JP2003030922A - スピンドルモータのチルト機構、およびこのチルト機構を備えた光ディスク装置 - Google Patents

スピンドルモータのチルト機構、およびこのチルト機構を備えた光ディスク装置

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JP2003030922A
JP2003030922A JP2001218627A JP2001218627A JP2003030922A JP 2003030922 A JP2003030922 A JP 2003030922A JP 2001218627 A JP2001218627 A JP 2001218627A JP 2001218627 A JP2001218627 A JP 2001218627A JP 2003030922 A JP2003030922 A JP 2003030922A
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optical
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tilt
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Koichi Nagai
宏一 永井
Hideo Nagai
秀雄 永井
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、構成小型にして、スピンドルモー
タの放熱性に優れ、応答性が良く、消費電力も小さいス
ピンドルモータのチルト機構、およびこのチルト機構を
備えた光ディスク装置を提供することを課題とする。 【解決手段】光ディスク装置1は、光ディスクを回転さ
せるスピンドルモータ3、スピンドルモータ3を固設し
たモータベース5、光ディスクの半径方向に移動可能に
設けられた光ヘッド8、およびモータベース5を傾斜さ
せるチルト機構を有する。チルト機構は、チルトモータ
17、ウォームギア18、平歯車16、15、平歯車1
5に同軸且つ一体的に設けられた回転カム13、および
回転カム13のカム面に摺接すべくモータベース5から
突設されたカム従動子5aを有する。スピンドルモータ
3の光軸3aが、チルト機構によって傾けられ光ディス
クのディスク面と光ヘッド8の光軸とが直交される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスクを回
転可能に支持するスピンドルモータを光ディスクの半径
方向に傾斜させるチルト機構、およびこのチルト機構を
備えているとともに光ディスクに対する情報の記録およ
び再生を行なう光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンパクトディスク(CD)やレ
ーザディスク(LD)に代表されるように、レーザ光を
用いて情報を再生する光ディスク装置が広く普及してい
る。また、最近では、コンピュータの記憶装置として光
ディスク装置が利用されるようになっている。
【0003】光ディスク装置は、スピンドルモータのデ
ィスクテーブルに光ディスクをセットして回転させ、対
物レンズを光ディスクの記録/再生面上の所望するトラ
ックに対向させ、この対物レンズを介してレーザビーム
をディスク面上に焦束させてビームスポットを形成する
ことにより、光ディスクに対する情報の記録および再生
を行なう。
【0004】光ディスクに対する記録密度を高めるため
には、このビームスポットのサイズをできるだけ小さく
することが望ましい。ビームスポットを小さくするに
は、レーザビームの波長を短くし、対物レンズの開口率
(以下NAという)を大きくすることが有効である。ま
た、記録密度を高めるためには、ディスク面に対して対
物レンズの光軸を垂直にして、ディスク面に形成される
ビームスポットのコマ収差を無くすことが重要である。
しかし、両者の角度を高精度に90°に維持することは
極めて困難である。
【0005】重大なコマ収差を生じないディスク面と光
軸との間の角度ズレの許容範囲は、レーザの波長に比例
し、対物レンズのNAの3乗に反比例して大きくなる。
このため、レーザビームの波長を短くして対物レンズの
NAを大きくして記録密度を高めようとすると、角度ズ
レの許容範囲が狭くなり、部品精度や組立精度をより向
上させなければならない。
【0006】ところが、光ディスクは一般に射出成形で
製造されるため、反りなどの歪みが生じてしまい、ディ
スク面が傾いてしまう。また、ディスクテーブルに光デ
ィスクをセットした状態で、光ディスク自体の自重でも
反りを生じる。
【0007】このため、例えば、ディスク半径方向に沿
った光ディスクと対物レンズの光軸との間の傾きを補正
可能な装置として、特開平9−120567号公報に記
載の光ディスク装置が知られている。
【0008】この装置は、光ディスクを回転支持するス
ピンドルモータの回転軸をディスク半径方向に傾けるこ
とにより、ディスク面と対物レンズの光軸とが直交する
ように光ディスクを傾ける。このため、スピンドルモー
タを固設したベース部材が、回転支持機構によって半径
方向に傾け可能に支持されており、このベース部材が、
チルト機構によって半径方向に傾斜され、対物レンズの
光軸とディスク面とが直交するように光ディスクが傾斜
される。
【0009】回転支持機構は、ベース部材の両端に設け
られた回転軸を回転自在に取り付けるとともに、ベース
部材の上面を点接触により規制する。また、チルト機構
は、ベース部材から突設されたローラに作用するカムブ
ロック、およびカムブロックを光ディスクの周方向にス
ライドさせるスライド機構を有する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の装置では、回転支持機構はベース部材の両端をピンに
より回転可能に支持し、且つチルト機構はベース部材か
ら突設されたローラにカムブロックを転接させているた
め、スピンドルモータを固設したベース部材に他の部材
が接触する面積が極めて小さい。このため、スピンドル
モータの熱を効率良く放熱させることができず、最悪の
場合、装置が故障してしまうことが考えられる。
【0011】また、上述した従来の装置では、スピンド
ルモータを固設したベース部材を半径方向に回転可能に
支持する回転支持機構が必要であり、且つチルト機構の
カムブロックをスライドさせるため、ラックおよびピニ
オンを利用しており、装置が大掛りで部品点数も多く、
小型化が極めて困難であるばかりか、応答性が悪く、消
費電力も大きくなるといった種々の問題があった。
【0012】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、構成小型にして、スピンドルモータの
放熱性に優れ、応答性が良く、消費電力も小さいスピン
ドルモータのチルト機構、およびこのチルト機構を備え
た光ディスク装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のスピンドルモータのチルト機構は、光ディ
スクを回転可能に取り付けるスピンドルモータを固設し
たモータベースと、上記スピンドルモータの回転軸を所
定方向に傾斜可能なように、上記モータベースの一端を
片持ち梁状態に支持したバネ部材と、このバネ部材の付
勢力に抗して上記モータベースを付勢して上記スピンド
ルモータの回転軸を上記所定方向に傾斜させる付勢機構
と、を備えている。
【0014】上記発明によると、スピンドルモータを固
設したモータベースをバネ部材で支持するとともに付勢
機構でモータベースを付勢することでスピンドルモータ
の回転軸を傾斜させる。このようなチルト機構は、構成
が単純で小型化が可能であり、応答性に優れ、消費電力
を小さくできる。
【0015】また、本発明の光ディスク装置は、光ディ
スクを回転可能に取り付けるスピンドルモータと、この
スピンドルモータを固設したモータベースと、上記スピ
ンドルモータの回転軸を傾斜可能なように、上記モータ
ベースの一端を片持ち梁状態に支持したバネ部材と、上
記スピンドルモータに取り付けられた光ディスクに沿っ
て移動可能に設けられ、上記光ディスクに対する情報の
記録および再生を行なう光ヘッドと、上記バネ部材の付
勢力に抗して上記モータベースを付勢して、上記光ヘッ
ドの光軸と光ディスクの記録/再生面とが直交するよう
に、上記スピンドルモータの回転軸を傾斜させる付勢機
構と、を備えている。
【0016】上記発明によると、簡単な構成によりスピ
ンドルモータの回転軸を傾斜させることができ、スピン
ドルモータに取り付けられた光ディスクの記録/再生面
と光ヘッドの光軸が直交するように、光ディスクを傾け
ることができる。これにより、光ディスクの記録/再生
面に形成されるビームスポットにコマ収差を生じること
を防止でき、光ディスクに対する高密度記録が可能とな
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0018】図1には、この発明の第1の実施の形態に
係る光ディスク装置1の要部の構成を斜視図にして示し
てある。図2には、光ディスク装置1に組込まれたチル
ト機構10の要部の構成を断面図にして示してある。
【0019】光ディスク装置1は、例えばCDやDVD
などの光ディスク2(図2参照)を略水平面内で回転さ
せるためのスピンドルモータ3を有する。スピンドルモ
ータ3の回転軸3aには、光ディスク2の回転中心を脱
着自在に取り付けるためのディスクテーブル4が設けら
れている。そして、スピンドルモータ3は、略水平に配
置された略矩形の金属板により形成されたモータベース
5に密着されて固設されている。
【0020】モータベース5は、ステンレス鋼板やベリ
リウム銅板などを折り曲げ加工して形成された板バネ6
(バネ部材)を介して、装置の主要構造体をなす略矩形
板状のドライブベース7に対して片持ち梁状態で取り付
けられている。この状態で、モータベース5は、基本的
に略水平面内を延びている。板バネ6は、モータベース
5の一端辺の全長に亘って接触しており、モータベース
5との間の熱伝導効率が高められている。つまり、加減
速制御によりスピンドルモータ3から発せられる熱が、
モータベース5および板バネ6を介して、ドライブベー
ス7に高率良く逃げるような構造になっている。これに
より、スピンドルモータ3の加熱による破壊を防止して
いる。
【0021】また、光ディスク装置1は、光ディスク2
に対して情報の記録および再生を行なうための光ヘッド
8を有する。本実施の形態の光ヘッド8は、CD用の光
学系とDVD用の光学系を有し、各光学系の光軸が光デ
ィスク2に直交するように、キャリッジ9の上面に取り
付けられている。キャリッジ9は、互いに平行にしてド
ライブベース7に取り付けられた2本のレール11、1
2に沿ってスライド自在に取り付けられている。レール
11、12は、ディスクテーブル4に取り付けられた光
ディスク2の半径方向に沿って延設されている。キャリ
ッジ9は、後述するモータによってレール11、12に
沿って光ディスク2の半径方向に移動する。すなわち、
光ヘッド8は、光ディスク2の任意のトラックに対向可
能となっており、任意のトラックの情報を自在に読み書
きできるようになっている。
【0022】ところで、上述した板バネ6は、スピンド
ルモータ3の回転軸3aが光ヘッド8の移動方向に傾斜
可能となるように、モータベース5の一端をドライブベ
ース7に対して片持ち梁状態で支持している。つまり、
板バネ6は、ヒンジ機構として動作する。言い換える
と、モータベース5は、光ヘッド8の移動方向と直交し
且つスピンドルモータ3の回転軸3aと直交する方向に
沿って延びた架空の回転軸を中心にして、光ヘッド8の
移動方向に微小に回転運動可能となっている。
【0023】さらに、光ディスク装置1は、モータベー
ス5を付勢してスピンドルモータ3の回転軸3aを光ヘ
ッド8の移動方向に傾斜させるためのチルト機構10
(付勢機構)を有する。
【0024】チルト機構10は、モータベース5の下面
側(一面側)でドライブベース7の凹所7a内に配設さ
れた略円盤状の回転カム13を有する。回転カム13
は、ドライブベース7(凹所7a)に対して回転自在に
取り付けられている。回転カム13の上面、すなわちカ
ム面13aには、モータベース5の下面側から突設され
たカム従動子5aの先端が摺接するようになっている。
カム面13aの形状については後述する。カム従動子5
aは、モータベース5の板バネ6に接続された一端辺か
ら離間した他端辺近くに設けられている。カム従動子5
aのある位置と反対側であってモータベース5の上面側
(他面側)には、モータベース5(カム従動子5a)を
回転カム13(カム面13a)に押し付けるための押し
付けバネ14(押し付け部材)が設けられている。押し
付けバネ14は、その基端側がドライブベース7に対し
て片持ち梁状態で固設され、その先端側がモータベース
5の上面に押し付けられている。これにより、回転カム
13のカム面13aとカム従動子5aの先端との間の接
触状態を維持できる。
【0025】また、回転カム13のカム面13aから離
間した側には、平歯車15が同軸且つ一体的に固設され
ている。この平歯車15には、別の平歯車16を介し
て、チルトモータ17の回転軸17aの先端に設けられ
たウォームギア18が、それぞれ歯合されて接続されて
いる。しかして、チルトモータ17が回転されると、回
転軸17a、ウォームギア18、平歯車16、および平
歯車15を介して回転駆動力が伝達され、チルトモータ
17の回転方向および回転量に依存して回転カム13が
回転されるようになっている。回転カム13が回転され
ると、カム面13aの形状に起因してカム従動子5aが
上下され、モータベース5が板バネ6をヒンジ機構とし
て微小に回動される。
【0026】ここで、上記光ディスク装置1の動作を制
御する制御系について、図3のブロック図を参照して説
明する。
【0027】光ディスク装置1は、その動作を制御する
制御回路20を有する。制御回路20には、光ヘッド8
が接続されている。光ヘッド8は、所定波長のレーザ光
を発光する発光素子および光ディスク2の記録/再生面
(以下、ディスク面と称する)から反射された反射光を
受光する受光素子を有する光集積素子8a(IOU)、
レンズやミラーなどの図示しない複数の光学部材、およ
びレーザ光をディスク面に集光させるための対物レンズ
8bを有する。尚、本実施の形態では、上述したように
2系統の光学系を有するため、図示していないが、同様
の構成を2組有する。
【0028】光ヘッド8のIOU8aは、光ヘッド8
(対物レンズ8b)の光軸8cと光ディスク2のディス
ク面との間の角度ズレを検出する機能を有する。理想的
には、光ヘッド8の光軸8cと光ディスク2のディスク
面とは直交することが望ましい。しかし、光ディスク2
は製造過程において或いはその自重によって撓むことが
知られており、その半径方向に沿って傾斜して光軸8c
との間に角度ズレを生じることがある。つまり、IOU
8aは、この半径方向に沿った角度ズレを検出する機能
を有する。
【0029】具体的には、対物レンズ8bを介してディ
スク面に照射したレーザの光軸8cがディスク面に対し
て直交した場合、その反射光はIOU8aにて正常に受
光される。この場合、ディスク面と光軸8cとの間の角
度ズレがゼロであるものとして、その反射光に基づいて
IOU8aがチルト信号“0”を制御回路20へ出力す
る。また、IOU8aは、レーザの光軸8cがディスク
面に直交する方向から照射されなかった場合、ディスク
面と光軸8cとの間に角度ズレを生じているものとし
て、ズレ量に比例し且つズレ方向に起因した正号或いは
負号を付したチルト信号を制御回路20へ出力する。
【0030】光ヘッド8のIOU8aと制御回路20と
の間には、ローパスフィルタ21が設けられている。ロ
ーパスフィルタ21は、IOU8aから出力されたチル
ト信号を平均化して制御回路20へ入力する。制御回路
20では、このチルト信号に基づいて光ヘッド8の光軸
8cと光ディスク2のディスク面との間の角度ズレを検
出し、チルトモータ17の駆動電流を決定する。
【0031】つまり、制御回路20は、ローパスフィル
タ21を介して入力されるチルト信号に基づいて、チル
ト機構10を制御し、光ディスク2と光ヘッド8の光軸
8cが直交するようにモータベース5を傾斜させる。こ
れにより、光ヘッド8のIOU8aから射出されるレー
ザ光が光ディスク2のディスク面に垂直に照射されるこ
とになり、ディスク面上でレーザスポットの形状がコマ
収差によって歪むことを防止でき、良好な情報の記録再
生が可能になる。
【0032】この他に、制御回路20には、スピンドル
モータ3、キャリッジ9をスライドさせるためのモータ
22、回転カム13を所望する位置に回転させるチルト
モータ17、および回転カム13の回転原点位置を検出
する回転原点位置センサ23などが接続されている。
【0033】次に、図4および図5を参照して、回転カ
ム13の詳細な形状について説明する。図4には平歯車
15を一体に有する回転カム13の外観を示してあり、
図5には回転カム13のカムプロファイルを示してあ
る。
【0034】図4に示すように、回転カム13のカム面
13aは、それぞれ90°ずつ角度を異ならせた位置
に、4つの平面部a、b、c、dを有する。各平面部
は、略扇形状を有する。隣接しない2つの平面部a、c
は、図5に示すように、カム従動子5aの変位量がゼロ
となる基準高さに設定されている。そして、平面部b
は、平面部a、cより変位量が+側にシフトした高さ位
置に設定され、平面部dは、平面部a、cより変位量が
−側にシフトした高さ位置に設定されている。各平面部
a、b、c、d間には、それぞれ所定方向に傾斜した傾
斜面31〜34が設けられ、合計8つの面が回転カム1
3の回転方向に沿って滑らかに連続されている。
【0035】例えば、モータベース5から突設されたカ
ム従動子5aの先端が平面部a、cに接触している状態
(図4に示す状態)では、モータベース5に固設された
スピンドルモータ3に取り付けられた光ディスク2のデ
ィスク面と光ヘッド8の光軸8cとが直交するように平
面部a、cの高さ位置が設計されている。また、カム従
動子5aが+側にシフトした平面部bに接触している状
態では、モータベース5がその基準位置から僅かに押し
上げられ、カム従動子5aが−側にシフトした平面部d
に接触している状態では、モータベース5がその基準位
置から僅かに下降されるようになっている。つまり、ス
ピンドルモータ3の回転軸3a(光ディスク2のディス
ク面)は、上記3段階で傾斜されるようになっている。
【0036】実際の光ディスク装置においては、光ディ
スク2のディスク面と光ヘッド8の光軸とを高精度に直
交させる必要はなく、角度ズレに対する許容誤差範囲が
比較的広いため、上記のような3段階のチルト制御でも
十分である。
【0037】また、本実施の形態では、回転カム13の
回転角度は、図5で90°から315°までの間に規制
されている。つまり、カム従動子5aがカム面13aに
摺接する範囲が、平面部b、傾斜面32、平面部c、傾
斜面33、および平面部dだけになるように、図示しな
い規制部材によって回転カム13の回転位置が規制され
ている。
【0038】しかして、回転カム13が180°から2
25°の間の回転原点位置にあることを回転原点位置セ
ンサ23で検出した状態から、一方向にチルトモータ1
7をしばらく回転させると、回転カム13が315°ま
で回転して停止する。この状態で、カム従動子5aが−
側にシフトした平面部dに接触し、光ディスク2のディ
スク面がその外周方向に向けて下方に傾くように僅かに
傾斜される。また、回転カム13が180°から225
°の間の回転位置にあることを回転原点位置センサ23
で検出した状態から、他方向にチルトモータ17をしば
らく回転させると、回転カム13が90°まで回転して
停止する。この状態で、カム従動子5aが+側にシフト
した平面部bに接触し、光ディスク2のディスク面がそ
の外周方向に向けて上方に傾くように僅かに傾斜され
る。さらに、回転カム13が180°から225°の間
の回転位置にあることを回転原点位置センサ23が検出
した状態で、チルトモータ17に供給する駆動電流を切
れば、カム変位は0となり、光ディスク2のディスク面
が基準位置に設定される。このように、チルトモータ1
7に対する駆動電流をコントロールするだけで、光ディ
スク2のディスク面の傾きを基準位置を挟む3段階に容
易に変化させることができる。これにより、低コストで
簡単な制御により光ディスク2の傾きを補正することが
可能になる。
【0039】以上のように、本実施の形態によると、ス
ピンドルモータ3を固設したモータベース5の一端を板
バネ6を介して片持ち梁状態で支持し、且つモータベー
ス5のカム従動子5aにチルト機構10のカム面13a
を作用させ、スピンドルモータ3の回転軸3aを光ヘッ
ド8の移動方向に傾斜させ、光ディスク2のディスク面
と光ヘッド8の光軸8cとが直交するようにしている。
本実施の形態のような簡単なチルト機構10を採用する
と、従来の装置と比較して、構成を小型化でき、応答性
を向上させることができる。また、従来の装置のように
大掛りな構造を必要としないため、チルト機構を動作さ
せるための消費電力を低く抑えることができる。
【0040】また、本実施の形態によると、板バネ6
が、スピンドルモータ3を固設したモータベース5の一
端辺の全長に亘って接触支持するため、スピンドルモー
タ3の方熱効果を高めることができる。つまり、光ディ
スク装置1の中には、光ディスク2の記録/再生中のト
ラック位置に応じて回転速度を変化させるタイプの装置
があり、このタイプの装置ではスピンドルモータ3を頻
繁に加減速する必要がある。スピンドルモータ3を頻繁
に加減速するためには、多くの電力を必要とし、その結
果スピンドルモータ3が加熱されて発熱する。この熱を
効率良く放熱しないと、温度上昇によって、最悪の場
合、装置が故障する問題が生じる。このため、本実施の
形態では、モータベース5のヒンジ機構として金属性の
板バネ6を用い、且つこの板バネ6をモータベース5の
一端辺の全長に亘って接触させており、この板バネ6を
通じて、スピンドルモータ3で発生した熱をドライブベ
ース7に効率良く伝導するようにしている。この場合、
ドライブベース7も放熱部材として機能するため、効率
よく放熱できる。
【0041】また、放熱効率を高めるためには、上述し
た第1の実施の形態の構成に加えて、モータベース5と
ドライブベース7との間に放熱用のゲルを挿入すること
が有効である。つまり、ゲルを通じてモータベース5に
伝達された熱がドライブベース7に伝導するため、さら
に放熱効果を向上させることができる。この場合、放熱
用のゲルとして、シリコン系などの熱伝導率の高いゲル
を使用することが好ましい。
【0042】また、このようなゲルをモータベース5と
ドライブベース7との間に配置することで、更なる効果
が期待できる。つまり、本実施の形態の光ディスク装置
1では、スピンドルモータ3が回転する際に僅かな振動
が発生することが知られており、スピンドルモータ3が
振動するとモータベース5も振動し、光ディスク2の傾
きが不安定になる。モータベース5とドライブベース7
との間に減衰材としてのゲルを注入すると、スピンドル
モータ3自体や、光ディスク2の偏芯によって発生する
振動に起因した共振現象を抑制することができる。
【0043】さらに、モータベース5の下面側から突設
されたカム従動子5aの配置位置を、スピンドルモータ
3の中心を通りレール11或いは12に平行な線の延長
線上になるべく近い位置に設定すると、不要振動を抑圧
できる。また、振動を抑制する他の方法として、板バネ
6自体に振動減衰効果を持たせるための制振シートを貼
る方法もある。
【0044】尚、この発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可
能である。例えば、回転原点位置センサ23を無くし
て、動作する時は、まず限界回転位置に達するのに十分
な時間チルトモータ17に駆動電流を流す。次に目標位
置に応じた時間チルトモータ17に駆動電流を流しても
良い変位位置が3段階と少ないため、このような方法で
も安定動作できる。
【0045】また、上述した実施の形態では、回転カム
によるモータベース5の変位位置を3段階に設定した
が、モータベース5の変位量を連続的に変化させるよう
にしても良い。この場合、回転カム13のカム面の形状
を滑らかに傾斜させ、回転原点位置センサ23は省いて
チルト信号が0になるように、回転カム13の回転位置
を細かく調整すれば良い。
【0046】また、上述した実施の形態では、モータベ
ース5の上面側に配置した押し付けバネ14によってモ
ータベース5を回転カム13に向けて押圧するようにし
たが、 押し付けバネ14を省略して、モータベース
5を支持した板バネ6に押圧機能を持たせても良い。
【0047】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図6を参照して説明する。尚、ここでは、上述した
第1の実施の形態の光ディスク装置1と同様に機能する
構成部材については、同一符号を付してその詳細な説明
を省略する。また、図6では、図示明瞭化のため、チル
トモータ17およびウォームギア18を図示省略してあ
る。
【0048】本実施の形態の光ディスク装置40は、ス
ピンドルモータ3を固設した第1の実施の形態とは異な
る形状のモータベース45を有する。モータベース45
の板バネ46によって支持された一端辺は、第1の実施
の形態のモータベース5の一端辺と比較して傾斜されて
いる。言い換えると、板バネ46は、モータベース45
に固設されたスピンドルモータ3の回転軸3aが、光ヘ
ッド8の移動方向から僅かにずれた傾斜方向に傾斜可能
なように、モータベース45を支持している。
【0049】上述した第1の実施の形態の光ディスク装
置1では、光ヘッド8の移動方向にスピンドルモータ3
の回転軸3aを傾斜させることにより、光ヘッド8の2
系統あるうちの一方の光学系の対物レンズ8bを介して
射出されるレーザ光の光軸8aと光ディスク2のディス
ク面とを直交させるように光ディスク2を傾斜させた
が、この方向に光ディスク2を傾斜させると、他方の光
学系の対物レンズ8cを介して射出されるレーザ光8d
と光ディスク2のディスク面とを正確に直交させること
はできない。このため、本実施の形態では、この他方の
対物レンズ8cを介して射出されるレーザ光の光軸8d
と光ディスク2のディスク面とを正確に直交させるべ
く、他方の対物レンズ8cに向かう傾斜方向にスピンド
ルモータ3の回転軸3aを傾斜させるようにした。
【0050】これにより、他方の光学系における情報の
記録/再生処理を一方の光学系より高精度に実施できる
ようになった。つまり、他方の光学系による情報の記録
/再生処理の精度を一方の光学系より高める必要がある
場合には、本実施の形態が有効である。尚、スピンドル
モータ3の回転軸3aを傾ける方向は、モータベース4
5を板バネ46で支持する位置を変えることにより、任
意の方向に容易に変更可能であるが、光ヘッド8に対す
るスピンドルモータ3の最適な傾斜方向の設定の方法
は、例えば特願平11−362676に記載されてい
る。
【0051】次に、この発明の第3の実施の形態に係る
光ディスク装置50について、図7および図8を参照し
て説明する。図7には、光ディスク装置50の外観を斜
視図にして示してあり、図8には、光ディスク装置50
の光学系を模式的に示してある。尚、本実施の形態にお
いても、上述した各実施の形態と同様に機能する構成部
材については、同一負号を付してその詳細な説明を省略
する。
【0052】本実施の形態の光ディスク装置50は、2
つの波長の異なるレーザ光を発光できる1レンズタイプ
の光ヘッド58を有する。この光ヘッド58は、例えば
780nmの波長を有するレーザ光を用いてCDに書き込
まれている情報を再生するCD用の光学系と、例えば6
50nmの波長を有するレーザ光を用いてDVDに書き込
まれている情報を再生するDVD用の光学系と、を有す
る。2つの光学系は、1つの対物レンズ67を共有す
る。
【0053】図8に示すように、CD用の光学系は、7
80nmの赤外波長のレーザ光を発光するレーザダイオー
ドとCDからの反射光を受光するフォトディテクタとを
有する光集積素子61(IOU61)を有する。このI
OU61のレーザダイオードから射出されたレーザ光
は、CD用の回折素子62(HOE62)を通過してダ
イクロミラー63で反射され、コリメータレンズ64を
通過されて立ち上げミラー65でさらに反射され、ダイ
クロフィルタ66でビーム径を制限された後、対物レン
ズ67で集光され、光ディスク2(この場合はCD2)
のディスク面2a上に照射される。ディスク面2aで反
射された反射光は、逆の経路をたどってIOU61のフ
ォトディテクタで受光される。対物レンズ67は、DV
Dに対応した比較的NAの高いレンズであるが、ダイク
ロフィルタ66でビーム径が制限されるため、対物レン
ズ67のNAは実効上CDの規格に対応して小さくな
る。
【0054】一方、DVD用の光学系は、650nmの赤
外波長のレーザ光を発光するレーザダイオードとDVD
からの反射光を受光するフォトディテクタとを有する光
集積素子68(IOU68)を有する。このIOU68
のレーザダイオードから射出されたレーザ光は、DVD
用の回折素子69(HOE69)、ダイクロミラー6
3、およびコリメータレンズ64を順次通過され、立ち
上げミラー65で反射されて、ダイクロフィルタ66を
通過され、対物レンズ67で集光され、光ディスク2
(この場合はDVD2)のディスク面2b上に照射され
る。ディスク面2bで反射された反射光は、逆の経路を
たどってIOU68のフォトディテクタで受光される。
尚、ダイクロミラー63およびダイクロフィルタ66
は、650nmのレーザ光に対して何等作用しないため、
レーザ光のビーム径がダイクロフィルタ66で制限され
ることがない。
【0055】上記のように、1つの対物レンズ67を共
有する2つの光学系を有する光ヘッド58では、良好な
信号処理特性を得るため、2つの光学系の光軸が一致す
ることが望ましい。しかし、光学系の組立時における製
造誤差等により、2つの光学系の光軸を正確に一致させ
ることは極めて困難であり、特に、微小なIOU61、
68などのレーザチップを高精度に角度調整して取り付
けるのが非常に難しい。このため、この種の光ヘッド5
8では、2つの光学系に光軸ズレを有するのが一般的で
ある。本実施の形態では、説明を解り易くするため、D
VD用の光学系には製造誤差が無く対物レンズ67に直
交する光軸を有し、CD用の光学系には製造誤差が有り
対物レンズ67に対する光軸ズレを生じているものとす
る。図8では、DVD用の光学系の光軸を一点鎖線で示
し、CD用の光学系の光軸を破線で示してある。
【0056】CD用の光学系のように対物レンズ67に
対する光軸ズレを生じていると、この光軸とCD2のデ
ィスク面2aとが直交しても、ディスク面2aに形成さ
れるビームスポットに収差を生じてしまう。また、DV
D用の光学系のように対物レンズ67に対する光軸ズレ
が無くても、光軸とDVD2のディスク面2bとが直交
しないと、ディスク面2bに形成されるビームスポット
に収差を生じてしまう。
【0057】このため、本実施の形態では、上記のよう
な収差を無くす補正が必要となる。例えば、対物レンズ
67に対する光軸ズレを補正する場合、この光軸ズレに
応じて光ヘッド58自体を傾斜させて光軸とディスク面
2aとの相対角度を変化させ、対物レンズ67に対する
光軸ズレに起因した収差を光軸とディスク面との間の角
度ズレに起因した収差で打ち消すような補正を行なう。
また、光軸とディスク面2bとの間の角度ズレに起因し
た収差を補正する場合、例えば上述した第1および第2
の実施の形態のようにスピンドルモータ3の回転軸を傾
斜させて補正を行なう。いずれにしても、補正の方向と
して、光ヘッド58の移動方向に沿ったラジアル方向の
補正と、このラジアル方向と直交するタンジェンシャル
方向の補正と、が考えられる。
【0058】しかし、本実施の形態のように、1つの対
物レンズ67を共有する2つの光学系を有する光ヘッド
58では、それぞれの光学系に応じたチルト補正が必要
となる。つまり、CD専用或いはDVD専用の光ヘッド
では、光軸が1つしか無いため、最適な補正角度は1つ
しか存在しないが、本実施の形態のように2つの光軸を
持つ光ヘッド58ではCD用の光学系に最適な補正角度
とDVD用の光学系に最適な補正角度がある。
【0059】本実施の形態では、タンジェンシャル方向
のチルト補正をスピンドルモータ3の光軸3aを傾ける
ことにより行ない、且つラジアル方向のチルト補正を光
ヘッド58を傾けることにより行なうようにした。
【0060】スピンドルモータ3の光軸3aをタンジェ
ンシャル方向に傾けるための構成として、本実施の形態
では、スピンドルモータ3を固設したモータベース55
のタンジェンシャル方向に沿った一端辺に板バネ56を
取り付けた。つまり、光ヘッド58の移動方向(ラジア
ル方向)と直交する方向(タンジェンシャル方向)にス
ピンドルモータ3の回転軸3aを傾斜可能なように、モ
ータベース55を板バネ56を介して支持するようにし
た。尚、モータベース55を傾斜させるためのチルト機
構は、上述した各実施の形態と同じであるため、ここで
はその説明を省略する。
【0061】ところで、タンジェンシャル方向のチルト
成分として、光ディスク2の反りに起因したものが考え
られるが、このチルト成分は光ディスク2の回転によっ
て生じるAC成分のみであり、一般にDC成分は含まな
い。しかし、光ヘッド58を搭載したキャリッジ9をス
ライドさせるレール11、12が傾いている場合、キャ
リッジ9をスライドさせた際に光ヘッド58がタンジェ
ンシャル方向に傾いてしまう場合がある。しかし、レー
ル11、12の傾きは比較的簡単に調整できるため、こ
のレール11、12の傾きに起因したタンジェンシャル
方向のチルト成分はあまり問題にならない。
【0062】つまり、タンジェンシャル方向のチルト補
正は、CD用の光学系およびDVD用の光学系のいずれ
の光学系を用いるかによってのみ一義的に決められるも
のと考えても差し支えない。そこで、本実施の形態で
は、回転カム13のカム面13aの形状を各光ヘッド
(すなわち、各光学系の光軸)に合わせて調整したもの
を個別に用意し、光ヘッド毎に固有の回転カム13を組
み合わせることにより対応するようにしている。
【0063】また、回転カム13のカム面13aの形状
をモータベース55を連続的に傾斜させることのできる
滑らかな形状にすれば、各光ヘッド毎に用意した回転カ
ム13を組み合わせる必要はなく、全ての光ヘッド58
に同じ種類の回転カム13を組み合わせることができ
る。この場合、タンジェンシャル方向のチルト補正に自
由度があるため、レール11、12の傾きを前もって調
整しなくても良く、レール11、12の傾きもこのチル
ト機構で補正できる。
【0064】一方、光ヘッド58内には、対物レンズ6
7をラジアル方向に傾斜させるための図示しないレンズ
アクチュエータが内蔵されている。ラジアル方向のチル
ト成分として、光ディスク2の反りに起因したものなど
が考えられる。ラジアル方向のチルト補正機構について
は、例えば、特開昭63−25841号公報(特願昭6
1−168370号公報)に開示されているように周知
であるため、ここでは、その詳細な説明を省略する。
【0065】以上のように、本実施の形態の光ディスク
装置50によると、タンジェンシャル方向のチルト補正
をCD用の光学系或いはDVD用の光学系に合わせた2
段階にすることができ、補正制御をより簡単にできる。
また、いずれの光学系(CD或いはDVD)を用いるか
だけによりスピンドルモータ3の補正方向が決定される
ため、タンジェンシャル方向の補正回数を極めて少なく
できる。これにより、回転カム13のカム面13aにモ
ータベース55のカム従動子5aが摺接する回数も極め
て少なくでき、回転カム13の摩滅を抑制でき使用寿命
を延長できる。
【0066】また、本実施の形態によると、スピンドル
モータ3を回転することなく媒体の種類に応じてタンジ
ェンシャル方向の補正が成されるため、上述した第1お
よび第2の実施の形態と比較してチルト補正に要する補
正消費電力を少なくできる。さらに、本実施の形態によ
ると、光ディスク2の回転動作時に必要となるラジアル
方向のチルト補正を光ヘッド58のレンズアクチュエー
タを動作させることにより実施しているため、比較的質
量の大きいスピンドルモータ3の回転軸3aをラジアル
方向に傾斜させる上述した第1および第2の実施の形態
と比較して、チルト機構の動作エネルギを少なくでき、
消費電力をさらに低減できる。
【0067】尚、この発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可
能である。例えば、上述した第3の実施の形態では、2
つの光学系それぞれのレーザ光源をCD用のIOU61
およびDVD用のIOU68として別体にした場合につ
いて説明したが、これに限らず、2つの光学系の光源が
1つのIOUに搭載されていても良く、或いは1つの半
導体チップ上に形成されていても良い。
【0068】また、本発明の第1および第2の実施の形
態のように、2つの対物レンズを有する光ヘッドにおい
てもそれぞれの光学系に対する最適なチルト補正角度が
あるため、第3の実施の形態のチルト補正を適用するこ
とが有効である。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のスピン
ドルモータのチルト機構、およびこのチルト機構を備え
た光ディスク装置は、上記のような構成および作用を有
しているので、構成小型にして、スピンドルモータの放
熱性に優れ、応答性が良く、消費電力も小くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る光ディスク
装置の要部の構成を概略的に示す斜視図。
【図2】図1の光ディスク装置に組込まれたチルト機構
の要部の構成を示す断面図。
【図3】図1の光ディスク装置による動作を制御する制
御系を示すブロック図。
【図4】図2のチルト機構の回転カムのカム面の形状を
説明するための斜視図。
【図5】図4の回転カムのカムプロファイルを説明する
ためのグラフ。
【図6】この発明の第2の実施の形態に係る光ディスク
装置の要部の構成を概略的に示す斜視図。
【図7】この発明の第3の実施の形態に係る光ディスク
装置の要部の構成を概略的に示す斜視図。
【図8】図7の光ディスク装置の光学系を示す概略図。
【符号の説明】
1…光ディスク装置、 2…光ディスク、 3…スピンドルモータ、 5…モータベース、 5a…カム従動子、 6…板バネ、 7…ケース、 8…光ヘッド、 8b…対物レンズ、 10…チルト機構、 11、12…レール、 13…回転カム、 13a…カム面、 14…押し付けバネ、 15、16…平歯車、 17…チルトモータ、 18…ウォームギア、 20…制御回路、 22…モータ、 23…回転位置センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D109 CA03 5D118 AA13 BA01 BF02 BF03 CC12 CD04 5H605 AA01 AA07 BB05 BB14 CC03 CC08 CC09 EA02 EA11 EA19 EA30

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクを回転可能に取り付けるスピ
    ンドルモータを固設したモータベースと、 上記スピンドルモータの回転軸を所定方向に傾斜可能な
    ように、上記モータベースの一端を片持ち梁状態に支持
    したバネ部材と、 このバネ部材の付勢力に抗して上記モータベースを付勢
    して上記スピンドルモータの回転軸を上記所定方向に傾
    斜させる付勢機構と、 を備えていることを特徴とするスピンドルモータのチル
    ト機構。
  2. 【請求項2】 上記バネ部材は、上記光ディスクに対す
    る情報の記録および再生を行なう光ヘッドの移動方向に
    上記スピンドルモータの回転軸を傾斜可能なように上記
    モータベースの上記移動方向に垂直な方向に沿った一端
    を支持していることを特徴とする請求項1に記載のスピ
    ンドルモータのチルト機構。
  3. 【請求項3】 上記バネ部材は、上記光ディスクに対す
    る情報の記録および再生を行なう光ヘッドの移動方向か
    ら僅かにずれた傾斜方向に上記スピンドルモータの回転
    軸を傾斜可能なように上記モータベースの上記傾斜方向
    に垂直な方向に沿った一端を支持していることを特徴と
    する請求項1に記載のスピンドルモータのチルト機構。
  4. 【請求項4】 上記バネ部材は、上記光ディスクに対す
    る情報の記録および再生を行なう光ヘッドの移動方向と
    直交する方向に上記スピンドルモータの回転軸を傾斜可
    能なように上記モータベースの上記移動方向に沿った一
    端を支持していることを特徴とする請求項1に記載のス
    ピンドルモータのチルト機構。
  5. 【請求項5】 上記モータベースは略矩形板状に形成さ
    れ、上記バネ部材は該モータベースの一端辺にその全長
    に亘って接触して取り付けられていることを特徴とする
    請求項2乃至4のいずれかに記載のスピンドルモータの
    チルト機構。
  6. 【請求項6】 上記付勢機構は、上記モータベースを上
    記一端辺から離間した位置でその一面側から押圧するこ
    とを特徴とする請求項5に記載のスピンドルモータのチ
    ルト機構。
  7. 【請求項7】 上記モータベースの他面側には、上記モ
    ータベースを上記付勢機構に押し付けるための押し付け
    部材が設けられていることを特徴とする請求項6に記載
    のスピンドルモータのチルト機構。
  8. 【請求項8】 上記付勢機構は、上記モータベースを、
    その基準位置、基準位置から第1の方向に僅かに傾斜し
    た第1の位置、および基準位置から上記第1の方向とは
    逆の第2の方向に僅かに傾斜した第2の位置のうちいず
    れかの位置に付勢することを特徴とする請求項2または
    3に記載のスピンドルモータのチルト機構。
  9. 【請求項9】 光ディスクを回転可能に取り付けるスピ
    ンドルモータと、 このスピンドルモータを固設したモータベースと、 上記スピンドルモータの回転軸を傾斜可能なように、上
    記モータベースの一端を片持ち梁状態に支持したバネ部
    材と、 上記スピンドルモータに取り付けられた光ディスクに沿
    って移動可能に設けられ、上記光ディスクに対する情報
    の記録および再生を行なう光ヘッドと、 上記バネ部材の付勢力に抗して上記モータベースを付勢
    して、上記光ヘッドの光軸と光ディスクの記録/再生面
    とが直交するように、上記スピンドルモータの回転軸を
    傾斜させる付勢機構と、 を備えていることを特徴とする光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 上記バネ部材は、上記光ヘッドの移動
    方向に上記スピンドルモータの回転軸を傾斜可能なよう
    に上記モータベースの上記移動方向と直交する方向に沿
    った一端を支持していることを特徴とする請求項9に記
    載の光ディスク装置。
  11. 【請求項11】 上記バネ部材は、上記光ヘッドの移動
    方向から僅かにずれた傾斜方向に上記スピンドルモータ
    の回転軸を傾斜可能なように上記モータベースの上記傾
    斜方向と直交する方向に沿った一端を支持していること
    を特徴とする請求項9に記載の光ディスク装置。
  12. 【請求項12】 上記バネ部材は、上記光ヘッドの移動
    方向と直交する方向に上記スピンドルモータの回転軸を
    傾斜可能なように上記モータベースの上記移動方向に沿
    った一端を支持していることを特徴とする請求項9に記
    載の光ディスク装置。
  13. 【請求項13】 上記モータベースは略矩形板状に形成
    され、上記バネ部材は該モータベースの一端辺にその全
    長に亘って接触して取り付けられていることを特徴とす
    る請求項10乃至12のいずれかに記載の光ディスク装
    置。
  14. 【請求項14】 上記付勢機構は、上記モータベースを
    上記一端辺から離間した位置でその一面側から押圧する
    ことを特徴とする請求項13に記載の光ディスク装置。
  15. 【請求項15】 上記モータベースの他面側には、上記
    モータベースを上記付勢機構に押し付けるための押し付
    け部材が設けられていることを特徴とする請求項14に
    記載の光ディスク装置。
  16. 【請求項16】 上記付勢機構は、上記モータベース
    を、その基準位置、基準位置から第1の方向に僅かに傾
    斜した第1の位置、および基準位置から上記第1の方向
    とは逆の第2の方向に僅かに傾斜した第2の位置のうち
    いずれかの位置に付勢することを特徴とする請求項10
    または11に記載の光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100775185B1 (ko) 2006-04-11 2007-11-12 엘지전자 주식회사 광픽업 장치

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