JP3347050B2 - ヘリカルブレード式圧縮機 - Google Patents

ヘリカルブレード式圧縮機

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JP3347050B2 JP06569298A JP6569298A JP3347050B2 JP 3347050 B2 JP3347050 B2 JP 3347050B2 JP 06569298 A JP06569298 A JP 06569298A JP 6569298 A JP6569298 A JP 6569298A JP 3347050 B2 JP3347050 B2 JP 3347050B2
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/08Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
    • F04C18/10Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth equivalents, e.g. rollers, than the inner member
    • F04C18/107Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth equivalents, e.g. rollers, than the inner member with helical teeth

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば空気調和
機の冷凍サイクルを構成する圧縮機であり、特にヘリカ
ルブレード式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、たとえば空気調和機の冷凍サイク
ルを構成する圧縮機として、ヘリカルブレード式圧縮機
が提案されている。この種の圧縮機によれば、従来のレ
シプロ式やロータリ式圧縮機におけるシール性不良など
を除去でき、比較的簡単な構成によりシール性を向上さ
せて効率のよい圧縮がなされるとともに、部品の製造お
よび組立てが容易化される。
【0003】ヘリカルブレード式圧縮機として、具体的
な構成は2種類ある。その一方は、固定したシリンダ内
に偏心回転するローラを収容し、このローラの外周面に
螺旋状溝を形成してブレードを係合し、シリンダとロー
ラおよびブレードの間に形成される圧縮室に被圧縮流体
である冷媒ガスを導入して圧縮する構成である。
【0004】他方は、回転するシリンダ内に偏心してロ
ーラを配置し、このローラの外周面に螺旋状溝を形成し
てブレードを係合し、シリンダの回転に同期してローラ
を回転させ、シリンダとローラおよびブレードとの間に
形成される圧縮室に冷媒ガスを導入して圧縮する構成で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが前者の構成で
は、回転体であるローラにブレードが係合する螺旋状溝
を設けるためにローラが厚肉となって、このローラの回
転質量が大きくなる。したがって、ローラを収容するシ
リンダの肉厚も厚くなり、部品費がかさむとともに圧縮
機自体の重量の増大化を招いてしまう。
【0006】後者の構成も、シリンダと同期して回転す
る回転体であるローラにブレードが係合する螺旋状溝を
設けるためにローラが厚肉となって、ローラの回転質量
が大きくなる。したがって、シリンダの肉厚も厚くな
り、部品費がかさむとともに圧縮機自体の重量の増大化
を招いてしまう。
【0007】また、この種のヘリカルブレード式圧縮機
においては、特に圧縮容量の大容量化が求められてい
る。しかるに、大容量化を実現するために大型化をなす
と、ローラの質量に見合うカウンタバランサの配置スペ
ースが問題となり、かつインバータを用いて高速回転を
なすと、回転軸のベンディングによる振動増加や、軸受
けの早期摩耗および損傷の影響がある。
【0008】そのため、いずれの構成であっても回転体
であるローラの肉厚をより薄くして回転質量を小さくす
ることが望まれているが、ここに螺旋状溝を設けるとい
う構成を採用する限り要望は満たされない。
【0009】なお、固定したシリンダの内周面に螺旋状
溝を設けて、回転体であるローラを薄肉の筒状体とする
構成が考えられるが、上記シリンダ自体は薄肉の円筒体
であり、この内周面に螺旋状溝を設けることは極めて困
難である。
【0010】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、回転体の回転質量を
減少させ、製造性を損なうことなく圧縮容量の大容量化
の実現を図ったヘリカルブレード式圧縮機を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を満足するため
第1の発明のヘリカルブレード式圧縮機は、請求項1と
して、固定された円筒体と、一端側が閉塞され、他端側
が開口される筒状体からなり、上記円筒体の外周囲を覆
って配置されたシリンダと、上記円筒体の外周面と上記
シリンダの内周面との間に介在される螺旋状のブレード
と、上記円筒体の外周面とシリンダの内周面および上記
ブレードとの間に形成される圧縮室とを備え、上記円筒
体に対してシリンダを偏心回転させることにより、上記
圧縮室に被圧縮流体を導いて圧縮することを特徴とす
る。
【0012】請求項2として、請求項1記載のヘリカル
ブレード式圧縮機において上記円筒体は、その両端部を
貫通して端部がシリンダに連結される回転軸を枢支し、
この回転軸を回転駆動することによりシリンダを偏心回
転させることを特徴とする。
【0013】請求項3として、請求項1および請求項2
のいずれかに記載のヘリカルブレード式圧縮機において
上記回転軸は、その一部に偏心したクランク孔部を備
え、上記シリンダの閉塞面に上記クランク孔部に係合す
るドライブ軸が突設され、回転軸の回転にともなってク
ランク孔部とドライブ軸を介してシリンダを偏心回転さ
せることを特徴とする。
【0014】請求項4として、請求項1および請求項2
のいずれかに記載のヘリカルブレード式圧縮機において
上記回転軸は、その一部に偏心したクランク部を備え、
上記シリンダの閉塞面に上記クランク部を枢支する軸受
け部が一体に設けられ、回転軸の回転にともなってクラ
ンク部と軸受け部を介してシリンダを偏心回転させるこ
とを特徴とする。
【0015】請求項5として、請求項1記載のヘリカル
ブレード式圧縮機において上記円筒体とシリンダおよび
ブレードなどから圧縮機構部が構成され、この圧縮機構
部はケース内に収容され、上記円筒体にはフレームが一
体に設けられ、このフレームは上記ケースに固定支持さ
れることを特徴とする。
【0016】請求項6として、請求項5記載のヘリカル
ブレード式圧縮機において上記フレームは、上記ケース
内を高圧側と低圧側に仕切ることを特徴とする。請求項
7として、請求項6記載のヘリカルブレード式圧縮機に
おいて上記円筒体とシリンダおよびブレードとで構成さ
れる圧縮機構部はケース内高圧側に配置され、上記シリ
ンダは、その開口端側の周部に沿って鍔部が一体に設け
られ、この鍔部面がスラスト面となることを特徴とす
る。
【0017】請求項8として、請求項6記載のヘリカル
ブレード式圧縮機におい上記円筒体とシリンダおよびブ
レードとで構成される圧縮機構部はケース内の低圧側に
配置され、上記シリンダはシリンダカバーで覆われるこ
とを特徴とする。
【0018】上記目的を満足するため第2の発明のヘリ
カルブレード式圧縮機は、請求項9として、固定された
円筒体と、一端側が閉塞され、他端側が開口される筒状
体からなり、上記円筒体の外周囲を覆って配置された可
動シリンダと、一端が閉塞され、他端側が開口される筒
状体からなり、上記可動シリンダの外周囲を覆って配置
された固定シリンダと、上記円筒体の外周面と上記可動
シリンダの内周面との間に介在される螺旋状の内側ブレ
ードと、上記円筒体の外周面と可動シリンダの内周面お
よび上記内側ブレードとの間に形成される内側圧縮室
と、上記可動シリンダの外周面と固定シリンダの内周面
との間に介在される螺旋状の外側ブレードと、上記可動
シリンダの外周面と固定シリンダの内周面および上記外
側ブレードとの間に形成される外側圧縮室とを備え、上
記円筒体に対して可動シリンダを偏心回転させることに
より、上記内側圧縮室と外側圧縮室それぞれに被圧縮流
体を導いて圧縮することを特徴とする。
【0019】請求項10として、請求項9記載のヘリカ
ルブレード式圧縮機において上記円筒体は、その両端部
を貫通する回転軸を枢支し、この回転軸は一部に偏心ク
ランク部を備え、上記シリンダの閉塞面には、この偏心
クランク部を枢支する軸受け部が一体に設けられ、回転
軸の回転にともなって偏心クランク部と軸受け部を介し
て可動シリンダを偏心回転させることを特徴とする。
【0020】請求項11として、請求項9および請求項
10のいずれかに記載のヘリカルブレード式圧縮機にお
いて上記内側ブレードと外側ブレードは、互いに約18
0度位置をずらして配置されることを特徴とする。
【0021】請求項12として、請求項9ないし請求項
11のいずれかに記載のヘリカルブレード式圧縮機にお
いて上記内側ブレードと外側ブレードは、内側圧縮室と
外側圧縮室における被圧縮流体吸込み量が同一となるよ
う、互いのピッチもしくは螺旋角が同一に形成されるこ
とを特徴とする。
【0022】請求項13として、請求項9ないし請求項
11のいずれかに記載のヘリカルブレード式圧縮機にお
いて上記可動シリンダには、内側圧縮室と外側圧縮室と
を連通するバランス用孔部が設けられることを特徴とす
る。
【0023】請求項14として、請求項9および請求項
10のいずれかに記載のヘリカルブレード式圧縮機にお
いて上記円筒体の上面もしくは上記可動シリンダ閉塞面
をスラスト面とすることを特徴とする。
【0024】請求項15として、請求項9ないし請求項
14記載のヘリカルブレード式圧縮機において上記内側
ブレードは円筒体の外周面に設けられる螺旋状溝に係合
され、上記外側ブレードは固定シリンダの内周面に設け
られる螺旋状溝に係合されることを特徴とする。
【0025】請求項16として、請求項9ないし請求項
14記載のヘリカルブレード式圧縮機において上記内側
ブレードは円筒体の外周面に設けられる螺旋状溝に係合
され、上記外側ブレードは可動シリンダの外周面に設け
られる螺旋状溝に係合されることを特徴とする。
【0026】請求項17として、請求項9ないし請求項
14記載のヘリカルブレード式圧縮機において上記内側
ブレードは可動シリンダの内周面に設けられる螺旋状溝
に係合され、上記外側ブレードは可動シリンダの外周面
に設けられる螺旋状溝に係合されることを特徴とする。
【0027】請求項18として、請求項9ないし請求項
14記載のヘリカルブレード式圧縮機において上記内側
ブレードは可動シリンダの内周面に設けられる螺旋状溝
に係合され、上記外側ブレードは固定シリンダの内周面
に設けられる螺旋状溝に係合されることを特徴とする。
【0028】このような課題を解決する手段を採用する
ことにより、第1の発明では、回転体の回転質量を低減
して大容量化を図れる。第2の発明では、回転体の回転
質量を低減して大容量化を図れるとともに、2シリンダ
化による圧縮容量をさらに増大化する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施の形態について説明する。図1は、第1の発明のヘ
リカルブレード式の圧縮機を示す。この圧縮機は、密閉
ケース1内に回転軸2を介して連結される圧縮機構部3
と、電動機部4が収容されてなる。
【0030】上記圧縮機構部3は上部側に配置され、電
動機部4は下部側に配置される。この電動機部4の下端
部からさらに下方へ回転軸2一部が突出していて、密閉
ケース1の内底部に形成される油溜り部5の潤滑油中に
浸漬されている。
【0031】また、上記密閉ケース1の上部側には吐出
冷媒管6が接続され、かつ中間部側には吸込み冷媒管7
が接続される。上記吐出冷媒管6から吸込み冷媒管7に
亘って順次、凝縮器8と、膨張弁9と、蒸発器10とが
接続され、これらでたとえば空気調和機の冷凍サイクル
が構成される。
【0032】つぎに、上記圧縮機構部3について詳述す
る。図中11は、上部が小径で、下部が大径に形成され
る円筒体であって、この小径部11aの周面と上端面は
後述するシリンダ12によって覆われる。大径部(以
下、フレームと呼ぶ)11bは、円板状であって、その
直径が上記密閉ケース1内径とほぼ同一に形成され、密
閉ケース1内周面に嵌合の上、密閉ケース1外周側から
溶接手段により密閉ケース1に取付け固定される。すな
わち、フレーム11bは密閉ケース1内部を上下に仕切
る。
【0033】フレーム11bの下端面一部は下方に突出
していて、この突出部を含む円筒体11の中心軸に沿っ
て枢支孔部13が設けられ、回転軸2の主軸部2aが挿
入されかつ回転自在に枢支される。
【0034】そして、枢支孔部13の上端には凹陥状の
偏心軸受け部14が設けられる。上記回転軸主軸部2a
の上端には、主軸部2aの中心軸とは偏心したクランク
部2bが一体に連設され、上記偏心軸受け部14に枢支
される。
【0035】上記シリンダ12は、下面部が開口してい
て断面略ハット状に形成され、その深さ寸法である上端
閉塞面12aの内側から下端の鍔部12b下面までの寸
法は、上記円筒体小径部11aの高さ寸法よりわずかに
大である。したがって、シリンダ12が円筒体小径部1
1aを覆った状態で、鍔部12b下面が円筒体フレーム
11bの上面に載る。
【0036】シリンダ閉塞面12aには、その中心部に
ドライブ軸15が係合する取付け用孔12cが設けられ
る。ドライブ軸15は、その上端の鍔部15aがシリン
ダ閉塞面12a上に載り、鍔部15aと一体の軸部15
bがシリンダ12内に突出している。換言すればドライ
ブ軸15はシリンダ閉塞面12aに吊持される。
【0037】ドライブ軸15の軸部15aは回転軸クラ
ンク部2bの上端面から設けられるクランク孔部16に
回転自在に軸支される。このことから、円筒体11に枢
支される回転軸2が回転することにより、回転軸クラン
ク部2bとドライブ軸15を介してシリンダ12が偏心
回転するようになっている。そして、シリンダ鍔部12
b下面が円筒体フレーム11b上面に載るところから、
シリンダ鍔部12b下面がスラスト面となってフレーム
11bに摺接する。
【0038】円筒体小径部11aの上面で、かつ偏心軸
受け部14の周囲に沿ってシールリング17が係合され
るシールリング溝18が設けられる。上記シールリング
17は円筒体小径部11aの上端面から突出していて、
上記シリンダ閉塞面12aに接触し、この内外部分のシ
ールをなす。
【0039】シリンダ12が偏心回転する時に、シリン
ダ鍔部12bが接触しない位置を選択して、円筒体フレ
ーム11b上面にピン20が設けられている。一方、シ
リンダ鍔部12b上における上記ピン20の近傍位置に
もピン21が設けられていて、互いのピン20,21間
にアーム22が架設され、これらで自転止め機構23が
構成される。すなわち、回転軸2の回転に伴うシリンダ
12の偏心回転の転運動を許容し、自転運動を阻止する
ようになっている。
【0040】上記円筒体小径部11aの周面には、この
下部側から上部側に亘って、徐々にピッチが小となる螺
旋状の溝24が設けられる。この螺旋状溝24には、螺
旋状のブレード25が出入り自在に係合される。
【0041】上記ブレード25は、たとえばフッ素樹脂
材から成形され、極めて平滑な素材が選択される。この
内径寸法は、円筒体小径部11a直径よりも大に形成さ
れ、強制的に直径を縮小した状態で螺旋状溝24に嵌め
込まれている。その結果、ブレード25が円筒体小径部
11aごとシリンダ12内に組み込まれた状態で、ブレ
ード25の外周面が常にシリンダ12の内周面に弾性的
に当接するよう膨出変形する。
【0042】そして、シリンダ12の偏心回転に伴っ
て、シリンダ12内周面と円筒体小径部11aとの転接
部位は、円筒体小径部11aの周方向に沿って漸次移動
する。上記ブレード25は転接部位が接近するのに伴っ
て螺旋状溝24内に没入し、転接部と対向した位置でブ
レード25外周面は円筒体小径部11a周面と完全に同
一面となる。
【0043】転接部位が通過すれば、ここからの距離に
応じてブレード25は螺旋状溝24から突出し、転接部
位とは軸心を介して180度対向する部位で、ブレード
25の突出長さが最大になる。このあとは、再び転接部
位に接近していくので、上述の作用を繰り返えすことと
なる。
【0044】また、円筒体小径部11aとシリンダ12
とを径方向に断面してみると、円筒体小径部11aに対
してシリンダ12が偏心して覆い、かつ円筒体小径部1
1aの周面一部にシリンダ12内周部が転接状態にある
ところから、これら円筒体小径部11aとシリンダ12
内周面との間に三日月状の空間部が形成される。
【0045】この空間部を軸方向に沿ってみると、螺旋
状溝24にブレード25が係合され円筒体小径部11a
周面にシリンダ12内周部が転接しているので、円筒体
小径部11aとシリンダ12内周面との間はブレード2
5によって連続した複数の空間部に仕切られる。これら
空間部を圧縮室26と呼ぶ。上記螺旋状溝24のピッチ
の設定から、各圧縮室26の容積は下部側圧縮室26か
ら上部側圧縮室26に亘って徐々に小となっている。
【0046】一方、円筒体フレーム11bには、その上
下面に亘って導入案内ポート27が貫通して設けられ
る。この導入案内ポート27の位置は、シリンダ12が
偏心回転しても外部には露出しない位置が選択される。
【0047】また、シリンダ閉塞面12aには導出案内
ポート28が設けられていて、閉塞面12a内部である
最上端圧縮室26と閉塞面12a外部である密閉ケース
1内部とを連通する。
【0048】円筒体フレーム11bには、シリンダ12
が偏心回転をなしても、この鍔部12bに覆われない位
置を選択して油戻し孔30が、フレーム11bの上下面
を貫通して設けられる。油溜り部5の潤滑油中に浸漬す
る回転軸2の下端部には油パイプ31が突設される。回
転軸主軸部2aの軸心に沿って油パイプ31とほぼ同一
直径の油孔32が設けられていて、油パイプ31に連通
する。
【0049】上記油孔32中途部と回転軸主軸部2a周
面とは油案内用横孔33によって連通される。そして、
円筒体小径部11aには、回転軸2の回転に伴って油案
内用横孔33が間欠的に対向する油排出用横孔34が、
枢支孔部13周面から小径部11a周面に亘って貫通し
て設けられる。
【0050】上記油孔32の上端は、回転軸クランク部
2bに設けられるクランク孔部16近傍位置まで延出さ
れていて、油孔32上端とクランク孔部16とは小径の
油案内孔35によって連通される。
【0051】回転軸主軸部2aで、円筒体枢支孔部13
に枢支される部位周面には、油溝36が螺旋状に設けら
れる。また、上記ドライブ軸15の回転軸クランク孔部
16に係合する部位周面にも油溝37が螺旋状に設けら
れる。
【0052】上記電動機部4は、回転軸主軸部2aに嵌
着されるロータ40と、このロータ40の周面に狭小の
間隙を介して対向し、上記密閉ケース1の内周面に嵌着
されるステータ41とから構成される。
【0053】このようにして構成されるヘリカルブレー
ド式圧縮機であり、電動機部4に通電してロータ40と
ともに回転軸2を一体に回転駆動する。回転軸2の回転
力は、クランク部2bとドライブ軸15を介してシリン
ダ12に伝達される。自転止め機構23が作用してシリ
ンダ12の自転を規制するので、シリンダ12は偏心回
転の公転運動をなす。
【0054】上記シリンダ12の偏心回転に伴って、シ
リンダ12の円筒体小径部11a周面に対する転接位置
が周方向に漸次移動し、ブレード25は螺旋状溝24に
対して出入りしながら円筒体小径部11aの径方向に突
没移動する。
【0055】これらの一連の作動により、蒸発器10か
ら低圧の冷媒ガスが吸込み冷媒管7を介して密閉ケース
1内に吸込まれる。密閉ケース1内は円筒体フレーム1
1bによって上下に仕切られ、この下部側に吸込み冷媒
管7が接続されるところから、密閉ケース1内下部に低
圧ガスが充満する低圧室42が形成される。
【0056】この低圧室42に充満する冷媒ガスは、導
入案内ポート27を介して最下端の圧縮室26に導かれ
る。そして、シリンダ12の偏心回転に伴って上部側の
圧縮室26へ順次移送される。
【0057】上記各圧縮室26の容積が下部側から上部
側に亘って順次縮小しているので、冷媒ガスは各圧縮室
26を順次移送される間に圧縮され、最上端の圧縮室2
6において所定圧まで高圧化する。
【0058】この圧縮室26内の高圧ガスは、導出案内
ポート28を介して密閉ケース1内に吐出される。すな
わち、高圧ガスは円筒体フレーム11bによって仕切ら
れる密閉ケース1上部室に充満し、このことからここを
高圧室43と呼ぶ。
【0059】換言すれば、円筒体フレーム11bは密閉
ケース1内を低圧室42と高圧室43とに仕切ることに
なり、電動機部4は低圧室42に位置し、圧縮機構部3
は高圧室43に位置する。また、冷媒吐出管6は高圧室
43に連通しているので、高圧室43に充満する高圧ガ
スは冷媒吐出管6から凝縮器8へ吐出されて、周知の冷
凍サイクル作用が行われる。
【0060】シリンダ12の偏心回転にともない、高圧
室43に充満する高圧ガスによってシリンダ鍔部12b
が円板状フレーム11bに押付けられ、シリンダ鍔部1
2b下面がスラスト面となってフレーム11bに摺接す
る。
【0061】回転軸2の回転に伴って、油溜り部5の潤
滑油を油パイプ31から吸上げて油孔32などに導き、
たとえば回転軸主軸部2aと円筒体枢支孔部13などの
各摺接面に給油して、これら部分の円滑な運動を保証す
る。給油した後の潤滑油は再び油溜り部5に戻され、上
述の経路を循環する。
【0062】このようなヘリカルブレード式圧縮機によ
れば、シリンダ12を回転体とし、ここにはブレード2
5が係合する螺旋状溝24を設けない構成としたから、
シリンダ12の肉厚を強度剛性の許容する範囲内で極端
に薄くでき、よってこの回転質量が低減化し、振動発生
の要因となる不釣合質量が小さくなる。
【0063】すなわち、ヘリカルブレード式圧縮機とし
て圧縮容量を大容量化しても、大きな不釣合は発生し難
い状態となり、振動が小さくてすみ信頼性の向上を図れ
ることとなる。
【0064】なお、上述の構成では、円筒体フレーム1
1bの上部側に圧縮機構部3を配置し下部側に電動機部
を4配置したが、これに限定されるものではなく、図2
に示すように、円筒体フレーム11bの下部側に圧縮機
構部3を配置し、上部側にここでは図示しない電動機部
を配置するようにしてもよい。
【0065】この構成では、円筒体フレーム11bにシ
リンダカバー11Aを一体に備えてシリンダ12を覆う
構成となす。このシリンダカバー11Aは油溜り部5の
潤滑油中に浸漬することになるが、シリンダ12の偏心
回転に伴う潤滑油の攪拌を防止し、かつ導出案内ポート
28から導出される高圧ガスを潤滑油から隔離してフレ
ーム11bの上部空間である高圧室43に導く際のマフ
ラ効果も有する。
【0066】また、基本構成を変更しない範囲内で、以
下のようなヘリカルブレード式圧縮機の採用も可能であ
る。すなわち、ここでは2シリンダを備えたヘリカルブ
レード式圧縮機を説明する。
【0067】図3に示すように、圧縮機構部3Aは下部
側に、電動機部4は上部側に配置され、これらは回転軸
2Aを介して連設される。圧縮機構部3Aにおいて、回
転軸2Aの主軸部2aは円筒体11Bの軸心に沿って設
けられる枢支孔部13に枢支される。
【0068】円筒体フレーム11bは密閉ケース1内周
部に取付け固定され、密閉ケース内を上下に仕切ってい
る。円筒体11Bの小径部11aがフレーム11bの下
部側に位置し、この周面に第1の螺旋状溝24Aが設け
られる。この第1の螺旋状溝24Aは上部側から下部側
に亘ってピッチが小さくなり、内側ブレード25Aが係
合する。
【0069】円筒体小径部11aの周面と下面を覆うよ
うに可動シリンダ12Aが配置され、さらにこの可動シ
リンダ12Aの周面と下面を覆うように固定シリンダ1
2Bが配置される。換言すれば、可動シリンダ12Aは
円筒体11Bと固定シリンダ12Bとの間に介在され
る。
【0070】固定シリンダ12Bの上端部は開口してお
り、この外周に沿って鍔部12cが一体に設けられ、取
付け具45を介して円筒体フレーム11bに取付け固定
される。そして、固定シリンダ12Bの上端開口部周縁
に沿って凹状のスラスト受け部46が設けられていて、
上記可動シリンダ12Aの上端開口部周縁に沿って設け
られる係止用鍔部12dが支持される。
【0071】回転軸主軸部2aの下端には、この中心軸
とは偏心したクランク部2cが一体に設けられていて、
可動シリンダ12Aの下端閉塞面12eに設けられる軸
受け部47に回転自在に枢支される。
【0072】そして、可動シリンダ12Aと円筒体11
Aとの間、もしくは可動シリンダ12Aと固定シリンダ
12Bとの間には、ここでは図示しないが、可動シリン
ダ12Aの自転を規制し、公転を許容する自転止め機構
が設けられる。
【0073】このことから、回転軸2の回転に伴ってク
ランク部2cを介して可動シリンダ12Aが偏心回転す
る。可動シリンダ12Aは、その内周面一部が円筒体1
1Bの小径部11a一部に接触するとともに、この接触
部と180度対向する外周面一部が固定シリンダ12B
の内周面一部に接触する。
【0074】固定シリンダ12Bの内周面には第2の螺
旋状溝24Bが設けられ、ここに外側ブレード25Bが
係合される。この第2の螺旋状溝24Bも、上記第1の
螺旋状溝24Aと同様、上部側から下部側に亘って漸次
ピッチが小に形成されていて、互いに同一のピッチもし
くは螺旋角に設計されている。
【0075】円筒体小径部11aと可動シリンダ12A
および内側ブレード25Aとで内側圧縮室26Aが形成
され、可動シリンダ12Aと固定シリンダ12Bおよび
外側ブレード25Bとで外側圧縮室26Bが形成され
る。
【0076】吸込み冷媒管7は密閉ケース1を貫通する
とともに円筒体フレーム11b周面から中心軸方向に向
かって設けられる導入案内用孔48に挿入し嵌着され
る。この吸込み冷媒管7の挿入端面は導入案内用孔48
の最深部と間隙を存していて、この間隙部と内,外側圧
縮室26A,26Bと連通する吸込み案内ポート49が
設けられる。
【0077】可動シリンダ12Aの下端閉塞面12eに
は導出案内ポート50が設けられる一方、固定シリンダ
12Bの下部周壁に第1の導出案内孔51が貫通して設
けられ、ここに導出案内パイプ52の一端部が嵌着され
る。
【0078】導出案内パイプ52はL字状に折曲されて
いて、この立上がり他端部は円筒体フレーム11bおよ
び固定シリンダ取付け鍔部12cに亘って上下に貫通し
て設けられる第2の導出案内孔53に嵌着される。した
がって、外側圧縮室26Bと円筒体フレーム11bの上
部側密閉ケース1内部は導出案内パイプ52を介して連
通することになる。
【0079】上記回転軸クランク部2c下面から油パイ
プ31が突設されていて、固定シリンダ12Bの下部閉
塞面12fに設けられる孔部54を介して下方に突出し
ている。回転軸2Aには、上記油パイプ31と連通する
図示しない油案内路が設けられていて、回転軸2Aの回
転に伴って油溜り部5の潤滑油を吸上げて各摺動部に給
油できるようになっている。
【0080】密閉ケース1の上端部には吐出冷媒管6が
接続され、凝縮器8と、膨張弁9と、蒸発器10を介し
て吸込み冷媒管7と連通する冷凍サイクルが構成され
る。また、上記電動機部4は、回転軸2Aに嵌着される
ロータ40と、この外周面と狭小の間隙を存して対向し
密閉ケース1内周面に嵌着されるステータ41とから構
成される。
【0081】電動機部4に通電して回転軸2Aを回転駆
動すると、クランク部2cが偏心回転して可動シリンダ
12Aを偏心回転させる。可動シリンダ12Aは、その
内周面と外周面でかつ180度対向する部位が常に円筒
体小径部11a周面と固定シリンダ12B内周面とに転
接し、内,外側ブレード25A,25Bとの間に形成さ
れる内,外側圧縮室26A,26Bは互いに180度位
置がずれる。
【0082】蒸発器10から低圧の冷媒ガスが吸込み冷
媒管7を介して圧縮機に吸い込まれ、吸込み案内ポート
49を介して直接、内側圧縮室26Aと外側圧縮室26
Bとに導入される。
【0083】可動シリンダ12Aの構成と作用から、低
圧ガスは内側圧縮室26Aと外側圧縮室26Bとに交互
に導入され、かつ第1,第2の螺旋状溝24A,24B
のピッチもしくは螺旋角を同一としたので、ガスの吸込
み量は内,外側圧縮室26A,26Bにおいて同一とな
る。
【0084】低圧ガスは各圧縮室26A,26Bの上部
側から下部側に移送されるにしたがって圧縮され、最下
端の圧縮室26A,26Bで所定圧まで高圧化される。
内側圧縮室26Aの高圧ガスは導出案内ポート50から
可動シリンダ12A外部へ導出され、外側圧縮室26B
から導出される高圧ガスと合流する。
【0085】これらの合流した高圧ガスは導出案内パイ
プ52に導かれ、この開口端から導出される。すなわ
ち、導出案内パイプ52が開口する円筒体フレーム11
bの上部側である高圧室43に導出される。一旦、高圧
室43に充満した高圧ガスは吐出冷媒管6から吐出さ
れ、凝縮器8に導かれて冷凍サイクルを構成する。
【0086】このような構成のヘリカルブレード式圧縮
機を採用すれば、密閉ケース1をさほど大型化すること
もなく、いわゆる2シリンダと同様の大圧縮容量を得ら
れる。しかも、基本的に回転体である可動シリンダ12
Aの薄肉化を実現でき、この回転質量が増大することが
なく、振動の発生を抑制できるという有利な条件は変更
しないですむ。
【0087】図4に示すようなヘリカルブレード式圧縮
機であってもよい。基本的には、円筒体11Bと固定シ
リンダ12Bとの間に後述する可動シリンダ12Cを介
在させて、これを偏心回転させることは変わりがないの
で、先に図3で説明した構成部品と同一部品については
同番号を付して新たな説明は省略する。
【0088】可動シリンダ12Cの上端部は、単に開口
していればよい。したがって、固定シリンダ12Bの上
端開口部には吸込み案内ポート49だけを設ければ良
く、先に説明した圧縮機と比較して製造性の向上と、部
品材料費の低減を得られる。
【0089】可動シリンダ12Cのガス導入部としての
開口端は、この外側においても固定シリンダ12Bに囲
まれ低圧側であるから、ガスリークは発生しない。そし
て、可動シリンダ12Cのスラスト受けを可動シリンダ
12C開口端と円筒体11B下端に設けることで、可動
シリンダ12Cの円滑な偏心回転が保証される。
【0090】可動シリンダ12Cの開口端は内側圧縮室
26Aと外側圧縮室26Bとが繋がるように開放するの
で、冷媒ガスの吸込み効率の向上を得られる。また、可
動シリンダ12Cの周壁に複数のバランス用孔部39を
設けたので、内側圧縮室26Aと外側圧縮室26Bとの
同一圧力の圧縮室とが連通されることになり、一方の圧
縮室が過圧縮状態になったときは、他方の圧縮室にガス
が逃げて圧力の均一化を得られる。
【0091】なお、これまで説明した可動シリンダ12
Aないし12Cは、全て螺旋状溝24A,24Bが設け
られていないことを特徴としたが、これに限定されるも
のではなく、以下のように螺旋状溝を設けた構成であっ
てもよい。
【0092】図5に示すように、円筒体小径部11B周
面に内側ブレード25Aが係合する螺旋状溝24Aが設
けられることは変わりがないが、外側ブレード25Bが
係合する螺旋状溝24Bは可動シリンダ12Dの外周面
に設けられる。
【0093】したがって、固定シリンダ12Eには何ら
の螺旋状溝を備える必要がないから、この肉厚を薄くで
きる。また、可動シリンダ12Dの外周面に螺旋状溝2
4Bを設けるのであるから、図3および図4で説明した
ように固定シリンダ12Bの内周面に螺旋状溝24Bを
設ける加工と比較して容易にすみ工数の低減を得る。
【0094】図6に示すように、円筒体11Cと固定シ
リンダ12Eは、それぞれ螺旋状溝を備えておらず、代
わって可動シリンダ12Fの内周面に内側ブレード25
Aが係合する第1の螺旋状溝24Aが設けられ、かつこ
の外周面に外側ブレード25Bが係合する第2の螺旋状
溝24Bが設けられる。
【0095】この場合、第1,第2の螺旋状溝24A,
24Bが可動シリンダ12F内外径で干渉しないよう位
相をずらすことは当然であり、結果として、可動シリン
ダ12Fが先に説明したものよりも厚肉となるけれど
も、ここに2つの螺旋状溝24A,24Bを設けること
により重量の増大の影響は極力抑制でき、回転質量の増
大化を阻止できる。
【0096】図7は、第1,第2の螺旋状溝24A,2
4Bを備えた可動シリンダ12Fと、圧縮機構部3B全
体を示す。先に説明したものと同一部品については同番
号を付して新たな説明は省略する。
【0097】固定シリンダ12Eを薄肉化できるととも
に、円筒体11Cと固定シリンダ12Eとは螺旋状溝が
ないので、一体成形して同心加工ができ高精度化を保持
する。この場合、必然的に固定シリンダ12Eの下端は
開口するが、ここに蓋体55を設けて閉塞すればよい。
【0098】図8に示すように、可動シリンダ12Gの
内周面に内側ブレード24Aが係合する第1の螺旋状溝
25Aを設け、固定シリンダ12Hの内周面に外側ブレ
ード24Bが係合する第2の螺旋状溝25Bを設けても
よい。この場合、可動シリンダ12Gと固定シリンダ1
2Hの厚肉化と重量の増大を極力抑制できる。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のヘリカル
ブレード式圧縮機によれば、回転体を薄肉化してこの回
転質量を減少させ、製造性を損なうことなく大圧縮容量
化の実現を得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施の形態に係わる、冷凍サイ
クルを構成するヘリカルブレード式圧縮機の断面図。
【図2】他の実施の形態の、圧縮機一部の断面図。
【図3】第2の発明の一実施の形態に係わる、冷凍サイ
クルを構成するヘリカルブレード式圧縮機の断面図。
【図4】他の実施の形態の、圧縮機構部の断面図。
【図5】さらに他の実施の形態の、圧縮機構部一部の断
面図。
【図6】さらに他の実施の形態の、圧縮機構部一部の断
面図。
【図7】同実施の形態の、圧縮機構部の断面図。
【図8】さらに他の実施の形態の、圧縮機構部の断面
図。
【符号の説明】
11…円筒体、 12…シリンダ、 25…ブレード、 26…圧縮室、 3…圧縮機構部、 2…回転軸、 12b…(シリンダの)鍔部、 16…クランク孔部、 15…ドライブ軸、 2b…クランク部、 14…偏心軸受け部、 11b…フレーム、 43…高圧室、 42…低圧室、 11A…シリンダカバー、 11B…円筒体、 12A…可動シリンダ、 12B…固定シリンダ、 24A…第1の螺旋状溝、 25A…内側ブレード、 26A…内側圧縮室、 24B…第2の螺旋状溝、 25B…外側ブレード、 26B…外側圧縮室。

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定された円筒体と、一端側が閉塞され、
    他端側が開口される筒状体からなり、上記円筒体の外周
    囲を覆って配置されたシリンダと、 上記円筒体の外周面と上記シリンダの内周面との間に介
    在される螺旋状のブレードと、 上記円筒体の外周面とシリンダの内周面および上記ブレ
    ードとの間に形成される圧縮室とを備え、 上記円筒体に対してシリンダを偏心回転させることによ
    り、上記圧縮室に被圧縮流体を導いて圧縮することを特
    徴とするヘリカルブレード式圧縮機。
  2. 【請求項2】上記円筒体は、その両端部を貫通して端部
    がシリンダに連結される回転軸を枢支し、この回転軸を
    回転駆動することによりシリンダを偏心回転させること
    を特徴とする請求項1記載のヘリカルブレード式圧縮
    機。
  3. 【請求項3】上記回転軸は、その一部に偏心したクラン
    ク孔部を備え、上記シリンダの閉塞面に上記クランク孔
    部に係合するドライブ軸が突設され、回転軸の回転にと
    もなってクランク孔部とドライブ軸を介してシリンダを
    偏心回転させることを特徴とする請求項1および請求項
    2のいずれかに記載のヘリカルブレード式圧縮機。
  4. 【請求項4】上記回転軸は、その一部に偏心したクラン
    ク部を備え、上記シリンダの閉塞面に上記クランク部を
    枢支する軸受け部が一体に設けられ、回転軸の回転にと
    もなってクランク部と軸受け部を介してシリンダを偏心
    回転させることを特徴とする請求項1および請求項2の
    いずれかに記載のヘリカルブレード式圧縮機。
  5. 【請求項5】上記円筒体とシリンダおよびブレードなど
    から圧縮機構部が構成され、この圧縮機構部はケース内
    に収容され、上記円筒体にはフレームが一体に設けら
    れ、このフレームは上記ケースに固定支持されることを
    特徴とする請求項1記載のヘリカルブレード式圧縮機。
  6. 【請求項6】上記フレームは、上記ケース内を高圧側と
    低圧側に仕切ることを特徴とする請求項5記載のヘリカ
    ルブレード式圧縮機。
  7. 【請求項7】上記円筒体とシリンダおよびブレードとで
    構成される圧縮機構部はケース内高圧側に配置され、上
    記シリンダは、その開口端側の周部に沿って鍔部が一体
    に設けられ、この鍔部面がスラスト面となることを特徴
    とする請求項6記載のヘリカルブレード式圧縮機。
  8. 【請求項8】上記円筒体とシリンダおよびブレードとで
    構成される圧縮機構部はケース内の低圧側に配置され、
    上記シリンダはシリンダカバーで覆われることを特徴と
    する請求項6記載のヘリカルブレード式圧縮機。
  9. 【請求項9】固定された円筒体と、 一端側が閉塞され、他端側が開口される筒状体からな
    り、上記円筒体の外周囲を覆って配置された可動シリン
    ダと、 一端が閉塞され、他端側が開口される筒状体からなり、
    上記可動シリンダの外周囲を覆って配置された固定シリ
    ンダと、 上記円筒体の外周面と上記可動シリンダの内周面との間
    に介在される螺旋状の内側ブレードと、 上記円筒体の外周面と可動シリンダの内周面および上記
    内側ブレードとの間に形成される内側圧縮室と、 上記可動シリンダの外周面と固定シリンダの内周面との
    間に介在される螺旋状の外側ブレードと、 上記可動シリンダの外周面と固定シリンダの内周面およ
    び上記外側ブレードとの間に形成される外側圧縮室とを
    備え、 上記円筒体に対して可動シリンダを偏心回転させること
    により、上記内側圧縮室と外側圧縮室それぞれに被圧縮
    流体を導いて圧縮することを特徴とするヘリカルブレー
    ド式圧縮機。
  10. 【請求項10】上記円筒体は、その両端部を貫通する回
    転軸を枢支し、 この回転軸は一部に偏心クランク部を備え、 上記シリンダの閉塞面には、この偏心クランク部を枢支
    する軸受け部が一体に設けられ、 回転軸の回転にともなって偏心クランク部と軸受け部を
    介して可動シリンダを偏心回転させることを特徴とする
    請求項9記載のヘリカルブレード式圧縮機。
  11. 【請求項11】上記内側ブレードと外側ブレードは、互
    いに約180度位置をずらして配置されることを特徴と
    する請求項9および請求項10のいずれかに記載のヘリ
    カルブレード式圧縮機。
  12. 【請求項12】上記内側ブレードと外側ブレードは、内
    側圧縮室と外側圧縮室における被圧縮流体吸込み量が同
    一となるよう、互いのピッチもしくは螺旋角が同一に形
    成されることを特徴とする請求項9ないし請求項11の
    いずれかに記載のヘリカルブレード式圧縮機。
  13. 【請求項13】上記可動シリンダには、内側圧縮室と外
    側圧縮室とを連通するバランス用孔部が設けられること
    を特徴とする請求項9ないし請求項11のいずれかに記
    載のヘリカルブレード式圧縮機。
  14. 【請求項14】上記円筒体の上面もしくは上記可動シリ
    ンダ閉塞面をスラスト面とすることを特徴とする請求項
    9および請求項10のいずれかに記載のヘリカルブレー
    ド式圧縮機。
  15. 【請求項15】上記内側ブレードは円筒体の外周面に設
    けられる螺旋状溝に係合され、 上記外側ブレードは固定シリンダの内周面に設けられる
    螺旋状溝に係合されることを特徴とする請求項9ないし
    請求項14記載のヘリカルブレード式圧縮機。
  16. 【請求項16】上記内側ブレードは円筒体の外周面に設
    けられる螺旋状溝に係合され、上記外側ブレードは可動
    シリンダの外周面に設けられる螺旋状溝に係合されるこ
    とを特徴とする請求項9ないし請求項14記載のヘリカ
    ルブレード式圧縮機。
  17. 【請求項17】上記内側ブレードは可動シリンダの内周
    面に設けられる螺旋状溝に係合され、上記外側ブレード
    は可動シリンダの外周面に設けられる螺旋状溝に係合さ
    れることを特徴とする請求項9ないし請求項14記載の
    ヘリカルブレード式圧縮機。
  18. 【請求項18】上記内側ブレードは可動シリンダの内周
    面に設けられる螺旋状溝に係合され、上記外側ブレード
    は固定シリンダの内周面に設けられる螺旋状溝に係合さ
    れることを特徴とする請求項9ないし請求項14記載の
    ヘリカルブレード式圧縮機。
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