JP2001268909A - 多出力電源装置 - Google Patents

多出力電源装置

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JP2001268909A JP2000081038A JP2000081038A JP2001268909A JP 2001268909 A JP2001268909 A JP 2001268909A JP 2000081038 A JP2000081038 A JP 2000081038A JP 2000081038 A JP2000081038 A JP 2000081038A JP 2001268909 A JP2001268909 A JP 2001268909A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】確実に出力回路の出力電力を所定値に制限する
ことのできる多出力電源装置を提供する。 【解決手段】多出力電源装置1は、トランスTR1の1
次側コイルL1にパルス電圧を印加し、2次側コイルL
2〜L4にそれぞれ出力回路3〜5を接続して、各出力
回路3〜5からそれぞれ独立した直流電圧を得ることが
できる電源装置であり、出力回路3には、その出力電流
を検出する2系統の電流検出器13,14が設置されて
いる。電流検出器13からの検出信号は、過電流保護回
路29に入力され、過電流保護回路29の出力信号は、
フォトカプラPC1を介してPWM制御回路9にフィー
ドバックされ、電流検出器14からの検出信号は、過電
流保護回路30に入力され、過電流保護回路30の出力
信号は、フォトカプラPC2を介してPWM制御回路9
にフィードバックされ、PWM制御回路9は、一方の前
記信号に基づいて、出力電力を所定値に制限するための
制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多出力電源装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、プラント設備においては、プロ
グラムコントローラやシーケンサ、センサ回路等の各種
の電気、電子機器が搭載されており、これらの電気、電
子機器は、集積回路を動作させるために、安定した直流
電圧(例えば、5〜10ボルト程度)が必要となる。安
定した直流電圧を得るための電源装置としては、スイッ
チング方式、ドロッパ方式等の電源装置が知られてい
る。これらの安定化電源装置を用いることにより、例え
ば、交流100ボルト、あるいは200ボルト等の商用
電源電圧を変圧、整流、平滑化して所望の安定した直流
電圧を得ることができる。
【0003】また、直流電源を必要とする電気、電子機
器を多数設置する必要がある場合には、それぞれの機器
に対して安定化電源装置を個別に設置することは、装置
の大規模化、コストアップ等、装置構成上不利になるこ
とが多いので、昨今においては、1つの入力電圧に対し
て、複数の出力電圧を得ることができる多出力電源装置
が提案され、実用に供されている。
【0004】図4は、従来における多出力電源装置(図
では、3出力の場合を示す)の構成を示す回路図であ
る。
【0005】同図に示すように、多出力電源装置101
は、入力回路102と、3チャンネルの出力回路103
〜105と、入力回路102と出力回路103〜105
との間に介置されるトランスTR101とで構成されて
いる。そして、入力回路102に接続された交流電源E
101から供給される交流電圧を変圧、整流、平滑化す
ることにより、3チャンネルの各出力回路103〜10
5から、それぞれ独立した直流電圧出力を得ることがで
きる。
【0006】入力回路102は、交流電源E101より
供給される交流電圧を整流し、平滑化する(直流電圧に
変換する)整流平滑回路106と、スイッチング用のM
OS−FET107と、過電流検出器108と、PWM
制御回路109と、を具備しており、トランスTR10
1の1次側コイルL101と、MOS−FET107
と、過電流検出器108と、の直列接続回路が整流平滑
回路106の出力端子に接続されている。また、MOS
−FET107のゲートはPWM制御回路109に接続
されており、該PWM回路109より出力されるパルス
信号に同期してMOS−FET107のオン、オフが切
り換えられるようになっている。
【0007】過電流検出器108の出力信号は、PWM
制御回路109に供給され、1次側コイルL101に流
れる電流が所定値以上とならないように、MOS−FE
T107に供給するパルス信号のデューティ比が制御さ
れる。
【0008】出力回路103は、トランスTR101の
2次側コイルL102の両端に発生する交流電圧を整流
して平滑化する整流平滑回路110と、出力端子103
a,103b間に過電圧が発生した場合に、これを検出
する過電圧検出器111と、出力端子103a,103
bより出力される電圧値を検出する出力電圧検出器11
2と、出力端子103a,103bに接続される負荷
(図示省略)に供給する電流が過電流となった際に、こ
れを検出する過電流検出器121と、を具備している。
【0009】そして、過電圧検出器111で検出される
過電圧検出信号、過電流検出器121で検出される過電
流検出信号、および、出力電圧検出器112で検出され
る出力電圧信号は、フォトカプラPC101,PC10
2を介してPWM回路109に供給される。
【0010】また、出力回路104は、トランスTR1
01の2次側コイルL103に接続されるマグアンプ1
13と、整流平滑回路114と、出力端子104a,1
04b間に発生する電圧値を検出する出力電圧検出器1
15と、過電流検出器122と、マグアンプ113の飽
和、非飽和を制御する制御回路124と、を具備してい
る。同様に、出力回路105は、トランスTR101の
2次側コイルL104に接続されるマグアンプ116
と、整流平滑回路117と、出力端子105a,105
b間に発生する電圧値を検出する出力電圧検出器118
と、過電流検出器123と、制御回路125と、を具備
している。
【0011】そして、上記のように構成された多出力電
源装置101では、PWM制御回路109より出力され
るパルス電圧により、MOS−FET107が所定のタ
イミングでオン、オフ動作し、これにより、整流平滑回
路106より出力される直流電圧がパルス的にトランス
TR101の1次側コイルL101に印加されるので、
2次側コイルL102〜L104には、それぞれコイル
の巻線比に応じた交流電圧が発生する。そして、この交
流電圧は、整流平滑回路110,114,117により
整流、平滑化された後、各出力端子に出力される。こう
して、複数チャンネル(この例では3チャンネル)の出
力回路103〜105からそれぞれ別個に直流電圧を取
り出すことができる。
【0012】また、出力回路103に過電圧が発生した
場合、あるいは過電流が発生した場合には、該過電圧あ
るいは過電流の発生が過電圧検出器111、または過電
流検出器121により検出され、この検出信号がフォト
カプラPC101,PC102を介してPWM制御回路
109に供給されるので、PWM制御回路109では、
この過電圧、過電流を抑制するように、MOS−FET
107に出力するパルス信号のデューティ比を低減させ
る処理を行う。
【0013】さらに、出力端子103a,103bの両
端に発生する電圧値が変動した場合には、この変動が出
力電圧検出器112で検出され、この検出信号はフォト
カプラPC102を介してPWM制御回路109に供給
されるので、該PWM制御回路109では、出力するパ
ルス信号のデューティ比を適宜調整して、出力電圧が所
望の電圧となるように制御する。
【0014】一方、出力回路104,105では、出力
電圧が変動した場合には、この変動が出力電圧検出器1
15,118により検出され、制御回路124,125
は、この検出信号を受けてマグアンプ113,116の
飽和、非飽和を調整して出力電圧が所望の電圧となるよ
うに制御する。また、出力回路104,105に過電流
が発生した場合には、過電流検出器122、123によ
り過電流の発生が検出され、マグアンプ113,116
はこの検出信号を受けて電流値を抑えるように制御す
る。
【0015】こうして、各出力回路103〜105の出
力電圧が所望の電圧となるように制御され、かつ、過電
流発生時には、電流値を抑えることにより当該出力回路
103〜105、あるいはこれに接続される負荷(機
器)の過熱、焼損を防止している。
【0016】ところが、上記のように構成された従来の
多出力電源装置101においては、負荷側が短絡(ショ
ート)した場合等、出力回路103〜105に過電流が
発生した場合には、過電流検出器121〜123により
これを検出することができるものの、万一、該過電流検
出器121〜123を構成する部品が破損する等のトラ
ブルにより、正常な過電流の検出ができない場合には、
出力回路103〜105の回路パターンが焼損したり、
構成部品を破損することがある。さらには、負荷側の構
成部品をも破損、焼損するというトラブルが発生する。
【0017】特に、多出力電源装置101の場合には、
3チャンネルの出力回路103〜105のうち、1つの
チャンネルの出力回路で短絡事故が発生すると、入力回
路102側の電力が全てこのチャンネルの出力回路に集
中することがあり、被害が過大となる。
【0018】そこで、このようなトラブルを回避するた
めに、従来においては多出力電源装置101に接続する
負荷側回路(機器)に、過電流保護用のヒューズやサー
キットプロテクタ等を設けたり、万一過電流が発生した
場合でも被害を最小限に抑えるために、負荷側回路に使
用する部品として、難燃性の高い材質や、発火、発燃の
危険のない材質のものを使用するといった対策がとられ
ていた。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
における多出力電源装置101においては、トランスT
R101の2次側に接続される各出力回路103〜10
5は、それぞれ過電流検出器121〜123を具備して
おり、過電流が発生した場合には、この電流を抑えるこ
とにより回路を保護する機能を具備しているものの、こ
の保護機能が正常に動作しない場合には、回路パターン
が焼損したり、該出力回路に接続される負荷側の回路を
破損、焼損するという欠点があった。
【0020】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、より確実に出力回路の出力電力を所定値に制限する
ことのできる多出力電源装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(13)の本発明により達成される。
【0022】(1) 電力を出力する複数のチャンネル
の出力回路を有する多出力電源装置において、前記複数
のチャンネルの出力回路のうちの少なくとも1つに、該
出力回路の出力電流を検出する第1の検出部を備え、当
該出力回路の出力電力を所定値に制限する第1の出力制
限手段と、前記第1の検出部が設けられている出力回路
と同じ出力回路に、該出力回路の出力電流を検出する第
2の検出部を備え、当該出力回路の出力電力を所定値に
制限する第2の出力制限手段と、を有することを特徴と
する多出力電源装置。
【0023】(2) 電力を出力する複数のチャンネル
の出力回路を有する多出力電源装置において、前記複数
のチャンネルの出力回路のうちの少なくとも1つに、該
出力回路の出力電流を検出する第1の検出部を備え、当
該出力回路の出力電力を第1の値に制限する第1の出力
制限手段と、前記第1の検出部が設けられている出力回
路と同じ出力回路に、該出力回路の出力電流を検出する
第2の検出部を備え、当該出力回路の出力電力を前記第
1の値と異なる第2の値に制限する第2の出力制限手段
と、を有することを特徴とする多出力電源装置。
【0024】(3) 1次側コイルおよび複数の2次側
コイルを備えたトランスを有し、整流手段を具備した出
力回路を前記各2次側コイルにそれぞれ接続して前記各
出力回路よりそれぞれ独立した直流電力を得る多出力電
源装置において、前記複数のチャンネルの出力回路のう
ちの少なくとも1つに、該出力回路の出力電流を検出す
る第1の検出部を備え、当該出力回路の出力電力を第1
の値に制限する第1の出力制限手段と、前記第1の検出
部が設けられている出力回路と同じ出力回路に、該出力
回路の出力電流を検出する第2の検出部を備え、該出力
回路の出力電力を前記第1の値と異なる第2の値に制限
する第2の出力制限手段と、を有することを特徴とする
多出力電源装置。
【0025】(4) 前記第1の出力制限手段は、前記
トランスの2次側で出力電力を制限し、前記第2の出力
制限手段は、前記トランスの1次側または2次側で出力
電力を制限する上記(3)に記載の多出力電源装置。
【0026】(5) 前記第2の値は、前記第1の値よ
りも大きく設定される上記(2)ないし(4)のいずれ
かに記載の多出力電源装置。
【0027】(6) 前記第1の値は、定常的に取り出
せる最大出力電力の101〜500%に設定され、前記
第2の値は、定常的に取り出せる最大出力電力の106
〜600%に設定される上記(2)ないし(5)のいず
れかに記載の多出力電源装置。
【0028】(7) 前記第1の出力制限手段は、当該
多出力電源装置自体を保護するためのものであり、前記
第2の出力制限手段は、出力回路に接続される機器を保
護するためのものである上記(1)ないし(6)のいず
れかに記載の多出力電源装置。
【0029】(8) 前記第1の出力制限手段と前記第
2の出力制限手段のうち、前記第1の出力制限手段が優
先的に作動する上記(1)ないし(7)のいずれかに記
載の多出力電源装置。
【0030】(9) 前記第1の出力制限手段および前
記第2の出力制限手段は、それぞれ、過電流保護回路、
過電流保護の機能を有する過電圧保護回路、過熱保護回
路、サーミスタ、ポジスタ、ヒューズ、3端子レギュレ
ータ、サーキットプロテクタ、リレー、ヒューズ抵抗お
よび温度ヒューズ抵抗よりなる群から選択された少なく
とも1つを有する上記(1)ないし(8)のいずれかに
記載の多出力電源装置。
【0031】(10) 1次側コイルおよび複数の2次
側コイルを有するトランスの、前記1次側コイルにパル
ス電圧を印加し、かつ、整流手段を具備した出力回路を
前記各2次側コイルにそれぞれ接続して前記各出力回路
よりそれぞれ独立した直流電力を得る多出力電源装置に
おいて、直流電圧を前記1次側コイルにパルス的に印加
するスイッチング手段と、前記スイッチング手段にパル
ス信号を与えると共に、該パルス信号のデューティ比を
制御するパルス幅制御手段と、を有し、前記各出力回路
のうち少なくとも1つは、該出力回路の出力電流を検出
する第1の検出部を具備して、該出力回路の出力電力を
第1の値に制限すべく制御信号を前記パルス幅制御手段
に出力する第1の出力制御手段と、該出力回路の出力電
流を検出する第2の検出部を具備して、該出力回路の出
力電力を、前記第1の値よりも大きい第2の値に制限す
べく制御信号を前記パルス幅制御手段に出力する第2の
出力制御手段と、を有することを特徴とする多出力電源
装置。
【0032】(11) 1次側コイルおよび複数の2次
側コイルを有するトランスの、前記1次側コイルにパル
ス電圧を印加し、かつ、整流手段を具備した出力回路を
前記各2次側コイルにそれぞれ接続して前記各出力回路
よりそれぞれ独立した直流電力を得る多出力電源装置に
おいて、直流電圧を前記1次側コイルにパルス的に印加
するスイッチング手段と、前記スイッチング手段にパル
ス信号を与えると共に、該パルス信号のデューティ比を
制御するパルス幅制御手段と、を有し、前記各出力回路
のうち少なくとも1つは、前記2次側コイルに接続され
るマグアンプと、該出力回路の出力電流を検出する第1
の検出部を具備して、該出力回路の出力電力を第1の値
に制限すべく制御信号を前記マグアンプに出力する第1
の出力制御手段と、該出力回路の出力電流を検出する第
2の検出部を具備して、該出力回路の出力電力を、前記
第1の値よりも大きい第2の値に制限すべく制御信号を
前記マグアンプに出力する第2の出力制御手段と、を有
することを特徴とする多出力電源装置。
【0033】(12) 1次側コイルおよび複数の2次
側コイルを有するトランスの、前記1次側コイルにパル
ス電圧を印加し、かつ、整流手段を具備した出力回路を
前記各2次側コイルにそれぞれ接続して前記各出力回路
よりそれぞれ独立した直流電力を得る多出力電源装置に
おいて、直流電圧を前記1次側コイルにパルス的に印加
するスイッチング手段と、前記スイッチング手段にパル
ス信号を与えると共に、該パルス信号のデューティ比を
制御するパルス幅制御手段と、を有し、前記各出力回路
のうち少なくとも1つは、前記2次側コイルに接続され
るマグアンプと、該出力回路の出力電流を検出する第1
の検出部を具備して、該出力回路の出力電力を第1の値
に制限すべく制御信号を前記パルス幅制御手段に出力す
る第1の出力制御手段と、該出力回路の出力電流を検出
する第2の検出部を具備して、該出力回路の出力電力
を、前記第1の値よりも大きい第2の値に制限すべく制
御信号を前記マグアンプに出力する第2の出力制御手段
と、を有することを特徴とする多出力電源装置。
【0034】(13) 1次側コイルおよび複数の2次
側コイルを有するトランスの、前記1次側コイルにパル
ス電圧を印加し、かつ、整流手段を具備した出力回路を
前記各2次側コイルにそれぞれ接続して前記各出力回路
よりそれぞれ独立した直流電力を得る多出力電源装置に
おいて、直流電圧を前記1次側コイルにパルス的に印加
するスイッチング手段と、前記スイッチング手段にパル
ス信号を与えると共に、該パルス信号のデューティ比を
制御するパルス幅制御手段と、を有し、前記各出力回路
のうち少なくとも1つは、前記2次側コイルに接続され
るマグアンプと、該出力回路の出力電流を検出する第1
の検出部を具備して、該出力回路の出力電力を、第1の
値に制限すべく制御信号を前記マグアンプに出力する第
1の出力制御手段と、該出力回路の出力電流を検出する
第2の検出部を具備して、該出力回路の出力電力を前記
第1の値よりも大きい第2の値に制限すべく制御信号を
前記パルス幅制御手段に出力する第2の出力制御手段
と、を有することを特徴とする多出力電源装置。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の多出力電源装置を
添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明す
る。
【0036】図1は、本発明の第1の実施形態にかかる
多出力電源装置の構成を示す回路図である。
【0037】同図に示すように、多出力電源装置1は、
トランスTR1と、該トランスTR1の1次側コイルL
1と接続される入力回路2と、トランスTR1の3系統
の2次側コイルL2〜L4と接続される3チャンネルの
出力回路3〜5とで構成されており、入力回路2に接続
された交流電源E1から供給される交流電圧を変圧、整
流、平滑化して、3チャンネルの各出力回路3〜5か
ら、それぞれ独立し、かつ所望の安定した直流電圧(電
力)を出力するように動作する。
【0038】入力回路2は、交流電源E1より供給され
る交流電圧を整流、平滑化して直流電圧を得る(直流電
圧に変換する)整流平滑回路6と、スイッチング用のM
OS−FET(スイッチング手段)7と、該入力回路2
に過電流が流れた際にこれを検出する過電流検出器8
と、PWM制御回路(パルス幅制御手段)9と、を具備
しており、トランスTR1の1次側コイルL1と、MO
S−FET7と、過電流検出器8との直列接続回路が整
流平滑回路6の出力端子に接続されている。
【0039】また、MOS−FET7のゲートは、PW
M制御回路9に接続されており、該PWM制御回路9よ
り出力されるパルス信号に同期してMOS−FET7の
オン、オフが切り換えられるようになっている。
【0040】過電流検出器8の出力はPWM制御回路9
に供給され、該PWM制御回路9では、過電流が検出さ
れた際に、出力するパルス信号のデューティ比を低減す
ることにより、1次側コイルL1に流れる電流が所定値
以上とならないように制御する。
【0041】出力回路3は、トランスTR1の2次側コ
イルL2の両端に発生する交流電圧を整流して平滑化す
る整流平滑回路(整流手段)10と、該出力回路3の出
力端子3a,3b間に過電圧が発生した場合に、これを
検出する過電圧検出器11と、出力端子3a,3bより
出力される電圧値を検出する出力電圧検出器12と、該
出力回路3に流れる電流が過電流となった際にこれを検
出する電流検出器(第1の検出部)13と、この電流検
出器13と直列的に配置される電流検出器(第2の検出
部)14と、を具備している。
【0042】電流検出器13は、過電流保護回路29に
接続されており、かつ、電流検出器14は、過電流保護
回路30に接続されている。
【0043】そして、過電流保護回路29の出力端子は
フォトカプラPC1を介してPWM制御回路9に接続さ
れ、過電圧検出器11の出力端子はフォトカプラPC2
を介してPWM制御回路9に接続され、さらに、出力電
圧検出器12の出力端子と過電流保護回路30の出力端
子は共にフォトカプラPC3を介してPWM制御回路9
に接続されている。
【0044】前記過電流保護回路29、30としては、
例えば、電流変化に対する電圧変化の特性が、フの字特
性(「フ」の字形)、ヘの字特性(「ヘ」の字形)、定
電流垂下特性(定電流垂下形)、シャットダウン特性の
もの等が挙げられる。
【0045】出力回路4は、トランスTR1の2次側コ
イルL3に接続されるマグアンプ15と、2次側コイル
L3に発生する電圧を整流して平滑化する整流平滑回路
(整流手段)16と、該出力回路4の出力端子4a,4
b間の電圧を検出する出力電圧検出器17と、出力回路
4に過電圧が発生した場合にこれを検出する過電圧検出
器51と、該出力回路4に流れる電流が過電流となった
際に、これを検出する2系統の電流検出器18,19
(第1の検出部18、第2の検出部19)と、を具備し
ている。
【0046】さらに、この出力回路4は、出力電圧検出
器17の検出信号、および電流検出器18の検出信号を
受けて、マグアンプ15の飽和、非飽和を制御する制御
回路20と、電流検出器19の検出信号を受けてマグア
ンプ15の飽和、非飽和を制御する制御回路21と、を
具備している。また、過電圧検出器51の出力端子は、
フォトカプラPC4を介してPWM制御回路9に接続さ
れている。
【0047】出力回路5についても、前記した出力回路
4と同様に、トランスTR1の2次側コイルL4に接続
されるマグアンプ22と、2次側コイルL4に発生する
電圧を整流して平滑化する整流平滑回路(整流手段)2
3と、該出力回路5の出力端子5a,5b間に発生する
電圧を検出する出力電圧検出器24と、出力回路5に過
電圧が発生した場合に、これを検出する過電圧検出器5
2と、該出力回路5に流れる電流が過電流となった際
に、これを検出する2系統の電流検出器25,26(第
1の検出部25、第2の検出部26)と、を具備してい
る。
【0048】さらに、この出力回路5は、出力電圧検出
器24の検出信号、および電流検出器25の検出信号を
受けて、マグアンプ22の飽和、非飽和を制御する制御
回路27と、電流検出器26の検出信号を受けてマグア
ンプ22の飽和、非飽和を制御する制御回路27と、を
具備している。また、過電圧検出器52の出力端子は、
フォトカプラPC5を介してPWM制御回路9に接続さ
れている。
【0049】ここで、出力回路3においては、電流検出
器13、過電流保護回路29およびPWM制御回路9に
より第1の出力制限手段が構成され、電流検出器14、
過電流保護回路30およびPWM制御回路9により第2
の出力制限手段が構成される。また、電流検出器13と
過電流保護回路29とで第1の出力制御手段が構成さ
れ、電流検出器14と過電流保護回路30とで第2の出
力制御手段が構成される。
【0050】出力回路4においては、電流検出器18、
制御回路20およびマグアンプ15により第1の出力制
限手段が構成され、電流検出器19、制御回路21およ
びマグアンプ15により第2の出力制限手段が構成され
る。また、電流検出器18と制御回路20とで第1の出
力制御手段が構成され、電流検出器19と制御回路21
とで第2の出力制御手段が構成される。
【0051】出力回路5においては、電流検出器25、
制御回路27およびマグアンプ22により第1の出力制
限手段が構成され、電流検出器26、制御回路28およ
びマグアンプ22により第2の出力制限手段が構成され
る。また、電流検出器25と制御回路27とで第1の出
力制御手段が構成され、電流検出器26と制御回路28
とで第2の出力制御手段が構成される。
【0052】次に、多出力電源装置1の作用(動作)に
ついて説明する。交流電源E1より、例えば100ボル
ト、200ボルト等の交流電圧が出力されると、この交
流電圧は整流平滑回路6にて整流、平滑化されるので、
該整流平滑回路6から直流電圧が出力される。ここで、
PWM制御回路9が動作し、所望のデューティ比となる
パルス信号が出力されると、該パルス信号はスイッチン
グ用のMOS−FET7のゲートに印加されるので、該
MOS−FET7はこのパルス信号に同期してオン、オ
フ動作する。これにより、トランスTR1の1次側コイ
ルL1には、整流平滑回路6より出力される直流電圧が
パルス的に印加されることになる。したがって、トラン
スTR1の、各2次側コイルL2〜L4の両端部には、
コイルの巻線比に対応する交流電圧が発生することにな
り、この交流電圧は各出力回路3〜5に設けられた整流
平滑回路10,16,23により直流電圧に変換され、
各出力回路3〜5の出力端子に供給される。
【0053】これにより、出力端子3a,3b間、出力
端子4a,4b間、および出力端子5a,5b間には、
それぞれ独立した直流電圧が発生することになり、各出
力端子に、負荷側の回路(機器)(図示省略)を接続す
ることにより、該負荷側の回路を安定に動作させること
ができる。
【0054】また、出力回路3より出力される電圧が変
動した場合、即ち、例えば、出力電圧5ボルトであるも
のが6ボルトに上昇した場合や4ボルトに低下したよう
な場合には、出力電圧検出器12によりこの電圧変動が
検出され、この検出信号はフォトカプラPC3を介して
PWM制御回路9に供給される。そして、PWM制御回
路9では、この検出信号を受けて、出力するパルス信号
のデューティ比を調整し、出力電圧が所望値となるよう
に制御する。
【0055】また、出力回路3の出力電圧が過電圧とな
った場合には、過電圧検出器11により過電圧の発生が
検出されるので、この検出信号はフォトカプラPC2を
介してPWM制御回路9に供給され、該PWM制御回路
9の制御により出力パルスのデューティ比を低減させ
て、出力電圧を低下させる。
【0056】また、出力回路3の出力端子3a,3bに
接続される負荷側の回路(機器)にて、例えば、短絡事
故が発生した場合等、該出力回路3に流れる電流が増大
し過電流となった場合には、2系統の電流検出器13,
14にて過電流の発生が検出される。そして、過電流保
護回路29は電流検出器13による過電流の検出信号を
受けて、出力電流を低下させるべく制御信号を出力し、
この制御信号はフォトカプラPC1を介してPWM制御
回路9に供給される。同様に、過電流保護回路30は電
流検出器14による過電流の検出信号を受けて、出力電
流を低下させるべく制御信号を出力し、この制御信号は
フォトカプラPC3を介してPWM制御回路9に供給さ
れる。
【0057】PWM制御回路9は、この制御信号のいず
れか一方を受けて、出力パルス信号のデューティ比を低
減させることにより、出力回路3に発生した過電流を低
下させる。これにより、出力回路3に過電流(過電力)
が発生した場合でも、この過電流を抑制することがで
き、かつ、仮に2つの系統(電流検出器13、過電流保
護回路29およびフォトカプラPC1からなる系統と、
電流検出器14、過電流保護回路30およびフォトカプ
ラPC3からなる系統)のうち、一方の系統が故障して
通常の検出、制御ができない場合であっても、他方の系
統の動作により確実に過電流を阻止することができるの
で、出力回路4およびこれに接続される負荷側の回路の
焼損や破損等のトラブルの発生を未然に防止することが
できる。
【0058】この場合、電流検出器13、過電流保護回
路29およびフォトカプラPC1からなる系統、すなわ
ち、第1の電力制限手段では、出力回路3の出力電力を
第1の値に制限し(出力電流を第1の値の電流換算値に
制限し)、電流検出器14、過電流保護回路30および
フォトカプラPC3からなる系統、すなわち、第2のの
電力制限手段では、出力回路3の出力電力を第2の値に
制限する(出力電流を第2の値の電流換算値に制限す
る)。
【0059】一方、出力回路4では、出力電圧が出力電
圧検出器17により検出されるので、端子4a,4b間
に発生する出力電圧に変動が発生した場合には、この変
動が出力電圧検出器17により検出され、この検出信号
は制御回路20に供給される。そして、該制御回路20
は、マグアンプ15の飽和、非飽和を調整することによ
り、出力電圧が所定値となるように制御する。
【0060】また、出力回路4の出力端子4a,4bに
接続される負荷側の回路(機器)に、例えば、短絡事故
等のトラブルが発生した場合には、出力回路4に過電流
が流れることになる。この過電流は、2系統の電流検出
器18、19により検出され、このうち電流検出器18
の検出信号は制御回路20に供給され、電流検出器19
の検出信号は制御回路21に供給されるので、各制御回
路20、21のいずれか一方にてマグアンプ15の飽
和、非飽和を制御することにより、出力回路4の出力電
流(出力電圧)を低下させる。これにより、出力回路4
およびこれに接続される負荷側の回路を保護することが
できる。
【0061】この場合、電流検出器18および制御回路
20からなる系統、すなわち、第1の電力制限手段で
は、出力回路4の出力電力を第1の値に制限し(出力電
流を第1の値の電流換算値に制限し)、電流検出器19
および制御回路21からなる系統、すなわち、第2のの
電力制限手段では、出力回路4の出力電力を第2の値に
制限する(出力電流を第2の値の電流換算値に制限す
る)。
【0062】また、出力回路5についても、上述した出
力回路4と同様に、過電流が発生した場合には、電流検
出器25,26により該過電流の発生が検出され、制御
回路27,28のいずれか一方によりマグアンプ22の
飽和、非飽和が制御されるので、出力回路5の出力電流
を低減することができ、出力回路5およびこれに接続さ
れる負荷側の回路(機器)を保護することができる。
【0063】この場合、電流検出器18および制御回路
20からなる系統、すなわち、第1の電力制限手段で
は、出力回路4の出力電力を第1の値に制限し(出力電
流を第1の値の電流換算値に制限し)、電流検出器19
および制御回路21からなる系統、すなわち、第2のの
電力制限手段では、出力回路4の出力電力を第2の値に
制限する(出力電流を第2の値の電流換算値に制限す
る)。
【0064】このようにして、本実施形態にかかる多出
力電源装置1によれば、各チャンネルの出力回路3〜5
が、それぞれ2系統の出力制限手段(第1の出力制限手
段および第2の出力制限手段)を具備しているので、出
力回路3〜5に過電流が発生した際には確実にこれを阻
止することができ、かつ、たとえ一方の出力制限手段が
故障するというトラブルが発生した場合でも、他方の出
力制限手段が正常に動作していれば、確実に過電流を阻
止することができる。これにより信頼性および安全性が
格段に向上する。
【0065】なお、上記した第1の実施形態では、出力
回路3においては、該出力回路3に過電流が発生した場
合に、過電流保護回路29,30より出力される制御信
号を入力回路2に設けられたPWM制御回路9にフィー
ドバックさせて出力電流を低減する構成とし、出力回路
4,5においては、該出力回路4,5に過電流が発生し
た場合に、過電流検出信号をマグアンプ15,22にフ
ィードバックさせて過電流を抑制する構成としたが、一
つの出力回路で、これらを組み合わせた構成としても良
い。
【0066】即ち、例えば出力回路4の、一方の系統の
電流検出器18の検出信号を用いてマグアンプ15を制
御し、他方の系統の電流検出器19の検出信号をPWM
制御回路9にフィードバックさせて出力電流を低減させ
るような構成とすることもできる。また、これとは反対
に、出力回路の一方の系統の電流検出器18の検出信号
をPWM制御回路9にフィードバックさせて出力電流を
低減させ、他方の系統の電流検出器19の検出信号を用
いてマグアンプ15を制御する構成とすることも可能で
ある。
【0067】また、2系統の電流検出器における過電流
を検出する際の電流値(過電流検出値)を異なる値に設
定することも可能である。
【0068】例えば出力回路4の場合を代表的に説明す
ると、電流検出器18による過電流検出値を第1の値の
電流換算値に設定し、電流検出器19による過電流検出
値を第1の値よりも大きい第2値の電流換算値とするこ
ともできる。
【0069】このような構成とすれば、電流検出器18
と制御回路20を備えた第1の出力制限手段が優先的に
動作する。即ち、第1の値の電流換算値とした方の電流
検出器18側がメインの出力制限手段となり、第2の値
の電流換算値とした方の電流検出器19側が、前記電流
検出器18側が故障した場合に動作する補助用の出力制
限手段となる。
【0070】また、第1の出力制限手段を、多出力電源
装置1自体を保護するためのものとし、第2の出力制限
手段を、出力回路4に接続される負荷側の回路(機器)
を保護するためのものとすることもできる。この場合、
第1の出力制限手段により、多出力電源装置1自体のみ
ならず、出力回路4に接続される負荷側の回路が保護さ
れ、また、第2の出力制限手段により、出力回路4に接
続される負荷側の回路のみならず、多出力電源装置1自
体が保護されるのは、言うまでもない。
【0071】なお、出力回路3、5については、説明を
省略するが、前記出力回路4と同様の変形が可能であ
る。
【0072】また、2つの系統の電流検出器における過
電流検出値を異なる値に設定し、かつ、一方の系統の電
流検出器の検出信号でマグアンプを制御し、他方の系統
の電流検出器による検出信号でPWM制御回路9を制御
する構成としても良い。
【0073】即ち、例えば出力回路4の、一方の系統の
電流検出器18の検出信号を用いてマグアンプ15を制
御し、他方の系統の電流検出器19の検出信号を用いて
PWM制御回路9の出力を制御する構成とし、更に、電
流検出器18による過電流検出値を第1の値の電流換算
値とし、電流検出器19による過電流検出値を第1の値
よりも大きい第2の値の電流換算値とすることも可能で
ある。
【0074】このような構成とすれば、出力回路4に流
れる電流値が上昇し、それが第1の値の電流換算値を超
えると、電流検出器18による検出信号に基づき、マグ
アンプ15により出力電流を低減させるように動作し、
第2の値の電流換算値を超えると、電流検出器19によ
る検出信号に基づき、PWM制御回路9により出力電流
を低減させるように動作する。すなわち、トランスTR
1の、2次側、1次側の順で、出力電流(出力電力)を
制限する動作がなされる。
【0075】また、上記とは反対に、例えば出力回路4
の、一方の系統の電流検出器18の検出信号を用いてP
WM制御回路9の出力を制御し、他方の系統の電流検出
器19の検出信号を用いてマグアンプ15を制御する構
成とし、更に、電流検出器18による過電流検出値を第
1の値の電流換算値とし、電流検出器19による過電流
検出値を第1の値よりも大きい第2の値の電流換算値と
することも可能である。
【0076】上記のように、第1の出力制限手段が、ト
ランスTR1の1次側または2次側で出力電流(出力電
力)を制限し、第2の出力制限手段が、トランスTR1
の1次側または2次側で出力電流(出力電力)を制限す
るよう構成することができるが、これらのうち、第1の
出力制限手段が、トランスTR1の2次側で出力電流
(出力電力)を制限し、第2の出力制限手段が、トラン
スTR1の1次側または2次側で出力電流(出力電力)
を制限するよう構成するのが好ましい。
【0077】なお、上記した第1の実施形態では、トラ
ンスの2次側に設けられる出力回路が3チャンネルの場
合について説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、2チャンネル、あるいは4チャンネル以上と
することも可能である。
【0078】また、上記した第1の実施形態では、出力
回路に過電流あるいは過電圧が発生した場合には、出力
電流あるいは出力電圧を低減する例について説明した
が、過電流あるいは過電圧が発生した際に、それぞれ、
出力を停止させるような構成とすることも可能である。
【0079】ここで、上記した第1の値は、対応する出
力回路が定常的(連続的)に出力可能な最大電力(最大
出力電力)の、101〜500%程度に設定されるのが
好ましく、101〜150%程度に設定されるのがより
好ましい。
【0080】また、上記した第2の値は、対応する出力
回路が定常的(連続的)に出力可能な最大電力(最大出
力電力)の、106〜600%程度に設定されるのが好
ましく、106〜200%程度に設定されるのがより好
ましい。ただし、第1の値と第2の値が、逆転ないし同
じになっても良い。
【0081】具体的には、第1の値の電流換算値および
第2の値の電流換算値は、それぞれ、例えば、100V
A制限の場合には、下記表1に示すように設定すること
ができ、250VA制限の場合には、下記表2に示すよ
うに設定することができる。
【0082】なお、下記表1および表2中の最大出力電
流は、出力回路が定常的(連続的)に出力可能な最大電
流(最大出力電流)である。前記最大出力電力は、出力
電圧と前記最大出力電流との積で表され、前記第1の値
は、出力電圧と前記第1の値の電流換算値との積で表さ
れ、前記第2の値は、出力電圧と前記第2の値の電流換
算値との積でそれぞれ表される。
【0083】
【表1】
【0084】
【表2】
【0085】次に、第2の実施形態にかかる多出力電源
装置を説明する。図2は、本発明の第2の実施形態にか
かる多出力電源装置の構成を示す回路図である。
【0086】同図に示すように、多出力電源装置31
は、トランスTR11と、該トランスTR11の1次側
コイルL11に接続される入力回路32と、トランスT
R11の3系統の2次側コイルL12,L13,L14
に接続される3チャンネルの出力回路33〜35とで構
成されており、前記した第1の実施形態と同様に、入力
回路2に接続された交流電源E11から供給される交流
電圧を変圧、整流、平滑化して、3チャンネルの各出力
回路33〜35から、それぞれ独立し、かつ所望の安定
した直流電圧(電力)を出力するように動作する。
【0087】入力回路32は、図1に示した入力回路2
と同一構成を有しており、交流電源E11より出力され
る交流電圧を整流、平滑化する整流平滑回路36と、ス
イッチング用のMOS−FET(スイッチング手段)3
7と、過電流検出器38と、PWM制御回路39とで構
成されている。
【0088】出力回路33は、トランスTR11の2次
側コイルL12に接続されるマグアンプ41と、該マグ
アンプ41の後段側に設置される整流平滑回路(整流手
段)40と、該出力回路33の出力端子33a,33b
間に発生する電圧を検出する出力電圧検出器42と、こ
の出力電圧が過電圧となった際にこれを検出する過電圧
検出器43と、を具備している。更に、この出力回路3
3は、該出力回路33に流れる電流を検出する2系統の
電流検出器44,45(第1の検出部44,第2の検出
部45)と、出力電圧検出器42で検出される電圧値が
所望の出力電圧となるようにマグアンプ41の飽和、非
飽和を制御する制御回路46と、一方の電流検出器44
で過電流の発生が検出された際に、マグアンプ41の飽
和、非飽和を制御することにより出力電流(出力電力)
を低減させるように制御する制御回路47と、他方の電
流検出器45で過電流の発生が検出された際に、マグア
ンプ41の飽和、非飽和を制御することにより出力電流
(出力電力)を低減するように制御する制御回路48と
を具備している。
【0089】また、過電圧検出器43の出力信号は、フ
ォトカプラPC11を介してPWM制御回路39に出力
されるようになっている。なお、他の2系統の出力回路
34,35は、出力回路33と同一構成であるので、出
力回路34については各構成要素にサフィックス「-1」
を付し、出力回路35についてはサフィックス「-2」を
付してその構成説明を省略する。また、過電圧検出器4
3-1,43-2とPWM制御回路39との間には、フォト
カプラPC12,PC13が介置されている。
【0090】次に、多出力電源装置31の作用(動作)
について説明する。図2に示すMOS−FET37は、
PWM制御回路39より出力されるパルス信号によりオ
ン、オフが切り換えられるので、整流平滑回路36より
出力される直流電圧は、パルス的な電圧信号となってト
ランスTR11の1次側コイルL11に印加される。こ
れにより、各2次側コイルL12〜L14には、巻線比
に応じた交流電圧が発生する。出力回路33の2次側コ
イルL12に発生する交流電圧は整流平滑回路40によ
り整流された後、出力端子33a,33bに接続される
負荷側回路(機器)(図示省略)に供給される。
【0091】ここで、出力回路33の出力電流が過電流
となった場合には、2系統の電流検出器44,45によ
り過電流の発生が検出され、この検出信号は制御回路4
7,48に供給される。そして、該制御回路47,48
のうちの一方の制御下で、マグアンプ41の飽和、非飽
和を制御して出力回路33に流れる電流を制限する。こ
れにより、第1の実施形態と同様に、回路の焼損、破損
等のトラブルの発生を未然に防止することができる。ま
た、第1の実施形態と同様に2系統の電流検出器44,
45、制御回路47,48のうち、一方の系統が故障し
た場合においても、他方の系統の電流検出器、制御回路
の動作によって確実に過電流を阻止することができる。
【0092】また、出力回路33に過電圧が発生した場
合には、該過電圧の発生が過電圧検出器43により検出
され、この検出信号はフォトカプラPC11を介してP
WM制御回路39にフィードバックされるので、該PW
M制御回路39では、出力するパルス信号のデューティ
比を低減させることにより、出力電圧を低下させ、過電
圧を回避することができる。
【0093】さらに、出力回路の出力電圧が変動した場
合には、出力電圧検出器42によりこれが検出され、制
御回路46によりマグアンプ41の飽和、非飽和を制御
して出力電圧を一定とすべき制御が行われる。
【0094】このようにして、第2の実施形態にかかる
多出力電源装置31においては、上記した第1の実施形
態と同様に、出力回路33〜35に、それぞれ2系統の
電流検出器44,45、制御回路47,48を設置し、
いずれか一方の系統の過電流検出信号に基づいて、出力
回路33〜35に流れる電流(出力電力)を制限するよ
うに構成されているので、たとえ一方の系統の電流検出
器、制御回路が故障した場合でも確実に過電流を阻止す
ることができ、出力回路33〜35の回路パターンや該
出力回路33〜35に接続される負荷側回路を焼損、破
損する等のトラブルを回避することができる。
【0095】以上、本発明の多出力電源装置を図示の各
実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定
されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有す
る任意の構成のものに置換することができる。
【0096】例えば、上記した各実施形態では、2系統
の電流検出器および過電流保護回路等を用いて、出力回
路に流れる過電流の発生を検出し、それを阻止する構成
としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、種
々の変形が可能である。
【0097】例えば、第1の出力制限手段および第2の
出力制限手段は、それぞれ、過電流保護回路、過電流保
護の機能を有する過電圧保護回路、過熱保護回路、サー
ミスタ(例えば、PTCサーミスタ)、ポジスタ、ヒュ
ーズ、3端子レギュレータ(例えば、過電流保護回路を
具備した3端子レギュレータ)、サーキットプロテク
タ、リレー、ヒューズ抵抗および温度ヒューズ抵抗より
なる群から選択された少なくとも1つを有するものとす
ることができる。
【0098】また、第1の出力制限手段と第2の出力制
限手段は、同種類のものでも良く、また、異なる種類の
ものでも良い。
【0099】図3(a)〜(f)は、出力制限手段の変
形例の構成を示す回路図である。同図(a)は、一方の
出力制限手段の検出部を電流検出器61で構成し、他方
の出力制限手段をヒューズ62で構成した例を示す。
【0100】同図(b)は、一方の出力制限手段の検出
部を電流検出器61で構成し、他方の出力制限手段をサ
ーミスタ63または図示しないポジスタで構成した例を
示す。
【0101】同図(c)は、一方の出力制限手段の検出
部を電流検出器61で構成し、他方の出力制限手段を過
電流保護回路を具備した3端子レギュレータ64で構成
した例を示す。この場合は、電流検出器61側で設定す
る電流値(電力値)よりも3端子レギュレータ64側で
設定する電流値(電力値)を小さく設定するのが好まし
い。
【0102】同図(d)は、一方の出力制限手段の検出
部を電流検出器61で構成し、他方の出力制限手段をサ
ーキットプロテクタ65または図示しないブレーカで構
成した例を示す。
【0103】同図(e)は、一方の出力制限手段の検出
部を電流検出器61で構成し、他方の出力制限手段をヒ
ューズ抵抗66で構成した例を示す。
【0104】同図(f)は、一方の出力制限手段の検出
部を電流検出器61で構成し、他方の出力制限手段を温
度ヒューズ抵抗67で構成した例を示す。
【0105】そして、上記した図3(a)〜(f)のよ
うな構成としても、2重の出力電力制限機能が発揮され
るので、確実に出力電力(出力電流)を所定値に制限す
ることができる。
【0106】なお、上記した各実施形態では、スイッチ
ング方式の多出力電源装置について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えば、ドロッパ方
式等の多出力電源装置にも適用することができる。
【0107】また、上記した各実施形態では、トランス
TR1,TR11の2次側に接続される各出力回路が全
て2系統の出力制限手段(第1の出力制限手段、第2の
出力制限手段)を具備する例について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、少なくとも1つの
出力回路に2系統の出力制限手段(同じ種類であるか、
異なる種類であるかは問わない)の検出部を具備する構
成であれば良い。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多出力電
源装置によれば、第1の出力制限手段および第2の出力
制限手段を有しているので、多出力電源装置自体および
その出力回路に接続された負荷側の回路(機器)を確実
に保護することができる。すなわち、多出力電源装置の
信頼性が格段に向上するとともに、安全性が格段に向上
する。
【0109】また、1つのチャンネルの出力回路に電力
が集中しても、多出力電源装置自体を確実に保護するこ
とができるので、1つのチャンネルの出力回路に電力が
集中した場合を想定した部品容量とする必要がないの
で、装置の小型化やコストダウンを図ることができる。
【0110】また、1つのチャンネルの出力回路に電力
が集中しても、負荷側の回路を確実に保護することがで
きるので、負荷側の回路の部品点数の削減、小型化およ
びコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる多出力電源装
置の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施形態にかかる多出力電源装
置の構成を示す回路図である。
【図3】出力制限手段の変形例の構成を示す回路図であ
る。
【図4】従来における多出力電源装置の構成を示す回路
図である。
【符号の説明】
1 多出力電源装置 2 入力回路 3〜5 出力回路 3a,3b,4a,4b,5a,5b 出力端子 6 整流平滑回路 7 MOS−FET 8 過電流検出器 9 PWM制御回路 10 整流平滑回路 11 過電圧検出器 12 出力電圧検出器 13,14 電流検出器 15,22 マグアンプ 16,23 整流平滑回路 17,24 出力電圧検出器 18,19,25,26 電流検出器 20,21,27,28 制御回路 29,30 過電流保護回路 31 多出力電源装置 32 入力回路 33〜35 出力回路 33a,33b 出力端子 36 整流平滑回路 37 MOS−FET 38 過電流検出器 39 PWM制御回路 40 整流平滑回路 41 マグアンプ 42 出力電圧検出器 43 過電圧検出器 44,45 電流検出器 46〜48 制御回路 51,52 過電圧検出器 61 電流検出器 62 ヒューズ 63 サーミスタ 64 3端子レギュレータ 65 サーキットプロテクタ 66 ヒューズ抵抗 67 温度ヒューズ抵抗 E1,E11 交流電源 TR1,TR11 トランス L1 1次側コイル L2〜L4 2次側コイル PC1〜PC5,PC11〜PC13 フォトカプラ 101 多出力電源装置 102 入力回路 103〜105 出力回路 103a,103b,104a,104b,105a,
105b 出力端子 106 整流平滑回路 107 MOS−FET 108 過電流検出器 109 PWM制御回路 110 整流平滑回路 111 過電圧検出器 112 出力電圧検出器 113 マグアンプ 114 整流平滑回路 115 出力電圧検出器 116 マグアンプ 117 整流平滑回路 118 出力電圧検出器 121〜123 過電流検出器 E101 交流電源 TR101 トランス L101 1次側コイル L102〜L104 2次側コイル PC101,PC102 フォトカプラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H730 AA15 AA20 AS01 BB23 BB43 BB57 CC01 DD04 EE02 EE45 EE53 EE73 FD01 FD31 FD41 FF19 FG05 XX03 XX12 XX15 XX19

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力を出力する複数のチャンネルの出力
    回路を有する多出力電源装置において、 前記複数のチャンネルの出力回路のうちの少なくとも1
    つに、該出力回路の出力電流を検出する第1の検出部を
    備え、当該出力回路の出力電力を所定値に制限する第1
    の出力制限手段と、 前記第1の検出部が設けられている出力回路と同じ出力
    回路に、該出力回路の出力電流を検出する第2の検出部
    を備え、当該出力回路の出力電力を所定値に制限する第
    2の出力制限手段と、 を有することを特徴とする多出力電源装置。
  2. 【請求項2】 電力を出力する複数のチャンネルの出力
    回路を有する多出力電源装置において、 前記複数のチャンネルの出力回路のうちの少なくとも1
    つに、該出力回路の出力電流を検出する第1の検出部を
    備え、当該出力回路の出力電力を第1の値に制限する第
    1の出力制限手段と、 前記第1の検出部が設けられている出力回路と同じ出力
    回路に、該出力回路の出力電流を検出する第2の検出部
    を備え、当該出力回路の出力電力を前記第1の値と異な
    る第2の値に制限する第2の出力制限手段と、 を有することを特徴とする多出力電源装置。
  3. 【請求項3】 1次側コイルおよび複数の2次側コイル
    を備えたトランスを有し、整流手段を具備した出力回路
    を前記各2次側コイルにそれぞれ接続して前記各出力回
    路よりそれぞれ独立した直流電力を得る多出力電源装置
    において、 前記複数のチャンネルの出力回路のうちの少なくとも1
    つに、該出力回路の出力電流を検出する第1の検出部を
    備え、当該出力回路の出力電力を第1の値に制限する第
    1の出力制限手段と、 前記第1の検出部が設けられている出力回路と同じ出力
    回路に、該出力回路の出力電流を検出する第2の検出部
    を備え、該出力回路の出力電力を前記第1の値と異なる
    第2の値に制限する第2の出力制限手段と、 を有することを特徴とする多出力電源装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の出力制限手段は、前記トラン
    スの2次側で出力電力を制限し、前記第2の出力制限手
    段は、前記トランスの1次側または2次側で出力電力を
    制限する請求項3に記載の多出力電源装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の値は、前記第1の値よりも大
    きく設定される請求項2ないし4のいずれかに記載の多
    出力電源装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の値は、定常的に取り出せる最
    大出力電力の101〜500%に設定され、前記第2の
    値は、定常的に取り出せる最大出力電力の106〜60
    0%に設定される請求項2ないし5のいずれかに記載の
    多出力電源装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の出力制限手段は、当該多出力
    電源装置自体を保護するためのものであり、前記第2の
    出力制限手段は、出力回路に接続される機器を保護する
    ためのものである請求項1ないし6のいずれかに記載の
    多出力電源装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の出力制限手段と前記第2の出
    力制限手段のうち、前記第1の出力制限手段が優先的に
    作動する請求項1ないし7のいずれかに記載の多出力電
    源装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の出力制限手段および前記第2
    の出力制限手段は、それぞれ、過電流保護回路、過電流
    保護の機能を有する過電圧保護回路、過熱保護回路、サ
    ーミスタ、ポジスタ、ヒューズ、3端子レギュレータ、
    サーキットプロテクタ、リレー、ヒューズ抵抗および温
    度ヒューズ抵抗よりなる群から選択された少なくとも1
    つを有する請求項1ないし8のいずれかに記載の多出力
    電源装置。
  10. 【請求項10】 1次側コイルおよび複数の2次側コイ
    ルを有するトランスの、前記1次側コイルにパルス電圧
    を印加し、かつ、整流手段を具備した出力回路を前記各
    2次側コイルにそれぞれ接続して前記各出力回路よりそ
    れぞれ独立した直流電力を得る多出力電源装置におい
    て、 直流電圧を前記1次側コイルにパルス的に印加するスイ
    ッチング手段と、 前記スイッチング手段にパルス信号を与えると共に、該
    パルス信号のデューティ比を制御するパルス幅制御手段
    と、を有し、 前記各出力回路のうち少なくとも1つは、 該出力回路の出力電流を検出する第1の検出部を具備し
    て、該出力回路の出力電力を第1の値に制限すべく制御
    信号を前記パルス幅制御手段に出力する第1の出力制御
    手段と、 該出力回路の出力電流を検出する第2の検出部を具備し
    て、該出力回路の出力電力を、前記第1の値よりも大き
    い第2の値に制限すべく制御信号を前記パルス幅制御手
    段に出力する第2の出力制御手段と、 を有することを特徴とする多出力電源装置。
  11. 【請求項11】 1次側コイルおよび複数の2次側コイ
    ルを有するトランスの、前記1次側コイルにパルス電圧
    を印加し、かつ、整流手段を具備した出力回路を前記各
    2次側コイルにそれぞれ接続して前記各出力回路よりそ
    れぞれ独立した直流電力を得る多出力電源装置におい
    て、 直流電圧を前記1次側コイルにパルス的に印加するスイ
    ッチング手段と、 前記スイッチング手段にパルス信号を与えると共に、該
    パルス信号のデューティ比を制御するパルス幅制御手段
    と、を有し、 前記各出力回路のうち少なくとも1つは、 前記2次側コイルに接続されるマグアンプと、 該出力回路の出力電流を検出する第1の検出部を具備し
    て、該出力回路の出力電力を第1の値に制限すべく制御
    信号を前記マグアンプに出力する第1の出力制御手段
    と、 該出力回路の出力電流を検出する第2の検出部を具備し
    て、該出力回路の出力電力を、前記第1の値よりも大き
    い第2の値に制限すべく制御信号を前記マグアンプに出
    力する第2の出力制御手段と、 を有することを特徴とする多出力電源装置。
  12. 【請求項12】 1次側コイルおよび複数の2次側コイ
    ルを有するトランスの、前記1次側コイルにパルス電圧
    を印加し、かつ、整流手段を具備した出力回路を前記各
    2次側コイルにそれぞれ接続して前記各出力回路よりそ
    れぞれ独立した直流電力を得る多出力電源装置におい
    て、 直流電圧を前記1次側コイルにパルス的に印加するスイ
    ッチング手段と、 前記スイッチング手段にパルス信号を与えると共に、該
    パルス信号のデューティ比を制御するパルス幅制御手段
    と、を有し、 前記各出力回路のうち少なくとも1つは、 前記2次側コイルに接続されるマグアンプと、 該出力回路の出力電流を検出する第1の検出部を具備し
    て、該出力回路の出力電力を第1の値に制限すべく制御
    信号を前記パルス幅制御手段に出力する第1の出力制御
    手段と、 該出力回路の出力電流を検出する第2の検出部を具備し
    て、該出力回路の出力電力を、前記第1の値よりも大き
    い第2の値に制限すべく制御信号を前記マグアンプに出
    力する第2の出力制御手段と、 を有することを特徴とする多出力電源装置。
  13. 【請求項13】 1次側コイルおよび複数の2次側コイ
    ルを有するトランスの、前記1次側コイルにパルス電圧
    を印加し、かつ、整流手段を具備した出力回路を前記各
    2次側コイルにそれぞれ接続して前記各出力回路よりそ
    れぞれ独立した直流電力を得る多出力電源装置におい
    て、 直流電圧を前記1次側コイルにパルス的に印加するスイ
    ッチング手段と、 前記スイッチング手段にパルス信号を与えると共に、該
    パルス信号のデューティ比を制御するパルス幅制御手段
    と、を有し、 前記各出力回路のうち少なくとも1つは、 前記2次側コイルに接続されるマグアンプと、 該出力回路の出力電流を検出する第1の検出部を具備し
    て、該出力回路の出力電力を、第1の値に制限すべく制
    御信号を前記マグアンプに出力する第1の出力制御手段
    と、 該出力回路の出力電流を検出する第2の検出部を具備し
    て、該出力回路の出力電力を前記第1の値よりも大きい
    第2の値に制限すべく制御信号を前記パルス幅制御手段
    に出力する第2の出力制御手段と、 を有することを特徴とする多出力電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7259948B2 (en) 2002-08-09 2007-08-21 Aisin Aw Co., Ltd. Power supply device for driving
JP2010136558A (ja) * 2009-04-24 2010-06-17 Well Shin Technology Co Ltd 自動車用dcコンバーター
JP2012016181A (ja) * 2010-07-01 2012-01-19 Canon Inc 電源装置
CN104111369A (zh) * 2014-07-29 2014-10-22 深圳市兰丁科技有限公司 一种高精度过流检测电路及稳压电源
JP2015061365A (ja) * 2013-09-18 2015-03-30 株式会社デンソー 絶縁電源装置

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