JP3559385B2 - 保護継電器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力系統に発生するサージ等で誤検出することを回避すると共に、電力系統に発生した事故を高速度に検出する保護継電器に関する。
【0002】
【従来の技術】
電力系統に短絡・地絡等の事故が発生すると、電力機器の損傷,電力の供給の中断等を引き起こし、その影響は甚大である。そして、系統事故の発生に際しては、この事故を高速度に検出して、事故点を電力系統から迅速に切り離すことにより、被害の拡大を最小限に抑えると共に、電力の安定供給を継続することが望まれる。
【0003】
一方、系統には雷や系統回路の開閉によるサージ等のノイズの発生もあり、このノイズは事故処理にまさる過大なものであるが、保護継電装置においては、ノイズによる誤検出を回避し、前記系統事故のみを確実に、かつ高速度に検出することが責務となる。
【0004】
近年、ディジタル技術の進歩に伴い、保護継電器のディジタルリレー化が種々行なわれており、系統事故の検出速度は従来に比べ大幅に向上している。図7はディジタルリレーの構成図である。図7においてEは電源であり、しゃ断器CBを介して系統へ電力を供給する。CTは計器用変流器でりあり、系統Lに流れる電流を保護継電器1へ導入する。この保護継電器1において、計器用変流器CTより導入された電流iはアナログ/ディジタル変換部(A/D)2を介して一定周期でサンプリングされて、ディジタル量に変換される。
【0005】
中央演算処理部(CPU)3はプログラムメモリ(ROM)4に予め記憶されたプログラムに従い、上記したディジタル量とデータメモリ(RAM)5とを用いて振幅値演算を行ない、その結果、系統事故による過大電流が検出された場合には、出力部(OUT)6よりCBに対して保護指令7が発せられる。なお、図8は保護継電器の出力特性の1つであり、図8に示すように入力電流の振幅値の大きさによって決まる遅延時間も反限時特性等がある。
【0006】
そして、サージ等のノイズによる誤検出を回避する手段として、従来は図9に示すような構成としていた。図9において、ディジタル/アナログ変換されたサンプル値はデータメモリ11に貯えられ、振幅値演算手段12において入力電気量の振幅値に対応した演算量が算出される。
【0007】
ここで、振幅値演算手段12にて実行される演算は公知である加算形振幅値演算であり、半サイクル又は半サイクルの整数倍の期間のサンプル値から入力電気量の平均値を算出するものである。
【0008】
この振幅値演算手段12にて算出された演算量|P″|が、判定手段13にて予め選定された定数k″より大きいと判断された場合、予め選定された時限を持つオンディレイタイマ(TDE)14を経て、保護指令を出力する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ここで前記オンディレイタイマ14は前記判定手段13での判定結果がノイズによるものであるか、系統事故によるものであるかを区別する役割を持ち、その時間は演算量|P″|からノイズの影響が除去されるまでを考慮しておく必要があった。
【0010】
つまり、系統事故を確実に判断する手段として、電気量の過大な入力が一定時間以上継続していることを条件とするものであり、前記オンディレイタイマ14の時間だけ検出時間が遅れるものであった。
【0011】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、電力系統に発生する事故電流と、雷,系統回路の開閉によるサージ等のノイズとを確実に区別し、かつ系統事故である場合に事故を高速度に検出し得る保護継電器を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る保護継電器は、入力電気量を一定時間間隔でサンプリングし、アナログ/ディジタル変換されたサンプル値を取り込むデータメモリと、予め選定された第1の期間の前記入力電気量のサンプル値を加算し、入力電気量の振幅値に対応した演算量を算出する振幅値演算手段と、この振幅値演算手段にて算出した演算量が予め選定された定数より大きいとき出力する判定手段とを有する保護継電器において、前記判定手段の判定出力を入力する予め選定された第1の遅延時間を持つ復帰遅延タイマと、この復帰遅延タイマの出力を入力する予め選定された第2の遅延時間を持つ動作遅延タイマと、この動作遅延タイマの出力と前記判定手段の出力との論理積をとり、この論理積の出力を入力する予め選定された第3の遅延時間を持つ第2の復帰遅延タイマと、この第2の復帰遅延タイマの出力を保護指令として出力する手段とを備えた。
【0013】
請求項1の保護継電器では、前記系統事故発生直後の入力電気量の第1波目の判定出力を無視するよう、振幅値演算手段において予め選定された期間の前記入力電気量のサンプル値を加算し、算出された入力電気量の振幅値に対応する演算量が、判定手段において一定の値kを越えたと判定されたとき、この判定手段の出力を予め選定された第1の遅延時間を持つオフディレイタイマにより連続化し、このオフディレイタイマの出力を予め選定された第2の遅延時間を持つオンディレイタイマで動作遅延させ、更にこのオンディレイタイマの出力と前記判定手段の出力との論理積を、この出力を予め選定された第3の遅延時間を持つ第2のオフディレイタイマにより連続化し、保護指令として出力する。
【0014】
要するに、系統事故発生直後の入力電気量の第1波目に対する判定結果を無視するよう構成したのて、波形が1波のみ発生するようなサージ入力の場合においては、判定手段の出力は保護指令として出力されることはなく、系統事故により発生した持続性のある過大な電気量の場合、即ち、連続的な交流波形等の場合において、第2波目以降の判定手段の出力と同時に保護指令を出力することが可能となる。このため、サージにより発生する電気量で誤検出することを回避し、系統事故の発生を確実かつ高速度に検出することが可能となる。
【0015】
本発明の請求項2に係る保護継電器は、入力電気量を一定時間間隔でサンプリングし、アナログ/ディジタル変換されたサンプル値を取り込むデータメモリと、予め選定された第1の期間の前記入力電気量のサンプル値を加算し、入力電気量の振幅値に対応した演算量を算出する振幅値演算手段と、この振幅値演算手段にて算出した演算量が予め選定された定数より大きいとき出力する判定手段とを有する保護継電器において、前記判定手段の判定出力を入力する予め選定された第1の遅延時間を持つ復帰遅延タイマと、この復帰遅延タイマの出力を入力する予め選定された第2の遅延時間を持つ動作遅延タイマと、この動作遅延タイマの出力と前記判定手段の出力との論理積をとり、この論理積の出力を入力する予め選定された第3の遅延時間を持つ第2の復帰遅延タイマとからなる第1の回路と、前記第1の回路のデータメモリの出力段に接続され、第1の期間より長く選定した第2の期間の前記電気量のサンプル値を加算し、入力電気量の振幅値に対応した演算量を算出する第2の振幅値演算手段と、この振幅値演算手段にて算出した演算量が予め選定した第2の定数より大きいとき出力する第2の判定手段とからなる第2の回路とを備え、前記第2の復帰遅延タイマの出力と前記第2の回路の出力とで第2の論理積をとって、この第2の論理積の出力を保護指令として出力する手段とを備えた。
【0016】
本発明の請求項3に係る保護継電器は、請求項2において、第2の判定手段の出力を予め選定した第4の遅延時間を持つ第2の動作遅延タイマに接続し、この第2の動作遅延タイマの出力と、予め選定された第3の遅延時間を持つ第2の復帰遅延タイマの出力とで論理和にて処理し、この論理和の出力を保護指令として出力する手段を備えた。
【0017】
本発明の請求項4に係る保護継電器は、請求項3において、第2の動作遅延タイマに代えて、入力電気量の振幅値の大きさによって決まる遅延時間を持つ反限時タイマとした。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は本発明による保護継電器の実施の形態を示す構成図である。又、保護継電器の全体構成は前記図7と同様であるため説明を省略する。なお、図1では系統事故発生直後の入力電気量の第1波目の判定出力を無視するようなオンディレイタイマとオフディレイタイマ及び論理積の処理を説明する機能ブロック図である。
【0019】
図1において、データメモリ11にはアナログ/ディジタル変換部にてディジタル量に変換された入力電気量のサンプル値が取り込まれ、貯えられる。なお、図1では一定時間間隔でサンプリングされ、アナログ/ディジタル変換された各時間毎のサンプル値Pと表している。
【0020】
データメモリ11に貯えられたサンプル値は振幅値演算手段12において、予め選定された期間のn個のサンプル値を(1) 式の如く加算し、電気量の振幅値に対応した演算量|P|を算出する。更に判定手段13にて、(2) 式に基づく判定がなされる。
【数1】
|P|=|P|+|Pm−1 |+|Pm−2 |+…+|Pm−n |………(1)
|P|≧k …………………………………………(2)
【0021】
判定手段13の判定出力はサンプル数nを小さくすると、断続出力となる。この出力をオフディレイタイマ(TDD1)16において連続化し、その出力をオンディレイタイマ(TDE1)17を介し、このTDE1出力と過電流検出判定手段13の出力とを論理積(AND)18にて論理積をとることにより、系統事故直後の入力電気量の判定出力は無視される。
【0022】
なお、継続的に入力される電気量に対しては、TDE1で決まる時間後から断続出力される。したがって、更に論理積(AND)18の出力をオフディレイタイマ(TDD2)19により連続化し、保護指令20を発することで、系統事故時の持続性のある過大な電気量のみを確実かつ高速度で検出することが可能となる。
【0023】
図2は中央演算処理部において実行される図1の機能のタイムチャートである。同図は系統事故発生直後の入力電流の第1波目を無視するようなオンディレイタイマとオフディレイタイマ及び論理積の処理を持つ保護継電器の各処理における信号状態を示し、各出力が「意味有」となる場合を「1」として表現している。そして図は交流電流入力時の各出力の動作タイミングを示す。
【0024】
先ず、振幅値演算手段12において予め選定した期間のn個のサンプル値を用いて振幅値に対応した演算量が算出される。判定手段13では、この演算量を用いて(2) 式に基づいた判定がなされ、その結果が出力される。この出力をオフディレイタイマ(TDD1)16が受け、予め選定された第1の時間t1だけ復帰遅延を行ない、即ち、判定手段の結果を連続化して出力する。
【0025】
次に、オフディレイタイマ(TDD1)16の出力をオンディレイタイマ(TDE1)17が受け、予め選定された第2の時間t2だけ動作遅延を行ない、出力する。次に、論理積(AND)18にて、オンディレイタイマ(TDE1)17の出力と判定手段13の出力との論理積処理を実行し、その結果を出力する。
【0026】
入力電気量が連続性のないもの、例えばサージ電流入力であるとき、この論理積処理を実行することで、オフディレイタイマ(TDD1)16の時間t1,オンディレイタイマ(TDE1)17の時間t2及び(2) 式の成立している時間αの関係がt1+α>t2である場合、オフディレイタイマ(TDD1)16にて復帰遅延された出力がオンディレイタイマ(TDE1)17のt2後の出力となり、この出力が保護指令として出力されることを防止することが可能となる。
【0027】
又、t1+α≦t2である場合、この論理積処理は特に必要とはならないが、t2を半サイクルより長い時間とする必要がある。即ち、この論理積処理は入力電気量に連続性があるか否かを判別する機能を持ち、この論理積処理を実行することにより、オンディレイタイマ(TDE1)17のt2は、t1,t2及びαの関係に左右されることなく半サイクル以下の時間とすることが可能となる。
【0028】
この論理積(AND)18の出力を予め選定された第3の時間t3だけ復帰遅延を行なうオフディレイタイマ(TDD2)19にて連続化することで、第1波目の判定出力を無視し、第2波目以降の判定出力を保護指令20として出力することが可能となる。
【0029】
一方、図3はサージ電流入力時を示すタイムチャートであり、オンディレイタイマ(TDE1)17までの出力の動作タイミングは図2の説明と同様である。連続性のないサージ電流入力に対しては、オンディレイタイマ(TDE1)17の出力と判定処理の出力との論理積(AND)18の出力は「0」となり、この結果保護指令は出力されず、サージによる誤検出を回避することが可能となる。
【0030】
以上説明したように、本実施の形態によれば、系統の事故による過大な電流が発生した場合、判定手段で系統事故を検出した後、高速に保護指令を出力することができ、かつサージ電流入力等での誤検出の防止が可能となる。
【0031】
なお、上記実施の形態において、振幅値に対応した演算量を算出するために用いるサンプル値の個数をn個と表現したが、この個数nは特に固定されるものではなく、保護継電器が要求される検出速度に見合ったものとすればよい。
【0032】
つまり、検出速度をより高速にするのであれば、nの値を小さくすればよい。例えば、上記実施の形態で最も高速となるのは、1つのサンプル値から振幅値に対応する演算量を算出する場合であり、n=1とすれば非常に高速な検出が可能となる。
【0033】
又、上記実施の形態において、オフディレイタイマ(TDD1)16の時間をt1と表現したが、この時間t1は特に固定されるものではなく、過電流検出判定部の出力を連続化するに足る値であればよい。
【0034】
更に、オンディレイタイマ(TDE1)17の時間をt2と表現したが、この時間t2は特に固定されるものではなく、サージ入力を充分回避することが可能であり、かつ保護継電器に許容される検出時間以下の時間であればよい。
【0035】
更に又、オフディレイタイマ(TDD2)19の時間をt3と表現したが、この時間t3は特に固定されるものではなく、保護指令を連続化するに足る値であればよく、保護指令の連続化が不必要な場合は、省略してもよい。
【0036】
更に、上記実施の形態において、系統事故時の入力電気量を交流電流波形で説明したが、入力電気量は特に交流電流波形に限定されるものではなく、避雷器に流れる針状波電流波形であってもよい。針状波電流波形を入力とした場合のタイムチャートを図4に示す。各出力の状態は交流電流波形入力時と同様であり、入力電気量が針状波電流波形であっても同等の効果が得られる。
【0037】
更に又、前記した実施の形態では、系統事故時の入力電気量を交流電流波形又は針状波電流波形としたが、これに限定されるものではなく、入力電気量を方形波,鋸波,直流波形等の特殊波形とした場合においても、各処理における信号の状態は同様であり、前記実施の形態と同等の効果が得られる。
【0038】
図5は本発明による保護継電器の他の実施の形態を示す構成図である。同図においてデータメモリ11,振幅値演算手段12,判定手段13,オフディレイタイマ(TDD1)16,オンディレイタイマ(TDE1)17,論理積(AND)18,オフディレイタイマ(TDD2)19及び保護指令31の機能は図1にて説明したそれと同等の機能を有する。
【0039】
そして、振幅値演算手段21では前記実施の形態にて説明した予め選定された期間より長い第2の期間の個数であるn′個のサンプル値を用いて(3) 式の如く振幅値に対応する演算量|P′|を算出する。更に判定手段22では(4) 式に基づく判定を行ない、系統事故と判定した場合は出力する。
【数2】
|P′|=|P|+|Pm−1 |+|Pm−2 |+…+|Pm−n ′|…………(3)
|P′|≧k′ ………………………………………(4)
【0040】
そして、この出力とオフディレイタイマ(TDD2)19の出力との論理積(AND)30を保護指令31として出力する。前記実施の形態では、検出速度の高速化のため、振幅値に対応する演算量を算出するために用いるサンプル値の個数nを小さくする例を説明したが、nを小さくすることは検出速度の高速化が図れる反面、(2) 式による検出レベルが低下する。
【0041】
この検出レベルの低下を防止するため、判定手段13の検出感度kを高感度とし、かつ、本実施の形態のように第2の期間の個数n′のサンプル値を用いた演算量を判定手段22で判定して論理積(AND)30の出力を得ることにより、検出速度を向上させ、更に検出精度の向上が可能となる。
【0042】
なお、判定手段22はサージ入力に対し、誤検出することが考えられるが、このサージ入力に対しては、一方のオフディレイタイマ(TDD2)19の出力が出ないことにより、特に問題となることはない。
【0043】
図6は本発明による保護継電器の他の実施の形態を示す構成図である。本例では図5の実施の形態の保護指令31をオフディレイタイマ(TDD2)19と判定手段22の出力との論理積(AND)30の出力とすることに代えて、判定手段22の出力を予め選定した時限t4のオンディレイタイマ(TDE2)32を介し、この出力とオフディレイタイマ(TDD2)19の出力と論理和(OR)33を保護指令としたものである。
【0044】
本例では前記で述べた(2) 式の検出レベルの低下を(4) 式で補うよう構成したものであり、判定手段13の検出感度kはそのままとして、その点の検出は判定手段22で実施する。
【0045】
検出精度を必要とする電流の大きさは、(4) 式の限界付近であり、電流そのものは小さい。このためサージ入力による(4) 式の誤動作防止のため、サージ入力により誤検出する時間だけをオンディレイタイマ(TDE2)32の時限t4だけ遅らせて出力させても問題ない。
【0046】
更に、上記実施の形態のタイマは予め選定した時限のオンディレイタイマとしたが、これに代えて図8に示すような入力電流の振幅値の大きさによって決まる遅延時間をもつ反限時タイマとしてもよい。
【0047】
更に又、前記した各実施の形態では、入力波形を電流とした保護継電器としたが、入力は電流に限定されるものではなく高速度な検出を必要とし、かつノイズによる誤検出の防止を必要とするものであれば、入力を電圧とする保護継電器としてもよい。本例によれば誤動作の防止が可能となる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば判定出力を予め選定された遅延時間を持つオフディレイタイマ及びオンディレイタイマの処理を介した出力と、判定出力の論理積の出力を用い、前記判定処理の判定出力が系統事故後の入力電気量の第1波目を無視するよう構成することにより、電力系統に発生する事故と、雷,系統回路の開閉によるサージ電流入力等を確実に区別し、かつ系統事故である場合には高速度に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による保護継電器の実施の形態を示す構成図。
【図2】入力が交流電流のときの本発明のタイムチャート。
【図3】入力がサージ電流のときの本発明のタイムチャート。
【図4】入力が針状波電流のときの本発明のタイムチャート。
【図5】本発明による保護継電器の他の実施の形態を示す構成図。
【図6】本発明による保護継電器の他の実施の形態を示す構成図。
【図7】ディジタルリレーの基本構成図。
【図8】反限時タイマの時間特性図。
【図9】従来技術の実施の形態の構成図。
【符号の説明】
1 保護継電器
2 アナログ/ディジタル変換部
3 中央演算処理部
4 プログラムメモリ
5,11 データメモリ
6 出力部
7,15,20,31 保護指令
12,21 振幅値演算手段
13,22 判定手段
14,17,32 オンディレイタイマ
16,19 オフディレイタイマ
18,30 論理積
33 論理和

Claims (4)

  1. 入力電気量を一定時間間隔でサンプリングし、アナログ/ディジタル変換されたサンプル値を取り込むデータメモリと、予め選定された第1の期間の前記入力電気量のサンプル値を加算し、入力電気量の振幅値に対応した演算量を算出する振幅値演算手段と、この振幅値演算手段にて算出した演算量が予め選定された定数より大きいとき出力する判定手段とを有する保護継電器において、前記判定手段の判定出力を入力する予め選定された第1の遅延時間を持つ復帰遅延タイマと、この復帰遅延タイマの出力を入力する予め選定された第2の遅延時間を持つ動作遅延タイマと、この動作遅延タイマの出力と前記判定手段の出力との論理積をとり、この論理積の出力を入力する予め選定された第3の遅延時間を持つ第2の復帰遅延タイマと、この第2の復帰遅延タイマの出力を保護指令として出力する手段とを備えたことを特徴とする保護継電器。
  2. 入力電気量を一定時間間隔でサンプリングし、アナログ/ディジタル変換されたサンプル値を取り込むデータメモリと、予め選定された第1の期間の前記入力電気量のサンプル値を加算し、入力電気量の振幅値に対応した演算量を算出する振幅値演算手段と、この振幅値演算手段にて算出した演算量が予め選定された定数より大きいとき出力する判定手段とを有する保護継電器において、前記判定手段の判定出力を入力する予め選定された第1の遅延時間を持つ復帰遅延タイマと、この復帰遅延タイマの出力を入力する予め選定された第2の遅延時間を持つ動作遅延タイマと、この動作遅延タイマの出力と前記判定手段の出力との論理積をとり、この論理積の出力を入力する予め選定された第3の遅延時間を持つ第2の復帰遅延タイマとからなる第1の回路と、前記第1の回路のデータメモリの出力段に接続され、第1の期間より長く選定した第2の期間の前記電気量のサンプル値を加算し、入力電気量の振幅値に対応した演算量を算出する第2の振幅値演算手段と、この振幅値演算手段にて算出した演算量が予め選定した第2の定数より大きいとき出力する第2の判定手段とからなる第2の回路とを備え、前記第2の復帰遅延タイマの出力と前記第2の回路の出力とで第2の論理積をとって、この第2の論理積の出力を保護指令として出力する手段とを備えたことを特徴とする保護継電器。
  3. 第2の判定手段の出力を予め選定した第4の遅延時間を持つ第2の動作遅延タイマに接続し、この第2の動作遅延タイマの出力と、予め選定された第3の遅延時間を持つ第2の復帰遅延タイマの出力とで論理和にて処理し、この論理和の出力を保護指令として出力する手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の保護継電器。
  4. 第2の動作遅延タイマに代えて、入力電気量の振幅値の大きさによって決まる遅延時間を持つ反限時タイマとしたことを特徴とする請求項3記載の保護継電器。
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