JP2001263278A - ロータリ圧縮機 - Google Patents

ロータリ圧縮機

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JP2001263278A
JP2001263278A JP2000071335A JP2000071335A JP2001263278A JP 2001263278 A JP2001263278 A JP 2001263278A JP 2000071335 A JP2000071335 A JP 2000071335A JP 2000071335 A JP2000071335 A JP 2000071335A JP 2001263278 A JP2001263278 A JP 2001263278A
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Japan
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cylinder
wall
piston
chamber
refrigerant
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Application number
JP2000071335A
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English (en)
Inventor
Fumihiko Ishizono
文彦 石園
Takashi Yamamoto
隆史 山本
Masayuki Tsunoda
昌之 角田
Eiji Watanabe
英治 渡辺
Minoru Ishii
稔 石井
Yoshihide Ogawa
喜英 小川
Masao Tani
谷  真男
Takakimi Miyajima
卓仁 宮島
Susumu Kawaguchi
進 川口
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒循環量の異なる圧縮機の機種展開をする
ためには、全ての部品を変更しなければならなかった。 【解決手段】 シリンダ室23を有するシリンダ24
と、シリンダ室23内で偏芯して公転するピストン26
と、ピストン26に一体に設けられ、シリンダ室23内
を圧縮室31と低圧室30とに区画するブレード32と
を備えるロータリ圧縮機1において、シリンダ24の低
圧室30側内壁とピストン26の低圧室30側外壁との
少なくとも一方に、切り欠き部35,36を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍空調装置に用
いる、ブレードを一体的に設けたピストンを備えたロー
タリ圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8および図9は、特開平10−122
171号公報に示された従来のロータリ圧縮機の縦断面
図および圧縮機構部の横断面図である。図8および図9
において、従来のロータリ圧縮機は、固定子101及び
回転子102からなる電動機部100と、この電動機部
100により駆動される圧縮機構部110と、電動機部
100および圧縮機構部110を収容する密閉容器13
0とを備えている。
【0003】圧縮機構部110は、吸入口111、吐出
口112及びブレード溝113が周方向にずれて開口さ
れたシリンダ室114を有し、下部にシリンダヘッド1
15が固定されたシリンダ116と、シリンダ室114
内で偏芯して公転するピストン117と、ピストン11
7の内周面に偏芯軸部118を嵌入させてピストン11
7を公転させる駆動軸119と、駆動軸119を回転自
在に支持しシリンダ室114の両端面開口部を閉塞する
フレーム120と、ブレード溝113に嵌入されて吸入
口111に通じる低圧室121と吐出口112に通じる
圧縮室122とにシリンダ室114を区画するブレード
123とを備えている。
【0004】また、フレーム120とシリンダヘッド1
15とによってシリンダ室114の上下に内壁が構成さ
れ、それら上下の内壁とシリンダ116の内壁とピスト
ン117の外壁とにより低圧室121が構成される。そ
して、この低圧室121に吸入口111より吸入された
冷媒量と回転数との積が冷媒循環量となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8および
図9に示す従来のロータリ圧縮機においては、シリンダ
116の内壁およびピストン117の外壁は真円形であ
り、冷媒循環量の異なる圧縮機の機種展開をするために
は、シリンダ116の内壁、ピストン117の外壁およ
び駆動軸119の偏芯軸部118を目標冷媒循環量に合
った形状にする必要がある。
【0006】しかしながら、このような修正を行うため
には、シリンダ116、ピストン117および駆動軸1
19の全ての部品を変更しなければならず、多くの部品
を必要とし問題であった。また、部品の管理が大変にな
り、多くの生産治具を必要とするため、間隔を持った冷
媒循環量の異なる圧縮機の機種展開しかできず問題であ
った。
【0007】さらに、ある冷媒循環量に設定された圧縮
機は、冷媒循環量を回転数比でしか変更できず、モリエ
ル線図上の蒸発温度の高い、すなわちユニット効率の高
い低冷媒循環量域で、このロータリ圧縮機を使用する場
合には、回転数を下げるしかなく、そうなると振動が大
きくなってしまい問題であった。また、冷媒循環量を小
さくするために、低圧室121の容積を小さくし、吸入
口111より吸入される冷媒量を少なくすると、ユニッ
トでの据え付け時や夏場等の高負荷時に対する冷凍能力
が不足し、それを補うために回転数を上げても騒音が増
加してしまい問題であった。
【0008】本発明は、上記課題を解消するためになさ
れたものであり、冷媒循環量の異なる圧縮機の機種展開
を少ない部品点数の変更で行えると共に、ユニットでの
据え付け時や夏場等の高負荷時に対する冷凍能力が不足
することなく、また、回転数を極端に下げることなく低
冷媒循環量域で使用できるロータリ圧縮機を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、シリンダ室を
有するシリンダと、シリンダ室内で偏芯して公転するピ
ストンと、ピストンに一体に設けられ、シリンダ室内を
圧縮室と低圧室とに区画するブレードとを備えるロータ
リ圧縮機において、シリンダの低圧室側内壁とピストン
の低圧室側外壁との少なくとも一方に、切り欠き部を形
成したことを特徴とする。
【0010】ここで、シリンダ室に導入される冷媒は、
炭化水素系冷媒またはHFC冷媒とすることが望まし
い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るロータリ圧縮
機の好適な実施の形態について添付図面を参照して説明
する。
【0012】実施の形態1.図1は実施の形態1に係る
ブレード一体ピストン型のロータリ圧縮機1の縦断面図
である。また、図2は、図1のロータリ圧縮機1をII−
II線で切断した横断面図である。図1および図2におい
て、ロータリ圧縮機1は、固定子11及び回転子12か
らなる電動機部10と、この電動機部10により駆動さ
れる圧縮機構部20と、電動機部10および圧縮機構部
20を収容する密閉容器50とを備えている。
【0013】圧縮機構部20は、吸入口21、吐出口2
2が周方向にずれて開口されたシリンダ室23を有する
シリンダ24と、シリンダ24の下部に固定されたシリ
ンダヘッド25と、シリンダ室23内で偏芯して公転す
るピストン26と、ピストン26の内周面に偏芯軸部2
7を嵌入させてピストン26を公転させ、且つポンプ機
能を有する駆動軸28と、駆動軸28を回転自在に支持
しシリンダ室23の両端面開口部を閉塞するフレーム2
9とを備えている。
【0014】また、圧縮機構部20は、ピストン26に
一体的に設けられ吸入口21に通じる低圧室30と吐出
口22に通じる圧縮室31とにシリンダ室23を区画す
るブレード32と、シリンダ24に形成された円筒穴部
24bに回転自在に嵌入され、ブレード32をスライド
且つ揺動自在に支持するガイド33とを備えている。そ
して、駆動軸28の回転によりピストン26がブレード
32を介してガイド33の回転中心位置34を支点に揺
動運動するようにシリンダ室23の内壁に沿って公転す
るようになっている。
【0015】シリンダ23の低圧室30側の内壁には、
所定の角度範囲で所定の深さにシリンダ内壁切り欠き部
35が設けられている。また、ピストン26の低圧室3
0側の外壁には、所定の角度範囲で所定の深さにピスト
ン外壁切り欠き部36が設けられている。さらに、吸入
口21には圧力脈動を抑制する吸入マフラ37の一端が
取り付けられ、吸入マフラ37の他端には冷媒ガスを流
入させる吸入管38が取り付けられている。同様に、吐
出口22には冷媒ガスの脈動を抑制する吐出マフラ39
の一端が取り付けられ、吐出マフラ39の他端には冷媒
ガスを流出させる吐出管40が取り付けられている。
【0016】また、フレーム29とシリンダヘッド25
とによってシリンダ室23の上下に内壁が構成され、そ
れら上下の内壁とシリンダ24の内壁とピストン26の
外壁とにより低圧室30が構成される。そして、この低
圧室30に吸入口21より吸入された冷媒量と回転数と
の積が冷媒循環量となる。
【0017】次に、本実施の形態に係るロータリ圧縮機
1の動作について説明する。まず、吸入管38から流入
してきた冷媒ガスは圧力脈動を抑制する吸入マフラ37
で冷媒ガスと潤滑油41に分離され、分離された冷媒ガ
スのみが吸入口21に通じる管を通って吸入口21から
圧縮室の低圧室30に取り込まれる。シリンダ内壁切り
欠き部35とピストン外壁切り欠き部36とで形成され
る隙間によって、シリンダ24の内壁とピストン26の
外壁とがまだ接触していない図2の状態では、低圧室3
0と高圧室10が連通しているので、吸入口21から吸
入された冷媒ガスの圧縮は行われない。
【0018】次に、駆動軸28が回転し、ピストン26
がガイド33の回転中心位置34を支点に揺動運動する
ようにシリンダ室23の内壁に沿って公転すると、図3
に示すように、シリンダ24の内壁とピストン26の外
壁とが接触する。この状態になると、シリンダ24の内
壁とピストン26の外壁とにより圧縮室31が形成さ
れ、吸入口21から吸入された冷媒ガスの圧縮が始ま
る。圧縮室31で圧縮された冷媒ガスは、吐出口22か
ら吐き出され、吐出マフラ39で冷媒ガスの脈動が抑制
されて吐出管40へ吐き出される。
【0019】上記のように構成されたロータリ圧縮機1
では、シリンダ内壁切り欠き部35及びピストン外壁切
り欠き部36の角度範囲と深さを変更することにより、
シリンダ24の内壁とピストン26の外壁との接触位置
を変えられるため、容易に圧縮室31の容積を変化させ
ることができる。そして、この接触位置の変化によっ
て、冷媒ガスを吐き出す量、すなわち冷媒循環量も変化
させることができる。そのため、駆動軸28などは変更
することなく、シリンダ24とピストン26の2部品の
みを変更するだけで冷媒循環量の異なる圧縮機を得るこ
とができ、冷媒循環量の異なる圧縮機への機種展開が容
易になる。
【0020】また、所定の角度範囲で形成されたシリン
ダ内壁切り欠き部35及びピストン外壁切り欠き部36
の深さを少し浅くすると、低圧室30と圧縮室31の連
通が隙間程度になり、その隙間を通り圧縮室31から低
圧室30へ移動する冷媒ガスの漏れは僅かになる。しか
し、この漏れに関してはピストン26の公転の回転速度
が比較的速いときは漏れ感度が鈍く、ほとんど漏れない
が、ピストン26の公転の回転速度が比較的遅いときは
漏れ感度が鋭く、少量の冷媒ガスが圧縮室31から低圧
室30へ漏れるようになる。
【0021】従って、シリンダ内壁切り欠き部35及び
ピストン外壁切り欠き部36の深さを少し浅くすること
により、ユニットでの据え付けや夏場等の高負荷時に必
要な冷凍能力を満足するだけの冷媒循環量を比較的高回
転で確保しつつ、ユニット効率の高い低冷媒循環量域に
おいては、極端にまで回転数を下げることなく比較的低
回転で、冷媒ガスを圧縮室31から低圧室30へ漏らし
ながら運転することによって低冷媒循環量の圧縮機を得
ることができる。
【0022】実施の形態2.次に、実施の形態2に係る
ロータリ圧縮機を説明する。図4および図5は、実施の
形態2に係るロータリ圧縮機が備える圧縮機構部を示す
横断面図である。この実施の形態2が図1および図2に
示す実施の形態1と異なるのは、シリンダ内壁切り欠き
部35だけを用いて圧縮室31の容積を変化させている
点である。このため、実施の形態2にはピストン外壁切
り欠き部36は設けられていない。その他の構成につい
ては実施の形態1と同一又は同等である。なお、実施の
形態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を
付し、その説明は省略する。
【0023】図4に示すように、シリンダ24の低圧室
30側の内壁には、所定の角度範囲で所定の深さにシリ
ンダ内壁切り欠き部35が設けられている。このシリン
ダ内壁切り欠き部35が形成する隙間によって、シリン
ダ24の内壁とピストン26の外壁とがまだ接触してい
ない図4の状態では、低圧室30と高圧室10とが連通
しているので、吸入口21から吸入された冷媒ガスの圧
縮は行われない。
【0024】次に、駆動軸28が回転し、ピストン26
がガイド33の回転中心位置34を支点に揺動運動する
ようにシリンダ室23の内壁に沿って公転すると、図5
に示すように、シリンダ24の内壁とピストン26の外
壁とが接触する。この状態になると、シリンダ24の内
壁とピストン26の外壁とにより圧縮室31が形成さ
れ、吸入口21から吸入された冷媒ガスの圧縮が始ま
る。圧縮室31で圧縮された冷媒ガスは、吐出口22か
ら吐き出され、吐出マフラ39で冷媒ガスの脈動が抑制
されて吐出管40へ吐き出される。
【0025】上記のように構成されたロータリ圧縮機1
では、シリンダ内壁切り欠き部35の角度範囲と深さを
変更することにより、シリンダ24の内壁とピストン2
6の外壁との接触位置を変えられるため、容易に圧縮室
31の容積を変化させることができる。そして、この接
触位置の変化によって、冷媒ガスを吐き出す量、すなわ
ち冷媒循環量も変化させることができる。そのため、駆
動軸28などは変更することなく、シリンダ24のみを
変更するだけで冷媒循環量の異なる圧縮機を得ることが
でき、冷媒循環量の異なる圧縮機への機種展開が容易に
なる。
【0026】また、所定の角度範囲で形成されたシリン
ダ内壁切り欠き部35の深さを少し浅くすると、低圧室
30と圧縮室31の連通が隙間程度になり、その隙間を
通り圧縮室31から低圧室30へ移動する冷媒ガスの漏
れは僅かになる。しかし、この漏れに関してはピストン
26の公転の回転速度が比較的速いときは漏れ感度が鈍
く、ほとんど漏れないが、ピストン26の公転の回転速
度が比較的遅いときは漏れ感度が鋭く、少量の冷媒ガス
が圧縮室31から低圧室30へ漏れるようになる。
【0027】従って、シリンダ内壁切り欠き部35の深
さを少し浅くすることにより、ユニットでの据え付けや
夏場等の高負荷時に必要な冷凍能力を満足するだけの冷
媒循環量を比較的高回転で確保しつつ、ユニット効率の
高い低冷媒循環量域においては、極端にまで回転数を下
げることなく比較的低回転で、冷媒ガスを圧縮室31か
ら低圧室30へ漏らしながら運転することによって低冷
媒循環量の圧縮機を得ることができる。
【0028】実施の形態3.次に、実施の形態3に係る
ロータリ圧縮機を説明する。図6および図7は、実施の
形態3に係るロータリ圧縮機が備える圧縮機構部を示す
横断面図である。この実施の形態3が図1および図2に
示す実施の形態1と異なるのは、ピストン外壁切り欠き
部36だけを用いて圧縮室31の容積を変化させている
点である。このため、実施の形態3にはシリンダ内壁切
り欠き部35は設けられていない。その他の構成につい
ては実施の形態1と同一又は同等である。なお、実施の
形態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を
付し、その説明は省略する。
【0029】図6に示すように、ピストン26の低圧室
30側の外壁には、所定の角度範囲で所定の深さにピス
トン外壁切り欠き部36が設けられている。このピスト
ン外壁切り欠き部36が形成する隙間によって、シリン
ダ24の内壁とピストン26の外壁とがまだ接触してい
ない図6の状態では、低圧室30と高圧室10とが連通
しているので、吸入口21から吸入された冷媒ガスの圧
縮は行われない。
【0030】次に、駆動軸28が回転し、ピストン26
がガイド33の回転中心位置34を支点に揺動運動する
ようにシリンダ室23の内壁に沿って公転すると、図7
に示すように、シリンダ24の内壁とピストン26の外
壁とが接触する。この状態になると、シリンダ24の内
壁とピストン26の外壁とにより圧縮室31が形成さ
れ、吸入口21から吸入された冷媒ガスの圧縮が始ま
る。圧縮室31で圧縮された冷媒ガスは、吐出口22か
ら吐き出され、吐出マフラ39で冷媒ガスの脈動が抑制
されて吐出管40へ吐き出される。
【0031】上記のように構成されたロータリ圧縮機1
では、ピストン外壁切り欠き部36の角度範囲と深さを
変更することにより、シリンダ24の内壁とピストン2
6の外壁との接触位置を変えられるため、容易に圧縮室
31の容積を変化させることができる。そして、この接
触位置の変化によって、冷媒ガスを吐き出す量、すなわ
ち冷媒循環量も変化させることができる。そのため、駆
動軸28などは変更することなく、ピストン26のみを
変更するだけで冷媒循環量の異なる圧縮機を得ることが
でき、冷媒循環量の異なる圧縮機への機種展開が容易に
なる。
【0032】また、所定の角度範囲で形成されたピスト
ン外壁切り欠き部36の深さを少し浅くすると、低圧室
30と圧縮室31の連通が隙間程度になり、その隙間を
通り圧縮室31から低圧室30へ移動する冷媒ガスの漏
れは僅かになる。しかし、この漏れに関してはピストン
26の公転の回転速度が比較的速いときは漏れ感度が鈍
く、ほとんど漏れないが、ピストン26の公転の回転速
度が比較的遅いときは漏れ感度が鋭く、少量の冷媒ガス
が圧縮室31から低圧室30へ漏れるようになる。
【0033】従って、ピストン外壁切り欠き部36の深
さを少し浅くすることにより、ユニットでの据え付けや
夏場等の高負荷時に必要な冷凍能力を満足するだけの冷
媒循環量を比較的高回転で確保しつつ、ユニット効率の
高い低冷媒循環量域においては、極端にまで回転数を下
げることなく比較的低回転で、冷媒ガスを圧縮室31か
ら低圧室30へ漏らしながら運転することによって低冷
媒循環量の圧縮機を得ることができる。
【0034】実施の形態4.次に実施の形態4に係るロ
ータリ圧縮機について説明する。本実施の形態のロータ
リ圧縮機は、実施の形態1〜3のロータリ圧縮機におい
て、プロパン、イソブタン等の炭化水素系冷媒、または
HFC冷媒を使用冷媒としている。従って、本実施の形
態のロータリ圧縮機の構成は、実施の形態1〜3のロー
タリ圧縮機と同一である。そして、これらの冷媒を使用
する場合、ユニットでの冷凍能力を満足するような冷媒
循環量を得るためには高低圧の差が大きくなる。
【0035】従って、本実施の形態のロータリ圧縮機に
おいては、シリンダ内壁切り欠き部35とピストン外壁
切り欠き部36との少なくとも一方の角度範囲と深さを
僅かな量変更するだけで、冷媒循環量も変化させること
ができる。そのため、駆動軸28などは変更することな
く、シリンダ24とピストン26との少なくとも1部品
のみを微量変更するだけで冷媒循環量の異なる圧縮機を
得ることができ、冷媒循環量の異なる圧縮機への機種展
開が容易になり、機種展開幅も広がる。
【0036】また、漏れ感度も俊敏になり、シリンダ内
壁切り欠き部35とピストン外壁切り欠き部36との少
なくとも一方の角度範囲と深さを微量変更するだけで、
ユニットでの据え付けや夏場等の高負荷時に必要な冷凍
能力を満足するだけの冷媒循環量を比較的高回転で確保
しつつ、ユニット効率の高い低冷媒循環量域において
は、極端にまで回転数を下げることなく比較的低回転
で、冷媒ガスを圧縮室31から低圧室30漏らしながら
運転することによって低冷媒循環量の圧縮機を得ること
ができる。
【0037】
【発明の効果】本発明に係るロータリ圧縮機は、以上の
ように構成されているため、次のような効果を得ること
ができる。即ち、シリンダの低圧室側内壁とピストンの
低圧室側外壁との少なくとも一方に形成された切り欠き
部の角度範囲及び深さを変更するだけで、シリンダ室内
に吸入される冷媒量を変えることが可能になり、冷媒循
環量の異なる圧縮機の機種展開が容易になる。
【0038】また、切り欠き部の深さを浅くすることに
よって、シリンダ内壁切り欠き部とピストン外壁切り欠
き部との間に隙間ができ、冷媒漏れに対する感度が鈍い
高回転時には高冷媒循環量の圧縮機が得られると共に、
冷媒漏れに対する感度が鋭い低回転時には低冷媒循環量
の圧縮機が得られる。このため、ユニットでの据え付け
時や夏場等の高負荷時における冷凍能力を満足し、且つ
回転数を極端にまで下げることなく冷媒循環量を少なく
することができ、高効率、高信頼性のロータリ圧縮機を
得ることができる。
【0039】さらに、使用冷媒を炭化水素系冷媒または
HFC冷媒とすることにより、高低圧差が大きくなり、
少ない部品点数での機種展開幅が更に広がり、且つ冷媒
漏れ感度もより敏感になり、冷媒循環量の幅がより広い
圧縮機が得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係るロータリ圧縮機を示す縦断
面図である。
【図2】実施の形態1に係るロータリ圧縮機を示す横断
面図である。
【図3】実施の形態1に係るロータリ圧縮機を示す横断
面図である。
【図4】実施の形態2に係るロータリ圧縮機を示す横断
面図である。
【図5】実施の形態2に係るロータリ圧縮機を示す横断
面図である。
【図6】実施の形態3に係るロータリ圧縮機を示す横断
面図である。
【図7】実施の形態3に係るロータリ圧縮機を示す横断
面図である。
【図8】従来のロータリ圧縮機を示す縦断面図である。
【図9】従来のロータリ圧縮機を示す横断面図である。
【符号の説明】
1…ロータリ圧縮機、10…電動機部、11…固定子
(ステータ)、12…回転子(ロータ)、20…圧縮機
構部、21…吸入口、22…吐出口、23…シリンダ
室、24…シリンダ、24b…円筒穴部、25…シリン
ダヘッド、26…ピストン、27…偏芯軸部、28…駆
動軸、29…フレーム、30…低圧室、31…圧縮室、
32…ブレード、33…ガイド、34…回転中心位置、
35…シリンダ内壁切り欠き部、36…ピストン外壁切
り欠き部、37…吸入マフラ、38…吸入管、39…吐
出マフラ、40…吐出管、41…潤滑油、50…密閉容
器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角田 昌之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 渡辺 英治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 石井 稔 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 小川 喜英 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 谷 真男 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 宮島 卓仁 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 川口 進 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3H029 AA04 AA13 AA21 AB03 BB32 CC03 CC05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ室を有するシリンダと、前記シ
    リンダ室内で偏芯して公転するピストンと、前記ピスト
    ンに一体に設けられ、前記シリンダ室内を圧縮室と低圧
    室とに区画するブレードとを備えるロータリ圧縮機にお
    いて、 上記シリンダの低圧室側内壁と上記ピストンの低圧室側
    外壁との少なくとも一方に、切り欠き部を形成したこと
    を特徴とするロータリ圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記シリンダ室に導入される冷媒は、炭
    化水素系冷媒またはHFC冷媒としたことを特徴とする
    請求項1に記載のロータリ圧縮機。
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