JP2001262041A - 水系プライマー組成物 - Google Patents

水系プライマー組成物

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JP2001262041A JP2000118712A JP2000118712A JP2001262041A JP 2001262041 A JP2001262041 A JP 2001262041A JP 2000118712 A JP2000118712 A JP 2000118712A JP 2000118712 A JP2000118712 A JP 2000118712A JP 2001262041 A JP2001262041 A JP 2001262041A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、水系プライマー組成物であって、折
板屋根や壁材等に断熱材として用いられるポリオレフィ
ン系発泡体に予め塗布し、鋼板などと熱活性接着させる
のに適し、更に耐ブロッキング性,接着性及び耐水性に
優れ、さらに低起泡性でかつポリオレフィン発泡体に対
するぬれ性が良好な、ポリオレフィン系発泡体と鋼板貼
合せ用水系プライマー組成物に関する。 【解決手段】本発明は、(A)カルボキシル化クロロプ
レンラテックス100重量部に対し、(B)樹脂の軟化
点が80〜170℃であるロジン系樹脂エマルジョンを
10〜200重量部、(C)ポリエステルディスパージ
ョンを5〜30重量部、有効成分換算で、(D)アセチ
レンジオール/(E)アセチレンジオールエチレンオキ
サイド付加物を重量部比で1/3〜3/1、かつ(D)
+(E)の合計が、(A)100重量部に対し、0.1
〜10重量部配合してなることを特徴とする水系プライ
マー組成物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフィン系
発泡体用の耐ブロッキング性、接着性、耐水性およびに
優れ、さらに低起泡性でかつポリオレフィン発泡体に対
するぬれ性が良好な水系プライマー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン系発泡体は非極性材料で
あるので接着する場合には、予めプライマーを塗布する
など、予め何らかの表面処理をする必要がある。従来、
折板屋根の断熱材として用いられるポリオレフィン系発
泡体のプライマーには、一般的にクロロプレンゴムを有
機溶剤で溶解した溶剤系プライマーが使用されている。
プライマーは長尺の発泡体にドライ塗布量で1〜10g
/m塗布されてから乾燥される。このプライマーを塗
布した発泡体は、コイル巻の状態で提供されている。折
板屋根の製造は、鋼板側を90〜180℃に加熱して、
その表面にポリオレフィン系発泡体のプライマー塗布面
を貼合せて、連続熱ラミネートする方法や、加熱せず接
着剤を用いて連続的にラミネートする方法により行われ
ている。しかし、上記溶剤系プライマーは、有機溶剤を
含有していることから、オレフィン系発泡体の製造工程
として、加熱発泡とプライマー塗工とを連続的に行うラ
インではプライマーに引火する可能性があり、適用でき
ない重要な欠点がある。このため、有機溶剤を含まない
水系プライマー組成物が要望されており、本発明者らは
特願平11−186222で示すような水系プライマー
の提案を行ったが、長時間連続塗工を行うと、塗工ロー
ル部に泡が貯まるなどの問題が新たに生じ、問題の解決
が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、有機溶剤を
使用しない水系プライマー組成物でありながら、優れた
耐水性を示し、さらに低起泡性でかつポリオレフィン系
発泡体に対するぬれ性の良好な、ポリオレフィン系発泡
体と鋼板などを貼合せる際に、予めポリオレフィン系発
泡体に塗布して使用する、水系プライマー組成物を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は(A)カルボキ
シル化クロロプレンラテックスを固形分換算で100重
量部(以下、重量部はすべて固形または有効成分換算)
に対し、(B)軟化点が80〜170℃のロジン系樹脂
エマルジョンを10〜200重量部、(C)ポリエステ
ルディスパージョンを5〜30重量部配合することで、
優れた初期接着性、耐水性が得られることを見出したこ
とによる。しかし、これだけでは、長時間連続して塗布
した際に塗布するロール上および、ロールにプライマー
を供給するプライマー槽などに泡が生じるなどの問題を
生じる。水系プライマーの粘度を下げることで、泡の発
生を低減することもできるが、水系プライマーをポリオ
レフィン発泡体面に塗布後、乾燥するまでの間に弾きを
生じ、均一な皮膜を形成できないなどの理由から、主に
耐水性が低下するなどの問題があった。泡の抑制にはこ
の他、消泡剤などを併用することも出来るが、少量では
効果が不十分であり、また十分な量を添加すると耐水性
の低下やブロッキングなどの他の問題を生じ、耐水性を
低下させずに泡の問題を解決することが強く望まれてい
た。
【0005】そこで、鋭意検討した結果、前記(A)+
(B)+(C)に、有効成分換算で、(D)アセチレン
ジオール/(E)アセチレンジオールエチレンオキサイ
ド付加物を重量部比で1/3〜3/1、でかつ(D)+
(E)の合計が、(A)100重量部に対し、0.1〜
10重量部配合することで、初期接着性、耐水性を低下
すること無く、低起泡性でかつポリオレフィン発泡体に
対するぬれ性良好な特性を得ることを見出した。アセチ
レンジオールは親水基を多く含まず、耐水性の低下が少
なく、アセチレンジオールエチレンオキサイド付加物
は、水への溶解性が良好なため、十分な量を添加でき
る。両者を併用することで、耐水性の低下を最低限に抑
え、濡れ性を出すのに十分な量を添加できる。
【0006】即ち、本発明は、(A)カルボキシル化ク
ロロプレンラテックス100重量部に対し、(B)軟化
点が80〜170℃のロジン系樹脂エマルジョンを10
〜200重量部、(C)ポリエステルディスパージョン
を5〜30重量部、有効成分換算で、(D)アセチレン
ジオール/(E)アセチレンジオールエチレンオキサイ
ド付加物を重量部比で1/3〜3/1、かつ(D)+
(E)の合計が、(A)100重量部に対し、0.1〜
10重量部配合してなることを特徴とする水系プライマ
ー組成物に関する。
【0007】本発明において適用できるポリオレフィン
系発泡体の素材としては、例えば低密度ポリエチレン,
直鎖状低密度ポリエチレン,高密度ポリエチレン,ポリ
プロピレン,エチレン酢酸ビニル共重合体等の単独、ま
たはこれらの2種以上の混合物等が挙げられる。上記ポ
リオレフィン系発泡体は、発泡剤とパーオキサイド等を
用いた化学架橋法により製造されたものであってもよい
し、電子線等の放射線架橋法により製造されたものであ
ってもよく、発泡体の性状は用途によって異なり、特に
限定されるものではないが例えば、発泡倍率は2〜10
0倍,発泡体厚さは2〜20mmの範囲のものを使用す
ることができる。また、必要に応じ、安定剤、金属水酸
化物などの無機物、着色剤、難燃剤やその他添加剤を含
有していても支障はない。
【0008】本発明における鋼板としては、例えば、亜
鉛メッキ鋼板,亜鉛アルミ合金メッキ鋼板,塗装金属
板,アルミ板,ステンレス鋼板等、折板屋根や壁材等に
用いられる鋼板を広く使用することができる。
【0009】カルボキシル化クロロプレンラテックス
は、分子中にカルボキシル基を持つものであれば特に限
定はないが、通常は、2−クロロ1、3、ブタジエンに
共重合できる不飽和カルボン酸、例えば、アクリル酸及
びそのエステル類、メタクリル酸及びそのエステル類、
イタコン酸及びそのエステル類が挙げられ、これらをポ
リビニルアルコールや保護コロイド作用のある水溶性高
分子の存在下、乳化重合法で共重合することにより得る
ことができる。
【0010】ロジン系樹脂エマルジョンとは、ロジン
類、ロジン誘導体のエマルジョンが挙げられる。ここで
ロジン類とは、ガムロジン、ウッドロジン、トールロジ
ンの原料ロジンまたはこの原料ロジンを水素添加処理し
た安定化ロジン、不均化ロジンや重合ロジンが挙げられ
る。ロジン誘導体としてはロジンエステル類、ロジンフ
ェノール類が挙げられる。ロジンエステル類としては前
記ロジン類と多価アルコールとをエステル化反応させて
得られたロジンエステル、原料ロジンを部分的にフマル
化または、マレイン化し、次いでエステル化して得られ
る部分マレイン化または部分フマル化ロジンの多価アル
コールエステル、原料ロジンを部分的にフマル化また
は、マレイン化したあと、不均化し、次いでエステル化
して得られる部分マレイン化または部分フマル化ロジン
不均化ロジンの多価アルコールエステル等をいう。ロジ
ンフェノール類とはロジン類にフェノール類を付加させ
熱重合したもの、または次いでエステル化したものをい
う。
【0011】ロジン系樹脂の軟化点は80〜170℃で
あり、好ましくは90〜130℃である。80℃以下で
は、耐熱性や耐水性が低下し、また、ブロッキングも大
きくなる傾向がある。170℃以上では熱貼り法で水系
プライマー組成物が活性せず、十分な初期接着性が得ら
れない。
【0012】ポリエステルディスパージョンとはポリエ
ステル樹脂を水に分散または、水溶化させたものであ
る。ポリエステル樹脂とは、多価アルコールと多価塩基
酸の重縮合体である。多価アルコールとしてはエチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチルグリコ
ール、プロピレングリコール、1、4−ブタジエンオー
ル、2、2−ジメチル−1、3、プロパンジオール等が
挙げられる。多塩基酸としてはフタル酸、テレフタル
酸、イソフタル酸、それらのエステル及び酸塩化物等が
挙げられる。ポリエステル樹脂を分散または、水溶化さ
せる方法としては、親水性の原材料を共重合させる方
法、例えば、スルホン酸金属塩基を含有する原材料やポ
リアルキレングリコールまたは脂肪族ジカルボン酸等を
単独または併せて共重合する方法が挙げられる。また、
水との親和性を高める目的で、アルコール、エーテル、
エステル、ケトン化合物等の水溶性有機化合物を使用し
ても良い。
【0013】ロジン系樹脂エマルジョンの添加量はカル
ボキシル化クロロプレンラテックス100重量部に対
し、10〜200重量部用いる。10重量部以下では十
分な初期接着性が得られず、200重量部以上では耐水
性が低下する。
【0014】ポリエステルディスパージョンの添加量は
カルボキシル化クロロプレンラテックス100重量部に
対し、5〜30重量部用いる。5重量部以下では水系プ
ライマー組成物塗布面にタックが強く、オレフィン発泡
体を巻取った時に、ブロッキングしてしまう。30重量
部以上では初期接着性及び耐水性が低下する
【0015】(D)アセチレンジオールとは、以下の式
であって、
【化1】 ここで、R,R,R,Rは、直鎖または分岐を
もつC1からC20のアルキル、アリールおよびアルキ
ルアリールの群から選択される界面活性剤で、例えば、
2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−
ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−
ジオールなどが挙げられる。これらのアセチレンジオー
ルは、単独または2種以上を混合して用いることができ
る。また、これらのアセチレンジオールは、水系プライ
マーを調製する際の作業性を考慮して、各種溶媒に分散
または溶解したものを用いても良く、溶媒としては、2
−エチルヘキサノール、ブチルセロソルブ、ジプロピレ
ングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ノルマルプロピルアルコール、イソプロパノール
などが挙げられる。
【0016】(E)アセチレンジオールエチレンオキサ
イド付加物とは、以下の式であって、
【化2】 ここで、x+yは5〜100であり、R,R
,Rは、直鎖または分岐をもつC1からC20の
アルキル、アリールおよびアルキルアリールの群から選
択される界面活性剤で、例えば、2,4,7,9−テト
ラメチル−5−デシン−4,7−ジオール−ジポリオキ
シエチレンエーテル、3,6−ジメチル−4−オクチン
−3,6−ジオール−ジポリオキシエチレンエーテルな
どが挙げられる。これらのアセチレンジオールエチレン
オキサイド付加物は、単独または2種以上を混合して用
いることができる。また、これらのアセチレンジオール
エチレンオキサイド付加物は水に対して十分な溶解性を
示すことが必要で、エチレンオキサイドの付加モル数は
5〜100であることが好ましい。
【0017】(D)アセチレンジオールおよび(E)ア
セチレンジオールエチレンオキサイド付加物の配合量
は、有効成分換算で、(D)アセチレンジオール/
(E)アセチレンジオールエチレンオキサイド付加物を
重量部比で1/3〜3/1、でかつ(D)+(E)の合
計が(A)100部に対し、0.1〜10重量部が好ま
しい。(D)/(E)が1/3より小さいと、十分な耐
水性が得られず、3/1より大きいと、十分な分散性が
得られず、アセチレンジオールが油膜となって経時でプ
ライマー表面に分離してしまう。また、(D)+(E)
が(A)100部に対し、0.1部より小さいと十分な
濡れ性が得られず、10部より大きいと初期接着性が低
下するといった問題を生じる。これら、(D)アセチレ
ンジオールおよび(E)アセチレンジオールエチレンオ
キサイド付加物を、前記(A)+(B)+(C)に添加
するときは、(D)と(E)を予めブレンドしてから添
加してもよいし、別々に添加しても構わない。また、予
め必要量の溶媒に分散または溶解して用いてもよい。し
かし、できるだけ固形分を下げずに効果的に均一化する
には、(D)と(E)を予めブレンドし、(A)+
(B)+(C)の混合液に添加する方法が好ましい。
【0018】本発明にはこの他、必要に応じて、増粘
剤、充填剤、界面活性剤、酸化防止剤、増膜助剤、紫外
線吸収剤、加硫促進剤、脱塩素剤、着色剤等を、特性を
低下させない範囲で添加しても良い。
【0019】ポリオレフィン系発泡体に水系プライマー
組成物を塗布する方法としては、特に限定しないが、塗
布の均一性からグラビアコーターなどで塗布することが
好ましい。また、水系プライマー組成物のドライ塗布量
としては、1〜20g/m、好ましくは3〜10g/
が良い。1g/m以下では接着性が得られず、逆
に20g/m以上ではブロッキングが発生しやすくな
り好ましくない。水系プライマー組成物を塗布した後
は、乾燥し、コイル巻き状などにして提供する。
【0020】このようにして得られた水系プライマー組
成物付きポリオレフィン系発泡体を、熱貼り法と接着剤
貼り法の両方で使用することができる。熱貼り法は、加
熱した鋼板に水系プライマー組成物面を貼合せ、折り曲
げ成型して屋根材や壁材として利用できる。この際、鋼
板を加熱する温度は、90℃〜180℃が好ましい。9
0℃以下では水系プライマー組成物が十分に熱活性せ
ず、180℃以上では発泡体に変形などの悪影響を与え
るため、好ましくない。また、接着剤貼り法は水系プラ
イマー組成物付きポリオレフィン系発泡体を、クロロプ
レン系溶剤型接着剤を塗布した鋼板と貼合せ、熱貼り法
と同様に屋根材や壁材として利用できる。
【0021】
【実施例】次に本発明の実施例及び比較例を説明する。
【0022】(実施例1)(A)カルボキシル化クロロ
プレンラテックスとしてネオプレン115(固形分47
%、昭和電工デュポン(株)製)を100重量部、
(B)ロジン系樹脂エマルジョンとして、軟化点125
℃の重合ロジンエステル樹脂エマルジョンであるスーパ
ーエステルE−625(固形分50%、荒川化学工業
(株)製)を100重量部、(C)ポリエステルディス
パージョンとして、MD1200(固形分34%、東洋
紡績(株)製)を10重量部を容器に計量し、攪拌機で
10分間混合した。次いでこれに、アセチレンジオール
としてサーフィノール104E(有効成分50%、エア
プロダクツ製)を4重量部、アセチレンジオールエチレ
ンオキサイド付加物としてサーフィノール465(有効
成分100%、エチレンオキサイド10モル付加物、エ
アプロダクツ製)を2重量部予め混合したものを加え、
10分間攪拌した。さらに、加硫促進剤として、亜鉛華
を水に分散させた分散液(固形分50%)を1重量部加
え、撹拌し、最後に精製水で希釈して粘度を200mP
・s/20℃に調製し、水系プライマー組成物とした。
【0023】(実施例2)実施例1の水系プライマー組
成物において、アセチレンジオールエチレンオキサイド
付加物をサーフィノール485(有効成分100%、エ
チレンオキサイド30モル付加物、エアプロダクツ製)
2重量部とした以外は、実施例1と同様に行った。
【0024】(実施例3)実施例1の水系プライマー組
成物において、アセチレンジオールエチレンオキサイド
付加物としてサーフィノール465(有効成分100
%、エチレンオキサイド10モル付加物、エアプロダク
ツ製)2重量部を1重量部とした以外は、実施例1と同
様に行った。
【0025】(比較例1)実施例1の水系プライマー組
成物において、アセチレンジオールエチレンオキサイド
付加物としてサーフィノール465(有効成分100
%、エチレンオキサイド10モル付加物、エアプロダク
ツ製)2重量部を配合より削除した以外は、実施例1と
同様に行った。
【0026】(比較例2)実施例1の水系プライマー組
成物において、アセチレンジオールとしてサーフィノー
ル104E(有効成分50%、エアプロダクツ製)4重
量部を配合より削除した以外は、実施例1と同様に行っ
た。
【0027】(比較例3)実施例1の水系プライマー組
成物において、アセチレンジオールエチレンオキサイド
付加物をサーフィノール420(有効成分100%、エ
チレンオキサイド1.3モル付加物、エアプロダクツ
製)2重量部とした以外は、実施例1と同様に行った。
【0028】(比較例4)水系プライマー組成物からア
セチレンジオールとしてサーフィノール104E(有効
成分50%、エアプロダクツ製)4重量部、アセチレン
ジオールエチレンオキサイド付加物としてサーフィノー
ル465(有効成分100%、エチレンオキサイド10
モル付加物、エアプロダクツ製)2重量部を配合より削
除し、代わりに増粘剤としてボルチゲルL75N(固形
分50%、ボーシャース製)で粘度をプライマーの弾き
が生じないように2、000mP・s/20℃に調製し
た以外は、実施例1と同様に行った。
【0029】上記材料を加え十分に撹拌して、水系プラ
イマー組成物を調整した。この水系プライマー組成物を
ポリオレフィン系発泡体上に、ドライ塗布量で7g/m
となるように連続的に塗布した。またポリオレフィン
系発泡体は、架橋発泡ポリオレフィン(発泡倍率35
倍、厚さ4mm接板屋根材用準難燃フォーム)を用い
た。塗布後未乾燥の状態で20秒放置後、60℃3分間
の乾燥を行った。評価はプライマーの塗布状態の観察、
および接着試験とブロッキング試験を行った。接着方法
は熱貼り法、接着剤貼り法の2種類の方法で貼合せを行
った。また、起泡性の評価は液パンにプライマーを投入
し、ロールコーターを60分間回転させた後、液パンお
よびロール上に発生した泡の量を観察した。
【0030】(熱貼り法)熱貼り法は、発泡体の水系プ
ライマー組成物塗布面に、100℃及び140℃に加熱
した鋼板(日本鋼管(株)製NKK鋼板)を一対のゴム
ロールを介して加圧(70kgf/m)ラミネートし
た。室温で放置し、鋼板が室温になったことを確認した
後、鋼板と発泡体を手で剥がし、発泡体の材破率を測定
した。耐水性は促進条件の60℃温水に24時間浸せき
したのち、取り出して室温に戻った事を確認した後、同
様に手で剥がし、発泡体の材破率を測定した。材破率は
少なくとも80%以上であることが必要である。
【0031】(接着剤貼り法)接着剤貼り法は、鋼板
(日本鋼管(株)製NKK鋼板)上にロールコーターを
用いて、有機溶剤を溶媒とするクロロプレン系接着剤
(ハイボン1491:日立化成ポリマー(株)製)をド
ライ塗布量で10g/m塗布し、60℃で30秒乾燥
した後、発泡体の水系プライマー組成物塗布面を重ね合
せ、一対のゴムロールを介して加圧(70kgf/m)
ラミネートした。
【0032】(ブロッキング試験)水系プライマー組成
物を塗布した発泡体を幅100mm、長さ100mmに
切り出し、水系プライマー組成物塗布面と発泡体の背面
を重ね、10g/cmの荷重をかけ、40℃で24時
間放置したのち、はく離し、ブロッキング強度を測定し
た。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】表1,2の結果より、実施例1,2,3
のものは熱活性性,耐水性,耐ブロッキング性、低起泡
性、ポリオレフィン発泡体に対するぬれ性の何れにおい
ても優れており、本発明品が汎用性の高い、ポリオレフ
ィン系発泡体と鋼板貼合せ用の水系プライマー組成物を
提供できることがわかる。これに対して比較例1のもの
は、アセチレンジオールが水系プライマー中に均一に分
散または溶解しないためポリオレフィン発泡体に対する
ぬれ性が不十分であるため弾きを生じ、この結果耐水性
の低下を生じている。比較例2のものは、親水性の大き
い、アセチレンジオールエチレンオキサイド付加物を単
独で使用しているため、耐水性が不十分である。比較例
3のものは、アセチレンジオールエチレンオキサイド付
加物の親水性が不十分であるため、アセチレンジオール
が水系プライマー中に均一に分散または溶解しないため
ポリオレフィン発泡体に対するぬれ性が不十分であるた
め弾きを生じ、この結果耐水性の低下を生じている。比
較例4のものは、アセチレンジオールおよびアセチレン
ジオールエチレンオキサイド付加物を使用しない代わり
に粘度を上げて、弾きを防いだが、このため、ロールコ
ーター上に短時間で泡が発生し、作業性が著しく悪化し
た。
【0036】また本発明の水系プライマー組成物は、ポ
リオレフィン系発泡体と鋼板を貼合わせる用途として、
折板屋根のみならず、壁材,自動車用などにも、幅広く
使用することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J038 BA231 BA232 CA111 CA112 DD042 GA02 GA06 JA20 KA09 LA03 MA08 MA10 NA04 NA10 NA12 PA07 PB05 PC08

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固形分換算で、(A)カルボキシル化クロ
    ロプレンラテックス100重量部に対し、(B)軟化点
    80〜170℃のロジン系樹脂エマルジョンを10〜2
    00重量部、(C)ポリエステルディスパージョンを5
    〜30重量部、有効成分換算で、(D)アセチレンジオ
    ール/(E)アセチレンジオールエチレンオキサイド付
    加物を重量部比で1/3〜3/1、かつ(D)+(E)
    の合計が、(A)100重量部に対し、0.1〜10重
    量部配合してなることを特徴とする水系プライマー組成
    物。
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