JP2001265531A - タッチパネルシステムおよび電子機器 - Google Patents

タッチパネルシステムおよび電子機器

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JP2001265531A
JP2001265531A JP2000080772A JP2000080772A JP2001265531A JP 2001265531 A JP2001265531 A JP 2001265531A JP 2000080772 A JP2000080772 A JP 2000080772A JP 2000080772 A JP2000080772 A JP 2000080772A JP 2001265531 A JP2001265531 A JP 2001265531A
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Kuniyuki Sato
訓之 佐藤
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タッチパネル上のxy座標を求める演算の処
理速度を高速化する。 【解決手段】 アナログスイッチ12〜16の切り換え
を行って、各抵抗膜3,4における基準となる電位を測
定する。基準電位の値はRAM52に記憶する。そし
て、アナログスイッチ12〜16の切り換えを行って、
タッチパネル2上の押圧がなされた位置の座標情報とな
る電位を測定する。RAM52に記憶されている基準と
なる電位を用い、座標情報となる電位から、タッチパネ
ル2上の押圧がなされた位置のxy座標を演算により求
める。1度測定された基準となる電位は、複数回のxy
座標の演算に用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タッチパネルシ
ステム、および、このタッチパネルシステムを備えた電
子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】抵抗膜接触型のタッチパネルは、抵抗値
の特性が線形である2枚の抵抗膜を絶縁樹脂等のマイク
ロスペーサを介して対向させ、通常の状態ではこれら2
枚の抵抗膜は接触せず、指あるいはペン先等で押圧され
たときに押圧位置で2枚の抵抗膜が接触する構造になっ
ている。そして、一方の抵抗膜に所定電圧を印加し、押
圧による2枚の抵抗膜の接触点における抵抗分圧値を読
みとることにより、1次元の座標位置を特定することが
できる。これをX座標軸方向、Y座標方向について順次
切り替えて測定することで、2次元的な座標位置を特定
することができる。
【0003】2枚の抵抗膜への電圧印加と離間は、通
常、アナログスイッチ等の半導体デバイスを用いること
が多いのであるが、例えば、代表的なアナログスイッチ
である4066では、オン抵抗が数百Ωと高く、かつ、
2〜3倍のバラツキを持っている。また、このオン抵抗
は温度依存性を持っており、経年的な変動も無視できな
い。これに対し、近年ではオン抵抗を十数Ωに抑えたア
ナログスイッチも用いられているが、高価であり、入手
性も決してよくはない。
【0004】これに対して、特開平11-353100号公報に
開示の技術では、2枚の抵抗膜への電圧印加と離間に用
いるアナログスイッチ等の切替手段のオン抵抗がかなり
のバラツキを有しており、また温度環境、経年変化によ
るバラツキを有したとしても、調整等の操作をすること
なく常に正確な押圧位置を算出することができる抵抗膜
接触型のタッチパネルの制御装置を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
11-353100号公報に開示の技術では、Y軸座標方向の基
準電位情報、および、X軸座標方向の基準電位情報の取
得処理を、抵抗膜の膜面が押圧されたときの押圧点の2
次元座標位置を特定するときに毎回実行する場合、その
都度、2枚の抵抗膜への電圧印加と離間に用いるアナロ
グスイッチ等の切替手段のオン抵抗バラツキ、温度環
境、経年変化によるバラツキを除去できる一方、多大な
処理時間が必要になるという不具合がある。
【0006】この発明の目的は、アナログスイッチ等の
スイッチのオン抵抗バラツキ、温度環境、経年変化によ
るバラツキを除去でき、しかも、タッチパネル上のxy
座標を求める演算の処理速度を高速化することである。
【0007】この発明の別の目的は、さらに、xy座標
軸上における押圧位置の座標を正確に特定することであ
る。
【0008】この発明の別の目的は、さらに、アナログ
スイッチなどのスイッチのオン抵抗の経年変化に対し、
時間という概念で対応することができるようにすること
である。
【0009】この発明の別の目的は、キャリブレーショ
ン動作実行時には、アナログスイッチなどのスイッチの
オン抵抗バラツキ、温度環境、経年変化に起因するバラ
ツキに対処した値を使用し、通常時には、タッチパネル
の押圧位置のxy座標を特定する処理時間を大幅に短縮
できるようにすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、線形特性の抵抗値を有する1対の抵抗膜を重ね合わ
せたパネルで、パネル面に対して押圧がされたときは前
記両抵抗膜が接触し押圧されていないときは接触となる
ことが可能なタッチパネルと、前記一方の抵抗膜には前
記パネル面のx座標方向に通電し、また、前記他方の抵
抗膜には前記パネル面のy座標方向に通電する電源と、
この前記各抵抗膜への前記通電の態様を切り換えるスイ
ッチと、前記各抵抗膜の所定位置での電位を測定する電
圧センサと、前記切り換えを行って前記各抵抗膜におけ
る基準となる電位を前記電圧センサで測定する基準電位
測定手段と、この基準電位の値を記憶する記憶手段と、
前記切り換えを行って前記押圧がなされた位置の座標情
報となる電位を前記電圧センサで測定する座標測定手段
と、前記記憶手段に記憶されている基準となる電位を用
い前記座標測定手段で測定された前記座標情報となる電
位から前記押圧がなされた位置の前記パネル面上でのx
y座標を演算により求める座標演算手段と、を備えてい
て、前記座標演算手段は、前記基準電位測定手段で1度
測定された前記基準となる電位を複数回の前記xy座標
の演算に用いるものであるタッチパネルシステムであ
る。
【0011】したがって、アナログスイッチ等のスイッ
チのオン抵抗バラツキ、温度環境、経年変化によるバラ
ツキを除去できる。また、1度測定された基準となる電
位を複数回のxy座標の演算に用いるようにしているの
で、毎回のxy座標の演算ごとに新たに基準となる電位
を求める場合に比べ、xy座標の演算の処理速度が高速
である。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のタッチパネルシステムにおいて、前記基準電位測定手
段および前記記憶手段は、前記xy座標の演算を可能と
するように本タッチパネルシステムの電源がONになっ
て後次に当該電源がOFFになるまでの間で前記基準と
なる電位の測定およびその値の前記記憶を行う回数を1
回に設定している。
【0013】したがって、xy座標の演算の処理速度を
大幅に高速化することができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のタッチパネルシステムにおいて、前記基準電位測定手
段および前記記憶手段は、前記電源がONになった後に
前記基準となる電位の測定およびその値の前記記憶を行
って後次に当該電源がOFFになる前であっても、所定
の条件が達成されたときは前記基準となる電位の測定お
よびその値の前記記憶を再度行うものである。
【0015】したがって、所定の条件が達成されたとき
に、アナログスイッチなどで構成されるスイッチのオン
抵抗に起因する電圧降下を算出し直し、これを除去する
ことによって、xy座標軸上における押圧位置の座標を
正確に特定することができる。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のタッチパネルシステムにおいて、前記押圧がなされた
ことを検出する押圧検出手段と、この検出した押圧の回
数をカウントするカウンタと、を備え、前記基準電位測
定手段および前記記憶手段は、前記カウント値が予め設
定された所定の回数に達するまたは超えることを前記所
定の条件の達成としている。したがって、タッチパネル
の押圧の回数が所定の回数に達した、または、超えたと
きは、アナログスイッチなどで構成されるスイッチのオ
ン抵抗に起因する電圧降下を算出し直し、これを除去す
ることによってxy座標軸上における押圧位置の座標を
正確に特定することができる。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
のタッチパネルシステムにおいて、所定の時点から計時
を行うタイマを備え、前記基準電位測定手段および前記
記憶手段は、前記タイマの計時時間が予め設定された所
定の時間に達するまたは超えることを前記所定の条件の
達成としている。
【0018】したがって、所定の時点からの経過時間が
予め設定された所定の時間に達した、または、超えたと
きは、アナログスイッチなどで構成されるスイッチのオ
ン抵抗に起因する電圧降下を算出し直し、これを除去す
ることによってxy座標軸上における押圧位置の座標を
正確に特定することができる。また、アナログスイッチ
などのスイッチのオン抵抗の経年変化に対し、時間とい
う概念で対応することができる。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項1または
2に記載のタッチパネルシステムにおいて、前記タッチ
パネルが重ね合わされて配置されて画像を表示するディ
スプレイと、所定の補正値を用いて前記タッチパネルの
押圧位置と前記ディスプレイに表示された位置とが一致
するように前記座標演算手段で求めたxy座標を補正す
るキャリブレーション手段と、を備えている。したがっ
て、キャリブレーション動作実行時には、アナログスイ
ッチなどのスイッチのオン抵抗バラツキ、温度環境、経
年変化に起因するバラツキに対する処置である基準電位
測定手段で求めた値を使用し、通常時には、タッチパネ
ルの押圧位置のxy座標を特定する処理時間を大幅に短
縮することが可能となる。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれかの一に記載されたタッチパネルシステムを備え
た電子機器である。したがって、請求項1〜6のいずれ
かの一に記載された発明と同様の作用、効果を奏する。
【0021】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態について
説明する。
【0022】図1は、この発明の一実施の形態であるタ
ッチパネルシステム1の全体構成を示すブロック図であ
る。このタッチパネルシステム1は、抵抗膜接触型のタ
ッチパネル2を備えている。このタッチパネル2は、図
示しない透明な絶縁物であるマイクロスペーサを介して
抵抗値の特性が線形(直線性)である2枚の抵抗膜であ
る上部透明抵抗膜3と下部透明抵抗膜4とが重ね合わさ
れて構成されたパネルであり、そのパネル面を指やペン
先等で押圧しない状態では、両抵抗膜3と4は接触せ
ず、押圧された状態では、その押圧された箇所の抵抗膜
3と4の重ね合わされた部分が接触するように構成され
ている。上部透明抵抗膜3には左右両端にX座標軸方向
の電極として電極5および電極6を有し、下部透明抵抗
膜4には上下両端にY座標軸方向の電極として電極7お
よび電極8を有している。電極5および電極6間の上部
透明抵抗膜3は内部抵抗R2を有しており、電極7およ
び電極8間の下部透明抵抗膜4には内部抵抗R3を有し
ている。
【0023】電極5は、タッチパネル制御装置10に内
蔵されている直流電源11とアナログスイッチ12を介
して接続されると同時に、それと並列である検出抵抗1
8およびアナログスイッチ16を介しても接続されてい
る。電極7は、直流電源11とアナログスイッチ13を
介して接続されており、電極6および電極8は、直流電
源11の接地(GND)端子とアナログスイッチ14,
15を介してそれぞれ接続されている。
【0024】記憶演算部30は、各種演算を行ないタッ
チパネルシステム1の各部を集中的に制御するCPU5
1と、各種制御プログラムなどの固定データを記憶した
ROM53と、CPU51の作業エリアとなるRAM5
2とが、バスライン54で接続されている。この記憶演
算部30のI/Oポート31〜35からはアナログスイ
ッチ12〜16にイネーブル信号を出力することがで
き、このイネーブル信号でアナログスイッチ12〜16
の接点を開閉制御することができる。
【0025】I/Oポート31,33をイネーブル(L
レベル)にするとアナログスイッチ12,14の接点が
閉じ、上部透明抵抗膜3にはX座標軸方向に電圧が印加
される。また、I/Oポート32,34をイネーブル
(Lレベル)にするとアナログスイッチ13,15の接
点が閉じ、下部透明抵抗膜4にはY座標軸方向に電圧が
印加される。また、I/Oポート35をイネーブル(L
レベル)に、I/Oポート31をディスエーブル(Hレ
ベル)にするとアナログスイッチ12の接点が開放さ
れ、アナログスイッチ16の接点が閉じることで、直流
電源11の電圧が検出抵抗18を介して上部透明抵抗膜
3上の電極5に印加される。
【0026】各電極5〜8の各々は、タッチパネル制御
装置10が有する電圧センサであるボルテージフォロワ
回路20〜23に1対1で接続されている。ボルテージ
フォロワ回路20〜23は、各抵抗膜3,4の所定位置
での電位、この例では各電極5〜8の電位を、電位検出
回路40へほぼ無限大に近い高インピーダンスで出力す
る。
【0027】電位検出回路40は、4つのボルテージフ
ォロワ回路20〜23の出力からいずれか1つを選択す
るマルチプレクサ41と、マルチプレクサ41から出力
されるアナログ値の電圧をA/D変換する8ビット分解
能のA/D変換器42とから構成されている。
【0028】記憶演算部30は、I/Oポート36,3
7から2ビットの切替信号をマルチプレクサ41に出力
し、表1のように設定することにより、4つのボルテー
ジフォロワ回路20〜23の出力からいずれかを選択し
て、該当する電極の電位をA/D変換器42によりディ
ジタル変換して8ビットの電位情報を取得する。
【0029】
【表1】
【0030】CPU51は、電位検出回路40から出力
される8ビットのディジタル電位情報は、バスライン5
4を介してRAM52に書き込む。CPU51は、RO
M53に格納されているプログラムに基づいて後述する
処理を行い、X座標軸およびY座標軸の各座標位置を特
定してタッチパネル2における押圧された位置の座標を
算出する。
【0031】CPU51が行うI/Oポート31〜37
に対する設定は、I/Oポート31をLSBとする8ビ
ットの処理コマンドで行う。ただし、I/Oポート37
の設定は7ビット目に相当するため、MSBは常に0と
する(例えば、I/Oポート31、33をイネーブル
(Lレベル)、I/Oポート32、34、35をディス
エーブル(Hレベル)として、ボルテージフォロワ回路
20を選択するときのI/Oポート設定コマンドは、M
SBから00011010となり、1Ahとなる。)。
【0032】このタッチパネルシステム1は、例えば、
図2に例示する複写機61などの電子機器に操作パネル
として搭載されている。複写機61は、原稿の画像を読
み取るイメージスキャナ62と、この読み取った画像の
印刷を用紙上に行うプリンタ63と、タッチパネルシス
テム1と、マイコンなどで構成され複写機61を集中的
に制御するメイン制御部64とから構成されている。そ
して、タッチパネル2は、ディスプレイであるLCDパ
ネル9上に配置されていて、LCDパネル9は、この電
子機器の操作メニュー画面を表示し、ユーザが操作メニ
ュー画面内のボタン押下したことをタッチパネル2によ
って検出している。
【0033】LCDパネル9へのデータ表示について説
明すると、まず、CPU51はROM53から表示情報
を取り込み、LCDコントローラ55へと送出する。L
CDコントローラ55は、この表示情報からビットマッ
プを形成して表示メモリ56に格納し、これを周期的に
読み出すことによりLCDパネル9に画像を表示する。
【0034】次に、記憶演算部30による、タッチパネ
ル2の押圧位置の座標を検出する動作を、図3〜6を参
照して説明する。タッチパネル2の押圧位置の座標を検
出する動作は、 .電極基準電位(オフセット)測定動作 .押圧検出動作 .X座標測定動作 .Y座標測定動作 から構成される。
【0035】最初に電極基準電位(オフセット)測定動
作について、図3を参照して説明する。この電極基準電
位測定動作は、基準電位測定手段を実現するものであ
る。図3に示すように、まず、CPU51は、I/Oポ
ート設定コマンドを1Ahに設定する(ステップS
1)。これにより、アナログスイッチ12,14の接点
が閉じ、アナログスイッチ13,15,16の接点が開
放され、上部透明抵抗膜3に直流電源11からX座標軸
方向の電圧が印加される。また、マルチプレクサ41の
入力としてボルテージフォロワ回路20が選択され、電
極5のアナログ値の電位が、A/D変換器42によって
8ビットのディジタル電位情報としてバスライン54に
出力される。
【0036】CPU51は、アナログスイッチ12〜1
6の接点切替に必要な時間待った後(ステップS2)、
X座標基準電位情報取得処理(ステップS3)を行う。
このX座標基準電位情報取得処理の詳細は図4に示すサ
ブルーチンのフローチャートのとおりである。すなわ
ち、図4に示すように、バスライン54に出力された前
記電位情報を所定回数サンプリングし(ステップS1
1)、得られたデータを平均化して(ステップS1
2)、その平均値をX座標基準電位情報(OFFSET
_X+)としてRAM52に格納する(ステップS1
3)。ステップS13により、記憶手段を実現してい
る。
【0037】図3に示すように、X座標基準電位情報取
得処理(ステップS3)後、CPU51は、I/Oポー
ト設定コマンドを5Ahに設定する(ステップS4)。
これにより、マルチプレクサ41の入力としてボルテー
ジフォロワ回路21が選択され、電極6のアナログ値の
電位が、A/D変換器42によって8ビットのディジタ
ル電位情報としてバスライン54に出力される。
【0038】そして、CPU51は、X座標基準電位情
報取得処理(ステップS5)を行う。このX座標基準電
位情報取得処理の詳細は、前記同様、図4に示すとおり
である。すなわち、バスライン54の電位情報を所定回
数サンプリングし(ステップS11)、得られたデータ
を平均化し(ステップS12)、その平均値をX座標基
準電位情報(OFFSET_X-)としてRAM52に
格納する(ステップS13)。
【0039】Y座標軸方向についても同様に基準電位情
報を取得する。すなわち、CPU51は、I/Oポート
設定コマンドを35hに設定する(ステップS6)。こ
れにより、アナログスイッチ13,15の接点が閉じ、
アナログスイッチ12,14,16の接点が開放され、
下部透明抵抗膜4に直流電源11からY座標軸方向の電
圧が印加される。また、マルチプレクサ41の入力とし
てボルテージフォロワ回路22が選択され、電極7のア
ナログ値の電位が、A/D変換器42によって8ビット
のディジタル電位情報としてバスライン54に出力され
る。
【0040】CPU51は、アナログスイッチ12〜1
6の接点切替に必要な時間待った後で(ステップS
7)、Y座標基準電位情報取得処理(ステップS8)を
行う。このY座標基準電位情報取得処理の詳細は、X座
標基準電位情報取得処理と同様、図4に示すとおりであ
る。すなわち、バスライン54に出力された前記電位情
報を所定回数サンプリングし(ステップS11)、得ら
れたデータを平均化して(ステップS12)、その平均
値をY座標基準電位情報(OFFSET_Y+)として
RAM52に格納する(ステップ13)。
【0041】次に、CPU51は、I/Oポート設定コ
マンドを75hに設定する。(ステップS9)これによ
り、マルチプレクサ41の入力としてボルテージフォロ
ワ回路23が選択され、電極8のアナログ値の電位が、
A/D変換器42によって8ビットのディジタル電位情
報としてバスライン54に出力される。
【0042】そして、CPU51は、アナログスイッチ
12〜16の接点切替に必要な時間待った後で(ステッ
プS7)、Y座標基準電位情報取得処理(ステップS
8)を行う。このY座標基準電位情報取得処理の詳細
は、X座標基準電位情報取得処理と同様、図4に示すと
おりである。すなわち、バスライン54の電位情報を所
定回数サンプリングし(ステップS11)、得られたデ
ータを平均化することにより(ステップS12)、Y座
標基準電位情報(OFFSET_Y-)としてRAM5
2に格納する(ステップS13)。以上のステップS1
〜S10,S11〜S13の繰り返しにより、電極基準
電位測定動作はなされる。
【0043】次に、押圧検出動作について、図5を参照
して説明する。この押圧検出動作は押圧検出手段を実現
するものである。
【0044】すなわち、図5に示すように、CPU51
は、I/Oポート設定コマンドを07hに設定する(ス
テップS21)。これにより、アナログスイッチ15,
16の接点が閉じ、アナログスイッチ12〜14の接点
が開放される。また、マルチプレクサ41の入力として
ボルテージフォロワ回路20が選択され、電極7のアナ
ログ値の電位が、A/D変換器42によって8ビットの
ディジタル電位情報としてバスライン54に出力され
る。タッチパネル2が押圧されない状態では、上部透明
抵抗膜3上の電圧はその座標位置に関わらず直流電源1
1の出力する電圧となっている。つまり、バスライン5
4に出力されるディジタル電位情報は、常に“255”
である。そして、CPU51は、アナログスイッチ12
〜16の接点切替に必要な時間待った後で(ステップS
22)、バスライン54に出力される前記ディジタル電
位情報を所定のタイミングでポーリングする(ステップ
S23)。以上のステップS21〜S23の繰り返しに
より、押圧検出動作はなされる。
【0045】そして、タッチパネル2上を指やペン先等
で押圧すると、押圧した箇所において重ね合わせた上部
透明抵抗膜3と下部透明抵抗膜4とが接触する。このと
き、電極8は直流電源11の接地(GND)端子と接続
されているため、電極5から押圧点の位置までの距離に
対応する上部透明抵抗膜3の内部抵抗値R2に対する分
圧抵抗値と、押圧点の位置から電極8までの距離に対応
する下部透明抵抗膜4の内部抵抗値R3に対する分圧抵
抗値との合成インピーダンスを介して接地される。ここ
で、検出抵抗18の値を内部抵抗値R2、R3と比較して
十分大きくすることで、この合成インピーダンスは無視
でき、バスライン54に出力されるディジタル電位情報
は、ほぼ“0”となる。そして、CPU51は、ポーリ
ングしているバスライン54に出力されるディジタル電
位情報が“255”から“0”に変化したことを検出し
て、タッチパネル2の押圧があったことを判断できる。
【0046】次に、X座標測定動作について、図6を参
照して説明する。このX座標測定動作は座標測定手段を
実現するものである。
【0047】まず、CPU51は、I/Oポート設定コ
マンドを7Ahに設定する(ステップS31)。これに
より、アナログスイッチ12,14の接点が閉じ、アナ
ログスイッチ13,15,16の接点が開放され、上部
透明抵抗膜3にX座標軸方向の電圧が印加される。ま
た、マルチプレクサ41の入力としてボルテージフォロ
ワ回路23が選択され、電極8のアナログ値の電位が、
A/D変換器42によって8ビットのディジタル電位情
報としてバスライン54に出力される。
【0048】タッチパネル2上を指やペン先等で押圧す
ると、押圧した箇所において重ね合わせた上部透明抵抗
膜3と下部透明抵抗膜4とが接触する。このとき直流電
源11から電圧が印加されている上部透明抵抗膜3と直
交する下部透明抵抗膜4の電極7,8に、漏れ電流によ
る電位が検出される。すなわち、電極5,6間における
押圧点の位置が、上部透明抵抗膜3の内部抵抗値R2
対する抵抗分圧値として検出できる。このとき、押圧点
の位置から電極8までの距離に対応する下部透明抵抗膜
4の内部抵抗値R3に対する分圧抵抗値は、ボルテ−ジ
フォロワ回路23の入力インピ−ダンスが非常に高いこ
とより無視することができる。
【0049】CPU51は、アナログスイッチ12〜1
6の接点切替に必要な時間待った後(ステップS3
2)、X座標電位情報取得処理(ステップS33)を行
う。このX座標基準電位情報取得処理の詳細は、図4に
示すとおりである。すなわち、バスライン54の電位情
報を所定回数サンプリングし(ステップS11)、得ら
れたデータを平均化して(ステップS12)、その平均
値をX座標電位情報(DATA_X)としてRAM52
に格納する。(ステップS13)。
【0050】最後に、Y座標測定動作について、図7を
参照して説明する。このY座標測定動作は座標測定手段
を実現するものである。
【0051】図7に示すように、まず、CPU51は、
I/Oポート設定コマンドを55hに設定する(ステッ
プS41)。これにより、アナログスイッチ13,15
の接点が閉じ、アナログスイッチ12,14,16の接
点が開放され、下部透明抵抗膜4にY座標軸方向の電圧
が印加される。また、マルチプレクサ41の入力として
ボルテージフォロワ回路21が選択され、電極6のアナ
ログ値の電位が、A/D変換器42によって8ビットの
ディジタル電位情報としてバスライン54に出力され
る。
【0052】前記したX座標測定動作と同様に、今度は
直流電源11から電圧が印加されている下部透明抵抗膜
4と直交する上部透明抵抗膜3の電極5,6に、漏れ電
流による電位が検出される。すなわち、電極7,8間の
距離に対する押圧点の位置が、下部透明抵抗膜4の内部
抵抗値R3に対する抵抗分圧値として検出できる。
【0053】CPU51は、アナログスイッチ12〜1
6の接点切替に必要な時間待った後(ステップS4
2)、Y座標電位情報取得処理(ステップS33)を行
う。このY座標電位情報取得処理の詳細は、図4に示す
とおりである。すなわち、バスライン54の電位情報を
所定回数サンプリングし(ステップS11)、得られた
データを平均化し(ステップS12)、その平均値をY
座標電位情報(DATA_Y)としてRAM52に格納
する。(ステップS13)。
【0054】ここで、図6、図7に示す処理により、X
座標電位情報(DATA_X)、Y座標電位情報(DA
TA_Y)をタッチパネル2の押圧位置のxy座標に変
換する手段について、図8を参照して説明する。かかる
処理は、座標演算手段を実現するものである。図8は、
上部透明抵抗膜3、タッチパネル制御装置10を含むX
座標軸上の回路構成を模式的に示すブロック図である。
図8において、A点はアナログスイッチ12の電源11
側の端子、B点は電極5、C点はタッチパネル2上のX
座標軸上の押圧点、D点は電極6、E点はアナログスイ
ッチ14の電源11の接地(GND)端子である。
【0055】まず、アナログスイッチ12のオン抵抗を
12、アナログスイッチ14のオン抵抗をr14、上部透
明抵抗膜3の内部抵抗をR2とし、電極5,6間の距離
2に対する(電極6を基準としたときの)押圧点(C
点)の距離LXを算出する。すなわち、図8において、
電源11から見たときの回路合成インピーダンスは、r
12+R2+r14となり、アナログスイッチ12,14の
オン抵抗r12,r14による電圧降下が,タッチパネル2
の押圧位置のX座標の特定に対する誤差となる。
【0056】さて、記憶演算部30は、既に説明したよ
うに、電極基準電位測定動作においてX座標基準電位情
報OFFSET_X+,OFFSET_X-を(ステップ
S3,S10)、X座標測定動作においてディジタル電
位情報X_DATAを(ステップ43)、それぞれ検出
して、RAM52に格納した。A/D変換器42のA/
D変換の基準電圧Vrefを電源11の電圧としたとき、
A点の電位のディジタル値は“255”であり、E点の
電位のディジタル値は“0”となる。更にB点の電位の
デジタル値はOFFSET_X+、C点の電位のデジタ
ル値はX_DATA、D点の電位のデジタル値はOFF
SET_X-となる。
【0057】アナログスイッチ12,14のオン抵抗r
12、r14による電圧降下分を除去すると、求める距離L
Xは次式で与えられる。
【0058】LX=L2×(X_DATA−OFFSET
_X-)/(OFFSET_X+−OFFSET_X-) 同様に、アナログスイッチ13のオン抵抗をr13、アナ
ログスイッチ15のオン抵抗をr15、下部透明抵抗膜4
の内部抵抗をR3とし、電極7,8間の距離L3に対する
(電極8を基準としたときの)押圧点の距離LYは次式
で与えられる。
【0059】LY=L3×(Y_DATA−OFFSET
_Y-)/(OFFSET_Y+−OFFSET_Y-) このようなタッチパネルシステム1によれば、前記した
ような電極基準電位測定動作を実行することにより、タ
ッチパネル2への電圧印加状態と離間状態に用いるアナ
ログスイッチ12〜16のオン抵抗が、かなりのバラツ
キを有していても、また、温度環境、経年変化に起因し
てバラツキを有していた場合であっても、調整等の操作
をすることなく常に押圧位置を算出可能である。
【0060】しかしながら、ユーザがタッチパネル2上
のある特定点を押圧してから、次の〜の一連の処理
が必要であり、各々の処理にはアナログスイッチ12〜
16の切り替え処理、アナロスイッチ12〜16の切り
替えによるチャタリング除去(ステップS2,S7,S
22,S32,S42の所定時間待機する処理)、電位
情報を複数回取得する平均化処理(ステップS12)に
かなりの時間を要することになる。
【0061】X座標基準電位情報(OFFSET_X
+)を取得する処理 X座標基準電位情報(OFFSET_X-)を取得す
る処理 Y座標基準電位情報(OFFSET_Y+)を取得す
る処理 Y座標基準電位情報(OFFSET_Y-)を取得す
る処理 X座標電位情報(DATA_X)を取得する処理 Y座標電位情報(DATA_Y)を取得する処理 タッチパネル2の押圧位置のxy座標を特定する処理
【0062】ところで、アナログスイッチ12〜16の
オン抵抗、温度環境は、1日あるいは1週間といった程
度の期間で急激に変化することはない。
【0063】そこで、前記〜の電極基準電位測定動
作(図3の処理)で1度測定してRAM52に記憶し
た、X座標基準電位情報(OFFSET_X+),X座
標基準電位情報(OFFSET_X-),Y座標基準電
位情報(OFFSET_Y+),Y座標基準電位情報
(OFFSET_Y-)は、タッチパネル2の押圧位置
のxy座標を特定する処理を複数回行うのに用いる。す
なわち、図3の処理後、ユーザがタッチパネル2上のあ
る特定点を押圧した場合、前記のX座標電位情報(D
ATA_X)取得処理、および、Y座標電位情報(D
ATA_Y)取得処理を行い、タッチパネル2の押圧位
置のxy座標を特定する処理を複数回行うのに、RAM
52に格納した同一の各基準電位情報を用いる。
【0064】これにより、アナログスイッチ12〜16
のオン抵抗バラツキ、温度環境、経年変化に起因するバ
ラツキに対する処置である電極基準電位(オフセット)
測定動作を使用し、かつ処理時間を大幅に短縮すること
が可能となる。
【0065】具体的には、複写機61にメイン電源スイ
ッチが投入されて、タッチパネル2の押圧位置のxy座
標の演算が可能となるようにタッチパネルシステム1の
電源がONになった後、次に当該電源がOFFになるま
での間で、前記〜の電極基準電位測定動作(図3の
処理)、および、その値をRAM52に記憶する回数
を、タッチパネルシステム1の電源が投入された際の1
回だけに設定している。
【0066】よって、複写機61の各電子部品から発生
するノイズが、電極基準電位(オフセット)測定動作
(図3の処理)に影響を及ぼすことがなく、精度の良い
電極基準電位(オフセット)測定動作が可能となる。
【0067】この場合に、タッチパネルシステム1の電
源がONになった後に電極基準電位(オフセット)の測
定(図3の処理)、および、それらの値のRAM52へ
の記憶を行って後、次にタッチパネルシステム1の電源
がOFFになる前であっても、所定の条件が達成された
ときは、電極基準電位(オフセット)測定動作(図3の
処理)、および、その値をRAM52に記憶する動作を
再度行う。
【0068】これにより、アナログスイッチ12〜16
のオン抵抗に起因する電圧降下を算出し直し、これを除
去することによってxy座標軸上における押圧位置の座
標を正確に特定することができる。
【0069】かかる場合にタッチパネルシステム1が行
う具体的な処理について、図9のフローチャートを参照
して説明する。図9に示すように、まず、タッチパネル
システム1の電源がONになると、RAM52などのデ
バイスの初期化処理を行う(ステップS51)。そし
て、電極基準電位測定動作(図3の処理)を前記のとお
り行ない(ステップS52)、x座標測定処理(図6の
処理)を行って(ステップS53)、押圧検出動作(図
5の処理)によりタッチパネル2の押圧が検出されたか
否かを判断し(ステップS54)、あるときは(ステッ
プS54のY)、x座標測定処理で得られたX座標電位
情報(DATA_X)をRAM52に格納する(ステッ
プS55)。そして、y座標測定処理(図7の処理)を
行って(ステップS56)、得られたy座標電位情報
(DATA_Y)をRAM52に格納する(ステップS
57)。そして、電極基準電位測定動作(ステップS5
2)でRAM52に格納した各基準電位情報をCPU5
1がRAM52から読み込み(ステップS58)、タッ
チパネル2の押圧位置のxy座標を演算する(ステップ
S59)。
【0070】タッチパネル2の押圧が検出されなかった
ときは(ステップS54のN)、前記の所定の条件が達
成されたか否かを判断する(ステップS60)。
【0071】所定の条件としては、例えば、タッチパネ
ル2上を指やペン先等で押圧した累積回数が予め設定さ
れた所定の回数に達すること、または、超えること、と
することができる。この場合は、記憶演算部30には所
定の図示しないカウンタを用意し、このカウンタでタッ
チパネル2上を押圧した累積回数をカウントするように
すればよい。タッチパネル2上の押圧があったか否か
は、前記のように押圧検出動作(図5の処理)で検出す
ることができるので、X座標測定処理(ステップS5
3)状態にハードウェアを設定し、電極8のアナログ値
の電位を8ビットのディジタル値の電位情報として所定
のサンプリング時間でポーリングする制御を実行してい
るときに検出する。CPU51は、ステップS54にお
いて、タッチパネル2の押圧がなされたことを検出した
場合(ステップS54のY)、すなわちポーリング中の
X座標電位情報(X_DATA)の変化があった場合
は、記憶演算部30の図示しないカウンタの値をインク
リメントする。
【0072】また、所定の条件としては、例えば、所定
の時点からの経過時間が予め設定された所定の時間に達
すること、または、超えること、とすることができる。
この場合は、所定の時点、例えば、タッチパネルシステ
ム1電源がONとなった時点から計時を行う図示しない
タイマを記憶演算部30に用意する。そして、このタイ
マは、予め設定された所定の時間に達したとき割り込み
を発生するように構成されている。
【0073】このような所定の条件が成立したときは
(ステップS60のY)、ステップS51に戻る。これ
により、再度初期化がなされて(ステップS51)、前
記の図示しないカウンタやタイマもリセットされる。そ
して、電極基準電位測定動作(図3の処理)が再度行な
われ、RAM52に格納される(ステップS52)。所
定の条件が成立していないときは(ステップS60の
Y)、ステップS60の判断に戻る。
【0074】図9に示すような処理を行うことにより、
タッチパネルシステム1への電源が長時間OFFにされ
ずに、アナログスイッチ12〜16のバラツキが発生し
そうなときには、電極基準電位測定動作(ステップS5
2)を再度行って、新たに測定した、X座標基準電位情
報(OFFSET_X+),X座標基準電位情報(OF
FSET_X-),Y座標基準電位情報(OFFSET
_Y+),Y座標基準電位情報(OFFSET_Y-)を
RAM52に格納して用いることで、アナログスイッチ
12〜16のオン抵抗に起因する電圧降下を算出し直
し、これを除去することによって、タッチパネル2上の
押圧位置のxy座標を正確に特定することができる。
【0075】さらに、本方式では、タッチパネル制御装
置10の制御のタスク内部で実現可能であり、割り込み
等の面倒な処理を必要としない。
【0076】そのうえ、所定の条件としては、所定の時
点からの経過時間が予め設定された所定の時間に達する
こと、または、超えること、であるとする場合には、ア
ナログスイッチ12〜16のオン抵抗の経年変化に対
し、時間という概念で対応できるメリットもある。
【0077】次に、タッチパネル2とLCDパネル9と
のキャリブレーション動作について説明する。分解能を
VGAサイズ(640dot×480dot)であるLCDパ
ネル9上の点a(0,0)に×印を表示し、ユーザの×
印押圧によりA点のxy座標A(xA,yA)を得る。次
に、LCDパネル9上の点b(639,479)に×印
を表示し、ユーザの×印押圧によりB点のxy座標B
(xB,yB)を得る。このデータは、キャリブレーショ
ン動作を行う為の補正用データとして、NV−RAM5
7に保存する。そして、LCDパネル9上の点p(xp,
p)を押圧した場合、キャリブレーション補正処理後
の押圧位置のxy座標P(X,Y)は次式で求められ
る。
【0078】X=639×(XP−XA)/(XB−XA) Y=479×(YP−YA)/(YB−YA) ただし、 Xp=(xp−OFFSET_X-)/(OFFSET_
+−OFFSET_X-) XA=(xA−OFFSET_X-)/(OFFSET_
+−OFFSET_X-) XB=(xB−OFFSET_X-)/(OFFSET_
+−OFFSET_X-) Yp=(yp−OFFSET_Y-)/(OFFSET_
+−OFFSET_Y-) YA=(yA−OFFSET_Y-)/(OFFSET_
+−OFFSET_Y-) YB=(yB−OFFSET_Y-)/(OFFSET_
+−OFFSET_Y-) である。
【0079】前記のように、キャリブレーション動作実
行時には、 X座標基準電位情報(OFFSET_X+)を取得す
る処理 X座標基準電位情報(OFFSET_X-)を取得す
る処理 Y座標基準電位情報(OFFSET_Y+)を取得す
る処理 Y座標基準電位情報(OFFSET_Y-)を取得す
る処理 を実行し、各基準電位情報をRAM52に格納する。そ
の後、ユーザがタッチパネル2上のキャリブレーション
所定点を押圧した場合、 X座標電位情報(DATA_X)を取得する処理 Y座標電位情報(DATA_Y)を取得する処理 を行い、RAM52に格納した各基準電位情報を用いて
補正処理を行い、押圧位置のxy座標を特定するように
する(キャリブレーション動作時の押圧点の特定処理
は、前記したxy座標を特定する処理と同一である)。
これにより、キャリブレーション手段を実現している。
【0080】このように、キャリブレーション動作実行
時には、アナログスイッチ12〜16のオン抵抗バラツ
キ、温度環境、経年変化に起因するバラツキに対する処
置である前記〜の電極基準電位(オフセット)測定
動作で求めた値を使用し、通常時には、タッチパネル2
の押圧位置のxy座標を特定する処理時間を大幅に短縮
することが可能となる。
【0081】なお、前記の例では、タッチパネルシステ
ム1を搭載した電子機器の例として、複写機61の例で
説明したが、タッチパネルシステム1を搭載した電子機
器は、複写機61に限定されるものではなく、プリン
タ、ファクシミリ装置など、各種の電子機器にタッチパ
ネルシステム1を搭載することができる。
【0082】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、アナログスイ
ッチ等のスイッチのオン抵抗バラツキ、温度環境、経年
変化によるバラツキを除去できる。また、1度測定され
た基準となる電位を複数回のxy座標の演算に用いるよ
うにしているので、毎回のxy座標の演算ごとに新たに
基準となる電位を求める場合に比べ、xy座標の演算の
処理速度が高速である。
【0083】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のタッチパネルシステムにおいて、xy座標の演算の処
理速度を大幅に高速化することができる。
【0084】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のタッチパネルシステムにおいて、所定の条件が達成さ
れたときに、アナログスイッチなどで構成されるスイッ
チのオン抵抗に起因する電圧降下を算出し直し、これを
除去することによってxy座標軸上における押圧位置の
座標を正確に特定することができる。
【0085】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のタッチパネルシステムにおいて、タッチパネルの押圧
の回数が所定の回数に達した、または、超えたときは、
アナログスイッチなどで構成されるスイッチのオン抵抗
に起因する電圧降下を算出し直し、これを除去すること
によってxy座標軸上における押圧位置の座標を正確に
特定することができる。
【0086】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
のタッチパネルシステムにおいて、所定の時点からの経
過時間が予め設定された所定の時間に達した、または、
超えたときは、アナログスイッチなどで構成されるスイ
ッチのオン抵抗に起因する電圧降下を算出し直し、これ
を除去することによってxy座標軸上における押圧位置
の座標を正確に特定することができる。また、アナログ
スイッチなどのスイッチのオン抵抗の経年変化に対し、
時間という概念で対応することができる。
【0087】請求項6に記載の発明は、請求項1または
2に記載のタッチパネルシステムにおいて、キャリブレ
ーション動作実行時には、アナログスイッチなどのスイ
ッチのオン抵抗バラツキ、温度環境、経年変化に起因す
るバラツキに対する処置である基準電位測定手段で求め
た値を使用し、通常時には、タッチパネルの押圧位置の
xy座標を特定する処理時間を大幅に短縮することが可
能となる。
【0088】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれかの一に記載された発明と同様の作用、効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態であるタッチパネルシ
ステムの電気的な接続を示すブロック図である。
【図2】前記タッチパネルシステムを備えた複写機の概
略構成を示すブロック図である。
【図3】前記タッチパネルシステムが行う電極基準電位
測定動作の処理を説明するフローチャートである。
【図4】前記電極基準電位測定動作中のx座標基準電位
情報取得、y座標基準電位情報取得の処理の詳細を説明
するフローチャートである。
【図5】前記タッチパネルシステムが行う押圧検出動作
の処理を説明するフローチャートである。
【図6】前記タッチパネルシステムが行うx座標測定動
作の処理を説明するフローチャートである。
【図7】前記タッチパネルシステムが行うy座標測定動
作の処理を説明するフローチャートである。
【図8】前記タッチパネルシステムの上部透明抵抗膜、
タッチパネル制御装置を含むX座標軸上の回路構成を模
式的に示すブロック図である。
【図9】前記タッチパネルシステムがタッチパネル上の
押圧位置のxy座標を求めるための一連の処理を説明す
るフローチャートである。
【符号の説明】
1 タッチパネルシステム 2 タッチパネル 3 抵抗膜 4 抵抗膜 11 電源 12 スイッチ 13 スイッチ 14 スイッチ 15 スイッチ 16 スイッチ 20 電圧センサ 21 電圧センサ 22 電圧センサ 23 電圧センサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線形特性の抵抗値を示す1対の抵抗膜を
    重ね合わせたパネルで、パネル面に対して押圧がされた
    ときは前記両抵抗膜が接触し押圧されていないときは接
    触となることが可能なタッチパネルと、 前記一方の抵抗膜には前記パネル面のx座標方向に通電
    し、また、前記他方の抵抗膜には前記パネル面のy座標
    方向に通電する電源と、 この前記各抵抗膜への前記通電の態様を切り換えるスイ
    ッチと、 前記各抵抗膜の所定位置での電位を測定する電圧センサ
    と、 前記切り換えを行って前記各抵抗膜における基準となる
    電位を前記電圧センサで測定する基準電位測定手段と、 この基準電位の値を記憶する記憶手段と、 前記切り換えを行って前記押圧がなされた位置の座標情
    報となる電位を前記電圧センサで測定する座標測定手段
    と、 前記記憶手段に記憶されている基準となる電位を用い前
    記座標測定手段で測定された前記座標情報となる電位か
    ら前記押圧がなされた位置の前記パネル面上でのxy座
    標を演算により求める座標演算手段と、を備えていて、 前記座標演算手段は、前記基準電位測定手段で1度測定
    された前記基準となる電位を複数回の前記xy座標の演
    算に用いるものであるタッチパネルシステム。
  2. 【請求項2】 前記基準電位測定手段および前記記憶手
    段は、前記xy座標の演算を可能とするように本タッチ
    パネルシステムの電源がONになって後次に当該電源が
    OFFになるまでの間で前記基準となる電位の測定およ
    びその値の前記記憶を行う回数を1回に設定している請
    求項1に記載のタッチパネルシステム。
  3. 【請求項3】 前記基準電位測定手段および前記記憶手
    段は、前記電源がONになった後に前記基準となる電位
    の測定およびその値の前記記憶を行って後次に当該電源
    がOFFになる前であっても、所定の条件が達成された
    ときは前記基準となる電位の測定およびその値の前記記
    憶を再度行うものである請求項2に記載のタッチパネル
    システム。
  4. 【請求項4】 前記押圧がなされたことを検出する押圧
    検出手段と、 この検出した押圧の回数をカウントするカウンタと、を
    備え、 前記基準電位測定手段および前記記憶手段は、前記カウ
    ント値が予め設定された所定の回数に達するまたは超え
    ることを前記所定の条件の達成としている請求項3に記
    載のタッチパネルシステム。
  5. 【請求項5】 所定の時点から計時を行うタイマを備
    え、 前記基準電位測定手段および前記記憶手段は、前記タイ
    マの計時時間が予め設定された所定の時間に達するまた
    は超えることを前記所定の条件の達成としている請求項
    3に記載のタッチパネルシステム。
  6. 【請求項6】 前記タッチパネルが重ね合わされて配置
    されて画像を表示するディスプレイと、 所定の補正値を用いて前記タッチパネルの押圧位置と前
    記ディスプレイに表示された位置とが一致するように前
    記座標演算手段で求めたxy座標を補正するキャリブレ
    ーション手段と、を備えている請求項1または2に記載
    のタッチパネルシステム。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかの一に記載され
    たタッチパネルシステムを備えた電子機器。
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