JP2001268776A - デジタル形過電流継電器 - Google Patents

デジタル形過電流継電器

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JP2001268776A
JP2001268776A JP2000075628A JP2000075628A JP2001268776A JP 2001268776 A JP2001268776 A JP 2001268776A JP 2000075628 A JP2000075628 A JP 2000075628A JP 2000075628 A JP2000075628 A JP 2000075628A JP 2001268776 A JP2001268776 A JP 2001268776A
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JP2000075628A
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Akio Takeda
昭夫 竹多
Taku Hashimoto
卓 橋本
Hideyuki Takani
英之 高荷
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力電流がフルスケールをオーバーした場合
でも、高感度かつ高速動作で過電流を検出し保護動作で
きるデジタル形過電流継電器を提供するものである。 【解決手段】 電力系統の電流は、サンプリング部1に
より一定周期でサンプリングされアナログ/デジタル変
換されてリレー判定部2に入力され、デジタルフィルタ
処理および振幅値演算処理が施される。そして、電流の
振幅が所定の整定値を超えたとき第1の動作出力S1を
出力する。一方、FSオーバー判定部3では、サンプリ
ング部で得られたデジタルデータがフルスケールをオー
バーしているときは第2の動作出力S2を出力する。動
作出力部4では、第1の動作出力S1と第2の動作出力
S2とのOR条件で最終の動作出力Sを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統の電流を
アナログ量からデジタル量に変換して過電流を検出し保
護動作を行うデジタル形過電流継電器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、デジタル形過電流継電器は、電
力系統の電流を電流変成器を介して入力し、アナログ量
からデジタル量に変換しデジタルフィルタを介して得ら
れた電流振幅値が所定値を超えている場合に保護動作指
令を出力する。保護動作指令は遮断器に出力され、事故
区間を電力系統から除去するようにしている。
【0003】デジタル形保護継電器では、デジタル形過
電流継電器も含めて、電力系統に適用する際には、電力
系統の電気量(電圧、電流)の最大事故電流(電圧)を
考慮して、アナログ/デジタル変換して得たデジタルデ
ータのフルスケール(FS)を定めている。つまり、デ
ジタルデータがフルスケールをオーバーしないように、
フルスケールを選択するようにしている。
【0004】一方、高感度な過電流継電器を構成しよう
とする場合には、演算処理を速くするためにフルスケー
ルをできるだけ小さく選択する必要がある。この場合、
電力系統上に事故が発生し事故電流が流れた場合、アナ
ログ/デジタル変換して得たデジタルデータはフルスケ
ールをオーバーしてしまう。
【0005】図5(a)に示すように、フルスケールレ
ベルIFS以下の入力電流の場合は、アナログ/デジタル
変換して得たデジタルデータ(サンプリングデータ)
は、正弦波通りのものが生成されるが、フルスケールレ
ベルIFSをオーバーした場合は、図5(b)に示すよう
に、フルスケールレベルIFSで頭打ちされたようなサン
プリングデータが生成されることになる。
【0006】一般に、デジタル保護継電器でのリレー判
定演算は、入力データが正弦波で有ることが前提で構築
されているので、フルスケールのオーバーにより、図5
(b)に示すようなデジタルデータが入力された場合
は、適切なリレー判定演算ができなくなる。過電流継電
器の場合には、フルスケールをオーバーしている状態で
適切なリレー判定演算ができない場合であっても、必ず
動作状態が継続できれば適用上の問題はない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高速動
作あるいは高速復帰性能が要求される場合には、デジタ
ルフィルタ演算を含めたリレー判定演算に使用するサン
プリングデータは、その演算窓長を短くする必要があ
る。
【0008】例えば、デジタルフィルタとして1−Z-2
を適用したした場合、図5(b)に示すように、フルス
ケールのオーバーにより頭打ちされたデジタルデータに
ついては、その頭打ちされたデータの範囲でデジタルフ
ィルタの出力データは零になってしまう。
【0009】この場合、フルスケールのオーバーの程度
によっては、フルスケールのオーバーにより頭打ちされ
たデータの範囲で、動作状態を継続することができず、
誤復帰してしまう場合がある。
【0010】図6は、一般的な構成でのデジタル形過電
流継電器において、入力電流がフルスケールをオーバー
した場合に誤復帰してしまう検証例を示す。デジタル形
過電流継電器でのリレー判定演算は、入力データが正弦
波で有ることが前提で過電流を検出しているので、フル
スケールのオーバーにより頭打ちされたデータの範囲で
は正常なリレー判定演算を行うことができず、図6に示
すように、デジタル形過電流継電器の動作出力は、本来
は動作状態を継続すべきところが、断続的に動作と復帰
とを繰り返す。
【0011】本発明の目的は、入力電流がフルスケール
をオーバーした場合でも、高感度かつ高速動作で過電流
を検出し保護動作できるデジタル形過電流継電器を提供
するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
デジタル形過電流継電器は、電力系統の電流を一定周期
でサンプリングしアナログ/デジタル変換するサンプリ
ング部と、前記サンプリング部で得られたデジタルデー
タに対しデジタルフィルタ処理および振幅値演算処理を
行い前記電流の振幅が所定の整定値を超えたとき第1の
動作出力を得るリレー判定部と、前記サンプリング部で
得られたデジタルデータがフルスケールをオーバーして
いるか否かを判定しフルスケールをオーバーしていると
きは第2の動作出力を出力するFSオーバー判定部と、
前記リレー判定部からの第1の動作出力と前記FSオー
バー判定部からの第2の動作出力とのOR条件で最終の
動作出力を得る動作出力部とを備えたことを特徴とす
る。
【0013】請求項1の発明に係わるデジタル形過電流
継電器では、電力系統の電流は、サンプリング部により
一定周期でサンプリングされアナログ/デジタル変換さ
れる。ここで得られたデジタルデータはリレー判定部に
入力され、デジタルフィルタ処理および振幅値演算処理
により電流の振幅が所定の整定値を超えたか否かが判定
され、超えたときは第1の動作出力を出力する。一方、
FSオーバー判定部では、サンプリング部で得られたデ
ジタルデータがフルスケールをオーバーしているか否か
を判定しフルスケールをオーバーしているときは第2の
動作出力を出力する。動作出力部では、リレー判定部か
らの第1の動作出力とFSオーバー判定部からの第2の
動作出力とのOR条件で最終の動作出力を出力する。
【0014】請求項2の発明に係わるデジタル形過電流
継電器は、請求項1の発明において、前記FSオーバー
判定部は、前記サンプリング部で得られたサンプリング
周期ごとのデジタルデータを入力し、そのサンプリング
周期ごとのデジタルデータの絶対値が予め定めたFSオ
ーバー判定レベルを超えたときは第2の動作出力を出力
することを特徴とする。
【0015】請求項2の発明に係わるデジタル形過電流
継電器では、請求項1の発明の作用に加え、サンプリン
グ周期ごとのデジタルデータの絶対値が予め定めたFS
オーバー判定レベルを超えたときに、第2の動作出力を
出力する。
【0016】請求項3の発明に係わるデジタル形過電流
継電器は、請求項1の発明において、前記FSオーバー
判定部は、前記サンプリング部からリレー判定判定演算
に用いられる演算窓長分のデジタルデータを入力し、そ
の演算窓長分のデジタルデータの絶対値の最大値を求
め、その最大値が予め定めたFSオーバー判定レベルを
超えたときは第2の動作出力を出力することを特徴とす
る。
【0017】請求項3の発明に係わるデジタル形過電流
継電器では、請求項1の発明の作用に加え、リレー判定
判定演算に用いられる演算窓長分のデジタルデータの絶
対値の最大値を求め、その最大値が予め定めたFSオー
バー判定レベルを超えたときに第2の動作出力を出力す
る。
【0018】請求項4の発明に係わるデジタル形過電流
継電器は、請求項1の発明において、前記FSオーバー
判定部は、前記サンプリング部から入力電流の半サイク
ル分のデジタルデータを入力し、その絶対値が予め定め
たFSオーバー判定レベルを超えたときは第2の動作出
力を出力することを特徴とする。
【0019】請求項4の発明に係わるデジタル形過電流
継電器では、請求項1の発明の作用に加え、入力電流の
半サイクル分のデジタルデータの絶対値が予め定めたF
Sオーバー判定レベルを超えたときに第2の動作出力を
出力する。
【0020】請求項5の発明に係わるデジタル形過電流
継電器は、請求項1の発明において、前記FSオーバー
判定部は、前記サンプリング部から入力電流の半サイク
ル分のデジタルデータを入力し、その絶対値の最大値が
予め定めたFSオーバー判定レベルを超えたときは第2
の動作出力を出力することを特徴とする。
【0021】請求項5の発明に係わるデジタル形過電流
継電器では、請求項1の発明の作用に加え、入力電流の
半サイクル分のデジタルデータの絶対値の最大値が予め
定めたFSオーバー判定レベルを超えたときに第2の動
作出力を出力する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の実施の形態に係わるデジタル形過
電流継電器の構成図である。電力系統の電流は、サンプ
リング部1により一定周期でサンプリングされアナログ
/デジタル変換されたデジタルデータimとして、リレ
ー判定部2に入力されると共に、FSオーバー判定部3
に入力される。
【0023】リレー判定部2は、サンプリング部1から
のデジタルデータimに基づいてリレー判定演算を行
い、電力系統からの入力電流が予め定めた整定値を超え
たときは第1の動作出力S1を動作出力部4に出力する
ものである。
【0024】すなわち、サンプリング部1からのデジタ
ルデータimは、リレー判定部2のデジタルフィルタ5
に入力されデジタルフィルタ処理が行われ、振幅値演算
部6により入力電流の振幅値が求められる。そして、こ
の振幅値演算部6で求められた入力電流はリレー判定演
算部7に入力され、その振幅値が予め定めた整定値を超
えたか否かが判定される。振幅値が整定値を超えたとき
は電力系統に過電流が発生していると判断し第1の動作
出力S1が動作出力部4に出力される。
【0025】一方、FSオーバー判定部3は、サンプリ
ング部1で得られたデジタルデータimがフルスケール
をオーバーしているか否かを判定し、フルスケールをオ
ーバーしているときは電力系統に過電流が発生している
と判断し第2の動作出力S2を動作出力部4に出力する
ものである。
【0026】そして、動作出力部4では、リレー判定部
2からの第1の動作出力S1とFSオーバー判定部3か
らの第2の動作出力S2とのOR条件で、最終の動作出
力Sを出力するようにしている。
【0027】これは、フルスケールのオーバーが生じた
際には、リレー判定部2の第1の動作出力S1が復帰し
てしまうことがあるので、FSオーバー判定部3により
過電流状態であることを検出するためである。
【0028】すなわち、電力系統からの入力電流がフル
スケールをオーバーしている状態では、本来、リレー判
定部2が動作するに十分大きな電流が流れているはずで
あるが、リレー判定部2はフルスケールのオーバーによ
り動作しない場合がある。そこで、FSオーバー判定部
3により電力系統の過電流状態を判断し、リレー判定部
2がフルスケールのオーバーで不動作であっても電力系
統の過電流を適正に検出できるようにしている。
【0029】これにより、入力電流がフルスケールをオ
ーバーし、リレー判定演算部2の第1の動作出力S1が
誤復帰してしまった場合でも、FSオーバー判定部3の
第2の動作出力S2によりデジタル形過電流継電器とし
ての動作出力Sを得ることができる。フルスケールをオ
ーバーしていない場合は、リレー判定演算部2により第
1の動作出力S1が得られるので、デジタル形過電流継
電器としての動作出力Sを得ることができる。
【0030】次に、FSオーバー判定部3でのフルスケ
ールのオーバー判定の内容について説明する。FSオー
バー判定部3では、サンプリング部1で得られたサンプ
リング周期ごとのデジタルデータの絶対値|im-n
(n=1,2,3…)が予め定めたFSオーバー判定レ
ベルIKFSを超えたときに第2の動作出力S1を出力す
るようにしたものである。
【0031】|im-n|>IKFS …(1)
【0032】これは、デジタル形過電流継電器3のリレ
ー判定演算に使用する演算窓長分の個々のサンプリング
データがFSオーバー判定レベルIKFSを超えているか
どうかを判定することでFSオーバー判定を行うもので
ある。このFSオーバー判定レベルIKFSは、デジタル
形過電流継電器の最大整定値をIKを、フルスケールレ
ベルをIFSとしたとき、次の(2)式を満足する範囲で
設定される。
【0033】IK<IKFS≦IFS …(2)
【0034】図2はデジタル過電流継電器の入力電流I
が(IKFS ≦IFS < I)の関係にある場合の応動特性
図である。この場合、デジタルフィルタ5からのデジタ
ルデータは、フルスケールレベルIFSで頭打ちされたよ
うなサンプリングデータとなる。
【0035】従って、リレー判定部2からの第1の動作
出力S1は、途中不要に復帰することが有り得るが、頭
打ちされた範囲のサンプリングデータの範囲で(1)式
の条件が成立するため、FSオーバー判定部3は動作状
態となり第2の動作出力S2が出力される。その結果、
第1の動作出力S1と第2の動作出力S2とのOR出力
が成立するため、デジタル形過電流継電器の最終の動作
出力Sが動作出力回路4から出力される。
【0036】次に、図3はデジタル形過電流継電器の入
力電流Iが(IK<IKFS<I<IFS)の関係にある場合
の応動特性図である。つまり、入力電流がフルスケール
レベルIFSまでには至らないが、FSオーバー判定レベ
ルIKFSを超えている場合である。この場合、サンプリ
ングデータは正弦波として認識できるので、リレー判定
部2も正常な判定が行え、動作状態の第1の動作出力S
1を出力する。
【0037】一方、FSオーバー判定部3もFSオーバ
ー判定レベルIKFS以上のサンプリングデータが存在す
るため動作状態の第2の動作出力S2を出力することと
なる。その結果、第1の動作出力S1と第2の動作出力
S2とのOR出力が成立するため、デジタル形過電流継
電器の最終の動作出力Sが動作出力回路4から出力され
る。
【0038】次に、図4はデジタル形過電流継電器の入
力電流Iが(IK<I<IKFS)の関係にある場合の応動
特性図である。つまり、入力電流がFSオーバー判定レ
ベルIKFSより小さい場合である。この場合、サンプリ
ングデータは正弦波として認識できるので、リレー判定
部2は正常な判定が行え、動作状態の第1の動作出力S
1を出力する。FSオーバー判定部3は、FSオーバー
判定レベルIKFS以上のサンプリングデータが存在しな
いため、不動作状態となり第2の動作出力S2は出力し
ない。その結果、第1の動作出力S1と第2の動作出力
S2とのOR出力が成立するため、デジタル形過電流継
電器の最終の動作出力Sが動作出力回路4から出力され
る。
【0039】以上の説明から判るとおり、本発明のデジ
タル形過電流継電器は、入力電流がFSオーバー判定レ
ベルIKFSより小さい場合は、FSオーバー判定部3は
動作することなく、リレー判定部2の動作に依存する形
となり、入力電流がFSオーバー判定レベルIKFSより
大きくなった場合は、リレー判定部2の第1の動作出力
S1が復帰することがあっても、FSオーバー判定部3
の第2の動作出力S2により動作出力を継続できる。
【0040】以上の説明では、FSオーバー判定部3で
のフルスケールのオーバー判定を(1)式に基づいて判
定するようにしたが、(3)式に基づいて判定するよう
にしてもよい。すなわち、リレー判定判定演算に用いら
れる演算窓長分のデジタルデータの絶対値|im-n
(n=1,2,3…)の最大値max(|im-n|)を
求め、その最大値max(|im-n|)が予め定めたF
Sオーバー判定レベルIKFSを超えたときに第2の動作
出力S2を出力するようにする。
【0041】max(|im-n|)>IKFS …(3)
【0042】また、FSオーバー判定部3でのフルスケ
ールのオーバー判定を(4)式に基づいて判定するよう
にしてもよい。すなわち、サンプリング部1から得られ
る入力電流の半サイクル分のデジタルデータの絶対値|
m-k|(k=1,2,3…)が予め定めたFSオーバ
ー判定レベルIKFSを超えたときに第2の動作出力S2
を出力するようにする。これは、過去半サイクル分のサ
ンプリングデータの絶対値|im-k|の中には、必ずピ
ーク値が入ってくるため、過去半サイクル間の個々のサ
ンプリングデータがFSオーバー判定レベルIKFSを超
えているかどうかを判定することでFSオーバー判定を
行うものである。
【0043】|im-k|>IKFS …(4)
【0044】さらに、FSオーバー判定部3でのフルス
ケールのオーバー判定を(5)式に基づいて判定するよ
うにしてもよい。すなわち、サンプリング部1から得ら
れる入力電流の半サイクル分のデジタルデータの絶対値
絶対値|im-k|(k=1,2,3…)の最大値max
(|im-k|)が予め定めたFSオーバー判定レベルI
KFSを超えたときに第2の動作出力S2を出力するよう
にする。
【0045】max(|im-k|)>IKFS …(5)
【0046】これは、(4)式の判定方法と考え方は同
じであり、過去半サイクル分のサンプリングデータの絶
対値の中には、必ずピーク値が入ってくるため、過去半
サイクル間のサンプリングデータの絶対値が最大のもの
がピーク値と考え、これがFSオーバー判定レベルI
KFSを超えているかどうかを判定することでFSオーバ
ー判定を行うものである。
【0047】このように、デジタル形過電流継電器とし
て、高感度な特性を得るために小さなフルスケールが選
択された場合であっても、FSオーバー判定部3を設け
ることによって確実に過電流を検出できる。すなわち、
実際の事故現象でフルスケールのオーバーが発生して
も、FSオーバー判定部3により過電流状態を検出でき
るので、特に、高速動作あるいは高速復帰性能が要求さ
れるデジタル形過電流継電器に有効に適用できる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
FSオーバー判定部を設けることによって、過電流に対
して正確な動作が期待できるデジタル形過電流継電器を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるデジタル形過電流
継電器の構成図。
【図2】本発明の実施の形態に係わるデジタル形過電流
継電器の(IKFS ≦IFS < I)の場合の応動特性図。
【図3】本発明の実施の形態に係わるデジタル形過電流
継電器の(IK<IKFS<I<I FS)の場合の応動特性
図。
【図4】本発明の実施の形態に係わるデジタル形過電流
継電器の(IK<I<IKFS)の場合の応動特性図。
【図5】デジタル形過電流継電器でデジタル変換された
入力電流のサンプリングデータの説明図であり、(a)
は入力電流がフルスケールレベルIFSをオーバーしない
場合の特性図、(b)は入力電流がフルスケールレベル
FSをオーバーした場合の特性図。
【図6】従来のデジタル形過電流継電器での入力電流が
フルスケールレベルIFSをオーバーしたときの応動検証
の一例を示す特性図。
【符号の説明】
1…サンプリング部、2…リレー判定部、3…FSオー
バー判定部、4…動作出力部、5…デジタルフィルタ、
6…振幅値演算部、7…リレー判定演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高荷 英之 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 Fターム(参考) 5G004 AA01 AB01 BA03 BA04 CA06 DC03 DC04 DC14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統の電流を一定周期でサンプリン
    グしアナログ/デジタル変換するサンプリング部と、前
    記サンプリング部で得られたデジタルデータに対しデジ
    タルフィルタ処理および振幅値演算処理を行い前記電流
    の振幅が所定の整定値を超えたとき第1の動作出力を得
    るリレー判定部と、前記サンプリング部で得られたデジ
    タルデータがフルスケールをオーバーしているか否かを
    判定しフルスケールをオーバーしているときは第2の動
    作出力を出力するFSオーバー判定部と、前記リレー判
    定部からの第1の動作出力と前記FSオーバー判定部か
    らの第2の動作出力とのOR条件で最終の動作出力を得
    る動作出力部とを備えたことを特徴とするデジタル形過
    電流継電器。
  2. 【請求項2】 前記FSオーバー判定部は、前記サンプ
    リング部で得られたサンプリング周期ごとのデジタルデ
    ータを入力し、そのサンプリング周期ごとのデジタルデ
    ータの絶対値が予め定めたFSオーバー判定レベルを超
    えたときは第2の動作出力を出力することを特徴とする
    請求項1に記載のデジタル形過電流継電器。
  3. 【請求項3】 前記FSオーバー判定部は、前記サンプ
    リング部からリレー判定判定演算に用いられる演算窓長
    分のデジタルデータを入力し、その演算窓長分のデジタ
    ルデータの絶対値の最大値を求め、その最大値が予め定
    めたFSオーバー判定レベルを超えたときは第2の動作
    出力を出力することを特徴とする請求項1に記載のデジ
    タル形過電流継電器。
  4. 【請求項4】 前記FSオーバー判定部は、前記サンプ
    リング部から入力電流の半サイクル分のデジタルデータ
    を入力し、その絶対値が予め定めたFSオーバー判定レ
    ベルを超えたときは第2の動作出力を出力することを特
    徴とする請求項1に記載のデジタル形過電流継電器。
  5. 【請求項5】 前記FSオーバー判定部は、前記サンプ
    リング部から入力電流の半サイクル分のデジタルデータ
    を入力し、その絶対値の最大値が予め定めたFSオーバ
    ー判定レベルを超えたときは第2の動作出力を出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載のデジタル形過電流継
    電器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009201209A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Meidensha Corp ディジタル形保護リレー
JP2011250518A (ja) * 2010-05-24 2011-12-08 Mitsubishi Electric Corp 過電流継電器

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JP2009201209A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Meidensha Corp ディジタル形保護リレー
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