JP2001269997A - 既設管路の補修方法および管路 - Google Patents

既設管路の補修方法および管路

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JP2001269997A JP2000085963A JP2000085963A JP2001269997A JP 2001269997 A JP2001269997 A JP 2001269997A JP 2000085963 A JP2000085963 A JP 2000085963A JP 2000085963 A JP2000085963 A JP 2000085963A JP 2001269997 A JP2001269997 A JP 2001269997A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工に際して既設管路の状態に左右されにく
く、かつ、補修後の 管路に経時的な劣化の生じにく
い、既設管路の補修方法とそれにより補修された 管
路構造を提供する。 【解決手段】 既設管Pの内周面を覆うように外面部材
1を筒状に配置し、 その内側に小径のチューブ状部
材2を配置し、更にその内側に内面部材3を筒状 に
配置し、チューブ状部材2の内部、および、内面部材3
と外面部材1の間に、 それぞれモルタル等の硬化性
充填材4を注入する。外面部材1の存在により、硬
化性充填材4が既設管Pに対して直接接触しないので、
その破損箇所から外部に 漏れたり地下水と接触する
ことを防止することができ、また、内面部材3と外面
部材1の間に形成される硬化性充填材4の層の内部
に、チューブ状部材2に充填 された硬化性充填材4
が位置するので、クラック伝播を有効に抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、劣化の進んだ既設
管路を補修材を用いて補修する方法と、その方法 に
より補修された管路に関し、例えば下水道管路や雨水管
路、あるいは各種交通 機関などに使用されるトンネ
ル等の補修を行うのに適した補修方法並びに補修さ
れた管路に関する。
【0002】
【従来の技術】下水道管路やトンネル等の既設管路を補
修する方法として、従来、樹脂製の帯 状体を既設管
内で螺旋状に巻回して筒状の螺旋管を製管し、その螺旋
管と既設管 の間にモルタル充填する方法が知られて
いる(例えば特開平10−146893 号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の既設管路の補修方法によると、既設管と樹脂製の管
との間にモルタルを充填する際、既設管の劣化状態
によっては、既設管内面の破 損箇所からモルタルが
管路外に逃げてしまい、所要の強度がでない場合があっ
た り、あるいはモルタルが地下水と接触してその硬
化物性が低下するといった問題 が生じる。その解決
のために、従来、この種の補修方法においては、既設管
に対 してあらかじめ急結セメントなどを用いて前処
理を施し、破損箇所を塞ぐ必要が あった。また、管
路に分岐管が接続されている場合においても、分岐管接
続口に パッカーを取り付けておく必要があるなど、
施工前の準備作業が煩わしいという 問題があった。
【0004】更に、補修後の管路においては、モルタル
層が管路内面と樹脂製の管に挟まれ た単一の層で成
り立っているため、地震や車両通行時の振動等により、
モルタル 層にクラックが生じると、そのクラックが
徐々に伝播していき、最終的にはモル タル層全体に
クラックが行き渡り、管路の強度が不足してしまうとい
う問題もあ った。
【0005】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、施工に際して既設管路の状 態に左右されに
くく、かつ、補修後の管路に経時的な劣化の生じにく
い、既設管 路の補修方法並びにその方法により補修
された管路の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の既設管路の補修方法は、既設管の内周面
を補修材でライニングすることにより既設管路を補修
する方法であって、既設管 の内周面を覆うように外
面部材を筒状に配置するとともに、その外面部材の内周
面に略沿うように小径のチューブ状部材を配置し、
そのチューブ状部材の更に内 側を覆うように内面部
材を筒状に配置した後、上記チューブ状部材の内部、お
よ び外面部材と内面部材の間に、それぞれ未硬化状
態の硬化性充填材を注入して硬 化させることによっ
て特徴づけられる(請求項1)。
【0007】ここで、本発明の既設管路の補修方法にお
いては、外面部材とチューブ状部材 を、あらかじめ
外面部材の内側にチューブ状部材を配置した組立体とし
た状態で 、既設管路内に導入する方法を採用するこ
とができる(請求項2)。
【0008】また、内面部材を配置する前に、チューブ
状部材内に気体を圧入し、チューブ 状部材の位置を
整えておくことが好ましい(請求項3)。
【0009】本発明の既設管路の補修方法方法における
チューブ状部材の配置の形態として は、外面部材の
内側に、1本のチューブ状部材を当該外面部材の内周面
に沿うよ うにスパイラル状に巻回する形態(請求項
4)、外面部材の内側に、チューブ状 部材の複数本
をそれぞれ当該外面部材の内周面に沿うように環状に配
置する形態 (請求項5)、あるいは、外面部材の内
側に、複数本のチューブ状部材をそれぞ れ管路長手
方向に沿って配置する形態(請求項6)のいずれかを好
適に採用する ことができ、更に、これらの形態を組
み合わせてもよい。
【0010】また、上記した各形態に用いるチューブ状
部材の1本は、複数本の部材を延長 方向に相互に接
続したものを採用することもできる(請求項7)。
【0011】更に、本発明において用いるチューブ状部
材は、保形性を有する部材とするこ とが望ましい
(請求項8)。
【0012】また、本発明の既設管路の補修方法におい
ては、補修部材の強度を向上させる べく、外面部材
の内側に、チューブ状部材の間に位置するように、例え
ば鋼製の リング等、剛性部材を配置してもよい(請
求項9)。
【0013】本発明の既設管路の補修方法においては、
チューブ状部材を透水性材料とする とともに、上記
硬化性充填材をセメント系材料とし、チューブ状部材内
に注入し た硬化性充填材の水分を当該チューブ状部
材を介して脱水させてその内部を圧密 状態とする方
法を好適に採用することができる(請求項10)。
【0014】また、本発明方法では、外面部材を透水性
材料とするとともに、硬化性充填材 をセメント系材
料とし、外面部材と内面部材の間に注入した硬化性充填
材の水分 を外面部材を介して外部に脱水させること
で、当該外面部材と内面部材との間を 圧密状態とす
る方法も好適に採用することができる(請求項11)。
【0015】本発明の既設管路の補修方法における硬化
性充填材の注入手順としては、チュ ーブ状部材内の
硬化性充填材を硬化させた後、内面部材と外面部材の間
に硬化性 充填材を注入する手順を好適に採用するこ
とができる(請求項12)。
【0016】また、本発明の既設管路の補修方法におい
ては、外面部材を、複数の部材を重 ね合わせ、ある
いは連結することによって筒状に組み立てることができ
(請求項 13)、内面部材についても、同じく複数
の部材を重ね合わせ、あるいは連結す ることによっ
て筒状に組み立てることことができる(請求項14)。
【0017】更に、内面部材については、その片面に、
チューブ状部材が嵌まり込む嵌合部 を形成してお
き、その嵌合部を介してチューブ状部材に内面部材を結
合した状態 でチューブ状部材の内側に配置する方法
を好適に採用することができる(請求項 15)。
【0018】ここで、本発明の既設管の補修方法におい
て、チューブ状部材の内部や、内面 部材と外面部材
との間に硬化性充填材を注入するに当たっては、内面部
材の内側 に圧力バッグを配置し、これを拡張させた
状態で行う方法を採用することができ る(請求項1
6)。
【0019】本発明の管路は、上記した本発明の既設管
路の補修方法の施工により補修され た管路であっ
て、既設管路の内周面が筒状の外面部材により覆われ、
その外面部 材に内側に沿うよう、小径のチューブ状
部材がスパイラル状に、または複数本が 環状または
長手方向に直線状に、もしくはこれらを組み合わせた状
態で配置され 、更にその内側を覆うように内面部材
が筒状に配置されているとともに、上記チ ューブ状
部材の内部と、内面部材と外面部材の間に充填材が硬化
状態で充填され ていることによって特徴づけられる
(請求項17)。
【0020】ここで、本発明の管路においては、外面部
材の内側に、チューブ状部材の間に 位置するように
剛性部材を配置した構成(請求項18)、および、内面
部材の片 面に嵌合部を形成し、その嵌合部を介して
チューブ状部材に対して内面部材を連 結した状態で
チューブ状部材の内側に配置した構成(請求項19)を
好適に採用 することができる。
【0021】本発明は、モルタル等の硬化性充填材を直
接的に既設管に接触させないこと、 および、その硬
化性充填材を単純な単一層としないことによって、所期
の目的を 達成しようとするものである。
【0022】すなわち、本発明の既設管路の補修方法
(請求項1)および管路(請求項17 )において
は、既設管の内周面を覆うように筒状の外面部材を配置
し、その内側 にモルタル等の硬化性充填材を注入し
て硬化させる。これにより、既設管の破損 箇所等か
ら硬化性充填材が管路外に逃げることを防止することが
できると同時に 、地下水との接触を防止することが
できる。従って、既設管路の状況によって硬 化性充
填材の物性が低下することがない。
【0023】また、内面部材と外面部材の間の硬化性充
填材層の内部には、チューブ状部材 内に注入された
硬化性充填材が配置され、このチューブ状部材内の硬化
性充填材 については特に外部からの影響を受けるこ
とがない。そして、本発明においては 、硬化性充填
材がこのチューブ状部材内と、内面部材と外面部材の間
に分かたれ て配置されるから、これらのうちのいず
れかの硬化性充填材に何らかの原因によ ってクラッ
クが生じても、そのクラックが硬化性充填材層の全体に
伝播すること をくい止めることができる。
【0024】更に、チューブ状部材内の硬化性充填材
と、内面部材と外面部材の間に注入さ れる硬化性充
填材とは相互に混ざることがないため、互いに種類の相
違する硬化 性充填材を用いることが可能となり、例
えばチューブ状部材内の硬化性充填材に は高強度材
料を用いる一方、内面部材と外面部材の間には安価な裏
込め材(エア モルタル等)を用いるといった選択が
可能となり、施工性の良さと低コストを両 立させる
ことができる。
【0025】請求項2に係る発明のように、外面部材の
内側にチューブ状部材をあらかじめ 配置した組立体
として既設管内に引き込むことにより、施工性を向上さ
せること ができると同時に、既設管の状態に影響さ
れることなくチューブ状部材を適正な 位置に配置す
ることができる。
【0026】請求項3に係る発明のように、硬化性充填
材の注入前に、チューブ状部材内に 気体を圧入する
ことで、チューブ状部材が緊張し、正しい位置に微力で
整えやす くなり、所望の構造を確実に得ることがで
きる。
【0027】請求項4〜6に係る発明は、外面部材の内
側でのチューブ状部材の配置の形態 を規定したもの
であり、請求項4および5のように、チューブ状部材を
スパイラ ル状または環状に配置することにより、そ
の内部に硬化性充填材を注入して硬化 させた状態で
は、管路の外圧に対して有効に対抗する構造となる。こ
こで、チュ ーブ状部材をスパイラル状に配置する場
合、複数本を並列にスパイラル状に配置 すること
で、1本当たりの長さを短くしても長い管路に対応し、
硬化性充填材の 注入をより長い管路に対して行うこ
とが可能となる。一方、請求項6のようにチ ューブ
状部材を複数本管路に沿って配置する場合は、硬化性充
填材の注入を直線 的に行うことができ、その作業が
容易となる。更に、本発明においては、チュー ブ状
部材の配置形態を上記の各形態を組み合わせたものとす
ることができ、複雑 な管路状況に適合した配置を選
択することができる。
【0028】また、請求項7に係る発明のように、1本
のチューブ状部材は一体ものとする ことなく、適宜
本数を延長方向に接続して1本とするようにすれば、施
工性の向 上と部品の共通化、並びに対応可能な管路
の種類を増やすことができる。
【0029】更に、請求項8に係る発明のように、チュ
ーブ状部材を保形性を有するものと すれば、チュー
ブ状部材の配置に際しての折れ曲がり、潰れ、あるいは
捩れ等の 発生を抑制でき、取り扱い性を向上させる
と同時に、その内部に硬化性充填材を 注入する際
も、注入抵抗が減少するが故により長い距離にわたって
硬化性充填材 を圧送することが可能となる。また、
このような保形性を有するチューブ状部材 を用いる
ことによって、後述する請求項15に係る発明における
内面部材の嵌合 部への係合作業が容易となるという
利点も生じる。
【0030】請求項9に係る発明の既設管路の補修方法
並びに請求項18に係る管路は、外 面部材の内側
に、チューブ状部材のほかに剛性部材を配置することに
より、補修 後の管路は鉄筋構造と等しい強度を発揮
することができ、既設管の強度を期待で きない管路
の補修やトンネルなどの大口径管路の補修に対応するこ
とができる。
【0031】また、請求項10に係る発明のように、チ
ューブ状部材を透水性材料とし、硬 化性充填材とし
てモルタル等のセメント系材料を用いると、硬化性充填
材の注入 時に余分な水分やエアをチューブ状材料外
に排出することができ、チューブ状部 材内のセメン
ト系材料を圧密状態とすることが可能となり、完全硬化
前であって も地下水の影響を受けにくい状態とな
り、硬化後は確実に高強度を発揮すること ができ
る。
【0032】更に、請求項11に係る発明のように、硬
化性充填材を同様にセメント系材料 とし、外面部材
に透水性材料を用いると、外面部材と内面部材間に注入
されたセ メント系材料は、余分な水分およびエアが
外面部材を介して外部に排出される結 果、そのセメ
ント系材料は圧密状態となって完全硬化前でも地下水の
影響を受け にくく、硬化後は確実に高い強度を発揮
することができる。
【0033】また、請求項12に係る発明のように、チ
ューブ状部材の内部に先に硬化性充 填材を注入すれ
ば、チューブ状部材内への硬化性充填材の注入を完了し
た時点で 、補修材全体としてある程度の保形性が確
保され、その状態で工事を中断するこ とができ、特
に大口径の既設管路の補修の施工性を考えたときに有利
となる。ま た、チューブ状部材を所定の間隔を開け
て配置した場合においては、その間隔が 変化しにく
くなり、設計通りの構造を得ることができる。
【0034】また、外面部材を複数の部材の重ね合わせ
もしくは連結により筒状に組み立て る方法(請求項
13)や、同じく内面部材を複数の部材の重ね合わせも
しくは連 結により筒状に組み立てる方法(請求項1
4)を採用すると、管路内の作業性を 向上させると
ともに、馬蹄形管路や矩形管路、あるいは各種トンネル
形の管路な どの異形管路や、更には異径管路、また
更に管路の屈曲部等に対応した形状とし て外面部材
並びに内面部材を配置することが容易となり、施工性が
向上する。
【0035】請求項15に係る発明のように、内面部材
にチューブ状部材が嵌まり込む嵌合 部を形成してお
き、外面部材の内側に配置されたチューブ状部材に対
し、内面部 材を嵌合部を介して結合した状態でその
内側に配置すれば、内面部材と外面部材 の間に硬化
性充填材を注入する際に、内面部材はチューブ状部材に
保持されてい るが故にその注入圧によって撓む等の
不具合が生じず、内面部材の内面に別途支 保工を組
んだり、あるいはバッグ等を配置して内面から支える必
要がなくなる。 また、補修後の管路(請求項19)
においても、内面部材に直接的に外圧(水圧 )が作
用しても、内面部材はチューブ状部材に保持された構造
となっているため 、内面部材のみが剥離して脱落す
るといった恐れもない。
【0036】請求項16に係る発明では、チューブ状部
材内や、内面部材と外面部材の間に 硬化性充填材を
注入するに当たって、内面部材の内側に圧力バッグを配
置して拡 張することにより、内面部材に加わる圧力
を圧力バッグで支える。この方法の採 用により、内
面部材の管路内での固定方法に係わらず、圧力バッグの
内圧を、硬 化性充填材の注入圧が小さくなるように
制御するだけで、内面部材の内面を平滑 に仕上げる
ことができる。従って、内面部材の管路内固定構造を簡
易な構造とす ることができるとともに、硬化性充填
材の注入作業を容易化することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1〜図4は本発明を既
設の下水道管路の補修に適用した実施の形態の施工手
順の説明図で、管路の筒長方向に切断した模式的断面
図で示している。
【0038】まず、補修すべき下水道管路の汚水の水量
に応じた適宜の方法により、管路内 で人が作業でき
る環境を作る。例えば、補修対象管路の上流側に止水プ
ラグを設 置して、汚水をせき止める。
【0039】次に、図1に示すように、既設管P内に外
面部材1を引き込んで、既設管Pの 内面に沿うよう
に筒状に配置する。この外面部材1は、例えば繊維製シ
ート等を 用い、あらかじめ筒状に加工しておいても
よいし、あるいは帯状のシートを管路 内で側縁部ど
うしを重ね合わせて筒状としてもよい。外面部材1の筒
状への加工 方法としては、縫製する方法、接着剤・
粘着材を用いる方法、あるいは側縁部に ファスナー
等を設けておいて結合する等の方法を用いることができ
る。また、既 設管Pに対する固定方法としては、釘
などで打ち込む方法、接着剤・粘着材等を 用いる方
法等を採用することができる。
【0040】次に、図2に示すように、外面部材1の内
側にチューブ状部材2を配置する。 チューブ状部材
2は管路Pの径に比して小径であり、外面部材1の内周
面に沿っ て配置する。配置方法はこの例ではスパイ
ラル状に巻回しているが、後述するよ うにこれに限
定されるものではなく、また、スパイラル状に配置する
場合におい ても、複数本のチューブ状部材2を用い
てそれぞれを並列的にスパイラル状に巻 回してもよ
い。また、チューブ状部材2の配置の密度、つまり隣接
するチューブ 状部材2どうしの間隔は、要求される
補修強度に応じて適宜に選択する。
【0041】次に、図3に示すように、チューブ状部材
2の内側に内面部材3を配置する。 この内面部材3
は、例えば熱可塑性樹脂からなる板状ないしはシート状
の部材と し、チューブ状部材3の内側に、例えば熱
融着により固定し、あるいは接着材に より接着して
固定し、更にはステープル等を打ち込むことにより相互
に固定して もよい。また、後述するように、内面部
材3の外周面にチューブ状部材2を嵌め 込むことの
できる嵌合部を形成し、その嵌合部を介してチューブ状
部材3に結合 することが、より好ましい。
【0042】また、内面部材3の外周面(外面部材1に
対向する側の面)には、モルタル等 の硬化性充填材
との接合強さを向上させる目的で、リブ(図示せず)を
形成して おくことが好ましい。この内面部材3は、
適宜な面積の板状ないしはシート状と して、そのま
ま既設管P内に持ち込み、管内で接続部材等を用いて相
互に繋ぎ合 わせて筒状に加工することが、取り扱い
上並びに作業性の点で好ましい。
【0043】このとき、チューブ状部材2の姿勢が適正
でない場合、つまりチューブ状部材 2が外面部材1
の内周面に沿っていなかったり、あるいは相互の間隔が
一定とな っていない場合には、あらかじめチューブ
状部材2の内部にエア等の気体を注入 して拡張さ
せ、その姿勢を矯正しておくことが望ましい。チューブ
状部材2をス パイラル状または周方向に配置してい
る場合には、エアで容易に自立するし、筒 長方向の
場合にもヘリウムなど軽い気体を入れることによって同
様に自立するこ とができる。
【0044】以上の各部材の設置を終了すると、次に、
図4に示すように、チューブ状部材 2の内部と、外
面部材1と内面部材3の間に、それぞれ硬化性充填材4
を注入す る。硬化性充填材4としては、セメント系
材料(セメントミルク、モルタル、コ ンクリート
等)や、熱硬化性樹脂(不飽和ポリエステル、エポキシ
樹脂等)など が用いられ、要求される性能とコスト
によって適宜のものが選択される。
【0045】硬化性充填材4のチューブ状部材2内への
注入は、チューブ状部材2の端部か ら行えばよく、
また、内面部材3と外面部材1間への注入は、管路端部
に妻型枠 などを設置して注入してもよいし、あるい
は内面部材3の適宜箇所に複数個の注 入口を設け、
各注入口からバッチ方式で注入してもよい。
【0046】チューブ状部材2内と、内面部材3と外面
部材1間へのそれぞれの硬化性充填 材4の注入の順
序は、チューブ状部材2内を先に行うことが好ましく、
チューブ 状部材2内に硬化性充填材4を注入するこ
とによってチューブ状部材2が既設管 路内面に沿う
ように突っ張った状態となって自立し、補修材全体とし
てある程度 の保形性が得られるので、その状態で工
事を中断することが可能となる。このこ とは、特に
大口径の既設管路の補修において特に有効となる。ま
た、チューブ状 部材2内に硬化性充填材4を注入完
了後に、内面部材3の位置の補正を行うこと も可能
である。
【0047】以上の実施の形態において特に注目すべき
点は、モルタル等の硬化性充填材4 は、直接的には
既設管Pに対して接触せず、その間に外面部材1が介在
している 点であり、これにより、外面部材1と内面
部材3の間に注入された硬化性充填材 4が、既設管
Pの破損箇所等から外部に逃げることがなく、かつ、地
下水に対し て直接的に接触することがなく、硬化性
充填材4の物性を損なうことがない。
【0048】また、外面部材1と内面部材3の間に注入
された硬化性充填材4の層の内部に 、更にチューブ
状部材2内に注入された硬化性充填材4が存在している
ため、単 純な一層構造の硬化性充填材層を設ける場
合に比して、いずれかの硬化性充填材 4の層にクラ
ックが生じても、その伝播を有効にくい止めることがで
きる。
【0049】また、以上の実施の形態において用いる各
部材のより具体的な材質として、外 面部材1は前記
のように繊維製シートとし、かつ、透水性を有するもの
とするこ とが好ましく、透水性を有する外面部材1
の採用と、硬化性充填材4をセメント 系材料とする
ことの組み合わせは、外面部材1と内面部材3の間に注
入されたモ ルタル等の硬化性充填材4内から余分な
水分並びにエアを排出させ、硬化性充填 材4を圧密
状態とするうえで有効である。
【0050】また、チューブ状部材2についても、繊維
製とし、透水性を持たせることが外 面部材1と同様
な理由により好ましく、更に保形性を持たせることが好
ましい。 保形性を持たせるには、周方向に曲げ剛性
の高い材料、例えばモノフィラメント 、ピアノ線、
ワイヤ等、を使用した筒状の布帛で、特に内圧に耐える
ように織物 を使用することが好ましい。また、内周
面に熱可塑性樹脂やエラストマからなる チューブ層
を積層または一体化し、硬化性充填材4の注入抵抗を軽
減するように 考慮してもよい。このチューブ層を設
けることと透水性を持たせることとの両立 は、チュ
ーブ層に2mm以下程度の孔を適宜ピッチで形成してお
く方法を採用す ることができ、その孔を介して効果
的に脱水することができる。
【0051】内面部材3は遮水性を持たせることが望ま
しく、内面部材3として熱可塑性樹 脂からなるシー
ト状もしくは板状のものを用いると、対象とする管路の
使用に適 した材料選定(耐薬品性、耐火性、耐環境
性)が可能となり、種々の管種の補修 への対応が可
能となり、また、熱可塑性樹脂からなるシート状ないし
は板状の部 材は、加工上扱いやすく、また、コスト
面からオレフィン系、塩ビ系の樹脂を採 用すること
がよい。
【0052】ここで、以上の実施の形態においては、外
面部材1を既設管P内に配置した後 に、その内側に
チューブ状部材2を配置したが、これらはあらかじめ一
体化した 組立体としておき、その組立体を既設管P
内に引き込んで配置してもよい。外面 部材1に対す
るチューブ状部材2の一体化の方法としては、縫製によ
る一体化、 接着剤・粘着剤を用いた一体化、ステー
プルを用いた一体化等の手法を用いるこ とができ
る。この組立体の形態としては、あらかじめ筒状として
もいいし、シー ト状として既設管P内に持ち込み、
その両側縁部を接続部材等によって接合して 筒状に
してもよい。
【0053】また、補修後の管路の強度をより高くする
ために、図5に模式的断面図を示す ように、外面部
材1の内側に、チューブ状部材2の間に位置するよう
に、鋼製リ ングやFRPリング等の剛性部材5を配
置することができる。この剛性部材5は 、分割した
ものを既設管P内で接続具を用いてリング状に組み立て
ることができ 、その配設ピッチは、要求される強度
に応じて適宜に設定することができ、硬化 性充填材
4を注入した補修後の管路は、実質的に鉄筋構造となっ
て、大きな強度 を発揮することができる。
【0054】また、チューブ状部材2の配置方法の他の
例として、図6に既設管Pの筒長方 向に沿った模式
的断面図を示すように、複数のチューブ状部材2を外面
部材1の 内周方向に沿って環状に配置する方法や、
図7に既設管Pの半径方向に沿った模 式的断面図を
示すように、同じく複数のチューブ状部材2を互いに平
行に筒長方 向に配置する方法を採用することができ
る。更に、これらを組み合わせた配置方 法を採用す
ることができ、その一例として、図8に既設管の筒長方
向に沿った模 式的断面図を示すように、外面部材1
の内周面に沿ってチューブ状部材2をスパ イラル状
に配置した層Aの内側に、チューブ状部材2をその反対
の向きにスパイ ラル状に配置した層Bを設け、更に
その内側に、チューブ状部材2を筒長方向に 沿って
配置した層Cを設けるといった配置方法を採用すること
もできる。
【0055】ここで、チューブ状部材2の配置方法とし
ていずれの方法を採用するにしても 、チューブ状部
材2は適宜の長さのものを用意し、その両端部分におい
て公知の 接続具を用いて相互に接続して必要な長さ
とすることができる。また、チューブ 状部材2を環
状に配置する場合には、図9に示すように、既設管Pの
筒長方向に 伸びるパイプ91に、所定のピッチでチ
ューブ状部材2の端部を挿入・固定でき る中空の一
対の接続具92a,92bを一対ずつ固着した金具9を
用い、その各 接続具92a,92bにチューブ状部
材2の両端部を接続した配置方法を採用す ることが
できる。これにより、パイプ91の端部から硬化性充填
材4を注入する ことによって、環状の各チューブ状
部材2内に硬化性充填材4を容易に充填する ことが
できる。
【0056】また、外面部材1は、図10に斜視図を示
すように複数のシート状部材1aを 縫製や接着等に
よってあらかじめ相互に一体化して筒状としてもよく、
あるいは 図11に断面図を示すように、同じくシー
ト状部材部材1bを既設管Pの内周面 に沿わせ、縁
部を相互に重ね合わせることによって、全体として筒状
としてもよ い。
【0057】また、内面部材3についても、図12に断
面図を示すように、複数の板状部材 3aの縁部どう
しを適当な接続部材3bを用いて相互に接合し、全体と
して筒状 にしてもよい。更に、内面部材3に前記し
た嵌合部を設ける場合の例を図13に要部断面図で
示す。例えば熱可塑性樹脂からなる内面部材3の外周側
の面に、チューブ状部材 2が嵌まり込む嵌合部31
を一体的に形成しておき、チューブ状部材2の配置後
、嵌合部31内にチューブ状部材2を嵌め込むことに
よって、内面部材3をチュ ーブ状部材2に対して結
合し、実質的にこれらを一体化する。
【0058】また、チューブ状部材2の内部や、内面部
材3と外面部材1の間に硬化性充填 材4を注入する
に際しては、図14に模式的断面図を示すように、内面
部材3の 内側に圧力バッグ100を挿入し、圧力バ
ッグ100内に高圧エア等の流体を供 給することに
よって圧力バッグ100を拡張させる。この拡張した圧
力バッグ1 00により、内面部材3の内周面を外側
に押圧した状態で、チューブ状部材2内 に、更には
内面部材3と外面部材1の間の空隙の端部から硬化性充
填材4を注入 する。このような圧力バッグ100を
用いることにより、その内部圧力を制御す ることで
内面部材3を容易にチューブ状部材2に対して密着させ
ることができ、 内面部材3の内周面の平坦性を維持
した状態で硬化性充填材4を注入することが でき
る。
【0059】なお、本発明は、前記したような下水道管
路のほか、任意の埋設管、更には各 種交通機関用の
トンネルの補修にも等しく適用し得ることは勿論であ
る。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、既設管の内周面を外面
部材で覆った状態で、外面部材とその 内側にチュー
ブ状部材を介して配置される内面部材との間に硬化性充
填材を注入 して硬化させるから、従来の既設管路の
補修方法のように、モルタル等の硬化性 充填材が既
設管の破損箇所等から外部に逃げず、かつ、地下水と直
接的に接触す ることがない。従って、硬化性充填材
の物性が既設管路の状況により低下するこ とがな
く、また、施工性にも優れている。
【0061】また、外面部材と内面部材の間に注入され
る硬化性充填材の層の内部に、チュ ーブ状部材とそ
の内部に注入された硬化性充填材が存在しているため、
補修後の 管路は、従来の単純な一層構造の硬化性充
填材層とする場合に比して、何らかの 原因で発生し
たクラックの伝播を阻止することができ、経時的劣化を
最小限に抑 え、長期にわたって高い強度を維持する
ことができる。
【0062】また、内面部材を配置する前に、チューブ
状部材内に気体を圧入することによ り、チューブ状
部材が既設管路内面に沿うように突っ張った状態となっ
て自立し て、チューブ状部材の管路内における位置
決めが容易となるとともに、チューブ 状部材が気体
の圧力により保形性を発揮するので、内面部材取り付け
の際に内面 部材を内方から押さえつけてもチューブ
状部材は潰れることがなく、逆に反発し てくるので
内面部材の取り付けが非常に容易となる。更に、内面部
材を取り付け た後においては、内面部材は管路内の
最終的な位置に配置されることとなるので 、施工後
の補修材内面状態をあらかじめ確認することができ、こ
の時点で内面部 材が撓んだり脱落するなどの異常を
発見すれば、硬化性充填材の注入前であるこ とかは
ら容易に施工のやり直しを行うことができる。
【0063】また、内面部材と外面部材の間に、チュー
ブ状部材に加えて剛性リング等の補 強部材を配置す
ると、補修後の管路の強度は鉄筋構造と同等の強度を発
揮するこ とができる。
【0064】更に、外面部材並びにチューブ状部材に透
水性を持たせることにより、硬化性 充填材としてセ
メント系材料を用いたとき、内面部材と外面部材の間に
注入され た硬化性充填材、あるいはチューブ状部材
内に注入された硬化性充填材から、余 分な水分やエ
アを排除することができ、硬化性充填材を圧密状態とす
ることが可 能となって硬化後に高い強度を発揮する
ことができる。
【0065】また、外面部材や内面部材、あるいはチュ
ーブ状部材を、それぞれ複数の部材 を接合等によっ
て一体化して用いると、管路内の作業性が向上するとと
もに、断 面が馬蹄形や矩形等の異形管路や、管径が
一様でない異径管、更に、屈曲部を有 する管の補修
にも容易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を既設の下水道管路の補修に適用した実
施の形態の施工手順を既設管P の筒長方向に沿って
切断した模式的断面図で示す説明図で、既設管Pの内周
面を 外面部材1で覆った状態を示す図である。
【図2】同じく本発明を既設の下水道管路の補修に適用
した実施の形態の施工手順を示 す模式的断面図で、
外面部材1の内側にチューブ状部材2を配置した状態を
示す 図である。
【図3】同じく本発明を既設の下水道管路の補修に適用
した実施の形態の施工手順を示 す模式的断面図で、
チューブ状部材2の内側に内面部材3を筒状に配置した
状態 を示す図である。
【図4】同じく本発明を既設の下水道管路の補修に適用
した実施の形態の施工手順を示 す模式的断面図で、
チューブ状部材2の内側、および、内面部材3と外面部
材1 の間に硬化性充填材4を注入した状態を示す図
である。
【図5】本発明の他の実施の形態を説明するための模式
的断面図で、外面部材1の内側 に、チューブ状部材
2の間に位置するように剛性部材5を配置した状態を示
す図 である。
【図6】本発明におけるチューブ状部材2の他の配置例
の説明図で、外面部材1の内側 に複数のチューブ状
部材2を環状に配置した状態を示す模式的断面図であ
る。
【図7】同じく本発明におけるチューブ状部材2の他の
配置例の説明図で、外面部材1 の内側に、既設管P
の筒長方向に沿って複数のチューブ状部材2を互いに平
行に 配置した状態を示す半径方向への模式的断面図
である。
【図8】同じく本発明におけるチューブ状部材2の他の
配置例の説明図で、外面部材1 の内側に、チューブ
状部材2を二重にスパイラル状に配置し、更にその内側
に複 数のチューブ状部材2を筒長方向に配置した状
態を示す模式的断面図である。
【図9】本発明においてチューブ状部材2を環状に配置
する場合に用いるのに適した金 具の例の説明図であ
る。
【図10】本発明における外面部材1の形態の例を示す
斜視図で、複数のシート状部材1 aを相互に一体化
して筒状とする場合の例の説明図である。
【図11】同じく本発明における外面部材の形態の他の
例を示す断面図で、複数のシート 状部材1bを、既
設管P内で重ね合わせて全体として筒状とする場合の例
の説明 図である。
【図12】本発明における内面部材3の形態の例を示す
断面図で、複数の板状部材3aを 適当な接続部材3
bを用いて相互に接合し、全体として筒状にする例の説
明図で ある。
【図13】内面部材3にチューブ状部材2が嵌まり込む
嵌合部3aを設けた場合の例を示 す要部断面図であ
る。
【図14】本発明において、内面部材3と外面部材1の
間に硬化性充填材4を注入する際 の作業方法の一例
を示す模式的断面図で、圧力バッグ100を内面部材3
の内側 で拡張させて内面部材3を支える方法の説明
図である。
【符号の説明】 1 外面部材 2 チューブ状部材 3 内面部材 31 嵌合部 4 硬化性充填材 5 剛性部材 9 金具 91 パイプ 92a,92b 接続具 100 圧力バッグ P 既設管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H025 EA01 EB23 EC11 ED02 4F211 AD02 AD03 AD12 AG03 AG08 AH43 SC03 SD04 SD11 SD13 SJ01 SJ06 SJ13 SJ15 SJ29 SP13

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設管の内周面を補修材でライニングす
    ることにより既設管 路を補修する方法であって、 既設管の内周面を覆うように外面部材を筒状に配置する
    とともに、その外面部 材の内周面に略沿うように小
    径のチューブ状部材を配置し、そのチューブ状部材
    の更に内側を覆うように内面部材を筒状に配置した後、
    上記チューブ状部材の内 部、および外面部材と内面
    部材の間に、それぞれ未硬化状態の硬化性充填材を注
    入して硬化させることを特徴とする既設管路の補修方
    法。
  2. 【請求項2】 上記外面部材とチューブ状部材を、あら
    かじめ外面部材の内 側にチューブ状部材を配置した
    組立体とした状態で、既設管路内に導入すること を
    特徴とする請求項1に記載の既設管路の補修方法。
  3. 【請求項3】 上記内面部材を配置する前に、チューブ
    状部材内に気体を圧 入し、チューブ状部材の位置を
    整えることを特徴とする請求項1または2に記載 の
    既設管路の補修方法。
  4. 【請求項4】 上記外面部材の内側に、チューブ状部材
    を外面部材の内周面 に沿うようにスパイラル状に巻
    回することを特徴とする請求項1、2または3に 記
    載の既設管路の補修方法。
  5. 【請求項5】 上記外面部材の内側に、チューブ状部材
    の複数本をそれぞれ 外面部材の周方向に沿って環状
    に配置することを特徴とする請求項1、2または 3
    に記載の既設管路の補修方法。
  6. 【請求項6】 上記外面部材の内側に、複数本のチュー
    ブ状部材をそれぞれ 管路長手方向に沿って配置する
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の 既
    設管路の補修方法。
  7. 【請求項7】 上記チューブ状部材の1本は、複数本の
    部材を延長方向に相 互に接続したものであることを
    特徴とする請求項1、2、3、4、5または6に 記
    載の既設管路の補修方法。
  8. 【請求項8】 上記チューブ状部材を保形性を有する部
    材とすることを特徴 とする請求項1、2、3、4、
    5、6または7に記載の既設管路の補修方法。
  9. 【請求項9】 上記外面部材の内側に、チューブ状部材
    の間に位置するよう に剛性部材を配置することを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7また は
    8に記載の既設管路の補修方法。
  10. 【請求項10】 上記チューブ状部材を透水性材料とす
    るとともに、上記硬 化性充填材をセメント系材料と
    し、チューブ状部材内に注入した硬化性充填材の 水
    分を当該チューブ状部材を介して脱水させてその内部を
    圧密状態とすることを 特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6、7、8または9に記載の既設管路の
    補修方法。
  11. 【請求項11】 上記外面部材を透水性材料とするとと
    もに、上記硬化性充 填材をセメント系材料とし、外
    面部材と内面部材の間に注入した硬化性充填材の 水
    分を外面部材を介して外部に脱水させて、当該外面部材
    と内面部材との間を圧 密状態とすることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9また
    は10に記載の既設管路の補修方法。
  12. 【請求項12】 上記チューブ状部材内の硬化性充填材
    を硬化させた後、内 面部材と外面部材の間に硬化性
    充填材を注入することを特徴とする請求項1、2 、
    3、4、5、6、7、8、910または11に記載の既
    設管路の補修方法。
  13. 【請求項13】 上記外面部材は、複数の部材を重ね合
    わせもしくは連結し て筒状に組み立てることを特徴
    とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、
    9、10、11または12に記載の既設管路の補修方
    法。
  14. 【請求項14】 上記内面部材は、複数の部材を重ね合
    わせもしくは連結し て筒状に組み立てることを特徴
    とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、
    9、10、11、12または13に記載の既設管路の補
    修方法。
  15. 【請求項15】 上記内面部材の片面に、チューブ状部
    材が嵌まり込む嵌合 部を形成し、その内面部材を、
    外面部材の内側に配置されたチューブ状部材に対 し
    て、嵌合部を介して結合した状態で当該チューブ状部材
    の内側に配置すること を特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、
    13または14に記載の既設管路の補修方法。
  16. 【請求項16】 上記内面部材の内側に圧力バッグを配
    置し、その圧力バッ グを、硬化性充填材の注入時に
    拡張させることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、1
    4または15に記載の既 設管路の補修方法。
  17. 【請求項17】 既設管路の内周面が筒状の外面部材に
    より覆われ、その外 面部材に内側に沿うよう、小径
    のチューブ状部材がスパイラル状に、または複数 本
    が環状または長手方向に直線状に、もしくはこれらを組
    み合わせた状態で配置 され、更にその内側を覆うよ
    うに内面部材が筒状に配置されているとともに、上
    記チューブ状部材の内部と、内面部材と外面部材の間に
    充填材が硬化状態で充填 されていることを特徴とす
    る管路。
  18. 【請求項18】 上記外面部材の内側に、チューブ状部
    材の間に位置するよ う剛性部材が配置されているこ
    とを特徴とする請求項17に記載の管路。
  19. 【請求項19】 上記内面部材が、その片面に形成され
    た嵌合部を介して上 記チューブ状部材に連結されて
    いることを特徴とする請求項17または18に記 載
    の管路。
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