JP2001262267A - 非調質鋼材 - Google Patents

非調質鋼材

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JP2001262267A JP2000075083A JP2000075083A JP2001262267A JP 2001262267 A JP2001262267 A JP 2001262267A JP 2000075083 A JP2000075083 A JP 2000075083A JP 2000075083 A JP2000075083 A JP 2000075083A JP 2001262267 A JP2001262267 A JP 2001262267A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】750MPa以上の引張強度と105 サイクルで0.60以
上の疲労限度比を有するフェライト・パーライト型の非
調質鋼材の提供。 【解決手段】C:0.20〜0.45%、Si:0.40〜1.00%、M
n:0.80〜1.40%、P:0.010〜0.20%、S:0.040〜0.080
%、Cr:0.45〜0.90%、V:0.10〜0.25%、 Ti:0.005
〜0.05%、Al:0.01〜0.10%、N:0.008〜0.030%を含
有し、C+0.11Si+0.19Mn-0.7S+0.23Cr+1.65Vの値が0.70
〜1.15、75.2×α+15Si-19.4Mn+133P+153S+84.2V+52.3C
r+523Nの値が60.0〜140.0、(1.5Si+2.4V)×αの値が
0.40〜1.20を満たし、残部がFeと不純物からなる化学
組成で、その組織がフェライト・パーライトで、且つ面
積割合で組織に占めるフェライト相の割合が0.15〜0.6
5、フェライト粒度がJIS粒度番号で7.0以上であ
る非調質鋼材。ここで、αは組織におけるフェライト相
の割合を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非調質鋼材に関す
る。更に詳しくは、熱間加工後に焼入れ焼戻しの調質処
理を施さなくとも低サイクルでの耐疲労特性、例えば1
5 回の応力繰返し回数での疲労限度比、つまり、「1
5 回の応力繰返し回数での疲労強度」/「引張強度」
に優れたフェライト・パーライト型の非調質鋼材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】機械構造用部品、なかでもホイールハ
ブ、ナックル、アームといった自動車用足廻り部品は、
従来機械構造用炭素鋼(S45Cなど)あるいは合金鋼
(SCM440など)を用いて熱間鍛造で成形した後、
機械加工と調質処理を施して所望の形状と性能を確保し
ていた。
【0003】しかし、調質処理には多くのエネルギーと
コストを費やす。更に、中・高炭素鋼を焼入れすると焼
割れを生ずることが多いし、たとえ焼割れを生じなくと
も大きな変態歪が生じる。このため、熱処理後の部品矯
正や機械加工の工程が必要となる。そこで近年、省エネ
ルギーの社会的要請に応え、且つ一方ではコスト低減及
び製造工程の簡略化を図るために、熱間鍛造のままで使
用できる非調質鋼の開発が盛んに行われてきた。
【0004】非調質鋼としては、ベイナイト型、マルテ
ンサイト型及びフェライト・パーライト型の非調質鋼が
よく知られている。このうち、ベイナイト型とマルテン
サイト型の非調質鋼では高い強度が得られるものの被削
性が低く、更に、大きな変態歪が生ずるので曲がり取り
の矯正工程が必要になって、コストアップが避けられな
い。したがって、コスト低減の面からは、フェライト・
パーライト型の非調質鋼に関する提案が多くなされてい
る。
【0005】一方、前記したホイールハブ、ナックル、
アームといった自動車用足廻り部品には、例えば、悪路
での走行、急発進、急停止など非定常的な高負荷が加わ
る場合に備えて、最近、低サイクル領域での耐疲労特
性、例えば105 回の応力繰返し回数で0.60以上の
大きな疲労限度比(以下、例えば、「105 回の応力繰
返し回数での疲労限度比」などを「105 サイクルでの
疲労限度比」などという)が要求される場合も増えてき
た。
【0006】一般に鋼材においては107 サイクルでの
疲労特性が論じられ、この場合の耐疲労特性を高めるた
めの検討が行われてきた。鋼材(部品)に定常的な負荷
が加わる場合には、上記107 サイクルでの耐疲労特性
を高めることの意義は大きく、部品の安全設計に反映さ
せることができる。しかし、前記のように部品に非定常
的な高負荷が加わる場合には、107 サイクルでの耐疲
労特性を高めることは勿論であるが、低サイクル領域で
の耐疲労特性を高めることが一層重要となる。
【0007】フェライト・パーライト型の非調質鋼に関
する技術としては、例えば、特開昭63−199848
号公報、特開平7−70698号公報、特開平7−10
2340号公報が開示されている。
【0008】このうち、特開昭63―199848号公
報にはAl含有量を0.020%未満に規制することに
よって、Vの窒化物と固溶Nとによるフェライトの強化
を図った「耐疲労性及び切削性にすぐれる熱間鍛造用非
調質鋼」が開示されている。しかし、この公報で提案さ
れた非調質鋼はAlの含有量を低く抑えたものであるた
め、AlNによる結晶粒微細化効果が得られないことも
あって、必ずしも低サイクル領域における大きな疲労限
度比、なかでも105 サイクルで0.60以上という大
きな疲労限度比を安定確実に確保できるものではない。
【0009】特開平7―70698号公報には、特定の
化学組成からなる「高疲労強度快削非調質鋼」が開示さ
れている。しかし、この公報で提案された技術は900
MPa以上の引張強度と0.5以上の疲労限度比を有す
る被削性に優れた非調質鋼を提供することを目的とする
ものであり、この非調質鋼の場合には上記目標は満足す
るものの、低サイクル領域、なかでも105 サイクルで
の疲労限度比を高めるための配慮がなされていないの
で、必ずしも105 サイクルで0.60以上という大き
な疲労限度比を安定確実に確保できるものではない。
【0010】特開平7―102340号公報には、熱間
鍛造後に冷却した組織の90%以上がフェライト+パー
ライト組織からなる特定の化学組成を有する鋼材を20
0〜700℃で時効処理する「疲労特性に優れる非調質
鋼の製造方法」が開示されている。しかし、この公報で
提案された技術は調質処理の焼入れは省略できるものの
焼戻しと同様な時効のための熱処理を行う必要があるの
でエネルギーコストが嵩んでしまう。
【0011】特開平6−287677号公報には、特定
の化学組成からなるフェライト・パーライト型の「高強
度熱間鍛造用非調質鋼」が開示されている。しかし、こ
の公報で提案された非調質鋼も、低サイクル領域、なか
でも105 サイクルでの疲労限度比を高めるための配慮
がなされていないので、必ずしも105 サイクルで0.
60以上という大きな疲労限度比を安定確実に確保でき
るものではない。
【0012】特開平7−62488号公報には、特定の
化学組成からなり、パーライト組織率を規定した「熱間
鍛造用非調質鋼」が開示されている。しかし、この公報
で提案された非調質鋼も、低サイクル領域、なかでも1
5 サイクルでの疲労限度比を高めるための配慮がなさ
れていないので、必ずしも105 サイクルで0.60以
上という大きな疲労限度比を安定確実に確保できるもの
ではない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑みなされたもので、通常の熱間加工と冷却の条件で、
それも熱間加工後の時効処理を含めて熱処理を行うこと
なく非調質のままで低サイクルでの耐疲労特性に優れた
フェライト・パーライト型の非調質鋼材、なかでも、引
張強度が750MPa以上、105 サイクルでの疲労限
度比が0.60以上で、更には被削性にも優れたフェラ
イト・パーライト型の非調質鋼材を低コストで提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、下記
(1)及び(2)に示す非調質鋼材にある。
【0015】(1)質量%で、C:0.20〜0.45
%、Si:0.40〜1.00%、Mn:0.80〜
1.40%、P:0.010〜0.20%、S:0.0
40〜0.080%、Cr:0.45〜0.90%、
V:0.10〜0.25%、Ti:0.005〜0.0
5%、Al:0.01〜0.10%、N:0.008〜
0.030%を含有し、下記(1) 式で表されるfn1の
値が0.70〜1.15、下記(2)式で表されるfn2
の値が60.0〜140.0、下記(3)式で表されるf
n3の値が0.40〜1.20を満たし、残部がFe及
び不純物からなる化学組成で、その組織がフェライト・
パーライトで、且つ面積割合で組織に占めるフェライト
相の割合が0.15〜0.65、フェライト粒度がJI
S粒度番号で7.0以上である非調質鋼材。
【0016】 fn1=C+0.11Si+0.19Mn−0.7S+0.23Cr+1.6 5V・・・(1) fn2=75.2×α+15Si−19.4Mn+133P+153S+84 .2V+52.3Cr+523N・・・(2) fn3=(1.5Si+2.4V)×α・・・(3) ここで、各式における元素記号はその元素の質量%での
含有量を示し、αは組織におけるフェライト相の割合を
示す。
【0017】(2)上記(1)に記載の成分に加えて、
更に質量%で、Zr:0.001〜0.10%を含有
し、前記(1) 式で表されるfn1の値が0.70〜1.
15、前記(2)式で表されるfn2の値が60.0〜1
40.0、前記(3)式で表されるfn3の値が0.40
〜1.20を満たし、残部がFe及び不純物からなる化
学組成で、その組織がフェライト・パーライトで、且つ
面積割合で組織に占めるフェライト相の割合が0.15
〜0.65、フェライト粒度がJIS粒度番号で7.0
以上である非調質鋼材。
【0018】なお、フェライト・パーライト組織とはフ
ェライト相とパーライト相の混合組織を指し、組織の面
積割合は顕微鏡観察したときの組織割合をいう。以下、
本明細書においては組織における「相」は表示せず、例
えば「フェライト相」を単に「フェライト」ということ
にする。
【0019】面積割合で0.15〜0.65とは、全体
を1としたときの組織に占める割合が0.15〜0.6
5であること、すなわち組織に占める割合が15〜65
%であることをいう。
【0020】又、フェライトのJIS粒度番号とは、JI
S G 0552(1998)に記載の「鋼のフェライト結晶粒度試験
方法」に基づいて測定した値をいう。
【0021】本発明者らは、前記した目的を達成するた
め非調質鋼材の化学組成及び組織について種々検討を重
ねた。その結果、下記の知見を得た。
【0022】(a)鋼材の107 サイクルにおける疲労
強度は引張強度と相関を有するが、105 サイクル以下
の低サイクル領域(以下、本発明において「低サイク
ル」といえば「105 サイクル以下」を指すものとす
る)、なかでも105 サイクルにおける疲労強度は単に
引張強度を高めるだけでは向上せず、したがって疲労限
度比も向上しない。低サイクル領域における疲労限度比
を向上させるためには、鋼材の引張強度を高めるととも
に組織を適正化することが重要である。
【0023】(b)フェライト・パーライト型非調質鋼
材の低サイクル領域における疲労限度比、なかでも10
5 サイクルでの疲労限度比を高めるためには、組織の微
細化、面積割合で組織に占めるフェライトの割合の増大
及びフェライトの強化を行えばよい。
【0024】(c)特定の化学組成を有するフェライト
・パーライト型非調質鋼材、なかでも面積割合で組織に
占めるフェライトの割合が0.15〜0.65であるフ
ェライト・パーライト型非調質鋼材の引張強度は、前記
(1) 式で表されるfn1で整理でき、fn1の値が0.
70以上の場合に750MPa以上の引張強度が安定し
て得られる。
【0025】(d)適正量のMnとSを含有させてMn
Sを生成させれば、このMnSが熱間加工後の冷却過程
でのフェライト析出サイトとなるので、組織の微細化と
面積割合で組織に占めるフェライトの割合の増大が図れ
る。
【0026】(e)Tiを添加して鋼中にTiの炭窒化
物を析出させておけば、熱間加工のための加熱時にオー
ステナイト粒が粗大化するのを防止できるので、冷却後
の組織が微細になる。
【0027】(f)面積割合で組織に占めるフェライト
の割合を増大させるとともにフェライトを強化するため
には、C含有量を低減してSiとVを含有させればよ
い。
【0028】(g)フェライト・パーライト型非調質鋼
材の低サイクル領域における疲労限度比、なかでも10
5 サイクルでの疲労限度比は鋼材の延性(絞り)を高め
ることによっても達成できる。
【0029】(h)Crを含有させればパーライトのラ
メラ間隔が小さくなって鋼材の絞りを高めることができ
る。
【0030】(i)Pは、フェライトを固溶強化して疲
労限度比、特に低サイクル領域での疲労限度比を高める
作用を有する。
【0031】(j)特定の化学組成と組織を有するフェ
ライト・パーライト型非調質鋼材の低サイクル領域にお
ける疲労限度比、なかでも105 サイクルでの疲労限度
比は、前記(2) 式で表されるfn2で整理でき、fn2
の値が60.0〜140.0の場合に0.60以上の値
が安定して得られる。 (k)特定の化学組成を有するフェライト・パーライト
型非調質鋼材の被削性は、前記(3) 式で表されるfn3
で整理でき、fn3の値が0.40以上の場合に良好な
被削性が得られる。
【0032】本発明は、上記の知見に基づいて完成され
たものである。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各要件について詳
しく説明する。なお、各元素の含有量の「%」表示は
「質量%」を意味する。 (A)化学組成 C:0.20〜0.45% Cは、フェライト・パーライト組織を有する鋼材の強度
を高めるのに有効な元素である。その効果を得るために
は0.20%以上の含有量を必要とする。しかし、0.
45%を超えて含有させると、面積割合で組織に占める
フェライトの割合が少なくなって低サイクル領域におけ
る疲労限度比、なかでも105 サイクルでの疲労限度比
が低下してしまう。したがって、Cの含有量を0.20
〜0.45%とした。なお、C含有量は0.25〜0.
35%とすることが好ましい。
【0034】Si:0.40〜1.00% Siは、脱酸を促進するとともにフェライト中に固溶し
てフェライトを強化して疲労限度比、なかでも低サイク
ル領域における疲労限度比を高める作用を有する。更
に、Siにはフェライトを脆化させて被削性を高める作
用もある。前記の効果を十分発揮させるためには、Si
の含有量を0.40%以上とすることが必要である。し
かし、Siを過剰に添加すると前記の効果が飽和するば
かりか熱間加工のための加熱で鋼材表面の脱炭が促進さ
れて表面強度が下がってしまう。特に、Siの含有量が
1.00%を超えると鋼材表面の脱炭が著しくなる。し
たがって、Siの含有量を0.40〜1.00%とし
た。なお、Siの含有量は0.70〜0.90%とする
ことが好ましい。
【0035】Mn:0.80〜1.40% Mnは、脱酸作用及び強度を高める作用を有する。こう
した効果を確保するためには、0.80%以上の含有量
を必要とする。しかし、1.40%を超えて含有させて
もその効果は飽和するし、焼入れ性が高くなりすぎてベ
イナイトや島状マルテンサイトが生成するので被削性が
低下する。更に、延性が低下して、低サイクル領域にお
ける疲労限度比、なかでも105 サイクルでの疲労限度
比が低下してしまう。このため、Mnの含有量を0.8
0〜1.40%とした。なお、Mnの含有量は1.00
〜1.30%とすることが好ましい。
【0036】P:0.010〜0.20% Pは、被削性と疲労限度比を高める作用を有する。しか
し、その含有量が0.010%以下ではその効果が得難
い。一方、その含有量が0.20%を超えると靱性の著
しい低下を招く。したがって、Pの含有量を0.010
〜0.20%とした。なお、Pの含有量は0.015〜
0.10%とすることが好ましい。
【0037】S:0.040〜0.080% Sは、鋼の被削性を高めるとともに、Mnと結合したM
nSが熱間加工後の冷却過程におけるフェライトの析出
サイトとして働き、組織の微細化及び面積割合で組織に
占めるフェライトの割合の増大に寄与する。しかし、そ
の含有量が0.040%未満では添加効果に乏しい。一
方、0.080%を超えて含有させても前記の効果が飽
和する。したがって、Sの含有量を0.040〜0.0
80%とした。なお、Sの含有量は0.050〜0.0
70%とすることが好ましい。
【0038】Cr:0.45〜0.90% Crは、固溶強化元素として強度を高めるとともにパー
ライトラメラ間隔を小さくして延性(絞り)を大きくし
て低サイクル領域における疲労限度比、なかでも105
サイクルでの疲労限度比を高める作用を有する。しか
し、その含有量が0.45%未満では添加効果に乏し
い。一方、0.90%を超えて含有させてもその効果は
飽和してコストが嵩む。更に、焼入れ性が高くなりすぎ
てベイナイトや島状マルテンサイトが生成するので被削
性が低下する。このため、Crの含有量を0.45〜
0.90%とした。なお、Crの含有量は0.50〜
0.70%とすることが好ましい。
【0039】V:0.10〜0.25% Vは、析出強化元素であり、フェライトを強化して低サ
イクル領域における疲労限度比、なかでも105 サイク
ルでの疲労限度比を高める作用を有する。更に、Vには
フェライトを脆化させて被削性を高める作用もある。し
かし、その含有量が0.10%未満では前記の効果が得
難い。一方、0.25%を超えて含有させても前記効果
は飽和し、コストのみが上昇して経済性を損なうことに
なる。したがって、Vの含有量を0.10〜0.25%
とした。なお、Vの含有量は0.15〜0.20%とす
ることが好ましい。
【0040】Ti:0.005〜0.05% Tiは、C及びNと結合してTi炭窒化物として析出
し、オーステナイト結晶粒の粗大化を防止するととも
に、上記Ti炭窒化物が熱間加工後の冷却時にフェライ
トの析出サイトとなって組織の微細化と面積割合で組織
に占めるフェライトの割合の増大にも寄与する。しか
し、その含有量が0.005%未満では所望の効果が得
られない。一方、Tiを0.05%を超えて含有させて
も前記効果は飽和しコストが嵩むばかりである。したが
って、Ti含有量を0.005〜0.05%とした。
【0041】Al:0.01〜0.10% Alは、脱酸作用を有する。更に、AlはNとともにA
lNを形成してオーステナイト粒の粗大化を防止し、組
織を微細化して低サイクル領域における疲労限度比、な
かでも105 サイクルでの疲労限度比を高める作用を有
する。しかし、その含有量が0.01%未満では添加効
果に乏しく、0.10%を超えると酸化物系の介在物が
増加して切削時に工具寿命の低下を招くとともに、表皮
下介在物によって疲労特性の低下をきたす。したがっ
て、Alの含有量を0.01〜0.10%とした。
【0042】N:0.008〜0.030% Nは、CとともにVやTiと結合してV炭窒化物やTi
炭窒化物として析出し強度を高める作用を有する。又、
上記のTi炭窒化物及びAlと結合したAlNがオース
テナイト粒の粗大化を防止するので組織の微細化にも有
効である。しかし、その含有量が0.008%未満では
前記の効果が得難い。一方、0.030%を超えて含有
させてもその効果は飽和するばかりか、熱間加工性の劣
化を招くようになる。したがって、Nの含有量を、0.
008〜0.030%とした。なお、Nの含有量は0.
012〜0.030%とすることが好ましい。
【0043】Zr:0.001〜0.10% Zrは、介在物を極めて均一微細に分散させて熱間加工
後の組織を微細化し、低サイクル領域における疲労限度
比、なかでも105 サイクルでの疲労限度比を高める作
用を有するため、特に低サイクル領域(なかでも105
サイクル)で一層大きな疲労限度比を確保する目的で含
有させるが、その含有量が0.001%では前記効果が
得難く、一方、0.10%を超えて含有させても前記効
果は飽和しコストが嵩むばかりである。したがって、Z
rを添加する場合には0.001〜0.10%の含有量
とするのがよい。
【0044】fn1:0.70〜1.15 各元素の含有量が既に述べた範囲にあるフェライト・パ
ーライト型非調質鋼材、なかでも面積割合で組織に占め
るフェライトの割合が0.15〜0.65であるフェラ
イト・パーライト型非調質鋼材の引張強度は、前記(1)
式で表されるfn1で整理でき、この値が0.70以上
の場合に750MPa以上の引張強度が安定して得られ
る。一方、fn1の値が1.15を超えると引張強度が
大きくなりすぎて被削性の低下を招く。したがって、f
n1の値を0.70〜1.15とした。なお、fn1の
下限値を0.80とすれば、引張強度で850MPa以
上の高強度を安定して確保できる。
【0045】fn2:60.0〜140.0 各元素の含有量が既に述べた範囲にあるフェライト・パ
ーライト型非調質鋼材、なかでも面積割合で組織に占め
るフェライトの割合が0.15〜0.65であるフェラ
イト・パーライト型非調質鋼材の低サイクル領域におけ
る疲労限度比、なかでも105 サイクルでの疲労限度比
は、前記(2) 式で表されるfn2で整理でき、この値が
60.0〜140.0の場合に0.60以上の大きな値
が安定して得られる。
【0046】因に、図1は各元素の含有量が既に述べた
範囲にあり、しかも、面積割合で組織に占めるフェライ
トの割合が後述する0.15〜0.65の範囲にある種
々のフェライト・パーライト型非調質鋼材のfn2の値
と105 サイクルでの疲労限度比との関係を後述の実施
例と同じ試験方法で求めた一例を示す図である。この図
からも、fn2の値が60.0〜140.0の場合に
0.60以上の疲労限度比が安定して得られることが明
らかである。
【0047】fn3:0.40〜1.20 各元素の含有量が既に述べた範囲にあるフェライト・パ
ーライト型非調質鋼材の被削性は、前記(3) 式で表され
るfn3で整理でき、fn3の値が0.40以上の場合
に良好な被削性が得られる。しかし、fn3の値が1.
20を超えると靱性が著しく低下してしまう。したがっ
て、fn3の値を0.40〜1.20とした。 (B)鋼材の組織 α:0.15〜0.65 フェライト・パーライト組織におけるフェライトの面積
割合であるαが0.15を下回ると、低サイクル領域、
なかでも105 サイクルで、0.60以上の疲労限度比
を確保し難い。一方、αが0.65を上回ると、却って
低サイクル領域、なかでも105 サイクルでの疲労限度
比が低下するし、被削性も劣化してしまう。したがっ
て、組織におけるフェライトの面積割合(α)を0.1
5〜0.65とした。なお、フェライトの面積割合
(α)は、鏡面研磨した面を、例えばナイタールで腐食
し、その腐食面を被検面として光学顕微鏡で観察して求
めればよい。
【0048】フェライト粒度:JIS粒度番号で7.0
以上 組織の微細化、特に、フェライトを微細化することによ
って低サイクル領域における疲労限度比、なかでも10
5 サイクルでの疲労限度比を高めることができ、フェラ
イト粒度がJIS粒度番号で7.0以上の場合に105
サイクルで0.60以上の疲労限度比が安定して得られ
る。なお、105 サイクルでの疲労限度比を一層高めた
い場合には、フェライト粒度をJIS粒度番号で8.0
以上とするのがよい。既に述べたように、フェライトの
JIS粒度番号とは、JIS G 0552(1998)に記載の「鋼の
フェライト結晶粒度試験方法」に基づいて測定した値を
いう。上記の組織は、前記(A)項に記載した化学組成
を有する鋼を通常の方法で溶製した後、例えば、900
〜1300℃に加熱して1200〜800℃で加工して
所定の形状に成形し、その後、0.1〜5.0℃/秒の
冷却速度で冷却することによって得られる。
【0049】
【実施例】表1〜5に示す化学組成の鋼を180kg真
空溶解炉を用い通常の方法によって溶製した。表1〜5
には化学組成から計算されるfn1と、化学組成及び組
織観察して求めたαとから計算されるfn2、fn3の
値も併せて示した。
【0050】表1〜3における鋼1〜46は化学組成が
本発明で規定する範囲内にある本発明例である。一方、
表4、5における鋼47〜72は本発明で規定する条件
から外れた比較例である。
【0051】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】 これらの鋼を通常の方法によって鋼片とした後、120
0〜1300℃に加熱してから、1000℃以上の仕上
げ温度で直径50mmの丸棒に熱間鍛造した。次いで、
上記の直径50mmに熱間鍛造した丸棒を長さ1000
mmに切断し、更に、高周波加熱装置で1200℃に加
熱してから、熱間鍛造プレスを用いて直径が30mmの
丸棒を得た。すなわち、鋼の組成に応じて、仕上げ温度
1100〜900℃で直径が30mmの丸棒に成形し、
その後、0.5〜2.0℃/秒の冷却速度で常温(室
温)まで冷却した。こうして得られた丸棒の中心部から
JIS Z 2201に記載の14A号試験片(直径:10mm)
を切り出し、常温で引張試験を行って降伏強度(Y
S)、引張強度(TS)及び絞り(RA)を測定した。
【0052】又、丸棒の中心部から平行部径が8mmの
小野式回転曲げ疲労試験片を切り出して常温(室温)、
大気中で非定常状態の再現のために回転速度600rp
mの条件で疲労試験を行い、105 サイクルでの疲労強
度を測定した。
【0053】直径30mmで厚さが20mmの試験片を
切り出し、更にこれを中心を含む長さ方向に平行な面で
切断して、光学顕微鏡により中心部の組織観察を行っ
た。組織調査方法は、光学顕微鏡観察試験片を採取し、
5%ナイタールで腐食して200倍で観察した。又、JI
S G 0552(1998)に記載の「鋼のフェライト結晶粒度試験
方法」に基づいてフェライト結晶粒度の測定も行った。
【0054】表6〜8に試験結果をまとめて示す。
【0055】
【表6】
【表7】
【表8】 表6〜8から、本発明例の試験番号1〜46の場合、い
ずれもフェライト・パーライト組織で、しかも本発明で
規定する条件を満足しているので、750MPa以上の
引張強度と105 サイクルで0.60以上の疲労限度比
が得られていることがわかる。これに対して、比較例の
試験番号47〜72の場合には、本発明で規定する条件
から外れているため、105 サイクルでの疲労限度比が
0.60に達していない。
【0056】なお、本発明例の試験番号1〜46の場
合、前記直径30mmの丸棒を試験片として、直径8m
mのハイスドリルを使用し、無潤滑で、切削速度50m
m/min、送り1.0mm/revの条件でドリル穿
孔試験を行った結果、被削性に問題がないことを確認し
た。
【0057】
【発明の効果】本発明の非調質鋼材は、750MPa以
上の引張強度と105 サイクルで0.60以上の疲労限
度比を有するので、自動車用足廻り部品としてのホイー
ルハブ、ナックル、アームなどに用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フェライト・パーライト型非調質鋼材のfn2
の値と105 サイクルでの疲労限度比との関係の一例を
示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】質量%で、C:0.20〜0.45%、S
    i:0.40〜1.00%、Mn:0.80〜1.40
    %、P:0.010〜0.20%、S:0.040〜
    0.080%、Cr:0.45〜0.90%、V:0.
    10〜0.25%、Ti:0.005〜0.05%、A
    l:0.01〜0.10%、N:0.008〜0.03
    0%を含有し、下記(1)式で表されるfn1の値が0.
    70〜1.15、下記(2)式で表されるfn2の値が6
    0.0〜140.0、下記(3) 式で表されるfn3の値
    が0.40〜1.20を満たし、残部がFe及び不純物
    からなる化学組成で、その組織がフェライト・パーライ
    トで、且つ面積割合で組織に占めるフェライト相の割合
    が0.15〜0.65、フェライト粒度がJIS粒度番
    号で7.0以上である非調質鋼材。 fn1=C+0.11Si+0.19Mn−0.7S+0.23Cr+1.6 5V・・・(1) fn2=75.2×α+15Si−19.4Mn+133P+153S+84 .2V+52.3Cr+523N・・・(2) fn3=(1.5Si+2.4V)×α・・・(3) ここで、各式における元素記号はその元素の質量%での
    含有量を示し、αは組織におけるフェライト相の割合を
    示す。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の成分に加えて、更に質量
    %で、Zr:0.001〜0.10%を含有し、下記
    (1)式で表されるfn1の値が0.70〜1.15、下
    記(2)式で表されるfn2の値が60.0〜140.
    0、下記(3) 式で表されるfn3の値が0.40〜1.
    20を満たし、残部がFe及び不純物からなる化学組成
    で、その組織がフェライト・パーライトで、且つ面積割
    合で組織に占めるフェライト相の割合が0.15〜0.
    65、フェライト粒度がJIS粒度番号で7.0以上で
    ある非調質鋼材。 fn1=C+0.11Si+0.19Mn−0.7S+0.23Cr+1.6 5V・・・(1) fn2=75.2×α+15Si−19.4Mn+133P+153S+84 .2V+52.3Cr+523N・・・(2) fn3=(1.5Si+2.4V)×α・・・(3) ここで、各式における元素記号はその元素の質量%での
    含有量を示し、αは組織におけるフェライト相の割合を
    示す。
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