JP2001262720A - 下屋部における気密構造 - Google Patents

下屋部における気密構造

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JP2001262720A
JP2001262720A JP2000071750A JP2000071750A JP2001262720A JP 2001262720 A JP2001262720 A JP 2001262720A JP 2000071750 A JP2000071750 A JP 2000071750A JP 2000071750 A JP2000071750 A JP 2000071750A JP 2001262720 A JP2001262720 A JP 2001262720A
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hermetic
ridge
sheet
ceiling
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JP2000071750A
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Masaya Hayashi
雅也 林
Yasutaka Tomogane
容崇 友金
Keiichiro Hirato
啓一郎 平戸
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Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 住宅の下屋部における気密を確保し、かつ、
施工が容易な気密構造を提供する。 【解決手段】 本気密構造は、野縁つなぎ101が、各
野縁8間に密嵌して、梁4と並行に列設され、気密シー
ト10が、その一端を梁4に密着し、他端を各野縁8及
び各野縁つなぎ101に密着して配設されてなるもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の建築物の
気密構造、特に住宅の下屋部における気密構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅には、計画的な換気による住
宅の快適性の向上や、断熱性の向上による省エネルギー
化を図るために、住宅の気密性が求められるようになっ
てきている。一般に、気密住宅とは、気密性能を表す床
面積当たりの相当隙間面積が1平方メートル当たり5平
方センチメートル以下のものをいい、これを達成するた
めに、住宅の内部空間全体を気密面で囲うように気密工
法が施工される。
【0003】現在、住宅の気密を確保する方法として
は、湿式気密工法と乾式気密工法とがある。湿式気密工
法は、気密構造とすべき箇所にウレタン等の樹脂を吹き
付けることにより気密を確保するものであるが、ウレタ
ンを吹き付ける際に、有毒ガスの疑いがある塩素系ガス
が発生するので、作業者の安全を確保するために、同時
進行で内装工事等を施工することができない。また、ウ
レタンの吹付けは、大工等は行うことができず、専門工
を必要とする。これらにより、湿式気密工法は、施工効
率が悪いという問題がある。一方、乾式気密工法では、
ポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹脂等からなる
気密シートを、気密構造とすべき箇所に貼り付けること
により、気密を確保するものであり、上記問題を解決す
ることはできるが、気密構造とすべき箇所の形状が複雑
な場合には、気密シートに切込みを形成したり、複雑な
形状に合わせて折り曲げたりした上、粘着テープ等を用
いて貼り付けなければならず、施工が煩雑となり、ま
た、ピンホールや隙間等が生じ易いという問題がある。
【0004】二階建て住宅の場合、従来、一階部と二階
部とをそれぞれ独自に気密面で囲う方法により住宅の気
密を確保していた。すなわち、一階部において、その床
面、天井面、外周壁面に気密施工を行って一階部の気密
を確保し、さらに、二階部においても別個独立に、その
床面、天井面、外周壁面に気密施工を行って二階部の気
密を確保していた。しかし、この方法では、気密施工を
行う部位が多くなるために隙間等が生じやすいという問
題があった。したがって、図9に模式的に示すように、
一階部と二階部とを併せて、住宅1全体を気密面2で囲
う方法が優れており、この方法を採用すれば、換気や熱
効率も向上する。この場合、床、壁、天井と気密面を隙
間が生じないように連続させることが重要であるが、図
に示す下屋部分Aでは、二階の壁に設けられた気密面
を、一階の天井の気密面に連続させる場合に、以下のよ
うな問題が生ずる。
【0005】図10は、上述した方法による下屋部にお
ける気密構造を説明するための概略斜視図である。図に
示すように、下屋部においては、軽量気泡コンクリート
ボード(ALCボード)3が梁4の上に載置され、AL
Cボード3上には床パネル5が覆設されて二階床部が形
成され、該二階床上には、断熱内壁枠6及び壁ボード7
が立設されている。一方、梁4下側には、梁4と直交す
る方向に複数の野縁8が並設され、野縁8に、気密シー
ト11を介して天井ボード9が貼設されている。なお、
図右側が屋内側であり、図には示していないが、断熱内
壁枠6の屋外側には外壁が配設され、さらに、一階屋根
が設けられる。二階壁は、断熱内壁枠6の屋内側の面に
予め貼り付けられている気密シート(図示せず)により
気密面が構成され、さらに、ALCボード3と床パネル
5とからなる二階床の端部には、断熱内壁枠6と床パネ
ル5、及びALCボード3と梁4とに挟まれ、該端部を
巻き込むように気密シート(図示せず)が設けられて、
二階壁から、二階床、梁4へと気密面が連続して構成さ
れている。ここで、梁4から天井ボード9上の気密シー
ト11に気密面を連続させるには、気密シート10を、
梁4の側部から、その下端が天井ボード9に垂れるよう
に、二階床に配設された気密シートと密着させて配設
し、該下端に、野縁8の形状に合致するような切込みを
設ける。その後、図に示すように、気密シート10と野
縁8及び気密シート11とが密着するように折り曲げ
る。さらに、気密シート10と野縁8及び気密シート1
1との継目を、気密性を有する粘着テープを貼り付け
て、又はウレタンを吹き付けて密封する。なお、気密シ
ート10を覆設する梁4の側部には、グラスウール等の
断熱材41を配設する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記下屋
部における気密構造では、梁4と直交して並設された野
縁8の形状に合わせて、気密シート10に切込みを入れ
たり、折り曲げたりする作業が必要となり、これらの作
業は煩雑であるため隙間やピンホールが生じ易いうえ、
作業者によっても施工精度にばらつきが生じ易く、住宅
の気密を安定して確保することが困難であるという問題
があった。本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので
あり、住宅の下屋部における気密を確保し、かつ、施工
が容易な気密構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明の請求項1に係る下屋部における気密
構造は、梁と、梁と直交する方向に並設された野縁と、
野縁に貼設された天井ボードとを備えてなる住宅の下屋
部における気密構造において、上記野縁と略同形であっ
て、各野縁間の距離と略同寸法の長さの野縁つなぎが、
各野縁間に密嵌して、梁と並行に列設され、シート状の
第1の気密部材が、その一端を梁に密着し、他端を各野
縁及び各野縁つなぎに密着して配設されてなるものであ
る。
【0008】また、本発明の請求項2に係る下屋部にお
ける気密構造は、梁と、梁と直交する方向に並設された
野縁と、野縁に貼設された天井ボードとを備えてなる住
宅の下屋部における気密構造において、上記各野縁を囲
繞する板状の第2の気密部材が、梁と並行に配設され、
弾性を有する第3の気密部材が、梁と第2の気密部材と
の間に、両部材に押圧されるように介設されてなるもの
である。
【0009】また、本発明の請求項3に係る下屋部にお
ける気密構造は、請求項2に記載の下屋部における気密
構造において、上記第2の気密部材は、野縁と嵌合する
切欠きが設けられた複数の気密板が、各野縁を密嵌して
列設され、帯状の気密テープが、各気密板間を密封する
ように貼り付けられ、帯状のクッション材が、気密板と
相俟って各野縁を囲繞し、かつ、天井ボードに押圧され
るように設けられてなるものである。
【0010】また、本発明の請求項4に係る下屋部にお
ける気密構造は、請求項2に記載の下屋部における気密
構造において、天井の高さを調整するためのスペーサ
が、梁と第3の気密部材との間に密着して介設されてな
るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき具体的に説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態に係る下屋部における気密構造を説明するため
の概略斜視図である。本気密構造は、野縁つなぎ101
が、各野縁8間に密嵌して、梁4と並行に列設され、気
密シート10(第1の気密部材)が、その一端を梁4に
密着し、他端を各野縁8及び各野縁つなぎ101に密着
して配設されてなるものである。二階部分は、梁4の上
に載置されたALCボード3及び床パネル5からなる二
階床上に、断熱内壁枠6及び壁ボード7が立設されて形
成されており、断熱内壁枠6の屋内側の面に予め貼り付
けられている気密シート(図示せず)により気密面が構
成され、さらに、上記二階床の端部を巻き込むように、
気密シート(図示せず)が、断熱内壁枠6と床パネル
5、及びALCボード3と梁4とに挟まれて設けられ、
二階壁から、二階床、梁4へと気密面が連続して構成さ
れている。一方、梁4下側には、梁4と直交する方向に
複数の野縁8が並設され、野縁8に、気密シート11を
介して天井ボード9が貼設され、該気密シート11によ
り天井の気密が確保されている。
【0012】図2は、本気密構造を説明するための断面
図であるが、図に示すように、野縁8間には、野縁つな
ぎ101が、梁4と並行に列設され、気密シート10
が、ALCボード3から梁4の側部に渡って覆設され、
該気密シート10の下端は、野縁8及び野縁つなぎ10
1の上面で、気密テープ21により密封されている。さ
らに、野縁8には、天井ボード9が、気密シート11を
介して密着して設けられている。なお、気密シート1
0、11及び気密テープ21は、ポリエチレン等の軟性
合成樹脂をシート状に加工したものであり、気密テープ
21の一面には、接着剤等が塗布されたものである。
【0013】野縁つなぎ101は、次のようにして各野
縁8間に設けられる。まず、図3に示すように、その両
側面に凹型溝13を有するジョイント部材12L、12
Rを、各野縁8を挟入するように配設する。各野縁8の
上面及び下面には、その長手方向に沿って溝81が設け
られており、ジョイント部材12L、12Rには、該溝
81と嵌合する爪14が、野縁8を挟入すべき凹型溝1
3の内側に設けられている。これらが嵌合することによ
り、野縁8にジョイント部材12L、12Rが固定され
る。また、ジョイント部材12L、12Rの上面及び下
面には、相欠きが設けられており、これにより、ジョイ
ント部材12L、12Rは、その上面及び下面が面一と
なるように野縁8を挟入する。なお、野縁8とジョイン
ト部材12L、12Rとの間の気密を確保するために、
シート状のポリエチレンやポリプロピレン等の軟性合成
樹脂等を、野縁8とジョイント部材12L、12Rとの
間に介設することが望ましい。また、当該部分の気密
は、ウレタンの吹付け、その他の方法により確保するも
のとしてもよい。また、上記ジョイント部材12L、1
2Rは合成樹脂製のものであるが、その他の素材、例え
ば金属を用いて成形したものを用いてもよい。
【0014】つぎに、図4に示すように、野縁つなぎ1
01を、ジョイント部材12L、12Rの凹型溝13に
嵌装して各野縁8間に配設する。野縁つなぎ101は、
野縁8と略同形のものであり、その長さは、配設すべき
野縁8間の距離と略同寸法のものである。なお、ここで
も上記と同様に、野縁つなぎ101とジョイント部材1
2L、12Rとの間の気密を確保するために、シート状
のポリエチレンやポリプロピレン等の軟性合成樹脂等
を、野縁つなぎ101とジョイント部材12L、12R
との間に介設することが望ましく、また、ウレタンの吹
付け、その他の方法により確保するものとしてもよい。
これにより、野縁つなぎ101が各野縁8間の気密を確
保することとなる。
【0015】その後、気密シート10を、梁4の側部に
覆設し、その下端を、野縁8及び野縁つなぎ101の上
面で、気密テープ21により密封する。さらに、野縁8
に、天井ボード9を貼り付けることにより、野縁8と天
井ボード9との間に介設された気密シート11が、各野
縁8及び各野縁つなぎ101に押圧され、天井ボードと
各野縁8及び各野縁つなぎ101との間を密封する。
【0016】このように、本実施の形態に係る下屋部の
気密構造によれば、野縁つなぎ101を、各野縁8間に
密嵌して、梁4と並行に列設し、気密シート10を、そ
の一端を梁4に密着し、他端を各野縁8及び各野縁つな
ぎ101に密着して配設したので、気密シート10の下
端に、野縁8の形状に合致するように切込みを設けたり
折り曲げたりすることなく、施工を行うことができる。
これにより、住宅の下屋部における気密を安定して確保
することができ、また、その施工を容易なものとするこ
とができる。
【0017】以下、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図5は、本発明の第2の実施の形態に係る下
屋部における気密構造を説明するための概略斜視図であ
る。本気密構造は、各野縁8を囲繞する第2の気密部材
が、梁と並行に配設され、発泡気密体(第3の気密部
材)103が、梁4と第2の気密部材との間に介設され
てなるものである。二階部分は、梁4の上に載置された
ALCボード3及び床パネル5からなる二階床上に、断
熱内壁枠6及び壁ボード7が立設されて形成されてお
り、断熱内壁枠6の屋内側の面に予め貼り付けられてい
る気密シート(図示せず)により気密面が構成され、さ
らに、上記二階床の端部を巻き込むように、気密シート
(図示せず)が、断熱内壁枠6と床パネル5、及びAL
Cボード3と梁4とに挟まれて設けられ、二階壁から、
二階床、梁4へと気密面が連続して構成されている。一
方、梁4下側には、梁4と直交する方向に複数の野縁8
が並設され、野縁8に、気密シート11を介して天井ボ
ード9が貼設され、該気密シート11により天井の気密
が確保されている。
【0018】図6は、本気密構造を説明するための断面
図であるが、図に示すように、梁4には、スペーサ10
4が、その下面に密着して設けられ、気密シート10
が、ALCボード3から梁4の側部、スペーサ104に
渡って覆設され、該気密シート10の下端は、スペーサ
104の側面で、気密テープ21により密封されてい
る。一方、野縁8間には、第2の気密部材102が梁4
と並行に配設されており、第2の気密部材102の下面
は、気密シート11を介して、天井ボード9に密着して
いる。さらに、第2の気密部材102とスペーサ104
との間には、発泡気密体103が、両部材に押圧されて
介設されている。
【0019】第2の気密部材102は、野縁8と密嵌す
る複数の気密板22と、各気密板22間を密封する気密
テープ21と、クッション材23とからなるものであ
り、次のようにして設けられるものである。まず、図7
に示すように、上記気密板22を各野縁8を密嵌するよ
うに配設する。気密板22は矩形の合板であり、その高
さ寸法は、野縁8の高さ寸法より大きいもので、その幅
寸法は、野縁8の幅寸法と野縁8間の距離との和より若
干小さいものである。また、気密板22の下面側には、
野縁8を嵌合する切欠き24が設けられている。従っ
て、複数の気密板22を、各野縁8を密嵌するように列
設した場合には、隣り合う気密板22間には、若干の隙
間が生じることとなる。この隙間は、並設された複数の
野縁8に位置ずれ等が生じていた場合に、それを吸収す
るためのものである。なお、上記気密板22は、合板の
ほかに、金属、合成樹脂製等からなる板状体を用いるこ
ととしてもよい。
【0020】つぎに、図8に示すように、各気密板22
間の周囲に、帯状の気密テープ21を貼り付けて密封す
る。これにより、気密板22間の気密を確保する。さら
に、帯状のクッション材23を、気密板22の下面に野
縁8を囲繞するように貼り付ける。クッション材23
は、ウレタン、スチロール等を発泡させてなる発泡合成
樹脂製の弾性体であり、後に配設される天井ボード9に
押圧されることにより、野縁8及び気密板22と天井ボ
ード9との間の気密を確保する。
【0021】発泡気密体103は、ポリウレタンやポリ
スチレン等を発泡させてなる棒状の弾性体であり、二つ
の部材に押圧されながら挟入されることにより、該部材
間の気密を確保できるものである。また、スペーサ10
4は、矩形の柱体であり、その断面の垂直方向の寸法
は、天井の高さ寸法を考慮して設定されている。天井の
高さは、部屋の大きさ等によって、むくりを設けたりす
るため、各部屋により若干異なるものである。つまり、
梁4から第2の気密部材102までの距離は、各部屋の
天井の高さにより異なるので、発泡気密体103を気密
が確保できる程度に押圧するために適当な大きさのスペ
ーサが用いられる。従って、天井の高さが高く設定され
ている場合には断面の高さ寸法が小さいスペーサを、天
井の高さが低く設定されている場合には断面の高さ寸法
が大きいスペーサを用いることとなる。なお、天井の高
さの若干の調整であれば、発泡気密体103を押圧して
変形させる程度により行うことができる。なお、スペー
サ104には、上記矩形の柱体のほかに、角型管状体等
を用いることができ、また、発泡気密体103を押圧す
るに適度な強度を有するものであれば、その素材は、木
材、金属、合成樹脂等を用いることができる。
【0022】梁4とスペーサ104とは、接着剤や両面
テープ等により、梁4の下面とスペーサ104の上面と
が密着するように固定され、その継目部分は、梁4の側
部に覆設された気密シート10により密封される。な
お、当該継目部分の気密は、ウレタンの吹付け、その他
の方法により確保するものとしてもよい。また、発泡気
密体103は、第2の気密部材102とスペーサ104
とに押圧かつ挟入されて固定されているが、施工を簡便
なものとするために必要であれば、予め、発泡気密体1
03を、第2の気密部材102又はスペーサ104に両
面テープ等で仮どめしてもよい。
【0023】このように、本実施の形態に係る下屋部の
気密構造によれば、各野縁8を囲繞する第2の気密部材
を、梁4と並行に配設し、発泡気密体103を、梁4と
第2の気密部材との間に介設したので、気密シート10
の下端に、野縁8の形状に合致するように切込みを設け
たり折り曲げたりすることなく、施工を行うことができ
る。これにより、住宅の下屋部における気密を安定して
確保することができ、また、その施工を容易なものとす
ることができる。
【0024】なお、上記第2の実施の形態では、梁4の
下面にスペーサ104を設けるものとしたが、天井の高
さを調整した場合に、梁4から第2の気密部材102ま
での距離が狭い場合には、スペーサ104を用いずに、
発泡気密体103を、梁4と第2の気密部材102とで
直接挟入するような構成としても、第2の実施の形態と
同様の効果を得ることができる。
【0025】また、上記第2の実施の形態では、発泡気
密体103及びクッション材23に、ポリウレタンやポ
リスチレン等を発泡させてなる合成樹脂を用いたが、必
ずしも発泡させたものを用いる必要はなく、押圧により
変形する適度な弾性を有するものであれば、ゴムその他
の素材によるものを用いてもよい。
【0026】また、上記第2の実施の形態では、気密板
22には、野縁を嵌合するための切欠き24が一つ設け
られたものとしたが、一つの板状体に野縁8を嵌合する
ための切欠き24を複数設けてなるものを気密板として
用いてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る下屋部の気密構造によれば、梁と、梁と直交する
方向に並設された野縁と、野縁に貼設された天井ボード
とを備えてなる住宅の下屋部における気密構造におい
て、上記野縁と略同形であって、各野縁間の距離と略同
寸法の長さの野縁つなぎを、各野縁間に密嵌して、梁と
並行に列設し、シート状の第1の気密部材を、その一端
を梁に密着し、他端を各野縁及び各野縁つなぎに密着し
て配設したので、野縁の形状に合わせて、気密シート等
に切込みを入れたり、折り曲げたりするような煩雑な作
業が不要となり、その施工を容易なものとすることがで
き、また、作業者による気密性能のばらつきを抑え、住
宅の気密を安定して確保することができる。
【0028】また、本発明の請求項2に係る下屋部の気
密構造によれば、梁と、梁と直交する方向に並設された
野縁と、野縁に貼設された天井ボードとを備えてなる住
宅の下屋部における気密構造において、上記各野縁を囲
繞する板状の第2の気密部材を、梁と並行に配設し、弾
性を有する第3の気密部材を、梁と第2の気密部材との
間に、両部材に押圧されるように介設したので、野縁の
形状に合わせて、気密シート等に切込みを入れたり、折
り曲げたりするような煩雑な作業が不要となり、その施
工を容易なものとすることができ、また、作業者による
気密性能のばらつきを抑え、住宅の気密を安定して確保
することができる。
【0029】また、本発明の請求項3に係る下屋部の気
密構造によれば、請求項2に記載の下屋部における気密
構造において、上記第2の気密部材は、野縁と嵌合する
切欠きが設けられた複数の気密板を、各野縁を密嵌して
列設し、帯状の気密テープを、各気密板間を密封するよ
うに貼り付け、帯状のクッション材を、気密板と相俟っ
て各野縁を囲繞し、かつ、天井ボードに押圧されるよう
に設けたので、その構造を簡易なものとすることがで
き、また、施工性もよいものとすることができる。
【0030】また、本発明の請求項4に係る下屋部にお
ける気密構造によれば、請求項2に記載の下屋部におけ
る気密構造において、天井の高さを調整するためのスペ
ーサを、梁と第3の気密部材との間に密着して介設した
ので、天井の高さ寸法に自在に対応して、上記請求項2
と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る下屋部におけ
る気密構造の構成を示す概略斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る下屋部におけ
る気密構造の構成を示す断面図である。
【図3】ジョイント部材12L、12Rの配設方法を説
明するための概略斜視図である。
【図4】梁つなぎ101の配設方法を説明するための概
略斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る下屋部におけ
る気密構造の構成を示す概略斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る下屋部におけ
る気密構造の構成を示す断面図である。
【図7】気密板22の配設方法を説明するための概略斜
視図である。
【図8】気密テープ21及びクッション材23の配設方
法を説明するための概略斜視図である。
【図9】住宅の気密面を説明するための模式図である。
【図10】従来の下屋部における気密構造の構成を示す
概略斜視図である。
【符号の説明】
10 気密シート(第1の気密部材) 101 野縁つなぎ 102 第2の気密部材 103 発泡気密体(第3の気密部材) 104 スペーサ 12L、12R ジョイント部材 13 凹型溝 21 気密テープ 22 気密板 23 クッション材 24 切欠き 4 梁 8 野縁 9 天井ボード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平戸 啓一郎 大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハ ウス株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DD01 DD02 FA13 FA15 GA01 GA06 GA24 GA63 GA66 GA76 HA07 HB01 HC01 HC02 HD03 HD09 HD11 KA08 LA03 LA08 LA11 MA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梁と、梁と直交する方向に並設された野
    縁と、野縁に貼設された天井ボードとを備えてなる住宅
    の下屋部における気密構造において、 上記野縁と略同形であって、各野縁間の距離と略同寸法
    の長さの野縁つなぎが、各野縁間に密嵌して、梁と並行
    に列設され、 シート状の第1の気密部材が、その一端を梁に密着し、
    他端を各野縁及び各野縁つなぎに密着して配設されてな
    ることを特徴とする下屋部における気密構造。
  2. 【請求項2】 梁と、梁と直交する方向に並設された野
    縁と、野縁に貼設された天井ボードとを備えてなる住宅
    の下屋部における気密構造において、 上記各野縁を囲繞する板状の第2の気密部材が、梁と並
    行に配設され、 弾性を有する第3の気密部材が、梁と第2の気密部材と
    の間に、両部材に押圧されるように介設されてなること
    を特徴とする下屋部における気密構造。
  3. 【請求項3】 上記第2の気密部材は、野縁と嵌合する
    切欠きが設けられた複数の気密板が、各野縁を密嵌して
    列設され、帯状の気密テープが、各気密板間を密封する
    ように貼り付けられ、帯状のクッション材が、気密板と
    相俟って各野縁を囲繞し、かつ、天井ボードに押圧され
    るように設けられてなるものであることを特徴とする請
    求項2に記載の下屋部における気密構造。
  4. 【請求項4】 天井の高さを調整するためのスペーサ
    が、梁と第3の気密部材との間に密着して介設されてな
    ることを特徴とする請求項2に記載の下屋部における気
    密構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010084492A (ja) * 2008-10-02 2010-04-15 Nippon Jukankyo Kk 気密シート及びその施工方法

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