JP3743236B2 - 車両用ヘッドアップディスプレイ - Google Patents

車両用ヘッドアップディスプレイ Download PDF

Info

Publication number
JP3743236B2
JP3743236B2 JP35319499A JP35319499A JP3743236B2 JP 3743236 B2 JP3743236 B2 JP 3743236B2 JP 35319499 A JP35319499 A JP 35319499A JP 35319499 A JP35319499 A JP 35319499A JP 3743236 B2 JP3743236 B2 JP 3743236B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
vehicle
information
hud
incoming call
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35319499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001171390A (ja
Inventor
悟 広瀬
強 等々力
徹 高木
雅夫 増茂
政光 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP35319499A priority Critical patent/JP3743236B2/ja
Publication of JP2001171390A publication Critical patent/JP2001171390A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3743236B2 publication Critical patent/JP3743236B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のフロントウインドウに種々の情報を投影表示し、車両の前景と重ね合わせて運転者に視認させる車両用ヘッドアップディスプレイに関する。
【0002】
【従来の技術】
インストルメントパネルの中央上部にディスプレイを設置し、テレビ放送の受信映像やナビゲーション装置の道路地図などを表示するとともに、ラジオ/FM放送、カセットテープ/CD、空調装置、自動車電話などに関する種々の情報を表示する車両用表示装置が知られている。
【0003】
また、この種の車両用表示装置には、自動車電話の着信の有無や相手の名前と電話番号を表示するとともに、着信時にはさらに音声により報知するものが知られている(例えば、特開平10−243060号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、音声により電話の着信を報知すると、運転者の運転負荷が大きい時には運転者の注意を電話に引きつけることになり、運転者に負担がかかるおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、運転者の運転負荷を考慮して種々の情報を表示することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
一実施の形態の構成を示す図1とヘッドアップディスプレイを示す図2に対応づけて本発明を説明すると、
(1) 請求項1の発明は、車両のフロントウインドウの運転者に周辺視として視認される位置に種々の情報を投影表示し、車両の前景と重ね合わせて運転者に視認させる表示手段42(1)と、携帯電話機または自動車電話機10と接続して電話機能を制御するとともに、表示手段42(1)の表示情報を制御する制御手段20、41とを備えた車両用ヘッドアップディスプレイであって、制御手段20、41は、電話の着信前は表示手段42(1)で車両に関する情報を表示し、着信時は音による着信報知をせずに表示手段42(1)の表示情報を前記車両に関する情報から着信情報に切り換えるとともに、表示情報の切り換え時に車両に関する情報の表示輝度を徐々に下げていき、着信情報の表示輝度を徐々に上げる
(2) 請求項2の車両用ヘッドアップディスプレイは、運転者の運転負荷を検出する運転負荷検出手段90を備え、制御手段20、41によって、運転負荷が高いほど表示輝度変化を遅くするようにしたものである。
(3) 請求項3の車両用ヘッドアップディスプレイは、制御手段20、41によって、車両に関する情報として電話の着信前に表示手段42(1)で電話機10の電界強度情報を表示し、電界強度の上昇と下降に応じて表示変更時間にヒステリシス特性を設けるとともに、電界強度の下降時には上昇時よりも表示変更時間を短くするようにしたのもである。
(4) 請求項4の車両用ヘッドアップディスプレイは、制御手段20、41によって、表示手段42(1)の表示情報の切り換え時に、切り換え前後の表示情報の一致度を演算し、一致度が高い場合は表示更新時間を短くし、一致度が低い場合は表示更新時間を長くするようにしたものである。
【0007】
上述した課題を解決するための手段の項では、説明を分かりやすくするために一実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が一実施の形態に限定されるものではない。
【0008】
【発明の効果】
(1) 請求項1の発明によれば、車両のフロントウインドウの運転者に周辺視として視認される位置に種々の情報を投影表示し、車両の前景と重ね合わせて運転者に視認させる際に、電話の着信前は車両に関する情報を表示し、着信時は音による着信報知をせずに表示情報を車両に関する情報から着信情報に切り換えるとともに、表示情報の切り換え時に車両に関する情報の表示輝度を徐々に下げていき、着信情報の表示輝度を徐々に上げるようにした。
これにより、運転者の運転負荷が高い場合には視野が狭くなるから着信情報のHUD表示に気づきにくくなり、運転者の運転負荷が高い時に車両に関する情報からいきなり高輝度の着信情報に切り換って、運転者の注意を引きつける事態が避けられ、運転者の負担を軽減することができる。なお、運転者の運転負荷が低い時は視野が広くなるから輝度が低くても着信情報のHUD表示に気づきやすく、直ちにハンドフリー通話を開始することができる。また、HUD表示が何もない状態から着信情報のHUD表示を開始する場合には、たとえ輝度が低い順に着信情報のHUD表示を行ったとしても、運転負荷が大きい時に運転者の注意を引きつけるおそれがある。本発明によれば、通常時は常に車両に関する情報のHUD表示をしておき、着信時に着信情報のHUD表示に切り換えるようにしたので、運転負荷が大きい時はHUD表示の切り換わりに気づきにくくなり、運転者の負荷を軽減できる。
(2) 請求項2の発明によれば、運転者の運転負荷を検出し、運転負荷が高いほど表示輝度変化を遅くするようにしたので、運転負荷が高いほどHUD画像の輝度がゆっくり変化するため運転者が気づきにくくなり、運転負荷が高いときに着信情報に気を取られる事態を避けることができる。
(3) 請求項3の発明によれば、車両に関する情報として電話の着信前に電話機の電界強度情報を表示し、電界強度の上昇と下降に応じて表示変更時間にヒステリシス特性を設けるとともに、電界強度の下降時には上昇時よりも表示変更時間を短くするようにしたので、電界強度が下降する場合は通信障害が発生する可能性をより早く表示することができる。また、電界強度が高く安定な通信状態であれば高い電界強度の情報が連続的に表示され、電界強度が低く不安定な通信状態であれば低い電界強度の情報が連続的に表示されることになり、使用者に安心感を与えることができる。
(4) 請求項4の発明によれば、表示情報の切り換え時に、切り換え前後の表示情報の一致度を演算し、一致度が高い場合は表示更新時間を短くし、一致度が低い場合は表示更新時間を長くするようにした。一致度が高い場合は表示の切り換えに気づきにくくなるので、表示更新時間を短くしてもHUD画像のちらつきはあまり感じられない。逆に、一致度が低い場合は表示の切り換えに気づきやすくなるので、表示更新時間を長くすることによってHUD画像のちらつきを抑制することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
《発明の第1の実施の形態》
図1は第1の実施の形態の構成を示す図である。また、図2aはヘッドアップディスプレイ(以下、HUDと呼ぶ)を説明するための車両の運転席を横から見た図であり、図2bは車両の運転席から前方を見た図である。
【0010】
まず、図2によりHUDについて説明する。
HUDプロジェクター1は車両のインストルメントパネル2の上部に設置され、小形で安価で明るいLEDを用いて種々の図形、記号、文字などの画像(以下、HUD画像と呼ぶ)をフロントウインドウ3に向けて投影表示する。このHUD画像はフロントウインドウ3により反射され、車両の前景4と重ね合わせて運転者5に視認される。
【0011】
この実施の形態では、細かな文字などを読むことができる視力の高い網膜の黄班部中心と眼球中心とを通る視線中心の約5度を中心視の領域とし、それ以外を周辺視の領域とする。行動資源関数の考え方から解るように、運転中の視覚的負荷(仕事)の程度によって視野の大きさが変化する。この実施の形態では、標準的な運転負荷において運転者の周辺視領域に表示したHUD画像に気づくように、HUD画像の大きさや位置、輝度、色、表示内容などを設定する。
【0012】
なお、HUD画像を中心視用と周辺視用とに複数個設ける場合には、それらの視覚特性を考慮して環境照度が例えば10lx程度と低かったり、車両の前景輝度が3cd/mm2程度と低い時は、周辺視の視覚的能力(明るさの感度)が高くなるため、中心視用のHUD画像よりも周辺視用HUD画像を明るく感じる。そこで、環境照度や前景輝度が低い時は、周辺視用HUD画像の輝度を中心視用HUD画像の輝度よりも低くする必要がある。ただし、HUD画像の大きさや表示色によって輝度低減率が多少異なる可能性がある。環境照度や前景輝度の検出は、専用の照度センサーを設置してもよいし、オートエアコンやオートライト用の照度センサーを利用してもよい。簡易的な方法として、ライトスイッチの信号でHUD画像の輝度を切り換えるようにしてもよい。
【0013】
人間の目の視野は左右方向に約200度、上下方向に約130度と言われており、視野内の周辺視は中心視に比べて画像のちらつきに気づきやすいことが知られている。この実施の形態では、HUDプロジェクター1をインストルメントパネル2の運転席側上部に設置し、フロントウインドウ3の運転席側下隅にHUD画像6を投影表示して、運転者に周辺視として視認させる。
【0014】
なお、フロントウインドウ3に投影表示するHUD画像6の位置はこの実施の形態に限定されず、運転者の周辺視として視認される、車両前方の中心視野から外れた所であればどこでもよい。
【0015】
なお、HUDプロジェクター1の設置方法は、インストルメントパネル2の上にネジ止めやフック止めをしたり、粘着テープやマジックテープあるいはマグネットや吸盤などで固定したり、インストルメントパネル2に埋め込んでもよい。また、HUDプロジェクター1の発光素子には、VFTやフィルム型を含むELなどを用いてもよい。また、小形白熱電球や冷陰極管、放電灯(ネオン管)を用いることもできる。さらに、発光素子の背面に反射鏡を設置して出射光量を増加してもよい。発光素子からの光の出射方向にはルーバーフィルターを設置し、外部からの光がHUDプロジェクター1の筐体内部へ入らないように遮る。ルーバーフィルターの代わりに透過率の低いスモークフィルターを用い、筐体内部へ入る光を減衰させてもよい。
【0016】
次に図1において、携帯電話機や自動車電話機10は、車両のセンターコンソール上に設置された電話機ホルダー11に収納され、ホルダー内のコネクター(不図示)を介して通信制御部20と接続される。通信制御部20はマイクロコンピューターとその周辺部品から構成され、電話機10の発呼、発信、着信、表示などのあらゆる機能を制御する。通信制御部20にはハンドフリー通話のための入力部30、マイク31、スピーカー32が接続される。入力部30にはオンフック、オフフック、メッセージ再生などの電話に関する最少限の操作を行うスイッチが含まれる。
【0017】
通信制御部20にはまた、表示コントローラー41が接続される。表示コントローラー41はマイクロコンピューターとその周辺部品から構成され、通信制御部20からの着信信号およびメッセージ有り信号を受信し、走行状況検出部90で検出した車両の走行状況に応じた表示データを表示データ格納部40へ要求し、表示データ格納部40から表示データを入手して表示部42により表示する。この表示部42には上述したHUDプロジェクター1が含まれる。
【0018】
通信制御部20にはさらに、着信検出部50、メッセージ送り出し部60、デジタル録音再生部70、電話番号格納部80などが接続される。着信検出部50は、電話機10から出力される着信コードにより着信を検出する。メッセージデータ送り出し部60は、「ただいま運転中ですから電話にでれません。ピーという音声に続いて用件をお話下さい。」というような各種メッセージを記憶しており、必要に応じてそれらのメッセージを電話機10へ送り出す。デジタル録音再生部70は、自動着信応答時に通話相手のメッセージをデジタル録音し、必要な時に再生する。電話番号格納部80は通話相手の電話番号を記憶する。
【0019】
図3および図4は第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。また、図5は第1の実施の形態のHUD画像の表示タイミングと格納表示データを示す図である。これらの図により、第1の実施の形態の動作を説明する。
【0020】
車両のキースイッチをオンにすると、通信制御部20および表示コントローラー41は図3および図4に示す動作を開始する。なお、この実施の形態では、着信時に音声による呼び出しを行わないので、着信時の呼び出し音量を0にする。ステップ100において、着信前に電話機10から得られた電界強度情報に基づいて電界強度を最高輝度でHUD表示する。
【0021】
続くステップ110で着信を検出したらステップ120へ進み、表示データ格納部40から電界強度図形と着信を示す図形の表示データを取り込む。表示データ格納部40には、図5に示すような輝度の異なる複数個の電界強度図形と着信図形の表示データC11〜C1Xが格納してあり、電界強度図形の表示データを輝度の高い順に取り込み、その後に着信図形の表示データを輝度の低い順に取り込む。ステップ130では、取り込んだ表示データを表示部42へ送り、HUDプロジェクター1によってHUD画像6をフロントウインドウ3へ投影表示する。運転者は、フロントウインドウ3に表示されたHUD画像6を車両の前景に重ね合わせて視認することができる。上述したように、この時、音声による着信案内を行わない。
【0022】
ステップ135において、最高輝度の着信図形C1Xを表示したかどうかを確認し、表示していなければステップ120へ戻って電界強度図形または着信図形をHUD表示する。つまり、着信が検出されると、ステップ120〜135において、図5に示すように表示データ格納部40に記憶されている電界強度図形および着信図形の中から、まず電界強度図形を輝度の高い順に表示し、最低輝度の電界強度図形を表示したら次に最低輝度の着信図形を表示し、以後、着信図形を輝度の低い順に表示する。なお、輝度の違う画像を取り込む代わりに、表示素子に印加する電圧や電流の大きさによって輝度が変化する場合は、その値を変化させるようにPWMなどで輝度制御してもよい。
【0023】
最高輝度の着信図形C1Xを表示したらステップ140へ進み、入力部30により電話に出るためのオフフック操作が行われたかどうかを確認し、オフフック操作が行われたらステップ150へ進み、マイク31とスピーカー32によるハンドフリー通話を可能にする。
【0024】
一方、運転者が着信図形のHUD表示に気づかず、オフフック操作がない場合はステップ160へ進み、自動着信応答を開始する。すなわち、ステップ170でメッセージ送り出し部60から運転中で電話にでれない旨のメッセージを電話機10へ送り出す。続くステップ180でデジタル録音再生部70で通話相手からのメッセージをデジタル録音し、ステップ190で自動着信応答を終了する。
【0025】
自動着信応答後のステップ195で、表示データ格納部40から電界強度図形とメッセージがあることを示す図形の表示データを取り込む。表示データ格納部40には、図5に示すような輝度の異なる複数個の電界強度図形およびメッセージ図形の表示データM11〜M1Xが格納してあり、電界強度図形の表示データを輝度の高い順に取り込み、その後にメッセージ図形の表示データを輝度の低い順に取り込む。ステップ200では、取り込んだ表示データを表示部42へ送り、HUDプロジェクター1によってHUD画像6をフロントウインドウ3へ投影表示する。運転者は、フロントウインドウ3に表示されたHUD画像6を車両の前景に重ね合わせて視認することができる。上述したように、この時、音声によるメッセージ有りの案内を行わない。
【0026】
ステップ205において、最高輝度のメッセージ図形M1Xを表示したかどうかを確認し、表示していなければステップ195へ戻って電界強度図形またはメッセージ図形をHUD表示する。つまり、メッセージ有が検出されると、ステップ195〜205において、図5に示すように表示データ格納部40に記憶されている電界強度図形とメッセージ図形の中から、まず電界強度図形を輝度の高い順に表示し、最低輝度の電界強度図形を表示したら次に最低輝度のメッセージ図形を表示し、以後、メッセージ図形を輝度の低い順に表示する。
【0027】
最高輝度のメッセージ図形M1Xを表示したらステップ210へ進み、入力部30でメッセージを再生するための操作がなされたかどうかを確認し、メッセージ再生操作が行われたらステップ220へ進み、デジタル録音再生部70によりメッセージの再生を行う。ステップ230で電話番号格納部80に通話先の電話番号を記憶し、ステップ240で運転者による発信を可能にする。
【0028】
このように、通常は電界強度を示す図形を最高輝度でHUD表示しておき、着信時には電界強度図形のHUD表示の輝度を徐々に下げるとともに、着信を示す図形をHUD表示してその輝度を徐々に上げるようにした。また、メッセージがある時には電界強度図形のHUD表示の輝度を徐々に下げるとともに、メッセージ有りを示す図形をHUD表示してその輝度を徐々に上げるようにした。これにより、運転者の運転負荷が高い場合には視野が狭くなるから着信図形およびメッセージ図形のHUD表示に気づきにくくなり、運転者の運転負荷が高い時に電界強度図形からいきなり高輝度の着信図形に切り換わったり、あるいは電界強度図形から高輝度のメッセージ図形に切り換わって、運転者の注意を引きつける事態が避けられ、運転者の負担を軽減することができる。なお、運転者の運転負荷が低い時は視野が広くなるから輝度が低くても着信図形およびメッセージ図形のHUD表示に気づきやすく、直ちにハンドフリー通話を開始したり、メッセージを再生することができる。
【0029】
また、HUD表示が何もない状態から着信やメッセージ有りのHUD表示を開始する場合には、たとえ輝度が低い順に着信やメッセージ有りのHUD表示を行ったとしても、運転負荷が大きい時に運転者の注意を引きつけるおそれがある。この実施の形態によれば、通常時は常に電界強度のHUD表示をしておき、着信時あるいはメッセージがある時に着信やメッセージ有りのHUD表示に切り換えるようにしたので、運転負荷が大きい時はHUD表示の切り換わりに気づきにくくなり、運転者の負荷を軽減できる。
【0030】
この実施の形態ではまた、通常状態において常に電界強度を示す図形をHUD表示するようにしているので、運転者は自動車電話機が作動して待ち受け状態にあることを認識でき、電話を待っている運転者に安心感を与えることができる。
【0031】
《発明の第2の実施の形態》
上述した第1の実施の形態では、着信やメッセージがない時は常に電界強度のHUD表示を行う例を示した。ところが、車両の走行時は歩行時に比べて移動速度が速く、電界強度が頻繁に変化することがある。そのため、HUD表示された電界強度図形が電界強度レベルに応じて絶えず切り換わり、電界強度のHUD画像6がちらついて見えることになる。このちらつきの周波数は1〜30Hz程度である。
【0032】
上述したように、視野内の周辺視は中心視に比べて画像のちらつきに気づきやすいことが知られており、フロントウインドウ3の運転席側下隅に表示されるHUD画像6は運転中は運転者の周辺視として視認され、HUD画像6のちらつきは運転者の注意を引きつけやすくなり、ちらつきを抑制して運転者の負担を軽減する必要がある。
【0033】
そこで、この第2の実施の形態では、電界強度のHUD表示を切り換えたら、その後に電界強度が変化しても所定の時間だけ電界強度の更新を行わないように表示更新時間を設け、HUD表示のちらつきを抑制する。この表示更新時間は、運転中の人間の視覚特性から3〜12secとするのが望ましく、運転負荷に応じて変えてもよい。すなわち、運転負荷が大きいほど表示更新時間を長くし、ちらつきを小さくして運転者の注意をHUD表示に引き付けないようにする。
【0034】
運転者の運転負荷は走行状況検出部90により検出する。例えば、車速センサー(不図示)により車両の走行速度を検出し、走行速度が高いほど運転負荷が高いとする。あるいは、車両用空調装置(不図示)の作動状態を検出し、空調装置が作動していたら車室内が蒸し暑く、運転負荷が高いとする。また、ナビゲーション装置(不図示)により道路環境を検出し、曲線路の曲率が大きいほど、高速道路を走行している時ほど運転負荷が高いとする。さらに、ライトスイッチや照度センサーからの情報により夜間走行を検出し、夜間走行時は運転負荷が大きいとする。なお、運転負荷の内容はこの実施の形態に限定されず、運転に集中しなければならない走行状況ほど運転負荷が高いとすればよい。
【0035】
図6および図7は第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。なお、この第2の実施の形態の構成は図1に示す構成と同様であり、図示と説明を省略する。
ステップ301〜307において、着信があれば電話型アイコン(着信図形)をHUD表示し、運転者が所定時間応答しなかった場合はメッセージを録音するとともに、留守番アイコン(メッセージ図形)をHUD表示する。なお、この変形例においては、通話中にも電界強度アイコンを表示し、電波状況が分かるようにしてもよい。
【0036】
ステップ401〜415において、電話機10からの電界強度信号に応じたアイコンをHUD表示する。すなわち、圏外の時は圏外アイコンを、電界強度が0、1、2、3の時はそれぞれ強度に応じたアイコンをHUD表示する。その際、前回、電界強度の変化に応じてHUD表示を切り換えてから所定の表示更新時間が経過していない時は、前回の電界強度のHUD表示を継続する。一方、HUD表示を切り換えから表示更新時間が経過した後は、今回検出した電界強度にHUD表示を切り換える。
【0037】
なお、所定時間ごとに電界強度の平均値をとり、それを表示するようにしてもよい。所定の表示更新時間おきに検出した電界強度よりも、所定時間の電界強度の平均値の方が、その周辺の電界強度をより正確に表すことができる。
【0038】
《発明の第3の実施の形態》
第3の実施の形態では、上述した第2の実施の形態に対して、電界強度の上昇と下降に応じて表示更新時間にヒステリシス特性を設け、電界強度下降時には上昇時よりも表示更新時間を短くする。これにより、電界強度が下降する場合は通信障害が発生する可能性をより早く表示することができる。また、電界強度が高く安定な通信状態であれば高い電界強度のアイコンが連続的に表示され、電界強度が低く不安定な通信状態であれば低い電界強度のアイコンが連続的に表示されることになり、使用者に安心感を与えることができる。
【0039】
図8は第3の実施の形態の動作を示すフローチャートである。なお、この第3の実施の形態の構成は図1に示す構成と同様であり、図示と説明を省略する。また、着信時およびメッセージがある時の処理は図6に示す処理と同様であり、図示と説明を省略する。また、図7に示す処理と同様な処理を行うステップに対しては同一のステップ番号を付して相違点を中心に動作を説明する。
【0040】
この第3の実施の形態では、電界強度0〜3を検出した時に、電界強度が前回検出時よりも上昇しているか否かを確認し、上昇時は上述した第2の実施の形態と同様な動作を行う。しかし、電界強度が前回よりも下降した時は直ちに今回検出した電界強度のアイコンをHUD表示し、表示を切り換える。
【0041】
《発明の第4の実施の形態》
表示画像のちらつきは、上述した表示切り換え時間だけに依存せず、切り換えられる図形や文字の類似性にも依存する。切り換え前後の図形や文字の類似性を一致度というパラメーターで評価すると、一致度が高い場合は表示の切り換えに気づきにくくなるので、表示更新時間を短くしてもHUD画像のちらつきはあまり感じられない。逆に、一致度が低い場合は表示の切り換えに気づきやすくなるので、表示更新時間を長くして、HUD画像のちらつきを抑制する。つまり、表示切り換え前後の表示図形や文字の一致度に応じて表示更新時間を制御する。
【0042】
図形や文字の一致度は、例えば次式により演算する。
【数1】
(一致度)=(引き続き点灯しているセグメント数)/〔(前回表示した全セグメント数)+{(今回表示した全セグメント数)−(引き続き点灯しているセグメント数)}〕
上式で求めた一致度の逆数で表示更新時間を制御する。
【0043】
なお、空間的なHUD表示位置のずれΔ、
【数2】
Δ={(x2−x1)2+(y2−y1)2}
などを変数内に取り入れてもよい。この値は、表示更新時間の制御だけでなく、表示輝度や色などの制御に利用してもよい。
【0044】
《発明の第5の実施の形態》
上述した各実施の形態では、着信を示す図形とメッセージ有りを示す図形を、表示輝度を徐々に上げながらHUD表示する例を示したが、表示輝度を一定にして着信図形とメッセージ図形のサイズを徐々に大きくするようにした第5の実施の形態を説明する。なお、この第5の実施の形態は、図1に示す第1の実施の形態の構成において、表示データ格納部40に格納する表示データが異なるだけであるから、構成と動作の図示と説明を省略する。
【0045】
図9は第5の実施の形態の格納表示データを示す図である。
第5の実施の形態では、表示データ格納部40に、サイズの異なる複数個の着信図形の表示データC21〜C2Xと、サイズの異なる複数個のメッセージ図形の表示データM21〜M2Xとを格納する。着信が検出されると、図9に示すように着信図形C21〜C2Xをサイズの小さい順に表示部42で投影表示し、フロントウインドウ3の運転席側下隅に着信図形のHUD画像6を表示する。また、メッセージ有りが検出されると、図9に示すようにメッセージ図形M21〜M2Xをサイズの小さい順に表示部42で投影し、フロントウインドウ3の運転席側下隅にメッセージ図形のHUD画像6を表示する。
【0046】
このように、着信時に着信を示す図形をサイズの小さいものから大きいものへ順にHUD表示するとともに、メッセージがある時にメッセージ有りを示す図形をサイズの小さいものから大きいものへ順にHUD表示するようにしたので、運転者の運転負荷が高い場合は視野が狭くなるから着信図形およびメッセージ図形のHUD表示に気づきにくくなり、運転者の運転負荷が高い時にいきなり大きなサイズの着信図形またはメッセージ図形をHUD表示して運転者の注意を引きつける事態が避けられ、運転者の負担を軽減することができる。なお、運転者の運転負荷が低い時は視野が広くなるから着信図形およびメッセージ図形のサイズが小さくてもそれらのHUD表示に気づきやすく、直ちにハンドフリー通話を開始したり、メッセージを再生することができる。
【0047】
《発明の第6の実施の形態》
運転者の運転負荷を検出し、運転負荷が高いほど着信図形やメッセージ図形のHUD表示の輝度変化を遅くするようにした第6の実施の形態を説明する。なお、この第6の実施の形態は図1に示す第1の実施の形態の構成と同様であるから、図示と説明を省略する。
【0048】
図10は第6の実施の形態のHUD画像の表示タイミングを示す図である。
この第6の実施の形態では、表示データ格納部40に、輝度の異なる複数個の電界強度図形および着信図形の表示データC11〜C1Xと、輝度の異なる複数個の電界強度図形およびメッセージ図形の表示データM11〜M1Xとを格納する。そして、上述した運転負荷が高いほど図形ごとのHUD表示時間を長くし、逆に運転負荷が軽いほど図形ごとのHUD表示時間を短くする。これにより、運転負荷が高いほどHUD画像の輝度がゆっくり変化するため、運転者が気づきにくくなり、運転負荷が高いときに着信応答やメッセージ再生に気を取られる事態を避けることができる。
【0049】
なお、上述した実施の形態では、自動車電話の通信状態を示す情報として電界強度をHUD表示する例を示したが、自動車電話の通信状態を示す情報は電界強度に限定されず、例えば使用可能な基地局の数や、基地局の切り換わりタイミング、通信ノイズレベルなどでもよい。
【0050】
また、上述した実施の形態では、着信前に電界強度をHUD表示する例を示したが、着信前の表示内容は電話に関する情報に限定されなく、例えば車速などの車両に関する情報を表示してもよい。
【0051】
以上の実施の形態の構成において、表示部42が表示手段を、通信制御部20および表示コントローラー41が制御手段をそれぞれ構成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の構成を示す図である。
【図2】 ヘッドアップディスプレイを説明するための図である。
【図3】 第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図4】 図3に続く、第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図5】 第1の実施の形態のHUD画像の表示タイミングと格納表示データを示す図である。
【図6】 第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図7】 図6に続く、第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図8】 第3の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図9】 第5の実施の形態の表示データを示す図である。
【図10】 第6の実施の形態のHUD画像の表示タイミングを示す図である。
【符号の説明】
1 HUDプロジェクター
2 インストルメントパネル
3 フロントウインドウ
4 風景
5 運転者
6 ヘッドアップディスプレイ画像
10 携帯電話機および自動車電話機
11 電話機ホルダー
20 通信制御部
30 入力部
31 マイク
32 スピーカー
40 表示データ格納部
41 表示コントローラー
42 表示部
50 着信検出部
60 メッセージ送り出し部
70 デジタル録音再生部
80 電話番号格納部
90 走行状況検出部

Claims (4)

  1. 車両のフロントウインドウの運転者に周辺視として視認される位置に種々の情報を投影表示し、車両の前景と重ね合わせて運転者に視認させる表示手段と、
    携帯電話機または自動車電話機と接続して電話機能を制御するとともに、前記表示手段の表示情報を制御する制御手段とを備えた車両用ヘッドアップディスプレイであって、
    前記制御手段は、電話の着信前は前記表示手段で車両に関する情報を表示し、着信時は音による着信報知をせずに前記表示手段の表示情報を前記車両に関する情報から着信情報に切り換えるとともに、表示情報の切り換え時に前記車両に関する情報の表示輝度を徐々に下げていき、前記着信情報の表示輝度を徐々に上げることを特徴とする車両用ヘッドアップディスプレイ。
  2. 請求項1に記載の車両用ヘッドアップディスプレイにおいて、
    運転者の運転負荷を検出する運転負荷検出手段を備え、
    前記制御手段は、運転負荷が高いほど表示輝度変化を遅くすることを特徴とする車両用ヘッドアップディスプレイ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両用ヘッドアップディスプレイにおいて、
    前記制御手段は、前記車両に関する情報として電話の着信前に前記表示手段で前記電話機の電界強度情報を表示し、電界強度の上昇と下降に応じて表示変更時間にヒステリシス特性を設けるとともに、電界強度の下降時には上昇時よりも表示変更時間を短くすることを特徴とする車両用ヘッドアップディスプレイ。
  4. 請求項1〜3のいずれかの項に記載の車両用ヘッドアップディスプレイにおいて、
    前記制御手段は、前記表示手段の表示情報の切り換え時に、切り換え前後の表示情報の一致度を演算し、一致度が高い場合は表示更新時間を短くし、一致度が低い場合は表示更新時間を長くすることを特徴とする車両用ヘッドアップディスプレイ。
JP35319499A 1999-12-13 1999-12-13 車両用ヘッドアップディスプレイ Expired - Fee Related JP3743236B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35319499A JP3743236B2 (ja) 1999-12-13 1999-12-13 車両用ヘッドアップディスプレイ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35319499A JP3743236B2 (ja) 1999-12-13 1999-12-13 車両用ヘッドアップディスプレイ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001171390A JP2001171390A (ja) 2001-06-26
JP3743236B2 true JP3743236B2 (ja) 2006-02-08

Family

ID=18429205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35319499A Expired - Fee Related JP3743236B2 (ja) 1999-12-13 1999-12-13 車両用ヘッドアップディスプレイ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3743236B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10346511B4 (de) * 2003-10-02 2008-01-31 Daimler Ag Vorrichtung zur Verbesserung der Sichtverhältnisse in einem Kraftfahrzeug
JP4026145B2 (ja) * 2004-01-20 2007-12-26 マツダ株式会社 車両用画像表示装置
JP2005207785A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Mazda Motor Corp 車両用画像表示装置、車両用画像表示方法及び車両用画像表示プログラム
JP4872451B2 (ja) * 2006-05-15 2012-02-08 トヨタ自動車株式会社 車両用入力装置
JP5821179B2 (ja) 2010-12-08 2015-11-24 トヨタ自動車株式会社 車両用情報伝達装置
US10331286B2 (en) 2012-03-02 2019-06-25 NEC Corporatian Information processing device, processing method, and non-transitory recording medium
JP2015101189A (ja) * 2013-11-25 2015-06-04 パイオニア株式会社 車載表示装置、ヘッドアップディスプレイ、制御方法、プログラム、及び記憶媒体
JP2017052460A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 クラリオン株式会社 Hudシステム、hud装置およびhud表示情報生成方法
JPWO2018003650A1 (ja) 2016-06-29 2019-05-30 日本精機株式会社 ヘッドアップディスプレイ
JP6981743B2 (ja) * 2016-09-27 2021-12-17 パイオニア株式会社 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001171390A (ja) 2001-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3743236B2 (ja) 車両用ヘッドアップディスプレイ
JP3788203B2 (ja) 自動車用ハンドフリー電話装置
CN111163968B (zh) 交通工具中的显示系统
US7049941B2 (en) Method and system for alerting a user of a mobile communication device
JP5802918B2 (ja) 表示装置
US20020186201A1 (en) Vehicle tracking and identification of emergency/law enforcement vehicles
JP2007504509A (ja) 電子ディスプレイの領域の選択的照明
JP2019124930A (ja) 透過材料照射
JP2003259363A (ja) ナイトビジョン装置
JP2008170785A (ja) 車載用表示装置
JP2021047407A (ja) 表示装置
JPH10250472A (ja) 車両用表示装置
JP2006199281A (ja) 自動車用ハンドフリー電話装置
JP2001166702A (ja) 乗物用表示システム
JP2001270346A (ja) 車両用表示装置
CN110602330A (zh) 来电响应方法、设备及计算机可读存储介质
CN115709679A (zh) 一种方向盘氛围灯控制方法、相关组件及方向盘
JP6778960B2 (ja) 表示装置
JP2019131022A (ja) 表示装置
JP2003327051A (ja) 表示装置
JP2002125013A (ja) 自動車用電話装置
JP2019132968A (ja) 表示装置
JP2003348193A (ja) 自動車用電話装置
JP2019086654A (ja) 画像表示装置及び画像表示装置の制御プログラム
JP2853389B2 (ja) 車両用表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051025

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081125

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091125

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101125

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111125

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121125

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121125

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131125

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees