JP2001270346A - 車両用表示装置 - Google Patents

車両用表示装置

Info

Publication number
JP2001270346A
JP2001270346A JP2000084423A JP2000084423A JP2001270346A JP 2001270346 A JP2001270346 A JP 2001270346A JP 2000084423 A JP2000084423 A JP 2000084423A JP 2000084423 A JP2000084423 A JP 2000084423A JP 2001270346 A JP2001270346 A JP 2001270346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
incoming call
vehicle
time
elapsed time
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000084423A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Hirose
悟 広瀬
Tsutomu Todoroki
強 等々力
Toru Takagi
徹 高木
Toshiro Muramatsu
寿郎 村松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2000084423A priority Critical patent/JP2001270346A/ja
Publication of JP2001270346A publication Critical patent/JP2001270346A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車載電話機の着信時に運転者があわてずに的
確に対応できるような着信表示を行う。 【解決手段】 着信後の経過時間27、または自動対応
モードに切り換わるまでの残り時間を表示する。あるい
は、着信後の経過時間に応じて着信を示す図形26の輝
度を下げ、または図形26を小さくし、あるいは図形2
6の色の彩度を下げる。これにより、運転者は自動対応
モードに切り換わるまでに応答操作を行う時間が充分あ
るかどうかを事前に判断することができ、着信時に運転
者があわてずに的確に対応することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話の着信を表示
する車両用表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電話の着信をメーター内やセンターディ
スプレイ内に表示する車両用表示装置が知られている
(例えば、特開平10−243060号公報参照)。
【0003】また、着信時に所定時間呼び出しが続いた
場合はボイスメモとして音声を録音した後、自動的に通
話を遮断する自動対応モードを備えた携帯電話機が知ら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車内で
使用する電話機に自動対応モードを適用すると、運転者
は自動対応モードにより通話が遮断される前に応答しな
ければならないため、着信表示に気づいてから急いで応
答しようとあわてることがある。
【0005】本発明の目的は、車載電話機の着信時に運
転者があわてずに的確に対応できるような着信表示を行
うことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図
2、図4〜図6に対応づけて本発明を説明すると、 (1) 請求項1の発明は、車載電話機の着信を検出す
る着信検出手段と、着信後の経過時間を計測する計時手
段と、着信後の経過時間27(図4参照)を表示する表
示手段とを備える。 (2) 請求項2の車両用表示装置は、着信から所定時
間後に運転者に代わって応答処理を行う自動対応モード
の前記所定時間と対応づけて、着信後の経過時間27
(図4参照)を表示するようにしたものである。 (3) 請求項3の発明は、車載電話機の着信を検出す
る着信検出手段と、着信後の経過時間を計時する計時手
段と、着信後の経過時間に基づいて、着信から所定時間
後に運転者に代わって応答処理を行う自動対応モードに
切り換わるまでの残り時間を演算し、その残り時間を表
示する表示手段とを備える。 (4) 請求項4の車両用表示装置は、表示手段によっ
て、バーグラフ28(図4参照)により着信後の経過時
間または自動対応モードまでの残り時間を表示するよう
にしたものである。 (5) 請求項5の発明は、車載電話機の着信を検出す
る着信検出手段と、着信後の経過時間を計時する計時手
段と、着信を示す図形を表示する表示手段とを備え、表
示手段によって、着信後の経過時間に応じて着信を示す
図形の輝度を下げる(図5参照)。 (6) 請求項6の発明は、車載電話機の着信を検出す
る着信検出手段と、着信後の経過時間を計測する計時手
段と、着信を示す図形を表示する表示手段とを備え、表
示手段によって、着信後の経過時間に応じて着信を示す
図形を小さくする(図5参照)。 (7) 請求項7の発明は、車載電話機の着信を検出す
る着信検出手段と、着信後の経過時間を計測する計時手
段と、着信を示す図形を表示する表示手段とを備え、表
示手段によって、着信後の経過時間に応じて着信を示す
図形の色の彩度を下げる。 (8) 請求項8の車両用表示装置は、表示手段によっ
て、着信直後の着信を示す図形を縁取りし、着信後の時
間経過にかかわらず着信を示す図形の縁を着信直後の輝
度、大きさおよび彩度で表示するようにしたものである
(図6参照)。 (9) 請求項9の車両用表示装置は、図2および図4
に示すように、表示手段によって、フロントウインドウ
23の運転者の周辺視領域に着信後の経過時間27、ま
たは自動対応モードまでの残り時間、または着信を示す
図形26を投影表示し、車両の前景24と重ね合わせて
運転者に視認させるようにしたものである。
【0007】上述した課題を解決するための手段の項で
は、説明を分かりやすくするために一実施の形態の図を
用いたが、これにより本発明が一実施の形態に限定され
るものではない。
【0008】
【発明の効果】(1) 請求項1の発明によれば、着信
後の経過時間を表示するようにしたので、運転者は自動
対応モードに切り換わるまでに応答操作を行う時間が充
分あるかどうかを事前に判断することができる。着信後
の経過時間が短いときは応答操作時間が充分にあると判
断でき、車両の運転操作に注意を集中させながら余裕を
持って電話の応答操作を行うことができる。逆に、着信
後の経過時間が長いときは応答操作時間が余りないと判
断でき、無理な応答操作を断念して運転操作に注意を集
中させることができる。つまり、運転者は急いで応答操
作をしても自動対応モードに切り換わるまでに間に合う
かどうかを事前に判断することができ、着信時に運転者
があわてずに的確に対応することができる。 (2) 請求項2の発明によれば、着信から自動対応モ
ードに切り換わるまでの所定時間と対応づけて着信後の
経過時間を表示するようにしたので、請求項1の上記効
果に加え、着信後の経過時間と、着信から自動対応モー
ドに切り換わるまでの所定時間との関係から、自動対応
モードに切り換わるまでの残り時間を推定でき、応答操
作の可否をより正確に判断できるから着信時に運転者が
あわてずに的確に対応することができる。 (3) 請求項3の発明によれば、着信後の経過時間に
基づいて着信から自動対応モードに切り換わるまでの残
り時間を演算し、その残り時間を表示するようにしたの
で、請求項1の上記効果に加え、自動対応モードに切り
換わるまでの残り時間を直接、正確に認識でき、応答操
作の可否をより正確に判断できるから着信時に運転者が
あわてずに的確に対応することができる。 (4) 請求項4の発明によれば、バーグラフにより着
信後の経過時間または自動対応モードまでの残り時間を
表示するようにしたので、請求項1の上記効果に加え、
バーグラフによる表示の方が応答操作の可否を直感的に
すばやく判断でき、着信時に運転者があわてずに的確に
対応することができる。 (5) 請求項5の発明によれば、着信後の経過時間に
応じて着信を示す図形の輝度を下げるようにしたので、
運転者は急いで応答操作をしても自動対応モードへ移行
するまでに間に合うかどうかを事前に直感的にすばやく
判断することができる。着信を示す図形の輝度が高いと
きは、運転者は着信を示す図形に気づきやすく、輝度の
高さから応答操作時間が充分にあると判断でき、車両の
運転操作に注意を集中させながら余裕を持って応答操作
を行うことができる。逆に、着信を示す図形の輝度が低
いときは、運転者は着信を示す図形に気づき難く、気づ
いたとしても輝度の低さから応答操作時間が余りないと
判断でき、無理な応答操作を断念して運転操作に注意を
集中させることができる。つまり、運転者は急いで応答
操作をしても自動対応モードに切り換わるまでに間に合
うかどうかを事前に直感的にすばやく判断することがで
き、着信時に運転者があわてずに的確に対応することが
できる。 (6) 請求項6の発明によれば、着信後の経過時間に
応じて着信を示す図形を小さくするようにしたので、運
転者は急いで応答操作をしても自動対応モードへ移行す
るまでに間に合うかどうかを事前に直感的にすばやく判
断することができる。着信を示す図形が大きいときは、
運転者は着信を示す図形に気づきやすく、図形の大きさ
から応答操作時間が充分にあると判断でき、車両の運転
操作に注意を集中させながら余裕を持って応答操作を行
うことができる。逆に、着信を示す図形が小さいとき
は、運転者は着信を示す図形に気づき難く、気づいたと
しても図形の小ささから応答操作時間が余りないと判断
でき、無理な応答操作を断念して運転操作に注意を集中
させることができる。つまり、運転者は急いで応答操作
をしても自動対応モードに切り換わるまでに間に合うか
どうかを事前に直感的にすばやく判断することができ、
着信時に運転者があわてずに的確に対応することができ
る。 (7) 請求項7の発明によれば、着信後の経過時間に
応じて前記着信を示す図形の色の彩度を下げるようにし
たので、運転者は急いで応答操作をしても自動対応モー
ドへ移行するまでに間に合うかどうかを事前に直感的に
すばやく判断することができる。着信を示す図形の色の
彩度が高いときは、運転者は着信を示す図形に気づきや
すく、彩度の高さから応答操作時間が充分にあると判断
でき、車両の運転操作に注意を集中させながら余裕を持
って応答操作を行うことができる。逆に、着信を示す図
形の色の彩度が低いときは、運転者は着信を示す図形に
気づき難く、気づいたとしても彩度の低さから応答操作
時間が余りないと判断でき、無理な応答操作を断念して
運転操作に注意を集中させることができる。つまり、運
転者は急いで応答操作をしても自動対応モードに切り換
わるまでに間に合うかどうかを事前に直感的にすばやく
判断することができ、着信時に運転者があわてずに的確
に対応することができる。 (8) 請求項8の発明によれば、着信直後の着信を示
す図形を縁取りし、着信後の時間経過にかかわらず着信
を示す図形の縁を着信直後の輝度、大きさおよび彩度で
表示するようにしたので、請求項5〜7の上記効果に加
え、着信を示す図形の着信直後の輝度、大きさおよび彩
度と、現在の輝度、大きさおよび彩度との比較により着
信後の経過時間をより正確に判断でき、応答操作の可否
をより正確に判断できるから着信時に運転者があわてず
に的確に対応することができる。 (9) 請求項9の発明によれば、フロントウインドウ
の運転者の周辺視領域に着信後の経過時間、または自動
対応モードまでの残り時間、または着信を示す図形を投
影表示し、車両の前景と重ね合わせて運転者に視認させ
るようにしたので、運転者は運転中の前景から視線を大
きく外さずに運転操作に注意を集中させながら、着信と
着信後の経過時間を認識することができる。また、周辺
視領域に表示するので、運転者の中心視領域の視野が妨
げられることがない上に、運転操作に余裕がないときは
運転者に気づきにくく、無理に応答しようとする行為を
抑制できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を車両用ヘッドアップディ
スプレイ(以下、HUDと呼ぶ)に適用した一実施の形
態を説明する。なお、本発明はHUDに限定されず、例
えば、メーター内表示装置やセンターコンソールディス
プレイなどのすべての車両用表示装置に適用することが
できる。
【0010】図1は第1の実施の形態の構成を示す図で
ある。また、図2aはHUDを説明するための車両の運
転席を横から見た図であり、図2bは車両の運転席から
前方を見た図である。
【0011】まず、図2によりHUDについて説明す
る。HUDプロジェクター21は車両のインストルメン
トパネル22の上部に設置され、小形、安価で明るいL
EDを用いて種々の図形、記号、文字などの画像(以
下、HUD画像と呼ぶ)をフロントウインドウ23に向
けて投影表示する。このHUD画像はフロントウインド
ウ23により反射され、車両の前景24と重ね合わせて
運転者25に視認される。
【0012】HUD画像の気づき易さは、その表示位置
により大きく左右される。一般に人間の視野は左右方向
でおよそ200度、上下方向でおよそ130度の横長の
楕円形と云われており、上下方向よりも左右方向に広
い。今のところ視野の分類ははっきりと定められていな
いが、この実施の形態では、細かな文字などを読むこと
ができる視力の高い網膜の黄班部中心と眼球中心とを通
る視線中心の約5度を中心視の領域とし、それ以外を周
辺視の領域とする。走行中の視線移動を考慮して、移動
軌跡を含めた視線の5度視野範囲も中心視とし、周辺視
領域から除外してもよい。また、眼球の盲点を使用し
て、片眼、できれば効き目の反対側の眼のみにHUD画
像が見える位置、例えば約15〜20度横方向にずれた
位置にしてもよい。
【0013】なお、フロントウインドウ23に投影表示
するHUD画像26の位置はこの実施の形態に限定され
ず、運転者の周辺視として視認される、車両前方の中心
視野から外れた所であればどこでもよい。
【0014】行動資源関数の考え方から解るように、運
転中の視覚的負荷(仕事)の程度によって視野の大きさ
が変化する。この実施の形態では、標準的な運転負荷に
おいて運転者の周辺視領域に表示したHUD画像に気づ
くように、HUD画像の大きさや位置、輝度、色、表示
内容などを設定する。
【0015】なお、HUD画像を中心視用と周辺視用と
に複数個設ける場合には、それらの視覚特性を考慮して
環境照度が例えば10lx程度と低かったり、車両の前景
輝度が3cd/mm2程度と低い時は、周辺視の視覚的能力
(明るさの感度)が高くなるため、中心視用のHUD画
像よりも周辺視用HUD画像を明るく感じる。そこで、
環境照度や前景輝度が低い時は、周辺視用HUD画像の
輝度を中心視用HUD画像の輝度よりも低くする必要が
ある。ただし、HUD画像の大きさや表示色によって輝
度低減率が多少異なる可能性がある。環境照度や前景輝
度の検出は、専用の照度センサーを設置してもよいし、
オートエアコンやオートライト用の照度センサーを利用
してもよい。簡易的な方法として、ライトスイッチの信
号でHUD画像の輝度を切り換えるようにしてもよい。
【0016】次に図1において、携帯電話機や自動車電
話機1は、車両のセンターコンソール上に設置された電
話機ホルダー2に収納され、ホルダー内のコネクター
(不図示)を介して通信制御コントローラー8と接続さ
れる。
【0017】通信制御コントローラー8はCPU8a、
タイマー8b、ハンドフリー回路8cなどから構成さ
れ、電話機1の発呼、発信、着信、表示などのあらゆる
機能を制御する。通信制御コントローラー8にはハンド
フリー通話のための操作スイッチ類3、マイク4、スピ
ーカー5が接続される。操作スイッチ類3はセンターコ
ンソールディスプレイ(不図示)のタッチスイッチであ
り、オンフック、オフフック、メッセージ再生などの電
話に関する操作スイッチが含まれる。
【0018】通信制御コントローラー8にはイグニッシ
ョンオンスイッチ6とテレホンスイッチ7が接続され
る。イグニッションオンスイッチ6はイグニッションキ
ーがON位置に設定されるとオンする。テレホンスイッ
チ7は例えば車両のオーバーヘッド部に設けられ、着信
時に操作すると通話を開始することができる。
【0019】通信制御コントローラー8にはまた、着信
検出回路9、メッセージ送り出し回路10、録音再生回
路11、電話番号記憶回路12などが接続される。着信
検出回路9は、電話機1から出力される着信コードによ
り着信を検出する。メッセージデータ送り出し回路10
は、「ただいま運転中ですから電話にでれません。ピー
という音声に続いて用件をお話下さい。」というような
各種メッセージを記憶しており、必要に応じてそれらの
メッセージを電話機1へ送り出す。録音再生回路11
は、自動着信応答時に通話相手のメッセージを録音し、
必要な時に再生する。電話番号記憶回路12は通話相手
の電話番号を記憶する。
【0020】通信制御コントローラー8にはさらに、表
示制御回路13が接続される。表示制御回路13は、通
信制御コントローラー8からの表示指令にしたがって点
灯回路14を制御し、HUDプロジェクター21の発光
素子15を点灯させ、着信時の電話型アイコン、通話中
アイコン、留守番電話アイコンなどのHUD画像を表示
するとともに、HUD画像の輝度、サイズ(大きさ)、
色およびその彩度などの表示形態を切り換える。
【0021】なお、HUDプロジェクター21の発光素
子15には、VFTやフィルム型を含むELなどを用い
てもよい。また、小形白熱電球や冷陰極管、放電灯(ネ
オン管)を用いることもできる。さらに、発光素子15
の背面に反射鏡を設置して出射光量を増加してもよい。
発光素子15からの光の出射方向にはルーバーフィルタ
ーを設置し、外部からの光がHUDプロジェクター21
の筐体内部へ入らないように遮る。ルーバーフィルター
の代わりに透過率の低いスモークフィルターを用い、筐
体内部へ入る光を減衰させてもよい。
【0022】図3は、一実施の形態の車載電話機の制御
を示すフローチャートである。このフローチャートによ
り一実施の形態の動作を説明する。車両のキースイッチ
をオンにすると、通信制御コントローラー8は図3に示
す車載電話機の制御を開始する。
【0023】ステップ1において、着信検出回路9によ
り着信の有無を確認する。着信がないときはステップ2
へ進み、現在、電界強度アイコンをHUD表示中かどう
かを確認する。通常、車載電話機の制御中は常に電界強
度アイコンがHUD表示され、車載電話機が着信待ち状
態にあることを運転者に知らせて安心させる。この電界
強度アイコンは、運転負荷が大きいときは気づきにくく
し、逆に運転負荷が小さいときは気づき易くするよう
に、運転負荷に応じて輝度やサイズなどの表示形態を切
り換える。
【0024】電界強度アイコンを表示していないときは
ステップ5へ進み、電話機1から得た現在の電界強度に
応じて電界強度アイコンを表示する。一方、電界強度ア
イコンを表示中のときはステップ3へ進み、電話機1か
ら得た現在の電界強度が表示中の電界強度から変化した
かどうかを確認する。電界強度が変化していないときは
ステップ1へ戻り、変化したときはステップ4へ進む。
ステップ4では、電界強度表示を更新してから所定時
間、例えば1〜2秒が経過したかどうかを確信する。前
回の電界強度表示の更新から所定時間が経過していない
ときはステップ1へ戻り、所定時間が経過したときはス
テップ5へ進む。ステップ5では、電話機1から得た現
在の電界強度に応じて電界強度アイコンを更新する。
【0025】車両の走行中には電界強度計測値が頻繁に
変化することがあり、電界強度計測値をそのまま表示す
ると電界強度表示がちらつくことになる。この実施の形
態では、電界強度表示のちらつきを防止するために、電
界強度表示の更新を所定時間ごとに行うようにした。
【0026】ステップ1で着信があるときはステップ1
1へ進み、着信を知らせる電話型アイコン(例えば図2
bのHUD画像26)をHUD表示するとともに、タイ
マー8bにより着信後の経過時間(呼び出し時間)の計
測を開始する。続くステップ12でテレホンスイッチ7
がオンしたかどうか、つまり運転者による応答操作がな
されたかどうかを確認し、応答操作がなされたらステッ
プ13へ進む。
【0027】運転に余裕があるときは着信アイコンのH
UD表示に気づきやすく、運転者はテレホンスイッチ7
を操作してハンドフリー通話を開始する。ステップ13
では、回線をつないで通話を可能にするとともに、通話
中を示すアイコンをHUD表示する。次にステップ14
で通話を終了するオフフック操作がなされたかどうかを
確認し、オフフック操作がなされたらステップ1へ戻り
上述した処理を繰り返す。
【0028】一方、運転操作に余裕がないときは、運転
者は着信アイコンのHUD表示に気づきにくい。着信が
あってもテレホンスイッチ7がオンしないときはステッ
プ15へ進み、タイマー8bの着信後の経過時間が所定
時間、例えば10sec以上になったかどうかを確認し、
着信後の経過時間が所定時間以上になったときはステッ
プ16へ進む。ステップ16では自動対応モードに切り
換え、「ただいま運転中ですから電話にでれません。ピ
ーという音声に続いて用件をお話下さい。」というメッ
セージを電話機1へ送り出し、相手の用件を録音する。
【0029】一方、着信後の経過時間が所定時間未満の
ときはステップ17へ進み、タイマー8bの計測時間、
すなわち着信後の経過時間に応じて着信を知らせるHU
D画像の表示形態を変える。
【0030】着信後の経過時間に応じて着信を示すHU
D画像の表示形態を変える方法について説明する。例え
ば図4に示すように、着信後の経過時間を、着信から自
動対応モードに切り換えるまでの所定時間(この実施の
形態では10sec)に対する分数27やバーグラフ28
でHUD表示する。
【0031】この着信を知らせる表示方法によれば、運
転者が着信を示すHUD画像26に気づいたときに、着
信後の経過時間を示す分数27やバーグラフ28を見
て、運転者は自動対応モードに切り換わるまでに応答操
作を行う時間が充分あるかどうかを事前に判断すること
ができ、応答操作時間が充分にあるときは車両の運転操
作に注意を集中させながら余裕を持って応答操作を行う
ことができ、逆に応答操作時間が余りないときは無理な
応答操作を断念して運転操作に注意を集中させることが
できる。つまり、運転者は急いで応答操作をしても自動
対応モードに切り換わるまでに間に合うかどうかを事前
に判断することができ、着信時に運転者があわてずに的
確に対応することができる。
【0032】なお、バーグラフ28により着信後の経過
時間を表示する方が、分数27により表示するのに比べ
て、応答操作の可否を直感的にすばやく判断でき、着信
時に運転者があわてずに的確に対応することができる。
【0033】図4に示す着信表示では着信後の経過時間
を表示する例を示したが、自動対応モードに切り換わる
までの残り時間、すなわち応答操作に対する余裕時間を
表示するようにしてもよい。
【0034】ところで、ナビゲーション装置から得た走
行中の道路状況や運転中の運転者の生体信号などによ
り、運転者の運転負荷状態を推定し、運転負荷状態に応
じて着信から自動対応モードに切り換えるまでの時間を
変更することが考えられる。このような場合には、着信
から自動対応モードに切り換わるまでの時間に合わせて
図4に示す分数27の分母とバーグラフ28のバーの長
さを変更する。
【0035】なお、運転者が着信を示すHUD画像26
に気づいてからテレホンスイッチ7を操作するまでの反
応時間、通常は1〜2sec程度を考慮し、図4に示す着
信後の経過時間に反応時間を加えた時間を表示するよう
にしてもよい。
【0036】次に、着信後の経過時間に応じてHUD画
像の表示形態を変える他の方法を説明する。図5は、着
信を示す電話型アイコンの輝度、サイズ、輝度とサイズ
の両方を着信後の経過時間に応じて変更する例を示す。
【0037】着信後の経過時間が長くなるほど、つまり
自動対応モードに切り換わるまでの残り時間が短くなる
ほど、着信を示す電話型アイコンの輝度を下げ、または
サイズを小さし、あるいは輝度を下げるとともにサイズ
を小さくすることによって、運転者は急いで応答操作を
しても自動対応モードへ移行するまでに間に合うかどう
かを事前に直感的にすばやく判断することができる。
【0038】着信アイコンの輝度が高いとき、またはサ
イズが大きいとき、あるいは輝度が高くかつサイズが大
きいときは、運転者は着信アイコンに気づきやすく、輝
度の高さやサイズの大きさから応答操作時間が充分にあ
ると判断でき、車両の運転操作に注意を集中させながら
余裕を持って応答操作を行うことができる。
【0039】逆に、着信アイコンの輝度が低いとき、ま
たはサイズが小さいとき、あるいは輝度が低くかつサイ
ズが小さいときは、運転者は着信アイコンに気づき難
く、輝度の低さやサイズの小ささから応答操作時間が余
りないと判断でき、無理な応答操作を断念して運転操作
に注意を集中させることができる。つまり、運転者は急
いで応答操作をしても自動対応モードに切り換わるまで
に間に合うかどうかを事前に直感的にすばやく判断する
ことができ、着信時に運転者があわてずに的確に対応す
ることができる。
【0040】ところで、着信アイコンの輝度が低いと
き、またはサイズが小さいとき、あるいは輝度が低くか
つサイズが小さいときは、運転者は着信アイコンに気づ
きにくいはずであるが、運転者がそのような着信アイコ
ンに気づいた場合は、運転操作にかなりの余裕がある状
況と考えられる。着信アイコンの輝度が低いとき、また
はサイズが小さいとき、あるいは輝度が低くかつサイズ
が小さいときは、自動対応モードに切り換わるまでの残
り時間が少ないときであるから、運転者が応答するだけ
の時間があると判断して多少あわてて応答操作を行った
としても、運転操作に余裕がある状況であるから運転操
作に支障を来すようなことはない。
【0041】着信直後の輝度をLo、着信直後の表示サ
イズをSoとして、着信後の経過時間t後の輝度Lとサ
イズSを次式により求める。
【数1】L=Lo−k・t, S=So−k・t あるいは、
【数2】L=Lo/t, S=So/t 数式1および2において、kは定数である。
【0042】着信後の経過時間t後の輝度とサイズを、
人間の感覚の関数に合致した指数関数的に変化させるよ
うにしてもよい。
【0043】なお、着信後の経過時間が長くなるほど、
HUD画像の背景色、例えば灰色や黒色などに対して色
差が小さくなるように表示形態を変化させてもよい。あ
るいは、着信後の経過時間が長くなるほど着信を示す電
話型アイコンの色の彩度が低くなるように表示形態を変
化させてもよい。
【0044】また、着信を示すHUD画像の輝度やサイ
ズ、あるいは色の彩度を急に変化させると、この変化に
敏感になりHUD表示に気づきやすくなるので、着信を
示すHUD画像の輝度、サイズ、色の彩度を変えるとき
は、それらの変化が滑らかになるように、変化率を制限
することが望ましい。
【0045】一方、HUD画像の輝度やサイズの変化に
より着信後の時間経過を運転者に直感的に認識させるた
めには、着信直後の輝度およびサイズからそれらがどの
程度変化したかを容易に認識できるような表示形態が望
ましい。図6は、着信後の時間経過が明確になるよう
に、着信を示す電話型アイコンの輝度、サイズ、輝度と
サイズの両方を着信後の呼び出し時間に応じて変更する
例を示す。
【0046】図6において、着信後の経過時間に応じて
電話型アイコンの輝度を変える場合は、電話型アイコン
の縁取りをし、着信後に時間が経過しても縁の輝度は着
信直後の輝度のままとする。また、着信後の経過時間に
応じて電話型アイコンのサイズを変える場合は、着信後
に時間が経過しても着信直後の電話型アイコンの画像を
低輝度で表示したままとするか、あるいは、輝度の場合
と同様に、着信直後の電話型アイコンの縁を残すように
してもよい。さらに、着信直後の電話型アイコンの縁と
低輝度画像とを組み合わせてもよい。
【0047】以上の実施の形態の構成において、着信検
出回路9が着信検出手段を、タイマー8bが計時手段
を、通信制御コントローラー8、表示制御回路13、点
灯回路14、発光素子15およびHUDプロジェクター
21が表示手段をれ構成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】 車両用ヘッドアップディスプレイの構成を示
す図である。
【図3】 一実施の形態の車載電話機の制御を示すフロ
ーチャートである。
【図4】 着信後の経過時間に応じて着信を示すHUD
画像の表示形態を変える例を示す図である。
【図5】 着信を示す電話型アイコンの輝度、サイズ、
輝度とサイズの両方を着信後の経過時間に応じて変更す
る例を示す図である。
【図6】 着信後の時間経過が明確になるように、着信
を示す電話型アイコンの輝度、サイズ、輝度とサイズの
両方を着信後の経過時間に応じて変更する例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 携帯電話機または自動車電話機 2 電話機ホルダー 3 操作スイッチ類 4 マイク 5 スピーカー 6 イグニッションオンスイッチ 7 テレホンスイッチ 8 通信制御コントローラー 8a CPU 8b タイマー 8c ハンドフリー回路 9 着信検出回路 10 メッセージ送り出し回路 11 録音再生回路 12 電話番号記憶回路 13 表示制御回路 14 点灯回路 15 発光素子 21 HUDプロジェクター 22 インストルメントパネル 23 フロントウインドウ 24 前景 25 運転者 26 HUD画像 27 分数 28 バーグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 徹 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 村松 寿郎 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D044 BA16 BA19 BA21 BB01 BC25 5G435 BB04 BB19 LL17 5K027 AA16 BB04 EE15 FF03 FF22 GG08 MM17

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車載電話機の着信を検出する着信検出手段
    と、 着信後の経過時間を計測する計時手段と、 着信後の経過時間を表示する表示手段とを備えることを
    特徴とする車両用表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用表示装置におい
    て、 着信から所定時間後に運転者に代わって応答処理を行う
    自動対応モードの前記所定時間と対応づけて、着信後の
    経過時間を表示する表示手段とを備えることを特徴とす
    る車両用表示装置。
  3. 【請求項3】車載電話機の着信を検出する着信検出手段
    と、 着信後の経過時間を計時する計時手段と、 着信後の経過時間に基づいて、着信から所定時間後に運
    転者に代わって応答処理を行う自動対応モードに切り換
    わるまでの残り時間を演算し、その残り時間を表示する
    表示手段とを備えることを特徴とする車両用表示装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかの項に記載の車両
    用表示装置において、 前記表示手段は、バーグラフにより前記着信後の経過時
    間または前記自動対応モードまでの残り時間を表示する
    ことを特徴とする車両用表示装置。
  5. 【請求項5】車載電話機の着信を検出する着信検出手段
    と、 着信後の経過時間を計時する計時手段と、 着信を示す図形を表示する表示手段とを備え、 前記表示手段は、着信後の経過時間に応じて前記着信を
    示す図形の輝度を下げることを特徴とする車両用表示装
    置。
  6. 【請求項6】車載電話機の着信を検出する着信検出手段
    と、 着信後の経過時間を計測する計時手段と、 着信を示す図形を表示する表示手段とを備え、 前記表示手段は、着信後の経過時間に応じて前記着信を
    示す図形を小さくすることを特徴とする車両用表示装
    置。
  7. 【請求項7】車載電話機の着信を検出する着信検出手段
    と、 着信後の経過時間を計測する計時手段と、 着信を示す図形を表示する表示手段とを備え、 前記表示手段は、着信後の経過時間に応じて前記着信を
    示す図形の色の彩度を下げることを特徴とする車両用表
    示装置。
  8. 【請求項8】請求項5〜7のいずれかの項に記載の車両
    用表示装置において、 前記表示手段は、着信直後の前記着信を示す図形を縁取
    りし、着信後の時間経過にかかわらず前記着信を示す図
    形の縁を着信直後の輝度、大きさおよび彩度で表示する
    ことを特徴とする車両用表示装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜6のいずれかの項に記載の車両
    用表示装置において、 前記表示手段は、フロントウインドウの運転者の周辺視
    領域に前記着信後の経過時間、または前記自動対応モー
    ドまでの残り時間、または前記着信を示す図形を投影表
    示し、車両の前景と重ね合わせて運転者に視認させるこ
    とを特徴とする車両用表示装置。
JP2000084423A 2000-03-24 2000-03-24 車両用表示装置 Pending JP2001270346A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000084423A JP2001270346A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 車両用表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000084423A JP2001270346A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 車両用表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001270346A true JP2001270346A (ja) 2001-10-02

Family

ID=18600902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000084423A Pending JP2001270346A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 車両用表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001270346A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007512582A (ja) * 2003-12-01 2007-05-17 ボルボ テクノロジー コーポレイション 情報を表示する方法およびシステム
JP2009098501A (ja) * 2007-10-18 2009-05-07 Nissan Motor Co Ltd 視覚情報呈示装置及び視覚情報呈示方法
JP2016509767A (ja) * 2012-12-21 2016-03-31 ハーマン ベッカー オートモーティブ システムズ ゲーエムベーハー 車両用システム及び通信方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007512582A (ja) * 2003-12-01 2007-05-17 ボルボ テクノロジー コーポレイション 情報を表示する方法およびシステム
JP2011242769A (ja) * 2003-12-01 2011-12-01 Volvo Technology Corp 情報を表示する方法およびシステム
JP2009098501A (ja) * 2007-10-18 2009-05-07 Nissan Motor Co Ltd 視覚情報呈示装置及び視覚情報呈示方法
JP2016509767A (ja) * 2012-12-21 2016-03-31 ハーマン ベッカー オートモーティブ システムズ ゲーエムベーハー 車両用システム及び通信方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7049941B2 (en) Method and system for alerting a user of a mobile communication device
JP5162132B2 (ja) 情報を表示する方法およびシステム
JP2001119450A (ja) 自動車用ハンドフリー電話装置
JPH08318759A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
US20040201578A1 (en) Lid-mounted monitor
US20100324779A1 (en) Onboard unit controlling apparatus
CN111452616B (zh) 一种信息的显示控制方法、装置和车辆
JP3743236B2 (ja) 車両用ヘッドアップディスプレイ
CN210852235U (zh) 一种车窗显示及交互系统
JP2000506632A (ja) 少なくとも一人の乗員のための情報表示システム
JP2001270346A (ja) 車両用表示装置
JP2021047407A (ja) 表示装置
JP2001166702A (ja) 乗物用表示システム
JP2006199281A (ja) 自動車用ハンドフリー電話装置
JP2002347539A (ja) 車両用表示装置
JP6778960B2 (ja) 表示装置
US10698209B2 (en) Embedded head-up display device
JP6925947B2 (ja) 車載システム及び表示制御方法
JP2003327051A (ja) 表示装置
JPH10203257A (ja) 自動車電話システム
JP2002125013A (ja) 自動車用電話装置
JP2019086654A (ja) 画像表示装置及び画像表示装置の制御プログラム
JP2002046542A (ja) 車両用電話制御装置
JP2853389B2 (ja) 車両用表示装置
JP6988498B2 (ja) 車両用表示装置