JP2001267917A - 局部発振安定化装置 - Google Patents

局部発振安定化装置

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JP2001267917A
JP2001267917A JP2000081663A JP2000081663A JP2001267917A JP 2001267917 A JP2001267917 A JP 2001267917A JP 2000081663 A JP2000081663 A JP 2000081663A JP 2000081663 A JP2000081663 A JP 2000081663A JP 2001267917 A JP2001267917 A JP 2001267917A
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frequency
signal
local
oscillation
local oscillator
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Application number
JP2000081663A
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English (en)
Inventor
Takenori Yajima
健範 矢島
Seiji Isobe
清治 磯部
Minoru Kawamura
稔 河村
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Shinwa Seisakusho Co Ltd
Toshiba Corp
Original Assignee
Shinwa Seisakusho Co Ltd
Toshiba Corp
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な設定のみで任意のチャンネルの局部発振
周波数のロックを行なう。 【解決手段】局部発振信号に比して高精度な10MHz
の基準信号を利用して局部発振器11の発振周波数を安
定化させることに着目し、波形整形器12で取り込んだ
基準信号を分周器13及びコムジェネレータ14により
局部発振器11で発生される発振周波数に等しい逓倍周
波数信号に変換し、この逓倍周波数信号と局部発振器1
1で発生される局部発振信号とを位相比較器15で位相
比較し、その位相誤差相当の差分信号をループフィルタ
17で局部発振器11の制御電圧に変換して局部発振器
11に与えることで、局部発振器11の発振周波数を基
準信号の精度で制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばOFDM
(Orthogonal Frequency Division Multiplex :直交周
波数分割多重)方式によるデジタル放送システムに係
り、放送波送信所にて局部発振周波数を安定させる局部
発振安定化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル放送システムとして、現
在の地上波によるTV(テレビジョン)帯域を利用した
地上デジタル放送の開発が進められている。その伝送方
式としては、直交周波数分割多重(以下、OFDMとい
う)を用いた方式が採用されることが決定されている。
【0003】ところで、地上デジタル放送では、送信所
において、OFDM変調器のIF(中間周波数)帯域を
日本のVHF(Very High Frequency)・UHF(Ultra Hi
gh Frequency)送信帯域の任意のチャンネルに周波数変
換を行なうための周波数コンバータが必要となる。この
周波数コンバータのうち、安価な周波数コンバータとし
て単チャンネルコンバータがある。しかし、この単チャ
ンネルコンバータでは、局部発振周波数を各チャンネル
に応じて設定すると、そのチャンネルに合わせて内部回
路の分周比も変更しなければならず、各チャンネル毎に
回路の調整、変更が必要であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、単
チャンネルコンバータを使用した場合には、局部発振周
波数を各チャンネルに応じて設定すると、そのチャンネ
ルに合わせて内部回路の分周比も変更しなければなら
ず、その結果、各チャンネル毎に回路の調整、変更を行
なわなければならず、その調整に大変手間がかかってい
た。
【0005】そこで、この発明の目的は、簡単に任意の
チャンネルの局部発振周波数をロックすることが可能な
局部発振安定化装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る局部発振
安定化装置は、デジタル放送信号を規定のチャンネル周
波数に周波数変換するための周波数変換装置に適用さ
れ、この周波数変換装置の局部発振器から発生される局
部発振信号を安定化させる局部発振安定化装置におい
て、局部発振信号に比して高精度な基準周波数信号を取
得する基準周波数取得手段と、基準周波数取得手段から
出力される基準周波数信号を分周し、この分周信号から
局部発振器で発生すべき周波数に等しい逓倍周波数信号
を生成する基準周波数信号変換手段と、この基準周波数
信号変換手段の出力信号と局部発振器の出力信号とを位
相比較し、この位相比較結果に基づいて局部発振器の発
振周波数を制御する局部発振制御手段とを備えるように
したものである。
【0007】すなわち、この発明では、局部発振信号に
比して高精度な基準周波数信号を利用して局部発振器の
発振周波数を安定化させるために、基準周波数信号を局
部発振器で発生される発振周波数に等しい逓倍周波数信
号に変換し、この逓倍周波数信号と局部発振器で発生さ
れる局部発振信号とを位相比較し、この位相比較結果に
基づいて局部発振器の発振周波数を制御する。この際、
分周比を、逓倍数の選定だけで各チャンネルの局部発振
周波数が得られるように設定する。これにより、各チャ
ンネルに応じて分周比を変更する必要がなくなり、局部
発振器の発振周波数の精度を基準周波数信号の精度に高
めることができる。
【0008】このため、逓倍数を選択するだけで任意の
チャンネルの局部発振周波数をロックでき、基準周波数
信号の精度で局部発振器を安定化させることが可能とな
る。
【0009】また、この発明に係る局部発振安定化装置
は、デジタル放送信号を規定のチャンネル周波数に周波
数変換するための周波数変換装置に適用され、この周波
数変換装置の局部発振器から発生される局部発振信号を
安定化させる局部発振安定化装置において、局部発振信
号に比して高精度な基準周波数信号を取得する基準周波
数取得手段と、この基準周波数取得手段から出力される
基準周波数信号を分周する第1の分周器と、この第1の
分周器の出力信号から局部発振器で発生すべき周波数と
は一定の周波数差を有する逓倍周波数信号を生成する逓
倍周波数生成手段と、この逓倍周波数生成手段の出力信
号と局部発振器の出力信号とを周波数混合し、この混合
出力から最低次のビート周波数成分を抽出する周波数混
合抽出手段と、基準周波数取得手段から出力される基準
周波数信号を分周して周波数混合抽出手段の出力信号に
合わせる第2の分周器と、この第2の分周器の出力信号
と周波数混合抽出手段の出力信号とを位相比較し、この
位相比較結果に基づいて局部発振器の発振周波数を制御
する局部発振制御手段とを備えるようにしたものであ
る。なお、逓倍周波数生成手段としては、コムジェネレ
ータを使用するようにしている。
【0010】すなわちこの発明では、コムジェネレータ
出力と局部発振器出力とを周波数混合して、この混合出
力から抽出した最低次のビート周波数信号と、このビー
ト周波数信号に合わせて基準周波数信号を第2の分周器
で分周した信号とを位相比較し、この位相比較結果に基
づいて局部発振器の発振周波数を制御する。この場合、
コムジェネレータに入力する基準周波数信号の分周比
を、逓倍数の選定だけで各チャンネルの局部発振信号と
の混合で同一の最低次ビート周波数が得られるように設
定する。これによりコムジェネレータの前段に分周比の
小さい安価な分周器を使用することができる。
【0011】また、この発明に係る局部発振安定化装置
は、デジタル放送信号を規定のチャンネル周波数に周波
数変換するための周波数変換装置に適用され、この周波
数変換装置に用いられ規定のオフセットを有する局部発
振信号を発生する局部発振器の発振周波数を安定化させ
る局部発振安定化装置において、局部発振信号に比して
高精度な基準周波数信号を取得する基準周波数取得手段
と、基準周波数取得手段から出力される基準周波数信号
を分周する第1の分周器と、この第1の分周器の出力信
号から局部発振器で発生すべき周波数とは一定の周波数
差を有する逓倍周波数信号を生成する逓倍周波数生成手
段と、この逓倍周波数生成手段の出力信号と局部発振器
の出力信号とを周波数混合し、この混合出力から最低次
のビート周波数を抽出する周波数混合抽出手段と、周波
数混合抽出手段で抽出される最低次のビート周波数信号
と同じ信号を発生するためのオフセット用局部発振器
と、基準周波数取得手段から出力される基準周波数信号
を分周して周波数混合抽出手段の出力信号に合わせる第
2の分周器と、この第2の分周器の出力信号とオフセッ
ト用局部発振器の出力信号とを位相比較し、この位相比
較結果に基づいてオフセット用局部発振器の発振周波数
を制御する第1の局部発振制御手段と、周波数混合抽出
手段の出力信号とオフセット用局部発振器の出力信号と
を位相比較し、この位相比較結果に基づいて局部発振器
の発振周波数を制御する第2の局部発振制御手段とを備
えるようにしたものである。
【0012】すなわちこの発明では、既存のアナログ放
送のチャンネル周波数にデジタル放送のチャンネル周波
数を隣接する場合に、アナログ放送波に妨害を与えない
ようにするために局部発振器から発生される局部発振信
号を規定周波数分オフセットさせるようにしている。そ
の具体的手段として、オフセットがない状態での最低次
のビート周波数信号と同じ信号をアナログ放送波に妨害
を与えないように規定周波数分オフセットした周波数信
号をオフセット用局部発振器から発生させ、この周波数
信号と基準周波数信号を最低次のビート周波数信号に合
わせて分周した信号との位相比較を行なって、この位相
比較結果に基づいてオフセット用局部発振器の発振周波
数を制御して基準周波数信号の精度で安定させた上で、
このオフセットを有する周波数信号と最低次のビート周
波数信号とを位相比較し、この位相比較結果に基づい
て、局部発振器の発振周波数を制御することで、局部発
振器の規定のオフセットを有する発振周波数の精度を基
準周波数信号の精度に高めることができる。
【0013】このため、デジタル放送とアナログ放送と
が共存する場合でも、アナログ放送波に妨害を与えるこ
となく、逓倍数を選択するだけでデジタル放送における
任意のチャンネルの局部発振周波数をロックでき、基準
周波数信号の精度で局部発振器を安定化させることが可
能となる。
【0014】上記各発明において、さらに、デジタル放
送信号がOFDM(直交周波数分割多重)伝送信号であ
るとき、基準周波数取得手段に与えるべく基準周波数信
号を生成する基準周波数用発振器と、OFDM伝送信号
のサンプリング周波数信号を取り込むサンプリング信号
取得手段と、このサンプリング信号取得手段の出力信号
と基準周波数用発振器の出力信号とに対し互いに周波数
同期を行なった上で、両信号を位相比較し、この位相比
較結果に基づいて基準周波数用発振器の発振周波数を制
御する基準周波数発振制御手段とを備えることを特徴と
する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施形態)図1は、この発明に係わる局部発振
安定化装置の一実施形態を示す回路ブロック図である。
図1において、符号11は電圧制御型の局部発振器(V
CXO)で、IF周波数信号を規定のチャンネル周波数
に周波数変換するための局部発振信号を発生するもので
ある。この実施形態では、局部発振器11の発振周波数
を安定化させるために、局部発振信号より高安定かつ高
精度な10MHzの基準信号を使用する。
【0016】例えばセシウム発振器により発生される高
安定な基準信号は、波形整形器12で取り込まれて波形
整形され、分周器13により50分周されて50kHz
の周波数信号に変換された後、コムジェネレータ(Comb
Generator)14に入力される。コムジェネレータ14
は、入力された周波数の高調波が櫛の歯のように並んだ
出力スペクトラムに変換するもので、入力された50k
Hzの周波数信号から局部発振器11で発生すべき発振
周波数に等しい逓倍周波数信号を生成し、この逓倍周波
数信号を位相比較器15に出力する。
【0017】位相比較器15は、コムジェネレータ14
の出力信号と局部発振器11から発生される局部発振信
号とを位相比較して位相誤差を検出し、この位相誤差に
対応した周波数を有する差分信号を生成してループフィ
ルタ16に出力する。
【0018】ループフィルタ16は、入力された差分信
号を直流電圧レベルに変換し、この直流電圧レベルを局
部発振器11に制御電圧として出力している。このた
め、局部発振器11は、その発振周波数が基準信号の精
度で制御される。
【0019】次に上記構成における処理動作について図
2を参照して説明する。すなわち上記構成による局部発
振安定化装置では、10MHzの基準信号を局部発振器
11の発振周波数に近づけるために、基準信号を分周器
13で50kHzの周波数信号に変換してコムジェネレ
ータ14に入力する。コムジェネレータ14には、送信
所への設置の際に、その逓倍数が入力信号を例えば1チ
ャンネルに対応する局発周波数に逓倍するようにプリセ
ットされており、この場合、図2のテーブルを参照する
と50kHzの周波数信号を2603倍に逓倍した13
0.15MHzの逓倍周波数信号に生成するようにして
いる。そして、位相比較器15でコムジェネレータ14
の出力信号と局部発振器11の出力信号とを位相比較
し、この位相誤差相当の差分信号をループフィルタ16
に出力する。この差分信号は、局部発振器11の発振周
波数がずれていなければ、周波数が0となり、発振周波
数がずれていればそのずれ量相当の周波数を有すること
になる。
【0020】従って、基準信号を分周器13で50kH
zの周波数信号に変換することにより、基準信号を局部
発振器11の周波数精度に合わせることができるように
なる。
【0021】以上述べたようにこの第1の実施形態で
は、局部発振信号に比して高精度な10MHzの基準信
号を利用して局部発振器11の発振周波数を安定化させ
るために、基準信号を分周器13及びコムジェネレータ
14により局部発振器11で発生される発振周波数に等
しい逓倍周波数信号に変換し、この逓倍周波数信号と局
部発振器11で発生される局部発振信号とを位相比較器
15で位相比較し、この位相比較結果に基づいて局部発
振器11の発振周波数を制御するようにしている。この
際、分周器13の分周比を、コムジェネレータ14によ
る逓倍数の選定だけで各チャンネルの局部発振周波数が
得られるように設定する。これにより、チャンネルに応
じて分周器13の分周比を変更する必要がなくなり、局
部発振器11の発振周波数の精度を基準信号の精度に高
めることができる。すなわち、この局部発振安定化装置
を各放送波送信所に設置する際に、局部発振器11及び
コムジェネレータ12を各放送波送信所で扱うチャンネ
ル周波数にプリセットしておくだけで、基準信号により
自動的に局部発振器11の安定化が行われることにな
る。
【0022】従って、コムジェネレータ12の逓倍数を
選択するだけで任意のチャンネルの局部発振周波数をロ
ックでき、しかも基準信号の精度で局部発振器11を安
定化させることが可能となる。
【0023】(第2の実施形態)この発明の第2の実施
形態は、コムジェネレータの前段に上記第1の実施形態
に比して分周比の小さい分周器を設けて、局部発振器の
発振周波数を基準信号の精度で安定化させるようにした
ものである。
【0024】図3は、この第2の実施形態に係わる局部
発振安定化装置の構成を示す回路ブロック図である。図
3において符号201は局部発振器(VCXO)であ
り、IF周波数信号を規定のチャンネル周波数に周波数
変換するための局部発振信号を発生する。基準信号は、
波形整形器202で取り込まれて波形整形され、分周器
(5分周)203で5分周されて2MHzの周波数信号
に変換された後、コムジェネレータ204に入力され
る。コムジェネレータ204は、入力された2MHzの
周波数信号から局部発振器201で発生すべき発振周波
数とは一定の周波数差を有する逓倍周波数信号を生成
し、この逓倍周波数信号を周波数混合器(MIX)20
5に出力する。なお、この逓倍周波数信号は、図2のテ
ーブルを参照すると、1チャンネルで130MHzの周
波数を有する。
【0025】周波数混合器205は、コムジェネレータ
204の出力信号と局部発振器201から発生される局
部発振信号とを周波数混合する。この周波数混合器20
5の出力は、ローパスフィルタ(LPF)206を通過
することによりその最低次のビート周波数成分、つまり
逓倍周波数信号と局部発振信号との周波数誤差150k
Hzの差分信号が抽出され、この差分信号が分周器(3
分周)207で3分周されて50kHzの周波数信号に
変換されて位相比較器208に入力される。
【0026】一方、波形整形器22の出力信号は、分周
器(200分周)209で200分周されて50kHz
の周波数信号に変換されて位相比較器208に入力され
る。
【0027】位相比較器208は、分周器207の出力
信号と分周器209の出力信号とを位相比較して位相誤
差を検出し、この位相誤差に対応した周波数を有する差
分信号を生成してループフィルタ210に出力する。ル
ープフィルタ210は、入力された差分信号を直流電圧
レベルに変換し、この直流電圧レベルを局部発振器20
1に制御電圧として出力している。このため、局部発振
器201は、その発振周波数が基準信号の精度で制御さ
れる。
【0028】すなわち上記構成によると、コムジェネレ
ータ204の出力信号と局部発振器210の出力信号と
を周波数混合器205で周波数混合して、この混合出力
をローパスフィルタ206に通して得られた150kH
zのビート周波数信号を3分周した周波数信号と、この
ビート周波数信号に合わせて基準信号を分周器209で
200分周した信号とを位相比較器208にて位相比較
し、この位相比較結果に基づいて局部発振器201の発
振周波数を制御するようにしている。この場合、分周器
203の分周比を、コムジェネレータ204における逓
倍数の選定だけで各チャンネルの局部発振信号との混合
で同一の最低次ビート周波数が得られるように設定す
る。
【0029】このように第2の実施形態であれば、局部
発振器201の発振周波数の精度を基準周波数信号の精
度に高めることができるとともに、上記第1の実施形態
に比べて、局部発振器201の発振周波数の制御におけ
る信頼性をさらに高めることができる。また、コムジェ
ネレータ204の前段に分周比の小さい安価な分周器を
使用することができ、装置全体の低コスト化にも寄与で
きる。
【0030】(第3の実施形態)この発明の第3の実施
形態は、デジタル放送とアナログ放送とが共存する場合
に、周波数コンバータに用いられ規定のオフセットを有
する局部発振信号を発生する局部発振器の発振周波数を
安定化させるようにしたものである。
【0031】図4は、この第3の実施形態に係わる局部
発振安定化装置の構成を示す回路ブロック図である。な
お、同図において上記図3と同一部分には同一符号を付
して詳細な説明を省略する。
【0032】すなわちこの第3の実施形態では、ローパ
スフィルタ206で抽出される最低次のビート周波数信
号と同じ信号を発生するためのオフセット用局部発振器
(2.05MHzVCXO)301と、分周器209の
出力信号とオフセット用局部発振器301の出力信号と
を位相比較し、この位相比較結果に基づいてオフセット
用局部発振器301の発振周波数を制御する位相比較器
302及びループフィルタ303と、オフセット用局部
発振器301と位相比較器302との間に介在される分
周器(41分周)304と、位相比較器208とオフセ
ット用局部発振器301との間に介在される分周器(7
分周)305とを備えている。
【0033】ここでは、アナログ放送の隣接チャンネル
にデジタル放送を配置する場合、既存のアナログ放送へ
妨害を与えないようにするために、デジタル放送の中心
周波数を1/7MHz上側にオフセットする必要があ
る。そして、局部発振器201から1/7MHzオフセ
ットした局部発振信号を発生させると、この局部発振信
号とコムジェネレータ204の出力信号とを周波数混合
器205で混合し、LPF206を通して得られる最低
次のビート周波数信号は150kHz+1/7MHzと
なる。つまり、下記の式に示すように、 7×0.15/7+1/7=2.05/7(MHz) 得られたビート周波数は、2.05MHzを7分周した
周波数である。
【0034】上記構成によると、分周器304にて41
分周した50kHzの周波数信号と高安定な基準信号を
分周器209で200分周した50kHzの周波数信号
とを位相比較器302で位相比較し、その位相比較結果
に応じた制御電圧をループフィルタ303で生成してこ
の制御電圧によりオフセット用局部発振器301の発振
周波数を制御している。この発振周波数が制御された状
態で、オフセット用局部発振器301から発生される周
波数信号は、分周器305で7分周されて位相比較器2
08に入力される。そして、位相比較器208による位
相比較結果は、ループフィルタ210で直流の制御電圧
に変換されて局部発振器201に与えられ、局部発振器
201の発振周波数の制御に供される。
【0035】以上のように上記第3の実施形態では、既
存のアナログ放送のチャンネル周波数にデジタル放送の
チャンネル周波数を隣接する場合に、アナログ放送波に
妨害を与えないようにするために局部発振器201から
発生される局部発振信号を1/7MHz分オフセットさ
せるようにしている。その具体的な手段としては、アナ
ログ放送波に妨害を与えないようにオフセット用局部発
振器301から2.05/7MHzの周波数信号を発生
させ、この周波数信号と基準信号を分周器209で最低
次のビート周波数信号に合わせて分周した信号との位相
比較を位相比較器302で行なって、この位相比較結果
に基づいてオフセット用局部発振器301の発振周波数
を制御して2.05MHzの周波数信号を基準信号の精
度で安定させた上で、この2.05MHzの周波数信号
を分周器305で7分周した信号とLPF206の出力
とを位相比較器208で位相比較し、この位相比較結果
に基づいて、局部発振器201の発振周波数を制御する
ことで、局部発振器201の1/7MHzオフセットを
有する発振周波数の精度を10MHzの基準信号の精度
に高めるようにしている。
【0036】従ってこの第3の実施形態によれば、デジ
タル放送とアナログ放送とが共存する場合でも、アナロ
グ放送波に妨害を与えることなく、コムジェネレータ2
04の逓倍数を選択するだけでデジタル放送における任
意のチャンネルの局部発振周波数をロックでき、しかも
基準周波数信号の精度で局部発振器を安定化させること
が可能となる。
【0037】(その他の実施形態)この発明は上記各実
施形態に限定されるものではない。例えば、デジタル放
送信号がOFDM伝送信号である場合に、10MHzの
基準信号をOFDM伝送信号のサンプリング周波数から
生成するようにしてもよい。この場合、図5に示すよう
な回路構成が考えられる。
【0038】この図5においては、波形整形器に与える
べく10MHzの基準信号を生成する基準周波数用発振
器(10MHzVCXO)401と、OFDM伝送信号
のサンプリング周波数信号を256分周する分周器40
2と、基準周波数用発振器401の出力信号を315分
周して分周器402の出力信号に合わせる分周器403
と、この分周器403の出力信号と分周器404の出力
信号とを位相比較し、この位相比較結果に基づいて基準
周波数用発振器401の発振周波数を制御する位相比較
器404及びループフィルタ405とにより構成されて
いる。
【0039】このような構成によると、SFN(Single
Frequency Network)放送用の周波数が512/63MH
z(OFDMに使用するFFT(高速フーリエ変換)サ
ンプリング周波数8.1269…MHz)の外部基準信
号を用いた場合に、512/63MHzの周波数信号を
分周器402で256分周して得られる2/63MHz
の周波数信号と10(630/63)MHzの基準信号
を分周器403で315分周して得られる2/63MH
zの周波数信号とを位相比較器404で位相比較した結
果を、ループフィルタ405を通して基準周波数用発振
器401にフィードバックをかけて制御することによ
り、安定化した10MHzの周波数信号を得ることがで
きるので、この信号を高安定な基準信号として用いれば
よい。なお、分周器402,403において、それぞれ
分周量については、512と630との最大公約数、つ
まり2を求めて、分周器402の分周量を512/2=
256に設定し、分周器403の分周量を630/2=
315に設定して、位相比較器404における両信号の
周波数同期を行なうようにしている。
【0040】その他、この発明は、地上デジタル放送方
式における放送波送信所のみならず、局部発振器から発
生される局部発振信号の安定化が要求されるものであれ
ば、他の放送または通信メディアの送信所にも適用可能
である。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
チャンネルに応じて逓倍数を選択設定するだけで任意の
チャンネルの局部発振周波数をロックして、基準周波数
信号の精度で局部発振器を安定化させることが可能な局
部発振安定化装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る局部発振安定化装置の第1の実
施形態を示す回路ブロック図。
【図2】この発明に適用される各チャンネルと局発周波
数との関係を示す図。
【図3】この発明に係る局部発振安定化装置の第2の実
施形態を示す回路ブロック図。
【図4】この発明に係る局部発振安定化装置の第3の実
施形態を示す回路ブロック図。
【図5】この発明の他の実施形態に係る基準信号の生成
回路を示す回路ブロック図。
【符号の説明】
11,201,…局部発振器(VCXO)、 12,202…波形整形器、 13,203,207,209,304,305…分周
器、 14,204…コムジェネレータ、 15,208,302,404…位相比較器、 16,210,303,405…ループフィルタ、 205…周波数混合器(MIX)、 206…ローパスフィルタ(LPF)、 301…オフセット用局部発振器(2.05MHzVC
XO)、 401…基準周波数用局部発振器(10MHzVCX
O)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯部 清治 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝小向工場内 (72)発明者 河村 稔 神奈川県大和市中央林間2丁目1番22号 株式会社神和製作所内 Fターム(参考) 5C025 AA05 5J106 AA04 BB04 BB10 CC01 CC15 CC20 CC21 CC30 CC38 CC42 CC52 CC54 CC55 DD01 FF05 FF09 GG08 JJ05 KK12 PP05 RR01 RR06 RR08 5K022 DD01 DD13 DD19 DD21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル放送信号を規定のチャンネル周
    波数に周波数変換するための周波数変換装置に適用さ
    れ、この周波数変換装置の局部発振器から発生される局
    部発振信号を安定化させる局部発振安定化装置におい
    て、 前記局部発振信号に比して高精度な基準周波数信号を取
    得する基準周波数取得手段と、 前記基準周波数取得手段から出力される基準周波数信号
    を分周し、この分周信号から前記局部発振器で発生すべ
    き周波数に等しい逓倍周波数信号を生成する基準周波数
    信号変換手段と、 この基準周波数信号変換手段の出力信号と前記局部発振
    器の出力信号とを位相比較し、この位相比較結果に基づ
    いて前記局部発振器の発振周波数を制御する局部発振制
    御手段とを具備してなることを特徴とする局部発振安定
    化装置。
  2. 【請求項2】 デジタル放送信号を規定のチャンネル周
    波数に周波数変換するための周波数変換装置に適用さ
    れ、この周波数変換装置の局部発振器から発生される局
    部発振信号を安定化させる局部発振安定化装置におい
    て、 前記局部発振信号に比して高精度な基準周波数信号を取
    得する基準周波数取得手段と、 この基準周波数取得手段から出力される基準周波数信号
    を分周する第1の分周器と、 この第1の分周器の出力信号から前記局部発振器で発生
    すべき周波数とは一定の周波数差を有する逓倍周波数信
    号を生成する逓倍周波数生成手段と、 この逓倍周波数生成手段の出力信号と前記局部発振器の
    出力信号とを周波数混合し、この混合出力から最低次の
    ビート周波数成分を抽出する周波数混合抽出手段と、 前記基準周波数取得手段から出力される基準周波数信号
    を分周して前記周波数混合抽出手段の出力信号に合わせ
    る第2の分周器と、 この第2の分周器の出力信号と前記周波数混合抽出手段
    の出力信号とを位相比較し、この位相比較結果に基づい
    て前記局部発振器の発振周波数を制御する局部発振制御
    手段とを具備してなることを特徴とする局部発振安定化
    装置。
  3. 【請求項3】 デジタル放送信号を規定のチャンネル周
    波数に周波数変換するための周波数変換装置に適用さ
    れ、この周波数変換装置に用いられ規定のオフセットを
    有する局部発振信号を発生する局部発振器の発振周波数
    を安定化させる局部発振安定化装置において、 前記局部発振信号に比して高精度な基準周波数信号を取
    得する基準周波数取得手段と、 前記基準周波数取得手段から出力される基準周波数信号
    を分周する第1の分周器と、 この第1の分周器の出力信号から前記局部発振器で発生
    すべき周波数とは一定の周波数差を有する逓倍周波数信
    号を生成する逓倍周波数生成手段と、 この逓倍周波数生成手段の出力信号と前記局部発振器の
    出力信号とを周波数混合し、この混合出力から最低次の
    ビート周波数を抽出する周波数混合抽出手段と、 前記周波数混合抽出手段で抽出される最低次のビート周
    波数信号と同じ信号を発生するためのオフセット用局部
    発振器と、 前記基準周波数取得手段から出力される基準周波数信号
    を分周して前記周波数混合抽出手段の出力信号に合わせ
    る第2の分周器と、 この第2の分周器の出力信号と前記オフセット用局部発
    振器の出力信号とを位相比較し、この位相比較結果に基
    づいて前記オフセット用局部発振器の発振周波数を制御
    する第1の局部発振制御手段と、 前記周波数混合抽出手段の出力信号と前記オフセット用
    局部発振器の出力信号とを位相比較し、この位相比較結
    果に基づいて前記局部発振器の発振周波数を制御する第
    2の局部発振制御手段とを具備してなることを特徴とす
    る局部発振安定化装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記デジタル放送信号がOFD
    M(直交周波数分割多重)伝送信号であるとき、前記基
    準周波数取得手段に与えるべく基準周波数信号を生成す
    る基準周波数用発振器と、前記OFDM伝送信号のサン
    プリング周波数信号を取り込むサンプリング信号取得手
    段と、このサンプリング信号取得手段の出力信号と前記
    基準周波数用発振器の出力信号とに対し互いに周波数同
    期を行なった上で、両信号を位相比較し、この位相比較
    結果に基づいて前記基準周波数用発振器の発振周波数を
    制御する基準周波数発振制御手段とを備えることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載の局部発振安定
    化装置。
  5. 【請求項5】 前記逓倍周波数生成手段は、コムジェネ
    レータ(Comb Generator)であることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載の局部発振安定化装置。
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