JP2003199244A - 母線保護リレ− - Google Patents
母線保護リレ−Info
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Abstract
安定した動作が得られるが、外部故障から内部故障へと
故障が進展した場合、内部故障に対して直ぐには動作し
なくなると言う欠点を持っている。 【解決手段】 母線1に接続される各フィ−ダ線の電流
をCTを介して入力する差動要素100及び外部故障時
のCT飽和による前記差動要素の動作による誤動作出力
を防止するCT飽和対策要素200を備えた母線保護リ
レ−において、前記差動要素が動作域の異なる複数の比
率差動出力を出すと共に、前記CT飽和対策要素が前記
複数の比率差動出力に対応して複数のロック出力を出
し、前記複数の比率差動出力と前記複数のロック出力と
により前記誤動作出力を防止するようにした。
Description
を保護する母線保護リレ−、特に電流差動リレ−に関す
るものである。
準的な考え方(デジタル編)、平成4年3月、電気事業
連合会工務部保護制御担当課長会議”の“3−3母線保
護継電方式の特徴解説”に示された従来の電流差動方式
における動作原理を示す機能ブロック図、図8は図7の
動作の参考図で、CT流入電流、CT流出電流、差動誤
差電流、差動要素出力、起動要素出力、外部判別要素出
力、CT飽和対策要素出力、リレ−動作出力、サンプリ
ング周期を比較して示す波形図である。図7において、
1は母線、2はCT、3はAuxCT(補助CT)、4
は単純差動要素、5は比率差動要素、6は外部判定要
素、7は起動要素、8はAND回路、9はタイマ−回
路、10はNOT回路、11はAND回路、12は差動
演算回路、13は抑制演算回路、14は差動演算回路、
15はタイマ−回路である。なお、前記単純差動要素4
は、前記差動演算回路12と、前記差動演算回路14
と、前記タイマ−回路15とで構成されている。16は
比率判定回路、17はタイマ−回路である。なお、前記
比率差動要素5は、前記抑制演算回路13と、前記比率
判定回路16と、前記タイマ−回路17とで構成されて
いる。
回路、20は瞬時差動演算回路、21は瞬時抑制演算回
路、22は外部判定回路である。なお、前記外部判定要
素6は、前記瞬時差動演算回路20と、前記瞬時抑制演
算回路21と、前記外部判定回路22とで構成されてい
る。また、前記起動要素7は、前記電流変化判定回路1
8と、前記タイマ−回路19とで構成されている。10
0は差動要素で、前記単純差動要素4と前記比率差動要
素5とで構成されている。200はCT飽和対策要素
で、前記外部判定要素6と、前記起動要素7と、前記A
ND回路8と、前記タイマ−回路9と、前記NOT回路
10とで構成されている。なお、前記差動演算回路1
2、前記抑制演算回路13、前記差動演算回路14、前
記比率判定回路16、前記電流変化判定回路18、前記
瞬時差動演算回路20、前記瞬時抑制演算回路21、及
び前記外部判定回路22の各ブロック内の式は、各々の
機能を表す。
流はAuxCT(補助CT)3を介してリレ−に入力さ
れ、リレ-内の要素としては、大別して、単純差動要素
4と比率差動要素5とで構成される差動要素100と、
外部判定要素7と起動要素6とAND回路8とで構成さ
れるCT飽和対策要素200とで構成される。リレ−の
動作出力としては、差動要素100の出力を、CT飽和
対策要素200の出力でロックして出力するため、前記
単純差動要素4、比率差動要素5と、CT飽和対策のN
OT回路10の出力とを入力するAND回路11を出力
とする。フィ−ダT1〜Tnの各電流IT1〜ITn
は、フィ−ダCT2、AuxCT3を介してリレ−に入
力され、電流i1,・・・,inとなる。
1+・・・+in|を演算する演算回路12で計算され、
抑制電流Iresは、スカラ−和|i1|+・・・+|i
n|を演算する演算回路134で計算される(ここで、
| |は実行値演算の結果を示す)。単純差動要素4
において、差動演算回路14で、Id>K1が判定され
る。比率差動要素5において、比率判定回路16で、I
d>R1・Ires−K2が判定される。前記差動演算
回路14および比率判定回路16の各出力にはタイマ−
(オンディレイタイマ−)回路15,17がある。これ
らタイマ−15,17のt1/t2の意味は、t1は動
作側ディレイ時間、t2は復帰側ディレイ時間を示す。
7は各フィ−ダ−CT2電流の変化分を検出し、変化分
が一定以上で出力するもので、|Δi1|>K3,・・
・|Δin|>K3のどれかが成立することで判定する
回路18の出力を入力とするタイマ−回路19を通して
出力する。
は、入力電流サンプル値(瞬時値)から比率演算また
は、差動電流の無変化検出をするもので、例えば、||
i1+・・・+in||<R2・(||i1||+・・・+
||in||)、(ここで||**||は*の絶対値を
示す)で表される演算回路20,21,22で構成され
る。
故障発生による大電流でCTが飽和して差動電流が発生
しても、CT飽和が生じるまでの時間の数サンプリング
で検出できる回路としてある。このCT飽和対策回路2
00が常時潮流で検出しないように故障発生時のみ検出
できるように前記起動要素とAND回路8とANDして
出力される。その出力後、CT飽和現象が収まって、差
動要素が不要動作しなくなるまでの間の或る一定期間差
動をロックする為に復帰側に数サイクルの設定がされて
いるタイマ−回路9がある。
生してCT飽和が生じるまでの短い時間で外部故障を判
定して、一定時間差動要素をロックすることで、例え、
外部故障でCTが飽和することで作動量が発生しても誤
動作の無い母線リレ−を実現している
が全く飽和しない場合には、外部故障の場合、差動電流
Idは、CTの誤差の合計やリレ−の誤差に相当する分
しか発生せず、差動要素は動作しない。一方、内部故障
では、全フィ−ダ−電流のベクトル和Idとスカラ−和
Iresはほぼ同じ量になるので、差動要素回路4の動
作式で表される動作域内になるので動作する。これで、
内外部故障が識別される。
いて説明する。外部故障発生時、どれかのフィ−ダ回線
CTに電流が集中することでその回線CTの飽和が始ま
ると、飽和していない回線と飽和している回線の和で計
算される差動誤差電流Id(図では簡単化のためフィ−
ダ−が2回線で、流入側CTは飽和せず、流出側CTが
飽和した場合を示す)は、CT飽和が始まると急に増加
し、その為に差動要素100が内部判定する。しかし、
外部故障発生直後のCT飽和が未だ始まっていない数m
s間のIdとして殆ど無視できる期間で検出して外部判
別要素が出力し(図では2サンプリング間)、それによ
りCT飽和対策回路200が出力する。その出力を引き
伸ばして、CT飽和で差電流出ている間差動要素100
の出力をロックする方式を採ることで、最終的にリレ−
動作出力を阻止している。起動要素7は、常時潮流で外
部判定させないために、故障発生時にのみ外部判定要素
が出力できるように構成されている。
は、前述のように構成されているので、外部故障電流で
或る回線に電流が集中しその回線のCT飽和がある場合
にCT飽和よって発生する差動電流により差動要素が不
要出力を出す前に外部検出しその出力をロックする。そ
のロック時間は差動電流が検出されている期間(例え
ば,数サイクル)に設定されている。このロック時間を
長くするほど外部故障に対して安定した動作が得られる
が、その代わり、例えば、外部故障から内部故障へと故
障が進展した場合、内部故障に対して直ぐには動作しな
くなると言う欠点を持っている。
において、故障相以外の健全相についても1相故障発生
時に健全相電流も変化するため不要検出する可能性があ
る。このために、例えば、外部1相故障から内部の他相
への故障進展があると、始めの外部故障で起動要素が出
力して外部判定しているので、他相内部故障への進展時
にもロックがされているので、動作が大きく遅れるとい
う欠点がある。
めになされたものであり、外部故障時のCT飽和対策を
より的確に行えるようにすることを目的とし、また、外
部故障から内部故障へ進展した場合のCT飽和対策に依
る動作遅れを少なくすることを目的とするものである。
係る母線保護リレ−は、母線に接続される各フィ−ダ線
の電流をCTを介して入力する差動要素及び外部故障時
のCT飽和による前記差動要素の動作による誤動作出力
を防止するCT飽和対策要素を備えた母線保護リレ−に
おいて、前記差動要素が動作域の異なる複数の比率差動
出力を出すと共に、前期CT飽和対策要素が前記複数の
比率差動出力に対応して複数のロック出力を出し、前記
複数の比率差動出力と前記複数のロック出力とにより前
記誤動作出力を防止するものである。
−は、母線に接続される各フィ−ダ線の電流をCTを介
して入力する差動要素及び外部故障時のCT飽和による
前記差動要素の動作による誤動作出力を防止するCT飽
和対策要素を備えた母線保護リレ−において、前記差動
要素が動作域の異なる複数の比率差動出力を出すと共
に、前記CT飽和対策要素が前記複数の比率差動出力に
対応して複数の出力を出し、前記CT飽和対策要素の前
記複数の比率差動出力に対応した複数の出力により前記
複数の比率差動出力の出る時間を変えることにより前記
誤動作出力を防止するものである。
−は、母線に接続される各フィ−ダ線の電流をCTを介
して入力する差動要素及び外部故障時のCT飽和による
前記差動要素の動作による誤動作出力を防止するCT飽
和対策要素を備えた母線保護リレ−において、前記差動
要素が動作域の異なる複数の比率差動出力を出すと共
に、前記CT飽和対策要素が前記複数の比率差動出力に
対応して複数の出力を出し、前記複数の比率差動出力と
前記複数のロック出力とにより前記誤動作出力を防止す
ると共に、前記CT飽和対策要素の前記複数の比率差動
出力に対応した複数の出力により前記複数の比率差動出
力の出る時間を変えることにより前記誤動作出力を防止
するものである。
−は、母線に接続される各フィ−ダ線の電流をCTを介
して入力する差動要素及び外部故障時のCT飽和による
前記差動要素の動作による誤動作出力を前記動作出力を
所定時間ロックすることにより防止するCT飽和対策要
素を備えた母線保護リレ−において、差動電流幅に対応
して前記ロック時間を制御するものである。
−は、母線に接続される各フィ−ダ線の電流をCTを介
して入力する差動要素及び外部故障時のCT飽和による
前記差動要素の動作による誤動作出力を防止するCT飽
和対策要素を備えた母線保護リレ−において、不足電圧
要素、方向リレ−要素、及び距離リレ−要素の何れかに
より前記CT飽和対策要素の起動を制御するものであ
る。
実施の形態1を図に基づいて説明する。図1はこの発明
の実施の形態1による母線保護リレ−の機能ブロック図
で、前述の従来の機能ブロック図(図7)と同一符号
は、前述の従来の機能ブロック図(図7)と同一もしく
は同一目的のものであり、特に同一のものについては説
明は割愛する。
素、171は前記第2の比率差動要素161の出力に設
けられたタイマ−回路、23は第2のタイマ−で、起動
要素7と外部判定要素6とのANDをとるAND回路8
の出力を入力する。24はAND回路で、前記比率判定
回路16の出力を前記タイマ−回路17を介して入力す
ると共に、前記タイマ−回路9の出力をNOT回路10
を介して入力する。34はAND回路で、前記第2の比
率判定回路161の出力を前記タイマ−回路171を介
して入力すると共に、前記タイマ−回路23の出力をN
OT回路10を介して入力する。なお、前記タイマ−回
路9の復帰ディレイ設定t6は3サイクル程度、前記第
2のタイマ−23の復帰ディレイ設定t7は1サイクル
程度と、前記タイマ−回路9の復帰ディレイ設定t6と
の関係はt6>t7としてある。
時のリレ−動作高速化のために、比率差動要素5と単純
差動要素4の各動作照合時間t1(タイマ−回路15,
17のオンディレイ設定時間t1)はできる限り短く設
定してある。一方、外部故障発生時には、動作照合時間
は長く設定することで、安定した動作が得られる。外部
故障時にCT飽和が発生すると図6で説明したように差
動誤差電流Idが増減を繰り返す。その様子を図2に示
す。
プリング第1周期の差動誤差電流)において、第1の比
率差動要素16(動作域はId>R1・Ires−K
2)での動作時間(差動誤差電流不要出力時間)は比較
的長いが、前記第1の比率差動要素16より狭い動作領
域を持つ第2の比率差動要素161(動作域はId>R
11・Ires−K21)での動作時間(差動誤差電流
不要出力時間)は短いことが解かった。即ち、前記第1
の比率差動要素16の不要動作時間をロックする時間を
長くすることは必要である(例えば3サイクル)が、前
記第2の比率差動要素161に対するロック時間は短く
できる(例えば1サイクル)ことが解かる。
に合わせて、ロック時間を最適に設定することができ、
外部故障から内部への故障進展が発生しても、内部故障
は本質的にId=Ires(外部故障が除去された場
合)になるので、第2の比率差動要素161の短いロッ
ク時間解除後に動作が可能となる。
に接続される全てのフィ−ダ−線のCT電流を入力して
フィ−ダ−電流をベクトル加算した差動電流Idとスカ
ラ−和した抑制電流Iresを演算して比率特性を持た
せ母線上の内部故障を検出する母線保護リレ−におい
て、第2の比率差動要素161と第2の外部判定出力要
素23を設け、外部判定時に比率差動領域に応じたロッ
ク時間とすることができるCT飽和対策要素200を備
えたもので、外部故障時のCT飽和対策をより的確に行
え、また、外部故障から内部故障へ進展した場合のCT
飽和対策に依る動作遅れを少なくできるものである。
れば、母線1に接続される各フィ−ダ線の電流をCTを
介して入力する差動要素100及び外部故障時のCT飽
和による前記差動要素の動作による誤動作出力を防止す
るCT飽和対策要素200を備えた母線保護リレ−にお
いて、前記差動要素100が動作域の異なる複数の比率
差動出力(比率判定回路16,161の出力)を出すと
共に、前記CT飽和対策要素が前記複数の比率差動出力
に対応して複数のロック出力(タイマ−9,23の出
力)を出し、前記複数の比率差動出力と前記複数のロッ
ク出力とにより前記誤動作出力を防止するもので、外部
故障時のCT飽和対策をより的確に行え、また、外部故
障から内部故障へ進展した場合のCT飽和対策に依る動
作遅れを少なくできるものである。
率差動要素5をロックする方式を例示したが、図3に示
すように、第1の比率差動要素16および第2の比率差
動要素161の夫々の照合時間(即ち動作確認時間)
を、CT飽和対策要素200の出力がある場合、制御す
る、即ち、第1の比率差動要素16の出力端のタイマ−
回路17のオンディレイ設定時間t1をt8(例えば4
0ms)に制御し、差動領域が第1の比率差動要素16
より狭い第2の比率差動要素161の出力端のタイマ−
回路171のオンディレイ設定時間t1をt9(例えば
15ms)に制御することで、前述の実施形態1におけ
るロックの場合と同様に、外部故障時のCT飽和対策を
より的確に行え、また、外部故障から内部故障へ進展し
た場合のCT飽和対策に依る動作遅れを少なくできるも
のである。
路17のオンディレイ設定時間t1をt8(例えば40
ms)に制御するタイマ−制御回路で、CT飽和対策要
素200のタイマ−回路9の出力により制御動作を行
う。26は前記タイマ−回路171のオンディレイ設定
時間t1をt9(例えば15ms)に制御するタイマ−
制御回路で、CT飽和対策要素200のタイマ−回路2
3の出力により制御動作を行う。この構成の場合、タイ
マ−回路23を削除し、タイマ−回路9の出力でタイマ
−制御回路25,26を両方とも制御することも可能で
ある。
に接続される各フィ−ダ線の電流をCTを介して入力す
る差動要素100及び外部故障時のCT飽和による前記
差動要素の動作による誤動作出力を防止するCT飽和対
策要素200を備えた母線保護リレ−において、前記差
動要素100が動作域の異なる複数の比率差動出力(比
率判定回路16,161の出力)を出すと共に、前記C
T飽和対策要素200が前記複数の比率差動出力に対応
して複数の出力(タイマ−制御回路25,26の出力)
を出し、前記CT飽和対策要素の前記複数の比率差動出
力に対応した複数の出力により前記複数の比率差動出力
の出る時間を変えることにより前記誤動作出力を防止す
るもので、前述の実施形態1におけるロックの場合と同
様に、外部故障時のCT飽和対策をより的確に行え、ま
た、外部故障から内部故障へ進展した場合のCT飽和対
策に依る動作遅れを少なくできるものである。
線保護リレ−の機能ブロック図で、前述の実施形態1と
実施形態2の機能を併せ持つもので、回路構成も、前述
の実施形態1の回路に前述の実施形態2の回路を加えた
もので、前述の実施形態1よりも、また、前述の実施形
態2よりも的確な動作をし、外部故障時のCT飽和対策
をより的確に行え、また、外部故障から内部故障へ進展
した場合のCT飽和対策に依る動作遅れを的確に少なく
できるものである。
部判定要素6の出力を受ける一定時間ロックの回路を2
回路設ける方式を例示したが、この実施形態4は、図5
に示すように、瞬時差動電流が或る値以上存在する時間
(時間幅)を計測する時間幅計測回路27と、この時間
幅計測回路27で得られた時間幅に応じてロック時間t
6をt10に制御するタイマ−制御回路28を設け、外
部故障時の作動誤差電流の発生幅に応じてロックする時
間を制御するものである。
影響が継続する場合、ロック時間を2もしくは3サイク
ル以上に設定する必要があるが、CT飽和が比較的小さ
い場合には、第1波と第2波との間には再び外部判定で
きる機会が生じる。この場合は、ロック時間は1サイク
ルでよいことになる。即ち、瞬時差動誤差電流の絶対値
が或る一定値(例えばK3)以上存在する時間幅Tを計
測してその時間に応じたロック時間に変更することで、
最適なロック時間にすることができ、必要以上に長くロ
ックしないため、外部から内部への故障進展での動作遅
れを最小限にすることができる。簡単な応用としては、
瞬時差動電流の存在時間Tが或る時間(例えば0.5サ
イクル)以上継続している場合には、ロック時間を数サ
イクルにセットするが、存在時間Tがそれより短い場合
には、ロック時間を例えば1サイクルにする制御を行う
ことも実現できる。
は、外部故障と同相の内部故障への進展故障での動作時
間遅れ対策を例示したが、この実施形態5では、図6に
示すように、外部から内部への他相への故障進展での動
作遅れ対策を例示するものである。図6において、29
は母線電圧をリレ−は導くためのPT(電圧変換器)、
30はPT出力電圧をリレ−内部回路電圧に変換する電
圧変換器、31は不足電圧検出要素で、電圧比較回路3
2とタイマ−回路33とで構成されている。不足電圧検
出要素31の出力はAND回路8へ入力している。
あるため、例えば、外部1相故障発生時にも故障相以外
の健全相電流も変化するため、不要検出する可能性があ
ったが、母線電圧については、健全電圧の低下は比較的
少ないために不足電圧要素の検出設定として故障相判定
が可能な設定値にすることが可能である。この不足電圧
検出と組み合わせることにより、故障発生相についての
み起動できる回路が得られ、外部1相から内部他相への
故障進展の場合でも動作遅れのない回路が得られる。な
お、不足電圧要素に代えて、リレ−の方向要素や距離要
素としても不足電圧要素を使った場合と同様な効果を奏
する。
は、母線に接続される各フィ−ダ線の電流をCTを介し
て入力する差動要素及び外部故障時のCT飽和による前
記差動要素の動作による誤動作出力を防止するCT飽和
対策要素を備えた母線保護リレ−において、前記差動要
素が動作域の異なる複数の比率差動出力を出すと共に、
前記CT飽和対策要素が前記複数の比率差動出力に対応
して複数のロック出力を出し、前記複数の比率差動出力
と前記複数のロック出力とにより前記誤動作出力を防止
するようにしたので、外部故障時のCT飽和対策をより
的確に行え、また、外部故障から内部故障へ進展した場
合のCT飽和対策に依る動作遅れを少なくできる効果が
ある。
は、母線に接続される各フィ−ダ線の電流をCTを介し
て入力する差動要素及び外部故障時のCT飽和による前
記差動要素の動作による誤動作出力を防止するCT飽和
対策要素を備えた母線保護リレ−において、前記差動要
素が動作域の異なる複数の比率差動出力を出すと共に、
前記CT飽和対策要素が前記複数の比率差動出力に対応
して複数の出力を出し、前記CT飽和対策要素の前記複
数の比率差動出力に対応した複数の出力により前記複数
の比率差動出力の出る時間を変えることにより前記誤動
作出力を防止するようにしたので、外部故障時のCT飽
和対策をより的確に行え、また、外部故障から内部故障
へ進展した場合のCT飽和対策に依る動作遅れを少なく
できる効果がある。
は、母線に接続される各フィ−ダ線の電流をCTを介し
て入力する差動要素及び外部故障時のCT飽和による前
記差動要素の動作による誤動作出力を防止するCT飽和
対策要素を備えた母線保護リレ−において、前記差動要
素が動作域の異なる複数の比率差動出力を出すと共に、
前記CT飽和対策要素が前記複数の比率差動出力に対応
して複数の出力を出し、前記複数の比率差動出力と前記
複数のロック出力とにより前記誤動作出力を防止すると
共に、前記CT飽和対策要素の前記複数の比率差動出力
に対応した複数の出力により前記複数の比率差動出力の
出る時間を変えることにより前記誤動作出力を防止する
ようにしたので、外部故障時のCT飽和対策をより的確
に行え、また、外部故障から内部故障へ進展した場合の
CT飽和対策に依る動作遅れを的確に少なくできる効果
がある。
−は、母線に接続される各フィ−ダ線の電流をCTを介
して入力する差動要素及び外部故障時のCT飽和による
前記差動要素の動作による誤動作出力を前記動作出力を
所定時間ロックすることにより防止するCT飽和対策要
素を備えた母線保護リレ−において、差動電流幅に対応
して前記ロック時間を制御するようにしたので、外部故
障時のCT飽和対策をより的確に行え、また、外部から
内部への故障進展での動作遅れを最小限にすることがで
きる効果がある。
−は、母線に接続される各フィ−ダ線の電流をCTを介
して入力する差動要素及び外部故障時のCT飽和による
前記差動要素の動作による誤動作出力を防止するCT飽
和対策要素を備えた母線保護リレ−において、不足電圧
要素、方向リレ−要素、及び距離リレ−要素の何れかに
より前記CT飽和対策要素の起動を制御するようにした
ので、外部故障時のCT飽和対策をより的確に行え、外
部1相から内部他相への故障進展の場合でも動作遅れを
解消できる効果が或る。
図。
図。
図。
図。
図。
素、6 外部判定要素、 7 起動要
素、12 差動演算回路、 13 抑制演
算回路、14 差動演算回路、 16 比
率判定回路、25 タイマ−制御回路、 26
第2のタイマ−制御回路、27 時間幅計測回路、
28 タイマ−制御回路、31 不足電圧要
素、 32 電圧判定回路、161 第2
の比率判定回路、 100:差動要素、200 C
T飽和対策要素。
Claims (5)
- 【請求項1】 母線に接続される各フィ−ダ線の電流を
CTを介して入力する差動要素及び外部故障時のCT飽
和による前記差動要素の動作による誤動作出力を防止す
るCT飽和対策要素を備えた母線保護リレ−において、
前記差動要素が動作域の異なる複数の比率差動出力を出
すと共に、前記CT飽和対策要素が前記複数の比率差動
出力に対応して複数のロック出力を出し、前記複数の比
率差動出力と前記複数のロック出力とにより前記誤動作
出力を防止することを特徴とする母線保護リレ−。 - 【請求項2】 母線に接続される各フィ−ダ線の電流を
CTを介して入力する差動要素及び外部故障時のCT飽
和による前記差動要素の動作による誤動作出力を防止す
るCT飽和対策要素を備えた母線保護リレ−において、
前記差動要素が動作域の異なる複数の比率差動出力を出
すと共に、前記CT飽和対策要素が前記複数の比率差動
出力に対応して複数の出力を出し、前記CT飽和対策要
素の前記複数の比率差動出力に対応した複数の出力によ
り前記複数の比率差動出力の出る時間を変えることによ
り前記誤動作出力を防止することを特徴とする母線保護
リレ−。 - 【請求項3】 母線に接続される各フィ−ダ線の電流を
CTを介して入力する差動要素及び外部故障時のCT飽
和による前記差動要素の動作による誤動作出力を防止す
るCT飽和対策要素を備えた母線保護リレ−において、
前記差動要素が動作域の異なる複数の比率差動出力を出
すと共に、前記CT飽和対策要素が前記複数の比率差動
出力に対応して複数の出力を出し、前記複数の比率差動
出力と前記複数のロック出力とにより前記誤動作出力を
防止すると共に、前記CT飽和対策要素の前記複数の比
率差動出力に対応した複数の出力により前記複数の比率
差動出力の出る時間を変えることにより前記誤動作出力
を防止することを特徴とする母線保護リレ−。 - 【請求項4】 母線に接続される各フィ−ダ線の電流を
CTを介して入力する差動要素及び外部故障時のCT飽
和による前記差動要素の動作による誤動作出力を前記動
作出力を所定時間ロックすることにより防止するCT飽
和対策要素を備えた母線保護リレ−において、差動電流
幅に対応して前記ロック時間を制御することを特徴とす
る母線保護リレ−。 - 【請求項5】 母線に接続される各フィ−ダ線の電流を
CTを介して入力する差動要素及び外部故障時のCT飽
和による前記差動要素の動作による誤動作出力を防止す
るCT飽和対策要素を備えた母線保護リレ−において、
不足電圧要素、方向リレ−要素、及び距離リレ−要素の
何れかにより前記CT飽和対策要素の起動を制御するこ
とを特徴とする母線保護リレ−。
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