JP2001269463A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001269463A JP2000085016A JP2000085016A JP2001269463A JP 2001269463 A JP2001269463 A JP 2001269463A JP 2000085016 A JP2000085016 A JP 2000085016A JP 2000085016 A JP2000085016 A JP 2000085016A JP 2001269463 A JP2001269463 A JP 2001269463A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音によって特典に対する期待感を向上させ
る。 【解決手段】 パチンコ機等の遊技機に関し、図柄群の
変動または停止を表示可能な表示部3と、図柄群の変動
または停止を制御する表示制御部4と、変動している図
柄群が時刻t3に所要の図柄で停止すると特典を与える
遊技制御部6と、遊技球1の入賞または通過を検出する
検出センサ2と、検出センサ2が遊技球1の入賞または
通過を検出した時刻t1から表示制御部4が図柄群の変
動を開始する時刻t2までの間に、特典にかかる期待度
の大きさに応じた異なる音で報知を少なくとも一回行う
報知手段5とを備える。期待度の大きさが異なると音も
異なる(すなわち音の特性が異なる)ので、当該音を聴
いた者は期待度の大きさを容易に認識することができ
る。よって、大当たりへの期待感を向上させることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示部,表示制御
部および遊技制御部を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機の一つである従来のパチンコ機で
は、パチンコ球が始動口に入賞すると図柄群の変動(以
下「図柄変動」と呼ぶ。)を始め、大当たり図柄で停止
すると大当たり遊技を行うことにより遊技者に特典を与
えていた。この場合に図柄変動が始まると、遊技者とし
ては特典が与えられるのか否かをできるだけ早く知りた
くなる。こうした遊技者の要望に応えるべく、従来のパ
チンコ機では例えば特開平9−703号公報に開示され
たように一定の条件が成立すると通常の遊技状態の音と
は異なる特別の音を出して遊技者に報知していた。よっ
て、当該特別の音を聴いた遊技者は大当たりへの期待感
を持つことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報にか
かるパチンコ機によれば、特別の音を聴いた遊技者は大
当たりへの期待感は持てたとしても、期待度の大きさは
分からなかった。すなわち、特別の音を聴いただけでは
どのぐらいの確率で大当たりになるのかが分からなかっ
た。そのため、大当たりへの期待感を向上させることが
できなかった。本発明はこのような点に鑑みてなされた
ものであり、音によって特典に対する期待感を向上させ
ることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段1】課題を解決するための
手段1は、請求項1に記載した通りである。ここで、請
求項1に記載した用語については以下のように解釈す
る。当該解釈は他の請求項および発明の詳細な説明につ
いても同様である。 (1)「図柄」は文字(英数字や漢字等),記号,符
号,図形(キャラクタ等),映像などからなる特別図
柄,普通図柄,装飾図柄(背景図柄)等が該当し、静止
画であってもよく、アニメーション等の動画であっても
よい。また、ほぼ同じ図柄または異なる図柄を任意に複
数個で構成したのが「図柄群」である。当該図柄群を構
成する要素としての図柄は固定してもよく、変化させて
もよい。 (2)「表示部」は一の表示器(あるいは表示装置)に
ついて図柄を表示可能な部位のほぼ全部であってもよ
く、当該部位の一部であってもよい。さらには一の表示
器に限らず、複数の表示器で構成してもよい。 (3)「停止」には完全な停止のみならず、一時停止を
も含む。また「停止」の状態には静止する場合のみなら
ず、基準位置を中心として任意の方向に任意の距離範囲
で動く場合をも含む。 (4)「特典」とは、遊技者に与える有利な遊技状態を
意味する。例えば図柄変動期間の短縮(以下「時短」と
呼ぶ。),大当たり確率の変更(以下「確率変動」と呼
ぶ。),入賞装置やゲートに備えた蓋,羽根,翼片等の
開閉などのような諸態様、あるいはこれらの少なくとも
二つを組み合わせた態様がある。 (5)「検出センサ」は遊技球を検出可能なセンサであ
って、接触センサ(例えばスイッチ,タッチパネル,圧
力センサ等)のみならず、非接触センサ(例えば光セン
サや赤外線センサ等)を含む。 (6)「音」としては、音声,楽器(ピアノやギター
等)の音,合成音(ビープ音等),機械の動作音などの
ように人間が聴取可能なもの全てを対象とする。 (7)「期待度」は、特典が与えられる可能性を意味す
る。よって「期待度の大きさ」は、例えば0%〜100
%の範囲内のいずれかに該当する。
【0005】当該手段1によれば、図1に模式的に示す
ように、図柄群の変動または停止を表示可能な表示部3
と、図柄群の変動または停止を制御する表示制御部4
と、変動している図柄群が時刻t3に所要の図柄で停止
すると特典を与える遊技制御部6と、遊技球1の入賞ま
たは通過を検出する検出センサ2と、検出センサ2が遊
技球1の入賞または通過を検出した時刻t1から表示制
御部4が図柄群の変動を開始する時刻t2までの間に、
特典にかかる期待度の大きさに応じた異なる音で報知を
少なくとも一回行う報知手段5とを備える。期待度の大
きさが異なると音も異なる(すなわち音の特性が異な
る)ので、当該音を聴いた者は期待度の大きさを容易に
認識することができる。よって、大当たりへの期待感を
向上させることができる。
【0006】
【課題を解決するための手段2】課題を解決するための
手段2は、請求項2に記載した通りである。ここで、請
求項2に記載した用語の「音色,音の大小,音の高低,
音の長短,音の変化パターン等」としたのは音の特性を
例示列挙したものであって、当該音の特性に関する少な
くとも一つの要素を遊技機に備えていれば足りる。当該
解釈は他の請求項および発明の詳細な説明についても同
様である。
【0007】当該手段2によれば、報知手段5は、音色
(すなわち音の種類),音の大小(すなわち音の強
弱),音の高低,音の長短,音の変化パターン等のうち
いずれか一つによってまたは二つ以上の組み合わせによ
って報知する。期待度の大きさに応じて音色,音の大
小,音の高低,音の長短,音の変化パターン等を異なら
せて設定しておけば音の特性が広がるので、これらの音
を聴いた者は期待度の大きさがより明確に分かるように
なる。なお、音色,音の大小,音の高低,音の長短,音
の変化パターン等を適切に二つ以上組み合わせることに
より人間の音声を模擬することが可能である。
【0008】
【課題を解決するための手段3】課題を解決するための
手段3は、請求項3に記載した通りである。ここで、請
求項3に記載した用語の「前記遊技球の入賞または通過
を検出したときは保留されているが前記保留の解除後に
行われる図柄群の変動」には、現在保留されている図柄
群の変動が該当する。当該解釈は他の請求項および発明
の詳細な説明についても同様である。
【0009】当該手段3によれば、報知手段5は、遊技
球1の入賞または通過を検出したときに行われている図
柄群の変動と、遊技球1の入賞または通過を検出したと
きは保留されているが保留の解除後に行われる少なくと
も一つの図柄群の変動とのうちいずれか一つによってま
たは二つ以上の組み合わせによって報知する。当該期待
度の大きさに応じた異なる音を聴いた者は、現在行なっ
ている図柄群の変動や次回以降に行う図柄群の変動につ
いて期待度の大きさが分かるようになる。一方、図柄群
の変動が行われる表示器に集中しようとして遊技球1の
発射を止めてしまうと、当該図柄群の変動によって特典
を得られるかどうかが分からなくなる。そのため、期待
度の大きさを知ろうとする者は遊技球1を入賞または通
過させようとするので、遊技球1を発射し続けるように
なる。したがって、遊技機の稼働率を向上させることが
できる。
【0010】
【課題を解決するための手段4】課題を解決するための
手段4は、請求項4に記載した通りである。ここで、請
求項4に記載した用語の「所要領域」は、遊技球が入賞
または通過可能な領域であって遊技機の遊技盤面に設け
られているものを意味する。「所要領域」は固定しても
よく、期待度や遊技状態等に応じて変化させてもよい。
当該解釈は他の請求項および発明の詳細な説明について
も同様である。
【0011】当該手段4によれば、報知手段5は遊技球
1が所要領域を入賞または通過しても保留不能な状態に
おいて遊技球1が所要領域を入賞または通過すると報知
を行う。すなわち、保留がいわゆる満タン状態のときに
遊技球1が所要領域を入賞または通過することが報知の
条件となる。上記満タン状態のときに遊技球1が所要領
域を入賞または通過しても図柄群の変動は行われない
が、代わりに音による報知で期待度の大きさが分かる。
したがって、上記満タン状態なっていても、特典を期待
する遊技者8の期待感を向上させることができる。
【0012】
【課題を解決するための手段5】課題を解決するための
手段5は、請求項5に記載した通りである。ここで、請
求項5に記載した用語の「特定領域」は、遊技球が入賞
または通過可能な領域であって遊技機の遊技盤面の特定
部位に配置したものを意味する。なお「所要領域」との
関係では同じ領域であってもよく、異なる領域であって
もよい。当該解釈は他の請求項および発明の詳細な説明
についても同様である。
【0013】当該手段5によれば、報知手段5は遊技球
1が特定領域を入賞または通過すると報知を行う。期待
度の大きさを知ろうとする者は、遊技球1を入賞または
通過させようとして特定領域を狙って発射するようにな
る。よって、集中して遊技球1を発射できるので、特典
を期待しながら遊技を楽しむことができる。
【0014】
【課題を解決するための手段6】課題を解決するための
手段6は、請求項6に記載した通りである。ここで、請
求項6に記載した用語の「所要の条件」は遊技機の種
類,日時,遊技状態等に応じて適切に設定可能な条件で
あって、当該条件は遊技中において固定してもよく変化
させてもよい。例えば、変動している図柄群(複数の図
柄で構成)が所定図柄で停止することや、遊技球が所定
領域(入賞口やゲート等)に入賞または通過すること、
大当たり遊技中、開閉部材(入賞口の蓋や羽根,いわゆ
るチューリップ等の可動翼片など)が開いたこと等のよ
うな遊技機で設定可能な条件の全てが該当する。当該解
釈は他の請求項および発明の詳細な説明についても同様
である。
【0015】当該手段6によれば、図1に模式的に示す
ように、期待度変更手段7は所要の条件が成立すると特
典にかかる期待度の大きさを変化させる。当該所要の条
件が成立すると期待度の大きさが変わるので、特典を期
待する期待感をさらに向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
を図面に基づいて説明する。 〔実施の形態1〕実施の形態1は遊技機の一つであるパ
チンコ機に本発明を適用したものであって、リーチの有
無にかかわらず期待度の大きさを音で報知する例であ
る。当該実施の形態1は、図2〜図8を参照しながら説
明する。
【0017】まず、図2にはパチンコ機10の外観を正
面図で示す。当該図2に示すパチンコ機10の遊技盤面
12上には、通過するパチンコ球を検出するゲートセン
サ58を有するゲート32、パチンコ球が通過可能な通
過口24,62、入賞したパチンコ球を検出する始動口
センサ60を有する始動口30、ソレノイド54によっ
て開閉される蓋74を有する大入賞口34、後述するよ
うに特別図柄表示器22や保留球ランプ20,28等を
複合的に有する複合装置14、その他に一般の入賞口や
風車,釘などが適宜に配置されている。遊技盤面12の
下方には、パチンコ機10に対して所要の指示を行うた
めの操作ボタン48(操作部)や、タバコの吸い殻等を
入れる灰皿46、賞球を含むパチンコ球を一時的に貯留
する下皿44、遊技者8の手が触れているか否かを検出
するタッチセンサ42を備えたハンドル40、賞球の受
皿である上皿38の内部に設けられて音(効果音や音楽
等を含む。)を出すスピーカ50などを備える。また、
ガラス枠18(金枠)の開放を検出する枠開放センサ3
6や、パチンコ機10の遊技内容等に合わせて適切な位
置に配置されるランプ類16(発光体)を備える。さら
に、上皿38の上方には球貸を指令する球貸スイッチ6
4や、プリペイドカードの返却を指令する返却スイッチ
72等を備える。
【0018】ところで遊技盤面12に設けられた通過口
24には、普通図柄を変動または停止して表示する普通
図柄表示器26を備える。普通図柄表示器26は一個ま
たは複数個の発光体(例えば緑色や赤色を発するLED
等)を有し、ゲート32にパチンコ球が通過したときに
変動が始まって所要期間(例えば10秒間)を経過する
と停止する。普通図柄の変動は、例えば発光体の点滅等
によって行う。点滅等している発光体が特定の状態(例
えば特定のLEDが赤色で点灯する等)で停止すると、
始動口68の蓋を一定期間(例えば4秒間)だけ開け
る。大入賞口34は上記蓋74の他に、パチンコ球が大
入賞口開放期間(例えば20秒間)内に入賞すると大当
たり遊技状態を所要回数(例えば16回)内で継続可能
になるVゾーン56や、単に賞球を払い出す普通入賞口
などを有する。入賞したパチンコ球を検出するために、
Vゾーン56にはVゾーンセンサ52を、普通入賞口に
は入賞センサ70をそれぞれ備える。また、大入賞口3
4の下方には入賞したパチンコ球を検出する始動口セン
サ66を備えた始動口68を設ける。当該始動口68は
始動口30と同等の機能を備える。これらの始動口3
0,68はいずれも「所要領域」および「特定領域」に
相当し、パチンコ球が入賞すると通常の入賞口と同様に
賞球を払い出す。始動口センサ60,66はいずれも検
出センサ2に相当する。
【0019】複合装置14は、図柄群の変動または停止
を表示可能な特別図柄表示器22、普通図柄の変動中に
ゲート32を通過したパチンコ球の個数を表示する保留
球ランプ20、特別図柄の変動中に始動口30や始動口
68に入賞したパチンコ球(保留球)の個数を表示する
保留球ランプ28、通常の入賞口の一つである天入賞口
76(天穴)等を有する。以下、保留球ランプ28の表
示によって認識できるパチンコ球の個数を「保留球数」
と呼ぶ。特別図柄表示器22は表示部3に相当し、例え
ば液晶表示器を用いる。当該特別図柄表示器22は、文
字,記号,符号,図形,映像などの図柄からなる特別図
柄,装飾図柄等を表示する。特別図柄表示器22は液晶
表示器に限らず、CRTやLED表示器,プラズマ表示
器などのように図柄が表示可能な如何なる表示器を用い
てもよい。また、普通図柄表示器26と特別図柄表示器
22とを別個に用いたが、同一の表示器で双方を兼用し
てもよい。保留球ランプ20,28は、それぞれが1個
または複数個の発光体(例えば4個のLED)からな
る。
【0020】次に、パチンコ機10によるパチンコ遊技
を実現するメイン制御基板100と、そのメイン制御基
板100から送られた音指令(例えば音色,音の大小,
音の高低,音の長短,音の変化パターン等)を受けてス
ピーカ50から音を出す音制御基板200とについて、
これらの一構成例を示した図3を参照しながら説明す
る。これらのメイン制御基板100および音制御基板2
00は、いずれも例えばパチンコ機10の背面側に設け
られる。図3において、遊技制御部6に相当するメイン
制御基板100は、CPU(プロセッサ)110を中心
に構成されている。当該メイン制御基板100は、遊技
制御プログラムや所要のデータ(例えば大当たり値等)
を格納するROM112、各種の乱数や信号等のデータ
を格納するRAM114、各種の入力装置から送られた
信号を受けてメイン制御基板100内で処理可能なデー
タ形式に変換する入力処理回路102、CPU110か
ら送られた作動データを受けて各種の出力装置(例えば
ソレノイド54等)を作動させる出力処理回路104、
CPU110から送られた表示データを受けて適宜に発
光体の表示(点灯,点滅を含む。)を制御する表示制御
回路106、音制御基板200や表示制御基板300等
に所要の信号を送る通信制御回路116等を有する。こ
れらの構成要素は、いずれもバス118に互いに結合し
ている。
【0021】CPU110はROM112に格納された
遊技制御プログラムを実行してパチンコ機10による遊
技を実現するが、当該遊技制御プログラムには後述する
始動口処理等の手続きを実現するためのプログラムをも
含む。ROM112にはEPROMを用い、RAM11
4にはSRAMを用いるが、他種のメモリを任意に用い
てもよい。他種のメモリとしては、EEPROM,DR
AM,フラッシュメモリ等がある。入力処理回路102
が検出信号等を受ける入力装置としては、例えば始動口
センサ60,66、ゲートセンサ58、入賞センサ(V
ゾーンセンサ52等)、操作ボタン48あるいは他のセ
ンサ(枠開放センサ36,タッチセンサ42等)などが
ある。出力処理回路104が信号を出力する出力装置と
しては、例えばソレノイド54等がある。表示制御回路
106が表示制御する発光体としては、例えばランプ類
16や保留球ランプ20,28、あるいは普通図柄表示
器26等がある。通信制御回路116は、必要に応じて
さらに図示しない枠制御基板やホールコンピュータ等に
対しても所要のデータを送ることもできる。
【0022】次に、音制御基板200はCPU210を
中心に構成し、音制御プログラム,所要の音データ(例
えば音指令に対応する音色,音の大小,音の高低,音の
長短,音の変化パターン等)を格納するROM202、
表示指令,一時データや音データ等を格納するRAM2
04、メイン制御基板100から送られたデータを受信
してCPU210やRAM204等に送る通信制御回路
206、出す音の高低や長短等を制御(調整)するシー
ケンサ212、当該シーケンサ212の制御に基づきス
ピーカ50から出す音を生成する音源回路214等を有
する。これらの構成要素は、いずれもバス208に互い
に結合している。なお、音制御基板200はメイン制御
基板100およびスピーカ50とともに報知手段5に相
当する。
【0023】CPU210はROM202に格納された
音制御プログラムを実行してスピーカ50から所要の音
を出す。ROM202はEPROMを用い、RAM20
4にはSRAMを用いるが、上記他種のメモリを用いて
もよい。シーケンサ212が音を制御するためのシーケ
ンスデータをROM202等に記憶する。当該シーケン
スデータの内容は固定してもよく、遊技中等に任意のタ
イミングで変化させてもよい。音源回路214として
は、ビープ音等を出すためのパルス信号を発生する単サ
ウンドジェネレータ(SSG;Single Sound Generator)音
源や、2進数字などの符号に変換してパルス信号を発生
するPCM(Pulse Code Modulation)音源、PCM音
源をさらに高圧縮したADPCM(Adaptive Different
ial PCM)音源、パルス幅を変調しながらパルス信号を
発生するPWM(Pulse Width Modulation)音源、パル
ス周波数を変調しながらパルス信号を発生するPFM
(Pulse Frequency Modulation)音源、周波数を変調し
ながらアナログ信号を発生するFM(Frequency Modula
tion)音源等が該当する。また、音源回路214にはパ
ルス信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ回
路等のように最終的にアナログ信号に変換するための信
号変換回路を含む。さらに、音源回路214で発生させ
て出力するのは単音であってもよく、複数音(例えば和
音)であってもよい。そして、音源回路214にはパル
ス信号とアナログ信号との相互間で高速に信号変換が可
能なDSP(Degital Signal Processor)を用いてもよ
い。こうした様々な回路によって音の特性を広げること
ができる。よって音源回路214は、音色のみ,音の大
小のみ,音の高低のみ,音の長短のみ,音の変化パター
ンのみ,その他の音の特性のみのいずれか一つを変化さ
せるタイプであってもよく、音色,音の大小,音の高
低,音の長短,音の変化パターン等のうち二つ以上の要
素を組み合わせて変化させるタイプであってもよい。
【0024】なお、メイン制御基板100から通信制御
回路116を通じて送られた表示信号を受けて特別図柄
表示器22に所要の表示を制御する表示制御基板300
は表示制御部4に相当し、メイン制御基板100や音制
御基板200と同様にCPUを中心に構成する。また、
表示制御基板300を含めて他の基板(例えば枠制御基
板等)については周知であって、本発明の要旨とは直接
に関連しないために具体的な構成の図示や説明を省略す
る。
【0025】上述したように構成したパチンコ機10に
おいて、本発明を実現するためにメイン制御基板100
で行う手続きについて図4〜図7を参照しながら説明す
る。ここで図4には始動口30に対するパチンコ球の入
賞判別を実現する始動口処理の手続きを、図5には特別
図柄表示器22において図柄変動を実現する図柄変動処
理の手続きを、図6には期待度の大きさを音の違いで報
知する期待度報知処理の手続を、図7にはスピーカ50
から音を出すための音響処理の手続きをそれぞれフロー
チャートで示す。図4〜図6に示す手続きは、いずれも
図3に示すメイン制御基板100のROM112に格納
されている遊技制御プログラムをCPU110が適当な
タイミング(例えば4ミリ秒ごとの周期)で実行するこ
とによって実現される。図7に示す音響処理は図3に示
す音制御基板200のROM202に格納されている音
制御プログラムをCPU210が適当なタイミング(例
えば音指令を受けたとき)で実行することによって実現
される。なお、始動口30と始動口68とは同等に機能
するので、説明を簡単にするために始動口30を例にし
て説明する。本明細書では説明を簡単にするために、保
留球数が0個(保留球ランプ28が全て消灯している状
態)のときであって始動口30にパチンコ球が入賞した
ときを想定して説明する。また、図4のステップS22
は期待度変更手段7を具体化した処理ステップである。
【0026】図4に示す始動口処理は、遊技制御部6の
一部を具体化した手続きである。まず、始動口30にパ
チンコ球が入賞したか否かを判別する〔ステップS1
0〕。具体的には、図2,図3に示す始動口センサ60
から検出信号を受けると入賞した(YES)と判別し、
当該検出信号を受けなければ入賞していない(NO)と
判別する。もし始動口30にパチンコ球が入賞すると
(YES)、保留球数が上限値(例えば4)に達したか
否かを判別する〔ステップS12〕。もし、保留球数が
上限値に達していたときは(YES)、これ以上は保留
球数を増やせないので、期待度の大きさを変化させるべ
く後述するステップS22に進む。
【0027】一方、ステップS12において保留球数が
上限値に達していなければ(NO)、RAM114に格
納されている保留球数の加算を行い〔ステップS1
4〕、各種の乱数を読み込んでRAM114に記憶する
〔ステップS16〕。ステップS14では加算した保留
球数に応じて保留球ランプ28のLEDを点灯する。ま
た、ステップS16で記憶する各種の乱数には、例えば
大当たりか否かを決定するために用いる大当たり判定用
乱数RAや、その大当たり判定用乱数RAによって大当
たりと決定されたときに特別図柄表示器22に表示する
大当たり図柄(所要図柄の組み合わせ)を特定するため
に用いる大当たり図柄用乱数RB、特別図柄表示器22
に表示されたリーチ図柄(所定図柄の組み合わせ)等に
応じてリーチに達してから変動を停止するまでの表示パ
ターンを特定するために用いるリーチパターン用乱数R
C、期待度の大きさを報知するために用いる期待度報知
用乱数RDなどが該当する。
【0028】各種の乱数を記憶した後、期待度を報知す
るために期待度報知処理を実行する〔ステップS1
8〕。ここで期待度報知処理の具体的な手続きについ
て、図5を参照しながら説明する。図5に示す期待度報
知処理では、まず図柄変動および保留球ごとに対応して
図4のステップS16で記憶した大当たり図柄用乱数R
Bおよび期待度報知用乱数RDを読み込んだ後〔ステッ
プS30〕、図柄変動に対する期待度を報知する場合で
あって〔ステップS32のYES〕、かつ図柄変動中な
らば〔ステップS34のYES〕、現在行なっている図
柄変動に対する期待度の大きさに応じた音を選択して音
指令として音制御基板200に伝達する〔ステップS3
6〕。
【0029】音で報知する期待度の大きさは、例えばス
テップS30で読み込んだ図柄変動に対応する大当たり
図柄用乱数RBおよび期待度報知用乱数RDに基づい
て、次に示す表1の期待度テーブルに従って期待度を決
定する。当該表1では大当たり図柄用乱数RBに基づい
て決定可能な図柄の関係と、所定範囲(例えば0から9
まで)の数値を取り得る期待度報知用乱数RDとに従っ
て決定する音の設定例を示す。すなわち大当たり図柄用
乱数RBが決まれば停止する予定のリーチ図柄(第1図
柄および第2図柄)と第3図柄との関係が分かる。な
お、例えば第1図柄は左図柄であり、第2図柄は右図柄
であり、第3図柄は中図柄である。図柄の関係はリーチ
図柄と第3図柄との間における図柄のずれであって、変
動方向(上方向や下方向等)を考慮して2図柄前,1図
柄前,同一図柄,1図柄後,2図柄後,他の図柄(例え
ば3図柄前や3図柄後等)に分ける。例えばリーチ図柄
が図柄「7」のときに第3図柄が図柄「6」であれば、
リーチ図柄からみた第3図柄は「1図柄前」となる。同
様にリーチ図柄と第3図柄がともに図柄「7」であれ
ば、リーチ図柄からみた第3図柄は同一図柄となる。こ
こで、スピーカ50から出す音はそれぞれ異なる音A,
B,C,D,Eの5種類と仮定する。
【0030】
【表1】
【0031】表1に示す音A,B,C,D,Eは、音色
(すなわち音の種類),音の大小(すなわち音の強
弱),音の高低,音の長短,音の変化パターン等のうち
いずれか一つによってまたは二つ以上の組み合わせによ
って音を異ならせる。音を異ならせる方法は任意である
が、特に音の大小,音の高低,音の長短については段階
的に(例えば5段階で)音を異ならせると聴き分けが容
易になる。なお、期待度テーブルの設定内容は遊技状態
等に応じて変化させてもよく、この場合には同じ期待度
の大きさであっても遊技中に変化してゆくので面白い。
ここで、上記音A,B,C,D,Eを楽器の音(音色)
で異ならせる例を表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】図柄の関係が同一図柄(すなわちゾロ目)
を大当たりとするパチンコ機10の例では、音Aが鳴っ
て大当たりになる確率は4/5であり、音Bが鳴って大
当たりになる確率は3/6であり、音Cが鳴って大当た
りになる確率は2/20であり、音Dが鳴って大当たり
になる確率は1/20であり、音Eが鳴って大当たりに
なる確率は0/9である。この例では、音E→音D→音
C→音B→音Aの順番で期待度が大きくなる。期待度の
大きさが異なればスピーカ50から出る音も異なるの
で、当該音を聴いた者は期待度の大きさを容易に認識す
ることができる。よって、大当たりへの期待感を向上さ
せることができる。なお、音指令を受けた音制御基板2
00がスピーカ50から音を出す音響処理については後
述する。一方、ステップS32において図柄変動に対す
る期待度を報知しない場合や(NO)、ステップS34
において図柄変動中でないときは(NO)、そのまま次
のステップS38に進む。
【0034】続いて、保留球に対する期待度を報知する
場合であって〔ステップS38のYES〕、かつ保留球
数が1以上であるならば〔ステップS40のYES〕、
現在図柄変動が保留されている少なくとも一個の保留球
に対する期待度の大きさに応じた音を選択して音指令と
して音制御基板200に伝達する〔ステップS42〕。
すなわち保留球の一個ずつに対して期待度の大きさを音
で報知する。保留球が複数個の場合には、順番に音を出
して報知してもよく、音の種類を異ならせてほぼ同時に
音を出して報知してもよい。音の種類を異ならせる例と
しては、1個目の保留球に対して楽器音で報知し、2個
目の保留球に対してビープ音で報知し、3個目の保留球
に対して音声で報知する態様がある。なお、保留球の一
個ずつについて行う点を除けば、期待度の大きさに応じ
た音の選択と音指令を音制御基板200に伝達する方法
についてはステップS36と同様であるので説明を省略
する。こうして報知を行なって期待度報知処理を終了す
る。一方、ステップS38において保留球に対する期待
度を報知しない場合や(NO)、ステップS40におい
て保留球がないときは(NO)、そのまま期待度報知処
理を終了する。
【0035】期待度の大きさを報知し終えると図4に戻
り、報知する期待度の大きさを変更するか否かを決定す
るために図柄変動中か否かを判別する〔ステップS2
0〕。もし、図柄変動中ならば(YES)、報知する期
待度の大きさを変更可能にするために期待度報知用乱数
RDを改めて読み込んでRAM114に記憶し〔ステッ
プS22〕、始動口処理を終了する。期待度報知用乱数
RDを変更すると大当たり図柄用乱数RBとの組み合わ
せによって期待度が変化するので、図5のステップS3
6,S42で報知する音も異なってくる。ただし、期待
度報知用乱数RDの値によっては同一となる場合もあ
る。したがって、同一のパチンコ球に対する複数回の報
知があった場合(例えばステップS18を実行した後
に、後述する図7のステップS66を実行した場合等)
には、聴いた音の変化によって期待度の変化を認識した
者は特典を期待する期待感が高まる。一方、ステップS
20において図柄変動中でなければ(NO)、そのまま
始動口処理を終了する。よって、始動口30に今回入賞
したパチンコ球に対する期待度の大きさは変更されない
ことになる。
【0036】次に、音指令を受けた音制御基板200が
スピーカ50から音を出す音響処理について、図6を参
照しながら説明する。図6に示す音響処理では、まずメ
イン制御基板100から送られた音指令は通信制御回路
206(あるいはRAM204)に備えた受信バッファ
に格納されているので、CPU210は当該受信バッフ
ァから音指令を取得する〔ステップS50〕。そして、
取得した音指令に対応するシーケンスデータをROM2
02(あるいはRAM204)から取得しRAM204
に記憶する〔ステップS52〕。当該シーケンスデータ
には、単音または複数音,音色,音の大小,音の高低,
音の長短,音の変化パターン等を含む。CPU210が
シーケンスデータをシーケンサ212に送ると、シーケ
ンサ212はシーケンスデータに従って音源回路214
を制御する。
【0037】音源回路214は、音色,音の大小,音の
高低,音の長短,音の変化パターン等のような音の特性
を選択する〔ステップS54〕。この選択方法によって
は、音の大小,音の高低,音の長短,音の変化パターン
等を適切に二つ以上組み合わせることによって、人間や
動物の音声を模擬して出したり、効果音や音楽等を出す
ことも可能である。様々な選択によって、音の特性を広
げることができる。そして、必要に応じて音を組み合わ
せる音響編集を行なって〔ステップS56〕、スピーカ
50にアナログ信号を出力してスピーカ50から音を出
し〔ステップS58〕、音響処理を終了する。
【0038】次に、図4の始動口処理とほぼ並行して実
行する図柄変動処理について、図7を参照しながら説明
する。図7の図柄変動処理では、まず保留球数が正数
(すなわち保留球数>0)か否かを判別する〔ステップ
S60〕。保留球数が正数ならば(YES)、次回以降
の処理に備えて保留球数を減算し〔ステップS62〕、
表示制御基板300に表示指令を送って特別図柄表示器
22で図柄変動を開始する〔ステップS64〕。この図
柄変動を開始した後、図柄変動を停止する〔ステップS
74〕までの間にはリーチ図柄の表示やリーチパターン
に基づくアニメーション表示等を行うが、その具体的な
手続きについては周知であるので説明および図示を省略
する。
【0039】図柄変動中には、必要に応じて期待度報知
処理を実行して当該図柄変動に対する期待度の大きさを
報知してもよい〔ステップS66〕。ステップS66の
期待度報知処理は図4に示すステップS18の期待度報
知処理と同様の手続きで実行する。また、ステップS6
6を少なくとも一回実行すると、ステップS18の実行
と合わせて始動口30に入賞した同一のパチンコ球につ
いて複数回の報知を行うことが可能になる。この場合、
例えば期待度が大きくなるにつれて報知する回数を増や
すように構成すれば、音の違いと報知回数とによって遊
技者8は期待度の大きさがより分かりやすくなる。通常
は図4のステップS16で記憶した大当たり図柄用乱数
RBおよび期待度報知用乱数RDに基づいて期待度の大
きさに応じた異なる音で報知する。しかし、図4のステ
ップS22で期待度報知用乱数RDが変更された場合に
は変更された期待度報知用乱数RDに基づいて期待度の
大きさに応じた異なる音で報知する。よって、図柄変動
中に始動口30に入賞したパチンコ球か否かに応じて報
知する音が異なることになる。
【0040】図柄変動を開始してから図柄変動期間(例
えば30秒間)を経過すると図柄変動を停止し〔ステッ
プS66〕、必要に応じて期待度報知処理を実行して保
留球に対する期待度の大きさを報知してもよい〔ステッ
プS72〕。ステップS72の期待度報知処理は現在保
留されている保留球ごとについて、図4に示すステップ
S18の期待度報知処理と同様の手続きで実行する。ス
テップS72の実行によって、遊技者8はパチンコ球の
入賞を始動口センサ60が検出したときは保留されてい
るが当該保留の解除後に行われる図柄変動について期待
度の大きさを推測することが可能になる。そして、今回
の図柄変動による抽選結果が大当たりか否かを判別する
〔ステップS76〕。外来ノイズ等の影響を受けにくく
信頼性が高いパチンコ機10の場合は、上述した大当た
り判定用乱数RAに基づいて「大当たり」か否かを判別
する。なお、特別図柄表示器22に実際に停止して表示
された特別図柄が大当たり図柄と一致するか否かによっ
て大当たりか否かを必要に応じて判別してもよい。なお
ステップS76を実行せず、ステップS78のみを実行
してもよい。
【0041】もし、大当たりと判別したときは(YE
S)、賞球を得る機会を遊技者8に与えるべく大当たり
処理を実行し〔ステップS78〕、図柄変動処理を終了
する。大当たり処理は、例えば大入賞口34の蓋74を
一定期間(例えば30秒間)だけ開放し、当該大入賞口
34等に入賞したパチンコ球の数に応じて賞球を払い出
す等のような大当たり遊技を実現する。当該大当たり処
理の具体的な手続きについては周知であるので、その説
明および図示を省略する。一方、ステップS60の判別
で始動口30にパチンコ球が入賞していない場合(N
O)や、ステップS76の判別で「はずれ」ならば(N
O)、そのまま図柄変動処理を終了する。
【0042】次に、図4〜図7に示すそれぞれの処理を
実行して遊技者8に期待度の大きさを報知する態様の
例、すなわち報知態様a,b,c,dについて図8を参
照しながら説明する。当該図8において、パチンコ球8
0に基づく図柄変動は時刻t12に始まって時刻t30
に終え、続いてパチンコ球82に基づく図柄変動は時刻
t34に始まっている。また、パチンコ球80に基づく
図柄変動に対する期待度の大きさを報知する場合を通常
のスピーカ50で示し、図柄変動中に入賞したパチンコ
球82に基づく図柄変動に対する期待度の大きさを報知
する場合を斜めハッチを施したスピーカ50で示し、パ
チンコ球80の入賞に基づく図柄変動について変更した
期待度の大きさを報知する場合をクロスハッチを施した
スピーカ50で示している。さらに、図面の視認性をよ
くするために同一態様の要素には一つだけ符号を付して
いる。なお、報知態様a,b,c,dは一例であって、
これらのうち二つ以上の態様を遊技状態等に応じて任意
に組み合わせてもよい。
【0043】(1)報知態様aは入賞後かつ図柄変動前
に報知を行う態様である。すなわち、図柄変動中でない
時刻t10に始動口30に入賞したパチンコ球80を始
動口センサ60が検出すると(図4のステップS1
0)、すぐに期待度の大きさを音で報知する(図4のス
テップS18,図5を参照)。そして、パチンコ球80
の入賞に基づく図柄変動中の時刻t14に始動口30に
入賞したパチンコ球82を始動口センサ60が検出する
と(図4のステップS10)、パチンコ球80に対応す
る図柄変動を終えた後の時刻t32にパチンコ球82の
入賞に基づく図柄変動に対する期待度の大きさを音で報
知する(図7のステップS74,図5を参照)。期待度
の大きさに応じて異なる音を聴いた者は当該期待度の大
きさを容易に認識することができるので、特典への期待
感を向上させることができる。また、始動口30に入賞
してから図柄変動を始める前に期待度の大きさを報知す
るので、遊技者8は早い時期から特典に対する期待感を
持って遊技することができる。
【0044】(2)報知態様bは上記報知態様aに加え
て、現在の図柄変動および保留球の図柄について期待度
の大きさを報知する態様である。すなわち、パチンコ球
80に基づく図柄変動中においてパチンコ球82,84
がそれぞれ入賞した時刻t14,t22とほぼ同時に、
当該図柄変動に対する期待度の大きさと、少なくとも一
つの保留球に対する期待度の大きさを音で報知する(図
4のステップS18,図5を参照)。なお、図柄変動中
における任意のタイミング(例えば時刻t16)で、必
要に応じて当該図柄変動に対する期待度の大きさと、少
なくとも一つの保留球に対する期待度の大きさとをそれ
ぞれ音で報知してもよい(図7のステップS66,図5
を参照)。こうすれば遊技者8は現在行なっている図柄
変動だけでなく、次回以降に行う図柄変動について期待
度の大きさを認識することができる。よって、遊技者8
は次回以降の図柄変動について早期から特典に対する期
待感を持ちながら遊技することができる。
【0045】(3)報知態様cは、パチンコ球80の入
賞に基づく図柄変動について複数回の報知を行う態様で
ある。まず報知態様aと同様に、時刻t10に始動口3
0に入賞したパチンコ球80に基づく図柄変動について
期待度の大きさを音で報知する(図4のステップS1
8,図5を参照)。その後、当該パチンコ球80の入賞
に基づく図柄変動中の時刻t16(さらには時刻t1
8)に、当該図柄変動に対する期待度の大きさを音で少
なくとも一回報知する(図7のステップS66,図5を
参照)。複数回報知することによって、前回以前の報知
内容を忘れた場合でも期待度の大きさを認識することが
できる。また、例えば期待度が大きくなるにつれて報知
する回数を増やすように構成すれば、音の違いと報知回
数とによって遊技者8は期待度の大きさがより分かりや
すくなる。
【0046】(4)報知態様dは、パチンコ球80の入
賞による期待度の大きさをパチンコ球82の入賞によっ
て変化させる態様である。まず報知態様aと同様に、時
刻t10に始動口30に入賞したパチンコ球80に基づ
く図柄変動について期待度の大きさを音で報知する(図
4のステップS18,図5を参照)。その後、パチンコ
球82が時刻t14に入賞すると、パチンコ球80に基
づく期待度の大きさ《実際には期待度報知用乱数RD》
を変更する(図4のステップS22)。そして、パチン
コ球80に基づく図柄変動中の時刻t16に変更した期
待度の大きさを音で報知する(図7のステップS66,
図5を参照)。こうして前回の報知によって聴いた音と
今回の報知によって聴く音が異なれば、現在行われてい
る図柄変動について特典に対する期待感をより高めるこ
とができる。
【0047】上述した実施の形態1によれば、以下に示
す効果を得ることができる。 (1)報知態様aを例にすれば、始動口センサ60(検
出センサ2)がパチンコ球80(遊技球1)の入賞を検
出した時刻t10に、期待度の大きさに応じた異なる音
で報知を行うメイン制御基板100,音制御基板200
およびスピーカ50(報知手段5)を備えた{図4のス
テップS18,図5,図8を参照}。期待度の大きさに
応じて異なる音を聴いた者は当該期待度の大きさを容易
に認識できるので、大当たりへの期待感を向上させるこ
とができる。 (2)音制御基板200は、音色(すなわち音の種
類),音の大小(すなわち音の強弱),音の高低,音の
長短,音の変化パターン等のうちいずれか一つによって
または二つ以上の組み合わせによって報知した。期待度
の大きさに応じて音色,音の大小,音の高低,音の長
短,音の変化パターン等を異ならせると音の特性が広が
るので、これらの音を聴いた者は期待度の大きさがより
明確に分かるようになる。
【0048】(3)報知態様bを例にすればメイン制御
基板100および音制御基板200は、パチンコ球80
の入賞を検出したときに行われている図柄変動と、パチ
ンコ球82の入賞を検出したときは保留されているが保
留の解除後に行われる図柄変動とについて期待度の大き
さを時刻t14等に音で報知した{図4のステップS1
8,図5,図8を参照}。当該期待度の大きさに応じた
異なる音を聴いた者は、現在行なっている図柄群の変動
や次回以降に行う図柄群の変動について期待度の大きさ
が分かるようになる。一方、図柄変動を行う特別図柄表
示器22に集中しようとしてパチンコ球の発射を止める
と、当該図柄変動によって特典を得られるかどうかが分
からなくなる。そのため、期待度の大きさを知ろうとす
る者はパチンコ球を始動口30に入賞させようとするの
で、パチンコ球を発射し続けるようになる。したがっ
て、パチンコ機10の稼働率を向上させることができ
る。
【0049】(5)メイン制御基板100および音制御
基板200はパチンコ球80,82が始動口30(特定
領域)に入賞すると報知を行なった{図4のステップS
18,図5,図8を参照}。期待度の大きさを知ろうと
する者は、パチンコ球80,82を入賞させようとして
始動口30を狙って発射するようになる。よって遊技盤
面12の特定部位に配置した始動口30に向けて集中的
にパチンコ球80,82を発射するようになるので、特
典を期待しながら遊技を楽しむこともできる。 (6)報知態様dを例にすれば、図柄変動中にパチンコ
球82が始動口30に入賞すると(所要の条件が成立す
ると)、期待度報知用乱数RDを変化させることにより
結果として期待度の大きさを変化させた{図4のステッ
プS22,図7のステップS66,図8を参照}。図柄
変動中にパチンコ球82が始動口30に入賞すると期待
度の大きさが変わるので、特典を期待する遊技者8の期
待感をさらに向上させることができる。
【0050】〔実施の形態2〕実施の形態2は実施の形
態1と同様にパチンコ機10に本発明を適用したもので
あって、リーチの前後で報知態様を異ならせる例であ
る。当該実施の形態1は、図9,図10を参照しながら
説明する。なお、パチンコ機10の構成等は実施の形態
1と同様であるので、図示および説明を簡単にするため
に実施の形態2では実施の形態1と異なる点について説
明する。よって、図9,図10では実施の形態1に示す
要素と同一の要素に同一の符号を付し、当該要素の構成
および作用等の説明を省略する。
【0051】図9の図柄変動処理は図7の図柄変動処理
に代えて実行する手続きであって、異なる部分は以下の
通りである。すなわち、必要に応じて当該図柄変動に対
する期待度の大きさを音で報知する期待度報知処理をリ
ーチ前に実行し〔ステップS66〕、リーチに達しない
はずれ図柄変動の場合にのみ(ステップS68のN
O)、保留球に対する期待度の大きさを音で報知する期
待度報知処理を実行する〔ステップS70〕。一方、リ
ーチに達する場合は(ステップS68のNO)、そのま
ま図柄変動を停止してもよく〔ステップS72〕、必要
に応じてステップS66の期待度報知処理を再度実行し
てもよい。こうすればリーチの前後では報知する期待度
の対象が異なる。特にリーチに達しないはずれ図柄変動
の場合は遊技者8は期待感を持てない。よって、次回以
降に行う図柄変動について期待度の大きさを報知する
と、遊技者8は期待感を持って遊技を続けることができ
る。
【0052】次に、図4〜図6,図9に示すそれぞれの
処理を実行して遊技者8に期待度の大きさを報知する態
様の例、すなわち報知態様e,f,gについて図10を
参照しながら説明する。なお、図8と同一の要素につい
ては同一の符号を付して、対応する説明を省略する。ま
た、報知態様e,f,gは一例であって、これらのうち
二つ以上の態様を遊技状態等に応じて任意に組み合わせ
てもよい。
【0053】(1)報知態様eは、リーチに達しないは
ずれ図柄変動における報知態様である。まず報知態様a
と同様に、時刻t10に始動口30に入賞したパチンコ
球80に基づく図柄変動について期待度の大きさを音で
報知する(図4のステップS18,図5を参照)。そし
て、パチンコ球82が始動口30に入賞した時刻t14
や入賞等に関係しない時刻t16には、当該図柄変動に
対する期待度の大きさを音で報知する(図9のステップ
S66,図5を参照)。その後、例えば第1図柄(左図
柄)と第2図柄(右図柄)とが異なる図柄で停止してリ
ーチにも達しないと分かった時刻t20を経過すると、
時刻t22等においてパチンコ球80に基づく図柄変動
について期待度の大きさを音で報知する(図9のステッ
プS70,図5を参照)。報知態様eでは、はずれにな
ることが明らかになると、次回以降に行う図柄変動につ
いて期待度の大きさを報知する。よって、遊技者8は期
待感を持って遊技を続けることができる。
【0054】(2)報知態様fは、リーチに達する図柄
変動における報知態様である。まず報知態様aと同様
に、時刻t10に始動口30に入賞したパチンコ球80
に基づく図柄変動について期待度の大きさを音で報知す
る(図4のステップS18,図5を参照)。その後、リ
ーチの前後にかかわらず時刻t14,t16,t20,
t22等において必要に応じて当該図柄変動に対する期
待度の大きさを音で報知する(図9のステップS66,
図5を参照)。報知態様fでは、現在行なっている図柄
変動が停止するまで報知を行い得る。よって、遊技者8
は図柄変動が停止するまで特典を期待する期待感を持つ
ことができる。
【0055】(3)報知態様gは、報知態様eにおいて
期待度が変わる場合の態様である。期待度を変更するま
での内容は上述した報知態様dと同様であるので、説明
を省略する。そして、パチンコ球80に基づく図柄変動
中の時刻t16に変更した期待度の大きさを音で報知し
(図9のステップS66,図5を参照)、リーチにも達
しないと分かった時刻t20を経過すると、パチンコ球
82に基づいて次回行う図柄変動について期待度の大き
さを音で報知する(図9のステップS70,図5を参
照)。報知態様gでは、はずれが明らかになる前は期待
度の変更によって遊技者8に期待感を持たせることがで
き、はずれが明らかになった後は次回以降に行う図柄変
動について遊技者8に期待感を持たせることができる。
【0056】上述した実施の形態2によれば実施の形態
1とほぼ同様に作動するので、当該実施の形態1とほぼ
同様の効果を得ることができる。
【0057】〔実施の形態3〕実施の形態3は実施の形
態1と同様にパチンコ機10に本発明を適用したもので
あって、パチンコ球が所要領域を入賞しても保留不能な
状態においてパチンコ球が所要領域を入賞すると報知を
行う例である。当該実施の形態3は、図11,図12を
参照しながら説明する。なお、パチンコ機10の構成等
は実施の形態1と同様であるので、図示および説明を簡
単にするために実施の形態2では実施の形態1と異なる
点について説明する。よって、図11,図12では実施
の形態1に示す要素と同一の要素に同一の符号を付し、
当該要素の構成および作用等の説明を省略する。
【0058】図11の始動口処理は図4の始動口処理に
代えて実行する手続きであって、異なる部分は以下の通
りである。すなわち、ステップS12において保留球数
が上限値に達していたときは(YES)、現在行なって
いる図柄変動や次回以降に行う図柄変動について期待度
の大きさを音で報知する〔ステップS18〕。保留がい
わゆる満タン状態のときには、通常は対応する個数の賞
球を払い出すだけである。そのため、遊技者8はせっか
く始動口30にパチンコ球を入賞させたのに図柄変動が
行われない点でがっかりする。しかし、本始動口処理で
は図柄変動について期待度の大きさを音で報知するの
で、遊技者8は図柄変動の結果がどのようになるのかを
予測することができる。よって満タン状態なっていて
も、特典を期待する遊技者8の期待感を向上させること
ができる。
【0059】次に、図11,図5〜図7に示すそれぞれ
の処理を実行して遊技者8に期待度の大きさを報知する
報知態様hについて図12を参照しながら説明する。な
お、図8と同一の要素については同一の符号を付して、
対応する説明を省略する。図12に示す報知態様hで
は、まず報知態様aと同様に時刻t10に始動口30に
入賞したパチンコ球80に基づく図柄変動について期待
度の大きさを音で報知する(図11のステップS18,
図5を参照)。そして、図柄変動中の時刻t14,t2
2,t24,t26にパチンコ球82,84,86,8
8が始動口30に入賞すると、時刻t26の時点で保留
球数が上限値に達して満タン状態になる。こうして保留
球が満タン状態になった後、さらに時刻t28にパチン
コ球90が始動口30に入賞すると(図11におけるス
テップS12のYES)、現在行なっている図柄変動お
よび/または次回以降に行う図柄変動にかかる期待度の
大きさを音で報知する(図11のステップS18,図5
を参照)。次回以降に行う図柄変動について期待度の大
きさを知ろうとする者は、始動口30を狙ってパチンコ
球を発射するようになる。したがって、図柄変動が終了
するまで打ち止めしなくなるので、パチンコ機10の稼
働率を向上させることができる。
【0060】上述した実施の形態2によれば、以下に示
す効果を得ることができる。 (1)報知態様hによれば、メイン制御基板100およ
び音制御基板200はパチンコ球90(遊技球1)が始
動口30(所要領域)に入賞しても保留不能な状態にお
いて、当該パチンコ球90が始動口30に入賞すると報
知を行なった{図11のステップS12,ステップS1
8}。すなわち、保留がいわゆる満タン状態のときにパ
チンコ球90が始動口30に入賞しても図柄変動は行わ
れないが、代わりに遊技者8は音による報知で期待度の
大きさを認識できる。したがって、上記満タン状態なっ
ていても、特典を期待する遊技者8の期待感を向上させ
ることができる。 (2)その他の点については実施の形態1と同様に作動
するので、当該実施の形態1とほぼ同様の効果を得るこ
とができる。
【0061】〔他の実施の形態〕上述したパチンコ機1
0(遊技機)において、他の部分の構造,形状,大き
さ,材質,配置および動作条件等については、上記実施
の形態に限定するものでない。例えば、上記実施の形態
を応用した次の各形態を実施することもできる。 (1)上記各実施の形態では、パチンコ機10に本発明
を適用した。この形態に代えて、パチンコ機以外の他の
遊技機(例えばスロットマシン,アレンジボール機,雀
球遊技機,テレビゲーム機等)であって表示部,表示制
御部および遊技制御部を備えたものにも同様に本発明を
適用することができる。当該他の遊技機であっても、期
待度の大きさが異なると音も異なるように構成可能であ
るので、音によって特典に対する期待感を向上させるこ
とができる。
【0062】(2)上記各実施の形態では、保留球のな
い状態でパチンコ球が始動口30に入賞した場合には、
当該入賞とほぼ同時にこれから行う図柄変動について期
待度の大きさを音で報知した(図4および図11のステ
ップS18)。パチンコ球が始動口30に入賞してから
図柄変動を開始するまでに時間的余裕がある場合には、
複数回の報知を行う構成としてもよい。具体的には上記
ステップS18を複数回実行すれば実現可能である。こ
うすれば、図柄変動開始前に複数回の報知が行われるの
で、遊技者8に期待感を持たせることができる。
【0063】(3)上記各実施の形態では、パチンコ球
が始動口30に入賞することを条件とするパチンコ機1
0について本発明を適用した。この形態に代えて、パチ
ンコ球がゲート32を通過することを条件とするパチン
コ機や、パチンコ球が他の入賞口を通過することを条件
とするパチンコ機についても同様に本発明を適用するこ
とができる。さらには「所要領域」や「特定領域」の対
象となる入賞口やゲート等を遊技状態等に応じて変化さ
せてもよい。これらの場合であっても期待度の大きさが
異なると音も異ならせることができるので、上記各実施
の形態で得られる効果を奏する。よって、所要領域や特
定領域はパチンコ球遊技球が入賞または通過可能な領域
であってパチンコ機10の遊技盤面の配置したものあれ
ば任意であって、所要領域や特定領域の対象となる個数
や形状等を問わない。
【0064】(4)上記各実施の形態では、PCM音源
やFM音源等のような回路構成でハードウェア的に音を
生成したが、プログラムに基づいてCPU210から出
力するパルスによってソフトウェア的に音を生成しても
よい。ハードウェア的に音を生成する場合には生成可能
な音の範囲が制限されるが、ソフトウェア的に音を生成
する場合にはプログラムやデータ等で音を自在に変更,
変化させることができる。よって、生成可能な音の範囲
を広げることができる。
【0065】(5)上記各実施の形態では、異なる音に
よってのみ期待度の大きさを報知した{図5の期待度報
知処理を参照}。異なる音とともに、特別図柄表示器2
2に表示する図柄や変動パターン、ランプ類16等の発
光体の点滅パターン、ハンドル40や遊技者8が座る椅
子等を振動させる振動パターンを二つ以上の組み合わせ
によって期待度の大きさを報知してもよい。こうすれば
報知する態様が広がるので、遊技者8は報知の組み合わ
せによって容易に期待度の大きさを認識することができ
る。特に期待度の大きさが高くなるにつれて組み合わせ
態様を変化させると、遊技者8はさらに容易に期待度の
大きさを認識することができる。
【0066】(6)上記各実施の形態では、スピーカ5
0から出す音によって期待度の大きさを報知した{図6
のステップS58}。この形態に代えて(あるいは加え
て)、パチンコ機10内に音が出る部材(例えば打楽器
類)と、棒材等を動かすソレノイドやモータ等の駆動手
段とを備える。そして、棒材等で音が出る部材を打つ等
して期待度の大きさに応じた異なる音で報知してもよ
い。この形態では簡単な構成で本発明を実現することが
できる。
【0067】(7)上記実施の形態1では報知態様a,
b,c,dを実現し、実施の形態2では報知態様e,
f,gを実現し、実施の形態3では報知態様hを実現し
た。この形態に代えて、報知態様a,b,c,d,e,
f,g,hのうち二つ以上の態様を遊技状態等に応じて
任意に組み合わせて、期待度の大きさに応じた異なる音
で報知してもよい。特に、期待度の大きさが異なると態
様の組み合わせも異なるように構成したり、遊技状態等
に応じて態様の組み合わせを変化させるとよい。こうす
れば、遊技者8は期待度の大きさをさらに容易に認識す
ることができる。
【0068】(8)上記各実施の形態では、図柄変動中
に入賞等した場合に本発明を適用したが、図柄変動中以
外の期間に入賞した場合に本発明を同様に適用すること
もできる。当該期間もまた「検出センサが遊技球の入賞
または通過を検出したときから表示制御部が図柄群の変
動を開始するまでの間」に該当する。例えば図10にお
いて、パチンコ球80が始動口30に入賞した時刻t1
0から図柄変動を開始する時刻t12の前までの間にパ
チンコ球82が始動口30に入賞した場合や、パチンコ
球82が始動口30に入賞した時刻t14の後であって
パチンコ球80に基づく図柄変動を終えた時刻t24か
らパチンコ球82に基づく図柄変動を開始する時刻t2
6の前までの間にパチンコ球が始動口30に入賞した場
合が該当する。これらの期間にパチンコ球が始動口30
に入賞した場合や所要の条件が成立した場合等のように
一定の条件を満たせば、各保留球ごとに特典の期待度を
報知するように構成する。具体的には、図4のステップ
S18を実行すれば実現できる。こうすれば、図柄変動
中であるか否かにかかわらず始動口30にパチンコ球が
入賞すれば特典の期待度を報知するので、当該期待度を
知ろうとする遊技者8はパチンコ球を発射し続ける。し
たがって、パチンコ機10の稼働率をさらに向上させる
ことができる。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、期待度の大きさが異な
ると音も異なるように構成したので、音によって特典に
対する期待感を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を模式的に示す図である。
【図2】パチンコ機の外観を示す正面図である。
【図3】メイン制御基板と音制御基板の概略構成を示す
ブロック図である。
【図4】始動口処理の手続きを示すフローチャートであ
る。
【図5】期待度報知処理の手続きを示すフローチャート
である。
【図6】音響処理の手続きを示すフローチャートであ
る。
【図7】図柄変動処理の手続きを示すフローチャートで
ある。
【図8】報知するタイミングを示すタイムチャートであ
る。
【図9】図柄変動処理の手続きを示すフローチャートで
ある。
【図10】報知するタイミングを示すタイムチャートで
ある。
【図11】図柄変動処理の手続きを示すフローチャート
である。
【図12】報知するタイミングを示すタイムチャートで
ある。
【符号の説明】
1 遊技球 2 検出センサ 3 表示部 4 表示制御部 5 報知手段 6 遊技制御部 7 期待度変更手段 8 遊技者 10 パチンコ機(遊技機) 20,28 保留球ランプ 22 特別図柄表示器(表示部) 30,68 始動口(所要領域,特定領域) 50 スピーカ 60,66 始動口センサ(検出センサ) 80,82,84,86,88,90 パチンコ球(遊
技球) 100 メイン制御基板(遊技制御部) 110,210 CPU 112,202 ROM 114,204 RAM 200 音制御基板(報知手段) 206 通信制御回路 212 シーケンサ 214 音源回路 300 表示制御基板(表示制御部)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図柄群の変動または停止を表示可能な表
    示部と、前記図柄群の変動または停止を制御する表示制
    御部と、変動している前記図柄群が所要の図柄で停止す
    ると特典を与える遊技制御部とを備えた遊技機におい
    て、 遊技球の入賞または通過を検出する検出センサと、 前記検出センサが前記遊技球の入賞または通過を検出し
    たときから前記表示制御部が前記図柄群の変動を開始す
    るまでの間に、前記特典にかかる期待度の大きさに応じ
    た異なる音で報知を少なくとも一回行う報知手段とを有
    する遊技機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した遊技機において、 報知手段は、音色,音の大小,音の高低,音の長短,音
    の変化パターン等のうちいずれか一つによってまたは二
    つ以上の組み合わせによって報知する遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載した遊技機にお
    いて、 報知手段は、遊技球の入賞または通過を検出したときに
    行われている図柄群の変動と、前記遊技球の入賞または
    通過を検出したときは保留されているが前記保留の解除
    後に行われる少なくとも一つの図柄群の変動とのうちい
    ずれか一つによってまたは二つ以上の組み合わせによっ
    て報知する遊技機。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項に記載し
    た遊技機において、 報知手段は、遊技球が所要領域を入賞または通過しても
    保留不能な状態において、前記遊技球が前記所要領域を
    入賞または通過すると報知を行う遊技機。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか一項に記載し
    た遊技機において、 報知手段は、遊技球が特定領域を入賞または通過すると
    報知を行う遊技機。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか一項に記載し
    た遊技機において、 所要の条件が成立すると、特典の期待度を変化させる期
    待度変更手段を有する遊技機。
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