JP2001268640A - 携帯型通信装置 - Google Patents

携帯型通信装置

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JP2001268640A
JP2001268640A JP2000074351A JP2000074351A JP2001268640A JP 2001268640 A JP2001268640 A JP 2001268640A JP 2000074351 A JP2000074351 A JP 2000074351A JP 2000074351 A JP2000074351 A JP 2000074351A JP 2001268640 A JP2001268640 A JP 2001268640A
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JP
Japan
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call
level
emergency call
communication device
emergency
Prior art date
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JP2000074351A
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English (en)
Inventor
Takayuki Buke
孝之 部家
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緊急通報の発信をする場合には、圏外の場合
や発信規制中の場合でもできる限り発信可能とし、発信
中においては受信状態が劣化したときに切れ難くする。 【解決手段】 携帯電話機の制御回路は、メモリに記憶
している緊急連絡先への発信要求があったときに、圏外
である場合には、止まり木チャンネルスキャンをして受
信レベルを測定して選択する場合に、足切り処理をやめ
て起動可能なチャンネルをすべて選択する。これによ
り、足切りを行なう通常の場合よりもチャンネルを確保
できる確率が高くなり、通信品質は多少低くなるものの
緊急通報を優先させて発信を行なえるようにできる。同
様に、発信規制中には緊急通報の情報を付加して発信処
理をするので、迅速且つ確実に通報を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基地局を介して無
線通信方式により通信を行うようにしたもので、特に、
緊急通報時に行う発信動作や発信中もしくは通話中にお
いて極力通報を達成することができるようにした携帯型
通信装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】携帯電話機などの移動
機で緊急通報をしようとする場合に、制約を受ける条件
として次のようなことがある。第1に、一般に、携帯電
話機などの携帯型通信装置においては、電源をオンにし
た時点や圏外の状態においては、待ち受けや通話に使う
チャンネルを確保する際に、あらかじめ記憶している多
数の止まり木チャンネルの周波数についてそれぞれ受信
レベルを測定し、一定レベル以上のチャンネルを確保す
る処理(いわゆる止まり木スキャン)を行う。この処理
を行うことにより確保された一定レベル以上のチャンネ
ルを用いて通信制御するようになっている。
【0003】しかし、上述の処理を行った結果、チャン
ネルを確保することができない場合には、そのネットワ
ークで待ち受けを行うことができなくなるいわゆる圏外
の状態となる。この圏外の状態では、基地局の通信圏内
に入るまで止まり木スキャンを繰り返し実行してチャン
ネルを確保するまで待ち受けや発信をすることができな
い状態である。
【0004】第2に、また、基地局の通信圏内にいる状
態であっても、その基地局が通信圏内で待ち受けている
携帯電話機に対して発信を禁止する制御を行う場合があ
る。これは、その基地局の通信圏内に、同時に通信可能
なチャンネル数を超える多数の携帯電話機が存在する場
合などに行われる基地局側からの制御で、携帯電話機側
では、この発信規制を受け取るとユーザにより発信の要
求がある場合でも発信を禁止するように制御するように
なっている。
【0005】第3に、発信を開始した後であっても、発
信動作中や通話中において同期はずれが発生したり、受
信レベル低下あるいは受信スロットのビット劣化誤りな
どが発生すると、通話中であっても通信品質を維持でき
なくなるため通話を終了してしまう場合がある。
【0006】しかしながら、緊急通報においては、一刻
も早く発信動作を行えるようにすると共に、発信中や通
話中においてはその状態が通信品質劣化のために終了し
てしまうことのないようにして、とにかく通報をするこ
とを優先したいのが実情である。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、緊急通報の発信を行う場合には、基地
局の通信ゾーンの圏外である場合や発信規制中の場合で
も極力発信動作を行えるようにすると共に、発信中や通
話中においても通信品質の劣化を原因とした通信終了を
極力少なくして、緊急通報を優先することができるよう
にした携帯型通信装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、使用者によりダイヤルされた番号が記憶手段に記憶
された緊急通報の発信ダイヤル番号である場合や、表示
画面を操作したり操作スイッチの操作によって緊急通報
が選択される場合などの緊急通報の発信要求が発生する
と、通信制御手段は、基地局の通信圏内である場合には
起動可能なチャンネルを選択して通常と同様にして発信
動作を行うが、基地局の通信圏外である場合には、基地
局から送信される信号のチャンネル毎のレベルを検出し
(止まり木チャンネルスキャン)、その受信レベルが起
動可能なレベルである場合つまり通常の場合に行う所定
のしきい値レベルの判定ではなく起動可能なレベルまで
判定レベルを下げてチャンネルを選択するようになる。
【0009】これにより、通常の場合のように受信レベ
ルを検出したときに所定レベルで比較せずに起動可能か
否かの判断とすることで、通信の品質が保証されるレベ
ルにあるか否かは問わないので、圏外である場合でも発
信を行うことを優先する場合にチャンネルを確保できる
可能性が高くなり、緊急通報を行えるようになる確率を
高めることができる。例えば、事故や災害に遭遇して人
命救助などの一刻を争う緊急通報である場合には、これ
によりなんとか通信を開始させることができるようにな
り、迅速な救出活動を行えるようになる。
【0010】請求項2の発明によれば、使用者によりダ
イヤルされた番号が記憶手段に記憶された緊急通報の発
信ダイヤル番号である場合や、表示画面を操作したり操
作スイッチの操作によって緊急通報が選択される場合な
どの緊急通報の発信要求が発生すると、通信制御手段
は、基地局から発信規制の通知を受けていない場合には
通常の発信動作を行い、基地局から発信規制の通知を受
けている場合には緊急通報である旨の情報を付加して基
地局側に発信要求を行うようになる。基地局側では発信
規制中であっても緊急通報であることを認識して発信要
求を優先的に受け付けるので、通信制御手段は発信動作
を行えるようになり、迅速且つ確実に緊急通報を行える
ようになる。
【0011】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
において、通信制御手段を請求項2に記載の機能を付加
しているので、基地局の通信圏外であっても緊急通報が
可能となる確率を高めると共に通信規制の通知を受けて
いるか否かにかかわらず発信動作を行うことができるの
で、さらに緊急発信の優先度を高めて迅速な緊急通報を
行うことができるようになる。
【0012】請求項4の発明によれば、緊急通報用の発
信ダイヤル番号で発信中もしくは通話中においては、通
信制御手段は、同期はずれの発生検出を、通常の通話動
作に対して規定される連続発生回数よりも多い回数に設
定して行うので、同期はずれの判定基準となる連続発生
回数が通常の通話動作における規定回数に達してもそれ
をもって通信が終了してしまうことがなくなり、そのチ
ャンネルにおける通話状態を維持することができるよう
になる。これにより、通信の品質が低下しても通話を継
続することで緊急通報の通話を継続して迅速に連絡をと
ることができるようになる。
【0013】請求項5の発明によれば、緊急通報用の発
信ダイヤル番号で発信中もしくは通話中においては、通
信制御手段は、受信レベル低下の発生検出を、通常の通
話動作に対して規定される判定受信レベルよりも低い判
定受信レベルに設定して行うので、受信レベルが通常の
通話動作における判定受信レベルまで低下してもそれを
もって通信が終了してしまうことがなくなり、そのチャ
ンネルにおける通話状態を維持することができるように
なる。これにより、通信の品質が低下しても通話を継続
することで緊急通報の通話を継続して迅速に連絡をとる
ことができるようになる。
【0014】請求項6の発明によれば、緊急通報用の発
信ダイヤル番号で発信中もしくは通話中においては、通
信制御手段は、受信スロット劣化誤りの発生検出を、通
常の通話動作に対して規定される判定誤りレベルよりも
低い判定誤りレベルに設定して行うので、誤りレベルが
通常の通話動作における判定誤りレベルまで低下しても
それをもって通信が終了してしまうことがなくなり、そ
のチャンネルにおける通話状態を維持することができる
ようになる。これにより、通信の品質が低下しても通話
を継続することで緊急通報の通話を継続して迅速に連絡
をとることができるようになる。
【0015】請求項7の発明によれば、請求項1ないし
3の発明において、通信制御手段に対して、請求項4な
いし6の機能を付加しているので、上述同様にして、通
信の品質が低下しても通話を継続することで緊急通報の
通話を継続して迅速に連絡をとることができるようにな
り、さらに緊急発信の優先度を高めて迅速な緊急通報を
行うことができるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を携帯電話機に適用
した場合の一実施形態について図面を参照して説明す
る。携帯電話機1の電気的なブロック構成を示す図1に
おいて、制御回路2は、マイクロコンピュータを主体と
してROM,RAMなどを内蔵するもので、通信制御手
段および記憶手段としての機能を備え、内部に記憶され
たプログラムに基づいて通信動作の制御を行う。また、
制御回路2には、後述する緊急通報の発信が行われる場
合の処理プログラムが格納されると共に、あらかじめ決
められた緊急通報先の電話番号が記憶されている。
【0017】この緊急通報先は、例えば、「110番」
や「119番」などの緊急通報番号や、あるいは、緊急
通報システムとして設定される専用の部署例えば事故情
報センターなどの電話番号として記憶されている。これ
らの緊急通報先の番号は使用者により設定するものでは
なくあらかじめ決められた特定の番号として固定的に記
憶されている。そして、この制御回路2には、送受信部
3、データ変換部4、音声処理部5、キー操作検出部6
および表示制御部7が接続され、これらを駆動制御する
ように構成されている。
【0018】送受信部3は、アンテナ8を介して電波信
号を送受信するもので、データ変換部4との間で授受す
る音声情報を電波信号に変換する。データ変換部4は、
音声処理部5との間で受話信号あるいは送話信号の授受
を行う。音声処理部5は、音声処理部5から受ける受話
信号をスピーカ9に出力して受話音声を再生し、マイク
ロホン10から入力される送話音声を送話信号に変換し
てデータ変換部4に出力する。
【0019】キー操作検出部6は、図示しない電話機本
体の前面に配設されるキー操作部11の各種キー(電源
キー、通話開始キー、通話終了キー、「0」〜「9」の
数字のキー、ファンクションキーなど)により入力され
る操作信号を受け付けて制御回路2に入力する。表示制
御部7は、制御回路2から与えられる表示信号に応じ
て、同じく電話機本体の前面に配設される液晶表示器な
どからなるディスプレイ12に出力して表示動作を行わ
せる。
【0020】次に本実施形態の作用について説明する。
なお、以下の説明においては、緊急通報を行う場合の特
別な動作について中心として述べ、通常の動作に対する
処理は簡略化して示す。すなわち、前述した緊急通報を
行う場合の動作を中心として説明する。また、この緊急
通報の発信を行う場合に、(1)基地局の通信圏外とな
っている場合、(2)基地局の通信圏内であるが発信規
制がかけられている場合、および(3)発着信中あるい
は通話中の処理について分けて説明する。
【0021】まず、このような緊急通報を行う場合に
は、使用者により、キー操作部11を操作して緊急通報
先を表示されたものから選択して行うかあるいは直接緊
急通報先の電話番号を入力して行われる。制御回路2
は、表示されたものから選択されて緊急通報を行う場合
には、対応する緊急通報先の電話番号を読出して発信動
作を開始するようになる。また、直接番号キーを使って
電話番号が入力される場合には、その入力された電話番
号が緊急通報先に該当しているか否かを判断し、該当し
ている場合には緊急通報の発信であることを認識する。
【0022】(1)圏外での発信処理 さて、上述のようにして緊急通用先への発信が行われる
と、制御回路2は、図2に示す圏外時の発信処理プログ
ラムを実行開始する。ここでは、制御回路2は、まず止
まり木チャンネルを起動しているか否かを判断し(ステ
ップ1)、起動していない場合には「NO」と判断して
ステップS2に移行し、止まり木チャンネルスキャンを
実行する。この止まり木チャンネルスキャンでは、制御
回路2は、ROM内に記憶された複数の止まり木チャン
ネルの周波数を順次スキャンしていき、各止まり木チャ
ンネルにおける受信レベルを検出する。
【0023】このとき、通常の止まり木チャンネルスキ
ャンにおいては(ステップS3)、検出した止まり木チ
ャンネルの受信レベルが起動可能で且つ所定レベルを超
えているか否かを以て判断するが(ステップS4)、緊
急通報の発信によりプログラムを起動している場合に
は、ステップS4をジャンプして起動可能な受信レベル
にあるか否かのみが判断基準となる。
【0024】この結果、緊急通報の場合には、通常の判
定レベルで判定して選択するいわゆる「足切り」の処理
をなくして起動可能な限り受け付けるようになる。この
ようにして、記憶されているすべての止まり木チャンネ
ルをスキャンしてそれらの受信レベルを測定し受信レベ
ルの高いものから順位をテーブルにして記憶するように
なる。通常の場合においては、足切り処理を行った上で
の受信レベルの順にテーブルが作成され、緊急通報の場
合においては、足きり処理の判定レベルよりも低い受信
レベルである起動可能な受信レベルにある止まり木チャ
ンネルが受信レベルの順にテーブルが作成される。
【0025】次に、制御回路2は、止まり木チャンネル
スキャンを実行した結果、起動可能なチャンネル(通常
の場合においては足切り処理をした上での起動可能なチ
ャンネル)が有るか否かを判断し(ステップS5)、
「YES」の場合には受信レベルの高い止まり木チャン
ネルを起動し(ステップS6)、続いて報知情報の受信
待ちの状態に移行する。
【0026】また、制御回路2は、ステップS5で起動
可能なチャンネルが存在しない場合には、「NO」と判
断して止まり木チャンネルの起動には移行せず、この
後、終話キーがオンされなければ、再びステップS2に
戻って上述した止まり木チャンネルスキャンを実行して
起動可能な止まり木チャンネルを検出する。また、終話
キーがオンされた場合には、ビジートーンを出力して終
話状態に移行する。
【0027】この結果、緊急通報の発信の場合には、止
まり木チャンネルスキャンにおける足切り処理を止めて
起動可能な限り止まり木チャンネルを有効化するので、
通信品質は多少低下する場合があるが、圏外時において
一刻も早くチャンネルを確保して通信を開始したい場合
に有効な手段となる。
【0028】次に、制御回路2は、上述の過程でステッ
プS6を経て報知情報受信待ちに移行している場合には
基地局から報知情報を受信するのを待機する状態とな
る。そして、報知情報を受信すると図3に示す報知情報
受信時の処理プログラムを実行するようになる。また、
前述したように、ステップS1で、「YES」と判断し
た場合、つまり、止まり木チャンネルを起動中と判断し
た場合にもこの報知情報受信時の処理プログラムを開始
するようになる。
【0029】制御回路2は、まず、緊急通報の発信であ
るか否かを判断するようになる(ステップS8)。この
とき、通常の発信の場合にはそのとき起動している止ま
り木チャンネルの受信レベルが所定の判定レベルを超え
ているか否かを確認して(ステップS9)、OKの場合
にはステップS10に移行する。また、緊急通報の発信
である場合には、制御回路2は、ステップS9の受信レ
ベルの判定を行わずにステップS10に移行し、制御チ
ャンネルを起動するようになる。
【0030】ステップS9で受信レベルの判定がOKで
ない場合には、制御回路2は、ステップS11に移行
し、次の止まり木チャンネルが有るか否かを判断し、
「YES」の場合には次の止まり木チャンネルを起動し
て(ステップS12)ステップS8に戻って上述の動作
を繰り返し、「NO」の場合には前述のステップS2に
戻って止まり木チャンネルスキャンからやり直すように
なる。
【0031】さて、制御回路2は、制御チャンネルを起
動すると(ステップS10)、再び、緊急通報の発信で
あるか否かを判断し(ステップS13)、「YES」の
場合にはそのまま発信処理に移行する。また、通常の発
信の場合には、制御回路2は、ステップS13で「N
O」と判断してステップS14に移行し、発信規制が有
るか否かを判断して「NO」の場合には発信処理に移行
し、「YES」の場合には発信規制中の処理を行う。
【0032】ここで、発信規制とは、例えば、基地局に
おける通信圏内での携帯電話機の数が通信可能な回線の
数を超えていて同時に発信することができない場合など
に、発信可能な端末を順次割り当てるように指定するも
ので、例えば電話番号の下1桁の番号の順に時間的に順
次発信規制がかけられるようになっている。そして、こ
の発信規制の状態では、通常は、使用者により発信操作
が行われると、発信規制の通知を受けていることを判断
して、例えば「現在通話ができない状態となっていま
す」などのメッセージを音声または表示により出力する
ようになっており、使用者はこの状態においては発信を
待機させられることになる。
【0033】一方、緊急通報の発信の場合においては、
このような発信規制中であっても一刻も早く通報を達成
させるために、この発信規制を行わずに発信処理を開始
するのである。この場合、基地局側では発信規制がかけ
られている端末であっても緊急通報の発信を受け付ける
旨のプログラムが組み込まれており、携帯電話機1側に
おいては、制御回路2により緊急通報である旨の情報を
付加して発信処理を実施するようになっている。
【0034】以下、制御回路2は、通常どおり発信処理
を行って緊急通報先への発信を実行し、緊急通報を迅速
に達成することができるようになる。なお、上述のよう
に、圏外である場合でも起動可能なチャンネルが存在す
る限りこれを用いて発信処理を行うことになるので、通
信の品質は低くなる場合が発生するが、通信品質よりも
迅速性を優先する緊急通報の発信においてはこれにより
十分に目的を達成することができるようになる。
【0035】(2)発信規制中の緊急通報の発信処理 次に、携帯電話機1が基地局の通信圏内にあって発信可
能な状態にあるが、前述同様にして緊急通報の発信操作
を行った時点で基地局から発信規制がかけられている場
合の動作について図4を参照して説明する。この場合に
は、制御回路2は、緊急通報の発信か否かを判断し(ス
テップP1)、「YES」の場合には発信規制にかかわ
らず発信処理に移行する。このとき、制御回路2は、緊
急通報の発信である旨の情報を付加して発信処理を行
う。
【0036】また、緊急通報の発信ではない場合には、
発信規制が継続しているか否かを判断し(ステップP
2)、「NO」の場合には発信動作を開始し、「YE
S」の場合にはビジートーンを出力して終話処理を行
う。これにより、前述同様にして発信規制中であっても
緊急通報の発信の場合にはこれにかかわらず迅速に発信
処理を実行することができ、緊急通報を優先することが
できるようになる。
【0037】(3)発着信および通話中の処理 次に、発信中および着信中あるいは通話中における処理
について、緊急通報の発信に関連する部分を図5を参照
して説明する。この処理は、特に緊急通報の発信が通信
状態の変化によって中断されることを極力防止してでき
るかぎり通信状態を維持するようにしたものである。
【0038】すなわち、制御回路2は、発信中や着信中
あるいは通話中においては、常に、通信状態の監視を行
っており、通常の動作中の場合には、通信の品質が維持
できなくなるような場合にはチャンネル切り替え処理や
切り換えるべきチャンネルが存在しない場合には終話の
処理を行うようになっている。しかし、緊急通報の発信
の場合には、これらの処理を実行することでせっかく通
話が開始可能となったのに切り替えるべきチャンネルが
存在しないために通信が中断されてしまうことを防止
し、できる限りその通話を維持することで目的を達成す
るものである。
【0039】制御回路2は、まず、緊急通報の発信か否
かを判断し(ステップQ1)、「YES」の場合には、
第1の判断基準緩和として、ステップQ2で、同期はず
れの判定のための同期ワードの検出失敗の連続発生回数
を例えば通常10回であるのを20回程度まで緩和する
ように設定する。これにより、同期はずれの判定を緩和
してそのチャンネルでの通話状態を維持する確率を高め
ることができる。
【0040】続いて、制御回路2は、第2の判断基準緩
和として、ステップQ3で、受信レベル低下の判定のた
めの判定受信レベルを通常の受信レベルよりも低い受信
レベルに設定する。これにより、そのチャンネルにおけ
る受信レベルが通常のレベル以下に低下してもその通話
状態を維持することができるようになる。
【0041】そして、制御回路2は、第3の判断基準緩
和として、ステップQ4で、受信スロットビット劣化誤
りの判定の判定誤りレベルを低い判定誤りレベルに変更
設定する。これにより、同様にしてそのチャンネルでの
通信状態を維持する確率を高めることができる。
【0042】以上のようにして、緊急通報の発信時には
発着信中や通話中においてもできる限り通話を維持する
ように制御できるので、迅速且つ確実に緊急通報を達成
することができるようになる。
【0043】このような本実施形態によれば、緊急通報
の発信要求が発生したときに、基地局の通信圏外の場合
には、止まり木チャンネルスキャンで足きり処理を止め
て起動可能な受信レベルのチャンネルまで選択するよう
にしたので、発信が可能となる確率を高めることがで
き、これによって緊急通報を達成する確率も高めること
ができる。
【0044】また、同様にして、緊急通報の発信要求が
発生したときに、基地局から発信規制の通知がなされて
いる場合には、緊急通報である旨の情報を付加して発信
処理を実行するので、基地局側でこれを認識して緊急通
報を行なうことができるようになり、迅速な連絡を行な
うことができるようになる。
【0045】さらに、緊急通報の発信中、受信中もしく
は通話中において、同期はずれ、受信レベル低下あるい
は受信スロットビット劣化誤りの判定を行なう場合の基
準を緩和するように制御するので、発信が中断されるの
を極力防止して緊急通報を継続することができるように
なる。
【0046】本発明は、上記実施形態にのみ限定される
ものではなく、次のように変形また拡張できる。携帯電
話機以外にもPHSや一般の携帯型通信装置に適用する
ことができる。緊急通報は事故などの場合に限らず、急
病や重大な緊急連絡などの場合にも拡張して適用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す電気的なブロック構
成図
【図2】圏外時の発信処理プログラムのフローチャート
【図3】報知情報受信時の処理プログラムのフローチャ
ート
【図4】発信規制中の緊急通報の発信処理プログラムの
フローチャート
【図5】発着信中および通話中の処理プログラムのフロ
ーチャート
【符号の説明】
1は携帯電話機、2は制御回路(通信制御手段、記憶手
段)、3は送受信部、4はデータ変換部、5は音声処理
部、6はキー操作検出部、7は表示制御部である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局から送信される信号のチャンネル
    毎のレベルを検出して起動可能なレベルを保証する所定
    のしきい値レベル以上のチャンネルを起動して無線通信
    を行うようにした携帯型通信装置において、 あらかじめ設定された緊急通報用の発信ダイヤル番号を
    記憶する記憶手段と、 前記基地局から送信される信号のレベルが前記しきい値
    レベルを超えるチャンネルが存在しない圏外状態の場合
    に、前記緊急通報用の発信ダイヤル番号で発信要求が発
    生したときには、前記基地局から送信される信号のレベ
    ルを前記しきい値レベルではなく起動可能なレベルの条
    件まで低下させてチャンネルを選択して起動させる通信
    制御手段とを設けたことを特徴とする携帯型通信装置。
  2. 【請求項2】 基地局を介して無線により行う通信方式
    の携帯型通信装置において、 あらかじめ設定された緊急通報用の発信ダイヤル番号を
    記憶する記憶手段と、前記基地局により発信規制の通知
    がある場合に、前記緊急通報用の発信ダイヤル番号で発
    信要求が発生したときには、その発信規制の通知にかか
    わらず緊急通報である旨の信号を付加して発信動作を行
    う通信制御手段とを設けたことを特徴とする携帯型通信
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の携帯型通信装置におい
    て、 前記通信制御手段は、前記基地局により発信規制の通知
    がある場合に、前記緊急通報用の発信ダイヤル番号で発
    信要求が発生したときには、その発信規制の通知にかか
    わらず緊急通報である旨の信号を付加して発信動作を行
    うように構成されていることを特徴とする携帯型通信装
    置。
  4. 【請求項4】 基地局を介して無線により行う通信方式
    の携帯型通信装置において、 あらかじめ設定された緊急通報用の発信ダイヤル番号を
    記憶する記憶手段と、 前記緊急通報用の発信ダイヤル番号で発信中もしくは通
    話中においては、同期はずれの発生検出を、通常の通話
    動作に対して規定される連続発生回数よりも多い回数に
    設定して行うように制御する通信制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする携帯型通信装置。
  5. 【請求項5】 基地局を介して無線により行う通信方式
    の携帯型通信装置において、 あらかじめ設定された緊急通報用の発信ダイヤル番号を
    記憶する記憶手段と、 前記緊急通報用の発信ダイヤル番号で発信中もしくは通
    話中においては、受信レベル低下の発生検出を、通常の
    通話動作に対して規定される判定受信レベルよりも低い
    判定受信レベルに設定して行うように制御する通信制御
    手段とを備えたことを特徴とする携帯型通信装置。
  6. 【請求項6】 基地局を介して無線により行う通信方式
    の携帯型通信装置において、 あらかじめ設定された緊急通報用の発信ダイヤル番号を
    記憶する記憶手段と、 前記緊急通報用の発信ダイヤル番号で発信中もしくは通
    話中においては、受信スロットビット劣化誤りの検出
    を、通常の通話動作に対して規定される判定誤りレベル
    よりも低い判定誤りレベルに設定して行うように制御す
    る通信制御手段とを備えたことを特徴とする携帯型通信
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし3のいずれかに記載の携
    帯型通信装置において、 前記通信制御手段は、前記緊急通報用の発信ダイヤル番
    号で発信中もしくは通話中においては、同期はずれ,受
    信レベル低下あるいは受信スロットビット劣化誤りの検
    出を、通常の通話動作に対して規定される判定レベルよ
    りもそのチャンネルの接続状態を維持する側に緩和して
    通信を継続するように制御することを特徴とする携帯型
    通信装置。
JP2000074351A 2000-03-16 2000-03-16 携帯型通信装置 Pending JP2001268640A (ja)

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