸エステル塩(ポリオキシエチレン
アルキルフエニルエーテル硫酸ナトリウム)、メチルタ
ウリン酸塩(アルキロイルメチルタウリンナトリウム、
アルキロイルベンザルコシンナトリウム)、α−スルホ
脂肪酸メチルエステル塩、エーテルカルボン酸、アラニ
ネート及びその塩、スルホコハク酸塩、エーテルスルホ
ン酸塩、エーテルカルボン酸及びその塩、アルキルスル
ホン酸及びその塩、アルキルベンゼンスルホン酸及びそ
の塩等が挙げられる。好ましくは、高級脂肪酸アルカリ
塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩
及びEO付加体が好ましい。特に、高級脂肪酸アルカリ
塩、アルキル硫酸塩が良い。
【0032】その他、両性界面活性剤では、例えば、N
−ラウロイルアミノプロピル−N,N−ジメチルグリシ
ン、N−ココイルアミノプロピル−N,N−ジメチルグ
リシン、N−ラウロイルアミノプロピル−N−カルボキ
シルメチル−N−ヒドロキシルエチルグリシン、N−オ
レイルアミノプロピル− N−カルボキシルメチル−N
−ヒドロキシルエチルグリシン、N−3−ドデシロキシ
−2−ヒドロキシプロピル−N,N−ジメチルグリシ
ン、N−ココイルアミノプロピル−N−ヒドロキシエチ
ル−3−アミノ−プロピオン酸、トリ−[ 3−(N−
ココイルアミノエチル−N−ヒドロキシエチル− N−
カルボキシメチル)アミノ−2−ヒドロキシ−プロパノ
ール]ホスフエート、アルキルジアミノエチルグリシン
・ハイドロクロライド(アルキル基は、12個と14個
の炭素原子を含むものを主成分とする)が挙げられる。
特に、アミノ酸系両性界活性剤が好ましい。カチオン界
面活性剤として、アルキルアミン塩、アルキルアンモニ
ウム塩、モノ長鎖アルキルトリメチル4級アンモニウム
塩、ジ長鎖アルキルジメチル4級アンモニウム、イミダ
ゾリニウム塩等が用いられる。界面活性剤含有電解洗浄
水に含有するノニオン界面活性剤以外には、他のアニオ
ン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤な
どの界面活性剤を、上記ノニオン界面活性剤と併用して
組成物中に配合するが好ましい。この場合、電解洗浄水
中に配合される界面活性剤の総量は0.1〜60%とす
ることが望ましい。
【0033】界面活性剤濃度が、0.1%未満では、濃
度が低すぎて油汚れ・脂質汚れに対する効果がなく、6
0%を超えるものでは、洗浄効果の著しく向上が望めな
い。洗浄時(被洗浄物を洗浄する)電解水に対する界面
活性剤の濃度は、1〜100、000ppmの範囲で用
いられることが望ましい。より好ましくは、50〜50
00ppmの範囲が望ましい。電解質溶液槽あるいは添
加槽(電解水に対して添加)における界面活性剤の濃度
は、0.1〜60%の範囲で用いられる。より好ましく
は、0.5〜30%の範囲である。
【0034】本発明において用いる(C)成分の溶剤
は、通常、エタノール、イソプロピルアルコールなどの
アルコール類、多価アルコール(グリセリン)、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコールなどのグリコール
類もしくは、そのアルキルエーテルが用いられる。例え
ば、グリコールエーテルが挙げられる。グリコールエー
テルとしては、例えば、エチレングリコールモノエチル
エーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エ
チレングリコール−tert−ブチルエーテル、等のグリ
コールエーテル類が挙げられる。ジエチレングリコール
モノブチルエーテル、プロピレングリコールメチルエー
テル、ジエチレングリコールヘキシルエーテル、プロピ
レングリコールフエニルエーテル、エチレングリコール
メチルエーテルなどが挙げられる。好ましくは、アルキ
ル基が、3または4のエチレングリコールまたはジエチ
レングリコールモノアルキルエーテル、ポリエチレング
リコールが好ましい。特に、分子量200以上から50
00の低分子量のポリエチレングリコールが望ましい。
【0035】洗浄時(被洗浄物を洗浄する)電解水に対
する溶剤濃度は、1〜100、000ppmの範囲で用
いられる。より好ましくは、50〜5000ppmの範
囲が望ましい。電解質溶液槽あるいは添加槽(電解水に
対して添加)における溶剤の濃度は、0.1〜60%の
範囲で用いられる。より好ましくは、0.5〜30%の
範囲である。界面活性剤又は/及び溶剤を含有する電解
水含有洗浄組成物には、任意成分として金属キレート、
酵素、すすぎ成分、香料成分及び消臭成分を1種または
2種以上の洗浄成分を1種または2種以上を配合するこ
とができる。なお、電解後、(界面活性剤又は/及び溶
剤を含む)電解水含有洗浄水に、更に、ノニオン界面活
性剤又は溶剤を1種または2種以上を配合しても良い。
配合方法としては、電解時、界面活性剤及び/又は溶剤
と同時に上記金属キレート剤を、(電解する前に)電解
質と同時に添加しても良いし、電解後に排出される電解
水に配合しても良い。特に、界面活性剤はノニオン界面
活性剤が好ましい。
【0036】本発明において用いる(d)成分となる洗
浄成分としては、酵素、香料成分、消臭成分及びすすぎ
向上成分から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。こ
れらの洗浄成分は、上記(a)成分の電解質及び上記
(b)成分の金属キレート剤を含有する原水又は電解
水、または、上記(a)成分の電解質、(b)成分の金
属キレート剤及び(c)成分の界面活性剤及び/又は溶
剤を含有する原水又は電解水に添加し電解するか、また
は、上記(a)成分の電解質及び上記(b)成分の金属
キレート剤を含有する原水又は電解水を電解して得られ
る電解水、または、上記(a)成分の電解質、(b)成
分の金属キレート剤及び(c)成分の界面活性剤及び/
又は溶剤を含有する原水又は電解水を電解して得られる
電解洗浄水に添加するものである。好ましくは、電解後
の電解水に配合することが望ましい。酵素としては、例
えば、加水分解酵素、酸化酵素、還元酵素、トランスフ
ェラーゼ、リアーゼ、イソメラーゼ、リガーゼ、シンテ
アーゼ等の少なくとも1種が挙げられる。更に好ましく
は、プロテアーゼ、ケラチナーゼ、リパーゼ、エステラ
ーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ、プルラナーゼ、ペクチ
ナーゼ、グルコシターゼ、グルカナーゼ、コレステロー
ルオキシターゼ、ペルオキシターゼが望ましい。例え
ば、電解洗浄水を衣類用洗浄に用いる場合には、タンパ
ク分解酵素(ペプチド結合を加水分解)としてプロテア
ーゼの使用が好ましい。また、食器用の洗浄では、デン
プンやグリコーゲン(α-1,4-グルコシド結合の加水
分解)を分解するアミラーゼが好ましい。好ましい酵素
として、プロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼが望まし
い。プロテアーゼとしては、市販のアルカラーゼ、エス
ペラーゼ、サビナーゼ、ヂユラザイム、マキサカル、マ
キサペム、オプティクリーンがある。電解水に対する添
加量は、3〜60ppmが好ましい。より好ましくは、
3〜50ppmが良い。特に、衣類用洗浄では、タンパ
ク分解酵素(ペプチド結合を加水分解)のプロテアーゼ
が好ましい。また、食器用の洗浄では、デンプンやグリ
コーゲン(α-1,4-グルコシド結合の加水分解)を分
解するアミラーゼが好ましい。洗浄時(被洗浄物を洗浄
する)電解水に対する酵素成分の濃度は、3〜80pp
mの範囲で用いられる。より好ましくは、3〜50pp
mの範囲が望ましい。添加剤槽における酵素成分の濃度
は、0.01〜5%の範囲で用いられる。より好ましく
は、0.1〜3%の範囲である。
【0037】香料成分としては、下記に示す香料成分、
精油、合成香料などを組合せた調合香料や植物抽出物な
どを使用することができる。香料成分としては、例え
ば、脂肪族炭化水素、テルペン炭化水素、芳香族炭化水
素等の炭化水素類、脂肪族アルコール、テルペンアルコ
ール、芳香族アルコール等のアルコール類、脂肪族エー
テル、芳香族エーテル等のエーテル類、脂肪族オキサイ
ド、テルペン類のオキサイド等のオキサイド類、脂肪族
アルデヒド、テルペン系のアルデヒド、水素化芳香族ア
ルデヒド、チオアルデヒド、芳香族アルデヒド等のアル
デヒド類、脂肪族ケトン、テルペンケトン、水素化芳香
族ケトン、脂肪族環状ケトン、非ベンゼン系芳香族ケト
ン、芳香族ケトン等のケトン類、アセタール類、ケター
ル類、フェノール類、フェノールエーテル類、脂肪酸、
テルペン系カルボン酸、水素化芳香族カルボン酸、芳香
族カルボン酸等の酸類、酸アマイド類、脂肪族ラクト
ン、大環状ラクトン、テルペン系ラクトン、水素化芳香
族ラクトン、芳香族ラクトン等のラクトン類、脂肪族エ
ステル、フラン系カルボン酸族エステル、脂肪族環状カ
ルボン酸エステル、シクロヘキシルカルボン酸族エステ
ル、テルペン系カルボン酸エステル、芳香族カルボン酸
エステル等のエステル類、ニトロムスク類、ニトリル、
アミン、ピリジン類、キノリン類、ピロール、インドー
ル等の含窒素化合物等々の合成香料及び動物、植物から
の天然香料、天然香料及び/又は合成香料を含む調合香
料の1種又は2種以上を混合して使用することができ
る。例えば、合成香料としては、1996年化学工業日
報社刊印藤元一著「合成香料 化学と商品知識」、19
69年MONTCLAIR,N.J.刊ステファン・ア
ークタンダー(STEFFEN ARCTANDER)
著「パヒューム アンド フレーバー ケミカルズ(P
erfume andFlavor Chemical
s)」等に記載の香料が使用できる。天然香料として
は、「香りの百科」日本香料協会編に記載の香料が使用
できる。
【0038】主な香料名を具体的に挙げると、アルデヒ
ドC6〜C12、アニスアルデヒド、アセタールR、ア
セトフェノン、アセチルアセドレン、アドキサール、ア
リルアミルグリコレート、アリルシクロヘキサンプロピ
オネート、α−ダマスコン、β−ダマスコン、δ−ダマ
スコン、アンプレットリッド、アンプロキサン、アミル
シンナミックアルデヒド、アミルシンナミックアルデヒ
ドジメチルアセタール、アミルバレリアネート、アミル
サリシレート、イソアミルアセテート、イソアミルサリ
シレート、オウランチオール、アセチルユゲノール、バ
グダノール、べンジルアセテート、べンジルアルコー
ル、べンジルサリシレート、ベルガミールアセテート、
ボルニルアセテート、ブチルブチレート、p−t−ブチ
ルシクロヘキサノール、p−t−ブチルシクロヘキシル
アセテート、o−t−ブチルシクロヘキサノール、o−
t−ブチルシクロヘキシルアセテート、ベンツアルデヒ
ド、ベンジルフォーメート、カリオフィレン、カシュメ
ラン、カルボン、セドロアンバー、セドリルアセテー
ト、セドロール、セレストリッド、シンナミックアルコ
ール、シンナミックアルデヒド、シスジャスモン、シト
ラール、シトラールジメチルアセタール、シトラサー
ル、シトロネラール、シトロネロール、シトロネリルア
セテート、シトロネリルフォーメート、シトロネリルニ
トリル、シクラセット、シクラメンアルデヒド、シクラ
プロップ、キャロン、クマリン、シンナミルアセテー
ト、δ−C6〜C13ラクトン、ジメチルベンジルカー
ビノール、ジヒドロジャスモン、ジヒドロリナロール、
ジヒドロミルセノール、ジメトール、ジミルセトール、
ジフェニルオキサイド、エチルワニリン、オイゲノー
ル、フルイテート、フェンチールアルコール、フェニル
エチルフェニルアセテート、ガラキソリッド、γ−C6
〜C13ラクトン、α−ピネン、β−ピネン、リモネ
ン、ミルセン、β−カリオフィレン、ゲラニオール、ゲ
ラニルアセテート、ゲラニルフォーメート、ゲラニルニ
トリル、ヘディオン、ヘリオナール、ヘリオトロピン、
cis−3−ヘキサノール、cis−3−ヘキセニール
アセテート、cis−3−ヘキセニールサリシレ−ト、
トリプラ−ル、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヘキ
シルサリシレート、ヒヤシンスジメチルアセタール、ハ
イドロトロピックアルコール、ヒドロキシシトロネラー
ル、インドール、イオノン、イソボルニルアセテート、
イソシクロシトラール、イソEスーパー、イソユゲノー
ル、イソノニルアセテート、イソブチルキノリン、ジャ
スマール、ジャスモラクトン、ジャスモフィラン、コア
ポン、リグストラール、リリアール、ライムオキサイ
ド、リナロール、リナロールオキサイド、リナリルアセ
テート、リラール、マンザネート、マイヨール、メンサ
ニールアセテート、メンソネート、メチルアンスラニレ
ート、メチルユゲノール、メントール、α−メチルイオ
ノン、β−メチルイオノン、γ−メチルイオノン、メチ
ルイソユゲノール、メチルラベンダーケトン、メチルサ
リシレート、ミューゲアルデヒド、ムゴール、ムスクT
M−II、ムスク781、ムスクC14、ムスコン、シベ
トン、シクロペンタデカノン、シクロヘキサデセノン、
シクロペンタデカノリド、アンブレッドリド、シクロヘ
キサデカノリド、10−オキサヘキサデカノリド、11
−オキサヘキサデカノリド、12−オキサヘキサデカノ
リド、エチレンブラシレート、エチレンドデカンジオエ
ート、オキサヘキサデセンー2−オン、14−メチル−
ヘキサデセノリド、14−メチル−ヘキサデカノリド、
ムスクケトン、ムスクチベチン、ノピルアルコール、ノ
ピルアセテート、ネリルアセテート、ネロール、メチル
フェニルアセテート、ミラックアルデヒド、ネオベルガ
メート、オークモスNo.1、オリボン、オキシフェニロ
ン、パラクレジールメチルエーテル、ペンタリッド、フ
ェニルエチルアルコール、フェニルエチルアセテート、
ルバフラン、ローズフェノン、ローズオキサイド、サン
ダロア、サンデラ、サンタレックス、スチラリールアセ
テート、スチラリールプロピオネート、ターピネオー
ル、ターピニルアセテート、テトラハイドロリナロー
ル、テトラハイドロリナリールアセテート、テトラハイ
ドロゲラニオール、テトラハイドロゲラニールアセテー
ト、トナリッド、トラセオライド、トリプラール、チモ
ール、ワニリン、ベルドックス、ヤラヤラ、アニス油、
べイ油、ボアドローズ油、カナンガ油、カルダモン油、
カシア油、シダーウッド油、オレンジ油、マンダリン
油、タンジェリン油、バジル油、ナツメグ油、シトロネ
ラ油、クローブ油、コリアンダー油、エレミ油、ユーカ
リ油、フェンネル油、カルバナム油、ゼラニウム油、ヒ
バ油、桧油、ジャスミン油、ラバンジン油、ラベンダー
油、レモン油、レモングラス油、ライム油、マンダリン
油、ネロリ油、オークモス油、オコチア油、パチュリ
油、ペパーミント油、ペリラ油、プチグレン油、パイン
油、ローズ油、ローズマリー油、しょう脳油、芳油、ク
ラリーセージ油、サンダルウッド油、スペアミント油、
スパイクラベンダー油、スターアニス油、タイム油、ト
ンカ豆チンキ、テレピン油、ワニラ豆チンキ、ベチバー
油、イランイラン油、グレープフルーツ油、ゆず油、ベ
ンゾイン、ペルーバルサム、トルーバルサム、チュベロ
ーズ油、ムスクチンキ、カストリウムチンキ、シベット
チンキ、アンバーグリスチンキ等である。また、香料の
溶剤又は保留剤としてジエチルフタレート、ジプロピレ
ングリコール、ベンジルベンゾエート、イソプロピール
ミリステート、ハーコリン等を使用することができる。
【0039】精油の含有成分としては、例えば、ビャク
ダン科、クスノキ科、サルオガセ科、ショウガ科、セリ
科、シンケイ科、フトモモ科、シソ科、モクセイ科、バ
ラ科、バンレイシ科、マツ科、ヒノキ科、イネ科、ミカ
ン科の植物精油、レモングラス油、オレンジ油、ライム
油、レモン油、ユーカリ油、ベルガモット油、ペチグレ
ーン油、ショウノウ油、ビャクダン油、ラベンダー油、
チョウジ油、ペチバー油、ローズ油、ゼラニューム油、
シダーウッド油、テレピン油、アビエス油、カシア油、
シトロネラ油、シンナモン油、スイートオレンジ油、ペ
パーミント油、ペパーミントミッチャム油、リナロー
ル、メントール、ボルネオール、酢酸リナリル、ローズ
マリー油、安息香酸ベンジル、シトラール、デシルアル
デヒド、テルピノーレン、Dーリモネン、メントン、プ
レゴン、シネオール、ゲラニオール、ベチベロール、ベ
チベン、L−メントール、シトロネラール、Lーリナロ
ール、リナノイルアセテート、α-ターピネオール、ジ
ペンテン、オイゲノール、シンナムアルデヒド、pーシ
メン、ベンズアルデヒド、酢酸ベンジル、ヒノキチオー
ル及びヒノキチオール塩が挙げられる。より好ましく
は、リナロール、D−リモネン、ゲラニオール、シネオ
ール、シトロネラールである。洗浄時(被洗浄物を洗浄
する)電解水に対する香料成分の濃度は、0.01〜
0.5%の範囲で用いられる。より好ましくは、0.0
5〜0.3%の範囲が望ましい。添加剤槽における香料
成分の濃度は、0.1〜5%の範囲で用いられる。より
好ましくは、0.1〜3%の範囲である。
【0040】消臭成分として、主に金属化合物、植物抽
出物、防腐剤が挙げられる。金属化合物としては、例え
ば、亜鉛化合物、銅化合物、鉄化合物、亜鉛−有機複合
物、鉄−有機複合物等が挙げられる。亜鉛化合物として
は、例えば、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、リン酸亜
鉛、硝酸亜鉛、炭酸亜鉛等の無機亜鉛化合物、酢酸亜
鉛、シュウ酸亜鉛、クエン酸亜鉛、リンゴ酸亜鉛、フマ
ル酸亜鉛、グリコール酸亜鉛、乳酸亜鉛、グルコン酸亜
鉛、安息香酸亜鉛、サリチル酸亜鉛、グリセリン酸亜
鉛、酒石酸亜鉛等が挙げられる。銅化合物としては、例
えば、硫酸銅等の無機亜鉛化合物、クエン酸銅、リンゴ
酸銅、フマル酸銅、グリコール酸銅、乳酸銅、グルコン
酸銅、安息香酸銅、サリチル酸銅、グリセリン酸銅、酒
石酸銅等が挙げられる。鉄化合物としては、硫酸第一
鉄、硫酸第二鉄などが挙げられる。亜鉛−有機複合物と
しては、亜鉛−有機キレート化合物、例えば、亜鉛−ク
エン酸複合化物、鉄−有機複合物などが挙げられる。そ
のほか、アルミノケイ酸塩などが挙げられる。好ましく
は、亜鉛化合物、銅化合物が良い。特に、グルコン酸亜
鉛、グルコン酸銅、硫酸亜鉛、塩化亜鉛が好ましい。植
物抽出物と含有成分としては、ヒイラギ、モクセイ、キ
リ、フキ、ツワブキ、シナレンギョウ、ライラック、ロ
ーズマリー、カキノキ、コナラ、ヤマナラシ、シダコバ
ノトネリコ、ヒイラギモクセイ、シナノキ、カナモメモ
チ、アスパラガス、ムラサキカタバミ、ドクアミ、ラク
ウショウ、トキワマンサク、ユーカリ、カラマツ、ハン
ノキ、クロマツ、クヌギ、カツラ、イチジク、ゼンマ
イ、タニウツギ、オオバコ、ヤマモミジ、サルスベリ、
シロバナハギ、アセビ、シダ、カタバミ、ツガ、ナンテ
ン、クリ、サネカズラミズメ、ニシキマツ、イチョウ、
タイム、針葉樹木ヒノキ科、モクセイ科植物などの植物
体より、水あるいは親水性有機溶媒単独、それらを組み
合わせた溶媒で抽出したものが挙げられる。植物から得
られる植物抽出成分と精油、例えば、メントン、シネオ
ール、ゲラニオール、ベチベロール、ベチベン、L−メ
ントール、シトロネラール、Lーリナロール、リナノイ
ルアセテート、α-ターピネオール、ジペンテンなどの
精油と少なくとも1成分が添加しても良い。より好まし
くは、ローズマリー、柿(例えば、カキノキ)、ユーカ
リ、クロマツ、イチジク、イチョウの抽出物である。洗
浄時(被洗浄物を洗浄する)電解水に対する消臭成分の
濃度は、0.01〜5%の範囲で用いられる。より好ま
しくは、0.05〜3%の範囲が望ましい。添加剤槽に
おける消臭成分の濃度は、0.1〜10%の範囲で用い
られる。より好ましくは、0.1〜8%の範囲である。
【0041】その他、抗菌剤、防腐剤を併用しても良
い。抗菌剤は、衣類に付着するカビ、細菌、ウイルスを
殺菌し、カビ・細菌等の発生を抑制するものとなる。用
いる殺菌剤及び防腐剤では、安息香酸及びその塩、安息
香酸ナトリウム、ウンデシレン酸亜鉛、ポリリジン、塩
化ベンゾトニウム、塩化ベンザルコニウム、キトサン、
トリクロサン等が挙げられる。特に、安息香酸ナトリウ
ム、ポリリジン、塩化ベンゾトニウム、塩化ベンザルコ
ニウムが好ましい。洗浄剤に配合する消臭成分量は、洗
浄剤全量に対して、0.01%から3%、好ましくは、
0.01%から1%、更に好ましくは、0.01%から
0.5%が好ましい。
【0042】すすぎ向上成分としては、水溶性ポリエー
テル型変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、更に活
性水素を2〜4個有する化合物にプロピレンオキシドを
付加重合させて得られる分子量が2000〜8000の
ポリエーテルポリオール、脂肪酸塩を使用することが望
ましい。特に、水溶性ポリエーテル型変性シリコーンが
好ましい。水溶性ポリエーテル型変性シリコーンは、シ
リコーンに親水基としてポリエーテルを導入して変性し
たものであり、例えば、下記一般式で表わせる水溶性ポ
リエーテル型変性シリコーンが好ましい。
【化1】 ここで、pは1〜20の範囲が好適である。また、aは
3〜100の範囲、bは1〜100が好適である。この
ポリエーテル型変性シリコーンは、その1%水溶液の曇
点が5〜70?のものが好適であり、好ましくは10〜
60?、より好ましくは20〜50?である。水溶性ポリ
エーテル型変性シリコーンは、組成物中に0.1〜5%
配合するのが好適であり、より好ましくは0.2〜3%
配合される。この配合量が少なすぎると、十分な柔軟性
付与効果が得られず、一方、多すぎても効果が変わらな
い。これらのすすぎ向上成分は、界面活性剤との併用す
ることが好ましい。好ましくは、ノニオン界面活性剤と
併用することが好ましい。洗浄時(被洗浄物を洗浄す
る)電解水に対するすすぎ向上成分の濃度は、30〜
7、000ppmの範囲で用いられる。より好ましく
は、50〜5000ppmの範囲が望ましい。添加剤槽
におけるすすぎ向上成分の濃度は、0.1〜15%の範
囲で用いられる。より好ましくは、0.5〜10%の範
囲である。
【0043】本発明では、更に任意成分として、低温安
定剤(ハイドロトロープ剤)、着色剤、保湿剤、紫外線
防止剤、帯電防止剤、増粘剤、パラトルエンスルホン
酸、安息香酸塩(防腐効果もある)並びに尿素などの減
粘剤や可溶化剤、ポリオキシアルキレンベンジルエーテ
ル、ポリオキシアルキレンフェニルエーテルなどの相調
節剤、再汚染防止能、分散能を有するポリアクリル酸、
ポリマレイン酸、アクリル酸・マレイン酸共重合体、ポ
リアスパラギン酸、カルボキシメチルセルロース、ポリ
エチレングリコール、特に平均分子量5000以上のポ
リエチレングリコール、無水マレイン酸―ジイソブチル
共重合体、無水マレイン酸―メチルビニルエーテル共重
合体、無水マレイン酸―イソブチレン共重合体、無水マ
レイン酸―酢酸ビニル共重合体、及びナフタレンスルホ
ン酸塩ホルマリン縮合物ポリマーなどの高分子化合物の
塩などのポリマー、ポリビニルピロリドンなど色移り防
止剤、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、ぎ酸、ホウ酸
(ホウ酸化合物)などの酵素安定化剤、チノパールCB
S(チバガイギー社製)などの蛍光染料、柔軟性付与を
目的としたシリコーン,青味付け剤、ブチルヒドロキシ
トルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウ
ム、亜硫酸水素ナトリウムなどの酸化防止剤を配合する
ことができる。
【0044】本発明における電解洗浄水の製造は、電解
槽に原水又は電解水と共に、上記(a)成分のナトリウ
ム塩またはカリウム塩などの電解質と、上記(B)成分
の金属キレート剤、または、上記(a)成分の電解質、
(b)成分の金属キレート剤及び(c)成分の界面活性
剤及び/又は溶剤を加えて、陽極と陰極を有する電解槽
で電気分解することにより、陽極側では、プラスの電位
(pH7以下)の電解洗浄水と同時に陰極側では、マイ
ナス電位(pH7以上)の電解洗浄水がそれぞれ同時に
得られることとなる。また、本発明の電解洗浄水の製造
は、更に、洗浄成分となる酵素、香料成分、消臭成分及
びすすぎ向上成分から選ばれる少なくとも1種を、上記
(a)成分の電解質及び上記(b)成分の金属キレート
剤を含有する原水又は電解水、または、上記(a)成分
の電解質、(b)成分の金属キレート剤及び(c)成分
の界面活性剤及び/又は溶剤を含有する原水又は電解水
に添加して電解することにより得られるものであり、更
にまた、上記(a)成分の電解質及び上記(b)成分の
金属キレート剤を含有する原水又は電解水を電解して得
られる電解水に、または、上記(a)成分の電解質、
(b)成分の金属キレート剤及び(c)成分の界面活性
剤及び/又は溶剤を含有する原水又は電解水を電解して
得られる電解水に上記(d)成分を添加することにより
得られる。
【0045】図1は、本発明の電解洗浄水を製造する製
造装置の一例を示す説明図である。図1において、電解
槽3には、隔膜8によって仕切られた陽極室7と陰極室
5に挿入したそれぞれの陽極(チタンメッキ電極)6と
陰極(チタンの白金メッキ電極)4が設けられており、
陽極6と陰極4にはそれぞれ直流電圧9が印加されてい
る。撹拌機を有する薬品添加タンク装置2から薬注ポン
プで(a)成分の電解質と(b)成分の金属キレート剤
と(c)成分の各種界面活性剤及び/又は溶剤を含む電
解質溶液を同時に供給し、ライン中で所定の硬度水(5
〜15DH)の水1と均一に混合して電解槽3に供給す
る。電気分解後、陽極室7からは酸性水又は中性水含有
洗浄剤11と、陰極室5からはアルカリ水含有洗浄剤1
0が生成し、排出され目的の電解洗浄水が得られるもの
となる。なお、図中には、図示しないが、バルブ(電磁
弁又は電動弁)、供給用ポンプ、酸性水用の取水路、ア
ルカリ性用の取水路、一対の電解水の排水路、入水路、
攪拌機、レベルスイッチ等が用いられる。本発明の電解
水の製造では、上記製造装置の電解槽に(a)成分の電
解質と(b)成分の金属捕捉能のあるキレート剤、また
は(c)成分の各種界面活性剤及び/又は溶剤を添加す
ることにより、原水中に含まれるの金属イオン(カルシ
ウムイオン)が金属キレート剤により捕捉され、電極等
に付着しないので、陰極室及び陽極室における電極、特
に陰極表面上及び隔壁周辺にはスケールが形成されない
こととなる。また、イオン透過膜を使用する場合も同様
に、陽極と陰極の間を仕切るイオン透過性隔膜を有し、
電解槽の陰極室には、陰電極を挿入し、又、陽極室に
は、陽電極を挿入したときの陰陽電極間に直流電圧を印
加して、電気分解を行い、陽極室では、プラス電位の電
解洗浄水(pH7以下)と陰極室では、マイナス電位の
電解洗浄水(pH7以上)が生成することとなる。イオ
ン透過性隔膜を使用しない電気分解においても、中性付
近(pH:6〜8)同様な電解洗浄水が得られる。
【0046】本発明では、陽極と陰極を有する電解槽に
電圧を印加し、水の電気分解で生成される電解水の酸化
還元電位が、−1,000mV以上から+1,200m
Vまでの電位を有する電解水(陽極室及び陰極室に生成
する電解水)を含む洗浄組成物(電解洗浄水)が得られ
る(イオン性透過性隔膜を使用しない系の場合も含
む)。好ましくは、電解水の酸化還元電位は、−1,0
00mV以上から−500mv(陰極室に生成する電解
水)までと、+100mvから+1,200mVまでの
電位を有する電解水(陽極室に生成する電解水)を含む
洗浄組成物である(イオン性透過性隔膜を使用しない系
の場合も含む)。更に好ましくは、−1,000mV以
上から−200mv(電解アルカリ水)までと、+10
0mvから+1,200mV(電解酸性水)までの電位
を有する電解水を含む洗浄組成物である。また、電解槽
に隔膜を用いても、また用いなくても良い。必要に応じ
て用いる場合は、多孔質膜、イオン性透過膜等であれば
何でもよいが、平均孔径が0.1〜10μmの精密濾過
膜が好ましい。また、用いる電極は、不溶性のものであ
れば、特に制限されないが、陰極としてチタンの白金メ
ッキ電極が、陽極として、チタンメッキ電極又はIrO
2焼成電極またはRuO2焼成電極が好適である。
【0047】本発明の電解洗浄水は、上述の如く構成さ
れるものであり、〔1〕(a)成分の電解質及び(b)
成分の金属キレート剤を含有する原水又は電解水を電解
して得られる電解洗浄水、〔2〕(a)成分の電解質、
(b)成分の金属キレート剤及び(c)成分の界面活性
剤及び/又は溶剤を含有する原水又は電解水を電解して
得られる電解洗浄水、〔3〕(d)成分の酵素、香料成
分、消臭成分及びすすぎ向上成分から選ばれる少なくと
も1種を、上記〔1〕の(a)成分及び(b)成分を含
有する原水又は電解水、または、上記〔2〕の(a)成
分〜(c)成分を含有する原水又は電解水に添加し電解
して得られる電解洗浄水、または、上記〔1〕又は
〔2〕記載の電解洗浄水に上記(d)成分を添加して得
られる電解洗浄水とすることにより、衣類や食器等の被
洗物への洗浄力、すすぎ性、仕上がり感などの洗浄性能
に優れた電解洗浄水が提供されることとなる。また、電
解洗浄水を製造する場合において、装置自身を大きくせ
ずに、又装置の操作を煩雑(複雑)にせずに、かつ、塩
酸などの劇物を使用することなく、しかも、陰極、陽極
の印加電圧を逆転せずに、経済的に簡単に電極、陰極
室、隔膜、吐出管にスケールを防止できる電解洗浄水が
提供されることとなる。更に、これらの電解洗浄水の用
途は、主に、衣類用洗浄剤、食器洗浄剤に用いられる
が、それ以外にも住居用(床、壁、ガラス、トイレ、換
気扇用、浴室、家具、その他プラスチック表面、タイ
ル、ステンレス等の硬質表面用、漂白組成物も含む)、
皮膚洗浄剤、毛髪洗浄剤、皮膚洗浄剤、靴洗浄剤、柔軟
仕上げ剤、台所用洗浄剤、口腔用洗浄剤(洗口液も含
む)、入れ歯洗浄剤、コンタクト用洗浄剤に応用できる
ものとなる。更に、これらの電解洗浄水は、洗浄機(衣
類用洗浄機、食器洗浄機)と組合せて使用することとよ
り一層洗浄効果を向上させることができることとなる。
【0048】本発明の電解洗浄水の製造方法は、原水又
は電解水を電解槽を有する電解水製造装置で電解して得
られる電解洗浄水の製造方法であって、上述の電解槽へ
の原水供給経路に、少なくとも上記(a)成分の電解質
及び(b)成分の金属キレート剤、または、上記(a)
成分の電解質、(b)成分の金属キレート剤及び(c)
成分の界面活性剤及び/又は溶剤を添加する装置(以
下、単に「添加装置」という)を設置することを特徴と
するものである。図2〜図4は、本発明方法を説明する
ための図面であり、図中における図示符号Sが製造され
る本発明となる電解洗浄水である。図2(a)は、添加
装置20を電解槽(正極及び負極)30への原水供給経
路21に設置したものであり、(b)は添加装置置20
を電解槽(負極)31への原水供給経路22に設置した
ものであり、(c)は添加装置20を電解槽(正極)3
2への原水供給経路23に設置したものである。また、
図2(d)は、添加装置20を電解槽(正極及び負極)
33への原水供給経路24に設置すると共に、夫々電解
槽の各極で電解された電解水を更に各電解槽へ供給して
電解するための循環供給路40、41を備えたものであ
る。図2(e)は、添加装置置20を電解槽(負極)3
4への原水供給経路25に設置すると共に、夫々電解槽
の各極で電解された電解水を更に各電解槽へ供給して電
解するための循環供給路42、43を備えたものであ
る。図2(f)は、添加装置置20を電解槽(正極)3
5への原水供給経路26に設置すると共に、夫々電解槽
の各極で電解された電解水を更に各電解槽へ供給して電
解するための循環供給路44、45を備えたものであ
る。
【0049】図3(a)〜(d)は、添加装置20を電
解後の電解水に供給して更に電解する装置を説明するた
めの説明図であり、(a)は電解槽(負極)36で電解
された電解水を更に電解槽36へ供給する供給経路21
に供給する循環供給路50に添加装置20を設置したも
のであり、この実施形態における電解洗浄水は、上記添
加装置20により添加された電解水を更に電解槽(正極
又は負極)36で電解したものである。図3(b)は、
電解槽(負極)37で電解された電解水を更に電解槽の
負極へ供給する供給経路21aに供給する循環供給路5
1に添加装置20を設置したものであり、この実施形態
における電解洗浄水は、上記添加装置20により添加さ
れた電解水を更に電解槽(負極)37で電解したもので
ある。図3(c)は電解槽(正極)38で電解された電
解水を更に電解槽38へ供給する供給経路21に供給す
る循環供給路52に添加装置20を設置したものであ
り、この実施形態における電解洗浄水は、上記添加装置
20により添加された電解水を更に電解槽(正極又は負
極)38で電解したものである。図3(d)は、電解槽
(正極)39で電解された電解水を更に電解槽の正極へ
供給する供給経路21bに供給する循環供給路53に添
加装置20を設置したものであり、この実施形態におけ
る電解洗浄水は、上記添加装置20により添加された電
解水を更に電解槽(正極)39で電解したものである。
【0050】図4(a)〜(c)は、添加装置20と共
に、上記(d)成分の洗浄剤成分である酵素、香料成
分、消臭成分及びすすぎ向上成分から選ばれる少なくと
も1種を添加する洗浄成分添加装置60を更に設置した
ものである。図4(a)は、添加装置20を電解槽(正
極及び負極)30への原水供給経路21に設置すると共
に、電解槽(負極)30で電解した電解水の排水路61
に洗浄成分添加装置60を設置したものである。図4
(b)は、添加装置20を電解槽(負極)31への原水
供給経路22に設置すると共に、電解槽(負極)31で
電解した電解水の排水路62に洗浄成分添加装置60を
設置したものである。図4(c)は、添加装置20を電
解槽(正極)32への原水供給経路23に設置すると共
に、電解槽(正極)32で電解した電解水の排水路63
に洗浄成分添加装置60を設置したものである。なお、
本発明では、洗浄成分添加装置60により洗浄成分を添
加した電解水を更に電解槽へ供給して電解した電解洗浄
水としても良いものである。このように構成される本発
明の電解洗浄水の製造方法では、添加装置20を電解槽
への原水供給路に設置するだけで上述の優れた作用効果
を有する電解洗浄水が製造できることとなる。また、洗
浄成分添加装置を電解水の排水路に設置するだけで、洗
浄成分を含有した電解洗浄水が製造できることとなる。
【0051】次に、本発明の衣類又は食器の洗浄システ
ムは、例えば、上記図2から図4で製造された電解洗浄
水Sを衣類又は食器の洗浄機器に供給することを特徴と
するものである。具体的に詳述すると、これらの電解洗
浄水Sを、洗浄機、例えば、衣類用洗浄機や食器洗浄機
の供給水路に接続して使用することにより、洗浄剤を添
加することなく電解洗浄水のみで、又は電解洗浄水と投
入する通常の洗浄剤との併用により一層洗浄効果を向上
させることができるものとなる。
【0052】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例により、更
に詳しく説明するが、本発明は下記実施例に限定される
ものではない。
【0053】〔実施例1〜13及び比較例1〜2〕硬度
5〜15(DH)に調節したイオン交換水に、下記表1
〜表3に示す電解質と金属キレート剤と各種界面活性剤
及び/又は溶剤との各種組み合わせを添加して電解し、
スケール評価と生成したアルカリ電解洗浄水の洗浄力評
価を行った。
【0054】電解水の生成装置は、上述の図1の電解装
置〔三浦電子(株)製、オキシライザー(形式名OXC
−10M)〕を用いた(実施例14以下、比較例3以下
も同様)。具体的には、電解槽に供給する水は、所定の
硬水(5〜15:DH)に調整した水に各種電解質(塩
化ナトリウム、硫酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、亜
硫酸カリウム、炭酸水素カリウム等)と、金属キレート
剤と、各種界面活性剤及び/又は溶剤を同時に定量ポン
プにて、1L(リットル)あたり、(表1〜4では)7
ml/min(表5〜9では各表に示した設定値)の割
合(全体で100質量%)で電解槽に供給して、水の電
気分解を行った。その時の陰極側及び陽極側の電極表
面、装置の隔壁等のスケール評価と生成したアルカリ電
解水組成物の洗浄力を下記評価法により評価した。な
お、図1の電解水生成装置において、薬品添加タンク装
置2から薬注ポンプにて、1L(リットル)あたり、
(表1〜4では)7ml/min(表5〜9では各表に
示した設定値)の割合で電解質と各種界面活性剤及び/
又は溶剤、金属キレート剤を含む電解質溶液を同時に供
給し、ライン中で所定の硬度水(5〜15 DH)の水
1と均一に(全体で100質量%に)混合して電解槽3
に供給した。なお、具体的な電解質の供給量は、実施例
1又は2では、(7ml×0.4=)2.8ml/mi
n、実施例3では、(7ml×0.5=)3.5ml/
minとなるものであり、以下の表1〜9の実施例、比
較例も上記と同様に計算されるものである。次いで、電
気分解後、陽極室7からは酸性水又は中性水含有洗浄剤
11、と陰極室5からはアルカリ水含有洗浄剤10が生
成し、排出される。これらの電解洗浄水(アルカリ水含
有洗浄剤等)を用いて洗浄力の評価を行った。電解水の
生成量は、陽極、陰極よりそれぞれに1分間あたり1L
(リットル)電解水が生成する。すなわち、10Lの電
解水を得るためには、電解時間は10分間を要する。ま
た、電解電流は、用いる電解質によって異なるが1〜1
5アンペア(A)の範囲で行った。これらの結果を下記
表1〜表3に示す。
【0055】(スケールの評価法)電解時間の総時間が
2000時間に達したときの電極表面(陰極側及び陽極
側の電極表面)、装置の隔壁等に付着するスケールを目
視により下記評価基準で評価した。 評価基準: ○:電極にスケールがほとんど付着しない △:電極にスケールの白い物が少し付着している ×:電極にスケールの白い物が多く付着している
【0056】(洗浄力の評価法)得られた各電解洗浄水
について、油汚れ5枚(オリーブオイル/カーボンブラ
ック汚れ:スイスEMPA製、No104、木綿)の汚
染布を用いて、浸漬洗浄のみ場合(20℃で16時間、
浴比50倍)と浸漬洗浄の後、洗浄試験機(米国Testin
g社のTerg-O-Tometer)を用いて洗浄力の評価とした。
回転数は120rpmで10分間の攪拌条件で行った。
洗浄率は、汚染布の洗浄前後の反射率を測定し、次式よ
り洗浄率を算出して洗浄力の評価とした。 ΔZ値=(洗浄後のZ値)−(洗浄前のZ値) 評価基準: ○:ΔZ値が10%以上 △:ΔZ値が5%以上〜10%未満 ×:ΔZ値が5%未満 なお、Z値はSZ−Σ90 COLOR MEASURING SYSTEM
(NIPPON DENSHOKU)を用いて反射率Zを測定した。p
Hは、堀場製作所(株)D−24のPH METER
(電極)を用いて測定した。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【表3】
【0060】上記表1〜表3の結果から明らかなよう
に、本発明範囲となる実施例1〜13の原水に電解質と
金属捕捉能のあるキレート剤とを添加して電解した電解
洗浄水、並びに、実施例6〜13の原水に電解質と各種
界面活性剤及び/又は溶剤、金属捕捉能のあるキレート
剤を添加して電解した電解洗浄水は、本発明の範囲外と
なる比較例1〜2に比べて、原水中に含まれるの金属イ
オン(カルシウムイオン)がキレート剤により捕捉さ
れ、電極等に付着しないので、陰極室及び陽極室におけ
る電極、特に陰極表面上及び隔壁周辺にはスケールが形
成されないことが判った。また、ノニオン界面活性剤
系、及び溶剤併用系を添加することにより、洗浄力が向
上することが判った。
【0061】〔実施例14〜15及び比較例3〜4〕下
記表4に示すアルカリ電解水(バランス)1Lに、更に
下記表4に示す各種界面活性剤(ノニオン及びアニオン
界面活性剤)及び/又は溶剤を配合した電解洗浄水を調
製して上述の洗浄力評価法(ただし、浸漬洗浄)によ
り、汚れに対する洗浄力評価を行った。これらの結果を
下記表4に示す。なお、アルカリ電解水は、上述の実施
例7、8及び比較例1,2の条件で上述の装置〔三浦電
子(株)製 オキシライザー(形式名OXC−10
M)〕を用いて電解したアルカリ電解水を使用した。
【0062】
【表4】
【0063】上記表4の結果から明らかなように、本発
明範囲となる実施例14〜15の電解水に各種界面活性
剤及び溶剤を添加して電解した電解洗浄水は、本発明の
範囲外となる比較例3〜4に比べて、汚れの洗浄力に優
れていることが判った。
【0064】〔実施例16〜29及び比較例5〕下記表
5〜表7に示すように、所定硬度のイオン交換水に、
電解質と金属キレート剤、電解質と各種界面活性剤及
び/又は溶剤を含む水溶液を添加して水の電気分解を行
った。なお、電解前の添加液は全体で100質量%とな
るように調製した。電解して得られたアルカリ電解水に
下記表5〜7に示すような各種洗浄成分を配合し、汚れ
に対する洗浄力評価を下記評価法により評価した。
【0065】アルカリ電解水は、図1の電解装置のよう
に配置[三浦電子(株)製 オキシライザー(形式名O
XC−10M)]して生成した。電解槽に供給する水
は、所定の硬水に、各種電解質(塩化ナトリウム、硫酸
水素カリウム、炭酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、炭酸
水素カリウム等)と金属キレート剤、または、電解質と
各種界面活性剤及び/又は溶剤、金属キレート剤を同時
に供給ポンプ(5〜30ml/分)にて適量をライン中
に添加して電解槽にて、水の電気分解を行った。具体的
には、薬品添加タンク装置2から薬注ポンプ(5ml〜
30ml/分)で、?電解質と金属キレート剤、あるい
は?電解質と各種界面活性剤及び/又は溶剤を含む電解
質溶液を同時に所定量を供給し、ライン中で所定の硬度
水(3 DH)の水1と均一に混合して電解槽3に供給
した。電気分解後、陽極室7からは酸性水又は中性水含
有洗浄剤11(1L/分の吐出量)、と陰極室5からは
アルカリ電解水含有洗浄剤10(1L/分の吐出量)が
生成された。このアルカリ電解水含有洗浄剤をベースに
洗浄力の評価を行った。これらの結果を下記表5〜7に
示す。
【0066】(洗浄力の評価法)得られた各種電解洗浄
水の洗浄力については、血液汚染布5枚(スイスEMP
A製、No111木綿)、油汚れ5枚(オリーブオイル
/カーボンブラック汚れ:スイスEMPA製、No10
4、木綿)、タンパク汚れ5枚(ミルク/血液/油汚れ
/カーボンブラック:スイスEMPA製、No116木
綿)の汚染布を用いて、浸漬洗浄のみ場合(20℃で1
6時間、浴比50倍)と、浸漬洗浄したあと、洗浄試験
機(米国US Testing社のTerg-O-Tometer)を用いて
洗浄力の評価とした。回転数は120rpmで10分間
の攪拌条件で行った。洗浄率は、汚染布の洗浄前後の反
射率を測定し、上述の実施例1と同様にして洗浄率(?
Z値)を算出して洗浄力評価を行った。
【0067】
【表5】
【0068】
【表6】
【0069】
【表7】
【0070】上記表5〜表7の結果から明らかなよう
に、本発明範囲となる実施例16〜29の原水に電解質
と各種界面活性剤及び/又は溶剤、金属捕捉能のあるキ
レート剤を添加して電解し、更にノニオン界面活性剤系
及び/又は溶剤をあと配合したものは、本発明の範囲外
となる比較例5に比べて、各種汚れに対する洗浄力にき
わめて優れていることが判った。
【0071】〔実施例30〜42及び比較例6〕電解装
置で作製したアルカリ電解水(バランス)に、更に下記
表8及び表9に示すような洗浄成分(ノニオン及びアニ
オン界面活性剤、香料成分、酵素、溶剤)を配合した電
解洗浄水(洗浄組成物)をつくり、各種汚れに対する洗
浄力及びすすぎ性、仕上がり感を下記評価法により評価
した。なお、電解前の添加液は全体で100質量%とな
るように調製した。アルカリ電解水は、三浦電子(株)
製 オキシライザー(形式名OXC−10M)を用いて
作製した。電解槽に供給する水としては、水道水(硬度
およそ3 DH)に対して供給ポンプ(5〜10ml/
分)で各種電解質(塩化ナトリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸ナトリウムカリウム等の表8及び9に示したもの)
と金属キレート剤EDTA4Na(5%)を添加・混合し
た後、この水を電解槽に供給(ライン中で均一した水)
して、水の電気分解を行いアルカリ電解水を作製した。
pHは、堀場製作所(株)D−24のPH METER
(電極)を用いて測定した。
【0072】(洗浄力の評価法)得られた各種組成物の
洗浄力については、血液汚染布5枚(スイスEMPA
製、No111木綿)、油汚れ5枚(オリーブオイル/
カーボンブラック汚れ:スイスEMPA製、No10
4、木綿)、タンパク汚れ5枚(ミルク/血液/油汚れ
/カーボンブラック:スイスEMPA製、No116木
綿)の汚染布を用いて、浸漬洗浄(20℃で16時間、
浴比50倍)した時の洗浄力の評価とした。回転数は1
20rpmで10分間の攪拌条件で行った。洗浄率は、
上記実施例1と同様に、汚染布の洗浄前後の反射率を測
定し、次式より洗浄率(ΔZ値)を算出して洗浄力の評
価とした。
【0073】(すすぎ性及び仕上がり感の評価方法)2
槽式洗濯機を用いて、1.5kgの綿シャツ(温度20
℃、30L)を表8及び表9で示すアリカリ電解水含有
洗浄剤組成物で洗浄した時の、すすぎ性(高水位すすぎ
条件で20℃で攪拌を行い、直後と1、3、5分、10
分後の泡高を測定)と仕上がり感(脱水後の香り等)を
下記評価基準で評価した。なお、すすぎ性の評価は、す
すぎ時間を1分、3分、5分又は10分で、攪拌と流水
を停止させたときの液面の泡の状態を観察することで行
った。 洗剤量:20ml 洗濯条件 :強反転10分間、脱水1分間 すすぎ条件:流水すすぎ(12L/分、オーバーフロ
ー)すすぎ時間1分、3、5分、10分
【0074】(すすぎ性評価基準) ○:泡高が(比較例と比べ)かなり少ない(10mm以
下) △:泡高が(比較例と比べ)泡高が少し少ない(10mmよ
り大く20mm以下) ×:泡高が(比較例の各時間と比べ)泡高がほぼ同等
(20mm以上) (仕上がり感の評価基準) ○:比較例と比べすっきり爽やか △:比較例と比べ少し爽やか ×:比較例と同等
【0075】
【表8】
【0076】
【表9】
【0077】上記表8及び表9中における*1〜*8は
下記のとおりである。 *1:C14〜16のα−スルホ脂肪酸ナトリウム(質
量平均分子量366) *2:C14〜16のアルキルベンゼンスルホン酸ナト
リウム(質量平均分子量343) *3:C14〜16のパーム核油/C14〜16のパー
ム油=20/80のナトリウム塩 *4:ダイヤドール13に、アルコキシル化触媒を用い
て5モルのエチレンオキサイドを付加させたアルコール
エトキシレート(未反応アルコール含有量2質量%未
満) *5:ダイヤドール13に、水酸化ナトリウム触媒を用
いて15モルのエチレンオキサイドを付加させたアルコ
ールエトキシレート(未反応アルコール含有量2質量%
未満) *6:ビルダー、アクリル酸ナトリウムー無水マレイン
酸ナトリウム共重合体(重量平均7万) *7:すすぎ成分、水溶性ポリエーテル型変性シリコー
ン 商品名:東レ・ダウコーニングシリコーン(株)製SH
3749、曇点32℃ 商品名:東レ・ダウコーニングシリコーン(株)製SH
8700、曇点28℃ *酵素8:アルカラーゼ6.0T(ノボノルディスク)
【0078】上記表8〜表9の結果から明らかなよう
に、本発明範囲となる実施例30〜42の原水に電解質
と各種界面活性剤及び/又は溶剤、金属捕捉能のあるキ
レート剤を添加して電解し、更にノニオン界面活性剤系
及び/又は溶剤をあと配合したものは、本発明の範囲外
となる比較例5に比べて、各種汚れに対する洗浄力にき
わめて優れていることが判った。
【0079】
【発明の効果】請求項1又は2の発明によれば、衣類や
食器等の被洗物への洗浄力、すすぎ性、仕上がり感など
の洗浄性能に優れると共に、電極、陰極室、隔膜、吐出
管等にスケールの生成も防止できる電解洗浄水が提供さ
れる。請求項3の発明によれば、更に酵素、香料成分、
消臭成分及びすすぎ向上成分から選ばれる少なくとも1
種を含有した電解洗浄水となるので、更に洗浄性能に優
れた電解洗浄水が提供される。請求項4の発明によれ
ば、装置自身を大きくせずに、又装置の操作を煩雑(複
雑)にせずに、優れた性能を有する電解洗浄水の製造方
法が提供される。請求項5の発明によれば、衣類用洗浄
機又は食器洗浄機と組合せて使用することとより、一層
洗浄効果を向上させることができる衣類又は食器の洗浄
システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電解洗浄水を製造するための電解装置
の一例を示す説明図である。
【図2】(a)〜(f)は、夫々本発明の電解洗浄水の
製造方法に用いる装置の各例を説明するための説明図で
ある。
【図3】(a)〜(d)は、図2の続きであり、夫々本
発明の電解洗浄水の製造方法に用いる装置の各例を説明
するための説明図である。
【図4】(a)〜(c)は、夫々本発明の電解洗浄水の
製造方法に用いる装置を他例を説明するための説明図で
ある。
【符号の説明】
S 電解洗浄水 20 添加装置 30 電解槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/20 C11D 3/20 4K021 3/30 3/30 3/386 3/386 3/43 3/43 3/50 3/50 11/00 11/00 C25B 9/00 D06F 39/02 Z D06F 39/02 C25B 9/00 A Fターム(参考) 3B082 CC02 CC05 3B155 AA01 BB08 GA25 GB10 3B201 AA46 BB05 BB89 BB92 BB94 BB95 CC21 4D061 DA03 DB07 DB08 EA02 EB01 EB13 EB14 EB30 EB31 EB37 ED12 ED13 ED20 FA20 GA02 GA05 GA06 GA12 GA15 GA23 4H003 AB19 AC08 AC09 BA12 BA23 CA16 DA01 DA02 DA04 DA05 DA07 DA08 DA09 DA10 DA12 DA16 DA17 DA19 EA12 EA16 EA19 EB07 EB08 EB12 EB15 EB16 EB36 EC01 ED02 EE01 FA07 FA21 FA23 4K021 AA01 AB01 AB05 BA02 BA03 BA04 BA10 BA18 BC01 BC03 CA08 DB31 DC15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)成分及び(b)成分を含有す
    る原水又は電解水を電解して得られることを特徴とする
    電解洗浄水。 (a)電解質 (b)金属キレート剤
  2. 【請求項2】 下記(a)成分〜(c)成分を含有する
    原水又は電解水を電解して得られることを特徴とする電
    解洗浄水。 (a)電解質 (b)金属キレート剤 (c)界面活性剤及び/又は溶剤
  3. 【請求項3】 下記(d)成分を、請求項1記載の
    (a)成分及び(b)成分を含有する原水又は電解水、
    または、請求項2記載の(a)成分〜(c)成分を含有
    する原水又は電解水に添加し電解するか、または、請求
    項1又は2記載の電解洗浄水に下記(d)成分を添加し
    て得られることを特徴とする電解洗浄水。 (d)酵素、香料成分、消臭成分及びすすぎ向上成分か
    ら選ばれる少なくとも1種。
  4. 【請求項4】 原水又は電解水を電解槽を有する電解水
    製造装置で電解して得られる電解洗浄水の製造方法であ
    って、上記電解槽への原水供給経路に、少なくとも請求
    項1記載の(a)成分及び(b)成分、または、請求項
    2記載の(a)成分〜(c)成分を添加する装置を設置
    することを特徴とする電解洗浄水の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3の何れかに一つ記載の電解
    洗浄水、または請求項4に記載の製造方法により得られ
    る電解洗浄水を衣類洗浄機器又は食器洗浄機器に供給す
    ることを特徴とする衣類又は食器の洗浄システム。
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