JP2001262929A - ヒンジ装置 - Google Patents

ヒンジ装置

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JP2001262929A
JP2001262929A JP2000079856A JP2000079856A JP2001262929A JP 2001262929 A JP2001262929 A JP 2001262929A JP 2000079856 A JP2000079856 A JP 2000079856A JP 2000079856 A JP2000079856 A JP 2000079856A JP 2001262929 A JP2001262929 A JP 2001262929A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対のヒンジ部材が正逆いずれの方向へ回動
しても、コイルばねが同一方向に捩られるようにする。 【解決手段】 第1ヒンジ部材2には、第1、第2係合
部25,26を形成する。第2ヒンジ部材3には、第
3、第4係合部36,37を形成する。第1ヒンジ部材
2が図の中立位置から矢印X方向へ回動すると、第1ヒ
ンジ部材25がコイルばね4の当接部41に突き当たっ
て矢印X方向へ回動変位させ、第4係合部37がコイル
ばね4の当接部42に突き当たって矢印X方向への回動
変位を阻止する。第1ヒンジ部材2が中立位置から矢印
Y方向へ回動すると、第2ヒンジ部材26がコイルばね
4の当接部42に突き当たって矢印Y方向へ回動変位さ
せ、第3係合部36がコイルばね4の当接部41に突き
当たって矢印Y方向への回動変位を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、中立位置から正
逆いずれの方向へも回動することができる扉等に用いる
のに好適なヒンジ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のヒンジ装置は、躯体お
よび扉にそれぞれに固定される一対のヒンジ部材と、こ
の一対のヒンジ部材間に設けられたコイルばねとを備え
ている。コイルばねは、扉が所定の中立位置に位置して
いるときには付勢力が生じない自然状態になっている
が、扉が中立位置から正逆方向へ回動すると一対のヒン
ジ部材によって捩られる。その結果、扉を中立位置側へ
戻すように付勢する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のヒンジ装置
においては、コイルばねの両端部が一対のヒンジ部材に
それぞれ固定されているため、扉が一方向へ回動したと
きと他方向へ回動したときとでは、コイルばねの捩り方
向が異なっている。例えば、扉が一方向へ回動したとき
にコイルばねがその巻き込み方向へ捩られるものとする
と、扉が他方向へ回動したときには巻き戻し方向へ捩ら
れる。捩り方向が異なると、コイルばねの変形量が同一
方向に捩られる場合に比して2倍になる。このため、コ
イルばねが疲労破壊し易いという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】中立位置から正逆方向へ
互いに回動可能に連結された一対のヒンジ部材と、この
一対のヒンジ部材間に設けられ、上記中立位置から正逆
方向へ回動した一対のヒンジ部材を中立位置側へ向って
付勢するコイルばねとを備え、上記一対のヒンジ部材の
うちの一方のヒンジ部材には第1、第2係合部が形成さ
れ、他方のヒンジ部材には第3、第4係合部が形成さ
れ、上記一対のヒンジ部材が上記中立位置から一方向へ
回動する際には、上記第1、第4係合部が上記コイルば
ねの一端部と他端部とに係合して、上記コイルばねを上
記一対のヒンジ部材の回動に伴って捩り、上記第2、第
3係合部が上記コイルばねの他端部と一端部とからそれ
ぞれ離れ、上記一対のヒンジ部材が上記中立位置から他
方向へ回動する際には、上記第1、第4係合部が上記コ
イルばねの一端部と他端部とからそれぞれ離れ、上記第
2、第3係合部が上記コイルばねの他端部と一端部とに
それぞれ係合して、上記コイルばねを上記1対のヒンジ
部材の回動に伴って捩ることを特徴としている。
【0005】この場合、上記コイルばねは巻き込み方向
に捩られることが望ましい。また、上記一方のヒンジ部
材には、その回動軸線上を延びる支持孔が形成され、上
記他方のヒンジ部材には、上記支持孔に回動可能に挿入
される軸部が形成され、この軸部にはその先端面から内
部に向って延びる収容孔が形成され、この収容孔に上記
コイルばねが収容されていることが望ましい。その場
合、上記支持孔が、両端が開口した貫通孔として形成さ
れ、上記軸部が上記支持孔に貫通状態で挿入され、上記
コイルばねの両端部が、上記支持孔の両端部から外部に
突出するとともに、上記軸部の外周面から外部に突出
し、上記支持孔の両端部が開口する上記一方のヒンジ部
材の両端面に上記第1、第2係合部がそれぞれ形成さ
れ、上記軸部の上記支持孔から突出した両端部に上記第
3、第4係合部がそれぞれ形成されていることが望まし
い。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図1〜図11を参照して説明する。まず、図1〜図
8に基づいてこの発明をノート型パソコンに用いられる
ヒンジ装置に適用した第1の実施の形態について説明す
ると、図7および図8に示すように、ノート型パソコン
Aは、キーボードBとディスプレーCとを備えており、
キーボードBの前端側の左右両端部には、ディスプレー
Cの下部の左右両端部がヒンジ装置1,1により水平な
回動軸線Lを中心として回動可能に連結されている。デ
ィスプレーCは、キーボードBに対し上下に起立した図
4に示す直立位置(中立位置)から正逆方向へほぼ90
°ずつを回動可能であり、直立位置から一方向(以下、
開方向という。)へほぼ90°回動すると、図5に示す
全開位置に達し、直立位置から他方向(以下、閉方向と
いう。)へほぼ90°回動すると、図6に示すようにキ
ーボードBに突き当たった折りたたみ位置に達する。
【0007】ヒンジ装置1は、図1〜図3、図7および
図8に示すように、ディスプレーCに固定された第1ヒ
ンジ部材(一方のヒンジ部材)2と、キーボードBに固
定された第2ヒンジ部材(他方のヒンジ部材)3と、第
1、第2ヒンジ部材2,3間に設けられたコイルばね
(付勢手段)4とを備えている。第1、第2ヒンジ部材
2,3は、ディスプレーCの回動に伴って相対回動する
が、この実施の形態ではキーボードBがほぼ水平状態に
維持され、ディスプレーCがキーボードBを基準として
回動するので、第1ヒンジ部材2が第2ヒンジ部材3に
対して回動するものとして説明を進める。
【0008】第1ヒンジ部材2は、取付部21と連結部
22とを有しており、連結部22にはこれを貫通する支
持孔23が形成されている。そして、第1ヒンジ部材2
は、支持孔23の軸線を回転軸線Lと一致させた状態
で、取付部21がビスBによってディスプレーCに固定
されている。
【0009】第2ヒンジ部材3は、断面円形の軸状をな
すものであるが、この実施の形態では第2ヒンジ部材3
の軸線上にその一端面から他端面まで延びる収容孔31
が形成されることにより、実質的には筒状をなしてい
る。第2ヒンジ部材3の周壁部には、その一端面から他
端側へ向って延びる割溝32が形成されている。この割
溝32の長さは、支持孔23より長くなっており、割溝
32が形成された一端部が軸部3Aになっている。第2
ヒンジ部材3の他端部が固定部3Bになっている。
【0010】軸部3Aは、割溝32が形成されることに
よって弾性的に拡縮径可能であり、弾性的に縮径した状
態で支持孔23に回動可能に挿入されている。つまり、
軸部3Aは、支持孔23に回動可能に圧入されている。
したがって、第2ヒンジ部材3は第1ヒンジ部材2に対
して回動可能ではあるが、軸部3Aの外周面と支持孔2
3の内周面との間には、第1、第2ヒンジ部材2,3間
の相対回動を阻止しようとする摩擦抵抗が発生する。
【0011】また、軸部3Aは、支持孔23を貫通して
おり、支持孔23から外部に突出した軸部3Aの両端部
には、切欠き部33,34がそれぞれ形成されている。
両切欠き部33,34は、割溝32から同一の周方向に
向って延びており、両切欠き部33,34の周方向の長
さは90°より若干長い程度の同一長さに設定されてい
る。
【0012】上記固定部3Bは、キーボードBの固定孔
Baに圧入されている。それによって、キーボードBと
ディスプレーCとの間にガタが生じるのを防止してい
る。固定部3Bの周壁部には、第2ヒンジ部材3の他端
面から一端側へ向って延びる固定溝35,35が周方向
に180°離れて配置形成されている。各固定溝35,
35には、両端部がキーボードBに挿入されたスプリン
グピンPが挿通されている。これにより、第2ヒンジ部
材3がキーボードBに回動不能に固定されている。そし
て、上記のように、ヒンジ部材3の軸部3Aが第1ヒン
ジ部材2の支持孔23に回動可能に挿入されることによ
り、第1、第2ヒンジ部材2,3が回動可能に連結さ
れ、ひいてはキーボードBとディスプレーCとが回動可
能に連結されている。ここで、スプリングピンPの外径
は、固定溝35の幅より若干大きくなっており、スプリ
ングピンPは縮径した状態で固定溝35に挿入されてい
る。したがって、スプリングピンPの外周面は、固定溝
35の両側面に常時押圧接触している。これにより、キ
ーボードBと第2ヒンジ部材3との間に回動軸線Lを中
心とした周方向のガタが発生することが防止され、ひい
てはキーボードBとディスプレーCとの間に回転軸線L
を中心とする周方向のガタが発生することが防止されて
いる。
【0013】上記コイルばね4は、収容孔31に収容さ
れている。これにより、例えばコイルばね4を第2ヒン
ジ部材3と一列に並べて配置する場合に比して、ヒンジ
装置1全体の小型化が図られている。コイルばね4の外
径は、収容孔31より若干小径であり、収容孔31に回
動可能に収容されている。また、コイルばね4の全長
は、軸部3Aの全長とほぼ同一長さになっており、その
両端部は支持孔23から外部に突出している。
【0014】コイルばね4を構成する線材の両端部は、
コイルばね4の外周から外側に向かうように折り曲げら
れており、そこが当接部41,42になっている。各当
接部41、42は、それぞれ切欠き部33、34を通り
抜け、軸部3Aの外周から外側に突出している。したが
って、コイルばね4を収容孔31に収容する際には、当
接部42,43を割溝32に挿通することにより、コイ
ルばね4を収容孔31の一端部(図1において左端部)
から挿入することができる。なお、コイルばね4を収容
した第2ヒンジ部材3は、支持孔23の内周面にこれを
縦断するようにして形成された通し溝24に当接部42
を挿通することにより、コイルばね4と共に支持孔23
に挿入することができる。
【0015】コイルばね4は、ディスプレーCが直立位
置に回動しているときには、自然状態になっており、デ
ィスプレーCを回動付勢することはない。しかし、ディ
スプレーCが直立位置から開閉いずれかの方向へ回動す
ると、コイルばね4は、第1、第2ヒンジ部材2,3に
よって捩られ、ディスプレーCを直立位置側へ付勢す
る。しかも、コイルばね4は、ディスプレーCが直立位
置から開閉いずれの方向へ回動した場合であっても、巻
き込み方向に向って捩られるようになっている。
【0016】すなわち、図1〜図3に示すように、第1
ヒンジ部材2の連結部22の一端面(固定部3Bから離
れた端面)には第1係合部25が形成され、連結部22
の他端面には第2係合部26が形成されている。第1、
第2係合部25,26は、ディスプレーCが直立位置に
回動しているときには、当接部41,42にそれぞれほ
ぼ接している。しかるに、第1係合部25は、ディスプ
レーCが直立位置から開方向(図1(B),(C)およ
び図3の矢印X方向)へ回動すると、当接部41に突き
当たってこれを矢印X方向へ押圧移動させる。逆に、デ
ィスプレーCが中立位置から閉方向(矢印Y方向)へ回
動すると、当接部41から矢印Y方向へ離れる。一方、
第2係合部26は、ディスプレーCが直立位置から矢印
X方向へ回動すると、当接部42から矢印X方向へ離
れ、ディスプレーCが直立位置から矢印Y方向へ回動す
ると、当接部42に突き当たってこれを矢印Y方向へ押
圧移動させる。なお、切欠き部33,34の周方向の長
さは、ディスプレーCの直立位置から開閉方向への回動
に伴って当接部41,42が周方向へ移動させられると
き、その移動を許容するような長さに設定されている。
【0017】また、第2ヒンジ部材3の軸部3Aには、
第3、第4係合部36,37がそれぞれ形成されてい
る。第3係合部36は、切欠き部33に臨む軸部3Aの
周壁部のうち割溝32と対向する側部、つまり矢印X方
向を向く側部に形成されている。第4係合部37は、切
欠き部34に臨む軸部3Aの周壁部のうち割溝32側の
側部、つまり矢印Y方向を向く側部に形成されている。
第3、第4係合部36,37は、ディスプレーCが直立
位置に回動しているときには、第1、第2係合部25,
26と同様に、当接部41,42にそれぞれほぼ接して
いる。したがって、ディスプレーCが直立位置に位置し
ているときには、図4に示すように、全ての係合部2
5,26,36,37が当接部41,42にほぼ接して
いるだけであり、コイルばね4は捩られることなく、自
然状態になっている。よって、コイルばね4がディスプ
レーCを付勢することはない。
【0018】しかるに、ディスプレーCが直立位置から
矢印X方向へ回動すると、図5に示すように、当接部4
1が第1係合部25によって矢印X方向へ押圧移動させ
られ、それに追随して当接部42が矢印X方向へ移動し
ようとする。その結果、第3係合部36が当接部41に
対して相対的に矢印Y方向へ離れるが、第4係合部37
は当接部42に突き当たって矢印X方向への移動を阻止
する。したがって、ディスプレーCが直立位置から矢印
X方向へ回動すると、第1、第4係合部25,37によ
ってコイルばね4が捩られる。この実施の形態の場合、
コイルばね4の捩り方向は、コイルばね4を巻き込む方
向と同一方向になっている。
【0019】逆に、ディスプレーCが直立位置から矢印
Y方向へ回動すると、当接部42が第2係合部26によ
って矢印Y方向へ押圧移動させられ、それに追随して当
接部41が矢印Y方向へ移動しようとする。その結果、
第4係合部37が当接部42に対して相対的に矢印X方
向へ離れるが、第3係合部36は当接部41に突き当た
って矢印Y方向への移動を阻止する。したがって、ディ
スプレーCが直立位置から矢印Y方向へ回動すると、第
2、第3係合部26,36によってコイルばね4が捩ら
れる。この場合のコイルばね4の捩り方向も、コイルば
ね4の巻き込み方向である。
【0020】このように、ディスプレーCが直立位置か
ら回動するとコイルばね4が捩られる結果、コイルばね
4はディスプレーCを直立位置側へ戻すように回動付勢
する。ここで、コイルばね4の付勢力によってディスプ
レーCが受ける回動力をFsとし、ディスプレーCがそ
の自重によって受ける回動力をFgとし、支持孔23の
内周面と軸部3Aの外周面との間に作用する静止摩擦抵
抗に相当する回動力をFfとすると、ディスプレーCの
回動位置に拘わらず、 |Fs−Fg|<Ff が成立するように設定されている。したがって、ディス
プレーCは折りたたみ位置と開位置との間の任意の位置
において停止させることができる。
【0021】上記構成のヒンジ装置1においては、ディ
スプレーCが直立位置から折りたたみ位置側または開位
置側へ回動したとき、コイルばね4がディスプレーCを
直立位置側へ付勢しており、コイルばね4の付勢力によ
る回動力とディスプレーCの自重による回動力とが互い
に打ち消し合うように作用する。したがって、支持孔2
3の内周面と軸部3Aの外周面との間の摩擦抵抗を小さ
くすることができる。特に、この実施の形態では、ディ
スプレーCが折りたたみ位置または開位置に近づくにし
たがって自重による回動力が大きくなるが、コイルばね
4の付勢力も同様に大きくなる。したがって、自重によ
る回動力と付勢力による回動力とのディスプレーCの回
動に伴う変動を小さくすることができる。それにより、
支持孔23の内周面と軸部3Aの外周面との間の摩擦抵
抗をさらに小さくすることができる。よって、ディスプ
レーCを小さな力で軽く開閉回動させることができる。
【0022】また、ディスプレーCの回動方向に拘わら
ず、コイルばね4が同一の方向(この実施の形態では巻
き込み方向)に捩られるので、コイルばね4が異なる方
向に捩られる場合に比して、コイルばね4の変形量を小
さくすることができる。したがって、コイルばね4が早
期に疲労破壊するのを防止することができ、それによっ
てヒンジ装置1の寿命を長くすることができる。
【0023】次に、この発明の他の実施の形態について
説明する。なお、以下の実施の形態においては、上記第
1の実施の形態と異なる構成についてのみ説明し、同様
な部分には同一符合を付してその説明を省略する。
【0024】図9は、この発明の第2の実施の形態を示
す分解斜視図であり、この実施の形態のヒンジ装置1A
においては、コイルばね4の巻回方向が上記の実施の形
態のコイルばね4の巻回方向と逆方向になっている。し
たがって、このヒンジ装置1Aでは、ディスプレーCが
直立位置から開閉方向へ回動すると、コイルばね4が巻
き戻し方向に捩られる。
【0025】図10および図11は、この発明の第3の
実施の形態を示すものであり、この実施の形態のヒンジ
装置1Bにおいては、第1ヒンジ部材2およびコイルば
ね4がそれぞれ二つずつ用いられている。二つの第1ヒ
ンジ部材2,2は、それぞれの支持孔23,23の軸線
を回動軸線Lと一致させ、かつ回動軸線L方向に互いに
ほぼ接するようにしてディスプレーCに固定されてい
る。また、二つのコイルばね4,4は、第2ヒンジ部材
3の収容孔31に一列に並んで挿入されており、第2ヒ
ンジ部材3には、二つのコイルばね4,4の各係合部4
1,42のために、切欠き部33,34が二組軸線方向
に離れて配置形成されている。勿論、各切欠き部33,
34には、第3、第4係合部36,37がそれぞれ形成
されている。この実施の形態においては、二つのコイル
ばね4,4を用いているので、ディスプレーCに対する
付勢力を大きくすることができる。したがって、ディス
プレーCが大型である場合に用いるのに好適である。
【0026】なお、この発明は、上記の実施の形態限定
されるものでなく、適宜変更可能である。例えば、上記
の実施の形態においては、第2ヒンジ部材3全体を軸状
に形成しているが、第2ヒンジ部材3の一部に上記第1
ヒンジ部材2の取付部21と同様の取付部を形成すると
ともに、第2ヒンジ部材3の他部に軸部を形成し、取付
部をキーボードBに固定する一方、軸部を支持孔23に
挿入してもよい。その場合には、軸部にその軸線上を先
端面から内部に向って延びる収容孔を形成するととも
に、割溝を形成すればよい。
【0027】また、上記の実施の形態においては、ディ
スプレーCが直立位置から開方向へ回動し始めるとほぼ
同時に、第1、第4係合部25,37が当接部41,4
2にそれぞれ突き当たり、ディスプレーCが直立位置か
ら閉方向へ回動し始めるとほぼ同時に、第2、第3係合
部が当接部42,41それぞれ突き当たるように構成さ
れているが、ディスプレーCが直立位置からそれぞれ所
定角度だけ開閉方向へ回動した後に、第1、第4係合部
25,37が当接部41,42にそれぞれ突き当たり、
第2、第3係合部26,36が当接部42,41にそれ
ぞれ突き当たるようにしてもよい。このようにすると、
ディスプレーCが開閉方向へ所定角度だけ回動してから
コイルばね4が捩られるので、コイルばね4はディスプ
レーCを所定角度回動後にのみ直立位置側へ回動付勢す
ることになる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、一対のヒンジ部材が一方向へ回動するときと他方向
へ回動するときとで、コイルばねが捩られる方向を同一
方向にすることができる。これによって、扉等を正逆い
ずれの方向に回動させた場合でも、回動量が同一であれ
ば、コイルばねの付勢力を同一にすることができるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示す図であっ
て、図1(A)は第1ヒンジ部材の支持孔の軸線を含む
断面における正断面図、図1(B)、(C)はそれぞれ
図1(A)のB−B線、C−C線に沿う断面図である。
【図2】同第1の実施の形態を示す図であって、図2
(A)はその正面図、図2(B)はその平面図、図2
(C)、(E)はそれぞれ図2(A)のC、E矢視図、
図2(D)は図2(A)のD−D線に沿う断面図であ
る。
【図3】同第1の実施の形態の分解斜視図である。
【図4】この発明のヒンジ装置が用いられたノート型パ
ソコンを、そのディスプレーを直立位置に回動させた状
態で示す図であって、図4(A)はその側面図、図4
(B)、(C)はそれぞれ図2(C)、(E)と同様の
図である。
【図5】同パソコンのディスプレーを開位置に回動させ
た状態で示す図であって、図5(A)はその側面図、図
5(B)、(C)はそれぞれ図2(C)、(E)と同様
の図である。
【図6】同パソコンのディスプレーを折りたたみ位置に
回動させた状態で示す図であって、図6(A)はその側
面図、図6(B)、(C)はそれぞれ図2(C)、
(E)と同様の図である。
【図7】同パソコンのディスプレーを直立位置に回動さ
せた状態で示す一部省略、一部切欠き正面図である。
【図8】図7のX−X線に沿う断面図である。
【図9】この発明の第2の実施の形態を示す分解斜視図
である。
【図10】この発明の第3の実施の形態を示す図であっ
て、図10(A)はその正面図、図10(B)はその平
面図、図10(C)、(D)はそれぞれ図10(A)の
C矢視、D矢視図である。
【図11】同第3の実施の形態の分解斜視図である。
【符号の説明】
B キーボード(一方の物品) C ディスプレー(他方の物品) 1 ヒンジ装置 1A ヒンジ装置 1B ヒンジ装置 2 第1ヒンジ部材(一方のヒンジ部材) 3 第2ヒンジ部材(他方のヒンジ部材) 3A 軸部 4 コイルばね(付勢手段) 23 支持孔 25 第1係合部 26 第2係合部 36 第3係合部 37 第4係合部 31 収容孔 41 当接部 42 当接部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中立位置から正逆方向へ互いに回動可能
    に連結された一対のヒンジ部材と、この一対のヒンジ部
    材間に設けられ、上記中立位置から正逆方向へ回動した
    一対のヒンジ部材を中立位置側へ向って付勢するコイル
    ばねとを備え、上記一対のヒンジ部材のうちの一方のヒ
    ンジ部材には第1、第2係合部が形成され、他方のヒン
    ジ部材には第3、第4係合部が形成され、上記一対のヒ
    ンジ部材が上記中立位置から一方向へ回動する際には、
    上記第1、第4係合部が上記コイルばねの一端部と他端
    部とに係合して、上記コイルばねを上記一対のヒンジ部
    材の回動に伴って捩り、上記第2、第3係合部が上記コ
    イルばねの他端部と一端部とからそれぞれ離れ、上記一
    対のヒンジ部材が上記中立位置から他方向へ回動する際
    には、上記第1、第4係合部が上記コイルばねの一端部
    と他端部とからそれぞれ離れ、上記第2、第3係合部が
    上記コイルばねの他端部と一端部とにそれぞれ係合し
    て、上記コイルばねを上記1対のヒンジ部材の回動に伴
    って捩ることを特徴とするヒンジ装置。
  2. 【請求項2】 上記コイルばねが巻き込み方向に捩られ
    ることを特徴とするヒンジ装置。
  3. 【請求項3】 上記一方のヒンジ部材には、その回動軸
    線上を延びる支持孔が形成され、上記他方のヒンジ部材
    には、上記支持孔に回動可能に挿入される軸部が形成さ
    れ、この軸部にはその先端面から内部に向って延びる収
    容孔が形成され、この収容孔に上記コイルばねが収容さ
    れていることを特徴とする請求項1または2に記載のヒ
    ンジ装置。
  4. 【請求項4】 上記支持孔が、両端が開口した貫通孔と
    して形成され、上記軸部が上記支持孔に貫通状態で挿入
    され、上記コイルばねの両端部が、上記支持孔の両端部
    から外部に突出するとともに、上記軸部の外周面から外
    部に突出し、上記支持孔の両端部が開口する上記一方の
    ヒンジ部材の両端面に上記第1、第2係合部がそれぞれ
    形成され、上記軸部の上記支持孔から突出した両端部に
    上記第3、第4係合部がそれぞれ形成されていることを
    特徴とする請求項3に記載のヒンジ装置。
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