JP2001260624A - スタビライザブッシュ - Google Patents

スタビライザブッシュ

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JP2001260624A JP2000073651A JP2000073651A JP2001260624A JP 2001260624 A JP2001260624 A JP 2001260624A JP 2000073651 A JP2000073651 A JP 2000073651A JP 2000073651 A JP2000073651 A JP 2000073651A JP 2001260624 A JP2001260624 A JP 2001260624A
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    • B60G21/04Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces permanently interconnected mechanically
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    • B60G21/055Stabiliser bars
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
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    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/10Mounting of suspension elements
    • B60G2204/12Mounting of springs or dampers
    • B60G2204/122Mounting of torsion springs
    • B60G2204/1222Middle mounts of stabiliser on vehicle body or chassis
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/41Elastic mounts, e.g. bushings

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  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタビライザバーに横ずれストッパを設けた
構成において、操縦安定性や乗り心地を損なうことな
く、横ずれストッパとの干渉による異音の発生を防止す
る。 【解決手段】 スタビライザバーSを挿通保持する筒状
のゴム弾性体1を、高摺動性ゴムよりなる内層ゴム1A
とその外周の外層ゴム1Bの二層構造として、操縦安定
性と乗り心地を向上させる一方、ゴム弾性体1の、スタ
ビライザバーSに固定した横ずれストッパ2に対向する
端面を、内層ゴム1Aと一体の高摺動性ゴムよりなる摺
動面12として、摩擦抵抗を低減し、異音を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両のスタビライザ
バーを保持するスタビライザブッシュに関する。
【0002】
【従来の技術】図6はスタビライザブッシュの一般的構
造を示すもので、厚肉筒状のゴム弾性体10は、その筒
内に車両のスタビライザバーSを挿通保持している。ゴ
ム弾性体10は、平坦な頂面を車体の取付面(図略)に
当接させるとともに、U字形の外周面を略U字形のブラ
ケット20にて保持しており、ブラケット20は、両端
部のボルト穴201にボルトを螺挿することによって、
車体の取付面に固定される。ゴム弾性体10の両端部に
は、径方向に張り出すフランジ101を設けて、ブラケ
ット20からの抜けを防止している。
【0003】また、近年、図7に示すように、ゴム弾性
体10を内層ゴム10Aと外層ゴム10Bの2層構造と
し、内層ゴム10Aを高摺動性のゴム材料で構成したス
タビライザブッシュが検討されている。図6のスタビラ
イザブッシュ構成では、操縦安定性と乗り心地の両立が
難しく、操縦安定性を向上させるためにゴム弾性体10
の剛性を高くすると乗り心地が低下し、逆にゴム弾性体
10を柔らかくすると操縦安定性が低下する不具合があ
ったが、図7の構成では、内層ゴム10Aの摺動抵抗が
小さいので乗り心地が高まり、しかも外層ゴム10Bを
内層ゴム10Aより高硬度として剛性を向上させること
が可能となる。また、内層ゴム10Aとスタビライザバ
ーSとの急激な相対変位による異音の発生も防止でき
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
車両設計においては搭載部品をできるだけ小さいスペー
スにコンパクトに収納するために、部品間に十分な余裕
がないことが多くなっている。このため、ゴム弾性体1
0に対してスタビライザバーSが軸方向に相対移動する
横ずれが生じると、スタビライザバーSが周囲の部品と
干渉する不具合がある。この対策として、図7のよう
に、スタビライザバーS周りに金属リングよりなる横ず
れストッパ2を設けて、相対移動量を規制することが行
われているが、この横ずれストッパ2とゴム弾性体10
とが干渉して異音が発生する新たな問題が生じている。
【0005】すなわち、本発明の目的は、スタビライザ
バーに横ずれストッパを設けた構成において、操縦安定
性や乗り心地を損なうことなく、横ずれストッパとの干
渉による異音の発生を防止することのできるスタビライ
ザブッシュ構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1のスタビ
ライザブッシュは、筒状に成形したゴム弾性体内にスタ
ビライザバーを挿通保持し、上記ゴム弾性体の外周面を
車体に取付けられるブラケットにて保持するもので、上
記スタビライザバー周りには、上記ゴム弾性体の軸方向
の移動を規制するストッパ部材を設けている。上記ゴム
弾性体は、高摺動性ゴムよりなる内層ゴムとその外周に
積層形成した外層ゴムとの二層構造であり、かつ上記ゴ
ム弾性体の少なくとも上記ストッパ部材側の端面に、高
摺動性ゴムよりなる摺動面を設けている。
【0007】上記構成によれば、上記ゴム弾性体が上記
ストッパ部材と対向する端面に、摩擦抵抗の小さい高摺
動性ゴムの上記摺動面を有しているので、スタビライザ
バーの横ずれにより、上記ゴム弾性体と上記ストッパ部
材が干渉しても、異音を発生することがない。また、上
記ゴム弾性体は、スタビライザバーを保持する内層側が
高摺動性ゴムよりなる内外二層構造であるので、操縦安
定性、乗り心地ともに優れている。よって、操縦安定性
と乗り心地を両立させ、しかも横ずれストッパとの干渉
による異音を防止してより快適な環境を実現できる。
【0008】請求項2の構成では、上記摺動面の面積
を、対向する上記ストッパ部材の端面の面積以上とす
る。このようにすると、通常のゴム材料よりなる上記外
層ゴムと、上記ストッパ部材とが干渉することがないの
で、異音の発生をより確実に防止できる。
【0009】あるいは、請求項3の構成のように、上記
摺動面を、上記外層ゴムの端面より上記ストッパ部材側
に突出させることもできる。このようにしても、上記外
層ゴムと上記ストッパ部材との干渉を防止でき、上記摺
動面を上記ストッパ部材より大きくする必要がないの
で、設計の自由度が向上する。
【0010】請求項4の構成では、上記摺動面を上記内
層ゴムと一体に設ける。これにより、上記内層ゴムの成
形時に上記摺動面を一体に成形することができるので、
製作が容易である。
【0011】請求項5の構成では、上記ゴム弾性体の両
端部に径方向に張り出す一対のフランジ部を設けて、こ
れらフランジ部を含む上記ゴム弾性体の両端部全体を、
上記内層ゴムと一体の高摺動性ゴムで構成する。この構
成では、上記外層ゴムが、上記フランジ部間に挟持され
るので、内外層間のずれや抜けが防止できる。
【0012】請求項6の構成では、上記外層ゴムのゴム
硬度を上記内層ゴムのゴム硬度以上とする。上記外層ゴ
ムのゴム硬度を高くすることで、必要な剛性を確保し、
操縦安定性を高めることができる。
【0013】請求項7の構成では、上記内層ゴムの外形
を多角形または上記外層ゴムと相似な形状とする。この
ようにすると、内外層の接合界面でのずれや周りが防止
され、接合性が向上する。また、相似形状では上記内層
ゴムの体積を増大させたい場合等に有効である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の第
1の実施の形態を説明する。図1(a)はスタビライザ
ブッシュをスタビライザバーSに組付けた状態を示すも
ので、図中、スタビライザブッシュを構成する厚肉筒状
のゴム弾性体1は、高摺動性ゴムよりなる内層ゴム1A
と、その外周の外層ゴム1Bからなっている。ゴム弾性
体1は、両端部外周に径方向に張出すフランジ部11を
有し、これらフランジ部11間のゴム弾性体1外周面
を、車両フレームにボルト固定される略U字状のブラケ
ット3にて保持するようになしてある。
【0015】図1(b)〜(d)は、ゴム弾性体1の詳
細構成を示す図で、図1(c)のように、ゴム弾性体1
は、スタビライザバーSが挿通保持される筒状の内層ゴ
ム1Aと、その外周に積層形成される外層ゴム1Bの二
層構造となっている。内層ゴム1Aは、図1(d)のよ
うに、外周形状を多角形、例えば、正八角形としてお
り、これにより、内層ゴム1Aと外層ゴム1Bの接合界
面でのずれや回りを防止して、接合性を高めている。
【0016】外層ゴム1Bは、U字状の外周形状を有
し、頂面は平坦な面となっている。外層ゴム1Bの両端
部は、外周縁が一定幅で径方向に張出して、上記フラン
ジ部11を形成している。なお、図1(c)のように、
車両フレームFへの取付けによりゴム弾性体1が当接す
る取付面は、外層ゴム1Bの頂面形状に合わせて一部が
下方に突出する形状となっている。このようにすると、
ゴム弾性体1の軸方向の移動を規制しブラケット3から
のずれを防止できる。
【0017】図1において、スタビライザバーS周りに
は、ゴム弾性体1の一方の端面(図1の右端面)側に、
ストッパ部材としての横ずれストッパ2が固定されてい
る。横ずれストッパ2は円環状で、金属またはゴムより
なり、スタビライザバーSがゴム弾性体1に対し横ずれ
した時に、ゴム弾性体1に当接してその移動を規制する
ことにより、スタビライザバーSと周囲の部品との干渉
を防止する。
【0018】本実施の形態では、この横ずれストッパ2
に対向するゴム弾性体1の端面に、高摺動性ゴムよりな
る摺動面12を、内層ゴム1Aと一体に設ける。摺動面
12は、横ずれストッパ2の面積より大きいことが望ま
しく、ここでは、図2(b)のように、ゴム弾性体1の
右端面(図1(b)の正面)の全面を、摺動面12とす
る。摺動面12の厚みは、フランジ部11のほぼ半分程
度(通常3mm程度)としているが、摺動面12の外周
縁部においては、厚みを約1mm程度として、その背面
側を、外層ゴム1Bの端面外周縁部より突出する薄肉の
リブ13で支持している。このように、突出する薄肉リ
ブ13を外層ゴム1Bの端面外周縁部に設置すること
で、成形時における高摺動性ゴムのはみ出しを防止する
効果がある。つまり、ブラケット3に高摺動性ゴムが接
触することがないので、ブラケット3の保持性を低下さ
せることがない。
【0019】また、図1(b)、(c)のように、ゴム
弾性体1には、摺動面12側のフランジ部11下端に、
矩形の識別用のリブ14が設けてある。識別用リブ14
の表面は、高摺動性ゴムで被覆されて摺動面12と一体
になっている。この識別用リブ14によって、ゴム弾性
体1の方向性、すなわち摺動面12側の端面の識別が容
易にでき、スタビライザバーSへの取付け作業が容易に
なる。また、この識別用リブ14表面にスタビライザバ
ーSの挿通穴径を識別する識別テーキン15を設ける
と、穴径の異なるゴム弾性体1を成形する際に、内層ゴ
ム1Aの成形用上型のみを変更することで識別が可能に
なるので、型製作費が削減できる。また、識別テーキン
15が横ずれストッパ2と干渉しない位置にあるので、
特性に影響を与えることがない。
【0020】内層ゴム1Aおよび摺動面12を構成する
高摺動性ゴムは、基材となるゴムに高級脂肪酸アミドを
配合することにより高摺動性を付与したものである。こ
こで基材ゴムは、特に制限されないが、例えば、天然ゴ
ム(NR)、ブタジエンゴム(BR)、天然ゴムとブタ
ジエンゴムのブレンドゴム(NR/BR)、イソプレン
ゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ク
ロロプレンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)、エ
チレンプロピレンジエン共重合ゴム(EPDM)、ブチ
ルゴム(IIR)、塩素化ブチルゴム(Cl−II
R)、およびこれらのブレンドゴムが使用できる。好ま
しくは、天然ゴムとブタジエンゴムのブレンドゴム(N
R/BR)が好適に使用される。
【0021】高摺動性ゴムの基材ゴムに配合される高級
脂肪酸アミドは、使用時に基材ゴム中よりブルーミング
することにより潤滑剤として機能し、摺動性を向上させ
る。高級脂肪酸アミドの具体例としては、例えば、オレ
イン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミ
ド、エルシン酸アミド等の炭素数12〜22の飽和・不
飽和脂肪酸アミドが挙げられ、好ましくは、オレイン酸
アミドが使用される。内層ゴム1Aへの高級脂肪酸アミ
ドの配合量は、ゴム弾性体1を高摺動性ゴムのみで構成
した場合に必要な量とするのが望ましい。ただし、内層
ゴム1Aに練り込む高級脂肪酸アミドの量が多くなりす
ぎる場合には、ゴム物性に悪影響を与えるおそれがあ
り、通常、基材ゴムへの高級脂肪酸アミドの配合量が、
5〜30重量%程度の範囲となるようにする。高級脂肪
酸アミドの量が多い場合には、予め、外層ゴム1Bへ余
剰の高級脂肪酸アミドを練り込んでおくこともできる。
【0022】高摺動性ゴムは、上記基材ゴムと高級脂肪
酸アミドを所定の配合比で配合してなる。この時、通常
公知の添加剤、例えば、加硫剤、加硫促進剤、加硫助
剤、加工助剤等を使用することができる。加硫剤として
は、例えば硫黄、過酸化物、金属酸化物、ポリアミン等
が挙げられ、通常、0.1〜10重量%の範囲で使用さ
れる。加硫促進剤としては、スルフェンアミド系、チア
ゾール系、チウラム系、ジチオカルバミン酸塩類、キサ
ントゲン酸塩類等が、通常、0.1〜10重量%の範囲
で使用される。加硫助剤としては、通常、酸化亜鉛等が
使用され、その配合量は、通常、3〜15重量%の範囲
である。加工助剤としては、ステアリン酸等の脂肪酸や
脂肪油系油脂類が使用される。
【0023】外層ゴム1Bは、内層ゴム1Aの上記基材
ゴムと同じか、同系のゴム材料で構成する。具体的に
は、例えば、内層ゴム1Aの基材ゴムとして天然ゴムと
ブタジエンゴムのブレンドゴム(NR/BR)を使用し
た場合には、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(B
R)、または天然ゴムとブタジエンゴムのブレンドゴム
(NR/BR)等を使用することができ、両者の接合性
が向上する。特に、上記外層ゴム1Bを天然ゴム系材料
とすると、耐疲労性が高く、耐久性が向上するので好ま
しい。
【0024】また、外層ゴム1Bのゴム硬度を、内層ゴ
ム1Aのゴム硬度以上とすると、ゴム弾性体1全体の剛
性が向上するので好ましい。通常、高摺動性ゴムは耐磨
耗性を向上させるために、ゴム硬度をHs65程度とし
ているので、外層ゴム1Bのゴム硬度をHs65程度な
いしそれ以上となるように配合するとよい。高摺動性ゴ
ムは、スタビライザブッシュの使用時、その内部より高
級脂肪酸アミドがブルーミングすることで摺動性を与え
るが、内層ゴム1Aと外層ゴム1Bの組み合わせによっ
ては、ブルーミングした高級脂肪酸アミドが外層ゴム1
B側へ移行する場合がある。このような場合でも、ゴム
弾性体1全体及びフランジ11の剛性を高めることで、
スタビライザブッシュのブラケットからの横ずれを抑制
できる。
【0025】上記構成のスタビライザブッシュを製作す
る場合には、通常、まず外層ゴム1Bを成形して加硫ま
たは半加硫させた後、内層ゴム1Aおよび摺動面12と
なる高摺動性ゴムを型内に注入し、加硫成形する方法が
採用される。また、この方法に限らず、それぞれのゴム
を予め所定形状に成形した後、接着する方法等、他の方
法によることも可能である。
【0026】上記構成によれば、横ずれストッパ2に対
向するゴム弾性体1の端面に、高摺動性ゴムからなる摺
動面12を設けて、その面積を横ずれストッパ2より大
きくしたので、スタビライザバーSが横ずれしてゴム弾
性体1と横ずれストッパ2が接触しても、両者の摩擦抵
抗はごく小さく、異音が発生することはない。この摺動
面12は、高摺動性ゴムからなる内層ゴム1Aと一体に
成形できるので、製作も容易である。また、内層ゴム1
Aは高摺動性ゴムからなるので、スタビライザバーSと
の摺動抵抗が低くなって乗り心地が向上し、相対回転に
伴う異音の発生も防止できる。一方、外層ゴム1Bは高
硬度の天然ゴム系材料からなるので、剛性が高まって操
縦安定性が向上し、耐久性にも優れる。さらに、内層ゴ
ム1Aを外層ゴム1Bと同系のゴム材料とし、内層ゴム
1Aの外周形状を多角形としたので、接合性も高い。
【0027】図2に本発明の第2の実施の形態を示す。
上記第1の実施の形態では、ゴム弾性体1の端面の全面
を摺動面12としたが、横ずれストッパ2の大きさが比
較的小さい場合には、摺動面12を部分的に形成するこ
ともできる。本実施の形態では、摺動面12を、これを
設けるゴム弾性体1の端面(図2(a)の正面、図2
(b)の左端面)と同形で、一回り小さい大きさとす
る。ただし、摺動面12は、横ずれストッパ2よりも面
積を大きくして、横ずれストッパ2が摺動面12より外
側の面に接触しないようにするのがよい。
【0028】また、上記第1の実施の形態では、内層ゴ
ム1Aを多角形の外周形状としたが、本実施の形態で
は、図2(c)のように、内層ゴム1Aの外周形状を、
外層ゴム1Bと同形としている。このように、内層ゴム
1Aを外層ゴム1Bと相似な形状とすると、円形ないし
多角形断面とする場合より体積を大きくしやすく、ゴム
に含まれる潤滑剤量の総量を多くできるので摺動性確保
の観点から有利である。また、角を有する形状であるの
で、ずれ止め、回り止めに対して上記第1の実施の形態
と同様の効果を有する。
【0029】上記構成によっても横ずれストッパ2との
干渉を防止する同様の効果が得られ、摺動面12の外周
を取り巻いて外層ゴム1Bが設けられるので、成形性が
良好である。また、内層ゴム1Aの外周形状が、角を有
する形状であるので、ずれ止め、回り止めに対して上記
第1の実施の形態と同様の効果を有する。また、摺動面
12をゴム弾性体1の端面と同形として、上辺左右端に
円形の横ずれストッパ2と接触しない部位が形成される
ようにしたので、図2(a)のように、右上角等に識別
テーキン15を配すれば、横ずれストッパ2との干渉を
防止することができる。
【0030】ここで、上記各実施の形態では、摺動面1
2を、ゴム弾性体1の一方の端面のみに設けたが、摺動
面12を、ゴム弾性体1を両方の端面に設けることもで
きる。その一例を本発明の第3の実施の形態として以下
に示す。
【0031】図3(a)、(b)のように、本実施の形
態では、ゴム弾性体1の左右端面からフランジ部11の
厚み分までを、内層ゴム1Aと一体の高摺動性ゴムで構
成している。すなわち、左右端面の全面が、摺動面12
となる。この構成では、外層ゴム1Bが、両端のフラン
ジ部11間に挟持されて確実に保持されるので、内外層
間の密着性が向上し、例えば、内外層間を接着しなくて
もずれや抜け等が発生するおそれがない。
【0032】図4に本発明の第4の実施の形態を示す。
本実施の形態では、ゴム弾性体1の一方の端面(図の右
端面)の一部を高摺動性ゴムよりなる摺動面12とし
(図4(c)、(d))、かつこの摺動面12を、外層
ゴム1Bよりわずかに突出させている(図4(a))。
摺動面12に対向する横ずれストッパ2は、図4(b)
のように、正六角形等の多角形状で、摺動面12よりや
や大きく形成されている。摺動面12は円形で、内層ゴ
ム1Aの外周形状は多角形、例えば正八角形としてあ
る。
【0033】ゴム弾性体1のブラケット3からの抜け止
めが重要視される場合、フランジ部11の剛性を確保す
るためには、摺動面12を小さくして高摺動性ゴムがフ
ランジ部11にかからないようにすることが望ましい。
このような場合には、上記構成が有効で、摺動面12が
突出しているので横ずれストッパ2が外層ゴム1Bに接
触することがなく、横ずれストッパ2との干渉防止と剛
性の向上を両立させることができる。
【0034】図5に本発明の第5の実施の形態を示す。
本実施の形態では、摺動面12の外周形状を略矩形形状
としており、フランジ部11にかからない範囲で比較的
面積が大きくなるようにしている。摺動面12が横ずれ
ストッパ2より小さい構成では当接時の応力集中が問題
になりやすいが、面積を大きくとることで応力集中を緩
和することができる。摺動面12の形状、面積は、要求
されるフランジ部11の剛性等に応じて適宜変更するこ
とができる。また、摺動面12表面にシボ加工、ブラス
ト加工等を行って凹凸を形成すると、横ずれストッパ2
との接触面積が小さくなるので、異音の発生に対しより
効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示し、(a)はス
タビライザブッシュをスタビライザバーに組付けた状態
を示す図で、(b)のI−I線断面図、(b)はスタビ
ライザブッシュの軸方向正面図、(c)は(b)のII−
II線断面図、(d)は(c)のIII −III 線断面図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示し、(a)はス
タビライザブッシュの軸方向正面図、(b)はスタビラ
イザブッシュの軸方向の断面図、(c)は(b)のIV−
IV線断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示し、(a)はス
タビライザブッシュの軸方向正面図、(b)はスタビラ
イザブッシュの軸方向の断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示し、(a)は横
ずれストッパを設けたスタビライザブッシュの軸方向の
断面図、(b)は横ずれストッパを設けたスタビライザ
ブッシュの軸方向正面図、(c)はスタビライザブッシ
ュの軸方向正面図、(d)は(a)のV−V線断面図で
ある。
【図5】本発明の第4の実施の形態を示すスタビライザ
ブッシュの軸直方向の断面図である。
【図6】従来のスタビライザブッシュをスタビライザバ
ーに組付けた状態を示す斜視図である。
【図7】従来のスタビライザブッシュをスタビライザバ
ーに組付けた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ゴム弾性体 1A 内層ゴム 1B 外層ゴム 11 フランジ 12 摺動面 13 リブ 14 識別用リブ 2 横ずれストッパ(ストッパ部材) 3 ブラケット S スタビライザバー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状に成形したゴム弾性体内にスタビラ
    イザバーを挿通保持し、上記ゴム弾性体の外周面を車体
    に取付けられるブラケットにて保持するとともに、上記
    スタビライザバー周りに上記ゴム弾性体の軸方向の移動
    を規制するストッパ部材を設けたスタビライザブッシュ
    において、上記ゴム弾性体を高摺動性ゴムよりなる内層
    ゴムとその外周に積層形成した外層ゴムとの二層構造と
    し、かつ上記ゴム弾性体の少なくとも上記ストッパ部材
    側の端面に、高摺動性ゴムよりなる摺動面を設けたこと
    を特徴とするスタビライザブッシュ。
  2. 【請求項2】 上記摺動面の面積を、対向する上記スト
    ッパ部材の端面の面積以上とした請求項1記載のスタビ
    ライザブッシュ。
  3. 【請求項3】 上記摺動面を、上記外層ゴムの端面より
    上記ストッパ部材側に突出させた請求項1記載のスタビ
    ライザブッシュ。
  4. 【請求項4】 上記摺動面を上記内層ゴムと一体に設け
    た請求項1ないし3のいずれか記載のスタビライザブッ
    シュ。
  5. 【請求項5】 上記ゴム弾性体の両端部に径方向に張り
    出す一対のフランジ部を設け、これらフランジ部を含む
    上記ゴム弾性体の両端部全体を、上記内層ゴムと一体の
    高摺動性ゴムで構成した請求項1ないし4のいずれか記
    載のスタビライザブッシュ。
  6. 【請求項6】 上記外層ゴムのゴム硬度を上記内層ゴム
    のゴム硬度以上とした請求項1ないし5のいずれか記載
    のスタビライザブッシュ。
  7. 【請求項7】 上記内層ゴムの外形を多角形または上記
    外層ゴムと相似な形状とした請求項1ないし6のいずれ
    か記載のスタビライザブッシュ。
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