JP2002044700A - 移動電話装置の緊急呼発信方法、移動電話装置及び記録媒体 - Google Patents

移動電話装置の緊急呼発信方法、移動電話装置及び記録媒体

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JP2002044700A
JP2002044700A JP2000224872A JP2000224872A JP2002044700A JP 2002044700 A JP2002044700 A JP 2002044700A JP 2000224872 A JP2000224872 A JP 2000224872A JP 2000224872 A JP2000224872 A JP 2000224872A JP 2002044700 A JP2002044700 A JP 2002044700A
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reception level
station
emergency call
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Hideki Yagi
秀樹 八木
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Kenwood KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緊急時に、より確実な無線通信を可能とす
る。 【解決手段】 基地局102aを自局とした待ち受け状
態にある移動電話装置100は、緊急呼を発信する旨の
指示が入力されると、基地局102aから送信された無
線信号の受信レベルの大きさが所定の閾値未満であるか
否かを判別する。移動電話装置100は、閾値未満であ
ると判別すると、周辺セルに設置された基地局102b
〜102dから送信された無線信号の受信レベルを測定
し、受信レベルの大きさが閾値以上のものがないと判別
すると、電源投入時や圏外所在時と同様のセルサーチを
実行する。この際、基地局104aから送信された無線
信号の受信レベルが最高であると、移動電話装置100
は、基地局102aから受信したシステム情報にて基地
局104aが周辺局として指定されていなくても、基地
局104aとの間で無線通信を行い、緊急呼び出し用の
呼を発信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、無線信号を送受
信して通信を行う移動電話装置に係り、特に、緊急時
に、より確実な無線通信を可能とする移動電話装置の緊
急呼発信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】移動電話装置は、電源投入時や圏外所在
時に、基地局から一定電力で送信された無線信号(止ま
り木チャンネル)の受信レベルを測定し、通常の通信サ
ービスを利用可能とした待ち受け状態への移行を試み
る。通常の通信サービスを利用可能な待ち受け状態にあ
る移動電話装置は、例えば通常呼び出し用の呼を発着信
することができ、相手先の電話等を呼び出して通話等を
可能とする。この際、移動電話装置は、緊急呼び出し用
の呼を発信して、例えば災害救急情報センターに設けら
れた電話を呼び出して通話することもできる。
【0003】また、従来の移動電話装置は、こうした通
常の通信サービスを利用可能とした待ち受け状態に移行
できない場合でも、任意のセルで待ち受けて、緊急呼び
出し用の呼を発信して相手先を呼び出すときだけ、移動
通信システムでの通信を可能とする制限付きの待ち受け
状態に移行することがある。なお、この際、通常の移動
電話装置は、オペレータ専用のキャリアを提供するセル
では待ち受け状態となることができない。
【0004】ここで、通常の通信サービスを利用可能と
した待ち受け状態にある移動電話装置は、例えば電話番
号を発信するなどして相手先を呼び出す際に、自局と周
辺セルの受信レベルを再評価して、相手先を呼び出せる
可能性が最も高いセルに設置された基地局を自局に切り
換えてから相手先を呼び出す場合がある。この場合、移
動電話装置は、待ち受け用の制御チャンネルが起動され
て自局としている基地局、及び当該基地局から送られた
システム情報にて指定された周辺セルだけを、受信レベ
ルを再評価の対象とすることで、最も良好な状態のキャ
リアが届くセルを素早く検出可能とする。これにより、
ゾーン移行のヒステリシスの影響や通信品質を測定する
際のタイムラグ等のため受信レベルが最高のセルで待ち
受けることができなかった場合にも、より良好な状態の
キャリアを提供可能な基地局を自局に切り換えて、相手
先を呼び出すことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の移動電話装
置は、相手先を呼び出す際に、通常呼び出し用の呼を発
信するか緊急呼び出し用の呼を発信するかにかかわら
ず、自局の受信レベルとシステム情報に示された周辺セ
ルの受信レベルだけを、再評価の対象とする。このた
め、緊急呼び出し用の呼を発信して相手先を呼び出す場
合には、システム情報に示されない基地局がより良好な
状態のキャリアを提供可能であるにもかかわらず、当該
基地局を自局として選択できないことがある。
【0006】例えば、移動通信システムの網番号を示す
PLMN ID(Public Land Mobile Network ID)が
自局と異なる基地局については、システム情報にて、周
辺セルに設置された基地局として指定されないことがあ
る。この際、自局と異なるPLMN IDの基地局のう
ちに、最も良好な状態のキャリアを提供可能なものがあ
り、且つ当該基地局がオペレータ専用のキャリアを提供
するセルに設置されたものではなかったとしても、移動
電話装置は、PLMN IDが異なる基地局を自局に切
り換えることができない。
【0007】また、例えば、システム情報にて規制制御
され、接続が制限されている周辺セルは、通常の通信サ
ービスを利用できないことから、受信レベルを再評価す
る対象から除外されることがある。このため、当該周辺
セルに設置された基地局が最も良好な状態のキャリアを
提供可能であり、且つ当該周辺セルがオペレータ専用の
キャリアを提供するものではなかったとしても、その周
辺セルに設置された基地局を自局に切り換えることがで
きない。
【0008】このように、通常の通信サービスを利用可
能なセルに設置された基地局のみのうちから自局となる
ものを選択すると、移動電話装置から緊急呼び出し用の
呼を発信する最中にキャリアとの同期が外れて呼び出し
が失敗した場合に、通常の通信サービスを利用可能なセ
ルのみを繰り返しサーチしてしまうことがある。このた
め、緊急事態であっても相手先を呼び出せなくなり、例
えば事故等で負傷者が出た場合に、被害が拡大してしま
うおそれがある。
【0009】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
のであり、緊急時に、より確実な無線通信を可能とする
移動電話装置と、その緊急呼発信方法を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点に係る移動電話装置の緊急呼
発信方法は、通常の通信サービスを利用可能な待ち受け
状態にある移動電話装置が緊急呼び出し用の呼を発信す
るための方法であって、自局としている基地局から送信
された無線信号の受信レベルの大きさが所定の閾値未満
であるか否かを判別し、前記閾値未満であると判別した
場合に、自局から送信されたシステム情報に示される複
数の周辺局を特定し、前記複数の周辺局のうちに、無線
信号の受信レベルの大きさが前記閾値以上となるものが
あるか否かを判別し、あると判別した場合に、受信レベ
ルが最高の無線信号を送信した周辺局への接続が制限さ
れているか否かにかかわらず、当該周辺局との間で無線
通信を行って緊急呼び出し用の呼を発信する、ことを特
徴とする。
【0011】この発明によれば、移動電話装置が通常の
通信サービスを利用可能な待ち受け状態にあるときに、
例えば入力キーから緊急呼び出し用の呼を発信する旨の
指示が入力されると、自局としている基地局から送信さ
れた無線信号の受信レベルの大きさが所定の閾値未満で
あるか否かを判別する。ここで、閾値未満であると判別
すると、システム情報に示される複数の周辺局を特定
し、複数の周辺局のうちに無線信号の受信レベルの大き
さが閾値以上となるものがある場合には、受信レベルが
最高の周辺局と無線通信を行って緊急呼び出し用の呼を
発信し、相手先を呼び出すことができる。この際、無線
通信を行う周辺局は、例えば規制情報により接続が制限
されていても受信レベルが最高であれば選択することが
できる。これにより、緊急時に、より確実な無線通信が
可能となる。
【0012】前記複数の周辺局のうちに無線信号の受信
レベルの大きさが前記閾値以上となるものがないと判別
した場合に、全セルの止まり木チャンネルの受信レベル
を測定し、受信レベルが最高の基地局との間で無線通信
を行って緊急呼び出し用の呼を発信することが望まし
い。
【0013】受信レベルが最高の基地局が設置されたセ
ルが、オペレータ専用のキャリアを提供するものである
場合に、受信レベルが次に高い基地局との間で無線通信
を行って緊急呼び出し用の呼を発信することが望まし
い。
【0014】また、自局から送信されたシステム情報
は、メモリに記憶されていることが望ましい。
【0015】この発明の第2の観点に係る移動電話装置
は、移動通信システムを構成する基地局との間で無線通
信を行うものであって、通常の通信サービスを利用可能
な待ち受け状態にあるときに、緊急呼び出し用の呼を発
信する旨の指示を受けると、自局としている基地局から
送信された無線信号の受信レベルの大きさが所定の閾値
未満であるか否かを判別し、前記閾値未満であると判別
した場合に、自局から送信されたシステム情報に示され
る複数の周辺局を特定し、前記複数の周辺局のうちに、
無線信号の受信レベルの大きさが前記閾値以上となるも
のがあるか否かを判別し、あると判別した場合に、受信
レベルが最高の無線信号を送信した周辺局への接続が制
限されているか否かにかかわらず、当該周辺局との間で
無線通信を行って緊急呼び出し用の呼を発信する、こと
を特徴とする。
【0016】この発明によれば、通常の通信サービスを
利用可能な待ち受け状態にあるときに、例えば入力キー
から緊急呼び出し用の呼を発信する旨の指示が入力され
るなどして緊急呼び出し用の呼を発信する旨の指示を受
けると、自局としている基地局から送信された無線信号
の受信レベルの大きさが所定の閾値未満であるか否かを
判別する。ここで、閾値未満であると判別すると、シス
テム情報に示される複数の周辺局を特定し、複数の周辺
局のうちに無線信号の受信レベルの大きさが閾値以上と
なるものがある場合には、受信レベルが最高の周辺局と
無線通信を行って緊急呼び出し用の呼を発信し、相手先
を呼び出すことができる。この際、無線通信を行う周辺
局は、例えば規制情報により接続が制限されていても受
信レベルが最高であれば選択することができる。これに
より、緊急時に、より確実な無線通信が可能となる。
【0017】前記複数の周辺局のうちに、無線信号の受
信レベルの大きさが前記閾値以上となるものがないと判
別した場合に、全セルの止まり木チャンネルの受信レベ
ルを測定し、受信レベルが最高の基地局との間で無線通
信を行って緊急呼び出し用の呼を発信することが望まし
い。
【0018】受信レベルが最高の基地局が設置されたセ
ルが、オペレータ専用のキャリアを提供するものである
場合に、受信レベルが次に高い基地局との間で無線通信
を行って緊急呼び出し用の呼を発信することが望まし
い。
【0019】この発明の第3の観点に係る移動電話装置
は、基地局との間で無線信号を送受信して通信を行う通
信手段と、前記通信手段が基地局から受信した無線信号
に含まれるシステム情報と、全セルの止まり木チャンネ
ルに関するチャンネル情報とを記憶する記憶手段と、緊
急呼び出し用の呼を発信する旨の指示を入力する指示入
力手段と、前記通信手段が基地局との間で無線通信を行
って通常の通信サービスを利用可能な待ち受け状態に移
行したのち、前記指示入力手段により緊急呼び出し用の
呼を発信する旨の指示が入力されると、自局としている
基地局から送信された無線信号の受信レベルの大きさが
所定の閾値未満であるか否かを判別し、前記閾値未満で
あると判別した場合に、前記記憶手段に記憶されている
システム情報に示される複数の周辺局を特定し、前記複
数の周辺局のうちに、無線信号の受信レベルの大きさが
前記閾値以上となるものがあるか否かを判別し、ないと
判別した場合に、前記通信手段を制御して、前記記憶手
段に記憶されているチャンネル情報に基づいた全セルの
止まり木チャンネルの受信レベルを測定し、受信レベル
が最高の基地局との間で無線通信を行って緊急呼び出し
用の呼を発信する動作制御手段とを備える、ことを特徴
とする。
【0020】この発明によれば、動作制御手段は、通信
手段が基地局との間で無線通信を行って通常の通信サー
ビスを利用可能な待ち受け状態に移行したのち、指示入
力手段により緊急呼び出し用の呼を発信する旨の指示が
入力されると、自局としている基地局から送信された無
線信号の受信レベルの大きさが所定の閾値未満であるか
否かを判別する。動作制御手段は、閾値未満であると判
別すると、基地局から受信して記憶手段に記憶されてい
るシステム情報に示される複数の周辺局を特定し、無線
信号の受信レベルが閾値以上となるものがあるか否かを
判別する。動作制御手段は、受信レベルが閾値以上の周
辺局がないと判別すると、記憶手段に記憶されているチ
ャンネル情報に示される全セルの止まり木チャンネルの
受信レベルを測定する。動作制御手段は、通信手段を制
御して、止まり木チャンネルの受信レベルが最高の基地
局との間で無線通信を行い、緊急呼び出し用の呼を発信
する。これにより、緊急時に、より確実な無線通信が可
能となり、相手先を確実に呼び出すことができる。
【0021】この発明の第4の観点に係る記録媒体は、
移動電話装置として機能するコンピュータを、基地局と
の間で無線信号を送受信して通信を行う通信手段と、前
記通信手段が基地局から受信した無線信号に含まれるシ
ステム情報と、全セルの止まり木チャンネルに関するチ
ャンネル情報とを記憶する記憶手段と、緊急呼び出し用
の呼を発信する旨の指示を入力する指示入力手段と、前
記通信手段が基地局との間で無線通信を行って通常の通
信サービスを利用可能な待ち受け状態に移行したのち、
前記指示入力手段により緊急呼び出し用の呼を発信する
旨の指示が入力されると、自局としている基地局から送
信された無線信号の受信レベルの大きさが所定の閾値未
満であるか否かを判別し、前記閾値未満であると判別し
た場合に、前記記憶手段に記憶されているシステム情報
に示される複数の周辺局を特定し、前記複数の周辺局の
うちに、無線信号の受信レベルの大きさが前記閾値以上
となるものがあるか否かを判別し、ないと判別した場合
に、前記通信手段を制御して、前記記憶手段に記憶され
ているチャンネル情報に基づいた全セルの止まり木チャ
ンネルの受信レベルを測定し、受信レベルが最高の基地
局との間で無線通信を行って緊急呼び出し用の呼を発信
する動作制御手段、として機能させるためのプログラム
を記録し、コンピュータ読み取りが可能であることを特
徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、この発
明の実施の形態に係る移動電話装置について詳細に説明
する。
【0023】図1は、この発明の実施の形態に係る移動
電話装置100の構成を示す図である。この移動電話装
置100は、例えばW−CDMA(Wideband-Code Divi
sion Multiple Access)方式といった通信方式を用いて
基地局との間で無線信号を送受信して通信を行うもので
あり、図1に示すように、入力キー10と、表示器11
と、音声処理部12と、制御処理部13と、通信処理部
14と、記憶部15と、アンテナ16とを備えている。
【0024】入力キー10は、キーパッド等から構成さ
れ、ユーザの操作に従った指示情報を入力し、入力した
情報を制御処理部13に供給する。
【0025】表示器11は、LCD(Liquid Crystal D
isplay)パネル等から構成され、制御処理部13での処
理結果を表示する結果表示部である。
【0026】音声処理部12は、スピーカ、マイクロフ
ォン、音声コーデック等から構成され、外部の音声を取
り込んで音声信号を生成し、通信処理部14に送る。ま
た、音声処理部12は、通信処理部14から受けた音声
信号に従った音声を外部に出力する。
【0027】制御処理部13は、例えばCPU(Centra
l Processing Unit)等から構成され、この移動電話装
置100全体の動作を制御するためのものである。
【0028】通信処理部14は、RF(Radio Frequenc
y)信号処理回路、ベースバンド信号処理回路等から構
成され、アンテナ16を介して無線信号を送受信するこ
とにより通信するためのものである。
【0029】記憶部15は、フラッシュメモリ、SRA
M(Static Random Access Memory)等から構成され、
制御処理部13の動作を規定するプログラムやデータを
記憶している。例えば、記憶部15は、この移動電話装
置100が交信先としている基地局(自局)からのシス
テム情報に示された周辺局についての情報を記憶する。
また、記憶部15は、通信処理部14が無線信号の受信
レベルを測定することなどにより特定した周辺局の状態
(例えば、接続が制限されているか否か)等を記憶す
る。
【0030】次に、この移動電話装置100が適用され
る通信システムについて説明する。
【0031】図2は、移動電話装置100が適用される
通信システムの構成を示す図である。図示するように、
この通信システムは、例えば、ある通信事業者により加
入者の利用に供された移動通信網101を介して相互に
接続されている複数の基地局102を備える。また、こ
の通信システムは、移動通信網101を提供する通信事
業者とは異なる他の通信事業者により加入者の利用に供
された移動通信網103を介して相互に接続されている
複数の基地局104を備える。
【0032】移動通信網101、103は、公衆回線網
105にも接続されており、移動電話装置100と、電
話106、あるいはコンピュータ107との通信を可能
としている。
【0033】各基地局102、104は、移動電話装置
100と無線回線で結合することにより通信を可能とし
ている。すなわち、各基地局102、104は、移動通
信サービスエリアを構成するセルをカバーしたキャリア
を提供し、移動電話装置100との間で無線信号を送受
信して通信を行う。
【0034】各基地局102、104は、BCH(Broa
dcast CHannel)を用いて、セルを特徴付けるシステム
情報を送信している。このシステム情報には、規制情報
やPLMN ID(Public Land Mobile Network ID)
が含まれている。規制情報は、各基地局102、104
と移動電話装置100との間の通信を規制制御するため
の情報である。PLMN IDは、網番号や国番号を示
す情報であり、異なる通信事業者により設けられた移動
通信網101、103には、互いに異なるPLMN I
Dが割り当てられている。
【0035】移動電話装置100は、PLMN IDに
より、加入者が通信サービス契約を締結した通信事業者
により設けられたセルを識別し、通信サービスを受ける
ためにアクセスするネットワークを選択する。例えば、
移動電話装置100が、移動通信網101を提供する通
信事業者との間で通信サービス契約を締結した加入者に
引渡されるものであるとする。この場合、移動電話装置
100は、移動通信網101に接続された複数の基地局
102のうちのいずれかがカバーするセルにおいて、無
線通信を行うことができる。これにより、加入者は、移
動電話装置100に、通常呼び出し用の呼(通常呼)の
発着信や緊急呼び出し用の呼(緊急呼)の発信を実行さ
せて、通話や通信等の通常の通信サービスを受けること
ができる。ただし、この場合であっても、緊急呼び出し
用の呼を発信する際には、移動電話装置100は、通信
サービス契約を締結していない通信事業者が提供する移
動通信網103に接続された複数の基地局104との間
でも無線通信を行うことができる。これにより、加入者
が通信サービス契約を締結していない通信事業者により
提供される移動通信網103を利用して、例えば災害救
急情報センターに設置された電話106を呼び出して、
通話することができる。
【0036】以下に、この発明の実施の形態に係る移動
電話装置100の動作を説明する。この移動電話装置1
00は、緊急呼を発信する際に、加入者が通信サービス
契約を締結していないネットワークも利用可能として、
確実な無線通信を可能とする装置である。
【0037】移動電話装置100は、加入者との間で通
信サービス契約を締結した通信事業者が提供する移動通
信サービスエリア内において、電源が投入されると、そ
の移動通信サービスエリアを構成するセルをサーチし
て、待ち受け状態への移行を試みる。
【0038】以下では、加入者が、図2に示す移動通信
網101を提供する通信事業者と通信サービス契約を締
結しているものとする。この場合、移動電話装置100
は、移動通信網101に接続された複数の基地局102
のうちのいずれかとの間で無線信号を送受信することに
より、通常の通信サービスを利用可能な待ち受け状態に
移行することができる。移動電話装置100は、通常の
通信サービスを利用可能な待ち受け状態に移行可能な基
地局102を検出すると、例えば待ち受け用の制御チャ
ンネルを起動するなどして、待ち受け状態に移行する。
【0039】ここで、移動電話装置100が通常の通信
サービスを利用可能な待ち受け状態に移行するための条
件としては、例えば以下のようなことが挙げられる。す
なわち、移動通信サービスエリアを構成するセル毎に設
置された基地局102、104から送られたシステム情
報に含まれるPLMN IDが、契約先の通信事業者に
割り当てられたPLMN IDと一致し、システム情報
に含まれる規制情報にて、基地局102、104への接
続が制限されていないことである。
【0040】また、基地局102、104から送られる
無線信号の受信レベルがシステム情報に示される指定レ
ベルより高いことも、移動電話装置100が通常の通信
サービスを利用可能な待ち受け状態に移行するための条
件となる。この場合、移動電話装置100は、例えば、
各基地局102、104から一定電力で送信される無線
信号(止まり木チャンネル)の受信レベルを測定して指
定レベルと比較することにより、待ち受け用の制御チャ
ンネルを起動できるものがあるか否かを判別する。
【0041】こうして通常の通信サービスを利用可能な
待ち受け状態に移行した移動電話装置100は、通常呼
び出し用の呼(通常呼)の発着信や緊急呼び出し用の呼
(緊急呼)の発信といった、通常の通信サービスを利用
可能とする。
【0042】この際、例えば入力キー10が備える発信
キー(図示せず)が押下されるなどして相手先の呼び出
しが指示されると、制御処理部13は、図3のフローチ
ャートに示す即時セル評価処理を実行する。
【0043】即時セル評価処理を開始すると、制御処理
部13は、例えば入力キー10により呼び出しが指示さ
れた相手先の電話番号やCCセットアップメッセージ等
から、緊急呼の発信が指示されたか否かを判別する(ス
テップS1)。
【0044】制御処理部13は、緊急呼の発信が指示さ
れていないと判別すると(ステップS1にてNO)、図
4のフローチャートに示す通常セル評価処理を実行する
(ステップS2)。
【0045】この通常セル評価処理は、従来の移動電話
装置でも実行され、自局及びシステム情報に示された周
辺セルの受信レベルを再評価する処理である。通常セル
評価処理を開始すると、制御処理部13は、通信処理部
14を制御して、各周辺セルに設置された基地局102
のシステム情報に基づいて、各周辺セルの規制情報等を
チェックする(ステップS11)。ここで、各周辺セル
に設置された基地局102のシステム情報は、自局とし
ている基地局102から既に受信済みであり、記憶部1
5に記憶されている。
【0046】制御処理部13は、規制情報にて接続が許
可されているといった、待ち受け状態への移行が可能な
周辺セルのみについて、自局との受信レベル差をチェッ
クする(ステップS12)。すなわち、制御処理部13
は、周辺セルの受信レベルと自局の受信レベルとを比較
して、システム情報に示された指定レベルだけ自局より
高い受信レベルの周辺セルを検出する。
【0047】このようにして、制御処理部13は、通常
の通信サービスを利用可能で、且つ自局より良好なキャ
リアを提供可能な周辺セルがあるか否かを判別する(ス
テップS13)。
【0048】制御処理部13は、自局より良好なキャリ
アを提供可能な周辺セルがあると判別すると(ステップ
S13にてYES)、通信処理部14を制御して無線通
信を行い、その周辺セルに設置された基地局102を自
局に切り換える(ステップS14)。こののち、制御処
理部13は、通常セル評価処理を終了し、通信処理部1
4を制御して、自局としている基地局102との間で無
線通信を行い、相手先を呼び出すための呼を発信する。
【0049】一方、制御処理部13は、自局より良好な
キャリアを提供可能な周辺セルがないと判別すると(ス
テップS13にてNO)、上記ステップS14の処理を
スキップして通常セル評価処理を終了する。この場合、
制御処理部13は、通信処理部14を制御して、待ち受
け時から自局としていた基地局102との間で無線通信
を行って、相手先を呼び出すための呼を発信する。
【0050】図3に戻って、制御処理部13は、上記ス
テップS1にて、緊急呼の発信が指示されたと判別する
と(ステップS1にてYES)、自局としている基地局
102から送られた無線信号の受信レベルの大きさが、
所定の閾値未満であるか否かを判別する(ステップS
3)。
【0051】制御処理部13は、自局から送られた無線
信号の受信レベルの大きさが閾値以上であると判別する
と(ステップS3にてNO)、処理を上記ステップS2
に進めて、図4のフローチャートに示す通常セル評価処
理を実行する。
【0052】一方、制御処理部13は、自局から送られ
た無線信号の受信レベルの大きさが閾値未満であると判
別すると(ステップS3にてYES)、周辺セルに設置
された基地局102から送られた無線信号の受信レベル
を測定する(ステップS4)。この際、制御処理部13
は、自局としている基地局102から既に受信して記憶
部15に記憶されているシステム情報に示される周辺局
を特定し、通信処理部14の動作を制御することによ
り、周辺セルに設置された周辺局である基地局102か
ら送られた無線信号を受信する。ここで、制御処理部1
3は、通信処理部14を制御して、オペレータ専用のキ
ャリアを提供するセルを除いた全ての周辺セルに設置さ
れた基地局102から送信された無線信号の受信レベル
を測定する。
【0053】制御処理部13は、周辺セルのうちに、受
信レベルの大きさが所定の閾値以上となるものがあるか
否かを判別する(ステップS5)。
【0054】制御処理部13は、受信レベルの大きさが
閾値以上の周辺セルがあると判別すると(ステップS5
にてYES)、その周辺セルのうち受信レベルが最高の
セルに設置された基地局102を自局に切り換える(ス
テップS6)。この際、制御処理部13は、例えば規制
情報により接続が制限されている周辺セルに設置された
基地局102であっても、受信レベルが最高であれば、
自局に切り換えて緊急呼を発信可能とする。これによ
り、移動電話装置100は、規制情報等により接続が制
限されているか否かに関わらず、システム情報に示され
た全ての周辺局のうちから良好なキャリアを提供可能な
ものを選択して無線通信を行い、緊急呼を発信して相手
先を確実に呼び出すことができる。
【0055】一方、制御処理部13は、受信レベルが閾
値以上のセルがないと判別すると(ステップS5にてN
O)、電源投入時や圏外所在時と同様のセルサーチを実
行する(ステップS7)。この際、制御処理部13は、
記憶部15に記憶されている止まり木チャンネルに関す
る情報に基づいて通信処理部14を制御して、移動通信
網101、103にそれぞれ接続された基地局102、
104から送信された無線信号の受信レベルを測定す
る。すなわち、制御処理部13は、通信処理部14の動
作を制御して、全セルの止まり木チャンネルの受信レベ
ルを測定する。
【0056】この際、制御処理部13は、例えば規制情
報により接続が制限されていたり、PLMN IDが契
約していない通信事業者に割り当てられたものであって
も、止まり木チャンネルの受信レベルが最高のセルを選
択し、当該セルに設置された任意の基地局102、10
4を自局として設定する(ステップS8)。これによ
り、任意のセルに設置された任意の基地局102、10
4のうちから良好なキャリアを提供可能なものを選択し
て無線通信を行い、緊急呼を発信して相手先を確実に呼
び出すことができる。ただし、制御処理部13は、オペ
レータ専用のキャリアを提供するセルに設置された基地
局102、104については自局に設定せず、受信レベ
ルが次に高いセルに設置された基地局102、104を
選択して無線通信を行うようにする。また、制御処理部
13は、止まり木チャンネルの受信レベルが所定の閾値
以上となる基地局102、104が存在しない場合に
は、通信サービス圏外に移動したとして、呼の発信を停
止する。
【0057】こののち、制御処理部13は、即時セル評
価処理を終了し、通信処理部14を制御して、自局とし
ている基地局102又は104との間で無線通信を行
い、相手先を呼び出すための緊急呼び出し用の呼を発信
する。
【0058】例えば、図5に示すように、移動電話装置
100の周囲に移動通信網101に接続された基地局1
02a〜102d及び移動通信網103に接続された基
地局104aが存在し、加入者は、移動通信網101を
提供する通信事業者と通信サービス契約を締結している
ものとする。また、移動電話装置100は、基地局10
2aを自局とした待ち受け状態にあり、基地局102a
から送られたシステム情報にて、基地局102b〜10
2dが周辺局として指定されているものとする。この場
合、基地局104aから提供されるキャリアにて示され
るPLMN IDは、基地局102a〜102dから提
供されるキャリアにて示されるものとは異なる。
【0059】ここで、各基地局102a〜102d及び
基地局104aから送信された無線信号の受信レベルが
図6に示す大きさであるときに、入力キー10により緊
急呼の発信が指示されたとする。この場合、制御処理部
13は、緊急呼の発信が指示されたと判別し(図3のス
テップS1にてYES)、自局としている基地局102
aから送信された無線信号の受信レベルの大きさが閾値
未満であると判別する(図3のステップS3にてYE
S)。
【0060】制御処理部13は、周辺セルに設置された
基地局102b〜102dから送信された無線信号の受
信レベルを測定し、受信レベルの大きさが閾値以上のも
のがないと判別する(図3のステップS5にてNO)。
そこで、制御処理部13は、電源投入時や圏外所在時と
同様のセルサーチを実行し、基地局104aから送信さ
れた無線信号の受信レベルが閾値以上であることを検出
する(図3のステップS7)。
【0061】制御処理部13は、基地局104aがオペ
レータ専用のキャリアを提供するセルに設置されたもの
ではないことを条件として、通信処理部14を制御して
基地局104aとの間で無線通信を行い、緊急呼を発信
する。これにより、システム情報にて周辺局として指定
されなかった基地局104aとの間で無線通信を行い、
緊急呼び出し用の呼を発信して、例えば災害救急情報セ
ンターに設置された電話106を確実に呼び出して通話
することができる。
【0062】このように、緊急呼び出し用の呼を発信す
る場合に、より確実な無線通信を可能にすることで、例
えば事故等により負傷者が出た場合に、被害を最小限に
食い止めることができる。
【0063】以上説明したように、この発明によれば、
自局から送られた無線信号の受信レベルの大きさが所定
の閾値未満である場合に、システム情報に示された全て
の周辺局のうちから良好なキャリアを提供可能なものを
選択して通信を行い、緊急呼を発信して相手先を呼び出
すことができる。また、周辺局のうちに良好なキャリア
を提供できるものがない場合には、電源投入時や圏外所
在時と同様のセルサーチを実行し、止まり木チャンネル
の受信レベルが高い任意の基地局を選択して通信するこ
とにより、緊急呼を発信して相手先を呼び出すことがで
きる。これにより、緊急呼び出し用の呼を発信する際
に、より確実な無線通信を可能とし、相手先を確実に呼
び出すことができる。
【0064】この発明は、上記実施の形態に限定され
ず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、上記実
施の形態では、制御処理部13が、周辺セルに良好なキ
ャリアを提供できるものがないと判別した場合に、電源
投入時や圏外所在時と同様のセルサーチを実行するもの
として説明したが、これに限定されない。すなわち、例
えば制御処理部13は、記憶部15に記憶されている情
報を利用し、電源投入時や圏外所在時に実行したセルサ
ーチの結果に基づいて、自局に設定する基地局を選択し
てもよい。
【0065】この場合、制御処理部13は、電源投入時
や圏外所在時にセルサーチを実行すると、各止まり木チ
ャンネルの受信レベルを記憶部15に記憶させ、緊急呼
発信時に、記憶部15に記憶されている受信レベルが最
高のセルに設置された基地局を自局として設定すればよ
い。ただし、各基地局から送信される無線信号の受信レ
ベルは時間の経過と共に変化する。従って、制御処理部
13は、セルサーチを実行した時刻から所定の時間だけ
経過するまでの間に緊急呼を発信する場合にのみ、記憶
部15に記憶されている受信レベルに基づいて基地局を
選択するといった、制約を設けるとよい。
【0066】また、移動電話装置の構成は、基地局との
間で無線信号を送受信して通信を可能とする任意の構成
に変更可能である。すなわち、表示器11や音声処理部
12等は、必ずしも上記実施の形態に係る移動電話装置
100に設けられていなくてもよく、例えばコネクタ及
びケーブル等を介して外付けできるようにしてもよい。
【0067】この発明の移動電話装置は、専用の装置に
よらず、通常の移動電話装置として動作するコンピュー
タを用いても実現可能である。すなわち、移動電話装置
として機能するコンピュータに上述の処理を実行させる
ためのプログラムを、記録媒体(フロッピー(登録商
標)ディスク、CD−ROM、MO、ROM等)に記録
して配布し、これをコンピュータにインストールして実
行させることにより、この発明の移動電話装置として機
能させることができる。インストールによって、当該プ
ログラムは、コンピュータ内のEEPROM等の媒体に
記録されて、実行に供される。
【0068】ここで、プログラムを配布する方法は、記
録媒体によるものに限らず、例えば、インターネット等
の通信ネットワーク上に設けたFTP(File Transfer
Protocol)サーバに当該プログラムを登録し、FTPク
ライアントにネットワークを介して配信してもよく、通
信ネットワーク上の電子掲示板(BBS;Bulletin Boa
rd System)等に該プログラムを登録し、これをネット
ワークを介して配信してもよい。
【0069】
【発明の効果】以上の説明のように、この発明によれ
ば、緊急呼を発信して相手先を呼び出す際に、全ての周
辺セルのうちで良好なキャリアを提供可能なものを選択
したり、全セルの止まり木チャンネルの受信レベルを測
定した結果に基づいて任意の基地局を選択したりして、
緊急呼を発信するための無線通信を行うことができる。
これにより、緊急時に、より確実な無線通信が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る移動電話装置の構
成を示す図である。
【図2】移動電話装置が適用される通信システムの構成
を示す図である。
【図3】即時セル評価処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図4】通常セル評価処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図5】移動電話装置の動作の具体例を説明するための
基地局の配置を示す図である。
【図6】移動電話装置の動作の具体例を説明するための
各基地局の受信レベルを示す図である。
【符号の説明】
10 入力キー 11 表示器 12 音声処理部 13 制御処理部 14 通信処理部 15 記憶部 16 アンテナ 100 移動電話装置 101、103 移動通信網 102、104、102a〜102d、104a 基
地局 105 公衆回線網 106 電話 107 コンピュータ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通常の通信サービスを利用可能な待ち受け
    状態にある移動電話装置が緊急呼び出し用の呼を発信す
    るための移動電話装置の緊急呼発信方法であって、 自局としている基地局から送信された無線信号の受信レ
    ベルの大きさが所定の閾値未満であるか否かを判別し、
    前記閾値未満であると判別した場合に、自局から送信さ
    れたシステム情報に示される複数の周辺局を特定し、前
    記複数の周辺局のうちに、無線信号の受信レベルの大き
    さが前記閾値以上となるものがあるか否かを判別し、あ
    ると判別した場合に、受信レベルが最高の無線信号を送
    信した周辺局への接続が制限されているか否かにかかわ
    らず、当該周辺局との間で無線通信を行って緊急呼び出
    し用の呼を発信する、 ことを特徴とする移動電話装置の緊急呼発信方法。
  2. 【請求項2】前記複数の周辺局のうちに無線信号の受信
    レベルの大きさが前記閾値以上となるものがないと判別
    した場合に、全セルの止まり木チャンネルの受信レベル
    を測定し、受信レベルが最高の基地局との間で無線通信
    を行って緊急呼び出し用の呼を発信する、 ことを特徴とする請求項1に記載の緊急呼発信方法。
  3. 【請求項3】受信レベルが最高の基地局が設置されたセ
    ルが、オペレータ専用のキャリアを提供するものである
    場合に、受信レベルが次に高い基地局との間で無線通信
    を行って緊急呼び出し用の呼を発信する、 ことを特徴とする請求項2に記載の緊急呼発信方法。
  4. 【請求項4】自局から送信されたシステム情報は、メモ
    リに記憶されている、 ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の緊急呼発
    信方法。
  5. 【請求項5】移動通信システムを構成する基地局との間
    で無線通信を行う移動電話装置であって、 通常の通信サービスを利用可能な待ち受け状態にあると
    きに、緊急呼び出し用の呼を発信する旨の指示を受ける
    と、自局としている基地局から送信された無線信号の受
    信レベルの大きさが所定の閾値未満であるか否かを判別
    し、前記閾値未満であると判別した場合に、自局から送
    信されたシステム情報に示される複数の周辺局を特定
    し、前記複数の周辺局のうちに、無線信号の受信レベル
    の大きさが前記閾値以上となるものがあるか否かを判別
    し、あると判別した場合に、受信レベルが最高の無線信
    号を送信した周辺局への接続が制限されているか否かに
    かかわらず、当該周辺局との間で無線通信を行って緊急
    呼び出し用の呼を発信する、 ことを特徴とする移動電話装置。
  6. 【請求項6】前記複数の周辺局のうちに、無線信号の受
    信レベルの大きさが前記閾値以上となるものがないと判
    別した場合に、全セルの止まり木チャンネルの受信レベ
    ルを測定し、受信レベルが最高の基地局との間で無線通
    信を行って緊急呼び出し用の呼を発信する、 ことを特徴とする請求項5に記載の移動電話装置。
  7. 【請求項7】受信レベルが最高の基地局が設置されたセ
    ルが、オペレータ専用のキャリアを提供するものである
    場合に、受信レベルが次に高い基地局との間で無線通信
    を行って緊急呼び出し用の呼を発信する、 ことを特徴とする請求項6に記載の移動電話装置。
  8. 【請求項8】基地局との間で無線信号を送受信して通信
    を行う通信手段と、 前記通信手段が基地局から受信した無線信号に含まれる
    システム情報と、全セルの止まり木チャンネルに関する
    チャンネル情報とを記憶する記憶手段と、 緊急呼び出し用の呼を発信する旨の指示を入力する指示
    入力手段と、 前記通信手段が基地局との間で無線通信を行って通常の
    通信サービスを利用可能な待ち受け状態に移行したの
    ち、前記指示入力手段により緊急呼び出し用の呼を発信
    する旨の指示が入力されると、自局としている基地局か
    ら送信された無線信号の受信レベルの大きさが所定の閾
    値未満であるか否かを判別し、前記閾値未満であると判
    別した場合に、前記記憶手段に記憶されているシステム
    情報に示される複数の周辺局を特定し、前記複数の周辺
    局のうちに、無線信号の受信レベルの大きさが前記閾値
    以上となるものがあるか否かを判別し、ないと判別した
    場合に、前記通信手段を制御して、前記記憶手段に記憶
    されているチャンネル情報に基づいた全セルの止まり木
    チャンネルの受信レベルを測定し、受信レベルが最高の
    基地局との間で無線通信を行って緊急呼び出し用の呼を
    発信する動作制御手段とを備える、 ことを特徴とする移動電話装置。
  9. 【請求項9】移動電話装置として機能するコンピュータ
    を、 基地局との間で無線信号を送受信して通信を行う通信手
    段と、 前記通信手段が基地局から受信した無線信号に含まれる
    システム情報と、全セルの止まり木チャンネルに関する
    チャンネル情報とを記憶する記憶手段と、 緊急呼び出し用の呼を発信する旨の指示を入力する指示
    入力手段と、 前記通信手段が基地局との間で無線通信を行って通常の
    通信サービスを利用可能な待ち受け状態に移行したの
    ち、前記指示入力手段により緊急呼び出し用の呼を発信
    する旨の指示が入力されると、自局としている基地局か
    ら送信された無線信号の受信レベルの大きさが所定の閾
    値未満であるか否かを判別し、前記閾値未満であると判
    別した場合に、前記記憶手段に記憶されているシステム
    情報に示される複数の周辺局を特定し、前記複数の周辺
    局のうちに、無線信号の受信レベルの大きさが前記閾値
    以上となるものがあるか否かを判別し、ないと判別した
    場合に、前記通信手段を制御して、前記記憶手段に記憶
    されているチャンネル情報に基づいた全セルの止まり木
    チャンネルの受信レベルを測定し、受信レベルが最高の
    基地局との間で無線通信を行って緊急呼び出し用の呼を
    発信する動作制御手段、 として機能させるためのプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
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