JP3834194B2 - タッチパネル装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用者が指や導電性のペン等で、基板の表面に導電膜を設けたタッチパネル表面にタッチした位置を検出するタッチパネル装置に関し、特に使用者が質問に応答するために選択し、タッチするタブレット、あるいはコンピュータ情報処理システムに接続したディスプレイ(CRT、液晶パネル等)表面上の情報項目(メニュー)を使用者が選択するために用いられるタッチパネル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のようなタッチパネル装置としては、特許出願公表昭56−500230号公報「タッチパネルシステム及び方法」、特許出願公開昭63−108423号公報「指タッチ式座標出力装置」等がある。
【0003】
これら装置のタッチ位置検出原理を示す概略図を図11に示す。タッチパネル上の導電膜の両端には、それぞれ電流計測用抵抗器の一端が接続され、電流計測用抵抗器の他端は共通接続点を有し、一端が接地された交流電源に接続されている。そして、導電膜上の任意の位置に片側が接地された指や導電性のペン等のインピーダンスZによってタッチされる。
【0004】
この状態で、導電膜の一端と指との間の抵抗値をRL 、導電膜の他端と指との抵抗値をRH 、導電膜の全抵抗をR0 とする。また、電流計測用抵抗器の抵抗をそれぞれ同じ抵抗値RK とし、両端の電圧をそれぞれV1 、V2 とする。
【0005】
このとき、以下の式が成り立つ。
【0006】
【数1】
【0007】
この式より、電圧V1 及びV2 の測定値だけから指でタッチした位置を検出することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
公報の「タッチパネルシステム及び方法」及び「指タッチ式座標出力装置」では、次のような問題点がある。a.上記の(1)の式では、導電膜の抵抗R0 の値を式に代入する必要があるが、導電膜は経年変化や設置環境により、一定値を入力すると検出精度が低下する。また、抵抗値を位置検出の度に測定し、その値を代入するのは、測定回路が複雑で高価になる。また、導電膜の抵抗値のバラツキが大きく、量産の場合の歩留まりが悪いため、タッチパネルのコストアップ原因になる。b.導電膜の外周に設けられた低抵抗の導電物からなる電極も抵抗を有しているため、図9に示すように、X軸またはY軸の両端ではRL /R0 の値は、コーナ部では0または1となり、コーナ部から外れた部分では0または1から離れた値となる。そのため、上記(1)式では検出精度が著しく低下する。
【0009】
この発明は上記問題点に着目してなされたものであって、位置検出精度が良く、安価に生産し得るタッチパネル装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のタッチパネル装置は、基板の表面に導電膜を設けたタッチパネルと、前記導電膜の外周の第1の点と第2の点を通して導電膜に交流電流を供給する交流電流発生手段と、前記第1の点から供給された第1の電流を計測する第1の電流計測手段と、前記第2の点から供給された第2の電流を計測する第2の電流計測手段とを備え、計測された第1と第2の電流からタッチ位置を算出するタッチパネル装置において、少なくとも前記第1の点と前記第1の電流計測手段の一端との接続点と前記交流電流発生手段の一端間にスイッチを介して接続されるインピーダンスと、前記スイッチONしたときの電流計測手段の前記第1と第2の電流計測値から前記電流計測手段と前記導電膜との抵抗比を算出する手段と、前記スイッチをOFFしたときの前記第1、第2の電流計測手段の電流計測値と前記算出された抵抗比とからタッチパネル上のタッチ位置を算出することを特徴とする。
【0011】
このタッチパネル装置では、スイッチをONしたときの電流計測手段の第1と第2の電流計測値から電流計測手段と導電膜との抵抗比を算出し、スイッチをOFFしたときの電流計測手段の第1と第2の電流計測値と前記算出された抵抗比とから、タッチパネル上のタッチ位置を算出することにより、後述するように、導電膜の抵抗値のバラツキや経年変化による抵抗変化を考える必要がなく、精度の良いタッチ位置検出ができる。
【0012】
請求項2記載のタッチパネル装置は、請求項1に係るタッチパネル装置において、
前記スイッチを一定周期でON及びOFFさせ、ONしたときの前記第1と第2の電流計測値あるいはこの第1と第2の電流計測値より算出した前記抵抗比を記憶しておき、この記憶された第1と第2の電流計測値あるいは抵抗比と、前記スイッチをOFFしたときの第1と第2の電流計測値とからタッチパネル上のタッチ位置を算出することを特徴とする。
【0013】
このタッチパネル装置では、一定時間毎に、導電膜の経年変化による抵抗変化を補正計算して更新記憶するので、精度の良いタッチ位置検出ができる。また、タッチ位置検出の度に前記スイッチをON、OFFさせて自己補正計算する必要がなく、計測時間が短縮できる。
【0014】
請求項3記載のタッチパネル装置は、請求項1に係るタッチパネル装置において、前記タッチ位置の算出値に対応する補正されたタッチ位置情報からなる表を設け、前記表からタッチ位置の算出値に対応する補正されたタッチ位置を求めることを特徴とする。
【0015】
このタッチパネル装置では、少なくとも1方向におけるタッチ位置の算出値に対応する補正されたタッチ位置情報からなる表を設けて、導電膜の抵抗によるタッチ位置のずれを補正するため、精度の良いタッチ位置検出ができる。
【0016】
請求項4記載のタッチパネル装置は、請求項1に係るタッチパネル装置において、前記算出したタッチ位置を補正するための補正演算式を記憶しておき、算出したタッチ位置を補正演算式に適応し、タッチパネル上のタッチ位置を補正演算することを特徴とする。
【0017】
このタッチパネル装置では、導電膜の抵抗によるタッチ位置のずれを補正するため、精度の良いタッチ位置検出ができる。
【0018】
請求項5記載のタッチパネル装置は、請求項1、請求項2、請求項3、又は請求項4に係るタッチパネル装置において、前記タッチパネルの導電膜の外周に低抵抗の導電物からなる電極を設けたことを特徴とする。
【0019】
このタッチパネル装置は、導電膜より低抵抗の導電物である電極を導電膜の外周に設けることで、導電膜の抵抗によるタッチ位置のずれを軽減できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態により、この発明をさらに詳細に説明する。その一実施形態に係るタッチパネル装置の原理を示す概略図を図1に示す。導電膜(抵抗R0 )の両端には、それぞれ電流計測用抵抗器RK 、RK の一端が接続され、電流計測用抵抗器RK 、RK の他端は共通接続点を有し、発振器eに接続されている。この発振器eの他端は接地されている。導電膜の一端とこれに接続される一方の電流計測用抵抗器RK の接続点から、スイッチSを介して抵抗器Rz が接地されている。
【0021】
ここで、スイッチSをONしたとき、電流計測用抵抗器RK 、RK の両端の電圧をそれぞれV10、V20とすると、
【0022】
【数2】
【0023】
この式より、V10、V20、V1 、V2 を測定することにより、R0 の値が分からなくても、指でタッチした位置を検出できる。
【0024】
【数3】
【0025】
V10、V20は、指タッチ位置を検出する度に測定してもよいが、導電膜の抵抗値は、短時間では変化しないため、電源を投入した直後や一定周期で測定したものを記憶しておき、タッチ位置検出時に読み出してRL /R0 を計算すればよい。また、測定値の記憶方法は、V10、V20の値そのものに限らず、
【0026】
【数4】
【0027】
次に、一実施形態に係るタッチパネル装置の要部構成ブロック図を図2に、タッチパネルの構成図を図3に示す。
【0028】
タッチパネル1は、長方形のガラスあるいはフィルム等の基板2上に導電膜3が形成され、導電膜3の外周、つまり4端辺には銀やカーボン等低抵抗の導電膜からなる電極パターン4a、4b、4c、4dが形成されている。導電膜の抵抗値は、使用者がタッチしたときのタッチパネルと大地間の抵抗が大きい場合、V1 、V2 の変化量が小さくなり、タッチ位置が不安定になるので、V1 、V2 の変化量を大きくとれる程度の抵抗値が必要である。なお、ここでは指で導電膜にタッチする場合を想定しているが、これに代えて導電性リード線付きのタッチペンを用いてもよい。リード線はGNDに接続する。このGNDは大地への接続の代わりに、回路上のGNDへの接続でよい。
【0029】
更に、この電極パターンの4角から4つの外部接続用パターン5a、5b、5c、5dが被着されている。4つの外部接続用パターンの組み合わせにより、X軸とY軸とを切り替えることができる。測定時には、図3の(b)に示すように、外部接続用パターン5aと5bが共通接続され、外部接続用パターン5cと5dが共通接続される。このような接続により、電極パターン4bと4d間方向に電流が流れる。また、Y軸方向測定時には、図3の(c)に示すように、外部接続用パターン5aと5dが共通接続され、外部接続用パターン5bと5cが共通接続される。この切り替え接続により、電極パターン4aと4c間方向に電流が流れる。また、タッチパネルに被着された導電膜上に、絶縁性保護コートもしくは保護用のフィルムを設けてもよい。
【0030】
タッチパネルに使用する基板は、特に透明でなくても良く、応用する装置により使い分ければ良い。
【0031】
タッチパネルの外部接続用パターンは、XY切り替え回路12に接続され、マイコン13からの切り替え信号XYCによって、X軸方向の入力か、Y軸方向の入力かを切り替える。X軸方向の入力とする場合には、図3の(b)に示す接続となるように、またはY軸方向の入力とする場合は、図3の(c)に示す接続となるように切り替える。XY切り替え回路12の2つの出力端には、それぞれ抵抗器Rk の一端が接続され、抵抗器Rk の他端は共通接続点を有し、スイッチCを介して一端が接地された発振器14に接続され、マイコン13からのON、OFF信号OSCによって、発振出力のON、OFF(スイッチのON、OFF)が行われる。
【0032】
XY切り替え回路12の2つの出力端と抵抗器Rk との接続点には、それぞれスイッチA、Bの一端が接続され、スイッチA、Bの他端は共通接続点を有し,抵抗Rz が接続され、抵抗Rz の他端は接地されている。スイッチA、Bは、それぞれマイコンからのON、OFF信号LG、HGによってON、OFFされる。
【0033】
一方、2つの抵抗器Rkの両端電圧は、それぞれ差動増幅回路15,16に入力され、作動増幅回路15,16の出力は、それぞれバンドパスフィルタ17,18に入力され、ノイズ成分を除去された後、全波整流回路19,20に入力される。ここで交流電圧が直流電圧に変換され、A/Dコンバータ21に入力されるとともに、比較回路22に入力される。A/Dコンバータ21でデジタル値に変換された出力は、抵抗器Rkの両端電圧としてマイコンに入力され、後述する計算方法によりタッチ位置が計算される。比較回路22は、全波整流回路19、20からの入力に応じて、タッチ有無信号VTとしてマイコン13に出力する。すなわち、V1、V2のどちらかの信号がある規定値を超えて検出された時、タッチ有りと認識する。
【0034】
次に、初期調整について、初期調整方法を示すフローチャート図4を用いて説明する。タッチ有無検出及びタッチ位置データを検出する前に、いくつかの調整を行っておく必要がある。この調整は、タッチパネル装置において、一度だけ実行しておけば良い。
【0035】
先ず、ステップST1において初期化を行った後、スイッチA、BをON(ステップST2)、スイッチCをOFF(ステップST3)にして、全波整流回路19、20のオフセットを0に調整する(ステップST4)。次に、スイッチCをON(ステップST5)、スイッチAをON、スイッチBをOFFにして(ステップST6)、全波整流回路19の増幅率G1 を調整し(ステップST7)、スイッチAをOFF、スイッチBをONにして(ステップST8)、全波整流回路20の増幅率G2 を調整し(ステップST9)、全波整流回路19、20の出力V1 、V2 が等しくなるようにする。最後にスイッチBをOFFする(ステップST10)。もちろん、増幅率の調整は、差動増幅回路15、16で行っても良い。
【0036】
次に、タッチ位置の計算について、タッチ位置計算方法を示すフローチャート図5、タッチ位置計算に使用されるX軸側自己補正の計算方法を示すフローチャート図6、タッチ位置計算に使用されるY軸側自己補正計算方法を示すフローチャート図7を用いて、説明する。
【0037】
先ず、初期化を行った後(ステップST21)、スイッチA、BをOFF、スイッチCをONする(ステップST22)。XY軸切り替え回路12によりX軸側に切り替えられ、X軸側自己補正の計算が行われた後(ステップST23)、XY切り替え回路12によりY軸側に切り替えられ、Y軸側自己補正の計算が行われる(ステップST24)。計算処理はマイコン13内で行われる。
【0038】
X軸側自己補正の計算では、タッチパネルからの入力をX軸側に切り替え(ステップST42)、タッチ有無信号VT がない時(VT :“L”)、スイッチAをONし(ステップST44)、このときのV1 、V2 からRK /R0X=V2 /(V1 −V2 )を計算し(ステップST45)、スイッチAをOFFする(ステップST46)。このときタッチ有無信号VT がないと、Rk /ROXの値がマイコン15に記憶され(ステップST47、ST48)、タッチ有無信号VT があると(VT :“H”)補正計算が正しく行われていないため、計算値を破棄し(ステップST47、ST49)、ステップST43のタッチ有無信号VT の確認まで戻り、再度計算をやり直す。ここでは、タッチ有無信号VT は比較回路22へのV1 、V2 入力を用い、あるしきい値より大きくなった時に、タッチに認識し、タッチ検出処理へ移行するようにしているが、微分回路を用い、タッチ有無信号を微分による変化量により判定するようにしてもよい。
【0039】
Y軸側自己補正の計算もステップST51〜ST59の処理で、X軸側自己補正の計算と同時に行われ、Rk /ROYの値がマイコンに記憶される。
【0040】
人がタッチパネルにタッチし、タッチ有無信号VT が“H”になると(ステップST25)、先ずタッチパネルからの入力をX軸側に切り替え(ステップST26)、このときのV1 、V2 と、既に記憶されているX軸側のRk /ROXにより、RLX/ROXが計算される(ステップST27)。次に、タッチパネルからの入力をY軸側に切り替え(ステップST28)、この時のV1 、V2 と、既に記憶されているY軸側のRk /ROYにより、RLX/ROYが計算される(ステップST29)。引き続き、タッチ有無信号VT を観測し(ステップST30)、タッチ有無信号VT が“H”であれば、今回の計算値RLX/ROX、RLX/ROYがタッチ位置として出力され(ステップST31)、タッチ有無信号VT が“L”であれば、タッチ位置計算は正しく行われていないため、今回の計算値RLX/ROX、RLY/ROYは破棄され(ステップST32)、ステップST25に戻り、待機状態(タッチ有無信号VT が“H”になるのを待つ)となる。
【0041】
一方、この待機状態の時、図8に示すように、ある一定の時間をカウントし(ステップST61、ST62)、一定時間毎にX軸側自己補正(ステップST63)、及びY軸側自己補正の計算(ステップST64)が行われ、Rk /ROX、Rk /ROYの値が更新される。従って、タッチパネル上の導電膜の抵抗値がばらついても、また、経年変化により抵抗値が変化しても、更新されたRk /ROX、Rk /ROYの値によってタッチ位置が精度良く計算され、精度の良い検出が行われる。また、タッチパネルも安価になる。
【0042】
実際のタッチパネルでは、低抵抗の導電膜からなる電極パターンは抵抗を有しているため、図9に示すように、X軸またはY軸の両辺では、RL /R0 の値は、コーナ部では0または1となり、コーナ部から外れた部分では0または1から離れた値となる。従って、精度良くタッチ位置を検出するには、RL /R0 の値を補正する必要がある。なお、パネルのタッチ部の導電膜の抵抗値とパネル周囲の電極抵抗の値を調整することにより、パネル周辺部の曲線現象は、ある程度直線にすることができる。タッチ部の導電膜は数百Ω/方形から数KΩ/方形が望ましい。電極抵抗は数Ωから数KΩが望ましく、透明導電膜より低い値でなければならない。
【0043】
次に、一実施形態に係るタッチパネル装置のタッチ位置検出座標(X、Y)の補正表を図10に示す。
【0044】
補正表のX0 、X1 、X2 、……、Xn 、Y0 、Y1 、Y2 、……、Yn は、前記タッチ位置の計算で求められたX軸、Y軸に対応する値RLX/ROX、RLX/ROYで、この値に対する実際のタッチパネル上での位置座標を標準のタッチパネルで実測して補正表は作られる。この補正表の情報をタッチパネル装置内に記憶しておき、人がタッチパネルにタッチし、前記タッチ位置の計算方法でX=RLX/ROX及びY=RLY/R0Yが求められると、そのX、Yに対応したタッチ座標(x、y)が補正表から読み出され、タッチ位置座標として出力される。
【0045】
タッチパネルの面積が大きくなるなどして、タッチ位置座標の分解能が多くなり、タッチパネル内の記憶容量が多く必要な場合は、補正表のX、Yの分割間隔を大きくして、記憶する容量を減らし、補正表にないX、Y(Xn-1 とXn との間、Yn-1 とYn との間)については、補間法等により値を計算しても良い。
【0046】
また、前記補正表によらず、実測による標準のタッチパネルにおける座標と、前記タッチ位置の計算方法で求められたX=RLX/ROX及びY=RLY/R0Yの値との関係から近似式を求め、この近似式を用いてマイコン等で計算処理し、タッチ位置座標として出力しても良い。
【0047】
ここでは、X軸及びY軸の2方向について説明したが、タッチパネル形状が多角形や曲線で囲まれた形状における多軸方向を有するものについても、同様に行うことができる。
【0048】
【発明の効果】
本発明のタッチパネル装置は、以上説明したように構成されるので、次の効果を有する。
【0049】
(1)請求項1の構成では、スイッチをONした時の電流計測手段の第1と第2の電流計測値から電流計測手段と導電膜の抵抗比を算出し、スイッチをOFFした時の電流計測手段の第1と第2の電流計測値と前記算出された抵抗比とから、タッチパネル上のタッチ位置を自己補正を含めて算出することにより、タッチパネル上の導電膜の抵抗値がばらついても、また、経年変化により抵抗値が変化しても、それに応じた比率が第1と第2の電流値から求まるので、タッチ位置が精度良く計算され、精度の良い検出が行われる。また、タッチパネルを安価なものとすることができる。
【0050】
(2)請求項2の構成では、待機状態の時、ある一定の時間をカウントし、一定時間毎にX軸側自己補正及びY軸側自己補正の計算が行われ、Rk /ROX、Rk /ROYの値が更新される。従って、タッチパネル上の導電膜が経年変化により変化しても、更新されたRk /ROX、Rk /ROYの値によってタッチ位置が精度良く計算され、精度の良い検出が行われる。また、タッチ位置検出の度に前記スイッチをON、OFFさせて、自己補正計算する必要がなく、計測時間が短縮できる。
【0051】
(3)請求項3及び請求項4の構成では、少なくとも1方向におけるタッチ位置の算出値に対応する補正されたタッチ位置情報からなる表を設けて、導電膜の抵抗によるタッチ位置のずれを補正するため、パターンは抵抗を有していても、精度の良いタッチ位置検出ができる。また、あらゆるタッチパネルの形状や導電膜の特性にも対応できるタッチパネル装置を提供できる。
【0052】
(4)請求項5の構成では、タッチパネルの導電膜の外周に低抵抗の導電物からなる電極を設けているので、電極の方が導電膜より抵抗が小さく、導電膜の抵抗による位置ずれを軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係るタッチパネル装置の原理を示す概略図である。
【図2】一実施形態に係るタッチパネル装置の要部構成ブロック図である。
【図3】一実施形態に係るタッチパネル装置のタッチパネル構成図である。
【図4】一実施形態に係るタッチパネル装置の初期調整方法を示すフロー図である。
【図5】一実施形態に係るタッチパネル装置のタッチ位置計算を示すフロー図である。
【図6】一実施形態に係るタッチパネル装置のタッチ位置計算に使用されるX軸自己補正の計算方法を示すフロー図である。
【図7】一実施形態に係るタッチパネル装置のタッチ位置計算に使用されるY軸自己補正の計算方法を示すフロー図である。
【図8】図6に示すフロー図においてのタイマ割り込みを示すフロー図である。
【図9】一実施形態に係るタッチパネル装置のV1 、V2 で計算した時のRL /R0 がとる値の範囲を示す図である。
【図10】一実施形態に係るタッチパネル装置のタッチ位置検出座標(x、y)の補正表である。
【図11】従来のタッチパネル装置のタッチ位置検出原理を示す概略図である。
【符号の説明】
Rk 、Rk 電流計測用抵抗
R0 導電膜抵抗
Rz 補正用インピーダンス
S スイッチ
e、14 発振器
1、11 タッチパネル
2 基板
3 導電膜
4a、4b、4c、4d 電極パターン
5a、5b、5c、5d 外部接続用パターン
Claims (5)
- 基板の表面に導電膜を設けたタッチパネルと、前記導電膜の外周の第1の点と第2の点を通して導電膜に交流電流を供給する交流電流発生手段と、前記第1の点から供給された第1の電流を計測する第1の電流計測手段と、前記第2の点から供給された第2の電流を計測する第2の電流計測手段とを備え、計測された第1と第2の電流からタッチ位置を算出するタッチパネル装置において、少なくとも前記第1の点と前記第1の電流計測手段の一端との接続点と前記交流電流発生手段の一端間にスイッチを介して接続されるインピーダンスと、前記スイッチをONしたときの電流計測手段の前記第1と第2の電流計測値から前記電流計測手段と前記導電膜との抵抗比を算出する手段と、前記スイッチをOFFしたときの電流計測手段の第1と第2の電流計測値と前記算出された抵抗比とからタッチパネル上のタッチ位置を算出することを特徴とするタッチパネル装置。
- 前記スイッチを一定周期でON及びOFFさせ、ONしたときの前記第1と第2の電流計測値あるいはこの第1と第2の電流計測値より算出した前記抵抗比を記憶しておき、この記憶された第1と第2の電流計測値あるいは抵抗比と、前記スイッチをOFFしたときの第1と第2の電流計測値とからタッチパネル上のタッチ位置を算出することを特徴とする請求項1記載のタッチパネル装置。
- 前記タッチ位置の算出値に対応する補正されたタッチ位置情報からなる表を設け、前記表からタッチ位置の算出値に対応する補正されたタッチ位置を求めることを特徴とする請求項1記載のタッチパネル装置。
- 前記算出したタッチ位置を補正するための補正演算式を記憶しておき、算出したタッチ位置を補正演算式に適用し、タッチパネル上のタッチ位置を補正演算することを特徴とする請求項1記載のタッチパネル装置。
- 前記タッチパネルは、前記導電膜の外周に低抵抗の導電物からなる電極を設けたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載のタッチパネル装置。
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