JP2001267178A - 可変コンデンサ - Google Patents

可変コンデンサ

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JP2001267178A
JP2001267178A JP2001000948A JP2001000948A JP2001267178A JP 2001267178 A JP2001267178 A JP 2001267178A JP 2001000948 A JP2001000948 A JP 2001000948A JP 2001000948 A JP2001000948 A JP 2001000948A JP 2001267178 A JP2001267178 A JP 2001267178A
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毅 土井
Yukinori Ueda
幸憲 上田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変コンデンサにおいて、部品点数の削減を
図るとともに、ロータをステータに向かって弾性的に押
圧するように付勢するばね作用の安定化を図る。 【解決手段】 1枚の金属板から構成されるドライバ部
材4において、ドライバ溝15を位置させている頭部1
7とロータ3に係合する係合部14とロータ3を圧接す
るばね機能部16とを一体的に形成する。ばね機能部1
6は、頭部17の一方端部から第1の折り返し部18を
介して折り返されて中心軸部材8を越えて延びる第1の
プレート部19と、第1のプレート部19の端部から第
2の折り返し部20を介して折り返されて中心軸部材8
を越えて延びる第2のプレート部21とを備え、第2の
プレート部21をロータ3に圧接する部分とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可変コンデンサ
に関するもので、特に、ステータ電極とロータ電極との
有効対向面積を、ステータに対するロータの回転によっ
て変化させ、それによって静電容量を変えるようにし
た、可変コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】可変コンデンサの代表的なものとして、
ステータ電極とロータ電極との有効対向面積を、ステー
タに対するロータの回転によって変化させ、それによっ
て静電容量を変えるようにしたものがある。
【0003】このような形式の可変コンデンサであっ
て、この発明にとって興味あるものとして、ドライバ等
の工具によって回転操作され、この回転操作をロータに
伝達することによって、ロータを回転させるためのドラ
イバ部材を備えているものがある。
【0004】上述の形式の可変コンデンサにおいては、
上述したようなロータの回転の間、ロータをステータに
対して安定的に接触させ、それによって、調整された静
電容量を安定的に維持できるようにするとともに、ロー
タの回転において安定したトルクが得られるようにする
ため、上述したドライバ部材とロータとの間にばね部材
が配置されていることが多い。
【0005】このようなドライバ部材とばね部材とは、
通常、たとえば特開平3−1416285号公報または
特開平8−306587号公報に記載されるように、各
々別部材で構成され、互いに溶接またはかしめなどによ
って接合されている。
【0006】また、これら公報では、ばね部材として、
ドライバ部材の中心軸線から放射状に4方向に延びるば
ね機能部を備えるものが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の可変コンデンサには、特にドライバ部材および
ばね部材に関連して、解決されるべき問題がある。
【0008】まず、ドライバ部材とばね部材とが別部材
として用意されなければならないため、部品点数の増加
を招く。そして、これら2つの部材を一体化するための
工程が必要になる。
【0009】また、ばね部材に備えるばね機能部は、ド
ライバ部材の半径より短い長さでしか形成されることが
できず、その幅も比較的狭いものであるため、弾性域が
狭く、ばね性において不十分であることがある。また、
ばね機能部に対して過荷重が加わった場合には、塑性変
形しやすい。また、4方向に延びるばね機能部の間で、
ばね性のばらつきが生じやすい。
【0010】上述したことは、ロータのステータに対す
る接触を不安定なものとし、そのため、調整された静電
容量を不安定なものとするとともに、ロータの回転操作
におけるトルクを不安定なものとする。
【0011】そこで、この発明の目的は、上述したよう
な問題を解決し得る、可変コンデンサを提供しようとす
ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、固定的に設
けられ、かつステータ電極を形成する、ステータと、こ
のステータに接触しながら回転可能なように配置され、
かつ誘電体を介してステータ電極と対向するロータ電極
を有する、ロータと、このロータを回転させるように回
転操作されるものであって、ロータに対して回転操作を
伝達するようにロータに係合する係合部、および回転操
作を与えるためのドライバ溝を形成する、導電性を有す
るドライバ部材と、ロータおよびドライバ部材を回転可
能に保持するためのものであって、ドライバ部材に導電
的に接触する、導電性を有する中心軸部材と、ステータ
電極に電気的に接続される、ステータ端子と、中心軸部
材に電気的に接続される、ロータ端子とを備える、可変
コンデンサに向けられるものであって、上述した技術的
課題を解決するため、次のような構成を備えることを特
徴としている。
【0013】すなわち、ドライバ部材は、1枚の金属板
から構成されるものであって、ロータに圧接することに
よってロータをステータに向かって弾性的に押圧するよ
うに付勢するためのばね機能部とともに、前述したドラ
イバ溝を位置させている頭部と係合部とを一体的に形成
している。
【0014】そして、ばね機能部は、頭部の一方端部か
ら折り返されかつ中心軸部材を越えて延びるプレート部
を備え、このプレート部がロータに圧接する部分とされ
ることを特徴としている。
【0015】この発明において、好ましくは、上述のば
ね機能部は、頭部の一方端部から第1の折り返し部を介
して折り返されて頭部の下面に沿いかつ中心軸部材を越
えて延びる第1のプレート部と、この第1のプレート部
の端部から第2の折り返し部を介して折り返されて第1
のプレート部の下面に沿いかつ中心軸部材を越えて延び
る第2のプレート部とを備え、この第2のプレート部が
ロータに圧接する部分とされる。
【0016】上述の好ましい実施態様において、第1の
プレート部と第2のプレート部との間には、間隔が設け
られることが好ましい。
【0017】上述の場合、ばね機能部は、第2のプレー
ト部の端部から頭部の下面に近接する方向に延びるよう
に折り曲げることによって形成される、支え部をさらに
備えていることが好ましい。
【0018】また、第2のプレート部は、ロータに圧接
する部分において、凸部を形成していることが好まし
い。
【0019】また、第1の折り返し部は、その幅方向の
中央部に貫通孔を形成していることが好ましい。
【0020】また、ばね機能部は、第1のプレート部の
各側部からロータの上面に近接する方向にそれぞれ延び
る1対の補助圧接部をさらに備えていることが好まし
い。
【0021】また、ロータは、中心軸部材を挟んで位置
し、かつ互いに同じ方向に向きながら相対的に上下方向
に延びる、1対の係合壁を形成していることが好まし
い。この場合、前述した係合部は、これら1対の係合壁
の各々に係合する。
【0022】上述の場合、ロータは、その下面を実質的
に半円形状のロータ電極とする、実質的に半円の板状を
なしていてもよい。このような形状のロータにあって
は、上述した1対の係合壁は、半円の直線部分によって
与えられる。
【0023】また、係合部は、第2のプレート部から延
びるように形成されることが好ましい。
【0024】また、係合部は、ドライバ部材を構成する
金属板の切断端面において1対の係合壁に係合するよう
にされてもよいが、好ましくは、係合部の自由端に、屈
曲された形状を有する屈曲端部が形成され、係合部は、
この屈曲端部において1対の係合壁に係合するようにさ
れる。
【0025】また、係合部は、1対の係合壁の最外端に
係合するように位置されることが好ましい。
【0026】また、この発明に係る可変コンデンサにお
いて、ドライバ部材に備える頭部は、皿状をなし、ドラ
イバ溝は、この皿状の頭部の側面に形成されることが好
ましく、より好ましくは、ドライバ溝は、皿状の頭部の
底面には届かないように形成される。
【0027】また、この発明に係る可変コンデンサにお
いて、中心軸部材とロータ端子とは一体的に構成される
ことが好ましい。
【0028】上述の場合、この発明に係る可変コンデン
サは、ステータを固定的に、およびロータとドライバ部
材とを回転可能にそれぞれ収容する凹部を有するととも
に、ステータ端子およびロータ端子をインサートモール
ドしてなる、樹脂からなるケースをさらに備えることが
好ましい。
【0029】また、この発明に係る可変コンデンサにお
いて、ステータは、誘電体からなり、その下面側にステ
ータ電極を形成するものであり、ロータは、導電性を有
し、ステータの上面に接触しながら回転可能なようにス
テータの上面側に配置され、ロータ電極は、ステータを
介してステータ電極と対向するように、ロータの下面側
に形成されることが好ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】図1ないし図10は、この発明の
第1の実施形態による可変コンデンサ1を説明するため
のものである。ここで、図1は、可変コンデンサ1の全
体を一部断面で示す正面図であり、図2は、可変コンデ
ンサ1に備える複数の要素を分解して示す斜視図であ
り、図3ないし図10は、図2に示した要素をそれぞれ
単独で示している。
【0031】可変コンデンサ1は、図2(1)に示すよ
うに、大きく分けて、ステータ2とロータ3とドライバ
部材4とケース5との各部品に分解することができる。
この可変コンデンサ1は、特にドライバ部材4に特徴を
有するものであるが、このドライバ部材4の詳細につい
ては後述することにし、以下に、ステータ2、ロータ3
およびケース5についてまず説明する。
【0032】ステータ2は、図2によく示されている。
図2(1)において、ステータ2の上面側が示され、図
2(2)においてステータ2の下面側が示されている。
【0033】ステータ2は、たとえば誘電体セラミック
のような誘電体からなり、ケース5の凹部6内に固定的
に設けられる。ステータ2の下面側には、ステータ電極
7が形成される。ステータ2には、また、ケース5に取
り付けられた中心軸部材8を受け入れる貫通孔9を形成
している。
【0034】ロータ3は、図1に示すように、ステータ
2の上面に接触するように、ステータ2の上面側に配置
される。ロータ3は、特に図2(1)および図8によく
示されているように、貫通孔10を備えていて、この貫
通孔10内に中心軸部材8を受け入れた状態で、ケース
5の凹部6内に収容され、凹部6内において、中心軸部
材8を中心として回転可能とされる。
【0035】また、ロータ3は、その下面を実質的に半
円形状のロータ電極11とし、このロータ電極11は、
ステータ2を介してステータ電極7と対向し、これによ
って、ロータ電極11とステータ電極7との間に、互い
の有効対向面積に相関する静電容量を形成する。
【0036】このようなロータ3は、たとえば、導電性
を有する板状の金属材料にエッチング処理、レーザー加
工処理などを施すことによって製造することができる。
【0037】ケース5は、図1および図2に示されるだ
けでなく、図9および図10に単独で示されている。
【0038】特に図1および図9によく示されているよ
うに、前述した中心軸部材8は、導電性を有する金属材
料から構成され、ロータ端子12を一体的に与えてい
る。ケース5は、樹脂から構成され、上述したロータ端
子12とともにステータ端子13をインサートモールド
することによって得られるもので、中心軸部材8、ロー
タ端子12およびステータ端子13を保持している。
【0039】ステータ端子13は、ケース5の凹部6の
底面において露出しており、前述したように、ステータ
2が凹部6内に収容されたとき、ステータ電極7は、こ
のステータ端子13の露出した部分に接触し、それによ
って、ステータ端子13とステータ電極7とが電気的に
接続された状態となる。
【0040】また、中心軸部材8は、円筒形状をなして
いる。ケース5の凹部6内において、中心軸部材8に沿
って、ステータ2、ロータ3およびドライバ部材4が順
次収容された後、中心軸部材8の端部は、図1に示すよ
うに、かしめられ、それによって、これらステータ2、
ロータ3およびドライバ部材4がケース5から脱落する
ことが防止されるとともに、ドライバ部材4によるばね
作用がロータ3に対して及ぼされる状態となる。
【0041】以下に、ドライバ部材4の詳細について説
明する。図3は、ドライバ部材4の正面図であり、図4
は、同じく右側面図である。
【0042】ドライバ部材4は、ロータ3を回転させる
ように回転操作されるものである。そのため、ドライバ
部材4は、ロータ3に対して回転操作を伝達するように
ロータ3に係合する係合部14を形成するとともに、こ
の回転操作を与えるためのドライバのような工具を受け
入れるドライバ溝15を形成している。また、ドライバ
部材4は、ロータ3に圧接することによってロータ3を
ステータ2に向かって弾性的に押圧するように付勢する
ためのばね機能部16を形成している。
【0043】このようなドライバ部材4は、1枚の金属
板から構成されるものであって、上述したドライバ溝1
5を位置させている頭部17と係合部14とばね機能部
16とを一体的に形成していて、全体として導電性を有
している。
【0044】図3および図4に示したドライバ部材4の
形態は、金属板の特定の箇所を折り返すことによって得
られるものであるが、この折り返しを行なう前のドライ
バ部材4の形態が図5ないし図7に示されている。ここ
で、図5は平面図であり、図6は正面図であり、図7は
一部を断面で示す正面図である。
【0045】ドライバ部材4に備えるばね機能部16
は、頭部17の一方端部から第1の折り返し部18を介
して折り返されて頭部17の下面に沿いかつ中心軸部材
8を越えて延びる第1のプレート部19と、この第1の
プレート部19の端部から第2の折り返し部20を介し
て折り返されて第1のプレート部19の下面に沿いかつ
中心軸部材8を越えて延びる第2のプレート部21とを
備えている。そして、図1に示すように、第2のプレー
ト部21がロータ3に圧接する部分とされる。
【0046】このように折り返された形態をなすドライ
バ部材4において、中心軸部材8を受け入れるための貫
通孔22、23および24が、図5によく示されている
ように、頭部17、第1のプレート部19および第2の
プレート部21にそれぞれ設けられる。これら貫通孔2
2〜24は、同軸に配置されかつ互いに等しい直径を有
していて、中心軸部材8のまわりでドライバ部材4が回
転するとき、安定した姿勢および安定したトルクが得ら
れるようにしている。特に、貫通孔22の径と貫通孔2
3の径とを等しくすることによって、かしめによる中心
軸部材8との接触面積を増やすことができ、大きなトル
クを得ることができる。
【0047】また、図5によく示されているように、第
1の折り返し部18は、その幅方向の中央部に貫通孔2
5を形成している。同じく図5によく示されているよう
に、第2の折り返し部20には、くびれた形状が付与さ
れている。これらは、ドライバ部材4を構成する金属板
を所定の箇所で折り曲げること容易にする。
【0048】また、第2の折り返し部20におけるくび
れの深さを調整することにより、ばね機能部16が与え
るばね力の調整を可能にする。また、第1の折り返し部
18における貫通孔25の形成は、第1の折り返し部1
8が有する全体的な幅方向寸法を維持することによっ
て、頭部17と第1のプレート部19との安定的な連結
状態を保証しながらも、第1の折り返し部18と頭部1
7とが干渉し合わないようにすることを可能にする。
【0049】この実施形態では、頭部17の下面に第1
のプレート部19が接触し、第1のプレート部19と第
2のプレート部21との間に間隔が設けられている。こ
の間隔は、ばね機能部16の変形可能な範囲を規定する
もので、この変形が第2の折り返し部20の弾性限界を
超えないようにしておくことが望ましい。
【0050】なお、第1のプレート部19と第2のプレ
ート部21との間に間隔が設けられず、代わりに、頭部
17と第1のプレート部19との間に間隔が設けられて
もよく、あるいは、頭部17と第1のプレート部19と
の間および第1のプレート部19と第2のプレート部2
1との間の双方に間隔が設けられてもよい。
【0051】この実施形態のように、第1のプレート部
19と第2のプレート部21との間に間隔が設けられる
場合、ばね機能部16には、第2のプレート部21の端
部から頭部17の下面に近接する方向に延びるように折
り曲げることによって、支え部26がさらに形成される
ことが好ましい。
【0052】この支え部26は、前述したように、中心
軸部材8の端部においてかしめ加工を行なう際に、頭部
17の下面に接触し、これを下から支えることによっ
て、第2の折り返し部20が弾性限界を超えて塑性変形
することを防止するように作用する。この支え部26
は、第2の折り返し部20等と同様、ばね作用を営ませ
るように機能させることもできるが、上述したかしめ加
工を終えたときには、頭部17との間に隙間が形成され
るようにしてもよい。
【0053】なお、上述した支え部26の形状は、その
作用が発揮される限り、図示したもの以外のものであっ
てもよい。
【0054】前述したように、第2のプレート部21が
ロータ3に圧接する部分となるが、このようにロータ3
に圧接する部分において、第2のプレート部21は凸部
27を形成していてもよい。この凸部27は、ばね機能
部16からの弾性的な押圧が、ロータ3に確実に及ぼさ
れることを可能にする。
【0055】なお、凸部27は、この実施形態では、ロ
ータ3を二分する各領域に接触するように2個設けられ
たが、その数または位置は、凸部27の機能が発揮され
る限り、任意に変更することができる。また、凸部27
は、この実施形態では、ドライバ部材4を構成する金属
板の一部に膨出加工を施すことにより形成されたが、た
とえば切り起こし加工を施すこと等によって形成されて
もよい。
【0056】前述した係合部14は、第2のプレート部
21の一部を切り起こすことによって、第2のプレート
部21から延びるように形成されている。係合部14
は、図8において破線で示すように、ロータ3に係合す
るものである。
【0057】ロータ3は、図8によく示されているよう
に、表裏区別のない1枚の金属板からなり、1対の係合
壁28を形成している。これら係合壁28は、ロータ3
の平面形状を規定する半円の直線部分によって与えられ
るものであり、貫通孔10すなわち中心軸部材8を挟ん
で位置するとともに、互いに同じ方向に向きながら相対
的に上下方向(厚み方向)に延びている。そして、係合
部14は、ドライバ部材4を構成する金属板の切断端面
29において1対の係合壁28の各々に係合する。
【0058】ドライバ部材4に備える前述した頭部17
は、皿状をなしている。ドライバ溝15は、この皿状の
頭部17の側面に形成される。
【0059】この実施形態では、ドライバ溝15は、図
7によく示されているように、皿状の頭部17の底面に
は届かないように形成される。このような構造を採用す
ることにより、ドライバ溝15を形成するための加工に
おいて、ドライバ溝15の底部に不所望な変形が生じて
も、この変形が生じた底部がたとえば第2の折り返し部
20を圧迫することを防止できるようになり、このよう
な圧迫の結果、第2の折り返し部20が不所望に変形し
たり、この変形によるばね力の増加によってステータ2
が破壊されたりすることを有利に防止することができ
る。
【0060】以上説明したような各要素が組み立てら
れ、図1に示すような可変コンデンサ1が得られたと
き、ばね機能部16は、ロータ3に圧接することによっ
て、ロータ3をステータ2に向かって弾性的に押圧する
ように付勢する。これによって、ロータ3が与えるロー
タ電極11がステータ2に密着する。
【0061】また、ドライバ溝15にドライバ等の工具
を挿入して、ドライバ部材4を回転操作すると、係合部
14が係合壁28に係合しているので、この回転操作が
ロータ3に伝達され、ロータ3が回転される。
【0062】上述したロータ3の回転によって、ステー
タ2を介して対向しているロータ電極11とステータ電
極7との有効対向面積が変更され、それによって、ロー
タ電極11とステータ電極7との間に形成される静電容
量が変化され、静電容量の調整が可能となる。
【0063】この調整された静電容量は、ロータ電極1
1に電気的に接続されるロータ端子12とステータ電極
7に電気的に接続されるステータ端子13との間に取り
出される。
【0064】この場合、ロータ電極11とロータ端子1
2との間の電気的接続は、ロータ電極11を与えるロー
タ3にドライバ部材4が導電的に接触し、次いで、ドラ
イバ部材4に中心軸部材8が導電的に接触し、中心軸部
材8とロータ端子12とが一体的に構成されることによ
って達成される。なお、ロータ3に中心軸部材8が導電
的に接触することによって、ロータ電極11とロータ端
子12との電気的接続が達成されてもよい。
【0065】他方、ステータ電極7とステータ端子13
との電気的接続は、ステータ電極7にステータ端子13
が、直接、導電的に接触することによって達成される。
【0066】以下、この発明の他の実施形態について説
明する。これら他の実施形態の説明において、上述した
第1の実施形態の説明で用いた参照符号と同様の参照符
号を、対応する要素に対して用いることによって、重複
する説明を避けるようにし、主として、異なる構成につ
いて説明する。
【0067】図11は、この発明の第2の実施形態を説
明するための図3に相当する図である。
【0068】図11に示したドライバ部材4aは、係合
部14aの形状において特徴がある。すなわち、係合部
14aの自由端には、アールをもって屈曲された形状を
有する屈曲端部30が形成される。そして、係合部14
aは、これら屈曲端部30において1対の係合壁28に
係合するようにされる。
【0069】この第2の実施形態によれば、係合部14
aとロータ3の係合壁28との間で、寸法または組み立
て上のばらつきがあっても、屈曲端部30を係合壁28
に確実に係合させることが容易になるとともに、屈曲端
部30と係合壁28との間に不所望な遊びあるいは必要
以上の遊びが形成されないようにすることが容易にな
る。
【0070】また、屈曲端部30がロータ3を斜め下方
に押圧することになるため、ロータ3は、凸部27のみ
で押圧される場合に比べて、より安定的に押圧されるこ
とになる。
【0071】図12は、この発明の第3の実施形態を示
す、図3または図11に相当する図である。
【0072】この第3の実施形態は、上述した第2の実
施形態と同様の効果を得ようとするもので、ドライバ部
材4bに備える係合部14bに形成される屈曲端部30
aが、V字曲げ加工によって形成された点で、図11に
示した屈曲端部30と異なっている。
【0073】この第3の実施形態によれば、上述した第
2の実施形態によって得られる効果に加えて、屈曲端部
30aを得るための加工が容易であるという効果をも期
待することができる。
【0074】図13は、この発明の第4の実施形態を示
す、図5に相当する図である。
【0075】この第4の実施形態では、ドライバ部材4
cに備える係合部14cの位置に特徴がある。すなわ
ち、係合部14cは、図8において破線で示した係合部
14の位置より外側であって、1対の係合壁28の最外
端に係合するように位置される。それに応じて、第2の
プレート部21の幅方向寸法が大きくされる。
【0076】この第4の実施形態によれば、係合部14
cおよびロータ3の係合壁28における寸法精度をそれ
ほど高めることなく、係合部14cと係合壁28との間
での遊びを小さくすることが容易となり、そのため、ド
ライバ部材4cの回転がロータ3に確実に伝達され、静
電容量の調整操作が容易になる。
【0077】また、この第4の実施形態では、凸部27
の位置が変更され、ロータ3のより外周側にこれら凸部
27が接触するようにされている。
【0078】このような構成によれば、凸部27によ
り、ロータ3をより安定的に押圧することができる。
【0079】図14は、この発明の第5の実施形態を示
す図3に相当する図である。
【0080】この第5の実施形態に係るドライバ部材4
dは、ドライバ溝15aの深さをより深くしたことを特
徴としている。
【0081】この第5の実施形態によれば、前述した第
1の実施形態におけるドライバ溝15のように、頭部1
7の底面には届かない場合に奏される利点は奏されない
ものの、ドライバ等の工具をより深く挿入することが可
能となり、このような工具による回転操作をより確実に
ドライバ部材4dに伝達することが可能になる。
【0082】図15および図16は、この発明の第6の
実施形態を示す、図3および図4にそれぞれ相当する図
である。
【0083】この第6の実施形態に係るドライバ部材4
eにおいては、ばね機能部16が、第1のプレート部1
9の各側部からロータ3の上面に近接する方向にそれぞ
れ延びる1対の補助圧接部31をさらに備えていること
を特徴としている。
【0084】この第6の実施形態によれば、第2のプレ
ート部21だけでなく、1対の補助圧接部31も、ロー
タ3の上面に圧接させることができるので、ロータ3に
対してより均等な荷重を及ぼすことが可能になり、ロー
タ3をステータ2に向かってより安定的に押圧すること
ができる。
【0085】また、補助圧接部31は、これを前述した
支え部26と同様に機能させることができる。すなわ
ち、中心軸部材8のかしめ加工において、第2の折り返
し部20が弾性限界を超えて塑性変形してしまうこと
を、補助圧接部31によって防止することができる。
【0086】図17および図18は、この発明の第7の
実施形態を示す、図3および図4または図15および図
16にそれぞれ相当する図である。
【0087】この第7の実施形態に係るドライバ部材4
fは、上述した第6に実施形態に係るドライバ部材4e
と同様の効果を奏するもので、同様の作用を果たす補助
圧接部31aを備えていることを特徴としている。この
補助圧接部31aは、形状の点を除いて、図15および
図16に示した補助圧接部30と同様である。すなわ
ち、補助圧接部31aは、屈曲した形状を有している。
【0088】以上、この発明を、図示した種々の実施形
態に関連して説明したが、この発明の範囲内において、
その他、種々の変形例が可能である。
【0089】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ドラ
イバ部材が、1枚の金属板から構成され、ドライバ溝を
位置させている頭部とロータに係合する係合部とロータ
を圧接するばね機能部とを一体的に形成しているので、
部品点数の削減を図ることができるとともに、複数の部
材で構成される場合に比べて、組み立て工程数を削減す
ることができ、結果として、コストを低減することがで
きる。
【0090】また、ドライバ部材に備えるばね機能部
は、頭部の一方端部から折り返されかつ中心軸部材を越
えて延びるプレート部を備え、このプレート部がロータ
に圧接する部分とされるので、ばね作用を及ぼす部分の
長さを長くとることができる。したがって、ばね機能部
が与える弾性域を大きくすることができ、その結果、こ
のドライバ部材に対する回転操作におけるトルクを安定
させることができるとともに、ロータがステータに向か
って圧接する状態を安定にすることができる。そのた
め、調整された静電容量を安定的に維持することができ
る。
【0091】また、上述のように、ばね機能部における
ばね作用を及ぼす部分の長さを長くとることができ、し
たがって、ばね機能部が与える弾性域を大きくすること
ができるので、ばね専用材料またはばねとして好適な材
料を用いなくても、十分にばね性を発揮させることがで
き、材料費の低減を図ることもできる。
【0092】この発明において、上述のばね機能部が、
頭部の一方端部から第1の折り返し部を介して折り返さ
れて頭部の下面に沿いかつ中心軸部材を越えて延びる第
1のプレート部と、この第1のプレート部の端部から第
2の折り返し部を介して折り返されて第1のプレート部
の下面に沿いかつ中心軸部材を越えて延びる第2のプレ
ート部とを備え、第2のプレート部がロータに圧接する
部分とされていると、ばね作用を及ぼす部分の長さをよ
り長くとることができるので、前述したようなドライバ
部材に対する回転操作におけるトルクの安定化、および
ロータがステータに向かって圧接する状態の安定化、ひ
いては、調整された静電容量の安定化をより確実に達成
することができる。
【0093】上述の場合において、第1のプレート部と
第2のプレート部との間に間隔が設けられると、第2の
折り返し部における弾性的な変形が、主として、ばね機
能部におけるばね作用をもたらすことになり、このよう
なばね作用を及ぼす構造をばね機能部に対して与えるこ
とが容易である。また、第2のプレート部の端部から頭
部の下面に近接する方向に延びるように折り曲げること
によって、支え部を形成することが容易になる。
【0094】上述した支え部が形成される場合には、ば
ね機能部に過荷重が及ぼされても、このばね機能部が弾
性限界を超えて塑性変形してしまうことを防止すること
ができる。
【0095】また、第2のプレート部が、ロータに圧接
する部分において、凸部を形成していると、第2のプレ
ート部による圧接作用を、より確実にロータに及ぼすこ
とが可能になる。
【0096】また、第1の折り返し部が、その幅方向の
中央部に貫通孔を形成していると、第1の折り返し部に
おける折り返し加工が容易になるとともに、第1の折り
返し部と頭部との干渉を有利に避けることができる。
【0097】また、ばね機能部が、第1のプレート部の
各側部からロータの上面に近接する方向にそれぞれ延び
る1対の補助圧接部をさらに備えていると、ばね機能部
からロータに対してより均等に荷重を加えることが可能
になるとともに、ばね機能部における不所望な塑性変形
を防止することができる。
【0098】また、ロータをエッチングやレーザー加工
などの簡易な方法により形成することができるため、製
造コストが抑えられるとともに、寸法管理が容易とな
り、部品の信頼性が向上する。また、ロータは表裏区別
のない1枚の金属板からなるため、組み立てが容易とな
り、工程を簡素化できる。
【0099】また、ロータが、中心軸部材を挟んで位置
し、かつ互いに同じ方向に向きながら相対的に上下方向
に延びる、1対の係合壁を形成しており、ドライバ部材
に形成される係合部が、これら1対の係合壁の各々に係
合するようにされると、係合部によるロータへの係合が
より安定し、ドライバ部材の回転操作をロータにより確
実に伝達できるようにすることが容易になる。
【0100】上述の場合において、ロータが、その下面
を実質的に半円形状のロータ電極とする、実質的に半円
の板状をなしている場合には、この半円の直線部分によ
って、上述した1対の係合壁を与えるようにすれば、ロ
ータに対して特別な加工を施すことなく、1対の係合壁
を形成することができる。
【0101】また、係合部が、第2のプレート部から延
びるように形成されると、第2のプレート部がロータに
圧接する部分となるので、他の構成要素と干渉すること
なく、係合部を容易に形成することができる。
【0102】また、係合部の自由端に、屈曲された形状
を有する屈曲端部が形成され、係合部は、この屈曲端部
において1対の係合壁に係合するようにされると、係合
部およびロータにおける寸法のばらつきあるいは組み立
て上のばらつきにも関わらず、係合部を係合壁に確実に
接触させることが容易になる。
【0103】また、係合部が、1対の係合壁の最外端に
係合するように位置されると、係合部と係合壁との位置
関係におけるばらつきの許容範囲を広くすることがで
き、また、係合部と係合壁との間の遊びを小さくするこ
とが容易となり、静電容量の調整操作をより容易にする
ことができる。
【0104】この発明において、頭部が皿状をなし、ド
ライバ溝が皿状の頭部の側面に形成されるとき、このド
ライバ溝が、皿状の頭部の底面には届かないように形成
されると、ドライバ溝の形成のための加工において、ド
ライバ溝の底部に不所望な変形がもたらされても、これ
がロータさらにはステータに影響を及ぼすことを回避で
き、たとえば、ステータが破損することを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による可変コンデン
サ1の全体を一部断面で示す正面図である。
【図2】(1)は、図1に示した可変コンデンサ1に備
える複数の要素を分解して示す斜視図であり、(2)
は、(1)に示したステータ2の下面側を示す斜視図で
ある。
【図3】図1に示したドライバ部材4の正面図である。
【図4】図3に示したドライバ部材4の右側面図であ
る。
【図5】図3に示したドライバ部材4の折り返し前の状
態を示す平面図である。
【図6】図5に示したドライバ部材4の正面図である。
【図7】図5に示したドライバ部材4を一部断面で示す
正面図である。
【図8】図1に示したロータ3の平面図である。
【図9】図1に示したケース5の断面図である。
【図10】図9に示したケース5の平面図である。
【図11】この発明の第2の実施形態を示す、図3に相
当する図である。
【図12】この発明の第3の実施形態を示す、図3に相
当する図である。
【図13】この発明の第4の実施形態を示す、図5に相
当する図である。
【図14】この発明の第5の実施形態を示す、図3に相
当する図である。
【図15】この発明の第6の実施形態を示す、図3に相
当する図である。
【図16】この発明の第6の実施形態を示す、図4に相
当する図である。
【図17】この発明の第7の実施形態を示す、図3に相
当する図である。
【図18】この発明の第7の実施形態を示す、図4に相
当する図である。
【符号の説明】
1 可変コンデンサ 2 ステータ 3 ロータ 4,4a,4b,4c,4d,4e,4f ドライバ部
材 5 ケース 6 凹部 7 ステータ電極 8 中心軸部材 11 ロータ電極 12 ロータ端子 13 ステータ端子 14,14a,14b,14c 係合部 15,15a ドライバ溝 16 ばね機能部 17 頭部 18 第1の折り返し部 19 第1のプレート部 20 第2の折り返し部 21 第2のプレート部 25 貫通孔 26 支え部 27 凸部 28 係合壁 29 切断端面 30,30a 屈曲端部 31,31a 補助圧接部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定的に設けられ、かつステータ電極を
    形成する、ステータと、 前記ステータに接触しながら回転可能なように配置さ
    れ、かつ誘電体を介して前記ステータ電極と対向するロ
    ータ電極を有する、ロータと、 前記ロータを回転させるように回転操作されるものであ
    って、前記ロータに対して前記回転操作を伝達するよう
    に前記ロータに係合する係合部、および前記回転操作を
    与えるためのドライバ溝を形成するとともに、前記ロー
    タに圧接することによって前記ロータを前記ステータに
    向かって弾性的に押圧するように付勢するためのばね機
    能部を形成する、導電性を有するドライバ部材と、 前記ロータおよび前記ドライバ部材を回転可能に保持す
    るためのものであって、前記ドライバ部材に導電的に接
    触する、導電性を有する中心軸部材と、 前記ステータ電極に電気的に接続される、ステータ端子
    と、 前記中心軸部材に電気的に接続される、ロータ端子とを
    備え、 前記ドライバ部材は、1枚の金属板から構成されるもの
    であって、前記ドライバ溝を位置させている頭部と前記
    係合部と前記ばね機能部とを一体的に形成しており、 前記ばね機能部は、前記頭部の一方端部から折り返され
    かつ前記中心軸部材を越えて延びるプレート部を備え、
    前記プレート部の一部が前記ロータに圧接する部分とさ
    れる、可変コンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記ばね機能部は、前記頭部の一方端部
    から第1の折り返し部を介して折り返されて前記頭部の
    下面に沿いかつ前記中心軸部材を越えて延びる第1のプ
    レート部と、前記第1のプレート部の端部から第2の折
    り返し部を介して折り返されて前記第1のプレート部の
    下面に沿いかつ前記中心軸部材を越えて延びる第2のプ
    レート部とを備え、前記第2のプレート部が前記ロータ
    に圧接する部分とされる、請求項1に記載の可変コンデ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 前記第1のプレート部と前記第2のプレ
    ート部との間に、間隔が設けられる、請求項2に記載の
    可変コンデンサ。
  4. 【請求項4】 前記ばね機能部は、前記第2のプレート
    部の端部から前記頭部の下面に近接する方向に延びるよ
    うに折り曲げることによって形成される、支え部をさら
    に備える、請求項3に記載の可変コンデンサ。
  5. 【請求項5】 前記第2のプレート部は、前記ロータに
    圧接する部分において、凸部を形成する、請求項2ない
    し4のいずれかに記載の可変コンデンサ。
  6. 【請求項6】 前記第1の折り返し部は、その幅方向の
    中央部に貫通孔を形成する、請求項2ないし5のいずれ
    かに記載の可変コンデンサ。
  7. 【請求項7】 前記ばね機能部は、前記第1のプレート
    部の各側部から前記ロータの上面に近接する方向にそれ
    ぞれ延びる1対の補助圧接部をさらに備える、請求項2
    ないし6のいずれかに記載の可変コンデンサ。
  8. 【請求項8】 前記ロータは、前記中心軸部材を挟んで
    位置し、かつ互いに同じ方向に向きながら相対的に上下
    方向に延びる、1対の係合壁を形成しており、前記係合
    部は、前記1対の係合壁の各々に係合する、請求項2な
    いし7のいずれかに記載の可変コンデンサ。
  9. 【請求項9】 前記ロータは、その下面を実質的に半円
    形状の前記ロータ電極とする、実質的に半円の板状をな
    し、前記1対の係合壁は、前記半円の直線部分によって
    与えられる、請求項8に記載の可変コンデンサ。
  10. 【請求項10】 前記係合部は、前記第2のプレート部
    から延びるように形成される、請求項8または9に記載
    の可変コンデンサ。
  11. 【請求項11】 前記係合部は、前記金属板の切断端面
    において前記1対の係合壁に係合する、請求項8ないし
    10のいずれかに記載の可変コンデンサ。
  12. 【請求項12】 前記係合部の自由端には、屈曲された
    形状を有する屈曲端部が形成され、前記係合部は、前記
    屈曲端部において前記1対の係合壁に係合する、請求項
    8ないし10のいずれかに記載の可変コンデンサ。
  13. 【請求項13】 前記係合部は、前記1対の係合壁の最
    外端に係合するように位置される、請求項8ないし12
    のいずれかに記載の可変コンデンサ。
  14. 【請求項14】 前記頭部は、皿状をなし、前記ドライ
    バ溝は、前記皿状の頭部の側面に形成される、請求項1
    ないし13のいずれかに記載の可変コンデンサ。
  15. 【請求項15】 前記ドライバ溝は、前記皿状の頭部の
    底面には届かないように形成される、請求項14に記載
    の可変コンデンサ。
  16. 【請求項16】 前記中心軸部材と前記ロータ端子とは
    一体的に構成される、請求項1ないし15のいずれかに
    記載の可変コンデンサ。
  17. 【請求項17】 前記ステータを固定的に、および前記
    ロータと前記ドライバ部材とを回転可能にそれぞれ収容
    する凹部を有するとともに、前記ステータ端子および前
    記ロータ端子をインサートモールドしてなる、樹脂から
    なるケースをさらに備える、請求項16に記載の可変コ
    ンデンサ。
  18. 【請求項18】 前記ステータは、誘電体からなり、そ
    の下面側に前記ステータ電極を形成するものであり、前
    記ロータは、導電性を有し、前記ステータの上面に接触
    しながら回転可能なように前記ステータの上面側に配置
    され、前記ロータ電極は、前記ステータを介して前記ス
    テータ電極と対向するように、前記ロータの下面側に形
    成される、請求項1ないし17のいずれかに記載の可変
    コンデンサ。
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