JP2001268777A - 過電流保護装置 - Google Patents

過電流保護装置

Info

Publication number
JP2001268777A
JP2001268777A JP2000082783A JP2000082783A JP2001268777A JP 2001268777 A JP2001268777 A JP 2001268777A JP 2000082783 A JP2000082783 A JP 2000082783A JP 2000082783 A JP2000082783 A JP 2000082783A JP 2001268777 A JP2001268777 A JP 2001268777A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
load
overcurrent
supplied
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2000082783A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhisa Nagano
信久 長野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP2000082783A priority Critical patent/JP2001268777A/ja
Publication of JP2001268777A publication Critical patent/JP2001268777A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Control Of Voltage And Current In General (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷に過電流が生じ際に過電流遮断素子で負
荷への供給電源を遮断すると共に、負荷への供給電源を
一定にする電圧安定化回路において、前記過電流遮断素
子による電圧降下の影響のない電圧安定化制御と過電流
が生じた際の保護装置が求められている。 【解決手段】 直流電源11に対して、過電流遮断素子
15と負荷19と直列に接続し、直流電源11と過電流
遮断素子15との間に電圧安定化制御回路13を設け、
この電圧安定化制御回路13は、前記負荷19の両端に
直接設けた電圧検出回路16で検出した電圧で負荷19
に供給する電圧を安定化すると共に、負荷19に過電流
が生じた際に、過電流遮断素子15で負荷19を直流電
源11と遮断し、かつ、負荷19の遮断により電圧安定
化制御回路13での電圧上昇動作を過電圧検出用ツェナ
ーダイオード14で検出して電圧安定化制御回路13の
制御を制御する過電流保護装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷を駆動する直
流電源の安定化装置において、負荷に過電流が生じた際
に負荷への直流電源を遮断すると共に、前記安定化装置
の動作を制御する過電流保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種電子機器に内蔵されている各種負荷
を安定に駆動させるためには、その負荷を動作駆動する
直流電源を安定化させて供給すると共に、負荷に何らか
の異常が生じて過電流が流入した際に、直流電源と負荷
との直流電源路を遮断開放して、負荷に過電流が供給さ
れないようになっている。
【0003】この負荷に異常が生じた際の直流電源路の
遮断開放には、一般的にはヒューズが用いられている。
このヒューズは、溶けやすい合金で生成されたヒューズ
線を負荷回路と直列に接続し、過大電流が流れると異常
発熱してヒューズ線を溶解させて、負荷回路への直流電
源路を自動的に遮断する。
【0004】近年、このヒューズに代わる直流電源路遮
断素子として、米国レイケム社が開発実用化したポリス
イッチと称される素子が用いられるようになっている。
このポリスイッチとは、素子に流れる電流が所定値を超
えて過大電流となると、その素子の抵抗分が増大し、か
つ発熱する。この発熱により素子が直流電源路を自動的
に遮断すると共に、前記素子への過大電流供給が停止さ
れ、素子の発熱温度が低下して所定温度に冷却される
と、復帰して再度直流電源路遮断素子として使用できる
過電流遮断素子である。
【0005】この過電流遮断素子を用いた電圧安定化回
路を図3を用いて説明する。直流電源51の一方の電極
には、制御トランジスタ52のコレクタが接続されてい
る。この制御トランジスタ52のベースは、電圧安定化
制御回路53が接続され、エミッタは過電流遮断素子5
5と端子56を介して、負荷回路58の一端に接続され
ている。前記直流電源51の他方の電極は、端子57を
介して負荷回路58の他端に接続されている。前記制御
トランジスタ52のエミッタと前記過電流遮断素子55
との接続点と、及び前記直流電源51の他方の電極と前
記負荷回路58の他端との接続点との間には、電圧検出
回路54が接続されている。この電圧検出回路54の出
力は、前記電圧安定化制御回路53のF/B(feed
back)端子に接続されている。
【0006】前記電圧検出回路54は、前記制御トラン
ジスタ52のエミッタと負荷回路58の他端の端子57
の間の電圧を検出し、この検出された電圧値は、前記電
圧安定化制御回路53のF/B端子に供給される。電圧
安定化制御回路53は、F/B端子に入力された前記電
圧検出回路54からの電圧値と、この電圧安定化制御回
路53に備えられた基準電圧値と比較し、その比較され
た電圧差値に応じて、前記制御トランジスタ52のベー
スを制御して、制御トランジスタ52のエミッタ出力電
圧が常時一定となるように制御している。
【0007】前記過電流遮断素子55は、前記負荷回路
58で短絡などの異常が生じて、前記制御トランジスタ
52のエミッタから負荷回路58に供給される電流が急
激に上昇すると、この過電流遮断素子55が発熱して、
前記制御トランジスタ52のエミッタと前記負荷回路5
6との接続を遮断する。この過電流遮断素子55の遮断
動作により、負荷回路58の過電流供給による焼損や破
損が防止される。この負荷回路58の異常状態が解消さ
れると、前記過電流遮断素子5の発熱温度が低下して、
負荷回路58への直流電源路が復帰される。
【0008】このように、前記過電流遮断素子55は、
負荷回路58の異常解消後に再使用できるために、従来
のヒューズに代わる電源路遮断素子として用いられるよ
うになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述した電圧安定化回
路において、負荷回路58に過電流が生じた際に、負荷
回路58へ供給される直流電源路を遮断する過電流遮断
素子55が用いられるようになっている。この過電流遮
断素子55は、前記負荷回路58に過電流が生じた際に
負荷回路58を電圧安定化制御回路53から遮断させる
ために、前記制御トランジスタ52と負荷回路58が接
続される端子56との間に接続されている。また、前記
電圧検出回路54は、過電流遮断素子55と負荷回路5
8に供給される直流電圧が検出されるようになってい
る。
【0010】しかし、前記過電流遮断素子55は通常時
でも数十〜数百mΩの比較的高い抵抗分を有している。
このため、負荷回路58に大きな電流を直流電源から供
給すると、前記電圧安定化制御回路53で安定化を図っ
ても前記過電流遮断素子55による電圧降下が大きくな
り、負荷回路8に供給される直流電圧の定電圧精度が悪
化する課題がある。
【0011】また、前記直流電源を複数の定電圧に分割
し、その分割された定電圧を複数の負荷回路個々に供給
すると共に、その分割された複数の定電圧と複数の負荷
回路との間に前記過電流遮断素子を接続した電圧安定化
回路において、あの特定の負荷回路に過電流が生じて、
その過電流が生じた負荷回路のみに接続された過電流遮
断素子が遮断動作し、他の負荷回路は、前記分割された
定電圧が正常供給されている状態が生じる。このような
場合に、過電流状態となった負荷回路にもよるが、電圧
安定化回路から各負荷回路に供給される直流電源の定電
圧制御ができなかったり、あるいは、特定の負荷回路に
供給する直流電源の電圧安定化回路を損傷する等の課題
があった。
【0012】本発明は、従来の課題に鑑み、負荷回路に
過電流が生じた際には、過電流遮断素子を用いて負荷回
路と電圧安定化回路とを遮断すると共に、前記負荷回路
に供給する直流電源は過電流遮断素子による電圧降下を
加味した電圧安定化を図ることを可能とし、前記過電流
遮断素子で負荷回路への直流電源供給が遮断された際
に、電圧安定化制御回路の保護も可能とする過電流保護
装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の過電流
保護装置は、直流電源で駆動する負荷手段と;前記負荷
手段の両端に直接供給される直流電源電圧を検出し、そ
の検出した直流電圧と基準電圧とを比較して前記直流電
源から前記負荷手段に供給される直流電圧を一定にする
制御手段と;前記制御手段から前記負荷手段に供給され
る直流電圧が所定の値を超えると前記制御手段の駆動を
制御する過電圧検出手段と;前記負荷手段に所定値以上
の過電流が供給された際に、前記制御手段から前記負荷
手段に供給される直流電源を遮断する過電流遮断手段
と;を具備し、前記過電流遮断手段により前記負荷手段
への直流電源の供給が遮断された際に、前記過電圧検出
手段で前記制御手段の動作を制御することを特徴として
いる。
【0014】本発明とこれ以降の発明に用いる用語とそ
の技術的意味は次の通りである。前記直流電源とは、交
流電源を整流して得た直流電源及び電池等の無安定直流
電源である。
【0015】前記負荷手段は、各種電子機器に内蔵され
て各種信号をアナログ又はデジタル処理する電子回路、
複写機の駆動モータや複写用光源、又は液晶プロジェク
タのバックライト光源等のモータ駆動回路又は点灯回路
等で、直流定圧電源により駆動する負荷回路である。
【0016】前記制御手段は、前記負荷手段に供給され
る直流電圧値を電圧検出回路で直接検出し、この検出し
た電圧値と基準電圧値とを比較して誤差値を求め、この
誤差値から前記無安定直流電源から供給される直流電源
を安定化させるものである。前記直流電源に対して直列
制御形に接続した制御トランジスタに前記誤差値を負帰
還させで電圧調整する形式と、前記直流電源に対して並
列制御形に接続した制御トランジスタに前記誤差値を負
帰還させて電流調整する形式などの電圧安定化回路であ
る。
【0017】前記過電圧検出手段は、所定の閾値を超え
る電圧が供給されるとその電圧超過状態を検出するもの
で、ツェナーダイオードが用いられる。このツェナーダ
イオードに前記制御手段で安定化された直流電源電圧を
供給し、このツェナーダイオードに供給された直流電源
電圧が閾値を超えた際に、前記ツェナーダイオードがオ
ン動作し、そのオン動作によって、前記制御手段である
電圧安定化回路を制御して電圧安定化制御を停止させる
ものである。
【0018】前記過電流遮断手段は、過電流が印加され
ると発熱し、その発熱温度が所定値以上になると線路を
開放する素子であり、印加電流が解除された後に、新た
な素子と交換するか、あるいは、素子の発熱温度が低下
すると線路を復帰させる素子である。
【0019】本発明により、前記制御手段は、前記負荷
手段の両端に供給される直流電圧を検出し、その検出直
流電圧を用いて負荷手段に供給される直流電圧の安定化
を図っているために、過電流遮断手段の内部抵抗による
電圧降下に影響されることがなく電圧調整可能となる。
【0020】また、前記負荷手段に過電流が生じて、前
記過電流遮断手段で負荷手段に供給する直流電源が遮断
されると、前記制御手段で検出する負荷手段の両端に供
給される直流電圧は急激に低下する。この検出された低
下電圧値が基準値と比較されると、制御手段は前記直流
電源からの直流電圧を上昇させる制御を行い、出力電圧
が上昇する。この制御手段から出力された上昇電圧が過
電圧検出手段で検出され、所定電圧値以上となると前記
制御手段の定電圧調整動作を停止させる制御を行い、制
御手段の保護が行われる。
【0021】請求項2の発明の過電流保護装置は、直流
電源に1次側が接続され、2次側から複数の直流電源を
生成出力する電磁結合トランス手段と;前記電磁結合ト
ランス手段から出力された複数の直流電源でそれぞれ駆
動する複数の負荷手段と;前記電磁結合トランス手段か
ら出力される特定の直流電源から特定の前記負荷手段の
両端に直接供給される直流電圧を検出し、その検出した
直流電圧と基準電圧とを比較して前記直流電源から前記
電磁結合トランス手段に供給される直流電圧を一定にす
る制御手段と;前記電磁結合トランス手段から前記複数
の負荷手段に供給される直流電圧が所定値を超えると前
記制御手段の駆動を制御する過電圧検出手段と;前記複
数の負荷手段に所定値以上の過電流が供給された際に、
前記負荷手段に供給される直流電源を遮断する複数の過
電流遮断手段と;を具備し、前記過電流遮断手段により
前記負荷手段への直流電源が遮断された際に、前記過電
圧検出手段で前記制御手段の動作を制御することを特徴
している。
【0022】前記電磁結合トランス手段は、前記直流電
源を分圧して、複数の負荷回路に供給する異なる電圧値
の直流電源を生成する1次側と2次側が電磁結合された
トランスである。この電磁結合トランスの1次側に前記
無安定直流電源が供給され、電磁結合トランスで誘導さ
れて、2次側に所定の定電圧直流電源を出力するもので
ある。
【0023】本発明により、前記制御手段は、前記負荷
手段の両端に供給される直流電圧を検出し、その検出直
流電圧を用いて負荷手段に供給される直流電圧の安定化
を図っているために、過電流遮断手段の内部抵抗による
電圧降下に影響されることなく電圧調整可能となる。
【0024】また、前記負荷手段のいずれかに過電流が
生じて、前記過電流遮断手段でいずれかの負荷手段に供
給する直流電源が遮断されると、前記制御手段で検出す
る負荷手段の両端に供給される直流電圧は急激に低下す
る。この検出された低下電圧値が基準値と比較される
と、制御手段は前記直流電源からの直流電圧を上昇させ
る制御を行い出力電圧が上昇する。この制御手段から出
力された上昇電圧が過電圧検出手段で検出され、所定電
圧値以上となると前記制御手段の電圧安定化調整動作を
停止させて全ての負荷手段への直流電源供給が停止され
て、制御手段の保護が行われる。
【0025】これにより、制御手段で負荷手段に直接供
給される直流電圧の定電圧調整が可能となり、負荷手段
に過電流が生じ、過電流保護手段が負荷手段への直流電
源供給を遮断した際には、過電圧検出手段で制御手段の
動作を制御することにより、負荷手段や制御手段の保護
が可能となった。
【0026】請求項3の発明は、請求項1乃至2記載の
過電流保護装置において、過電流遮断手段は、過電流が
印加されると発熱し、その発熱温度が所定値以上となる
と急激に抵抗値が増大して線路を開放すると共に、印加
電流が解除され発熱温度が低下すると線路を復帰させる
素子からなることを特徴とする。
【0027】本発明により、過電流遮断素子は、負荷手
段に過電流が生じた際に、過電流により素子が発熱し、
その発熱温度が所定値以上となると急激に抵抗値が増大
して線路を速やかに開放遮断して、負荷手段の焼損や破
損を最小化することができると共に、負荷手段への過電
流の流入原因が解消されて、前記過電流遮断素子の発熱
温度が低下すると素子が復帰して、負荷手段への直流電
源供給を可能となる。
【0028】請求項4の発明は、請求項1乃至2記載の
過電流保護装置において、制御手段は、前記過電流遮断
手段を介して供給された前記負荷手段の両端直流電圧を
検出することを特徴とした。
【0029】本発明により、制御手段と負荷手段との間
に内部抵抗の大きな過電流遮断素子を配置しているが、
制御手段で検出する負荷手段に供給される直流電源電圧
は、負荷手段の両端から直接検出するために、制御手段
で調整出力される電圧は、制御手段と負荷手段との間に
配置された各種回路素子による電圧降下分を加味した電
圧調整が可能となり、負荷手段への直流電圧を一定に保
持可能となった。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る
過電流保護装置の一実施形態を示すブロック図である。
【0031】直流電源11の一方の電極には、制御トラ
ンジタ12のコレクタが接続されている。この制御トラ
ンジスタ12のベースは、電圧安定化制御回路13が接
続され、エミッタは過電流遮断素子15と端子17を介
して、負荷回路19の一端に接続されている。前記直流
電源11の他方の電極は、端子18を介して負荷回路1
9の他端に接続されている。前記制御トランジスタ12
のエミッタと前記過電流遮断素子15との接続点は、ツ
ェナーダイオード14を介して、前記電圧安定化制御回
路13のOVP(Over Voltage Prot
ector)端子に接続されている。前記端子17,1
8の両端には、電圧検出回路16が接続され、この電圧
検出回路16の出力は、前記電圧安定化制御回路13の
F/B(feedback)端子に接続されている。
【0032】前記電圧検出回路16は、前記端子17,
18の間の電圧V0、つまり、負荷回路19に供給され
る電圧V0を直接検出する。この検出された電圧値V0
は、前記電圧安定化制御回路13のF/B端子に供給さ
れる。電圧安定化制御回路13は、F/B端子に入力さ
れた前記電圧検出回路16からの電圧値V0と、この電
圧安定化制御回路13に備えられた基準電圧値と比較
し、その比較された電圧差値に応じて、前記制御トラン
ジスタ12のベースを制御して、制御トランジスタ12
のエミッタ出力電圧が常時一定となるように制御してい
る。
【0033】前記過電流遮断素子15は、前記負荷回路
19で短絡などの過電流が生じて、前記制御トランジス
タ12のエミッタから負荷回路19に供給される電流が
急激に上昇すると、この過電流遮断素子15が発熱し
て、前記制御トランジスタ12のエミッタと前記負荷回
路19との接続を遮断開放する。この過電流遮断素子1
5の遮断動作により、負荷回路19の過電流供給による
焼損や破損が防止される。この負荷回路19の過電流が
解消されると、前記過電流遮断素子15の発熱温度が低
下して、負荷回路19への直流電源路が復帰される。
【0034】前記負荷回路19に過電流が流入すると、
前述したように過電流遮断素子15が動作して、負荷回
路19への直流電源の供給が遮断停止されるが、この負
荷回路19への直流電源供給停止状態において、端子1
7,18の間の直流電圧V0は急激に低下し、この低下
された電圧値V0は電圧検出回路16で検出されて、前
記電圧安定化制御回路13のF/B端子に供給される。
【0035】このF/B端子に入力された電圧検出回路
16からの電圧値により電圧安定化制御回路13は、制
御トランジスタ12のエミッタ出力電圧を上昇させる制
御を行うことになる。この制御トランジスタ12のエミ
ッタ出力電圧が上昇して、ツェナーダイオード14の閾
値を超えると、ツェナーダイオード14がオンする。こ
のツェナーダイオード14のオン信号が前記電圧安定化
制御回路13のOVP端子に供給される。このOVP端
子に入力されたツェナーダイオード14のオン信号に基
づき、電圧安定化制御回路13は、制御トランジスタ1
2をオフ制御して、直流電源11からの直流電源供給を
停止させる。
【0036】つまり、前記負荷回路19に過電流が流入
した際に、前記過電流遮断素子15で負荷回路19への
過電流流入を遮断すると共に、前記過電流遮断素子15
の動作により負荷回路19への供給電圧低下を前記電圧
検出回路16が検出し、この検出結果を基に前記電圧安
定化制御回路13が制御トランジスタ12の出力電圧を
上昇させる制御を行うが、その制御トランジスタ12の
出力電圧をツェナーダイオード14で監視し、所定値以
上となると前記電圧安定化制御回路13を介し制御トラ
ンジスタ12をオフ制御させる。
【0037】この結果、過電流による負荷回路19の焼
損や破損と、負荷回路19への供給電圧低下による電圧
安定化制御回路13からの電圧上昇動作も停止して、電
圧安定化制御回路13の保護も可能となった。
【0038】次に、図2を用いて本発明の過電流保護装
置の他の実施形態を説明する。図2は、本発明に係る過
電流保護装置の他の実施形態を示すブロック図で、図1
と同一部分は同一符号を付して詳細説明は省略する。
【0039】図2に示す本発明の他の実施形態は、単一
の直流電源から複数の負荷回路に異なる値の直流電源を
供給する場合の過電流保護装置である。直流電源11に
は、電磁結合トランス21の1次巻き線21aと制御ト
ランジスタ12のコレクタ・エミッタが直列接続されて
いる。この制御トランジスタ12のベースは、電圧安定
化制御回路13が接続されている。
【0040】前記電磁結合トランス21の2次側は2つ
の異なる電圧値を出力する2次巻き線21b,21cが
設けられている。この一方の2次巻き線21bの一端
は、マグネットアンプ22、ダイオード23、チョーク
コイル26及び過電流遮断素子15aの直列回路を介し
て端子29aに接続されている。前記2次巻き線21b
の他端は、端子29bに接続されている。前記ダイオー
ド23とチョークコイル26の接続点と端子29bとの
間には、ダイオード25が接続されている。前記チョー
クコイル26と過電流遮断素子15aの接続点と端子2
9bとの間には、平滑コンデンサ27が接続されてい
る。前記端子29a、29bの両端には、電圧検出増幅
回路28が接続され、この電圧検出増幅回路28の出力
は、定電圧ダイオード24を介して、前記マグネットア
ンプ22とダイオード23の接続点に接続されている。
さらに、前記チョークコイル26と過電流遮断素子15
aの接続点には、ツェナーダイオード14aを介して、
前記電圧安定化制御回路13のOVP端子に接続されて
いる。前記端子29a、29bの両端には負荷回路19
aが接続されている。
【0041】前記マグネットアンプ22は2次巻き線2
1bから供給出力された直流電圧を昇圧調整するもの
で、前記端子29a,29bを介して負荷回路19aに
供給される電圧値V01を前記電圧検出増幅回路28で
検出増幅し、その検出電圧値V01で定電圧ダイオード
24からの駆動制御の基で、マグネットアンプ22から
出力される電圧を調整制御するものである。
【0042】前記ダイオード23,25,チョークコイ
ル26,及び平滑コンデンサ27は、整流平滑回路を構
成し、前記マグネットアンプ22から出力供給された直
流電源の整流平滑を行う。
【0043】つまり、前記端子29a,29bから負荷
回路19aに供給される直流電圧V01を前記電圧検出
増幅回路28で検出し、その検出した電圧値V01を基
に定電圧ダイオード24の駆動制御で負荷回路19aに
供給する直流電圧の安定化を図っている。
【0044】前記電磁結合トランス21の他方の2次巻
き線21cの一端は、ダイオード30,チョークコイル
32,及び過電流遮断素子15bの直列回路を介して端
子33aに接続されている。2次巻き線21cの他端
は、端子33bに直接接続されている。前記ダイオード
30とチョークコイル32の接続点は、ダイオード31
を介して端子33bに接続されている。前記チョークコ
イル32と過電流遮断素子15bの接続点は、平滑コン
デンサ33を介して端子33bに接続されると共に、ツ
ェナーダイオード14bを介して前記電圧安定化制御回
路13のOVP端子に接続されている。前記端子33
a、33bの間には、電圧検出回路16が接続され、こ
の電圧検出回路16の出力は、前記電圧安定化制御回路
13のF/B端子に接続されている。前記端子33a,
33bの両端間には、負荷回路19bが接続されてい
る。
【0045】前記ダイオード30,31,チョークコイ
ル32及び平滑コンデンサ33で整流平滑回路が構成さ
れ、前記2次巻き線21cから供給された直流電圧を整
流平滑する。電圧検出回路16は、端子33a,33b
の間に接続される負荷回路19bに供給される直流電圧
V02を検出し、その検出値V02を前記電圧安定化制
御回路13のF/B端子に出力し、この電圧安定化制御
回路13に有する基準電圧と比較して、その比較電圧差
値により前記制御トランジスタ12のベースを制御し
て、直流電源11から電磁結合トランス21の1次巻き
線21aに供給され電圧を調整制御する。
【0046】このような構成の定電圧電源回路におい
て、負荷回路19aは、例えばモータドライブ回路等の
24Vで動作させる負荷とし、負荷回路19bは、各種
信号処理回路等の3.3Vで動作させる負荷とする。前
記負荷回路19aに供給される端子29a、29bの間
の電圧V01が、前記電磁結合トランス21の2次巻き
線21bからの出力電圧が変化したり、又は、負荷回路
19aの動作に応じて、端子29a,29bの間の供給
電圧V01が変化したりすると、その電圧V01は、前
記電圧検出増幅回路28で検出増幅し、その検出増幅さ
れた電圧を基に定電圧ダイオード24で電圧調整されて
前記端子29a,29bの間の電圧V01を一定にして
いる。
【0047】一方、負荷回路19bに供給される端子3
3a,33bの間の電圧V02が変化すると、前記電圧
検出回路16で検出された電圧V02は、前記電圧安定
化制御回路13のF/B端子に供給される。この電圧安
定化制御回路13では、基準電圧と前記F/B端子に供
給された電圧V02とが比較され、その比較誤差分の電
圧を調整する為、前記制御トランジスタ12のベースを
制御して、前記直流電源11から電子結合トランス21
の1次巻き線21aに供給される電圧を調整制御する。
これにより、前記端子33a,33bに接続される負荷
回路19bに対して一定電圧が常時供給されるようにな
っている。
【0048】また、前記負荷回路19bへの供給電圧の
変化に応じて、前記電圧安定化制御回路13で電磁結合
トランス21の1次巻き線21aへの供給電圧が調整さ
れると、2次巻き線21b,21cの出力電圧も変化す
るが、前記2次巻き線21bの出力電圧は、前記定電圧
ダイオード24で電圧調整制御されるためにいずれの負
荷回路19a,19bに対して常時一定電圧の直流電源
が供給されることになる。
【0049】次に、前記負荷回路19aと19bのいず
れかに過電流が流入すると、前記過電流遮断素子15a
と15bのいずれかが遮断動作する。負荷回路19aに
過電流が生じて過電流遮断素子15aが遮断されると、
前記電圧検出増幅回路28の検出電圧V01の基で、定
電圧ダイオード24の制御の基で、前記整流平滑回路を
構成するチョークコイル26の出力端の電圧が上昇す
る。このチョークコイル26の出力端の電圧が所定の電
圧値、すなわち、ツェナーダイオード14aの閾値を超
えると、ツェナーダイオード14aがオンして、前記電
圧安定化制御回路13のOVP端子にオン信号を供給す
る。また、負荷回路19bに過電流が生じて過電流遮断
素子15bが遮断されると、前記電圧検出回路16の検
出電圧V02の基で、前記電圧安定化制御手段13の制
御の基で、前記電磁結合トランス1の1次巻き線21a
の電圧が上昇し、整流平滑回路を構成するチョークコイ
ル32の出力端の電圧が上昇する。このチョークコイル
32の出力端の電圧が所定の電圧値、すなわち、ツェナ
ーダイオード14bの閾値を超えると、ツェナーダイオ
ード14bがオンして、前記電圧安定化制御回路13の
OVP端子にオン信号を供給する。前記ツェナーダイオ
ード14a又は14bのいずれかのオン動作により、前
記電圧安定化制御回路13は、制御トランジスタ12を
オフ制御させて、直流電源11から電磁結合トランス2
1の1次巻き線21aへの直流電源供給が停止される。
よって、電磁結合トランス21の2次巻き線21b,2
1c以降への直流電源供給が停止される。
【0050】以上説明したように、本発明の過電流保護
装置において、負荷回路が正常に動作している間には、
負荷回路の両端に直接供給される直流電圧値を基に電圧
安定化制御され、負荷回路に過電流が生じた際には、過
電流遮断素子で負荷回路を電圧安定化制御回路から遮断
すると共に、その過電流遮断素子で負荷回路が遮断され
たことにより生じる電圧安定化回路の電圧上昇動作を過
電圧検出用のツェナーダイオードで上昇電圧を検出し
て、前記電圧安定化回路の動作を制御保護することが可
能となった。
【0051】
【発明の効果】本発明の過電流保護装置において、負荷
回路を過電流から保護するための過電流遮断素子を電圧
安定化制御回路との間に設け、かつ、負荷回路に供給さ
れる電圧検出は、前記過電流遮断素子を介した後の前記
負荷回路の両端から直接検出して、前記電圧安定化制御
回路で定電圧化するために、負荷回路に供給される以前
の電圧降下を考慮した定電圧化が可能となった。
【0052】また、前記負荷回路に過電流が生じた際に
は、前記過電流遮断素子で負荷回路への直流電源供給を
速やかに遮断停止すると共に、この過電流遮断素子の遮
断動作によって、電圧安定化制御回路での電圧上昇動作
は、過電圧検出のツェナーダイオードで検出して、前記
電圧安定化制御回路の制御駆動を制御することで、電圧
安定化制御回路の保護も可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る過電流保護装置の一実施形態を示
すブロック図。
【図2】本発明に係る過電流保護装置の他の実施形態を
示すブロック図。
【図3】従来の定電圧安定化装置を示すブロック図。
【符号の説明】
11…直流電源 12…制御トランジスタ 14…ツェナーダイオード 15…過電流遮断素子 16…電圧検出回路 17,18…端子 19…負荷回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02M 3/28 H02M 3/28 C V Fターム(参考) 5G004 AA04 AB02 BA03 BA04 DC10 EA01 5H410 CC02 DD02 EA10 FF03 FF25 LL02 LL06 LL20 5H730 AA20 BB13 BB23 DD02 EE08 EE73 FD01 FD31 XX03 XX12 XX15 XX23 XX32 XX35 XX44

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源で駆動する負荷手段と;前記負荷
    手段の両端に直接供給される直流電源電圧を検出し、そ
    の検出した直流電圧と基準電圧とを比較して前記直流電
    源から前記負荷手段に供給される直流電圧を一定にする
    制御手段と;前記制御手段から前記負荷手段に供給され
    る直流電圧が所定の値を超えると前記制御手段の駆動を
    制御する過電圧検出手段と;前記負荷手段に異常が生じ
    所定値以上の過電流が供給された際に、前記制御手段か
    ら前記負荷手段に供給される直流電源を遮断する過電流
    遮断手段と;を具備し、前記過電流遮断手段により前記
    負荷手段への直流電源の供給が遮断された際に、前記過
    電圧検出手段で前記制御手段の動作を制御することを特
    徴とした過電流保護装置。
  2. 【請求項2】直流電源に1次側が接続され、2次側から
    複数の直流電源を生成出力する電磁結合トランス手段
    と;前記電磁結合トランス手から出力された複数の直流
    電源でそれぞれ駆動する複数の負荷手段と;前記電磁結
    合トランス手段から出力される特定の直流電源から特定
    の前記負荷手段の両端に直接供給される直流電圧を検出
    し、その検出した直流電圧と基準電圧とを比較して前記
    直流電源から前記電磁結合トランス手段に供給される直
    流電圧を一定にする制御手段と;前記電磁結合トランス
    手段から前記複数の負荷手段に供給される直流電圧が所
    定値を超えると前記制御手段の駆動を制御する過電圧検
    出手段と;前記複数の負荷手段に過電流が供給された際
    に、前記負荷手段に供給される直流電源を遮断する複数
    の過電流遮断手段と;を具備し、前記過電流遮断手段に
    より前記負荷手段への直流電源が遮断された際に、前記
    過電圧検出手段で前記制御手段の動作を制御することを
    特徴した過電流保護装置。
  3. 【請求項3】 前記過電流遮断手段は、過電流が印加さ
    れると発熱し、その発熱温度が所定値以上となると急激
    に抵抗値が増大して線路を開放すると共に、印加電流が
    解除され発熱温度が低下すると線路を復帰させる素子か
    らなることを特徴とする請求項1乃至2記載の過電流保
    護装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記過電流遮断手段を
    介して供給された前記負荷手段の両端直流電圧を検出す
    ることを特徴とする請求項1乃至2記載の過電流保護装
    置。
JP2000082783A 2000-03-23 2000-03-23 過電流保護装置 Abandoned JP2001268777A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000082783A JP2001268777A (ja) 2000-03-23 2000-03-23 過電流保護装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000082783A JP2001268777A (ja) 2000-03-23 2000-03-23 過電流保護装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001268777A true JP2001268777A (ja) 2001-09-28

Family

ID=18599536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000082783A Abandoned JP2001268777A (ja) 2000-03-23 2000-03-23 過電流保護装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001268777A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102931630A (zh) * 2012-11-21 2013-02-13 重庆西南集成电路设计有限责任公司 具有状态保持功能的过压过流保护电路
JP2013229233A (ja) * 2012-04-26 2013-11-07 Toshiba Lighting & Technology Corp 非常用点灯装置
CN105356422A (zh) * 2015-10-22 2016-02-24 上海斐讯数据通信技术有限公司 防止电子设备测试中过电流过电压破坏的方法及系统

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013229233A (ja) * 2012-04-26 2013-11-07 Toshiba Lighting & Technology Corp 非常用点灯装置
CN102931630A (zh) * 2012-11-21 2013-02-13 重庆西南集成电路设计有限责任公司 具有状态保持功能的过压过流保护电路
CN102931630B (zh) * 2012-11-21 2015-06-10 重庆西南集成电路设计有限责任公司 具有状态保持功能的过压过流保护电路
CN105356422A (zh) * 2015-10-22 2016-02-24 上海斐讯数据通信技术有限公司 防止电子设备测试中过电流过电压破坏的方法及系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7161783B2 (en) Overcurrent protection circuit for switching power supply
JP2004088857A (ja) 入力過電圧保護回路およびそれを備えた電気装置
JP2006304414A (ja) スイッチング電源装置
KR20100080334A (ko) 전류 제한 소스에 의해 전원 공급되는 전원 장치에서의 연기를 방지하는 장치, 시스템, 및 방법
JP3987950B2 (ja) Dc−dcコンバータ
JP2008228538A (ja) スイッチング電源装置
JP4851803B2 (ja) 冷蔵庫のdc電源装置
JP5356056B2 (ja) 自動化装置の負論理出力の制御保護システム
US5917690A (en) Regulated current power supply with isolated secondary and output current limiting
JP2001268777A (ja) 過電流保護装置
KR20150054222A (ko) 전원공급 방법 및 장치
JPH11215690A (ja) 過電流保護装置
JPH0622544A (ja) スイッチングレギュレータ
JP6109976B1 (ja) 自動電圧調整器
JP2002186174A (ja) 電源回路の保護回路
JP2003033010A (ja) 電源回路及びその保護回路と保護方法
JP6344086B2 (ja) 制御装置
JP2018191400A (ja) 電源装置
US6816393B2 (en) Switching power supply
JPH06153502A (ja) スイッチングレギュレ−タ
TWI785833B (zh) 具備異常電壓保護功能之門機及門機之異常電壓保護方法
JP2004070709A (ja) 本安機器用電源装置
JP2005287277A (ja) 電源制御システム
JP2015195670A (ja) 電源ユニット
JPH0297279A (ja) 点灯装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061220

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20061220

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20061220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20061222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080722

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20080904