JP2001261273A - マンコンベアの欄干 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】通し孔やねじ孔の加工を要することなく能率よ
くスカートガードパネルおよび内側デッキを固定して速
やかにその据付けを達成することができるマンコンベア
の欄干を提供する。 【解決手段】無端状に走行するステップ列の側方に立設
されたスカートガードパネル２と、このスカートガード
パネル２の前記ステップ列の反対側の位置においてその
上方に立設された欄干パネル９と、この欄干パネル９と
前記スカートガードパネル２との間に設けられた内側デ
ッキ１０とからなるマンコンベアの欄干において、前記
スカートガードパネル２の上部側の縁部と前記内側デッ
キ１０の一端側の縁部とを係合片１５を用いて接続す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、エスカレータや
動く歩道等の乗客搬送用のマンコンベアの欄干に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】乗客搬送用のマンコンベアとしての例え
ばエスカレータは、建屋にトラスが据え付けられ、この
トラスに乗客搬送用のステップ列が組み込まれ、このス
テップ列の両側に欄干が設けられている。

【０００３】ステップ列は多数のステップを無端状に連
結してなり、このステップ列が建屋の下階から上階ある
いは上階から下階に向って順次無端走行し、この走行す
るステップ列を介して乗客を下階から上階あるいは上階
から下階に搬送するようになっている。

【０００４】図９には、ステップ列１の側方部分の構造
を示してあり、ステップ列１の側方には僅かな隙間をあ
けてスカートガードパネル２がほぼ垂直に設けられてい
る。このスカートガードパネル２はトラス３に固定され
た欄干固定部材４から延出するように設けられたブラケ
ット５，６を介してその上下部が支持されている。

【０００５】すなわち、スカートガードパネル２の内面
の下部にはフック７が取り付けられ、このフック７の内
側の隙間が下部側のブラケット６に脱着可能に差し込ま
れ、スカートガードパネル２の上部が上部側のブラケッ
ト５に皿ねじ８により固定されている。

【０００６】前記欄干固定部材４の上には欄干パネル９
が立設され、この欄干パネル９の内面と前記スカートガ
ードパネル２の上部側の縁部との間に内側デッキ１０が
ステップ列１に向かって傾斜するように設けられてい
る。

【０００７】この内側デッキ１０の上部側の縁部は欄干
パネル９の内面に目地部材１１を介して固定され、下部
側の縁部は前記スカートガードパネル２の上に重ね合わ
され、かつステップ列１の上方の空間部分から内側デッ
キ１０を貫通してブラケット５に螺挿された止めねじ１
２によりそのブラケット５に固定されている。

【０００８】スカートガードパネル２および内側デッキ
１０には、予め皿ねじ８用の通し孔および止めねじ１２
用の通し孔がそれぞれ形成されている。そして通常、そ
の皿ねじ８および止めねじ１２の螺挿用のねじ孔をマン
コンベアの据付け現地においてブラケット５に加工し、
その加工したねじ孔に前記通し孔を合わせて皿ねじ８お
よび止めねじ１２をブラケット５に螺挿してスカートガ
ードパネル２および内側デッキ１０を固定するようにし
ている。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、据付け
現地においてねじ孔を加工するのでは作業効率が悪いば
かりでなく、そのねじ孔の加工に伴う切粉でマンコンベ
アを汚したり、その切粉がステップ列１の車輪やガイド
レールに付着してステップ列１の乗り心地を低下させる
原因となり、このため現地では養生や作業の都度の清掃
が必要となり、据付け時間の増大を招いてしまう。

【００１０】特殊なクリップナットを用いてねじ孔の加
工を廃止するような提案もなされているが、この場合で
も通し孔の加工は必要であるし、また特殊ナットの使用
によりコストアップとなってしまう。

【００１１】さらに、内側デッキ１０の固定用の止めね
じ１２の頭部がスカートガードパネル２の表面側に露出
するため、マンコンベアの運転の継続に伴って止めねじ
１２が緩むようなことがあると、この止めねじ１２の頭
部がステップ列１の配置側に突出して乗客の足や衣服を
引っ掛けるような恐れが生じる。

【００１２】これを避けるために、止めねじ１２の頭部
を覆い隠すように内側デッキ８の表面にシールを貼り付
けてその突出を防止するような場合もあるが、このよう
な場合、マンコンベアの保守点検時に内側デッキ８やス
カートガードパネル２を脱着する際にいちいちそのシー
ルを貼り変えなければならず、作業性が低下し、またコ
ストアップとなってしまう。

【００１３】この発明はこのような点に着目してなされ
たもので、その目的とするところは、通し孔やねじ孔の
加工を要することなく能率よくスカートガードパネルお
よび内側デッキを固定して速やかにその据付けを達成す
ることができるマンコンベアの欄干を提供することにあ
る。

【００１４】

【課題を解決するための手段】この発明はこのような目
的を達成するために、無端状に走行するステップ列の側
方に立設されたスカートガードパネルと、このスカート
ガードパネルの前記ステップ列の反対側の位置において
その上方に立設された欄干パネルと、この欄干パネルと
前記スカートガードパネルとの間に設けられた内側デッ
キとからなるマンコンベアの欄干において、前記スカー
トガードパネルの上部側の縁部と前記内側デッキの一端
側の縁部とを係合片を用いて接続するようにしたもので
ある。

【００１５】そして、請求項２の発明では、スカートガ
ードパネルと内側デッキとを接続する係合片が、下方に
開口する第１の嵌合溝と上方に開口する第２の嵌合溝と
を有し、下方に開口する第１の嵌合溝内にスカートガー
ドパネルの上部側の縁部が挿入され、上方に開口する第
２の嵌合溝内に内側デッキの一端側の縁部が挿入されて
いることを特徴としている。

【００１６】請求項３の発明では、係合片の第１の嵌合
溝と第２の嵌合溝は、係合片の幅方向に対してほぼ同じ
レベル上で互いに位置をずらして設けられ、スカートガ
ードパネルの縁部が挿入される第１の嵌合溝がステップ
列の配置側に、内側デッキの縁部が挿入される第２の嵌
合溝が欄干パネルの配置側に位置していることを特徴と
している。

【００１７】請求項４の発明では、係合片は内側デッキ
の一端側の縁部に予め取り付けられていて、マンコンベ
アの据付け現地において、その係合片を介して内側デッ
キの一端側の縁部とスカートガードパネルの上部側の縁
部とが互いに接続されて組み立てられていることを特徴
としている。

【００１８】請求項５の発明では、スカートガードパネ
ルの内側には、係合片の高さの位置を変える位置調整機
構が設けられていることを特徴としている。

【００１９】請求項６の発明では、内側デッキの他端側
の縁部は、欄干パネルの近傍に止めねじを用いて固定さ
れていることを特徴としている。

【００２０】請求項７の発明では、内側デッキの他端側
の縁部と欄干パネルとの間の隙間には目地部材が設けら
れ、この目地部材により内側デッキの他端側の縁部を固
定した止めねじが覆い隠されていることを特徴としてい
る。

【００２１】請求項８の発明では、内側デッキの他端側
の縁部と欄干パネルとの間の隙間には目地部材が設けら
れ、この目地部材は引掛け部を有し、この引掛け部が欄
干パネル支持用のパネル押えに引掛けられ、この引掛け
により目地部材と共に内側デッキの他端側の縁部が前記
パネル押えに固定されていることを特徴としている。

【００２２】請求項９の発明では、内側デッキの他端側
の縁部と欄干パネルとの間の隙間には目地部材が設けら
れ、この目地部材には板ばねが付設され、この板ばねが
欄干パネル支持用のパネル押えに引掛けられ、この板ば
ねにより目地部材と共に内側デッキの他端側の縁部が前
記パネル押えに固定されていることを特徴としている。

【００２３】請求項１０の発明では、スカートガードパ
ネルの上部側の縁部と内側デッキの一端側の縁部とを接
続する係合片は、可撓性を有する合成樹脂で形成されて
いることを特徴としている。

【００２４】請求項１１の発明では、スカートガードパ
ネルの上部側の縁部と内側デッキの一端側の縁部とを接
続する係合片は、光の透過が可能な合成樹脂で形成され
ていることを特徴としている。

【００２５】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図１ないし図８を参照して説明する。

【００２６】図１には第１の実施形態を示してあり、こ
の実施形態においては、スカートガードパネル２の上部
側の端縁と内側デッキ１０の下部側の端縁とが係合片１
５を介して互いに接続されている。

【００２７】係合片１５はスカートガードパネル２およ
び内側デッキ１０の長手方向に沿って延びる断面矩形の
棒状をなし、その下面には下方に開口をもつ第１の嵌合
溝１５ａが、上面には上方に開口をもつ第２の嵌合溝１
５ｂがそれぞれその長手方向に沿って形成されている。

【００２８】そしてこの係合片１５の第１の嵌合溝１５
ａ内にスカートガードパネル２の上部側の端縁が圧入さ
れ、第２の嵌合溝１５ｂ内に内側デッキ１０の下部側の
端縁が圧入され、これによりスカートガードパネル２の
上部側の端縁と内側デッキ１０の下部側の端縁とが同一
の垂直面上で互いに接続されている。

【００２９】なお、スカートガードパネル２の下端側の
縁部は図９に示す構造と同様にフック７を介してブラケ
ット６に固定され、内側デッキ１０の上部側の縁部は目
地部材１１を介して欄干パネル９に固定されている。

【００３０】このような構成においては、通し孔やねじ
孔の加工が不要であり、このため切粉による弊害を除去
することができ、またスカートガードパネル２および内
側デッキ１０の据付けを面倒なねじ止めを要することな
く、容易に能率よく行うことができる。

【００３１】また、ねじを用いないからそのねじの突出
防止用のシールが不要であり、かつそのねじの突出に伴
う危険も排除して安全性を高めることができ、さらにね
じの露出がないから外観が良好となり、意匠性も向上す
る。

【００３２】マンコンベアの保守点検時にスカートガー
ドパネル２と内側デッキ１０との結合を外す際には、単
に係合片１５の嵌合溝１５ａ，１５ｂ内からスカートガ
ードパネル２の端縁および内側デッキ１０の端縁を引き
抜くだけでよく、このためその保守点検の作業も容易に
能率よく行うことができる。

【００３３】図２には第２の実施形態を示してある。第
１の実施形態においては、係合片１５の上下方向に第１
および第２の嵌合溝１５ａ，１５ｂを形成してスカート
ガードパネル２と内側デッキ１０とを同一垂直面上で接
続するようにしてあるが、この第２の実施形態において
は、第１および第２の嵌合溝１５ａ，１５ｂが係合片１
５の幅方向に対してほぼ同じ水平レベル上で互いに位置
をずらして並ぶように形成されている。

【００３４】そして下方に開口する第１の嵌合溝１５ａ
が係合片１５の前部側つまりステップ列１の配置側に位
置し、この第１の嵌合溝１５ａ内にスカートガードパネ
ル２の上部側の端縁が圧入され、上方に開口する第２の
嵌合溝１５ｂが係合片１５の後部側つまり欄干パネル９
の配置側に位置し、この第２の嵌合溝１５ｂ内に内側デ
ッキ１０の下部側の端縁が圧入されている。

【００３５】このような構成においては、スカートガー
ドパネル２および内側デッキ１０の表面側に露出する係
合片１５の領域面積が小さくなり、このため外観がすっ
きりして意匠性がさらに向上し、またスカートガードパ
ネル２の端部と内側デッキ１０の端部とが前後に重なる
ように係合片１５により接続されるから、その強度が高
まり、安定してスカートガードパネル２と内側デッキ１
０との結合を保持することができる。

【００３６】図３には第３の実施形態を示してあり、こ
の実施形態においては、第１および第２の嵌合溝１５
ａ，１５ｂが係合片１５の前後の幅方向に位置をずらし
て形成されている。そして工場出荷時に予め内側デッキ
１０の端縁に係合片１５の嵌合溝１５ｂが差し込まれ、
かつこの係合片１５の側面１５ｂ′がスポット溶接や接
着等により内側デッキ１０に固定され、この状態で内側
デッキ１０がマンコンベアの据付け現地に搬入され、係
合片１５の嵌合溝１５ａがスカートガードパネル２の上
部側の端縁に差し込まれ、その係合片１５を介してスカ
ートガードパネル２と内側デッキ１０とが接続されて欄
干が組み立てられている。

【００３７】このような場合には、係合片１５と内側デ
ッキ１０とが予め一体的に結合されているから、これを
一部品として取り扱うことができ、これにより据付け工
数を削減して能率的な据付け作業を達成することができ
る。

【００３８】図４には第４の実施形態を示してあり、こ
の実施形態においては、スカートガードパネル２の内面
にナット１６を緩めて上下に移動調整することが可能な
ようにそのガイド用の長孔を有した位置調整機構として
のブラケット１７が設けられ、このブラケット１７によ
り係合片１５が支持されている。

【００３９】このような構成においては、ブラケット１
７を上下に移動することにより係合片１５の高さの位置
を変えることができ、したがってスカートガードパネル
２の上端の高さのレベル位置にずれがあったような場合
に、そのずれを係合片１５の高さの位置の調整により吸
収して所定のレベルの位置に内側デッキ１０を取り付け
ることができる。

【００４０】図５には第５の実施形態を示してあり、こ
の実施形態においては、欄干パネル９の下端部を挟着し
て支持したパネル押え１８の上部にブラケット１９が取
り付けられ、このブラケット１９に止めねじ２０を介し
て内側デッキ１０の上部側の縁部が固定されている。

【００４１】このような構成においては、内側デッキ１
０を安定して固定することができる。止めねじ２０はス
カートガードパネル２から離れた欄干パネル９の下部側
に位置しているものであり、したがってこの止めねじ２
０が乗客の足や衣服に引っ掛かるような恐れはない。

【００４２】図６には第６の実施形態を示してあり、こ
の実施形態においては、内側デッキ１０の上部側の端縁
が止めねじ２０でブラケット１９に固定されているとと
もに、その内側デッキ１０の端縁と欄干パネル９との間
に目地部材２１が嵌着され、この目地部材２１で前記止
めねじ２０の頭部が覆われている。

【００４３】このような構成においては、止めねじ２０
が目地部材２１で覆い隠され外部に露出せず、このため
外観が良好となり、意匠性が向上する。

【００４４】図７には第７の実施形態を示してあり、こ
の実施形態においては、目地部材２１に内側デッキ１０
の縁部が差し込まれて固定され、また目地部材２１には
その下側に舌片状に延びる引掛け部２１ａが一体に形成
され、この引掛け部２１ａがパネル押え１８に形成され
た係合溝１８ａ内に挿入され、この挿入により目地部材
２１が内側デッキ１０と共にパネル押え１８に固定され
ている。

【００４５】このような構成においては、第５および第
６の実施形態におけるような止めねじ２０を用いること
なく内側デッキ１０を容易に能率よくかつ良好な外観を
保って固定することができる。

【００４６】図８には第８の実施形態を示してあり、こ
の実施形態においては、目地部材２１に内側デッキ１０
と共に板ばね２２が差し込まれて固定され、この板ばね
２２の一部が目地部材２１の下側に引掛け部２２ａとし
て舌片状に延び、この引掛け部２２ａがパネル押え１８
に形成された係合溝１８ａ内に挿入固定され、この板ば
ね２２の弾性力で目地部材２１が内側デッキ１０と共に
パネル押え１８に固定されている。

【００４７】このような構成においても、第７の実施形
態と同様に止めねじ２０を用いることなく内側デッキ１
０を容易に能率よくかつ良好な外観を保って固定するこ
とができる。

【００４８】前記いずれの実施形態においても係合片１
５の材料としては金属あるいは合成樹脂を用いることが
可能である。特に、係合片１５を可撓性を有する合成樹
脂で形成することが好ましく、この場合には据付け現地
において、欄干の曲り形状に対応するように係合片１５
を曲げて能率よく施工でき、また係合片１５を自由に曲
げることが可能であるから、その据付け現地への輸送等
の取り扱いに便利となる。

【００４９】さらに、係合片１５を光の透過が可能な透
明な合成樹脂で形成することも可能で、このような場合
には、スカートガードパネル２の内側に光源を設け、そ
の光を係合片１５を通して外部に出射させて独特のマン
コンベアを構成することが可能となる。

【００５０】

【発明の効果】以上述べたように請求項１および２の発
明によれば、スカートガードパネルと内側デッキとを係
合片で接続して結合するようにしたから、スカートガー
ドパネルおよび内側デッキの据付けを面倒なねじ止めの
作業を要することなく、容易に能率よく行なえ、またね
じを用いないからそのねじの突出防止用のシールが不要
であり、かつそのねじの突出に伴う危険も排除して安全
性を高めることができ、さらにねじの露出がないから外
観が良好となり、意匠性も向上する。

【００５１】さらに、請求項３の発明では、スカートガ
ードパネルおよび内側デッキの表面側に露出する係合片
の領域面積が小さくなり、このため外観がすっきりして
意匠性がより向上し、またスカートガードパネルの端部
と内側デッキの端部とが前後に重なるように係合片によ
り接続されるから、その強度が高まり、安定してスカー
トガードパネルと内側デッキとの結合を保持することが
できる。

【００５２】請求項４の発明では、内側デッキに係合片
が予め一体的に結合されているから、これを一部品とし
て取り扱って能率的な据付け作業を達成することができ
る。

【００５３】請求項５の発明では、スカートガードパネ
ルの上端の高さのレベル位置にずれがあったような場合
に、そのずれを係合片の高さの位置の調整により吸収し
て所定のレベルの位置に内側デッキを取り付けることが
できる。

【００５４】請求項６の発明では、内側デッキの他端側
の縁部を安定して固定することができ、請求項７の発明
では、その内側デッキの他端側の縁部の周辺の外観を良
好に保って意匠性を向上させることができ、さらに請求
項８および９の発明では、内側デッキの他端側の縁部を
容易に能率よくかつ良好な外観を保って固定することが
できる。

【００５５】請求項１０の発明では、係合片が可撓性を
有する合成樹脂で形成されているから、この係合片を据
付け現地において欄干の曲り形状に対応する形状に曲げ
ることができ、したがって能率的な据付けを達成でき、
また係合片を自由に曲げることが可能であるから、その
据付け現地への輸送等の取り扱いに便利となる。

【００５６】請求項１１の発明では、係合片が光の透過
が可能な合成樹脂で形成されているから、スカートガー
ドパネルの内側に光源を設け、その光を係合片を通して
外部に出射させるような独特のマンコンベアを構成する
ことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の第１の実施形態を示す断面図。

【図２】この発明の第２の実施形態を示す断面図。

【図３】この発明の第３の実施形態を示す断面図。

【図４】この発明の第４の実施形態を示す断面図。

【図５】この発明の第５の実施形態を示す断面図。

【図６】この発明の第６の実施形態を示す断面図。

【図７】この発明の第７の実施形態を示す断面図。

【図８】この発明の第８の実施形態を示す断面図。

【図９】従来技術を示す断面図。

【符号の説明】

１…ステップ列 ２…スカートガードパネル ９…欄干パネル １０…内側パネル １５…係合片 １５ａ…第１の嵌合溝 １５ｂ…第２の嵌合溝 １７…ブラケット（位置調整機構） １８…パネル押え １９…ブラケット ２０…止めねじ ２１…目地部材 ２１ａ…引掛け部 ２２…板ばね ２２ａ…引掛け部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 謙一 兵庫県姫路市網干区浜田1000番地 東芝エ レベータプロダクツ株式会社内 (72)発明者 神長 正美 兵庫県姫路市網干区浜田1000番地 東芝エ レベータプロダクツ株式会社内 (72)発明者 今井 一郎 東京都府中市東芝町１番地 株式会社東芝 府中工場内 Ｆターム(参考） 3F321 AA01 AA02 CE07 CE21

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】無端状に走行するステップ列の側方に立設
   されたスカートガードパネルと、このスカートガードパ
   ネルの前記ステップ列の反対側の位置においてその上方
   に立設された欄干パネルと、この欄干パネルと前記スカ
   ートガードパネルとの間に設けられた内側デッキとから
   なるマンコンベアの欄干において、 前記スカートガードパネルの上部側の縁部と前記内側デ
   ッキの一端側の縁部とを係合片により接続したことを特
   徴とするマンコンベアの欄干。
2. 【請求項２】スカートガードパネルと内側デッキとを接
   続する係合片は、下方に開口する第１の嵌合溝と上方に
   開口する第２の嵌合溝とを有し、下方に開口する第１の
   嵌合溝内にスカートガードパネルの上部側の縁部が挿入
   され、上方に開口する第２の嵌合溝内に内側デッキの一
   端側の縁部が挿入されていることを特徴とする請求項１
   に記載のマンコンベアの欄干。
3. 【請求項３】係合片の第１の嵌合溝と第２の嵌合溝は、
   係合片の幅方向に対してほぼ同じレベル上で互いに位置
   をずらして設けられ、スカートガードパネルの縁部が挿
   入される第１の嵌合溝がステップ列の配置側に、内側デ
   ッキの縁部が挿入される第２の嵌合溝が欄干パネルの配
   置側に位置していることを特徴とする請求項２に記載の
   マンコンベアの欄干。
4. 【請求項４】係合片は内側デッキの一端側の縁部に予め
   取り付けられていて、マンコンベアの据付け現地におい
   て、その係合片を介して内側デッキの一端側の縁部とス
   カートガードパネルの上部側の縁部とが互いに接続され
   て組み立てられていることを特徴とする請求項１ないし
   ３のいずれか１つに記載のマンコンベアの欄干。
5. 【請求項５】スカートガードパネルの内側には、係合片
   の高さの位置を変える位置調整機構が設けられているこ
   とを特徴とする請求項１ないし４のいずれか１つに記載
   のマンコンベアの欄干。
6. 【請求項６】内側デッキの他端側の縁部は、欄干パネル
   の近傍に止めねじを用いて固定されていることを特徴と
   する請求項１ないし５のいずれか１つに記載のマンコン
   ベアの欄干。
7. 【請求項７】内側デッキの他端側の縁部と欄干パネルと
   の間の隙間には目地部材が設けられ、この目地部材によ
   り内側デッキの他端側の縁部を固定した止めねじが覆い
   隠されていることを特徴とする請求項６に記載のマンコ
   ンベアの欄干。
8. 【請求項８】内側デッキの他端側の縁部と欄干パネルと
   の間の隙間には目地部材が設けられ、この目地部材は引
   掛け部を有し、この引掛け部が欄干パネル支持用のパネ
   ル押えに引掛けられ、この引掛けにより目地部材と共に
   内側デッキの他端側の縁部が前記パネル押えに固定され
   ていることを特徴とする請求項１ないし５のいずれか１
   つに記載のマンコンベアの欄干。
9. 【請求項９】内側デッキの他端側の縁部と欄干パネルと
   の間の隙間には目地部材が設けられ、この目地部材には
   板ばねが付設され、この板ばねが欄干パネル支持用のパ
   ネル押えに引掛けられ、この板ばねにより目地部材と共
   に内側デッキの他端側の縁部が前記パネル押えに固定さ
   れていることを特徴とする請求項１ないし５のいずれか
   １つに記載のマンコンベアの欄干。
10. 【請求項１０】スカートガードパネルの上部側の縁部と
    内側デッキの一端側の縁部とを接続する係合片は、可撓
    性を有する合成樹脂で形成されていることを特徴とする
    請求項１ないし９のいずれかに記載のマンコンベアの欄
    干。
11. 【請求項１１】スカートガードパネルの上部側の縁部と
    内側デッキの一端側の縁部とを接続する係合片は、光の
    透過が可能な合成樹脂で形成されていることを特徴とす
    る請求項１ないし９のいずれかに記載のマンコンベアの
    欄干。