JP2001266363A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2001266363A
JP2001266363A JP2000081073A JP2000081073A JP2001266363A JP 2001266363 A JP2001266363 A JP 2001266363A JP 2000081073 A JP2000081073 A JP 2000081073A JP 2000081073 A JP2000081073 A JP 2000081073A JP 2001266363 A JP2001266363 A JP 2001266363A
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disk
rail member
cam
tool
outer peripheral
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JP2000081073A
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English (en)
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Kenji Murakami
健二 村上
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ピックアップのラジアル方向、タンジェン
シャル方向の傾き調整を容易かつ正確に行えるととも
に、調整によってディスクと他の構成部品との隙間余裕
が減少することのない光ディスク装置を提供する。 【解決手段】 レール部材2aのディスク内周側端部エ
ッジが当接する斜面8aと、レール部材2aのディスク
外周側端面が当接するカム面13aを有しディスク3の
回転軸と平行な軸を中心に回転する板カム13などの調
整部材を設けて、板カム13の回転に伴ってレール部材
2aがその長手方向に移動し,レール部材2aのディス
ク内周側端部が斜面8aに沿ってスライドし高さが変化
するようする。これにより、シャーシ6の上面からレー
ル部材2aの内周側端部の高さを調整することが可能に
なり、チルト調整作業が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク媒体に
情報を記録または再生するための光ディスク装置に関
し、特に光ピックアップから出射される光ビームの光軸
とディスク媒体の相対的な角度誤差を補正するためのチ
ルト調整機構を備えた光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスク装置は、情報用途、民
生用途を問わず広く利用されるようになっている。光デ
ィスク装置は、レーザー光ビームをその回折限界まで集
光して光ディスク媒体の記録膜に照射することにより情
報を記録または再生する装置であり、したがってレーザ
ー光ビームの光軸と光ディスク媒体との相対的な角度ず
れ(チルト)が生じると、レーザー光ビームを記録膜面上
に正確に絞ることができなくなり、再生信号の劣化や記
録誤りが生じることがある。しかるに、特にDVD等の
高記録密度の光ディスク装置において、レーザー光源の
短波長化、対物レンズの高NA(開口数)化が進み、要求
されるチルト精度も高くなってきた。このため、高記録
密度の光ディスク装置では従来より、光ピックアップか
ら出射されるレーザー光ビームの光軸と光ディスク媒体
との相対的な角度ずれを補正するためのチルト調整機構
が用いられてきた。
【0003】図18に従来の光ディスク装置の構成を示
す。図18(a)は同装置の上面図、図18(b)は同
装置の側面図である。光ピックアップ1は、2本のレー
ル部材2a,2bを介してシャーシ6に取り付けられて
いて、送りモータ4によりレール2a,2b上をディス
ク半径方向に移動可能である。一方、ターンテーブル7
を保持したスピンドルモータ5は、ばね部材31a,3
1b及び調整ねじ32a,32bを介してシャーシ6に
取り付けられていて、調整ねじ32a,32bを回転さ
せることにより、スピンドルモータ5とシャーシ6の相
対角度をディスク3の半径方向(ラジアル方向)及び接
線方向(タンジェンシャル方向)に変化させることがで
き、ラジアルチルト、タンジェンシャルチルトを独立し
て調整可能である。
【0004】ところが、この光ディスク装置は、シャー
シ6に対するスピンドルモータ5の角度を変化させるに
伴って、ディスク3と他の構成部品、例えばディスクト
レー(図示せず)の相対隙間が変化するため、回転時の
ディスク3と他の構成部品との隙間余裕を確保するため
には前記相対隙間の変化分を見込んだ設計が必要とな
り、装置の小型化に不利である。更に、調整ねじ32
a,32bがシャーシ6の下側から取付けられているた
め、ディスク3を再生させながらその再生信号を基準に
調整を行うのに調整作業を装置の下面から行う必要があ
り、装置の組立工程中に自動調整を行おうとすると自動
調整機の構成が複雑になるという問題を有していた。
【0005】図19〜図20に従来の他の光ディスク装
置の構成を示す。図19(a)は同装置の上面図、図1
9(b)は同装置の側面図、図20は図19(b)のC
部およびD部の断面図である。この光ディスク装置で
は、レール部材2a,2bは、そのディスク内周側端部
が内周側レールガイド部材35a,35bにより支持さ
れ、他端がばね部材33a,33b上に載置されてい
て、調整ねじ34a,34bの回転にしたがって内周側
レールガイド部材35a,35bを中心に上下方向に回
動する。したがって、調整ねじ34a,34bを同方向
に同角度ずつ回転させることでラジアル方向の傾き調整
を行うことができ、調整ねじ34a,34bの何れか一
方を回転させることでタンジェンシャル方向のチルト調
整を行うことができる。
【0006】この光ディスク装置は、調整作業を装置の
上面から行うことが可能であり、またスピンドルモータ
5がシャーシ6上に固定されているため、調整ねじ34
a,34bの回転に伴ってディスク3と他の構成部品、
例えばトレーとの相対角度、相対高さが変化することも
ない。ところが、上記のようにしてタンジェンシャル方
向のチルト調整を行っても、光ピックアップ1がディス
ク半径方向に移動した時に光ピックアップ1のタンジェ
ンシャル方向の傾きが変化してしまう。例えばタンジェ
ンシャル方向のチルト調整を、光ピックアップ1の可動
範囲の中心で行った場合、その調整位置よりもディスク
内周方向または外周方向に光ピックアップ1が移動する
と傾きが変化し、それにより再生信号品質が悪化すると
いう問題を有していた。
【0007】図21〜図22に従来のさらに他の光ディ
スク装置の構成を示す。図21(a)は同装置の上面
図、図21(b)は同装置の側面図、図22は図21
(b)のC部およびD部の断面図である。この光ディス
ク装置では、レール部材2aの両端と、レール部材2b
のディスク外周側端部は各々ばね部材36a,36b,
36cにより下方向に付勢されていて、調整ねじ37
a,37b,37cにより、各々上下方向に移動可能と
なっている。したがって、調整ねじ37a,37bを同
方向に同一角度回転させることでラジアル方向のチルト
調整を行うことができ、調整ねじ37a,37cを同方
向に同一角度回転させることでタンジェンシャル方向の
チルト調整を行うことができる。
【0008】このような光ピックアップ傾き調整機構で
は、タンジェンシャル方向のチルト調整の際にはレール
部材2a,2bの何れか一方を上下方向に平行移動させ
ることになるため、ピックアップ1のディスク半径方向
の移動によるタンジェンシャル方向の傾きの変化は原理
的に生じない。また、スピンドルモータ5は、シャーシ
6上に固定されているので、ディスク3と他の構成部
品、例えばトレーとの相対角度、相対高さが調整ねじの
回転により変化することはない。ところが、図18を用
いて先に説明した光ディスク装置と同様に、調整ねじ3
7a,37b,37cがシャーシ6の下側から取付けら
れているため、ディスク3を再生させながらその再生信
号を基準に調整を行うには調整作業を装置の下面から行
う必要があり、装置の組立工程中に自動調整を行おうと
すると自動調整機の構成が複雑になるという問題を有し
ていた。
【0009】このような問題点を解決する手段として、
特願平10−275431号のような提案がある。図2
3〜図24に特願平10−275431号による光ディ
スク装置の構成を示す。図23(a)は同装置の上面
図、図23(b)は同装置の側面図、図24は図23
(b)のC部およびD部の断面図である。この光ディス
ク装置では、レール部材2a,2bのディスク内周側端
部のエッジは、各々シャーシ6上に設けられた斜面38
a,38bに当接しており、レール部材2a,2bのデ
ィスク外周側端部のエッジは、各々楔状部材39a,3
9bの斜面39c,39dに当接している。40a,4
0b,40c,40d,40e,40fはばね部材であ
る。シャーシ6上の斜面38a,38bと楔状部材39
a,39bの斜面39c,39dとは互いに略平行とな
っており、かつ、楔状部材39a,39bは調整ねじ4
1a,41bを回転させることでレール部材2a,2b
の長手方向(図中x方向)に各々移動可能に構成され、
またレール部材2a,2bは調整ねじ41c,41dを
回転させることで長手方向に移動可能に構成されてい
る。
【0010】よって、調整ねじ41a,41bを同方向
に同一角度回転させることにより、2個の楔状部材39
a,39bがレール部材2a,2bの長手方向に移動
し、それによりレール部材2a,2bの外周側端部が斜
面39c,39dに沿ってディスク法線方向に移動する
ことになり、ラジアル方向のチルト調整が可能となる。
また、調整ねじ41c,41dのうち何れか1個を回転
させることにより、対応するレール部材2a,2bのい
ずれかが長手方向に移動し、ラジアルチルトの変化を伴
うことなく斜面38a,39cまたは斜面38b,39
dに沿って上下方向に移動することになり、タンジェン
シャル方向のチルト調整が可能となる。
【0011】したがって、この光ディスク装置は、図1
8の光ディスク装置のような、調整によるディスクと他
の構成部品との隙間余裕の変化は発生せず、また、図1
9〜図20の光ディスク装置のような、ピックアップ1
の移動によるチルトずれも発生しない点で優れている。
また、調整ねじ41a,41b,41c,41dをシャ
ーシ6の上方に配置しているので、図18の光ディスク
装置や図21〜図22の光ディスク装置に比較するとチ
ルト調整を容易に行なうことが可能である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図23
〜24に示した光ディスク装置であってもなお、調整ね
じ41a,41b,41c,41dを回転させるための
チルト調整機の工具(図示せず)を横方向(図中x方
向)から操作する必要があり、調整作業、調整装置の簡
略化という観点から十分とはいえない。
【0013】本発明は、上記従来の問題点を解決し、光
ピックアップのラジアル方向、タンジェンシャル方向の
傾き調整が容易かつ正確に行えるとともに、調整によっ
てディスクと他の構成部品との隙間余裕が減少すること
のない光ディスク装置を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、光ディスク媒体を回転させるスピンドルモータと、
前記光ディスク媒体に光ビームを照射することにより情
報を記録または再生する光ピックアップと、前記光ピッ
クアップを光ディスク媒体の半径方向に直動可能に支持
する2本のレール部材と、前記光ピックアップから出射
される光ビームの光軸と光ディスク媒体との相対的な角
度ずれを補正するためのチルト調整機構とを備えた光デ
ィスク装置において、前記チルト調整機構は、ディスク
の内周側から外周側に向かう方向に沿って連続的に高さ
が変化し2本のレール部材の内の第1のレール部材のデ
ィスク内周側端部エッジが当接する斜面と、前記第1の
レール部材のディスク外周側端面が当接するカム面を有
し光ディスク媒体の回転軸と平行な軸を中心に回転する
板カムとを有し、前記板カムの回転に伴って前記第1の
レール部材がその長手方向に移動し第1のレール部材の
ディスク内周側端部が前記斜面に沿ってスライドし高さ
が変化するように構成したことを特徴とする。
【0015】請求項2に記載の発明は、ディスクの内周
側から外周側に向かう方向に沿って連続的に高さが変化
し2本のレール部材の内の第2のレール部材のディスク
内周側端部エッジが当接する斜面と、前記第2のレール
部材のディスク外周側端面が当接するカム面を有し光デ
ィスク媒体の回転軸と平行な軸を中心に回転する板カム
とを有し、前記板カムの回転に伴って前記第2のレール
部材がその長手方向に移動し第2のレール部材のディス
ク内周側端部が前記斜面に沿ってスライドし高さが変化
するように構成したことを特徴とする。
【0016】請求項3に記載の発明は、第1のレール部
材と第2のレール部材の少なくとも一方のディスク外周
側端部のディスク法線方向の位置を調整する調整ねじを
設けたことを特徴とする。
【0017】請求項4に記載の発明は、第2のレール部
材のディスク内周側端部を回動自在に支持する支持部
と、前記第2のレール部材のディスク外周側端部のディ
スク法線方向の位置を調整する調整ねじとを設けたこと
を特徴とする。
【0018】請求項5に記載の発明は、板カムは外周面
をカム面となし回転軸を軸心から偏芯させた円板状の偏
芯カムであり、第1のレール部材のディスク内周側端部
に当接し第1のレール部材をディスク外周方向に付勢す
る内周側ばね部材と、前記内周側ばね部材と同一のばね
定数を有し前記板カムのカム面をその軸心に向かって押
圧する3個の外周側ばね部材とを備え、前記3個の外周
側ばね部材は、1個の外周側ばね部材の荷重方向が前記
第1のレール部材の長手方向と一致し、他の2個の外周
側ばね部材の荷重方向が前記第1のレール部材の長手方
向と直交する方向に掛かるように配置するとともに、前
記板カムの軸心と回転中心との偏芯量を0に設定した時
に前記内周側ばね部材と前記外周側ばね部材が各々等し
い荷重を発生するように配置することにより、前記板カ
ムの回転角度を維持するように構成したことを特徴とす
る。
【0019】請求項6に記載の発明は、3個の外周側ば
ね部材を一体構造の板ばねで形成したことを特徴とす
る。請求項7に記載の発明は、板カムの回転軸と同軸上
に傾斜螺旋カムを配置し、前記傾斜螺旋カムは、第1の
レール部材のディスク外周側端部エッジに当接する傾斜
カム面を回転軸周りに螺旋状に設け、第1のレール部材
のディスク外周側端部エッジとの当接点を含み第1のレ
ール部材の軸心とディスク回転軸のそれぞれに平行な断
面における傾斜カム面が前記第1のレール部材の内周側
端面に当接する斜面とディスク回転軸とがなす角と同一
角度をディスク回転軸との間になすように形成すること
により、前記板カムの回転に伴って前記第1のレール部
材がその長手方向に移動するとともに前記斜面および傾
斜カム面に沿ってスライドし第1のレール部材全体の高
さが変化し、前記傾斜螺旋カムが回転しその傾斜カム面
の高さが変化するに伴って前記第1のレール部材のディ
スク外周側端部の高さが変化するように構成したことを
特徴とする。
【0020】請求項8に記載の発明は、板カムの回転軸
と同軸上に円錐形部材を装置の固定部材に螺合して軸心
方向に出退自在に配置し、前記円錐形部材は、第1のレ
ール部材のディスク外周側端部エッジに当接するテーパ
面を回転軸周りに設け、第1のレール部材のディスク外
周側端部エッジとの当接点を含み第1のレール部材の軸
心とディスク回転軸のそれぞれに平行な断面における前
記テーパ面が前記第1のレール部材の内周側端部に当接
する斜面とディスク回転軸とがなす角と同一角度をディ
スク回転軸との間になすように形成することにより、前
記板カムの回転に伴って前記第1のレール部材がその長
手方向に移動するとともに前記斜面およびテーパ面に沿
ってスライドし第1のレール部材全体の高さが変化し、
前記円錐形部材が回転しそのテーパ面の高さが変化する
に伴って前記第1のレール部材のディスク外周側端部の
高さが変化するように構成したことを特徴とする。
【0021】請求項9に記載の発明は、第2のレール部
材のための調整ねじと第1のレール部材のための傾斜螺
旋カムとを同一角度回転させた時に前記第2のレール部
材のディスク外周側端部のディスク法線方向の移動量と
前記第1のレール部材のディスク外周側端部のディスク
法線方向の移動量とが同一になるように構成したことを
特徴とする。
【0022】請求項10に記載の発明は、第2のレール
部材のための調整ねじと第1のレール部材のための円錐
形部材とを同一角度回転させた時に前記第2のレール部
材のディスク外周側端部のディスク法線方向の移動量と
前記第1のレール部材のディスク外周側端部のディスク
法線方向の移動量とが同一になるように構成したことを
特徴とする。
【0023】請求項11に記載の発明は、板カムを回転
させる第1の工具のための工具係合部を板カムの回転軸
位置に形成し、第1の工具の基部側に第1の工具と同軸
上に一体に形成され傾斜螺旋カムを回転させる第2の工
具のための工具係合部を傾斜螺旋カムの回転軸位置に形
成し、板カムの工具係合部と傾斜螺旋カムの工具係合部
との間に、第1の工具の先端から第2の工具の基端まで
の距離より長く第1および第2の工具の最外径より内径
が大きい非係合部を設けることにより、第1の工具が板
カムの工具係合部に係合している時は第2の工具が非係
合部に位置して傾斜螺旋カムとの係合が外れ、第2の工
具が傾斜螺旋カムの工具係合部に係合している時は第1
の工具が非係合部に位置して板カムとの係合が外れるよ
うに構成したことを特徴とする。
【0024】請求項12に記載の発明は、板カムを回転
させる第1の工具のための工具係合部を板カムの回転軸
位置に形成し、第1の工具の基部側に第1の工具と同軸
上に一体に形成され円錐形部材を回転させる第2の工具
のための工具係合部を円錐形部材の回転軸位置に形成
し、板カムの工具係合部と円錐形部材の工具係合部との
間に、第1の工具の先端から第2の工具の基端までの距
離より長く第1および第2の工具の最外径より内径が大
きい非係合部を設けることにより、第1の工具が板カム
の工具係合部に係合している時は第2の工具が非係合部
に位置して円錐形部材との係合が外れ、第2の工具が円
錐形部材の工具係合部に係合している時は第1の工具が
非係合部に位置して板カムとの係合が外れるように構成
したことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1〜図2は本発明の実施の形態1に
おける光ディスク装置の構成を示し、図1(a)は同装
置の上面図、図1(b)は同装置の側面図、図2は図1
(b)のC部およびD部を示した断面図である。
【0026】図1〜図2において、1はレール2によっ
て移動し光ディスク媒体(以下、ディスクという)3に
光ビームを照射することにより情報を記録または再生す
る光ピックアップであり、4は光ピックアップ1の移動
を駆動する送りモータであり、5はディスク3を回転さ
せるためのスピンドルモータであり、6はレール2,送
りモータ4,スピンドルモータ5が取り付けられたシャ
ーシであり、7はスピンドルモータ5によって回転する
ターンテーブルである。
【0027】レール2は、ターンテーブル7の両側にシ
ャーシ6の表面に沿う方向に、かつ互いに平行に配置さ
れた第1のレール部材2aと第2のレール部材2bとか
らなり、光ピックアップ1はレール部材2a,2bに取
り付けられ送りモータ4,ギヤ4a,4bによってレー
ル部材2a,2b上をディスク3の半径方向に移動可能
である。
【0028】シャーシ6上には、レール部材2a,2b
のディスク内周側端部をそれぞれ支持する支持部8,9
がターンテーブル7の近傍に設けられるとともに、レー
ル部材2a,2bのディスク外周側端部をそれぞれ支持
する支持部10,11がディスク3よりも外方に設けら
れている。
【0029】支持部8には、支持部10に向かう方向に
沿ってシャーシ6側に傾斜した斜面8aが形成され、こ
の斜面8aに端部エッジが当接するようにレール部材2
aの内周側端部をシャーシ6側(図中−z方向)へ押圧
するばね部材8bが設けられるとともに、レール部材2
aの内周側端部をディスク外周方向(図中+x方向)に
押圧する内周側ばね部材8cが段部8dに設けられてい
る。支持部9はレール部材2bの端部を中心に回動自在
に支持している。
【0030】支持部10,11は、シャーシ6に沿う方
向に設けられた固定部材たるカバー12によって覆われ
ている。支持部10は、レール部材2aの外周側端部を
シャーシ6から離間する方向(図中+z方向)へ押圧す
るばね部材10aと、カバー12に螺合してばね部材1
0aと同軸状に取り付けらればね部材10aの押圧力に
抗してレール部材2aの外周側端部を所望の位置に配置
する調整ねじ10bとを有している。ばね部材10a
は、レール部材2aの外周面に対向する端部がキャップ
10cによって覆われており、このキャップ10cの昇
降(図中z方向)を案内する案内部材10dに収容され
ている。支持部11も支持部10と同様に構成されてお
り、ばね部材10a,調整ねじ11bを有している。
【0031】支持部10の近傍には、内周側ばね部材8
cによって押圧されたレール部材2aの外周側端面が当
接するカム面13aを有しディスク回転軸と略平行な軸
を中心に回転する板カム13が設けられている。12a
は板カム13を操作するためにカバー12に形成された
貫通孔である。
【0032】したがって、板カム13を回転させると、
カム面13aに当接するレール部材2aが長手方向(図
中x方向)に移動し、そのレール部材2aの内周側端部
が斜面8aに沿ってディスク法線方向(図中z方向)に
移動する。また、調整ねじ10b,11bを回転させる
と、レール部材2a,2bの外周側端部が各々の内周側
端部を支点にディスク法線方向(図中z方向)に回動す
る。
【0033】よって、ラジアル方向のチルト調整の場合
は、調整ねじ10b,11bの両方を同一方向に同一角
度だけ回転させることにより、2本のレール部材2a,
2bを各々内周側端部を支点として同一角度だけ回動さ
せることができ、光ピックアップ1とディスク3の相対
角度を調整可能である。またタンジェンシャル方向のチ
ルト調整は、レール部材2aに当接する調整ねじ10b
および板カム13をそれぞれ回転させることにより調整
可能である。
【0034】したがって、ラジアル方向及びタンジェン
シャル方向のチルト調整をいずれもシャーシ6の上面よ
り行なうことができ、チルト調整を行う自動調整機の構
成を簡略化可能である。
【0035】なお、この実施の形態1では、ばね部材8
bは板ばねとして、8c,10aはコイルばねとして図
示したが、各々他の形式のばねを用いてもよいし、ばね
部材8bと8cを1個のばねで構成し、そのばねをばね
部材8b,8cの合力方向に配置しても同様の効果が得
られる。このことは以下の各実施の形態でも同様であ
る。
【0036】また、以下の実施の形態においては、実施
の形態1と同様の作用を有する部材に実施の形態1と同
じ符号を付して詳しい説明を省略する。 (実施の形態2)図3は本発明の実施の形態2における
光ディスク装置の構成を示し、図3(a)は同装置のデ
ィスク面に平行な方向の断面図、図3(b)は同装置の
ディスク面に垂直な方向の断面図である。
【0037】図3において、レール部材2aの外周側端
部が当接する板カム13の近傍に押圧部14が設けられ
ている。この押圧部14は、内周側ばね部材8cと略同
一のばね定数を有する3個の外周側ばね部材14a,1
4b,14cで構成されている。
【0038】そのうち1個の外周側ばね部材14bは、
レール部材2a及び板カム13を挟んで内周側ばね部材
8cと対向して設けられており、板カム13のカム面1
3aをレール部材2aの内周端部側(図中−x方向)へ
押圧している。他の2個の外周側ばね部材14a,14
cはそれぞれ板カム13を挟んで互いに対向して設けら
れていて、板カム13のカム面13aを板カム13の軸
心に直交する方向(各々図中+y,−y方向)に押圧し
ている。外周側ばね部材14a,14b,14cはそれ
ぞれ、カム面13aに対向する端部がキャップ14
a′,14b′,14c′によって覆われており、キャ
ップ14a′,14b′,14c′の昇降(図中z方
向)を案内する案内部材14a″,14b″,14c″
に収容されている。
【0039】また、板カム13は、外周面がカム面13
aをなす円板状に形成されカム形状の中心(軸心)と回
転中心とが偏芯した偏芯カムとなっていて、その偏芯量
を0と仮定したときに、内周側ばね部材8c、外周側ば
ね部材14a,14b,14cから板カム13のカム面
13aに掛かる荷重が略同一となるように、各ばね部材
8c,14a,14b,14cが配置されている。ただ
し実際には、上記したように板カム13は偏芯カムであ
り、軸心に対して回転中心が有限の偏芯量を持っている
ので、内周側ばね部材8c,外周側ばね部材14a,1
4b,14cに発生する荷重は板カム13の回転角度に
よって各々異なることになる。
【0040】このことについて、図4の模式図を用いて
説明する。板カム13の軸心O′と回転中心Oとの偏芯
量をaとし、板カム13の回転角度をθとする。但し、
板カム13の回転中心Oに対して軸心O′が、図中+x
方向にaの距離にあるときにはθ=0とする。また、前
述のように偏芯量を0と仮定したときの内周側ばね部材
8c、外周側ばね部材14a,14b,14cの変形量
をいずれもδ0 、ばね定数をいずれもkとする。
【0041】このとき、板カム13が角度θだけ回転し
て静止している状態での内周側ばね部材8cでは、変形
量δ1 、荷重F1、板カム13の回転中心Oに関して発
生する回転モーメントM1 はそれぞれ以下のようにな
る。
【0042】δ1 =δ0 -acosθ F1 =kδ1 1 =-F1asinθ =-k(δ0 -acosθ)asinθ =-kδ0asinθ+ka2 sinθcosθ 同様に、外周側ばね部材14a,14b,14cの変形
量δ2 ,δ3 ,δ4 、荷重F2 ,F3 ,F4 、板カム1
3の回転中心に関して発生する回転モーメントM2 ,M
3 ,M4 は以下のようになる。
【0043】δ2 =δ0 +acosθ F2 =kδ2 2 =F2asinθ =k(δ0 +acosθ)asinθ =kδ0asinθ+ka2 sinθcosθ δ3 =δ0 +asinθ F3 =kδ3 3 =-F3 acosθ =-k(δ0 +asinθ)acosθ =-kδ0acosθ-ka2 sinθcosθ δ4 =δ0 -asinθ F4 =kδ4 4 =F4acosθ =k(δ0 -asinθ)acosθ =kδ0acosθ-ka2 sinθcosθ したがって、内周側ばね部材8c、外周側ばね部材14
a,14b,14cに発生する板カム13の回転中心に
関する回転モーメントの総和Mは、以下のようになる。
【0044】M=M1 +M2 +M3 +M4 =0 つまり、板カム13の偏芯量aや回転角θに関わらず、
板カム13にはばねによる回転力は発生しない。
【0045】よって、チルト調整作業を安定して行うこ
とができ、チルト調整後に板カム13を接着剤等により
固定しない状態で放置しても調整角度がずれることはな
く、作業が容易になる。
【0046】なお、実施の形態1でも述べたように、ば
ね部材8bと内周側ばね部材8cとを1つのばねで構成
し、ばね部材8bと内周側ばね部材8cとの合力方向に
押圧するように配置することも可能であるが、その場合
は、統合したばね部材のレール長手方向のばね定数成分
に対して、略同一のばね定数を有する外周側ばね部材1
4a,14b,14cを用いることで同様の効果が得ら
れる。 (実施の形態3)図5は本発明の実施の形態3における
光ディスク装置の構成を示し、図5(a)は同装置のデ
ィスク面に平行な方向の断面図、図5(b)は同装置の
ディスク面に垂直な方向の断面図である。
【0047】この実施の形態3の光ディスク装置では、
実施の形態2で説明した外周側ばね部材14a,14
b,14cに相応する板ばね14a′,14b′,14
c′を一体形成した外周側板ばね部材14dを用いてい
る点が異なっている。
【0048】このような構成をとることにより、外周側
板ばね部材の部品点数や組み立て工数を削減することが
でき、コスト低減を図れるほか、一体化したことで部品
寸法を抑えることができ、装置の小型化にも寄与でき
る。 (実施の形態4)図6〜図7は本発明の実施の形態4に
おける光ディスク装置の構成を示し、図6(a)は同装
置の上面図、図6(b)は同装置の側面図、図7は図6
(b)のC部およびD部を示した断面図である。
【0049】この実施の形態4の光ディスク装置は実施
の形態1の光ディスク装置と同様の構成を有している
が、支持部10の構成が異なっている。すなわち、支持
部10のばね部材10aの近傍の板カム13の回転軸と
略同軸上に、ばね部材10aにより図中+z方向に押圧
されたレール部材2aの外周側端部エッジが当接する傾
斜螺旋カム16が、カバー12に取り付けて設けられて
いる。
【0050】傾斜螺旋カム16は、軸芯(回転軸)に向
かうにしたがってシャーシ6寄りに傾斜し軸芯を中心と
した回転角度に沿って高さが変化する螺旋状のカム面1
6aを有し、かつ、レール部材2aとの接点を含みディ
スク回転軸とレール部材2aの中心軸に各々平行な断面
におけるカム面16aとディスク回転軸とのなす角が、
支持部8の斜面8aとディスク回転軸とのなす角と略同
一角度となるように構成されている。
【0051】したがって、板カム13を回転させると、
カム面13aに当接するレール部材2aが長手方向(図
中x方向)に移動しそのレール部材2aの内周側端部が
斜面8aに沿ってディスク法線方向(図中z方向)に移
動するとともに、レール部材2aの外周側端部が傾斜螺
旋カム16のカム面16aの傾斜に沿ってディスク法線
方向(図中z方向)に移動する。よって、板カム13を
回転させることにより、レール部材2aをディスク3に
対するラジアル方向の相対角度を変化させることなくデ
ィスク法線方向(図中z方向)に移動させることができ
る。また、傾斜螺旋カム16を回転させることにより、
レール部材2aの外周側端部を傾斜螺旋カム16の螺旋
形状に沿ってディスク法線方向(図中z方向)に移動さ
せることができる。また、調整ねじ11bを回転させる
ことにより、レール部材2bの外周側端部をディスク法
線方向に移動させることができる。
【0052】よって、ラジアル方向のチルト調整の場合
は、傾斜螺旋カム16と調整ねじ11bとを回転させる
ことにより、2本のレール部材2a,2bを各々内周側
端部を支点として回動させることができ、光ピックアッ
プ1とディスク3の相対角度を調整可能である。またタ
ンジェンシャル方向のチルト調整は、板カム13を回転
させることにより、レール部材2bに対するレール部材
2aの相対高さを変化させることができ、光ピックアッ
プ1とディスク3の相対角度を調整可能である。
【0053】つまり、ラジアル方向及びタンジェンシャ
ル方向のチルト調整をいずれもシャーシ6の上面より行
なうことができ、チルト調整を行う自動調整機の構成を
簡略化可能である。
【0054】なおこのとき、調整ねじ11bを一定角度
回転させた時のレール部材2bのディスク外周側端部の
ディスク法線方向の移動量と、傾斜螺旋カム16を一定
角度回転させた時のレール部材2aのディスク外周側端
部のディスク法線方向の移動量とが略同一になるように
構成することができる。このような構成とすることによ
り、ラジアル方向のチルト調整の際に、傾斜螺旋カム1
6と調整ねじ11bを同一方向に同一角度だけ回転させ
ることで、2本のレール部材2a,2bを各々内周側端
部を支点として同一角度だけ回動させることができ、自
動調整機の構成を更に簡略化することが可能となる。
【0055】図8に自動調整機によるチルト調整を示
す。図8(a)は同装置のラジアルチルト調整時、図8
(b)は同装置のタンジェンシャルチルトまたはディス
ク高さ調整時、図8(c)は同装置のチルト調整後、工
具抜き取り途中の状態を示す。
【0056】図8において、チルト調整機17には、板
カム13を回転させるための第1工具17aと、傾斜螺
旋カム16を回転させるための第2工具17bとが同軸
上に一体に形成されており、第1工具17aと第2工具
17bは共通の動力で同時に回転するように構成されて
いる。
【0057】板カム13には、第1工具17aの外周面
と周方向において係合する内周面を持った凹状の工具係
合部13bが回転軸の位置に形成され、また傾斜螺旋カ
ム16には、第2工具17bの外周面と周方向において
係合する内周面を持った工具係合部16bが回転軸の位
置に形成されている。
【0058】また、傾斜螺旋カム16における板カム1
1a寄りの位置には、第1工具17aの先端から第2工
具17bの終端までの長さより長く、かつ第2工具17
bの外径より内径が大きい空洞状の非係合部16cが設
けられていて、第1工具17aと板カム13が係合して
いる状態から、第2工具17bと傾斜螺旋カム16が係
合している状態に遷移する間に、第1工具17a,第2
工具17bとも係合しない状態が存在するように構成さ
れている。
【0059】第1工具17a,第2工具17bの断面形
状、及び板カム13の工具係合部13b,傾斜螺旋カム
16の工具係合部16bの断面形状は特に限定されない
が、例えば正6角形等の形状が使用可能である。
【0060】上記したようなチルト調整機17により光
ディスク装置のチルト調整を行う際の手順を説明する。
まず、調整台(図示せず)上に載置された光ディスク装
置の上方(図中+z方向)より、チルト調整機17の軸
を傾斜螺旋カム16に合わせ、図8(a)に示すよう
に、傾斜螺旋カム16の工具係合部16bに係合するよ
うに第2工具17bを挿入する。そして、ディスク再生
信号をモニタしながら、チルト調整機17により傾斜螺
旋カム16を回転させ、ラジアル方向チルトが最適にな
るように調整する。このときの傾斜螺旋カム16の回転
角度、すなわちチルト調整機17の工具回転角度を、チ
ルト調整機17のメモリ上に記憶させる。
【0061】次に、図8(b)に示すように、板カム1
3の工具係合部13bに係合するように第1工具17a
を図中−z方向に挿入し、ディスクの再生信号をモニタ
しながら、チルト調整機17により板カム13を回転さ
せ、タンジェンシャル方向チルトが最適になるように調
整する。
【0062】次に、図8(c)に示すように、チルト調
整機17を図中+z方向に移動させ、第1工具17a及
び第2工具17bがともに非係合部16cに位置し係合
から外れた状態とする。そして、前述のラジアル方向チ
ルト調整時に記憶した工具角度までチルト調整機17を
回転させ、第2工具17bと傾斜螺旋カム16の工具係
合部16bの位相を合わせてから、チルト調整機17の
第1および第2の工具17a,17bを図中+z方向に
抜き取る。
【0063】以上のようにして、光ディスク装置のチル
ト調整を、第1工具17aと第2工具17bを一体とし
共通の動力で駆動するチルト調整機17によって行うこ
とができ、チルト調整機17の構成の簡略化を実現でき
る。 (実施の形態5)図9〜図10は本発明の実施の形態5
における光ディスク装置の構成を示し、図9(a)は光
ディスク装置の上面図、図9(b)は同装置の側面図、
図10は図9(b)のC部およびD部を示した断面図で
ある。
【0064】この実施の形態5の光ディスク装置は実施
の形態1の光ディスク装置と同様の構成を有している
が、支持部10の構成が異なっている。すなわち、支持
部10のばね部材10aの近傍の板カム13の回転軸と
略同軸上に、ばね部材10aにより図中+z方向に押圧
されたレール部材2aの外周側端部エッジが当接する円
錐形部材18が設けられている。
【0065】円錐形部材18は、軸芯(回転軸)に向か
うにしたがってシャーシ6寄りに傾斜したテーパ面18
aを有し、かつ、レール部材2aとの接点を含みディス
ク回転軸とレール部材2aの中心軸に各々平行な断面に
おけるテーパ面18aと、ディスク回転軸のなす角が、
支持部8の斜面8aとディスク回転軸とのなす角と略同
一角度となるように構成されている。この円錐形部材1
8はその外周面においてカバー12に螺合していて、軸
芯に沿う方向に出退自在である。
【0066】したがって、板カム13を回転させると、
カム面13aに当接するレール部材2aが長手方向(図
中x方向)に移動し、レール部材2aの内周側端部が斜
面8aに沿ってディスク法線方向(図中z方向)に移動
するとともに、レール部材2aの外周側端部が円錐形部
材18のテーパ面18aの傾斜に沿ってディスク法線方
向(図中z方向)に移動する。よって、板カム13を回
転させることにより、レール部材2aをディスク3に対
するラジアル方向の相対角度を変化させることなくディ
スク法線方向(図中z方向)に移動させることができ
る。また、円錐形部材18を回転させることにより、レ
ール部材2aの外周側端部をディスク法線方向(図中z
方向)に移動させることができる。また、調整ねじ11
bを回転させることにより、レール部材2bの外周側端
部をディスク法線方向に移動させることができる。
【0067】よって、ラジアル方向のチルト調整の場合
は、円錐形部材18と調整ねじ11bとを回転させるこ
とにより、2本のレール部材2a,2bを各々内周側端
部を支点として回動させることができ、光ピックアップ
1とディスク3の相対角度を調整可能である。またタン
ジェンシャル方向のチルト調整は、板カム13を回転さ
せることにより、レール部材2bに対するレール部材2
aの相対高さを変化させることができ、光ピックアップ
1とディスク3の相対角度を調整可能である。
【0068】つまり、ラジアル方向及びタンジェンシャ
ル方向のチルト調整をいずれもシャーシ6の上面より行
なうことができ、チルト調整を行う自動調整機の構成を
簡略化可能である。
【0069】なおここでも、調整ねじ11bを一定角度
回転させた時のレール部材2bのディスク外周側端部の
ディスク法線方向の移動量と、円錐形部材18を一定角
度回転させた時のレール部材2aのディスク外周側端部
のディスク法線方向の移動量とが略同一になるように構
成することができる。このような構成とすることによ
り、ラジアル方向のチルト調整の際に、円錐形部材18
と調整ねじ11bを同一方向に同一角度だけ回転させる
ことで、2本のレール部材2a,2bを各々内周側端部
を支点として同一角度だけ回動させることができ、自動
調整機の構成を更に簡略化することが可能となる。
【0070】図11は自動調整機によるチルト調整を示
す。図11(a)は同装置のラジアルチルト調整時、図
11(b)は同装置のタンジェンシャルチルトまたはデ
ィスク高さ調整時、図11(c)は同装置のチルト調整
後、工具抜き取り途中の状態を示す。
【0071】先に図8を用いて説明した光ディスク装置
と同様にして、板カム13に工具係合部13bを形成
し、円錐形部材18に、第2工具17bの外周面と周方
向において係合する内周面を持った工具係合部18b
と、非係合部18cとを形成しているので、図8に示し
たのと同様のチルト調整機17によってチルト調整を行
うことができ、チルト調整機17の構成の簡略化を実現
できる。 (実施の形態6)図12〜図13は本発明の実施の形態
6における光ディスク装置の構成を示し、図12(a)
は同装置の上面図、図12(b)は同装置の側面図、図
13は図12(b)のC部およびD部を示した断面図で
ある。
【0072】この実施の形態6の光ディスク装置は実施
の形態1の光ディスク装置と同様の構成を有している
が、支持部9,11の構成が異なっている。すなわち、
支持部9には、支持部8と同様に、支持部11に向かう
方向に沿ってシャーシ6側に傾斜した斜面9aが形成さ
れ、この斜面9aに端部エッジが当接するようにレール
部材2bの内周側端部をシャーシ6側(図中−z方向)
へ押圧するばね部材9bが設けられるとともに、レール
部材2bの内周側端部をディスク外周方向(図中+x方
向)に押圧する内周側ばね部材9cが段部9dに設けら
れている。
【0073】また、支持部11のばね部材11aの近傍
に、支持部10と同様に、内周側ばね部材9cによって
押圧されたレール部材2bの外周側端面が当接するカム
面19aを有しディスク回転軸と略平行な軸を中心に回
転する板カム19が設けられている。12bは板カム1
9を操作するためにカバー12に形成された貫通孔であ
る。
【0074】したがって、板カム13,19を回転させ
ると、カム面13a,19aに当接するレール部材2
a,2bがそれぞれ長手方向(図中x方向)に移動し、
レール部材2a,2bの内周側端部が斜面8a,9aに
沿ってディスク法線方向(図中z方向)に移動する。ま
た、調整ねじ10b,11bを回転させると、レール部
材2a,2bの外周側端部が各々の内周側端部を支点と
してディスク法線方向(図中z方向)に回動する。
【0075】よって、ラジアル方向のチルト調整の場合
は、調整ねじ10b,11bの両方を同一方向に同一角
度だけ回転させることにより、2本のレール部材2a,
2bを各々内周側端部を支点として同一角度だけ回動さ
せることができ、光ピックアップ1とディスク3の相対
角度を調整可能である。またタンジェンシャル方向のチ
ルト調整は、レール部材2aに当接する板カム13と調
整ねじ10bと、レール部材2bに当接する板カム19
と調整ねじ11bのいずれか一方、更に、調整ねじ10
b,11bと板カム13,19を全て同時に回転させる
ことにより、光ピックアップ1とディスク3との相対的
な距離(ディスク高さ)を調整することが可能となる。
【0076】すなわち、ラジアル方向及びタンジェンシ
ャル方向のチルト調整、及びディスク高さ調整をいずれ
もシャーシ6の上面より行なうことができ、チルト調整
を行う自動調整機の構成を簡略化可能である。
【0077】なお、先に図3を用いて説明した光ディス
ク装置と同様に、板カム13,19を各々断面形状が略
円形で回転中心が軸心より偏芯した偏芯カムとし、内周
側ばね部材8c,9cのそれぞれに対して3個の外周側
ばね部材を配置することにより、板カム13,19に加
わる回転モーメントをキャンセルすることができ、安定
したチルト調整及びディスク高さ調整が可能となる。
【0078】更に、先に図4を用いて説明した光ディス
ク装置と同様に、板カム13,19の周りに配置する3
個の外周側ばね部材を各々板ばねで一体に形成すること
により、外周側ばね部材の部品点数の削減と組み立て工
数の削減によるコスト低減が図れるほか、外周側ばね部
材の一体化により部品寸法を抑え、装置の小型化にも寄
与できる。 (実施の形態7)図14〜図15は本発明の実施の形態
7における光ディスク装置の構成を示し、図14(a)
は同装置の上面図、図14(b)は同装置の側面図、図
15は図14(b)のC部およびD部を示した断面図で
ある。
【0079】この実施の形態7の光ディスク装置は先に
図6〜8を用いて説明した実施の形態4の光ディスク装
置と同様の構成を有しているが、支持部9,11の構成
が異なっている。
【0080】すなわち、支持部9には、支持部8と同様
に、支持部11に向かう方向に沿ってシャーシ6側に傾
斜した斜面9aが形成され、この斜面9aに端部エッジ
が当接するようにレール部材2bの内周側端部をシャー
シ6側(図中−z方向)へ押圧するばね部材9bが設け
られるとともに、レール部材2bの内周側端部をディス
ク外周方向(図中+x方向)に押圧する内周側ばね部材
9cが段部9dに設けられている。
【0081】また、支持部11のばね部材11aの近傍
に、支持部10と同様に、内周側ばね部材9cによって
押圧されたレール部材2bの外周側端面が当接するカム
面19aを有しディスク回転軸と略平行な軸を中心に回
転する板カム19が設けられている。
【0082】そして、板カム19の回転軸と略同軸上
に、ばね部材11aにより図中+z方向に押圧されたレ
ール部材2bの外周側端部エッジが当接する傾斜螺旋カ
ム120が、カバー12に取り付けて設けられている。
傾斜螺旋カム20は、軸芯(回転軸)に向かうにしたが
ってシャーシ6寄りに傾斜し軸芯を中心とした回転角度
に沿って高さが変化する螺旋状のカム面20aを有し、
かつ、レール部材2bとの接点を含みディスク回転軸と
レール部材2bの中心軸に各々平行な断面におけるカム
面20aとディスク回転軸とのなす角が、支持部9の斜
面9aとディスク回転軸とのなす角と略同一角度となる
ように構成されている。
【0083】したがって、板カム13,19を回転させ
ると、そのカム面13a,19aに当接するレール部材
2a,2bがそれぞれ長手方向(図中x方向)に移動す
るとともに、レール部材2a,2bの内周側端部がそれ
ぞれ斜面8a,9aに沿ってディスク法線方向(図中z
方向)に移動し、かつ、前記レール部材2a,2bの外
周側端部は各々傾斜螺旋カム16,20のカム面16
a,20aの傾斜に沿ってディスク法線方向(図中z方
向)に移動する。
【0084】よって、板カム13,19を回転させるこ
とにより、レール部材2a,2bをディスク3に対する
ラジアル方向の相対角度を変化させることなくその位置
をディスク法線方向(図中z方向)に移動させることが
できる。また、傾斜螺旋カム16,20を回転させるこ
とにより、レール部材2a,2bの外周側端部を各々傾
斜螺旋カム16,20のカム面16a,20aの螺旋形
状に沿ってディスク法線方向(図中z方向)に移動させ
ることができる。更に、板カム13,19を同時に回転
させることにより、光ピックアップ1とディスク3との
相対的な距離(ディスク高さ)を調整することもでき
る。
【0085】すなわち、ラジアル方向、タンジェンシャ
ル方向のチルト調整、及びディスク高さ調整をいずれも
シャーシ6の上方より行なうことが可能となり、自動調
整機の構成を簡略化することができる。
【0086】この光ディスク装置においても、図5を用
いて説明した光ディスク装置と同様にして、板カム1
3,19に工具係合部13b,19bを形成し、傾斜螺
旋カム16,20に、第2工具17bの外周面と周方向
において係合する内周面を持った工具係合部16b,2
0bと、非係合部16c,20cとを形成しているの
で、第1工具17aと第2工具17bを一体とし共通の
動力で駆動するチルト調整機17によってチルト調整を
行うことができ、チルト調整機17の構成の簡略化を実
現できる。 (実施の形態8)図16〜図17は本発明の実施の形態
8における光ディスク装置の構成を示し、図16(a)
は同装置の上面図、図16(b)は同装置の側面図、図
17は図16(b)のC部およびD部を示した断面図で
ある。
【0087】この実施の形態8の光ディスク装置は先に
図9〜11を用いて説明した実施の形態5の光ディスク
装置と同様の構成を有しているが、支持部9,11の構
成が異なっている。
【0088】すなわち、支持部9には、支持部8と同様
に、支持部11に向かう方向に沿ってシャーシ6側に傾
斜した斜面9aが形成されており、この斜面9aに端部
エッジが当接するようにレール部材2bの内周側端部を
シャーシ6側(図中−z方向)へ押圧するばね部材9b
が設けられるとともに、レール部材2bの内周側端部を
ディスク外周方向(図中+x方向)に押圧する内周側ば
ね部材9cが段部9dに設けられている。
【0089】また支持部11には、実施の形態5で説明
した支持部10と同様に、レール部材2bの外周側端部
をシャーシ6から離間する方向(図中+z方向)へ押圧
するばね部材11aが設けられている。
【0090】ばね部材11aの近傍には、内周側ばね部
材9cによって押圧されたレール部材2bの外周側端面
が当接するカム面19aを有しディスク回転軸と略平行
な軸を中心に回転する板カム19が設けられるととも
に、板カム19の回転軸と略同軸上に、ばね部材11a
により図中+z方向に押圧されたレール部材2bの外周
側端部エッジが当接する円錐形部材21がカバー12に
取り付けて設けられている。
【0091】したがって、板カム13,19を回転させ
ると、そのカム面13a,19aに当接するレール部材
2a,2bがそれぞれ長手方向(図中x方向)に移動し
レール部材2a,2bの内周側端部がそれぞれ斜面8
a,9aに沿ってディスク法線方向(図中z方向)に移
動するとともに、レール部材2a,2bの外周側端部は
各々円錐形部材18,21のテーパ面18a,21aの
傾斜に沿ってディスク法線方向(図中z方向)に移動す
る。
【0092】よって、板カム13,19を回転させるこ
とにより、レール部材2a,2bをディスク3に対する
ラジアル方向の相対角度を変化させることなくその位置
をディスク法線方向(図中z方向)に移動させることが
できる。また、円錐形部材18,21を回転させること
により、レール部材2a,2bの外周側端部を各々円錐
形部材18,21のテーパ面18a,21aの高さの変
化に伴ってディスク法線方向(図中z方向)に移動させ
ることができる。更に、板カム13,19を同時に回転
させることにより、光ピックアップ1とディスク3との
相対的な距離(ディスク高さ)を調整することもでき
る。
【0093】すなわち、ラジアル方向、タンジェンシャ
ル方向のチルト調整、及びディスク高さ調整をいずれも
シャーシ6の上方より行なうことが可能となり、自動調
整機の構成を簡略化することができる。
【0094】この光ディスク装置においても、図5を用
いて説明した光ディスク装置と同様にして、板カム1
3,19に工具係合部13b,19bを形成し、円錐形
部材18,21に、第2工具17bの外周面と周方向に
おいて係合する内周面を持った工具係合部18b,21
bと、非係合部18c,21cとを形成しているので、
チルト調整機17によってチルト調整を行うことがで
き、チルト調整機17の構成の簡略化を実現できる。
【0095】
【発明の効果】以上のように本発明の光ディスク装置で
は、レール部材のディスク内周側端部エッジが当接する
斜面と、レール部材のディスク外周側端面が当接するカ
ム面を有し光ディスク媒体の回転軸と平行な軸を中心に
回転する板カムと、レール部材のディスク外周側端部の
ディスク法線方向の位置を調整する調整ねじなどの調整
部材を設けて、板カムの回転に伴ってレール部材がその
長手方向に移動し、レール部材のディスク内周側端部と
ディスク外周側端部の少なくとも一方の高さが変化する
ように構成した。このことにより、ラジアル方向、タン
ジェンシャル方向のチルト調整を容易、かつ正確に行な
うことができ、チルトの自動調整機の構成をも簡略化す
ることができる。更に、光ピックアップのディスク半径
方向の移動によるチルト変化がなく、また調整によって
ディスクとトレイ等との隙間余裕の減少することのない
光ディスク装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における光ディスク装置
を上面側および側面側より示す構成図
【図2】図1の光ディスク装置の断面図
【図3】本発明の実施の形態2における光ディスク装置
を上面側および側面側より示す断面図
【図4】図3の光ディスク装置の板カムにかかる力を示
す模式図
【図5】本発明の実施の形態3における光ディスク装置
を上面側および側面側より示す断面図
【図6】本発明の実施の形態4における光ディスク装置
を上面側および側面側より示す構成図
【図7】図6の光ディスク装置の断面図
【図8】図6の光ディスク装置を自動調整機によりチル
ト調整する状態を示す断面図
【図9】本発明の実施の形態5における光ディスク装置
を上面側および側面側より示す構成図
【図10】図9の光ディスク装置の断面図
【図11】図9の光ディスク装置を自動調整機によりチ
ルト調整する状態を示す断面図
【図12】本発明の実施の形態6における光ディスク装
置を上面側および側面側より示す構成図
【図13】図12の光ディスク装置の断面図
【図14】本発明の実施の形態7における光ディスク装
置を上面側および側面側より示す構成図
【図15】図14の光ディスク装置の断面図
【図16】本発明の実施の形態8における光ディスク装
置を上面側および側面側より示す構成図
【図17】図16の光ディスク装置の断面図
【図18】従来の光ディスク装置を上面側および側面側
より示す構成図
【図19】従来の他の光ディスク装置を上面側および側
面側より示す構成図
【図20】図19の光ディスク装置の断面図
【図21】従来の更に他の光ディスク装置を上面側およ
び側面側より示す構成図
【図22】図21の光ディスク装置の断面図
【図23】従来の更に他の光ディスク装置を上面側およ
び側面側より示す構成図
【図24】図23の光ディスク装置の断面図
【符号の説明】
1 光ピックアップ 2a, 2b レール部材 3 ディスク 5 スピンドルモータ 6 シャーシ 8a, 9a 斜面 8c,9c 内周側ばね部材 10a,11a ばね部材 10b,11b 調整ねじ 12 カバー 13 板カム 14a, 14b, 14c 外周側ばね部材 14d 外周側板ばね部材 16 傾斜螺旋カム 17 チルト調整機 17a 第1工具 17b 第2工具 18 円錐形部材 19 板カム 20 傾斜螺旋カム 21 円錐形部材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスク媒体を回転させるスピンドル
    モータと、 前記光ディスク媒体に光ビームを照射することにより情
    報を記録または再生する光ピックアップと、 前記光ピックアップを光ディスク媒体の半径方向に直動
    可能に支持する2本のレール部材と、 前記光ピックアップから出射される光ビームの光軸と前
    記光ディスク媒体との相対的な角度ずれを補正するため
    のチルト調整機構とを備えた光ディスク装置において、 前記チルト調整機構は、 ディスクの内周側から外周側に向かう方向に沿って連続
    的に高さが変化し2本のレール部材の内の第1のレール
    部材のディスク内周側端部エッジが当接する斜面と、 前記第1のレール部材のディスク外周側端面が当接する
    カム面を有し光ディスク媒体の回転軸と平行な軸を中心
    に回転する板カムとを有し、 前記板カムの回転に伴って前記第1のレール部材がその
    長手方向に移動し第1のレール部材のディスク内周側端
    部が前記斜面に沿ってスライドし高さが変化するように
    構成したことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 ディスクの内周側から外周側に向かう方
    向に沿って連続的に高さが変化し2本のレール部材の内
    の第2のレール部材のディスク内周側端部エッジが当接
    する斜面と、 前記第2のレール部材のディスク外周側端面が当接する
    カム面を有し光ディスク媒体の回転軸と平行な軸を中心
    に回転する板カムとを有し、 前記板カムの回転に伴って前記第2のレール部材がその
    長手方向に移動し第2のレール部材のディスク内周側端
    部が前記斜面に沿ってスライドし高さが変化するように
    構成したことを特徴とする請求項1記載の光ディスク装
    置。
  3. 【請求項3】 第1のレール部材と第2のレール部材の
    少なくとも一方のディスク外周側端部のディスク法線方
    向の位置を調整する調整ねじを設けたことを特徴とする
    請求項1または請求項2のいずれかに記載の光ディスク
    装置。
  4. 【請求項4】 第2のレール部材のディスク内周側端部
    を回動自在に支持する支持部と、 前記第2のレール部材のディスク外周側端部のディスク
    法線方向の位置を調整する調整ねじとを設けたことを特
    徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 板カムは外周面をカム面となし回転軸を
    軸心から偏芯させた円板状の偏芯カムであり、 第1のレール部材のディスク内周側端部に当接し第1の
    レール部材をディスク外周方向に付勢する内周側ばね部
    材と、 前記内周側ばね部材と同一のばね定数を有し前記板カム
    のカム面をその軸心に向かって押圧する3個の外周側ば
    ね部材とを備え、 前記3個の外周側ばね部材は、1個の外周側ばね部材の
    荷重方向が前記第1のレール部材の長手方向と一致し、
    他の2個の外周側ばね部材の荷重方向が前記第1のレー
    ル部材の長手方向と直交する方向に掛かるように配置す
    るとともに、 前記板カムの軸心と回転中心との偏芯量を0に設定した
    時に前記内周側ばね部材と前記外周側ばね部材が各々等
    しい荷重を発生するように配置することにより、 前記板カムの回転角度を維持するように構成したことを
    特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の光デ
    ィスク装置。
  6. 【請求項6】 3個の外周側ばね部材を一体構造の板ば
    ねで形成したことを特徴とする請求項5に記載の光ディ
    スク装置。
  7. 【請求項7】 板カムの回転軸と同軸上に傾斜螺旋カム
    を配置し、 前記傾斜螺旋カムは、第1のレール部材のディスク外周
    側端部エッジに当接する傾斜カム面を回転軸周りに螺旋
    状に設け、第1のレール部材のディスク外周側端部エッ
    ジとの当接点を含み第1のレール部材の軸心とディスク
    回転軸のそれぞれに平行な断面における傾斜カム面が前
    記第1のレール部材の内周側端面に当接する斜面とディ
    スク回転軸とがなす角と同一角度をディスク回転軸との
    間になすように形成することにより、 前記板カムの回転に伴って前記第1のレール部材がその
    長手方向に移動するとともに前記斜面および傾斜カム面
    に沿ってスライドし第1のレール部材全体の高さが変化
    し、 前記傾斜螺旋カムが回転しその傾斜カム面の高さが変化
    するに伴って前記第1のレール部材のディスク外周側端
    部の高さが変化するように構成したことを特徴とする請
    求項1〜請求項5のいずれかに記載の光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 板カムの回転軸と同軸上に円錐形部材を
    装置の固定部材に螺合して軸心方向に出退自在に配置
    し、 前記円錐形部材は、第1のレール部材のディスク外周側
    端部エッジに当接するテーパ面を回転軸周りに設け、第
    1のレール部材のディスク外周側端部エッジとの当接点
    を含み第1のレール部材の軸心とディスク回転軸のそれ
    ぞれに平行な断面における前記テーパ面が前記第1のレ
    ール部材の内周側端部に当接する斜面とディスク回転軸
    とがなす角と同一角度をディスク回転軸との間になすよ
    うに形成することにより、 前記板カムの回転に伴って前記第1のレール部材がその
    長手方向に移動するとともに前記斜面およびテーパ面に
    沿ってスライドし第1のレール部材全体の高さが変化
    し、 前記円錐形部材が回転しそのテーパ面の高さが変化する
    に伴って前記第1のレール部材のディスク外周側端部の
    高さが変化するように構成したことを特徴とする請求項
    1〜請求項5のいずれかに記載の光ディスク装置。
  9. 【請求項9】 第2のレール部材のための調整ねじと第
    1のレール部材のための傾斜螺旋カムとを同一角度回転
    させた時に前記第2のレール部材のディスク外周側端部
    のディスク法線方向の移動量と前記第1のレール部材の
    ディスク外周側端部のディスク法線方向の移動量とが同
    一になるように構成したことを特徴とする請求項7に記
    載の光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 第2のレール部材のための調整ねじと
    第1のレール部材のための円錐形部材とを同一角度回転
    させた時に前記第2のレール部材のディスク外周側端部
    のディスク法線方向の移動量と前記第1のレール部材の
    ディスク外周側端部のディスク法線方向の移動量とが同
    一になるように構成したことを特徴とする請求項8に記
    載の光ディスク装置。
  11. 【請求項11】 板カムを回転させる第1の工具のため
    の工具係合部を板カムの回転軸位置に形成し、 第1の工具の基部側に第1の工具と同軸上に一体に形成
    され傾斜螺旋カムを回転させる第2の工具のための工具
    係合部を傾斜螺旋カムの回転軸位置に形成し、 板カムの工具係合部と傾斜螺旋カムの工具係合部との間
    に、第1の工具の先端から第2の工具の基端までの距離
    より長く第1および第2の工具の最外径より内径が大き
    い非係合部を設けることにより、 第1の工具が板カムの工具係合部に係合している時は第
    2の工具が非係合部に位置して傾斜螺旋カムとの係合が
    外れ、 第2の工具が傾斜螺旋カムの工具係合部に係合している
    時は第1の工具が非係合部に位置して板カムとの係合が
    外れるように構成したことを特徴とする請求項7記載の
    光ディスク装置。
  12. 【請求項12】 板カムを回転させる第1の工具のため
    の工具係合部を板カムの回転軸位置に形成し、 第1の工具の基部側に第1の工具と同軸上に一体に形成
    され円錐形部材を回転させる第2の工具のための工具係
    合部を円錐形部材の回転軸位置に形成し、 板カムの工具係合部と円錐形部材の工具係合部との間
    に、第1の工具の先端から第2の工具の基端までの距離
    より長く第1および第2の工具の最外径より内径が大き
    い非係合部を設けることにより、 第1の工具が板カムの工具係合部に係合している時は第
    2の工具が非係合部に位置して円錐形部材との係合が外
    れ、 第2の工具が円錐形部材の工具係合部に係合している時
    は第1の工具が非係合部に位置して板カムとの係合が外
    れるように構成したことを特徴とする請求項8記載の光
    ディスク装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100448255B1 (ko) * 2001-12-28 2004-09-10 삼성전기주식회사 광픽업 플레이어
KR100457532B1 (ko) * 2002-07-27 2004-11-17 삼성전자주식회사 광 디스크 플레이어의 틸트 조정장치 및 틸트 조정방법
JP2008217850A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Sony Corp ディスクドライブ装置におけるスキュー調整機構

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KR100457532B1 (ko) * 2002-07-27 2004-11-17 삼성전자주식회사 광 디스크 플레이어의 틸트 조정장치 및 틸트 조정방법
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