JPH09247845A - 比率差動継電器 - Google Patents
比率差動継電器Info
- Publication number
- JPH09247845A JPH09247845A JP8054327A JP5432796A JPH09247845A JP H09247845 A JPH09247845 A JP H09247845A JP 8054327 A JP8054327 A JP 8054327A JP 5432796 A JP5432796 A JP 5432796A JP H09247845 A JPH09247845 A JP H09247845A
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- JP
- Japan
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- zero
- ratio differential
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 励磁突入電流による誤動作を防止するため、
差電流の零からの立ち上がりを検出しその時点から一定
時間検出感度を低減させる機能を継電器自体に持たせ
て、変圧器の特性に影響されることなく的確な保護動作
を行うこと。 【解決手段】 変圧器１の入出力側の電流Ｉ1、Ｉ2の差
電流Ｉdに基づいて保護動作の要否を判別するととも
に、その判別に通過電流による抑制力を加味するように
した比率差動継電器において、差電流の零からの立ち上
がりを検出する検出要素と、感度低減時間を設定するオ
フデレイタイマと、電流零からの立ち上がり検出時に比
率差動検出要素６の検出感度を低減させる感度低減要素
とを備えた、励磁突入電流による誤動作を防止する手段
７を設ける。
差電流の零からの立ち上がりを検出しその時点から一定
時間検出感度を低減させる機能を継電器自体に持たせ
て、変圧器の特性に影響されることなく的確な保護動作
を行うこと。 【解決手段】 変圧器１の入出力側の電流Ｉ1、Ｉ2の差
電流Ｉdに基づいて保護動作の要否を判別するととも
に、その判別に通過電流による抑制力を加味するように
した比率差動継電器において、差電流の零からの立ち上
がりを検出する検出要素と、感度低減時間を設定するオ
フデレイタイマと、電流零からの立ち上がり検出時に比
率差動検出要素６の検出感度を低減させる感度低減要素
とを備えた、励磁突入電流による誤動作を防止する手段
７を設ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力用変圧器の内
部故障（事故）に対処する比率差動継電器、特に変圧器
の励磁突入電流による誤動作を防止するための自動感度
低減手段に関する。
部故障（事故）に対処する比率差動継電器、特に変圧器
の励磁突入電流による誤動作を防止するための自動感度
低減手段に関する。
【０００２】
【従来の技術】電力用変圧器、特に大容量変圧器の保護
方式としては、一般に比率差動継電方式が採用されてい
る。また、変圧器の保護方式では、励磁突入電流による
誤動作を防止するための対策を講じる必要がある。誤動
作防止法は種々あるが、重要度の高い大容量変圧器の保
護方式においては、高調波成分を動作抑制に使用する高
調波抑制方式が多用されている。
方式としては、一般に比率差動継電方式が採用されてい
る。また、変圧器の保護方式では、励磁突入電流による
誤動作を防止するための対策を講じる必要がある。誤動
作防止法は種々あるが、重要度の高い大容量変圧器の保
護方式においては、高調波成分を動作抑制に使用する高
調波抑制方式が多用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】近年、変圧器の特性が
改善され、高調波電流の発生が少ないものが提供されつ
つあり、そのような変圧器に対しては、これまでの高調
波抑制方式では励磁突入電流による誤動作を防止する機
能が十分に働かないことが考えられる。
改善され、高調波電流の発生が少ないものが提供されつ
つあり、そのような変圧器に対しては、これまでの高調
波抑制方式では励磁突入電流による誤動作を防止する機
能が十分に働かないことが考えられる。
【０００４】また、高調波抑制方式では、変圧器の実事
故電流に含まれる高調波成分に対しても、保護機能をロ
ックしてしまうといった心配がある。
故電流に含まれる高調波成分に対しても、保護機能をロ
ックしてしまうといった心配がある。
【０００５】そこで、誤動作防止法の一つである、検出
感度を一時的に低減させて励磁突入電流による誤動作を
防止する方法に着目し、感度低減動作の開始時点を正確
に定めて確実に保護動作を行わせようとするものであ
る。
感度を一時的に低減させて励磁突入電流による誤動作を
防止する方法に着目し、感度低減動作の開始時点を正確
に定めて確実に保護動作を行わせようとするものであ
る。
【０００６】本発明は、流入電流の零からの立ち上がり
を検出した時点から一定時間検出感度を低減させる機能
を継電器自体に持たせることにより、変圧器の特性に影
響されずに的確に保護動作を行うことができる比率差動
継電器を提供することを目的とする。
を検出した時点から一定時間検出感度を低減させる機能
を継電器自体に持たせることにより、変圧器の特性に影
響されずに的確に保護動作を行うことができる比率差動
継電器を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、保護対象の入
出力側の電流の差電流に基づいて保護動作の要否を判別
するとともに、その判別に通過電流による抑制力を加味
するようにした比率差動継電器において、差電流の零か
らの立ち上がりを検出する検出要素と、感度低減時間を
設定するオフデレイタイマと、電流零からの立ち上がり
検出時に比率差動検出要素の検出感度を低減させる感度
低減要素とを備えたことを特徴とするものであって、サ
ンプリングデータの今回、前回及び前々回の値を用いて
電流零からの立ち上がりを検出し、比率差動検出要素の
判定レベル設定値を一定時間増大させるようにしてい
る。
出力側の電流の差電流に基づいて保護動作の要否を判別
するとともに、その判別に通過電流による抑制力を加味
するようにした比率差動継電器において、差電流の零か
らの立ち上がりを検出する検出要素と、感度低減時間を
設定するオフデレイタイマと、電流零からの立ち上がり
検出時に比率差動検出要素の検出感度を低減させる感度
低減要素とを備えたことを特徴とするものであって、サ
ンプリングデータの今回、前回及び前々回の値を用いて
電流零からの立ち上がりを検出し、比率差動検出要素の
判定レベル設定値を一定時間増大させるようにしてい
る。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１〜図５に本発明の一実施形態
を示す。図１において、１は変圧器、２及び３はＣＢ
（遮断器）、４及び５はＣＴ（変流器）、６は比率差動
検出要素、７は誤動作防止手段である。比率差動検出要
素６は、一対の抑制分検出要素６Ａ1、６Ａ2と差動分検
出要素６Ｂを備えており、抑制分検出要素６Ａ1にＣＴ
４の２次電流Ｉ1を、抑制分検出要素６Ａ2にＣＴ５の２
次電流Ｉ2をそれぞれ流し、差動分検出要素６Ｂに差電
流Ｉd（＝Ｉ1−Ｉ2）を流すようにしている。この差電
流Ｉdを誤動作防止手段７にも流し、電流の零からの立
ち上がりを検出した時に比率差動検出要素６の検出感度
を低減させるようにしている。
を示す。図１において、１は変圧器、２及び３はＣＢ
（遮断器）、４及び５はＣＴ（変流器）、６は比率差動
検出要素、７は誤動作防止手段である。比率差動検出要
素６は、一対の抑制分検出要素６Ａ1、６Ａ2と差動分検
出要素６Ｂを備えており、抑制分検出要素６Ａ1にＣＴ
４の２次電流Ｉ1を、抑制分検出要素６Ａ2にＣＴ５の２
次電流Ｉ2をそれぞれ流し、差動分検出要素６Ｂに差電
流Ｉd（＝Ｉ1−Ｉ2）を流すようにしている。この差電
流Ｉdを誤動作防止手段７にも流し、電流の零からの立
ち上がりを検出した時に比率差動検出要素６の検出感度
を低減させるようにしている。
【０００９】誤動作防止手段７は、差電流Ｉdの零から
の立ち上がりを検出する電流零からの立ち上がり検出要
素７Ａ、感度低減時間を設定するオフデレイタイマ７
Ｂ、感度低減要素７Ｃを備えている。感度低減要素７Ｃ
は、ディジタルリレーの場合には比率差動検出要素６の
判定レベル設定値を大きくする働きをする。
の立ち上がりを検出する電流零からの立ち上がり検出要
素７Ａ、感度低減時間を設定するオフデレイタイマ７
Ｂ、感度低減要素７Ｃを備えている。感度低減要素７Ｃ
は、ディジタルリレーの場合には比率差動検出要素６の
判定レベル設定値を大きくする働きをする。
【００１０】電流零からの立ち上がり検出要素７Ａは、
ディジタルリレーの場合、基本周波数の所要の倍数（例
えば、１２倍）の周期でサンプリングし、３積法などに
よる保護リレー演算を行っているので、それを利用する
か、もっと短い時間間隔のサンプリング周期でサンプリ
ングする。図４のような電流波形の場合、今回値、前回
値及び前々回値の３個のデータから電流零からの立ち上
がりを検出するようにしている。
ディジタルリレーの場合、基本周波数の所要の倍数（例
えば、１２倍）の周期でサンプリングし、３積法などに
よる保護リレー演算を行っているので、それを利用する
か、もっと短い時間間隔のサンプリング周期でサンプリ
ングする。図４のような電流波形の場合、今回値、前回
値及び前々回値の３個のデータから電流零からの立ち上
がりを検出するようにしている。
【００１１】例えば、一定のサンプリング周期（基本周
波数の１８倍の周期）のサンプリングデータを図４のよ
うに（ｎ−２）、（ｎ−１）、（ｎ）、（ｎ＋１）、…
とした場合、（ｎ）回目のサンプリング時に電流零から
の立ち上がりを検出するようにしている。その検出フロ
ーを図５に示す。
波数の１８倍の周期）のサンプリングデータを図４のよ
うに（ｎ−２）、（ｎ−１）、（ｎ）、（ｎ＋１）、…
とした場合、（ｎ）回目のサンプリング時に電流零から
の立ち上がりを検出するようにしている。その検出フロ
ーを図５に示す。
【００１２】即ち、サンプリングデータを確保し（Ｓ
１）、前々回のデータＸ（ｎ−２）が零か否かを判断す
る（Ｓ２）。零の時は、前回のデータＸ（ｎ−１）が零
か否かを判断し（Ｓ３）、零の時に今回のデータＸ
（ｎ）が零でないか否かを判断する（Ｓ４）。零でなけ
れば（Ｙｅｓであれば）、電流の零からの立ち上がりを
検出したことになり（Ｓ５）、一定時間保護リレーの検
出感度を低減させる（Ｓ６）。各判断でＮｏとなった時
は、最初の判断から繰り返す。
１）、前々回のデータＸ（ｎ−２）が零か否かを判断す
る（Ｓ２）。零の時は、前回のデータＸ（ｎ−１）が零
か否かを判断し（Ｓ３）、零の時に今回のデータＸ
（ｎ）が零でないか否かを判断する（Ｓ４）。零でなけ
れば（Ｙｅｓであれば）、電流の零からの立ち上がりを
検出したことになり（Ｓ５）、一定時間保護リレーの検
出感度を低減させる（Ｓ６）。各判断でＮｏとなった時
は、最初の判断から繰り返す。
【００１３】次に、動作について述べる。変圧器１の１
次電流は、図３に示すように突入電流から負荷電流へと
変化し、負荷時に故障が発生すると故障電流が流れる。
次電流は、図３に示すように突入電流から負荷電流へと
変化し、負荷時に故障が発生すると故障電流が流れる。
【００１４】リレー動作値が図３のように設定されてい
ると、突入電流が流れた場合には誤動作防止手段７の電
流零からの立ち上がり検出要素７Ａで差電流Ｉdの零か
らの立ち上がりが検出され、感度低減時間の間、リレー
動作値が大きくなる。このため、励磁突入電流が流れて
も比率差動検出要素６は作動せず、順調に負荷電流が流
れる。
ると、突入電流が流れた場合には誤動作防止手段７の電
流零からの立ち上がり検出要素７Ａで差電流Ｉdの零か
らの立ち上がりが検出され、感度低減時間の間、リレー
動作値が大きくなる。このため、励磁突入電流が流れて
も比率差動検出要素６は作動せず、順調に負荷電流が流
れる。
【００１５】もし、負荷時に内部故障が発生すると、大
きな故障電流が流れる。この時には、電流零からの立ち
上がりではないため、電流零からの立ち上がり検出要素
７Ａに検出出力は生ぜず、比率差動検出要素６の検出動
作に伴って保護動作が行われる。
きな故障電流が流れる。この時には、電流零からの立ち
上がりではないため、電流零からの立ち上がり検出要素
７Ａに検出出力は生ぜず、比率差動検出要素６の検出動
作に伴って保護動作が行われる。
【００１６】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、差電流の
零からの立ち上がりを検出し一定時間検出感度を低減さ
せるようにしたので、変圧器の特性に影響されることな
く励磁突入電流による誤動作を確実に防止することがで
きる。
零からの立ち上がりを検出し一定時間検出感度を低減さ
せるようにしたので、変圧器の特性に影響されることな
く励磁突入電流による誤動作を確実に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態を示す全体の構成説明図。
【図２】一実施形態における誤動作防止手段の構成説明
図。
図。
【図３】一実施形態の動作説明の波形図。
【図４】一実施形態における電流零からの立ち上がり検
出要素の原理説明図。
出要素の原理説明図。
【図５】一実施形態における電流零からの立ち上がり検
出手順を示すフロー図。
出手順を示すフロー図。
１…変圧器 ２及び３…遮断器 ４及び５…変流器 ６…比率差動検出要素 ６Ａ1及び６Ａ2…抑制分検出要素 ６Ｂ…差動分検出要素 ７…誤動作防止手段 ７Ａ…電流零からの立ち上がり検出要素 ７Ｂ…オフデレイタイマ ７Ｃ…感度低減要素
Claims (1)
- 【請求項１】 保護対象の入出力側の電流の差電流に基
づいて保護動作の要否を判別するとともに、その判別に
通過電流による抑制力を加味するようにした比率差動継
電器において、差電流の零からの立ち上がりを検出する
検出要素と、感度低減時間を設定するオフデレイタイマ
と、電流零からの立ち上がり検出時に比率差動検出要素
の検出感度を低減させる感度低減要素とを備えたことを
特徴とする比率差動継電器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8054327A JPH09247845A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 比率差動継電器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8054327A JPH09247845A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 比率差動継電器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09247845A true JPH09247845A (ja) | 1997-09-19 |
Family
ID=12967503
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8054327A Pending JPH09247845A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 比率差動継電器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09247845A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100367596C (zh) * | 2004-02-13 | 2008-02-06 | 浙江大学 | 防止变压器差动保护误动的分相制动装置 |
| CN100367601C (zh) * | 2004-12-02 | 2008-02-06 | 浙江大学 | 防止变压器保护误动的分相零序制动方法 |
-
1996
- 1996-03-12 JP JP8054327A patent/JPH09247845A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100367596C (zh) * | 2004-02-13 | 2008-02-06 | 浙江大学 | 防止变压器差动保护误动的分相制动装置 |
| CN100367601C (zh) * | 2004-12-02 | 2008-02-06 | 浙江大学 | 防止变压器保护误动的分相零序制动方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040803 |