JP3123598B2 - Lsi及びその製造方法 - Google Patents

Lsi及びその製造方法

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JP3123598B2 JP09202876A JP20287697A JP3123598B2 JP 3123598 B2 JP3123598 B2 JP 3123598B2 JP 09202876 A JP09202876 A JP 09202876A JP 20287697 A JP20287697 A JP 20287697A JP 3123598 B2 JP3123598 B2 JP 3123598B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CMOS構造を有
するLSIに関し、特にトレンチ分離を持つLSI及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MOSFETからなるLSIの素子分離
をトレンチ分離で行なう際には、ゲート電極のフリンジ
ング電界効果による過剰側壁電流が発生するという問題
があった。この問題について図8を用いて説明する。図
8(a)はNMOSFETの平面図である。51はトレ
ンチ分離、52はゲート電極(ゲートポリシリコン)、
53はソース拡散層、54はドレイン拡散層である。こ
の図のA−A’断面を示したのが図8(b)である。図
8(b)において、55はシリコン基板、51はトレン
チ分離、56はゲート酸化膜、58はチャネル端であ
る。
【0003】一般にMOSFETでは、ゲート電極52
にNMOSでは正の、PMOSでは負の電圧をかけてい
くと、ゲート電極52からの垂直方向電界によりP型シ
リコン基板55のゲート酸化膜56近傍にキャリアが蓄
積され、チャネルが導通状態となる。ここで、トレンチ
分離51を用いたMOSFETにおいては、チャネル中
央ではゲート電極52からの電界は垂直方向だけである
が、チャネル端58においては、垂直方向の電界のほか
に、トレンチ分離51上のゲート電極52からのフリン
ジング電界もかかる。このようにして、チャネル端58
では電界集中が起こり、チャネル中央部よりキャリアが
蓄積されやすくなっている。そのため、ゲート電極52
に電圧をかけて行ったときに、チャネル端58がチャネ
ル中央より先に導通状態になり、過剰側壁電流が発生す
る。
【0004】この過剰側壁電流の第一の問題は、通常の
チャネル中央が導電状態となるしきい値より低いゲート
電圧でも、過剰側壁電流によりソース・ドレイン間に電
流が流れてしまうことである。また、第二の問題は、チ
ャネル幅の小さいMOSFETではしきい値電圧及びオ
ン電流のバラツキが大きくなることである。その理由は
次のようなものである。通常のプロセスでは、図8
(b)に示すチャネル端58の位置及び形状を一定にす
るのが困難であり、チャネル端58の位置及び形状がウ
ェハー内及びウェハー間でばらつく。その結果、過剰側
壁電流もウェハー内及びウェハー間でばらつくので、し
きい値電圧及びオン電流のバラツキとして現れる。メモ
リセル部などのチャネル幅の小さいMOSFETでは、
チャネルを流れる全電流に対して過剰側壁電流の割合が
大きいため、このようなバラツキの影響が特に顕著にな
る。
【0005】上記のような過剰側壁電流を抑制する技術
として、例えば特開平2−219272号公報に記載さ
れているものがある。この第1従来例によるLSI及び
その製造方法を、以下に図9を用いて説明する。
【0006】図9(c)は、第1従来例によるNMOS
の断面図である。31はP型シリコン基板、36はゲー
ト酸化膜、37はゲート電極、38はトレンチ分離、3
5はトレンチ分離を取り囲むように形成された、P型シ
リコン基板31より濃度の高いP型不純物領域である。
本構造では、ゲート電極37のフリンジング電界効果に
よりチャネル端に電界集中が生じても、P型不純物領域
35が形成されているためにチャネル端が導電状態にな
りにくい。従って、過剰側壁電流が抑制される。
【0007】次に、図9を用いて第1従来例によるLS
Iの製造方法を説明する。はじめに、図9(a)に示す
ように、シリコン窒化膜32をマスクとして、トレンチ
分離とする領域のP型シリコン基板31をエッチングす
る。このようにしてトレンチ33が形成される。続い
て、図9(b)に示すようにトレンチ33の両側面に側
壁絶縁膜34を形成し、その側壁絶縁膜34を通してP
型シリコン基板31内にボロンを斜めイオン注入する。
このイオン注入により、トレンチ33を取り囲むように
P型シリコン基板31より濃度の高いP型不純物領域3
5が形成される。この後、シリコン窒化膜32を除去
し、トレンチ33を絶縁膜で埋めてトレンチ分離51を
形成し、ゲート酸化膜36及びゲート電極37を形成し
て図9(c)のような構造ができる。
【0008】ここで、第1従来例の欠点について述べ
る。本従来例では、トレンチ33を取り囲む、P型シリ
コン基板31より濃度の高いP型不純物領域35を形成
するのに、イオン注入を用いている。そのため、不純物
が表面から深く入ってしまい、P型不純物領域35を浅
く形成するのが困難である。一方、例えばDRAMのメ
モリセル内では、チャネル幅の小さいNMOSが使われ
ている。このNMOSに対して、トレンチ分離33の周
りのP型不純物領域35が深く形成されていると、P型
不純物領域35の影響がチャネル中央付近まで及んでし
まう。そのため、P型不純物領域35を除いた実効的な
チャネル幅が減少することにより、オン電流が低下す
る。このように、本従来例ではチャネル幅の小さいMO
SFETにおいて、オン電流が低下するという欠点を有
する。
【0009】この欠点を解決する方法の1つとして、例
えば特開平3−257947号公報に示される技術があ
る。この第2従来例によるLSIの製造方法を、以下に
図10を用いて説明する。
【0010】第1従来例と同様に、トレンチ分離とする
ところのP型シリコン基板41表面をシリコン窒化膜4
2をマスクにエッチングしてトレンチを作り、そのトレ
ンチの両側面に側壁絶縁膜44を形成した後、図10
(a)に示すようにP型シリコン基板41全面にボロン
がドーピングされたシリコン酸化膜43を堆積する。続
いて、図10(b)に示すようにトレンチ内部にのみシ
リコン酸化膜43を残し、トレンチ領域以外のシリコン
酸化膜43やシリコン窒化膜42を除去する。その後の
熱処理工程でシリコン酸化膜43からP型シリコン基板
41にボロンが固相拡散し、トレンチ底部にP型シリコ
ン基板41より濃度の高いP型不純物領域45が形成さ
れる。
【0011】第2従来例では、P型シリコン基板41よ
り濃度の高いP型不純物領域45を、ボロンがドーピン
グされたシリコン酸化膜43からの固相拡散により形成
する。従って、P型不純物領域45をトレンチ底部に浅
く形成することができる。しかし、このP型不純物領域
45が主にトレンチ底部にしか存在しないため、過剰側
壁電流の抑制は不十分である。また、この第2従来例を
CMOSに適用した場合、PMOSのトレンチ周囲にも
P型不純物がドーピングされる。その結果、PMOSに
ついては過剰側壁電流を増大する方向に働いてしまう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上述べてきたよう
に、過剰側壁電流の第一の問題は、通常のチャネル中央
が導通状態となるしきい値より低いゲート電圧でも、過
剰側壁電流によりソース・ドレイン間に電流が流れてし
まうことである。また、第二の問題は、チャネル幅の小
さいMOSFETではしきい値電圧及びオン電流のバラ
ツキが大きくなることである。
【0013】この問題を回避するために、第1従来例を
用いると、過剰側壁電流は抑制されるものの、チャネル
幅の小さいMOSFETではオン電流が減少してしまう
という欠点がある。
【0014】また、第2従来例では、CMOSを形成し
た場合に、過剰側壁電流の抑制が不十分になるととも
に、PMOSでの過剰側壁電流が逆に増大してしまうと
いう欠点がある。
【0015】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、トレンチ分離
を用いたLSIにおいて、CMOSにおいて工程数の増
加を最小限に抑えつつNMOS及びPMOSともに過剰
側壁電流を抑制することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のトレンチ分離を
用いたLSIは、チャネル端への不純物ドーピングをト
レンチ分離絶縁膜からの固相拡散により行う。特に、本
発明のトレンチ分離を用いたCMOSでは、NMOSの
チャネル端への不純物ドーピングはトレンチ分離絶縁膜
からの固相拡散により行い、PMOSのチャネル端への
不純物ドーピングはイオン注入によりそれより深く行
う。又は、NMOSのチャネル端への不純物ドーピング
はトレンチ分離絶縁膜からのP型不純物の固相拡散によ
り行い、PMOSのチャネル端への不純物ドーピングは
トレンチ分離絶縁膜からのN型不純物の固相拡散により
行う。
【0017】本発明によるLSIでは、過剰側壁電流抑
制のための不純物領域を浅く形成できるため、チャネル
幅の小さいMOSFETにおいてもオン電流の減少を起
こさずに過剰側壁電流を抑制することができる。また、
本発明によるCMOSでは、工程数の増加を最小限に抑
えつつNMOS及びPMOSともに過剰側壁電流を抑制
することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第一実施形態を示
すDRAMの平面図であり、図1(a)はメモリセル、
図1(b)は周辺回路PMOSである。
【0019】図1(a)において、7はトレンチ分離、
11は拡散層領域、14はゲート電極、12はディジッ
ト線と拡散層領域11とを接続するコンタクト、10は
メモリセルキャパシタと拡散層領域11とを接続するコ
ンタクトである。また、図1(b)において、13は金
属配線と拡散層とを接続するコンタクト、15は金属配
線とゲート電極とを接続するコンタクトである。
【0020】図2(a)は図1(a)のA−A’断面図
である。この図において、1はP型シリコン基板、7は
トレンチ分離、8はポリシリコンと金属シリサイドとの
積層膜からなるゲート電極、9はゲート酸化膜である。
また、6は、P型シリコン基板1よりも濃度の高いP型
不純物領域であり、メモリセル部のトレンチ分離7を取
り囲むように形成されている。このP型不純物領域6
は、メモリセル内のNMOSの過剰側壁電流を抑制する
ためのものである。
【0021】図2(b)は図1(b)のB−B’断面図
である。この図において、17はNウェルである。4
は、Nウェル17より濃度の高いN型不純物領域であ
り、PMOSのトレンチ分離7を取り囲むように形成さ
れている。このN型不純物領域4は、PMOSの過剰側
壁電流を抑制するためのものである。
【0022】ここで、例えば周辺回路PMOSのチャネ
ル幅は5ミクロンから200ミクロン程度であるのに対
し、メモリセルのチャネル幅は0.3ミクロン程度であ
る。すなわち、周辺回路PMOSに比べるとメモリセル
のチャネル幅は極端に小さい。従って、チャネル不純物
分布の歪みを最小限に抑えつつ過剰側壁電流を抑制する
ためには、メモリセルではP型不純物領域6をトレンチ
分離7の周りにできるだけ浅く形成する必要がある。そ
のため、メモリセルでのP型不純物領域6は周辺回路P
MOSでのN型不純物領域4より浅く形成されている。
【0023】次に、図3乃至図5を参照して、本実施形
態によるDRAMの製造方法を説明する。
【0024】はじめに、図3(a)に示すように、メモ
リセル部ではP型シリコン基板1上に、周辺回路PMO
S部ではP型シリコン基板1内に形成されたNウェル1
7上に、シリコン酸化膜20とシリコン窒化膜2との積
層膜を堆積する。
【0025】続いて、図3(b)に示すように、トレン
チ分離を形成する領域のシリコン窒化膜2、シリコン酸
化膜20及びP型シリコン基板1をエッチングする。こ
のエッチングによりP型シリコン基板1上の素子分離と
なる領域にトレンチ7’が形成される。
【0026】この後、図4(c)に示すように、NMO
S部をレジストマスク3で覆い、PMOS部にのみリン
イオンを2E12cm-2から1E14cm-2イオン注入
する。このとき、リンイオンがトレンチ分離側面にも注
入されるように、イオン注入をP型シリコン基板1に垂
直な方向から7°から60°程度傾けて行なう。このよ
うにして、PMOS部にトレンチ分離を取り囲むように
N型不純物領域4が形成される。
【0027】その後、レジストマスク3を除去し、図4
(d)に示すように、ウェハー全面にボロンが1E19
cm-3から1E22cm-3ドープされたBSG酸化膜5
を堆積する。この堆積により、トレンチ7’がBSG酸
化膜5で埋め込まれる。
【0028】続いて、図5(e)に示すように、CMP
により表面のBSG酸化膜5並びにシリコン窒化膜2及
びシリコン酸化膜20を削り取り、トレンチ7’内部に
のみBSG酸化膜5を残すことによりトレンチ分離7を
形成する。
【0029】その後、ゲート酸化を行い、多結晶シリコ
ンとタングステンシリサイドとの積層膜を堆積、パター
ニングしてゲート電極8を形成する。その後通常のDR
AM製造工程で加えられる熱処理により、図5(f)で
示されるようにトレンチ分離絶縁膜として埋め込んだB
SG酸化膜からP型シリコン基板1にボロンが析出す
る。この析出したボロンはNMOSではトレンチ分離7
を取り囲むP型不純物領域6となり過剰側壁電流を抑制
する。
【0030】P型不純物領域6は、BSG酸化膜5から
の固層拡散で形成されているため、深さが10〜150
nm程度となり、イオン注入で形成した場合よりも浅く
なっている。このように浅く形成されるため、拡散層幅
の小さいMOSFETにおいても、チャネル中央の不純
物分布を変えずにチャネル端のボロン濃度のみを濃くす
ることができる。そのため、拡散層幅の小さいトランジ
スタにおいてもオン電流の低下を抑えつつ過剰側壁電流
を抑制できる。
【0031】一方、PMOSにおいては、あらかじめリ
ンのイオン注入によりN型不純物領域4が形成されてお
り、その濃度はBSG酸化膜5から析出するボロンの濃
度より高く、広がりも大きい。そのため、PMOSのト
レンチ分離7の周囲はN型不純物領域4のままとなる。
このN型不純物領域4はPMOSの過剰側壁電流を抑制
する。なお、PMOSにはNMOSのように小さい拡散
層は用いられないため、トレンチ分離7を取り囲むN型
不純物領域4が多少大きくても、オン電流の低下は無視
できる程度しかない。
【0032】また、本実施形態では、トレンチ内部をす
べてBSG酸化膜で埋め込むとしたが、トレンチ内部を
BSG酸化膜とノンドープ酸化膜との積層膜で埋め込
み、BSG化酸化膜から固相拡散を行うようにしてもよ
い。
【0033】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。本実施形態におけるLSIの構造は第1実施形態
と同様である。LSIの製造方法について第1実施形態
と異なる点を図6及び図7を用いて説明する。なお、図
6及び図7において第1実施形態と同じものは第1実施
形態と同一の番号で示してある。
【0034】トレンチ7’をエッチングするところまで
は第1実施形態と同様である。その後、図6(a)に示
すように、ウェハー全面にシリコン酸化膜21を10n
m〜200nmの厚さで堆積し、このシリコン酸化膜2
1の全面に、このシリコン酸化膜21を突き抜けない程
度のエネルギーでP型不純物イオンをイオン注入する。
具体的には、ボロンイオンを注入エネルギ1〜30ke
V、注入量1E14〜5E15cm-2でイオン注入す
る。又は、BF2 イオンを注入エネルギ5〜150ke
V、注入量1E14〜5E15cm-2でイオン注入す
る。なお、このようにシリコン酸化膜21を堆積して、
そこにイオン注入を行う代わりに、トレンチエッチング
後ウェハー全面に例えばBが1E19cm-3から1E2
2cm-3ドープされたシリコン酸化膜を堆積してもよ
い。
【0035】続いて、図6(b)に示すようにNMOS
部をレジストマスク23で覆い、PMOS部のシリコン
酸化膜21中に、シリコン酸化膜21を突き抜けない程
度のエネルギーでN型不純物イオンをイオン注入する。
このとき、N型不純物の注入量はすでに注入してあるP
型不純物の注入量と同等かそれ以上にする。具体的に
は、リンイオンを注入エネルギー5〜100keV、注
入量1E14〜1E16cm-2でイオン注入する。
【0036】その後、レジストマスク23を除去して全
面に新たにシリコン酸化膜22を堆積し、第1実施形態
と同様にCMPにより表面のシリコン酸化膜22を削り
取り、図7(c)に示すようにトレンチ内部にのみシリ
コン酸化膜22が埋め込まれた構造を得る。
【0037】その後、ゲート酸化を行い、多結晶シリコ
ンとタングステンシリサイドとの積層膜を堆積、パター
ニングしてゲート酸化膜9及びゲート電極8を形成す
る。その後通常のDRAM製造工程で加えられる熱処理
が施されるが、この熱処理により不純物のイオン注入さ
れたシリコン酸化膜21からシリコン基板に不純物が固
相拡酸して図7(d)で示されるような構造になる。図
7(d)において、6はP型不純物領域、4はN型不純
物領域である。
【0038】P型不純物領域6は、NMOS部において
シリコン酸化膜21にイオン注入されたボロン又はBF
2 がシリコン基板に固相拡散してできたものである。一
方、N型不純物領域4は、PMOS部においてシリコン
酸化膜21にイオン注入されたボロン又はBF2 とリン
とがシリコン基板に固相拡散し、シリコン−シリコン酸
化膜界面の偏析係数の違いから最終的にシリコン基板表
面ではリンの濃度の方が高くなり、N型になっている領
域である。P型不純物領域6及びN型不純物領域4は、
ともに固相拡散によって形成されているため、トレンチ
分離周囲のシリコン基板に浅く形成されている。P型不
純物領域6が浅く形成されていることは、拡散層幅の小
さいセル内のMOSFETなどでは、オン電流(Io
n)の低下を抑える点において効果的である。
【0039】なお、本実施形態では図6(a)のように
ウェハー全面にP型不純物イオンをイオン注入した。し
かし、このイオン注入をNMOS部にのみ行ってもよ
い。この場合は、PMOS部のトレンチ分離内のシリコ
ン酸化膜21にはN型不純物のみがドーピングされるた
め、N型不純物領域4をより制御性良く形成できる。
【0040】
【発明の効果】本発明に係るLSI及びその製造方法に
よれば、メモリセル内のMOSFETのように拡散層幅
の小さいMOSFETでも、オン電流を低下させずに過
剰側壁電流を抑えることができる。特に、1チップ内に
NMOSとPMOSとが両方ある場合でも、工程数の増
加を最小限に抑えて上記の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るLSIの第1実施形態を示す平面
図であり、図1(a)はメモリセル部、図1(b)は周
辺回路PMOS部である。
【図2】図1のLSIの縦断面図であり、図2(a)は
図1(a)におけるA−A’線縦断面図、図2(b)は
図1(b)におけるB−B’線縦断面図である。
【図3】図1のLSIの製造方法を示す縦断面図であ
り、図3(a)、図3(b)の順に工程が進行する。
【図4】図1のLSIの製造方法を示す縦断面図であ
り、図4(c)、図4(d)の順に工程が進行する。
【図5】図1のLSIの製造方法を示す縦断面図であ
り、図5(e)、図5(f)の順に工程が進行する。
【図6】本発明に係るLSIの製造方法の第2実施形態
を示す縦断面図であり、図6(a)、図6(b)の順に
工程が進行する。
【図7】本発明に係るLSIの製造方法の第2実施形態
を示す縦断面図であり、図7(c)、図7(d)の順に
工程が進行する。
【図8】従来のLSIにおけるMOSFETを示し、図
8(a)は平面図、図8(b)は図8(a)におけるA
−A’線縦断面図である。
【図9】第1従来例によるMOSFET製造プロセスを
示す縦断面図であり、図9(a)、図9(b)、図9
(c)の順に工程が進行する。
【図10】第2従来例によるMOSFET製造プロセス
を示す縦断面図であり、図10(a)、図10(b)の
順に工程が進行する。
【符号の説明】
1,31,41,55 P型シリコン基板 2,32 シリコン窒化膜 3,23 レジストマスク 4 Nウェルより濃度の高いN型不純物領域 5 BSG酸化膜 6,35,45 P型シリコン基板よりも濃度の高いP
型不純物領域 7,38,51 トレンチ分離 8,37,52 ポリシリコンと金属シリサイドの積層
膜からなるゲート電極 9,36,56 ゲート酸化膜 10 メモリセルキャパシタと拡散層を接続するコンタ
クト 11,53,54 拡散層領域 12 ディジット線と拡散層を接続するコンタクト 13 金属配線と拡散層を接続するコンタクト 14 ゲート電極 15 金属配線とゲート電極を接続するコンタクト 17 Nウェル 20,21,22,43 シリコン酸化膜 33 トレンチ 34,44 側壁絶縁膜 58 チャネル端(電界集中の起こる領域)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/08 H01L 21/8234 - 21/8247 H01L 21/8249 H01L 21/70 - 21/765 H01L 27/10 - 27/115

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレンチ分離絶縁膜によって分離された
    CMOS構造を有するLSIにおいて、 前記CMOS構造のNMOSのチャネル端への不純物ド
    ーピングは、前記トレンチ分離絶縁膜からの固相拡散に
    より形成され、 前記CMOS構造のPMOSのチャネル端への不純物ド
    ーピングは、イオン注入により、前記NMOSのチャネ
    ル端への不純物ドーピングよりも深く形成されているこ
    とを特徴とするLSI。
  2. 【請求項2】 トレンチ分離絶縁膜によって分離された
    CMOS構造を有するLSIにおいて、 シリコン基板をエッチングしてトレンチを形成し、 続いて、前記シリコン基板全面に第1の絶縁膜を堆積
    し、 続いて、前記第1の絶縁膜中にP型不純物をイオン注入
    し、 続いて、前記CMOS構造のPMOSの形成される領域
    における前記第1の絶縁膜中にN型不純物をイオン注入
    し、 続いて、前記シリコン基板全面に第2の絶縁膜を堆積し
    て前記トレンチを前記第1及び第2の絶縁膜で埋め込む
    ことにより前記トレンチ分離絶縁膜を形成し、続いて、
    前記CMOS構造を形成し、 その後の工程における熱処理により、前記CMOS構造
    のNMOSのチャネル端へ前記トレンチ分離絶縁膜から
    P型不純物を固相拡散させるとともに、 前記PMOSのチャネル端へ前記トレンチ分離絶縁膜か
    らN型不純物及びP型不純物を固相拡散させ、当該N型
    不純物及びP型不純物の濃度及び偏析係数の違いを利用
    して、当該PMOSのチャネル端にN型不純物領域を形
    成する、 ことを特徴とするLSIの製造方法。
  3. 【請求項3】 トレンチ分離絶縁膜によって分離された
    CMOS構造を有するLSIにおいて、 シリコン基板をエッチングしてトレンチを形成し、 続いて、前記シリコン基板全面にP型不純物がドーピン
    グされた第1の絶縁膜を堆積し、 続いて、前記CMOS構造のPMOSの形成される領域
    における前記第1の絶縁膜中にN型不純物をイオン注入
    し、 続いて、前記シリコン基板全面に第2の絶縁膜を堆積し
    て前記トレンチを前記第1及び第2の絶縁膜で埋め込む
    ことにより前記トレンチ分離絶縁膜を形成し、 続いて、前記CMOS構造を形成し、 その後の工程における熱処理により、前記CMOS構造
    のNMOSのチャネル端へ前記トレンチ分離絶縁膜から
    P型不純物を固相拡散させるとともに、 前記PMOSのチャネル端へ前記トレンチ分離絶縁膜か
    らN型不純物及びP型不純物を固相拡散させ、当該N型
    不純物及びP型不純物の濃度及び偏析係数の違いを利用
    して、当該PMOSのチャネル端にN型不純物領域を形
    成する、 ことを特徴とするLSIの製造方法。
  4. 【請求項4】 トレンチ分離絶縁膜によって分離された
    CMOS構造を有するLSIにおいて、 シリコン基板をエッチングしてトレンチを形成し、 続いて、前記シリコン基板全面に第1の絶縁膜を堆積
    し、 続いて、前記CMOS構造のNMOSの形成される領域
    における前記第1の絶縁膜中にP型不純物をイオン注入
    し、 続いて、前記CMOS構造のPMOSの形成される領域
    における前記第1の絶縁膜中にN型不純物をイオン注入
    し、 続いて、前記シリコン基板全面に第2の絶縁膜を堆積し
    て前記トレンチを前記第1及び第2の絶縁膜で埋め込む
    ことにより前記トレンチ分離絶縁膜を形成し、 続いて、前記CMOS構造を形成し、 その後の工程における熱処理により、前記NMOSのチ
    ャネル端へ前記トレンチ分離絶縁膜からP型不純物を固
    相拡散させるとともに、前記PMOSのチャネル端へ前
    記トレンチ分離絶縁膜からN型不純物を固相拡散させ
    る、 ことを特徴とするLSIの製造方法。
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