JP2001267560A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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Abstract
む半導体装置のショートチャネル効果の抑制と、半導体
装置の製造工程数を低減することを課題とする。 【解決手段】 半導体基板の表面層にソース/ドレイン
領域としての拡散層が形成され、ソース/ドレイン領域
間のゲート領域上及びソース/ドレイン領域のゲート領
域側の端部上に酸化膜からなるゲート絶縁膜が形成さ
れ、少なくともゲート領域のゲート絶縁膜上にゲート電
極が形成され、ソース/ドレイン領域及びゲート領域の
周囲の半導体基板に絶縁膜が埋設された素子分離領域と
しての溝が形成されてなり、ソース/ドレイン領域の端
部上のゲート絶縁膜がゲート領域上のゲート絶縁膜より
厚いことを特徴とする半導体装置により上記の課題を解
決する。
Description
の製造方法に関する。
OS(Local Oxidation of Silicon)法に代表される選
択酸化法とSTI(Shallow Trench Isolation)法が用
いられている。これらの素子分離法を用いた半導体装置
の平面図を図8に示す。図中、27はゲート電極、31
は拡散層を意味する。なお、平面図は、上記両方法とも
同じである。
A−A線位置での断面図を図9(a)に、B−B線位置
での断面図を図9(b)に示す。この半導体装置では、
シリコン基板21上に、ゲート酸化膜26、ゲート電極
27及び拡散層31からなるトランジスタや抵抗等の素
子が形成され、それらを分離するためフィールド酸化膜
25が形成されている。更に、全体が層間絶縁膜32に
より覆われている。
法を図10(a)〜(g)を用いて説明する。まず、図
10(a)に示すように、シリコン基板21上に、シリ
コン酸化膜22とシリコンナイトライド膜23を形成す
る。この後、フォトリソグラフィー技術によってフォト
レジスト膜24を所定のパターンに形成してから、この
パターンをマスクとして、シリコンナイトライド膜23
をエッチングする。
レジスト膜24を除去した後、熱酸化を行いフィールド
酸化膜25を形成する。次に、図10(c)に示すよう
に、ゲート酸化膜26を形成し、続いてゲート電極材料
からなる導電膜27aを堆積する。
ォトレジスト膜28を塗布し、所定の形状にパターニン
グした後、このパターンをマスクにゲート電極27を形
成する。次いで、図10(f)に示すように、フォトレ
ジスト膜29を塗布し、フォトリソグラフィー技術によ
って、所定の形状にパターニングした後、このパターン
及びゲート電極27をマスクに、不純物をイオン注入3
0することで拡散層31を形成する。その後、フォトレ
ジスト膜29を除去し、図10(g)に示すように層間
絶縁膜32を形成することで半導体装置が形成される。
のA−A線位置での断面図を図11(a)に、B−B線
位置での断面図を図11(b)に示す。この半導体装置
では、シリコン基板21上に、ゲート酸化膜26、ゲー
ト電極27及び拡散層31からなるトランジスタや抵抗
等の素子を分離するために、予めシリコン基板21に溝
が形成され、溝はシリコン絶縁膜35で埋め込まれてい
る。更に、全体が層間絶縁膜32により覆われている。
STI法を用いた半導体装置の製造方法を図12(a)
〜(g)を用いて説明する。
法によりシリコン基板21上にシリコン酸化膜22を形
成し、更にCVD法によりシリコンナイトライド膜23
を形成する。その後、フォトリソグラフィー技術により
フォトレジスト膜24を所定のパターンに形成してか
ら、このパターンをマスクとして、シリコンナイトライ
ド膜23をエッチングする。
コンナイトライド膜23をマスクとして、シリコン酸化
膜22、シリコン基板21の順にエッチングを行うこと
で、トレンチ溝(溝)33を形成する(図12(b)参
照)。次いで、熱酸化により溝33の内壁に酸化膜34
を形成する。その後、CVD法により絶縁膜35を堆積
する(図12(c)参照)。次に、CMP(化学的機械
的研磨)法により、絶縁膜35をシリコンナイトライド
膜23が露出するまでエッチバックすることで、平坦化
する(図12(d)参照)。
シリコン基板21の表面までエッチングし、更にシリコ
ンナイトライド膜23を除去する。更に、ゲート酸化膜
26を介してゲート電極27を形成する(図12(e)
参照)。次に、図12(f)に示すように、フォトリソ
グラフィー技術によって、フォトレジスト膜29を所定
のパターンに形成し、このパターン及びゲート電極27
をマスクとして、不純物をイオン注入30することで、
拡散層31を形成する。
2(g)に示すように、層間絶縁膜32を形成すること
で半導体装置が形成される。なお、上記STI法による
半導体装置の製造例が、「Submicron Mechanical Plana
rized Sallow Trench Isolation With Field Shiels」,
W. S. Lindenberger, et. al., 1991 Symposium of VL
SI Technology Digest of Technical Papers, pp 89-90
に記載されている。
離法には、以下に述べる問題がある。両方法共通の問題
として、ソース/ドレイン領域とゲート電極のオーバー
ラップ部でゲート酸化膜の膜厚が薄いと、ゲート−ドレ
イン間容量により素子に遅延時間が生じ、その結果素子
の高速化を図れないという問題がある。LOCOS法を
用いた場合、フィールド酸化膜形成時に、バーズビーク
が形成されるため素子分離領域の寸法制御及び領域の微
細化が困難である。その結果、微細化に伴い、ショート
シャネル効果が発生しやすくなる。
微細化の点ではLOCOS法より優れているが、図12
(a)〜(g)で説明したように、工程数が多くなると
いう問題がある。更に、素子分離領域の酸化膜をエッチ
ングしてゲート領域と同じ高さにしているが、完全に同
じ高さにすることは難しく、段差が生じてしまう。この
段差には、ゲート電極形成時のゲート電極材料のエッチ
ング残りが生じやすいという問題がある。加えて、素子
分離領域に形成された溝に酸化膜を埋め込んだ後、CM
P法により平坦化しているため、平坦化によるストレス
でリーク電流の発生や、絶縁体圧が低下するという問題
が発生する恐れがある。
ば、半導体基板の表面層にソース/ドレイン領域として
の拡散層が形成され、ソース/ドレイン領域間のゲート
領域上及びソース/ドレイン領域のゲート領域側の端部
上に酸化膜からなるゲート絶縁膜が形成され、少なくと
もゲート領域のゲート絶縁膜上にゲート電極が形成さ
れ、ソース/ドレイン領域及びゲート領域の周囲の半導
体基板に絶縁膜が埋設された素子分離領域としての溝が
形成されてなり、ソース/ドレイン領域の端部上のゲー
ト絶縁膜がゲート領域上のゲート絶縁膜より厚いことを
特徴とする半導体装置が提供される。
にソース/ドレイン領域となる拡散層を形成する工程
と、半導体基板を酸化することによってソース/ドレイ
ン領域上の酸化膜をソース/ドレイン領域以外の酸化膜
の膜厚より厚く形成する工程と、半導体基板全面に導電
膜を形成する工程と、レジストパターンを用いて導電膜
をエッチングしてソース/ドレイン領域間のゲート領域
上及びソース/ドレイン領域端部上にゲート電極を形成
する工程と、ソース/ドレイン領域及びゲート領域上以
外の酸化膜を除去して半導体基板を露出させることで、
酸化膜からなるゲート絶縁膜を形成する工程と、レジス
トパターンとソース/ドレイン領域上の酸化膜をマスク
として半導体基板に溝を形成する工程と、レジストパタ
ーンを除去後、半導体基板全面に絶縁膜を積層すること
で、層間絶縁膜と溝内に埋設された絶縁膜からなる素子
分離領域を形成する工程とを有することを特徴とする半
導体装置の製造方法が提供される。
ト領域にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工
程と、ゲート電極をマスクとして、半導体基板の表面層
にソース/ドレイン領域となる拡散層を形成する工程
と、半導体基板を酸化することによって、ソース/ドレ
イン領域上の酸化膜をソース/ドレイン領域以外の酸化
膜の膜厚より厚く形成する工程と、ソース/ドレイン領
域及びゲート領域上以外の酸化膜を除去して半導体基板
を露出させることで、ソース/ドレイン領域上に酸化膜
からなるゲート絶縁膜を形成する工程と、レジストパタ
ーンとソース/ドレイン領域上の酸化膜をマスクとして
半導体基板に溝を形成する工程と、レジストパターンを
除去後、半導体基板全面に絶縁膜を積層することで、層
間絶縁膜と溝内に埋設された絶縁膜からなる素子分離領
域を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装
置の製造方法が提供される。
にソース/ドレイン領域となる拡散層を形成する工程
と、半導体基板を酸化することによってソース/ドレイ
ン領域上の酸化膜をソース/ドレイン領域以外の酸化膜
の膜厚より厚く形成する工程と、ソース/ドレイン領域
上以外の酸化膜を除去して半導体基板を露出させること
で、酸化膜からなるゲート絶縁膜を形成する工程と、ソ
ース/ドレイン領域上の酸化膜をマスクとして、ゲート
領域を含むソース/ドレイン領域の周囲の半導体基板に
溝を形成する工程と、少なくともゲート領域の溝の内面
に酸化膜を形成した後、半導体基板全面に導電膜を形成
する工程と、レジストパターンを用いて導電膜をエッチ
ングしてソース/ドレイン領域間のゲート領域上及びソ
ース/ドレイン領域端部上にゲート電極を形成する工程
と、半導体基板全面に絶縁膜を積層することで、層間絶
縁膜とゲート領域以外の溝内に埋設された絶縁膜からな
る素子分離領域を形成する工程とを有することを特徴と
する半導体装置の製造方法が提供される。
さをそれ以外の領域の酸化膜より厚くすることで、その
膜厚差を利用して選択的に素子分離領域やゲート領域の
半導体基板をエッチングすることを特徴の1つとしてい
る。
を素子分離領域上の酸化膜より厚く形成し、その後ゲー
ト電極形成時に拡散層上の酸化膜をマスクにして選択的
にシリコン基板をエッチングすることで溝を形成し、素
子分領域を形成する。従って、従来のSTI法の場合に
比べて、工程を大幅に減らすことができる。また、ゲー
ト−ドレイン間容量を抑えることができるため高速化を
図ることができる。
ングにより素子分離領域を形成し、その後フィールド酸
化を行わないため、LOCOS法のようなバーズビーク
が形成されず、より微細な半導体装置を提供することが
できる。また、膜厚差を利用して選択的にシリコン基板
をエッチングすることで、拡散層以外の領域に溝を形成
することができる。この溝を跨ぐようにゲート電極を形
成すれば、トランジスタのチャネルが溝の側壁にも形成
されることになり、マスク寸法よりもチャネル長を長く
することができる。その結果、ショートチャネル効果を
抑制できる。
る増速酸化の一般論について説明する。増速酸化とは、
酸化膜を形成する領域のうち、高濃度に不純物がドーピ
ングされた半導体基板上の酸化膜の厚さが、ドーピング
されていない領域より厚くなるという現象である。目的
とする酸化膜の厚さをTox(t)とすると、 Tox2(t)+ATox(t)=B(t+t0) (1) という式(1)が成立することが分っている。この式に
おいて、A及びBは速度定数であり、A=Po2×Kp
/Kl、B=Po2×Kp(Po2は規格化酸化分圧、K
lは直線則酸化係数、Kpは2乗則酸化係数である)で
あり、t0は補正時間である。
単に酸化雰囲気と基板の結晶方位にのみ依存するので、
酸化膜の厚さも両者に依存する。一方、高濃度ではKp
とKlそのものが大きくなるので、酸化膜の厚さはより
高濃度あるほど増大することとなる。つまり、低濃度と
高濃度の領域では、同一条件で酸化膜を形成した場合、
後者の膜厚をより厚くすることができる。以下、本発明
の構成部材を説明する。
特に限定されず、シリコン基板のような公知の基板を使
用することができる。この半導体基板は、p型及びn型
の導電型を有していてもよい。次に、半導体基板の表面
層には、ソース/ドレイン領域としての拡散層が形成さ
れている。拡散層はp型又はn型のいずれの導電型を有
していてもよい。更に、拡散層はウェル内に形成されて
いてもよい。なお、ソース/ドレイン領域間の領域をゲ
ート領域と称する。また、ゲート領域には、溝が形成さ
れていてもよい。
ン領域のゲート領域側端部上には酸化膜からなるゲート
絶縁膜が形成されている。ここで、上記で説明したよう
に、ソース/ドレイン領域端部上には、ゲート領域上よ
り2〜3倍程度厚いゲート絶縁膜が形成されていること
が好ましい。なお、ソース/ドレイン領域上のゲート絶
縁膜は、少なくとも端部がゲート領域上のゲート絶縁膜
より厚ければよく、端部以外の部分の厚さは特に限定さ
れない。
ート電極が形成される。ゲート電極は、特に限定され
ず、公知の材料により形成することができる。例えば、
アルミニウム、銅等の金属、ポリシリコン、ポリシリコ
ンと高融点金属(チタン、タングステン等)とのシリサ
イド等がゲート電極材料として使用することができる。
また、ゲート電極は、これら材料の積層体であってもよ
い。
域の周囲の半導体基板には絶縁膜が埋設された素子分離
領域としての溝が形成されている。絶縁膜は、シリコン
酸化膜、シリコン窒化膜又はそれらの積層体からなる。
以下、本発明を実施の形態により更に詳細に説明する。
なお、以下の実施の形態では、P型基板でnチャネルト
ランジスタについて説明するが、n型基板でpチャネル
トランジスタでも同様の製造方法を使用でき、同様の効
果を得ることができる。
置の平面図であり、図2(a)は図1のA−A線位置で
の断面図であり、図2(b)は図1のB−B線位置での
断面図である。図2(a)及び(b)には、実施の形態
1にかかる構成が示されている。
置の主要部は、p型シリコン基板1上にソース/ドレイ
ン領域及び抵抗等の領域としてn型拡散層5が形成され
ている。シリコン基板1上にはゲート電極7がゲート酸
化膜6を介して形成されている。n型拡散層5上には増
速酸化で厚くなった酸化膜9が形成されている。ゲート
電極7とn型拡散層5以外の領域では、シリコン基板1
が掘り込まれて溝10が形成されている。この溝10
は、層間絶縁膜11の形成時に、同時に埋め込まれて素
子分離領域となる。上記半導体装置の製造方法を図3
(a)〜(h)の工程断面図を用いて説明する。
コン基板1上に、高温酸素雰囲気中で絶縁膜2としての
シリコン酸化膜を100〜200Å程度の厚さで形成す
る。この後、フォトリソグラフィー技術によって、フォ
トレジスト膜3をソース/ドレイン領域及び抵抗となる
領域のパターン状に形成する。このパターンをマスクと
して、例えば砒素(As)のようなn型不純物を注入エ
ネルギー10〜80KeV、ドーズ量3×1015cm-2
程度の条件でイオン注入4することで拡散層5を形成す
る。
ジスト膜3と絶縁膜2を除去した後、高温酸素雰囲気中
で熱酸化を行うことで、拡散層以外の領域において30
〜300Å程度の厚さのゲート酸化膜6を形成する。こ
のとき、高濃度に不純物が注入された拡散層上には、拡
散層以外の領域に比べて増速酸化により厚いゲート酸化
膜6が形成される。より具体的には、例えば、900
℃、HCl雰囲気中で酸化を行った場合、図3(b)中
において、拡散層以外の領域で膜厚D1が100Åの酸
化膜を形成すると、高濃度に不純物がイオン注入された
拡散層5上には膜厚D2が300Åの酸化膜が形成され
る。
酸化膜6上にゲート電極7を形成するためのゲート電極
材料として、例えば、ポリシリコン膜(導電膜)7aを
CVD法により1000〜2000Å程度堆積する。更
に、導電膜7aに熱拡散やイオン注入によりリンのよう
なn型不純物を導入する。なお、ゲート電極の低抵抗化
を図るために、導電膜7a上にタングステンシリサイド
膜を1000〜2000Å程度堆積させてポリサイド層
としてもよい。
リソグラフィー技術によって、所定のパターンにパター
ニングされたフォトレジスト膜8を得る。このフォトレ
ジスト膜8をマスクとして、異方性エッチングにより、
ゲート酸化膜6上の導電膜7aをエッチングすることで
ゲート領域にゲート電極7を得る(図3(e)参照)。
外の領域のゲート酸化膜がなくなるまで、すなわち厚さ
D1エッチングする。この結果、図3(f)に示すよう
に、ゲート電極7のない拡散層5上にはD2−D1の厚さ
の酸化膜9が残存する。例えば、上記具体例の場合、約
200Åの厚さの酸化膜9が拡散層5上に形成され、拡
散層上及びゲート電極下の領域以外の領域ではシリコン
基板1が露出している。
に対して選択比の高いエッチャント、例えばHBr/O
2系のガスを用い、シリコン基板1をゲート電極7及び
酸化膜9をマスクとして異方性エッチングにより掘り込
むことで溝10形成する。溝10の深さは1000〜4
000Åであることが好ましく、拡散層の接合深さより
深いことがより好ましい。接合深さより深くすること
で、十分な素子分離を図ることができる。なお、この溝
10は、拡散層5以外の領域で、かつゲート電極7が形
成されていない領域、すなわち素子分離領域のみに形成
される。
(h)に示すように、層間絶縁膜11を形成する。層間
絶縁膜11の形成と同時に、溝10も絶縁材料で埋め込
まれ、素子分離領域となる。以上の工程により図2
(a)及び(b)に示す実施の形態1の半導体装置を得
ることができる。なお、ゲート電極のエッチングから溝
形成のためのエッチングは、銅於逸装置内で1シーケン
スで行うことができる。従って、ゲート電極形成のエッ
チングと同時に自己整合的に素子分離領域を形成するこ
とができる。
A線位置での断面図であり、図4(b)は図1のB−B
線位置での断面図である。図4(a)及び(b)には、
実施の形態2にかかる構成が示されている。
置の主要部は、p型シリコン基板1上にソース/ドレイ
ン領域及び抵抗等の領域としてn型拡散層5が形成され
ている。n型拡散層5上には増速酸化で厚くなった酸化
膜9が形成されている。n型拡散層5以外の領域では、
シリコン基板1が掘り込まれて溝10が形成されている
(ゲート領域に溝が形成されている)。この溝10は、
層間絶縁膜11の形成時に、同時に埋め込まれて素子分
離領域となる。上記半導体装置の製造方法を図5(a)
〜(g)の工程断面図を用いて説明する。
コン基板1上に、高温酸素雰囲気中で絶縁膜2としての
シリコン酸化膜を100〜200Å程度の厚さで形成す
る。この後、フォトリソグラフィー技術によって、フォ
トレジスト膜3をソース/ドレイン領域及び抵抗となる
領域のパターン状に形成する。このパターンをマスクと
して、例えば砒素(As)のようなn型不純物を注入エ
ネルギー10〜80KeV、ドーズ量3×1015cm-2
程度の条件でイオン注入4することで拡散層5を形成す
る。
ジスト膜3と絶縁膜2を除去した後、高温酸素雰囲気中
で熱酸化を行うことで、拡散層以外の領域において30
〜300Å程度の厚さのゲート酸化膜6を形成する。こ
のとき、高濃度に不純物が注入された拡散層上には、拡
散層以外の領域に比べて増速酸化により厚いゲート酸化
膜6が形成される。
l雰囲気中で酸化を行った場合、図5(b)中におい
て、拡散層以外の領域で膜厚D1が100Åの酸化膜を
形成すると、高濃度に不純物がイオン注入された拡散層
5上には膜厚D2が300Åの酸化膜が形成される。
がなくなるまで、すなわち厚さD1エッチングする。こ
の結果、図5(c)に示すように、拡散層5上にはD2
−D1の厚さの酸化膜9が残存する。例えば、上記具体
例の場合、約200Åの厚さの酸化膜9が拡散層5上に
形成され、それ以外の領域ではシリコン基板1が露出し
ている。
に対して選択比の高いエッチャント、例えばHBr/O
2系のガスを用い、シリコン基板1を酸化膜9をマスク
として異方性エッチングにより掘り込むことで溝10形
成する。溝10の深さは1000〜4000Åであるこ
とが好ましく、拡散層の接合深さより深いことがより好
ましい。接合深さより深くすることで、十分な素子分離
を図ることができる。
域となる溝10の表面に30〜300Å程度のゲート酸
化膜6を形成する。更に、全面にゲート電極7を形成す
るためのゲート電極材料として、例えば、ポリシリコン
膜(導電膜)7aをCVD法により1000〜2000
Å程度堆積する。更に、導電膜7aに熱拡散やイオン注
入によりリンのようなn型不純物を導入する。
リソグラフィー技術によって、所定のパターンにパター
ニングされたフォトレジスト膜8を得る。このフォトレ
ジスト膜8をマスクとして、異方性エッチングにより、
ゲート酸化膜6上の導電膜7aをエッチングすることで
ゲート電極7を得る。フォトレジスト膜8を除去した
後、図5(g)に示すように、層間絶縁膜11を形成す
る。層間絶縁膜11の形成と同時に、溝10も絶縁材料
で埋め込まれ、素子分離領域となる。
示す実施の形態2の半導体装置を得ることができる。な
お、上記の実施の形態では、ゲート電極が溝の内壁に沿
って形成されるため、トランジスタのチャネルをマスク
のパターン寸法より長くすることができる。その結果、
トランジスタのショートチャネル効果を抑制することが
できる。
A線位置での断面図であり、図6(b)は図1のB−B
線位置での断面図である。図6(a)及び(b)には、
実施の形態3にかかる構成が示されている。
置の主要部は、p型シリコン基板1上にソース/ドレイ
ン領域及び抵抗等の領域としてn型拡散層5が形成され
ている。シリコン基板1上にはゲート電極7がゲート酸
化膜6を介して形成されている。n型拡散層5上には増
速酸化で厚くなった酸化膜9が形成されている。ゲート
電極7とn型拡散層5以外の領域では、シリコン基板1
が掘り込まれて溝10が形成されている。この溝10
は、層間絶縁膜11の形成時に、同時に埋め込まれて素
子分離領域となる。上記半導体装置の製造方法を図7
(a)〜(g)の工程断面図を用いて説明する。
コン基板1上に、高温酸素雰囲気中で熱酸化を行い10
0〜300Å程度の厚さのゲート酸化膜6を形成する。
次いで、ゲート酸化膜6上にゲート電極7を形成するた
めのゲート電極材料として、例えば、ポリシリコン膜
(導電膜)7aをCVD法により1000〜2000Å
程度堆積する。更に、導電膜7aに熱拡散やイオン注入
によりリンのようなn型不純物を導入する。
リソグラフィー技術によって、所定のパターンにパター
ニングされたフォトレジスト膜8を得る。このフォトレ
ジスト膜8をマスクとして、異方性エッチングにより、
ゲート酸化膜6上の導電膜7aをエッチングすることで
ゲート電極7を得る。フォトレジスト膜8を除去した
後、フォトリソグラフィー技術によって、フォトレジス
ト膜3をソース/ドレイン領域及び抵抗となる領域のパ
ターン状に形成する。このパターンをマスクとして、例
えば砒素(As)のようなn型不純物を注入エネルギー
10〜80KeV、ドーズ量3×1015cm-2程度の条
件でイオン注入4することで拡散層5を形成する(図7
(c)参照)。
ジスト膜3と絶縁膜2を除去した後、高温酸素雰囲気中
で熱酸化を行うことで、拡散層上のゲート酸化膜6を3
00Å程度以下の厚さ増加させる。このとき、高濃度に
不純物が注入された拡散層上には、拡散層以外の領域に
比べて増速酸化によりゲート酸化膜6が厚くなる。ま
た、ゲート電極7の表面にも厚い酸化膜6aが形成され
る。
l雰囲気中で酸化を行った場合、図7(d)中におい
て、拡散層以外の領域で膜厚D1が100Åの酸化膜を
形成すると、高濃度に不純物がイオン注入された拡散層
5上には膜厚D2が300Åの酸化膜が形成される。次
に、拡散層上及びゲート電極下の領域以外の領域のゲー
ト酸化膜がなくなるまで、すなわち厚さD1エッチング
する。この結果、図7(e)に示すように、ゲート電極
7のない拡散層5上にはD2−D1の厚さの酸化膜9が残
存する。例えば、上記具体例の場合、約200Åの厚さ
の酸化膜9が拡散層5上に形成され、拡散層上及びゲー
ト電極下の領域以外の領域ではシリコン基板1が露出し
ている。なお、ゲート電極7の表面の厚い酸化膜6aも
同時にエッチングされて酸化膜6bとなる。
に対して選択比の高いエッチャント、例えばHBr/O
2系のガスを用い、シリコン基板1をゲート電極7及び
酸化膜9をマスクとして異方性エッチングにより掘り込
むことで溝10形成する。溝10の深さは1000〜4
000Åであることが好ましく、拡散層の接合深さより
深いことがより好ましい。接合深さより深くすること
で、十分な素子分離を図ることができる。なお、この溝
10は、拡散層5以外の領域で、かつゲート電極7が形
成されていない領域、すなわち素子分離領域のみに形成
される。
(g)に示すように、層間絶縁膜11を形成する。層間
絶縁膜11の形成と同時に、溝10も絶縁材料で埋め込
まれ、素子分離領域となる。以上の工程により図6
(a)及び(b)に示す実施の形態1の半導体装置を得
ることができる。
膜を、増速酸化によってそれ以外の領域のゲート絶縁膜
より厚くすることで、膜厚差を利用して選択的に素子分
離領域の形成領域のみ、又は半導体装置のチャネル領域
を含む領域の半導体基板をエッチングして溝を形成する
ことができる。つまり、素子分離領域を形成したり、半
導体装置のショートチャネル効果を抑制することができ
る。更に、ゲート−ドレイン間容量を抑えることができ
るので、遅延時間が改善され高速化を図ることができ
る。その結果、大幅な工程の削減を実現することができ
るだけでなく、素子分離領域と半導体装置のチャネル長
を縮小することができ、半導体装置の微細化を実現する
ことができる。加えて、ゲート電極形成時にゲート電極
材料のエッチング残りが生じることもなく、CMP時の
半導体基板へのストレスによるリーク電流の発生や耐圧
低下という問題も防止することができる。
図であり、(a)は図1のA−A線位置での概略断面
図、(b)は図1のB−B線位置での概略断面図であ
る。
−A線位置での概略工程断面図である。
図であり、(a)は図1のA−A線位置での概略断面
図、(b)は図1のB−B線位置での概略断面図であ
る。
−A線位置での概略工程断面図である。
図であり、(a)は図1のA−A線位置での概略断面
図、(b)は図1のB−B線位置での概略断面図であ
る。
−A線位置での概略工程断面図である。
は図8のA−A線位置での概略断面図、(b)は図8の
B−B線位置での概略断面図である。
概略工程断面図である。
(a)は図8のA−A線位置での概略断面図、(b)は
図8のB−B線位置での概略断面図である。
の概略工程断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 半導体基板の表面層にソース/ドレイン
領域としての拡散層が形成され、ソース/ドレイン領域
間のゲート領域上及びソース/ドレイン領域のゲート領
域側の端部上に酸化膜からなるゲート絶縁膜が形成さ
れ、少なくともゲート領域のゲート絶縁膜上にゲート電
極が形成され、ソース/ドレイン領域及びゲート領域の
周囲の半導体基板に絶縁膜が埋設された素子分離領域と
しての溝が形成されてなり、ソース/ドレイン領域の端
部上のゲート絶縁膜がゲート領域上のゲート絶縁膜より
厚いことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 ゲート領域が、溝を含む請求項1に記載
の半導体装置。 - 【請求項3】 ゲート領域の溝が、ソース/ドレイン領
域としての拡散層の接合深さより深い請求項2に記載の
半導体装置。 - 【請求項4】半導体基板の表面層にソース/ドレイン領
域となる拡散層を形成する工程と、 半導体基板を酸化することによってソース/ドレイン領
域上の酸化膜をソース/ドレイン領域以外の酸化膜の膜
厚より厚く形成する工程と、 半導体基板全面に導電膜を形成する工程と、 レジストパターンを用いて導電膜をエッチングしてソー
ス/ドレイン領域間のゲート領域上及びソース/ドレイ
ン領域端部上にゲート電極を形成する工程と、 ソース/ドレイン領域及びゲート領域上以外の酸化膜を
除去して半導体基板を露出させることで、酸化膜からな
るゲート絶縁膜を形成する工程と、 レジストパターンとソース/ドレイン領域上の酸化膜を
マスクとして半導体基板に溝を形成する工程と、 レジストパターンを除去後、半導体基板全面に絶縁膜を
積層することで、層間絶縁膜と溝内に埋設された絶縁膜
からなる素子分離領域を形成する工程とを有することを
特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 半導体基板上のゲート領域にゲート絶縁
膜を介してゲート電極を形成する工程と、 ゲート電極をマスクとして、半導体基板の表面層にソー
ス/ドレイン領域となる拡散層を形成する工程と、 半導体基板を酸化することによって、ソース/ドレイン
領域上の酸化膜をソース/ドレイン領域以外の酸化膜の
膜厚より厚く形成する工程と、 ソース/ドレイン領域及びゲート領域上以外の酸化膜を
除去して半導体基板を露出させることで、ソース/ドレ
イン領域上に酸化膜からなるゲート絶縁膜を形成する工
程と、 レジストパターンとソース/ドレイン領域上の酸化膜を
マスクとして半導体基板に溝を形成する工程と、 レジストパターンを除去後、半導体基板全面に絶縁膜を
積層することで、層間絶縁膜と溝内に埋設された絶縁膜
からなる素子分離領域を形成する工程とを有することを
特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 ゲート領域が、溝を含む請求項4又は5
に記載の製造方法。 - 【請求項7】 半導体基板の表面層にソース/ドレイン
領域となる拡散層を形成する工程と、 半導体基板を酸化することによってソース/ドレイン領
域上の酸化膜をソース/ドレイン領域以外の酸化膜の膜
厚より厚く形成する工程と、 ソース/ドレイン領域上以外の酸化膜を除去して半導体
基板を露出させることで、酸化膜からなるゲート絶縁膜
を形成する工程と、 ソース/ドレイン領域上の酸化膜をマスクとして、ゲー
ト領域を含むソース/ドレイン領域の周囲の半導体基板
に溝を形成する工程と、 少なくともゲート領域の溝の内面に酸化膜を形成した
後、半導体基板全面に導電膜を形成する工程と、 レジストパターンを用いて導電膜をエッチングしてソー
ス/ドレイン領域間のゲート領域上及びソース/ドレイ
ン領域端部上にゲート電極を形成する工程と、 半導体基板全面に絶縁膜を積層することで、層間絶縁膜
とゲート領域以外の溝内に埋設された絶縁膜からなる素
子分離領域を形成する工程とを有することを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 ゲート領域の溝が、ソース/ドレイン領
域の拡散層の接合深さより深い請求項5又は6に記載の
製造方法。
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---|---|---|---|
JP2000076671A JP3608999B2 (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | 半導体装置の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001267560A true JP2001267560A (ja) | 2001-09-28 |
JP3608999B2 JP3608999B2 (ja) | 2005-01-12 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008186915A (ja) * | 2007-01-29 | 2008-08-14 | Toshiba Corp | 半導体装置およびその製造方法 |
KR100907900B1 (ko) * | 2007-08-28 | 2009-07-15 | 주식회사 동부하이텍 | 반도체 소자 제조 방법 |
-
2000
- 2000-03-17 JP JP2000076671A patent/JP3608999B2/ja not_active Expired - Fee Related
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