JPH11353100A - 抵抗膜接触型タッチパネル制御装置及び制御方法 - Google Patents

抵抗膜接触型タッチパネル制御装置及び制御方法

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JPH11353100A
JPH11353100A JP16094998A JP16094998A JPH11353100A JP H11353100 A JPH11353100 A JP H11353100A JP 16094998 A JP16094998 A JP 16094998A JP 16094998 A JP16094998 A JP 16094998A JP H11353100 A JPH11353100 A JP H11353100A
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JP
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switching means
coordinate axis
electrode
axis direction
potential
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JP16094998A
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Kuniyuki Sato
訓之 佐藤
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アナログスイッチのオン抵抗の調整や補正を
行うことなく常に正確な押圧位置を算出すること。 【解決手段】 各電極に接続され、各電極のアナログ値
の電位を検出する電極電位検出手段と、電極電位検出手
段が検出したアナログ値の電位をディジタル電位に変換
してディジタル値の電位情報を出力するアナログ/ディ
ジタル変換手段と、アナログ/ディジタル変換手段より
得られるディジタル値の電位情報に基づいて所定の押圧
座標特定演算を行い、抵抗膜接触型タッチパネルのパネ
ル上の押圧点の座標位置を特定する記憶演算手段を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OA機器やAV機
器に用いられる抵抗膜接触型タッチパネルの押圧位置の
検出制御を行う制御装置に関し、特に、一対の抵抗膜に
印加する電圧印加電源の切り換えを行う切換手段の接触
抵抗値およびその経年変化や温度変化に影響されずに、
正確な押圧位置の特定を行うことができる抵抗膜接触型
タッチパネル制御装置に関する。
【0002】また本発明は、抵抗膜接触型タッチパネル
の押圧位置の検出制御を行う抵抗膜接触型タッチパネル
制御装置の制御方法に関し、特に、一対の抵抗膜と電圧
印加電源との間に複数のスイッチを設け、この複数のス
イッチの切換状態によって、各座標の押圧位置検出及び
押圧イベント検出を行う抵抗膜接触型タッチパネル制御
装置の制御方法に関する。
【0003】
【従来の技術】従来この種の抵抗膜接触型タッチパネル
制御装置では、一般的に、抵抗膜接触型タッチパネル
は、抵抗値の特性が線形である一対の抵抗膜を絶縁樹脂
等のマイクロスペーサを介して対向させ、通常の状態で
は一対の抵抗膜が接触せず、指あるいはペン先等で押圧
されたときに押圧位置で一対の抵抗膜が接触するような
構造になっており、一方の抵抗膜に所定電圧を印加し、
この押圧による一対の抵抗膜の接触点における抵抗分圧
値を読み取ることにより1次元の座標位置を特定してお
り、これをX座標軸方向、Y座標軸方向について順次切
り換えて測定することで、2次元的な座標位置を特定し
ている。
【0004】このような抵抗膜接触型タッチパネル制御
装置の具体例としては、例えば、特開平8−27251
4号公報に示すようなものがある(以後、従来技術と言
う)。
【0005】すなわち、従来技術は、上下層に抵抗層を
設けたアナログタッチパネルを有し、この上下層の接触
時のオン抵抗値による電圧降下から電圧データを抽出
し、この電圧データを基に制御されるアナログタッチパ
ネル制御装置において、記憶装置を備え、一定の時間毎
に電圧データを抽出して、これらを位置参照データとし
て記憶装置に記憶しておき、次に押下される押下位置
を、この押下位置の電圧データと位置参照データを基に
検出している。また、位置参照データの抽出及び記憶
を、装置の電源起動時に自動的に行っている。
【0006】ここでアナログタッチパネルは、具体的に
は、X軸方向の電圧データ入力端子であるXアナログ、
Y軸方向の電圧データ入力端子であるYアナログ、Y軸
方向の電圧データ入力時にX軸方向に+5Vのバイアス
をかけるXバイアス、X軸方向電圧データ入力時にY軸
方向に+5VのバイアスをかけるYバイアスの4本の信
号ラインによりアナログ制御回路と接続されている。ア
ナログ制御回路は、アナログタッチパネルから得られた
X軸方向、及びY軸方向の電圧データを増幅するための
アンプや、同方向のスキャンの切り替えを行うためのア
ナログスイッチ等から構成され、アナログ/デジタルコ
ンバータに接続されている。
【0007】アナログ/デジタルコンバータは、X軸方
向、及びY軸方向のアナログ電圧データをディジタル値
に変換するものであり、中央処理装置に接続されてい
る。中央処理装置は、システム全体を制御し、アナログ
タッチパネルのスキャン制御、アナログタッチパネルの
押下位置の検出、接続されている記憶装置の制御等の機
能を有している。記憶装置には、アナログタッチパネル
の押下位置の補正時に参照する位置参照データ(後述す
る)等が記憶される。これにより、一定の時間毎に、ア
ナログタッチパネルの所定位置の電圧データを抽出し
て、これらを位置参照データとして記憶装置に記憶して
おき、次に押下される押下位置を、この押下位置の電圧
データに各位置参照データのずれ量を加算することによ
り検出する。これにより、アナログタッチパネルにおけ
る正確な位置データが得られると記載されている。
【0008】また、位置参照データの抽出及び記憶を、
装置の電源起動時に自動的に行うので、使用者の使い勝
手が向上する。また、位置参照データの抽出及び記憶
を、装置使用時に手動にて行うことにより、自動的に補
正する時よりも、多数の位置参照データを抽出できるた
め、より正確に位置検出できることが記載されている。
【0009】一方、押圧のイベント検出にはさまざまな
方法があり、例えば上記どちらかの座標軸方向の押圧座
標位置測定を実行できる状態に常にアナログスイッチを
設定しておき、タッチパネル押圧と同時に押圧座標位置
測定を行う制御方法が一般的である。
【0010】それに対し、耐ノイズ性を考慮し、各座標
軸方向の押圧座標位置測定と異なるアナログスイッチ設
定により、押圧のイベント検出を行う制御方法も提案さ
れている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術では、一対の抵抗膜への電圧印加状態と離
間状態の検出を、半導体デバイス(特に、アナログスイ
ッチ)を用いて検出することが主流であるが、アナログ
スイッチについて考えてみると、そのオン抵抗が数10
0Ωと高く、かつ2〜3倍のバラツキを持っており、そ
の結果、正確な押圧位置を算出するためには、調整等の
操作を要してしまうといった問題点があった。例えば、
代表的なアナログスイッチである4066を例にとって
考えてみると、オン抵抗が数100Ωと高く、かつ2〜
3倍のバラツキを持っている。
【0012】また、アナログスイッチのオン抵抗は温度
依存性を持っており、正確な押圧位置を算出するために
は、従来技術では、温度依存性を補正するような温度補
正手段を講ずる必要があるといった問題点もあった。
【0013】更に加えて、アナログスイッチのオン抵抗
は経年的な変動も無視できないため、長期間にわたって
正確な押圧位置を算出するためには、従来技術では、オ
ン抵抗の経年的な変動を補正するような調整手段を講ず
る必要があるといった問題点もあった。
【0014】また、近年ではオン抵抗を十数Ωと低く抑
えたアナログスイッチも製品化されているが、デバイス
の値段が高価でありかつ入手性も決してよくはないとい
った問題点があった。
【0015】一方、従来技術の制御方法では、抵抗膜接
触型タッチパネルの2次元座標押圧位置特定を実行する
場合、耐ノイズ性を考慮した押圧イベント発生検出動作
にアナログスイッチを設定しておき、押圧を検出して
後、X座標軸押圧座標位置検出動作及びY座標軸押圧座
標位置検出動作を経て、抵抗膜接触型タッチパネルの2
次元座標押圧位置を特定しているが、これらの一連の処
理を完了するまでの間には、アナログスイッチ切換時間
の待機を含めて少なからず時間が経過してしまうため、
ユーザの押下動作と押圧座標位置検出完了のタイミング
がずれてしまう可能性があり、その結果、ユーザが意図
しない2次元座標押圧位置を特定してしまう可能性があ
るといった問題点があった。
【0016】また従来技術の制御方法では、電極基準電
位(オフセット)測定動作時にシステムの駆動系等の動
作よりノイズが発生した場合、正確な電極基準電位(オ
フセット)測定ができないだけでなく、起こり得ないオ
ン抵抗の電圧降下に相当する基準電位情報をRAMに格
納してしまう可能性があるといった問題点もあった。
【0017】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題としており、第1に、一対の抵抗膜への
電圧印加状態と離間状態に用いるアナログスイッチ等の
切換手段のオン抵抗が、かなりのバラツキを有してお
り、また温度環境、経年変化に起因してバラツキを有し
ていた場合であっても、調整等の操作をすることなく常
に正確な押圧位置を算出することができる抵抗膜接触型
タッチパネル制御装置を提供すること、上記切換手段の
オン抵抗のバラツキを補正した上で、さらに押圧位置の
検出位置精度を向上させることができる抵抗膜接触型タ
ッチパネル制御装置を提供すること、更に加えて、押圧
イベント発生検出を押下位置座標によらず一定とし、か
つ耐ノイズ性に優れた誤動作のない抵抗膜接触型タッチ
パネル制御装置を提供することを目的としている。
【0018】第2に、万が一各座標軸押圧座標位置検出
動作中にユーザの指が離されてしまった場合であって
も、ユーザが意図しない2次元座標押圧位置を抵抗膜接
触型タッチパネル制御装置が特定してしまうようなケー
スを回避して正確な2次元座標押圧位置を検出できる抵
抗膜接触型タッチパネル制御装置の制御方法なことはな
い制御方式を提供すること、電極基準電位(オフセッ
ト)測定動作時にシステムの駆動系等の動作よりノイズ
が発生した場合であっても電極基準電位(オフセット)
測定動作が抵抗膜接触型タッチパネルの2次元座標押圧
位置特定に対して悪影響を及ぼすようなケースを回避で
きる制御方式を提案することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
成された請求項1に記載の発明は、線形特性の抵抗値を
有する一対の抵抗膜をスペーサを介して重ね合わせ、当
該一方の抵抗膜のX座標軸方向の両端に電極を各々設け
ると共に、当該他方の抵抗膜のY座標軸方向の両端に電
極を各々設け、抵抗膜面が押圧されない状態では当該一
対の抵抗膜が接触せず、押圧されたときに当該一方の抵
抗膜と当該他方の抵抗膜とが当該押圧点において接触す
るように構成して当該押圧点の2次元座標位置を特定す
る抵抗膜接触型タッチパネルと、前記X座標軸方向の一
方の電極及び前記Y座標軸方向の一方の電極に電圧を供
給する電圧印加電源と、前記電圧印加電源を前記X座標
軸方向の一方の電極に接続または離間する第1の切換手
段と、前記電圧印加電源を前記Y座標軸方向の一方の電
極に接続または離間する第2の切換手段と、前記X座標
軸方向の他方の電極を接地電位に接続または離間する第
3の切換手段と、前記Y座標軸方向の他方の電極を接地
電位に接続または離間する第4の切換手段と、前記各電
極に接続され、当該各電極のアナログ値の電位を検出す
る電極電位検出手段と、前記電極電位検出手段が検出し
た前記アナログ値の電位をディジタル電位に変換してデ
ィジタル値の電位情報を出力するアナログ/ディジタル
変換手段とを備えた抵抗膜接触型タッチパネル制御装置
であって、前記アナログ/ディジタル変換手段より得ら
れる前記ディジタル値の電位情報に基づいて所定の押圧
座標特定演算を行い、前記抵抗膜接触型タッチパネルの
パネル上の押圧点の座標位置を特定する記憶演算手段を
有している。
【0020】前記記憶演算手段は、前記第1切換手段と
前記第3切換手段とを接続状態に設定する制御、及び前
記第2切換手段と前記第4切換手段を離間状態に設定す
る制御を実行することにより、前記X座標軸方向の両電
極の基準電位を前記電極電位検出手段及び前記アナログ
/ディジタル変換手段を制御して基準電位情報として記
憶する。
【0021】また前記記憶演算手段は、前記第2切換手
段と前記第4切換手段とを接続状態に設定する制御、及
び前記第1切換手段と前記第3切換手段を離間状態に設
定する制御を実行することにより、前記Y座標軸方向の
両電極の基準電位を前記電極電位検出手段及び前記アナ
ログ/ディジタル変換手段を制御して前記基準電位情報
として記憶する。
【0022】また前記記憶演算手段は、前記抵抗膜の膜
面が押圧されたときの押圧点の2次元座標位置を特定す
る場合、前記第2切換手段と前記第4切換手段とを接続
状態に設定する制御、前記第1切換手段と前記第3切換
手段を離間状態に設定する制御、及び前記X座標軸方向
のいずれかの一方の電極に接続された前記電極電位検出
手段及び前記アナログ/ディジタル変換手段を制御して
生成した電位情報を検出する制御とを実行することによ
り、記憶した前記Y座標軸方向の前記基準電位情報に基
づいて前記押圧座標特定演算を実行してY座標軸方向の
座標位置を特定している。
【0023】また前記記憶演算手段は、前記第1切換手
段と前記第3切換手段とを接続状態に設定する制御、前
記第2切換手段と前記第4切換手段を離間状態に設定す
る制御、及び前記Y座標軸方向のいずれかの一方の電極
に接続された前記電極電位検出手段及び前記アナログ/
ディジタル変換手段を制御して生成した電位情報を検出
する制御を実行することにより、記憶した前記X座標軸
方向の前記基準電位情報に基づいて前記押圧座標特定演
算を実行して前記X座標軸方向の座標位置を特定してい
る。
【0024】請求項1に記載の発明によれば、抵抗膜接
触型タッチパネル制御装置の押圧位置を特定する方法に
おいて、X座標軸及びY座標軸上において、アナログス
イッチのオン抵抗による電圧降下を算出し、これを除去
することによって各座標軸上における押圧座標位置を正
確に特定する。このようにして求めた各座標軸上の押圧
座標位置特定により、アナログスイッチのオン抵抗固有
のバラツキ、あるいは温度環境、経年変化によるバラツ
キに関わらず、抵抗膜接触型タッチパネルの2次元押圧
座標位置を正確に特定できる。すなわち、一対の抵抗膜
への電圧印加状態と離間状態に用いるアナログスイッチ
等の切換手段のオン抵抗が、かなりのバラツキを有して
おり、また温度環境、経年変化に起因してバラツキを有
していた場合であっても、調整等の操作をすることなく
常に正確な押圧位置を算出することができるようにな
り、上記切換手段のオン抵抗のバラツキを補正した上
で、さらに押圧位置の検出位置精度を向上させることが
できるようになり、抵抗膜接触型タッチパネル制御装置
を提供すること、更に加えて、押圧イベント発生検出を
押下位置座標によらず一定とし、かつ耐ノイズ性に優れ
た誤動作のない抵抗膜接触型タッチパネル制御装置を実
現できる。
【0025】また請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の抵抗膜接触型タッチパネル制御装置において、ア
ナログ電圧を一定時間だけ保持電圧として保持する電圧
保持手段を有している。
【0026】前記記憶演算手段は、前記抵抗膜の膜面が
押圧されたときの押圧点の2次元座標位置特定を行う場
合、前記第2切換手段と前記第4切換手段とを接続状態
に設定する制御、及び前記第1切換手段と前記第3切換
手段を離間状態に設定する制御を実行することにより、
前記Y座標軸方向の両電極の基準電位を前記電圧保持手
段を制御して保持する。
【0027】また前記記憶演算手段は、当該電圧保持手
段の保持電圧を前記アナログ/ディジタル変換手段の基
準電圧に設定した後、前記第2切換手段と前記第4切換
手段とを接続状態に設定する制御、及び前記第1切換手
段と前記第3切換手段を離間状態に設定する制御を実行
することにより、前記X座標軸方向のいずれかの一方の
電極に接続された前記電極電位検出手段及び前記アナロ
グ/ディジタル変換手段を制御して生成した電位情報を
検出してY座標軸方向の座標位置を特定し、前記第2切
換手段と前記第4切換手段とを接続状態に設定する制
御、及び前記第1切換手段と前記第3切換手段を離間状
態に設定する制御を実行することにより、前記Y座標軸
方向の両電極の基準電位を前記電圧保持手段を制御して
保持する。
【0028】このとき前記記憶演算手段は、当該電圧保
持手段の保持電圧を前記アナログ/ディジタル変換手段
の基準電圧とする制御を実行した後、前記第1切換手段
と前記第3切換手段とを接続状態に設定する制御、前記
第2切換手段と前記第4切換手段を離間状態に設定する
制御、及び前記Y座標軸方向のいずれかの一方の電極に
接続された前記電極電位検出手段及び前記アナログ/デ
ィジタル変換手段を制御して生成した電位情報を検出し
てX座標軸方向の座標位置を特定することにより、前記
押圧点の2次元座標位置を決定する。
【0029】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の効果に加えて、アナログ/ディジタルコンバー
タのダイナミックレンジをフルに使用でき、抵抗膜接触
型タッチパネルの2次元押圧座標位置特定において、ア
ナログスイッチのオン抵抗固有のバラツキ、あるいは温
度変化、経年変化によるバラツキに関わらず、抵抗膜接
触型タッチパネルの2次元押圧座標位置を正確に特定で
き、さらにその検出位置精度をアップすることが可能と
なる。
【0030】また請求項3に記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2に記載の抵抗膜接触型タッチパネル制御装
置において、前記電圧印加電源を、前記X座標軸方向の
前記第1切換手段と同方向の電極に抵抗素子を介して接
続または離間する第5の切換手段を有している。
【0031】また前記第4切換手段と前記第5切換手段
とを接続状態に設定する制御、及び前記第1切換手段と
前記第2切換手段と前記第3切換手段を離間状態とする
制御とを実行することにより、前記X座標軸方向の前記
電圧印加電源側の電極に接続された前記電極電位検出手
段及び前記アナログ/ディジタル変換手段を制御して生
成した電位情報を検出、または前記Y座標軸方向の前記
電圧印加電源側の電極に接続された前記電極電位検出手
段及び前記アナログ/ディジタル変換手段を制御して生
成した電位情報を検出し、当該電位情報の特定の値以下
への変化を前記抵抗膜面の押圧と判断する。
【0032】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または請求項2に記載の効果に加えて、抵抗膜接触型タ
ッチパネルが押圧されていない状態では押圧検出のディ
ジタル電位を最大とすることができ、かつ押圧イベント
発生は抵抗膜接触型タッチパネルの押下位置座標に関わ
らず一定で、押圧検出のディジタル電位をほぼ0とする
ことができるため、耐ノイズ性に優れた誤動作のない抵
抗膜接触型タッチパネルの制御装置の押圧イベント発生
検出が可能となる。
【0033】また請求項4に記載の発明は、線形特性の
抵抗値を有する一対の抵抗膜をスペーサを介して重ね合
わせ、一方の抵抗膜にはX座標軸方向の両端に、他方の
抵抗膜にはY座標軸方向の両端にそれぞれ電極を設け、
抵抗膜面が押圧されない状態では前記一対の抵抗膜は接
触せず、押圧されたときに前記一対の抵抗膜が押圧点で
接触する抵抗膜接触型タッチパネルのパネル上の押圧点
の2次元座標位置を特定する抵抗膜接触型タッチパネル
と、前記各座標軸方向の一方の電極に電圧を供給する電
圧印加電源と、前記電圧印加電源を前記X座標軸方向の
一方の電極に接続状態または離間状態とする第1の切換
手段と、前記電圧印加電源を前記Y座標軸方向の一方の
電極に接続状態または離間状態とする第2の切換手段
と、前記X座標軸方向の他方の電極を接地接続状態また
は離間状態とする第3の切換手段と、前記Y座標軸方向
の他方の電極を接地接続状態または離間状態とする第4
の切換手段と、前記第1切換手段と同方向の電極に抵抗
素子を介して接続状態または離間状態とする第5の切換
手段と、前記各電極に接続され、当該各電極の電位を検
出する電極電位検出手段と、前記電極電位検出手段が検
出したアナログ値の電位をディジタル値の電位に変換す
るアナログ/ディジタル変換手段とを備えた抵抗膜接触
型タッチパネル制御装置の制御方法であって、前記アナ
ログ/ディジタル変換手段より得られるディジタル値の
電位情報に基づいて押圧座標特定演算を行い、前記抵抗
膜接触型タッチパネルのパネル上の押圧点の座標位置を
特定する記憶演算手段を有している。
【0034】前記記憶演算手段は、前記第4切換手段と
前記第5切換手段とを接続状態に設定する制御、及び前
記第1切換手段と前記第2切換手段と前記第3切換手段
を離間状態に設定する制御を実行することにより、前記
X座標軸方向または前記Y座標軸方向のいずれかの一方
の前記電圧印加電源側の電極に接続された前記電極電位
検出手段及び前記アナログ/ディジタル変換手段を制御
して電位情報を検出し、当該電位情報の特定の値以下へ
の変位を前記抵抗膜面の押圧と判断している。
【0035】また前記記憶演算手段は、抵抗膜面が押圧
されたときの押圧点の2次元座標位置特定を実行する場
合、前記記憶演算手段は、前記第2切換手段と前記第4
切換手段とを接続状態に設定する制御、前記第1切換手
段と前記第3切換手段を離間状態に設定する制御、及び
前記X座標軸方向のいずれかの一方の電極に接続された
前記電極電位検出手段及び前記アナログ/ディジタル変
換手段を制御して電位情報を検出することにより、Y座
標軸方向の座標位置を特定し、また、前記第1切換手段
と前記第3切換手段とを接続状態に設定する制御、前記
第2切換手段と前記第4切換手段を離間状態に設定する
制御、前記Y座標軸方向のいずれかの一方の電極に接続
された前記電極電位検出手段及び前記アナログ/ディジ
タル変換手段を制御して電位情報を検出することによ
り、X座標軸方向の座標位置を特定している。
【0036】更に加えて前記記憶演算手段は、前記Y座
標軸方向の座標位置の特定及び前記X座標軸方向の座標
位置の特定に基づいて前記抵抗膜接触型タッチパネルの
パネル上の押圧点の2次元座標位置を特定した後、再度
前記第4切換手段と前記第5切換手段とを接続状態に設
定する制御、及び前記第1切換手段と前記第2切換手段
と前記第3切換手段を離間状態に設定する制御を実行す
ることにより、前記X座標軸方向の前記電圧印加電源側
の電極に接続された前記電極電位検出手段及び前記アナ
ログ/ディジタル変換手段を制御して電位情報を検出
し、押圧維持状態の確認結果により前記抵抗膜接触型タ
ッチパネルのパネル上の押圧点の2次元座標位置の特定
結果を有効とする。
【0037】請求項4に記載の発明によれば、抵抗膜接
触型タッチパネルの2次元座標押圧位置を算出した後
で、再び押圧検出動作を実行し、押圧の維持を確認して
から2次元座標押圧位置特定を有効とする。この結果、
万が一各座標軸押圧座標位置検出動作中にユーザの指が
離されてしまったとしても、ユーザが意図しない2次元
座標押圧位置を特定してしまうことはない。その結果、
抵抗膜接触型タッチパネルの2次元座標押圧位置特定に
おいて、押圧を検出してから、X座標軸押圧座標位置検
出動作、Y座標軸押圧座標位置検出動作を経て抵抗膜接
触型タッチパネル1の2次元座標押圧位置を特定するま
での間に、アナログスイッチ切換時間の待機を含め、少
なからず時間が経過していることに起因するユーザが意
図しない2次元座標押圧位置を特定してしまうようなケ
ースを回避できるようになる。
【0038】すなわち、万が一各座標軸押圧座標位置検
出動作中にユーザの指が離されてしまった場合であって
も、ユーザが意図しない2次元座標押圧位置を抵抗膜接
触型タッチパネル制御装置が特定してしまうようなケー
スを回避して正確な2次元座標押圧位置を検出できるよ
うになり、電極基準電位(オフセット)測定動作時にシ
ステムの駆動系等の動作よりノイズが発生した場合であ
っても電極基準電位(オフセット)測定動作が抵抗膜接
触型タッチパネルの2次元座標押圧位置特定に対して悪
影響を及ぼすようなケースを回避できる制御方式を実現
できるようになる。
【0039】また請求項5に記載の発明は、請求項4に
記載の抵抗膜接触型タッチパネル制御装置の制御方法に
おいて、前記記憶演算手段は、前記第1切換手段と前記
第3切換手段とを接続状態に設定する制御、及び前記第
2切換手段と前記第4切換手段を離間状態に設定する制
御を実行することにより、前記X座標軸方向の両電極の
基準電位を、前記電極電位検出手段及び前記アナログ/
ディジタル変換手段を制御して前記基準電位情報として
記憶している。
【0040】また前記記憶演算手段は、前記第2切換手
段と前記第4切換手段とを接続状態に設定する制御、及
び前記第1切換手段と前記第3切換手段を離間状態に設
定する制御を実行することにより、前記Y座標軸方向の
両電極の基準電位を、前記電極電位検出手段及び前記ア
ナログ/ディジタル変換手段を制御して前記基準電位情
報として記憶している。
【0041】また、前記抵抗膜面が押圧されたときの押
圧点の2次元座標位置特定を実行する場合、前記記憶演
算手段は、前記第2切換手段と前記第4切換手段とを接
続状態に設定する制御、前記第1切換手段と前記第3切
換手段を離間状態に設定する制御、及び前記X座標軸方
向のいずれかの一方の電極に接続された前記電極電位検
出手段及び前記アナログ/ディジタル変換手段を制御し
て電位情報を検出し、記憶した前記Y座標軸方向の前記
基準電位情報に基づいて前記押圧座標特定演算を実行し
てY座標軸方向の座標位置を特定している。
【0042】また前記記憶演算手段は、前記第1切換手
段と前記第3切換手段とを接続状態に設定する制御、前
記第2切換手段と前記第4切換手段を離間状態に設定す
る制御、及び前記Y座標軸方向のいずれかの一方の電極
に接続された前記電極電位検出手段及び前記アナログ/
ディジタル変換手段を制御して電位情報を検出し、記憶
した前記X座標慈雨方向の前記基準電位情報に基づいて
前記押圧座標特定演算を実行してX座標軸方向の座標位
置を特定している。
【0043】これにより、押圧点の2次元座標位置を決
定し、更に加えて、取得した前記基準電位情報を所定の
閾値と比較し、前記決定した押圧点の2次元座標位置に
ついて矛盾が発生した場合に前記基準電位情報を初期値
に置き換える。
【0044】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
に記載の効果に加えて、検出結果と閾値を比較し、矛盾
が発生した場合は初期値に置き換えることにより、電極
基準電位(オフセット)測定動作が抵抗膜接触型タッチ
パネルの2次元座標押圧位置特定に対し、副作用を及ぼ
してしまうことを回避できる。その結果、電極基準電位
(オフセット)測定動作時、システムの駆動系等の動作
によりノイズが発生した場合、正確な電極基準電圧(オ
フセット)測定ができないようなケースを回避できるよ
うになり、起こり得ないオン抵抗の電圧降下に相当する
基準電位情報をRAMに格納してしまうようなケースを
回避できるようになる。
【0045】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本発明に係る抵
抗膜接触型タッチパネル制御装置10について、以下に
図面を参照して説明する。
【0046】図1は、請求項1に記載する発明の抵抗膜
接触型タッチパネル制御装置10の一実施形態の一実施
形態を説明するためのブロック図である。
【0047】本実施形態の抵抗膜接触型タッチパネル制
御装置10は、ディスプレイ等のOA機器やAV機器に
用いられるマンマシーンインタフェースとしての抵抗膜
接触型タッチパネル1の押圧位置の検出制御を行うもの
であって、一対の抵抗膜2,3に印加する電圧印加電源
11の切り換えを行う切換手段の接触抵抗値およびその
経年変化や温度変化に影響されずに、正確な押圧位置の
特定を行う制御機能を有し、抵抗膜接触型タッチパネル
1、電圧印加電源11、第1切換手段12、第2切換手
段13、第3切換手段14、第4切換手段15、電極電
位検出手段、アナログ/ディジタル変換手段42、記憶
演算手段30を中心とするハードウェア構成となってい
る。
【0048】抵抗膜接触型タッチパネル1は、線形特性
の抵抗値を有する一対の抵抗膜2,3をスペーサを介し
て重ね合わせ、この一方の抵抗膜2(以後、上部透明抵
抗膜2と言う)のX座標軸方向の両端に電極を各々設け
ると共に、他方の抵抗膜3(以後、下部透明抵抗膜3と
言う)のY座標軸方向の両端に電極を各々設け、抵抗膜
面が押圧されない状態では上部透明抵抗膜2と下部透明
抵抗膜3とが接触せず、押圧されたときに上部透明抵抗
膜2と下部透明抵抗膜3とがこのときの押圧点において
接触するように構成されることにより、この押圧点の2
次元座標位置(X座標、Y座標)を特定する機能を有し
ている。
【0049】電圧印加電源11は、X座標軸方向の一方
の電極及びY座標軸方向の一方の電極に電圧を供給する
機能を有し、具体的には、直流電源PSU(以後、直流
電源PSU11と言う)で実現されている。
【0050】第1切換手段12は、直流電源PSU11
をX座標軸方向の一方の電極に接続または離間する機能
を有し、具体的には、アナログスイッチ(以後、アナロ
グスイッチ12と言う)で実現されている。
【0051】第2切換手段13は、直流電源PSU11
をY座標軸方向の一方の電極に接続または離間する機能
を有し、具体的には、アナログスイッチ(以後、アナロ
グスイッチ13と言う)で実現されている。
【0052】第3切換手段14は、X座標軸方向の他方
の電極を接地電位に接続または離間する機能を有し、具
体的には、アナログスイッチ(以後、アナログスイッチ
14と言う)で実現されている。
【0053】第4切換手段15は、Y座標軸方向の他方
の電極を接地電位に接続または離間する機能を有し、具
体的には、アナログスイッチ(以後、アナログスイッチ
15と言う)で実現されている。
【0054】電極電位検出手段は、各電極に接続され、
前述の各電極のアナログ値の電位を検出する機能を有
し、具体的には、電位検出回路40及びマルチプレクサ
41(図1中のMPX)(以後、電極電位検出手段を電
位検出回路40及びマルチプレクサ41と言う)で実現
されている。
【0055】アナログ/ディジタル変換手段42は、電
位検出回路40及びマルチプレクサ41が検出したアナ
ログ値の電位をディジタル電位に変換してディジタル値
の電位情報を出力する機能を有し、具体的には、アナロ
グ/ディジタルコンバータ(以後、アナログ/ディジタ
ルコンバータ42と言う)で実現されている。
【0056】記憶演算手段30は、アナログ/ディジタ
ルコンバータ42より得られるディジタル値の電位情報
に基づいて所定の押圧座標特定演算を行い、抵抗膜接触
型タッチパネル1のパネル上の押圧点の座標位置を特定
する機能を有し、具体的には、記憶演算部(以後、記憶
演算部30と言う)で実現されている。
【0057】更に加えて、本実施形態の記憶演算部30
は、アナログスイッチ12とアナログスイッチ14とを
接続状態に設定する制御、及びアナログスイッチ13と
アナログスイッチ15を離間状態に設定する制御を実行
する機能を有している。これにより、X座標軸方向の両
電極の基準電位を電位検出回路40及びマルチプレクサ
41及びアナログ/ディジタルコンバータ42を制御し
て基準電位情報として記憶することができる。
【0058】また記憶演算部30は、アナログスイッチ
13とアナログスイッチ15とを接続状態に設定する制
御、及びアナログスイッチ12とアナログスイッチ14
を離間状態に設定する制御を実行する機能を有してい
る。
【0059】これにより、Y座標軸方向の両電極の基準
電位を電位検出回路40及びマルチプレクサ41及びア
ナログ/ディジタルコンバータ42を制御して基準電位
情報として記憶することができる。
【0060】また記憶演算部30は、抵抗膜の膜面が押
圧されたときの押圧点の2次元座標位置を特定する場
合、アナログスイッチ13とアナログスイッチ15とを
接続状態に設定する制御、アナログスイッチ12とアナ
ログスイッチ14を離間状態に設定する制御、及びX座
標軸方向のいずれかの一方の電極に接続された電位検出
回路40及びマルチプレクサ41及びアナログ/ディジ
タルコンバータ42を制御して生成した電位情報を検出
する制御とを実行する機能を有している。
【0061】これにより、記憶したY座標軸方向の基準
電位情報に基づいて押圧座標特定演算を実行してY座標
軸方向の座標位置を特定することができる。
【0062】また記憶演算部30は、アナログスイッチ
12とアナログスイッチ14とを接続状態に設定する制
御、アナログスイッチ13とアナログスイッチ15を離
間状態に設定する制御、及びY座標軸方向のいずれかの
一方の電極に接続された電位検出回路40及びマルチプ
レクサ41及びアナログ/ディジタルコンバータ42を
制御して生成した電位情報を検出する制御を実行するこ
とができる。
【0063】その結果、記憶したX座標軸方向の基準電
位情報に基づいて押圧座標特定演算を実行してX座標軸
方向の座標位置を特定することができる。
【0064】更に詳しく、第1実施形態の抵抗膜接触型
タッチパネル制御装置10を説明する。
【0065】図1において、抵抗膜接触型タッチパネル
1は、図示しない透明な絶縁物のマイクロスペーサを介
して抵抗値の特性が線形(直線性)である一対の抵抗膜
である上部透明抵抗膜2と下部透明抵抗膜3とが重ね合
わされて構成されており、指やペン先等で押圧しない状
態では両抵抗膜が接触せず、押圧された状態でその押圧
された箇所の重ね合わされた抵抗膜どうしが接触するよ
うに構成されている。
【0066】上部透明抵抗膜2は左右両端にX座標軸方
向の電極として電極4及び電極5を有し、また下部透明
抵抗膜3は上下両端にY座標軸方向の電極として電極6
及び電極7を有している。電極4及び電極5間には内部
抵抗R2を有しており、電極6及び電極7間には内部抵
抗R3を有している。
【0067】電極4及び電極6は、抵抗膜接触型タッチ
パネル制御装置10が有する直流電源PSU11とアナ
ログスイッチ12,13を介してそれぞれ接続され、電
極5及び電極7は、直流電源PSU11の接地電源GN
Dとアナログスイッチ14,15を介してそれぞれ接続
されている。アナログスイッチ12〜15はイネーブル
状態信号により接点が開閉し、記憶演算部30のI/O
ポート31〜34により制御される。
【0068】I/Oポート31,33をイネーブル状態
にするとアナログスイッチ12,14の接点が閉じ、上
部透明抵抗膜2にはX座標軸方向に電圧が印加される。
また、I/Oポート32,34をイネーブル状態にする
とアナログスイッチ13,15の接点が閉じ、下部透明
抵抗膜3にはY座標軸方向に電圧が印加される。
【0069】なお、アナログスイッチ12,14及びア
ナログスイッチ13,15は各々連動して開閉するよう
に、記憶演算部30のI/Oポートと接続してもよい。
この場合、使用するI/Oポートは2つで済むといった
メリットがある。
【0070】各電極4〜7はさらに、抵抗膜接触型タッ
チパネル制御装置10が有するボルテージフォロワ回路
20〜23に接続されている。
【0071】ボルテージフォロワ回路20〜23の各々
は、各電極4〜7の電位を電位検出回路40へほぼ無限
大に近い高インピーダンスで出力する。
【0072】電位検出回路40は、4つのボルテージフ
ォロワ回路20〜23の出力からいずれか1つを選択す
るマルチプレクサ41と、マルチプレクサ41から出力
されるアナログ値の電位をディジタル変換する8ビット
分解能のアナログ/ディジタルコンバータ42から構成
されている。
【0073】記憶演算部30は、マルチプレクサ41に
接続された2ビットの切換信号をI/Oポート35,3
6から出力し、4つのボルテージフォロワ回路20〜2
3の出力からいずれかを選択し、該当する電極の電位を
アナログ/ディジタルコンバータ42によりディジタル
変換して8ビットの電位情報を得る。
【0074】記憶演算部30は、主にCPU51、RA
M52、ROM53、データバス54、アドレスバス
(図示せず)、I/Oポート31〜36を中心とするハ
ードウェア構成となっている。
【0075】電位検出回路40から出力される8ビット
のディジタル値の電位情報は、データバス54を介して
RAM52に書き込まれる。CPU51は、ROM53
に蓄積されているプログラムに基づいて後述する処理
(制御方法の処理)を行い、X座標軸及びY座標軸の各
座標位置を特定して抵抗膜接触型タッチパネル1の押圧
座標位置を算出する。
【0076】次に、抵抗膜接触型タッチパネル制御装置
10の押圧座標位置検出動作を図2〜図4を用いて説明
する。
【0077】図2は、図1の抵抗膜接触型タッチパネル
制御装置10の押圧位置を特定する動作のうち、電極基
準電位(オフセット)測定動作を説明するためのフロー
チャートであり、図3は、図1の抵抗膜接触型タッチパ
ネル制御装置10の押圧位置を特定する動作のうち、X
座標軸押圧座標位置検出動作を説明するためのフローチ
ャートであり、図4は、図1の抵抗膜接触型タッチパネ
ル制御装置10の押圧位置を特定する動作のうち、Y座
標軸押圧座標位置検出動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【0078】押圧座標位置検出動作は、(A)電極基準
電位(オフセット)測定動作、(B)X座標軸押圧座標
位置検出動作、(C)Y座標軸押圧座標位置検出動作、
の3種類の動作を中心に構成されている。
【0079】最初に電極基準電位(オフセット)測定動
作について、図2を用いて説明する。
【0080】CPU51は、I/Oポート31,33を
イネーブル(Enable)状態(ステップS1,S
2)に、I/Oポート32,34をディスエーブル(D
isable)状態(ステップS3,S4)に設定す
る。これにより、アナログスイッチ12,14の接点が
閉じ、アナログスイッチ13,15の接点が開放され、
上部透明抵抗膜2に直流電源PSU11からX座標軸方
向の電圧が印加される。
【0081】この状態で、I/Oポート35,36から
出力される切換信号により、マルチプレクサ41の入力
をボルテージフォロワ回路20に接続する制御を実行す
る(ステップS5)。
【0082】そして、アナログ/ディジタルコンバータ
42を制御することにより、電極4のアナログ値の電位
を8ビットのディジタル値の基準電位情報(OFFSE
T_X+)としてRAM52に格納する制御を実行する
(ステップS6)。
【0083】次に、CPU51は、I/Oポート35,
36から出力される切換信号により、マルチプレクサ4
1の入力をボルテージフォロワ回路21に接続し(ステ
ップS7)、アナログ/ディジタルコンバータ42を制
御することにより、電極5のアナログ値の電位を8ビッ
トのディジタル値の基準電位情報(OFFSET_
-)としてRAM52に格納する制御を実行する(ス
テップS8)。
【0084】さらに、CPU51は、I/Oポート3
2,34をイネーブル状態(ステップS9,S10)
に、I/Oポート31,33をディスエーブル状態(ス
テップS11,S12)に設定する。
【0085】これにより、アナログスイッチ13,15
の接点が閉じ、アナログスイッチ12,14の接点が開
放され、下部透明抵抗膜3に直流電源PSU11からY
座標軸方向の電圧が印加される。
【0086】この状態で、I/Oポート35,36から
出力される切換信号により、マルチプレクサ41の入力
をボルテージフォロワ回路22に接続する制御を実行す
る(ステップS13)。
【0087】そして、アナログ/ディジタルコンバータ
42を制御することにより、電極6のアナログ値の電位
を、8ビットのディジタル値の基準電位情報(OFFS
ET_Y+)としてRAM52に格納する制御を実行す
る(ステップS14)。
【0088】次に、CPU51は、I/Oポート35,
36から出力される切換信号により、マルチプレクサ4
1の入力をボルテージフォロワ回路23に接続(ステッ
プS15)し、アナログ/ディジタルコンバータ42を
制御することにより、電極7のアナログ値の電位を8ビ
ットのディジタル値の基準電位情報(OFFSET_Y
-)としてRAM52に格納する制御を実行する(ステ
ップS16)。
【0089】次に、X座標軸押圧座標位置検出動作につ
いて、図3を用いて説明する。
【0090】CPU51は、I/Oポート31,33を
イネーブル状態(ステップS21,S22)に、I/O
ポート32,34をディスエーブル状態(ステップS2
3,24)に設定する。これにより、アナログスイッチ
12,14の接点が閉じられ、アナログスイッチ13,
15の接点が開放され、上部透明抵抗膜2にX座標軸方
向の電圧が印加される。
【0091】CPU51は、この状態で、I/Oポート
35,36から出力される切換信号によりマルチプレク
サ41の入力をボルテージフォロワ回路23に接続する
制御を実行する(ステップS25)。そして、アナログ
/ディジタルコンバータ42を制御することにより、電
極7のアナログ値の電位を、8ビットのディジタル値の
電位情報として所定のサンプリング時間でポーリングす
る制御を実行する(ステップS26)。
【0092】抵抗膜接触型タッチパネル1上を指やペン
先等で押圧すると、押圧した箇所において重ね合わせた
上部透明抵抗膜2と下部透明抵抗膜3とが接触する。こ
のとき直流電源PSU11から電圧が印加されている上
部透明抵抗膜2と直交する下部透明抵抗膜3の電極6,
7に、漏れ電流による電位が検出される。
【0093】すなわち、電極4と電極5との間の距離に
対する押圧点の位置が、上部透明抵抗膜2の内部抵抗値
2に対する抵抗分圧値として検出できる。このとき、
押圧点の位置から電極7までの距離に対応する下部透明
抵抗膜3の内部抵抗値R3に対する分圧抵抗値は、ボル
テージフォロワ回路23の入力インピーダンスが非常に
高いことにより無視することができる。
【0094】抵抗膜接触型タッチパネル1が生成する押
圧のイベント発生は、電極7の電位情報をポーリングし
ている際(ステップS26)の電位情報変化により検出
可能である(ステップS27)。
【0095】CPU51は、抵抗膜接触型タッチパネル
1が生成する押圧のイベント発生を検出した場合(ステ
ップS27のYES)、電極7の電位情報を所定回数サ
ンプリングし(ステップS28)、得られたデータを平
均化することにより、X座標軸押圧座標位置の8ビット
のディジタル値の電位情報(X_DATA)をRAM5
2に格納する制御を実行する(ステップS29)。
【0096】最後に、Y座標軸押圧座標位置検出動作に
ついて、図4を用いて説明する。
【0097】CPU51は、I/Oポート32,34を
イネーブル状態(ステップS31,S32)に、I/O
ポート31,33をディスエーブル状態(ステップS3
3,34)に設定する。
【0098】これにより、アナログスイッチ13,15
の接点が閉じられ、アナログスイッチ12,14の接点
が開放され、下部透明抵抗膜3にY座標軸方向の電圧が
印加される。
【0099】この状態で、CPU51は、I/Oポート
35,36から出力される切換信号によりマルチプレク
サ41の入力をボルテージフォロワ回路21に接続する
制御を実行する(ステップS35)。
【0100】そしてCPU51は、アナログ/ディジタ
ルコンバータ42を制御することにより、電極5のアナ
ログ値の電位を8ビットのディジタル値の電位情報とし
て所定回数サンプリングする制御を実行する(ステップ
S36)。
【0101】上述したX座標軸押圧座標位置検出動作と
同様に、今度は、直流電源PSU11から電圧が印加さ
れている下部透明抵抗膜3と直交する上部透明抵抗膜2
の電極4,5に、漏れ電流による電位が検出される。
【0102】すなわち、電極6と電極7との間の距離に
対する押圧点の位置が、下部透明抵抗膜3の内部抵抗値
3に対する抵抗分圧値として検出できる。
【0103】CPU51は、このようにして、得られた
ディジタル値の電位情報を平均化することにより、Y座
標軸押圧座標位置の8ビットのディジタル値の電位情報
(Y_DATA)をRAM52に格納する制御を実行す
る(ステップS37)。
【0104】ここで、各座標軸押圧座標への変換方法に
ついて、図5を用いて説明する。
【0105】図5は、上部透明抵抗膜2、抵抗膜接触型
タッチパネル制御装置10を含むX座標軸上の回路模式
図である。
【0106】図5において、A点はアナログスイッチ1
2の直流電源PSU11のプラス(+)側端子、B点は
電極4、C点は抵抗膜接触型タッチパネル1上のX座標
軸上の押圧点、D点は電極5、E点はアナログスイッチ
14の直流電源PSU11のマイナス(−)側(GN
D)端子である。
【0107】ここで、アナログスイッチ12のオン抵抗
をr12、アナログスイッチ14のオン抵抗をr14、上部
透明抵抗膜2の内部抵抗をR2とし、電極4と電極5と
の間の距離L2に対する(電極5を基準としたときの)
押圧点(C点)の距離LXを算出する処理を説明する。
【0108】図5において、直流電源PSU11から見
たときの回路合成インピーダンスは、r12+R2+r14
となり、アナログスイッチ12,14のオン抵抗r12
14による電圧降下が抵抗膜接触型タッチパネル1のX
座標軸押圧位置特定に対する誤差となる。
【0109】さて、記憶演算部30は、すでに説明した
ように、押圧座標位置検出動作の電極基準電位(オフセ
ット)測定動作において、ディジタル値の基準電位情報
OFFSET_X+,OFFSET_X-を(ステップS
6,8)、X座標軸押圧座標位置検出動作においてディ
ジタル値の電位情報X_DATAを(ステップS2
9)、それぞれ検出してRAM52に格納した。
【0110】アナログ/ディジタルコンバータ42のA
/D基準電圧(Vref)を直流電源PSU11の電圧と
したとき、8ビット表現において、A点のディジタル電
位は255であり、E点のディジタル電位は0となる。
さらにB点のディジタル電位はOFFSET_X+,C
点のディジタル電位はX_DATA,D点のディジタル
電位はOFFSET_X-となる。
【0111】ここで、アナログスイッチ12,14のオ
ン抵抗r12、r14による電圧降下を除去すると、求める
距離LXは次式で与えられる。
【0112】LX=L2×(X_DATA−OFFSET
_X-)/(OFFSET_X+−OFFSET_X-
同様に、アナログスイッチ13のオン抵抗をR13、アナ
ログスイッチ15のオン抵抗をr15、下部透明抵抗膜3
の内部抵抗をR3とすると、電極6と電極7との間の距
離L3に対する(電極7を基準としたときの)押圧点の
距離LYは次式で与えられる。
【0113】LY=L3×(Y_DATA−OFFSET
_Y-)/(OFFSET_Y+−OFFSET_Y-
すなわち、X座標軸上において、アナログスイッチ1
2,14のオン抵抗に起因する電圧降下を算出し、これ
を除去することによって、X座標軸上における押圧座標
位置を正確に特定できる。また、Y座標軸上において、
アナログスイッチ13,15のオン抵抗に起因する電圧
降下を算出し、これを除去することによってY座標軸上
における押圧座標位置を正確に特定できる。
【0114】このようにして求めた各座標軸上の押圧座
標位置特定により、アナログスイッチ12〜15のオン
抵抗固有のバラツキ、あるいは温度環境、経年変化によ
るバラツキに関わらず抵抗膜接触型タッチパネル1の2
次元押圧座標位置を正確に特定できる。
【0115】以上説明したように、このような諸機能を
備えた第1実施形態の抵抗膜接触型タッチパネル制御装
置10によれば、抵抗膜接触型タッチパネル制御装置1
0の押圧位置を特定する方法において、X座標軸及びY
座標軸上において、アナログスイッチのオン抵抗に起因
する電圧降下を算出し、これを除去することによって各
座標軸上における押圧座標位置を正確に特定する。この
ようにして求めた各座標軸上の押圧座標位置特定によ
り、アナログスイッチのオン抵抗固有のバラツキ、ある
いは温度環境、経年変化によるバラツキに関わらず、抵
抗膜接触型タッチパネル1の2次元押圧座標位置を正確
に特定できる。すなわち、上部透明抵抗膜2と下部透明
抵抗膜3とへの電圧印加状態と離間状態に用いるアナロ
グスイッチ等切換手段のオン抵抗が、かなりのバラツキ
を有しており、また温度環境、経年変化に起因してバラ
ツキを有していた場合であっても、調整等の操作をする
ことなく常に正確な押圧位置を算出することができるよ
うになり、上記切換手段のオン抵抗のバラツキを補正し
た上で、さらに押圧位置の検出位置精度を向上させるこ
とができるようになる。
【0116】更に加えて、押圧イベント発生検出を押下
位置座標によらず一定とし、かつ耐ノイズ性に優れた誤
動作のない抵抗膜接触型タッチパネル制御装置10を実
現できる。
【0117】(第2実施形態)次に、請求項2に記載す
る発明の抵抗膜接触型タッチパネル制御装置10の一実
施形態について図6〜図8を用いて説明する。
【0118】図6は、請求項2に記載する発明の抵抗膜
接触型タッチパネル制御装置10の一実施形態における
電位検出回路40及び記憶演算部30の応用例であり、
図7は、請求項2に記載する発明の抵抗膜接触型タッチ
パネル制御装置10の一実施形態が実行する押圧位置を
特定する動作のうち、X座標軸押圧座標位置検出動作を
説明するためのフローチャートであり、図8は、請求項
2に記載する発明の抵抗膜接触型タッチパネル制御装置
10の一実施形態が実行する押圧位置を特定する動作の
うち、Y座標軸押圧座標位置検出動作を説明するための
フローチャートである。なお、第1実施形態において既
に記述したものと同一の部分については、同一符号を付
し、重複した説明は省略する。
【0119】第2実施形態の抵抗膜接触型タッチパネル
制御装置10は、第1実施形態の抵抗膜接触型タッチパ
ネル制御装置10の構成に加えて、アナログ電圧を一定
時間だけ保持電圧として保持する電圧保持手段43(具
体的には、サンプル/ホールド回路。以後、サンプル/
ホールド回路43と言う)を有している点に特徴を有し
ている。
【0120】前述の記憶演算部30は、抵抗膜の膜面が
押圧されたときの押圧点の2次元座標位置特定を行う場
合、アナログスイッチ13とアナログスイッチ15とを
接続状態に設定する制御、及びアナログスイッチ12と
アナログスイッチ14を離間状態に設定する制御を実行
する。
【0121】続いて記憶演算部30は、Y座標軸方向の
両電極6,7の基準電位をサンプル/ホールド回路43
を制御して保持し、このときのサンプル/ホールド回路
43の保持電圧をアナログ/ディジタルコンバータ42
の基準電圧に設定した後、アナログスイッチ13とアナ
ログスイッチ15とを接続状態に設定する制御、及びア
ナログスイッチ12とアナログスイッチ14を離間状態
に設定する制御を実行する。
【0122】続いて記憶演算部30は、X座標軸方向の
いずれかの一方の電極4(5)に接続された電位検出回
路40とマルチプレクサ41、及びアナログ/ディジタ
ルコンバータ42を制御して生成した電位情報を検出し
てY座標軸方向の座標位置を特定し、また、アナログス
イッチ13とアナログスイッチ15とを接続状態に設定
する制御、及びアナログスイッチ12とアナログスイッ
チ14を離間状態に設定する制御を実行する。
【0123】続いて記憶演算部30は、Y座標軸方向の
両電極6,7の基準電位をサンプル/ホールド回路43
を制御して保持し、このときのサンプル/ホールド回路
43の保持電圧をアナログ/ディジタルコンバータ42
の基準電圧とする制御を実行した後、アナログスイッチ
12とアナログスイッチ14とを接続状態に設定する制
御、アナログスイッチ13とアナログスイッチ15を離
間状態に設定する制御、及びY座標軸方向のいずれかの
一方の電極6(7)に接続された電位検出回路40とマ
ルチプレクサ41、及びアナログ/ディジタルコンバー
タ42を制御して生成した電位情報を検出してX座標軸
方向の座標位置を特定する。
【0124】これにより、押圧点の2次元座標位置(X
座標とY座標)を決定することができる。
【0125】更に詳しく、第2実施形態の抵抗膜接触型
タッチパネル制御装置10を説明する。
【0126】図6は、請求項2に記載する発明の抵抗膜
接触型タッチパネル制御装置10の一実施形態における
電位検出回路40及び記憶演算部30の応用例である。
【0127】図6において、マルチプレクサ(MPX)
41は、4入力2出力構成となっており、前述のCPU
51のI/Oポート35〜37から出力される3ビット
の切換信号によって、4つのボルテージフォロワ回路2
0〜23の出力から2つを選択することが可能である。
【0128】マルチプレクサ41の2つの出力のうち一
方は、アナログ/ディジタルコンバータ42のアナログ
入力端子と、アナログスイッチ16を介してサンプル/
ホールド回路43とに接続されている。マルチプレクサ
41の2つの出力のうち他方は、アナログ/ディジタル
コンバータ42のA/D基準電圧のGND端子AGND
及びサンプル/ホールド回路43のGND端子に接続さ
れている。
【0129】アナログスイッチ16は、イネーブル状態
信号を受けたときにその接点が開閉し、また記憶演算部
30(CPU51)のI/Oポート38からの制御信号
により制御される。
【0130】また、サンプル/ホールド回路43の出力
は、アナログ/ディジタルコンバータ42のA/D基準
電圧Vref端子に接続されている。
【0131】なお、その他の機能構成は、第1実施形態
の抵抗膜接触型タッチパネル制御装置10と同様である
ので、同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0132】次に、第2実施形態の抵抗膜接触型タッチ
パネル制御装置10における抵抗膜接触型タッチパネル
制御装置10の押圧座標位置検出動作を図7を用いて説
明する。
【0133】図7は、請求項2に記載する発明の抵抗膜
接触型タッチパネル制御装置10の一実施形態が実行す
る押圧位置を特定する動作のうち、X座標軸押圧座標位
置検出動作を説明するためのフローチャートである。
【0134】押圧座標位置検出動作は、(A)X座標軸
押圧座標位置検出動作、(B)Y座標軸押圧座標位置検
出動作、を中心に構成されている。
【0135】最初に、X座標軸押圧座標位置検出動作に
ついて、図7を用いて説明する。
【0136】まず、CPU51は、I/Oポート31,
33をイネーブル状態(ステップS41,S42)に、
I/Oポート32,34をディスエーブル状態(ステッ
プS43,S44)に設定する。
【0137】これにより、アナログスイッチ12,14
の接点が閉じ、アナログスイッチ13,15の接点が開
放され、上部透明抵抗膜2に直流電源PSU11からX
座標軸方向の電圧が印加される。
【0138】この状態で、CPU51は、I/Oポート
35,36,37から出力される切換信号によりマルチ
プレクサ41の入力のうち、アナログ/ディジタルコン
バータ42側をボルテージフォロワ回路20に、他方を
ボルテージフォロワ回路21に接続する制御を実行する
(ステップS45)。
【0139】この状態で、CPU51は、I/Oポート
38をイネーブル状態(ステップS46)に設定し、ア
ナログスイッチ16の接点をいったん閉じた後、再びI
/Oポート38をディスエーブル状態(ステップS4
7)に設定し、アナログスイッチ16の接点を開放する
制御を実行する。
【0140】これにより、電極5に対する電極4の電位
がサンプル/ホールド回路43により、ホールドされ
る。
【0141】さらに、CPU51は、I/Oポート3
5,36,37から出力される切換信号により、マルチ
プレクサ41の入力のうち、アナログ/ディジタルコン
バータ42側をボルテージフォロワ回路23に接続変更
する制御を実行する(ステップS48)。
【0142】そして、CPU51は、アナログ/ディジ
タルコンバータ42を制御することにより、電極7のア
ナログ値の電位を8ビットのディジタル値の電位情報と
して、所定のサンプリング時間でポーリングする制御を
実行する(ステップS49)。
【0143】またCPU51は、電位情報変化により抵
抗膜接触型タッチパネル1が生成する押圧のイベント発
生を検出した場合(ステップS50)、電極7の電位情
報を所定回数サンプリングし(ステップS51)、得ら
れたデータを平均化することにより、X座標軸押圧座標
位置の8ビットのディジタル値の電位情報(X_DAT
A)をRAM52に格納する制御を実行する(ステップ
S52)。
【0144】次に、Y座標軸押圧座標位置検出動作につ
いて、図8を用いて説明する。図8は、請求項2に記載
する発明の抵抗膜接触型タッチパネル制御装置10の一
実施形態が実行する押圧位置を特定する動作のうち、Y
座標軸押圧座標位置検出動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【0145】まず、CPU51は、I/Oポート32,
34をイネーブル状態(ステップS61,S62)に、
I/Oポート31,33をディスエーブル状態(ステッ
プS63,S64)に設定する。
【0146】これにより、アナログスイッチ13,15
の接点が閉じられ、アナログスイッチ12,14の接点
が開放され、下部透明抵抗膜3に直流電源PSU11か
らY座標軸方向の電圧が印加される。
【0147】この状態で、CPU51は、I/Oポート
35,36,37から出力される切換信号によりマルチ
プレクサ41の入力のうち、アナログ/ディジタルコン
バータ42側をボルテージフォロワ回路22に、他方を
ボルテージフォロワ回路23に接続する制御を実行する
(ステップS65)。
【0148】この状態で、CPU51は、I/Oポート
38をイネーブル状態(ステップS66)に設定し、ア
ナログスイッチ16の接点をいったん閉じた後、再びI
/Oポート38をディスエーブル状態(ステップS6
7)に設定し、アナログスイッチ16の接点を開放する
制御を実行する。
【0149】これにより、電極7に対する電極6の電位
がサンプル/ホールド回路43によりサンプルされ、ホ
ールドされる。
【0150】さらに、CPU51は、I/Oポート3
5,36,37から出力される切換信号によりマルチプ
レクサ41の入力のうち、アナログ/ディジタルコンバ
ータ42側をボルテージフォロワ回路21に接続変更す
る制御を実行する(ステップS68)。そして、CPU
51は、アナログ/ディジタルコンバータ42を制御す
ることにより、電極5のアナログ値の電位を8ビットの
ディジタル値の電位情報として所定回数サンプリングし
(ステップS69)、得られたデータを平均化すること
により、Y座標軸押圧座標位置の8ビットのディジタル
値の電位情報(Y_DATA)をRAM52に格納する
制御を実行する(ステップS70)。
【0151】ここで、各座標軸押圧座標への変換方法に
ついて、図5を用いて説明する。
【0152】図5において、直流電源PSU11から見
たときの回路合成インピーダンスはr12+R2+r14
あり、第1実施形態では、アナログ/ディジタルコンバ
ータ42のA/D基準電圧Vrefを直流電源PSU11
の電圧としていたため、アナログスイッチ12,14の
オン抵抗r12、r14に起因する電圧降下が抵抗膜接触型
タッチパネル1のX座標軸押圧位置特定に対する誤差と
なっていた。そのため第1実施形態では、アナログスイ
ッチ12〜15のオン抵抗に起因する電圧降下をそれぞ
れ算出し、これを除去することによって各座標軸上にお
ける押圧座標位置を正確に特定することを特徴としてい
た。
【0153】一方第2実施形態では、アナログ/ディジ
タルコンバータ42のA/D基準電圧VrefをD点に対
するB点の電位とすることにより、B点のディジタル電
位は255となり、D点のディジタル電位は0とできる
点に特徴を有している。
【0154】これにより、電極4と電極5との間の距離
2に対する(電極5を基準としたときの)押圧点(C
点)の距離LX、電極6と電極7との間の距離L3に対す
る(電極7を基準としたときの)押圧点(C点)の距離
Yは次式で与えられる。
【0155】LX=L2×X_DATA/256 LY=L3×Y_DATA/256 すなわち、アナログ/ディジタルコンバータ42のダイ
ナミックレンジをフルに使用でき、低鼓膜接触型タッチ
パネル1の2次元押圧座標位置特定において、アナログ
スイッチ12〜15のオン抵抗固有のバラツキ、あるい
は温度環境、経年変化によるバラツキに関わらず抵抗膜
接触型タッチパネル1の2次元押圧座標位置を正確に特
定でき、さらにその検出位置精度をアップすることが可
能になる。
【0156】以上説明したように、第2実施形態の抵抗
膜接触型タッチパネル制御装置10によれば、第1実施
形態に記載の効果に加えて、アナログ/ディジタルコン
バータのダイナミックレンジをフルに使用でき、抵抗膜
接触型タッチパネル1の2次元押圧座標位置特定におい
て、アナログスイッチのオン抵抗固有のバラツキ、ある
いは温度変化、経年変化によるバラツキに関わらず、抵
抗膜接触型タッチパネル1の2次元押圧座標位置を正確
に特定でき、さらにその検出位置精度をアップすること
が可能となる。
【0157】(第3実施形態)続いて、抵抗膜接触型タ
ッチパネル制御装置10の第3実施形態について、図
9、図10を用いて説明する。なお、第1実施形態また
は第2実施形態において既に記述したものと同一の部分
については、同一符号を付し、重複した説明は省略す
る。
【0158】図9は、請求項3に記載する発明の抵抗膜
接触型タッチパネル制御装置10の一実施形態を説明す
るためのブロック図である。
【0159】第3実施形態の抵抗膜接触型タッチパネル
制御装置10は、第1実施形態の抵抗膜接触型タッチパ
ネル制御装置10の構成に加えて、直流電源PSU11
を、X座標軸方向のアナログスイッチ12と同方向の電
極に抵抗素子を介して接続または離間する第5切換手段
17(具体的には、アナログスイッチ。以後、アナログ
スイッチ17と言う)を有している点に特徴を有してい
る。
【0160】このとき、CPU51は、アナログスイッ
チ15とアナログスイッチ17とを接続状態に設定する
制御、及びアナログスイッチ12とアナログスイッチ1
3とアナログスイッチ14を離間状態とする制御とを実
行する。
【0161】これによりCPU51は、X座標軸方向の
直流電源PSU11側の電極に接続された電位検出回路
40及びマルチプレクサ41及びアナログ/ディジタル
コンバータ42を制御して生成した電位情報を検出、ま
たはY座標軸方向の直流電源PSU11側の電極に接続
された電位検出回路40及びマルチプレクサ41及びア
ナログ/ディジタルコンバータ42を制御して生成した
電位情報を検出し、この電位情報の特定の値以下への変
化を抵抗膜面の押圧と判断する。
【0162】図9において、電極4は直流電源PSU1
1とアナログスイッチ12を介して接続されると同時に
それと並列に検出抵抗18、アナログスイッチ17を介
して接続されている。
【0163】アナログスイッチ17は、イネーブル状態
信号により接点が開閉し、記憶演算部30のI/Oポー
ト39により制御される。なお、その他の構成は図1と
同様であるので、それらの説明は省略する。
【0164】続いて、抵抗膜接点型タッチパネル1の制
御装置の押圧イベント発生検出動作を、図10を用いて
説明する。図10は、図9の抵抗膜接触型タッチパネル
制御装置10の押圧イベント発生検出動作を説明するた
めのフローチャートである。
【0165】まず、CPU51は、I/Oポート34,
39をイネーブル状態(ステップS81,S82)に、
I/Oポート31〜33をディスエーブル状態(ステッ
プS83〜85)に設定する。
【0166】これにより、アナログスイッチ15,17
の接点が閉じ、アナログスイッチ12〜14の接点が開
放される。
【0167】そしてCPU51は、I/Oポート35,
36から出力される切換信号によりマルチプレクサ41
の入力をボルテージフォロワ回路20に接続し(ステッ
プS86)、アナログ/ディジタルコンバータ42を制
御することにより、電極4のアナログ値の電位を8ビッ
トのディジタル値の電位情報として所定のサンプリング
時間でポーリングする制御を実行する(ステップS8
7)。
【0168】この時、上部透明抵抗膜2上の電圧は、図
5におけるE点と直流電源PSU11の接地電源GND
間が開放された状態であり、A〜E点の全てにおいて直
流電源PSU11の電圧となっている。つまり、アナロ
グ/ディジタルコンバータ42により検出される電極4
のディジタル電位は、上部透明抵抗膜2上の押圧座標位
置に関わらず常に255である。
【0169】さて、この状態で抵抗膜接触型タッチパネ
ル1上を指やペン先等で押圧すると、押圧した箇所にお
いて重ね合わされた上部透明抵抗膜2と下部透明抵抗膜
3とが接触する。
【0170】このとき、電極7は直流電源PSU11の
接地電源GNDと接続されているため、電極4から押圧
点の位置までの距離に対応する上部透明抵抗膜2の内部
抵抗値R2に対する分圧抵抗値と、押圧点の位置から電
極7までの距離に対応する下部透明抵抗膜3の内部抵抗
値R3に対する分圧抵抗値との合成インピーダンスを介
して接地される。
【0171】ここで、検出抵抗18の値をR2,R3と比
較して十分大きくすることでこの合成インピーダンスは
無視でき、CPU51は、アナログ/ディジタルコンバ
ータ42のディジタル値の電位情報が255から0に変
化したことを検出して、抵抗膜接触型タッチパネル1の
押圧イベント発生と判断できる(ステップS88)。
【0172】抵抗膜接触型タッチパネル1が生成する押
圧のイベント発生をX座標軸押圧座標位置検出動作の電
極7の電位情報変化により検出する場合(図3のステッ
プS27)、抵抗膜接触型タッチパネル1の押下位置座
標によって絶対的な電位が変動し、特に電極5側かつ電
極7側はほとんどGND電位であるため抵抗膜接触型タ
ッチパネルが押圧されていなくても、ノイズによる押圧
イベント発生を誤検知する危険があった。
【0173】しかしながら、第3実施形態においては、
抵抗膜接触型タッチパネル1が押圧されていない状態で
は押圧検出のディジタル電位を255とすることがで
き、かつ押圧イベント発生は抵抗膜接触型タッチパネル
の押下位置座標によらず一定で、押圧検出のディジタル
電位をほぼ0とすることができるため、耐ノイズ性に優
れた誤動作のない抵抗膜接触型タッチパネル制御装置1
0の押圧イベント発生検出が可能となる。
【0174】以上説明したように、第3実施形態によれ
ば、第1実施形態または第2実施形態に記載の効果に加
えて、抵抗膜接触型タッチパネル1が押圧されていない
状態では押圧検出のディジタル電位を最大とすることが
でき、かつ押圧イベント発生は抵抗膜接触型タッチパネ
ル1の押下位置座標に関わらず一定で、押圧検出のディ
ジタル電位をほぼ0とすることができるため、耐ノイズ
性に優れた誤動作のない抵抗膜接触型タッチパネル制御
装置10の押圧イベント発生検出が可能となる。
【0175】(第4実施形態)第4実施形態は、抵抗膜
接触型タッチパネル1の押圧位置の検出制御を行う抵抗
膜接触型タッチパネル制御装置10の制御方法に関し、
特に、上部透明抵抗膜2と下部透明抵抗膜3とと直流電
源PSU11との間に複数のスイッチを設け、この複数
のスイッチの切換状態によって、各座標の押圧位置検出
及び押圧イベント検出を行う抵抗膜接触型タッチパネル
制御装置10の制御方法である。
【0176】抵抗膜接触型タッチパネル1は、線形特性
の抵抗値を有する上部透明抵抗膜2と下部透明抵抗膜3
とをスペーサを介して重ね合わせ、一方の抵抗膜にはX
座標軸方向の両端に、他方の抵抗膜(下部透明抵抗膜)
3にはY座標軸方向の両端にそれぞれ電極を設け、抵抗
膜面が押圧されない状態では上部透明抵抗膜2と下部透
明抵抗膜3とは接触せず、押圧されたときに上部透明抵
抗膜2と下部透明抵抗膜3とが押圧点で接触する機能を
有している。
【0177】直流電源PSU11は、各座標軸方向の一
方の電極に電圧を供給する機能を有している。
【0178】アナログスイッチ12は、直流電源PSU
11をX座標軸方向の一方の電極に接続状態または離間
状態とする機能を有している。アナログスイッチ13
は、直流電源PSU11をY座標軸方向の一方の電極に
接続状態または離間状態とする機能を有している。アナ
ログスイッチ14は、X座標軸方向の他方の電極を接地
接続状態または離間状態とする機能を有している。アナ
ログスイッチ15は、Y座標軸方向の他方の電極を接地
接続状態または離間状態とする機能を有している。
【0179】電位検出回路40及びマルチプレクサ41
は、各電極に接続され、これらの各電極の電位を検出す
る機能を有している。
【0180】アナログ/ディジタルコンバータ42は、
電位検出回路40及びマルチプレクサ41が検出したア
ナログ値の電位をディジタル値の電位に変換する機能を
有している。
【0181】更に加えて第5切換手段16は、アナログ
スイッチ12と同方向の電極に検出抵抗18を介して接
続状態または離間状態とする機能を有し、具体的には、
アナログスイッチ(以後、アナログスイッチ16と言
う)で実現されている。
【0182】記憶演算部30は、アナログスイッチ15
とアナログスイッチ16とを接続状態に設定する制御、
及びアナログスイッチ12とアナログスイッチ13とア
ナログスイッチ14を離間状態に設定する制御を実行す
る。
【0183】これにより、記憶演算部30は、X座標軸
方向またはY座標軸方向のいずれかの一方の直流電源P
SU11側の電極に接続された電位検出回路40及びマ
ルチプレクサ41及びアナログ/ディジタルコンバータ
42を制御して電位情報を検出し、当該電位情報の特定
の値以下への変位を抵抗膜面の押圧と判断することがで
きる。
【0184】また記憶演算部30は、抵抗膜面が押圧さ
れたときの押圧点の2次元座標位置特定を実行する場
合、記憶演算部30は、アナログスイッチ13とアナロ
グスイッチ15とを接続状態に設定する制御、アナログ
スイッチ12とアナログスイッチ14を離間状態に設定
する制御、及びX座標軸方向のいずれかの一方の電極4
(5)に接続された電位検出回路40及びマルチプレク
サ41及びアナログ/ディジタルコンバータ42を制御
して電位情報を検出する。
【0185】これにより、記憶演算部30は、Y座標軸
方向の座標位置を特定することができる。
【0186】また記憶演算部30は、アナログスイッチ
12とアナログスイッチ14とを接続状態に設定する制
御、アナログスイッチ13とアナログスイッチ15を離
間状態に設定する制御、Y座標軸方向のいずれかの一方
の電極6(7)に接続された電位検出回路40及びマル
チプレクサ41及びアナログ/ディジタルコンバータ4
2を制御して電位情報を検出する。
【0187】これにより、X座標軸方向の座標位置を特
定することができる。
【0188】更に加えて記憶演算部30は、Y座標軸方
向の座標位置の特定及びX座標軸方向の座標位置の特定
に基づいて抵抗膜接触型タッチパネル1のパネル上の押
圧点の2次元座標位置を特定した後、再度アナログスイ
ッチ15とアナログスイッチ16とを接続状態に設定す
る制御、及びアナログスイッチ12とアナログスイッチ
13とアナログスイッチ14を離間状態に設定する制御
を実行する。
【0189】これにより、記憶演算部30は、X座標軸
方向の直流電源PSU11側の電極に接続された電位検
出回路40及びマルチプレクサ41及びアナログ/ディ
ジタルコンバータ42を制御して電位情報を検出し、押
圧維持状態の確認結果により抵抗膜接触型タッチパネル
1のパネル上の押圧点の2次元座標位置の特定結果を有
効とすることができる。
【0190】更に詳しく、第4実施形態の抵抗膜接触型
タッチパネル制御装置10について、以下に図面を参照
して説明する。
【0191】図11は、請求項4に記載する発明の抵抗
膜接触型タッチパネル制御装置10の一実施形態を説明
するためのブロック図である。
【0192】図11において、抵抗膜接触型タッチパネ
ル1は図示しない透明な絶縁物のマイクロスペーサを介
して抵抗値の特性が線形(直線性)である2枚の抵抗膜
である上部透明抵抗膜2と下部透明抵抗膜3とが重ね合
わされて構成され、指やペン先等で押圧しない状態では
両抵抗膜が接触せず、押圧された状態でその押圧された
箇所の重ね合わされた抵抗膜が接触するように構成され
ている。
【0193】上部透明抵抗膜2は、左右両端にX座標軸
方向の電極として電極4及び電極5を有し、下部透明抵
抗膜3は上下両端にY座標軸方向の電極として電極6及
び電極7を有している。電極4及び電極5間には内部抵
抗R2を有しており、電極6及び電極7間には内部抵抗
3を有している。
【0194】電極4は、抵抗膜接触型タッチパネル制御
装置10が有する直流電源PSU11とアナログスイッ
チ12を介して接続されると同時に、それと並列に検出
抵抗18、アナログスイッチ16を介して接続されてい
る。
【0195】電極6は、直流電源PSU11とアナログ
スイッチ13を介して接続されており、電極5及び電極
7は、直流電源PSU11の接地電源GNDとアナログ
スイッチ14,15を介してそれぞれ接続されている。
アナログスイッチ12〜16はイネーブル状態信号によ
り接点が開閉し、記憶演算部30のI/Oポート31〜
35により制御される。
【0196】I/Oポート31,33をイネーブル状態
(Lレベル)にすると、アナログスイッチ12,14の
接点が閉じ、上部透明抵抗膜2にはX座標軸方向に電圧
が印加される。
【0197】また、I/Oポート32,34をイネーブ
ル状態(Lレベル)にすると、アナログスイッチ13,
15の接点が閉じ、下部透明抵抗膜3にはY座標軸方向
に電圧が印加される。
【0198】また、I/Oポート35をイネーブル状態
(Lレベル)に、I/Oポート31をディスエーブル状
態(Hレベル)にすると、アナログスイッチ12の接点
が開放され、アナログスイッチ16の接点が閉じる。
【0199】これにより、直流電源PSU11の電圧が
検出抵抗18を介して上部透明抵抗膜2上の電極4に印
加される。
【0200】各電極4〜7はさらに、抵抗膜接触型タッ
チパネル制御装置10が有するボルテージフォロワ回路
20〜23に接続されている。ボルテージフォロワ回路
20〜23は、各電極4〜7の電位を電位検出回路40
へほぼ無限大に近い高インピーダンスで出力する。
【0201】電位検出回路40は、4つのボルテージフ
ォロワ回路20〜23の出力からいずれか1つを選択す
るマルチプレクサ41とマルチプレクサ41から出力さ
れるアナログ値の電位をディジタル変換する8ビット分
解能のアナログ/ディジタルコンバータ42から構成さ
れている。
【0202】記憶演算部30は、マルチプレクサ41に
接続された2ビットの切換信号をI/Oポート36,3
7から出力し、下表のように設定することにより4つの
ボルテージフォロワ回路20〜23の出力からいずれか
を選択して、該当する電極の電位をアナログ/ディジタ
ルコンバータ42によりディジタル変換して8ビットの
電位情報が得られる。
【0203】
【表1】
【0204】このような記憶演算部30は、主にCPU
51、RAM52、ROM53、データバス54、アド
レスバス(図示せず)、I/Oポート31〜37で構成
されており、電位検出回路40から出力される8ビット
のディジタル値の電位情報は、データバス54を介して
RAM52に書き込まれる。CPU51は、ROM53
に蓄積されているプログラムに基づいて後述する処理を
行い、X座標軸及びY座標軸の各座標位置を特定して抵
抗膜接触型タッチパネル1の押圧座標位置を算出する。
【0205】CPU51が行うI/Oポート31〜37
に対する設定は、I/Oポート31をLSB(Leas
t Significant Bit)とする8ビット
の処理コマンドで行う。ただし、I/Oポート37は7
ビット目に相当するため、MSB(Most Sign
ificant Bit)は常に0とする。
【0206】例えば、I/Oポート31,33をイネー
ブル状態(Lレベル)、I/Oポート32,34,35
をディスエーブル状態(Hレベル)として、ボルテージ
フォロワ回路20を選択するときのI/Oポート設定コ
マンドは、MSBから00011010となり、1Ah
(16進の1A)となる。
【0207】次に、抵抗膜接触型タッチパネル制御装置
10の押圧座標位置検出動作にかかる制御方法を図12
〜図14を用いて説明する。
【0208】押圧座標位置検出動作は、(A)電極基準
電位(オフセット)測定動作、(B)押圧検出動作、
(C)X座標軸押圧座標位置検出動作、(D)Y座標軸
押圧座標位置検出動作、を中心に構成されている。
【0209】最初に、電極基準電位(オフセット)測定
動作について、図12を用いて説明する。図12は、図
11の抵抗膜接触型タッチパネル制御装置10で実行さ
れる制御方法における押圧位置を特定する動作のうち、
電極基準電位(オフセット)測定動作ルーチンを説明す
るためのフローチャートである。
【0210】CPU51は、I/Oポート設定コマンド
を1Ahに設定する制御を実行する(ステップT1)。
【0211】これにより、アナログスイッチ12,14
の接点が閉じ、アナログスイッチ13,15,16の接
点が開放され、上部透明抵抗膜2に直流電源PSU11
からX座標軸方向の電圧が印加される。
【0212】またこのとき、マルチプレクサ41の入力
としてボルテージフォロワ回路20が選択され、電極4
のアナログ値の電位が、アナログ/ディジタルコンバー
タ42によって8ビットのディジタル値の電位情報とし
てデータバス54に出力される。
【0213】CPU51は、アナログスイッチ12〜1
6の接点切換に必要な時間待った後(ステップT2)、
処理Aを実行する。
【0214】処理AにおいてCPU51は、データバス
54の電位情報を所定回数サンプリングし(ステップT
11)、得られたデータを平均化することにより(ステ
ップT12)、X座標基準電位情報(OFFSET_X
+)としてRAM52に格納する制御を実行する(ステ
ップT13)。
【0215】次に、CPU51は、I/Oポート設定コ
マンドを5Ahに設定する制御を実行する(ステップT
3)。
【0216】これにより、マルチプレクサ41の入力と
してボルテージフォロワ回路21が選択され、電極5の
アナログ値の電位が、アナログ/ディジタルコンバータ
42によって8ビットのディジタル値の電位情報として
データバス54に出力される。
【0217】CPU51は、処理Aの実行時に、データ
バス54の電位情報を所定回数サンプリングし(ステッ
プT11)、得られたデータを平均化することにより
(ステップT12)、X座標基準電位情報(OFFSE
T_X-)としてRAM52に格納する制御を実行する
(ステップT13)。
【0218】Y座標軸方向についても同様であり、CP
U51は、I/Oポート設定コマンドを35hに設定す
る制御を実行する(ステップT4)。
【0219】これにより、アナログスイッチ13,15
の接点が閉じ、アナログスイッチ12,14,16の接
点が開放され、下部透明抵抗膜3に直流電源PSU11
からY座標軸方向の電圧が印加される。
【0220】また、マルチプレクサ41の入力としてボ
ルテージフォロワ回路22が選択され、電極6のアナロ
グ値の電位が、アナログ/ディジタルコンバータ42に
よって8ビットのディジタル値の電位情報としてデータ
バス54に出力される。
【0221】続いてCPU51は、アナログスイッチ1
2〜16の接点切換に必要な時間待った後(ステップT
5)に処理Aを実行する。
【0222】処理AにおいてCPU51は、データバス
54の電位情報を所定回数サンプリングし(ステップT
11)、得られたデータを平均化することにより(ステ
ップT12)、Y座標基準電位情報(OFFSET_Y
+)としてRAM52に格納する制御を実行する(ステ
ップT13)。
【0223】次に、CPU51は、I/Oポート設定コ
マンドを75hに設定する制御を実行する(ステップT
6)。
【0224】これにより、マルチプレクサ41の入力と
してボルテージフォロワ回路23が選択され、電極7の
アナログ値の電位が、アナログ/ディジタルコンバータ
42によって8ビットのディジタル値の電位情報として
データバス54に出力される。
【0225】処理AにおいてCPU51は、データバス
54の電位情報を所定回数サンプリングし(ステップT
11)、得られたデータを平均化することにより(ステ
ップT12)、Y座標基準電位情報(OFFSET_Y
-)としてRAM52に格納する制御を実行する(ステ
ップT13)。
【0226】次に、押圧検出動作について、図13を用
いて説明する。図13は、図11の抵抗膜接触型タッチ
パネル制御装置10で実行される制御方法における押圧
検出動作ルーチンの一実施形態を説明するためのフロー
チャートである。
【0227】CPU51は、I/Oポート設定コマンド
を7hに設定する制御を実行する(ステップT21)。
【0228】これにより、アナログスイッチ15,16
の接点が閉じ、アナログスイッチ12〜14の接点が開
放される。
【0229】また、マルチプレクサ41の入力としてボ
ルテージフォロワ回路20が選択され、電極6のアナロ
グ値の電位が、アナログ/ディジタルコンバータ42に
よって8ビットのディジタル値の電位情報としてデータ
バス54に出力される。
【0230】抵抗膜接触型タッチパネル1が押圧されな
い状態では、上部透明抵抗膜2上の電圧は、その座標位
置に関わらず直流電源PSU11の電圧となっている。
つまり、データバス54に出力されるディジタル値の電
位情報は、常に255である。
【0231】CPU51は、アナログスイッチ12〜1
6の接点切換に必要な時間待った後で(ステップT2
2)、データバス54に出力されるディジタル値の電位
情報を所定のタイミングでポーリングする。
【0232】すなわち、抵抗膜接触型タッチパネル1上
を指やペン先等で押圧すると、押圧した箇所において重
ね合わされた上部透明抵抗膜2と下部透明抵抗膜3とが
接触する。このとき、電極7は直流電源PSU11の接
地電源GNDと接続されているため、電極4から押圧点
の位置までの距離に対応する上部透明抵抗膜2の内部抵
抗値R2に対する分圧抵抗値と、押圧点の位置から電極
7までの距離に対応する下部透明抵抗膜3の内部抵抗値
3に対する分圧抵抗値との合成インピーダンスを介し
て接地される。
【0233】ここで、検出抵抗18の値をR2,R3と比
較して十分大きくすることでこの合成インピーダンスは
無視でき、データバス54に出力されるディジタル値の
電位情報は、ほぼ0となる。
【0234】CPU51は、ポーリングしているデータ
バス54に出力されるディジタル値の電位情報が255
から0に変化したことを検出して、抵抗膜接触型タッチ
パネル1の押圧と判断できる。
【0235】次に、X座標軸押圧座標位置検出動作につ
いて、図14を用いて説明する。図14は、図11の抵
抗膜接触型タッチパネル制御装置10で実行される制御
方法における押圧位置を特定する動作のうち、X座標軸
押圧座標位置検出動作ルーチンの一実施形態を説明する
ためのフローチャートである。
【0236】CPU51は、I/Oポート設定コマンド
を7Ahに設定する制御を実行する(ステップT3
1)。
【0237】これにより、アナログスイッチ12,14
の接点が閉じ、アナログスイッチ13,15,16の接
点が開放され、上部透明抵抗膜2にX座標軸方向の電圧
が印加される。
【0238】また、マルチプレクサ41の入力としてボ
ルテージフォロワ回路23が選択され、電極7のアナロ
グ値の電位が、アナログ/ディジタルコンバータ42に
よって8ビットのディジタル値の電位情報としてデータ
バス54に出力される。
【0239】すなわち、抵抗膜接触型タッチパネル1上
を指やペン先等で押圧すると、押圧した箇所において重
ね合わせた上部透明抵抗膜2と下部透明抵抗膜3とが接
触する。このとき直流電源PSU11から電圧が印加さ
れている上部透明抵抗膜2と直交する下部透明抵抗膜3
の電極6,7に、漏れ電流による電位が検出される。
【0240】すなわち、電極4と電極5との間の距離に
対する押圧点の位置が、上部透明抵抗膜2の内部抵抗値
2に対する抵抗分圧値として検出できる。このとき、
押圧点の位置から電極7までの距離に対応する下部透明
抵抗膜3の内部抵抗値R3に対する分圧抵抗値は、ボル
テージフォロワ回路23の入力インピーダンスが非常に
高いことにより無視することができる。
【0241】CPU51は、アナログスイッチ12〜1
6の接点切換に必要な時間待った後で(ステップT3
2)、処理Aに進んで(図12参照)、データバス54
の電位情報を所定回数サンプリングし(ステップT1
1)、得られたデータを平均化することにより(ステッ
プT12)、X座標電位情報(X_DATA)としてR
AM52に格納する制御を実行する(ステップT1
3)。
【0242】次に、Y座標軸押圧座標位置検出動作につ
いて、図15を用いて説明する。図15は、図11の抵
抗膜接触型タッチパネル制御装置10で実行される制御
方法における押圧位置を特定する動作のうち、Y座標軸
押圧座標位置検出動作ルーチンを説明するためのフロー
チャートである。
【0243】CPU51は、I/Oポート設定コマンド
を55hに設定する制御を実行する(ステップT4
1)。
【0244】これにより、アナログスイッチ13,15
の接点が閉じ、アナログスイッチ12,14,16の接
点が開放され、下部透明抵抗膜3にY座標軸方向の電圧
が印加される。また、マルチプレクサ41の入力として
ボルテージフォロワ回路21が選択され、電極5のアナ
ログ値の電位が、アナログ/ディジタルコンバータ42
によって8ビットのディジタル値の電位情報としてデー
タバス54に出力される。
【0245】上述したX座標軸押圧座標位置検出動作と
同様に、今度は、直流電源PSU11から電圧が印加さ
れている下部透明抵抗膜3と直交する上部透明抵抗膜2
の電極4,5に、漏れ電流による電位が検出される。
【0246】すなわち、電極6と電極7との間の距離に
対する押圧点の位置が、下部透明抵抗膜3の内部抵抗値
3に対する抵抗分圧値として検出できる。
【0247】CPU51は、アナログスイッチ12〜1
6の接点切換に必要な時間待った後で(ステップT4
2)、処理Aに進んで、データバス54の電位情報を所
定回数サンプリングし(ステップT11)、得られたデ
ータを平均化することにより(ステップT12)、Y座
標電位情報(Y_DATA)としてRAM52に格納す
る制御を実行する(ステップT13)。
【0248】ここで、各座標軸押圧座標への変換方法に
ついて、図16を用いて説明する。図16は、図11の
抵抗膜接触型タッチパネル制御装置10における上部透
明抵抗膜2、抵抗膜接触型タッチパネル制御装置10を
含むX座標軸上の回路模式図である。
【0249】図16において、A点はアナログスイッチ
12の直流電源PSU11側端子、B点は電極4、C点
は抵抗膜接触型タッチパネル1上のX座標軸上の押圧
点、D点は電極5、E点はアナログスイッチ14の直流
電源PSU11側(GND)端子である。
【0250】アナログスイッチ12のオン抵抗をr12
アナログスイッチ14のオン抵抗をr14、上部透明抵抗
膜2の内部抵抗をR2とし、電極4と電極5との間の距
離L2に対する(電極5を基準としたときの)押圧点
(C点)の距離LXを算出する。
【0251】図16において、直流電源PSU11から
見たときの回路合成インピーダンスは、r12+R2+r
14となり、アナログスイッチ12,14のオン抵抗
12,r1 4に起因する電圧降下が抵抗膜接触型タッチパ
ネル1のX座標軸押圧位置特定に対する誤差となる。
【0252】さて、記憶演算部30はすでに説明したよ
うに、押圧座標位置検出動作の電極基準電位(オフセッ
ト)測定モードにおいてX座標基準電位情報OFFSE
T_X+,OFFSET_X-を(ステップT13)、X
座標軸押圧座標位置検出モードにおいてディジタル値の
電位情報X_DATAを(ステップT13)、それぞれ
検出してRAM52に格納した。アナログ/ディジタル
コンバータ42のA/D基準電圧Vrefを直流電源P
SU11の電圧としたとき、A点のディジタル電位は2
55であり、E点のディジタル電位は0となる。
【0253】さらにB点のディジタル電位はOFFSE
T_X+,C点のディジタル電位はX_DATA、D点
のディジタル電位はOFFSET_X-となる。
【0254】アナログスイッチ12,14のオン抵抗r
2,r14に起因する電圧降下を除去すると、求める距
離LXは次式で与えられる。
【0255】LX=L2×(X_DATA−OFFSET
_X-)/(OFFSET_X+−OFFSET_X-) 同様に、アナログスイッチ13のオン抵抗をR13、アナ
ログスイッチ15のオン抵抗をr15、下部透明抵抗膜3
の内部抵抗をR3とし、電極6と電極7との間の距離L3
に対する(電極7を基準としたときの)押圧点の距離L
Yは次式で与えられる。
【0256】LY=L3×(Y_DATA−OFFSET
_Y-)/(OFFSET_Y+−OFFSET_Y-
【0257】図17は、図11の抵抗膜接触型タッチパ
ネル制御装置10で実行される制御方法における押圧位
置を特定する動作のメインルーチンを説明するためのフ
ローチャートである。
【0258】CPU51は、ROM53に蓄積されてい
るプログラムに基づいて、電極基準電位(オフセット)
測定動作を実行し、座標基準電位情報OFFSET_X
+,OFFSET_X-,OFFSET_Y+,OFFS
ET_Y-をRAM52に格納する(ステップT6
1)。
【0259】CPU51は、次に押圧検出動作を実行し
(ステップT62)、一定のポーリング間隔で(ステッ
プT63)データバス54から電位情報を検出し(ステ
ップT64)、電位情報の変化を検出するまでこの処理
を繰り返す(ステップT65のNO)。
【0260】CPU51は、電位情報の変化を検出する
と(ステップT65のYES)、その変化が255から
0への変化であった場合は(ステップT66のYE
S)、X座標軸押圧座標位置検出動作(ステップT6
7)、Y座標軸押圧座標位置検出動作(ステップT6
8)を順次実行し、電位情報X_DATA,Y_DAT
Aを取得する。
【0261】CPU51は、得られた座標基準電位情報
OFFSET_X+,OFFSET_X-,OFFSET
_Y+,OFFSET_Y-、電位情報X_DATA,Y
_DATAにより、上述した計算式に基づいてアナログ
スイッチ12〜15のオン抵抗に起因する電圧降下を除
去し、抵抗膜接触型タッチパネル1の2次元座標押圧位
置を算出できる。
【0262】しかしながら、押圧検出動作において電位
情報の変化(抵抗膜接触型タッチパネル1の押圧)を検
出してから、X座標軸押圧座標位置検出動作、Y座標軸
押圧座標位置検出動作を経て抵抗膜接触型タッチパネル
1の2次元座標押圧位置を特定するまでの間には、アナ
ログスイッチ12〜16の切換時間の待機を含め、少な
からず時間が経過している。
【0263】例えば、押圧検出動作時には確かに抵抗膜
接触型タッチパネル1は押圧されていたとしても、Y座
標軸押圧座標位置検出動作時にはユーザがペン又は指を
離し、押圧されていない可能性がある。
【0264】この場合、X座標軸押圧座標位置は正確に
特定できてもY座標軸押圧座標位置検出動作で電極5の
アナログ値の電位はすでに変化してしまい、ユーザが意
図しない2次元座標押圧位置を特定してしまう。
【0265】第4実施形態の制御方法は上記不具合を鑑
みてなされたものであり、以下のフローを実行すること
により、正確な抵抗膜接触型タッチパネル1の2次元座
標押圧位置特定を可能とする。
【0266】CPU51は、上記処理により抵抗膜接触
型タッチパネル1の2次元座標押圧位置を算出した後
で、再び押圧検出動作を実行し(ステップT69)、デ
ータバス54から電位情報を検出した結果、得られた電
位情報が0のままであった場合(ステップT70のYE
S)に抵抗膜接触型タッチパネル1の2次元座標押圧位
置特定を有効とする制御を実行する(ステップT7
1)。
【0267】CPU51は、もし得られた電位情報が2
55であった場合(ステップT70のNO)は、算出し
た2次元座標押圧位置を無効とし、再び一定のポーリン
グ間隔で(ステップT63)データバス54から電位情
報を検出し(ステップT64)、電位情報の変化を検出
するまでこの処理を繰り返し(ステップT65のN
O),ユーザによる再押圧を待つ。
【0268】この処理により、万が一各座標軸押圧座標
位置検出動作中にユーザの指が離されてしまったとして
も、ユーザが意図しない2次元座標押圧位置を特定して
しまうことはない。
【0269】また、CPU51は、抵抗膜接触型タッチ
パネル1の2次元座標押圧位置特定を有効とした(ステ
ップT71)後、再び一定のポーリング間隔で(ステッ
プT63)データバス54から電位情報を検出し(ステ
ップT64)、電位情報の変化を検出するまでこの処理
を繰り返す(ステップT65のNO)のであるが、この
とき抵抗膜接触型タッチパネル1は押圧されたままであ
る。
【0270】このため、ユーザが抵抗膜接触型タッチパ
ネル1からペン又は指を離したとき、電位情報の変化を
検出する制御を実行する(ステップT65のYES)。
【0271】この場合、電位情報の変化は0から255
への変化であるため(ステップT66のNO)、CPU
51は抵抗膜接触型タッチパネル1からの離間と判断
し、再び一定のポーリング間隔で(ステップT63)デ
ータバス54から電位情報を検出し(ステップT6
4)、電位情報の変化を検出するまでこの処理を繰り返
し(ステップT65のNO)、ユーザによる次の押圧を
待つ。
【0272】以上説明したように、第4実施形態によれ
ば、抵抗膜接触型タッチパネル1の2次元座標押圧位置
を算出した後で、再び押圧検出動作を実行し、押圧の維
持を確認してから2次元座標押圧位置特定を有効とす
る。この結果、万が一各座標軸押圧座標位置検出動作中
にユーザの指が離されてしまったとしても、ユーザが意
図しない2次元座標押圧位置を特定してしまうことはな
い。その結果、抵抗膜接触型タッチパネル1の2次元座
標押圧位置特定において、押圧を検出してから、X座標
軸押圧座標位置検出動作、Y座標軸押圧座標位置検出動
作を経て抵抗膜接触型タッチパネル11の2次元座標押
圧位置を特定するまでの間に、アナログスイッチ切換時
間の待機を含め、少なからず時間が経過していることに
起因するユーザが意図しない2次元座標押圧位置を特定
してしまうようなケースを回避できるようになる。
【0273】すなわち、万が一各座標軸押圧座標位置検
出動作中にユーザの指が離されてしまった場合であって
も、ユーザが意図しない2次元座標押圧位置を抵抗膜接
触型タッチパネル制御装置10が特定してしまうような
ケースを回避して正確な2次元座標押圧位置を検出でき
るようになり、電極基準電位(オフセット)測定動作時
にシステムの駆動系等の動作よりノイズが発生した場合
であっても電極基準電位(オフセット)測定動作が抵抗
膜接触型タッチパネル1の2次元座標押圧位置特定に対
して悪影響を及ぼすようなケースを回避できる制御方式
を実現できるようになる。
【0274】(第5実施形態)図18は、請求項5に記
載する発明の抵抗膜接触型タッチパネル制御装置10で
実行される制御方法における押圧位置を特定する動作の
うち、電極基準電位(オフセット)測定動作ルーチンを
説明するためのフローチャートである。なお、第4実施
形態において既に記述したものと同一の部分について
は、同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0275】第4実施形態の制御方法に加えて、第5実
施形態では、記憶演算部30に機能を付加している。
【0276】すなわち、記憶演算部30は、アナログス
イッチ12とアナログスイッチ14とを接続状態に設定
する制御、及びアナログスイッチ13とアナログスイッ
チ15を離間状態に設定する制御を実行する。
【0277】更に加えて記憶演算部30は、X座標軸方
向の両電極の基準電位を、電位検出回路40及びマルチ
プレクサ41及びアナログ/ディジタルコンバータ42
を制御して基準電位情報として記憶し、またアナログス
イッチ13とアナログスイッチ15とを接続状態に設定
する制御、及びアナログスイッチ12とアナログスイッ
チ14を離間状態に設定する制御を実行する。
【0278】これにより、記憶演算部30は、Y座標軸
方向の両電極6,7の基準電位を、電位検出回路40及
びマルチプレクサ41及びアナログ/ディジタルコンバ
ータ42を制御して基準電位情報として記憶する。
【0279】更に加えて、抵抗膜面が押圧されたときの
押圧点の2次元座標位置特定を実行する場合、記憶演算
部30は、アナログスイッチ13とアナログスイッチ1
5とを接続状態に設定する制御、アナログスイッチ12
とアナログスイッチ14を離間状態に設定する制御、及
びX座標軸方向のいずれかの一方の電極4(5)に接続
された電位検出回路40及びマルチプレクサ41及びア
ナログ/ディジタルコンバータ42を制御して電位情報
を検出し、記憶したY座標軸方向の基準電位情報に基づ
いて押圧座標特定演算を実行してY座標軸方向の座標位
置を特定している。
【0280】また記憶演算部30は、アナログスイッチ
12とアナログスイッチ14とを接続状態に設定する制
御、アナログスイッチ13とアナログスイッチ15を離
間状態に設定する制御、及びY座標軸方向のいずれかの
一方の電極6(7)に接続された電位検出回路40及び
マルチプレクサ41及びアナログ/ディジタルコンバー
タ42を制御して電位情報を検出し、記憶したX座標慈
雨方向の基準電位情報に基づいて押圧座標特定演算を実
行してX座標軸方向の座標位置を特定する。
【0281】これにより、押圧点の2次元座標位置を決
定し、更に加えて、取得した基準電位情報を所定の閾値
と比較し、決定した押圧点の2次元座標位置について矛
盾が発生した場合に基準電位情報を初期値に置き換える
ようにしている。
【0282】更に詳しく、第5実施形態の制御方法を、
図18を用いて説明する。
【0283】CPU51は、I/Oポート設定コマンド
を1Ahに設定する制御を実行する(ステップT10
1)。
【0284】これにより、アナログスイッチ12,14
の接点が閉じ、アナログスイッチ13,15,16の接
点が開放され、上部透明抵抗膜2に直流電源PSU11
からX座標軸方向の電圧が印加される。また、マルチプ
レクサ41の入力としてボルテージフォロワ回路20が
選択され、電極4のアナログ値の電位が、アナログ/デ
ィジタルコンバータ42によって8ビットのディジタル
値の電位情報としてデータバス54に出力される。
【0285】図19は、図18の制御方法における処理
Aを説明するためのフローチャートである。
【0286】CPU51は、アナログスイッチ12〜1
6の接点切換に必要な時間待った後(ステップT10
2)に処理A(図19)を実行し、データバス54の電
位情報を所定回数サンプリングし(ステップT81)、
得られたデータを平均化することにより(ステップT8
2)、X座標基準電位情報(OFFSET_X+)を得
る。
【0287】さて、電極基準電位(オフセット)測定動
作時、(図示しない)システムの駆動系等の動作により
ノイズが発生した場合、正確な電極基準電位(オフセッ
ト)測定ができないだけでなく、起こり得ないオン抵抗
12〜15の電圧降下に相当する基準電位情報をRAM
52に格納してしまう可能性がある。この場合、抵抗膜
接触型タッチパネル1の2次元座標押圧位置特定におい
て、電極基準電位(オフセット)測定動作が逆に副作用
を及ぼしてしまう。
【0288】第5実施形態の制御方法は上記不具合を鑑
みてなされたものであり、以下のフローを実行すること
により、万が一ノイズの発生により正確な電極基準電位
(オフセット)測定ができなかった場合でも、その副作
用を最小限に抑えることができる。
【0289】CPU51は、上記処理によりOFFSE
T_X+を得た後、この値を所定の閾値と比較する。そ
の結果、OFFSET_X+が閾値以上であった場合
(ステップT83のYES)、この値を有効とし、この
ままX座標基準電位情報としてRAM52に格納する制
御を実行する(ステップT85)。
【0290】もし、OFFSET_X+が閾値以下であ
った場合(ステップT83のNO)、CPU51はこの
値を無効とし、X座標基準電位情報を255として(ス
テップT84)、RAM52に格納する制御を実行する
(ステップT85)。
【0291】この処理により、結果的にアナログスイッ
チ12〜15のオン抵抗に起因する電圧降下を除去でき
ないことになるが、電極基準電位(オフセット)測定動
作が抵抗膜接触型タッチパネル1の2次元座標押圧位置
特定に対し、副作用を及ぼしてしまうことを回避でき
る。
【0292】次に、CPU51は、I/Oポート設定コ
マンドを5Ahに設定する制御を実行する(ステップT
103)。これにより、マルチプレクサ41の入力とし
てボルテージフォロワ回路21が選択され、電極5のア
ナログ値の電位が、アナログ/ディジタルコンバータ4
2によって8ビットのディジタル値の電位情報としてデ
ータバス54に出力される。
【0293】図20は、図18の制御方法における処理
Bを説明するためのフローチャートである。
【0294】CPU51は、処理B(図20)を実行す
る際、データバス54の電位情報を所定回数サンプリン
グし(ステップT91)、得られたデータを平均化する
ことにより(ステップT92)、X座標基準電位情報
(OFFSET_X-)を得た後、この値を所定の閾値
と比較する(ステップT93)。
【0295】その結果CPU51は、OFFSET_X
-が閾値以下であった場合(ステップT93のYE
S)、この値を有効とし、このままX座標基準電位情報
としてRAM52に格納する制御を実行する(ステップ
T95)。
【0296】CPU51は、もし、OFFSET_X-
が閾値以下であった場合(ステップT93のNO)、こ
の値を無効とし、X座標基準電位情報を0として(ステ
ップT94)、RAM52に格納する制御を実行する
(ステップT95)。
【0297】以上説明したように、第5実施形態によれ
ば、第4実施形態に記載の効果に加えて、検出結果と閾
値を比較し、矛盾が発生した場合は初期値に置き換え
る。
【0298】これにより、電極基準電位(オフセット)
測定動作が抵抗膜接触型タッチパネル1の2次元座標押
圧位置特定に対し、副作用を及ぼしてしまうことを回避
できる。その結果、電極基準電位(オフセット)測定動
作時、システムの駆動系等の動作によりノイズが発生し
た場合、正確な電極基準電圧(オフセット)測定ができ
ないようなケースを回避できるようになり、起こり得な
いオン抵抗の電圧降下に相当する基準電位情報をRAM
に格納してしまうようなケースを回避できるようにな
る。
【0299】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、抵抗膜
接触型タッチパネル制御装置の押圧位置を特定する方法
において、X座標軸及びY座標軸上において、アナログ
スイッチのオン抵抗による電圧降下を算出し、これを除
去することによって各座標軸上における押圧座標位置を
正確に特定する。このようにして求めた各座標軸上の押
圧座標位置特定により、アナログスイッチのオン抵抗固
有のバラツキ、あるいは温度環境、経年変化によるバラ
ツキに関わらず、抵抗膜接触型タッチパネルの2次元押
圧座標位置を正確に特定できる。すなわち、一対の抵抗
膜への電圧印加状態と離間状態に用いるアナログスイッ
チ等の切換手段のオン抵抗が、かなりのバラツキを有し
ており、また温度環境、経年変化に起因してバラツキを
有していた場合であっても、調整等の操作をすることな
く常に正確な押圧位置を算出することができるようにな
り、上記切換手段のオン抵抗のバラツキを補正した上
で、さらに押圧位置の検出位置精度を向上させることが
できるようになり、抵抗膜接触型タッチパネル制御装置
を提供すること、更に加えて、押圧イベント発生検出を
押下位置座標によらず一定とし、かつ耐ノイズ性に優れ
た誤動作のない抵抗膜接触型タッチパネル制御装置を実
現できる。
【0300】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の効果に加えて、アナログ/ディジタルコンバー
タのダイナミックレンジをフルに使用でき、抵抗膜接触
型タッチパネルの2次元押圧座標位置特定において、ア
ナログスイッチのオン抵抗固有のバラツキ、あるいは温
度変化、経年変化によるバラツキに関わらず、抵抗膜接
触型タッチパネルの2次元押圧座標位置を正確に特定で
き、さらにその検出位置精度をアップすることが可能と
なる。
【0301】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または請求項2に記載の効果に加えて、抵抗膜接触型タ
ッチパネルが押圧されていない状態では押圧検出のディ
ジタル電位を最大とすることができ、かつ押圧イベント
発生は抵抗膜接触型タッチパネルの押下位置座標に関わ
らず一定で、押圧検出のディジタル電位をほぼ0とする
ことができるため、耐ノイズ性に優れた誤動作のない抵
抗膜接触型タッチパネルの制御装置の押圧イベント発生
検出が可能となる。
【0302】請求項4に記載の発明によれば、抵抗膜接
触型タッチパネルの2次元座標押圧位置を算出した後
で、再び押圧検出動作を実行し、押圧の維持を確認して
から2次元座標押圧位置特定を有効とする。この結果、
万が一各座標軸押圧座標位置検出動作中にユーザの指が
離されてしまったとしても、ユーザが意図しない2次元
座標押圧位置を特定してしまうことはない。その結果、
抵抗膜接触型タッチパネルの2次元座標押圧位置特定に
おいて、押圧を検出してから、X座標軸押圧座標位置検
出動作、Y座標軸押圧座標位置検出動作を経て抵抗膜接
触型タッチパネル1の2次元座標押圧位置を特定するま
での間に、アナログスイッチ切換時間の待機を含め、少
なからず時間が経過していることに起因するユーザが意
図しない2次元座標押圧位置を特定してしまうようなケ
ースを回避できるようになる。
【0303】すなわち、万が一各座標軸押圧座標位置検
出動作中にユーザの指が離されてしまった場合であって
も、ユーザが意図しない2次元座標押圧位置を抵抗膜接
触型タッチパネル制御装置が特定してしまうようなケー
スを回避して正確な2次元座標押圧位置を検出できるよ
うになり、電極基準電位(オフセット)測定動作時にシ
ステムの駆動系等の動作よりノイズが発生した場合であ
っても電極基準電位(オフセット)測定動作が抵抗膜接
触型タッチパネルの2次元座標押圧位置特定に対して悪
影響を及ぼすようなケースを回避できる制御方式を実現
できるようになる。
【0304】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
に記載の効果に加えて、検出結果と閾値を比較し、矛盾
が発生した場合は初期値に置き換えることにより、電極
基準電位(オフセット)測定動作が抵抗膜接触型タッチ
パネルの2次元座標押圧位置特定に対し、副作用を及ぼ
してしまうことを回避できる。その結果、電極基準電位
(オフセット)測定動作時、システムの駆動系等の動作
によりノイズが発生した場合、正確な電極基準電圧(オ
フセット)測定ができないようなケースを回避できるよ
うになり、起こり得ないオン抵抗の電圧降下に相当する
基準電位情報をRAMに格納してしまうようなケースを
回避できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載する発明の抵抗膜接触型タッチ
パネル制御装置の一実施形態を説明するためのブロック
図である。
【図2】図1の抵抗膜接触型タッチパネル制御装置の押
圧位置を特定する動作のうち、電極基準電位(オフセッ
ト)測定動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】図1の抵抗膜接触型タッチパネル制御装置の押
圧位置を特定する動作のうち、X座標軸押圧座標位置検
出動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1の抵抗膜接触型タッチパネル制御装置の押
圧位置を特定する動作のうち、Y座標軸押圧座標位置検
出動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】図1の抵抗膜接触型タッチパネル制御装置の上
部透明抵抗膜、タッチパネル制御装置を含むX座標軸上
の回路模式図である。
【図6】請求項2に記載する発明の抵抗膜接触型タッチ
パネル制御装置の一実施形態における電位検出回路及び
記憶演算部の応用例である。
【図7】請求項2に記載する発明の抵抗膜接触型タッチ
パネル制御装置の一実施形態が実行する押圧位置を特定
する動作のうち、X座標軸押圧座標位置検出動作を説明
するためのフローチャートである。
【図8】請求項2に記載する発明の抵抗膜接触型タッチ
パネル制御装置の一実施形態が実行する押圧位置を特定
する動作のうち、Y座標軸押圧座標位置検出動作を説明
するためのフローチャートである。
【図9】請求項3に記載する発明の抵抗膜接触型タッチ
パネル制御装置の一実施形態を説明するためのブロック
図である。
【図10】図9の抵抗膜接触型タッチパネル制御装置の
押圧イベント発生検出動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図11】請求項4に記載する発明の抵抗膜接触型タッ
チパネル制御装置の一実施形態を説明するためのブロッ
ク図である。
【図12】図11の抵抗膜接触型タッチパネル制御装置
で実行される制御方法における押圧位置を特定する動作
のうち、電極基準電位(オフセット)測定動作ルーチン
を説明するためのフローチャートである。
【図13】図11の抵抗膜接触型タッチパネル制御装置
で実行される制御方法における押圧検出動作ルーチンの
一実施形態を説明するためのフローチャートである。
【図14】図11の抵抗膜接触型タッチパネル制御装置
で実行される制御方法における押圧位置を特定する動作
のうち、X座標軸押圧座標位置検出動作ルーチンの一実
施形態を説明するためのフローチャートである。
【図15】図11の抵抗膜接触型タッチパネル制御装置
で実行される制御方法における押圧位置を特定する動作
のうち、Y座標軸押圧座標位置検出動作ルーチンを説明
するためのフローチャートである。
【図16】図11の抵抗膜接触型タッチパネル制御装置
における上部透明抵抗膜、タッチパネル制御装置を含む
X座標軸上の回路模式図である。
【図17】図11の抵抗膜接触型タッチパネル制御装置
で実行される制御方法における押圧位置を特定する動作
のメインルーチンを説明するためのフローチャートであ
る。
【図18】請求項5に記載する発明の抵抗膜接触型タッ
チパネル制御装置で実行される制御方法における押圧位
置を特定する動作のうち、電極基準電位(オフセット)
測定動作ルーチンを説明するためのフローチャートであ
る。
【図19】図18の制御方法における処理Aを説明する
ためのフローチャートである。
【図20】図18の制御方法における処理Bを説明する
ためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…抵抗膜接触型タッチパネル 2…上部透明抵抗膜(一対の抵抗膜の一方) 3…下部透明抵抗膜(一対の抵抗膜の他方) 4〜7…電極 10…タッチパネル制御装置 11…電圧印加電源 12…第1の切換手段(アナログスイッチ) 13…第2の切換手段(アナログスイッチ) 14…第3の切換手段(アナログスイッチ) 15…第4の切換手段(アナログスイッチ) 16,17…第5の切換手段(アナログスイッチ) 18…検出抵抗 20〜23…ボルテージフォロワ回路 30…記憶演算手段(記憶演算部) 31〜39…I/Oポート 40…電極電位検出手段(電位検出回路) 41…電極電位検出手段(マルチプレクサ) 42…アナログ/ディジタル変換手段(アナログ/ディ
ジタルコンバータ) 43…電圧保持手段(サンプル/ホールド回路) 51…記憶演算手段(CPU) 52…記憶演算手段(RAM) 53…記憶演算手段(ROM) 54…記憶演算手段(データバス)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線形特性の抵抗値を有する一対の抵抗膜
    をスペーサを介して重ね合わせ、当該一方の抵抗膜のX
    座標軸方向の両端に電極を各々設けると共に、当該他方
    の抵抗膜のY座標軸方向の両端に電極を各々設け、抵抗
    膜面が押圧されない状態では当該一対の抵抗膜が接触せ
    ず、押圧されたときに当該一方の抵抗膜と当該他方の抵
    抗膜とが当該押圧点において接触するように構成して当
    該押圧点の2次元座標位置を特定する抵抗膜接触型タッ
    チパネルと、前記X座標軸方向の一方の電極及び前記Y
    座標軸方向の一方の電極に電圧を供給する電圧印加電源
    と、前記電圧印加電源を前記X座標軸方向の一方の電極
    に接続または離間する第1の切換手段と、前記電圧印加
    電源を前記Y座標軸方向の一方の電極に接続または離間
    する第2の切換手段と、前記X座標軸方向の他方の電極
    を接地電位に接続または離間する第3の切換手段と、前
    記Y座標軸方向の他方の電極を接地電位に接続または離
    間する第4の切換手段と、前記各電極に接続され、当該
    各電極のアナログ値の電位を検出する電極電位検出手段
    と、前記電極電位検出手段が検出した前記アナログ値の
    電位をディジタル電位に変換してディジタル値の電位情
    報を出力するアナログ/ディジタル変換手段とを備えた
    抵抗膜接触型タッチパネル制御装置であって、 前記アナログ/ディジタル変換手段より得られる前記デ
    ィジタル値の電位情報に基づいて所定の押圧座標特定演
    算を行い、前記抵抗膜接触型タッチパネルのパネル上の
    押圧点の座標位置を特定する記憶演算手段を有し、 前記記憶演算手段は、 前記第1切換手段と前記第3切換手段とを接続状態に設
    定する制御、及び前記第2切換手段と前記第4切換手段
    を離間状態に設定する制御を実行することにより、前記
    X座標軸方向の両電極の基準電位を前記電極電位検出手
    段及び前記アナログ/ディジタル変換手段を制御して基
    準電位情報として記憶し、 また前記第2切換手段と前記第4切換手段とを接続状態
    に設定する制御、及び前記第1切換手段と前記第3切換
    手段を離間状態に設定する制御を実行することにより、
    前記Y座標軸方向の両電極の基準電位を前記電極電位検
    出手段及び前記アナログ/ディジタル変換手段を制御し
    て前記基準電位情報として記憶し、 前記抵抗膜の膜面が押圧されたときの押圧点の2次元座
    標位置を特定する場合、前記第2切換手段と前記第4切
    換手段とを接続状態に設定する制御、前記第1切換手段
    と前記第3切換手段を離間状態に設定する制御、及び前
    記X座標軸方向のいずれかの一方の電極に接続された前
    記電極電位検出手段及び前記アナログ/ディジタル変換
    手段を制御して生成した電位情報を検出する制御とを実
    行することにより、記憶した前記Y座標軸方向の前記基
    準電位情報に基づいて前記押圧座標特定演算を実行して
    Y座標軸方向の座標位置を特定し、前記第1切換手段と
    前記第3切換手段とを接続状態に設定する制御、前記第
    2切換手段と前記第4切換手段を離間状態に設定する制
    御、及び前記Y座標軸方向のいずれかの一方の電極に接
    続された前記電極電位検出手段及び前記アナログ/ディ
    ジタル変換手段を制御して生成した電位情報を検出する
    制御を実行することにより、記憶した前記X座標軸方向
    の前記基準電位情報に基づいて前記押圧座標特定演算を
    実行して前記X座標軸方向の座標位置を特定することを
    特徴とする抵抗膜接触型タッチパネル制御装置。
  2. 【請求項2】 アナログ電圧を一定時間だけ保持電圧と
    して保持する電圧保持手段を有し、 前記記憶演算手段は、 前記抵抗膜の膜面が押圧されたときの押圧点の2次元座
    標位置特定を行う場合、前記第2切換手段と前記第4切
    換手段とを接続状態に設定する制御、及び前記第1切換
    手段と前記第3切換手段を離間状態に設定する制御を実
    行することにより、前記Y座標軸方向の両電極の基準電
    位を前記電圧保持手段を制御して保持し、当該電圧保持
    手段の保持電圧を前記アナログ/ディジタル変換手段の
    基準電圧に設定した後、前記第2切換手段と前記第4切
    換手段とを接続状態に設定する制御、及び前記第1切換
    手段と前記第3切換手段を離間状態に設定する制御を実
    行することにより、前記X座標軸方向のいずれかの一方
    の電極に接続された前記電極電位検出手段及び前記アナ
    ログ/ディジタル変換手段を制御して生成した電位情報
    を検出してY座標軸方向の座標位置を特定し、また、前
    記第2切換手段と前記第4切換手段とを接続状態に設定
    する制御、及び前記第1切換手段と前記第3切換手段を
    離間状態に設定する制御を実行することにより、前記Y
    座標軸方向の両電極の基準電位を前記電圧保持手段を制
    御して保持し、当該電圧保持手段の保持電圧を前記アナ
    ログ/ディジタル変換手段の基準電圧とする制御を実行
    した後、前記第1切換手段と前記第3切換手段とを接続
    状態に設定する制御、前記第2切換手段と前記第4切換
    手段を離間状態に設定する制御、及び前記Y座標軸方向
    のいずれかの一方の電極に接続された前記電極電位検出
    手段及び前記アナログ/ディジタル変換手段を制御して
    生成した電位情報を検出してX座標軸方向の座標位置を
    特定することにより、前記押圧点の2次元座標位置を決
    定することを特徴とする請求項1に記載の抵抗膜接触型
    タッチパネル制御装置。
  3. 【請求項3】 前記電圧印加電源を、前記X座標軸方向
    の前記第1切換手段と同方向の電極に抵抗素子を介して
    接続または離間する第5の切換手段を有し、前記第4切
    換手段と前記第5切換手段とを接続状態に設定する制
    御、及び前記第1切換手段と前記第2切換手段と前記第
    3切換手段を離間状態とする制御とを実行することによ
    り、前記X座標軸方向の前記電圧印加電源側の電極に接
    続された前記電極電位検出手段及び前記アナログ/ディ
    ジタル変換手段を制御して生成した電位情報を検出、ま
    たは前記Y座標軸方向の前記電圧印加電源側の電極に接
    続された前記電極電位検出手段及び前記アナログ/ディ
    ジタル変換手段を制御して生成した電位情報を検出し、
    当該電位情報の特定の値以下への変化を前記抵抗膜面の
    押圧と判断することを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の抵抗膜接触型タッチパネル制御装置。
  4. 【請求項4】 線形特性の抵抗値を有する一対の抵抗膜
    をスペーサを介して重ね合わせ、一方の抵抗膜にはX座
    標軸方向の両端に、他方の抵抗膜にはY座標軸方向の両
    端にそれぞれ電極を設け、抵抗膜面が押圧されない状態
    では前記一対の抵抗膜は接触せず、押圧されたときに前
    記一対の抵抗膜が押圧点で接触する抵抗膜接触型タッチ
    パネルのパネル上の押圧点の2次元座標位置を特定する
    抵抗膜接触型タッチパネルと、前記各座標軸方向の一方
    の電極に電圧を供給する電圧印加電源と、 前記電圧印加電源を前記X座標軸方向の一方の電極に接
    続状態または離間状態とする第1の切換手段と、前記電
    圧印加電源を前記Y座標軸方向の一方の電極に接続状態
    または離間状態とする第2の切換手段と、前記X座標軸
    方向の他方の電極を接地接続状態または離間状態とする
    第3の切換手段と、前記Y座標軸方向の他方の電極を接
    地接続状態または離間状態とする第4の切換手段と、前
    記第1切換手段と同方向の電極に抵抗素子を介して接続
    状態または離間状態とする第5の切換手段と、前記各電
    極に接続され、当該各電極の電位を検出する電極電位検
    出手段と、前記電極電位検出手段が検出したアナログ値
    の電位をディジタル値の電位に変換するアナログ/ディ
    ジタル変換手段とを備えた抵抗膜接触型タッチパネル制
    御装置の制御方法であって、 前記アナログ/ディジタル変換手段より得られるディジ
    タル値の電位情報に基づいて押圧座標特定演算を行い、
    前記抵抗膜接触型タッチパネルのパネル上の押圧点の座
    標位置を特定する記憶演算手段を有し、 前記記憶演算手段は、 前記第4切換手段と前記第5切換手段とを接続状態に設
    定する制御、及び前記第1切換手段と前記第2切換手段
    と前記第3切換手段を離間状態に設定する制御を実行す
    ることにより、前記X座標軸方向または前記Y座標軸方
    向のいずれかの一方の前記電圧印加電源側の電極に接続
    された前記電極電位検出手段及び前記アナログ/ディジ
    タル変換手段を制御して電位情報を検出し、当該電位情
    報の特定の値以下への変位を前記抵抗膜面の押圧と判断
    し、 抵抗膜面が押圧されたときの押圧点の2次元座標位置特
    定を実行する場合、前記記憶演算手段は、前記第2切換
    手段と前記第4切換手段とを接続状態に設定する制御、
    前記第1切換手段と前記第3切換手段を離間状態に設定
    する制御、及び前記X座標軸方向のいずれかの一方の電
    極に接続された前記電極電位検出手段及び前記アナログ
    /ディジタル変換手段を制御して電位情報を検出するこ
    とにより、Y座標軸方向の座標位置を特定し、また、前
    記第1切換手段と前記第3切換手段とを接続状態に設定
    する制御、前記第2切換手段と前記第4切換手段を離間
    状態に設定する制御、前記Y座標軸方向のいずれかの一
    方の電極に接続された前記電極電位検出手段及び前記ア
    ナログ/ディジタル変換手段を制御して電位情報を検出
    することにより、X座標軸方向の座標位置を特定し、 更に加えて前記記憶演算手段は、 前記Y座標軸方向の座標位置の特定及び前記X座標軸方
    向の座標位置の特定に基づいて前記抵抗膜接触型タッチ
    パネルのパネル上の押圧点の2次元座標位置を特定した
    後、再度前記第4切換手段と前記第5切換手段とを接続
    状態に設定する制御、及び前記第1切換手段と前記第2
    切換手段と前記第3切換手段を離間状態に設定する制御
    を実行することにより、前記X座標軸方向の前記電圧印
    加電源側の電極に接続された前記電極電位検出手段及び
    前記アナログ/ディジタル変換手段を制御して電位情報
    を検出し、押圧維持状態の確認結果により前記抵抗膜接
    触型タッチパネルのパネル上の押圧点の2次元座標位置
    の特定結果を有効とすることを特徴とする抵抗膜接触型
    タッチパネル制御装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記記憶演算手段は、 前記第1切換手段と前記第3切換手段とを接続状態に設
    定する制御、及び前記第2切換手段と前記第4切換手段
    を離間状態に設定する制御を実行することにより、前記
    X座標軸方向の両電極の基準電位を、前記電極電位検出
    手段及び前記アナログ/ディジタル変換手段を制御して
    前記基準電位情報として記憶し、また前記第2切換手段
    と前記第4切換手段とを接続状態に設定する制御、及び
    前記第1切換手段と前記第3切換手段を離間状態に設定
    する制御を実行することにより、前記Y座標軸方向の両
    電極の基準電位を、前記電極電位検出手段及び前記アナ
    ログ/ディジタル変換手段を制御して前記基準電位情報
    として記憶し、 前記抵抗膜面が押圧されたときの押圧点の2次元座標位
    置特定を実行する場合、前記記憶演算手段は、前記第2
    切換手段と前記第4切換手段とを接続状態に設定する制
    御、前記第1切換手段と前記第3切換手段を離間状態に
    設定する制御、及び前記X座標軸方向のいずれかの一方
    の電極に接続された前記電極電位検出手段及び前記アナ
    ログ/ディジタル変換手段を制御して電位情報を検出
    し、記憶した前記Y座標軸方向の前記基準電位情報に基
    づいて前記押圧座標特定演算を実行してY座標軸方向の
    座標位置を特定し、また、前記第1切換手段と前記第3
    切換手段とを接続状態に設定する制御、前記第2切換手
    段と前記第4切換手段を離間状態に設定する制御、及び
    前記Y座標軸方向のいずれかの一方の電極に接続された
    前記電極電位検出手段及び前記アナログ/ディジタル変
    換手段を制御して電位情報を検出し、記憶した前記X座
    標慈雨方向の前記基準電位情報に基づいて前記押圧座標
    特定演算を実行してX座標軸方向の座標位置を特定する
    ことにより、押圧点の2次元座標位置を決定し、 更に加えて、取得した前記基準電位情報を所定の閾値と
    比較し、前記決定した押圧点の2次元座標位置について
    矛盾が発生した場合に前記基準電位情報を初期値に置き
    換えることを特徴とする請求項4に記載の抵抗膜接触型
    タッチパネル制御装置の制御方法。
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JP (1) JPH11353100A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002069124A1 (en) * 2001-02-28 2002-09-06 A. Touch Co.,Ltd. Pressure sensing structure and method in touch panel
KR100389018B1 (ko) * 2001-03-03 2003-06-25 아이티엠 주식회사 터치패널에 가해진 압력 정도에 따라 세분화된 압력저항을검출하는 방법
JP2004093442A (ja) * 2002-09-02 2004-03-25 Polymatech Co Ltd アナログスイッチの出力値補正方法、コンピュータプログラム及びアナログスイッチ
JP2007299074A (ja) * 2006-04-27 2007-11-15 Kyocera Corp タッチ位置取得装置
US8243031B2 (en) 2006-04-17 2012-08-14 Kyocera Corporation Touch panel control device, picture-drawing device, display function-equipped coordinate input device, and touch position acquisition device

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